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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023062533
(43)【公開日】2023-05-08
(54)【発明の名称】マスク
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20230426BHJP
   A62B 18/02 20060101ALI20230426BHJP
【FI】
A41D13/11 M
A41D13/11 Z
A62B18/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021172564
(22)【出願日】2021-10-21
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)ウェブサイトの掲載日 令和2年11月1日 ウェブサイトのアドレス https://raku-tone.com/shop_category/mask 公開者 合同会社 楽 公開された発明の内容 合同会社 楽が、上記アドレスにより特定されるウェブサイトにおいて、出願に係る発明に関連したマスクに関する公開を行った。
(71)【出願人】
【識別番号】506285703
【氏名又は名称】浅見 宣子
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】浅見 宣子
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185BA20
2E185CC32
2E185CC73
(57)【要約】
【課題】 向上した性能を有するマスクを提供すること。
【解決手段】 一実施形態に係るマスクは、一方の面及び該一方の面に対向する他方の面のうちの少なくとも一方の面において、各々が多角形状に延びる凸部に包囲される複数の凹部を有し、抗菌機能又は消臭機能を有する繊維を含む材料により形成された内側部材と、織物により形成され、該内側部材の前記一方の面のすべて及び該内側部材の前記他方の面の少なくとも一部を覆い、袋状を呈する外側部材と、を具備することができる。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の面及び該一方の面に対向する他方の面のうちの少なくとも一方の面において、各々が多角形状に延びる凸部に包囲される複数の凹部を有し、抗菌機能又は消臭機能を有する繊維を含む材料により形成された内側部材と、
織物により形成され、該内側部材の前記一方の面のすべて及び該内側部材の前記他方の面の少なくとも一部を覆い、袋状を呈する外側部材と、
を具備することを特徴とするマスク。
【請求項2】
前記外側部材が、前記内側部材の前記一方の面のすべて、及び、該内側部材の前記他方の面のすべてを覆う、請求項1に記載のマスク。
【請求項3】
前記外側部材が、該外側部材の下部及び上部のうちの少なくとも一方において、該外側部材の長手方向に沿って延びる開口部を有し、
該開口部が、前記外側部材の内部と該外側部材の外部との間における前記内側部材の移動を許容する、請求項2に記載のマスク。
【請求項4】
前記外側部材が、前記内側部材の周囲すべてを包囲して、前記内側部材が該外側部材の外部に移動することを規制する、請求項2に記載のマスク。
【請求項5】
前記外側部材が、前記内側部材の前記他方の面の一部を該外側部材の外部に露出させる、矩形状の開口部を有する、請求項1に記載のマスク。
【請求項6】
前記外側部材が、
前記内側部材の前記他方の面に略平行に延びる第1位置と、該内側部材の前記他方の面から離れる第2位置と、の間において移動可能であって、前記外側部材の上部において該外側部材の長手方向に沿って延びる上部可動部、
を含む、請求項1に記載のマスク。
【請求項7】
前記上部可動部が、前記長手方向に略直交する方向に沿って折り返す1つ以上の折り返し部を含む、請求項6に記載のマスク。
【請求項8】
前記外側部材が、
前記内側部材の前記他方の面に略平行に延びる第3位置と、該内側部材の前記他方の面から離れる第4位置と、の間において移動可能であって、前記外側部材の下部において該外側部材の長手方向に沿って延びる下部可動部、
を含む、請求項1に記載のマスク。
【請求項9】
前記下部可動部が、前記長手方向に直交する方向に沿って折り返す1つ以上の折り返し部を含む、請求項8に記載のマスク。
【請求項10】
前記外側部材が、該外側部材の右端部及び左端部の各々において、該外側部材の長手方向に略直交する方向に沿って延びて紐を通過させる通路を含む、請求項1から請求項9のいずれかに記載のマスク。
【請求項11】
前記外側部材の前記右端部に形成された前記通路を通過する第1の紐と、
該外側部材の前記左端部に形成された前記通路を通過する第2の紐と、
をさらに具備する、請求項10に記載のマスク。
【請求項12】
前記第1の紐及び前記第2の紐の各々が、一方の端部及び他方の端部を有する紐として形成される、請求項11に記載のマスク。
