(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023062226
(43)【公開日】2023-05-08
(54)【発明の名称】手術訓練装置用の腹腔・胸腔シミュレータ装置
(51)【国際特許分類】
G09B 23/28 20060101AFI20230426BHJP
G09B 19/00 20060101ALI20230426BHJP
【FI】
G09B23/28
G09B19/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021172058
(22)【出願日】2021-10-21
(71)【出願人】
【識別番号】508195545
【氏名又は名称】イービーエム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104411
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 太郎
(72)【発明者】
【氏名】朴 栄光
【テーマコード(参考)】
2C032
【Fターム(参考)】
2C032CA03
2C032CA06
(57)【要約】
【解決課題】
携帯性に優れかつ、手術環境である腹腔及び胸腔の形状を忠実に再現することのできる腹腔・胸腔シミュレータ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
上面を有するベース部材2と、このベース部材2に着脱可能に取り付けられる平板状の湾曲可能なカバー部材3とを有し、カバー部材3は、長さ方向の中途部を湾曲させた状態で両端部3a、3bを上記ベース部材2の縁側部2a、2bに取り付けられ、このカバー部材3とベース部材2の上面との間に形成される空洞部分5が模擬胸腔・腹腔を構成するものであり、前記ベース部材2は、上記カバー部材3の長さ方向と直行する方向に沿う両端部2a、2bに、カバー部材3の長さ方向と直行する方向の両端部3a、3bを支持し、上記模擬胸腔・腹腔の形状を構成するための折り畳み可能なフレーム部材8が設けられている、手術訓練装置用のシミュレータ装置1が提供される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手術訓練装置用のシミュレータ装置であって、
上面を有するベース部材と、
このベース部材に着脱可能に取り付けられる平板状の湾曲可能なカバー部材とを有し、
カバー部材は、長さ方向の中途部を湾曲させた状態で両端部を上記ベース部材の縁側部に取り付けられ、このカバー部材とベース部材の上面との間に形成される空洞部分が模擬胸腔・腹腔を構成するものであり、
前記ベース部材は、上記カバー部材の長さ方向と直行する方向に沿う両端部に、カバー部材の長さ方向と直行する方向の両端部を支持し、上記模擬胸腔・腹腔の形状を構成するための折り畳み可能なフレーム部材が設けられているものである
ことを特徴とする手術訓練装置用のシミュレータ装置。
【請求項2】
請求項1記載の手術訓練装置用のシミュレータ装置において、
上記フレーム部材は、折り畳まれた状態で、上記ベース部材の上面と平行になり、立ち上げた状態で上記ベース部材から直立するように構成されている
ことを特徴とする手術訓練装置用のシミュレータ装置。
【請求項3】
請求項1記載の手術訓練装置用のシミュレータ装置において、
上記フレームと上記ベース部材の間には、このフレーム部材を立ち上げた状態で所定の隙間ができるように構成され、
この隙間に上記カバー部材の両端部を挿入して、この両端部を上記ベース部材の上面に固定するように構成されているものである
ことを特徴とする手術訓練装置用のシミュレータ装置。
【請求項4】
請求項3記載の手術訓練装置用のシミュレータ装置において、
上記フレーム部材を折りたたんだ状態で、上記フレームと上記部材の間には、所定の隙間ができるように構成されている
ことを特徴とする手術訓練装置用のシミュレータ装置。
【請求項5】
請求項1記載の手術訓練装置用のシミュレータ装置において、
上記ベース部材とカバー部材とを接続するファスナー部材を有する
ことを特徴とする手術訓練装置用のシミュレータ装置。
【請求項6】
請求項5記載の手術訓練装置用のシミュレータ装置において、
前記ファスナー部材は、スナップボタンであり、
前記スナップボタンは、
このスナップボタンを構成する受側部品及び凸側部品のうちどちらか一方が前記カバー部材の前記両端部に設けられ、他方が前記ベース部材の前記縁片部に設けられており、
上記受側部品と凸側部品を互いに位置合わせしてスナップ嵌合することで上記カバー部材と上記ベース部材とを着脱自在に結合するものである
ことを特徴とする手術訓練装置用のシミュレータ装置。
【請求項7】
請求項5記載の手術訓練装置用のシミュレータ装置において、
前記ファスナー部材は、化粧ねじであり、この化粧ねじは上記カバー部材をベース部材に固定するものである
