(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023063034
(43)【公開日】2023-05-09
(54)【発明の名称】情報提供装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0251 20230101AFI20230427BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021173284
(22)【出願日】2021-10-22
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【弁理士】
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【弁理士】
【氏名又は名称】深石 賢治
(72)【発明者】
【氏名】中村 洋平
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】ユーザにとって見やすい情報提供を行うことができる情報提供装置を提供することを目的とする。
【解決手段】仮想空間におけるユーザの行動を管理する装置である。この情報提供装置100において、取得部102は、仮想空間におけるレコメンド対象物である商品に対するユーザの行動を示すユーザ行動情報を取得する。生成部103は、ユーザ行動情報および過去のユーザ行動情報に基づいて商品に対するレコメンド情報である商品についての説明を生成する。通知部104は、その説明を含むレコメンド情報をユーザ端末200に通知する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想空間におけるユーザの行動を管理する情報提供装置において、
前記仮想空間におけるレコメンド対象物に対する前記ユーザの行動を示すユーザ行動情報を取得する取得部と、
前記ユーザ行動情報および過去のユーザ行動情報に基づいて前記レコメンド対象物または前記レコメンド対象物に関連する関連レコメンド対象物に対するレコメンド情報を生成する生成部と、
前記レコメンド情報を前記ユーザに通知する通知部と、
を備える情報提供装置。
【請求項2】
前記取得部は、前記過去のユーザ行動情報に基づいて前記ユーザの行動特性を取得し、
前記生成部は、前記特性に応じてレコメンド情報を生成する、
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記ユーザの行動特性とは、前記仮想空間におけるユーザのアバタが見る方向、当該アバタの利き手、または前記アバタが前記レコメンド対象物を見る高さの少なくとも一つである、
請求項2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記生成部は、前記行動特性に応じて、前記ユーザのユーザ端末における前記レコメンド情報の表示位置をかえるように、前記レコメンド情報を生成する、
請求項2または3に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記生成部は、前記仮想空間内にアシスタントアバタを生成し、当該アシスタントアバタに前記レコメンド情報を前記ユーザに提供させる、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記ユーザ行動情報を履歴情報として記憶する履歴情報記憶部をさらに備え、
前記生成部は、履歴情報として記憶された前記ユーザ行動情報を分析して、前記レコメンド情報を生成する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記ユーザ行動情報は、前記レコメンド対象物を当該ユーザのアバタが手にとること、または前記ユーザのアバタが前記レコメンド対象物を見ること、を示す、
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項8】
前記生成部は、
前記ユーザ行動情報に応じて、レコメンド情報として、前記レコメンド対象物に対する詳細情報または簡易情報を切り替える、
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項9】
前記生成部は、
前記レコメンド対象物を見ている時間に基づいて、前記レコメンド情報を生成する、
請求項1から8のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項10】
前記生成部は、
前記レコメンド対象物と、前記過去のユーザ行動情報とに基づいて、前記関連レコメンド対象物を決定し、前記関連レコメンド対象物の前記レコメンド情報を生成する、
請求項1から9のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想空間をユーザに提供する情報提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ上に構築した仮想的な世界を表示するVR(Virtual Reality)表示技術が知られている。例えば、特許文献1では、店舗内のキャラクタがユーザに対する案内を行うことの記載がある。この特許文献1には、VR空間において、店舗内の所定位置に配置された商品(オブジェクト)から所定範囲内にユーザの視点位置が移動して、ユーザが商品に近づいた場合、個別の商品の情報を、キャラクタを介してユーザに案内することの記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この特許文献1に記載の発明においては、ユーザが近づいた商品の情報を提供しており、必ずしもユーザが見やすくなるように工夫がされた提供方法ではない。
【0005】
