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特開2023-6292複数の通貨とトークンが共存する独自ブロックチェーンシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023006292
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】複数の通貨とトークンが共存する独自ブロックチェーンシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20230111BHJP
   G06Q 20/06 20120101ALI20230111BHJP
【FI】
G06Q30/02 346
G06Q20/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021108822
(22)【出願日】2021-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】518244655
【氏名又は名称】安部 秀之
(74)【代理人】
【識別番号】100139594
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 健次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100090251
【氏名又は名称】森田 憲一
(72)【発明者】
【氏名】安部 秀之
(72)【発明者】
【氏名】矢野 謙典
【テーマコード(参考)】
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L055AA12
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、ユーザーが社会貢献できるブロックチェーンシステムを提供することである。
【解決手段】前記課題は、本発明の基軸暗号通貨、特定の用途に使用できる少なくとも1つの補助通貨、及び特定の異なる用途に使用できる複数の目的別トークンを含む、ブロックチェーンシステムであって、ユーザー端末からユーザーが基軸暗号通貨を使用(消費)した場合、前記補助通貨をユーザーに付与する補助通貨付与部、ユーザー端末からユーザーが前記補助通貨を使用した場合、少なくとも1つの目的別トークンをユーザーに付与する目的別トークン付与部、を含む、ブロックチェーンシステムによって解決することができる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基軸暗号通貨、特定の用途に使用できる少なくとも1つの補助通貨、及び特定の異なる用途に使用できる複数の目的別トークンを含む、ブロックチェーンシステムであって、
ユーザー端末からユーザーが基軸暗号通貨を使用(消費)した場合、前記補助通貨をユーザーに付与する補助通貨付与部、
ユーザー端末からユーザーが前記補助通貨を使用した場合、少なくとも1つの目的別トークンをユーザーに付与する目的別トークン付与部、
を含む、ブロックチェーンシステム。
【請求項2】
前記補助通貨の用途が寄付である、請求項1に記載のブロックチェーンシステム。
【請求項3】
前記目的別トークンの1つとしてガバナンストークンを含み、
前記ガバナンストークンを用いるユーザーの投票によって決定されたブロックチェーンシステム内の決定事項をレギュレーショントークンとして保存するレギュレーショントークン保存部、を更に含む、請求項1又は2に記載のブロックチェーンシステム。
【請求項4】
前記決定事項が、目的別トークンの名称、発行枚数、用途、及び付与数からなる群から選択される、請求項3に記載のブロックチェーンシステム。
【請求項5】
スマートコントラクト保存部を含み、前記補助通貨の付与及び/又は目的別トークンの付与が、スマートコントラクト又はレギュレーショントークンによってルール付けされる、請求項1~4のいずれか一項に記載のブロックチェーンシステム。
【請求項6】
前記スマートコントラクトに基づき、前記基軸暗号通貨又は補助通貨の一部が定期的に焼却される、請求項1~5のいずれか一項に記載のブロックチェーンシステム。
【請求項7】
前記レギュレーショントークンに基づき、前記目的別トークンの発行枚数を定期的に増加又は焼却させる、請求項1~6のいずれか一項に記載のブロックチェーンシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の通貨とトークンが共存する独自ブロックチェーンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
暗号資産(暗号通貨)は、AからBの場所へ送金する時に計算を行う。この処理をコンセンサスと称し、この処理の方法をコンセンサスアルゴリズムと言います。前記コンセンサスアルゴリズムにはPoW、PoS、PoI、PoCなどがある。
例えば、ビットコインでは、マイニングにコンセンサスアルゴリズムPoW(Proof ofWork:作業証明)が使用されており、例えばGPUを用いてマイニングを行ったり、更にはASIC(Application Specific Integrated Circuit)を備える専用ハードウエアを用いたマイニングが行われている(特許文献1)。