【請求項13】
前記第1の紐及び前記第2の紐の各々が無端の紐として形成される、請求項11に記載のマスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件出願に開示された技術はマスクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術に係るマスクとして、特開2005-103201号公報(特許文献1)に開示されたマスクが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-103201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在知られている一般的なマスクは、利用者の呼気に起因する湿気を外部に適度に放出することができず、利用者に対して例えば蒸れや臭い等の不快感を与える可能性がある。
そこで、本件出願に開示される様々な実施形態は、このような問題に対して少なくとも部分的に対処すべく、向上した性能を有するマスクを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様に係るマスクは、「一方の面及び該一方の面に対向する他方の面のうちの少なくとも一方の面において、各々が多角形状に延びる凸部に包囲される複数の凹部を有し、抗菌機能又は消臭機能を有する繊維を含む材料により形成された内側部材と、織物により形成され、該内側部材の前記一方の面のすべて及び該内側部材の前記他方の面の少なくとも一部を覆い、袋状を呈する外側部材と、を具備する」ことができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、一実施形態に係るマスクの構成をその一方の面(表面)からみて模式的に示す平面図である。
図2図2は、図1に示したマスクの構成をその他方の面(裏面)からみて模式的に示す底面図である。
図3図3は、図1に示したマスクの構成を図1におけるIII-III’線からみて模式的に示す断面図である。
図4図4は、図1に示したマスクの構成を模式的に示す斜視図である。
図5図5は、図1に示したマスクに用いられる内側部材の構成をその一方の面(表面)からみて模式的に示す平面図である。
図6図6は、別の実施形態に係るマスクの構成をその一方の面(裏面)からみて模式的に示す底面図である。
図7図7は、さらに別の実施形態に係るマスクの構成を一方の面(表面)からみて模式的に示す平面図である。
図8図8は、図7に示したマスクの構成を他方の面(裏面)からみて模式的に示す底面図である。
図9図9は、図7に示したマスクの構成を模式的に示す斜視図である。
図10図10は、さらに別の実施形態に係るマスクの使用時の構成を模式的に示す斜視図である。
図11図11は、図10に示したマスクの未使用時の構成を図10におけるXI-XI’線からみて模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付図面を参照して本発明の様々な実施形態を説明する。なお、図面において共通した構成要素には同一の参照符号が付されている。また、或る図面に表現された構成要素が、説明の便宜上、別の図面においては省略されていることがある点に留意されたい。さらにまた、添付した図面が必ずしも正確な縮尺で記載されている訳ではないということに注意されたい。
【0008】
1.一実施形態に係るマスクの概要
一実施形態に係るマスクの概要について、図1図4を参照して説明する。図1は、一実施形態に係るマスクの構成をその一方の面(表面)からみて模式的に示す平面図である。図2は、図1に示したマスクの構成をその他方の面(裏面)からみて模式的に示す底面図である。図3は、図1に示したマスクの構成を図1におけるIII-III’線からみて模式的に示す断面図である。図4は、図1に示したマスクの構成を模式的に示す斜視図である。図5は、図1に示したマスクに用いられる内側部材の構成をその一方の面(表面)からみて模式的に示す平面図である。
【0009】
一実施形態に係るマスク10は、内側部材100と、内側部材100を少なくとも部分的に覆う外側部材200と、を含むことができる。マスク10は、さらに、オプションとして、外側部材200に係合する2本の紐300を含むこともできる。
【0010】
2.各部の構成
2-1.内側部材100
内側部材100は、図5によく示されるように、全体として略矩形状を有することができる。
内側部材100は、図3及び図5によく示されるように、一方の面100Aにおいて、複数の凹部102を有することができる。同様に、内側部材100は、一方の面100Aに対向する他方の面100Bにおいても、複数の凹部102を有することができる。好ましい実施形態では、内側部材100は、面100A及び面100Bの両方において、複数の凹部102を有することができるが、別の実施形態では、内側部材100は、面100A及び面100Bのうちの一方のみにおいて、複数の凹部102を有することもできる。
【0011】
