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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023062403
(43)【公開日】2023-05-08
(54)【発明の名称】センサ装置
(51)【国際特許分類】
   G01L 19/14 20060101AFI20230426BHJP
   H05K 7/14 20060101ALI20230426BHJP
【FI】
G01L19/14
H05K7/14 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021172358
(22)【出願日】2021-10-21
(71)【出願人】
【識別番号】000000929
【氏名又は名称】KYB株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 佑介
【テーマコード(参考)】
2F055
5E348
【Fターム(参考)】
2F055AA40
2F055BB20
2F055CC60
2F055DD20
2F055EE40
2F055FF45
2F055GG25
5E348AA02
5E348AA03
5E348AA40
(57)【要約】
【課題】センサ装置における基板と電源部との接続を安定させる。
【解決手段】センサ装置100は、センサ部と電気的に接続される基板1と、基板1に電力を供給する電池10と、基板1に取り付けられる第1コネクタ16と、電池10に取り付けられ第1コネクタ16に着脱可能に嵌合する第2コネクタ17と、基板1及び電池10を収容するケース20と、を備え、ケース20は、基板1及び電池10を収容する収容空間Sを形成する本体部21と、収容空間Sを封止するように本体部21に取り付けられるキャップ部30と、を有し、キャップ部30には、第2コネクタ17に対峙して、第1コネクタ16から離脱する方向へ移動する第2コネクタ17に接触することで第1コネクタ16と第2コネクタ17との離脱を規制するストッパ部31が設けられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサ部と、
前記センサ部と電気的に接続される基板と、
前記基板に電力を供給する電源部と、
前記基板と前記電源部とを電気的に接続するコネクタ部と、
前記基板及び前記電源部を収容するケースと、を備え、
前記コネクタ部は、前記基板に取り付けられる第1コネクタと、前記電源部に取り付けられ前記第1コネクタに着脱可能に嵌合する第2コネクタと、を有し、
前記ケースは、
前記基板及び前記電源部を収容する収容空間を形成する本体部と、
前記収容空間を封止するように前記本体部に取り付けられるキャップ部と、を有し、
前記キャップ部には、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの一方に対峙して、互いに離脱する方向へ移動する前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの一方に接触することで前記第1コネクタと前記第2コネクタとの離脱を規制するストッパ部が設けられることを特徴とするセンサ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のセンサ装置であって、
前記キャップ部の前記ストッパ部は、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの着脱方向において隙間を空けて前記第1コネクタ又は前記第2コネクタに対峙し、
前記着脱方向における前記隙間の大きさは、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの嵌合長さよりも小さく形成されることを特徴とするセンサ装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のセンサ装置であって、
前記キャップ部には、基板の端部が挿入される溝が形成されることを特徴とするセンサ装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一つに記載のセンサ装置であって、
