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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023062722
(43)【公開日】2023-05-09
(54)【発明の名称】給水器用補助具
(51)【国際特許分類】
   A01K 39/02 20060101AFI20230427BHJP
【FI】
A01K39/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021172777
(22)【出願日】2021-10-22
(71)【出願人】
【識別番号】393022746
【氏名又は名称】ジェックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中谷 康富
(72)【発明者】
【氏名】大島 巧士
【テーマコード(参考)】
2B102
【Fターム(参考)】
2B102AA04
2B102AB12
2B102AB24
(57)【要約】
【課題】ペット用給水器の吐出管から吐出された液体の勢いを弱めることができる給水器用補助具を提供する。
【解決手段】給水器用補助具1は、ペット用給水器10の吐出管122に挿入可能な挿入部2と、吐出管122から吐出された液体が流入する内部空間31を有する排出部3と、を備え、挿入部2は、吐出管122と内部空間31とを連通する連通路23を備え、排出部3は、内部空間31に流入した液体を外部に排出するための排出口32を備え、内部空間31の流路面積は、連通路23の流路面積よりも大きい。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペット用給水器の吐出管に挿入可能な挿入部と、
前記吐出管から吐出された液体が流入する内部空間を有する排出部と、を備え、
前記挿入部は、前記吐出管と前記内部空間とを連通する連通路を備え、
前記排出部は、前記内部空間に流入した液体を外部に排出するための排出口を備え、
前記内部空間の流路面積は、前記連通路の流路面積よりも大きい、給水器用補助具。
【請求項2】
前記挿入部は、前記連通路を絞る絞り部を備える、請求項1に記載の給水器用補助具。
【請求項3】
前記排出部は、複数の排出口を備え、
前記複数の排出口は、前記排出部の側面又は下面に整列して配置されている、請求項1又は2に記載の給水器用補助具。
【請求項4】
前記排出部は、複数の排出口を備え、
前記複数の排出口は、前記排出部の側面の上側に整列して配置され、
前記複数の排出口が配置されている前記排出部の側面は、前記挿入部の挿入方向に沿って延びている、請求項1又は2に記載の給水器用補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペット用給水器に取付可能な給水器用補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
非特許文献1には、ペット用給水器の吐出管に挿入可能な挿入部と、挿入部先端の全周から斜め下方に向かって放射状に延びる排出部と、を備え、挿入部は、吐出管と排出部とを連通する連通路を備える、給水器用補助具が開示されている。当該給水器用補助具をペット用給水器に取り付けることによって、吐出管から吐出された液体が排出部に沿って排出される。これにより、ペットの好みに合わせてペット用給水器の液体の流れを変えることができる。
【0003】
しかしながら、当該給水器用補助具は、吐出管から吐出された液体がそのまま排出部に沿って排出されているので、ペットの好みに合わせて吐出管から吐出された液体の勢いを弱めることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【非特許文献1】楽天市場、「NPET自動給水器」、[online]、[令和3年10月21日検索]、インターネット〈URL:https://item.rakuten.co.jp/npetstore/ypd-c001-rt/?sid=shop_header_rk〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の目的は、ペット用給水器の吐出管から吐出された液体の勢いを弱めることができる給水器用補助具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
給水器用補助具は、ペット用給水器の吐出管に挿入可能な挿入部と、前記吐出管から吐出された液体が流入する内部空間を有する排出部と、を備え、前記挿入部は、前記吐出管と前記内部空間とを連通する連通路を備え、前記排出部は、前記内部空間に流入した液体を外部に排出するための排出口を備え、前記内部空間の流路面積は、前記連通路の流路面積よりも大きい。
【0007】