ことを特徴とする手術訓練装置用のシミュレータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血管吻合手術や内視鏡手術のトレーニングに使用される腹腔・胸腔シミュレータ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、外科医のトレーニング環境においては、外科医1人当たりが執刀する手術数は極めて少ない。しかし、一般に、臨床経験によらずして高度な手術手技の習得及びその向上を図るのは非常に困難である。このため、実際の手術に頼らずに血管吻合等の手術手技を向上させるためのトレーニング装置が求められている。
【0003】
従来のトレーニング装置としては、例えば特許文献1に示すように、人の体系や質感を忠実に再現したものが一般的である。このようなシミュレータ装置であれば、実際の手術により近い感覚でどれ―ニングが行える。
【0004】
これに対して、特許文献2に示すように、持ち運び時には平面状に、組み立て時には立体形状に簡単に組み立てることができるシミュレータ装置も提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】再表2015/151504
【特許文献2】特開2005-202267
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述した従来のトレーニング装置のうち、小型で組み立てが可能なものは、装置を携帯することができ移動先でも手術訓練が行えるという非常に大きな利点があるが、その利点を生かしつつ、よりリアルな胸腔・腹腔モデルを得たいという医師からの要望がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、携帯性に優れかつ、手術環境である腹腔及び胸腔の形状を忠実に再現することのできる腹腔・胸腔シミュレータ装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の主要な観点によれば、以下の発明が提供される。
【0009】
(1) 手術訓練装置用のシミュレータ装置であって、
上面を有するベース部材と、
このベース部材に着脱可能に取り付けられる平板状の湾曲可能なカバー部材とを有し、
カバー部材は、長さ方向の中途部を湾曲させた状態で両端部を上記ベース部材の縁側部に取り付けられ、このカバー部材とベース部材上面との間に形成される空洞部分が模擬胸腔・腹腔を構成するものであり、
前記ベース部材は、上記カバー部材の長さ方向と直行する方向に沿う両端部に、カバー部材の長さ方向と直行する方向の両端部を支持し、上記模擬胸腔・腹腔の形状を構成するための折り畳み可能なフレーム部材が設けられているものである
ことを特徴とする手術訓練装置用のシミュレータ装置。
【0010】
(2) 上記(1)の手術訓練装置用のシミュレータ装置において、
上記フレーム部材は、折り畳まれた状態で、上記ベース部材の上面と平行になり、立ち上げた状態で上記ベース部材から直立するように構成されている
ことを特徴とする手術訓練装置用のシミュレータ装置。
【0011】
(3) 上記(1)の手術訓練装置用のシミュレータ装置において、
上記フレームと上記ベース部材の間には、このフレーム部材を立ち上げた状態で所定の隙間ができるように構成され、
この隙間に上記カバー部材の両端部を挿入して、この両端部を上記ベース部材の上面に固定するように構成されているものである
ことを特徴とする手術訓練装置用のシミュレータ装置。
【0012】
(4) 上記(3)の手術訓練装置用のシミュレータ装置において、
上記フレーム部材を折りたたんだ状態で、上記フレームと上記部材の間には、所定の隙間ができるように構成されている
ことを特徴とする手術訓練装置用のシミュレータ装置。
【0013】
(5) 上記(1)の手術訓練装置用のシミュレータ装置において、
上記ベース部材とカバー部材とを接続するファスナー部材を有する
ことを特徴とする手術訓練装置用のシミュレータ装置。
【0014】
(6) 上記(5)の手術訓練装置用のシミュレータ装置において、
前記ファスナー部材は、スナップボタンであり、
前記スナップボタンは、
このスナップボタンを構成する受側部品及び凸側部品のうちどちらか一方が前記カバー部材の前記両端部に設けられ、他方が前記ベース部材の前記縁片部に設けられており、
上記受側部品と凸側部品を互いに位置合わせしてスナップ嵌合することで上記カバー部材と上記ベース部材とを着脱自在に結合するものである
ことを特徴とする手術訓練装置用のシミュレータ装置。
【0015】
(7) 上記(6)の手術訓練装置用のシミュレータ装置において、
前記ファスナー部材は、化粧ねじであり、この化粧ねじは上記カバー部材をベース部材に固定するものである
ことを特徴とする手術訓練装置用のシミュレータ装置。
【0016】
