(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023062031
(43)【公開日】2023-05-02
(54)【発明の名称】多層ラベルアセンブリ装置
(51)【国際特許分類】
B41J 29/00 20060101AFI20230425BHJP
【FI】
B41J29/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023018843
(22)【出願日】2023-02-10
(62)【分割の表示】P 2021503694の分割
【原出願日】2019-01-29
(31)【優先権主張番号】62/651,872
(32)【優先日】2018-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/243,656
(32)【優先日】2019-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】520384378
【氏名又は名称】シカゴ タグ アンド ラベル,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バレンティ,ジュニア,エフ.,ポール
(72)【発明者】
【氏名】オペル,カール
(72)【発明者】
【氏名】ヘッジャー,ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】スター,ドン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】既存のラベリングフォーム及び方法の多くの欠点を回避しながら、パッキングリストラベル及び出荷ラベルを密封されたカートンの表面に印刷及び適用することができるラベリングフォーム及び方法を提供する。
【解決手段】多層ラベルアセンブリ装置。ラベル印刷装置、ラベル分配機構、及びラベル分配機構に隣接する位置でラベル印刷装置に取り付けられたレセプタクルが提供される。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多層ラベルアセンブリ装置であって、
印刷機構とラベル分配機構とを備えるラベル印刷装置、及び、
前記ラベル分配機構に隣接する位置で前記ラベル印刷装置に取り付けられたレセプタクル、を備え、
前記ラベル分配機構は、第1のラベルと、前記第1のラベルの後に第2のラベルとを分配するよう構成され、
前記第1のラベル及び前記第2のラベルは、それぞれ、上側と前記上側に対向する下側とを有し、前記第1のラベルの前記下側が少なくとも部分的に、露出した接着剤に覆われ、前記第2のラベルの前記下側が部分的に、露出した接着剤に覆われ、
前記レセプタクルは、剛性材料で構成され、
前記レセプタクルは、前記ラベル印刷装置に隣接する近位縁と前記近位縁の反対側の遠位縁とを含み、
前記レセプタクルはさらに、前記ラベル分配機構から順に分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルを受け入れるのに適した少なくとも1つの実質的に水平な表面を備え、
前記少なくとも1つの実質的に水平な表面は、前記ラベル分配機構に隣接して、且つ、前記ラベル分配機構の下に配置されており、
前記少なくとも1つの実質的に水平な表面は、前記ラベル分配機構から分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルの前記接着剤が接着しない非粘着性表面を含み、
前記ラベル分配機構は、前記第1のラベル及び前記第2のラベルを前記少なくとも1つの実質的に水平な表面に順に分配して、前記第2のラベルが前記第1のラベルの上に下降し、前記第2のラベルが前記第1のラベルに重ねて整列される、
多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項2】
前記レセプタクルは、前記実質的に水平な表面上に分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルの少なくとも一部が前記レセプタクルの前記遠位縁から張り出すように形成されている、請求項1に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項3】
前記遠位縁が、前記遠位縁にノッチ領域を画定する輪郭を含む、請求項1に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項4】
前記遠位縁の前記輪郭は、前記レセプタクルの前記実質的に水平な表面上に分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルの少なくとも一部が前記ノッチ領域に張り出すように形成されている、請求項3に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項5】
前記レセプタクルに向けて配置され前記ラベル印刷装置上に設けられたラベル存在センサー、及び
前記レセプタクル内の空隙であって、前記ラベル存在センサーと整列している前記空隙をさらに含む、請求項1に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項6】
前記レセプタクルは、前記実質的に水平な表面上に分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルの少なくとも一部が前記空隙を覆うように形成されている、請求項5に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項7】
多層ラベルアセンブリ装置であって、
印刷機構とラベル分配機構とを備えるラベル印刷装置、及び、
1つ以上の脚部に支持され、前記ラベル分配機構に隣接する位置であるが前記ラベル印刷装置に取り付けられていないレセプタクル、を備え、
前記ラベル分配機構は、第1のラベルと、前記第1のラベルの後に第2のラベルとを分配するよう構成され、
前記第1のラベル及び前記第2のラベルは、それぞれ、上側と前記上側に対向する下側とを有し、前記第1のラベルの前記下側が少なくとも部分的に、露出した接着剤に覆われ、前記第2のラベルの前記下側が部分的に、露出した接着剤に覆われ、
前記レセプタクルは、剛性材料で構成され、
前記レセプタクルは、前記ラベル印刷装置に隣接する近位縁と前記近位縁の反対側の遠位縁とを含み、
前記レセプタクルはさらに、前記ラベル分配機構から順に分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルを受け入れるのに適した少なくとも1つの実質的に水平な表面を備え、
前記少なくとも1つの実質的に水平な表面は、前記ラベル分配機構に隣接して、且つ、前記ラベル分配機構の下に配置されており、
前記少なくとも1つの実質的に水平な表面は、前記ラベル分配機構から分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルの前記接着剤が接着しない非粘着性表面を含み、
前記ラベル分配機構は、前記第1のラベル及び前記第2のラベルを前記少なくとも1つの実質的に水平な表面に順に分配して、前記第2のラベルが前記第1のラベルの上に下降し、前記第2のラベルが前記第1のラベルに重ねて整列される、
多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項8】
前記レセプタクルは、前記実質的に水平な表面上に分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルの少なくとも一部が前記レセプタクルの前記遠位縁から張り出すように形成されている、請求項7に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項9】
前記遠位縁が、前記遠位縁にノッチ領域を画定する輪郭を含む、請求項7に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項10】
前記遠位縁の前記輪郭は、前記レセプタクルの前記実質的に水平な表面上に分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルの少なくとも一部が前記ノッチ領域に張り出すように形成されている、請求項9に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項11】
前記レセプタクルが、上面及び反対側の底面を備え、
前記多層ラベルアセンブリ装置は、前記底面に接続された前記1つ以上の脚部をさらに備える、請求項7に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項12】
前記1つ以上の脚部の少なくとも1つは、前記レセプタクルが水平または実質的に水平に維持されるよう前記レセプタクルの高さを調整可能である、請求項11に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項13】
前記レセプタクルに向けて配置され前記ラベル印刷装置上に設けられたラベル存在センサー、及び
前記レセプタクル内の空隙であって、前記ラベル存在センサーと整列している前記空隙をさらに含む、請求項7に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項14】
前記レセプタクルは、前記実質的に水平な表面上に分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルの少なくとも一部が前記空隙を覆うように形成されている、請求項13に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ラベルは通常、印刷された標識をパッケージに固定して、出荷やその他の情報を示すために使用される。出荷の用途の場合、購入した品目を含む顧客に出荷されるパッケージの内部に別個のパッキングリストが同封される場合がある。
【0002】
下方ラベルと上方ラベルを印刷して表面に適用することができるラベリング方法が強く求められている。例えば、密封されたカートンの表面にパッキングリストと出荷ラベルを印刷して適用することができるラベリング方法に対する強い需要がある。カートンはパッキングリストの生成前に密封されるため、パッキングリストを挿入するためにカートンを開くことは効率的ではない。このようなパッケージを大量に出荷するには、パッケージにパッキングリストと出荷ラベルを迅速に添付する必要がある。最終的な受取人が発送されたパッケージを受け取るまで、パッキングリストの情報を隠すことが好ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述の理由により、既存のラベリングフォーム及び方法の多くの欠点を回避しながら、パッキングリストラベル及び出荷ラベルを密封されたカートンの表面に印刷及び適用することができるラベリングフォーム及び方法を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、表面に適用するためのラベルの少なくとも1つのシステムの開示を含む。少なくとも1つの実施形態では、本開示によるラベルシステムは、キャリア材料、上方ラベル、及び下方ラベルを含む。少なくとも1つのそのような実施形態の上方ラベルは、上面及び反対側の下面を含み、上面及び下面は前縁と後縁を有し、下面はキャリア材料に接している。少なくとも1つのそのような実施形態の下方ラベルは、上側及び反対側の下側を含み、上側及び下側は前方マージンと後方マージンを有し、下側はキャリア材料に接している。本開示の少なくとも1つのそのような実施形態によれば、上方ラベル及び下方ラベルは、前方マージンに隣接する後縁と隣接する位置でキャリア材料と接触し、上方ラベル及び下方ラベルは、キャリア材料からラベルアプリケータ装置に順次分配するように構成され、したがって、上方ラベル及び下方ラベルがラベルアプリケータ装置に分配されるとき、下方ラベルは、上方ラベル及び下方ラベルを物品に取り付ける前に、上方ラベルの下面に対して配置される。
