(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023062758
(43)【公開日】2023-05-09
(54)【発明の名称】モータユニット及びファン
(51)【国際特許分類】
H02P 29/00 20160101AFI20230427BHJP
【FI】
H02P29/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021172847
(22)【出願日】2021-10-22
(71)【出願人】
【識別番号】000228730
【氏名又は名称】ニデックアドバンスドモータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002723
【氏名又は名称】高法弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】石川 理朋
【テーマコード(参考)】
5H501
【Fターム(参考)】
5H501AA08
5H501DD01
5H501DD08
5H501JJ03
5H501KK05
(57)【要約】
【課題】外部デバイスとの通信について改善したモータユニットを提供することである。
【解決手段】モータユニットであって、モータと、駆動用マイコンと、通信用マイコンと、を有するモータユニットであって、前記駆動用マイコンは、前記モータを駆動すると共に、前記通信用マイコンと第1通信プロトコルで通信し、前記通信用マイコンは、前記駆動用マイコンと第1通信プロトコルで通信すると共に、外部デバイスと前記第1通信プロトコルを含む複数種類の通信プロトコルで通信可能であり、前記外部デバイスは、前記通信用マイコンを介して、前記駆動用マイコンと前記第1通信プロトコルで通信可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータと、駆動用マイコンと、通信用マイコンと、
を有するモータユニットであって、
前記駆動用マイコンは、前記モータを駆動すると共に、前記通信用マイコンと第1通信プロトコルで通信し、
前記通信用マイコンは、前記駆動用マイコンと第1通信プロトコルで通信すると共に、外部デバイスと前記第1通信プロトコルを含む複数種類の通信プロトコルで通信可能であり、
前記外部デバイスは、前記通信用マイコンを介して、前記駆動用マイコンと前記第1通信プロトコルで通信可能である、
モータユニット。
【請求項2】
前記通信用マイコンは、前記外部デバイスと第2通信プロトコルで通信可能であり、
前記通信用マイコンは、前記外部デバイスとの通信の前記第2通信プロトコルと、前記駆動用マイコンとの通信の前記第1通信プロトコルと、のプロトコル変換を行う、
請求項1に記載のモータユニット。
【請求項3】
前記通信用マイコンは、前記外部デバイスと前記第1通信プロトコルで通信する第1通信モードと、前記外部デバイスと第2通信プロトコルで通信する第2通信モードと、を切り替え可能である、
請求項1又は2に記載のモータユニット。
【請求項4】
前記通信用マイコンは、電源投入時には前記第2通信モードで起動する、
請求項3に記載のモータユニット。
【請求項5】
前記通信用マイコンは、前記外部デバイスから切替信号を受信したことに応じて前記第2通信モードから前記第1通信モードに切り替える、
請求項4に記載のモータユニット。
【請求項6】
前記切替信号は、所定のパルス波形である、
請求項5に記載のモータユニット。
【請求項7】
前記通信用マイコンは、前記切替信号を受信したことで切替準備モードに遷移し、
前記通信用マイコンは、前記切替準備モードのときに、切替要求信号を受信したことに応じて前記第2通信モードから前記第1通信モードに切り替える、
請求項5又は6に記載のモータユニット。
【請求項8】
前記切替要求信号は、前記第1通信モードで用いる信号であり、
前記通信用マイコンは、前記切替要求信号を前記駆動用マイコンに送信し、前記駆動用マイコンからの応答を前記外部デバイスに送信することで、前記第1通信モードを確立する、
請求項7に記載のモータユニット。
【請求項9】
前記モータは、ブラシレスDCモータである、
