(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023062833
(43)【公開日】2023-05-09
(54)【発明の名称】生産地管理システム、生産地管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/02 20120101AFI20230427BHJP
【FI】
G06Q50/02
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021172961
(22)【出願日】2021-10-22
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】302025888
【氏名又は名称】くにみ農産加工有限会社
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】吉丸 栄市
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】農作業のスケジュールと、農作業の内容と、生産地の農薬散布状況の管理を簡単に管理することが出来る生産地管理システム、生産地管理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】生産地管理コンピュータ100と、生産地管理コンピュータとネットワーク3を介して通信可能に接続されたユーザ端末200と、を備える生産地管理システムにおいて、生産地管理コンピュータは、農作業を行うカレンダーを表示するカレンダー表示部101と、所定の農作業を行うユーザ5から入力を受付けて、カレンダー内の所定の日付に関連付けて、農薬散布を少なくとも含む作業種別を決定する作業内容決定部102と、決定した作業種別が、農薬散布の場合には、その日付で散布可能な農薬のみをユーザ5から選択可能な農薬として表示する農薬表示部103と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
農作業を行うカレンダーを表示するカレンダー表示部と、
所定の農作業を行うユーザから入力を受付けて、前記カレンダー内の所定の日付に関連付けて、農薬散布を少なくとも含む作業種別を決定する作業内容決定部と、
決定した前記作業種別が、農薬散布の場合には、その日付で散布可能な農薬のみを前記ユーザから選択可能な農薬として表示する農薬表示部と、
を備える生産地管理システム。
【請求項2】
前記農薬表示部は、予め記憶された前記生産地の圃場面積から、散布量を表示する請求項1に記載の生産地管理システム。
【請求項3】
前記圃場に所定の識別コードを付与した圃場IDを記憶する圃場記憶部と、
前記生産地から収穫された農作物に対して添付する識別コードであって、圃場IDと関連付けた識別コードを発行する識別コード発行部と、
を備える請求項1又は請求項2に記載の生産地管理システム。
【請求項4】
前記発行した識別コードを読み取ることで、前記収穫された農作物の圃場IDから前記農作物の農薬散布の回数や散布量を表示するトレーサビリティ管理部と、
を備える請求項1から請求項3の何れか一項に記載の生産地管理システム。
【請求項5】
農作業を行うカレンダーを表示するステップと、
所定の農作業を行うユーザから入力を受付けて、前記カレンダー内の所定の日付に関連付けて、農薬散布を少なくとも含む作業種別を決定するステップと、
決定した前記作業種別が、農薬散布の場合には、その日付で散布可能な農薬のみを前記ユーザから選択可能な農薬として表示するステップと、
を備える生産地管理方法。
【請求項6】
コンピュータに、
農作業を行うカレンダーを表示するステップ、
所定の農作業を行うユーザから入力を受付けて、前記カレンダー内の所定の日付に関連付けて、農薬散布を少なくとも含む作業種別を決定するステップ、
決定した前記作業種別が、農薬散布の場合には、その日付で散布可能な農薬のみを前記ユーザから選択可能な農薬として表示するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農作業のスケジュールと、農作業の内容と、生産地の農薬散布状況の管理を簡単に管理すると共に、当該生産地の農産物のトレーサビリティを管理するシステムを提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な農作物の生産管理システムが作成されており、農作業の時間を管理するシステムが知られている。
【0003】
例えば、例えば、農作業の作業量を農作業者に重い負担をかけることなく時間を管理するシステムが知られている。(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような農作業の時間を管理するシステムは、生産地を管理する技術ではなく、例えば、農作業や農作物に合わせて、当該農作物の生産地である圃場に散布する農薬を管理することはできない。
【0006】
加えて、現在注目されている、農作物がいつ、どこで、だれによって作られたのかというトレーサビリティを管理することはできない。
【0007】
そこで、本発明は、農作業のスケジュールと、農作業の内容と、生産地の農薬散布状況の管理を簡単に行えると共に、当該生産地の農産物のトレーサビリティを管理できる生産地管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0009】
第1の特徴に係る発明は、
生産地管理システムにおいて、
農作業を行うカレンダーを表示するカレンダー表示部と、
