(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023062686
(43)【公開日】2023-05-08
(54)【発明の名称】発光装置
(51)【国際特許分類】
F21K 9/275 20160101AFI20230426BHJP
F21K 9/278 20160101ALI20230426BHJP
F21V 29/503 20150101ALI20230426BHJP
F21V 29/70 20150101ALI20230426BHJP
F21V 19/00 20060101ALI20230426BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20230426BHJP
【FI】
F21K9/275
F21K9/278
F21V29/503
F21V29/70
F21V19/00 450
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022167550
(22)【出願日】2022-10-19
(31)【優先権主張番号】202122535847.8
(32)【優先日】2021-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヘ リ
【テーマコード(参考)】
3K013
【Fターム(参考)】
3K013BA01
3K013CA05
3K013EA09
(57)【要約】
【課題】電源ボードの固定材料が少なくてすみ、重さを低減可能な発光装置を提供する。
【解決手段】発光装置は、ケースと、ヒートシンクと、光源モジュールボードと、電源ボードとを含み、光源モジュールボードは、ヒートシンクに取り付けられ、ヒートシンクは、ケースに取り付けられ、ヒートシンクは、板状の平台を含み、平台には、平台に対して突出する複数の爪部が設けられ、複数の爪部が電源ボードを挟持することにより、電源ボードは、平台に垂直になるようにヒートシンクに対して固定され、電源ボードは、光源モジュールボードに電気的に接続されている。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースと、ヒートシンクと、光源モジュールボードと、電源ボードとを含む発光装置において、
前記光源モジュールボードは、前記ヒートシンクに取り付けられ、前記ヒートシンクは、前記ケースに取り付けられ、前記ヒートシンクは、板状の平台を含み、
前記平台には、前記平台に対して突出する複数の爪部が設けられ、前記複数の爪部が前記電源ボードを挟持することにより、前記電源ボードは、前記平台に垂直になるように前記ヒートシンクに対して固定され、前記電源ボードは、前記光源モジュールボードに電気的に接続されていることを特徴とする発光装置。
【請求項2】
前記複数の爪部による前記電源ボードを挟持する挟持力の方向は、前記電源ボードに垂直であることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
各前記爪部は弾性片であり、前記弾性片は前記平台と一体に形成され、前記弾性片は、前記平台に接続される根元部と、前記平台から離れた自由端部とを含み、
前記根元部は、前記平台に垂直な方向に延び、前記自由端部は、前記平台から離れる方向に延びるとともに、前記電源ボードから離れる方向に延びることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
【請求項4】
各前記爪部は剛性片であり、前記剛性片の間には収容空間が形成され、前記電源ボードの一部は、前記剛性片により挟持されて固定されるように前記収容空間に挿入されることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
【請求項5】
前記電源ボードの縁部は、前記平台に当接することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項6】
前記複数の爪部は、2列に配置され、
一方の列の前記爪部と他方の列の前記爪部とが互いにずれているか、又は一方の列の前記爪部と他方の列の前記爪部とが互いに位置合わせされていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項7】
前記複数の爪部の数は、2~4個であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項8】
前記複数の爪部は、金属製であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項9】
前記ケースは、前記電源ボードが収容されている収容キャビティを含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項10】
