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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023062852
(43)【公開日】2023-05-09
(54)【発明の名称】補助手摺
(51)【国際特許分類】
   A61G 7/10 20060101AFI20230427BHJP
   A61G 7/053 20060101ALI20230427BHJP
   A47K 3/12 20060101ALI20230427BHJP
   E04F 11/18 20060101ALI20230427BHJP
   A47K 17/02 20060101ALI20230427BHJP
【FI】
A61G7/10
A61G7/053
A47K3/12
E04F11/18
A47K17/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021172997
(22)【出願日】2021-10-22
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】000113779
【氏名又は名称】マツ六株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000947
【氏名又は名称】弁理士法人あーく事務所
(72)【発明者】
【氏名】桑田 貴喜
(72)【発明者】
【氏名】森 勇信
【テーマコード(参考)】
2D037
2D132
2E301
4C040
【Fターム(参考)】
2D037EA05
2D132AA07
2D132AA11
2D132DA00
2D132DA07
2E301KK09
2E301LL17
2E301PP00
4C040AA06
4C040GG14
(57)【要約】
【課題】極めて非力な使用者に対しても椅子やベッドからの立ち座りを安全且つ確実に補助することができるとともに、設置場所を選ばず汎用性に富んだ補助手摺を提供する。
【解決手段】床面に設置されるベース部10と、ベース部10に立設された支持部20と、支持部20の上端に設けられた手摺部30と、を含み、手摺部30は、支持部20と連結される横杆31と、横杆31の両端部から同方向に向かって延出された一対の把持杆32,32と、これら一対の把持杆32,32の両先端部間に架設された手摺杆33と、を備え、一対の把持杆32,32は、手摺杆33に向かって上り勾配とされるとともに相互の間隔が手摺杆33に向かうほど狭められた補助手摺。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面に設置されるベース部と、
該ベース部に立設された支持部と、
該支持部の上端に設けられた手摺部と、を含み、
前記手摺部は、
前記支持部と連結される横杆と、
該横杆の両端部から同方向に向かって延出された一対の把持杆と、
これら一対の把持杆の両先端部間に架設された手摺杆と、を備え、
前記一対の把持杆は、前記手摺杆に向かって上り勾配とされるとともに相互の間隔が前記手摺杆に向かうほど狭められたことを特徴とする補助手摺。
【請求項2】
請求項1に記載の補助手摺において、
前記ベース部には、前記支持部が取り付けられる取付部が複数個所に亘って設けられ、前記ベース部における前記支持部の立設位置が随時変更可能とされたことを特徴とする補助手摺。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の補助手摺において、
前記手摺部が前記支持部に対して摺動可能とされ、該手摺部の高さが調整可能とされたことを特徴とする補助手摺。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一つに記載の補助手摺において、
前記一対の把持杆は相互の間隔が、両把持杆の基端部において芯芯寸法で310mmから330mmとされるとともに、各把持杆の各内方への傾き度合いが平面視でそれぞれ25°から35°とされ、且つ、各把持杆の前記勾配が側面視で25°から35°とされたことを特徴とする補助手摺。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一つに記載の補助手摺において、
前記支持部に着脱可能であって、住設機器の壁面や室内の壁面と前記支持部との間に介装されることにより補助手摺全体が前記壁面側に不測に傾倒するのを防止する傾倒防止具を備えたことを特徴とする補助手摺。
【請求項6】
請求項5に記載の補助手摺において、
