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特開2023-62961貸与管理システム、管理サーバ、及び、管理端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023062961
(43)【公開日】2023-05-09
(54)【発明の名称】貸与管理システム、管理サーバ、及び、管理端末
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230427BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021173173
(22)【出願日】2021-10-22
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】509343909
【氏名又は名称】株式会社金星
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100120617
【弁理士】
【氏名又は名称】浅野 真理
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】石井 一史
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】
顧客により指定された複数の人員に対する、人員が使用するための複数の管理対象物品の貸与を、管理しつつ、貸与による当該物品の損耗の状態を管理することが可能な貸与管理システムを提供する。
【解決手段】
貸与管理システムは、複数の管理対象物品の在庫情報、及び、複数の人員に関する人員情報に基づいて、複数の人員への管理対象物品の貸与の管理に関する管理情報を取得する管理サーバと、管理対象物品の管理情報を更新する管理端末と、を備え、管理サーバは、人員から返却された管理対象物品の使用による損耗に関する損耗状態情報を取得し、損耗状態情報に基づいて、管理対象物品を改良するための及び/又は新製品開発のための指針となる指針情報を生成して出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客により指定された複数の人員に対する、前記人員が使用するための複数の管理対象物品の貸与を、管理する、貸与管理システムであって、
前記複数の管理対象物品の在庫情報、及び、前記複数の人員に関する人員情報に基づいて、前記複数の人員への前記管理対象物品の貸与の管理に関する管理情報を取得する管理サーバと、
前記管理対象物品の前記管理情報を更新する管理端末と、を備え、
前記管理サーバは、
前記人員から返却された前記管理対象物品の使用による損耗に関する損耗状態情報を取得し、前記損耗状態情報に基づいて、前記管理対象物品を改良するための及び/又は新製品開発のための指針となる指針情報を生成して出力する
ことを特徴とする貸与管理システム。
【請求項2】
前記管理サーバと通信ネットワークを用いて通信し、前記管理対象物品の注文に関する情報を前記管理サーバ及び/又は前記管理端末に出力するユーザ端末をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の貸与管理システム。
【請求項3】
前記管理サーバは、前記指針情報を前記管理端末及び/又は前記ユーザ端末に出力することを特徴とする請求項2に記載の貸与管理システム。
【請求項4】
前記管理端末は、前記人員から返却された前記管理対象物品を検品することで得られた前記損耗状態情報が入力され、この入力された前記損耗状態情報を前記管理サーバに通信ネットワークを介して出力する
ことを特徴とする請求項3に記載の貸与管理システム。
【請求項5】
前記管理対象物品は、制服、備品、及び/又は装備を含むことを特徴とする請求項1に記載の貸与管理システム。
【請求項6】
前記人員は、前記顧客の会社に所属する人員であり、
前記管理対象物品は、前記人員が使用する貸与物である
ことを特徴とする請求項5に記載の貸与管理システム。
【請求項7】
前記損耗状態情報は、前記管理対象物品の所定の部分の損耗度に関する情報を含むことを特徴とする請求項2に記載の貸与管理システム。
【請求項8】
前記損耗状態情報は、前記人員から返却された前記管理対象物品Fが保管庫に保管される前に、前記人員から返却された前記管理対象物品を検品することで得られる情報である
ことを特徴とする請求項3に記載の貸与管理システム。
【請求項9】
前記管理対象物品の前記所定の部分の損耗度は、少なくとも、返却された前記管理対象物品の前記所定の部分を補修無しで再利用できる場合、返却された前記管理対象物品の前記所定の部分を補修して再利用できる場合、又は、返却された前記管理対象物品の前記所定の部分を補修できずに廃棄する場合、の何れかに分けて、決定される
ことを特徴とする請求項6に記載の貸与管理システム。
【請求項10】
前記管理サーバは、返却された複数の前記管理対象物品の前記所定の部分に対して補修される補修割合を含む前記損耗状態情報に基づいて、前記指針情報を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の貸与管理システム。
【請求項11】
顧客により指定された複数の人員に対する、前記人員が使用するための複数の管理対象物品の貸与を、管理する貸与管理システムに適用される管理サーバであって、
前記管理サーバは、前記複数の管理対象物品の在庫情報、及び、前記複数の人員に関する人員情報に基づいて、前記複数の人員への前記管理対象物品の貸与の管理に関する管理情報を取得し、
前記貸与管理システムの管理端末が、前記管理対象物品の前記管理情報を更新するものであり、
前記管理サーバは、
前記人員から返却された前記管理対象物品の使用による損耗に関する損耗状態情報を取得し、前記損耗状態情報に基づいて、前記管理対象物品を改良するための及び/又は新製品開発のための指針となる指針情報を生成して出力する
ことを特徴とする貸与管理サーバ。
【請求項12】
顧客により指定された複数の人員に対する、前記人員が使用するための複数の管理対象物品の貸与を、管理する、貸与管理システムに適用される管理端末であって、
前記貸与管理システムの管理サーバが、前記複数の管理対象物品の在庫情報、及び、前記複数の人員に関する人員情報に基づいて、前記複数の人員への前記管理対象物品の貸与の管理に関する管理情報を取得するものであり、