前記光源モジュールボードは、前記平台に平行になるように前記平台の前記ケースから離れた側に取り付けられ、前記平台には、貫通孔が設けられ、前記電源ボードと前記光源モジュールボードは、前記貫通孔を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明分野に関し、より詳しくは、発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光源として発光ダイオード(LED)を用い、主に光源モジュールボードと、ヒートシンクと、電源ボードと、ケースとを含む発光装置はよく知られている。従来の発光装置では、通常、電源ボードは、ケース内部に固定的に取り付けられ、光源モジュールボードは、ヒートシンクに取り付けられている。ヒートシンクは、ケースに取り付けられ、光源モジュールボードと電源ボードはピン(PIN針)を介して集積回路ソケットに電気的に接続されている。
【0003】
しかし、例えば特許文献1に記載のライトバルブにおいては、電源ボードの機械的固定は、例えばケースと一体になる非金属プラスチック部品などのケース内の固定装置に依存しているが、これらの固定装置は、照明装置の重さの増加を招いた。電源ボードは、ヒートシンクに接触せず、電源ボードの放熱は、ケース内の固定装置に依存しているため、放熱が思わしくない。また、ピンと集積回路ソケットとの位置決めは、ヒートシンクとランプ台との位置決めによって間接的に行われるため、発光装置の組立が不便になる。加工誤差や組立誤差の影響により、ピンと集積回路ソケットに応力が発生しやすいため、発光装置の信頼性に影響を与える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の目的は、電源ボードの固定材料が少なくてすみ、重さを低減可能な発光装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示は、以下の技術的手段を採用する。
【0007】
本開示の発光装置は、ケースと、ヒートシンクと、光源モジュールボードと、電源ボードとを含み、光源モジュールボードは、ヒートシンクに取り付けられ、ヒートシンクは、ケースに取り付けられ、ヒートシンクは、板状の平台を含み、平台には、平台に対して突出する複数の爪部が設けられ、複数の爪部が電源ボードを挟持することにより、電源ボードは、平台に垂直になるようにヒートシンクに対して固定され、電源ボードは、光源モジュールボードに電気的に接続されていることを特徴とする。
【0008】
選択可能な一実施形態では、複数の爪部による電源ボードを挟持する挟持力の方向は、電源ボードに垂直であるようにしてもよい。
【0009】
選択可能な一実施形態では、各爪部は弾性片であり、弾性片は平台と一体に形成され、弾性片は、平台に接続される根元部と、平台から離れた自由端部とを含み、根元部は、平台に垂直な方向に延び、自由端部は、平台から離れる方向に延びるとともに、電源ボードから離れる方向に延びるようにしてもよい。
【0010】
選択可能な一実施形態では、各爪部は剛性片であり、剛性片の間には収容空間が形成され、電源ボードの一部は、剛性片により挟持されて固定されるように収容空間に挿入されるようにしてもよい。
【0011】
選択可能な一実施形態では、電源ボードの縁部は、平台に当接するようにしてもよい。
【0012】
選択可能な一実施形態では、複数の爪部は、2列に配置され、一方の列の爪部と他方の列の爪部とが互いにずれているか、又は一方の列の爪部と他方の列の爪部とが互いに位置合わせされているようにしてもよい。
【0013】
選択可能な一実施形態では、複数の爪部の数は、2~4個としてもよい。
【0014】
選択可能な一実施形態では、複数の爪部は、金属製としてもよい。
【0015】
選択可能な一実施形態では、ケースは、電源ボードが収容されている収容キャビティを含むようにしてもよい。
【0016】
選択可能な一実施形態では、光源モジュールボードは、平台に平行になるように平台のケースから離れた側に取り付けられ、平台には、貫通孔が設けられ、電源ボードと光源モジュールボードは、貫通孔を介して電気的に接続されているようにしてもよい。
【発明の効果】
【0017】
本開示に係る照明装置は、電源ボードの固定材料が少なくてすみ、重さが低減可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本開示の一実施例に係る発光装置の斜視図を示す。
【
図2】
図1の発光装置のヒートシンクの斜視図を示す。
【
図3】
図1の発光装置の光源モジュールボードの斜視図を示す。
【
図4】
図1の発光装置のヒートシンク及び光源モジュールボードの組立図を示す。
【
図5】
図1の発光装置のヒートシンクの断面図を示す。
【
図6】
図1の発光装置の電源ボードの斜視図を示す。
【
図7】
図1の発光装置のヒートシンク及び電源ボードの組立図を示す。
【
図8】
図1の発光装置のヒートシンク、光源モジュールボード及び電源ボードの組立図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら、本開示の例示的な実施例を説明する。これらの具体的な説明は、当業者が本発明をどのように実施するかを教示するためのものにすぎず、本発明のすべての実施可能な形態を網羅するものではなく、本発明の範囲を限定するものでもないと理解されるべきである。