前記傾倒防止具は、その外周面がフィボナッチ数列を適用した曲線状とされ、前記支持部に対して回動可能とされたことを特徴とする補助手摺。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、介護や福祉の分野での使用に適した補助手摺に関する。
【背景技術】
【0002】
椅子やベッドからの立ち座り動作が人の介助までは要しないものの自力では困難な高齢者や要介護支援者等(以下、使用者という。)用に、従来、可搬型で据置型の補助手摺が使用されている。
【0003】
この種の補助手摺としては、例えば、ベース部と、このベース部に立設された支柱部と、この支柱部により支持された手摺部と、を備えたものが一般的である(例えば、特許文献1、2参照)。
【0004】
また、上記したもの以外にも、使用者が立ち上がる際に加わる横荷重によって転倒することがないようにベッド等の被取付物に掛止可能な転倒防止機構を取り付けた補助手摺が公知である(例えば、特許文献3,5参照)。
【0005】
さらに、直線状に形成された第1把持杆と、この第1把持杆に連なり、平面視で該第1把持杆と交差する方向に湾曲しながら延びる第2把持杆とを備えることで、使用者の手がどの方向に向いていてもそれら把持杆を把持することができ、しかも支柱部に位置決部材を設けることでベッドとの水平方向の離間寸法を所定寸法以上とすることができるようにした補助手摺も提案されている(例えば、特許文献4参照)。
【0006】
また、ベース上に立設された第1支柱と第2支柱の上端部間に第1手摺部を架設するとともにそれら支柱又は第1手摺部と連結部を介して第2手摺部を第1手摺部に沿うように設けた補助手摺も提案されている(例えば、特許文献5参照)。
【0007】
上記した補助手摺はどれも主に寝室や居間での使用を前提としたものである。そこで、浴室用として特に洗場と浴槽内との間の移動を補助する手摺が種々提案されている(例えば、特許文献6、7参照)。
【0008】
特許文献6に開示された浴槽用手摺は、浴槽の壁体部と洗場とにそれぞれ形成された取付孔に手摺の脚部を挿入することで設置されるものであり、特許文献7に開示された浴槽用手摺は、浴槽の壁体部を挟持部で挟持することで設置されるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】実用新案登録第3034536号公報
【特許文献2】実用新案登録第3217350号公報
【特許文献3】実用新案登録第3127542号公報
【特許文献4】実用新案登録第3148521号公報
【特許文献5】特開2015-202317号公報
【特許文献6】特開平8-275894号公報
【特許文献7】特開2019-180680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記特許文献1~5に開示された補助手摺は、椅子やベッドから立ち座る際に使用者が補助手摺の手摺部等を片手で掴むことを前提にしている。また、それらのうち特許文献5に開示された補助手摺は、第1及び第2手摺部を設けることで両手でそれら手摺部を掴めるようにもしたり或いはそれら手摺部に腕を乗せたりすることもできるように図っている。一方、特許文献6,7に開示された浴槽用補助手摺は、浴槽の壁体部に設置されることにより洗場と浴槽内との間の移動を補助することに特化されている。
【0011】
しかし上記従来の補助手摺は立ち座り動作の補助の点や汎用性の点でまだ改良の余地が残されているものであった。以下、詳述する。
【0012】
まず立ち座り動作の補助の点に関しては、立ち座り動作において、腕力のある使用者であれば片手で手摺部等を掴んで容易に立ち上がることはできるが、非力な使用者ではそれも叶わずどうしても両手で手摺部等を掴みがちとなる。その場合、補助手摺の構造上両手は同じ手摺部等を掴むことになることから、両手が横並びとなるため、立ち上がる際に両手首に大きな負荷がかかり勝ちとなる。その結果、両手で手摺部等を掴んだにも拘らず手摺部等に十分に力を伝えることができず、なかなかすっと立ち上がれないといったことが生じる。この点、特許文献5に開示された補助手摺にあっては腕を第1及び第2手摺部に亘って乗せたりすることができるので、手の力が弱くても腕をそれら両手摺部に乗せて体重を補助手摺に預けることで立ち上がることができる。しかしながら、特許文献5に開示された補助手摺にあっては、腕を第1及び第2手摺部に亘って乗せた場合、手で掴むところがなくなるため、立ち上がり時に不安定な姿勢となり易い。その結果、最悪の場合腕が第1及び第2手摺部上を滑って両腕が開き、その弾みに頭部が落下して第1及び第2手摺部や連結部で顔面を強打するといった事故の虞があった。
【0013】
