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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023063163
(43)【公開日】2023-05-09
(54)【発明の名称】ペンホルダー及び筆記具
(51)【国際特許分類】
   B43K 21/00 20060101AFI20230427BHJP
   B43K 3/00 20060101ALI20230427BHJP
   B43K 5/00 20060101ALI20230427BHJP
   B43K 7/00 20060101ALI20230427BHJP
【FI】
B43K21/00 A
B43K3/00 H
B43K5/00 100
B43K7/00 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021173507
(22)【出願日】2021-10-22
(71)【出願人】
【識別番号】303022891
【氏名又は名称】株式会社パイロットコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100187159
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 英明
(74)【代理人】
【識別番号】100196047
【弁理士】
【氏名又は名称】柳本 陽征
(72)【発明者】
【氏名】横須賀 極一郎
【テーマコード(参考)】
2C350
2C353
【Fターム(参考)】
2C350GA01
2C350GA03
2C350KF01
2C350NE01
2C350NE05
2C353FE01
(57)【要約】
【課題】ペンホルダーにおける軸筒への操作部材の取付けを容易にすること。
【解決手段】ペンホルダー30は、内部に筆記部材20を収容可能なペンホルダー30であって、径方向drに延びる貫通孔42a,42bを有する軸筒40と、貫通孔42a,42b内に少なくとも一部が配置される操作部材51,52と、軸筒40の内側に配置された係止フィルム60と、を備え、操作部材51,52は、係止フィルム60に係止される。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に筆記部材を収容可能なペンホルダーであって、
径方向に延びる貫通孔を有する軸筒と、
前記貫通孔内に少なくとも一部が配置される操作部材と、
前記軸筒の内側に配置された係止フィルムと、を備え、
前記操作部材は、前記係止フィルムに係止される、ペンホルダー。
【請求項2】
前記操作部材は、内方端部と、前記内方端部の径方向外側に位置するくびれ部と、を有し、
前記係止フィルムは、前記くびれ部が係止される開口部を有する、請求項1に記載のペンホルダー。
【請求項3】
前記開口部は、
前記内方端部が通過可能な大径部と、
前記内方端部が通過不能且つ前記くびれ部を収容可能な小径部と、
前記大径部及び前記小径部を接続する接続部と、を有する、請求項2に記載のペンホルダー。
【請求項4】
前記係止フィルムは、複数の前記開口部と、隣り合う2つの前記開口部の間に位置するスリットと、を有する、請求項2又は3に記載のペンホルダー。
【請求項5】
前記軸筒に対する前記筆記部材の周方向の配置角度を限定する位置決め部を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載のペンホルダー。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載のペンホルダーと、前記ペンホルダーの内部に収容された筆記部材と、を備えた筆記具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペンホルダー及び筆記具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、軸筒と、軸筒に配置されたボタン等の操作部材とを備えたペンホルダーが知られている(特許文献1)。このペンホルダーは、側面に2つの端子を有する電子ペン又はボールペンレフィルを収容可能に構成されている。ペンホルダーが電子ペンを収容している場合には、使用者が操作部材を押すことにより、操作部材が電子ペンの2つの端子に接触する。これにより、2つの端子が操作部材を介して電気的に接続される。したがって、2つの端子が電気的に接続したことを検出することにより、使用者が操作部材を押したことを検知できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2017/043214号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のペンホルダーにおいては、軸筒への操作部材の取付け構造が複雑であった。これにより、軸筒への操作部材の取付けに手間がかかっていた。このようなペンホルダーにおいては、軸筒への操作部材の取付け構造が簡単であり、操作部材を軸筒に対して容易に取り付けられることが求められている。