所定の農作業を行うユーザから入力を受付けて、前記カレンダー内の所定の日付に関連付けて、農薬散布を少なくとも含む作業種別を決定する作業内容決定部と、
決定した前記作業種別が、農薬散布の場合には、その日付で散布可能な農薬のみを前記ユーザから選択可能な農薬として表示する農薬表示部と、
を備える生産地管理システムを提供する。
【0010】
第1の特徴に係る発明によれば、生産地管理システムであって、農作業を行うカレンダーを表示するカレンダー表示部と、所定の農作業を行うユーザから入力を受付けて、前記カレンダー内の所定の日付に関連付けて、農薬散布を少なくとも含む作業種別を決定する作業内容決定部と、決定した前記作業種別が、農薬散布の場合には、その日付で散布可能な農薬のみを前記ユーザから選択可能な農薬として表示する農薬表示部と、を備える。
【0011】
第1の特徴に係る発明は、生産地管理システムのカテゴリであるが、生産地管理方法及びプログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
【0012】
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明である生産地管理システムであって、
前記農薬表示部は、予め記憶された前記生産地の圃場面積から、散布量を表示する生産地管理システムを提供する。
【0013】
第2の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である生産地管理システムにおいて、前記農薬表示部は、予め記憶された前記生産地の圃場面積から、散布量を表示する。
【0014】
第3の特徴に係る発明は、第1又は第2の特徴に係る発明である生産地管理システムであって、
前記圃場に所定の識別コードを付与した圃場IDを記憶する圃場記憶部と、
前記生産地から収穫された農作物に対して添付する識別コードであって、圃場IDと関連付けた識別コードを発行する識別コード発行部と、
を備える生産地管理システムを提供する。
【0015】
第3の特徴に係る発明によれば、第1又は第2の特徴に係る発明である生産地管理システムにおいて、前記圃場に所定の識別コードを付与した圃場IDを記憶する圃場記憶部と、前記生産地から収穫された農作物に対して添付する識別コードであって、圃場IDと関連付けた識別コードを発行する識別コード発行部と、を備える。
【0016】
第4の特徴に係る発明は、第1から第3の特徴の何れかに係る発明である生産地管理システムであって、
前記発行した識別コードを読み取ることで、前記収穫された農作物の圃場IDから前記農作物の農薬散布の回数や散布量を表示するトレーサビリティ管理部と、
を備える生産地管理システムを提供する。
【0017】
第4の特徴に係る発明によれば、第1から第3の特徴の何れかに係る発明である生産地管理システムにおいて、前記発行した識別コードを読み取ることで、前記収穫された農作物の圃場IDから前記農作物の農薬散布の回数や散布量を表示するトレーサビリティ管理部と、を備える。
【0018】
第5の特徴に係る発明は、
農作業を行うカレンダーを表示するステップと、
所定の農作業を行うユーザから入力を受付けて、前記カレンダー内の所定の日付に関連付けて、農薬散布を少なくとも含む作業種別を決定するステップと、
決定した前記作業種別が、農薬散布の場合には、その日付で散布可能な農薬のみを前記ユーザから選択可能な農薬として表示するステップと、
を備える生産地管理方法を提供する。
【0019】
第6の特徴に係る発明は、
コンピュータに、
農作業を行うカレンダーを表示するステップ、
所定の農作業を行うユーザから入力を受付けて、前記カレンダー内の所定の日付に関連付けて、農薬散布を少なくとも含む作業種別を決定するステップ、
決定した前記作業種別が、農薬散布の場合には、その日付で散布可能な農薬のみを前記ユーザから選択可能な農薬として表示するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、農作業のスケジュールと、農作業の内容と、生産地の農薬散布状況の管理を簡単に管理すると共に、当該生産地の農産物のトレーサビリティを管理する生産地管理システム、生産地管理方法及びプログラムを提供することが可能となる。これにより、カレンダーからの入力で、簡単に農作業のスケジュールや内容を決定することができ、かつ、農薬散布を適切に行うことができる。さらに、農作物のトレーサビリティを管理することにより、農作物の購入者等が、農作物がいつ、どこで、だれによって作られたのかを簡単に確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】生産地管理システム1の概要を説明する図である。
【
図2】生産地管理システム1の機能構成を示す図である。
【
図3】生産地管理システム1が実行する農薬表示処理を示すフローチャート図である。
【
図4】圃場記憶処理、識別コード発行処理、トレーサビリティ管理処理を実行する場合の、生産地管理システム1の機能構成を示す図である。
【
図5】生産地管理システム1が圃場記憶処理、識別コード発行処理、トレーサビリティ管理処理を実行する場合のフローチャート図である。
【
図6】カレンダーを表示する場合の画面表示の一例である。
【
図7】カレンダーから日付指定して作業種別を選択する場合の画面表示の一例である。
【
図9】散布可能な農薬の選択後、圃場面積から散布量を表示する場合の画面表示の一例である。
【
図11】収穫不可日に収穫した農作物の納品時に、受入不可能であることを示す画面表示の一例である。
【
図12】農薬の散布作業のカレンダー登録後に変更を行おうとした場合の画面表示の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
