(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023006195
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】画像形成システム
(51)【国際特許分類】
B41J 29/00 20060101AFI20230111BHJP
B65H 45/18 20060101ALI20230111BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20230111BHJP
B65H 11/00 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
B41J29/00 A
B65H45/18
G03G15/00 460
G03G15/00 405
B65H11/00 A
B65H11/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021108669
(22)【出願日】2021-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000208743
【氏名又は名称】キヤノンファインテックニスカ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098589
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 善章
(74)【代理人】
【識別番号】100098062
【弁理士】
【氏名又は名称】梅田 明彦
(74)【代理人】
【識別番号】100147599
【弁理士】
【氏名又は名称】丹羽 匡孝
(72)【発明者】
【氏名】窪田 一太朗
(72)【発明者】
【氏名】斉藤 隆
(72)【発明者】
【氏名】原田 竜太
(72)【発明者】
【氏名】日原 康太
【テーマコード(参考)】
2C061
2H072
3F063
3F108
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP04
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061AS02
2C061BB10
2C061BB35
2H072BA13
2H072GA01
3F063AA01
3F063BA04
3F063BA09
3F063BC01
3F063CA04
3F108AA01
3F108AB01
3F108AC01
3F108BA03
3F108BA09
3F108BB01
3F108CD01
(57)【要約】
【課題】画像形成装置に給紙手段とシート処理装置を並設した画像形成システムにおけるユーザの作業効率を向上させる。
【解決手段】画像形成システム1000は、シートに画像を形成する画像形成装置Aと、その一方の側に設けられて、画像形成装置にシートを供給する外付けの給紙装置D及び手差し給紙部9と、画像形成装置により画像形成されたシートに後処理を施すシート処理装置B及びシート折り装置Cとを備える。シート処理装置及びシート折り装置は、画像形成装置に対して給紙装置等と同じ側に配置され、給紙装置等の上方に設けられた中継搬送経路19を通して画像形成装置から、画像形成されたシートが搬送される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置の一方の側に設けられ、前記画像形成装置にシートを供給する給紙手段と、
前記画像形成装置の前記一方の側で、前記給紙手段に対して前記画像形成装置の反対側に設けられ、前記画像形成装置によって画像が形成されたシートに後処理を施して排出する後処理装置と、
前記給紙手段の上方に設けられ、画像が形成されたシートを前記画像形成装置から前記後処理装置に搬送する中継搬送手段と、を備えた画像形成システム。
【請求項2】
前記給紙手段は、前記画像形成装置の前記一方の側の側面に開閉可能な給紙トレイを有し、
前記中継搬送手段の途中に、前記給紙トレイの開閉動作の軌跡に干渉しないように設けられた第2の後処理装置を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記給紙トレイは、その載置面にシートをセットするためのセット位置と、前記載置面からシートを前記画像形成装置に送り出す給紙位置との間で移動可能に構成され、
前記セット位置は、前記画像形成装置の前記一方の側において、前記給紙位置よりも正面側に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記給紙トレイは、その載置面に載置されたシートの側縁を、前記画像形成装置への給紙方向に直交する向きに規制する規制部材を有し、
前記規制部材は、前記載置面にシートをセットするために、前記画像形成装置への給紙時に前記載置面上のシートの側縁を規制する規制位置から退避可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記画像形成装置によって画像が形成されたシートを排出する第2の排出手段を、前記画像形成装置の前記一方の側で前記給紙手段及び前記中継搬送手段の上方に備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記中継搬送手段はシートの搬送方向に伸縮可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に給紙装置及び後処理装置を並設した画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、複写機やプリンター等の画像形成装置に、給紙装置及び後処理装置を並設した画像形成システムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。後処理装置は、画像形成装置から搬送されたシートに穿孔処理、綴じ処理、及びソート処理等の後処理を行う(例えば、特許文献2を参照)。更に後処理装置として、画像形成装置により画像形成されたシートに、二つ折りや三つ折り等の折り処理を施すシート折り装置も知られている(例えば、特許文献3を参照)。
【0003】
特許文献1に記載される画像形成装置は、画像形成部とその上方に配置された画像読取部との間に形成される胴内の空間に、画像形成されたシートの排出部を設けて、装置全体をコンパクトにした所謂胴内排出タイプの構成を採用されている。このタイプの画像形成装置は、胴内の空間内に中継搬送ユニットを配設し、その内部の中継搬送パスを通して、画像形成されたシートを後処理装置に供給している。
【0004】
特許文献2に記載される画像形成装置には、内蔵する給紙カセットに加えて、比較的少量のシートを手差しで供給するための手差し給紙部が設けられると共に、大量に消費するサイズのシートを収納する大容量カセットからなる給紙装置が外付けされている。手差し給紙部は、多くの場合、画像形成装置の一方の側面に開閉可能に設けられた手差しトレイを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013-130730号公報
【特許文献2】特開2016-210536号公報