次に汎用性の点に関しては、上記特許文献1~5に開示された補助手摺は、いずれも、使用場所が寝室や居間などである場合に適しているが、浴室の使用には大きさや耐水性或いは耐食性といった点から不向きなものが多い。一方、特許文献6及び7に開示された浴槽用手摺は浴室内での使用に特化されていてそれ以外の場所では使用し得ないものであった。このため、寝室や居間にもまた浴室にも手摺を設置しようとすると、上記した2種類のタイプの手摺をそれぞれ用意する必要があり、その分使用者の経済的負担が高くなるといった問題があった。
【0014】
また、座ったままでシャワーを浴びることができるようにしたシャワー椅子を浴室で使用する場合、上記したような浴槽用手摺は、その設置位置が浴槽の壁体上に限られていることから、シャワー椅子からの立ち座りに利用するには使い辛い位置にあるため、シャワー椅子からの立ち座りの補助に適するものではなかった。この点を解消するため、特許文献1~5に開示された補助手摺を浴室内に別途持ち込んで浴槽用手摺と併用することも想定されるが、洗場が広くてゆったりとした空間を有する浴室であればまだしも、例えばユニットバスなど洗場が狭い浴室では上記したような2種類の手摺の併用は非現実的である。このため、シャワー椅子からの立ち座りの際、その補助には使い辛い浴槽用手摺に頼らざるを得ないといった問題があった。
【0015】
さらに、洗場に特許文献1~5に開示された補助手摺をシャワー椅子と共に設置できるスペースがある場合、浴槽用手摺を設置せずに補助手摺だけを設置し、この補助手摺を、シャワー椅子からの立ち座りの補助と、洗場と浴槽間の移動の補助との両方に使用することが想定される。しかしこの場合、ベース部の縁が浴槽の壁体に当接して補助手摺の支柱と浴槽の壁体との間に必然的に空間が形成されることから、補助手摺に浴槽方向への横荷重が加わると補助手摺がベース部の縁を支点として浴槽側に傾倒する虞が高いため、これが原因で使用者が転倒するといった事故を招来する危険性がある。また、浴槽の壁体の下部が窪んでおりそこにベース部の縁が収まることにより支柱が壁体に沿う場合は、補助手摺に浴槽方向への横荷重が加わっても浴槽の壁体が支柱と接してこれを支えるため、上記したような転倒事故を招来する虞はないが、使用の都度浴槽の壁体と支柱とが擦れることから、壁体の表面が傷つくため、これが原因で浴槽の外観が損なわれるだけでなく傷ついた部分からカビが発生し易くなり浴室の衛生を保つことが困難にもなるといった問題があった。
【0016】
このような問題を解消するために、補助手摺の支柱と浴槽の壁体との間に補助手摺の傾倒を阻止するための部材を介装することが想定される。その例として、特許文献3や5に開示されたような転倒防止機構が挙げられる。しかしながら、それら特許文献に開示された転倒防止機構はベッドの隙間に挿入されるか又はベッドの壁体を挟持するようにしたものであって、対浴槽用の部材としてそのまま採用することは、ベッドと浴槽とではその形態が大きく異なるためにできない。また仮に、そのような転倒防止機構を上記したような使い方ではなく、特許文献4に開示されているような、転倒防止機構の先端を浴槽の壁体に当接させるといった使い方が想定されたとしても、浴槽は多種多様でありその形状は浴槽ごとに変わることから、浴槽の壁体と支柱との間隔のバリエーションに限りがないため、長さが一定である上記転倒防止機構では対応できず、また、例え長さの異なる複数種類の転倒防止機構を予め用意しておき、支柱と浴槽の壁体との間隔に応じたものを選択するといったことも想定されるが、あらゆる間隔に対応し得る転倒防止機構を予め用意しておくことは非現実的である。さらに、転倒防止機構に伸縮機能を持たせ浴槽の壁体と支柱との間隔に応じて延出長さを調節できるようなものとすることも想定される。その場合摺動部材とこの摺動部材を支持する支持部材とを要するが、強度確保の点からそれら部材の必要長さを考慮した場合、その必要長さが浴槽の壁体と支柱との間隔を超えるときには対応できないため、これもまた解決策とはならない。
【0017】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、極めて非力な使用者に対しても椅子やベッドからの立ち座りを安全且つ確実に補助することができるとともに、設置場所を選ばず汎用性に富んだ補助手摺を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記課題を解決するため、本願開示の補助手摺は、床面に設置されるベース部と、該ベース部に立設された支持部と、該支持部の上端に設けられた手摺部と、を含み、前記手摺部は、前記支持部と連結される横杆と、該横杆の両端部から同方向に向かって延出された一対の把持杆と、これら一対の把持杆の両先端部間に架設された手摺杆と、を備え、前記一対の把持杆は、前記手摺杆に向かって上り勾配とされるとともに相互の間隔が前記手摺杆に向かうほど狭められたことを特徴とするものである。
【0019】
