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特開2023-62566仕分け装置、仕分け方法および仕分けプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023062566
(43)【公開日】2023-05-08
(54)【発明の名称】仕分け装置、仕分け方法および仕分けプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/32 20120101AFI20230426BHJP
【FI】
G06Q50/32
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021172615
(22)【出願日】2021-10-21
(71)【出願人】
【識別番号】399035766
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】會澤 一輝
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC45
(57)【要約】      (修正有)
【課題】郵便物を介した情報のやり取りを効率よく行う仕分け装置、仕分け方法及び仕分けプログラムを提供する。
【解決手段】仕分け装置において、取得部15aは、郵便受けに投函された郵便物の画像を取得する。判別部15bは、取得された画像を解析することにより、不要な郵便物又は重要な郵便物の少なくともいずれかを判別する。分類制御部15cは、判別した結果に応じた所定の区画に郵便物を分類させる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
郵便受けに投函された郵便物の画像を取得する取得部と、
取得された前記画像を解析することにより、不要な郵便物または重要な郵便物の少なくともいずれかを判別する判別部と、
判別された結果に応じた所定の区画に前記郵便物を分類させる分類制御部と、
を有することを特徴とする仕分け装置。
【請求項2】
前記判別部は、所定の形状の郵便物を不要な郵便物または重要な郵便物の少なくともいずれかと判別することを特徴とする請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項3】
前記判別部は、所定の情報を示す郵便物を重要な郵便物または不要な郵便物の少なくともいずれかと判別することを特徴とする請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項4】
前記判別部は、前記所定の形状の郵便物から、さらに所定の情報を示す郵便物を分別することを特徴とする請求項2に記載の仕分け装置。
【請求項5】
重要な郵便物が投函された場合に、前記郵便受けの利用者に通知する通知部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項6】
不要な郵便物が投函された場合に、投函者または前記郵便受けの利用者に報知する報知部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項7】
仕分け装置が実行する仕分け方法であって、
郵便受けに投函された郵便物の画像を取得する取得工程と、
取得された前記画像を解析することにより、不要な郵便物または重要な郵便物の少なくともいずれかを判別する判別工程と、
判別された結果に応じた所定の区画に前記郵便物を分類させる分類制御工程と、
を含んだことを特徴とする仕分け方法。
【請求項8】
郵便受けに投函された郵便物の画像を取得する取得ステップと、
取得された前記画像を解析することにより、不要な郵便物または重要な郵便物の少なくともいずれかを判別する判別ステップと、
判別された結果に応じた所定の区画に前記郵便物を分類させる分類制御ステップと、
をコンピュータに実行させるための仕分けプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仕分け装置、仕分け方法および仕分けプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルの仮想空間に現実空間(リアル)の環境を再現して分析や予測を行うデジタルツインといわれる技術が期待されている。デジタルツインコンピューティングの発展に伴い、人間の行動範囲がバーチャルな世界へ拡大する。例えば、デジタルの世界では個々人が受け取る情報が最適化される。
【0003】
一方、リアルの世界では郵便物を介した情報のやり取りが行われる(特許文献1参照)。リアルの世界では、個人間の私的な情報のやり取りはデジタルの世界に移行して減少する一方、郵便物は減少せずに、地域密着型の広告やチラシや、公的な書面や重要な書面等に二極化することが想定される。また、リアルの世界では、非定住や多拠点生活というように、生活様式が多様化している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-195895号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、郵便物を介した情報のやり取りが非効率になる場合がある。例えば、非定住や多拠点生活のユーザが自宅を長期間不在とする場合に、郵便受けを確認する機会が減る。