IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社 ミックウェアの特許一覧

特開2023-62471表示制御プログラム、表示制御方法、および情報処理装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023062471
(43)【公開日】2023-05-08
(54)【発明の名称】表示制御プログラム、表示制御方法、および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/35 20190101AFI20230426BHJP
   G06F 16/958 20190101ALI20230426BHJP
   G06F 3/04817 20220101ALI20230426BHJP
【FI】
G06F16/35
G06F16/958
G06F3/0481 170
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021172472
(22)【出願日】2021-10-21
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLU―RAY DISC
(71)【出願人】
【識別番号】504050275
【氏名又は名称】株式会社 ミックウェア
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100157967
【弁理士】
【氏名又は名称】管田 洋明
(72)【発明者】
【氏名】吉川 澄人
(72)【発明者】
【氏名】平田 洋一
【テーマコード(参考)】
5B175
5E555
【Fターム(参考)】
5B175DA01
5B175KA12
5B175LA01
5E555AA22
5E555AA23
5E555AA25
5E555AA26
5E555AA46
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC04
5E555CB14
5E555CB17
5E555CB34
5E555CB76
5E555CC03
5E555CC23
5E555DB18
5E555DC11
5E555DC13
5E555DC26
5E555DC27
5E555DC35
5E555DD07
5E555EA03
5E555EA19
5E555FA01
(57)【要約】
【課題】因果関係を記載する文章間の関係性を分かりやすく提示する。
【解決手段】一実施形態に係る情報処理装置はグラフのうちから、ノードに対応付けられたノードアイコンを表示するための表示情報を出力する出力部と、ノードアイコンが選択された場合、ノードに対応付けられたノード情報を表示するように表示情報を変更し、ノード情報が閲覧済みになると、ノードを接続先ノードに接続するエッジに対応けられた接続アイコンを、ノードに対応付けられたノードアイコンに接続して表示するように表示情報を変更し、接続アイコンが選択された場合、エッジに含まれた文章が表示されるように表示情報を変更し、接続アイコンに対応付いた文章が閲覧済となると、ノードアイコンと、接続先ノードと対応付けられた接続先ノードアイコンとを、接続アイコンを介してエッジアイコンによって接続して表示するように表示情報を変更する、変更部と、を含む。
【選択図】図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノードと、前記ノードを接続先ノードに接続するためのエッジとで規定されるグラフであって、
前記ノードは、人、物・事、場、または時を示す情報を含み、かつ、前記ノードはノードに関して説明する情報を含むノード情報と対応づけられており、
前記エッジは、前記ノードと前記接続先ノードとについての論理的因果関係または時間的因果関係を示す成文化された文章を含む、
前記グラフのうちから、前記ノードに対応付けられたノードアイコンを表示するための表示情報を出力し、
前記ノードアイコンが選択された場合、前記ノードに対応付けられた前記ノード情報を表示するように表示情報を変更し、
前記ノード情報が閲覧済みになると、前記ノードを前記接続先ノードに接続するエッジに対応けられた接続アイコンを、前記ノードに対応付けられた前記ノードアイコンに接続して表示するように表示情報を変更し、
前記接続アイコンが選択された場合、前記エッジに含まれた前記文章が表示されるように表示情報を変更し、
前記接続アイコンに対応付いた前記文章が閲覧済となると、前記ノードアイコンと、前記接続先ノードと対応付けられた接続先ノードアイコンとを、前記接続アイコンを介してエッジアイコンによって接続して表示するように前記表示情報を変更する、
処理を、情報処理装置に実行させる表示制御プログラム。
【請求項2】
前記文章が閲覧済みになると、前記文章に対応付いた前記接続アイコンの表示形式が閲覧済を示すように前記表示情報を変更する、
処理を更に、前記情報処理装置に実行させる請求項1に記載の表示制御プログラム。
【請求項3】
前記ノード情報の閲覧が完了すると、前記ノードアイコンの表示形式が閲覧済みを示すように前記表示情報を変更する、
処理を更に、前記情報処理装置に実行させる請求項1または2に記載の表示制御プログラム。
【請求項4】
前記接続先ノードを前記ノードに接続する第2のエッジと対応している第2の接続アイコンであって、前記接続先ノードに接続されている前記第2の接続アイコンが閲覧済みである場合に、前記接続アイコンに対応付けられた前記文章が閲覧済みになると、前記ノードの前記接続アイコンと、前記接続先ノードの前記第2の接続アイコンとを介して、前記ノードと前記接続先ノードとを、1つのエッジアイコンによって接続するように前記表示情報を変更する、
処理を更に、前記情報処理装置に実行させる請求項1から3の何れか一項に記載の表示制御プログラム。
【請求項5】
前記グラフは、第2のノードと、前記第2のノードを他のノードに接続しない第2のエッジとを含み、
更に、前記第2のエッジと対応する第2の文章が閲覧済みになると、前記第2のエッジと対応する第2のエッジアイコンを表示させるように前記表示情報を変更することなく、前記第2のエッジと対応する第2の接続アイコンの表示形式が閲覧済を示すように前記表示情報を変更する、
処理を更に、前記情報処理装置に実行させる請求項1から3の何れか一項に記載の表示制御プログラム。
【請求項6】
前記ノードアイコンと、前記接続先ノードアイコンとを、前記接続アイコンを介して前記エッジアイコンによって接続するように前記表示情報が変更される場合に、更に、前記エッジに関連付いた前記接続先ノードアイコンの第3のエッジと対応する第3の接続アイコンも表示されるように前記表示情報を変更する、
処理を更に、前記情報処理装置に実行させる請求項1から5の何れか一項に記載の表示制御プログラム。
【請求項7】
情報処理装置が実行する表示制御方法であって、前記情報処理装置が、
ノードと、前記ノードを接続先ノードに接続するためのエッジとで規定されるグラフであって、
前記ノードは、人、物・事、場、または時を示す情報を含み、かつ、前記ノードはノードに関して説明する情報を含むノード情報と対応づけられており、
前記エッジは、前記ノードと前記接続先ノードとについての論理的因果関係または時間的因果関係を示す成文化された文章を含む、
前記グラフのうちから、前記ノードに対応付けられたノードアイコンを表示するための表示情報を出力し、
前記ノードアイコンが選択された場合、前記ノードに対応付けられた前記ノード情報を表示するように表示情報を変更し、
前記ノード情報が閲覧済みになると、前記ノードを前記接続先ノードに接続するエッジに対応けられた接続アイコンを、前記ノードに対応付けられた前記ノードアイコンに接続して表示するように表示情報を変更し、
前記接続アイコンが選択された場合、前記エッジに含まれた前記文章が表示されるように表示情報を変更し、
前記接続アイコンに対応付いた前記文章が閲覧済となると、前記ノードアイコンと、前記接続先ノードと対応付けられた接続先ノードアイコンとを、前記接続アイコンを介してエッジアイコンによって接続して表示するように前記表示情報を変更する、
ことを含む、表示制御方法。
【請求項8】
ノードと、前記ノードを接続先ノードに接続するためのエッジとで規定されるグラフであって、
