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特開2023-62371コインランドリーシステムのポイント管理方法およびコインランドリーシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023062371
(43)【公開日】2023-05-08
(54)【発明の名称】コインランドリーシステムのポイント管理方法およびコインランドリーシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0226 20230101AFI20230426BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230426BHJP
【FI】
G06Q30/02 354
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021172299
(22)【出願日】2021-10-21
(71)【出願人】
【識別番号】517164556
【氏名又は名称】株式会社TOSEI
(71)【出願人】
【識別番号】518047207
【氏名又は名称】フトン巻きのジロー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(74)【代理人】
【識別番号】100101856
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 日出夫
(72)【発明者】
【氏名】野村 雅和
(72)【発明者】
【氏名】鍵山 達也
(72)【発明者】
【氏名】森田 祐規子
(72)【発明者】
【氏名】松永 理佳
(72)【発明者】
【氏名】杉本 隆
(72)【発明者】
【氏名】谷村 優
(72)【発明者】
【氏名】中村 麻日奈
(72)【発明者】
【氏名】内藤 敏雄
(72)【発明者】
【氏名】森下 洋次郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】共通ポイントとグループポイントの両方が取得できるようにして、コインランドリー店舗の利用拡大を図ることができるコインランドリーシステムのポイント管理方法およびコインランドリーシステムを提供する。
【解決手段】実施形態のコインランドリーシステムのポイント管理方法は、管理装置と、店舗内に設けられるランドリー装置と、利用者所有の携帯端末とを有し、前記携帯端末と前記管理装置との通信により前記ランドリー装置を操作することが可能なコインランドリーシステムのポイント管理方法であって、前記管理装置は、前記携帯端末によって前記ランドリー装置を利用した際に、当該ランドリー装置の店舗が属するグループに応じて共通ポイント又はグループポイントを付与する工程と、付与した前記共通ポイントおよびグループポイントに前記店舗が属するグループIDを紐付けして管理する工程と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理装置と、店舗内に設けられるランドリー装置と、利用者所有の携帯端末とを有し、前記携帯端末と前記管理装置との通信により前記ランドリー装置を操作することが可能なコインランドリーシステムのポイント管理方法であって、
前記管理装置は、
前記携帯端末によって前記ランドリー装置を利用した際に、当該ランドリー装置の店舗が属するグループに応じて共通ポイント又はグループポイントを付与する工程と、
付与した前記共通ポイントおよび前記グループポイントに前記店舗が属するグループIDを紐付けして管理する工程と
を有することを特徴とするコインランドリーシステムのポイント管理方法。
【請求項2】
前記店舗が、ランドリー装置メーカーが経営する共通グループに属する場合は、共通グループIDに紐付けされた共通ポイントが付与され、
前記店舗が、ランドリー経営者が経営する特定グループに属する場合は、特定グループIDに紐付けされた前記グループポイントが付与される
ことを特徴とする請求項1に記載のコインランドリーシステムのポイント管理方法。
【請求項3】
前記共通グループに属する店舗の前記ランドリー装置を最終利用した場合は、次の利用時の前記携帯端末に表示されるポイントには前記共通ポイントのみを表示し、
前記特定グループに属する店舗の前記ランドリー装置を最終利用した場合は、次の利用時の前記携帯端末に表示されるポイントには前記グループポイントと前記共通ポイントとを合計したポイントを表示する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコインランドリーシステムのポイント管理方法。
【請求項4】
前記携帯端末に共通グループの設定画面が表示される場合、前記特定グループを選択する画面を経由して、選択した特定グループの設定画面に遷移することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコインランドリーシステムのポイント管理方法。
【請求項5】
前記ランドリー装置の利用決済の処理において、前記共通ポイントおよび1つ又は複数のグループポイントに対し別々に利用ポイント入力を可能とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコインランドリーシステムのポイント管理方法。
【請求項6】
管理装置と、店舗内に設けられるランドリー装置と、利用者所有の携帯端末とを有し、前記携帯端末と前記管理装置との通信により前記ランドリー装置を操作することが可能なコインランドリーシステムであって、
前記管理装置は、
前記携帯端末によって前記ランドリー装置を利用した際に、当該ランドリー装置の店舗が属するグループに応じて共通ポイント又はグループポイントを付与し、
付与した前記共通ポイントおよびグループポイントに前記店舗が属するグループIDを紐付けしてデータベースに記録して管理する
ことを特徴とするコインランドリーシステム。
【請求項7】
前記管理装置は、
前記店舗が、ランドリー装置メーカーが経営する共通グループに属する場合は、共通グループIDに紐付けされた共通ポイントを付与し、
前記店舗が、ランドリー経営者が経営する特定グループに属する場合は、特定グループIDに紐付けされたグループポイントを付与することを特徴とする請求項6に記載のコインランドリーシステム。