【0005】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、上方ラベルは取り外し可能セグメントを含み、下方ラベルは取り外し可能領域を含み、上方ラベルと下方ラベルがラベルアプリケータ装置上に分配されるとき、取り外し可能セグメント及び取り外し可能領域が位置合わせされている。
【0006】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、下面は、接着特性が低下したゾーンを含み、下側は、接着特性が低下した領域を含み、上方ラベル及び下方ラベルがラベルアプリケータ装置に分配される場合、接着特性が低下したゾーンと接着特性が低下した領域が位置合わせされている。
【0007】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、接着特性が低下したゾーンは、接着抑制剤で覆われた接着剤層を含む。
【0008】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、接着特性が低下した領域は、接着抑制剤で覆われた接着剤層を含む。
【0009】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、上方ラベルは貫通する1つまたは複数の穴を含み、上方ラベル及び下方ラベルがラベルアプリケータ装置上に分配されるとき、下方ラベルはラベルアプリケータ装置によって生成された吸引力により上方ラベルの下面に対して定位置に保持され、吸引力は、1つまたは複数の穴を通して作用する。
【0010】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、下側すべてが接着特性の低下を含む。
【0011】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、下側すべてが、接着抑制剤で覆われた接着剤層を含む。
【0012】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、下面は、下面をキャリア材料に取り外し可能に接着する感圧接着剤を含む。
【0013】
少なくとも1つの実施形態では、本開示によるラベルシステムは、キャリア材料、上方ラベル、及び下方ラベルを含む。少なくとも1つのそのような実施形態の上方ラベルは、キャリア材料に取り外し可能に接着され、上面、下面、及び取り外し可能セグメントを含む。少なくとも1つのそのような実施形態の上方ラベルは、前縁、後縁、ならびに第1及び第2の側縁によって境界付けられる。少なくとも1つのそのような実施形態の上方ラベルの下面は、その少なくとも一部に接着剤を含み、そのような上方ラベルは、接着剤によってキャリア材料に取り外し可能に接着される。少なくとも1つのそのような実施形態の下方ラベルは、上方ラベルに隣接するキャリア材料上の位置でキャリア材料に取り外し可能に接着され、上側及び反対側の下側を含む。少なくとも1つのそのような実施形態の下方ラベルは、前方マージン、後方マージン、ならびに第1及び第2の側方マージンによって境界付けられる。本開示の少なくとも1つのそのような実施形態によれば、上方ラベル及び下方ラベルは、キャリア材料からラベルアプリケータ装置に順次分配するように構成され、その結果、上方ラベル及び下方ラベルがラベルアプリケータ装置に分配されるとき、上面はラベルアプリケータ装置に対して配置され、下方ラベルの上側は上方ラベルの下面に対して配置され、下側は露出している。
【0014】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、上方ラベルの上側は、前方マージン、後方マージン、ならびに第1及び第2の側方マージンによって囲まれる第1の表面領域を含み、下方ラベルの上面は、前縁、後縁、ならびに第1及び第2の側縁によって囲まれる第2の表面領域を含み、第2の表面領域は第1の表面領域ほど大きくはない。
【0015】
少なくとも1つの実施形態では、本開示によるラベルシステムは、キャリア材料、キャリア材料上の取り外し可能な上方ラベル、及び上方ラベルに隣接するキャリア材料上の位置にあるキャリア材料上の取り外し可能な下方シートを含む。少なくとも1つのそのような実施形態の上方ラベルは、上面及び反対側の下面を含み、下面はキャリア材料に面している。少なくとも1つのそのような実施形態の下方シートは、上側及び反対側の下側を含み、下側はキャリア材料に面している。本開示の少なくとも1つのそのような実施形態によれば、上方ラベル及び下方シートは、上方ラベル及び下方シートが、ラベルアプリケータ装置に分配されるときに下方シートの上側が下面に対して配置されるように、キャリア材料からラベルアプリケータ装置上に順次分配するように構成される。
【0016】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、上方ラベルは取り外し可能セグメントを含み、下方シートは取り外し可能領域を含み、下方シートがラベルアプリケータ装置上に分配されるとき、取り外し可能セグメント及び取り外し可能領域が位置合わせされている。
【0017】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、上方ラベルの下面は接着特性が低下したゾーンを含み、下方シートの下側は接着特性が低下した領域を含み、下方シートがラベルアプリケータ装置上に分配されるとき、接着特性が低下したゾーン、及び接着特性が低下した領域が位置合わせされている。
【0018】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、接着特性が低下したゾーンは、接着抑制剤で覆われた接着剤層を含む。
【0019】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、接着特性が低下した領域は、接着抑制剤で覆われた接着剤層を含む。
【0020】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、上方ラベルは貫通する1つまたは複数の穴を含み、下方シートは、ラベルアプリケータ装置によって生成される吸引力によって上方ラベルの下面に対して定位置に保持され、吸引力は1つ以上の穴を通して作用する。
【0021】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、下方シートは、ラベルアプリケータ装置によって生成される吸引力によって、上方ラベルの下面に対して定位置に保持される。
【0022】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、下方シートの下側全体が接着特性の低下を含む。
【0023】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、下方シートの下側全体が、接着抑制剤で覆われた接着剤層を含む。
【0024】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、上方ラベルの下面は接着剤を含み、下方シートがラベルアプリケータ装置上に分配されるとき、下面の接着剤は下方シートの上側と接着するように相互作用する。
【0025】
少なくとも1つの実施形態では、本開示によるラベルシステムは、第1のラベルであって、上側及び反対側の下側を有するシート材料であって、上側及び下側が、前縁、後縁、ならびに前縁と後縁を接続する第1及び第2の側縁によって境界付けられるシート材料、シート材料の少なくとも1つの脆弱線であって、少なくとも1つの脆弱線は前縁、後縁、または第1または第2の側縁のいずれとも交差しておらず、少なくとも1つの脆弱線は前縁に向けられた頂点を有する少なくとも1つの非線形セグメントを含み、少なくとも1つの脆弱線内の取り外し可能領域を画定する少なくとも1つの脆弱線、及び少なくとも1つの脆弱線の外側のフレーム領域、及び下側のフレーム領域の少なくとも一部の接着剤を含む第1のラベル;ならびに第1のラベルと同一である第2のラベルを含み、第2のラベルは、第1のラベル及び第2のラベルの取り外し可能領域が位置合わせされた状態で第1のラベルの上に重ねられて接着される。
【0026】
少なくとも1つの実施形態では、本開示によるラベルシステムは、第1のラベルであって、上側及び反対側の下側を有するシート材料であって、上側及び下側が、前縁、後縁、ならびに前縁と後縁を接続する第1及び第2の側縁によって境界付けられるシート材料、シート材料の少なくとも1つの脆弱線であって、少なくとも1つの脆弱線は前縁、後縁、または第1または第2の側縁のいずれとも交差しておらず、少なくとも1つの脆弱線は前縁に向けられた頂点を有する少なくとも1つの非線形セグメントを含み、少なくとも1つの脆弱線内の取り外し可能領域を画定する少なくとも1つの脆弱線、及び少なくとも1つの脆弱線の外側のフレーム領域、非線形セグメントと前縁の間にあるシート材料の空隙、及び下側のフレーム領域の少なくとも一部の接着剤を含む第1のラベル;ならびに第1のラベルと同一である第2のラベルを含み、第2のラベルは、第1のラベル及び第2のラベルの取り外し可能領域が位置合わせされた状態で第1のラベルの上に重ねられて接着される。
【0027】
少なくとも1つの実施形態では、本開示によるラベルシステムは、第1のラベルであって、上側及び反対側の下側を有するシート材料であって、上側及び下側が、前縁、後縁、ならびに前縁と後縁を接続する第1及び第2の側縁によって境界付けられるシート材料、シート材料の少なくとも1つの脆弱線であって、少なくとも1つの脆弱線が前縁に向けられ、前縁と交差する頂点を有する少なくとも1つの非線形セグメントを含み、少なくとも1つの脆弱線が、別様には前縁、後縁、または第1または第2の側縁のいずれとも交差せず、少なくとも1つの脆弱線内の取り外し可能領域を画定する少なくとも1つの脆弱線、及び少なくとも1つの脆弱線の外側のフレーム領域、及び下側のフレーム領域の少なくとも一部の接着剤を含む第1のラベル;ならびに第1のラベルと同一である第2のラベルを含み、第2のラベルは、第1のラベル及び第2のラベルの取り外し可能領域が位置合わせされた状態で第1のラベルの上に重ねられて接着される。
【0028】