【特許文献3】特開2020-189716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の多くの画像形成システムは、その正面側から見て画像形成装置の一方の側(例えば右側)に手差し給紙部や外付け給紙装置等の給紙手段が配置され、他方の側(例えば左側)に後処理装置が配置されている。このような画像形成システムでは、ユーザが手差し給紙部又は外付けの給紙装置にシートをセットし、画像形成及び後処理されたシートを後処理装置から取り出すために、画像形成装置を挟んで左右に移動しなければならず、移動距離が大きくなるので作業効率が悪いという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、上述した従来の問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、画像形成装置、給紙手段及び後処理装置を備え、ユーザの作業効率を高くした画像形成システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像形成システムは、
シートに画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置の一方の側に設けられ、前記画像形成装置にシートを供給する給紙手段と、
前記画像形成装置の前記一方の側で、前記給紙手段に対して前記画像形成装置の反対側に設けられ、前記画像形成装置によって画像が形成されたシートに後処理を施して排出する後処理装置と、
前記給紙手段の上方に設けられ、画像が形成されたシートを前記画像形成装置から前記後処理装置に搬送する中継搬送手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、後処理装置と給紙手段とが画像形成装置に対して同じ側に配置されるので、ユーザは、給紙手段に新たなシートを補給する作業と、後処理装置から後処理して排出されたシートを取り出す作業とを、画像形成装置に対して同じ側で行うことができ、作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態に係る画像形成システムの構成全体を示す正面図。
【
図2】
図1のシート折り装置の主要部を示す説明図。
【
図3】(a)~(c)図はシート折り装置による折り処理を工程順に示す説明図。
【
図4】(d)~(f)図は
図3に続く折り処理を工程順に示す説明図。
【
図5】(g)~(i)図は
図4に続く増し折り処理を工程順に示す説明図。
【
図6】シート折り装置をシート処理装置側に残して取付支持部から取付延長部を伸張させた画像形成システムの正面図。
【
図7】
図6において外付けの給紙装置を画像形成装置から離間させた画像形成システムの正面図。
【
図8】伸張させた取付延長部に搬送パスカバーを装着した画像形成システムの正面図。
【
図9】
図8において取付延長部を収縮させた画像形成システムの正面図。
【
図10】シート折り装置を画像形成装置側に残して取付延長部を伸張させた画像形成システムの正面図。
【
図11】手差し給紙部の第1実施形態において、(a)図は積載板が給紙位置にある斜視図、(b)図は積載板が給紙口外側の第1引出位置にある斜視図、(c)図は積載板が正面側の第2引出位置にある斜視図。
【
図12】手差し給紙部の第2実施形態において、(a)図は積載板が給紙位置にある斜視図、(b)図は積載板が正面側の回転位置にある斜視図。
【
図13】手差し給紙部の第3実施形態において、(a)図は正面側のサイド規制板がセット位置にある斜視図、(b)図は正面側のサイド規制板が給紙口奥側の回転位置にある斜視図。
【
図14】手差し給紙部の第4実施形態において、(a)図は正面側のサイド規制板がセット位置にある斜視図、(b)図は該サイド規制板を正面側に倒した斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。添付図面において、同一又は類似の構成要素には、同様の参照符号を付して表す。
【0012】
[画像形成システム]
図1は、本発明による第1実施形態の画像形成システム1000の構成全体を正面側から示している。本明細書中において正面とは、特に断らない限り、
図1に示すように、ユーザが操作のために画像形成システム1000に相対する位置から見た側である。左右とは、画像形成システム1000を正面から見た左側及び右側をいうものとする。
【0013】
画像形成システム1000は、画像形成装置Aと、該画像形成装置により画像形成されたシートの後処理装置としてのシート処理装置Bと、それらの間に連結されたシート折り装置Cとから構成される。本実施形態の画像形成システム1000は更に、画像形成装置Aにシートを供給する外付けの給紙装置Dを備えている。尚、以下の説明では、画像形成装置A、シート処理装置B並びにシート折り装置Cのそれぞれにおいて給紙側から排紙側に向けてシートが搬送される方向、及び画像形成装置A側からシート折り装置C及びシート処理装置B側に向けてシートが搬送される方向をシート搬送方向とし、単に「上流側」及び「下流側」という場合、それらはシート搬送方向の上流側と下流側を意味するものとする。
【0014】
[画像形成装置]
画像形成装置Aは、画像形成ユニットA1と、画像読取ユニットA2と、原稿給送ユニットA3とを含む。画像形成ユニットA1は、公知の静電印刷機構によりシート上に画像を形成する型式のものであり、装置ハウジング1内に本体給紙部2と、画像形成部3と、搬送部4と、本体制御部(図示せず)とを備える。装置ハウジング1の上部には、画像読取部5からなる画像読取ユニットA2と、その上に自動原稿送り部6からなる原稿給送ユニットA3とが一体に設けられている。
【0015】
本実施形態の画像形成装置Aは、所謂胴内排紙型であり、
図1中コ字状に配置された画像形成部3と搬送部4と画像読取部5との間に、図中左側(シート処理装置B側)及び正面側に開放した排紙空間(胴内空間)が大きく画定され、その中に第1中継搬送ユニットA4が配設されている。更に、画像形成装置Aには、比較的大型の主積載トレイ7を有する排紙部A5が、一体に装着されている。主積載トレイ7は、その基端側に設けられた枢軸(図示せず)を中心にそれより先端側が、
図1に実線で示す使用位置から、同図に破線で示す退避位置に向けて回転可能に設けられている。
【0016】
画像形成ユニットA1は、
図1に示すように、装置ハウジング1の一方の側面(本実施形態では、左側面)に、その上端近くから外向き(図中左向き)に概ね水平に延出する取付支持部200が固設されている。排紙部A5は、図中装置ハウジング1の左上角部で、画像読取ユニットA2及び原稿給送ユニットA3の直ぐ左側に位置するように、取付支持部200上に固定支持されている。
【0017】
取付支持部200は、その外端(図中左端)から更に外向きに延出する延長支持部201を備えている。延長支持部201は、後述するように、
図1よりも更に外向きに伸張させかつ取付支持部200側に収縮させることができる。また、延長支持部201は、図示しないが、使用しない場合には、取付支持部200内に収容可能に設けることができる。
【0018】
本体給紙部2は、それぞれシートサイズが異なる複数段(本実施形態では2段)の給紙カセット2a、2bが、装置ハウジング1に着脱自在に設けられている。本体給紙部2は、前記本体制御部から指示されたサイズのシートを、対応する前記給紙カセットから給紙経路8に繰り出し、画像形成部3へ送り出す。
【0019】
画像形成ユニットA1には、装置ハウジング1に内蔵される本体給紙部2に加えて、手差し給紙部9が設けられている。手差し給紙部9は、装置ハウジング1の前記一方の側面に設けられた手差しトレイ10を有する。手差しトレイ10は、正面側から見てその下端付近の枢軸(図示せず)を中心に、