請求項1から8のいずれか1項に記載のモータユニット。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の前記モータユニットと、
前記モータによって回転するインペラと、
を有する
ファン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータユニット及びファンに関する。
【背景技術】
【0002】
モータユニットにはモータ及びモータの駆動を制御する駆動用マイコンが搭載される。このようなモータユニットでは、PC等の外部デバイスから受信したデータの種類に応じて異なる処理が必要になる場合がある。例えば、特許文献1に記載の発明では、入力されたOn/Off信号に基づいて、入力されたパルス列信号の出力先をモータの位置制御を行う位置制御手段にするか、モータのパラメータを設定するパラメータ設定手段にするかを切り替えることで、データの種類に応じて異なる処理を実施可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、モータユニットには、外部デバイスからモータを効率よく制御するために、モータや駆動用マイコンのほか、外部デバイスと通信する通信用マイコンが搭載される場合がある。
【0005】
このようなモータユニットでは、通信用マイコンによって汎用的な通信プロトコルに対応する場合がある。また、駆動用マイコンに対するモータ固有の制御等に関する通信は、汎用的な通信プロトコルによる通信では対応できない場合や、公にすることを避けたい場合がある。このような場合において、外部デバイスから駆動用マイコンにアクセスするには通信用マイコンを介することになるため、駆動用マイコンに対するモータ固有の制御等に関する通信が出来ないという問題があった。あえて、通信用マイコンを介さずに駆動用マイコンにアクセスするために、信号線を引き出したりプローブを挿入するのはモータユニットの構造上困難な場合がある。
【0006】
このように、従来、モータユニットと外部デバイスとの通信について改善の余地があった。
【0007】
本発明の目的は、外部デバイスとの通信について改善したモータユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の例示的な第1発明は、モータユニットであって、モータと、駆動用マイコンと、通信用マイコンと、を有するモータユニットであって、前記駆動用マイコンは、前記モータを駆動すると共に、前記通信用マイコンと第1通信プロトコルで通信し、前記通信用マイコンは、前記駆動用マイコンと第1通信プロトコルで通信すると共に、外部デバイスと前記第1通信プロトコルを含む複数種類の通信プロトコルで通信可能であり、前記外部デバイスは、前記通信用マイコンを介して、前記駆動用マイコンと前記第1通信プロトコルで通信可能である。
【発明の効果】
【0009】
本願の例示的な第1発明によれば、外部デバイスとの通信について改善したモータユニットを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係るモータユニットを示すブロック図である。
【
図2】外部デバイス200、通信用マイコン30及び駆動用マイコン20による通信の流れの一例を示すタイムチャートである。
【
図3】通信用マイコン30による通信プロトコルの切り替え処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るモータユニットについて説明する。
【0012】
[第1実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係るモータユニットを示すブロック図である。
モータユニット100は、モータ10と、モータ10を駆動する駆動用マイコン20と、駆動用マイコン20と通信すると共に外部デバイス200と通信を行う通信用マイコン30と、を有する。
【0013】
モータ10は、例えばブラシレスDCモータである。モータ10は、駆動用マイコン20によって駆動可能なモータであれば他の種類のモータであってもよい。また、モータ10は、如何なるものを回転させるために用いるものであってもよいが、例えば、モータ10によってインペラを回転させることで送風を行うファンに用いるものであってもよい。