本開示は、多層ラベルを組み立てるための方法の開示を含む。少なくとも1つの実施形態では、本開示による多層ラベルを組み立てるための方法は、ラベル印刷装置を準備するステップであって、前記ラベル印刷装置が、印刷機構、分配機構、及びレセプタクルを含む、準備するステップ;前記ラベル印刷装置にキャリア材料を設けるステップであって、前記キャリア材料が前記キャリア材料に取り外し可能に接着された第1のラベルを含み、前記第1のラベルは、上側及び反対側の下側を有するシート材料であって、前記上側及び前記下側が、前縁、後縁、ならびに前記前縁と前記後縁を接続する第1及び第2の側縁によって境界付けられるシート材料、前記シート材料の少なくとも1つの脆弱線であって、前記少なくとも1つの脆弱線は前記前縁、前記後縁、または前記第1または第2の側縁のいずれとも交差しておらず、前記少なくとも1つの脆弱線は前記前縁に向けられた頂点を有する少なくとも1つの非線形セグメントを含み、前記少なくとも1つの脆弱線内の取り外し可能領域を画定する前記少なくとも1つの脆弱線、及び前記少なくとも1つの脆弱線の外側のフレーム領域、及び前記下側の前記フレーム領域の少なくとも一部の接着剤を含む、設けるステップ;前記ラベル印刷装置に関して前記第1のラベルを前記キャリア材料から分離するステップ;前記第1のラベルを前記ラベル印刷装置から前記レセプタクルに分配するステップ;前記キャリア材料を前進させて、前記第1のラベルに隣接し、前記キャリア材料に取り外し可能に接着された第2のラベルを供給するステップであって、前記第2のラベルが、前記第1のラベルと構造が同一である、供給するステップ;前記ラベル印刷装置に関して、前記第2のラベルを前記キャリア材料から分離するステップ;及び前記キャリア材料から前記第2のラベルを分配するステップ、この場合、前記第2のラベルは、前記第2のラベルが、前記第1のラベル及び前記第2のラベルの前記取り外し可能領域が位置合わせされた状態で前記第1のラベルの上に重ねられ、接着されるように、前記第1のラベルに下降する分配するステップを含む。
【0029】
少なくとも1つの実施形態では、本開示による多層ラベルを組み立てるための方法は、ラベル印刷装置を準備するステップであって、前記ラベル印刷装置が、印刷機構、分配機構、及びレセプタクルを含む、準備するステップ;前記ラベル印刷装置にキャリア材料を設けるステップであって、前記キャリア材料が前記キャリア材料に取り外し可能に接着された第1のラベルを含み、前記第1のラベルは、上側及び反対側の下側を有するシート材料であって、前記上側及び前記下側が、前縁、後縁、ならびに前記前縁と前記後縁を接続する第1及び第2の側縁によって境界付けられるシート材料、前記シート材料の少なくとも1つの脆弱線であって、前記少なくとも1つの脆弱線は前記前縁、前記後縁、または前記第1または第2の側縁のいずれとも交差しておらず、前記少なくとも1つの脆弱線は前記前縁に向けられた頂点を有する少なくとも1つの非線形セグメントを含み、前記少なくとも1つの脆弱線内の取り外し可能領域を画定する前記少なくとも1つの脆弱線、及び前記少なくとも1つの脆弱線の外側のフレーム領域、前記非線形セグメントと前記前縁の間にある前記シート材料の空隙、及び前記下側の前記フレーム領域の少なくとも一部の接着剤を含む、設けるステップ;前記ラベル印刷装置に関して前記第1のラベルを前記キャリア材料から分離するステップ;前記第1のラベルを前記ラベル印刷装置から前記レセプタクルに分配するステップ;前記キャリア材料を前進させて、前記第1のラベルに隣接し、前記キャリア材料に取り外し可能に接着された第2のラベルを供給するステップであって、前記第2のラベルが、前記第1のラベルと構造が同一である、供給するステップ;前記ラベル印刷装置に関して、前記第2のラベルを前記キャリア材料から分離するステップ;及び前記キャリア材料から前記第2のラベルを分配するステップ、この場合、前記第2のラベルは、前記第2のラベルが、前記第1のラベル及び前記第2のラベルの前記取り外し可能領域が位置合わせされた状態で前記第1のラベルの上に重ねられ、接着されるように、前記第1のラベルに下降する分配するステップを含む。
【0030】
少なくとも1つの実施形態では、本開示による多層ラベルを組み立てるための方法は、ラベル印刷装置を準備するステップであって、前記ラベル印刷装置が、印刷機構、分配機構、及びレセプタクルを含む、準備するステップ;前記ラベル印刷装置にキャリア材料を設けるステップであって、前記キャリア材料が前記キャリア材料に取り外し可能に接着された第1のラベルを含み、前記第1のラベルは、上側及び反対側の下側を有するシート材料であって、前記上側及び前記下側が、前縁、後縁、ならびに前記前縁と前記後縁を接続する第1及び第2の側縁によって境界付けられるシート材料、前記シート材料の少なくとも1つの脆弱線であって、前記少なくとも1つの脆弱線が前記前縁に向けられ、前記前縁と交差する頂点を有する少なくとも1つの非線形セグメントを含み、前記少なくとも1つの脆弱線が、別様には前記前縁、前記後縁、または前記第1または第2の側縁のいずれとも交差せず、前記少なくとも1つの脆弱線内の取り外し可能領域を画定する前記少なくとも1つの脆弱線、及び前記少なくとも1つの脆弱線の外側のフレーム領域、及び前記下側の前記フレーム領域の少なくとも一部の接着剤を含む、設けるステップ;前記ラベル印刷装置に関して前記第1のラベルを前記キャリア材料から分離するステップ;前記第1のラベルを前記ラベル印刷装置から前記レセプタクルに分配するステップ;前記キャリア材料を前進させて、前記第1のラベルに隣接し、前記キャリア材料に取り外し可能に接着された第2のラベルを供給するステップであって、前記第2のラベルが、前記第1のラベルと構造が同一である、供給するステップ;前記ラベル印刷装置に関して、前記第2のラベルを前記キャリア材料から分離するステップ;及び前記キャリア材料から前記第2のラベルを分配するステップ、この場合、前記第2のラベルは、前記第2のラベルが、前記第1のラベル及び前記第2のラベルの前記取り外し可能領域が位置合わせされた状態で前記第1のラベルの上に重ねられ、接着されるように、前記第1のラベルに下降する分配するステップを含む。
【0031】
本開示は、少なくとも1つの多層ラベルアセンブリ装置の開示を含む。少なくとも1つの実施形態では、本開示による多層ラベルアセンブリ装置は、ラベル印刷装置であって、印刷機構と、ラベル分配機構とを備えるラベル印刷装置;及びラベル分配機構に隣接する位置でラベル印刷装置に取り付けられたレセプタクルであって、レセプタクルは剛性材料で構成され、レセプタクルはラベル印刷装置に隣接する近位縁と、近位縁の反対側の遠位縁とを含み、レセプタクルはラベル分配機構から分配されるラベルを受け取るのに適した少なくとも1つの実質的に水平な表面をさらに含み、少なくとも1つの実質的に水平な表面は、ラベル分配機構から分配されるラベル上の接着剤に耐性があるレセプタクルを含む。
【0032】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、多層ラベルアセンブリ装置は、レセプタクルの実質的に水平な表面の上に第1のラベルを含み、第1のラベルの少なくとも一部は、レセプタクルの遠位縁に張り出す。本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、多層ラベルアセンブリ装置は、第1のラベルの上に重ねられ、整列された第2のラベルを含む。
【0033】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、多層ラベルアセンブリ装置は、レセプタクルの遠位縁を含み、遠位縁にノッチ領域を画定する輪郭を含む。本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、多層ラベルアセンブリ装置は、レセプタクルの実質的に水平な表面上に第1のラベルを含み、第1のラベルの少なくとも一部がノッチ領域に張り出している。
【0034】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、多層ラベルアセンブリ装置は、ラベル印刷装置上のラベル存在センサー;及びラベル印刷装置に取り付けられたレセプタクル内の空隙であって、ラベル存在センサーと整列している空隙を含む。本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、第1のラベルはレセプタクルの実質的に水平な表面の上にあり、第1のラベルの少なくとも一部は空隙を覆う。
【0035】
少なくとも1つの実施形態では、本開示による多層ラベルアセンブリ装置は、ラベル印刷装置であって、印刷機構と、ラベル分配機構とを備えるラベル印刷装置;及びラベル分配機構に隣接して配置されるが、ラベル印刷装置には取り付けられないレセプタクルであって、レセプタクルは、剛性材料で構成され、レセプタクルはラベル印刷装置に隣接する近位縁と、近位縁の反対側の遠位縁とを含み、レセプタクルはラベル分配機構から分配されるラベルを受け取るのに適した少なくとも1つの実質的に水平な表面をさらに含み、少なくとも1つの実質的に水平な表面は、ラベル分配機構から分配されるラベル上の接着剤に耐性があるレセプタクルを含む。
【0036】
本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、多層ラベルアセンブリ装置は、上面と反対側の底面とを備えるレセプタクルを備え、多層ラベルアセンブリ装置は、底面に接続される1つまたは複数の脚部をさらに含む。本開示の少なくとも1つの実施形態の態様では、1つまたは複数の脚部の少なくとも1つは調整可能である。
【0037】
添付の図面と共に得られる本開示の方法及びシステムの以下の説明を参照することによって、本開示の特徴及び利点、及びそれらを達成する方法は、いっそう明らかになり、よりよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1A】本開示の少なくとも1つの実施形態によるラベルの上側を示す。
【
図1B】本開示の少なくとも1つの実施形態によるラベルの下側を示す。
【
図2A】本開示の少なくとも1つの実施形態によるラベルの上側を示す。
【
図2B】本開示の少なくとも1つの実施形態によるラベルの下側を示す。
【
図3A】本開示の少なくとも1つの実施形態によるラベルの上側を示す。
【
図3B】本開示の少なくとも1つの実施形態によるラベルの下側を示す。
【
図4】本開示の少なくとも1つの実施形態による、カートンに適用された2つのラベルを示す。
【
図5】本開示の少なくとも1つの実施形態による、表面への将来の適用のためにラベルプリンタからレセプタクルに分配された2つのラベルを示す。
【
図6】本開示の少なくとも1つの実施形態による多層ラベルアセンブリ装置のレセプタクルの斜視図を示す。
【
図7】本開示の少なくとも1つの実施形態による多層ラベルアセンブリ装置の斜視図を示す。
【
図8】本開示の少なくとも1つの実施形態による多層ラベルアセンブリ装置のレセプタクルの斜視図を示す。
【
図9】本開示の少なくとも1つの実施形態による多層ラベルアセンブリ装置の斜視図を示す。
【
図10】本開示の少なくとも1つの実施形態による多層ラベルアセンブリ装置の斜視図を示す。
【
図11】本開示の少なくとも1つの実施形態による多層ラベルアセンブリ装置の斜視図を示す。
【
図12】本開示の少なくとも1つの実施形態による多層ラベルアセンブリ装置のレセプタクルの斜視図を示す。
【
図13】本開示の少なくとも1つの実施形態による多層ラベルアセンブリ装置の斜視図を示す。
【
図14】本開示の少なくとも1つの実施形態による多層ラベルアセンブリ装置のレセプタクルの斜視図を示す。
【
図15】本開示の少なくとも1つの実施形態による多層ラベルアセンブリ装置の斜視図を示す。
【
図16】本開示の少なくとも1つの実施形態による多層ラベルアセンブリ装置の斜視図を示す。
【
図17】本開示の少なくとも1つの実施形態による多層ラベルアセンブリ装置の斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0039】