図1に実線で示す給紙位置と破線で示す閉じ位置との間で回動可能である。前記給紙位置では、その上面10aが概ね水平に開いて、手差しで画像形成ユニットA1に供給されるシートを積載するための載置面を提供する。この手差しトレイ10の回転によって、装置ハウジング1の前記一方の側面に設けられた手差し給紙口(図示せず)が開口する。不使用時に、手差しトレイ10は、
図1に破線で示すように、装置ハウジング1の前記一方の側面に沿う閉じ位置に戻され、前記手差し給紙口は閉じられる。
【0020】
前記給紙位置において、手差しトレイ10の上面即ち載置面10aに積載されたシートは、装置ハウジング1の前記手差し給紙口付近に設けられた給紙ローラ(図示せず)によって画像形成ユニットA1の給紙経路8に繰り出され、画像形成部3へ送り出される。手差しトレイ10には、より多数枚のシートを揃えた状態で積載し得るように、後述する給紙機構を一体に設けることができる。
【0021】
給紙装置Dは、手差し給紙部9と同じ装置ハウジング1の前記一方の側面に外付けで取外し可能に接続される。給紙装置Dは、本体給紙部2の給紙カセット2a,2bよりも多数枚(例えば、数百枚~数千枚)のシートの積載に対応可能な大容量に構成されている。給紙装置Dから繰り出されたシートは、同様に給紙経路8を介して画像形成部3に送り出される。
【0022】
更に画像形成ユニットA1には、画像形成部3により片面に画像形成されたシートを反転させて、裏面にも画像形成するために、反転トレイ11が設けられている。反転トレイ11は、手差し給紙部9と同じ装置ハウジング1の前記一方の側面に、排紙部A5の下方で該排紙部との間に一定のシート支持スペースを確保するように配置されている。
【0023】
画像形成部3は、本体給紙部2から送られたシートに画像を形成するように構成されていればよく、種々の画像形成機構が採用可能である。本実施形態では、画像形成部3として、上述したように、例えば回転する感光ドラム、光学ビームを発光する発光器、現像器、クリーナー等からなる公知の静電印刷機構が採用されている。画像形成部3は、静電印刷機構に限定されるものではなく、インクジェット画像形成方式、オフセット印刷方式、シルク印刷方式等、他の種々の画像形成機構を採用することも可能である。
【0024】
搬送部4は、本体給紙部2、手差し給紙部9及び給紙装置Dからシートを画像形成部3に搬送する給紙経路8と、画像形成部3によって画像形成されたシートを排紙部A5、積載トレイ11、シート処理装置B及びシート折り装置Cに搬送する搬送路12と、前記給紙経路及び搬送路に沿って適当に配設された複数の搬送ローラ対とからなる公知の構造を備える。搬送路12は、画像形成部3から反転トレイ11へとシートを搬送する第1搬送経路13と、反転トレイ11からスイッチバックして画像形成部3へシートを搬送するように、第1搬送経路13に並設された第2搬送経路14と、画像形成部3から排紙部A5へシートを搬送する主搬送経路15とを備える。
【0025】
主搬送経路15は、その下流端で、第1中継搬送ユニットA4に内設された第1中継搬送経路16に接続している。第1中継搬送経路16には、シート搬送方向に沿って複数の搬送ローラ対が配設され、その下流端は、排紙部A5の給紙口17に接続している。排紙部A5には、第1中継搬送ユニットA4から給紙口17を介して送り込まれたシートを主積載トレイ7に排出するための排紙搬送経路18が設けられている。排紙搬送経路18に排紙口に設けられる排紙ローラ対は、その軸方向に移動可能に設けて、積載トレイ7に排出するシートの位置を変えて仕分けすることができる。
【0026】
更に排紙部A5には、第2中継搬送経路19が、給紙口17から分岐して排紙搬送経路18に並設されている。第2中継搬送経路19の下流端は、後述するシート折り装置Cの搬送経路101に接続されている。
【0027】
更に排紙部A5は、画像読取ユニットA2及び原稿給送ユニットA3に隣接する上蓋部分210が、画像読取ユニットA2側の枢軸(図示せず)を中心に上向きに回転可能に構成されている。上蓋部分210を
図1に破線で示す位置まで回転させることによって、排紙部A5の上部が開放され、内部で排紙搬送経路18等にジャムが発生したときに、シートを取り除くなどのジャム解消作業を行うことができる。
【0028】
画像読取部5は、プラテンガラスの上に載置された原稿に走査光学系光源から光を照射し、その反射光をCCDに入力することによって原稿画像を読み取り、又は、自動原稿送り部6によって原稿トレイ上に載置された原稿を自動的に読み取り部に搬送して、原稿画像を読み取る。読み取られた原稿画像は、電気信号に変換されて画像形成部3に伝送される。
【0029】
本体給紙部2、手差し給紙部9並びに給紙装置Dの給紙動作、及び、画像形成部3、搬送部4並びに画像読取部5の各動作は、前記本体制御部によって制御される。前記本体制御部は、CPU、ROM、RAM等からなり、CPUは、ROMに格納された制御手順に対応するプログラムを読み出しながら前記各部の制御を行う。RAMには、作業用データや入力データが格納されており、CPUは、前記プログラム等に基づいてRAMに収納されたデータを参照して制御を行う。
【0030】
[シート処理装置]
シート処理装置Bは、画像形成装置Aに対して手差し給紙部9及び給紙装置Dと同じ側(
図1中左側)に、別言すれば、手差し給紙部9及び給紙装置Dを挟んで画像形成装置Aとは反対側となる位置関係に配置されている。また、シート処理装置Bは、画像形成装置Aと同じ設置面に設置されている。シート処理装置Bの装置ハウジング21は、画像形成装置Aに対向する側(
図1中右側)の側面に、画像形成装置Aの取付支持部200から外向きに延出する延長支持部201の外端(同図中左端)が結合され、それにより後処理装置Bは画像形成装置Aと一体に連結されている。延長支持部201は、上述したように取付支持部200に対して伸張・収縮可能に設けられているので、後処理装置Bは、画像形成装置Aとの連結を維持した状態で、画像形成装置Aから離反または接近する向きに移動させることができる。
【0031】
装置ハウジング21は、その右側側面に画像形成装置Aからのシートを導入するための搬入口22が設けられている。装置ハウジング21の内部には、搬入口22から導入されるシートにそれぞれ異なる後処理を行う第1~第3処理部B1~B3(図示せず)が設けられている。装置ハウジング21には、搬入口22からシートを搬送するシート搬入経路が内設され、第1~第3処理部B1~B3に向けて分岐されている。
【0032】
例えば、第1処理部B1は、画像形成装置Aから導入された複数のシートを集積し、部揃えして綴じ処理する綴じ処理部である。綴じ処理されたシートは、装置ハウジング21の画像形成装置Aとは反対側の側部に設けられた積載トレイ23に排出される。第2処理部B2は、導入された複数のシートをシート束にして綴じ処理した後、折り処理を行う折り処理部である。折り処理されたシート束は、装置ハウジング21の積載トレイ23と同じ前記側部に設けられた積載トレイ24に排出される。第3処理部B3は、導入されるシートをシート搬送方向に直交する方向(シート幅方向)に所定量オフセットさせて集積するグループと、オフセットさせることなく集積するグループとに区分けするジョグ仕分けを行う。ジョグ仕分けされたシートは、装置ハウジング21の積載トレイ23と同じ前記側部に設けられた積載トレイ25に排出され、オフセットされたシート束とオフセットされないシート束とが積み上げられる。
【0033】
[シート折り装置]
シート折り装置Cは、