【請求項8】
前記管理装置は、
前記共通グループに属する店舗の前記ランドリー装置を最終利用した場合は、次の利用時の前記携帯端末に表示されるポイントには前記共通ポイントのみを表示し、
前記特定グループに属する店舗の前記ランドリー装置を最終利用した場合は、次の利用時の前記携帯端末に表示されるポイントには前記グループポイントと前記共通ポイントとを合計したポイントを表示する
ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のコインランドリーシステム。
【請求項9】
前記管理装置は、前記携帯端末に共通グループの設定画面を表示している場合、前記特定グループを選択する画面を経由して、選択した特定グループの設定画面に遷移することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のコインランドリーシステム。
【請求項10】
前記管理装置は、前記ランドリー装置の利用決済の処理において、前記共通ポイントおよび1つ又は複数のグループポイントに対し別々に利用ポイント入力を可能とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載のコインランドリーシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コインランドリーシステムのポイント管理方法およびコインランドリーシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
顧客サービスシステムの一つであるコインランドリーシステムでは、コインランドリー店舗に洗濯乾燥機、洗濯機、乾燥機等の各種ランドリー装置を多数備え、無人にて利用者に例えば24時間提供されている。特に、日照時間が少ない梅雨シーズンや秋雨前線による長雨の時期などでは、洗濯乾燥が十分に行うことができないため、コインランドリー店舗の利用が増える傾向にある。また、最近では新型コロナウイルスの影響で、乾燥時における殺菌能力が高いことからコインランドリー店舗を利用する人が増えている。
【0003】
コインランドリー店舗では、例えば24時間の無人経営であるので、沢山の人にランドリー装置を利用して頂くことが第1の目標となる。そこで、店舗内のランドリー装置の稼働率を向上させるための一つの対策として、ランドリー装置の利用金額に応じてポイントを付与することが行われている。貯めたポイントは、ランドリー装置の利用料金の一部として使うことが出来る。
【0004】
これまでのポイントは、コインランドリー装置を提供する親会社の管理の元で、全ての系列(加盟店)コインランドリー店舗で共通のポイントが付与されるだけであった。一方、例えば中規模事業者(ランドリー経営者)では、自分達のグループ内でポイントを付与することで、自グループのコインランドリー店舗におけるサービス向上をアピールして、利用者の拡大を図りたいと望んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003-242399号公報
【特許文献2】特開2009-53865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、共通ポイントとグループポイントの両方が取得できるようにして、コインランドリー店舗の利用拡大を図ることができるコインランドリーシステムのポイント管理方法およびコインランドリーシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態のコインランドリーシステムのポイント管理方法は、管理装置と、店舗内に設けられるランドリー装置と、利用者所有の携帯端末とを有し、前記携帯端末と前記管理装置との通信により前記ランドリー装置を操作することが可能なコインランドリーシステムのポイント管理方法であって、前記管理装置は、前記携帯端末によって前記ランドリー装置を利用した際に、当該ランドリー装置の店舗が属するグループに応じて共通ポイント又はグループポイントを付与する工程と、付与した前記共通ポイントおよびグループポイントに前記店舗が属するグループIDを紐付けして管理する工程と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係るコインランドリーシステムの構成例を示す図である。
図2図1に示す各店舗を制御する集中精算機と、管理サーバー、携帯端末のハードウェア接続構成を示す図である。
図3】携帯端末にランドリーアプリケーションをインストールための手順を示すフローチャートである。
図4】管理サーバーのユーザー情報テーブルに登録された会員例を示している。
図5】「ランドリーアプリケーション」に含まれる「ポイント付与プログラム」によって運営される共通ポイントとステータスとの関係を示す図である。
図6】携帯端末に表示される「クリスタル」「サファイア」「プレミア」「ダイヤモンド」の各ステータスの遷移を案内する画面例を示す図である。
図7】ポイント付与プログラムの第1処理手順を示すフローチャートである。
図8】ポイント付与プログラムの第2処理手順を示すフローチャートである。
図9】ランドリー装置の利用に伴うポイント付与と、獲得したポイントの利用の流れ(パターン1)を示す図である。
図10】ランドリー装置の利用に伴うポイント付与と、獲得したポイントの利用の流れ(パターン2)を示す図である。
図11図1のランドリー123共通グループのポイント圏を例示する図である。
図12】スマートフォンの画面に表示されるランドリー123共通グループの切り替えの流れを示す図である。
図13】集中精算機に表示される識別コードの読み取りによって、グループIDの自動登録を示す図である。
図14】管理サーバーからスマートフォンの画面に表示される決済画面の一例を示す図である。
図15】管理サーバーのデータベースに格納されるユーザー利用履歴テーブルの格納例を示す図である。
図16】管理サーバーからスマートフォンの画面に表示される店舗表示/選択画面の一例を示す図である。
図17】管理サーバーからスマートフォンの画面に表示される各種設定画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態に係るコインランドリーシステムのポイント管理方法およびコインランドリーシステムについて説明する。