【0023】
[基本概念/基本構成]
図1は、生産地管理システム1の概要を説明するための図である。生産地管理システム1は、ユーザ5が利用するユーザ端末200と、生産地管理コンピュータ100と、を少なくとも含むシステムである。生産地管理コンピュータ100とはユーザ端末200とは、ネットワーク3を介して通信可能であるものとする。
【0024】
生産地管理コンピュータ100のカレンダー表示部101は、まず、ユーザ端末200の出力部に、カレンダーを表示させる(ステップS01)。
【0025】
図6は、カレンダーを表示する場合の画面表示の一例である。カレンダー上には、今までに行った作業種別を表示してもよいし、これから行う予定の作業種別を表示してもよい。また、ユーザ5の管理する生産地が複数ある場合には、複数の生産地を圃場として登録可能とする。圃場情報には、少なくとも面積の情報を含むものとする。また、生産地管理コンピュータ100は、圃場を識別可能な所定の識別コードを付与した圃場IDで管理を行う。ユーザ5に対して、複数の圃場が登録されている場合、
図6の左上に示すように、圃場の種類を指定可能としてよい。圃場を指定して、圃場毎に別の作業種別を指定可能とする。また、圃場情報として登録するのは、面積だけでなく、圃場毎に、写真、過去の生産量、土壌の分析結果等を登録して、表示確認やデータの比較を行えるようにしてもよい。
図6では、「露地A」という5a(アール)の広さの圃場が選択されているものとする。
【0026】
図1に戻り、ユーザ端末200はユーザ5からの入力を受け付ける(ステップS02)。具体的には、ユーザ5がカレンダー上の日付を指定し、その日の作業種別を指定するものである。作業種別には、少なくとも農薬散布を含むものとする。
【0027】
図7は、カレンダーから日付指定して作業種別を選択する場合の画面表示の一例である。ここでは、ユーザ5がユーザ端末200の入力部を介して、カレンダー上で12月25日の日付を指定した後に、ユーザ端末200の出力部に表示する画面表示を示している。
図7のダイアログの「農薬」ボタンを指定すると「農薬散布」、「液肥」ボタンを指定すると「液肥散布」、「肥料」ボタンを指定すると「肥料散布」の作業種別を選択したものとする。別の日付を指定したい場合には、ダイアログ右下の「中止」ボタンを選択すれば、12月25日の作業種別の入力を中止してカレンダーに戻り、再度日付の指定を可能とする。ここでは、ユーザ5は
図7で「農薬」ボタンを選択して「農薬散布」を作業内容として指定したものとする。
【0028】
図1に戻り、生産地管理コンピュータ100の作業内容決定部102は、作業内容を決定する(ステップS03)。ここでは、「農薬散布」が作業内容として指定されたので、圃場「露地A」で12月25日に行う作業種別を「農薬散布」と決定する。
【0029】
最後に、生産地管理コンピュータ100の農薬表示部103は、ユーザ端末200の出力部に、12月25日に圃場「露地A」で散布可能な農薬のみを、ユーザ5が選択可能な農薬として表示する(ステップS04)。作業種別で「農薬散布」を選択した場合、農薬毎に定められたシーズン中の使用回数を上回らないよう制限を行い、使用制限回数を超えたものは、選択不可能や非表示とする。ここでは、作業種別が「農薬散布」の場合に散布可能な農薬のみを表示する例について記載したが、逆に、「農薬散布」を行った後の一定期間は、「収穫」を行えないような制限を実施してもよい。
【0030】
図8は、散布可能な農薬の画面表示の一例である。ここでは、12月25日に圃場「露地A」で散布可能な農薬として、「コサイド3000」、「デルフィン」、「粘着くん」、「ハーモメイト」を表示している。これらのうちいずれかの農薬を選択して、
図8のダイアログ左下の「登録」ボタンを選択した場合、カレンダーに選択した農薬の散布作業を登録する。また、ダイアログ下部の「カレンダーに戻る」ボタンを選択した場合、農薬の散布作業は登録せずに、カレンダー表示に戻るものとする。
【0031】
図9は、散布可能な農薬の選択後に、圃場面積から散布量を表示する場合の画面表示の一例である。
図9では、12月25日に圃場「露地A」で散布可能な農薬として、「コサイド3000」を選択した場合の例を示している。生産地管理コンピュータ100に農薬の種類毎に、標準希釈倍数(倍)と標準薬量(L/a)を予め登録しておくか、インターネットを検索して検出させることで、圃場の広さに応じた希釈倍数と散布量を求めて表示する。つまり、
図9の画面右側では、「希釈倍数2000倍、散布量50L」と表示を行う。この希釈倍数と散布量は、ユーザ5が農薬の使用量を上回らない範囲で編集可能としてもよい。
図9のダイアログ左下の「登録」ボタンを選択した場合、カレンダーに選択した農薬の散布作業を登録する。このとき、あわせて希釈倍数と散布量を登録するものとする。また、ダイアログ下部の「カレンダーに戻る」ボタンを選択した場合、農薬の散布作業は登録せずに、カレンダー表示に戻るものとする。カレンダーに選択した農薬の散布作業を登録した後は、農薬の種類に応じて、散布日を含めた所定の日数を収穫不可日としてカレンダーに登録する。この圃場で収穫不可日に収穫した農作物は、納品時に受入不可能であることを示すものとする。また、誤って農薬の散布作業をカレンダーに登録した場合等、農薬散布に関する入力ミスの変更を行うためには、生産地管理システム1の管理者への連絡が必要であるものとする。農薬の入力間違いについては、すべて管理者へと連絡して事情の説明に応じて管理者が修正を行うことで、本当は農薬を散布したのに散布していないと変更を行うという問題が、安易に発生しないよう管理することが可能である。
【0032】