【0005】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、ペンホルダーにおける軸筒への操作部材の取付けを容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるペンホルダーは、
内部に筆記部材を収容可能なペンホルダーであって、
径方向に延びる貫通孔を有する軸筒と、
前記貫通孔内に少なくとも一部が配置される操作部材と、
前記軸筒の内側に配置された係止フィルムと、を備え、
前記操作部材は、前記係止フィルムに係止される。
【0007】
本発明によるペンホルダーにおいて、
前記操作部材は、内方端部と、前記内方端部の径方向外側に位置するくびれ部と、を有し、
前記係止フィルムは、前記くびれ部が係止される開口部を有してもよい。
【0008】
本発明によるペンホルダーにおいて、
前記開口部は、
前記内方端部が通過可能な大径部と、
前記内方端部が通過不能且つ前記くびれ部を収容可能な小径部と、
前記大径部及び前記小径部を接続する接続部と、を有してもよい。
【0009】
本発明によるペンホルダーにおいて、
前記係止フィルムは、複数の前記開口部と、隣り合う2つの前記開口部の間に位置するスリットと、を有してもよい。
【0010】
本発明によるペンホルダーにおいて、
前記軸筒に対する前記筆記部材の周方向の配置角度を限定する位置決め部を有してもよい。
【0011】
本発明による筆記具は、
上述のペンホルダーと、前記ペンホルダーの内部に収容された筆記部材と、を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ペンホルダーにおける軸筒への操作部材の取付けを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本発明に係るペンホルダーを備えた筆記具の外観を示す図である。
図2図2は、筆記具を示す縦断面図である。
図3図3は、筆記具の筆記部材の一例を示す側面図である。
図4図4は、後軸を取り外した状態においてペンホルダーを示す図である。
図5図5は、図2のVが付された部分を拡大して示す縦断面図である。
図6図6は、図5のVI-VI線に対応する横断面図である。
図7図7は、ペンホルダーの係止フィルムを示す図である。
図8図8は、係止フィルムの開口部を示す図である。
図9図9は、操作部材への係止フィルムの組み付け方法について説明するための図である。
図10図10は、操作部材への係止フィルムの組み付け方法について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
【0015】
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
【0016】
本明細書では、筆記具10の中心軸線Aが延びる方向(長手方向、縦断面図における上下方向)を軸方向da、軸方向daと直交する方向を径方向dr、中心軸線A周りの円周に沿った方向を周方向dcとする。軸方向daに沿って、筆記する際に紙面やタッチパネル等の筆記面に近接する側を前方とし、筆記面から離間する側を後方とする。また、径方向drに沿って、中心軸線Aに近づく側を内側又は内方、中心軸線Aから遠ざかる側を外側又は外方とする。
【0017】
図1は、本発明に係るペンホルダー30を備えた筆記具10の外観を示す図であり、図2は、筆記具10を示す縦断面図である。筆記具10は、筆記部材20と、ペンホルダー30とを備えている。筆記具10は、中心軸線Aに沿って延びている。筆記部材20は、紙面やタッチパネル等の筆記面に筆跡を形成するように構成されている。紙面に筆跡を形成する筆記部材20としては、ボールペン、シャープペンシル、万年筆等に用いられる部材が挙げられる。また、タッチパネルに筆跡を形成する筆記部材20としては、スタイラスペンに用いられる部材が挙げられる。
【0018】