本発明によれば、手摺杆に向かって上り勾配とされるとともに相互の間隔が手摺杆に向かうほど狭められた一対の把持杆を備えた手摺部を有しているため、椅子やベッドからの立ち座りの際に、左右それぞれの手で手摺部の各把持杆を把持することができる。そしてそのような把持姿勢を使用者にとらせることによって、使用者が椅子やベッドに座っている姿勢から上体を補助手摺側に倒して手摺部に体重を預けた際に、手首の角度及び前腕の角度(両肘の間隔)がそれぞれ手首や上腕に無理な負荷をかけない理想的な角度に自然と導かれるため、立ち上がり動作時に把持杆を安定して十二分に押すことができることになる。その結果、非力な使用者であっても立ち座りの際に補助手摺に力をしっかりと伝えることができるので、前重心となって円滑な立ち上がり動作を促すことができる。
【0020】
上記補助手摺において、前記ベース部には、前記支持部が取り付けられる取付部が複数個所に亘って設けられ、前記ベース部における前記支持部の立設位置が随時変更可能とされていてもよい。
【0021】
この場合、使用状況に応じて、手摺部をベース部の内方に向けたり外方に向けたりといった具合に、手摺部とベース部の位置関係を適宜変更することができる。
【0022】
上記補助手摺において、前記手摺部が前記支持部に対して摺動可能とされ、該手摺部の高さが調整可能とされていてもよい。
【0023】
この場合、手摺部の高さを使用者の体型に応じた高さに調整することができる。
【0024】
上記補助手摺において、前記一対の把持杆は相互の間隔が、両把持杆の基端部において芯芯寸法で310mmから330mmとされるとともに、各把持杆の各内方への傾き度合いが平面視でそれぞれ25°から35°とされ、且つ、各把持杆の前記勾配が側面視で25°から35°とされていてもよい。
【0025】
把持杆の相互の間隔が、両把持杆の基端部において芯芯寸法で310mm未満であると、両腕の間隔が狭くなり過ぎて把持杆に力を伝えにくくなる。それとは逆に330mmを超えると、両腕の間隔が広がり過ぎてこの場合も把持杆に力を伝えにくくなる。また、各把持杆の各内方への傾き度合いが平面視でそれぞれ25°未満であると、把持杆を握った際に両手首がそれぞれ外側(各手の小指側)に捩じられたようになるため前腕の内側の筋肉に余計な負荷がかかり、これとは逆に35°を超えると両手首がそれぞれ内側(各手の親指側)に捩じられたようになるため前腕の外側の筋肉に余計な負荷がかかる。このようなことから、傾き度合いが上記した範囲であると、前腕の筋肉を偏りなく使うことができるため、把持杆に効率よく力を伝えることができる。さらに、各把持杆の勾配が側面視で25°未満であると、手首を下に向けないと力が入らず把持杆を十分に押せなくなり、また35°を超えると手首が上に向くため把持杆を押しても押し戻されるため、いずれの場合も立ち上がり動作が阻害されることとなる。
【0026】
上記補助手摺において、前記支持部に着脱可能であって、住設機器の壁面や室内の壁面と前記支持部との間に介装されることにより補助手摺全体が前記壁面側に不測に傾倒するのを防止する傾倒防止具を備えていてもよい。
【0027】
この場合、従来の浴槽用手摺の代わりに浴室で使用した場合に、洗場と浴槽内との間の移動の際、補助手摺に浴槽方向への横荷重が加わっても傾倒防止具が浴槽の壁体と接して支持部を支えるため、補助手摺が傾倒することがなく、転倒事故を防止することができる。
【0028】
上記補助手摺において、前記傾倒防止具は、その外周面がフィボナッチ数列を適用した曲線状とされ、前記支持部に対して回動可能とされていてもよい。
【0029】
この場合、支持部の表面と傾倒防止具の外周面との間隔が、該外周面周りに無段階に変化するため、浴槽の壁体と支持部との間隔がどのような寸法であっても傾倒防止具を支持部を中心に回動させるだけで浴槽の壁体に傾倒防止具を適切に当接させることができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、極めて非力な使用者に対しても椅子やベッドからの立ち座りを安全且つ確実に補助することができるとともに、設置場所を選ばず汎用性に富んだ補助手摺を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本願開示の補助手摺の一例を示す概略斜視図である。
図2】本願開示の補助手摺の概略分解斜視図である。
図3】本願開示の補助手摺の手摺部を示す部分拡大側面図である。
図4】本願開示の補助手摺の手摺部を示す部分拡大平面である。
図5】本願開示の補助手摺をシャワー椅子の正面に設置した例を示す概略斜視図である。
図6】本願開示の補助手摺の一使用例を示す説明図である。
図7】本願開示の補助手摺の手摺部を使用者が握った状態を示す部分拡大斜視図である。