このような生産地管理システム1によれば、農作業のスケジュールと、農作業の内容と、生産地の農薬散布状況の管理を簡単に管理することが出来る生産地管理システムを提供することができる。
【0033】
[機能構成]
図2に基づいて、生産地管理システム1の機能構成について説明する。生産地管理システム1は、生産地管理コンピュータ100と、この生産地管理コンピュータ100とネットワーク3を介して通信可能に接続されたユーザ端末200と、を備える。生産地管理コンピュータ100は、実在する装置に限らず、仮想的な装置であってもよい。
【0034】
生産地管理コンピュータ100は、生産地管理システム1を提供する管理者により管理されるサーバ機能を有するコンピュータやパーソナルコンピュータ等であり、上述した複数のユーザ端末200、公衆回線網等のネットワーク3を介してデータ通信可能に接続されており、必要なデータの送受信や各種処理を実行する。
【0035】
生産地管理コンピュータ100は、例えば、1台のコンピュータで実現されてもよいし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されてもよい。本明細書におけるクラウドコンピュータとは、ある特定の機能を果たす際に、任意のコンピュータをスケーラブルに用いるものや、あるシステムを実現するために複数の機能構成を含み、その機能を自由に組み合わせて用いるものの何れであってもよい。
【0036】
生産地管理コンピュータ100は、制御部(非図示)として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部(非図示)として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWi―Fi(Wireless―Fidelity)対応デバイス等を備える。また、生産地管理コンピュータ100は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、生産地管理コンピュータ100は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
【0037】
生産地管理コンピュータ100において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、カレンダー表示部101、作業内容決定部102、農薬表示部103を実現する。
【0038】
ユーザ端末200は、生産地管理システム1のユーザ5が利用するパーソナルコンピュータや、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末やウェアラブル端末等であり、上述した生産地管理コンピュータ100と、ネットワーク3を介してデータ通信可能に接続されており、必要なデータの送受信や各種処理を実行する。
【0039】
ユーザ端末200は、端末制御部(非図示)として、上述した生産地管理コンピュータ100における制御部と同様に、CPU、GPU、RAM、ROM等を備える。ユーザ端末200は、通信部(非図示)として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイスを備える。また、ユーザ端末200は、入出力部(非図示)として、データや画像や音声等を入出力する入出力デバイス等を備える。また、ユーザ端末200は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、ユーザ端末200は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
【0040】
ユーザ端末200において、端末制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、入出力部、記憶部、処理部と協働して、カレンダー表示部201、農薬表示部202、を実現する。カレンダー表示部201は生産地管理コンピュータのカレンダー表示部101の指示で、農薬表示部202は生産地管理コンピュータの農薬表示部101の指示で、ユーザ端末200の入出力部に、必要な表示を行うものである。
【0041】
[農薬表示処理]
図3に基づいて、生産地管理コンピュータ100と、ユーザ端末200とが実行する農薬表示処理について説明する。
図3は、生産地管理システム1が実行する農薬表示処理を示すフローチャート図である。上述した各部が実行する処理について、本処理にあわせて説明する。
【0042】
はじめに、ユーザ5はユーザ端末200から生産地管理システム1にログインする(ステップS301)。ここで、ログイン処理を行うことで、生産地管理システム1は対象となるユーザ5を特定することができる。ログインするために必要なアカウント情報と認証情報を、ログイン要求とあわせてコンピュータ100に送信するものとする。アカウント情報とは、名前やニックネームやID等であり、認証情報とは、パスワードやパスフレーズ、ICカードやスマートカード、指紋や虹彩、等であるものとする。
【0043】
次に、生産地管理コンピュータ100のカレンダー表示部101は、ユーザ端末200にカレンダー表示指示を行う(ステップS302)。ここでのカレンダー表示は、ユーザ5のログイン情報に合わせたものとする。
【0044】
ユーザ端末200のカレンダー表示部201は、生産地管理コンピュータ100からの指示を受けて、入出力部にカレンダーの表示を行う(ステップS303)。
【0045】