そこで、上述の課題を解決するために、本発明は、ユーザにとって見やすい情報提供を行うことができる情報提供装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報提供装置は、仮想空間におけるユーザの行動を管理する情報提供装置において、前記仮想空間におけるレコメンド対象物に対する前記ユーザの行動を示すユーザ行動情報を取得する取得部と、前記ユーザ行動情報および過去のユーザ行動情報に基づいて前記レコメンド対象物または前記レコメンド対象物に関連する関連レコメンド対象物に対するレコメンド情報を生成する生成部と、前記レコメンド情報を前記ユーザに通知する通知部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、過去のユーザの行動に基づいたユーザにとって見やすい情報提供を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示における情報提供装置100の機能構成を示すブロック図である。
【
図3】ユーザの行動履歴情報を示す行動履歴DBを示す図である。
【
図4】説明パラメータDB105cの具体例を示す図である。
【
図5】モブアバターパラメータファイルの具体例を示す図である。
【
図6】本開示における情報提供装置100の動作を示すフローチャートである。
【
図7】商品属性、商品カテゴリおよび説明フラグがセットされた説明処理を示すフローチャートである。
【
図8】仮想店舗のある商品棚をユーザが見ている表示画面を示す図である。
【
図9】ユーザ(アバタ)がキャラクタBのCDを手に取ろうとしたときの画面を示す図である。
【
図10】ユーザユーザ(アバタ)がキャラクタBのCDを手に取ろうとしたときの画面を示す図である。
【
図11】モブアバタが登場するときの画面を示す図である。
【
図12】モブアバタが登場して顔の高さで説明するときの画面を示す図である。
【
図13】モブアバタが登場して胸の高さで説明するときの画面を示す図である。
【
図14】モブアバタが登場して腰の高さで説明するときの画面を示す図である。
【
図15】本開示の一実施の形態に係る情報提供装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照しながら本開示の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0010】
図1は、本開示における情報提供装置100の機能構成を示すブロック図である。図に示されるとおり、情報提供装置100は、仮想空間提供部101、取得部102、生成部103、通知部104、および記憶部105を含んで構成されている。この情報提供装置100は、ユーザ端末200とネットワークを介して通信可能に構成されている。
【0011】
仮想空間提供部101は、ユーザ端末200に仮想空間を提供する部分である。すなわち、仮想空間提供部101は、ユーザ端末200に所定の仮想空間を構成した画像情報を送信する。ユーザ端末200は、いわゆるVR端末であって、ゴーグル型の装置である。ユーザは、ユーザ端末200を装着することによって、そこから提供される仮想空間内の移動することができる。本開示においては、仮想空間提供部101は、店舗を含む仮想空間、いわゆる仮想店舗をユーザに提供する。ユーザはその仮想店舗内を移動して、商品を見て、手に取り、購入することができる。
【0012】
取得部102は、ユーザ端末200における行動情報を取得する部分である。行動情報とは、ユーザ端末200を操作するユーザが仮想空間における行動を示す。例えば、ユーザの移動した位置、滞在している位置、ユーザが見ている方向(画面の右側、左側、中央など)、ユーザが見ている高さ(目の高さ、胸の高さ、腰の高さなど)、ユーザが動かしている手の情報(右手、左手、または両手など)、ユーザが手に取った商品、またはユーザが見た商品、などの情報である。
【0013】
ユーザ端末200では、ユーザの視点情報等に基づいて、どの商品を見ているか、どの商品を手に取ったかを把握し、その情報を行動情報として送信することができる。なお、取得部102が視点情報等に基づいて、どの商品を見ているか、またどの商品を手に取ったかを判断してもよい。
【0014】
取得部102が取得した行動情報は、行動履歴DB105bに記憶する。仮想空間提供部101は、取得部102が取得した行動情報を反映した仮想空間をユーザ端末200に提供する。
【0015】
生成部103は、ユーザの行動情報に基づいて、モブアバタおよび当該モブアバタが提供するレコメンド情報を生成する部分である。詳細には、生成部103は、行動履歴DB105bを参照して、最新のレコードの行動情報を取得し、ユーザの行動特性を把握し、その行動特性に応じて説明パラメータDB105cから説明情報を取得する。そして、生成部103は、仮想空間においてモブアバタを生成し、モブアバタに、取得した説明情報を提示させる。なお、モブアバタとは、コンピュータが動作するキャラクタである。本開示では、ユーザの行動をサポートするアシスタントキャラクタとして扱われる。本開示においては、モブアバタまたはアシスタントアバタと称する。
【0016】
通知部104は、生成したモブアバタおよび説明情報をユーザ端末200に送信する部分である。ユーザ端末200では、受信したモブアバタ等をその画面に反映する。
【0017】
記憶部105は、商品DB105a、行動履歴DB105b、説明パラメータDB105c、およびモブアバターパラメータファイル105dを記憶する部分である。
【0018】
商品DB105aは、商品情報を記憶するデータベースである。
図2は、商品DB105aの具体例を示す図である。図に示されるとおり、商品DB105aは、商品ID、商品名、商品属性、商品カテゴリ、簡易説明、および詳細説明を対応付けて記憶している。商品IDは、商品を識別するための識別子である。商品名は、商品の名前である。図では、カテゴリの意味を含めている。商品属性は、商品が関連するキャラクタを示す。本開示においては、キャラクタ商品をその仮想店舗に販売しており、商品属性は、どのキャラクタに関連するかを示す。商品カテゴリは、商品のカテゴリを示し、本、CD等の何れかを示す。図では、本またはCDが具体例として記載されているが、これに限るものではなく、そのほかの商品、タオル、ハンカチ等としてもよい。