実施形態のコインランドリーシステムでは、共通ポイントとグループポイントの両方が取扱い(取得)可能としている。従って、コインランドリーシステムにグループという概念を採用すると共に、1グループに対して複数のコインランドリー店舗の紐付けを可能とする。つまり、1グループIDに対して複数のコインランドリー店舗がぶら下がるように管理される。従って、ランドリー装置の利用によって取得したポイントは、そのポイントを付与した店舗のグループIDと紐付いている。
【0010】
図1は、実施形態に係るコインランドリーシステムの構成例を示す図である。
図1の構成例10では、メーカー直営グループ100と、メーカー直営グループ100の加盟店であるカワサキクリーニンググループ200、ダルマ直営グループ300、個人オーナー店舗400、および〇〇グループ450で構成している例を示す。同じ系列のメーカー直営グループ100、カワサキクリーニンググループ200、ダルマ直営グループ300、個人オーナー店舗400、および〇〇グループ450は、管理サーバー(管理装置)500にネットワーク接続されている。管理サーバー500は、コインランドリーシステム10として、メーカー直営グループ100、カワサキクリーニンググループ200、ダルマ直営グループ300、個人オーナー店舗400、および〇〇グループ450の店舗A、…、店舗Qに設置される各ランドリー装置の動作制御や運営管理を実行する。また、実施形態の共通ポイントおよびグループポイントを運営・管理を実行する。
【0011】
メーカー直営グループ100は、コインランドリー装置メーカーが経営する店舗であり、例えば、例示した店舗A、店舗B、店舗Cは、全国各地に点在していて良い。メーカー直営グループ100の店舗A、店舗B、店舗Cに設置される各ランドリー装置は、コインランドリー装置メーカー(親会社)の共通グループに属するよう共通グループID“0000”に紐付けられて管理される。
【0012】
カワサキクリーニンググループ200は、ランドリーオーナー「カワサキ」が経営する中規模の店舗であり、例えば、例示した店舗D、店舗Eは、関東地方、甲信地方、東北地方、近畿地方、九州地方等、全国の各地方内に点在していて良い。ここでは、地方単位としたが、1つ又は複数の都道府県内に点在する店舗であっても良い。カワサキクリーニンググループ200の店舗D、店舗Eに設置される各ランドリー装置は、「カワサキ」グループに属するようグループID“0001” に紐付けられて管理される。
【0013】
ダルマ直営グループ300は、「ダルマ」が直営する中規模の店舗であり、例えば、例示した店舗H、店舗Kは、関東地方、甲信地方、東北地方、近畿地方、九州地方等、全国の各地方内に点在していて良い。ここでは、地方単位としたが、1つ又は複数の都道府県内に点在する店舗であっても良い。「ダルマ」は特定のオーナーが経営する店舗であっても良く、又は複数のオーナーが経営する各店舗が1つのグループとして管理するものであっても良い。ダルマ直営グループ300の店舗H、店舗Kに設置される各ランドリー装置は、「ダルマ」グループに属するようグループID“0002” に紐付けられて管理される。
【0014】
個人オーナー店舗400は、個人が経営する小規模な店舗であり、例えば店舗N、店舗Pは、例えば1つの都道府県の1つ又は複数の市内に点在していて良い。個人オーナー店舗400のランドリー装置は、グループ管理を希望しないので、メーカー直営グループ100と同じ親会社の共通グループに属するよう共通グループID“0000” に紐付けられて管理される。
〇〇グループ450は、〇〇グループが経営する小規模な店舗である。〇〇グループ450の店舗Qに設置されるランドリー装置は、「〇〇」グループに属するようグループID“0003” に紐付けられて管理される。
【0015】
図2は、図1の一つの店舗内(店舗A…店舗P)に設けられる集中精算機600と、管理サーバー500と、利用者が所有する携帯端末700(例えば、スマートフォン、タブレット等)のハードウェア接続構成を示す図である。なお、各店舗内に設けられる多数のランドリー装置は、省略している。
図1に示した管理サーバー500は、通信部510を経由して集中精算機600との間でデータ通信することが出来る。また管理サーバー500は、通信部520を経由して利用者が所有する携帯端末700との間で無線通信することが出来る。管理サーバー500は、大容量のデータベース530を有しており、そこにはユーザー情報を記憶するユーザー情報テーブル540、ユーザー利用履歴テーブル550等が設けられる。ユーザー利用履歴テーブル550には、利用者毎に利用店舗のランドリー装置の使用実績および獲得したポイント等が記録、更新される。ここでは、1つの管理サーバー装置を示したが、複数の管理サーバーによって構成して、管理サーバー間の通信により地域毎に区分けして管理するようにしても良い。
【0016】
図2の集中精算機600のスクリーン610には、管理サーバー500から送信されるランドリー装置の選択画面や、選択したランドリー装置の洗濯・乾燥コースの選択画面、決済画面等が表示される。これは主に、携帯端末を持たないで利用する利用者に提供される。スクリーン610には、携帯端末700から「ランドリーアプリケーション」の案内に従い、ランドリー装置の利用要求を行った場合、管理サーバー500から利用店舗の集中精算機600に向けて配信された識別コード800(例えば、QRコード(登録商標))が表示される。携帯端末700は、内蔵するQR読取機能を用いて、スクリーン610に表示される識別コード800を読み取ることが出来る。コインランドリーシステム10は、管理サーバー500と、店舗内に設けられるランドリー装置と、利用者所有の携帯端末700とを有し、携帯端末700と管理サーバー500との通信により、ランドリー装置の利用・操作を可能とする。
【0017】
図3は、携帯端末700に「ランドリーアプリケーション」をインストールための手順を示すフローチャートである。