前記ノードは、人、物・事、場、または時を示す情報を含み、かつ、前記ノードはノードに関して説明する情報を含むノード情報と対応づけられており、
前記エッジは、前記ノードと前記接続先ノードとについての論理的因果関係または時間的因果関係を示す成文化された文章を含む、
前記グラフのうちから、前記ノードに対応付けられたノードアイコンを表示するための表示情報を出力する出力部と、
前記ノードアイコンが選択された場合、前記ノードに対応付けられた前記ノード情報を表示するように表示情報を変更し、
前記ノード情報が閲覧済みになると、前記ノードを前記接続先ノードに接続するエッジに対応けられた接続アイコンを、前記ノードに対応付けられた前記ノードアイコンに接続して表示するように表示情報を変更し、
前記接続アイコンが選択された場合、前記エッジに含まれた前記文章が表示されるように表示情報を変更し、
前記接続アイコンに対応付いた前記文章が閲覧済となると、前記ノードアイコンと、前記接続先ノードと対応付けられた接続先ノードアイコンとを、前記接続アイコンを介してエッジアイコンによって接続して表示するように前記表示情報を変更する、
変更部と、
を含む、情報処理装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御プログラム、表示制御方法、および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、時間的経緯、および論理的経緯などの因果関係を記述するさまざまな成文化された文章が存在する。例えば、全国各地には、様々な神話、伝奇、伝説、伝承にまつわる様々な文章が存在する。そうした、成文化された文章を読むことで、各地の歴史や土地のことを知ることができ、精神および知的好奇心を満たすことができる。また、こうした成文化された文章の別の例として、料理のレシピなどが挙げられる。
【0003】
また、表示制御に関連する技術が知られている(例えば、特許文献1から特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2011-521325号公報
【特許文献2】特開2005-100376号公報
【特許文献3】特開2010-176204号公報
【特許文献4】特開平11-191029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、成文化された文章は、単体で閲覧しても内容を楽しむことができるが、関連する別の文章も合わせて閲覧することで、楽しみを深めたり、より便利に活用したりできることがある。例えば、或る人物についての伝承を見た際に、その人物に関連する別の伝承を見ることができると、その人物についてより深く知ることができる。或いは、例えば、或るレシピを見た際に、同じ材料を用いる、または同じ調理工程を有する別のレシピを見ることができると、効率的に複数の料理を作ることができることがある。しかしながら、こうした成文化された文章に記載される時間的経緯および論理的経緯などの因果関係を整理して提示することが難しいことがある。
【0006】
1つの側面では、本発明は、因果関係を記載する文章間の関係性を分かりやすく提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの態様の情報処理装置は、ノードと、ノードを接続先ノードに接続するためのエッジとで規定されるグラフであって、ノードは、人、物・事、場、または時を示す情報を含み、かつ、ノードはノードに関して説明する情報を含むノード情報と対応づけられており、エッジは、ノードと接続先ノードとについての論理的因果関係または時間的因果関係を示す成文化された文章を含む、グラフのうちから、ノードに対応付けられたノードアイコンを表示するための表示情報を出力する出力部と、ノードアイコンが選択された場合、ノードに対応付けられたノード情報を表示するように表示情報を変更し、ノード情報が閲覧済みになると、ノードを接続先ノードに接続するエッジに対応けられた接続アイコンを、ノードに対応付けられたノードアイコンに接続して表示するように表示情報を変更し、接続アイコンが選択された場合、エッジに含まれた文章が表示されるように表示情報を変更し、接続アイコンに対応付いた文章が閲覧済となると、ノードアイコンと、接続先ノードと対応付けられた接続先ノードアイコンとを、接続アイコンを介してエッジアイコンによって接続して表示するように表示情報を変更する、変更部と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
因果関係を記載する文章間の関係性を分かりやすく提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係る関連する2つの文章を例示する図である。
図2】実施形態に係る別の関連する2つの文章を例示する図である。
図3】実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック構成を例示する図である。
図4】実施形態に係る文章からのグラフ構造の生成を例示する図である。
図5】実施形態に係るグラフを例示する図である。
図6】実施形態に係るグラフ情報を例示する図である。
図7】グラフ情報から生成したグラフ構造を例示する図である。
図8】実施形態に係るノード詳細情報を例示する図である。
図9】実施形態に係るグラフの表示を例示する図である。
図10】実施形態に係るグラフの表示を例示する図である。
図11】実施形態に係るグラフの表示を例示する図である。
図12】実施形態に係るグラフの表示を例示する図である。
図13】実施形態に係るグラフの表示を例示する図である。
図14】実施形態に係る表示処理の動作フローを例示する図である。
図15】実施形態に係るエッジの双方向の接続を例示する別の図である。
図16】実施形態に係るグラフの表示を例示する別の図である。
図17】実施形態に係るグラフの表示を例示する別の図である。
図18】実施形態に係るグラフの表示を例示する別の図である。
図19】実施形態に係るグラフの表示を例示する別の図である。
図20】実施形態に係る表示制御の更なる例を示す図である。
図21】実施形態に係るグラフの表示制御をゲームに適用した場合を例示する図である。
図22】実施形態に係るゲームにおけるグラフ表示の制御を例示する図である。
図23】実施形態に係るゲームにおけるグラフ表示の制御を例示する図である。
図24】実施形態に係るゲームにおけるグラフ表示の制御を例示する図である。
図25】実施形態に係るゲームにおけるグラフ表示の制御を例示する図である。
図26】実施形態に係る情報処理装置を実現するためのコンピュータのハードウェア構成を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。なお、複数の図面において対応する要素には同一の符号を付す。
【0011】
上述のように、因果関係を示す様々な成文化された文章が存在する。例えば、全国各地には神話、伝奇、伝説、伝承などの様々なエピソードが文章として残されている。こうした神話、伝奇、伝説、伝承などの文章は、単体で読んでも楽しむことができるが、関連する別の文章が存在することもある。
【0012】
図1は、実施形態に係る関連する2つの文章を例示する図である。図1(a)には、「八百比丘尼と化け椿」のエピソードについての文章が示されており、図1(b)には「八百比丘尼の岩」のエピソードについての文章が示されている。そして、例えば、「八百比丘尼と化け椿」についての文章を読んだ際に、同じ八百比丘尼についての別の文章である「八百比丘尼の岩」についても読むことができると、八百比丘尼についての理解を深めることができる。
【0013】
また、図2は、実施形態に係る別の関連する2つの文章を例示する図である。図2(a)には、「八百比丘尼と化け椿」のエピソードが示されており、図2(b)には「八百比丘尼と化け椿」に登場している「化け椿」のエピソードが示されている。この様に「八百比丘尼と化け椿」についてのエピソードを読んだ際に、「八百比丘尼と化け椿」に登場している「化け椿」についてのエピソードである「化け椿」についても読むことができると、「八百比丘尼と化け椿」のエピソードについての理解を深めることができる。
【0014】