【0019】
簡易説明とは、その商品の簡易的な説明情報である。例えば、商品の名前、属性としてもよいし、簡単な商品説明としてもよい。例えば、CD等であれば、CDのタイトルとその画像等である。詳細説明とは、簡易説明よりさらに情報量を多くした詳細な説明情報である。例えば、CDであれば楽曲リスト等を簡易説明に加えてもよい。
【0020】
行動履歴DB105bは、ユーザの行動履歴情報を記憶するデータベースである。
図3は、その具体例を示す図である。図に示されるとおり、行動履歴DB105bは、時刻、商品ID、行動、ユーザのアバタが見ている方向、当該アバタが見ている高さ、および当該アバタが使用している手を対応付けて記憶する。時刻は、ユーザ(アバタ)が行動をした時刻である。商品IDは、ユーザ見ている商品の商品IDである。
【0021】
行動は、アバタの行動(操作)である。図では、ユーザの行動として、「見ているだけ」、「手に取る」などを例に挙げているが、それ以外のものもあってもよい。また、この行動には、その行為をしている時間を含む。図では省略しているが、見ている時間、手に取っている時間を含めてもよい。
【0022】
見ている方向、高さ、使用している手とは、それぞれアバタの行動の詳細である。方向は、画面における右、左、中央などである。高さは、顔(目)の高さ、胸の高さ、腰の高さなどである。使用している手は、右手、左手、または両手などである。
図3では、ユーザID等について省略しているが、行動履歴DB105bは、ユーザごとに記憶されている。
【0023】
説明パラメータDB105cは、ユーザの行動に応じてセットされる説明パラメータを記憶するデータベースである。生成部103は、行動履歴DB105bを参照して、説明パラメータDB105cに各種情報をセットする。
図4は、その具体例を示す図である。図に示されるとおり、説明パラメータDB105cは、説明対象属性、説明対象カテゴリ、および簡易・詳細フラグを対応付けて記憶している。説明対象属性は、ユーザに対して説明する対象物の属性を示す。例えば、ユーザがキャラクタBのCDを手に取っている場合には、その対象物(CD)のキャラクタB(属性)がセットされている。説明対象カテゴリは、ユーザに対して説明する対象物のカテゴリを示す。例えば、ユーザがキャラクタBのCDを手に取っている場合には、その対象物のカテゴリ(CD)がセットされている。
【0024】
モブアバターパラメータファイル105dは、モブアバタが動作するための各種パラメータを記憶するファイルである。
図5は、その具体例を示す図である。図に示されるとおり、モブアバターパラメータファイル105dは、説明、方向、高さ、および利き手を記憶している。説明は、詳細説明または簡易説明のいずれかの説明がセットされている。方向、高さ、および利き手は、モブアバタが、ユーザに対して商品を説明する際に使用する空間情報である。生成部103は、モブアバタの方向、高さ、および利き手を利用した空間に、説明情報を配置したモブアバタおよび説明情報を生成する。
【0025】
図6は、本開示における情報提供装置100の動作を示すフローチャートである。なお、フローチャート内において、括弧書きで記載の各データベースは、アクセスするデータベースまたは登録対象となるデータベースを示す。
【0026】
ユーザ端末200は、ユーザの視点情報を収集し(S001)、その視点情報に基づいて行動情報を判断して、当該行動情報を情報提供装置100に配信する(S002)。
【0027】
情報提供装置100において、取得部102は、ユーザの行動情報をユーザ端末200から受信し(S101)、行動履歴DB105bにユーザの行動情報を記憶する。そして、生成部103は、当該ユーザの興味分析を開始する。生成部103は、行動履歴DB105bを参照して、最新レコードの行動情報から、どの商品に対する興味分析かを判断する(S102)。
【0028】
生成部103は、行動履歴DB105bを参照して、ユーザのアバタが、商品を見ているだけか手に取っているかを判断する(S103)。手に取っていると判断すると、生成部103は、説明パラメータDB105cに対して、行動履歴DB105bにおける最新レコードの商品属性、商品カテゴリをセットする。また、生成部103は、詳細説明を示すフラグをセットする。
【0029】
また、生成部103は、行動履歴DB105bを参照して、ユーザのアバタが、最新レコードの商品を何秒見ているか、判断する(S105)。3秒未満であれば、生成部103は、処理を終了する。なお、処理S101に戻り、つぎの動作における視点情報または行動情報に基づいた興味分析を繰り返し行ってもよい。
【0030】
3秒~5秒の間であれば、生成部103は、説明パラメータDBに対して、行動履歴DB105bにおける最新レコードの商品属性、商品カテゴリをセットする。また、生成部103は、簡易説明を示すフラグをセットする(S106)。
【0031】
5秒以上であれば、生成部103は、さらに、行動履歴DB105bを参照して、行動履歴がある否かを判断する(S107)。最新レコード以外の行動履歴がない場合には、生成部103は、説明パラメータDB105cに対して、行動履歴DB105bにおける最新レコードの商品属性、商品カテゴリをセットする。また、生成部103は、簡易説明を示すフラグをセットする(S108)。
【0032】
行動履歴がある場合には、生成部103は、その行動履歴データベース105bからどの商品属性(キャラクタ)の商品を一番見ているか、その商品を特定する(S109)。
【0033】
生成部103は、行動履歴DB105bにおける一番見ている商品属性(キャラクタ)のうち、処理S103および処理S105において5秒以上みている商品の商品カテゴリ(CD等)を、説明パラメータDB105cにセットする。また、生成部103は、詳細説明を示すフラグをセットする(S110)。
【0034】