しかしながら、このPoWマイニング方式においては、早く計算できたグループに報酬を与えるという競争方式を採用している。そのため、ブロックチェーンの各ブロックが生成されるたびに、GPU又はASICを用いた高度で高速な計算が必要であり、消費電力、騒音、発熱などの問題があった。例えば、ビットコインのPoWでは、マイニングによる消費電力は、年間60TWh以上に達すると言われており、これはスイスやオーストリアの年間消費電力レベルである。すなわち、世界の総電力消費量の0.25%がビットコインのマイニングに使用されていることになる。このような非常に大きな電力の消費は、二酸化炭素の増加による環境問題を起こしている。更に、経済的な負担も大きいものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-106612号公報
【特許文献2】特開2021-093581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、前記課題を解決るために、低電力、低騒音、及び低熱量などの環境にやさしく、そして効率的なマイニングシステムを開発した(特許文献2)。本発明者らは、更に前記マイニングシステムを利用した暗号通貨を用いて、独自の社会貢献できるブロックチェーンシステムの構築を試みた。
本発明の目的は、ユーザーが社会貢献できるブロックチェーンシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、ユーザーが社会貢献できるブロックチェーンシステムについて、鋭意研究した結果、驚くべきことに、複数の通貨とトークンが共存する独自ブロックチェーンエコシステムにより、ユーザーが楽しみながら社会貢献できるブロックチェーンシステム提供できることを見出した。
本発明は、こうした知見に基づくものである。
従って、本発明は、
[1]基軸暗号通貨、特定の用途に使用できる少なくとも1つの補助通貨、及び特定の異なる用途に使用できる複数の目的別トークンを含む、ブロックチェーンシステムであって、ユーザー端末からユーザーが基軸暗号通貨を使用(消費)した場合、前記補助通貨をユーザーに付与する補助通貨付与部、ユーザー端末からユーザーが前記補助通貨を使用した場合、少なくとも1つの目的別トークンをユーザーに付与する目的別トークン付与部、を含む、ブロックチェーンシステム、
[2]前記補助通貨の用途が寄付である、[1]に記載のブロックチェーンシステム、
[3]前記目的別トークンの1つとしてガバナンストークンを含み、前記ガバナンストークンを用いるユーザーの投票によって決定されたブロックチェーンシステム内の決定事項をレギュレーショントークンとして保存するレギュレーショントークン保存部、を更に含む、[1]又は[2]に記載のブロックチェーンシステム、
[4]前記決定事項が、目的別トークンの名称、発行枚数、用途、及び付与数からなる群から選択される、[3]に記載のブロックチェーンシステム、
[5]スマートコントラクト保存部を含み、前記補助通貨の付与及び/又は目的別トークンの付与が、スマートコントラクト又はレギュレーショントークンによってルール付けされる、[1]~[4]のいずれかに記載のブロックチェーンシステム、
[6]前記スマートコントラクトに基づき、前記基軸暗号通貨又は補助通貨の一部が定期的に焼却される、[1]~[5]のいずれかに記載のブロックチェーンシステム、及び
[7]前記レギュレーショントークンに基づき、前記目的別トークンの発行枚数を定期的に増加又は焼却させる、[1]~[6]のいずれかに記載のブロックチェーンシステム、
に関する。
【発明の効果】
【0006】
本発明のブロックチェーンシステムによれば、ユーザーが楽しみながら社会貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明のブロックチェーンシステムの基本的な概念を示した図である。
図2】本発明の基軸暗号通貨、及び補助通貨の使用態様の例を示した図である。
図3】基軸暗号通貨、補助通貨(寄付用途のドネーションコイン)、及び目的別トークンと、ユーザーとの関係を示した図である。
図4】基軸暗号通貨、補助通貨(寄付用途のドネーションコイン)、及び目的別トークンと、ユーザーとの関係を示した図である。
図5】本発明のブロックチェーンシステムにおける現実の拠点(例えば、フルーツステーション)を世界の都市に設置することを示した図である。
図6】本発明のブロックチェーンシステムにおけるユーザーの端末の例示を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明のブロックチェーンシステムは、基軸暗号通貨、特定の用途に使用できる少なくとも1つの補助通貨、及び特定の異なる用途に使用できる複数の目的別トークンを含む。また、本発明のブロックチェーンシステムは、ユーザー端末からユーザーが基軸暗号通貨を使用(消費)した場合、前記補助通貨をユーザーに付与する補助通貨付与部、ユーザー端末からユーザーが前記補助通貨を使用した場合、少なくとも1つの目的別トークンをユーザーに付与する目的別トークン付与部、を含む。
【0009】
《ブロックチェーン》