図8】本願開示の補助手摺をトイレに設置した一例を示す概略斜視図である。
図9】本願開示の補助手摺をトイレに設置した場合の一使用例を示す概略斜視図である。
図10】本願開示の補助手摺を浴室の入口の前に設置した一例を示す概略斜視図である。
図11】本願開示の補助手摺を浴室内に浴槽用手摺として設置した一例を示す概略斜視図である。
図12】本願開示の補助手摺を浴室内で浴槽用手摺として利用する場合の一例を示す概略斜視図である。
図13】本願開示の補助手摺において傾倒防止具の取付状態を示す部分拡大概略斜視図である。
図14】傾倒防止具を使用しない場合に発生し得る傾倒状態を示す概略側面図である。
図15】本願開示の補助手摺の傾倒防止具の一例を示し、(a)は概略平面図、(b)は概略斜視図である。
図16】本願開示の補助手摺の傾倒防止具の他の例を示し、(a)は概略平面図、(b)は概略斜視図である。
図17】本願開示の補助手摺の傾倒防止具のさらに他の例を示し、(a)は概略平面図、(b)は概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。なお、以下の各実施形態は、本発明を具現化した実施形態の例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。また、以下の説明及び図面において共通する構成要素には同一符号を付している。
【0033】
<補助手摺の構成>
本願開示の補助手摺の構成について、図1図4を参照して説明する。
【0034】
図1は補助手摺の一例を示す概略斜視図、図2は補助手摺の概略分解斜視図、図3は補助手摺の手摺部を示す部分拡大側面図である。
【0035】
本願開示の補助手摺1は、床面に設置されるベース部10と、該ベース部10に立設された支持部20と、該支持部20の上端に設けられた手摺部30と、を含んでいる。以下、各部について詳述する。
【0036】
<ベース部>
ベース部10は、補助手摺1を床面に定着させる機能を有する。ベース部10の周端部には床面の方向に向かう傾斜面11が設けられており、これによってベース部10の中央部を床面から浮かせることで、支持部20の固定に使用される固定部材25や、図示しない重錘等をベース部10の裏面に取り付けるスペースが確保されている。このようになるベース部10は、補助手摺1の転倒による事故を回避するために、重心が低く床面との接触面積が大きくされている。
【0037】
このベース部10を構成する材料としては、金属製の板や強度の高い合成樹脂製の板を用いることができる。金属製の板を採用する場合は、浴槽での使用に鑑み、防錆処理が施されているとよく、例えばベース部10の表面及び裏面とにウレタン塗装と化粧塗装との両方またはそれらの何れか一方が施されているとよい。また、上記した傾斜面11の周端縁部12には、さらに、例えばゴム製や合成樹脂製の緩衝材が装着されていてもよく、その場合、床面の傷の発生防止と使用者の安全確保とを図ることができる。
【0038】
このようになるベース部10には2組の支持部取付部13,14が設けられている。そのうちの一組13,13はベース部の一側縁寄りの位置に配され、他の一組14,14はベース部の中央部に配されている。これら支持部取付部13,14は、一列に並んだ3つの通孔15~17と、これら通孔15~17を使用しないときに閉塞する化粧キャップ18とを備えている。3つの通孔15~17のうち、外側の2つの通孔15,17は取付ネジ25dが挿通されるネジ挿通孔とされ、中央の通孔16は水抜き孔とされている。化粧キャップ18は、使用者が裸足で触れても怪我をしないように軟性の樹脂製のものが好ましい。化粧キャップ18の支持部取付部13,14への取付は、化粧キャップ18の裏面に設けられた一対の嵌合突部18a,18aをネジ挿通孔(外側の2つの通孔15,17)に嵌入させることで行われる。
【0039】
<支持部>
支持部20は、図示例では2本の支柱部材21,21から構成されている。これら支柱部材21,21は、下端部に化粧カバー22aが固設された筒状のホルダ部22と、このホルダ部22内に挿脱自在に差し込まれる支柱23とを備えたものである。
【0040】
ホルダ部22には、相互に対峙する側面に高さ調整用ネジ(不図示)が挿通される挿通孔22bが設けられている。ホルダ部22の下端に固設された化粧カバー22aの内部には、ナット25bが上面に固着された固定盤25aが内装されている。なお、図2では、ホルダ部22、化粧カバー22a及び固定盤25aが分かれて描かれているが、これは説明のためであって、実際にはこれら3つの部材は例えば溶接等により一体化されている。このようになるホルダ部22は、ベース部10の裏面に当接される当接板25cの下方から挿通される取付ネジ25dを固定盤25aのナット25bに螺合させて固定盤25aと当接板25cとでベース部10を挟持することによりベース部10上に立設固定される。また、固定盤25a及び当接板25cにもベース部の水抜き孔(中央の通孔16)と対応して水抜き孔24がそれぞれ設けられている。なお、化粧カバー22aはホルダ部22に固着せず、単に固定盤25aに被せて取り付けるようにされていてもよい。また、取付ネジ5dを当接板25cに固着する一方、固定盤25aとナット25bとを別体とし、ナット25bを取付ネジ25dに螺着するようにしてもよい。