そうすると、重要な書面の確認が遅れたり、興味のない広告やチラシで郵便受けがあふれてしまったりする恐れがある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、郵便物を介した情報のやり取りを効率よく行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る仕分け装置は、郵便受けに投函された郵便物の画像を取得する取得部と、取得された前記画像を解析することにより、不要な郵便物または重要な郵便物の少なくともいずれかを判別する判別部と、判別された結果に応じた所定の区画に前記郵便物を分類させる分類制御部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、郵便物を介した情報のやり取りを効率よく行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、仕分け装置の概要を説明するための図である。
図2図2は、仕分け装置の概要を説明するための図である。
図3図3は、仕分け装置の概略構成を例示する模式図である。
図4図4は、表示制御部の処理を説明するための図である。
図5図5は、通知部の処理を説明するための図である。
図6図6は、仕分け処理手順を例示するフローチャートである。
図7図7は、仕分けプログラムを実行するコンピュータを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
【0011】
[仕分け装置の概要]
図1および図2は、本実施形態の仕分け装置の概要を説明するための図である。本実施形態の仕分け装置は、郵便受けに投函された郵便物を撮像した画像を用いて、ユーザにとって興味のない広告やチラシ等の不要な郵便物と特定の重要な郵便物とに仕分けを行う。具体的には、仕分け装置は、郵便物を撮像した画像を用いて郵便物の重要/不要を判別し、郵便物を郵便受け内部の所定の区画に分類させる制御を行う。
【0012】
なお、以下の説明において、郵便物とは郵便局が配達したものに限定されず、郵便受けに投函されたものを意味し、広告やチラシ等の他、宅配業者等によるメール便等を含む。
【0013】
ここで、図1に例示する集合住宅の各戸の郵便受けには、投函口の内部の例えば上下あるいは左右等の所定の位置にカメラが設置され、投函時に郵便物を撮影する。そして、図2に示すように、仕分け装置は、撮影された画像を取得して、画像をもとに不要な郵便物と重要な郵便物とを判別する。また、判別装置は、判別結果に応じた区画に郵便物を仕分けするように制御する。例えば、仕分け装置は、図1に示すように、投函された郵便物を並行移動させて判別結果に応じた所定の区画に落とすことにより、適切な区画に収容されるように制御する。これにより、郵便受けの利用者は、不要な郵便物に紛れずに確実に、重要な郵便物を確認することが可能となる。なお、郵便物を撮影するカメラの設置位置や設置台数は特に限定されない。
【0014】
また、仕分け装置は、図2に示すように、重要な郵便物があれば利用者に通知する。これにより、利用者は、容易かつ迅速に重要な郵便物を確認することが可能となる。
【0015】
[仕分け装置の構成]
図3は、仕分け装置の概略構成を例示する模式図である。図3に例示するように、仕分け装置10は、パソコン等の汎用コンピュータで実現され、入力部11、出力部12、通信制御部13、記憶部14、および制御部15を備える。
【0016】
入力部11は、キーボードやマウス等の入力デバイスを用いて実現され、操作者による入力操作に対応して、制御部15に対して処理開始などの各種指示情報を入力する。出力部12は、液晶ディスプレイなどの表示装置、プリンター等の印刷装置等によって実現される。
【0017】
通信制御部13は、NIC(Network Interface Card)等で実現され、ネットワークを介した外部の装置と制御部15との通信を制御する。例えば、通信制御部13は、後述する仕分け処理の対象の郵便受け1の制御機構と制御部15との通信を制御する。
【0018】
記憶部14は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。なお、記憶部14は、通信制御部13を介して制御部15と通信する構成でもよい。
【0019】
本実施形態において、記憶部14には、例えば、後述する仕分け処理に用いられる郵便受け1の情報や郵便受け1の利用者の通知先や通知条件等の情報等が予め記憶されている。
【0020】
制御部15は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて実現され、メモリに記憶された処理プログラムを実行する。これにより、制御部15は、図3に例示するように、取得部15a、判別部15b、分類制御部15c、通知部15dおよび報知部15eとして機能する。なお、これらの機能部は、それぞれあるいは一部が異なるハードウェアに実装されてもよい。例えば、通知部15dおよび報知部15eは、他の機能部とは別の装置に実装されてもよい。また、制御部15は、その他の機能部を備えてもよい。
【0021】
取得部15aは、郵便受け1に投函された郵便物の画像を取得する。例えば、図1に例示した郵便受け1において、郵便物の投函が検知された場合に、投函口の内部の左右に設置されたカメラで郵便物が撮影される。その場合に、取得部15aは、撮影された郵便物の画像を、通信制御部13を介して取得する。
【0022】