前記管理サーバが、前記人員から返却された前記管理対象物品の使用による損耗に関する損耗状態情報を取得し、前記損耗状態情報に基づいて、前記管理対象物品を改良するための及び/又は新製品開発のための指針となる指針情報を生成して出力し、
前記管理端末は、前記管理対象物品の前記管理情報を更新する、
ことを特徴とする管理端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貸与管理システム、管理サーバ、及び、管理端末に関する。
【背景技術】
【0002】
物品(商品)を管理するシステムの従来技術として、例えば、特許文献1には、発注者IDにより特定される発注者端末からの商品の発注に関する発注情報を受け入れる商品仮受注部と、商品仮受注部により発注情報が受け入れられたら、承認者テーブルを参照して、発注者IDに関連付けられた承認者IDにより特定される承認者端末に、発注情報に係る商品の発注に対する承認依頼情報を送信する承認依頼部と、承認依頼情報に基づく承認者端末からの商品の発注に対する承認に関する承認情報を受け入れたら、発注された商品の発注を指示する発注指示情報を送信する商品発注部と、を有する商品受注装置(サーバシステム)が開示されている。
【0003】
この特許文献1に記載の従来技術では、商品発注の手間を削減でき、確実な商品発注作業が可能な商品受注装置及び商品受注方法を提供することができるようになっている。
【0004】
また、他の従来技術として、例えば、特許文献2には、顧客のオーダー情報にしたがってオーダーメイドの衣服を縫製し、完成した衣服を梱包して、顧客に配送する縫製管理システムにおいて、一つのオーダー情報に対応して一つの製造標識が付され、オーダー情報に応じて裁断された生地を、アイテムを構成する部位ごとに一つの部品組とし、部品組それぞれに製造標識と対応付けられた部品識別標識を付して、管理標識が付与された一つのハンガーに一つの部品組を搭載し、製造標識と、ハンガーの管理標識と、ハンガーに搭載された部品組の部品識別標識と、が対応付けられた管理情報に基づいて、部品組ごとに同時並行的に縫製作業ラインにおいてそれぞれ縫製作業を行うように、管理側装置がハンガー搬送装置によるハンガーの移動を管理するシステムが開示されている。
【0005】
この特許文献2に記載の従来技術では、オーダーメイドの衣服を短納期で製造、納品することのできるようになっている。
【0006】
このように、これらの従来技術は、顧客から受注を受けた商品の製造、納品までを管理するシステムを開示するものであるが、当該顧客により指定された複数の人員に対する当該顧客が発注した物品の貸与までを管理するものでは無く、特に、貸与による当該物品の損耗の状態を管理することができない問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2019-191813号公報
【特許文献2】特許6626933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は、かかる従来技術の欠点に鑑み、顧客により指定された複数の人員に対する、人員が使用するための複数の管理対象物品の貸与を、管理しつつ、貸与による当該物品の損耗の状態を管理することが可能な貸与管理システムを提供することを目的とする。
【0009】
このような貸与管理システムによれば、物品の使用による損耗に関する損耗状態情報に基づいた指針情報を管理し、この指針情報を用いて、当該物品を改良するための及び/又は新製品開発のための指針を得ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係る実施形態に従った貸与管理システムは、
顧客により指定された複数の人員に対する、前記人員が使用するための複数の管理対象物品の貸与を、管理する、貸与管理システムであって、
前記複数の管理対象物品の在庫情報、及び、前記複数の人員に関する人員情報に基づいて、前記複数の人員への前記管理対象物品の貸与の管理に関する管理情報を取得する管理サーバと、
前記管理対象物品の前記管理情報を更新する管理端末と、を備え、
前記管理サーバは、
前記人員から返却された前記管理対象物品の使用による損耗に関する損耗状態情報を取得し、前記損耗状態情報に基づいて、前記管理対象物品を改良するための及び/又は新製品開発のための指針となる指針情報を生成して出力することを特徴とする。
【0011】
前記貸与管理システムにおいて、
前記管理サーバと通信ネットワークを用いて通信し、前記管理対象物品の注文に関する情報を前記管理サーバ及び/又は前記管理端末に出力するユーザ端末をさらに備える
ことを特徴とする。
【0012】
前記貸与管理システムにおいて、
前記管理サーバは、前記指針情報を前記管理端末及び/又は前記ユーザ端末に出力することを特徴とする
前記貸与管理システムにおいて、
前記管理端末は、前記人員から返却された前記管理対象物品を検品することで得られた前記損耗状態情報が入力され、この入力された前記損耗状態情報を前記管理サーバに通信ネットワークを介して出力することを特徴とする。
【0013】
前記貸与管理システムにおいて、
前記管理対象物品は、制服、備品、及び/又は装備を含むことを特徴とする。
【0014】
前記貸与管理システムにおいて、
前記人員は、前記顧客の会社に所属する人員であり、
前記管理対象物品は、前記人員が使用する貸与物であることを特徴とする。
【0015】
前記貸与管理システムにおいて、
前記損耗状態情報は、前記管理対象物品の所定の部分の損耗度に関する情報を含むことを特徴とする。
【0016】
前記貸与管理システムにおいて、
前記損耗状態情報は、前記人員から返却された前記管理対象物品Fが保管庫に保管される前に、前記人員から返却された前記管理対象物品を検品することで得られる情報であることを特徴とする。
【0017】
前記貸与管理システムにおいて、
前記管理対象物品の前記所定の部分の損耗度は、少なくとも、返却された前記管理対象物品の前記所定の部分を補修無しで再利用できる場合、返却された前記管理対象物品の前記所定の部分を補修して再利用できる場合、又は、返却された前記管理対象物品の前記所定の部分を補修できずに廃棄する場合、の何れかに分けて、決定されることを特徴とする。
【0018】
前記貸与管理システムにおいて、