斯かる構成によれば、ペット用給水器の吐出管から吐出された液体が連通路を介して排出部の内部空間に流入した際、内部空間に流入した液体の流速を落とすことができる。これにより、排出部の排出口から排出される液体の勢いを吐出管から吐出された液体の勢いよりも弱めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態1に係る給水器用補助具をペット用給水器に取り付けた状態を示す斜視図である。
図2図2は、同実施形態に係る給水器用補助具をペット用給水器に取り付けた状態を示す断面図である。
図3図3は、図2の領域IIIの拡大図である。
図4図4は、同実施形態に係る給水器用補助具の正面図である。
図5図5は、同実施形態に係る給水器用補助具の側面図である。
図6図6は、実施形態2に係る給水器用補助具の正面図である。
図7図7は、同実施形態に係る給水器用補助具の側面図である。
図8図8は、図7のVIII-VIII線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<実施形態1>
まずは、給水器用補助具を取り付け可能なペット用給水器の一例について、図1及び図2を参照しながら説明する。なお、各図(図3図8も同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
【0010】
図1に示すように、ペット用給水器10は、犬や猫などのペット用として用いられる給水器である。図2に示すように、ペット用給水器10は、液体(例えば、水)を貯留する貯水タンク11と、貯水タンク11よりも上方に液体を吐出する吐出部12と、液体を濾過するフィルター13と、吐出部12及びフィルター13を保持する保持部14と、を備えている。
【0011】
貯水タンク11は、内部にペット用の飲み水を貯留できるように水密性を有し、上端が開口された容器によって構成されている。貯水タンク11の周壁は、断面略円形状に形成されている。そして、貯水タンク11は、後述するポンプ121の位置決めをするための位置決め部111を備えている。位置決め部111は、貯水タンク11の底部に配置されている。
【0012】
保持部14は、貯水タンク11の上端開口部を覆うように着脱自在に取り付けられる。保持部14は、貯水タンク11に取り付けるための取付部141と、フィルター13を保持するためのフィルター保持部142と、後述する吐出管122を保持するための吐出管保持部143と、を備えている。取付部141は、貯水タンク11の周壁から上方に延びるように略円管状に形成されている。
【0013】
フィルター保持部142は、略椀型状に形成されている。そして、フィルター保持部142の上端は、取付部141の上端と接合されている。フィルター保持部142は、フィルター13を通過した液体を貯水タンク11に戻すための通水孔142aと、通水孔142aから落下した液体をポンプ121から遠ざける落下調整部142bと、を備える。通水孔142aは、フィルター保持部142の底部に配置されている。落下調整部142bは、通水孔142aを下側から覆うように配置されている。そして、落下調整部142bは、貯水タンク11の周壁に向かって斜め下方向に延びている。落下調整部142bを設けることにより、通水孔142aから液体が落下した際に、ポンプ121が気泡を吸い込むことを防止することができる。
【0014】
吐出管保持部143は、略円管状に形成されている。吐出管保持部143は、フィルター保持部142の底部中央を貫通するように配置されている。そして、吐出管保持部143は、吐出管122を保持するための雌ねじ部143aを備えている。
【0015】
吐出部12は、貯水タンク11内の液体を上方に吐出するためのポンプ121及び吐出管122と、吐出管122から吐出された液体をペットに与えるための給水トレイ123と、を備えている。ポンプ121は、貯水タンク11の底部に配置され、位置決め部111によって位置決めされる。
【0016】
吐出管122は、略円管状に形成されている。吐出管122は、上下方向に沿って配置され、吐出管122の下端がポンプ121と連結されている。本実施形態において、吐出管122は、上側に向かって径が大きくなっているが、これに限られない。例えば、吐出管122の径は、一定であってもよく、上側に向かって径が小さくなっていてもよい。また、吐出管122は、例えば、上下方向に対し傾斜して配置されてもよい。
【0017】
吐出管122は、吐出管保持部143に着脱可能な雄ねじ部122aを備えている。雄ねじ部122aは、吐出管122の外周面に配置されている。吐出管122を吐出管保持部143に挿通し、雄ねじ部122aを雌ねじ部143aに螺合させることによって、吐出管122は、吐出管保持部143に保持される。
【0018】