しかしながら、こうした因果関係を含む文章同士の関係性は、複数の文章が複雑な関係性を有しているため、文章同士の関係性を効率的に整理したり、分かり易く提示したりすることが難しいことがある。
【0015】
以下で述べる実施形態では、因果関係を含む文章をグラフ構造のエッジとして扱い、文章からエッジで接続されるノードを抽出する。それにより、文章同士の関係性を分かりやすく提示することが可能となる。なお、以下の実施形態では、文章には、例えば、因果関係が示されたテキストを用いる。例えば、ただの挨拶の文章などの因果関係を含まない文章は、実施形態ではグラフ構造の生成対象から除かれてよい。以下、実施形態を更に詳細に説明する。
【0016】
図3は、実施形態に係る情報処理装置300の機能ブロック構成を例示する図である。情報処理装置300は、例えば、制御部301、記憶部302、および通信部303を含む。制御部301は、例えば出力部311、および変更部312などを含み、またその他の機能部を含んでもよい。情報処理装置300の記憶部302は、例えば、後述するグラフ情報600およびノード詳細情報800などの情報を記憶していてよい。通信部303は、例えば、制御部301の指示に従って、他の装置と通信してよい。これらの各部の詳細および記憶部302に格納されている情報の詳細については後述する。
【0017】
図4は、実施形態に係る文章からのグラフ構造の生成を例示する図である。図4に示すように、実施形態ではグラフ構造において文章をエッジとして用いており、文章からエッジの起点となる元ノードと、エッジの接続先のノードとを抽出している。
【0018】
例えば、時間的経緯または論理的経緯を記述する因果関係を含む文章は、一般的に5w1hを用いて表現される。また、5w1hのうちで、whyおよびhowは成文化(エピソード化)されやすい傾向がある。そして、実施形態ではグラフ生成時にwhyおよびhowと対応する文章をエッジとして抽出して用いる。また、文章の記載のなかで、残る4wである人(who)、物・事(what)、時(when)、場(where)をノードとして用いる。
【0019】
例えば、図4では、「八百比丘尼と化け椿」の文章をエッジとし、文章から「八百比丘尼」、「化け椿」、および「万願寺」の3つのノードが抽出されている。例えば、制御部301は、エピソードの文章を解析し、人(who)、物・事(what)、時(when)、場(where)に該当する単語をノードとして抽出してよい。なお、ノードの抽出は、例えば、自然言語処理の技術を利用して実行されてもよいし、または、機械学習で生成された学習済みモデルを用いて実行されてもよい。一例では、制御部301は、文章から人(who)、物・事(what)、時(when)、場(where)に該当する単語を抽出するように機械学習された学習済みモデルを用いて文章からのノードの抽出を実行してよい。更には、別の実施形態では、例えば、予め用意した単語辞書に含まれる単語をノードとして抽出するなど、その他のアルゴリズムを用いて文章からのノードの抽出が行われてもよい。図4では、「八百比丘尼と化け椿」の文章からノードとして「八百比丘尼」、「化け椿」、および「万願寺」の3つのノードが抽出されている。
【0020】
なお、文章から抽出されるノードの数が多い場合、グラフ構造が複雑になる。そのため、一実施形態において制御部301は、文章から抽出されたノードを間引く処理を実行してもよい。例えば、制御部301は、グラフを生成するために用意した複数の文章のそれぞれにノードの抽出処理を実行し、抽出された複数のノードのうちで、ノードとして抽出された回数が所定の条件を満たして少ない(例えば、所定数以下)のノードを間引く処理を実行してもよい。
【0021】
また、制御部301は、抽出したノードのうちからエッジの起点となる元ノードを決定する。元ノードの決定も、例えば、自然言語処理の技術を利用して実行されてもよいし、または、機械学習で生成された学習済みモデルを用いて実行されてもよい。一例では、制御部301は、文章内での登場回数や、主語として用いられている回数が多いノードを元ノードに決定してよい。
【0022】
また、制御部301は、抽出したノードのうちで、元ノードとして決定したノード以外のその他のノードを、エッジの接続先を示す接続先ノードに決定してよい。図4の例では、「八百比丘尼と化け椿」の文章から抽出された「八百比丘尼」、「化け椿」、および「万願寺」の3つのノードのうちから、「八百比丘尼」が元ノードに決定されており、残りの「化け椿」、および「万願寺」が接続先ノードに決定されている。
【0023】
例えば、以上のようにして、文章をエッジとして用い、また、文章から複数のノードを抽出して元ノードと接続先ノードとして決定することで、図5に示すように、文章からグラフ構造を生成することができる。
【0024】
図5は、実施形態に係るグラフを例示する図である。図5に示すように、ノード1は、文章1をエッジとしてノード2からノード4に接続されている。また、ノード1は、文章2をエッジとしてノード5に接続されている。このように、文章からノードを抽出することで、文章をエッジとして用いてグラフ構造を生成することができる。
【0025】
図6は、実施形態に係るグラフ情報600を例示する図である。グラフ情報600には、例えば、グラフ構造のノードおよびエッジの情報が対応づけて登録されている。グラフ情報600のノードには、例えば、文章と対応するエッジの起点となる元ノードを識別するための識別情報が登録されている。また、グラフ情報600のエッジは、例えば、文章の情報と、文章の解析結果とを含んでよい。文章の解析結果としては、例えば、文章から抽出された接続先ノードが人、場、物、事、時として分類されて登録されていてよい。
【0026】
例えば、図6ではグラフ情報600には、「八百比丘尼と化け椿」の文章と、「八百比丘尼の岩」の文章とがエッジとして登録されている。また、グラフ情報600において「八百比丘尼と化け椿」の文章と、「八百比丘尼の岩」の文章とのそれぞれのエッジには、接続先ノードが登録されている。
【0027】
図7は、図6のグラフ情報600の「八百比丘尼と化け椿」の文章と、「八百比丘尼の岩」の文章とに対して生成したグラフ構造が例示されている。図7に示すように、「八百比丘尼」のノードアイコン701は、グラフ情報600の情報に基づいて文章を示す接続アイコン702を介して接続先のノードアイコン701にエッジアイコン703で接続されている。このように、グラフ情報600の情報に基づいてグラフを生成することができる。
【0028】
また、実施形態によっては、例えば、グラフ情報600のノードについて更に詳細に説明するノード詳細情報800が記憶部302に記憶されていてもよい。
【0029】
図8は、実施形態に係るノード詳細情報800を例示する図である。ノード詳細情報800には、例えば、ノードと、ノード情報とを対応づけたレコードが登録されている。ノード詳細情報800のノードには、例えば、レコードと対応するノードを識別する識別情報が登録されていてよい。ノード詳細情報800のノード情報には、レコードと対応するノードに関する詳細な情報が登録されていてよい。ノード情報は、例えば、ノードに関して説明する情報を含んでよい。図8の例では、「八百比丘尼」で識別されるノードが人物を示すノードであるため、ノード情報にはその人物の出生、系譜、主な特徴などの項目について、本文に詳細な情報が登録されている。なお、ノード情報は、例えば、ノードが抽出された文章から収集されていてもよいし、別の文章から収集されていてもよい。また、ノード詳細情報800には、同様に、複数のノードのそれぞれについて、ノードの詳細な情報が登録されてよい。
【0030】
続いて、実施形態に係るグラフの表示処理について説明する。例えば、上述のように、文章に基づいてグラフ構造を生成する場合、文章の数が膨大になり得るため、グラフも複雑になり得る。そこで、実施形態ではグラフに含まれる因果関係を記載する文章間の関係性を分かりやすく提示する技術を提供する。以下、実施形態に係るグラフの表示処理について例示する。
【0031】
図9は、実施形態に係るグラフの表示を例示する図である。図9(a)の表示画面には、いくつかのノードと対応するノードアイコン701が示されている。なお、例えば、初期画面などの表示画面に最初に表示されるノードアイコン701は、所定のノードに厳選されていてよい。所定のノードは、一例では、所定の条件を満たすノードであってよい。例えば、或る地域の複数の文章を集めてグラフ構造を生成し、グラフを表示する場合、所定の条件は、文章から収集された元ノードのうちで、観光などの観点から人気の高い所定数のノードであってよい。また、図9(a)に示すように、ノードアイコン701には、そのノードが元ノードとして抽出された成文化された文章を示す接続アイコン702が接続されている。