図1に示すように、取付延長部200から延出する延長支持部201に固定支持されて、画像形成装置Aの排紙部A5とシート処理装置Bとの間に連結されている。シート折り装置Cは、画像形成装置Aから排出された画像形成済みのシートを受け取って折り処理を施す装置である。またシート折り装置Cは、前記折り処理を行うために、CPUを含む制御基板からなる制御部を備えている。
【0034】
シート折り装置Cは、その内部に設けられた搬送経路101の上流端である給紙口101aが、排紙部A5の第2中継搬送経路19の排紙口19aに連続するように配置されている。更にシート折り装置Cは、搬送経路101の下流端である排出口101bが、シート処理装置Bの搬入口21に連続するように配置されている。従って、画像形成装置Aの排紙部A5からシート折り装置Cに搬入されたシートは、シート折り装置Cで折り処理され又は折り処理されることなく、該シート折り装置Cを通過してシート処理装置Bに搬送される。
【0035】
図2は、シート折り装置Cの内部構成を概略的に示している。シート折り装置Cの内部を略水平方向に延びる搬送経路101には、一つ又は複数の搬送ローラ対102と、搬送ローラ対102の下流側に配置される折り処理機構103即ち折り処理部とが設けられ、折り処理機構103の下流側の搬送経路101の末端部には、増し折りユニット104が設けられている。これにより、シート折り装置Cは、搬送経路101に沿って搬送されるシートに折り処理機構103によって折り処理を施した後に、増し折りユニット104によって増し折り処理を施し、折り処理及び増し折り処理を施したシートをシート処理装置Bに引き渡すことができる。
【0036】
搬送経路101上には、搬送されるシートの先端及び後端を検出するセンサ304a、304bが設けられている。センサ304aは、搬送ローラ対102の上流側で画像形成装置Aと搬送ローラ対102との間に配置されており、センサ304bは、折りローラ対105の下流側で該折りローラ対105と増し折りユニット104との間に配置されている。
【0037】
搬送ローラ対102は、ゴムローラで形成されており、上側に配置される上側搬送ローラ102aと、上側搬送ローラ102aと対向して下側に配置される下側搬送ローラ102bとを含んでいる。本実施形態では、上側搬送ローラ102aは、図示されていない搬送ローラ駆動モータに連結されており、搬送ローラ駆動モータの回転に伴って回転するようになっている一方、下側ローラ102bは、図示されていないバネの付勢力によって上側搬送ローラ102aに圧接されており、従動的に回転するようになっている。しかしながら、搬送ローラ対102は、シートSを搬送することができれば、上述の構成に限定されるものではなく、適宜の構成を採用することが可能である。
【0038】
折り処理機構103は、折りローラ対105と、突き板107とによって構成されている。折りローラ対105は、ゴムローラで形成されており、上側に配置される上側折りローラ105aと、上側折りローラ105aと対向して下側に配置される下側折りローラ105bとを含んでいる。下側折りローラ105bは、図示されていないバネの付勢力によって上側折りローラ105aに圧接されており、上側折りローラ105aと下側折りローラ105bとは、図示されていない共通の折りローラ駆動モータに連結されており、折りローラ駆動モータの回転に伴って互いと逆向きに回転するようになっている。突き板107は、搬送ローラ対102と折りローラ対105との間に配置され、図示されていない突き板駆動モータに連結されており、該突き板駆動モータの駆動に伴って折りローラ対105の上流側で搬送経路101と平行にシート搬送方向に直線状に移動するようになっている。
【0039】
搬送ローラ対102と折りローラ対105との間の搬送経路101には、上側搬送ガイド108と、下側搬送ガイド109と、上側折りガイド110と、下側折りガイド111とが設けられている。
【0040】
上側搬送ガイド108は、シートSの先端を搬送ローラ対102から突き板107まで導くように搬送ローラ対102の直後から突き板107の上方まで形成されている。上側搬送ガイド108は、搬送経路101を搬送されるシートSの流れを規制するためのもので、搬送経路101の上側に配置されており、下流側に向かうに従い下方に屈曲した形状となっている。また、上側折りガイド110は、上側搬送ガイド108と折りローラ対105との間に配置され、折りローラ対105にシートSの先端及び後述するシートSの折り曲げ部を導くように折りローラ対105の直前まで延びている。上側折りガイド110は、折り処理機構103におけるシートSの流れを規制するためのものであり、上側搬送ガイド108の下流側で搬送経路101の上側に設けられている。
【0041】
下側搬送ガイド109は、搬送経路101を搬送されるシートSの流れを規制するためのもので、搬送経路101の下側に配置されており、上側搬送ガイド108と同様に下流側に向かうに従い下方に屈曲した形状となっている。下側搬送ガイド109は、突き板107の手前で途切れており、下側搬送ガイド109の下流側には、開いたループ形成空間50が形成されている。下側折りガイド111は、突き板107の下流側に配置され、搬送されるシートSの先端及び後述するシートSの折り曲げ部を折りローラ対105のニップ部へ導くための水平面と水平面へ導きやすくするための傾斜面とを有している。
【0042】
突き板107は、前記突き板駆動モータからなる図示されていない突き板駆動装置と前記制御部とによってシート搬送方向に水平移動されるようになっている。また、突き板107は、搬送経路101に沿ってシートSを搬送ローラ対102によって折りローラ対105まで搬送するとき、下側搬送ガイド109と下側折りガイド111との間のループ形成空間50を埋めるように配置されており、搬送されるシートSの先端を下側折りガイド111まで導くようになっている。
【0043】
前記制御部には、上述したシート位置検知センサ304a、304bに加えて、突き板107の位置を検出するセンサ304cが接続されている。前記制御部には更に、前記搬送ローラ駆動モータ、前記折りローラ駆動モータ、前記突き板駆動モータ、及び増し折り駆動モータ128に接続されている。前記各センサから入力する検出結果、及び画像形成装置Aから受信する各種情報に基づいて、前記制御部は、前記各駆動モータの駆動を制御し、搬送ローラ対102、折りローラ対105、突き板107、スライダ124及び支持部材112をそれぞれ駆動して、シート折り装置Cにおけるシートの搬送、折り処理及び増し折り処理を制御実行する。
【0044】
前記制御部は、搬送されているシートSの先端が折りローラ対105にニップされたことを認識すると、該シートSに折り曲げ部を形成するために、突き板107を水平方向に下側搬送ガイド109の下方の退避位置へ移動させて、下側搬送ガイド109と下側折りガイド111との間にループ形成空間50を開放させる。その後、シートSの先端が折りローラ対105にニップされた状態で、搬送ローラ対102によりシートSを所定量だけ搬送すると、シートSの中間部がループ形成空間50で搬送経路101から下方に撓んでループ部を作成する。
【0045】
この状態で、突き板107を退避位置から折りローラ対105へ向かって水平方向に移動させて、シートSに折り曲げ部を形成する。突き板107が折りローラ対105の手前まで到達した後に、折りローラ対105を駆動させてシートSを搬送させる。これによって、シートSに第1の折り目132が形成される。更に、突き板107を退避位置へ移動させた後に、折りローラ対105によってシートSを搬送させてループ部をニップする。これによって、第2の折り目133が形成されて、Z折りが施されたシートSが下流側に搬送される。