判別部15bは、取得された画像を解析することにより、不要な郵便物または重要な郵便物の少なくともいずれかを判別する。具体的には、判別部15bは、所定の形状の郵便物を不要な郵便物または重要な郵便物の少なくともいずれかと判別する。例えば、判別部15bは、所定の形状の郵便物を不要な郵便物と判別する。具体的には、判別部15bは、例えば、封書に入れられていない紙片を広告やチラシ等の不要な郵便物と判別する。折り畳まれた紙片や、宛名が記載されていない封書等を不要な郵便物と判別してもよい。
【0023】
あるいは、判別部15bは、所定の形状の郵便物を重要な郵便物と判別してもよい。例えば、判別部15bは、封書を重要な郵便物と判別してもよい。
【0024】
なお、判別部15bは、例えば、所定の値の範囲の厚みがある郵便物や、少なくとも一方の面に封印箇所等の特定の形状を有する郵便物、あるいは貼付されている切手の金額等を識別して、封書と判別する。
【0025】
判別部15bは、上記のような形状のそれぞれの特徴を学習することにより、不要な郵便物または重要な郵便物のいずれかと判別することが可能となる。なお、判別部15bは、形状の特徴の学習に依る判別に限定されず、例えば、予め設定された条件を満たす形状に応じて、不要な郵便物または重要な郵便物のいずれかと判別してもよい。
【0026】
あるいは、判別部15bは、所定の情報を示す郵便物を不要な郵便物または重要な郵便物の少なくともいずれかと判別する。例えば、判別部15bは、所定の情報を示す郵便物を重要な郵便物と判別する。例えば、判別部15bは、予め利用者に指定された所定の差出人が記載された封書や、会社名等の特定の文字を含んで宛名が記載されている封書等を識別して、重要な郵便物と判別する。「親書」「特定郵便」等の特定の文字や自治体のキャラクターやロゴ等の特定の画像が記載された郵便物を識別して、重要な郵便物と判別してもよい。
【0027】
なお、判別部15bは、不要な郵便物と重要な郵便物との双方を判別してもよいし、不要な郵便物のみを判別してもよいし、重要な郵便物のみを判別してもよい。いずれの場合にも、判別した郵便物をその他の郵便物から分別できればよい。例えば、束になって届いた郵便物等、不要な郵便物とも重要な郵便物とも判別されない郵便物は、その他の郵便物として分別される。
【0028】
また、判別部15bは、所定の形状の郵便物から、さらに所定の情報を示す郵便物を分別してもよい。例えば、判別部15bは、不要な郵便物と判別した郵便物のうち、さらに所定の情報を示す郵便物を重要な郵便物と判別して該不要な郵便物から分別してもよい。つまり、判別部15bは、全ての広告やチラシを不要な郵便物とせずに、特定のチラシを重要な郵便物と判別してもよい。例えば、利用者に予め指定されたPC、家電製品、スイーツ等の特定の物品の画像や物品名を表す文字が記載されたチラシを、重要な郵便物と判別して分別してもよい。
【0029】
または、判別部15bは、所定の情報を示す郵便物を不要な郵便物と判別してもよい。例えば、判別部15bは、形状だけでは不要な郵便物と判別できない場合に、宛名や差出人等の文字や画像の情報を利用して不要な郵便物と判別してもよい。例えば、判別部15bは、予め利用者に指定された所定の差出人名を示す文字や画像等が記載された郵便物を識別して、不要な郵便物と判別してもよい。
【0030】
分類制御部15cは、判別された結果に応じた所定の区画に郵便物を分類させる。ここで、図4は、分類制御部の処理を説明するための図である。分類制御部15cは、判別された郵便物を、図4に例示したように、郵便受け1の内部に予め設定された「重要」「不要」「その他」等の区画のうち判別結果に対応する区画に収納するように、通信制御部13を介して郵便受け1の制御部を制御する。
【0031】
なお、郵便受け1の区画は、図4に例示した区画に限定されない。例えば、「不要」または「重要」のいずれか一方と「その他」との2つの区画でもよい。その場合には、分類制御部15cは、不要または重要と判別した郵便物のみをピックアップして対応する区画に収納することにより、その他の郵便物と分別する。
【0032】
図3の説明に戻る。通知部15dは、重要な郵便物が投函された場合に、郵便受け1の利用者に通知する。例えば、通知部15dは、予め設定された利用者のeメールアドレス等の所定の通知先に、重要な郵便物が投函された旨のメッセージを送信する。その際に、通知部15dは、投函された日時を併せて通知してもよい。また、通知部15dは、撮影された郵便物の画像を添付してもよい。通知する内容等の通知条件を利用者が予め設定できるようにしてもよい。
【0033】
ここで、図5は、通知部の処理を説明するための図である。例えば、通知部15dは、図5に例示するように、予め設定された特定の郵便物が投函されたことを郵便受け1の利用者に通知する。図5に示す例では、差出人、宛先名、投函された日時および郵便物の画像が通知されている。
【0034】
報知部15eは、不要な郵便物が投函された場合に、投函者または郵便受け1の利用者に報知する。例えば、報知部15eは、宛名間違いの郵便物が投函された場合に、アラーム音を発信したりアラームランプを点灯したり、投函された郵便物を投函口や所定の排出口等から外部に排出させたりして、投函者に報知してもよい。その場合には、報知部15eは、通信制御部13を介して郵便受け1の制御部を制御して、上記のような報知を実行させる。あるいは、報知部15eは、予め設定された数以上の不要な郵便物が投函された場合等の所定の条件を満たした場合に、通知部15dと同様に郵便受け1の利用者に通知してもよい。