【0041】
支柱23にはホルダ部22の挿通孔22bに対応して高さ調整用ネジと螺合する複数のネジ孔23bが縦一列に設けられている。これらネジ孔23bのいずれかを適宜選択することでホルダ部22からの支柱23の突出長さが変わるので、これによって手摺部30の高さを調整することができる。
【0042】
以上説明した支持部20は、取付ネジ25dを着脱することで、ベース部10の2組の支持部取付部13,14のいずれか一方に選択的に立設固定され、支持部20が取り付けられない支持部取付部13,14には化粧キャップ18が装着される。
【0043】
なお、上記の例では、支持部20は2本の支柱部材21,21から構成されているが、これに限らず、例えば1本又は3本以上の支柱部材から構成されていてもよく、また柱状のものに代えて板状のものであってもよい。
【0044】
<手摺部>
手摺部30は、支持部20と連結される横杆31と、該横杆31の両端部から同方向に向かって延出された一対の把持杆32,32と、これら一対の把持杆32,32の両先端部32a,32a間に架設された手摺杆33と、を備えている。
【0045】
横杆31は、その両端部から、支持部20の各支柱23の先端部23aが連結される連結部31aが垂設されている。連結部31aと支柱23とは、連結部31a内の芯材と支柱23の先端部23aとが溶着されることにより連結されている。なお、横杆1の連結部31aと各支柱23との連結手段は上記したものに限らず、例えば、連結部31a内に支柱23の先端部23aを嵌入するとともに固定ネジを連結部31aの外側から支柱23の先端部23aに向けて螺入することにより連結されるようにしてもよい。この場合、先端部23aの連結部31a内への嵌入深さを調節することにより手摺部30の高さを微調整することもできる。
【0046】
一対の把持杆32,32は、手摺杆33に向かって上り勾配とされるとともに相互の間隔が手摺杆33に向かうほど狭められている。また、把持杆32,32の長さは、図6及び図7に示すように、把持杆32,32を握った際に手Hと手摺杆33とが干渉し合わないような長さを最短で有しておればよい。
【0047】
手摺杆33は、その両端部に垂設された連結部33aを介して把持杆32,32の先端部と連結されている。この手摺杆33は、例えば図9に示すように、便器Bからの立ち座りの際に使用者Mが把持したり、図10に示すように、浴室に入る際にその入口Eの前で使用者Mが立った姿勢で把持したり、図12に示すように、浴室内で洗場Wと浴槽Tとの間を移動する際に使用者が把持したりするのに供される。連結部33aの長さ(立ち上がり寸法)は、横杆31とのレベル差や手摺杆33の高さ位置を考慮して適宜設定される。
【0048】
このような手摺部30によれば、椅子やベッドからの立ち座りの際に、図7に示すように、左右それぞれの手H,Hで手摺部30の各把持杆32,32を把持することができる。そしてそのような把持姿勢を使用者Mにとらせることによって、図6に示すように、使用者Mが椅子Cやベッドに座っている姿勢から上体を補助手摺1側に倒して手摺部30に体重を預けた際に、手首の角度及び前腕の角度(両肘の間隔)がそれぞれ手首や上腕に無理な負荷をかけない理想的な角度に自然と導かれるため、立ち上がり動作時に把持杆32,32を安定して十二分に押すことができることになる。その結果、非力な使用者であっても立ち座りの際に補助手摺1に力をしっかりと伝えることができるので、前重心となって円滑な立ち上がり動作を促すことができる。
【0049】
ここで、把持杆32,32の具体的な相互の間隔dとしては、図4を参照して、両把持杆32,32の基端部(横杆31の両端部)において芯芯寸法で310mmから330mmとされるのが好ましい。把持杆32,32の間隔が310mm未満であると、両腕の間隔が狭くなり過ぎて把持杆32,32に力を伝えにくくなる。それとは逆に330mmを超えると、両腕の間隔が広がり過ぎてこの場合も把持杆32,32に力を伝えにくくなる。
【0050】