このような構成によれば、工具を用いずに容易に分解、且つ組み立てが可能で、場所を選ぶことなく何時でも何処でも血管吻合の訓練が可能であると同時に、解剖学的及び胸郭弾性において限りなく人体に近く、血管吻合手技の訓練をするのに最適な構成のシミュレータ装置を得ることができる。
【0017】
なお、この発明の更なる他の特徴と顕著な効果は次の発明を実施するための最良の形態の項に記載された実施形態及び図面を参照することによって当業者に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、この発明の一実施形態の全体構成を示す斜視図。
【0019】
【
図2】
図2は、同じく、カバー部材を外した状態を示す斜視図。
【0020】
【
図3】
図3は、同じく、フレーム部材を折り畳んだ状態を示す斜視図。
【0021】
【
図4】
図4は、同じく、フレーム部材を立ち上げた状態を説明するための概略図。
【0022】
【
図5】
図5は、同じく、フレーム部材を折り畳んだ状態を説明するための概略図。
【0023】
【0024】
【
図7】
図7は、同じく、カバー部材の取り付け工程を示す説明図。
【0025】
【
図8】
図8は、同じく、このシミュレータ装置の使用態様の一例を示す概略図。
【0026】
【
図9】
図9は、同じく、このシュミレータ装置の使用態様の一例を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の一実施形態を添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0028】
(全体構成)
図1は、この実施形態の手術訓練装置用のシミュレータ装置1を示す全体図である。
【0029】
このシミュレータ装置1は、ベース部材2と、このベース部材2に着脱可能に取り付けられたカバー部材3とを有し、カバー部材3は、長さ方向の中途部を撓ませた状態で両端部3a、3bを上記ベース部材2の両端縁部2a、2bにそれぞれ着脱可能に取り付けられるものである。このカバー部材3と前記ベース部材2との間に形成される空洞部分5が模擬胸腔部を構成するものであり、この空洞部分5内のベース部材2上に後述するように模擬臓器モデルが載置されるように構成されている。また、上記カバー部材3の長さ方向の中途部には、トレーニング者が内視鏡等の模擬手術器具を模擬胸腔部(空洞部分5)内に挿入するための複数の貫通孔7が設けられている。
【0030】
そして、上記ベース部材2の上記ベース部材2の上記長さ方向と直行する方向の端部には、上記模擬腹腔胸腔形状を維持するための折り畳み可能なフレーム部材8が設けられている。
【0031】
また、図に符号9で示すのは、上記フレーム部材8によって両端が支持され、上記カバー部材3の幅方向に延長された一対のLED照明である。このLED照明9を用いることで上記空洞部分5に設置した模擬臓器モデルを照明することができるようになっている。
【0032】
以下、各部品、特にベース部材2(フレーム部材8)及びカバー部材3の構成についてさらに詳しく説明する。
【0033】
(ベース部材)
図2は、ベース部材2を示す斜視図である。このベース部材2は、外形が矩形平板状の部材で、このベース部材2の幅方向の両端縁部2a、2bには、前記カバー部材3の両端部3a、3bを取り付けるためのスナップボタン受側部品4a、4bがそれぞれこの両側縁部に沿って所定間隔で3つ取り付けられている。
【0034】
そして、このベース部材2の両端部には、前述したように折り畳み式のフレーム部材8が取り付けられている。このフレーム部材8は桃形の形状を有する。すなわち、桃の頂点部8aと、この頂点部8aを挟んで左右対称に設けられた両側部8bと、この両側部8b同士を接続する基部8cとを有する。
【0035】
そして、前記フレーム部材8の基部8cは、
図2に符号10で示すヒンジ部品10により上記ベース部材2に取り付けられている。このヒンジ部品10は、可動ヒンジ片の一方をベース部材2の表面に、他方を前記フレーム部材8の基部8cに固定されている。
【0036】
また、このヒンジ部品10は、閉じた状態(
図3)であっても開いた状態(
図2)であっても、上記フレーム部材8とベース部材2との間に上記カバー部材3の両端縁部3a、3bを挿入できる所定寸法の隙間11を確保するように構成されている。
図4及び
図5は、その状態を示す側面図である。このことにより、上記カバー部材3とフレーム部材8とが干渉して破損が生じてしまうことを防止できる構成となっている。
【0037】
(カバー部材)
図6は、前記カバー部材3を示す平面図である。このカバー部材3は、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタラート等の可撓性プラスチック素材で形成されており、その長さ方向の寸法aが、上記桃型のフレーム部材8\の両側部8bの外周長さ+両端部3a、3bの長さで形成されてなり、その長さ方向の中途部に前記貫通孔7が、両端部3a、3bにスナップボタン凸側部品4bが設置されてなる。