ランドリー装置メーカーは、例えば、管理サーバー500によって管理されるネットワーク上にホームページHPを開設している。このホームページHPには、「ランドリーアプリケーション」をダウンロードすることができる識別コードが掲載される。また、コインランドリー店舗(例えば、集中精算機600)にも、「ランドリーアプリケーション」をダウンロードできる識別コードが掲載される。「ランドリーアプリケーション」をダウンロードできる識別コードは、広告やチラシ等に掲載して利用を促進するようにしても良い。利用者は、所有する携帯端末700(以下、スマートフォンを例に説明する)のQR読取機能を用いて、それらの媒体から識別コードを読み取り(S100)、「ランドリーアプリケーション」をダウンロードする(S110)。
【0018】
次に、利用者は、スマートフォン700にインストールした「ランドリーアプリケーション」を起動する(S120)。
「ランドリーアプリケーション」を起動して会員登録を選択すると、スマートフォン70の画面にユーザーの会員登録画面が表示される。そして、当該登録画面を用いて、必須項目入力や任意項目入力を行う(S130)。必須項目入力としては、例えば「メールアドレス」「パスワード」「ニックネーム」等がある。任意項目入力としては、「自宅住所」「生年月」「性別」「携帯電話番号」等がある。
【0019】
スマートフォン700から入力した情報は、管理サーバー500に送信される。管理サーバー500は、正しい入力情報(必須項目が入力されている)であれば登録確認画面をスマートフォン700に送信する。登録確認画面を承認すれば(S140のYes)、操作を終了する。ステップS140でユーザー情報が正しく入力されなければ(S140のNo)、ステップS150で入力修正画面を受信し、S130に戻りユーザー情報を再入力する。ステップS150で再入力を拒否すると、操作を終了する。
【0020】
図4は、管理サーバー500のユーザー情報テーブル540に登録された会員例を示している。図4の「ステータス」は、ポイント獲得によって還元率(付与率とも言う)が定められているステータス情報が記録されている。後述するように、ステータスはコインランドリー装置の利用料金に応じて変動するものである。図4の「グループID」は、入会時には親会社のID=0000が自動登録される。「グループID」は、利用者によって変更することができる。例えば、最新に利用した店舗のグループIDを自動登録するようにしても良い。
【0021】
(共通ポイント)
ここで、コインランドリーシステム10に導入されている、コインランドリー装置メーカーによって運営・管理される共通ポイントについて説明する。
図5は、「ランドリーアプリケーション」に含まれる「ポイント付与プログラム」によって運営されるポイント(共通ポイントとグループポイントの合計)とステータスとの関係を示す図である。図5に示すステータス管理とポイント付与は、管理サーバー500において実行される。ランドリー装置の利用によって獲得したポイントは、ユーザー利用履歴テーブル550に履歴情報として格納される。コインランドリー装置メーカー(親会社)の共通グループで獲得した共通ポイントは全ての加盟店において利用可能である。
【0022】
図5において、最低ステータス「クリスタル」は、会員登録後、初回利用時に自動的に設定される。「クリスタル」のポイント付与(還元)率は、例えば1%(第1付与率)であるので、例えば¥1000の支払いに対して10ポイント(以下、ptと記す)が付与される。
【0023】
第1中間ステータス「サファイア」は、ランドリー装置の利用によって支払った蓄積利用金額が、例えば¥3000/設定期間(例えば、1年間)を超えた時に自動的に設定される。「サファイア」のポイント付与率は、例えば3%(第2付与率)であるので、例えば¥1000の支払いに対して30ptが付与される。
【0024】
第2中間ステータス「プレミア」は、ランドリー装置の利用によって支払った蓄積利用金額が例えば¥20000/設定期間(例えば、1年間)を超えた時に自動的に設定される。「プレミア」のポイント還元率は、例えば10%(第3付与率)であるので、例えば¥1000の支払いに対して100ptが付与される。
【0025】
最高ステータス「ダイヤモンド」は、ランドリー装置の利用によって支払った蓄積利用金額が例えば¥80000/設定期間(例えば、1年間)を超えた時に自動的に設定される。「ダイヤモンド」のポイント還元率は、例えば20%(第4付与率)であるので、例えば¥1000の支払いに対して200ptが付与される。
【0026】
蓄積利用金額は、システムへの初回利用日から起算する設定期間である。設定期間を経過すると蓄積利用金額はリセットされるので、それ以降は、蓄積金額リセット日から起算する設定期間において蓄積された金額でステータス(ポイント付与率)が管理される。特例として、システムは、最高ステータス「ダイヤモンド」に到達した場合、第4付与率のポイント付与を第4ステータスの到達日から起算する設定期間において維持すると共に、蓄積利用金額をリセットする。従って、最高ステータス「ダイヤモンド」では、以降は蓄積利用金額がリセットされる第4ステータスの到達日から起算する設定期間においてポイント管理される。
【0027】
図6は、スマートフォン700に案内表示される「クリスタル」「サファイア」「プレミア」「ダイヤモンド」の各ステータスの遷移を案内する画面例710である。図6に示すように、「クリスタル」「サファイア」「プレミア」「ダイヤモンド」の各ステータスは、設定期間の支払った蓄積利用金額に応じて段階的に移行するため、ランドリー装置を沢山使えば使うほどポイント付与率が上がり、ポイントが溜まる仕組みとなっている。そして、図6の「ログイン」ボタン710aをタッチすると登録ユーザー向けホーム画面が表示される。会員登録せずにランドリー装置を利用する場合は、「登録しないで利用する」ボタン710bをタッチすると、未登録ユーザー向けホーム画面が表示される。
【0028】
以上のポイント付与プログラムのステータス制御を纏めると、以下の特徴を有する。
(1)利用金額はポイントを含まない
(2)ステータスアップは即時反映
(3)初回利用もしくは蓄積リセット日からの設定期間の累積利用金額でステータス可否を判定
(4)設定期間(例えば、1年間)=リセット日から設定期間後の午前0時まで
(5)各ステータスの条件利用額に満たない場合はステータスを1つダウン
付与されたポイントについては、付与された日から設定期間有効とする。また、1ポイント=1円とする。また、100ポイント単位で利用可能とする。