また、把持杆32,32の各内方への具体的な傾き度合いαとしては、図4を参照して、平面視でそれぞれ25°から35°とされるのが好ましい。把持杆32,32の傾き度合いαが25°未満であると、把持杆32,32を握った際に両手首がそれぞれ外側(各手の小指側)に捩じられたようになるため前腕の内側の筋肉に余計な負荷がかかり、これとは逆に35°を超えると両手首がそれぞれ内側(各手の親指側)に捩じられたようになるため前腕の外側の筋肉に余計な負荷がかかる。このようなことから、傾き度合いが上記した範囲であると、前腕の筋肉を偏りなく使うことができるため、把持杆32,32に効率よく力を伝えることができる。
【0051】
さらに、把持杆32,32の具体的な勾配の角度θとしては、図3を参照して、側面視で25°から35°とされるのが好ましい。勾配が側面視で25°未満であると、手首を下に向けないと力が入らず把持杆32,32を十分に押せなくなり、また35°を超えると手首が上に向くため把持杆32,32を押しても押し戻されるため、いずれの場合も立ち上がり動作が阻害されることとなる。
【0052】
以上説明した手摺部30は、横杆31及び手摺杆33のすべて又は一部が、断面形状が略楕円形状のものとすると、握った場合に手との馴染みが極めて良好なものとなる。一方、把持杆32,32は断面形状が円形とするのが握り易さの点で好ましい。また、それらの材質及び太さも、握った際に滑りにくくしっくりとした感じを使用者に与えることのできるものが好ましい。さらに、手摺部30はそのすべてが一体成型されたものであってもよい。
【0053】
<傾倒防止具>
次に、上記で説明した本願開示の補助手摺1の実施形態において、傾倒防止具40を備えた例について説明する。
【0054】
傾倒防止具40は、例えば、図11及び図12に示すように、補助手摺1を浴室内で浴槽用手摺として使用する場合に適しており、補助手摺1の支持部20に着脱可能であって、住設機器の壁面や室内の壁面と支持部20との間に介装されることにより、補助手摺1全体が壁面側に不測に傾倒するのを防止するためのものである。すなわち、従来の浴槽用手摺の代わりに浴室で使用した場合に、図12に示すように、洗場Wと浴槽T内との間の移動の際、補助手摺1に浴槽T方向への横荷重が加わっても、図11乃至図13に示すように、傾倒防止具40が浴槽Tの壁体T1と接して支持部20を支えるため、図14に示すように、補助手摺1が傾倒することがなく、転倒事故を防止することができるのである。
【0055】
上記の傾倒防止具40としては、図15乃至図17に示すように、その外周面47がフィボナッチ数列を適用した曲線状とされ、図13に示すように、支柱部材21のホルダ部22に対して回動可能に取り付けられるものが適している。このような形態のものであると、支柱部材21のホルダ部22の表面と傾倒防止具40の外周面47との間隔rが、外周面47周りに無段階に変化するため、浴槽Tの壁体T1と支柱部材21との間隔がどのような寸法であっても傾倒防止具40を支柱部材21を中心に回動させるだけで浴槽Tの壁体T1に傾倒防止具40を適切に当接させることができる。
【0056】
具体的には、図15に示す例では、略勾玉状を呈する防止具本体41の一端部側に、支柱部材21のホルダ部22が挿通される挿通孔42と挟持部43とが一体的に設けられている。挿通孔42は支柱部材21のホルダ部22の外径よりもやや大きな内径を有しており、その内方空間は、挿通孔42の内周面の一箇所から屈曲形成された間隙部44を介して防止具本体41の外部と連通している。そして、間隙部44によって画成された部分が、挟持部43とされている。この挟持部43には、支柱部材21を締め付けるための締付ボルト(不図示)が挿通されるボルト挿通孔45貫設されており、このボルト挿通孔45の延長線上に間隙部44に臨む開口を有する雌ネジ部(不図示)が防止具本体41内部に刻設されている。そして、防止具本体41の挿通孔42の外側から反対側の先細部46にかけての外周面47がフィボナッチ数列を適用した曲線状とされている。このようになる傾倒防止具40としては、浴槽等の住設機器の壁面や室内の壁面を傷つけないよう樹脂製など表面が弾性を有するものが好適である。
【0057】
図16に示す例は、図15で示した例が一定の厚みの中実物であったのに対し、ボルト挿通孔45の部分及び雌ネジ部の部分以外の全域を薄肉化して、軽量化、薄型化及び材料コストの低廉化を図ったものである。その余の構成は図15で説明したものと同じである。
【0058】
図17に示す例は、図15で示した例と図16で示した例の中間にあたるもので、挿通孔42と挟持部43以外の領域の肉を盗み外周面47の幅を図15に示したものと略同じにしたものである。
【0059】
なお、傾倒防止具40を補助手摺1に取り付ける場合は、手摺部30と連結部31aで一体となっている支柱23を支柱部材21のホルダ部22から引き抜いたうえで、ホルダ部22の先端から傾倒防止具40を嵌めて所定の高さ位置まで降ろし、その後挟持部43を締付ボルトで締め付けることで取り付ける。
【0060】
<補助手摺の使用例>