【0038】
(組み立て)
次に、このシミュレータ装置1の組み立てを説明する。
【0039】
まず、ベース部材2を平坦な場所に設置して、上記フレーム部材8を
図3に示す状態から
図2に示す状態に立ち上げる。ついで、
図7に矢印Aで示すようにLED照明9を前記フレーム部材8に取り付ける。
【0040】
次に、カバー部材3の長さ方向の中途部を上方に撓ませて、両端部3a、3bを内側に折り曲げた状態に保持し、この状態で図に矢印Bで示すように上記フレーム部材8に被せ、ついで図に矢印Cで示すように上記両端部3a、3bを前記フレーム部材8とベース部材2との間の隙間11に挿入し、前記スナップボタンの受側部品4aと凸側部品4b同士を位置合わせする。そして、6つのスナップボタン受側部材4aと凸側部品4bを嵌合させて、両者を着脱自在に固定する。このことで、
図1及び
図8に示すように手術訓練装置用のシミュレータ装置1が完成する。
【0041】
(使用方法)
このシミュレータ装置1の使用に際しては、例えば、
図8に示すように、ベース部材2の略中央部に手術訓練用模擬臓器15が載置される。
【0042】
このシミュレータ装置1は、例えば、内視鏡手技の視野確保の訓練に用いられるものである。
【0043】
その使用方法としては、カバー部材3に設けられた貫通孔7(斜視図及び上面図参照)にポート16を取り付け、このポート16を介して訓練用の内視鏡17を挿入して視野確保を行うことで、訓練を行えるようになっている。
【0044】
また、さらにリアルな訓練を行う場合には、
図9に示すように、模擬皮膚部材19を上記カバー部材3上に被せ、上記内視鏡17を挿入する貫通孔7に対応する位置19aを切開する。そして、この切開した位置19aから、前記ポート16を挿入してカバー部材3に取り付けるようにする。また、この装置1に付属の着脱式傾斜スタンド18を使用し、このシミュレータ装置1全体を所望の角度に傾けるように保持する。この傾斜スタンド18は、
図9に示すように、上記ベース部材の一端を保持する唾部18aを有し、かつ、この唾部18aをネジ18b等の固定具によって上記ベース部材2若しくはヒンジ部材に固定するように構成されていることが好ましい。
【0045】
(折り畳み)
このシミュレータ装置1は、上記スナップボタン4a、4bを外して上記カバー部材3を前記フレーム部材8から取り外すことで容易に分解が可能である。そして、上記カバー部材3を元の面一状態に戻すと共に、上記ベース部材2上に立ち上げていたフレーム部材8を折り畳むことで、このベース部材2を、カバー部材3共に平面の形状態に戻すことができる。その上で両者を重ねてケースに入れて保管等することができる。
【0046】
このことで、持ち運び時には平面状に、組み立て時には立体形状に簡単に組み立てることができるシミュレータ装置1を得ることができる。
【0047】
尚、この発明は上記一実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々変形可能である。
【0048】
例えば、上記実施形態のカバー部材3は、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタラート等の可撓性プラスチック素材を使用しているが、
図1に示すように、カバー部材3の長さ方向の中途部を撓ませることによりベース部材2との間に空洞部分5を形成し、模擬胸腔部を構成するのに十分な弾性を有する素材であれば、上記素材以外であっても良い。
【0049】
また、上記実施形態のカバー部材3は、トレーニング術者が手若しくは器具を胸腔部に挿入するための貫通孔7が設けられているが、
図3及び
図9に示すように、空洞部分5内のベース部材2上に設置される手術訓練対象保持装置の大きさや位置に合わせて、貫通孔7のサイズや形を変えても良い。
【0050】
さらに、ベース部材2及びカバー部材3に取り付けられたファスナー部材4は、スナップボタン4に限定されるものではなく、着脱自在である条件を満たせば、上記実施形態で用いた素材を含め面ファスナー、化粧ねじ、両面シート等種々のものからも選択可能である。
【0051】
また、上記実施形態のカバー部材は、ベース部材2上に固定するようにしていたがこれに限らず、ベース部材2の下面に固定するようにしても良い。例えば、カバー部材3の両縁部3a、3bをベース部材2の下側に通し、例えば直径4mm程度の化粧ねじでベース11に設けたねじ穴に締結して固定するようにしても良い。
【符号の説明】
【0052】
1…シミュレータ装置
2…ベース部材
3…カバー部材
4…ファスナー部材
5…空洞部分
7…貫通孔
8…フレーム部材
9…LED照明
10…ヒンジ部品
11…隙間
15…手術訓練用模擬臓器
16…ポート
17…内視鏡
18…傾斜スタンド
19…模擬皮膚部材