【0014】
駆動用マイコン20は、通信用マイコン30を介して受信するコマンドに応じてモータ10を駆動する。例えばモータ10がブラシレスDCモータの場合には、モータ10の各相に流れる電流の大きさやタイミング等を制御する事で、コマンドに応じた回転数やトルク等が出力される。
【0015】
通信用マイコン30は、外部デバイス200との間で、第1通信プロトコル及び第2通信プロトコルの2種類の通信プロトコルを切り替えて通信することが可能である。通信用マイコン30は、外部デバイス200との間で3種類以上の通信プロトコルを切り替えて通信するものであってもよい。
【0016】
外部デバイス200は、例えば、モータユニット100と通信するための通信I/F基板、及び通信I/F基板と通信するPCである。外部デバイス200は、通信用マイコン30と通信するデバイスであれば、他の如何なるデバイスであってもよい。外部デバイス200は、通信用マイコン30との間で、第1通信プロトコル及び第2通信プロトコルの2種類の通信プロトコルを切り替えて通信することが可能である。外部デバイス200は、通信用マイコン30との間で3種類以上の通信プロトコルを切り替えて通信するものであってもよい。
【0017】
通信用マイコン30と駆動用マイコン20とは、第1通信プロトコルで通信する。駆動用マイコン20は、通信用マイコン30を介して受信した外部デバイス200からのコマンドに応じてモータ10を駆動する。また、駆動用マイコン20は、モータ10の状態を検出し、検出した状態についての情報を、通信用マイコン30を介して外部デバイス200に送信するものであってもよい。
【0018】
外部デバイス200と通信用マイコン30との間の通信、及び通信用マイコン30と駆動用マイコン20との間の通信は、例えば、半二重のシリアル通信である。外部デバイス200と通信用マイコン30との間の通信、及び通信用マイコン30と駆動用マイコン20との間の通信は、他の通信方式を採用可能な場合がある。
【0019】
第1通信プロトコルは、例えば、モータ10及び駆動用マイコン20に固有の情報等の送受信に適した通信プロトコルである。第2通信プロトコルは、例えば、汎用的な通信プロトコルであって、モータ10及び駆動用マイコン20の汎用的な制御に適している。
【0020】
第2通信プロトコルは、汎用的な通信プロトコルであるため、モータ10及び駆動用マイコン20に固有の情報等の送受信には適さない場合がある。例えば、モータ固有のパラメータやシリアルナンバなどの情報は、第2通信プロトコルではアクセスできず、第1通信プロトコルで通信する。
【0021】
通信用マイコン30と駆動用マイコン20との間は第1通信プロトコルで通信するため、外部デバイス200と通信用マイコン30とが第2通信プロトコルで通信する場合には、通信用マイコン30は、第1通信プロトコルと第2通信プロトコルとのプロトコル変換を行う。
【0022】
また、外部デバイス200と通信用マイコン30とが第1通信プロトコルで通信する場合には、通信用マイコン30は、信号の中継を行う。これにより外部デバイス200と駆動用マイコン20とが直接に通信することが可能となる。
【0023】
本実施形態によれば、通信用マイコン30が外部デバイス200と第2通信プロトコルで通信可能であることで、汎用的な制御に対応することが出来る。また、本実施形態によれば、通信用マイコン30が外部デバイス200と第1通信プロトコルで通信可能であることで、モータ10及び駆動用マイコン20に固有の情報等の送受信に対応することが出来る。
【0024】
本実施形態によれば、通信用マイコン30が外部デバイス200と第1通信プロトコルで通信することで、モータ固有パラメータ,プログラムやそのバージョン情報,シリアルナンバ,ロットナンバ等の読み出し、書き込み及び消去等を行うことが出来る。
【0025】
本実施形態によれば、通信用マイコン30が外部デバイス200と第1通信プロトコルで通信することで、モータ固有パラメータとシリアルナンバを紐付けし,この情報を外部デバイス200に保存することでトレーサビリティ管理に利用することが出来る.