【0029】
次に、管理サーバー500によるポイント付与プログラムの処理手順について説明する。
図7は、ポイント付与プログラムの第1処理手順を示し、図8はポイント付与プログラムの第2処理手順を示している。
図7において、ランドリー装置を利用した利用料金を支払ったかをチェックする(S200)。例えば、初回利用として¥1000円を支払ったならば、その支払日を設定期間(以下では、1年間とする)の起算日として設定する(S205)。その結果、ユーザー利用履歴テーブル550(図15を参照)の「蓄積開始日」に当該日付が記録される。次に、初回利用か否かをチェックする(S210)。ここでは初回利用としたので、次に利用金額が¥3000(第1設定値)未満か否かを判断する(S215)。そして、利用金額が¥3000未満であれば、最低ステータス「クリスタル」、ポイント付与率1%を設定して終了する(S220)。ステップS215で¥3000以上であれば、次に利用金額が¥20000(第2設定値)未満か否かを判断する(S225)。そして、利用金額が¥20000未満であれば、第1中間ステータス「サファイア」、ポイント付与率3%を設定して終了する(S230)。ステップS225で¥20000以上であれば、次に利用金額が¥80000(第3設定値)未満か否かを判断する(S235)。そして、利用金額が¥80000未満であれば、ステータス「プレミア」、ポイント付与率10%を設定して終了する(S240)。ステップS235で¥80000以上であれば、ステータス「ダイヤモンド」、ポイント付与率20%を設定すると共に、利用金額をリセットして終了する(S245)。
【0030】
図7のステップS210で、初回利用でなければ図8に進む。
図8において、初回利用日又は蓄積リセット日から設定期間(例えば、1年間)の累積利用金額を算出する(S300)。ユーザー利用履歴テーブル550の「設定期間の蓄積利用金額」を参照すれば、金額計算することなく設定期間の累積利用金額が得られる。
次に、その蓄積利用金額がダイヤモンドの利用条件(第3設定値の¥80000)を満たすか否かを判断する(S305)。ダイヤモンドの利用条件を満たしていれば、「ダイヤモンド」ステータスを設定して、到達日から設定期間はポイント付与率20%を付与する。そして、「ダイヤモンド」ステータスに到達すると、その蓄積利用金額を¥0(クリア)に設定すると共に、設定期間起算日を到達日に変更して終了する(S310)。ステップS305で、蓄積利用金額がダイヤモンドの利用条件を満たしていなければ、前の設定期間(例えば、1年間)のステータスが「ダイヤモンド」であるか否かを判断する(S312)。前の設定期間のステータスが「ダイヤモンド」であれば、第2中間「プレミア」のステータスにダウンし、ポイント付与率10%を設定する(S314)。
【0031】
ステップS312で前の設定期間のステータスが「ダイヤモンド」でなければ、次に蓄積利用金額が「プレミア」の利用条件(第1設定値の¥20000)を満たすか否かを判断する(S315)。「プレミア」の利用条件を満たしていれば、「プレミア」のステータスを設定して、ポイント付与率10%を付与する(S320)。ステップS315で、蓄積利用金額が「プレミア」の利用条件を満たしていなければ、前の設定期間のステータスが「プレミア」であるか否かを判断する(S325)。前の設定期間のステータスが「プレミア」であれば、第1中間「サファイア」のステータスにダウンし、ポイント付与率3%を設定する(S330)。
【0032】
ステップS325で前の設定期間のステータスが「プレミア」でなければ、次に蓄積利用金額がサファイアの利用条件(第1設定値の¥3000)を満たすか否かを判断する(S335)。サファイアの利用条件を満たしていれば、「サファイア」のステータスを設定して、ポイント付与率3%を付与する(S340)。ステップS335で、蓄積利用金額がサファイアの利用条件を満たしていなければ、前の設定期間のステータスが「サファイア」であるか否かを判断する(S345)。前の設定期間のステータスが「サファイア」であれば、「クリスタル」のステータスにダウンし、ポイント付与率1%を設定する(S350)。ステップS345で前の設定期間のステータスが「サファイア」でなければ、「クリスタル」のステータス、ポイント付与率1%を維持する(S350)。
【0033】
ステップS320、S330、S340、S350の各ステータスにおいて、初回利用日又は蓄積リセット日から設定期間に到達したと判断すると(S360のYes)、蓄積利用金額をリセットして終了する(S365)。ステップS360で設定期間(例えば、1年間)未満と判定する場合はそのまま終了する。
このようにポイント付与プログラムによれば、ランドリー装置を利用すればするほど、その累積利用金額に応じて高いポイントのステータスが得られる。また、獲得したステータスは設定期間(例えば、1年間)有効であるので、利用者に顧客満足度を高めることが出来る。その結果、店舗のランドリー装置の利用が高まり、ランドリー装置の稼働率を向上することが出来る。
【0034】
図9は、ランドリー装置の利用に伴うポイント付与と、獲得したポイントの利用の流れを示す図である。図9では、同じ加盟店A店のランドリー装置を利用してポイントを獲得すると共に、同じA店で獲得したポイントを利用するパターン1を示している。何時も同じ店舗のランドリー装置を利用するケースである。
図9(a)に示すように、ステータス「プレミア」を獲得している利用者が、ランドリー装置を利用して現金1000円を支払ったとする。すると、加盟店A店は、当該利用者に対して「プレミア」の10%のポイント「100pt」を自動発行して、付与する。その利用料は、一旦本部(親会社)に入金され、本部から加盟店A店にポイント分を差し引いた900円が振り込まれることになる。ポイントの資源は、加盟店が負担することを原則としている。
【0035】
次に、図9(b)に示すように、ステータス「プレミア」を獲得している利用者が、ランドリー装置を利用して現金900円+100pt(1pt=1円)を支払ったとする。すると、加盟店A店は、当該利用者に対して「プレミア」の10%のポイント「90pt」を自動発行して、付与する。その利用料(900円)は、一旦本部(親会社)に入金され、本部から加盟店A店にポイント分(90pt)を差し引いた810円+100円(利用ポイント分)が振り込まれることになる。ポイントを利用した場合、加盟店が損をしないように運営される。