ブロックチェーンとは、インターネット上の複数のブロック(ノード、コンピューター)によって、取引等の記録を互いに共有し、検証し合いながら正しい記録を鎖(チェーン)のようにつないで蓄積するものである。ブロックチェーンを採用することで、暗号資産等の導入コストを抑えることできる。例えば、ブロックには、取引情報と正しいナンスとに加えて、1つ前に生成されたブロックの内容を示すハッシュ値が含まれる。従って、ブロックチェーンにおいては、生成されたブロックが時系列に従ってつながっており、改ざんが困難なデータ構造を有している。
【0010】
《基軸暗号通貨》
基軸暗号通貨は、本発明のブロックチェーンシステムでメインに使用される暗号通貨である。本明細書で暗号通貨とは、本分野で使用される「暗号通貨」、「暗号資産」、「仮想通貨」、「暗号コイン」、及び「仮想コイン」等を意味する。
基軸暗号通貨は、ビットコイン又はイーサリアムなどの既存の「暗号通貨」、又は「暗号資産」を用いることも可能であるが、新たな暗号通貨を用いることが好ましい。前記基軸暗号通貨は、マイニングによって認証することができる。マイニングの方法としては、ビットコインのPoW(Proof of Work:作業証明)などがある。本発明の基軸暗号通貨においては、好ましくは特許文献2に記載のマイニングシステムにより認証される。特許文献2に記載のマイニングシステムは、簡単には(1)マイニング用の暗号データを作成し、そして記憶媒体に保存する手段、を含み、好ましくは更に(2)ウォレットから、マイニング情報を取得する手段、(3)ウォレットから取得したマイニング情報によって前記暗号データからターゲットを検索する手段、及び(4)前記ターゲットから締め切り時間を計算し、前記ウォレットに提供する手段を含む。更に、好ましくは(5)締め切り時間が最も低かった場合に、報酬を受け取る手段を、含む。前記マイニングシステムを用いることにより、低電力、低騒音、及び低熱量などの環境にやさしく、そして効率的なマイニングを実施することができる。
本発明のブロックチェーンシステムにおいては、基軸通貨の流通量は無制限でもよいが、流通量が規定されているのが好ましい。
【0011】
前記基軸暗号通貨を使用することによって、ユーザーは、ショッピングモールで商品を購入したり、オークションで商品を落札したり、ガチャに使用したり、スポーツベッティングに使用したり、又はチャリティー(投げ銭)に使用したりできる(図2)。
【0012】
《補助通貨》
本発明のブロックチェーンシステムに含まれる補助通貨は、本発明のブロックチェーンシステム特定の用途に使用できるものである。特定の用途は、特に限定されるものではないが、例えば「寄付」、「物品交換」、「換金」、又は「地域通貨」が挙げられる。前記補助通貨は、限定されるものではないが、ユーザーが前記基軸暗号通貨を使用(消費)した場合、前記補助通貨をユーザーに付与される。本明細書において、寄付の用途の補助通貨をドネーションコイン(Dコイン)と称することがある。
寄付としては、チャリティーイベント、スポーツのチャリティーマッチ(試合)、チャリティーレッスン、又はチャリティー投げ銭などが挙げられ、ユーザーはそれらのチャリティーに補助通貨を使用することができる(図2)。前記補助通貨は、本発明のブロックチェーンシステムにおいて、1つでもよく、2つ以上の補助通貨を有していてもよい。補助通貨の数は、特に限定されないが、例えば1~50であり、好ましくは1~10であり、より好ましくは1~5であり、更に好ましくは1~3であり、最も好ましくは1~2である。
【0013】
《補助通貨付与部》
本発明のブロックチェーンシステムは、補助通貨付与部を有する。補助通貨付与部は、ユーザーが前記基軸暗号通貨を使用(消費)した場合、前記補助通貨をユーザーに付与さする手段である。付与される補助通貨の量(数)は、基軸通貨の使用(消費)量、使用対象、及び使用用途(例えば、寄付)などに応じて決定することができる。補助通貨の付与量、付与時期などのルールは、後述の「スマートコントラクト」及び/又は「レギュレーショントークン」によって決定することができる。
【0014】
《目的別トークン》
本発明のブロックチェーンシステムに含まれる目的別トークンは、目的別トークンごとに、使用できる用途が異なる。トークンの目的(用途)としては、例えば「Defi用トークン」、「ガバナンス用トークン」、「イベント用トークン」、「ノンファンジブルトークン(NFT)」又は「フリートークン」などが挙げられる。
「Defi用トークン」としては、具体的にはゲーム用トークン、チャリティーアワード用トークン、数字ルーレット用トークン又はプレゼント用トークンが挙げられる(図3図4)。
「ガバナンス用トークン」としては、具体的にはレギュレーショントークンの投票に使用できるガバナンストークンが挙げられる。
「イベント用トークン」としては、具体的には特定の物品交換用トークン、又はフリマ用トークン用トークン、が挙げられるが、具体的にはイベント又は地域に密着したトークンが挙げられる。
「フリートークン」としては、戸籍証明又は登記証明などのSDGsに関連するサービスを実現するトークンが挙げられる。
「ノンファンジブルトークン」とは、ディジタルファッションなど唯一無二のディジタル資産を管理するためのトークンである。