まず、ペンホルダー30内に収容される筆記部材20について説明する。図3は、筆記部材20の一例を示す側面図である。本実施形態では、筆記部材20は、スタイラスペンに用いられる部材である。スタイラスペンは、タッチパネルでペン先(先端部25)を検知してタッチパネル上におけるペン先の位置を求め、タッチパネルに対するペン先の位置に対応する表示画面上の位置に、画面表示にて筆跡を形成する筆記部材である。スタイラスペンが対応するタッチパネルの検出方式は特に限られない。スタイラスペンは、例えば、感圧式(抵抗膜式)、静電容量式、電磁誘導式等のタッチパネルに対応するものであってもよい。本実施形態の筆記部材20は、それ単体でスタイラスペンとして機能するものであってもよい。すなわち、筆記部材20は、ペンホルダー30から取り外した状態においてもスタイラスペンとして機能するものであってもよい。
【0019】
筆記部材20は、本体部21と、先端部25と、突出部27とを備えている。本体部21は、軸方向daに延びる中心軸線を有する略円筒状の部材であり、スタイラスペンの各種の回路部品や配線を収容している。本体部21の中心軸線は、筆記具10の中心軸線Aと一致する。先端部25は、本体部21の前端に取り付けられている。先端部25は、筆記部材20のペン先を構成し、タッチパネルで検知される部分である。
【0020】
本体部21は、側面に第1ボタン22及び第2ボタン23を有している。第1ボタン22及び第2ボタン23は、軸方向daに沿って所定の間隔を有して配列されている。第2ボタン23は、第1ボタン22に対して軸方向daの後方に位置している。なお、第1ボタン22及び第2ボタン23の配置パターンはこれに限られない。例えば、第1ボタン22及び第2ボタン23は、周方向dcに沿って配列されてもよい。また、これに限られず、本体部21は、1つのボタンを有してもよいし、3つ以上のボタンを有してもよい。
【0021】
第1ボタン22及び第2ボタン23は、いずれも中心軸線Aに向かって、すなわち径方向drの内側に向かって、押下することができるように構成されている。第1ボタン22及び第2ボタン23には、それぞれ所定の機能が付与されている。これにより、各ボタン22,23が押下されることによって所定の機能が発揮される。例えば、第1ボタン22に筆跡形成機能が付与され、第2ボタン23に筆跡消去機能が付与されてもよい。この場合、第1ボタン22を押下しながらタッチパネル上で先端部25を移動させると、先端部25の軌跡に沿って表示画面上に筆跡が形成される。また、第2ボタン23を押下しながらタッチパネル上で先端部25を移動させると、先端部25の軌跡に沿って表示画面上に形成されている筆跡が消去される。なお、第1ボタン22及び第2ボタン23に付与される機能はこれらに限られない。
【0022】
突出部27は、本体部21の後端部において、径方向drに突出する部分である。突出部27は、ペンホルダー30の後述する位置決め部34と係合する。突出部27の前端には第1受部28が設けられている。第1受部28は、後述する弾発部材36の弾発力を受ける。
【0023】
筆記部材20の本体部21が細い場合、使用者にとって本体部21が把持しにくいことがある。この場合、使用者が筆記面(タッチパネル)上で、意図した筆跡を形成できないことがある。また、筆記を続けていると、使用者が疲れてしまうこともある。本実施形態の筆記具10では、使用者が把持しやすい太さを有したペンホルダー30内に筆記部材20が収容されている。ペンホルダー30は、内部に筆記部材20を収容した状態で、筆記部材20が適切に機能するように構成されている。これにより、本実施形態の筆記具10では、使用者が意図した筆跡を形成しやすくなっている。また、筆記を続けても使用者が疲れにくくなっている。
【0024】
ペンホルダー30は、軸筒40と、操作部材51,52と、係止フィルム60とを備えている。軸筒40は、筆記部材20を収容する部材である。軸筒40は、軸方向daに沿って延びており、前端に前端開口部40aを有している。軸筒40の中心軸線は、筆記具10の中心軸線Aと一致する。筆記部材20が軸筒40内に収容された状態において、筆記部材20の先端部25は、軸筒40の前端開口部40aから前方に突出する。本実施形態の軸筒40は、本体部41と、先端部材43と、後軸44と、連結部材45と、連結部材47と、頭冠48と、クリップ部材49と、を含んでいる。
【0025】
本体部41は、軸方向daに延びる略円筒状の部材である。本体部41は、使用者により把持されることが意図されている。本体部41は、径方向drに延びる貫通孔42a,42bを有している。貫通孔42a,42b内には、操作部材51,52が配置される。本実施形態では、本体部41は、第1貫通孔42a及び第2貫通孔42bを有している。第1貫通孔42a及び第2貫通孔42bは、軸方向daに沿って所定の間隔を有して配列されている。第2貫通孔42bは、第1貫通孔42aに対して軸方向daの後方に位置している。貫通孔42a,42bの数及び配置パターンは、筆記部材20のボタン22,23の数及び配置パターンと一致する。したがって、例えば、筆記部材20が3つのボタンを有している場合には、本体部41には3つの貫通孔が設けられる。また、例えば、筆記部材20のボタン22,23が周方向dcに沿って配列されている場合には、貫通孔42a,42bも同様に周方向dcに沿って配列される。