図6は、カレンダーを表示する場合の画面表示の一例である。カレンダー上には、今までに行った作業種別を表示してもよいし、これから行う予定の作業種別を表示してもよい。また、ユーザ5の管理する生産地が複数ある場合には、複数の生産地を圃場として登録可能とする。圃場情報には、少なくとも面積の情報を含むものとする。また、生産地管理コンピュータ100は、圃場を識別可能な所定の識別コードを付与した圃場IDで管理を行う。ユーザ5に対して、複数の圃場が登録されている場合、
図6の左上に示すように、圃場の種類を指定可能としてよい。圃場を指定して、圃場毎に別の作業種別を指定可能とする。また、圃場情報として登録するのは、面積だけでなく、圃場毎に、写真、過去の生産量、土壌の分析結果等を登録して、表示確認やデータの比較を行えるようにしてもよい。
図6では、「露地A」という5a(アール)の広さの圃場が選択されているものとする。
【0046】
図3に戻り、ユーザ端末200はユーザ5からの入力を受け付ける(ステップS304)。具体的には、ユーザ5がカレンダー上の日付を指定し、その日の作業種別を指定するものである。作業種別には、少なくとも農薬散布を含むものとする。
【0047】
図7は、カレンダーから日付指定して作業種別を選択する場合の画面表示の一例である。ここでは、ユーザ5がユーザ端末200の入力部を介して、カレンダー上で12月25日の日付を指定した後に、ユーザ端末200の出力部に表示する画面表示を示している。
図7のダイアログの「農薬」ボタンを指定すると「農薬散布」、「液肥」ボタンを指定すると「液肥散布」、「肥料」ボタンを指定すると「肥料散布」の作業種別を選択したものとする。別の日付を指定したい場合には、ダイアログ右下の「中止」ボタンを選択すれば、12月25日の作業種別の入力を中止してカレンダーに戻り、再度日付の指定を可能とする。ここでは、ユーザ5は
図7で「農薬」ボタンを選択して「農薬散布」を作業内容として指定したものとする。
【0048】
図3に戻り、生産地管理コンピュータ100の作業内容決定部102は、作業内容を決定する(ステップS305)。ここでは、「農薬散布」が作業内容として指定されたので、圃場「露地A」で12月25日に行う作業種別を「農薬散布」と決定する。
【0049】
次に、生産地管理コンピュータ100の農薬表示部103は、ステップS305で決定した作業内容が農薬散布であるかどうかを確認する(ステップS306)。農薬散布である場合にはステップS307に進み、農薬散布でない場合には農薬表示処理を終了する。
【0050】
ステップS305で決定した作業内容が農薬散布であった場合、生産地管理コンピュータ100の農薬表示部103は、12月25日に圃場「露地A」で散布可能な農薬を決定する(ステップS307)。農薬毎に定められたシーズン中の使用回数を上回らないよう制限を行い、使用制限回数を超えずに使用可能な農薬のみを決定する。
【0051】
次に、生産地管理コンピュータ100の農薬表示部103は、ユーザ端末200にステップS307で決定した農薬の表示指示を行う(ステップS308)。
【0052】
最後に、ユーザ端末200の農薬表示部203は、ユーザ端末200の出力部に、12月25日に圃場「露地A」で散布可能な農薬のみを、ユーザ5が選択可能な農薬として表示する(ステップS309)。
【0053】
図8は、散布可能な農薬の画面表示の一例である。ここでは、12月25日に圃場「露地A」で散布可能な農薬として、「コサイド3000」、「デルフィン」、「粘着くん」、「ハーモメイト」を表示している。これらのうちいずれかの農薬を選択して、
図8のダイアログ左下の「登録」ボタンを選択した場合、カレンダーに選択した農薬の散布作業を登録する。また、ダイアログ下部の「カレンダーに戻る」ボタンを選択した場合、農薬の散布作業は登録せずに、カレンダー表示に戻るものとする。
【0054】
図9は、散布可能な農薬の選択後に、圃場面積から散布量を表示する場合の画面表示の一例である。
図9では、12月25日に圃場「露地A」で散布可能な農薬として、「コサイド3000」を選択した場合の例を示している。生産地管理コンピュータ100に農薬の種類毎に、標準希釈倍数(倍)と標準薬量(L/a)を予め登録しておくか、インターネットを検索して検出させることで、圃場の広さに応じた希釈倍数と散布量を求めて表示する。つまり、
図9の画面右側では、「希釈倍数2000倍、散布量50L」と表示を行う。この希釈倍数と散布量は、ユーザ5が農薬の使用量を上回らない範囲で編集可能としてもよい。
図9のダイアログ左下の「登録」ボタンを選択した場合、カレンダーに選択した農薬の散布作業を登録する。このとき、あわせて希釈倍数と散布量を登録するものとする。また、ダイアログ下部の「カレンダーに戻る」ボタンを選択した場合、農薬の散布作業は登録せずに、カレンダー表示に戻るものとする。カレンダーに選択した農薬の散布作業を登録した後は、農薬の種類に応じて、散布日を含めた所定の日数を収穫不可日としてカレンダーに登録する。この圃場で収穫不可日に収穫した農作物は、納品時に受入不可能であることを示すものとする。また、誤って農薬の散布作業をカレンダーに登録した場合等、農薬散布に関する入力ミスの変更を行うためには、生産地管理システム1の管理者への連絡が必要であるものとする。農薬の入力間違いについては、すべて管理者へと連絡して事情の説明に応じて管理者が修正を行うことで、本当は農薬を散布したのに散布していないと変更を行うという問題が、安易に発生しないよう管理することが可能である。
【0055】
以上が、農薬表示処理である。
【0056】
このような生産地管理システム1によれば、カレンダーからの入力で、簡単に農作業のスケジュールや内容を決定することができ、かつ、農薬散布を適切に行うことができる生産地管理システムを提供することができる。
【0057】
[圃場記憶処理と識別コード発行処理とトレーサビリティ管理処理]