前記管理サーバは、返却された複数の前記管理対象物品の前記所定の部分に対して補修される補修割合を含む前記損耗状態情報に基づいて、前記指針情報を生成することを特徴とする。
【0019】
本発明の一態様に係る実施形態に従った管理サーバは、
顧客により指定された複数の人員に対する、前記人員が使用するための複数の管理対象物品の貸与を、管理する貸与管理システムに適用される管理サーバであって、
前記管理サーバは、前記複数の管理対象物品の在庫情報、及び、前記複数の人員に関する人員情報に基づいて、前記複数の人員への前記管理対象物品の貸与の管理に関する管理情報を取得し、
前記貸与管理システムの管理端末が、前記管理対象物品の前記管理情報を更新するものであり、
前記管理サーバは、
前記人員から返却された前記管理対象物品の使用による損耗に関する損耗状態情報を取得し、前記損耗状態情報に基づいて、前記管理対象物品を改良するための及び/又は新製品開発のための指針となる指針情報を生成して出力することを特徴とする。
【0020】
本発明の一態様に係る実施形態に従った管理端末は、
顧客により指定された複数の人員に対する、前記人員が使用するための複数の管理対象物品の貸与を、管理する、貸与管理システムに適用される管理端末であって、
前記貸与管理システムの管理サーバが、前記複数の管理対象物品の在庫情報、及び、前記複数の人員に関する人員情報に基づいて、前記複数の人員への前記管理対象物品の貸与の管理に関する管理情報を取得するものであり、
前記管理サーバが、前記人員から返却された前記管理対象物品の使用による損耗に関する損耗状態情報を取得し、前記損耗状態情報に基づいて、前記管理対象物品を改良するための及び/又は新製品開発のための指針となる指針情報を生成して出力し、
前記管理端末は、前記管理対象物品の前記管理情報を更新することを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明の一態様に係る貸与管理システムによれば、顧客により指定された複数の人員に対する、人員が使用するための複数の管理対象物品の貸与を、管理しつつ、貸与による当該物品の損耗の状態を管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、実施例1に係る貸与管理システム100を含むシステム構成の一例を示す図である。
図2図2は、図1に示す貸与管理システム100の管理サーバMSの具体的な構成の一例を示す図である。
図3図3は、図1に示す貸与管理システム100の管理端末MXの具体的な構成の一例を示す図である。
図4図4は、図1に示す貸与管理システム100のユーザ端末UXの具体的な構成の一例を示す図である。
図5図5は、図1に示す貸与管理システム100における処理フローの一例を示すフロー図である。
図6図6は、図1に示す貸与管理システム100における指針情報を取得するためのフローの一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明に係る実施形態について図面に基づいて説明する。
【実施例0024】
まず、図を参照して、実施例1に係る貸与管理システムについて説明する。
【0025】
図1は、実施例1に係る貸与管理システム100を含むシステム構成の一例を示す図である。
【0026】
[貸与管理システム]
実施例1に係る貸与管理システム100は、例えば、図1に示すように、顧客UZにより指定された複数の人員(貸与者)KZに対する、当該顧客UZが所有権を有し且つ当該人員が使用するための複数の管理対象物品Fの貸与を、管理するようになっている。なお、本実施例では、当該顧客UZが管理対象物品Fの所有権を有する場合について説明するが、当該顧客UZが必ずしも管理対象物品Fの所有権を有していなくてもよい。
【0027】
この貸与管理システム100は、例えば、図1に示すように、管理会社の管理者MZが操作等する管理側装置MDと、当該貸与管理システム100による貸与管理サービスの提供を受ける顧客(ユーザ)UZが操作等するユーザ端末(顧客端末)UXと、を備える。
【0028】
なお、図1に示す例では、管理保管庫MWは、管理対象物品Fの貸与管理を請け負った管理者(管理会社)MZに所有(管理)されているものとしているが、他の企業等に所有(管理)されていてもよい。
【0029】
なお、貸与管理システム100において、顧客UZのニーズに応じて、管理対象物品Fを保管するための、顧客UZが所有若しくは管理等する顧客保管庫UWを設定するようにしてもよい。この場合、顧客保管庫UWは、当該貸与管理システム100上で、顧客UZ側で管理対象物品Fを保管して人員KZに貸与する場合等に用いられる。
【0030】
なお、当該人員KZは、例えば、顧客UZの会社に所属する人員である。この場合、管理対象物品Fは、当該人員KZが使用する貸与物である。より具体的には、管理対象物品Fには、例えば、制服、備品、及び/又は装備が含まれる。
【0031】
[管理側装置]
ここで、貸与管理システム100の管理側装置MDは、例えば、図1に示すように、管理サーバMSと管理端末MXとにより構成されている。
【0032】
図1の例では、この管理側装置MDは、管理サーバMSと管理端末MXとにその構成が分かれているように記載されている。しかしながら、この管理側装置MDは、1つの装置として構成されていてもよい。
【0033】
この管理側装置MDは、通信ネットワークNを介してユーザ端末UXと通信(無線通信及び/又は有線通信)して、所定の情報(データ)を送受信するようになっている。
【0034】
[管理サーバ]
上記管理側装置MDの管理サーバMSは、例えば、図1に示すように、ユーザ端末UX及び管理端末MXと通信ネットワークNを用いて通信し、所定の情報(データ)を送受信するようになっている。
【0035】
そして、管理サーバMSは、少なくとも、管理者MZが管理する管理保管庫MS(若しくは顧客UZが管理する顧客保管庫)に保管された複数の管理対象物品Fの在庫情報、及び、複数の人員KZに関する人員情報(例えば、管理対象物品Fが貸与される人員(貸与者)の所属、氏名等のリスト)に基づいて、当該複数の人員KZへの管理対象物品Fの貸与の管理に関する管理情報や、管理対象物品Fを識別する識別情報と管理情報とを関連付けた管理情報テーブル等を取得して記憶するようになっている。
【0036】