【0032】
例えば、制御部301は、グラフ情報600に基づいて生成されるグラフのうちから、所定のノードのノードアイコン701を、その所定のノードのそれぞれのノードと対応する成文化された文章を示す接続アイコン702と接続して表示するための表示情報を生成する。そして、制御部301は、例えば、表示情報を生成すると、表示情報を表示装置に出力してよい。表示装置は表示情報を受信すると、図9(a)に示すように、表示画面において所定のノードアイコン701を接続アイコン702と接続して表示してよい。
【0033】
そして、例えば、ユーザが、或るノードアイコン701の領域を詳しく見るためなどで、ピンチアウトなどの操作を入力したとする。この場合、制御部301は、図9(b)に示すように、例えば、表示画面において或るノードアイコン701が見やすくなるように、ノードアイコン701にズームインして、ノードアイコン701が拡大して表示されるように表示情報を変更してよい。
【0034】
続いて、例えば、ユーザが、拡大表示したノードアイコン701をタップするなどして、選択したとする。この場合、図10に示すように、制御部301は、選択されたノードアイコン701についてのノード情報1002が表示装置の表示画面に表示されるように表示情報を変更してよい。そして、制御部301は、例えば、表示情報を変更すると、変更した表示情報を表示装置に出力してよい。図10の例では、選択されたノードアイコン701についてのノード情報1002が、ノード詳細情報800から読み出されて表示画面に表示されている。それにより、ユーザは、ノードについての知識を得ることができる。
【0035】
また、制御部301は、選択されたノードアイコン701のノード情報の閲覧が完了すると、更にノードアイコン701の表示形式が閲覧済みを示すように表示情報を変更する。例えば、制御部301は、図10に示すように、ノードアイコン701の表示形式の色を変えるように表示情報を変更してよい。それにより、ユーザは、色を見ることで、既に閲覧済みのノードアイコン701か否かを知ることができる。なお、制御部301は、例えば、ノード情報1002を表示した場合、ノード情報1002を所定時間以上表示した場合、或いは、ユーザがノード情報1002の閲覧完了の入力を行った場合などに、ノード情報1002の閲覧が完了したと判定してよい。
【0036】
また、ノードアイコン701と対応するノード情報の閲覧が済むと、ユーザはノードアイコン701と対応するノード情報1002を消す操作を情報処理装置300に入力してもよい。制御部301は、ノード情報1002を消す操作が入力されると、ノード情報1002を表示画面から消すように表示情報を変更してよい。
【0037】
続いて、例えば、ユーザが、ノードアイコン701に接続されている接続アイコン702をタップするなどして、選択したとする。この場合、図11に示すように、制御部301は、選択された接続アイコン702と対応する文章が表示画面に表示されるように表示情報を変更してよい。図11の例では、選択された接続アイコン702と対応する文章1102がグラフ情報600から読み出されて表示装置の表示画面に表示されている。それにより、ユーザは、ノードアイコン701のノードに関連する文章1102を読むことができ、ノードアイコン701のノードについての知識を深めることができる。
【0038】
また、制御部301は、選択された接続アイコン702と対応する文章の閲覧が完了すると、更に接続アイコン702の表示形式が閲覧済みを示すように表示情報を変更する。例えば、制御部301は、図11に示すように、接続アイコン702の表示形式の色を変えるように表示情報を変更してよい。それにより、ユーザは、色を見ることで、既に文章を閲覧済みの接続アイコン702か否かを知ることができる。なお、制御部301は、例えば、文章1102を表示した場合、文章1102を所定時間以上表示した場合、或いは、ユーザが文章1102の閲覧完了の入力を行った場合などに、文章1102の閲覧が完了したと判定してよい。
【0039】
また、接続アイコン702と対応する文章の閲覧が済むと、ユーザは接続アイコン702と対応する文章1102を消す操作を情報処理装置300に入力してもよい。制御部301は、接続アイコン702と対応する文章1102を消す操作が入力されると、文章1102を表示画面から消すように表示情報を変更してよい。
【0040】
続いて、表示装置の表示画面に拡大表示していたノードアイコン701がピンチインされるなどして、表示を縮小する操作が情報処理装置300に入力されたとする。この場合、制御部301は、例えば、図12に示すように、ノードアイコン701を縮小して表示範囲を広げ、より多くのノードのノードアイコン701が表示されるように表示情報を変更してよい。図12では、ピンチイン操作により、表示画面において領域が縮小されて複数のノードアイコン701が表示されている。
【0041】
また、制御部301は、例えば、ノードアイコン701を、接続アイコン702を介して接続先ノードのノードアイコン701にエッジアイコン703により接続して表示するように表示情報を変更してよい。例えば、図12では、ユーザにより選択されて閲覧が完了した文章を示す接続アイコン702の接続先ノードのノードアイコン701が表示されており、文章を示す接続アイコン702は接続先ノードのノードアイコン701とエッジアイコン703により接続されている。なお、接続先ノードのノードアイコン701は、表示画面に表示されていたノードであっても、接続アイコン702と対応する文章の閲覧が完了した際に表示されてもよい。
【0042】
また、同様に、例えば、別の文章を示す接続アイコン702をユーザが選択し、文章を示す接続アイコン702の閲覧が完了した場合、制御部301は、その文章を示す接続アイコン702がエッジアイコン703で接続先ノードのノードアイコン701に接続されるように表示情報を変更してよい。例えば、図13では、更に「八百比丘尼の岩」の文章を示す接続アイコン702が選択されて表示形式が変更されており、また、「八百比丘尼の岩」の文章を示す接続アイコン702は、エッジアイコン703で接続先ノードのノードアイコン701へと接続されている。なお、図13の例では、「石上げ祭り」の接続先ノードのノードアイコン701だけが表示範囲に表示されているが、「八百比丘尼の岩」の接続アイコン702は、他の「大宮浅間神社」、「八百比丘尼の岩」、「尾張富士」の接続先ノードのノードアイコン701にもエッジアイコン703により接続されていてよい。
【0043】
以上で述べたように、実施形態に係る表示処理によれば、例えば、文章を示す接続アイコン702が選択されて、その内容の閲覧が完了した場合に、その接続アイコン702の文章と関連するノードアイコン701をユーザに提示することができる。そのため、ユーザは自身の興味に合わせて、接続アイコン702と対応する文章に関連する知識を効率的に収集することができる。
【0044】
また、実施形態によればノードアイコン701には、ノードアイコン701に関連する文章を示す接続アイコン702が接続されているため、ユーザはノードアイコン701に接続された接続アイコン702と対応する文章を閲覧することで、ノードアイコン701のノードについての知識を深めることができる。
【0045】
また、実施形態ではグラフ構造は文章の情報をエッジとして用いて生成されている。そのため、因果関係を記載する文章間の関係性を、グラフ構造を用いて分かりやすく表現して提示することが可能になる。
【0046】
続いて、実施形態に係る表示処理の動作フローを例示する。
【0047】
図14は、実施形態に係る表示処理の動作フローを例示する図である。例えば、情報処理装置300の制御部301は、文章を示す接続アイコン702から生成されたグラフ構造の表示指示が入力されると、図14の動作フローを開始してよい。
【0048】