前記キャップ部は、前記電源部を保持するホルダ部を有することを特徴とするセンサ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ハウジング内の基板と電池とが、コネクタによって接続されるセンサユニットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-153485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のようなセンサユニットは、例えば振動が作用する環境下で使用されることがある。このセンサユニットでは、基板と電池とはコネクタによって接続されるため、振動によってコネクタが外れ、基板と電池との電気的接続が遮断されるおそれがある。
【0005】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、センサ装置における基板と電源部との接続を安定させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、センサ装置であって、センサ部と、センサ部と電気的に接続される基板と、基板に電力を供給する電源部と、基板と電源部とを電気的に接続するコネクタ部と、基板及び電源部を収容するケースと、を備え、コネクタ部は、基板に取り付けられる第1コネクタと、電源部に取り付けられ第1コネクタに着脱可能に嵌合する第2コネクタと、を有し、ケースは、基板及び電源部を収容する収容空間を形成する本体部と、収容空間を封止するように本体部に取り付けられるキャップ部と、を有し、キャップ部には、第1コネクタ及び第2コネクタの一方に対峙して、互いに離脱する方向へ移動する第1コネクタ及び第2コネクタの一方に接触することで第1コネクタと第2コネクタとの離脱を規制するストッパ部が設けられることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、キャップ部のストッパ部が、第1コネクタと第2コネクタとの着脱方向において隙間を空けて第1コネクタ又は第2コネクタに対峙し、着脱方向における隙間の大きさは、第1コネクタと第2コネクタとの嵌合長さよりも小さく形成されることを特徴とする。
【0008】
これらの発明では、離脱するように第1コネクタ又は第2コネクタが移動しても、キャップ部のストッパ部が移動する第1コネクタ又は第2コネクタに接触して、第1コネクタと第2コネクタとの離脱が規制される。
【0009】
また、本発明は、キャップ部には、基板の端部が挿入される溝が形成されることを特徴とする。
【0010】
この発明では、振動などによる基板のガタつきを抑制できる。
【0011】
また、本発明は、キャップ部が、電源部を保持するホルダ部を有することを特徴とする。
【0012】
この発明では、電源部の姿勢を安定させることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、センサ装置の基板と電源部との接続を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態に係る圧力センサの部分断面図である。
図2】本発明の実施形態に係る圧力センサの分解斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係る圧力センサのコネクタ部の周辺を示す拡大断面図である。
図4】本発明の実施形態に係る圧力センサのコネクタ部の端子の接触状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るセンサ装置100について説明する。
【0016】
本実施形態では、センサ装置100が圧力センサである場合について説明する。
【0017】
図1及び図2に示すように、センサ装置100は、測定項目となる物理量として圧力を検出するセンサ部4と、抵抗やコンデンサなどの電子部品5が実装される基板1と、基板1上に設けられた電気回路に電力を供給する電源部としての電池10と、基板1と電池10とを電気的に接続するコネクタ部15と、基板1及び電池10を収容するケース20と、を備える。
【0018】
センサ部4は、基板1と電気的に接続される。基板1には、センサ部4によって検出された圧力を電気信号に変換して図示しないコントローラへ出力するための電気回路が形成される。なお、本実施形態では、複数の基板(具体的には、二つの基板である。以下、二つの基板をそれぞれ「第1基板1a」、「第2基板1b」と称する。)を接合することによって基板1が構成されているが、基板1は一枚の基板で構成されていてもよい。
【0019】
電池10は、コネクタ部15を通じて基板1と電気的に接続されることで、基板1上に設けられた電気回路に電気を供給する。
【0020】