【0036】
図10では、加盟店A店のランドリー装置を利用してポイントを獲得すると共に、A店とは違う加盟店B店で獲得したポイントを利用するパターン2を示している。例えば、出張や旅行などで、その地域の加盟店でランドリー装置を利用するケースである。図10(a)に示す流れは、図9(a)と同じであるので、重複した説明は省略する。
【0037】
次に、図10(b)に示すように、ステータス「プレミア」を獲得している利用者が、ランドリー装置を利用して現金900円+100pt(1pt=1円)を支払ったとする。すると、加盟店B店は、当該利用者に対して「プレミア」の10%のポイント「90pt」を自動発行して、付与する。その利用料(900円)は、一旦本部(親会社)に入金され、本部から加盟店A店にポイント分(90pt)を差し引いた810円+100円(利用ポイント分)が振り込まれることになる。このようなポイント利用の場合でも、加盟店が損をしないように運営される。
【0038】
(グループポイント)
図11は、図1のランドリー123共通グループのポイント圏を例示する図である。
図11に示すように、コインランドリー装置メーカーの直営グループ100と、個人オーナーのランドリーグループ400は、親会社のID=0000が紐付けされている。
またカワサキクリーニンググループ200のポイント圏として、カワサキ_FC1、カワサキ_FC2、カワサキ_FC3が例示されている。FC1~FC3は、それぞれの店舗を示している。カワサキ_FC1、カワサキ_FC2、カワサキ_FC3は、「カワサキ」のグループID=0001が紐付けされている。
【0039】
ダルマ直営グループ300のポイント圏として、ダルマ_FC1、ダルマ_FC2、ダルマ_FC3が例示されている。FC1~FC3は、それぞれの店舗を示している。ダルマ_FC1、ダルマ_FC2、ダルマ_FC3は、「ダルマ」のグループID=0002が紐付けされている。
〇〇グループ450のポイント圏として、〇〇ランドリーグループが例示されており、〇〇のグループID=0003が紐付けされている。
【0040】
このようにランドリー123共通グループは、全ての加盟店を親会社のID=0000で管理・運営しているが、ポイントに関してはそれぞれのグループでの管理・運営を認めている。ランドリー123共通グループで付与されたポイントと、各グループで付与されたポイントは合算されて、図5に示すポイントステータスが管理されるので、利用者に不利益を与えることは無い。
これにより、グループポイントの扱いを追加することで、ランドリー経営者(中規模事業者)は独自の発想で集客アップのためのイベント(例えば、稼働率の少ない時期にポイント2倍キャンペーンの開催)等を企画できるので、ランドリー経営者の要望を満たすことが出来る。また、グループポイントを追加するだけなので、新規サーバーコンテナ、新規アプリを作成する必要がなく、事業者の導入時コスト、ランニングコストを抑えることが出来る。
【0041】
図12は、管理サーバー500からスマートフォン700の画面に表示されるランドリー123共通グループの切り替えの流れを示す図である。
ランドリー装置の利用に際し、利用者が自所有のスマートフォン700のランドリーアプリを起動した時、図12(a)に示す最終利用グループ(例えば、ランドリー123共通グループ)の画面720をデフォルトとして表示している。ランドリー123共通グループの場合、共通ポイント「50pt」のみが表示される。利用者が「ランドリー123」上を指先でタッチすると、図12(b)の画面725に遷移する。
【0042】
図12(b)の下側の領域にはグループ選択領域725aが表示される。利用者は、グループ選択領域725aが表示されるグループの中から「カワサキクリーニンググループ」を選択(タッチ)すると、図12(c)の「KAWASAKI Laundry」画面730に遷移する。
図12(c)では、「カワサキクリーニンググループ」と「ランドリー123共通グループ」の合計ポイント=70ptが表示される。また、ステータスも「カワサキクリーニンググループ」内のステータスに変更される。
【0043】
図13は、集中精算機600に表示される識別コードの読み取りによって、グループIDの自動登録の流れを示す図である。
例えば、カワサキクリーニンググループ200の店舗Dを利用するため、利用者がスマートフォン700を起動して管理サーバー500との通信を開始すると、管理サーバー500はネットワーク接続情報から、店舗Dの集中精算機600を検出する。そして、管理サーバー500は、集中精算機600のスクリーン610に店舗D用の識別コード800を表示する。この識別コード800には、店舗D(例えば、高円寺店舗)のID=0000004が記述されている。その識別コード800をスマートフォン700で読み取り管理サーバー500に送信すると、管理サーバー500から店舗Dの機器選択画面740がスマートフォン700に送信され、画面に表示される。利用者は、機器選択画面740から希望する空状態のランドリー装置を選択し、その後、同様に管理サーバー500と通信(交信)して、スマートフォン700から「コース選択」と「決算」の処理を行うと当該ランドリー装置が稼働して、選択したコースが実施される。
【0044】
上述した識別コード800をスマートフォン700で読み取って管理サーバー500に送信した時、管理サーバー500では店舗DのID=0000004と「カワサキ」のグループID=0001とが不図示の内部テーブルなどで紐付けされているので、当該利用者のユーザー情報テーブル540(図4を参照)にグループID=0001が自動登録される。これにより、「カワサキ」のグループID=0001に基づき、利用者が最後に利用した店舗Dの「KAWASAKI Laundry」画面730(図12(c)を参照)をデフォルトで表示することが出来る。
【0045】
図14は、管理サーバー500からスマートフォン700の画面に表示される決済画面の一例を示す図である。