そして、管理サーバMSは、少なくとも人員情報及び在庫情報に基づいて、人員KZに対して一対一に管理対象物品Fを専用の管理対象物品とした関連付けの規定、又は、複数の人員KZのうちの何れかの人員KZに対して管理対象物品Fを共用の管理対象物品とした関連付けの規定を含むように、管理情報を生成して、出力するようになっている。
【0037】
なお、当該管理情報は、例えば、管理対象物品Fの種類、管理対象物品Fのサイズ、挙客UZの顧客情報、管理対象物品Fの使用期間、管理対象物品Fの残耐用年月数、管理対象物品Fが新品であるか否かの状態区分、管理対象物品Fが貸与された貸与者、及び、管理対象物品Fのステータス(処理状態)に関する情報を、含むようにしてもよい。
【0038】
ここで、管理サーバMSは、人員KZから返却された(人員KZから直接返却される場合、人員KZから顧客UZを介して返却される場合を含む)管理対象物品Fの使用による損耗に関する損耗状態情報を取得し、当該損耗状態情報に基づいて、管理対象物品Fを改良するための及び/又は新製品開発のための指針となる指針情報を生成して出力するようになっている。なお、当該指針情報には、例えば、管理対象物品Fの強度が低い箇所や素材、管理対象物品Fの廃棄理由などの情報が含まれる。
【0039】
そして、管理サーバMSは、当該指針情報を管理端末MX及び/又はユーザ端末UXに出力するようになっている。
【0040】
なお、当該損耗状態情報は、人員KZから返却された管理対象物品Fが保管庫(管理保管庫MW又は顧客保管庫UW)に保管される前に、当該人員KZから返却された管理対象物品を検品することで得られる情報である。
【0041】
特に、当該検品は、例えば、管理対象物品Fを検品する人の目視による場合や、検品装置(図示せず)が管理対象物品Fを撮像して得られた画像に対する画像処理(撮像画像と予め設定された損耗度を判定する基準となる基準画像との比較等)により実行される場合等がある。
【0042】
より詳しくは、当該損耗状態情報は、管理対象物品Fの所定の部分や素材の損耗度に関する情報を含むものである。
【0043】
なお、管理対象物品Fの所定の部分の損耗度は、例えば、少なくとも、返却された管理対象物品Fの所定の部分を補修無しで再利用できる場合(すなわち、当該損耗度が低レベルである)、返却された管理対象物品Fの所定の部分を補修して再利用できる場合(すなわち、当該損耗度が中レベルである)、又は、返却された管理対象物品Fの所定の部分を補修できずに廃棄する場合(すなわち、当該損耗度が高レベルである)、の何れかに分けて、決定される。
【0044】
ここで、図2は、図1に示す貸与管理システム100の管理サーバMSの具体的な構成の一例を示す図である。
この管理サーバMSは、例えば、図2に示すように、管理ウェブサーバMCと、管理データサーバMTと、を含む。
【0045】
そして、管理ウェブサーバMCは、管理端末MX及びユーザ端末UXと通信ネットワークNを介して通信し、管理対象物品Fの管理情報や、管理対象物品Fを識別する識別情報と管理情報とを関連付けた管理情報テーブル等を生成するとともに更新するための処理を実行するようになっている。
【0046】
また、管理データサーバMTは、管理ウェブサーバMCに接続され、少なくとも管理対象物品Fの管理情報、当該管理情報テーブル等を記憶するようになっている。
【0047】
なお、この図2に示す管理サーバMSの構成は、一例であり、必要に応じてその構成の一部が省略され、又、他の構成を追加するようにしてもよい。
【0048】
[管理端末]
管理端末MXは、管理会社の管理者MZにより使用され、所定の情報の入力や操作が実行されるようになっている。
【0049】
この管理端末MXは、例えば、図1に示すように、管理サーバMS及びユーザ端末UXと通信ネットワークNを用いて通信し、所定の情報(データ)を送受信するようになっている。なお、この管理端末MXと管理サーバMSとが一体になっている場合には、管理端末MXと管理サーバMSとの間において通信ネットワークNを用いた通信が不要となる。
【0050】
例えば、管理端末MXは、ユーザ端末UX及び管理サーバMSと通信ネットワークNを用いて通信し、管理対象物品Fの管理情報を更新するようになっている。
【0051】
一方、管理サーバMSは、当該管理情報を管理端末MXに出力(送信)するようになっている。
【0052】
これにより、管理者MZは、管理端末MXを用いて、管理対象物品Fの管理情報を更新し、又、管理対象物品Fの現在の管理情報を確認することができる。
【0053】
ここで、管理対象物品Fには、例えば、図1に示すように、管理対象物品Fの貸与を管理するために管理対象物品Fを識別する識別情報を記憶した通信記憶装置Tが備えられている。なお、当該通信記憶装置Tは、例えば、ICタグ又はRFタグ等の所定の情報を記憶する通信可能な装置である。この場合、当該識別情報は、例えば、チップID(RFID)である。
【0054】
そして、管理端末MXは、当該識別情報に紐付けられた管理対象物品Fの管理情報を、新たに登録するために、管理サーバMSに記憶させるようになっている。これにより、管理サーバMSは、当該識別情報と管理情報とを関連付けた管理情報テーブルを記憶することとなる。
【0055】
そして、管理端末MXは、管理サーバMSに記憶された管理情報テーブルを検索することで、取得した識別情報に対応する管理対象物品Fの管理情報を取得するようになっている。
【0056】
そして、管理端末MXは、管理対象物品Fに対する処理(例えば、管理対象物品Fの出庫処理、貸与処理、回収処理等)毎に、管理サーバMSに記憶されている管理情報を更新するようになっている。
【0057】
なお、管理対象物品Fには、通信記憶装置Tの代替として、管理対象物品Fの貸与を管理するために管理対象物品Fの管理情報に紐付けられたコードが表記されたコード表記部(図示せず)が備えられているようにしてもよい。
【0058】
この場合、管理端末MXは、コード表記部に表記されたコードを、管理端末MXの読取装置により読み取ることで、当該コードに対応する管理対象物品Fを識別する識別情報を取得するとともに、管理サーバMSに記憶された管理情報テーブルを検索することで、取得した識別情報に対応する管理対象物品Fの管理情報を取得する。
【0059】
そして、管理対象物品Fの上記コード表記部に表記された当該コードは、例えば、QRコード又はバーコード等の読み取り可能なコードである。
【0060】