図4は、圃場記憶処理、識別コード発行処理、トレーサビリティ管理処理を実行する場合の、生産地管理システム1の機能構成を示す図である。生産地管理コンピュータ100は、
図2の構成に加えて、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、圃場記憶部104、識別コード発行部105、トレーサビリティ管理部106を実現する。ユーザ5の圃場で作られた農作物のトレーサビリティを確認するのは、農作物の購入者7である。そこで、
図4では、購入者7の端末400を含む構成とする。
【0058】
端末400は、生産地管理システム1のユーザ5の圃場で作られた農作物の購入者7が利用するパーソナルコンピュータや、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末やウェアラブル端末等であり、上述した生産地管理コンピュータ100と、ネットワーク3を介してデータ通信可能に接続されており、必要なデータの送受信や各種処理を実行する。
【0059】
端末400は、端末制御部(非図示)として、CPU、GPU、RAM、ROM等を備える。端末400は、通信部(非図示)として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイスを備える。また、端末400は、入出力部(非図示)として、データや画像や音声等を入出力する入出力デバイス等を備える。また、端末400は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、端末400は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
【0060】
端末400において、端末制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、入出力部、記憶部、処理部と協働して、識別コード読取部401、トレーサビリティ表示部402、を実現する。識別コード読取部401には、カメラ等の入力デバイスも含むものとする。また、トレーサビリティ表示部402には、液晶やディスプレイ等の出力デバイスも含むものとする。
【0061】
図5は、生産地管理システム1が圃場記憶処理、識別コード発行処理、トレーサビリティ管理処理を実行する場合のフローチャート図である。
図5のフローチャートは、
図3のフローチャートのステップS309の後、または、任意のタイミングで実行されるものとする。
【0062】
生産地管理コンピュータ100の圃場記憶部104は、ユーザ5の圃場を識別可能な所定の識別コードを付与した圃場IDを記憶する(ステップS501)。これが、圃場記憶処理である。この処理は、ユーザ5に圃場の情報を入力させる際に、あわせて行うものとする。圃場ID記憶部では、カレンダーに対して入力した圃場毎の作業種別も、圃場IDに紐づけて記憶するものとする。
【0063】
次に、生産地管理コンピュータ100の識別コード発行部105は、ユーザ5の生産地から収穫された農作物に対して、圃場IDと関連付けた識別コードを発行する(ステップS502)。これが、識別コード発行処理である。発行した識別コードは、農作物に添付する。この識別コードは、農作物と圃場IDを関連づけるものである。圃場IDを基にすれば、農作物が、いつ(カレンダーから種蒔、農薬散布、収穫時期が分かる)、どこで(どの圃場で)、誰によって(ユーザ5によって)、作られたのかを確認することができる。また、農作物自体の情報として、品コード、ロット番号、製造日、シリアル番号、製品コード、ロケーション番号、製品重量、原産国、製品名、工場名、生産者名、圃場名、等を生産地管理コンピュータ100に記憶しておいてもよい。識別コード発行処理は、農作物を収穫した後、納品する前に行うものである。
【0064】
農作物の購入者7は、端末400の識別コード読取部401を使用して、農作物に添付された識別コードの読み取りを行い、それを基に生産地管理コンピュータ100にトレーサビリティ情報を要求する(ステップS503)。
【0065】
図10は、農作物に添付された識別コードの一例である。ここでは、2次元バーコードであるQRコードとして、識別コードを表示している。識別コードは、前述の通り農作物と圃場IDと関連付けたものであり、農作物と圃場IDとを対応させられればよく、文字列や画像であってもよい。また、URLであってもよい。
【0066】
図5に戻り、次に、生産地管理コンピュータ100のトレーサビリティ管理部106は、ステップS503で端末400が読み取った識別コードを基に、農作物のトレーサビリティ情報を決定し、端末400に送信する(ステップS504)。識別コードにより、当該農作物が、いつ、どこで、誰によって、作られたのかを確認することができる。また、農作物自体の情報として、品コード、ロット番号、製造日、シリアル番号、製品コード、ロケーション番号、製品重量、原産国、製品名、工場名、生産者名、圃場名、等を記憶しておいた場合には、これらもあわせてトレーサビリティ情報として表示することが可能である。
【0067】
最後に、端末400のトレーサビリティ情報表示部402は、ステップS504で決定された情報を、農作物のトレーサビリティ情報として表示する(ステップS505)。
【0068】
ステップS503からステップS505に記載したトレーサビリティ管理処理は、農作物の購入者7が、農作物のトレーサビリティを確認するために、識別コードの読み取りを行ったタイミングで実行する。ただし、正確なトレーサビリティ情報を表示させるためには、前述した農薬表示処理等のカレンダーに作業種別を登録する処理が必須となる。