S1401において制御部301は、例えば、情報処理装置300に接続されている表示装置に、ノードアイコン701を表示するための表示情報を出力する。表示装置は、例えば、受信した表示情報に従って表示画面にノードアイコン701を表示する。例えば、制御部301は、グラフ情報600に基づいて、図9(a)に示すように、複数のノードアイコン701を表示する表示情報を出力してよい。なお、例えば、初期画面などの表示画面に最初に表示されるノードアイコン701は、所定のノードに厳選されていてよい。
【0049】
S1402において制御部301は、表示領域を変更する操作が入力されたか否かを判定する。例えば、図9で例示するようにピンチアウト操作が入力されて一部の表示領域を拡大表示したり、図12で例示するようにピンチイン操作が入力されて表示を縮小し、表示範囲を広くしたりする操作が入力された場合、制御部301は、S1402でYESと判定してよい。S1402において表示領域を変更する操作が入力されている場合(S1402がYES)、フローはS1403に進む。
【0050】
S1403において制御部301は、例えば、入力された変更操作に従って表示画面における表示が変わるように表示情報を変更し、フローはS1410に進む。
【0051】
S1410において制御部301は、表示情報を出力し、フローはS1402に戻る。なお、表示装置は、例えば、受信した表示情報に従って表示画面の表示を更新してよい。
【0052】
S1402において表示領域を変更する操作が入力されていない場合(S1402がNO)、フローはS1404に進む。
【0053】
S1404において制御部301は、ノードアイコン701の選択操作が入力されたか否かを判定する。例えば、図10で例示するように、ユーザがタップするなどして、ノードアイコン701の選択操作が入力されると、制御部301は、S1404においてYESと判定してよい。S1404においてノードアイコン701の選択操作が入力されている場合(S1404がYES)、フローはS1405に進む。
【0054】
S1405において制御部301は、選択されたノードアイコン701の状態を閲覧済みにし、また、ノードアイコン701の情報を表示画面に表示するように表示情報を変更し、フローはS1410に進む。例えば、制御部301は、図10に示すように、選択されたノードの表示形式を変更し、また、選択されたノードアイコン701についてのノード情報1002を表示するように表示情報を変更してよい。なお、ここでは、制御部301は、ノードアイコン701と対応するノード情報1002を表示すると、ノード情報1002が閲覧済みになったものとしてノードアイコン701の表示形式を変更する処理を実行しているが、別の実施形態では表示されたノード情報1002の閲覧が完了したか否かをユーザに入力させてもよい。
【0055】
S1404においてノードアイコン701の選択操作が入力されていない場合(S1404がNO)、フローはS1406に進む。
【0056】
S1406において制御部301は、文章を示す接続アイコン702の選択操作が入力されたか否かを判定する。例えば、図10で例示するように、ユーザがタップするなどして、文章を示す接続アイコン702の選択操作が入力されると、制御部301は、S1406においてYESと判定してよい。S1406において文章を示す接続アイコン702の選択操作が入力されている場合(S1406がYES)、フローはS1407に進む。
【0057】
S1407において制御部301は、選択された接続アイコン702の状態を閲覧済みに変更し、接続アイコン702をエッジアイコン703を用いて接続先ノードに接続し、また、接続アイコン702と対応する文章を表示するように表示情報を変更し、フローはS1410に進む。例えば、制御部301は、図11に示すように、選択された接続アイコン702の表示形式を変更し、接続アイコン702をエッジアイコン703を用いて接続先ノードに接続し、および、選択された接続アイコン702と対応する文章1102を表示するように表示情報を変更してよい。なお、ここでは、制御部301は、接続アイコン702と対応する文章の情報を表示すると、文章が閲覧済みになったものとして接続アイコン702を接続先ノードに接続する処理を実行しているが、別の実施形態では表示された文章の閲覧が完了したか否かをユーザに入力させてもよい。
【0058】
S1406において文章を示す接続アイコン702の選択操作が入力されていない場合(S1406がNO)、フローはS1408に進む。
【0059】
S1408において制御部301は、表示を消す操作が入力されたか否かを判定する。例えば、図10のノードアイコン701についてのノード情報1002、および図11の接続アイコン702と対応する文章1102などに対して、ユーザが表示を消す操作を入力したとする。この場合、制御部301は、S1408においてYESと判定してよく、フローはS1409に進む。
【0060】
S1409において制御部301は、表示を消す操作が入力されたオブジェクトの表示を消すように表示情報を変更して、フローはS1410に進む。例えば、制御部301は、消す対象となっている図10のノードアイコン701についてのノード情報1002、および図12の接続アイコン702と対応する文章1102などのオブジェクトを表示画面から消すように表示情報を変更してよい。また、S1408において表示を消す操作が入力されていない場合(S1408がNO)、フローはS1410に進み、現在の設定で表示情報を出力してよい。
【0061】
以上で述べたように、実施形態によれば、例えば、接続アイコン702が選択されて、接続アイコン702と対応する文章の閲覧が完了した場合、その接続アイコン702を、接続アイコン702の文章と関連する接続先ノードにエッジアイコン703を用いて接続して表示するように表示情報が変更される。そのため、ユーザに、接続アイコン702の文章と対応するノードアイコン701の情報を提示することができる。それにより、ユーザは自身の興味に合わせて、接続アイコン702と対応する文章に関連する知識を効率的に収集することができる。
【0062】
また、実施形態によればノードアイコン701には、ノードアイコン701のノードに関連する文章を示す接続アイコン702が接続されている。そのため、ユーザはノードアイコン701に接続された接続アイコン702と対応する文章を閲覧することで、ノードアイコン701のノードについての知識を深めることができる。
【0063】
また、実施形態ではグラフ構造は文章の情報をエッジとして用いて生成されている。そのため、因果関係を記載する文章間の関係性を、グラフ構造を用いて分かりやすく表現して提示することが可能になる。
【0064】
以上において、実施形態を例示したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述の動作フローは例示であり、実施形態はこれに限定されるものではない。可能な場合には、動作フローは、処理の順番を変更して実行されてもよく、別に更なる処理を含んでもよく、または、一部の処理が省略されてもよい。
【0065】
また、上述の実施形態では、文章が神話、伝奇、伝説、伝承にまつわる様々な文章である例が示されている。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、料理のレシピ、ミュージカルのパンフレット、ゲームの文章などのその他の成文化された文書を対象に実施形態が適用されてもよい。それにより、例えば、料理のレシピの場合には、或るレシピを見た際に、同じ材料を用いる、または同じ調理工程を有する別のレシピを見たりすることが可能になる。
【0066】
また、上述の実施形態では情報処理装置300が、接続されている表示装置に表示情報を出力して表示を行う例を述べているが実施形態はこれに限定されるものではない。別の実施形態では、情報処理装置300は、サーバとして動作し、他のクライアントの端末からのリクエストを受け付けてよい。この場合、情報処理装置300の制御部301は、例えば、端末からのリクエストに従って表示情報を生成し、端末に宛てて表示情報を出力してよい。端末は、受信した表示情報に従って表示装置の表示を行うことで、実施形態に係るグラフを用いた情報の提示を行うことができる。
【0067】
また、上述の実施形態では文章としてテキストデータを例示しているが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、別の実施形態では文章は、画像データなどその他のデータを含んでいてもよい。