【0026】
貫通孔42a,42bは、段部42cを有している(図5参照)。段部42cは、操作部材51,52の後述の頭部53が当接可能に構成されている。本実施形態では、段部42cは、貫通孔42a,42bの内面における径方向drの外側を向く面である。
【0027】
本体部41を構成する材料は、使用者に把持され筆記部材20を保持する適切な剛性を有している限り、特に限られない。本体部41を構成する材料としては、例えば、金属、樹脂、木材等が用いられてもよい。例えば、本体部41を構成する材料として木材を使用すると、ペンホルダー30に高級感のある外観を付与することができるとともに、使用者が把持したときの触感を向上させることもできる。
【0028】
先端部材43は、筆記具10及びペンホルダー30の先端部分を形成する部材である。先端部材43は、略円錐形状を有しており、前方に向かうにつれてその外径が小さくなっている。先端部材43は、前端に前端開口部40aを有している。先端部材43の後端部が本体部41の前端部に取付けられることにより、先端部材43が本体部41に対して連結される。一例として、本体部41の前端部の内周に形成された雌ネジ部に対して、先端部材43の後端部の外周に形成された雄ネジ部が螺合することにより、先端部材43が本体部41に対して連結される。
【0029】
後軸44は、本体部41の後方に配置され、軸方向daに延びる略円筒状の部材である。後軸44の前端部は、連結部材45を介して本体部41の後端部に取り付けられる。連結部材45は、本体部41と後軸44とを連結する部材である。図2に示された例では、本体部41の後端部の内周に形成された雌ネジ部に対して、連結部材45の前端部の外周に形成された雄ネジ部が螺合することにより、連結部材45が本体部41に対して連結される。また、連結部材45の後端部の外周に形成された雄ネジ部に対して、後軸44の前端部の内周に形成された雌ネジ部が螺合することにより、後軸44が連結部材45に対して連結される。
【0030】
本体部41を構成する材料として木材が使用される場合、接着剤を用いて本体部41のネジ部と先端部材43のネジ部とを互いに固定し、接着剤を用いて本体部41のネジ部と連結部材45のネジ部とを互いに固定してもよい。これにより、本体部41と先端部材43とを強固に固定し、本体部41と連結部材45を強固に固定することができる。後軸44は、連結部材45に対して着脱可能に取り付けられてもよい。この場合、後軸44を連結部材45から取り外すことにより、ペンホルダー30内に収容された筆記部材20を交換することができる。
【0031】
後軸44の後端部には、連結部材47を介して頭冠48が取り付けられている。図2に示された例では、後軸44の後端部の内周に形成された雌ネジ部に対して、連結部材47の前端部の外周に形成された雄ネジ部が螺合することにより、連結部材47が後軸44に対して連結される。また、連結部材47の後端部の外周に形成された雄ネジ部に対して、頭冠48の前端部の内周に形成された雌ネジ部が螺合することにより、頭冠48が連結部材47に対して連結される。クリップ部材49の後端部には、中心軸線Aを中心とする円環部分が設けられており、この円環部分が後軸44の後端と頭冠48の前端とに挟まれて、後軸44に対して固定されている。
【0032】
連結部材45と筆記部材20との間には、弾発部材36が配置されている。弾発部材36は、例えばコイルスプリングである。連結部材45は、弾発部材36の弾発力を受ける第2受部46を有している。第2受部46は、連結部材45の内面に形成された段部における後方を向く面である。弾発部材36は、筆記部材20の第1受部28と、連結部材45の第2受部46との間に、圧縮状態で配置されている。これにより、筆記部材20は後方に向けて付勢され、筆記部材20の後端が連結部材47の前端に押し付けられている。これにより、筆記部材20がペンホルダー30内でがたつくことが抑制されている。
【0033】
図2に示された例では、ペンホルダー30は、軸筒40に対する筆記部材20の周方向dcの配置角度を限定する位置決め部34(図4参照)を有している。連結部材45の後方部分には、位置決め部材32が連結されている。図示された例では、位置決め部材32の前方部分が連結部材45の後方部分の内部に圧入されることにより、連結部材45と位置決め部材32とが連結されている。図4には、後軸44を連結部材45から取り外した状態においてペンホルダー30が示されている。上述したように、本実施形態では、後軸44を連結部材45から取り外すことにより、すなわち図4に示された状態において、ペンホルダー30内に収容された筆記部材20を交換することができる。