【0020】
なお、本開示に記載される「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」は、本開示の発光装置の使用状態を限定するものではなく、本開示の発光装置の構造を容易に説明するためのものにすぎない。前後方向は電源ボードに垂直であり、上下方向は板状の平台に垂直であり、左右方向は前後方向及び上下方向に垂直である。本開示に記載される「爪部」は、平台における電源ボードを固定できる構造を指し、本開示の実施例で言及される第1の弾性片及び第3の弾性片であってもよいが、これらに限定されない。
【0021】
図1~
図8は、本開示の一実施例に係る発光装置の構造を示す。
【0022】
図1は、本開示の一実施例に係る発光装置を示す。発光装置は、ヒートシンク1と、光源モジュールボード2と、電源ボード3(
図6、
図7及び
図8を参照)と、グローブ4と、ケース5と、口金6とを含む。ヒートシンク1は、ケース5の内部に取り付けられ、光源モジュールボード2は、ヒートシンク1に取り付けられる。
【0023】
図2は、
図1の発光装置のヒートシンク1を示す。ヒートシンク1は金属製であり、頂部及び側壁により一端が閉じられた円筒状に形成され、その頂部が閉じられて円板状の平台11が形成されている。ヒートシンク1の頂部の直径は、その底部の直径よりも大きいため、ヒートシンク1は、ラッパ状のような形状をなしている。平台11には、方形の第1の貫通孔12、方形の第2の貫通孔13及び方形の第3の貫通孔14が設けられている。
【0024】
第1の貫通孔12は、平台11の中央部に設けられ、第1の貫通孔12の前側及び後側には、2つの方形の第2の貫通孔13がそれぞれ設けられている。第1の貫通孔12と後側の第2の貫通孔13との間には、2つの第3の貫通孔14が設けられており、2つの第3の貫通孔14はそれぞれ、第1の貫通孔12の左右両側に位置する。
【0025】
2つの第2の貫通孔13の後側縁部には、断面がZ字形の2つの第2の弾性片131がそれぞれ設けられている。第2の弾性片131は、平台11をプレスすることにより形成されてもよい。第2の弾性片131は、第3のアーム部1311、第4のアーム部1312及び第5のアーム部1313を含む。第3のアーム部1311は、平台11が所在する平面に位置し、前後方向に延びる。第3のアーム部1311の後側端部である第2の弾性片131の根元部は、第2の貫通孔13の後側縁部に接続され、第3のアーム部1311の前側端部は、第2の貫通孔13の内部に位置する。第4のアーム部1312は、上下方向に延びる。第4のアーム部1312の下側端部は、第3のアーム部1311の前側端部に接続され、第4のアーム部1312の上側端部は、平台11の上面の上側に位置する。第5のアーム部1313は、前後方向に延びる。第5のアーム部1313の後側端部は、第4のアーム部1312の上側端部に接続され、第5のアーム部1313の前側端部である第2の弾性片131の自由端部は、前方に延びるとともに上方に延びる。第2の弾性片131は弾性を有するため、第2の弾性片131の自由端部は、平台11に対して互いにさらに分離可能である。
【0026】
図3は、
図1の発光装置の光源モジュールボード2を示す。光源モジュールボード2は方形板状をなし、その上面には、光源として10個の発光ダイオード21が設けられ、10個の発光ダイオード21は、環状に配列されている。光源モジュールボード2の中央部には、第1の貫通孔12に対応する集積回路ソケット22が設けられている。集積回路ソケット22の前側及び後側には、第2の弾性片131に対応する第4の貫通孔23及び切欠部24がそれぞれ設けられている。
【0027】
図4は、
図1の発光装置のヒートシンク1及び光源モジュールボード2の組立図を示す。組立時に、光源モジュールボード2の下面を平台11の上面に当接させることにより、2つの第2の弾性片131は、第4の貫通孔23及び切欠部24をそれぞれ通過する。2つの第2の弾性片131が弾性変形し、2つの第2の弾性片131の自由端部が平台11に対して互いにさらに分離するように光源モジュールボード2を後側に移動させる。光源モジュールボード2の取り付けが完了すると、第5のアーム部1313の下面は、光源モジュールボード2の上面に当接し、第4のアーム部1312の前側面は、第4の貫通孔23及び切欠部24の内側に当接する。第2の弾性片131は弾性力により光源モジュールボード2を挟持するため、光源モジュールボード2は、平台11に対して固定される。集積回路ソケット22は、第1の貫通孔12と位置合わせされている。
【0028】
図5は、