【0046】
シート折り装置Cには、
図1に破線で示すように、装置ハウジング141の搬送経路101よりも上側に設けられた上蓋部分142が、シート処理装置B側の枢軸(図示せず)を中心に上向きに回転可能に構成されている。このとき、シート折り装置Cの上方に位置する排紙部A5の主積載トレイ7を、
図1に破線で示す前記退避位置に回転させることによって、上蓋部分142との干渉が回避される。上蓋部分142を
図1に破線で示す位置まで回転させることによって、シート折り装置Cの上部が開放されるので、内部でジャムが発生したときに、シートを取り除くなどのジャム解消作業を行うことができる。
【0047】
本実施形態によれば、シート折り装置Cの装置ハウシング141には、反転トレイ11に対向する側面に、開口部(図示せず)を設けることが好ましい。前記開口部は、高さ方向にその位置を反転トレイ11の先端に合わせてかつループ形成空間50に直接開放されるように形成する。従って、両面に画像形成されるシートのサイズがシート搬送方向に大きく、その先端(外端)が反転トレイ11の先端(外端)を越えて飛び出した場合でも、飛び出したシートの先端側部分は、前記開口部を通過してループ形成空間50内へ進む。更に前記開口部は、画像形成装置Aの画像形成に使用される最大サイズのシート幅に十分対応する幅寸法、及び反転トレイ11から飛び出すシート先端側部分の垂れ下がり具合を考慮した高さ寸法に設定される。
【0048】
これによって、大きいサイズのシートが反転トレイ11から飛び出しても、その先端側がシート折り装置Cの装置ハウシング141側面や前記開口部の周縁に衝突したり折れ曲がったりすることなく、スムーズに画像形成部3へと反転搬送することができる。更に、シート折り装置Cと画像形成装置Aとの間で、シート搬送方向にループ形成空間50に、反転トレイ11からシートが飛び出し得る空間を重複させる即ち兼用させることができるので、画像形成システム1000全体をシート搬送方向によりコンパクト化することができる。
【0049】
[折り処理及び増し折り処理]
シート折り装置Cの折り処理及び増し折り処理について、
図3~
図5を用いて具体的に説明する。
図3(a)~(c)、
図4(d)~(f)及び
図5(g)~(f)は、シート折り装置Cが画像形成装置Aからシートを受け入れ、搬送して折り処理及び増し折り処理を行う過程を工程順に示している。
【0050】
前記制御部は、まず突き板107がホームポジションにない場合はホームポジションへ移動させる(
図3(a)の位置)。そして搬送ローラ対102が回転を停止した状態で、画像形成装置Aから搬送されたシートSの先端をセンサ304aで検出して所定時間が経過すると、前記搬送ローラ駆動モータを駆動して搬送ローラ対102を回転させ、
図3(a)に示すように前記シートを受け取り、搬送を開始する。前記所定時間は、シートの先端が搬送ローラ対102のニップ部に当接して、その先端位置を揃えさせるのに必要かつ十分な時間である。
【0051】
前記制御部は、突き板107が搬送ローラ対102と折りローラ対105との間で、ループ形成空間50を閉じる位置に配置された状態(ホームポジション)で、搬送ローラ対102を回転させて、シートSを搬送経路101に沿って搬送し、
図3(b)に示すように、シートSの先端が突き板107の先端を通過した後(折りローラ対105のニップ点よりも19mm手前の位置)、折りローラ対105を回転させると共に、前記突き板駆動モータを駆動して、突き板107を下側搬送ガイド109の下側に位置する退避位置(
図3(c)参照)に向けて移動開始する。
【0052】
図3(c)に示すように、シートSの先端がセンサ304bを通過して所定距離(20mm)搬送された時点で、突き板107は退避位置に到達している。なお、シートSの先端の位置は、シートSが折りローラ対105にニップされた状態でシートSの先端がセンサ304bに検出された時点からの折りローラ対105の駆動量を検出することでシートSの先端の位置を制御する。突き板107が退避位置に移動することで、搬送経路101の下方にループ空間50が開放される。前記制御部は、シートSの先端がセンサ304bよりも20mm下流側に到達したら折りローラ対105を逆転させて、シートSの先端をシート搬送方向上流側に向けてスイッチバック搬送をする。その間も、搬送ローラ対102は、シートSをシート搬送方向へ搬送するように回転し続けるので、シートSは、折りローラ対105より上流側の部分が、搬送経路101からループ形成空間50内にループ状に湾曲して垂れ下がり、該シートに折り目を形成するための折りループFLが形成される。その後も、ループFLは、搬送ローラ対102によるシートSの送出量に応じて大きくなる。
【0053】
前記制御部は、シートSの先端が折りローラ対105のニップ点よりもセンサ304b側にある状態で折りローラ対105のスイッチバック搬送を停止し(
図3(c)の状態から33mm戻した状態。折りローラ対105のニップ点からセンサ304bまでの距離は14mm)、
図4(d)に示す状態で搬送ローラ対102による搬送を継続する。このとき、ループ形成空間50には、搬送ローラ対102の継続的なシートの送り出しによって、シートSに所定の折り位置で折り目を形成するのに適した大きさの折りループFLが形成されている。
【0054】
前記制御部は、シートSに所定のループFLが形成されたら突き板107を退避位置から折りローラ対105側に向けて移動開始し、突き板107の先端を折りループFLに突き当てる。更に突き板107は、その先端で前記シートの所定位置を突き押しながら、
図4(e)に示すように、折りローラ対105のニップ部の直前(突き板107の先端がホームポジションよりも折りローラ対105側に位置する突き位置。突き板107の先端から折りローラ対105のニップ点までの距離は3mm。)まで移動する。このとき、突き板107の先端で突き押しされたシートSの先端部分は、シートSの第1の折り目となる折り位置が仮折りされる。
【0055】
前記制御部は、突き板107が折りローラ対105のニップ点から4.5mm手前の位置まで来たら折りローラ対105を回転させる。その状態で突き板107が上述した突き位置に到達すると、シートSの1つ目の折り目となる折り位置が、折りローラ対105のニップ部に巻き込まれ、下流側へ搬送されつつ、上下折りローラ105a,105b間で加圧折曲される。この加圧加工により、シートSには、
図4(f)に示すように、1つ目即ち第1の折り目132が所定の折り位置に形成される。突き板107は、折りローラ対105のニップ部へのシートSの巻き込みを妨げないように、下側搬送ガイド109下側の退避位置に移動させる。これにより、搬送経路101の下方にループ形成空間50が再び開放される。
【0056】
折りローラ対105は、突き板107を退避させた後も、引き続き回転駆動される。従って、シートSは、
図4(f)に示すように、そのシート搬送方向の先端及び折りローラ対105により形成された第1の折り目132を先にして三つ折り(Z折り)に重ねた状態で、折りローラ対105にニップされ、下流側へ搬送される。
【0057】
シートSのシート搬送方向の後端が、上流ユニットである画像形成装置Aの搬出口を抜けて、シート折り装置Cに完全に搬入されると、