また、管理端末MXは、人員KZから返却された管理対象物品Fを検品することで得られた損耗状態情報が入力され、この入力された損耗状態情報を管理サーバMSに通信ネットワークNを介して出力するようになっている。
【0061】
なお、既述のように、当該検品は、例えば、管理対象物品Fを検品する人の目視による場合や、検品装置(図示せず)が管理対象物品Fを撮像して得られた画像に対する画像処理(撮像画像と予め設定された損耗度を判定する基準となる基準画像との比較等)により実行される場合がある。
【0062】
なお、図1の例では、1つの管理端末MXが記載されているが、複数の管理端末MXが設けられていてもよい。そして、この複数の管理端末MXとユーザ端末UZ及び管理端末MXとは、通信ネットワークNを介して通信することとなる。
【0063】
ここで、図3は、図1に示す貸与管理システム100の管理端末MXの具体的な構成の一例を示す図である。
この管理端末MXは、例えば、図3に示すように、通信部MTと、処理部MCと、記憶部MMと、表示部MHと、操作部(読取装置)MAと、を備える。なお、この図3に示す管理端末MXの構成は、一例であり、必要に応じてその構成の一部が省略され、又、他の構成を追加するようにしてもよい。
【0064】
そして、通信部MTは、ユーザ端末UX及び管理サーバMSと、通信ネットワークNを介した無線通信及び/又は有線通信により、所定のデータ等を送受信するようになっている。
【0065】
また、処理部MCは、例えば、CPUなどのコンピュータにより構成され、管理端末MXの必要な処理を実行するようになっている。
【0066】
また、記憶部MMは、例えば、管理端末MXの処理部MCにより実行される処理のプログラム、及び、その処理に必要なデータを記憶している。
【0067】
また、表示部MHは、例えば、管理端末MXの処理部MCにより実行される内容等を表示するディスプレイである。
【0068】
また、操作部MAは、例えば、管理端末MXを操作する管理者MZにより操作される入力装置である。そして、管理端末MXは当該操作に応じた処理を処理部MCに実行させるようになっている。
【0069】
特に、この操作部MAには、読取装置MAが含まれる。この場合、管理端末MXは、管理対象物品Fの通信記憶装置Tに記憶された当該識別情報を、管理端末MXの読取装置MAにより読み取ることで、当該識別情報を取得するようになっている。当該読取装置MAは、例えば、ICタグリーダ又はRFタグリーダである。
【0070】
なお、この図3に示す管理端末MXの構成は、一例であり、必要に応じてその構成の一部が省略され、又、他の構成を追加するようにしてもよい。
【0071】
[ユーザ端末]
ユーザ端末UXは、顧客であるユーザUZにより使用され、所定の情報の入力や操作が実行されるようになっている。
【0072】
このユーザ端末UXは、管理サーバMS及び管理端末MXと通信ネットワークNを用いて通信するようになっている。そして、ユーザ端末UXは、管理対象物品Fの注文に関する情報を管理サーバMS及び/又は管理端末MXに、通信ネットワークNを介して出力(送信)するようになっている。
【0073】
すなわち、ユーザ端末UXは、顧客UZの操作入力に応じて、管理対象物品Fを発注するための発注情報を、通信ネットワークNを介して、管理サーバMS及び/又は管理端末MXに送信するようになっている。
【0074】
また、ユーザ端末UXは、顧客UZの操作入力に応じて、既述の人員情報を管理サーバMSに出力(送信)するようになっている。これにより、管理サーバMSは、受信した人員情報を登録することができる。
【0075】
このように、管理サーバMSは、受信した当該発注情報に基づいて、発注された管理対象物品Fに関する管理情報を新規に登録し、又は更新するようにしてもよい。
【0076】
なお、ユーザ端末UXは、顧客UZの操作入力に応じて、例えば、当該発注情報に、新品の管理対象物品Fを購入することを規定し、又は、中古の管理対象物品Fを再度使用することを規定する条件を設定するようにしてもよい。
この場合、管理サーバMSは、当該発注情報と人員情報に基づいて、購入された新品の管理対象物品F又は中古の管理対象物品Fを、人員KZに対して一対一に専用の管理対象物品Fとした関連付けの規定、又は、複数の人員KZのうちの何れかの人員に対して共用の管理対象物品Fとした関連付けの規定を含むように管理情報を更新する。
【0077】
なお、ユーザ端末UXは、予め設定された顧客UZ側の承認フローに沿って、顧客UZの操作入力に応じて、当該発注情報を管理サーバMSに出力するようにしてもよい。
【0078】
また、ユーザ端末UXは、管理対象物品Fに対する処理(例えば、管理対象物品Fの出庫処理、貸与処理、又は、回収処理等)毎に、管理サーバMSに記憶されている管理情報を更新するようにしてもよい。そして、管理サーバMSは、当該管理情報をユーザ端末UXに出力(送信)するようになっている。
【0079】
これにより、顧客UZは、ユーザ端末UXを用いて管理対象物品Fの管理情報を確認することができる。
【0080】
なお、ユーザ端末UXは、管理対象物品Fの入庫、管理対象物品Fの人員への貸与、管理対象物品Fの人員からの回収、管理対象物品Fの紛失、又は、紛失した管理対象物品Fの発見の何れかのステータスに関するステータス情報を、管理サーバMSに送信するようにしてもよい。そして、管理サーバMSは、受信したステータス情報に基づいて、管理情報を更新するようにしてもよい。
【0081】
なお、図1の例では、1つのユーザ端末UXが記載されているが、複数の顧客(ユーザ)UZが存在する場合には、この複数の顧客UZに対してそれぞれユーザ端末UXが設けられることとなる。そして、この複数のユーザ端末UXと管理側装置MD(管理サーバMS、管理端末MX)とは、通信ネットワークNを介して通信することとなる。
【0082】
ここで、図4は、図1に示す貸与管理システム100のユーザ端末UXの具体的な構成の一例を示す図である。
このユーザ端末UXは、例えば、図4に示すように、通信部UTと、処理部UCと、記憶部UMと、表示部UHと、操作部(読取装置)UAと、を備える。
【0083】
そして、通信部UTは、管理端末MX及び管理サーバMSと、通信ネットワークNを介した無線通信及び/又は有線通信により、所定のデータ等を送受信するようになっている。
【0084】
また、処理部UCは、例えば、CPUなどのコンピュータにより構成され、ユーザ端末UXの必要な処理を実行するようになっている。