各凹部102は、図5によく示されるように、多角形状(特に矩形状)に延びる凸部104に包囲され得る。すなわち、多角形状(矩形状)に延びる1つの凸部104について、その多角形(矩形)の内部に1つの凹部102が形成され得る。また、上記多角形状は、三角形状、四角形状、正方形上、長方形上、五角形状、六角形状、八角形状等を、これらに限定することなく含むことができる。なお、図5には、各凸部104が多角形状(矩形状)に延びることを強調するために、参照符号104が付された多角形(矩形)が、便宜上、太い輪郭により描かれている、ということに留意されたい。
【0012】
図3には、各凹部102の断面が略台形状を有する例が示されているが、各凹部102の断面は、矩形状、円状、楕円状及び多角形状を含む任意の形状を有することができる。また、図3には、便宜上、一方の面100Aにおける2つの凹部102の間に位置するように、他方の面100Bにおいて1つの凹部102が形成される例、すなわち、他方の面100Bにおける2つの凹部102の間に位置するように、一方の面100Aにおいて1つの凹部102が形成される例が示されている。しかし、一方の面100Aにおける1つの凹部102に一致する位置に、他方の面100Bにおいて1つの凹部102が形成され得る、すなわち、他方の面100Bにおける1つの凹部102に一致する位置に、一方の面100Aにおいて1つの凹部102が形成され得る。
【0013】
図3によく示されるように、各凹部102が形成されることによって、内側部材100と外側部材200との間には、空気の層が形成される。これにより、内側部材100の他方の面100Bに対向する側から内側部材100に向かって人体により放出された湿気は、各凹部102により形成された空気の層によって吸収された後、内側部材100の一方の面100Aに対向する側に向かって放出される、という作用(放出性)が促され得る。
【0014】
内側部材100は、綿、絹、麻、化学繊維及びこれらの組み合わせを含む群から選択される材料により形成された織物であり得る。これに加えて、内側部材100は、このような材料に対して抗菌機能又は消臭機能を有する繊維が任意の方法により混入されることにより、形成され得る。任意の方法は、例えば以下に例示する方法をこれらに限定することなく含むことができる。
・上記材料により形成された糸を第1の方向(例えば横方向)に沿って配置し、上記抗菌機能又は上記消臭機能を有する繊維を上記第1の方向に交差する第2の方向(例えば縦方向)に沿って配置して、織物を形成する方法。
・上記材料により形成された糸と上記抗菌機能又は上記消臭機能を有する糸とを相互に平行に延びるように組み合わせることにより形成された糸を用いて、織物を形成する方法。
【0015】
上記抗菌機能又は上記消臭機能を有する糸としては、市場において入手可能な任意の繊維を用いることが可能である。
【0016】
図3及び図5に示された内側部材について、以下の試験方法及び条件等のもとで、評価を行ったところ、以下の試験結果が得られた。
【0017】
(A)試験方法
消臭性能試験方法:(社)繊維評価技術評議会 消臭加工繊維製品認証基準 機器分析実施マニュアル(検知管法、ガスクロマトグラフィー法)
(B)洗濯処理方法: JIS L 0217 103法、10回繰り返し、吊り干し
(C)洗濯使用洗剤:JAFET標準洗剤使用
(D)ガス初期濃度:
アンモニア 100ppm(10×10cm)
酢酸 50ppm(10×10cm)
硫化水素 4ppm(10×10cm)
アセトアルデヒド 14ppm(10×10cm)
メチルメルカプタン 8ppm(10×10cm)
ピリジン 12ppm(10×10cm)
イソ吉草酸 約38ppm(6×8cm)
ノネナール 約14ppm(6×8cm)
インドール 約33ppm(6×8cm)
(E)測定時間:2時間後
(F)消臭性に関する試験結果(オリジナル)
アンモニア:99.8%(減少率)
酢酸:89.0%
硫化水素:15.0%
アセトアルデヒド:7.7%
メチルメルカプタン:6.3%
ピリジン:70.6%
イソ吉草酸:91.3%
ノネナール:43.6%
インドール:93.5%
(G)消臭性に関する試験結果(洗濯処理10回後)
アンモニア:98.0%(減少率)
酢酸:94.4%
硫化水素:15.0%
アセトアルデヒド:7.7%
メチルメルカプタン:12.5%
ピリジン:72.9%
イソ吉草酸:97.2%
ノネナール:53.9%
インドール:93.2%
【0018】
このような形状を有する内側部材100は、例えば以下の方法により製造可能である。
まず、上記材料により形成された糸、上記抗菌機能を有する糸、及び/又は、上記消臭機能を有する糸を用いて、全体として略矩形状を有する平らな織物が形成され得る。この平らな織物の表面及び裏面はともに平らであり得る。
次に、上記織物の表面において、各々が略多角形状を呈する複数の凸部(図5に示した凸部104)が形成され得る。上記織物の最外縁部分に形成される凸部を除き、各凸部の周囲には、複数の他の凸部が隣接するように形成され得る。このように形成された各凸部の内部に1つの凹部(図5に示した凹部102)が存在し得る。