図5(g)に示すように、第1の折り目132が、増し折り処理位置を通過して下流側へ所定の搬送量送り出されたところで、折りローラ対105及び搬送ローラ対102を停止させる。ここで、前記増し折り処理位置は、増し折りコロ114と増し折り受け部材120との間で、増し折り処理を行うためにシートSの折り目が配置されるシート搬送方向の位置である。
【0058】
シートSの1つ目の折り目132が前記増し折り処理位置から停止するまでにシート搬送方向下流側に送り出される前記所定の搬送量は、シートSのシート搬送方向のシート長によって決定され、その短長に応じて変更することができる。本実施形態では、上述したように、折りローラ対105及び搬送ローラ対102の停止時に、シートSのシート搬送方向の後端が上流ユニットを抜けてシート折り装置Cに完全に搬入されている状態であるように、シートSのシート搬送方向長さに応じて決定される。前記制御部は、シートSのシート搬送方向の長さ情報を、画像形成装置Aの前記本体制御部から事前に受け取ることができ、またシート位置検出センサセンサ304a、304bによって、搬送されるシートSの先端及び後端をそれぞれ検出し、その時間差から算出することもできる。
【0059】
次に、
図5(h)に示すように、搬送ローラ対102を停止させた状態で折りローラ対105を逆転させ、シートSをシート搬送方向上流側へ移動させる。シートSの第1の折り目132が前記増し折り位置に戻されると、折りローラ対105を停止させて、第1の折り目132を前記増し折り位置に配置する。
【0060】
このとき、搬送ローラ対102が停止していることによって、シートSには、搬送ローラ対102と折りローラ対105との間で弛みが生じ、搬送経路101からループ形成空間50に垂れ下がって、第2のループFL2を先のループFLの上側に形成する。このように2つのループFL,FL2が1つのループ形成空間50に形成されるので、装置が不必要に大型化せず、装置の小型化・低コスト化を図ることができる。
【0061】
この状態で、前記制御部は、増し折り駆動モータ128を駆動して、増し折りコロ114と増し折り受け部材120とにより、第1の折り目132の増し折り処理を行う。増し折り処理が終了すると、搬送ローラ対102及び折りローラ対105を回転させて、シートSを下流側へ搬送する。
【0062】
ここで、シートSの下流側への搬送を開始する際、搬送ローラ対102と折りローラ対105の各起動を時間差を設けて開始してもよい。具体的には、例えば、折りローラ対105を先に起動し、それから所定時間経過後に搬送ローラ対102を起動する。このように搬送ローラ対102及び折りローラ対105の起動開始に適当な時間差を設定することによって、ループ形成空間50内に形成された第2のループFL2を解消し又は縮小することができる。また、先のループFLが折りローラ対105に巻き込まれた後に、第2のループFL2が形成されるようにすることもできる。尚、前記時間差は、搬送ローラ対102及び折りローラ対105の回転量、それらを駆動する前記モータの回転量、シート搬送量等に置き換えて設定することもできる。
【0063】
シートSが下流側へ搬送されるに連れて、ループ形成空間50内の折りループFLは徐々に小さくなり、第2の折り目133が形成される所望の折り位置で上下から二つ折りに屈曲される。この第2の折り目133となるシートSの折り位置は、このように屈曲された形態で搬送され、折りローラ対105のニップ部で加圧折曲され、第2の折り目133が所望の位置に形成される。
【0064】
本実施形態では、シートSのシート搬送方向の後端位置を、第1の折り目132が前記増し折り位置を越えてシートSを下流側に搬送して折りローラ対105及び搬送ローラ対102を停止した時点で、完全に画像形成装置Aを抜けている状態に調整した。しかしながら、折りローラ対105の逆転及び増し折り処理に関連する搬送ローラ対102の回転制御は、これに限定されるものではない。
【0065】
別の実施形態では、
図5(g)に関連して説明したステップにおいて、前記制御部は、折りローラ対105を停止させる一方、その後も搬送ローラ対102を回転させてシートSの後端側をシート搬送方向下流側へ送り出すことができる。この搬送ローラ対102によるシートS後端側の搬送は、折りローラ対105が一旦停止後に逆転しかつ第1の折り目132を前記増し折り位置に戻して停止するまでの間、更に増し折り処理が行われて次のステップに進むまでの間、それら期間の全部で又は部分的に選択して行うことができる。
【0066】
これにより、第1の折り目132の増し折り処理が終了してシートSの下流側への搬送が開始する際におけるシートSの後端位置を、シート搬送方向に沿って調整することができる。例えば、シートSのシート搬送方向の後端が、そのシート搬送方向長さによっては、折りローラ対105の停止時に、未だシート折り装置Cに完全に搬入されておらず、上流ユニットの画像形成装置A内に位置する状態があり得る。この場合であっても、上述したように搬送ローラ対102を回転制御することにより、遅くとも第1の折り目132の増し折り処理が終わるとき、シートSのシート搬送方向の後端が完全に画像形成装置Aを抜けている状態にすることができる。それにより、上述したように、折り処理を含む画像形成システム全体として、生産性の維持・向上を図ることができる。
【0067】
また別の実施形態では、前記制御部は、折りローラ対105を停止して逆転させ、シートSをシート搬送方向上流側に搬送する際に、搬送ローラ対102も一旦停止して逆転させ、シートSの後端側をシート搬送方向上流側へ搬送することができる。この場合、搬送ローラ対102の逆転によるシート搬送量は、折りローラ対105の逆転によるシート搬送量よりも少なくなるように、前記搬送ローラ対及び折りローラ対を制御する。
【0068】
これにより、ループ形成空間50内における第2のループFL2の形成を解消し又はその大きさを縮小することができる。この場合、シートSのシート搬送方向後端は、上流側ユニットの画像形成装置Aに向けて移動するが、この実施形態においても、遅くとも第1の折り目132の増し折り処理が終わるとき、完全に画像形成装置Aを抜けている状態であることが、上述したシステム全体の生産性の観点から好ましい。
【0069】
ここで、搬送ローラ対102及び折りローラ対105の逆転によるシート搬送量は、シートSのシート搬送方向の搬送距離、搬送時間、前記搬送ローラ対及び折りローラ対の回転量(回転速度、回転時間)等に基づいて設定することができる。また、搬送ローラ対102及び折りローラ対105の逆転開始及び/又は逆転停止は、必ずしも同時に行う必要は無い。例えば、搬送ローラ対102の逆転開始を折りローラ対105の逆転開始よりも遅らせたり、搬送ローラ対102の逆転停止を折りローラ対105の逆転停止よりも早くすることができる。
【0070】
次に
図5(i)に示すように,シートSの2つ目即ち第2の折り目133が前記増し折り処理位置に到達すると、折りローラ対105及び搬送ローラ対102を停止させて、第2の折り目133を前記増し折り処理位置に配置させる。この状態で、増し折り駆動モータ128を駆動して、増し折りコロ114と増し折り受け部材120とにより第2の折り目133の増し折り処理を行う。増し折り処理が終了すると、折りローラ対105を回転させて、シートSを下流側へ搬送し、下流側のシート処理装置Bへ搬出する。
【0071】
これにより、シート折り装置Cにおける一連の折り処理及び増し折り処理が終了する。このとき、シートSの後端は、シート折り装置C側に完全に抜けているので、上流側の画像形成装置Aでは、次のシートをシート折り装置Cへ送り出す準備ができており、システム全体として生産性の維持向上が図られる。
【0072】
[作業性向上]