【0085】
また、記憶部UMは、例えば、ユーザ端末UXの処理部UCにより実行される処理のプログラム、及び、その処理に必要なデータを記憶している。
【0086】
また、表示部UHは、例えば、ユーザ端末UXの処理部UCにより実行される内容等を表示するディスプレイである。
【0087】
また、操作部UAは、例えば、ユーザ端末UXを操作するユーザ(顧客)UZにより操作される入力装置であり、ユーザ端末UXは当該操作に応じた処理を処理部UCに実行させるようになっている。
【0088】
特に、この操作部UAには、読取装置UAが含まれる。当該読取装置UAは、例えば、ICタグリーダ又はRFタグリーダである。
【0089】
なお、この図4に示すユーザ端末UXの構成は、一例であり、必要に応じてその構成の一部が省略され、又、他の構成を追加するようにしてもよい。
【0090】
[貸与管理システムにおける処理フロー]
次に、以上のような構成及び機能を有する貸与管理システム100における処理フローの一例について、説明する。
【0091】
ここで、図5は、図1に示す貸与管理システム100における処理フローの一例を示すフロー図である。なお、この図5に示す貸与管理システム100における処理フローは、当該貸与管理システム100により実行される処理の一部であり、後述のように、必要に応じてさらに追加の処理等が実行されるようにしてもよい。
【0092】
まず、例えば、図5に示すように、ユーザ端末UXは、顧客UZの操作入力に応じて、管理対象物品Fを発注するための発注情報を、通信ネットワークNを介して、管理サーバMS及び管理端末MXに送信する。
【0093】
そして、管理端末MXは、管理対象物品Fの通信記憶装置Tに記憶された識別情報に紐付けられた当該管理対象物品Fの管理情報を、新たに登録するために、管理サーバMSに記憶させる。そして、管理サーバMSは、当該識別情報と管理情報とを関連付けた管理情報テーブルを記憶する。
【0094】
これにより、管理サーバMSに管理対象物品Fの管理情報が登録される(ステップS1)。
このように、顧客UZは、このユーザ端末UXを用いて、管理対象物品Fの注文を、インターネット等の通信ネットワークN上で実行することができる。
【0095】
なお、管理サーバMSは、管理保管庫MWにおける管理対象物品Fの入庫に関する入庫情報やの管理対象物品Fの在庫数に関する在庫情報を更新するようにしてもよい。
【0096】
次に、管理会社MZは、管理対象物品Fを管理保管庫MWから当該物品の新品として出荷(若しくは当該顧客UZが所有する物品としての出庫)する(ステップS2)。
【0097】
管理端末MXは、管理対象物品Fの出荷/出庫処理に応じて、管理対象物品Fのステータス(処理状態)に関して、管理サーバMSに記憶されている管理情報を更新する。
【0098】
次に、管理保管庫MWから出荷(出庫)された管理対象物品Fが人員KZに配送業者等を経由して貸与される場合には、例えば当該配送業者等からの通知に応じて(又は、管理者MZの管理端末MXの操作入力、若しくは顧客UZのユーザ端末UXの操作入力に応じて)、管理サーバMSに記憶されている管理情報が更新される(ステップS3)。
【0099】
次に、人員KZから管理対象物品Fが配送業者等を経由して管理保管庫MWに回収される場合には、例えば当該配送業者等からの通知に応じて(又は、管理者MZの管理端末MXの操作入力、若しくは顧客UZのユーザ端末UXの操作入力に応じて)、管理サーバMSに記憶されている管理情報が更新される(ステップS4)。
【0100】
なお、管理サーバMSは、既述の人員情報に基づいて、顧客UZの会社を退職した人員から返送された管理対象物品Fを、予め設定された判断基準(損耗度等)に基づいて、管理保管庫MWにおける在庫品又は廃棄品へ振り分けた結果に基づいて、管理情報を更新するようにしてもよい。
【0101】
また、管理サーバMSは、複数の人員KZのうちの何れかの人員KZに対して、サイズが適合する管理対象物品Fを共用の物品とした関連付けを規定する情報を管理情報に含めるにしてもよい。
【0102】
また、ユーザ端末UXは、顧客UZの会社における人員KZの入社又は退職に応じて、既述の人員情報を更新し、更新した当該人員情報を管理サーバMSに出力(送信)するようにしてもよい。
【0103】
これにより、管理サーバMSは、更新した当該人員情報に基づいて、管理情報を更新することができる。
【0104】
また、管理サーバMSは、複数の人員KZのうちの管理対象物品Fを貸与した人員KZに関する既述の人員情報、当該人員KZに管理対象物品Fを貸与した時間に関する時間情報、及び、当該人員KZに管理対象物品Fを貸与した数量に関する数量情報を管理情報に含めて記憶し、記憶した管理情報を定期的にユーザ端末UXに出力(送信)するようにしてもよい。
【0105】
このように、貸与管理システム100は、管理対象物品Fに取り付けられた通信記憶装置TであるICタグ等をスキャンして管理サーバMSのデータベースに管理情報を登録し、この管理対象物品Fの処理毎の履歴やステータスと一緒に管理することで、当該管理対象物品Fの状態、過去の履歴を確認することが可能となる。
【0106】
そして、管理対象物品Fの管理に付随する作業を、管理側装置MD側で代行することで、顧客UZの作業負荷を削減することができる。
【0107】
[指針情報を取得するためのフロー]
ここで、例えば、貸与管理システム100の既述の回収処理において、既述の指針情報を取得するためのフローの一例について説明する。
【0108】
図6は、図1に示す貸与管理システム100における指針情報を取得するためのフローの一例を示すフロー図である。なお、この図6に示す貸与管理システム100における処理フローは、当該貸与管理システム100により実行される処理の一部であり、必要に応じてさらに追加の処理等が実行されるようにしてもよい。
【0109】
この図6のステップS11に示すように、例えば、管理対象物品Fが人員KZから返却されると、管理保管庫MWに保管される前に、当該人員KZから返却された管理対象物品が検品される。既述のように、当該検品は、管理対象物品Fを検品する人の目視による場合や、検品装置(図示せず)が管理対象物品Fを撮像して得られた画像に対する画像処理(撮像画像と予め設定された損耗度を判定する基準となる基準画像との比較等)により実行される場合がある。
【0110】