これから、本開示の原理の理解を促進する目的で、図面に示す実施形態を参照し、その実施形態を説明するために特定の用語が使用される。それでもなお、本開示の範囲をそれによって限定する意図がないことは理解されよう。
【0040】
図1Aは、本開示の少なくとも1つの実施形態による、ラベル100の上側100Aを示している。本開示の少なくとも1つの実施形態では、ラベル100は、例えば、紙、ポリエステル、または別のポリマー材料などのラベルストック材料を含む。本開示の少なくとも1つの実施形態では、ラベル100は、その上の標識の印刷を受け入れるラベルストック材料を含む。例えば、ラベル100は、インクジェットプリンタ、レーザープリンタ、熱転写プリンタ、直接感熱プリンタ、またはラベル100に標識を付けることができる別のタイプの印刷装置に曝され得る。インク、トナー、及び/またはラベル100への標識の適用に使用される他の印刷材料は、そのような標識を適用するために使用される印刷装置、ラベル100に使用される材料、及びラベル100の意図される使用に適合するように選択される。
【0041】
図1Aに示されるように、ラベル100は、前縁102、後縁106、及び側縁104、108によって境界付けられている。ラベル100は、取り外し可能領域122及びフレーム領域124も含む。取り外し可能領域122は、取り外し可能領域上面122Aを含み、脆弱線110、112、114、116、118、120によって境界付けられる。フレーム領域124は、脆弱線110、112、114、116、118、120の外側であるが、前縁102、後縁106、及び側縁104、108の内部にあるラベル100の部分を含む。
図1Aに示されるように、フレーム領域124は、フレーム領域上面124Aを含む。本開示の少なくとも1つの実施形態では、標識がラベル100の上側100Aに追加される。例えば、標識は、ラベル100の取り外し可能領域上面122A、またはラベル100のフレーム領域上面124A、またはラベル100の取り外し可能領域上面122A及びフレーム領域上面124Aの両方に追加され得る。
【0042】
脆弱線110、112、114、116、118、120は、取り外し可能領域122とフレーム領域124との間の境界を弱める働きをし、以下で説明するように、フレーム領域124からの取り外し可能領域122の取り外しを容易にする。脆弱線110、112、114、116、118、120は、ラベル100を部分的または完全に貫通して延びる切れ目または穿孔を含んでもよい。
【0043】
ラベル100の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線110は、フレーム領域124から取り外し可能領域122を完全に切り離す曲線カットを含む。ラベル100の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線110は、脆弱線112の端を脆弱線114の端に接続する曲線カットを含む。
【0044】
ラベル100の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線112、114はそれぞれ、一般にV字形またはY字形を有する一連の角のある穿孔を含む。
図1Aに示されるように、脆弱線112の各角のある穿孔の頂点は、脆弱線120の方向に向けられる。脆弱線112を含む一連の角のある穿孔は、各々の角のある穿孔の一方の側が、脆弱線110の端と脆弱線120の端との間に延びる線と実質的に一致し、各々の角のある穿孔の他方の側が、フレーム領域124ではなく、取り外し可能領域122に向けられているように配置される。
図1Aに示されるように、脆弱線114の各角のある穿孔の頂点は、脆弱線116の方向に向けられる。脆弱線114を含む一連の角のある穿孔は、各々の角のある穿孔の一方の側が、脆弱線110の端と脆弱線116の端との間に延びる線と実質的に一致し、各々の角のある穿孔の他方の側が、フレーム領域124ではなく、取り外し可能領域122に向けられているように配置される。
【0045】
ラベル100の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線112と脆弱線120との間の角度は、90°より大きい。ラベル100の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線114と脆弱線116との間の角度は90°よりも大きい。ラベル100の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線118と脆弱線120の間の角度は約90°である。ラベル100の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線118と脆弱線116との間の角度は約90°である。脆弱線112、114の角のある穿孔、及び脆弱線112と脆弱線120の間、及び脆弱線114と脆弱線116の間の鈍角の使用は、取り外し可能領域122の材料を引き裂くことなく1つの動きでフレーム124から取り外し可能領域122を取り外すことを容易にする。
【0046】
図1Bは、本開示の少なくとも1つの実施形態による、ラベル100の下側100Bを示す。
図1Bに示されているのは、前縁102、後縁106、及び側縁104、108によって境界付けられたラベル100である。取り外し可能領域122も
図1Bに示され、脆弱線110、112、114、116、118、120で囲まれている。フレーム領域124も
図1Bに示され、脆弱線110、112、114、116、118、120の外側であるが前縁102、後縁106、及び側縁104、108の内部にあるラベル100の領域を含む。
図1Bに示されるように、取り外し可能領域122は、取り外し可能領域下面122Bを含む。
図1Bに示されるように、フレーム領域124は、フレーム領域下面124Bを含む。
図1Bに示されるように、フレーム領域下面124Bは、少なくとも部分的に接着剤126で覆われているが、取り外し可能領域下面122Bは、接着特性が低下しているか、完全に接着剤がない場合がある。本開示の少なくとも1つの他の実施形態では、取り外し可能領域下面122Bは、ライナーの材料(図示せず)で覆われており、ライナーの材料は、その露出側に接着剤がない。本開示の少なくとも1つの他の実施形態では、取り外し可能領域下面122B及びフレーム領域下面124Bは、接着剤126で覆われている。本開示の少なくとも1つの実施形態では、ラベル100は、キャリア(図示せず)に設けられ、フレーム領域下面124B上の接着剤126は、キャリアに取り外し可能に接着される。例えば、そのようなキャリアは、当技術分野で既知のタイプのシリコーン被覆ライナーの材料であり得、接着剤126は、シリコーン被覆ライナーの材料に取り外し可能に接着するが、他の表面に永続的または半永続的に接着するタイプであり得る。本開示の少なくとも1つの実施形態では、標識は、ラベル100の下側100Bに追加される。例えば、標識は、ラベル100の取り外し可能領域下面122B、またはラベル100のフレーム領域下面124Bの接着剤のない領域、またはラベル100の取り外し可能領域下面122Bとフレーム領域下面124Bのいずれかの接着剤のない領域との両方に追加することができる。
【0047】
図2Aは、本開示の少なくとも1つの実施形態によるラベル200の上側200Aを示す。本開示の少なくとも1つの実施形態では、ラベル200は、例えば、紙、ポリエステル、または別のポリマー材料などのラベルストック材料を含む。本開示の少なくとも1つの実施形態では、ラベル200は、その上の標識の印刷を受け入れるラベルストック材料を含む。例えば、ラベル200は、インクジェットプリンタ、レーザープリンタ、熱転写プリンタ、直接感熱プリンタ、またはラベル200に標識を付けることができる別のタイプの印刷装置に曝され得る。インク、トナー、及び/またはラベル200への標識の適用に使用される他の印刷材料は、そのような標識を適用するために使用される印刷装置、ラベル200に使用される材料、及びラベル200の意図される使用と適合するように選択される。
【0048】
図2Aに示されるように、ラベル200は、前縁202A、202B、後縁206、及び側縁204、208によって境界付けられる。ラベル200はまた、取り外し可能領域222及びフレーム領域224を含む。取り外し可能領域222は、取り外し可能領域上面222Aを含み、脆弱線210、212、214、216、218、220によって境界付けられる。フレーム領域224は、脆弱線210、212、214、216、218、220の外側であるが前縁202A、202B、後縁206、及び側縁204、208の内部にあるラベル200の部分を含む。
図2Aに示されるように、フレーム領域224は、フレーム領域上面224Aを含む。本開示の少なくとも1つの実施形態では、標識は、ラベル200の上側200Aに追加される。例えば、標識は、ラベル200の取り外し可能領域上面222A、またはラベル200のフレーム領域上面224A、またはラベル200の取り外し可能領域上面222A及びフレーム領域上面224Aの両方に追加され得る。
【0049】
脆弱線210、212、214、216、218、220は、取り外し可能領域222とフレーム領域224との間の境界を弱めるのに役立ち、以下で論じるように、フレーム領域224からの取り外し可能領域222を取り外すのを容易にする。脆弱線210、212、214、216、218、220は、ラベル200を通って部分的または完全に延びるカットまたは穿孔を含み得る。
【0050】
ラベル200の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線210は、フレーム領域224から取り外し可能領域222を完全に切り離す曲線カットを含む。ラベル200の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線210は、脆弱線212の端を脆弱線214の端に接続する曲線カットを含む。
図2Aに示されるラベル200の実施形態では、フレーム領域224の一部が外されてノッチ228を形成する。
図2Aに示されるラベル200の実施形態では、ノッチ228は、脆弱線210を露出させる。
【0051】
ラベル200の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線212、214は、一般にV字形またはY字形を有する一連の角のある穿孔を含む。
図2Aに示されるように、脆弱線212のそれぞれの角のある穿孔の頂点は、脆弱線220の方向に向けられる。脆弱線212を含む一連の角のある穿孔は、各角のある穿孔の一方の側が、脆弱線210の端と脆弱線220の端との間に延びる線と実質的に一致し、各々の角のある穿孔の他方の側は、フレーム領域224ではなく、取り外し可能領域222に向けられるように配置されている。
図2Aに示されるように、脆弱線214の各角のある穿孔の頂点は、脆弱線216の方向に向けられる。脆弱線214を含む一連の角のある穿孔は、各角のある穿孔の一方の側が、脆弱線210の端と脆弱線216の端との間に延びる線と実質的に一致し、各々の角のある穿孔の他方の側は、フレーム領域224ではなく、取り外し可能領域222に向けられるように配置されている。
【0052】