【0034】
図示された例では、位置決め部34は、位置決め部材32の後端に開口した切欠きである。筆記部材20を後方から軸筒40の本体部41内に挿入する際に、筆記部材20の突出部27が位置決め部34の切欠き内に進入することにより、軸筒40に対する筆記部材20の周方向dcの配置角度が限定される。したがって、位置決め部34の切欠きの幅は、突出部27が切欠き内に進入可能であり、且つ、軸筒40に対する筆記部材20の周方向dcの配置角度を限定可能な寸法を有する。具体的には、位置決め部34の切欠きの幅は、突出部27の幅よりもわずかに大きいことが好ましい。なお、図4には、位置決め部34が、切欠きの前端が丸められたU字型の形状を有する例が示されているが、位置決め部34の具体的形状はこれに限られない。
【0035】
ペンホルダー30がこのような位置決め部34を有していることにより、軸筒40に対する筆記部材20のボタン22,23の周方向dcの配置角度を限定することができる。すなわち、筆記部材20を軸筒40内に挿入するだけで、軸筒40の貫通孔42a,42b(操作部材51,52)とボタン22,23との周方向dcの位置決めを行うことができる。これにより、操作部材51,52とボタン22,23との周方向dcの位置決めを簡単に行うことができる。また、筆記具10を使用中に、ペンホルダー30内で筆記部材20が周方向dcに回転し、操作部材51,52とボタン22,23とが周方向dcにずれてしまうことを抑制することができる。
【0036】
図5及び図6を参照して、操作部材51,52について説明する。図5は、図2のVが付された部分を拡大して示す縦断面図であり、図6は、図5のVI-VI線に対応する横断面図である。操作部材51,52は、ペンホルダー30の外側から使用者が筆記部材20のボタン22,23を操作するための部材である。とりわけ、操作部材51,52は、使用者受けた押圧力を、筆記部材20のボタン22,23へ伝達する。
【0037】
本実施形態では、ペンホルダー30は、第1操作部材51及び第2操作部材52を有している。第1操作部材51及び第2操作部材52は、軸方向daに沿って所定の間隔を有して配列されている。第2操作部材52は、第1操作部材51に対して軸方向daの後方に位置している。操作部材51,52の数及び配置パターンは、筆記部材20のボタン22,23の数及び配置パターンと一致する。したがって、例えば、筆記部材20が3つのボタンを有している場合には、ペンホルダー30には3つの操作部材が設けられる。また、例えば、筆記部材20のボタン22,23が周方向dcに沿って配列されている場合には、操作部材51,52も同様に周方向dcに沿って配列される。
【0038】
操作部材51,52の少なくとも一部は、それぞれ軸筒40の貫通孔42a,42b内に配置されている。具体的には、第1操作部材51の少なくとも一部は、第1貫通孔42a内に配置されており、第2操作部材52の少なくとも一部は、第2貫通孔42b内に配置されている。
【0039】
操作部材51,52は、頭部53と、中央部分54と、内方部分56と、を含んでいる。内方部分56は、内方端部57と、くびれ部58と、を含んでいる。頭部53、中央部分54、内方端部57及びくびれ部58は、それぞれ略円柱状の形状を有している。したがって、径方向drに沿って見た場合、頭部53、中央部分54、内方端部57及びくびれ部58は、それぞれ円形の輪郭を有している。
【0040】
頭部53は、中央部分54に対して径方向drの外側に位置し、内方部分56は、中央部分54に対して径方向drの内側に位置する。頭部53は、使用者により直接押圧されることが意図されている。頭部53の外径は、中央部分54の外径よりも大きくなっており、頭部53と中央部分54との間には、段部55が形成されている。段部55は、頭部53における、径方向drの内側を向く面である。操作部材51,52が径方向drの内側へ向けて移動すると、段部55が貫通孔42a,42bの段部42cに当接して、操作部材51,52のそれ以上の移動が規制される。したがって、操作部材51,52は、径方向drの外側から内側へ向かって貫通孔42a,42bを通り抜けることはない。
【0041】