図1の発光装置のヒートシンク1の断面図を示す。第1の貫通孔12の後側縁部には、プレスにより形成された2つの第1の弾性片121が設けられている。2つの第1の弾性片121は、2つの第1の弾性片121が平台11の前後方向に延びる中心線に対して左右対称に配置されるように、第1の貫通孔12の後側縁部の左右両側端部にそれぞれ設けられている。第1の弾性片121は、第1のアーム部1211と、第2のアーム部1212とを含む。第1のアーム部1211は、上下方向に延び、その上側端部である第1の弾性片121の根元部は、第1の貫通孔12の後側縁部に接続されている。第2のアーム部1212の上側端部は、第1のアーム部1211の下側端部に接続されている。第2のアーム部1212は、下方に延びるとともに前方に延びるため、第2のアーム部1212と第1のアーム部1211は、一定の角度をなしている。
【0029】
2つの第3の弾性片141は平台11の前後方向に延びる中心線に対して左右対称に配置されるように、2つの第3の貫通孔14の前側縁部には、2つの第3の弾性片141がそれぞれ設けられている。第3の弾性片141は、平台11をプレスすることにより形成される。第3の弾性片141は、第6のアーム部1411と、第7のアーム部1412とを含む。第6のアーム部1411は、上下方向に延び、その上側端部である第3の弾性片141の根元部は、第3の貫通孔14の前側縁部に接続されている。第7のアーム部1412の上側端部は、第6のアーム部1411の下側端部に接続されている。第7のアーム部1412は、下方に延びるとともに後方に延びるため、第7のアーム部1412と第6のアーム部1411は、一定の角度をなしている。
【0030】
第1の弾性片121及び第3の弾性片141は、電源ボード3を挟持するためのものであり、第1の弾性片121は、1列に形成され、第3の弾性片141は、別の列に形成されている。前後方向に沿って見たとき、第1の弾性片121と第3の弾性片141は互いにずれている。左右方向に沿って見たとき、第1の弾性片121と第3の弾性片141が互いにずれることにより、第1の弾性片121と第3の弾性片141との間には、電源ボード3が挿入される収容空間が形成されている。第1の弾性片121及び第3の弾性片141は、第1の弾性片121及び第3の弾性片141の自由端部が互いにさらに分離するように、前後方向に弾性変形可能である。
【0031】
本実施例では、第1の弾性片121、第2の弾性片131及び第3の弾性片141は、平台11をプレスすることにより形成されるため、加工プロセスが簡単であり、発光装置の製造コストが効果的に低減される。また、第1の弾性片121、第2の弾性片131及び第3の弾性片141の自由端部と根元部が一定の角度をなしており、光源モジュールボード2及び電源ボード3の取付をガイドする機能を有するため、光源モジュールボード2及び電源ボード3の組立の難しさが低減される。
【0032】
図6は、
図1の発光装置の電源ボード3を示す。電源ボード3には、ピン31(PIN針)が設けられ、ピン31は、電源ボード3に平行な方向に沿って上方へ延び、電源ボード3の外部に突出している。
【0033】
図7は、
図1の発光装置のヒートシンク1及び電源ボード3の組立図を示す。電源ボード3は、前後方向に垂直である。電源ボード3は、ヒートシンク1の下方から収容空間に入り、第1の弾性片121は、電源ボード3の前側面を挟持し、第3の弾性片141は、電源ボード3の後側面を挟持する。第1の弾性片121及び第3の弾性片141は、第1の弾性片121及び第3の弾性片141が電源ボード3を弾性的に挟持するように弾性変形する。電源ボード3の取り付けが完了すると、電源ボード3は、平台11に垂直であり、電源ボード3の上縁部は、平台11の下面に当接し、ピン31は、第1の貫通孔12を通過して平台11の上面側に突出する。安全に絶縁することを考慮して、電源ボード3の上縁部が平台11に当接する場合、電源ボード3の上縁部及び上縁部に近い部分には配線が設けられておらず、電源ボード3の配線は、平台11及び爪部と適切な絶縁距離を保っている。
【0034】
電源ボード3は、第1の弾性片121及び第3の弾性片141を介してヒートシンク1に固定的に接続されているため、電源ボード3の固定材料が節約され、発光装置の重さが低減される。ヒートシンク1は、電源ボード3の熱を伝達できるため、発光装置の放熱効率が向上され、さらに発光装置の寿命が延ばされる。電源ボード3の配線は、平台11及び爪部と適切な絶縁距離を保っているため、発光装置が安全で信頼できる。
【0035】
図8は、
図1の発光装置のヒートシンク1、光源モジュールボード2及び電源ボード3の組立図を示す。組立時に、まず、光源モジュールボード2を平台11の上面に取り付ける。光源モジュールボード2の取り付けが完了した後に、電源ボード3を平台11の下面に取り付ける。電源ボード3を取り付ける際、ピン31を集積回路ソケット22に位置合わせして集積回路ソケット22に挿入して接続することにより、電源ボード3と光源モジュールボード2との電気的接続を実現する。電源ボード3の取り付けが完了すると、ピン31は、集積回路ソケット22を通過して集積回路ソケット22の上側に突出する。
【0036】
電源ボード3及び光源モジュールボード2はいずれも、ヒートシンク1に取り付けられているため、電源ボード3と光源モジュールボード2との位置決め誤差が低減され、発光装置の組立が容易になる。電源ボード3と光源モジュールボード2が集積回路ソケット22とピン31で接続されると、集積回路ソケット22とピン31との間の応力が効果的に低減され、発光装置の信頼性が向上される。