【0069】
以上が、圃場記憶処理、識別コード発行処理、トレーサビリティ管理処理である。
【0070】
このような生産地管理システム1によれば、農作物のトレーサビリティを管理することにより、農作物の購入者等が、農作物がいつ、どこで、だれによって作られたのかを簡単に確認することが可能な生産地管理システムを提供することができる。
【0071】
農作物の購入者7は、農作物を原料として受け入れる食品企業などであってもよい。その場合、トレーサビリティ情報を表示させるだけでなく、農作物を原料とした製品の原料の情報として、識別コードを紐づけてもよい。こうすることで、複数の農家(ユーザ5)や複数の圃場から原料を仕入れた場合にも、簡単に製品に対するトレーサビリティを確保することが可能となる。
【0072】
図11は、収穫不可日に収穫した農作物の納品時に、受入不可能であることを示す画面表示の一例である。例えば、
図10に示す農作物に添付された識別コードをスキャンして農作物の納品を行う場合に、納品が収穫不可日であった場合には受入できないため、本画面を表示する。
図11では、12月25日に農薬であるコサイド3000を散布しているのに、納品日が12月26日であった場合には、農薬散布日から所定の日付以内であるため、収穫不可日であり、納品できないことをあらわしている。ここで、コサイド3000を12月25日に散布していた場合には「受入できません」ボタンを選択し、納品はできず農作物は受入せずに終了となる。12月25日に散布を行っていない場合には「やっていません」ボタンを選択し、カレンダーに登録した農薬散布の作業を訂正する必要がある。
【0073】
図12は、農薬の散布作業のカレンダー登録後に変更を行おうとした場合の画面表示の一例である。例えば、
図11で、「やっていません」ボタンを選択し、カレンダーに登録した農薬散布の作業を訂正しようとした場合に、
図12の画面を表示する。農薬散布は、トレーサビリティ上も重要であるため、誤って農薬の散布作業をカレンダーに登録した場合等、農薬散布に関する入力ミスの変更を行うためには、生産地管理システム1の管理者への連絡が必要であるものとする。連絡に応じて管理者が修正を行うことで、本当は農薬を散布したのに散布していないと修正するという問題が、安易に発生しないよう管理することが可能となる。
図12では表示していないが、管理者への連絡方法(電話やメール等)を、あわせて本画面に表示してもよい。
【0074】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態やクラウドサービスで提供されてよい。また、プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0075】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0076】
1 生産地管理システム
3 ネットワーク
5 ユーザ
7 購入者
100 生産地管理コンピュータ
101 カレンダー表示部
102 作業内容決定部
103 農薬表示部
104 圃場記憶部
105 識別コード発行部
106 トレーサビリティ管理部
200 ユーザ端末
201 カレンダー表示部
202 農薬表示部
400 端末
401 識別コード読取部
402 トレーサビリティ表示部
【手続補正書】
【提出日】2022-12-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
農作業を行うカレンダーを表示するカレンダー表示部と、
所定の農作業を行うユーザから前記カレンダー内の所定の日付と当該日付の作業種別を指定する入力を受付けて、指定された前記作業種別を前記カレンダー内の所定の日付に関連付けて、農薬散布を少なくとも含む前記作業種別を決定する作業内容決定部と、
決定した前記作業種別が、農薬散布の場合には、指定された前記所定の日付で散布可能な農薬のみを決定し、決定した前記農薬を、前記ユーザから選択可能な農薬として表示する農薬表示部と、
を備える生産地管理システム。
【請求項2】
前記農薬表示部は、予め記憶された圃場面積から、散布量を表示する請求項1に記載の生産地管理システム。
【請求項3】
前記圃場に所定の識別コードを付与した圃場IDを記憶する圃場記憶部と、
前記ユーザの生産地から収穫された農作物に対して添付する識別コードであって、圃場IDと関連付けた識別コードを発行する識別コード発行部と、
を備える請求項1又は請求項2に記載の生産地管理システム。
【請求項4】
前記発行した識別コードを読み取ることで、前記収穫された農作物の圃場IDから前記農作物の農薬散布の回数や散布量を表示するトレーサビリティ管理部と、
を備える請求項3に記載の生産地管理システム。
【請求項5】
生産地管理システムが実行する生産地管理方法であって、
農作業を行うカレンダーを表示するステップと、
所定の農作業を行うユーザから前記カレンダー内の所定の日付と当該日付の作業種別を指定する入力を受付けて、指定された前記作業種別を前記カレンダー内の所定の日付に関連付けて、農薬散布を少なくとも含む前記作業種別を決定するステップと、
決定した前記作業種別が、農薬散布の場合には、指定された前記所定の日付で散布可能な農薬のみを決定し、決定した前記農薬を、前記ユーザから選択可能な農薬として表示するステップと、
を備える生産地管理方法。
【請求項6】
コンピュータに、
農作業を行うカレンダーを表示するステップ、
所定の農作業を行うユーザから前記カレンダー内の所定の日付と当該日付の作業種別を指定する入力を受付けて、指定された前記作業種別を前記カレンダー内の所定の日付に関連付けて、農薬散布を少なくとも含む前記作業種別を決定するステップ、