そして、図6のステップS12に示すように、当該検品の結果に基づいて、管理対象物品Fの使用による損耗に関する損耗状態情報が作成される。
【0111】
既述のように、当該損耗状態情報は、管理対象物品Fの所定の部分や素材の損耗度に関する情報を含むものである。既述のように、例えば、管理対象物品Fの所定の部分の損耗度は、少なくとも、返却された管理対象物品Fの所定の部分を補修無しで再利用できる場合(すなわち、当該損耗度が低レベルである)、返却された管理対象物品Fの所定の部分を補修して再利用できる場合(すなわち、当該損耗度が中レベルである)、又は、返却された管理対象物品Fの所定の部分を補修できずに廃棄する場合(すなわち、当該損耗度が高レベルである)、の何れかに分けて、決定される。
【0112】
そして、管理端末MXは、人員KZから返却された管理対象物品Fを検品することで得られた損耗状態情報が管理者MZにより入力され、この入力された損耗状態情報を管理サーバMSに通信ネットワークNを介して出力する。
【0113】
これにより、図6のステップS13に示すように、管理サーバMSは、損耗状態情報を取得し、当該損耗状態情報に基づいて、管理対象物品Fを改良するための及び/又は新製品開発のための指針となる指針情報を生成する。
【0114】
そして、図6のステップS14に示すように、管理サーバMSは、例えば、管理端末MXからの要求に応じて、生成した当該指針情報を管理端末MXに出力する。
【0115】
これにより、例えば、管理者MZは、管理端末MXを用いて当該指針情報を確認することで、管理対象物品Fを改良(仕様の見直し等)するため検討材料を得ることができる。
【0116】
なお、管理サーバMSは、当該管理情報及び指針情報に基づいて、管理対象物品Fの損耗度、及び、管理対象物品Fの廃棄サイクルの実績を取得して、次の管理対象物品Fの顧客UZの購入計画を立案するためのデータを生成して、ユーザ端末UXに送信するようにしてもよい。
【0117】
これにより、顧客UZは、ユーザ端末UXを用いて、管理対象物品Fの購入計画を立案することができる。
【0118】
以上のように、本実施形態に係る貸与管理システムでは、顧客により指定された複数の人員に対する、人員が使用するための複数の管理対象物品の貸与を、管理する、貸与管理システムであって、複数の管理対象物品の在庫情報、及び、複数の人員に関する人員情報に基づいて、複数の人員への管理対象物品の貸与の管理に関する管理情報を取得する管理サーバと、管理対象物品の管理情報を更新する管理端末と、を備え、管理サーバは、人員から返却された管理対象物品の使用による損耗に関する損耗状態情報を取得し、損耗状態情報に基づいて、管理対象物品を改良するための及び/又は新製品開発のための指針となる指針情報を生成して出力するのである。
【0119】
すなわち、本実施形態に係る貸与管理システムによれば、顧客により指定された複数の人員に対する、人員が使用するための複数の管理対象物品の貸与を、管理しつつ、貸与による当該物品の損耗の状態を管理することができる。
【0120】
特に、このような貸与管理システムによれば、物品の使用による損耗に関する損耗状態情報を管理し、この損耗状態情報に基づいて、当該物品を改良するための及び/又は新製品開発のための指針を得ることができる。
【0121】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を実行することができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0122】
100 貸与管理システム
MD 管理側装置
MS 管理サーバ
MC 管理ウェブサーバ
MT 管理データサーバ
MX 管理端末
MT 通信部
MC 処理部
MM 記憶部
MH 表示部
MA 操作部(読取装置)
UX ユーザ端末(顧客端末)
UT 通信部
UC 処理部
UM 記憶部
UH 表示部
UA 操作部(読取装置)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-07-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客により指定された複数の人員に対する、前記人員が使用するための複数の管理対象物品の貸与を、管理する、貸与管理システムであって、
前記複数の人員への前記管理対象物品の貸与の管理に関する管理情報を取得する管理サーバと、
前記管理対象物品の前記管理情報を更新する管理端末と、を備え、
前記管理サーバは、
前記人員から返却された前記管理対象物品の使用による損耗に関する損耗状態情報を取得するものであり、
前記管理対象物品には、前記管理対象物品の貸与を管理するために前記管理対象物品を識別する識別情報を記憶した通信記憶装置が備えられており、
前記管理端末は、前記識別情報に紐付けられた前記管理対象物品の前記管理情報を、新たに登録するために、前記管理サーバに記憶させ、
前記管理サーバは、前記識別情報と前記管理情報とを関連付けた管理情報テーブルを記憶するものであり、
前記管理端末は、前記識別情報に紐付けられた前記管理対象物品の前記管理情報を、新たに登録するために、前記管理サーバに記憶させ、
前記管理サーバは、前記識別情報と前記管理情報とを関連付けた管理情報テーブルを記憶するものであり、
前記管理端末は、前記通信記憶装置に記憶された前記識別情報に対応付けられた前記識別信号を、前記管理端末の読取装置により受信することで、前記識別情報を取得するとともに、前記管理サーバに記憶された前記管理情報テーブルを検索することで、取得した前記識別情報に対応する前記管理対象物品の前記管理情報を取得するものであり、
前記損耗状態情報は、前記人員から返却された前記管理対象物品が保管庫に保管される前に、前記人員から返却された前記管理対象物品を検品することで得られる情報である
ことを特徴とする貸与管理システム。
【請求項2】
前記管理サーバと通信ネットワークを用いて通信し、前記管理対象物品の注文に関する情報を前記管理サーバ及び/又は前記管理端末に出力するユーザ端末をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の貸与管理システム。
【請求項3】
前記管理サーバは、前記管理対象物品を改良するための及び/又は新製品開発のための指針となる指針情報を前記管理端末及び/又は前記ユーザ端末に出力することを特徴とする請求項2に記載の貸与管理システム。