給水トレイ123は、吐出管122から斜め下方に延びる略傘状に形成されている。そして、給水トレイ123の上端中央が開口するように、給水トレイ123の上端は、吐出管122の上端と接合されている。給水トレイ123は、略椀型状のフィルター保持部142の内側に配置され、且つ、フィルター13を覆うように配置されている。そして、給水トレイ123の外周縁部とフィルター保持部142との間には、給水トレイ123から溢れた液体をフィルター13に落下させるための円環状の隙間G1が設けられている。
【0019】
給水トレイ123は、吐出管122から吐出された液体を貯める貯水部123aと、貯水部123aから溢れた液体を排水する複数の排水路123bと、を備える。貯水部123aは、円環状の窪みであり、給水トレイ123の下端部に配置されている。排水路123bは、貯水部123aから給水トレイ123の外周縁部に向かって延びる窪みであり、隙間G1と接続されている。
【0020】
フィルター13は、不図示の濾材と、濾材を収容するフィルタートレイ131と、を備えている。フィルタートレイ131は、円環状に形成され、フィルター保持部142の底部に載置されている。
【0021】
ペット用給水器10は以上のように構成されており、貯水タンク11内にペットの飲料用として所定量の液体が貯留された状態でポンプ121を駆動すると、貯水タンク11内の液体がポンプ121によって吐出管122に吐出され、その液体が吐出管122を上昇して、吐出管122の上端開口部から給水トレイ123の上面に吐出される。吐出された液体は自重によって、外周方向に拡散しながら給水トレイ123に沿って流下していき、排水路123bによって給水トレイ123の外側に排水される。排水された液体は、フィルター13の濾材を上から下に通過して、通水孔142aから貯水タンク11内に戻る。
【0022】
このようにペット用給水器10は、液体を貯水タンク11と給水トレイ123との間を循環させて、フィルター13で濾過した綺麗な液体を犬や猫などのペットに飲用させるものである。
【0023】
次に、実施形態1に係る給水器用補助具1について、図2図5を参照しながら説明する。
【0024】
図2に示すように、給水器用補助具1は、ペット用給水器10の吐出管122に挿入可能な挿入部2と、吐出管122から吐出された液体を排出可能な排出部3と、を備えている。本実施形態において、挿入部2(後述する絞り部24を除く)及び排出部3は、別体で形成され、後述する連結部30(図3参照)を挿入部2に嵌め込むことによってそれぞれが一体化される。これにより、挿入部2及び排出部3の色や材質を異ならせることができる。なお、例えば、挿入部2及び排出部3は、一体で形成されていてもよい。
【0025】
挿入部2は、吐出管122よりも一回り小さい管状に形成されている。挿入部2の形状は、吐出管122の形状によって適宜設定される。本実施形態において、挿入部2は、直線状に延びると共に円管状に形成されているが、これに限られない。例えば、挿入部2は、曲線状に延びていてもよく、角管状に形成されていてもよい。
【0026】
図3に示すように、挿入部2は、吐出管122の上端と接触する凸部21と、シール材15を取り付けるための凹部22と、を備えている。なお、例えば、挿入部2は、凸部21又は凹部22を備えないという、構成であってもよい。また、例えば、挿入部2は、吐出管122に固定可能な固定部を備える、という構成であってもよい。
【0027】
凸部21は、挿入部2の外周面から外側に突出した突起である。本実施形において、凸部21は、断面略三角形状に形成され、挿入部2の外周面の全周に亘って設けられているが、これに限られない。本実施形態において、挿入部2の吐出管122への挿入長さL1は、挿入部2の下端部(吐出管122側の端部)から凸部21までの長さによって定まる。挿入長さL1は、給水器用補助具1の大きさや固定部の有無などによって適宜設定される。
【0028】
凹部22は、挿入部2の外周面からの内側に凹んだ凹みである。凹部22は、断面略四角形状に形成され、挿入部2の外周面の全周に亘って設けられている。凹部22は、挿入部2の下端部と凸部21との間に配置されている。シール材15としては、例えば、Oリングを用いることができる。これにより、吐出管122と挿入部2との間から液体が漏れることを防止することができ、吐出管122から吐出された液体を排出部3から排出することができる。
【0029】
挿入部2は、吐出管122と排出部3(後述する内部空間31)とを連通する連通路23を備えている。連通路23は、管状の挿入部2の内部に位置している。本実施形態において、連通路23は、直線状に延びると共に断面略円形状に形成されているが、これに限られない。例えば、連通路23は、曲線状に延びていてもよい。また、本実施形態において、連通路23の中心軸と挿入部2の外周面の中心軸とは、一致している(同心)が、これに限られない。
【0030】