内方部分56は、係止フィルム60に係止される部分である。内方部分56の内方端部57は、操作部材51,52における径方向drの最も内側に位置する部分である。くびれ部58は、内方端部57に対して径方向drの外側に隣接している。とりわけ、くびれ部58は、中央部分54と内方端部57との間に位置している。内方端部57は外径D1を有し、くびれ部58は外径D2を有している。くびれ部58の外径D2は、中央部分54の外径及び内方端部57の外径D1よりも小さくなっている。内方端部57は、使用者が操作部材51,52を径方向drの内側に向けて押圧した際に、筆記部材20のボタン22,23に当接して、ボタン22,23を押下することが意図されている。くびれ部58は、係止フィルム60の後述の開口部61,62に係止される。
【0042】
本実施形態では、操作部材51,52が使用者により押圧されていない状態において、頭部53の一部は、軸筒40の本体部41の外面から径方向drの外側へ突出している。また、内方部分56は、軸筒40の本体部41の内面から径方向drの内側へ突出している。
【0043】
図5図8を参照して、係止フィルム60について説明する。係止フィルム60は、軸筒40(本体部41)の内側に配置されている。係止フィルム60は、軸筒40の内側において、操作部材51,52を係止する部材である。操作部材51,52は、係止フィルム60に係止されることにより、軸筒40の貫通孔42a,42b内から径方向drの外側へ抜け出ることがない。なお、本明細書において、「フィルム」とは、「シート」又は「板」と呼ばれる部材と、その呼称のみにおいて区別されない。すなわち、本明細書において、「フィルム」は、「シート」又は「板」と呼ばれる部材をも含む。
【0044】
軸筒40の内側に配置された状態において、係止フィルム60は、軸筒40(本体部41)の内面に沿って湾曲している。本実施形態の係止フィルム60は、可撓性を有していてもよい。係止フィルム60が可撓性を有している場合、平板状に形成された係止フィルム60を湾曲させて軸筒40内に挿入させることができる。このような係止フィルム60の材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂、ステンレス、アルミニウム、鉄等の金属が用いられる。係止フィルム60の厚さは、例えば30μm以上200μm以下であってもよい。
【0045】
図7には、平板状に展開した状態において係止フィルム60が示されている。係止フィルム60は、開口部61,62と、スリット71と、を含んでいる。開口部61,62は、操作部材51,52を係止する。とりわけ、開口部61,62は、操作部材51,52のくびれ部58を係止する。
【0046】
本実施形態では、係止フィルム60は、複数の開口部61,62を有している。とりわけ、係止フィルム60は、第1開口部61及び第2開口部62を有している。第1開口部61は第1操作部材51を係止し、第2開口部62は第2操作部材52を係止する。第1開口部61及び第2開口部62は、軸方向daに沿って所定の間隔を有して配列されている。第2開口部62は、第1開口部61に対して軸方向daの後方に位置している。開口部61,62の数及び配置パターンは、操作部材51,52の数及び配置パターンと一致する。したがって、例えば、ペンホルダー30が3つの操作部材を有している場合には、係止フィルム60には3つの開口部が設けられる。また、例えば、ペンホルダー30の操作部材51,52が周方向dcに沿って配列されている場合には、開口部61,62も同様に周方向dcに沿って配列される。
【0047】
開口部61,62は、それぞれ大径部63、小径部64及び接続部66を含んでいる。図7及び図8に示された例では、大径部63及び小径部64は、接続部66との連結部分を除いて、それぞれ円形の輪郭を有している。大径部63は、操作部材51,52の内方端部57が通過可能な形状及び寸法を有している。とりわけ、大径部63の内径D3は、内方端部57の外径D1よりも大きくなっている。小径部64は、内方端部57が通過不能且つくびれ部58を収容可能な形状及び寸法を有している。とりわけ、小径部64の内径D4は、くびれ部58の外径D2よりも大きく、且つ、内方端部57の外径D1よりも小さくなっている。
【0048】
接続部66は、大径部63及び小径部64を接続する通路である。接続部66は、大径部63から小径部64に向かうにつれてその幅W67が小さくなる第1部分(テーパ部分)67を含んでもよい。図8によく示されているように、本実施形態では、接続部66は、大径部63から小径部64に向かうにつれてその幅W67が小さくなる第1部分67と、一定の幅W68を有する第2部分68と、を含んでいる。なお、これに限られず、接続部66は、大径部63から小径部64に向かうにつれてその幅W67が小さくなる第1部分67のみを有してもよい。また、接続部66は、大径部63から小径部64に向かうにつれてその幅が大きくなる部分を含んでもよい。接続部66における「幅」とは、周方向dcに沿った寸法を指す。第2部分68は、第1部分67に対して前方に位置している。換言すると、第2部分68は、第1部分67に対して小径部64側に位置している。第1部分67は大径部63に接続し、第2部分68は、小径部64に接続している。第1部分67の前端(小径部64側の端部)の幅W67は、第2部分68の幅W68と一致している。したがって、第1部分67の後端(大径部63側の端部)の幅W67は、第2部分68の幅W68よりも大きい。第2部分68の幅W68は、接続部66の最小幅Wminである。