コネクタ部15は、基板1に取り付けられて基板1に電気的に接続される第1コネクタ16と、配線18を通じて電池10に電気的に接続される第2コネクタ17と、を有する。本実施形態では、基板1側の第1コネクタ16がメスのコネクタ、電池10側の第2コネクタ17がオスのコネクタである。第1コネクタ16は、基板1に対して固定されており、基板1に対して相対移動しないように構成される。第2コネクタ17は、配線18を介して電池10と接続されており、電池10に対して相対移動が可能である。
【0021】
図3は、コネクタ部15周辺を示す拡大断面図である。図4は、第1コネクタ16と第2コネクタ17との嵌合状態を示す図であり、図3とは異なる断面を示す。図3及び図4に示すように、第1コネクタ16と第2コネクタ17とは、着脱可能に嵌合する。
【0022】
図4に示すように、第1コネクタ16は、金属製であって筒状に形成される一対のメスの端子16a,16bを有する。第1コネクタ16の端子16a,16bは、第1コネクタ16に形成される凹部16c内に突出して設けられる。
【0023】
第2コネクタ17は、金属製であって第1コネクタ16の端子16a,16bに挿入されるピン状に形成される一対のオスの端子17a,17bを有する。第2コネクタ17の端子17a,17bは、第2コネクタ17に形成される凹部17c内に突出して設けられる。
【0024】
第1コネクタ16の凹部16cに第2コネクタ17を挿入すると共に、第1コネクタ16の端子16a,16bに第2コネクタ17の端子17a,17bを挿入するようにして、第1コネクタ16と第2コネクタ17とが嵌合する。これにより、第1コネクタ16の端子16a,16bと第2コネクタ17の端子17a,17bとが接触して電気的に接続される。第1コネクタ16と第2コネクタ17とは、後述するケース20の本体部21の中心軸に沿った方向において着脱されるように構成される。本体部21の中心軸に沿った方向が、第1コネクタ16と第2コネクタ17との着脱方向である。
【0025】
ケース20は、金属または樹脂によって形成される。ケース20は、図1及び図2に示すように、一端に開口21aを有する有底筒状に形成される本体部21と、本体部21の開口21aを封止するように本体部21に取り付けられるキャップ部30と、を有する。
【0026】
本体部21は、円筒状に形成された筒部21bと、筒部21bの一端を塞ぐ底部21cと、底部21cから筒部21bとは反対側に突出する円筒状の突出部21dと、を備える。筒部21b内には、基板1、電池10、及び後述するマウント部材6を収容する収容空間Sが形成される。突出部21d内には、センサ部4が収容される(図2参照)。本体部21の底部21cには、センサ部4と基板1とを接続する配線が挿通される貫通孔(図示せず)が設けられる。
【0027】
キャップ部30は、本体部21の開口21aに挿入され、本体部21にスナップリング9を係止することで抜け止めされる。図1に示すように、キャップ部30には、基板1の第2基板1bの端部が挿入される溝30aが形成される。第2基板1bの端部は、溝30aの底部に対してケース20の本体部21の軸方向に接触している。また、図2に示すように、キャップ部30は、電池10を保持するホルダ部35を備える。ホルダ部35は、略半円筒形状に形成される。電池10は、ホルダ部35に挿入されることで保持される。なお、キャップ部30に設けられる溝30aは必須の構成ではなく、キャップ部30に溝30aが設けられていなくてもよい。
【0028】
図1に示すように、ケース20の本体部21の内周面とキャップ部30の外周面との間には、シール部材としてのOリング7が設けられる。これにより、本体部21とキャップ部30とによって、密閉された収容空間Sが形成される。
【0029】
キャップ部30には、図3に示すように、コネクタ部15の着脱方向(本体部21の中心軸方向)において、隙間Gを空けて第2コネクタ17に対峙するストッパ部31が設けられる。より具体的には、ストッパ部31は、第2コネクタ17の一部に対して着脱方向に対峙する。つまり、ストッパ部31とは、本体部21の軸方向視において、第2コネクタ17の一部と重複するように設けられる。なお、ストッパ部31は、第1基板1aとは接触しておらず、ストッパ部31と第1基板1aとの間にも、着脱方向に隙間が形成される。
【0030】
ストッパ部31と第2コネクタ17との間の隙間Gのコネクタ部15の着脱方向に沿った寸法L1(図3参照)は、第1コネクタ16と第2コネクタ17との嵌合長さL2(図4参照)よりも小さい。
【0031】