【請求項4】
前記管理端末は、前記人員から返却された前記管理対象物品を検品することで得られた前記損耗状態情報が入力され、この入力された前記損耗状態情報を前記管理サーバに通信ネットワークを介して出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の貸与管理システム。
【請求項5】
前記管理対象物品は、制服、備品、及び/又は装備を含むことを特徴とする請求項1に記載の貸与管理システム。
【請求項6】
前記人員は、前記顧客の会社に所属する人員であり、
前記管理対象物品は、前記人員が使用する貸与物である
ことを特徴とする請求項5に記載の貸与管理システム。
【請求項7】
前記損耗状態情報は、前記管理対象物品の所定の部分の損耗度に関する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の貸与管理システム。
【請求項8】
前記管理対象物品の前記所定の部分の損耗度は、少なくとも、返却された前記管理対象物品の前記所定の部分を補修無しで再利用できる場合、返却された前記管理対象物品の前記所定の部分を補修して再利用できる場合、又は、返却された前記管理対象物品の前記所定の部分を補修できずに廃棄する場合、の何れかに分けて、決定される
ことを特徴とする請求項7に記載の貸与管理システム。
【請求項9】
前記管理サーバは、前記管理対象物品を改良するための及び/又は新製品開発のための指針となる指針情報を出力する
ことを特徴とする請求項7に記載の貸与管理システム。
【請求項10】
顧客により指定された複数の人員に対する、前記人員が使用するための複数の管理対象物品の貸与を、管理する貸与管理システムに適用される管理サーバであって、
前記管理サーバは、前記複数の人員への前記管理対象物品の貸与の管理に関する管理情報を取得し、
前記貸与管理システムの管理端末が、前記管理対象物品の前記管理情報を更新するものであり、
前記管理サーバは、
前記人員から返却された前記管理対象物品の使用による損耗に関する損耗状態情報を取得するものであり、
前記管理対象物品には、前記管理対象物品の貸与を管理するために前記管理対象物品を識別する識別情報を記憶した通信記憶装置が備えられており、
前記管理端末は、前記識別情報に紐付けられた前記管理対象物品の前記管理情報を、新たに登録するために、前記管理サーバに記憶させ、
前記管理サーバは、前記識別情報と前記管理情報とを関連付けた管理情報テーブルを記憶するものであり、
前記管理端末は、前記識別情報に紐付けられた前記管理対象物品の前記管理情報を、新たに登録するために、前記管理サーバに記憶させ、
前記管理サーバは、前記識別情報と前記管理情報とを関連付けた管理情報テーブルを記憶するものであり、
前記管理端末は、前記通信記憶装置に記憶された前記識別情報に対応付けられた前記識別信号を、前記管理端末の読取装置により受信することで、前記識別情報を取得するとともに、前記管理サーバに記憶された前記管理情報テーブルを検索することで、取得した前記識別情報に対応する前記管理対象物品の前記管理情報を取得するものであり、
前記損耗状態情報は、前記人員から返却された前記管理対象物品が保管庫に保管される前に、前記人員から返却された前記管理対象物品を検品することで得られる情報である
ことを特徴とする貸与管理サーバ。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客により指定された複数の人員に対する、前記人員が使用するための複数の管理対象物品の貸与を、管理する、貸与管理システムであって、
前記複数の人員への前記管理対象物品の貸与の管理に関する管理情報を取得する管理サーバと、
前記管理対象物品の前記管理情報を更新する管理端末と、
前記管理サーバと通信ネットワークを用いて通信し、前記管理対象物品の注文に関する情報を前記管理サーバ及び/又は前記管理端末に出力するユーザ端末と、を備え、
前記管理サーバは、
前記人員から返却された前記管理対象物品の使用による損耗に関する損耗状態情報を取得するものであり、
前記管理対象物品には、前記管理対象物品の貸与を管理するために前記管理対象物品を識別する識別情報を記憶した通信記憶装置が備えられており、
前記管理端末は、前記識別情報に紐付けられた前記管理対象物品の前記管理情報を、新たに登録するために、前記管理サーバに記憶させ、
前記管理サーバは、前記識別情報と前記管理情報とを関連付けた管理情報テーブルを記憶するものであり、
前記管理端末は、前記通信記憶装置に記憶された前記識別情報に対応付けられた識別信号を、前記管理端末の読取装置により受信することで、前記識別情報を取得するとともに、前記管理サーバに記憶された前記管理情報テーブルを検索することで、取得した前記識別情報に対応する前記管理対象物品の前記管理情報を取得するものであり、
前記損耗状態情報は、前記人員から返却された前記管理対象物品が保管庫に保管される前に、前記人員から返却された前記管理対象物品を検品することで得られる情報である
ことを特徴とする貸与管理システム。
【請求項2】
前記管理端末は、前記人員から返却された前記管理対象物品を検品することで得られた前記損耗状態情報が入力され、この入力された前記損耗状態情報を前記管理サーバに通信ネットワークを介して出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の貸与管理システム。
【請求項3】
前記管理対象物品は、制服、備品、及び/又は装備を含むことを特徴とする請求項1に記載の貸与管理システム。
【請求項4】
前記人員は、前記顧客の会社に所属する人員であり、
前記管理対象物品は、前記人員が使用する貸与物である
ことを特徴とする請求項3に記載の貸与管理システム。
【請求項5】
前記損耗状態情報は、前記管理対象物品の所定の部分の損耗度に関する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の貸与管理システム。
【請求項6】
前記管理対象物品の前記所定の部分の損耗度は、少なくとも、返却された前記管理対象物品の前記所定の部分を補修無しで再利用できる場合、返却された前記管理対象物品の前記所定の部分を補修して再利用できる場合、又は、返却された前記管理対象物品の前記所定の部分を補修できずに廃棄する場合、の何れかに分けて、決定される
ことを特徴とする請求項5に記載の貸与管理システム。