【0035】
[仕分け処理手順]
次に、図6を参照して、本実施形態に係る仕分け装置10による仕分け処理の一例について説明する。図6は、仕分け処理手順を例示するフローチャートである。図6のフローチャートは、例えば、仕分け処理の開始を指示する入力があったタイミングで開始される。
【0036】
まず、取得部15aが、郵便受け1に投函された郵便物の画像を取得する(ステップS1)。次に、判別部15bが、取得された画像を解析する(ステップS2)。
【0037】
そして、判別部15bは、所定の形状の郵便物を、例えば不要な郵便物と判別する(ステップS3、Yes→S6)。例えば、判別部15bは、封書に入れられていない紙片を広告やチラシ等の不要な郵便物と判別する。あるいは、判別部15bは、折り畳まれた紙片や、宛名が記載されていない封書等を不要な郵便物と判別する。
【0038】
次に、判別部15bは、所定の情報を示す郵便物を、例えば重要な郵便物と判別する(ステップS3、No→ステップS4、Yes→S5)。例えば、判別部15bは、予め利用者に指定された所定の差出人が記載された封書や、会社名等の特定の文字を含んで宛名が記載されている封書等を識別して、重要な郵便物と判別する。あるいは、判別部15bは、「親書」「特定郵便」等の特定の文字が記載された郵便物を識別して、重要な郵便物と判別する。一方、判別部15bは、所定の情報が示されていない郵便物を不要な郵便物と判別する(ステップS4、No→S6)。
【0039】
そして、分類制御部15cが、判別された結果に応じた所定の区画に郵便物を分類させる(ステップS7)。例えば、分類制御部15cは、判別された郵便物を、郵便受け1の内部に予め設定された「重要」「不要」「その他」等の区画のうち判別結果に対応する区画に収納するように、通信制御部13を介して郵便受け1の制御部を制御する。これにより、一連の仕分け処理が終了する。
【0040】
[効果]
以上、説明したように、上記実施形態の仕分け装置10では、取得部15aが、郵便受け1に投函された郵便物の画像を取得する。また、判別部15bが、取得された前記画像を解析することにより、不要な郵便物または重要な郵便物の少なくともいずれかを判別する。また、分類制御部15cが、判別された結果に応じた所定の区画に前記郵便物を分類させる。
【0041】
これにより、郵便受け1の利用者は、非定住や多拠点生活で自宅を長期間不在として、郵便受け1を確認する機会が限られていても、重要な郵便物が不要な郵便物に紛れてしまうことを抑止して、重要な郵便物を確実に確認することが可能となる。したがって、郵便物を介した情報のやり取りを効率よく行うことが可能となる。
【0042】
具体的には、判別部15bは、所定の形状の郵便物を不要な郵便物または重要な郵便物の少なくともいずれかと判別する。これにより、例えば、利用者にとって興味のない広告やチラシを容易に不要な郵便物として分別することが可能となる。
【0043】
また、判別部15bは、所定の情報を示す郵便物を重要な郵便物または不要な郵便物の少なくともいずれかと判別する。これにより、例えば、郵便受け1の利用者が重要と判別された郵便物を見落とすことなく確実に確認することが可能となる。
【0044】
また、判別部15bは、所定の形状の郵便物から、さらに所定の情報を示す郵便物を分別してもよい。例えば、不要な郵便物から、さらに所定の情報を示す郵便物を重要な郵便物と判別して該不要な郵便物から分別する。これにより、例えば、利用者にとって興味のある特定の広告やチラシを分別することが可能となる。
【0045】
また、通知部15dが、重要な郵便物が投函された場合に、郵便受け1の利用者に通知する。これにより、利用者は、容易かつ迅速に重要な郵便物を確認することが可能となる。
【0046】
また、報知部15eが、不要な郵便物が投函された場合に、投函者または郵便受け1の利用者に報知する。これにより、不要な郵便物で郵便受け1があふれてしまうような状況を回避することが可能となる。
【0047】
[システム構成等]
図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUやGPUおよび当該CPUやGPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0048】
また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0049】
[プログラム]
上記実施形態において説明した仕分け装置が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。例えば、実施形態に係る仕分け装置10が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータがプログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。
【0050】
図7は、仕分けプログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有する。これらの各部は、バス1080によって接続される。
【0051】