図14(a)に示す決済画面750では、機械選択およびコース選択の注文内容が表示されると共に、今回支払った利用料金でゲットできるポイント120pt(付与率10%で計算)が表示されている。そして、ポイント利用の案内として、「現在の保有ポイント」が、例えば共通ポイント「215pt」、Aグループポイント「40pt」、Bグループポイント「10pt」、合計ポイント「265pt」のようにグループ別に表示さてる。図14(a)では、「今回の注文で利用可能なポイントをすべて利用する(265pt)」750aを選択するようにしたので、貯めていた共通ポイントとグループポイントを全部利用して決済することを指定している。
【0046】
図14(b)の決済画面750は、図14(a)から下方にスクロールして「一部のポイントを利用する」を選択した場合の表示例を示している。この場合、領域750bにおいて現在獲得しているポイントがグループ別に表示され、グループ別にポイントの使用が設定できるようになっている。例えば、共通ポイント「215pt」、Aグループポイント「40pt」、Bグループポイント「10pt」の各グループに対して使用するポイント数を入力すれば、その内容がポイント利用の確定として表示される。図14(b)では3つのグループ別を例示しているが、利用グループが1つしかなければ、当該グループポイントだけしか表示されない。また、獲得ポイントを超える数字を入力した場合はエラーが表示される。
【0047】
なお、現在の保有ポイントは、店舗のポイント取扱い設定に応じて表示しても良い。例えば、共通ポイントと全てのグループポイントが使える店舗であれば、図14(b)の表示に代えて合計ポイントだけを表示するようにしても良い。また、店舗により、例えば共通グループと自グループのみがポイント利用可と設定されていれば、それに応じたポイントしか表示されない。
図14(b)のグループ別にポイント利用を許可することによって、例えば共通ポイントの100ptが2ヶ月後に失効し、Aグループポイントの80ptが1ヶ月後に失効する状態であって、且つ、偶にしか利用しない店舗Dでポイントを利用する場合では、偶にしか利用しないAグループポイントの80ptを使用して、通常使う共通グループのポイントを温存するようにポイント入力することが出来る。なお、ポイントの有効期限は、例えば「ポイントの有効期限」の表示要求に応じて、管理サーバー500から利用履歴の管理に基づいて知ることが出来る。
【0048】
図15は、管理サーバー500のデータベース530に格納されるユーザー利用履歴テーブル550の一例を示す図である。ユーザー利用履歴テーブル550には、利用者がランドリー装置を利用する度に、その日付と支払金額、獲得ポイント等が随時履歴情報として記録され、所定の期間(例えば、3年間)格納される。
図15において、ユーザー利用履歴テーブル550には、ニックネーム、蓄積開始日、ダイヤモンド到達日、設定期間の利用実績、設定期間の蓄積利用金額、ステータス情報、ポイント獲得数等が記録されている。設定期間の蓄積利用金額およびポイント獲得数は、設定期間(例えば、1年間)の利用実績の金額と獲得ptを算出したものである。ダイヤモンド到達日は、「ダイヤモンド」ステータスに到達すると、蓄積開始日(初回利用日から起算)に代えて、その到達日から設定期間を起算するように変更されているため、新しい起算日として記録される。
【0049】
図15では、ランドリー装置の利用実績として、日付、利用料金、利用ポイント、還元率(付与率とも言う)、当日の獲得ポイント、「カワサキ」のグループID=0001が記録されている。このように、グループ店舗でのポイント獲得またはポイント利用を履歴として記録されているので、利用したい店舗に応じて共通ポイントやグループポイントが何時でも見ることができるので、利用者へのポイント付与&利用のサービスを向上することが出来る。
【0050】
図16は、管理サーバー500からスマートフォン700の画面に表示される店舗表示/選択画面の一例を示す図である。
利用者が自所有のスマートフォン700のランドリーアプリを起動して、店舗情報を検索した時、図16(a)に示す最終利用グループ(例えば、ランドリー123共通グループ)の店舗画面760をデフォルトとして表示している。ランドリー123共通グループの場合、全てのランドリー123の加盟店が表示される。店舗情報を検索では、「高評価店舗のみ表示」又は「すべての店舗を表示」のいずれかを選ぶことができる。また、表示画面上のランドリー装置に指をかざすと、下側領域に店舗情報が表示される。そして、図16(a)の「ランドリー123」上をタッチすると、図16(b)に示すグループ店舗の選択画面770の画面に遷移する。
【0051】
図16(b)の画面770の下部領域にはグループ選択領域770aが表示される。利用者は、グループ選択領域770aが表示されるグループの中から「カワサキクリーニンググループ」を選択(タッチ)すると、図16(c)の「KAWASAKI Laundry」画面780に遷移し、「カワサキクリーニンググループ」の店舗のみが表示される。
図16では、ランドリー123共通グループの全店舗表示から「カワサキクリーニンググループ」の店舗選択の切り替えを例示したが、よく使う「カワサキ」のグループID=0001から図16(c)の画面を直接表示するようにしても良い。
【0052】
図17は、管理サーバー500からスマートフォン700の画面に表示される各種設定画面の一例を示す図である。
図17では、プッシュ通知の設定画面790と、グループ削除画面795との画面例を表示している。プッシュ通知の設定画面790では、グループ別にプッシュ通知の受信可否を設定することが出来るので、利用者は良く使うランドリーグループの情報だけを取特出来る。グループから退会した時にグループポイントが残っている場合、そのポイントはグループに返却される。
【0053】
以上説明したように実施形態によれば、店舗に属するグループに応じて共通ポイント又はグループポイントが付与されるので、ランドリー経営者は自グループ内で独自の発想でイベントを企画することが出来る。例えば、稼働率の低い時期にポイント2倍キャンペーンを開催することで集客アップを図ることが出来る。また、グループの概念を追加するだけなので、新規サーバーコンテナ、新規アプリを作成する必要がないので、事業者の導入時コスト、ランニングコストを抑えることが出来る。
【0054】