【0068】
なお、上述の実施形態において、エッジとエッジとを接続することも考えられる。例えば、グラフ理論による所定のノードと所定の接続先ノードとを接続する複数のエッジがあるとする。この複数のエッジのうちで、エッジに対応付いた文章がノード側の視点に基づいた文章の場合、そのエッジをノードに対応付くエッジとする。また、複数のエッジのうちでエッジに対応付いた文章が接続先ノード側の視点に基づいた文章の場合、そのエッジを接続先ノードに対応付く接続先エッジとする。そして、制御部301は、例えば、エッジに対応付く文章と、接続先エッジに対応付く文章との一致度が所定の一致度以上になる場合、エッジに対応付く文章と接続先エッジに対応付く文章とは関連性があると推定し、エッジに対応付く接続アイコンと、接続先エッジに対応付く接続先接続アイコンとが接続された表示情報を出力する。それにより、グラフ理論による複数のエッジに対応付く文章のうち関連性を有する文章を整理して出力することができる。
【0069】
図15は、実施形態に係るエッジ同士の結合を例示する図である。例えば、或るノードアイコン1501を、接続先ノードアイコン1502に接続するエッジの接続アイコン1511と対応する文章があるとする。例えば、このエッジの接続アイコン1511と対応する文章は、或るノードアイコン1501側の視点で書かれていてよい。例えば、或るノードが、イエスキリストの奇跡をマタイ視点で書いた文章から抽出されたマタイであるとする。
【0070】
また、この接続先ノードアイコン1502を或るノードアイコン1501に接続するエッジの接続アイコン1512と対応する文章があるとする。例えば、このエッジの接続アイコン1512と対応する文章は、接続先ノードアイコン1502側の視点で書かれていてよい。例えば、接続先ノードが、イエスキリストの奇跡をルカ視点で書いた文章から抽出されたルカであるとする。
【0071】
これらの2つの文章は、視点が異なるため記載内容に異なる部分が存在するが、一方で、同一の奇跡について書かれた文章であるため、類似した内容を含むことがある。そして、例えば、制御部301が、文章の類似度を評価した場合に、その類似度が所定の閾値以上で高く評価されることがある。この場合に、制御部301は、類似度が所定の閾値以上となる2つの文章と対応する2つの接続アイコン702同士を1つのエッジアイコン1503で接続する表示情報を出力してもよい。図15(b)は、この場合の、1つのエッジアイコン1503で接続された2つの接続アイコン702を例示している。
【0072】
なお、制御部301は、例えば、接続先ノードをノードに接続する接続先エッジと対応する接続アイコン1512であって、接続先ノードに接続されている、接続アイコン1512の文章が閲覧済みになったとする。この場合に、制御部301は、例えば、ノードの接続アイコン1511と、接続先ノードの接続アイコン1512とを介して、ノードと接続先ノードとを、1つのエッジアイコン1503によって双方向に接続するように表示情報を変更してよい。なお、双方向に接続するエッジアイコン1503は、一例では、双方向エッジであってよい。
【0073】
このようにエッジ同士を結合することで、エッジの接続を統合して単純化することができ、表示画面における表示の見やすさを改善することができる。また、グラフ理論による複数のエッジに対応付く文章のうち関連性を有する文章を整理し出力することができる。更には、一つの事柄が異なる視点で成文化された文章が関係づけられるため、その事柄についてより深く知ることが可能になる。
【0074】
なお、このような接続アイコン702同士のエッジアイコン703による双方向の接続は、例えば、双方の接続アイコン702が閲覧済みとなった場合に実行されてよい。例えば、制御部301は、片方の接続アイコン702が既に閲覧済みとなっており、且つ、もう一方の接続アイコン702が閲覧済みとなった場合に、1つのエッジアイコン703による双方向の接続を実行してよい。また、別の実施形態では、例えば片方の接続アイコン702が閲覧済みになると、もう一方のノードアイコン701側にも接続アイコン702を表示させて、2つの接続アイコン702同士を1つのエッジアイコン703で接続してもよい。
【0075】
以上で述べたように、例えば、接続先ノードからノードへと接続する第2のエッジと対応する第2の接続アイコンであって、接続先ノードに接続されている、第2の接続アイコンが閲覧済みである場合に、ノードの接続アイコンに対応付けられた文章が閲覧済みになったとする。この場合に、実施形態では制御部301は、ノードの接続アイコンと、接続先ノードの第2の接続アイコンとを介して、ノードと接続先ノードとを、1つのエッジアイコンによって接続するように表示情報を変更してよい。
【0076】
ところで、図15の例では、ノードアイコン1501と、接続アイコン1511とは直接結合しており、接続する線が省略されている。このように、ノードアイコン1501と、接続アイコン1511との接続は、任意の表現で明示されてよい。
【0077】
また、上述の表示画面の遷移は例示であり、実施形態は上述の表示画面の遷移に限定されるものではない。例えば、別の実施形態では、以下の図16図19に示す表示画面の遷移であってもよい。
【0078】
図16は、ユーザがノードを選択した際に表示される表示画面を例示する図である。例えば、制御部301は、ユーザが「八百比丘尼」のノードのノードアイコン701をタップした場合に、図16の表示画面を表示するための表示情報を出力してよい。
【0079】
図16には、「八百比丘尼」のノードのノードアイコン701と、そのノードに紐づく接続アイコン702とが示されている。また、図16では、「八百比丘尼」のノードのノードアイコン701のノード情報1002が表示されている。なお、図16の例では、ノード情報1002はまだ閲覧済みとなっていないため、ノードアイコン701に接続されている接続アイコン702は、タイトルが表示されておらず「?」と表示されており、選択できない状態(例えば、非アクティブ状態)であってよい。そして、例えば、ユーザから閲覧済みを示す操作の入力を受けるなどして、ノード情報1002の閲覧が完了済みになった場合、制御部301は、ノードアイコン701を、閲覧済みを示すように表示形式の色を変えた表示情報を出力してよい。
【0080】
図17には、接続アイコン702が選択可能に変更された表示画面が示されている。例えば、図17では、ノードアイコン701は色が反転して表示されており、閲覧済みであることが分かる。また、制御部301は、接続アイコン702を選択できる(アクティブ状態)ように表示情報を変更して出力してよい。図17の例では、接続アイコン702にはタイトルが表示されており、接続アイコン702が選択できる状態(アクティブ状態)で表示されていてよい。また、例えば、制御部301は、ノード情報1002の閲覧が完了済みとなった場合、それぞれの接続アイコン702を個別に選択可能な表示情報を出力してよい。そして、接続アイコン702が選択されると、制御部301は、接続アイコン702と関連する文章を表示するように表示情報を変更してよい。
【0081】
図18は、「八百比丘尼と化け椿」の接続アイコン702が選択された場合の表示画面を例示する図である。例えば、制御部301は、ユーザが選択した接続アイコン702と関連する文章1102を表示するように表示情報を変更してよい。そして、例えば、ユーザから閲覧済みを示す操作の入力を受けるなどして、文章1102の閲覧が完了済みになった場合、制御部301は、その接続アイコン702を、閲覧済みを示すように表示形式を変えた表示情報を出力してよい。例えば、図19では、「八百比丘尼と化け椿」の接続アイコン702は色が反転して表示されており、閲覧済みであることが分かる。また、制御部301は、接続アイコン702が閲覧済みになると、その接続アイコン702が接続する接続先ノードを示す文字列のリンク1801(例えば、接続先ノードの名称を示した文字列など)を、接続先を示すエッジアイコン1802とともに表示するように表示情報を変更して出力してよい。それにより、ユーザは、接続先ノードの情報に容易にアクセスすることができる。
【0082】
図16図19に示す表示画面の遷移に示すように、実施形態に係るグラフは様々な表示形式で表示することが可能である。