さらに、オプションとして、上記織物の裏面においても、上記表面と同様の方法により、複数の凸部が形成され得る。このように形成された各凸部の内部に1つの凹部(図5に示した凹部102)が存在し得る。
【0019】
2-2.外側部材200
外側部材200は、図1及び図2によく示されているように、全体として、略矩形状の形状を有することができる。外側部材200は、図3によく示されているように、内部に内側部材100を収容することができるように袋状を呈することができる。これを可能とするために、外側部材200は、内側部材100よりも大きい形状を有することができる。
【0020】
外側部材200は、綿、絹、麻、化学繊維及びこれらの組み合わせを含む群から選択された材料により形成された織物であり得る。
【0021】
外側部材200は、一実施形態では、全体として1枚の織物を折り曲げて縫うことにより形成され得る。外側部材200は、別の実施形態では、複数枚の織物を組み合わせたものを、同様に折り曲げて縫うことにより形成され得る。
【0022】
外側部材200は、説明の便宜上、複数の部分から構成されるということもできる。例えば、外側部材200は、図1図3を参照すると、表部200Aと、表部200Aに対向する裏部200Bと、表部200Aの上部と裏部200Bの上部とを接続する上部接続部200Cと、表部200Aの下部と裏部200Bの下部とを接続する下部接続部200Dと、を含むことができる。外側部材200は、さらに、上部可動部200Eと、下部可動部200Fと、右部通路200Gと、左部通路200Hと、を含むことができる。
【0023】
(1)表部200A及び裏部200B
表部200A及び裏部200Bの各々は、全体として、矩形状の形状を有することができる。表部200A及び裏部200Bは、これらの間に内側部材100を挟み込むように配置され得る。
【0024】
(2)上部接続部200C
上部接続部200Cは、外側部材200の長手方向(図1及び図2中の左右方向)に沿って延び、略C字状、略へ字状、又は、略U字状等の断面形状を呈し、表部200Aの上端と裏部200Bの上端とを連続的に接続することができる。上部接続部200Cは、その内面において、内側部材100の上端に対向又は隣接することができる。
【0025】
(3)下部接続部200D
下部接続部200Dは、外側部材200の長手方向に沿って延び、略C字状、略へ字状、又は、略U字状等の断面形状を呈し、表部200Aの下端と裏部200Bの下端とを連続的に接続することができる。下部接続部200Dは、その内面において、内側部材100の下端に対向又は隣接することができる。
【0026】
(4)上部可動部200E
上部可動部200Eは、図2によく示されるように、外側部材200の長手方向に沿って延びて略矩形状を呈し、図3によく示されるように、一端において上部接続部200Cに接続され、他端において裏部200Bに接続されている。上部可動部200Eは、外側部材の長手方向に略直交する方向(図3中の上下方向)に沿って折り返す1つの折り返し部210を有することができる。
【0027】
図3によく示されるように、上部可動部200Eは、表部200Aとの間に、内側部材100及び裏部200Bを挟んだ状態において、任意の糸S1を用いて、表部200A、内側部材100及び裏部200Bとともに、外側部材200の長手方向に沿って縫われ得る。これにより、上部可動部200Eは、内側部材100の他方の面100Bに略平行に延びる第1位置(図3に示した位置)と、内側部材100の他方の面100Bから離れる第2位置(図4に示した位置)と、の間において移動可能である。マスク10が未使用の状態又は使用されていない状態では、上部可動部200Eは、第1位置にあり、マスク10が利用者により使用されている状態では、第2位置にある。
【0028】
第1位置にある上部可動部200Eは、必要に応じて利用者がその掌でこの上部可動部200Eを裏部200Bに向かって押圧することにより、裏部200Bの延設面に対して略平行に延びることができる。
【0029】
第2位置にある上部可動部200Eの内面(すなわち裏部200Bに対向する面)は、利用者の顔(特に鼻)に当接することができる。上部可動部200Eは、図1及び図2によく示されるように、糸S1、S3、S4を用いて裏部200B及び表部200Aに縫い付けられていることにより、第2位置から第1位置に復帰する方向に付勢され得る。これにより、上部可動部200Eの内面は、利用者の顔(特に鼻及び頬等)に密着することができる。この結果、上部可動部200Eの内面と利用者の顔との間に生ずる隙間を最小化することができる。
【0030】
(5)下部可動部200F
下部可動部200Fは、図2によく示されるように、外側部材200の長手方向に沿って延びて略矩形状を呈し、図3によく示されるように、一端において下部接続部200Dに接続され、他端において裏部200Bに接続されている。下部可動部200Fは、外側部材200の長手方向に略直交する方向(図3中の上下方向)に沿って折り返す1つの折り返し部220を有することができる。
【0031】