本実施形態において、挿入部2は、連通路23を絞る絞り部24を備えている。絞り部24は、凸部21よりも上側(排出部3側)に配置されている。なお、絞り部24は、例えば、凸部21よりも下側(吐出管122側)に配置されていてもよい。
【0031】
絞り部24は、連通路23の内側に突出した突起である。本実施形態においては、絞り部24は、略円管状に形成され、連通路23の中心軸と絞り部24の中心軸とが一致しているが、これに限られない。絞り部24における連通路23の直径D2は、絞り部24よりも下側(吐出管122側)における連通路23の直径D1よりも小さい。絞り部24の大きさや形状は、ポンプ121の性能などによって適宜設定される。
【0032】
本実施形態において、絞り部24は、排出部3に設けられた連結部30に形成されているが、これに限られない。連結部30は、略円管状に形成され、下端側に絞り部24が形成されている。連結部30の内部には、連通路23の一部である連結路301が設けられている。
【0033】
連結部30を連通路23に挿入することによって、排出部3と挿入部2とを連結することができる。連結部30には、連通路23と連結部30との間から液体が漏れることを防止するためのシール材16(例えば、Oリング)を取り付ける凹部302が設けられている。
【0034】
図2に示すように、排出部3は、吐出管122から吐出された液体が連通路23を介して流入する内部空間31を有する形状に形成されている。本実施形態において、排出部3は、ビスケット状に形成されているが、これに限られない。例えば、排出部3は、その他の食べ物やキャラクターなどの形状に形成されていてもよい。
【0035】
内部空間31の流路面積は、連通路23の流路面積よりも大きい。そして、内部空間31に流入する液体の流速を確実に弱める観点から、後述する排出口32よりも下側における内部空間31の最大流路面積(位置P1)は、内部空間31と連通路23との合流位置P2における連通路23の流路面積の1.5倍以上であることが好ましく、2倍以上であることがより好ましい。流路面積は、液体が流れる方向と直交する断面(本実施形態においては水平面)における流路の面積である。
【0036】
図2図4及び図5に示すように、排出部3は、内部空間31に流入した液体を排出部3の外部に排出するための排出口32を備える。排出口32は、内部空間31から外側に向かって排出部3を貫通する貫通孔である。本実施形態において、排出口32は、断面略円形状に形成されているが、これに限られない。例えば、排出口32は、排出部3のデザインに合わせた形状(例えば、三角形状)に形成されていてもよい。
【0037】
本実施形態において、排出部3は、複数の排出口32を備え、複数の排出口32は、排出部3の両側面の上側に整列して配置されている。なお、排出口32は、例えば、単数であってもよく、片側面の下側に配置されていてもよい。複数の排出口32が配置されている排出部3の側面は、挿入部2の挿入方向(上下方向)に沿って延びているが、これに限られない。
【0038】
複数の排出口32の合計流路面積は、排出口32から排出される液体の流速を確実に弱める観点から、絞り部24における連通路23の流路面積よりも大きいことが好ましい。そして、複数の排出口32は、排出口32によって液体の流速が変化すること防止する観点から、水平方向に沿って整列して配置されていることが好ましい。
【0039】
図2に示すように、排出部3は、吐出管122から吐出された液体の流速を弱めるためのリブ33を備える。リブ33は、内部空間31に配置されている。そして、リブ33は、連通路23の延長線上に配置される中央リブ331と、内部空間31の端部に配置される端部リブ332と、を備える。斯かる構成によれば、吐出管122から吐出された液体が中央リブ331に衝突することにより、液体の流速を弱めることができる。また、内部空間31に流入した液体が端部リブ332と衝突することにより、液体の流速を弱めることができる。なお、排出部3は、例えば、リブ33を備えない、という構成であってもよい。
【0040】
本実施形態において、中央リブ331は、断面T字状に形成されている。そして、端部リブ332は、内部空間31の端部に複数配置され、それぞれ整列して配置されている。なお、中央リブ331及び端部リブ332は、上記に限られない。
【0041】
<実施形態2>
次に、実施形態2に係る給水器用補助具1について、図6図8を参照しながら実施形態1に係る給水器用補助具1と異なる構成について説明する。説明を省略した構成については、実施形態1と同様である。
【0042】
図6図8に示すように、給水器用補助具1は、挿入部2と排出部3とを備えている。本実施形態において、給水器用補助具1は、挿入部2と排出部3の一部(下部)とが一体となって形成されており、排出部3の他部(上部)が別体で形成されている。
【0043】