【0049】
係止フィルム60が操作部材51,52に適切に組み付けられた状態において、操作部材51,52のくびれ部58は、小径部64内に位置する。本実施形態では、接続部66の最小幅Wmin(W68)は、操作部材51,52のくびれ部58の外径D2よりも小さい。この場合、くびれ部58が小径部64内に位置しているときに、くびれ部58が小径部64から大径部63へ向かって抜け出ることが抑制される。その一方、係止フィルム60を操作部材51,52に組み付ける際には、後述するように、くびれ部58が接続部66を通って大径部63から小径部64へ向かうように、係止フィルム60を移動させる。この場合、大径部63が第1部分67に案内されて、接続部66の周囲の係止フィルム60を撓ませることにより、係止フィルム60が移動することができる。
【0050】
なお、本実施形態では、開口部61,62は、係止フィルム60に形成された貫通孔であるが、開口部61,62の具体的態様はこれに限られない。例えば、開口部61,62は、係止フィルム60の周縁に形成された切欠きであってもよい。
【0051】
係止フィルム60は、スリット71を有している。図7に示された例では、係止フィルム60は、3つのスリット71を有している。少なくとも1つのスリット71は、隣り合う2つの開口部61,62の間に位置している。使用者が操作部材51,52を押圧し、操作部材51,52が径方向drの内側へ移動すると、操作部材51,52(中央部分54)に押されて、開口部61,62の周囲の係止フィルム60が撓む。このとき、一方の開口部61,62の周囲の係止フィルム60の変形が他方の開口部61,62の近傍まで伝わり、他方の開口部61,62に対応する筆記部材20のボタン22,23が押下され、筆記部材20が誤動作するおそれがある。例えば、使用者が筆記部材20の第1ボタン22を押下することを意図して、第1操作部材51を押圧した際に、第1開口部61の周囲の係止フィルム60の周囲の係止フィルム60の変形が第2開口部62の近傍まで伝わり、第2開口部62に係止された第2操作部材52が径方向drの内側へ移動し得る。この場合、筆記部材20の第1ボタン22だけでなく、第2ボタン23も押下され、筆記部材20が誤動作し得る。
【0052】
本実施形態では、隣り合う2つの開口部61,62の間にスリット71が形成されていることにより、一方の開口部61,62の周囲の係止フィルム60の変形が他方の開口部61,62の近傍まで伝わることが、スリット71により抑制される。したがって、筆記部材20が誤動作することを効果的に抑制することができる。
【0053】
図7に示された例では、係止フィルム60の前端には、治具用開口部75が形成されている。治具用開口部75は、係止フィルム60の前端縁に形成された切欠きである。治具用開口部75は、係止フィルム60を軸筒40内に挿入し、操作部材51,52に組み付ける際に使用される治具の一部と係合する開口部である。
【0054】
次に、図9及び図10を参照して、操作部材51,52へ係止フィルム60を組み付ける方法の一例について説明する。図9及び図10では、操作部材51,52は、くびれ部58で切断された状態において、径方向drの外側から見て示されている。
【0055】
操作部材51,52への係止フィルム60の組み付けは、軸筒40の本体部41に先端部材43が取り付けられていない状態において行うことができる。まず、係止フィルム60を湾曲させ、大径部63が小径部64に対して後方に位置するようにして、本体部41の前端から係止フィルム60を本体部41内に挿入する。このとき、図示しない治具の一部を係止フィルム60の治具用開口部75に係合させた状態で、係止フィルム60を本体部41内に挿入してもよい。その後、径方向drから見て、本体部41の第1貫通孔42aと第1開口部61の大径部63とが重なり、且つ、第2貫通孔42bと第2開口部62の大径部63とが重なるように、係止フィルム60を本体部41に対して位置決めする。
【0056】