実施形態のコインランドリーシステムのポイント管理方法は、管理装置500と、店舗内に設けられるランドリー装置と、利用者所有の携帯端末700とを有し、携帯端末700と管理装置500との通信によりランドリー装置を操作することが可能なコインランドリーシステムのポイント管理方法であって、管理装置500は、携帯端末700によってランドリー装置を利用した際に、当該ランドリー装置の店舗が属するグループに応じて共通ポイント又はグループポイントを付与する工程と、付与した共通ポイントおよびグループポイントに前記店舗が属するグループIDを紐付けして管理する工程と、を有する方法である。これにより、共通ポイントとグループポイントの両方で店舗が管理・運営されるので、ランドリー経営者は自グループ内で独自の発想でイベントを企画して、集客アップを図ることが出来る。
【0055】
実施形態のコインランドリーシステムのポイント管理方法は、店舗が、ランドリー装置メーカーが経営する共通グループに属する場合は、共通グループIDに紐付けされた共通ポイントが付与され、店舗が、ランドリー経営者が経営する特定グループに属する場合は、特定グループIDに紐付けされたグループポイントが付与される方法である。これにより、共通ポイントとグループポイントの両方で店舗が管理・運営されるので、ランドリー経営者は自グループ内で独自の発想でイベントを企画して、集客アップを図ることが出来る。
【0056】
実施形態のコインランドリーシステムのポイント管理方法は、ランドリー装置の利用決済の処理において、共通ポイントおよび1つ又は複数のグループポイントに対し別々に利用ポイント入力を可能とする。これにより、貯めた共通ポイントおよび1つ又は複数のグループポイントを店舗の状況又は失効期限に応じて自由にポイント利用することが出来る。
【0057】
実施形態のコインランドリーシステムのポイント管理方法は、共通グループに属する店舗のランドリー装置を最終利用した場合は、次の利用時の携帯端末700に表示されるポイントには共通ポイントのみを表示し、特定グループに属する店舗のランドリー装置を最終利用した場合は、次の利用時の携帯端末700に表示されるポイントにはグループポイントと共通ポイントとを合計したポイントを表示する方法である。これにより、利用者は共通ポイントとグループポイントのポイント数を容易に把握することが出来る。また、無駄なくポイント利用を図ることが出来る。
【0058】
実施形態のコインランドリーシステムのポイント管理方法は、携帯端末700に共通グループの設定画面が表示される場合、特定グループを選択する画面を経由して、選択した特定グループの設定画面に遷移する方法である。これにより、利用者は共通グループの画面から特定グループの画面への移行を容易に行うことが出来るので、画面切り替え作業が簡単に行うことが出来る。
【0059】
実施形態のコインランドリーシステムは、管理装置500と、店舗内に設けられるランドリー装置と、利用者所有の携帯端末700とを有し、携帯端末700と管理装置500との通信によりランドリー装置を操作することが可能なコインランドリーシステムであって、管理装置500は、携帯端末700によってランドリー装置を利用した際に、当該ランドリー装置の店舗が属するグループに応じて共通ポイント又はグループポイントを付与し、付与した前記共通ポイントおよびグループポイントに前記店舗が属するグループIDを紐付けしてデータベースに記録して管理する構成である。これにより、共通ポイントとグループポイントの両方で店舗が管理・運営されるので、ランドリー経営者は自グループ内で独自の発想でイベントを企画して、集客アップを図ることが出来る。
【0060】
実施形態のコインランドリーシステムの管理装置500は、店舗が、ランドリー装置メーカーが経営する共通グループに属する場合は、共通グループIDに紐付けされた共通ポイントを付与し、店舗が、ランドリー経営者が経営する特定グループに属する場合は、特定グループIDに紐付けされたグループポイントを付与する構成である。これにより、共通ポイントとグループポイントの両方で店舗が管理・運営されるので、ランドリー経営者は自グループ内で独自の発想でイベントを企画して、集客アップを図ることが出来る。
【0061】
実施形態のコインランドリーシステムの管理装置500は、共通グループに属する店舗のランドリー装置を最終利用した場合は、次の利用時の前記携帯端末に表示されるポイントには共通ポイントのみを表示し、特定グループに属する店舗のランドリー装置を最終利用した場合は、次の利用時の前記携帯端末に表示されるポイントにはグループポイントと前記共通ポイントとを合計したポイントを表示する構成である。これにより、利用者は共通ポイントとグループポイントのポイント数を容易に把握することが出来る。また、無駄なくポイント利用を図ることが出来る。
【0062】
実施形態のコインランドリーシステムの管理装置500は、携帯端末700に共通グループの設定画面を表示している場合、特定グループを選択する画面を経由して、選択した特定グループの設定画面に遷移する構成である。これにより、利用者は共通グループの画面から特定グループの画面への移行を容易に行うことが出来るので、画面切り替え作業が簡単に行うことが出来る。
【0063】
実施形態のコインランドリーシステムの管理装置500は、ランドリー装置の利用決済の処理において、共通ポイントおよび1つ又は複数のグループポイントに対し別々に利用ポイント入力を可能とする。これにより、貯めた共通ポイントおよび1つ又は複数のグループポイントを店舗の状況又は失効期限に応じて自由にポイント利用することが出来る。
【0064】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0065】
10…コインランドリーシステム
100…メーカー直営グループ、 200…カワサキクリーニンググループ
300…ダルマ直営グループ、 400…個人オーナー店舗
450…〇〇グループ、 500…管理サーバー(管理装置)
510、520…通知部、 530…データベース
540…ユーザー情報テーブル、 550…ユーザー利用履歴テーブル
600…集中精算機、 610…スクリーン
700…携帯端末(スマートフォン又はタブレット)
800…識別コード(例えば、QRコード)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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