【0083】
また、実施形態は更なる表示制御を実行してもよい。図20は、実施形態に係る更なる表示制御を例示する図である。例えば、接続アイコン702は、所定のエッジアイコン703がノードアイコン701に接続されるまではマスクされていてもよい。例えば、図20(a)では、ノードYのノードアイコン701に結合している「C」の接続アイコン702は、マスクされており、表示されていないものとする。
【0084】
例えば、この場合に、ノードXのノードアイコン701に結合している「A」の接続アイコン702が閲覧済みとなったとする。すると、制御部301は、図20(b)に示すように、「A」の接続アイコン702の表示形式を、閲覧済みを示すように変更し、また、「A」の接続アイコン702と対応するエッジアイコン703を表示させて、「A」の接続アイコン702を接続先ノードYに接続するように表示情報を変更する。
【0085】
また、制御部301は、「A」の接続アイコン702に接続先ノードYがエッジアイコン703により接続されると、接続先ノードYの「C」の接続アイコン702を表示させている。このように、実施形態では、制御部301は、或るエッジが接続先ノードに接続される場合に、そのエッジ(例えば、接続アイコン702またはエッジアイコン703)と対応づけられている接続先ノードのエッジ(例えば、接続アイコン702)を表示させてよい。例えば、制御部301は、所定のエッジアイコン703がノードアイコン701に接続されたことにより、そのノードアイコン701のマスクされていた所定の接続アイコン702を動的に表示させるように、表示情報を変更してよい。なお、ノードYの「C」の接続アイコン702は、一例では、第3の接続アイコンと呼ばれてもよく、ノードYの「C」の接続アイコン702と対応するエッジは、第3のエッジと呼ばれてもよい。
【0086】
なお、マスクされている接続アイコン702の表示は、例えば、1対多および多対多の関係で制御されてもよい。例えば、制御部301は、所定のエッジアイコン703がノードアイコン701に接続された場合に、ノードアイコン701においてその所定のエッジアイコン703と対応するマスクされた複数の接続アイコン702を表示させてよい。或いは、例えば、制御部301は、或るノードアイコン701のマスクされた接続アイコン702を、所定の複数のエッジアイコン703が接続された場合に表示させてもよい。また、制御部301は、或るノードアイコン701に所定の複数のエッジアイコン703が接続された場合に、そのノードアイコン701においてその所定の複数のエッジアイコン703と対応するマスクされた複数の接続アイコン702を表示させてもよい。
【0087】
また、実施形態では、例えば、接続アイコン702は、対応する文章が閲覧済みとなった場合に、必ずしも他の接続先ノードアイコン1502に接続されなくてもよい。例えば、上述のように、複数の文章を解析してノードの抽出した際に、接続先ノードが、抽出された回数が所定の条件を満たして少ないなどによりノードから間引かれることがある。例えば、このような場合、接続アイコン702は接続先ノードと接続されなくてもよい。図20(c)は、接続アイコン702と対応する文章が閲覧済みとなった場合に、接続アイコン702が接続先ノードアイコン1502に接続されない場合を例示している。図20(c)では、「D」の接続アイコン702は閲覧済みとなっても、接続先ノードへのエッジアイコン703は表示されず、接続先ノードに接続されない。
【0088】
なお、接続アイコン702が接続先ノードアイコン1502に接続されない場合にも、接続アイコン702は、自ノードとは対応付けられている。そのため、接続アイコン702と対応する文章が閲覧済みとなった場合に、接続アイコン702をエッジアイコン703により自ノードのノードアイコン701に接続してもよい。図20(d)は、この場合の接続アイコン702のエッジアイコン703による自ノードのノードアイコン701への接続を例示している。そして、自ノードへのエッジアイコン703の接続を、別の接続アイコン702の表示に利用することもできる。例えば、図20(d)では、接続アイコン702の文章が閲覧済みとなり、ノードZに「D」の接続アイコン702からのエッジアイコン703(省略可)が接続されると、制御部301は、「D」の接続アイコン702と対応付けられている「E」の接続アイコン702を表示させてよい。また、自ノードへのエッジアイコン703は省略されてもよい。それにより、グラフの表示が複雑になることを抑制することができる。なお、ノードZは、一例では、第2のノードと呼ばれてもよい。また、ノードZの「D」の接続アイコン702およびエッジアイコン703は、一例では、第2の接続アイコンおよび第2のエッジアイコンと呼ばれてよい。ノードZの「D」の接続アイコン702およびエッジアイコン703と対応するエッジおよびそのエッジの文章は、一例では、第2のエッジおよび第2の文章と呼ばれてもよい。
【0089】
また、実施形態は例えば、ゲームにも適用可能である。図21は、実施形態に係るグラフの表示制御をゲームに適用した場合を例示する図である。また、図22から図25は、実施形態に係るゲームにおけるグラフ表示の制御を例示する図である。
【0090】
図21のグラフにおいて、制御部301は、「事:事件」のノードアイコン701を、ゲームの開始当初に表示してよい。そして、図22に示すように、制御部301は、「事:事件」のノードアイコン701が選択されると「A」の接続アイコン702を表示してよい。
【0091】
続いて、制御部301は、「A」の接続アイコン702が読了になるとエッジアイコン703を「事:事件」のノードアイコン701に接続し、その接続に基づいて「B」の接続アイコン702を表示する。このように、マスクされていた「B」の接続アイコン702を、「B」の接続アイコン702と対応づけられた「A」の接続アイコン702からのエッジアイコン703の接続により表示させることで、ユーザの閲覧の流れを制御することができる。それにより、例えば、ユーザにより理解し易い形式でなど、情報を様々なバリエーションで提供することが可能になる。
【0092】
また、ここでは、「A」の接続アイコン702の自ノードへのエッジアイコン703の接続により「B」の接続アイコン702を表示させている。このように、「A」の接続アイコン702の文章が閲覧済みとなった場合に、自ノードへのエッジアイコン703の接続を行うことで、より多様な情報提供の制御が可能なる。なお、自ノードに接続されるエッジアイコン703の表示は省略されてもよい。それにより、グラフの表示が複雑になることを抑制することができる。
【0093】
以降のグラフの表示の流れが、図22から図25に例示されている。制御部301は、例えば、図22から図25に示す制御を行うことで、図21のグラフの表示を制御してよい。それにより、ユーザの興味に合わせて効率的に情報を提供することが可能になる。なお、図21から図25では、マスクされた接続アイコン702が、網掛けで示されている。
【0094】
以上で述べたように、例えば、ノードアイコン701と、接続先のノードアイコン701とを、接続アイコン702を介してエッジを示すエッジアイコン703によって接続するように表示情報が変更されるとする。この場合に、更に、制御部301は、エッジに関連付いた接続先のノードアイコン701の別のエッジと対応する別の接続アイコン702も表示されるように表示情報を変更してよい。なお、一例では、この接続アイコン702と別の接続アイコン702とは予め記憶部302において対応付けられていてよく、制御部301は、別の接続アイコン702と対応付けられている接続アイコン702からエッジと対応するエッジアイコン703が接続されると、別の接続アイコン702が表示されるように表示情報を変更してよい。
【0095】
また、実施形態ではグラフは、ノードを他のノードに接続しないエッジを含んでもよい。この場合に、制御部301は、更に、ノードを他のノードに接続しないエッジと対応する文章が閲覧済みになると、そのエッジと対応するエッジアイコンを表示させるように表示情報を変更することなく、そのエッジと対応する接続アイコンの表示形式が閲覧済を示すように表示情報を変更してよい。また、別の実施形態では、制御部301は、ノードを他のノードに接続しないエッジと対応する文章が閲覧済みになると、そのエッジの接続アイコン702を自ノードに接続するエッジアイコン703を表示させるように表示情報を変更してもよい。