決定した前記作業種別が、農薬散布の場合には、指定された前記所定の日付で散布可能な農薬のみを決定し、決定した前記農薬を、前記ユーザから選択可能な農薬として表示するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
第1の特徴に係る発明は、
生産地管理システムにおいて、
農作業を行うカレンダーを表示するカレンダー表示部と、
所定の農作業を行うユーザから前記カレンダー内の所定の日付と当該日付の作業種別を指定する入力を受付けて、指定された前記作業種別を前記カレンダー内の所定の日付に関連付けて、農薬散布を少なくとも含む前記作業種別を決定する作業内容決定部と、
決定した前記作業種別が、農薬散布の場合には、指定された前記所定の日付で散布可能な農薬のみを決定し、決定した前記農薬を、前記ユーザから選択可能な農薬として表示する農薬表示部と、
を備える生産地管理システムを提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
第1の特徴に係る発明によれば、生産地管理システムであって、農作業を行うカレンダーを表示するカレンダー表示部と、所定の農作業を行うユーザから前記カレンダー内の所定の日付と当該日付の作業種別を指定する入力を受付けて、指定された前記作業種別を前記カレンダー内の所定の日付に関連付けて、農薬散布を少なくとも含む前記作業種別を決定する作業内容決定部と、決定した前記作業種別が、農薬散布の場合には、指定された前記所定の日付で散布可能な農薬のみを決定し、決定した前記農薬を、前記ユーザから選択可能な農薬として表示する農薬表示部と、を備える。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明である生産地管理システムであって、
前記農薬表示部は、予め記憶された圃場面積から、散布量を表示する生産地管理システムを提供する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
第2の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である生産地管理システムにおいて、前記農薬表示部は、予め記憶された圃場面積から、散布量を表示する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
第3の特徴に係る発明は、第1又は第2の特徴に係る発明である生産地管理システムであって、
前記圃場に所定の識別コードを付与した圃場IDを記憶する圃場記憶部と、
前記ユーザの生産地から収穫された農作物に対して添付する識別コードであって、圃場IDと関連付けた識別コードを発行する識別コード発行部と、
を備える生産地管理システムを提供する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
第3の特徴に係る発明によれば、第1又は第2の特徴に係る発明である生産地管理システムにおいて、前記圃場に所定の識別コードを付与した圃場IDを記憶する圃場記憶部と、前記ユーザの生産地から収穫された農作物に対して添付する識別コードであって、圃場IDと関連付けた識別コードを発行する識別コード発行部と、を備える。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
第4の特徴に係る発明は、第3の特徴の何れかに係る発明である生産地管理システムであって、
前記発行した識別コードを読み取ることで、前記収穫された農作物の圃場IDから前記農作物の農薬散布の回数や散布量を表示するトレーサビリティ管理部と、
を備える生産地管理システムを提供する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
第4の特徴に係る発明によれば、第3の特徴の何れかに係る発明である生産地管理システムにおいて、前記発行した識別コードを読み取ることで、前記収穫された農作物の圃場IDから前記農作物の農薬散布の回数や散布量を表示するトレーサビリティ管理部と、を備える。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
第5の特徴に係る発明は、
生産地管理システムが実行する生産地管理方法において、
農作業を行うカレンダーを表示するステップと、
所定の農作業を行うユーザから前記カレンダー内の所定の日付と当該日付の作業種別を指定する入力を受付けて、指定された前記作業種別を前記カレンダー内の所定の日付に関連付けて、農薬散布を少なくとも含む前記作業種別を決定するステップと、
決定した前記作業種別が、農薬散布の場合には、指定された前記所定の日付で散布可能な農薬のみを決定し、決定した前記農薬を、前記ユーザから選択可能な農薬として表示するステップと、
を備える生産地管理方法を提供する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
第6の特徴に係る発明は、
コンピュータに、
農作業を行うカレンダーを表示するステップ、
所定の農作業を行うユーザから前記カレンダー内の所定の日付と当該日付の作業種別を指定する入力を受付けて、指定された前記作業種別を前記カレンダー内の所定の日付に関連付けて、農薬散布を少なくとも含む前記作業種別を決定するステップ、
決定した前記作業種別が、農薬散布の場合には、指定された前記所定の日付で散布可能な農薬のみを決定し、決定した前記農薬を、前記ユーザから選択可能な農薬として表示するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを提供する。