次に、本願開示の補助手摺1の使用例について説明する。
【0061】
図5は、シャワー椅子Cからの立ち座りの補助に使用する場合の例を示している。この例では、支持部20はベース部10の中央にある支持部取付部14,14に立設されており、手摺部30の手摺杆33がシャワー椅子Cから遠い側となるようにシャワー椅子Cに正対して補助手摺1を設置している。ここで、把持杆32,32とシャワー椅子Cとの間隔は、図6に示すように、シャワー椅子Cに座った状態で把持杆32,32を適正な前重心の姿勢で把持することができるような間隔とされるが、その場合、シャワー椅子Cの前脚C1がベース部10に乗り上げないようにベース部10の大きさを決めておくのが好ましい。ベース部10にシャワー椅子Cの前脚C1が乗った状態になると、シャワー椅子Cが後ろ側に傾いて使用者は後傾姿勢を強いられるため、把持杆32,32に向かって前重心の姿勢がとりにくくなり、立ち上がり動作が阻害される虞がある。
【0062】
図8は、トイレ内で便器Bからの立ち座りの補助に使用する場合の例を示している。この例では、支持部20はベース部10の端縁寄りにある支持部取付部13,13に、手摺部30の手摺杆33がベース部10の上方に位置するように立設されており、便器Bの前方に、手摺杆33が便器Bの座る方向に沿うように設置されている。使用者Mは、図9に示すように、便器Bに座った状態で両足をベース部10上に乗せ、立ち座りする際は片手で手摺杆33を握ることになる。この場合、ベース部10上に使用者Mが乗るため、補助手摺1にトイレの側壁に向かう力が働いても側壁側に傾倒する虞はない。
【0063】
図10は、浴室の入口Eの前に設置し、浴室への出入りの補助に使用する場合の例を示している。この例では、支持部20はベース部10の端縁寄りにある支持部取付部13,13に、手摺部30の手摺杆33がベース部10の上方に位置するように立設されており、浴室の入口Eの前に、手摺杆33が浴室への入室方向に沿うように設置されている。使用者Mは、ベース部10上に両足で立った状態で、片手で手摺杆33を握ることになる。
【0064】
図11は、本願開示の補助手摺1を浴槽用手摺として使用する場合の例を示している。この例では、支持部20はベース部10の端縁寄りにある支持部取付部13,13に、手摺部30の手摺杆33がベース部10の外側に位置するように立設されており、浴槽Tの壁体T1に支持部20が近接するようにして浴槽Tの壁体T1の上方又は浴槽Tの内壁面の上方に手摺杆33が位置するように設置されている。この場合、ベース部10の周端縁部12が浴槽Tの壁体T1に当接して補助手摺1の支持部20と浴槽Tの壁体T1との間に必然的に空間が形成されることから、補助手摺1に浴槽T方向への横荷重が加わると、図14に示すように、補助手摺1がベース部10の周端縁部12を支点として浴槽T側に傾倒する虞が高いため、これが原因で使用者が転倒するといった事故を招来する危険性がある。そこで、支持部20に前述したように傾倒防止具40を取り付ける。その取付位置は、図11乃至図13に示すように、浴槽Tの壁体T1の上端寄りが好ましい。ここで、傾倒防止具40はその外周面47がフィボナッチ数列を適用した曲線状とされるとともに、支持部20に対して回動可能とされていることから、支持部20の表面と傾倒防止具40の外周面47との間隔rが、該外周面47周りに無段階に変化するため、浴槽Tの壁体T1と支持部20との間隔がどのような寸法であっても傾倒防止具40を支持部20を中心に回動させるだけで浴槽Tの壁体T1に傾倒防止具40を適切に当接させることができる。その結果、上記したような補助手摺1の傾倒に起因する転倒事故を確実に防止することができる。
【0065】
そして使用者Mは、洗場Wと浴槽Tとの間を移動する際、図12に示すように、両手H,Hで把持杆32,32を掴み、浴槽Tの壁体T1を跨ぐことになる。その際、補助手摺1は傾倒防止具40の作用により浴槽T側に傾倒することなく洗場W上に安定的に維持されるため、使用者Mは、いずれもが滑りやすい洗場Wと浴槽Tとの間を安心して移動することができる。
【0066】
なお、本発明は、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲の記載によって示すものであって、明細書本文及び図面の記載にはなんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、すべて本発明の範囲内のものである。
【符号の説明】
【0067】
1 補助手摺
10 ベース部
20 支持部
30 手摺部
31 横杆
32 把持杆
33 手摺杆
40 傾倒防止具
47 外周面
図1
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