ここで、事例を交えて説明する。ユーザのアバタが手に取っている商品については、モブアバタは詳細説明をする。ユーザのアバタが少し見ている商品については(例えば、3秒~5秒程度)、モブアバタは簡易な説明をする。ユーザのアバタが長く見ている商品については(例えば、5秒以上)、ユーザの行動履歴に応じた処理を行う。行動履歴がない場合には、モブアバタは簡易な説明をする。行動履歴がある場合においては、その行動履歴から一番見ている商品属性に基づいて情報を説明に用いる。
【0035】
例えば、過去にキャラクタBに関する商品(本、CD等)をよく見ていた場合には、そのキャラクタBのうち、長く見ていた商品カテゴリで示される商品を説明対象とする。
【0036】
アバタが長く見ているということは、ユーザはその商品に興味があるはずではあるが、その商品そのものに興味がないと考えることができる。そのため、行動履歴からユーザが興味がある商品属性(キャラクタ)を特定し、そのキャラクタに関連する商品の情報を提供することが好ましいと考えられる。
【0037】
本開示においては、キャラクタに関連する商品の情報として、その長く見ていた他の商品の商品カテゴリで示される商品の情報を提供する。
【0038】
つぎに、上記の通りに、商品属性、商品カテゴリおよび説明フラグがセットされた説明処理について説明する。
図7は、その動作を示すフローチャートである。
【0039】
生成部103は、行動履歴DB105bを参照して、ユーザのアバタがどの方向、どの高さをみて、左右どちらの手を使用しているかを判断する(S111)。これは、ユーザの行動特性(いわゆる癖)を判断する処理である。この判断は、行動履歴のうち最も割合が多い方向、高さ、手に基づいて行われる。生成部103は、その方向、高さ、利き手を、モブアバターパラメータファイル105dにセットする(S112)。
【0040】
生成部103は、説明パラメータDB105cを参照して、説明対象属性、説明対象カテゴリ、簡易・詳細フラグを検索キーとして、商品DB105aに登録されている説明を検索し、モブアバターパラメータファイル105dに登録する(S113)。
【0041】
通知部104は、モブアバターパラメータファイル105dをユーザ端末200に送信する(S114)。
【0042】
ユーザ端末200は、モブアバターパラメータファイル105dを受信し、それに従ってモブアバタを動作させる(S003、S004)
情報提供装置100は、このような動作を行うことによって、モブアバタを動かすことができる。以下、
図8~
図14を用いて、ユーザのアバタおよびモブアバタの動作を説明する。
【0043】
図8は、仮想店舗のある商品棚をユーザが見ている表示画面を示す図である。図に示されるとおり、ここでは、キャラクタAのCDおよび本、キャラクタBのCDおよび本が提示されている。
【0044】
図9は、ユーザ(アバタ)がキャラクタBのCDを手に取ろうとしたときの画面を示す図である。図に示されるとおり、ユーザのアバタの右手HがキャラクタBのCDに向けて伸びている。
【0045】
図10は、ユーザユーザ(アバタ)がキャラクタBのCDを手に取ろうとしたときの画面を示す図である。図に示されるとおり、ユーザは、顔の高さにCDを持ってきてみている。
【0046】
図11および
図12は、モブアバタMAが登場するときの画面を示す図である。
図11では、モブアバタMAは画面の下側から登場し、徐々に画面に収まるよう移動してくる。
図12では、モブアバタMAは、ユーザの行動履歴に基づいて、画面の右側の顔の高さ(画面の上側)に説明情報Sを表示している。
【0047】
モブアバタMAの登場場所は、
図12に示される場所に限らない。ユーザの行動履歴に応じて、右側から登場してもよいし、左側から登場してもよい。また、
図13および
図14に示されるとおり、モブアバタMAが説明する場所(説明情報Sの位置)を、ユーザの行動履歴に応じた箇所にしてもよい。
図13では、説明をユーザのアバタ(
図13では図示せず)の胸あたり(画面の中ほど)としている例を示す。
図14では、説明をユーザのアバタの腰あたり(画面下側)にしている例を示す。
【0048】
このように、ユーザの行動履歴に応じた位置に、モブアバタによる説明を表示することで、ユーザの行動空間における癖を踏襲し、ユーザにとって違和感のない表示を可能にする。例えば、ユーザが右手を使い、右側に商品をとる癖があった場合、行動履歴にはその癖が反映されている。そして、行動履歴に応じて、モブアバタもそれに応じた動作を行うことで、ユーザは、説明を見る場所をいつもと同じところにすることができ、仮想空間における行動を容易にすることができる。
【0049】
つぎに、本開示の情報提供装置100の作用効果について説明する。本開示の情報提供装置100は、仮想空間におけるユーザの行動を管理する装置である。この情報提供装置100において、取得部102は、仮想空間におけるレコメンド対象物である商品に対するユーザの行動を示すユーザ行動情報を取得する。生成部103は、ユーザ行動情報および過去のユーザ行動情報に基づいて商品に対するレコメンド情報である商品についての説明を生成する。通知部104は、その説明を含むレコメンド情報をユーザ端末200に通知する。ユーザ端末200では、ユーザの行動履歴に基づいて説明情報を受け、それに応じた説明情報の表示を行う。例えば、ユーザの行動履歴に基づいて、その説明情報のユーザ端末200における表示位置を決定する。
【0050】
本開示の情報提供装置100において、取得部102は、仮想空間におけるユーザの行動情報に基づいて、前記ユーザの行動特性である癖(説明の表示位置の空間情報)を取得し、生成部103は、行動情報に応じて商品説明情報を生成する。本開示において、具体的には、生成部102は、ユーザ端末200における表示位置をユーザの過去の行動特性に応じた位置にするよう、説明情報を生成する。上記開示では、生成部102は、モブアバターパラメータファイル105dに、その位置等をセットする。
【0051】