メモリ1010は、ROM(Read Only Memory)1011およびRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、ハードディスクドライブ1031に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1041に接続される。ディスクドライブ1041には、例えば、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が挿入される。シリアルポートインタフェース1050には、例えば、マウス1051およびキーボード1052が接続される。ビデオアダプタ1060には、例えば、ディスプレイ1061が接続される。
【0052】
ここで、ハードディスクドライブ1031は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093およびプログラムデータ1094を記憶する。上記実施形態で説明した各情報は、例えばハードディスクドライブ1031やメモリ1010に記憶される。
【0053】
また、仕分けプログラムは、例えば、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュール1093として、ハードディスクドライブ1031に記憶される。具体的には、上記実施形態で説明した仕分け装置10が実行する各処理が記述されたプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1031に記憶される。
【0054】
また、仕分けプログラムによる情報処理に用いられるデータは、プログラムデータ1094として、例えば、ハードディスクドライブ1031に記憶される。そして、CPU1020が、ハードディスクドライブ1031に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出して、上述した各手順を実行する。
【0055】
なお、仕分けプログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1031に記憶される場合に限られず、例えば、着脱可能な記憶媒体に記憶されて、ディスクドライブ1041等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、仕分けプログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
【0056】
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述および図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
【符号の説明】
【0057】
1 郵便受け
10 仕分け装置
11 入力部
12 出力部
13 通信制御部
14 記憶部
15 制御部
15a 取得部
15b 判別部
15c 分類制御部
15d 通知部
15e 報知部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-02-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
郵便受けに投函された郵便物の画像を取得する取得部と、
取得された前記画像を解析することにより、所定の値の範囲の厚みがある郵便物、少なくとも一方の面に封印箇所を有する郵便物、あるいは貼付されている切手の金額を含む郵便物を識別して、識別結果に応じて、不要な郵便物または重要な郵便物の少なくともいずれかを判別する判別部と、
判別された結果に応じた所定の区画に前記郵便物を分類させる分類制御部と、
を有することを特徴とする仕分け装置。
【請求項2】
前記判別部は、所定の情報を示す郵便物を重要な郵便物または不要な郵便物の少なくともいずれかと判別することを特徴とする請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項3】
重要な郵便物が投函された場合に、前記郵便受けの利用者に通知する通知部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項4】
不要な郵便物が投函された場合に、投函者または前記郵便受けの利用者に報知する報知部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項5】
仕分け装置が実行する仕分け方法であって、
郵便受けに投函された郵便物の画像を取得する取得工程と、
取得された前記画像を解析することにより、所定の値の範囲の厚みがある郵便物、少なくとも一方の面に封印箇所を有する郵便物、あるいは貼付されている切手の金額を含む郵便物を識別して、識別結果に応じて、不要な郵便物または重要な郵便物の少なくともいずれかを判別する判別工程と、
判別された結果に応じた所定の区画に前記郵便物を分類させる分類制御工程と、
を含んだことを特徴とする仕分け方法。
【請求項6】
郵便受けに投函された郵便物の画像を取得する取得ステップと、
取得された前記画像を解析することにより、所定の値の範囲の厚みがある郵便物、少なくとも一方の面に封印箇所を有する郵便物、あるいは貼付されている切手の金額を含む郵便物を識別して、識別結果に応じて、不要な郵便物または重要な郵便物の少なくともいずれかを判別する判別ステップと、
判別された結果に応じた所定の区画に前記郵便物を分類させる分類制御ステップと、
をコンピュータに実行させるための仕分けプログラム。