ラベル200の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線212と脆弱線220との間の角度は90°より大きい。ラベル200の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線214と脆弱線216との間の角度は90°より大きい。ラベル200の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線218と脆弱線220との間の角度は約90°である。ラベル200の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線218と脆弱線216との間の角度は約90°である。脆弱線212、214の角のある穿孔、及び脆弱線212と脆弱線220の間、及び脆弱線214と脆弱線216の間の鈍角の使用は、取り外し可能領域222の材料を引き裂くことなく1つの動きでフレーム224から取り外し可能領域222を取り外すことを容易にする。
【0053】
図2Bは、本開示の少なくとも1つの実施形態による、ラベル200の下側200Bを示す。
図2Bに示されているのは、前縁202A、202B、後縁206、及び側縁204、208によって境界付けられたラベル200である。取り外し可能領域222も
図2Bに示され、脆弱線210、212、214、216、218、220で囲まれている。フレーム領域224も
図2Bに示され、脆弱線210、212、214、216、218、220の外側であるが、前縁202A、202B、後縁206、及び側縁204、208の内部にあるラベル200の領域を含む。ノッチ228も
図2Bに示されている。
【0054】
図2Bに示されるように、取り外し可能領域222は、取り外し可能領域下面222Bを含む。
図2Bに示されるように、フレーム領域224は、フレーム領域下面224Bを含む。
図2Bに示されるように、フレーム領域下面224Bは、少なくとも部分的に接着剤226で覆われているが、取り外し可能領域下面222Bは、接着特性が低下しているか、完全に接着剤がない場合がある。本開示の少なくとも1つの他の実施形態では、取り外し可能領域下面222Bは、ライナーの材料(図示せず)で覆われており、ライナーの材料は、その露出側に接着剤がない。本開示の少なくとも1つの他の実施形態では、取り外し可能領域下面222B及びフレーム領域下面224Bは、接着剤226で覆われている。本開示の少なくとも1つの実施形態では、ラベル200は、キャリア(図示せず)に設けられ、フレーム領域下面224Bの接着剤226は、キャリアに取り外し可能に接着される。例えば、そのようなキャリアは、当技術分野で既知のタイプのシリコーン被覆ライナーの材料であり得、接着剤226は、シリコーン被覆ライナーの材料に取り外し可能に接着するが、他の表面に永続的または半永続的に接着するタイプであり得る。本開示の少なくとも1つの実施形態では、標識は、ラベル200の下側200Bに追加される。例えば、標識は、ラベル200の取り外し可能領域下面222B、またはラベル200のフレーム領域下面224Bの接着剤のない領域、またはラベル200の取り外し可能領域下面222B及びフレーム領域下面224Bのいずれかの接着剤のない領域の両方に追加することができる。
【0055】
図3Aは、本開示の少なくとも1つの実施形態による、ラベル300の上側300Aを示す。本開示の少なくとも1つの実施形態では、ラベル300は、例えば、紙、ポリエステル、または別のポリマー材料などのラベルストック材料を含む。本開示の少なくとも1つの実施形態では、ラベル300は、その上への標識の印刷を受け入れるラベルストック材料を含む。例えば、ラベル300は、インクジェットプリンタ、レーザープリンタ、熱転写プリンタ、直接感熱プリンタ、またはラベル300に標識を付けることができる別のタイプの印刷装置に曝されてもよい。インク、トナー、及び/またはラベル300への標識の適用に使用される他の印刷材料は、そのような標識を適用するために使用される印刷装置、ラベル300に使用される材料、及びラベル300の意図される使用に適合するように選択される。
【0056】
図3Aに示されるように、ラベル300は、前縁302A、302B、後縁306、及び側縁304、308によって境界付けられる。ラベル300はまた、取り外し可能領域322及びフレーム領域324を含む。取り外し可能領域322は、取り外し可能領域上面322Aを含み、脆弱線310、312、314、316、318、320によって境界付けられている。フレーム領域324は、脆弱線310、312、314、316、318、320の外側であるが、前縁302A、302B、後縁306、及び側縁304、308の内部にあるラベル300の部分を含む。
図3Aに示されるように、フレーム領域324は、フレーム領域上面324Aを含む。本開示の少なくとも1つの実施形態では、標識がラベル300の上側300Aに追加される。例えば、標識は、ラベル300の取り外し可能領域上面322A、またはラベル300のフレーム領域上面324A、またはラベル300の取り外し可能領域上面322A及びフレーム領域上面324Aの両方に追加され得る。
【0057】
脆弱線310、312、314、316、318、320は、取り外し可能領域322とフレーム領域324との間の境界を弱める働きをし、以下で論じるように、フレーム領域324から取り外し可能領域322を取り外すのを容易にする。脆弱線310、312、314、316、318、320は、ラベル300を通って部分的または完全に延びるカットまたは穿孔を含み得る。
【0058】
ラベル300の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線310は、取り外し可能領域322をフレーム領域324から完全に切断する曲線状の切り込みを含む。ラベル300の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線310は、脆弱線312の端を脆弱線314の端に接続する曲線カットを含む。ラベル300の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線310は、頂点328を含む曲線カットを含む。ラベル300の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線310の頂点328は前縁302A、302Bと交差する。
【0059】
ラベル300の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線312、314は、一般にV字形またはY字形を有する一連の角のある穿孔を含む。
図3Aに示されるように、脆弱線312の各角のある穿孔の頂点は、脆弱線320の方向に向けられる。脆弱線312を含む一連の角のある穿孔は、各角のある穿孔の一方の側が、脆弱線310の端と脆弱線320の端との間に延びる線と実質的に一致し、各々の角のある穿孔の他方の側がフレーム領域324ではなく、取り外し可能領域322に向けられるように配置される。
図3Aに示されるように、脆弱線314の各角のある穿孔の頂点は、脆弱線316の方向に向けられる。脆弱線314を含む一連の角のある穿孔は、各角のある穿孔の一方の側が、脆弱線310の端と脆弱線316の端との間に延びる線と実質的に一致し、各々の角のある穿孔の他方の側がフレーム領域324ではなく、取り外し可能領域322に向けられるように配置される。
【0060】
ラベル300の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線312と脆弱線320との間の角度は90°より大きい。ラベル300の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線314と脆弱線316との間の角度は90°よりも大きい。ラベル300の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線318と脆弱線320との間の角度は約90°である。ラベル300の少なくとも1つの実施形態では、脆弱線318と脆弱線316との間の角度は約90°である。脆弱線312、314の角のある穿孔、及び脆弱線312と脆弱線320の間、及び脆弱線314と脆弱線316の間の鈍角の使用は、取り外し可能領域322の材料を引き裂くことなく1つの動きでフレーム324から取り外し可能領域322を取り外すことを容易にする。
【0061】
図3Bは、本開示の少なくとも1つの実施形態による、ラベル300の下側300Bを示す。
図3Bに示されているのは、前縁302A、302B、後縁306、及び側縁304、308によって境界付けられたラベル300である。取り外し可能領域322も
図3Bに示され、脆弱線310、312、314、316、318、320の線で囲まれている。フレーム領域324も
図3Bに示され、脆弱線310、312、314、316、318、320の外側であるが、前縁302A、302B、後縁306、及び側縁304、308の内部にあるラベル300の領域を含む。脆弱線310の頂点328も
図3Bに示されている。
【0062】
図3Bに示されるように、取り外し可能領域322は、取り外し可能領域下面322Bを含む。
図3Bに示されるように、フレーム領域324は、フレーム領域下面324Bを含む。
図3Bに示されるように、フレーム領域下面324Bは、少なくとも部分的に接着剤326で覆われているが、取り外し可能領域下面322Bは、接着特性が低下しているか、完全に接着剤がない場合がある。本開示の少なくとも1つの他の実施形態では、取り外し可能領域下面322Bは、ライナーの材料(図示せず)で覆われ、このライナーの材料は、その露出側に接着剤がない。本開示の少なくとも1つの他の実施形態では、取り外し可能領域下面322B及びフレーム領域下面324Bは、接着剤326で覆われている。本開示の少なくとも1つの実施形態では、ラベル300は、キャリア(図示せず)に設けられ、フレーム領域下面324B上の接着剤326は、キャリアに取り外し可能に接着される。例えば、そのようなキャリアは、当技術分野で既知のタイプのシリコーン被覆ライナーの材料であり得、接着剤326は、シリコーン被覆ライナーの材料に取り外し可能に接着するが、他の表面に永続的または半永続的に接着するタイプであり得る。本開示の少なくとも1つの実施形態では、標識は、ラベル300の下側300Bに追加される。例えば、標識は、ラベル300の取り外し可能領域下面322B、またはラベル300のフレーム領域下面324Bの任意の接着剤のない領域、またはラベル300の取り外し可能領域下面322B及びフレーム領域下面324Bのいずれかの接着剤のない領域の両方に追加することができる。
【0063】
図4は、本開示の少なくとも1つの実施形態によるカートン400へのラベル100の適用を示す。
図4に示されるように、本開示の少なくとも1つの実施形態によれば、一対のラベル100(
図4では下方ラベル100’及び上方ラベル100’’として示される)は、機械的に(例えば、ラベルアプリケータ装置によって、など)または手によりのいずれかでカートン400へ適用される。
【0064】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、カートン400への下方ラベル100’の適用の前またはこれと併せて、標識が下方ラベル100’の取り外し可能領域上面122Aに付けられる。例えば、下方ラベル100’がパッキングリストとして機能することを意図している場合、そのような標識はカートン400の中身を含み得る。
【0065】