図3によく示されるように、下部可動部200Fは、表部200Aとの間に、内側部材100及び裏部200Bを挟んだ状態において、任意の糸S2を用いて、表部200A、内側部材100及び裏部200Bとともに、外側部材200の長手方向に沿って縫われ得る。これにより、下部可動部200Fは、内側部材100の他方の面100Bに略平行に延びる第3位置(図3に示した位置)と、内側部材100の他方の面100Bから離れる第4位置(図4に示した位置)と、の間において移動可能である。マスク10が未使用の状態又は使用されていない状態では、下部可動部200Fは、第3位置にあり、マスク10が利用者により使用されている状態では、第4位置にある。
【0032】
第3位置にある下部可動部200Fは、必要に応じて利用者がその掌でこの下部可動部200Fを裏部200Bに向かって押圧することにより、裏部200Bの延設面に対して略平行に延びることができる。
【0033】
第4位置にある下部可動部200Fの内面(すなわち裏部200Bに対向する面)は、利用者の顔(特に顎)に当接することができる。下部可動部200Fは、図1及び図2によく示されるように、糸S2、S3、S4を用いて裏部200B及び表部200Aに縫い付けられていることにより、第4位置から第3位置に復帰する方向に付勢され得る。これにより、下部可動部200Fの内面は、利用者の顔(特に顎等)に密着することができる。この結果、下部可動部200Fの内面と利用者の顔との間に生ずる隙間を最小化することができる。
【0034】
(6)右部通路200G
右部通路200Gは、外側部材200の長手方向に略直交する方向(図1図4中の上下方向)に沿って延びて紐300を通過させることができる。右部通路200Gは、例えば、外側部材200の右端部を外側部材200の長手方向に沿って折り返し、このように折り返した部分の端部を、外側部材200の裏部200に対して、任意の糸S3を用いて縫い付けることにより、形成可能である。この場合、糸S3は、外側部材200の長手方向に略直交する方向に沿って延びることができる。
【0035】
(7)左部通路200H
左部通路200Hは、外側部材200の長手方向に略直交する方向(図1図4中の上下方向)に沿って延びて紐300を通過させることができる。左部通路200Hは、例えば、外側部材200の左端部を外側部材200の長手方向に沿って折り返し、このように折り返した部分を、外側部材200の裏部200に対して、任意の糸S4を用いて縫い付けることにより、形成可能である。この場合、糸S4は、外側部材200の長手方向に略直交する方向に沿って延びることができる。
【0036】
2-3.紐300
第1の紐300は、外側部材200の右部通路200Gを通過することができる。第1の紐300の一端302及び他端304は、各々、図1によく示されるように、開放端とされ得る。これにより、マスク10の利用者は、自己の顔の大きさに適合するような位置において、第1の紐300の一端302と他端304とを、図2及び図4によく示されるように、結んで結合することができる。
【0037】
第2の紐300は、外側部材200の左部通路200Hを通過することができる。第2の紐300の一端302及び他端304もまた、各々、図1によく示されるように、開放端とされ得る。これにより、マスク10の利用者は、自己の顔の大きさに適合するような位置において、第2の紐300の一端302と他端304とを、図2及び図4によく示されるように、結んで結合することができる。
【0038】
このような第1の紐300及び第2の紐300は、任意の材料により形成され得る。任意の弾性材料は、綿、絹、麻、不織布、化学繊維、及び、これらの組み合わせから選択された材料であり得る。さらに、任意の弾性材料は、上記材料に加えて、ゴム、伸縮性を有する不織布・化学繊維、及び、これらの組み合わせから選択された材料であり得る。
【0039】
別の実施形態では、第1の紐300及び第2の紐300は、各々、端部のない無端の紐(図示せず)として形成され得る。このような無端の紐は、例えば、上述した一端302と他端304とを融着又は接着することにより実現可能である。
【0040】
上記構成を有するマスク10にあっては、内側部材100と外側部材200の表部200A及び裏部200Bとの間に、多数の空気の層が形成されている。これにより、利用者の口及び鼻から発せられた湿気は、裏部200Bを介して上記多数の空気の層により吸収され、表部200Aを介して外部に放出される、ように促される。これにより、マスク10を装着した利用者は、マスク10に対してさっぱりとした質感を感じることができる。
さらに、マスク10は、このような多数の空気の層が形成されることにより、適度な保温性、吸湿性及び放湿性を高めることができる。
さらにまた、マスク10は、内側部材100が抗菌機能又は消臭機能を有する繊維を含む材料により形成された構成を有することにより、利用者により発せられる飛沫、唾液及び湿気に起因する悪臭の発生を少なくとも部分的に抑えることができる。