【0026】
また本実施形態によれば、通信用マイコン30が外部デバイス200と第1通信プロトコルで通信することで、モータユニット100の量産時のパラメータ調整、出荷検査の作業を自動化することが出来る。また、モータユニット100の出荷検査記録を外部デバイス200に保存することが出来、これにより製品の信頼性を向上することが出来る。
【0027】
また本実施形態によれば、通信用マイコン30が外部デバイス200と第1通信プロトコルで通信することで、駆動用マイコン20のファームウェアの更新機能を提供することが出来、ソフトウェアに不具合が発生した際のソフト改修を容易にすることが出来る。
【0028】
なお、第2通信プロトコルでの通信では、モータ固有ではないモータ操作、パラメータ読み出し等を行うことが出来る。第2通信プロトコルでの通信で実行可能なモータ操作、パラメータ読み出し等は、第1通信プロトコルでの通信でも行うことが出来る。
【0029】
図2は、外部デバイス200、通信用マイコン30及び駆動用マイコン20による通信の流れの一例を示すタイムチャートである。
第1通信プロトコルでの通信は、常に外部デバイス200から開始する。外部デバイス200は、外部デバイス200と通信用マイコン30との間の通信が半二重のため、通信用マイコン30からのレスポンス(ACK(肯定応答)/NAK(否定応答))があるか、又はタイムアウトになるかまで次の送信を行わない・
【0030】
図2の例では、まず外部デバイス200は、通信用マイコン30に対して、駆動用マイコン20へのコマンドであるコマンド1を第1通信プロトコルで送信する。コマンド1を受信した通信用マイコン30は、受信したコマンド1を駆動用マイコン20に対して第1通信プロトコルで送信する。
【0031】
コマンド1を受信した駆動用マイコン20は、コマンド1の内容に応じてモータ10を駆動するとともに、通信用マイコン30に対してレスポンス1を第1通信プロトコルで送信する。
【0032】
レスポンス1を受信した通信用マイコン30は、受信したレスポンス1を外部デバイス200に対して第1通信プロトコルで送信する。レスポンス1を受信した外部デバイス200は、次のコマンドであるコマンド2を、通信用マイコン30に対して第1通信プロトコルで送信する。以下、同様に進む。
【0033】
通信用マイコン30は、外部デバイス200と第1通信プロトコルで通信する第1通信モードと、外部デバイス200と第2通信プロトコルで通信する第2通信モードと、を切り替え可能である。以下、
図3を参照して、この通信モードの切り替えについて説明する。
【0034】
図3は、通信用マイコン30による通信プロトコルの切り替え処理の一例を示すフローチャートである。
この例では、モータユニット100の電源をONしたとき(ステップS301)、通信用マイコン30は、第2通信モードで外部デバイス200と通信するように起動する(ステップS302)。外部デバイス200は、モータユニット100の通信用マイコン30を第1通信モードで動作させたい場合には、通信用マイコン30に対し切替信号を送信し、その後、通信用マイコン30に対し切替要求信号を送信する。
【0035】
通信用マイコン30は、第2通信モードでの動作を続け、切替信号の受信を待つ(ステップS303:No)。通信用マイコン30は、切替信号を受信したならば(ステップS303:Yes)、切替準備モードに遷移する。切替信号は、例えば、所定のパルス波形の信号であり、例えば、0Vと24Vとを100Hzの周波数で1秒以上繰り返すパルス波形の信号である。ステップS303において、通信用マイコン30は、切替信号を1秒以上継続して受信しなかった場合は、切替信号を受信していないと判定してもよい。このようにすることで、ノイズを切替信号と誤認してしまうことを防ぐことが出来る。切替準備モードでは、第1通信モードで通信を行うことが出来る。
【0036】
通信用マイコン30は、切替準備モードにおいて、切替要求信号の受信を待つ(ステップS304)。通信用マイコン30は、切替要求信号を受信しなければ(ステップS304:No)、タイムアウトかを判定する。タイムアウトの場合(ステップS305:Yes)はステップS303に戻り、タイムアウトでなければ(ステップS305:No)ステップS304に戻る。切替要求信号は、第1通信モードで用いる信号であってもよい。
【0037】