下方ラベル100’をカートン400に適用する目的で、下方ラベル100’は、下方ラベル100’の下側100B’がカートン400に面するように向けられる。下方ラベル100’は、下方ラベル100’の下側100B’の接着剤126がカートン400の上面402と接触するまで、矢印403によって示される方向に移動される。下方ラベル100’の下側100B’の接着剤126は、下方ラベル100’のフレーム領域下面124Bをカートン400の上面402に永続的または半永続的に接着する。下方ラベル100’の取り外し可能領域下面122Bもカートン400の上面402に隣接しているが、下方ラベル100’の取り外し可能領域下面122Bは接着特性が低下しているか、完全に接着剤がない可能性があるため、下方ラベル100’の取り外し可能領域下面122Bはカートン400の上面402に接着しない。
【0066】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、上方ラベル100’’が下方ラベル100’の上に適用され、それに位置合わせされている。少なくとも1つの実施形態では、カートン400への上方ラベル100’’の適用の前またはこれと併せて、標識が上方ラベル100’’の取り外し可能領域上面122A内など、上方ラベル100’’の上側100A’’に付けられる。例えば、上方ラベル100’’が荷送者ラベルとして機能することを意図している場合、そのような標識は、カートン400が発送される住所、返送先住所、バーコード、マキシコード、識別番号などを含むことができる。
【0067】
上方ラベル100’’を下方ラベル100’に適用するために、上方ラベル100’’は、上方ラベル100’’の下側100B’’が上側100A’上側100A’に面するように配向される。上方ラベル100’’は、上方ラベル100’’の下側100B’’の接着剤126が下方ラベル100’の上側100A’と接触するまで、矢印404によって示される方向に動かされる。上方ラベル100’’の下側100B’’の接着剤126は、永続的または半永続的に、上方ラベル100’’のフレーム領域下面124Bを下方ラベル100’のフレーム領域上面124Aに接着する。上方ラベル100’’の取り外し可能領域下面122Bはまた、下方ラベル100’の取り外し可能領域上面122Aに隣接し、それらと位置合わせされているが、上方ラベル100’’の取り外し可能領域下面122Bは、接着特性が低下しているか、完全に接着剤がない場合があるため、上方ラベル100’’の取り外し可能領域下面122Bは、下方ラベル100’の取り外し可能領域上面122Aに接着しない。
【0068】
また、下方ラベル100’がカートン400の上面402に適用される前に、上方ラベル100’’が上記の方法で下方ラベル100’に接着されてもよいことも本開示の範囲内である。そのような実施形態では、上方ラベル100’’が下方ラベル100’に接着された後、共に接着されたラベル100は、次に、カートン400に同時に適用される。
【0069】
本開示を提示した後、当業者は、一対のラベル200または一対のラベル300が、一対のラベル100に関して上述したのと同じ方法で輸送カートン400に適用され得ることを理解する。
【0070】
一対のラベル100が接着されたカートン400を所持する人(カートン400の受領者など)は、上方ラベル100’’の取り外し可能領域122を除去して、下方ラベル100’の取り外し可能領域122を露出させることができる。例えば、カートン400を所有している人(カートン400の受領者など)は、カートン400の中身を知ることに興味があり得、下方ラベル100’の取り外し可能領域122は、カートン400の中身を明示する標識を含むパッキングリストであり得る。
【0071】
少なくとも1つの実施形態では、上方ラベル100’’の取り外し可能領域122は下方ラベル100’に接着されていないので、上方ラベル100’’の取り外し可能領域122は、最初に脆弱線110を通して指の爪または他の道具を挿入し、脆弱線110に隣接する上方ラベル100’’の取り外し可能領域122の部分を持ち上げることなどにより、脆弱線110で上方ラベル100’’のフレーム領域124から上方ラベル100’’の取り外し可能領域122を分離することによって、上方ラベル100’’のフレーム領域124から除去され得る。脆弱線110に隣接する取り外し可能領域122の部分がフレーム領域124から分離された後、上方ラベル100’’の取り外し可能領域122の残りは、脆弱線112、114、116、118、120に沿って上方ラベル100’’のフレーム領域124から分離され得、必要に応じて、上方ラベル100’’から完全に取り外し得る。上方ラベル100’’のフレーム領域124は、下方ラベル100’に接着されたままである。
【0072】
同様に、少なくとも1つの実施形態では、下方ラベル100’’の取り外し可能領域122はカートン400に接着されていないため、下方ラベル100’の取り外し可能領域122は、最初に脆弱線110を通して指の爪または他の道具を挿入し、脆弱線110に隣接する下方ラベル100’の取り外し可能領域122の部分を持ち上げることなどにより、脆弱線110で下方ラベル100’のフレーム領域124から下方ラベル100’の取り外し可能領域122を分離することによって、下方ラベル100’のフレーム領域124から除去され得る。脆弱線110に隣接する取り外し可能領域122の部分がフレーム領域124から分離された後、下方ラベル100’の取り外し可能領域122の残りは、脆弱線112、114、116、118、120に沿って下方ラベル100’のフレーム領域124から分離され得、必要に応じて、下方ラベル100’から完全に取り外し得る。下方ラベル100’のフレーム領域124はカートン400に接着したままである。
【0073】
図5は、本開示の少なくとも1つの実施形態による、ラベルプリンタ500からのラベル100の分配を示す。
図5に示されているのは、印刷機構(図示せず)、分配機構501、及びレセプタクル502を備えるラベルプリンタ500である。ラベルプリンタ500は、インクジェットプリンタ、レーザープリンタ、熱転写プリンタ、直接感熱プリンタ、または各ラベル100に標識を付けることができる別のタイプの印刷装置を含み得る。レセプタクル502は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、ガラス繊維、またはプラスチック材料など、ラベルプリンタ500から分配されたラベル100を受け取る目的で選択された剛性材料で構成され得る。本開示の少なくとも1つの実施形態によれば、レセプタクル502は、水平または実質的に水平である。他の実施形態では、レセプタクル502は、傾斜角または斜角で配向されてもよい。
図5に示されるように、本開示の少なくとも1つの実施形態によれば、複数のラベル100が、キャリア(図示せず)上のラベルプリンタ500に設けられる。例えば、複数のラベル100は、ロール構成または扇状に折り畳まれた構成でキャリア材料に取り外し可能に接着され、ラベルプリンタ500による印刷及びラベルプリンタ500からの分配を予測する方法で、ラベルプリンタ500に供給される。
図5に示されるように、2つのラベル100(
図5では下方ラベル100’及び上方ラベル100’’として識別される)は、ラベルプリンタ500から順番に分配される。一対のラベル100は、ラベルプリンタ500の分配機構501によって分配され、その結果、各ラベル100は、キャリア材料から分離され、矢印505の方向にラベルプリンタ500から放出され、次いで、ラベルプリンタ500のレセプタクル502にて、互いと位置合わせされて静止する。その後、互いに位置合わせされて一緒に接着された一対のラベル100は、機械的に(例えば、ラベルアプリケータ装置によって、など)または手によりのいずれかで、レセプタクル502から取り出せ、表面(例えば、カートン400の上面402など)に、機械的に(例えば、ラベルアプリケータ装置によって、など)または手によりのいずれか適用できる。
【0074】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、ラベルプリンタ500のレセプタクル502への下方ラベル100’の分配の前またはそれに併せて、ラベルプリンタ500の印刷機構(図示せず)によって下方ラベル100’の取り外し可能領域上面122Aに標識が付けられる。例えば、下方ラベル100’がパッキングリストとして機能することを意図している場合、そのような標識はカートン400など、ラベル100’が接着される容器の中身を含み得る。
【0075】
下方ラベル100’は、下方ラベル100’の下側100B’がラベルプリンタ500のレセプタクル502に面するように、ラベルプリンタ500から分配される。下方ラベル100’は、下方ラベル100’の下側100B’がラベルプリンタ500のレセプタクル502と接触するまで、矢印503によって示される方向に移動する。下方ラベル100’の上側100A’には圧力がかからないので、下方ラベル100’の下側100B’の接着剤126は、下方ラベル100’のフレーム領域下面124Bをラベルプリンタ500のレセプタクル502に接着しない。少なくとも1つの実施形態では、レセプタクル502は、レセプタクル502への接着剤126の接着を遅らせる非粘着性表面を含む。下方ラベル100’の取り外し可能領域下面122Bもラベルプリンタ500のレセプタクル502に隣接しているが、下方ラベル100’の取り外し可能領域下面122Bは接着特性が低下しているか、完全に接着剤がない可能性があるため、下方ラベル100’の取り外し可能領域下面122Bまた、ラベルプリンタ500のレセプタクル502に接着しない。
【0076】
次に、本開示の少なくとも1つの実施形態では、上方ラベル100’’がラベルプリンタ500から分配される。上方ラベル100’’が下方ラベル100’の上に、それと位置合わせされて下降する。少なくとも1つの実施形態では、ラベルプリンタ500のレセプタクル502上への上方ラベル100’’の分配の前またはそれと併せて、ラベルプリンタ500のプリンタ機構(図示せず)によって上方ラベル100’’の取り外し可能領域上面122A内など、上方ラベル100’’の上側100A’’に、標識が付けられる。例えば、上方ラベル100’’が出荷ラベルとして機能することを意図している場合、そのような標識は、カートン400などのラベル100’が接着される容器が出荷される予定の住所、返送先住所、バーコード、マキシコード、識別番号などを含むことができる。
【0077】
上方ラベル100’’は、上方ラベル100’’の下側100B’’が上側100A’上側100A’に面するように、ラベルプリンタ500から分配される。上方ラベル100’’は、上方ラベル100’’の下側100B’’の接着剤126が下方ラベル100’の上側100A’と接触するまで、矢印504によって示される方向に動かされる。上方ラベル100’’の下側100B’’の接着剤126は、上方ラベル100’’のフレーム領域下面124Bを、下方ラベル100’のフレーム領域上面124Aに、一対のラベルをユニットとして取り扱うことができるほど十分な程度まで、機械的に(例えば、ラベルアプリケータ装置によって、など)または手によりのいずれかで接着する。上方ラベル100’’の取り外し可能領域下面122Bはまた、下方ラベル100’の取り外し可能領域上面122Aに隣接し、それらと位置合わせされているが、上方ラベル100’’の取り外し可能領域下面122Bは、接着特性が低下しているか、完全に接着剤がない場合があるため、上方ラベル100’’の取り外し可能領域下面122Bは、下方ラベル100’の取り外し可能領域上面122Aに接着しない。そのような実施形態では、上方ラベル100’’が下方ラベル100’に接着された後、共に接着されたラベル100は、次いで、機械的に(例えば、ラベルアプリケータ装置によって、など)、または手によりのいずれかで、カートン400の上面402などの表面に同時に適用される。