嵌合長さL2とは、図4に示すように、第2コネクタ17が第1コネクタ16の最奥部まで挿入された状態(図4に示す状態であって、第2コネクタ17が第1コネクタ16に接触してそれ以上挿入できない状態)から、第2コネクタ17を第1コネクタ16から抜き出して第1コネクタ16の端子16a,16bと第2コネクタ17の端子17a、17bとの接続が遮断されるまでの着脱方向における距離である。言い換えれば、嵌合長さL2は、第2コネクタ17が第1コネクタ16の最奥部まで挿入された状態において第1コネクタ16の端子16a、16bと第2コネクタ17の端子17a、17bとが着脱方向にオーバーラップする長さに相当する。
【0032】
また、図1に示すように、ストッパ部31とは反対側のキャップ部30の端面には、キャップ部30を本体部21に取り付ける際に工具等が係止される係止部32が設けられる。係止部32は、本体部21の中心軸に沿って延びる円柱状の突起であり、ケース20の外部に露出する。係止部32には、工具等を係止するための係止穴32aが形成される。係止穴32aを通じて工具を係止部32に係止させて、本体部21の軸方向に沿ってキャップ部30を本体部21に対して進退させることで、本体部21にキャップ部30を着脱することができる。
【0033】
センサ部4は、図2に示すように、センサ本体41と、カラー42と、Oリング43と、を備える。Oリング43は、センサ本体41の外周に設けられ、センサ本体41の外周面と突出部21dの内周面との間をシールする。また、カラー42は、Oリング43の軸方向の移動を規制する。
【0034】
マウント部材6は、筒部21bの内周面に沿う外形を有する。マウント部材6には、基板1の第1基板1aの端部が挿入される溝6a(図1参照)と、センサ部4と基板1とを接続する配線が挿通される貫通孔(図示省略)と、が設けられる。マウント部材6は、底部21cに固定されて筒部21b内に収容される。
【0035】
次に、センサ装置100の組み立てについて説明する。なお、以下の組み立て手順は、一例を示すものであり、適宜順序を入れ替えることが可能である。
【0036】
まず、マウント部材6を本体部21内に収容し、本体部21の底部21cに接するようにして接着や圧入等により固定する。
【0037】
次に、基板1の一端(第1基板1aの端部)をマウント部材6に形成された溝6aに挿入する。このとき、基板1とセンサ本体41とを接続する配線を、マウント部材6の貫通孔と本体部21の貫通孔を通じて突出部21dに挿通する。
【0038】
次に、電池10をホルダ部35に挿入し、基板1上に設けられた第1コネクタ16と電池10に接続された第2コネクタ17とを嵌合する。
【0039】
その後、本体部21にOリング7を取り付け、基板1の他端(第2基板1bの端部)を溝30aに挿入するようにしてキャップ部30を本体部21の開口21aに挿入する。最後に、スナップリング9を本体部21に取り付ける。また、基板1とセンサ本体41とを接続し、センサ部4を突出部21dに挿入し、取り付ける。
【0040】
このようにして組み立てられたセンサ装置100では、基板1は、マウント部材6の溝6aとキャップ部30の溝30aとによって両端が保持される。これにより、センサ装置100に振動などが作用しても、基板1が本体部21内でガタつくことを防止できる。
【0041】
また、センサ装置に振動などが作用すると、主に第2コネクタが第1コネクタから離間するようにして移動して、コネクタ部の嵌合が解除されるおそれがある。
【0042】
これに対し、センサ装置100では、キャップ部30のストッパ部31と第2コネクタ17との間の隙間Gの大きさL1は、第1コネクタ16と第2コネクタ17との嵌合長さL2(第1コネクタ16の端子16a,16bと第2コネクタ17の端子17a,17bとがオーバーラップする長さ)よりも小さい。このため、振動によって第2コネクタ17が第1コネクタ16から離間するように移動しても、第1コネクタ16と第2コネクタ17との嵌合が解除される(言い換えれば、第1コネクタ16の端子16a,16bと第2コネクタ17の端子17a、17bとが非接触となる)よりも先に、キャップ部30のストッパ部31が第2コネクタ17に接触する。これにより、第1コネクタ16の端子16a,16bと第2コネクタ17の端子17a、17bとが非接触となることが防止される。つまり、本体部21にキャップ部30が適切に取り付けられた状態では、ストッパ部31によって第2コネクタ17が移動できる範囲が制限され、コネクタ部15の嵌合が解除できない状態となる。これによりコネクタ部15の嵌合、ひいては、基板1と電池10との電気的接続を安定化することができる。
【0043】