さらにまた、マスク10は、洗濯することも可能であるため、使い捨てではなく再利用可能なものとなり得る。このような洗濯を繰り返したとしても、マスク10の内側部材100が有する抗菌機能又は消臭機能は、少なくとも部分的に回復し得る。
このように、マスク10は、従来技術に係る一般的なマスクに比べて向上した機能性及び利便性を有する。
【0041】
3.第1の変形例
図6は、別の実施形態に係るマスクの構成をその一方の面(裏面)からみて模式的に示す底面図である。
図6に示されたマスク20の構成を、図1図5に示された構成と異なる部分のみに着目して説明する。なお、図6に示されたマスク20の構成のうち、図1図5に示されたものと共通する構成に対しては、図1図5に示されたものと同一の参照符号が付されている。
【0042】
マスク20は、マスク10から外側部材200の裏部200Bを除去した構成を有することができる。裏部200Bがないため、内側部材100の他方の面100Bの一部が露出している。すなわち、内側部材100の他方の面100Bの一部は、外側部材200の上部可動部200E、下部可動部200F、右部通路200G及び左部通路200Hにより覆われている一方、他方の面100Bの矩形状を呈する残りの部分は、マスク20の外部に露出している。
【0043】
マスク20にあっては、裏部200Bを欠くことにより、利用者の口及び鼻から発せられた湿気は、裏部200Bを介することなく直接的に、上記多数の空気の層により吸収され、表部200Aを介して外部に放出される、ように促される。これにより、マスク20を装着した利用者は、マスク20に対してさっぱりとした質感をさらに確実に感じることができる。
さらに、マスク20は、裏部200Bを欠くことにより、利用者は、上部可動部200Eを第2位置に移動させ、下部可動部200Fを第4位置に移動させることにより、内側部材100の他方の面100Bの殆どの部分に対して、直接的に接触することができる。これにより、利用者は、マスク20を洗濯する際に、内側部材100をより効果的に洗濯することができる。
【0044】
なお、図6には、内側部材100の他方の面100Bの一部が外部に露出する例が示されているが、これに加えて又はこれに代えて、内側部材100の一方の面100Aの一部が露出するように、外側部材200の表部200Aに1又はそれ以上の開口部(図示しない)を設けることも可能である。
【0045】
4.第2の変形例
図7は、さらに別の実施形態に係るマスクの構成を一方の面(表面)からみて模式的に示す平面図である。図8は、図7に示したマスクの構成を他方の面(裏面)からみて模式的に示す底面図である。図9は、図7に示したマスクの構成を模式的に示す斜視図である。
【0046】
図7に示されたマスク30の構成を、図1図5に示された構成と異なる部分のみに着目して説明する。なお、図7に示されたマスク30の構成のうち、図1図5に示されたものと共通する構成に対しては、図1図5に示されたものと同一の参照符号が付されている。
【0047】
マスク30は、マスク10に用いられた糸S2を欠く。さらに、マスク30においては、外側部材200は、その下部において、外側部材200の長手方向に沿って延びる開口部230を有することができる。開口部230は、外側部材200の内部及び外部の両方に連通することができる。
【0048】
外側部材200の表部200Aは、その下端を、外側部材200の長手方向に略直交する方向に折り返した折り返し部240を有することができる。表部200Aの下端は、表部200Aの他の部分に対して、外側部材200の長手方向に沿って延びる糸S21により縫い付けられ得る。
【0049】
さらに、表部200Aと裏部200Bとは、外側部材200の長手方向に交差する方向に延びる糸S5及び糸S6によって縫い付けられ得る。糸S5及び糸S6は、開口部230の上記長手方向に沿った幅を規定している。
【0050】
マスク30にあっては、内側部材100は、外側部材200に対して何らの糸によっても縫い付けられていないものとすることができる。これにより、内側部材100は、外側部材200に対して移動可能である。この結果、内側部材100は、開口部230を介して、外側部材200の内部から外部に出ることが可能であり、さらに、開口部230を介して、外側部材200の外部から内部に入ることが可能である。このように、内側部材100は、マスク30に対して着脱自在に設けられ得る。
【0051】
マスク30にあっては、内側部材100が外側部材200に対して着脱自在に設けられることにより、利用者は、汚れた内側部材100を外側部材200から取り出して、内側部材100を個別にかつ直接的に洗濯することができる。これにより、利用者は、内側部材100をより清潔に保つことができる。
【0052】
また、マスク30にあっては、外側部材200に対してその内部にアクセス可能な開口部230が設けられている。利用者は、この開口部230を介して、外側部材200の内部を直接的に洗濯することができる。これにより、利用者は、外側部材200の外部だけでなく内部をもより清潔に保つことができる。
【0053】