挿入部2は、吐出管122の上端と接触する段差部25を備えている。挿入部2は、段差部25より下側において吐出管122の径よりも小さい円管状に形成され、段差部25より上側において吐出管122の径よりも大きい円管状に形成されている。挿入部2の吐出管122への挿入長さL2は、挿入部2の下端部から段差部25までの長さによって定まる。挿入部2は、実施形態1における絞り部24(図3参照)を備えていない。
【0044】
排出部3は、雲状に形成されている。排出部3の内部空間31の流路面積は、連通路23の流路面積よりも大きい。そして、内部空間31に流入する液体の流速を確実に弱める観点から、排出口32よりも下側における内部空間31の最大流路面積(位置P3)は、内部空間31と連通路23との合流位置P2における連通路23の流路面積の1.5倍以上であることが好ましい。
【0045】
排出部3は、複数の排出口32を備え、複数の排出口32は、排出部3の下面に整列して配置されている。本実施形態において、複数の排出口32は、連通路23の合流位置P2の外側を囲うように水平方向に沿って整列して配置されているが、これに限られない。
【0046】
以上より、本実施形態に係る給水器用補助具1は、ペット用給水器10の吐出管122に挿入可能な挿入部2と、吐出管122から吐出された液体が流入する内部空間31を有する排出部3と、を備え、挿入部2は、吐出管122と内部空間31とを連通する連通路23を備え、排出部3は、内部空間31に流入した液体を外部に排出するための排出口32を備え、内部空間31の流路面積は、連通路23の流路面積よりも大きい、という構成が好ましい。
【0047】
斯かる構成によれば、ペット用給水器10の吐出管122から吐出された液体が連通路23を介して排出部3の内部空間31に流入した際、内部空間31に流入した液体の流速を落とすことができる。これにより、排出部3の排出口32から排出される液体の勢いを吐出管122から吐出された液体の勢いよりも弱めることができ、例えば、給水器用補助具1を付け変えることにより、ペットの好みに合わせて排出口32から排出される液体の勢いを調整することができる。
【0048】
また、本実施形態に係る給水器用補助具1において、挿入部2は、連通路23を絞る絞り部24を備える、という構成が好ましい。
【0049】
斯かる構成によれば、排出部3の内部空間31への液体の流入を減らすことができ、排出口32から排出される液体の流量を少なくすることができる。これにより、排出部3の排出口32から排出される液体の勢いを吐出管122から吐出された液体の勢いよりも弱めることができ、例えば、給水器用補助具1を付け変えることにより、ペットの好みに合わせて排出口32から排出される液体の勢いを調整することができる。
【0050】
また、本実施形態に係る給水器用補助具1において、排出部3は、複数の排出口32を備え、複数の排出口32は、排出部3の側面又は下面に整列して配置されている、という構成が好ましい。
【0051】
斯かる構成によれば、複数の排出口32から液体を排出することができる。これにより、ペットは、複数の方向から液体を飲むことができる。
【0052】
また、本実施形態に係る給水器用補助具1において、排出部3は、複数の排出口32を備え、複数の排出口32は、排出部3の側面の上側に整列して配置され、複数の排出口32が配置されている排出部3の側面は、挿入部2の挿入方向(上下方向)に沿って延びている、という構成が好ましい。
【0053】
斯かる構成によれば、排出部3の側面の上側に排出口32を配置することによって、吐出管122から吐出された液体の流速をさらに落とすことができる。これにより、排出口32から排出される液体の勢いをさらに弱くすることができ、例えば、液体を排出部3の側面に沿わせて排出することができる。
【0054】
なお、給水器用補助具1は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、給水器用補助具1は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0055】
1:給水器用補助具、2:挿入部、21:凸部、22:凹部、23:連通路、24:絞り部、25:段差部、3:排出部、30:連結部、301:連結路、302:凹部、31:内部空間、32:排出口、33:リブ、331:中央リブ、332:端部リブ、10:ペット用給水器、11:貯水タンク、111:位置決め部、12:吐出部、121:ポンプ、122:吐出管、122a:雄ねじ部、123:給水トレイ、123a:貯水部、123b:排水路、13:フィルター、131:フィルタートレイ、14:保持部、141:取付部、142:フィルター保持部、142a:通水孔、142b:落下調整部、143:吐出管保持部、143a:雌ねじ部、15:シール材、16:シール材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8