上述したように、装置ハウジング1の内部に設けられた本体給紙部2に加えて、シートを画像形成装置Aに外部から供給する給紙手段として、手差し給紙部9と外付けの給紙装置Dとが、画像形成ユニットA1の前記一方の側面に設けられている。更に、画像形成装置Aによって画像形成されたシートに後処理を施す後処理装置として、シート処理装置B及びシート折り装置Cが、同じく画像形成ユニットA1の前記一方の側面で、かつ手差し給紙部9及び給紙装置Dに対して画像形成ユニットA1の反対側に、画像形成ユニットA1との間に第2中継搬送経路19を挟んで配置されている。
【0073】
このような配置構成により、ユーザは、画像形成ユニットA1の前記一方の側面の側に留まったまま、シートを手差し給紙部9及び給紙装置Dに補給する作業と、後処理されたシートをシート処理装置Bの積載トレイ23~25から取り出す作業とを行うことができる。更に、手差し給紙部9、給紙装置D、シート処理装置B及び/又はシート折り装置Cに発生するシートのジャム等のトラブル処理及び保守作業を、同様にユーザは、画像形成ユニットA1の前記一方の側面の側で行うことができる。従って、ユーザは、画像形成処理システム1000に対する様々な上記作業を効率良く行うことができる。
【0074】
また、シート折り装置Cは、上述した折り処理を行うために、搬送経路101の下方に十分な大きさのループ形成空間50を確保する必要があり、そのため、装置ハウジング141は、搬送経路101より下方の部分が大きく下方に突出している。他方、シート折り装置Cは、手差し給紙部9の開いた手差しトレイ10の上方にそれと平面的に重なるように配置された排紙部A5の第2中継搬送経路19に搬送経路101を連続させて、排紙部A5を固定した取付支持部200から延出する取付延長部201に支持されている。このような配置によって、シート折り装置Cは、手差しトレイ10を開閉させる範囲(
図1中破線で示す四半円形の範囲)に干渉しない配置が可能となっている。
【0075】
図6及び
図7は、本発明の第2実施形態による画像形成システム1001の構成全体を示している。画像形成システム1001は、
図6に示すように、取付支持部200の取付延長部201が、
図1に示す位置から更に外向き(図中左向き)に伸張するように構成されている。このとき、本実施形態において、シート折り装置Cは、シート処理装置Bに一体に接続した状態で、取付延長部201のシート処理装置B側に支持されている。取付延長部201は、
図6に示す伸張位置から
図1の元の位置に収縮させることができる。
【0076】
取付延長部201を前記伸張位置に移動させることによって、シート処理装置Bは、同様に
図1に示す位置から外向き(図中左向き)に移動する。これによって、手差し給紙部9及び給紙装置Dとシート処理装置B間のスペースが拡大されるので、ユーザは、手差し給紙部9の手差しトレイ10を開いて、その上にシートをセットすることが容易になる。
【0077】
更に、この状態では、
図7に示すように、給紙装置Dを画像形成装置Aの前記一方の側面との接続を解除し、シート処理装置B側に移動させることができる。これにより、画像形成ユニットA1の本体給紙部2は、その前記一方の側の側面が給紙装置Dから開放されて、比較的大きなスペースが画成される。これにより、本体給紙部2は、前記一方の側の側面に設けられた開閉可能な扉2cを、その内面を
図7に示すように上向きに開いて、本体給紙部2から給紙経路8に送られるシートのジャムを解消するための作業スペースを確保することができる。
【0078】
図8及び
図9は、本発明の第3実施形態による画像形成システム1002の構成を示している。画像形成システム1002は、
図6の第2実施形態と同様に、シート折り装置Cがシート処理装置Bに一体に接続した状態で、取付支持部200の取付延長部201が
図1に示す位置から外向きに伸張可能にかつ
図1の位置に収縮する可能に構成されている。更に画像形成システム1002は、取付延長部201が伸張されてシート折り装置Cが排紙部A5から外向き(図中左向き)に離間された状態で、第2中継搬送経路19が、
図8に示すように、シート折り装置Cの搬送経路101に連続するように延設されている。これにより、取付延長部201を伸張させた状態で、延設された第2中継搬送経路19を通して、シートを画像形成装置Aからシート折り装置C及びシート処理装置Bに搬送することができる。
【0079】
第2中継搬送経路19の延設は、例えば同図に示すように、第2中継搬送経路19自体を排紙部A5から外向き即ち下流側に伸張可能に設けることによって実現される。図示する実施形態では、シートを案内するガイドレール部分及びシートを下流側に送り出す搬送ローラ対が、それぞれ常に第2中継搬送経路19内(即ち排紙部A5内)に保持される部分と、第2中継搬送経路19(即ち排紙部A5)から外向き(シート折り装置C側)に伸張可能な伸縮経路部19aとで構成されている。伸縮経路部19aは通常、
図9に示すように第2中継搬送経路19内(排紙部A5内)に収容されており、必要に応じて
図8に示す位置まで延出させ、必要無くなれば第2中継搬送経路19内に戻すことができる。
【0080】
上記第2,第3実施形態では、シート折り装置Cがシート処理装置Bに一体に接続されるように構成されている。
図10に示す本発明の第4実施形態による画像形成システム1003では、シート折り装置Cが画像形成装置Aに、より詳細には排紙部A5に一体に接続されている。このように、取付延長部201を伸張させた状態でシート折り装置Cが画像形成装置A側に残ることによって、ユーザは、取付延長部201の伸縮に伴うシート処理装置Bの、画像形成装置Aに対して離反又は接近する移動を、第2,第3実施形態よりも軽い力で行うことができる。
【0081】
また、本発明の画像形成システムにおいて、外付けの給紙装置Dは必須の構成要素ではない。従って、別の実施形態では、上記各実施形態の画像形成システム1000~1003から給紙装置Dを省略することができる。給紙装置Dを省略しても、上述した本発明の特徴及び作用効果が損なわれることはない。
【0082】
手差し給紙部9は、より多数枚のシートを載置して画像形成ユニットA1に給紙するように、手差しトレイ10上に給紙構造を設けることができる。
図11~
図14は、そのような給紙構造401~404をそれぞれ備えた手差し給紙部9を示している。
【0083】
これら各図に示すように、画像形成ユニットA1の手差し給紙部9を設けた前記一方の側面には、給紙口410が開設されている。給紙口410の直ぐ内側上部には、開き位置にある手差しトレイ10上に載置されたシートSを1枚ずつ画像形成ユニットA1内に繰り出すために、給紙ローラ(図示せず)からなる給紙ユニット411が設けられている。
【0084】
図11(a)~(c)に示す給紙構造401は、シートの載置面10aを提供する上側の載置板412と、下側の中間板413とを有する。中間板413を載せる手差しトレイ10の上面には、正面側から見て右方向に給紙口410に向かう給紙方向に沿って真っ直ぐ延長するガイドレール414が突設されている。中間板413は、その下面に形成された対応するガイド溝(図示せず)をガイドレール414に係合させることによって、手差しトレイ10上で前記給紙方向に沿ってスライドさせることができる。中間板413の上面には、前記給紙方向に直交する向きに真っ直ぐ延長するガイドレール415が突設されている。載置板412は、その下面に形成された対応するガイド溝(図示せず)をガイドレール415に係合させることによって、正面側から見て前後方向にスライドさせることができる。