【0096】
なお、上述の実施形態において、グラフは、例えば、ノードと、そのノードを接続先ノードに接続するためのエッジとで規定されていてよい。また、ノードは、例えば、人(who)、物・事(what)、場(where)、または時(when)を示す情報を含んでよく、かつ、ノードはノードに関して説明する情報を含むノード情報と対応づけられていてよい。また、エッジは、ノードと接続先ノードとについての論理的因果関係または時間的因果関係を示す成文化された文章を含んでよい。
【0097】
そして、制御部301は、例えば、グラフのうちから、ノードに対応付けられたノードアイコン701を表示するための表示情報を出力してよい。また、制御部301は、ノードアイコン701が選択された場合、ノードに対応付けられたノード情報を表示するように表示情報を変更してよい。制御部301は、ノード情報が閲覧済みになると、ノードを接続先ノードに接続するエッジに対応けられた接続アイコン702を、ノードに対応付けられたノードアイコン701に接続して表示するように表示情報を変更してよい。制御部301は、接続アイコン702が選択された場合、エッジに含まれた文章が表示されるように表示情報を変更してよい。制御部301は、接続アイコン702に対応付いた文章が閲覧済となると、ノードアイコン701と、接続先ノードと対応付けられた接続先ノードアイコン701とを、接続アイコン702を介してエッジアイコン703によって接続して表示するように表示情報を変更してよい。
【0098】
上述の実施形態において、例えばS1401およびS1410の処理では制御部301は、出力部311として動作する。また、例えばS1402からS1409の処理では制御部301は、変更部312として動作する。
【0099】
図26は、実施形態に係る情報処理装置300を実現するためのコンピュータ2600のハードウェア構成を例示する図である。図26の情報処理装置300を実現するためのハードウェア構成は、例えば、プロセッサ2601、メモリ2602、記憶装置2603、読取装置2604、通信インタフェース2606、入出力インタフェース2607、および表示装置2611を備える。なお、プロセッサ2601、メモリ2602、記憶装置2603、読取装置2604、通信インタフェース2606、入出力インタフェース2607は、例えば、バス2608を介して互いに接続されている。
【0100】
プロセッサ2601は、例えば、シングルプロセッサであっても、マルチプロセッサやマルチコアであってもよい。プロセッサ2601は、メモリ2602を利用して例えば上述の動作フローの手順を記述したプログラムを実行することにより、上述した制御部301の一部または全部の機能を提供する。例えば、プロセッサ2601は、記憶装置2603に格納されているプログラムを読み出して実行することで、出力部311および変更部312として動作する。
【0101】
メモリ2602は、例えば半導体メモリであり、RAM領域およびROM領域を含んでいてよい。記憶装置2603は、例えばハードディスク、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、または外部記憶装置である。なお、RAMは、Random Access Memoryの略称である。また、ROMは、Read Only Memoryの略称である。
【0102】
読取装置2604は、プロセッサ2601の指示に従って着脱可能記憶媒体2605にアクセスする。着脱可能記憶媒体2605は、例えば、半導体デバイス、磁気的作用により情報が入出力される媒体、光学的作用により情報が入出力される媒体などにより実現される。なお、半導体デバイスは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリである。また、磁気的作用により情報が入出力される媒体は、例えば、磁気ディスクである。光学的作用により情報が入出力される媒体は、例えば、CD-ROM、DVD、Blu-ray Disc等(Blu-rayは登録商標)である。CDは、Compact Discの略称である。DVDは、Digital Versatile Diskの略称である。
【0103】
記憶部302は、例えばメモリ2602、記憶装置2603、および着脱可能記憶媒体2605を含んでいる。例えば、記憶装置2603には、グラフ情報600およびノード詳細情報800が格納されている。
【0104】
通信インタフェース2606は、プロセッサ2601の指示に従って、他の装置と通信する。通信インタフェース2606は、例えば、通信部303の一例である。
【0105】
入出力インタフェース2607は、例えば、入力装置および出力装置との間のインタフェースであってよい。入出力インタフェース2607は、例えば、表示装置2611と接続されている。表示装置2611は、例えば、プロセッサ2601の指示に従って上述の実施形態に係る表示画面を表示してよい。また、入出力インタフェース2607は、例えば、ユーザからの指示を受け付けるキーボード、マウス、タッチパネルなどの入力装置と接続されていてよい。出力装置は、例えばスピーカなどの音声装置、印刷装置などである。
【0106】
実施形態に係る各プログラムは、例えば、下記の形態で情報処理装置300に提供される。
(1)記憶装置2603に予めインストールされている。
(2)着脱可能記憶媒体2605により提供される。
(3)プログラムサーバなどのサーバから提供される。
【0107】
なお、図26を参照して述べた情報処理装置300を実現するためのコンピュータ2600のハードウェア構成は、例示であり、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述の構成の一部が、削除されてもよく、また、新たな構成が追加されてもよい。また、別の実施形態では、例えば、上述の制御部301の一部または全部の機能がFPGA、SoC、ASIC、およびPLDなどによるハードウェアとして実装されてもよい。なお、FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略称である。SoCは、System-on-a-chipの略称である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略称である。PLDは、Programmable Logic Deviceの略称である。
【0108】
以上において、いくつかの実施形態が説明される。しかしながら、実施形態は上述の実施形態に限定されるものではなく、上述の実施形態の各種変形形態および代替形態を包含するものとして理解されるべきである。例えば、各種実施形態は、その趣旨および範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できることが理解されよう。また、前述した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、種々の実施形態が実施され得ることが理解されよう。更には、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除して、または実施形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加して種々の実施形態が実施され得ることが当業者には理解されよう。
【符号の説明】
【0109】
300 :情報処理装置
301 :制御部
302 :記憶部
303 :通信部
311 :出力部
312 :変更部
701 :ノードアイコン
702 :接続アイコン
703 :エッジアイコン
1501 :ノードアイコン
1502 :接続先ノードアイコン
1503 :エッジアイコン
1511 :接続アイコン
1512 :接続アイコン
1801 :リンク
1802 :エッジアイコン
2600 :コンピュータ
2601 :プロセッサ
2602 :メモリ
2603 :記憶装置
2604 :読取装置
2605 :着脱可能記憶媒体
2606 :通信インタフェース
2607 :入出力インタフェース
2608 :バス
2611 :表示装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26