【0078】
図6は、本開示の少なくとも1つの実施形態によるレセプタクル502の斜視図を示す。
図6に示されるように、レセプタクル502は、上面5021、反対側の底面5022、遠位縁5024、及び近位縁5028を含む。本開示の少なくとも1つの実施形態では、遠位縁5024は、レセプタクル502のノッチ領域5023を画定する輪郭を備える。
図6に示されるレセプタクル502の実施形態は、近位縁5028に隣接する空隙5025をさらに含む。少なくとも1つの実施形態では、レセプタクル502の上面5021は、例えば、非粘着性コーティングまたは非粘着性テープなどの、レセプタクル502への接着剤の接着を遅らせる非粘着性特性を含む。
【0079】
図7は、水平または実質的に水平な構成でラベルプリンタ500に取り付けられたレセプタクル502の実施形態の斜視図を示す。実質的に水平な構成は、第1のラベル及び第2のラベル(下方ラベル100’及び上方ラベル100’’など)がラベルプリンタ500の分配機構501によって分配され、本明細書で論じるようにレセプタクル502の上面5021に下降すると、ラベルに作用する重力が、ラベルをレセプタクル502の近位縁5028または遠位縁5024のいずれかに向かってスライドさせないということを意味する(ラベルはまた、レセプタクル502の上面5021に接着しないことに留意されたい)。
【0080】
図7に示されるように、近位縁5028は、ラベルプリンタ500の分配機構501に隣接している。
図7には、ラベルプリンタ500のラベル存在センサー506も示されている。
図7に示されるように、レセプタクル502がラベルプリンタ500に取り付けられると、空隙5025は、ラベル存在センサー506と整列され、ラベル存在センサー506の適切な動作を可能にする。
【0081】
図8は、本開示の少なくとも1つの実施形態によるレセプタクル502の斜視図を示す。
図8に示されるように、レセプタクル502は、上面5021、反対側の底面5022、遠位縁5024、及び近位縁5028を含む。本開示の少なくとも1つの実施形態では、遠位縁5024は、レセプタクル502のノッチ領域5023を画定する輪郭を備える。
図8に示されるレセプタクル502の実施形態は、近位縁5028に隣接するコーナー空隙5026をさらに含む。少なくとも1つの実施形態では、レセプタクル502の上面5021は、例えば、非粘着性コーティングまたは非粘着性テープなどの、レセプタクル502への接着剤の接着を遅らせる非粘着性特性を含む。
【0082】
図9は、水平または実質的に水平な構成でラベルプリンタ500に取り付けられたレセプタクル502の実施形態の斜視図を示す。
図9に示されるように、近位縁5028は、ラベルプリンタ500の分配機構501に隣接している。
図9には、ラベルプリンタ500のラベル存在センサー506も示されている。
図9に示されるように、レセプタクル502がラベルプリンタ500に取り付けられると、コーナー空隙5026は、ラベル存在センサー506と整列され、ラベル存在センサー506の適切な動作を可能にする。
【0083】
図10は、ラベルプリンタ500が動作している間、レセプタクル502が取り付けられたラベルプリンタ500の斜視図を示す。少なくとも1つの実施形態では、複数のラベル100は、ロール構成または扇状に折り畳まれた構成でキャリア材料に取り外し可能に接着され、ラベルプリンタ500による印刷及びそれからの分配を予測する方法でラベルプリンタ500に供給される。少なくとも1つの実施形態では、複数のラベル100は、キャリア材料のないライナーレス設計であり、ラベルプリンタ500による印刷及びそれからの分配を予測する方法で、ラベルプリンタ500に供給される。
図10に示されるように、下方ラベル100’は、ラベルプリンタ500の分配機構501によって分配され、レセプタクル502の上面5021に下降する。
図10に示されるように、下方ラベル100’の少なくとも一部は、レセプタクル502の遠位縁5024を越えて延びる。下方ラベル100’の下側100B’は、その少なくとも一部に接着剤を付けており、レセプタクル502の上面5021に面している。本開示の少なくとも1つの他の実施形態では、下方ラベル100’の下側100B’のすべてまたは実質的にすべてが接着剤で覆われている。レセプタクル502の上面5021は非粘着性を含むので、下方ラベル100’の下側100B’の接着剤は上面5021に接着しない。
図10に示されるように、下方ラベル100’の上側100A’が露出している。
【0084】
図11は、ラベルプリンタ500が動作し続けている間、レセプタクル502が取り付けられたラベルプリンタ500の斜視図を示している。
図11に示されるように、上方ラベル100’’は、ラベルプリンタ500の分配機構501によって分配され、下方ラベル100’の上に、それと位置合わせされて下降する。ラベル100は、下方ラベル100’の上に、それと位置合わせさせる上方ラベル100’’を含み、レセプタクル502のノッチ領域5023を越えて延びる。
図11に示されるように、上方ラベル100’’の上側100A’’が露出している。上方ラベル100’’の下側100B’’は、少なくともその一部に接着剤が付いており、下方ラベル100’と位置合わせされた上方ラベル100’’を備える共に接着されたラベル100が、機械的に(例えば、ラベルアプリケータ装置によって、など)または手によりのいずれかで、ユニットとして取り扱うことができるほど十分な程度まで、下方ラベル100’の上側100A’に接着される。本開示の少なくとも1つの実施形態では、共に接着されたラベル100は、レセプタクル502の遠位縁5024を越えて延びる共に接着されたラベル100の領域において、共に接着されたラベル100の一部を把持することによって、機械的に(例えば、ラベルアプリケータ装置によって、など)または手によりのいずれかで、ラベルレセプタクル502から外され得る。
【0085】
図12は、本開示の少なくとも1つの実施形態によるレセプタクル502の斜視図を示す。
図12に示されるように、レセプタクル502は、上面5021、反対側の底面5022、遠位縁5024、脚部5027、及び近位縁5028を含む。脚部5027は、レセプタクル502の底面5022に機械的に接続される。本開示の少なくとも1つの実施形態では、遠位縁5024は、レセプタクル502のノッチ領域5023を画定する輪郭を備える。
図12に示されるレセプタクル502の実施形態は、近位縁5028に隣接する空隙5025をさらに含む。少なくとも1つの実施形態では、レセプタクル502の上面5021は、例えば、非粘着性コーティングまたは非粘着性テープなどの、レセプタクル502への接着剤の接着を遅らせる非粘着性特性を含む。
【0086】
図13は、ラベルプリンタ500と共に使用されるレセプタクル502の実施形態の斜視図を示す。
図13に示されるように、レセプタクル502は、ラベルプリンタ500の隣に配置され、近位縁5028は、ラベルプリンタ500の分配機構501に隣接する。少なくとも1つの実施形態では、脚部5027は、レセプタクル502に機械での支えをもたらし、その結果、レセプタクル502は、所望の高さに維持され、水平または実質的に水平の構成で維持される。1つ以上の脚部5027は、垂直方向に調整するように構成され得る。
図13に示される実施形態では、脚部5027はレセプタクル502に機械での支えをもたらしながら、レセプタクル502はラベルプリンタ500に取り付けられてもよい。
図13には、ラベルプリンタ500のラベル存在センサー506も示されている。
図13に示されるように、レセプタクル502がラベルプリンタ500に取り付けられると、空隙5025は、ラベル存在センサー506と整列され、ラベル存在センサー506の適切な動作を可能にする。
【0087】
図14は、本開示の少なくとも1つの実施形態によるレセプタクル502の斜視図を示す。
図14に示されるように、レセプタクル502は、上面5021、反対側の底面5022、遠位縁5024、脚部5027、及び近位縁5028を含む。脚部5027は、レセプタクル502の底面5022に機械的に接続される。本開示の少なくとも1つの実施形態では、遠位縁5024は、レセプタクル502のノッチ領域5023を画定する輪郭を備える。
図14に示されるレセプタクル502の実施形態は、近位縁5028に隣接するコーナー空隙5026をさらに含む。少なくとも1つの実施形態では、レセプタクル502の上面5021は、例えば、非粘着性コーティングまたは非粘着性テープなどの、レセプタクル502への接着剤の接着を遅らせる非粘着性特性を含む。
【0088】
図15は、ラベルプリンタ500と共に使用されるレセプタクル502の実施形態の斜視図を示す。
図15に示されるように、レセプタクル502は、ラベルプリンタ500の隣に配置され、近位縁5028は、ラベルプリンタ500の分配機構501に隣接する。少なくとも1つの実施形態では、脚部5027は、レセプタクル502に機械での支えをもたらし、その結果、レセプタクル502は、所望の高さに維持され、水平または実質的に水平の構成で維持される。1つ以上の脚部5027は、垂直方向に調整するように構成され得る。
図15に示される実施形態では、脚部5027がレセプタクル502に機械での支えをもたらしながら、レセプタクル502がラベルプリンタ500に取り付けられてもよい。
図15には、ラベルプリンタ500のラベル存在センサー506も示されている。
図15に示されるように、レセプタクル502がラベルプリンタ500に取り付けられると、コーナー空隙5026は、ラベル存在センサー506と整列され、ラベル存在センサー506の適切な動作を可能にする。
【0089】
図16は、ラベルプリンタ500が動作している間、レセプタクル502が取り付けられたラベルプリンタ500の斜視図を示す。少なくとも1つの実施形態では、複数のラベル100は、ロール構成または扇状に折り畳まれた構成でキャリア材料に取り外し可能に接着され、ラベルプリンタ500による印刷及びそれからの分配を予測する方法でラベルプリンタ500に供給される。少なくとも1つの実施形態では、複数のラベル100は、キャリア材料のないライナーレス設計であり、ラベルプリンタ500による印刷及びそれからの分配を予測する方法で、ラベルプリンタ500に供給される。
図16に示されるように、下方ラベル100’は、ラベルプリンタ500の分配機構501によって分配され、レセプタクル502の上面5021に下降する。
図16に示されるように、下方ラベル100’の少なくとも一部は、レセプタクル502の遠位縁5024を越えて延びる。下方ラベル100’の下側100B’は、少なくともその一部に接着剤が付いており、レセプタクル502の上面5021に面している。本開示の少なくとも1つの他の実施形態では、下方ラベル100’の下側100B’のすべてまたは実質的にすべてが接着剤で覆われている。レセプタクル502の上面5021は非粘着性を含むので、下方ラベル100’の下側100B’の接着剤は上面5021に接着しない。
図16に示されるように、下方ラベル100’の上側100A’が露出している。
【0090】
図17は、ラベルプリンタ500が動作し続けている間、レセプタクル502が取り付けられたラベルプリンタ500の斜視図を示している。