ここで、ユーザの行動特性とは、仮想空間におけるユーザのアバタが見る方向、当該アバタの利き手、またはアバタがレコメンド対象物を見る高さの少なくとも一つとする。これは仮想空間におけるユーザにおける癖であり、これを踏襲して、レコメンド情報等の説明情報の表示位置を変える。よって、モブアバタ(アシスタントアバタ)に仮想空間においてユーザが日ごろ行っている行動と同様の行動をさせることができ、見やすいレコメンド情報(説明情報)の提供を受けることができる。
【0052】
また、情報提供装置100において、行動情報は、ユーザのアバタがレコメンド対象物である商品を手にとること、またはユーザのアバタがレコメンド対象物である商品を見ること、を示す。
【0053】
そして、生成部102は、ユーザの行動に応じて、商品に対する詳細情報または簡易情報を切り替える。また、生成部102は、レコメンド対象物を見ている時間に基づいて、レコメンド情報を生成してもよい。
【0054】
ユーザが実際に、商品を手に取るか、見るだけかによって、商品に対する興味の度合いが異なる。また、見ているだけの場合、その時間によって興味の度合いが異なる。したがって、それに応じて説明をするのがよい。
【0055】
また、生成部102は、ユーザの視点に基づいて認識された商品(ユーザが見ていた商品)と、過去の行動情報とに基づいて、ユーザの視点に基づいて定められた商品に関連する関連レコメンド対象物である関連商品を決定し、その関連商品の説明情報を生成する。すなわち、生成部102は、ユーザが見ている商品に関連する商品を、過去に見ていた商品に基づいて決定する。
【0056】
この場合、今、ユーザがキャラクタBのCDを見ており、その前に、ユーザがキャラクタAの本を見ていた場合に、キャラクタBの本の説明情報を生成してもよい。また、別の説明情報として、キャラクタAのCDの情報を生成してもよい。
【0057】
本開示においては、仮想空間内には、店舗が形成され、当該店舗に、対象物としての商品が陳列されており、生成部102は、ユーザが一の商品を見ている場合、当該一の商品に関連する関連情報を、前記レコメンド情報として履歴情報に基づいて生成する。
【0058】
上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェアおよびソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的または論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的または論理的に分離した2つ以上の装置を直接的または間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置または上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0059】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0060】
例えば、本開示の一実施の形態における情報提供装置100などは、本開示の情報提供方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
図15は、本開示の一実施の形態に係る情報提供装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の情報提供装置100は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0061】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。情報提供装置100のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つまたは複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0062】
情報提供装置100における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002およびストレージ1003におけるデータの読み出しおよび書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0063】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述の生成部103などは、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0064】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003および通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、情報提供装置100の生成部103は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時または逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0065】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る情報提供方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0066】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002およびストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0067】
通信装置1004は、有線ネットワークおよび無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)および時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の取得部102および通知部104などは、通信装置1004によって実現されてもよい。取得部102および通知部104は、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよいし、一体となった実装としてもよい。
【0068】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005および出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0069】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0070】
また、情報提供装置100は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部または全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0071】
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号またはこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0072】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0073】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0074】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0075】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0076】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨および範囲を逸脱することなく修正および変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0077】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0078】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)および無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術および無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0079】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0080】
なお、本開示において説明した用語および本開示の理解に必要な用語については、同一のまたは類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネルおよびシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0081】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
【0082】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)および情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネルおよび情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
【0083】
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0084】
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0085】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0086】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、またはこれらのあらゆる変形は、2またはそれ以上の要素間の直接的または間接的なあらゆる接続または結合を意味し、互いに「接続」または「結合」された2つの要素間に1またはそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合または接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1またはそれ以上の電線、ケーブルおよびプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域および光(可視および不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」または「結合」されると考えることができる。
【0087】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0088】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0089】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」およびそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0090】
本開示において、例えば、英語でのa, anおよびtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0091】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0092】
100…情報提供装置、101…仮想空間提供部、102…取得部、103…生成部、104…通知部、105…記憶部、200…ユーザ端末、105b…行動履歴DB、105a…商品DB、105d…モブアバターパラメータファイル。