通信用マイコン30は、切替要求信号を受信したならば(ステップS304:Yes)、第2通信モードから第1通信モードへと切り替える(ステップS306)。また、このとき、通信用マイコン30は、駆動用マイコン20に切替要求信号を送信し、切替要求信号に対する駆動用マイコン20からのレスポンスを待つ。通信用マイコン30は、駆動用マイコン20からレスポンスを受信したなら、切替要求信号に対するレスポンスを外部デバイス200に送信する。外部デバイス200は、このレスポンスを受信することで、第1通信プロトコルで通信するモードを確立するようにしてもよい。この場合、外部デバイス200は、切替要求信号に対するレスポンスを所定時間内に受信しなかった場合は、第2通信プロトコルで通信するモードにしてもよい。通信用マイコン30は、切替要求信号を駆動用マイコン20に送信し、駆動用マイコン20からのレスポンスを外部デバイス200に送信することで、第1通信モードを確立するものであってもよい。
【0038】
<モータユニット100及びファンの作用・効果>
次に、モータユニット100及びファンの作用・効果について説明する。
【0039】
上述の実施形態に係る発明においては、モータユニットであって、モータと、前記モータを駆動する駆動用マイコンと、前記駆動用マイコンと通信すると共に外部デバイスと通信を行う通信用マイコンと、を有し、前記駆動用マイコンは、前記通信用マイコンと第1通信プロトコルで通信し、前記通信用マイコンは、前記駆動用マイコンと第1通信プロトコルで通信すると共に、前記外部デバイスと前記第1通信プロトコルを含む複数種類の通信プロトコルで通信可能であり、前記外部デバイスは、前記通信用マイコンを介して、前記駆動用マイコンと前記第1通信プロトコルで通信可能である。
外部デバイスと駆動用マイコンとが第1通信プロトコルで通信可能であることで、モータ固有の情報等に関する通信を第1通信プロトコルで行うことが出来る。
また、外部デバイスとの通信について改善したモータユニットを提供することが出来る。
【0040】
また、前記通信用マイコンは、前記外部デバイスと第2通信プロトコルで通信可能であり、前記通信用マイコンは、前記外部デバイスとの通信の前記第2通信プロトコルと、前記駆動用マイコンとの通信の前記第1通信プロトコルと、のプロトコル変換を行う。
プロトコル変換を行うことで、外部デバイスとの第2通信プロトコルでの通信も可能となり、汎用性を向上することが出来る。
【0041】
また、前記通信用マイコンは、前記外部デバイスと前記第1通信プロトコルで通信する第1通信モードと、前記外部デバイスと第2通信プロトコルで通信する第2通信モードと、を切り替え可能である。
通信プロトコルを切り替え可能であることで、外部デバイスとの第1通信プロトコルでの通信及び第2通信プロトコルでの通信が可能となり、汎用性を向上することが出来る。
【0042】
また、前記通信用マイコンは、電源投入時には前記第2通信モードで起動する。
このため、電源投入時に汎用性の高い通信プロトコルで通信することが出来る。
【0043】
また、前記通信用マイコンは、前記外部デバイスから切替信号を受信したことに応じて前記第2通信モードから前記第1通信モードに切り替える。
このため、容易な方法で通信プロトコルを切り替えることが出来る。
【0044】
また、前記切替信号は、所定のパルス波形である。
このため、容易な方法で通信プロトコルを切り替えることが出来る。
【0045】
また、前記通信用マイコンは、前記切替信号を受信したことで切替準備モードに遷移し、前記通信用マイコンは、前記切替準備モードのときに、切替要求信号を受信したことに応じて前記第2通信モードから前記第1通信モードに切り替える。
このため、ノイズ等を切替信号と誤認しての通信プロトコル切り替えを防ぐことが出来る。
【0046】
また、前記切替要求信号は、前記第1通信モードで用いる信号であり、前記通信用マイコンは、前記切替信号を前記駆動用マイコンに送信し、前記駆動用マイコンからの応答を前記外部デバイスに送信することで、前記第1通信モードを確立する。
このため、第1通信プロトコルで通信可能であることを確認した上で、プロトコルの切り替えを行うことが出来る。
【0047】
また、前記モータは、ブラシレスDCモータである。
このため、ブラシレスDCモータにおいて、モータ固有の制御に関する通信を第1通信プロトコルで行うことが出来る。
【0048】
また、ファンであって、前記モータユニットと、前記モータによって回転するインペラと、を有する。
このため、ファンにおいて、モータ固有の制御に関する通信を第1通信プロトコルで行うことが出来る。
【0049】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲及び要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0050】
10 モータ
20 駆動用マイコン
30 通信用マイコン
100 モータユニット
200 外部デバイス