図17に示されるように、上方ラベル100’’は、ラベルプリンタ500の分配機構501によって分配され、下方ラベル100’の上に、それに位置合わせされて下降する。ラベル100は、下方ラベル100’の上に、下方ラベル100’と位置合わせさせる上方ラベル100’’を含み、レセプタクル502のノッチ領域5023を越えて延びる。
図17に示されるように、上方ラベル100’’の上側100A’’が露出している。上方ラベル100’’の下側100B’’は、少なくともその一部に接着剤が付いており、下方ラベル100’と位置合わせされた上方ラベル100’’を備える共に接着されたラベル100が、機械的に(例えば、ラベルアプリケータ装置によって、など)または手によりのいずれかで、ユニットとして取り扱うことができるほど十分な程度まで、下方ラベル100’の上側100A’に接着される。本開示の少なくとも1つの実施形態では、共に接着されたラベル100は、レセプタクル502の遠位縁5024を越えて延びる共に接着されたラベル100の領域において、共に接着されたラベル100の一部を把持することによって、機械的に(例えば、ラベルアプリケータ装置によって、など)または手によりのいずれかで、ラベルレセプタクル502から外され得る。
【0091】
本開示を提示された後、当業者は、ラベル200の対またはラベル300の対が、ラベル100の対に関して上記と同じ方法でラベルプリンタ500から分配され得ることを理解する。
【0092】
本開示を提示した後、当業者は、ラベル200の取り外し可能領域222が、ラベル100に関して上述したのと同様の方法で、ラベル200のフレーム領域224から部分的または完全に取り外され得ることを理解する。ラベル200のノッチ228は、ラベル200の脆弱線210へのアクセスを容易にし、これにより、ラベル200のフレーム領域224から取り外し可能領域222を除去することをより容易にすることができる。
【0093】
本開示を提示した後、当業者は、ラベル300の取り外し可能領域322が、ラベル100に関して上述したのと同様の方法で、ラベル300のフレーム領域324から部分的または完全に取り外され得ることを理解する。頂点328とラベル300の前縁302A、302Bとの交点は、ラベル300の脆弱線310へのアクセスを容易にし、これにより、ラベル300のフレーム領域324から取り外し可能領域322を除去することをより容易にすることができる。
【0094】
本開示は好ましい設計を有するものとして説明されているが、本開示による装置及び方法は、本開示の範囲内及び精神でさらに修正することができる。したがって、本願は、その一般原則を使用して、開示の変形版、使用、または適合を網羅することを意図している。例えば、本明細書及び添付の特許請求の範囲に開示される任意の方法は、そのステップを実行する1つの可能なシーケンスを表す。実施者は、特定の実装において、開示される方法の1つ以上の複数のステップが組み合わせ可能であり得る、または同じ結果を達成するために異なるステップのシーケンスが採用され得ると判断し得る。このような実装のそれぞれは、本明細書及び添付の特許請求の範囲に開示されている本開示の範囲内にある。さらに、本願は、本開示が関係する当技術分野における既知のまたは慣習的な慣行の範囲内にある、本開示からのそのような逸脱を網羅することを意図している。
【手続補正書】
【提出日】2023-03-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多層ラベルアセンブリ装置であって、
印刷機構とラベル分配機構とを備えるラベル印刷装置、及び、
前記ラベル分配機構に隣接する固定位置で前記ラベル印刷装置に取り付けられたレセプタクル、を備え、
前記ラベル分配機構は、第1のラベルと、前記第1のラベルの後に第2のラベルとを分配するよう構成され、
前記第1のラベル及び前記第2のラベルは、それぞれ、上側と前記上側に対向する下側とを有し、前記第1のラベルの前記下側が少なくとも部分的に、露出した接着剤に覆われ、前記第2のラベルの前記下側が部分的に、露出した接着剤に覆われ、前記第1のラベルの前記上側が前記第2のラベルの前記下側の前記接着剤と接着可能であり、
前記レセプタクルは、剛性材料で構成され、
前記レセプタクルは、前記ラベル印刷装置に隣接する近位縁と前記近位縁の反対側の遠位縁とを含み、
前記レセプタクルはさらに、前記ラベル分配機構から順に分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルを受け入れるのに適した少なくとも1つの実質的に水平な表面を備え、
前記少なくとも1つの実質的に水平な表面は、前記ラベル分配機構に隣接し、且つ、前記ラベル分配機構の下に位置する固定位置に配置されており、
前記少なくとも1つの実質的に水平な表面は、前記ラベル分配機構から分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルの前記接着剤が接着しない非粘着性表面を含み、
前記ラベル分配機構は、前記第1のラベル及び前記第2のラベルを前記少なくとも1つの実質的に水平な表面に順に分配して、前記第2のラベルが前記第1のラベルと位置合わせされた状態で前記第1のラベルの上に機械的な補助無しで下降し、前記第2のラベルに作用する重力によって前記第2のラベルが前記第1のラベルと位置合わせされた状態で前記第1のラベルに重ねて整列されて、前記第2のラベルの前記下側が前記第1のラベルの前記上側に接着した一の多層ラベルをアセンブリする
多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項2】
前記レセプタクルは、前記実質的に水平な表面上に分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルの少なくとも一部が前記レセプタクルの前記遠位縁から張り出すように形成されている、請求項1に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項3】
前記遠位縁が、前記遠位縁にノッチ領域を画定する輪郭を含む、請求項1に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項4】
前記遠位縁の前記輪郭は、前記レセプタクルの前記実質的に水平な表面上に分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルの少なくとも一部が前記ノッチ領域に張り出すように形成されている、請求項3に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項5】
前記レセプタクルに向けて配置され前記ラベル印刷装置上に設けられたラベル存在センサー、及び
前記レセプタクル内の空隙であって、前記ラベル存在センサーと整列している前記空隙をさらに含む、請求項1に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項6】
前記レセプタクルは、前記実質的に水平な表面上に分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルの少なくとも一部が前記空隙を覆うように形成されている、請求項5に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項7】
多層ラベルアセンブリ装置であって、
印刷機構とラベル分配機構とを備えるラベル印刷装置、及び、
1つ以上の脚部に支持され、前記ラベル分配機構に隣接する位置であるが前記ラベル印刷装置に取り付けられていないレセプタクル、を備え、
前記ラベル分配機構は、第1のラベルと、前記第1のラベルの後に第2のラベルとを分配するよう構成され、
前記第1のラベル及び前記第2のラベルは、それぞれ、上側と前記上側に対向する下側とを有し、前記第1のラベルの前記下側が少なくとも部分的に、露出した接着剤に覆われ、前記第2のラベルの前記下側が部分的に、露出した接着剤に覆われ、前記第1のラベルの前記上側が前記第2のラベルの前記下側の前記接着剤と接着可能であり、
前記レセプタクルは、剛性材料で構成され、
前記レセプタクルは、前記ラベル印刷装置に隣接する近位縁と前記近位縁の反対側の遠位縁とを含み、
前記レセプタクルはさらに、前記ラベル分配機構から順に分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルを受け入れるのに適した少なくとも1つの実質的に水平な表面を備え、
前記少なくとも1つの実質的に水平な表面は、前記ラベル分配機構に隣接して、且つ、前記ラベル分配機構の下に配置されており、
前記少なくとも1つの実質的に水平な表面は、前記ラベル分配機構から分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルの前記接着剤が接着しない非粘着性表面を含み、
前記ラベル分配機構は、前記第1のラベル及び前記第2のラベルを前記少なくとも1つの実質的に水平な表面に順に分配して、前記第2のラベルが前記第1のラベルと位置合わせされた状態で前記第1のラベルの上に機械的な補助無しで下降し、前記第2のラベルに作用する重力によって前記第2のラベルが前記第1のラベルと位置合わせされた状態で前記第1のラベルに重ねて整列されて、前記第2のラベルの前記下側が前記第1のラベルの前記上側に接着された一の多層ラベルをアセンブリする
多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項8】
前記レセプタクルは、前記実質的に水平な表面上に分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルの少なくとも一部が前記レセプタクルの前記遠位縁から張り出すように形成されている、請求項7に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項9】
前記遠位縁が、前記遠位縁にノッチ領域を画定する輪郭を含む、請求項7に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項10】
前記遠位縁の前記輪郭は、前記レセプタクルの前記実質的に水平な表面上に分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルの少なくとも一部が前記ノッチ領域に張り出すように形成されている、請求項9に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項11】
前記レセプタクルが、上面及び反対側の底面を備え、
前記多層ラベルアセンブリ装置は、前記底面に接続された前記1つ以上の脚部をさらに備える、請求項7に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項12】
前記1つ以上の脚部の少なくとも1つは、前記レセプタクルが水平または実質的に水平に維持されるよう前記レセプタクルの高さを調整可能である、請求項11に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項13】
前記レセプタクルに向けて配置され前記ラベル印刷装置上に設けられたラベル存在センサー、及び
前記レセプタクル内の空隙であって、前記ラベル存在センサーと整列している前記空隙をさらに含む、請求項7に記載の多層ラベルアセンブリ装置。
【請求項14】
前記レセプタクルは、前記実質的に水平な表面上に分配された前記第1のラベル及び前記第2のラベルの少なくとも一部が前記空隙を覆うように形成されている、請求項13に記載の多層ラベルアセンブリ装置。