本発明における目的別トークンは、本分野においてユーティリティトークンと称されるものである。限定されるものではないが、ユーザーが補助通貨を使用した場、前記目的別トークンがユーザーに付与される。
【0015】
《目的別トークン付与部》
本発明のブロックチェーンシステムは、目的別トークン付与部を有する。目的別トークン付与部は、ユーザーが前記補助通貨を使用した場合、前記補助通貨をユーザーに付与さする手段である。付与される目的別トークンの量(数)は、補助通貨の使用(消費)量、使用対象、及び使用用途(例えば、寄付)などに応じて決定することができる。付与される目的別トークンの種類、目的別トークンの付与量、付与時期などのルールは、後述の「スマートコントラクト」及び/又は「レギュレーショントークン」によって決定することができる。
【0016】
ユーザーは、ユーザーの端末から、基軸暗号通貨の使用(消費)、補助通貨の使用、目的別トークンの使用の指示を行うことができる。端末としては、図6に示すようにスマートフォン/タブレット、テレビアプリ、ノートパソコン、ディスクトップパソコン、VR、又はARなどが挙げられる。限定されるものではないが、ユーザーは、これらの端末にインストールしたアプリケーションによって前記の指示を実施することができる。これらのユーザーの端末は、本発明のブロックチェーンシステムに含まれる。
【0017】
本発明のブロックチェーンシステムは、好ましくは前記目的別トークンの1つとしてガバナンストークンを含み、前記ガバナンストークンを用いるユーザーの投票によって決定されたブロックチェーンシステム内の決定事項(契約事項)をレギュレーショントークンとして保存するレギュレーショントークン保存部を更に含む。
【0018】
《ガバナンストークン》
ガバナンストークンは、前記目的別トークンの1種であり、ユーザーが前記補助通貨を使用することによって、前記目的別トークン付与部によって、各ユーザーに付与される。ガバナンストークンを投票券として用いた投票によって、本発明のブロックチェーンシステムにおけるルールを決定することができる。前記決定事項としては、目的別トークンの名称、発行枚数、用途、又は付与数などが挙げられる。これらの決定事項は、レギュレーショントークンに書き込まれて発行される。
【0019】
《レギュレーショントークン保存部》
前記決定されたルールは、レギュレーショントークンとして、本発明のブロックチェーンシステムのレギュレーショントークン保存部に保存される。すなわち、レギュレーショントークン保存部は、本発明のブロックチェーンシステムに含まれ、ガバンストークンを投票券として用いたユーザーの投票により、決定された決定事項をレギュレーショントークンとして保存する部分である。
【0020】
《スマートコントラクト》
本明細書においてスマートコントラクトは、ブロックチェーンネットシステムにおいて交わされる基本的な契約である。スマートコントラクトは、チェーンコードとも呼ばれ、スマートコントラクトを実行することで、例えば所定条件下でのデータの読み書きなど、予めブロックチェーンに参加するユーザーの間で合意されたビジネスロジックの処理を自動化するプログラムである。
本発明におけるスマートコントラクトとしては、例えば基軸暗号通貨を使用した場合の、補助通貨の付与量などが挙げられる。また、基軸暗号通貨、又は補助通貨の増減の決定などが挙げられる。しかしながら、補助通貨の付与量をレギュレーショントークンによって決定することもできる。
【0021】
本発明のブロックチェーンシステムにおいては、世界の主要都市に、現実拠点を置くことができる。図5に示すように、世界中の都市にフルーツステーションという駆け込み寺のような現実の拠点を作製し、ボランティア団体などに運営を依頼する。そして、基軸暗号通貨、及び/又は補助通貨を用いて、寄付などを行い、地域貢献、地場産業の振興などを行うことができる。
【0022】
《基軸暗号通貨及び/又は補助通貨の焼却》
本発明のブロックチェーンシステムにおいては、スマートコントラクトに基づき基軸暗号通貨及び/又は補助通貨の一部が定期的に焼却されてもよい。
例えば、(1)補助通貨の一定期間における新規発行数が基軸暗号通貨の使える総数(焼却(バーン)された以外の残り)の38.2%になった場合、1000:1618の比率×比率(14.587%)分の基軸暗号通貨を焼却(バーン)するように設計することができる。または、(2)この焼却(バーン)のタイミングを約4年に1回と定義することもできる。前記(1)又は(2)のどちらか早く到達した際に実行することもできる。
本明細書において「焼却」とは、基軸暗号通貨又は補助通貨を、誰も使用できない場所に送付し、そしてロックすることによって、基軸暗号通貨又は補助通貨を使用できなくすることを意味する。
【0023】
《目的別トークンの増加又は焼却》
本発明のブロックチェーンシステムにおいては、前記レギュレーショントークンに基づき、前記目的別トークンの発行枚数を定期的に増加又は焼却させてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明のブロックチェーンシステムは、商品の購入、チャリティー、寄付などによってユーザーが社会貢献できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6