また、コネクタ部15の嵌合が不完全(不適切)であると、第2コネクタ17は、コネクタ部15が適切に嵌合している状態(図4に示す状態)と比較して、第1コネクタ16からキャップ部30側に離間して位置する。ストッパ部31が第2コネクタ17に対峙するように設けられるため、コネクタ部15の嵌合が不完全であると、センサ装置100の組み立てにおいて、ストッパ部31が第2コネクタ17に接触して、キャップ部30を本体部21に適切に取り付けることができなくなる。このように、センサ装置100の組み立ての際、不完全に嵌合したコネクタ部15の第2コネクタ17にストッパ部31が干渉してキャップ部30が本体部21に取り付けられなくなることで、コネクタ部15の嵌合が不適切であることを容易に気づくことが可能となる。よって、センサ装置100の組立不良を防止することができる。
【0044】
次に、本実施形態の変形例について説明する。
【0045】
上記実施形態では、センサ装置100は、圧力センサであるが、これに限定されるものではない。センサ装置100は、温度センサ、流量センサ、変位センサなどその他の任意のセンサ装置であってもよい。
【0046】
また、上記実施形態では、電池10に接続される第1コネクタ16がメスのコネクタであり、基板1に接続される第2コネクタ17がオスのコネクタである。これに対し、上記実施形態とは反対に、電池10に接続される第1コネクタ16をオスのコネクタとし、基板1に接続される第2コネクタ17をメスのコネクタとしてもよい。
【0047】
また、上記実施形態では、ストッパ部31は、キャップ部30の一部として形成される。つまり、ストッパ部31は、キャップ部30と一体である。これに対し、ストッパ部31は、キャップ部30とは別体に形成されて、キャップ部30に取り付けられるようにして設けられてもよい。
【0048】
また、上記実施形態では、マウント部材6を本体部21と別体に構成した場合を例に説明したが、マウント部材6と本体部21とを一体に構成してもよい。
【0049】
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
【0050】
センサ装置100は、センサ部4と、センサ部4と電気的に接続される基板1と、基板1に電力を供給する電池10と、基板1と電池10とを電気的に接続するコネクタ部15と、基板1及び電池10を収容するケース20と、を備え、コネクタ部15は、基板1に取り付けられる第1コネクタ16と、電池10に取り付けられ第1コネクタ16に着脱可能に嵌合する第2コネクタ17と、を有し、ケース20は、基板1及び電池10を収容する収容空間Sを形成する本体部21と、収容空間Sを封止するように本体部21に取り付けられるキャップ部30と、を有し、キャップ部30には、第1コネクタ16及び第2コネクタ17の一方に対峙して、互いに離脱する方向へ移動する第1コネクタ16及び第2コネクタ17の一方に接触することで第1コネクタ16と第2コネクタ17との離脱を規制するストッパ部31が設けられる。
【0051】
また、センサ装置100では、キャップ部30のストッパ部31は、第1コネクタ16と第2コネクタ17との着脱方向において隙間Gを空けて第1コネクタ16又は第2コネクタ17に対峙し、着脱方向における隙間Gの大きさL1は、第1コネクタ16と第2コネクタ17との嵌合長さL2よりも小さく形成される。
【0052】
これらの構成では、互いに離脱するように第1コネクタ16及び/又は第2コネクタ17が移動しても、キャップ部30のストッパ部31が移動する第1コネクタ16又は第2コネクタ17に接触して、第1コネクタ16と第2コネクタ17との離脱が規制される。したがって、センサ装置100の基板1と電池10との接続を安定させることができる。
【0053】
また、センサ装置100では、キャップ部30には、基板1の端部が挿入される溝30aが形成される。
【0054】
この構成では、振動などによる基板1のガタつきを抑制できる。
【0055】
また、センサ装置100では、キャップ部30は、電池10を保持するホルダ部35を有する。
【0056】
この構成では、センサ装置100において電池10の姿勢を安定させることができる。したがって、基板1と電池10との接続をより一層安定させることができる。
【0057】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0058】
100…センサ装置、1…基板、4…センサ部、10…電池(電源部)、15…コネクタ部、16…第1コネクタ、17…第2コネクタ、20…ケース、21…本体部、30…キャップ部、31…ストッパ部
図1
図2
図3
図4