【0085】
載置板412の上面には、その上に載置されるシートSの前記給紙方向に直交する向きに対向する側縁を両側から規制するために、1対のサイド規制板416a,416bが設けられている。サイド規制板416a,416bは、載置されるシートのサイズに合わせるように、載置板412上で前記給紙方向に直交する向きに移動させることができる。載置板412の上面から突出するサイド規制板416a,416bは、手差しトレイ10を前記閉じ位置に移動させたとき、給紙口410内に収容されるようになっている。
【0086】
手差しトレイ10からシートを給紙するとき、及び手差しトレイ10を前記閉じ位置に移動させるとき、
図11(a)に示すように、載置板412と中間板413とは、上下に完全に重ね合わせた状態で、それらの先端が給紙口410奥側の所定の給紙位置まで押し込まれている。手差しトレイ10にシートをセットするとき、前記給紙位置から中間板413を外へスライドさせて、
図11(b)に示すように、載置板412が完全に給紙口410から抜き出される位置まで引き出す。次に、載置板412を中間板413上で手前にスライドさせて、
図11(c)に示すようにシートセット位置まで引き出す。
【0087】
ユーザは、載置板412が正面手前側に引き出されるので、シートを容易にセットすることができる。シートを載置板412上に載置し、サイド規制板416a,416bを前記給紙方向に直交するシート幅方向に移動させてシートSの前記両側縁を揃える。次に、載置板412を中間板413上で奥へスライドさせて、
図11(b)に示すように、中間板413に重ね合わせる。最後に中間板413を載置板412と共に前記給紙方向にスライドさせて、給紙口410内の前記給紙位置まで押し込むことによって、給紙可能な状態となる。
【0088】
図12(a),(b)に示す給紙構造402は、シートの載置面10aを提供する載置板421を手差しトレイ10上に有する。載置板421は、手差しトレイ10上で給紙口410の直ぐ外側かつ正面手前側に上向きに突設されたピン422を中心に、その面内方向に回転可能に設けられている。これによって、載置板421は、
図12(a)に示すように、その先端(内端)を給紙口410奥側へ押し込んだ給紙位置から、
図12(b)に示すように、載置板421の後端(外端)を正面手前側に回転させて、シートセット位置まで引き出すことができる。
【0089】
載置板421の上面には、その上に載置されるシートSの前記給紙方向に直交する向きに対向する側縁を両側から規制するために、1対のサイド規制板416a,416bが設けられている。サイド規制板416a,416bは、載置されるシートのサイズに合わせるように、載置板421上で前記給紙方向に直交する向きに移動させることができる。載置板421の上面から突出するサイド規制板416a,416bは、手差しトレイ10を前記閉じ位置に戻したとき、給紙口410内に収容されるようになっている。
【0090】
ユーザは、載置板421を正面手前側に回転させて、シートセット位置まで引き出した状態で、シートを容易にセットすることができる。シートを載置板421上に載置し、サイド規制板416a,416bをシート幅方向に移動させてシートSの前記両側縁を揃える。次に、載置板421を逆向きに回転させ、その先端を給紙口410奥の前記給紙位置まで押し込むことによって、給紙可能な状態となる。
【0091】
図13(a),(b)に示す給紙構造403は、シートの載置面10aが手差しトレイ10の上面によって提供される。手差しトレイ10上面には、その上に載置されるシートSの前記給紙方向に直交する向きに対向する側縁を両側から規制するために、1対のサイド規制板431a,431bが設けられている。サイド規制板431a,431bは、載置されるシートのサイズに合わせるように、載置面10a上で前記給紙方向に直交する向きに移動させることができる。
【0092】
サイド規制板431a,431bは、正面手前側のサイド規制板431aのみが、その最奥下端に設けられたピン432を中心に、その面内方向に回転させることができる。
図13(a)に示す給紙位置において、サイド規制板431a,431bは、給紙口410の外側に配置されて、シートSの前記両側縁を規制している。
図13(b)に示すシートセット位置で、サイド規制板431aは、その奥側の側辺が手差しトレイ10上面に当接して停止する位置まで、給紙口410の奥へ回転させる。これにより、手差しトレイ10上面が大きく開かれるので、ユーザは、シートを容易にセットすることができる。シートのセット後、サイド規制板431aは、逆向きに回転させて、
図13(a)の給紙位置に戻される。
【0093】
図14(a),(b)に示す給紙構造404は、同様にシートの載置面10aが手差しトレイ10の上面によって提供される。手差しトレイ10上面には、その上に載置されるシートSの前記給紙方向に直交する向きに対向する側縁を両側から規制するために、1対のサイド規制板441a,441bが、給紙口410の外側に配置されている。サイド規制板441a,441bは、載置されるシートのサイズに合わせるように、載置面10a上で前記給紙方向に直交する向きに移動させることができる。
【0094】
この実施形態では、正面手前側のサイド規制板441aのみが、その下辺に沿う支軸442を中心に正面手前側に、全面が手差しトレイ10上面に接する位置まで倒すことができる。これにより、
図14(b)のシートセット位置において、手差しトレイ10上面が正面手前側に大きく開かれるので、ユーザは、シートを容易にセットすることができる。シートのセット後、サイド規制板441aは、
図14(a)の直立した給紙位置に戻される。
【0095】
別の実施形態では、手差しトレイ10上面の正面手前側に追加のサイド規制板(図示せず)を設けることができる。この追加のサイド規制板は、前記給紙方向内側にはサイド規制板441aの内側に、前記シート幅方向には載置面10a上でサイド規制板441aに連動して移動して、シートSの正面手前側の側縁を規制できるように構成することができる。載置面10aにシートSをセットするとき、サイド規制板441aを上述したように正面手前側に倒しても、前記追加のサイド規制板は、載置面10a上で直立した状態を維持する。この追加のサイド規制板は給紙口410の内側に設けられているため、シート幅方向において退避していればシートSをセットする際に邪魔になることはない。そして、シートSをセットする際のシートSの動線上に配置されているサイド規制板441aのみが正面手前側に倒れることでシートSがセットしやすい構成となっている。
【0096】
以上、本発明を好適な実施形態に関連して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その技術的範囲において、様々な変更又は変形を加えて実施し得ることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0097】
A 画像形成装置
A1 画像形成ユニット
A4 第1中継搬送ユニット
A5 排紙部
B シート処理装置
C シート折り装置
D 給紙装置
1 装置ハウジング
2 本体給紙部
7 主積載トレイ
9 手差し給紙部
10 手差しトレイ
19 第2中継搬送経路
19a 伸縮経路部
23~25 積載トレイ
50 ループ形成空間
101 搬送経路
200 取付支持部
201 延長支持部
401~404 給紙構造
416a,416b,431a,431b,441a,441b サイド規制板
1000~1003 画像形成処理システム