さらにまた、マスク30にあっては、外側部材200が内側部材100に対して着脱自在に設けられるということもできる。各々が異なる材料、模様、色彩及び/又は装飾が付された複数の外側部材200が、利用者に対して用意されている場合、利用者は、所望するタイミングにおいて、これら複数の外側部材200から、好みの外側部材200を選択し、このように選択された外側部材200の内部に内側部材100を挿入することができる。これにより、利用者は、例えば日又は状況に応じて、複数の外側部材200の中から気に入った外側部材200を選択してマスク30の一部として利用することができる。言い換えれば、利用者は、内側部材100に対して、好みの外側部材200を付け替えることができる。このような使用方法は、内側部材100に比べて、外側部材200がより汚れやすく洗濯すべき頻度が高いパーツであるという事実に鑑みて、合理的である。
【0054】
なお、図7図9には、外側部材200がその下部において開口部230を有する例が示されている。これに代えて又はこれに加えて、外側部材200が、その上部において、外側部材200の長手方向に沿って延びる開口部(図示せず)を有することができる。この開口部もまた、外側部材200の内部及び外部の両方に連通することができる。
【0055】
5.第3の変形例
図10は、さらに別の実施形態に係るマスクの使用時の構成を模式的に示す斜視図である。図11は、図10に示したマスクの未使用時の構成を図10におけるXI-XI’線からみて模式的に示す断面図である。
【0056】
図10に示されたマスク40の構成を、図1図5に示された構成と異なる部分のみに着目して説明する。なお、図10に示されたマスク40の構成のうち、図1図5に示されたものと共通する構成に対しては、図1図5に示されたものと同一の参照符号が付されている。
【0057】
マスク40は、マスク10に設けられた下部可動部200Fに代えて、下部可動部200F’を有することができる。下部可動部200Fは、外側部材200の長手方向に略直交する方向(図3中の上下方向)に沿って折り返す1つの折り返し部220を有するのに対して、下部可動部200F’は、外側部材200の長手方向に略直交する方向(図11中の上下方向)に沿って折り返す2つの折り返し部250、260を有することができる。
【0058】
下部可動部200F’は、内側部材100の他方の面100Bに略平行に延びる第3位置(図11に示した位置)と、内側部材100の他方の面100Bから離れる第4位置(図10に示した位置)と、の間において移動可能である。マスク40が未使用の状態又は使用されていない状態では、下部可動部200F’は、第3位置にあり、マスク40が利用者により使用されている状態では、第4位置にある。
【0059】
第3位置にある下部可動部200F’は、必要に応じて利用者がその掌でこの下部可動部200F’を裏部200Bに向かって押圧することにより、裏部200Bの延設面に対して略平行に延びることができる。
【0060】
第4位置にある下部可動部200F’の内面のうち上方を向くことが可能な内面(すなわち、図10に示す、第1の内面270、第2の内面272及び第3の内面274)は、利用者の顔(特に顎)に当接することができる。下部可動部200F’は、図10によく示されるように、糸S3及び糸S4を用いて裏部200B及び表部200Aに縫い付けられていることにより、第4位置から第3位置に復帰する方向に付勢され得る。これにより、下部可動部200F’の内面270、272、274は、利用者の顔(特に顎等)に密着することができる。この結果、下部可動部200F’の内面270、272、274と利用者の顔との間に生ずる隙間を最小化することができる。
【0061】
さらに、下部可動部200F’は、1つの折り返し部220のみを有する下部可動部200Fに比べて、2つの折り返し部250、260を有することにより、第4位置にある状態において、内側部材100の他方の面100Bからより遠くまで到達することができる。これにより、下部可動部200F’は、第4位置にあるときに、利用者の顔(特に顎)におけるより多くの面積を覆って密着することができる。したがって、マスク40は、外部から利用者の顔に、異物(埃、花粉、細菌、ウイルス等)が付着することを、さらに確実に抑えることができる。
【0062】
なお、下部可動部200F’は、利用者により第3位置から第4位置に移動するように引っ張られた際に損傷を受けることを抑えるために、図11によく示されるように、折り返し部260の近辺において、(内面270、272、274が上方を向くことを阻害しない程度において)外側部材200の長手方向に沿って延びる糸S220により縫い付けられ得る。
【0063】
なお、図10及び図11には、下部可動部200F’が複数(2つ)の折り返し部250、260を有する例が示されているが、下部可動部200F’は、3つ以上の折り返し部を有することも可能である。下部可動部200F’の折り返し部の総数は、マスク40の用途(女性用、子供用、男性用等)及び/又はマスク40のサイズ(大、中、小等)に応じて決定され得る。
【0064】