【0037】
本開示は、以下の利点のうちの少なくとも1つを有する。
【0038】
(i)電源ボード3は、第1の弾性片121及び第3の弾性片141を介してヒートシンク1に固定的に接続されているため、電源ボード3の固定材料が節約され、発光装置の重さが低減される。ヒートシンク1は、電源ボード3の熱を伝達できるため、発光装置の放熱効率が向上され、さらに発光装置の寿命が延ばされる。電源ボード3の配線は、平台11及び爪部と適切な絶縁距離を保っているため、発光装置が安全で信頼できる。
【0039】
(ii)電源ボード3及び光源モジュールボード2はいずれも、ヒートシンク1に取り付けられているため、電源ボード3と光源モジュールボード2との位置決め誤差が低減され、発光装置の組立が容易になる。電源ボード3と光源モジュールボード2が集積回路ソケット22とピン31で接続されると、集積回路ソケット22とピン31との間の応力が効果的に低減され、発光装置の信頼性が向上される。
【0040】
(iii)第1の弾性片121、第2の弾性片131及び第3の弾性片141は、平台11をプレスすることにより形成されるため、加工プロセスが簡単であり、発光装置の製造コストが効果的に低減される。また、第1の弾性片121、第2の弾性片131及び第3の弾性片141の自由端部と根元部が一定の角度をなしており、光源モジュールボード2及び電源ボード3の取付をガイドする機能を有するため、光源モジュールボード2及び電源ボード3の組立の難しさが低減される。
【0041】
上記実施形態は、例示的なものにすぎず、本発明を限定するものではないと理解されるべきである。当業者は、本発明の範囲を逸脱することなく、本開示の教示から上記実施形態に対して様々な変形や変更を行うことができる。
【0042】
爪部は、第1の弾性片121又は第3の弾性片141に限定されず、係止爪やスナップなどの構造であってもよいし、単純な突出構造であってもよい。爪部は、それ自体の弾性変形による弾性力により電源ボード3を挟持することに限定されず、締り嵌め、構造的ロック、ボルト接続、ねじ接続、接着などによって電源ボード3を固定してもよい。例えば、爪部は、剛性片であってもよく、剛性片の間には収容空間が形成され、電源ボード3の一部は、剛性片により挟持されて固定されるように収容空間に挿入される。具体的には、剛性片間の収容空間は、拡開形状又は収束形状に形成されてもよく、電源ボード3は、収容空間に対応する形状に形成されている。爪部は、電源ボード3に垂直な方向に電源ボード3を挟持することに限定されず、電源ボード3に平行な方向又は他の任意の方向から電源ボード3を挟持してもよい。爪部は、平台11と一体に形成されることに限定されず、係合、接着、ボルト接続、ねじ接続などによって平台11に接続されてもよい。第1のアーム部1211及び第6のアーム部1411は、上下方向に延びることに限定されず、第1のアーム部1211は、下方に延びるとともに後方に延びてもよく、第6のアーム部1411は、下方に延びるとともに前方に延びてもよい。爪部の数及び配置形態は、実施例に示される数及び配置形態に限定されない。第1の弾性片121及び第3の弾性片141の左右方向の長さは限定されず、例えば、2つの第1の弾性片121は接触しているか、又は、一体に形成してもよい。
【0043】
光源モジュールボード2及び電源ボード3はいずれも、プリント回路基板だけでなく、プリント回路基板に設けられた電子部品も含むプリント回路基板アセンブリ(PCBA)である。光源モジュールボード2と電源ボード3は、集積回路ソケット22とピン31を用いて接続されることに限定されず、導線、フラットケーブルなどにより電気的に接続されてもよい。
【0044】
ヒートシンク1の形状は、実施例に示される形状に限定されず、板状などの任意の形状であってもよい。ヒートシンク1は、金属製に限定されず、プラスチック、セラミックス、グラファイトなどの材料によって製造されてもよい。
【0045】
光源モジュールボード2は、光源として発光ダイオード21を用いることに限定されない。発光ダイオード21の数及び配置形態は、実施例に示される数及び配置形態に限定されない。
【0046】
発光装置は、ヒートシンク1、光源モジュールボード2、電源ボード3、グローブ4、ケース5及び口金6からなることに限定されず、任意の可能な部品をさらに含んでもよい。
【符号の説明】
【0047】
1 ヒートシンク、11 平台、12 第1の貫通孔、121 第1の弾性片、1211 第1のアーム部、1212 第2のアーム部、13 第2の貫通孔、131 第2の弾性片、1311 第3のアーム部、1312 第4のアーム部、1313 第5のアーム部、14 第3の貫通孔、141 第3の弾性片、1411 第6のアーム部、1412 第7のアーム部、2 光源モジュールボード、21 発光ダイオード(LED)、22 集積回路ソケット、23 第4の貫通孔、24 切欠部、3 電源ボード、31 ピン、4 グローブ、5 ケース、6 口金