さらに、図10及び図11には、下部可動部200F’が複数(2つ)の折り返し部250、260を有する例が示されているが、この例に代えて又はこの例に加えて、上部可動部200Eが、下部可動部200F’と同様に、複数(2つ以上)の折り返し部を有することも可能である。また、上部可能部200Eは、単一の折り返し部を有することも可能である。
【0065】
当業者により容易に理解されるように、上述した様々な例は、矛盾の生じさせない限りにおいて、相互に様々なパターンで適切に組み合わせて用いられ得る。例えば、上記第3の例において説明した、1又はそれ以上の折り返し部を有する上部可動部200E及び/又は下部可動部200F’は、本明細書において説明した他の様々な例にも適用することが可能である。
【0066】
6.様々な態様
第1の態様に係るマスクは、「一方の面及び該一方の面に対向する他方の面のうちの少なくとも一方の面において、各々が多角形状に延びる凸部に包囲される複数の凹部を有し、抗菌機能又は消臭機能を有する繊維を含む材料により形成された内側部材と、織物により形成され、該内側部材の前記一方の面のすべて及び該内側部材の前記他方の面の少なくとも一部を覆い、袋状を呈する外側部材と、を具備する」構成を採用することができる。
【0067】
第2の態様に係るマスクは、上記第1の態様において「前記外側部材が、前記内側部材の前記一方の面のすべて、及び、該内側部材の前記他方の面のすべてを覆う」構成を採用することができる。
【0068】
第3の態様に係るマスクは、上記第2の態様において「前記外側部材が、該外側部材の下部及び上部のうちの少なくとも一方において、該外側部材の長手方向に沿って延びる開口部を有し、該開口部が、前記外側部材の内部と該外側部材の外部との間における前記内側部材の移動を許容する」構成を採用することができる。
【0069】
第4の態様に係るマスクは、上記第2の態様において「前記外側部材が、前記内側部材の周囲すべてを包囲して、前記内側部材が該外側部材の外部に移動することを規制する」構成を採用することができる。
【0070】
第5の態様に係るマスクは、上記第1の態様において「前記外側部材が、前記内側部材の前記他方の面の一部を該外側部材の外部に露出させる、矩形状の開口部を有する」構成を採用することができる。
【0071】
第6の態様に係るマスクは、上記第1の態様において「前記外側部材が、前記内側部材の前記他方の面に略平行に延びる第1位置と、該内側部材の前記他方の面から離れる第2位置と、の間において移動可能であって、前記外側部材の上部において該外側部材の長手方向に沿って延びる上部可動部、を含む」構成を採用することができる。
【0072】
第7の態様に係るマスクは、上記第6の態様において「前記上部可動部が、前記長手方向に略直交する方向に沿って折り返す1つ以上の折り返し部を含む」構成を採用することができる。
【0073】
第8の態様に係るマスクは、上記第1の態様において「前記外側部材が、前記内側部材の前記他方の面に略平行に延びる第3位置と、該内側部材の前記他方の面から離れる第4位置と、の間において移動可能であって、前記外側部材の下部において該外側部材の長手方向に沿って延びる下部可動部、を含む」構成を採用することができる。
【0074】
第9の態様に係るマスクは、上記第8の態様において「前記下部可動部が、前記長手方向に直交する方向に沿って折り返す1つ以上の折り返し部を含む」構成を採用することができる。
【0075】
第10の態様に係るマスクは、上記第1の態様から上記第9の態様のいずれかにおいて「前記外側部材が、該外側部材の右端部及び左端部の各々において、該外側部材の長手方向に略直交する方向に沿って延びて紐を通過させる通路を含む」構成を採用することができる。
【0076】
第11の態様に係るマスクは、上記第10の態様において「前記外側部材の前記右端部に形成された前記通路を通過する第1の紐と、該外側部材の前記左端部に形成された前記通路を通過する第2の紐と、をさらに具備する」構成を採用することができる。
【0077】
第12の態様に係るマスクは、上記第11の態様において「前記第1の紐及び前記第2の紐の各々が、一方の端部及び他方の端部を有する紐として形成される」構成を採用することができる。
【0078】
第13の態様に係るマスクは、上記第11の態様において「前記第1の紐及び前記第2の紐の各々が無端の紐として形成される」構成を採用することができる。
【0079】
したがって、本件出願において開示される技術によれば、向上した性能を有するマスクを提供することができる。
【符号の説明】
【0080】
10、20、30、40 マスク
100 内側部材
100A 一方の面
100B 他方の面
102 凹部
104 凸部
200 外側部材
200A 表部
200B 裏部
200C 上部接続部
200D 下部接続部
200E 上部可動部
200F、200F’ 下部可動部
200G 右部通路
200H 左部通路
210、220、240、250、260 折り返し部
230 開口部
300 紐
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11