次に、本体部41の外側から、操作部材51,52を、本体部41の貫通孔42a,42b内に挿入する。詳細には、第1操作部材51を第1貫通孔42a内に挿入し、第2操作部材52を第2貫通孔42b内に挿入する。開口部61,62の大径部63は、操作部材51,52の内方端部57が通過可能な形状及び寸法を有している。したがって、内方端部57は大径部63を通過して、くびれ部58が大径部63内に配置される(図9参照)。
【0057】
その後、係止フィルム60を後方に移動させる。これにより、くびれ部58は、接続部66を通って大径部63から小径部64へ向かって相対的に移動する。図9に示された状態から、係止フィルム60が移動すると、まず、くびれ部58が接続部66の第1部分67内に位置するようになる。さらに係止フィルム60が移動すると、接続部66の周囲の係止フィルム60を撓ませながら、くびれ部58は第2部分68を通って小径部64へ移動する。この状態で、くびれ部58は、小径部64内に位置して小径部64に係止される。これにより、操作部材51,52が係止フィルム60に係止される。
【0058】
小径部64は、内方端部57が通過不能な形状及び寸法を有している。したがって、操作部材51,52が係止フィルム60に係止された状態において、操作部材51,52は、本体部41の貫通孔42a,42bから径方向drの外側へ抜け出ることはない。なお、貫通孔42a,42bは、操作部材51,52の段部55と当接可能な段部42cを有しているので、操作部材51,52は、貫通孔42a,42bから径方向drの内側へ抜け出ることもない。
【0059】
本実施形態では、接続部66の最小幅Wmin(W68)は、操作部材51,52のくびれ部58の外径D2よりも小さい。したがって、操作部材51,52が係止フィルム60に係止された状態において、係止フィルム60を意図的に移動させることなく、くびれ部58が小径部64から大径部63へ向かって抜け出ることが抑制されている。
【0060】
なお、係止フィルム60の本体部41内への挿入は、本体部41に先端部材43が取り付けられた状態で行ってもよい。また、係止フィルム60は、本体部41の後端から本体部41内に挿入されてもよい。さらに、係止フィルム60は、大径部63が小径部64に対して前方に位置するようにして、本体部41内に挿入されてもよい。この場合、くびれ部58が大径部63内に配置された後、係止フィルム60を前方に移動させることで、くびれ部58を、大径部63から小径部64へ向かって相対的に移動させることができる。
【0061】
本実施形態のペンホルダー30は、内部に筆記部材20を収容可能なペンホルダー30であって、径方向drに延びる貫通孔42a,42bを有する軸筒40と、貫通孔42a,42b内に少なくとも一部が配置される操作部材51,52と、軸筒40の内側に配置された係止フィルム60と、を備え、操作部材51,52は、係止フィルム60に係止される。
【0062】
本実施形態の筆記具10は、上述のペンホルダー30と、ペンホルダー30の内部に収容された筆記部材20と、を備える。
【0063】
このようなペンホルダー30及び筆記具10によれば、係止フィルム60を本体部41内に挿入し、軸筒40の内側において、操作部材51,52を係止フィルム60に係止するだけで、操作部材51,52を、軸筒40に取り付けることができる。したがって、操作部材51,52を、軸筒40に対して容易に取り付けることが可能になる。
【0064】
本実施形態のペンホルダー30では、操作部材51,52は、内方端部57と、内方端部57の径方向dr外側に位置するくびれ部58と、を有し、係止フィルム60は、くびれ部58が係止される開口部61,62を有する。
【0065】
このようなペンホルダー30によれば、軸筒40の内側において、操作部材51,52にくびれ部58を設け、係止フィルム60に開口部61,62を設けるだけで、操作部材51,52と係止フィルム60との間の係止構造を実現することができる。すなわち、簡単な構造により、操作部材51,52と係止フィルム60との間の係止構造を実現することができる。
【0066】
本実施形態のペンホルダー30では、開口部61,62は、内方端部57が通過可能な大径部63と、内方端部57が通過不能且つくびれ部58を収容可能な小径部64と、大径部63及び小径部64を接続する接続部66と、を有する。
【0067】
このようなペンホルダー30によれば、操作部材51,52のくびれ部58が開口部61,62の大径部63内に位置する状態において、くびれ部58が大径部63から小径部64へ向かうように係止フィルム60をスライドさせるだけで、操作部材51,52を係止フィルム60に係止することができる。したがって、操作部材51,52を、軸筒40に対してさらに容易に取り付けることが可能になる。
【0068】
本実施形態のペンホルダー30では、係止フィルム60は、複数の開口部61,62と、隣り合う2つの開口部61,62の間に位置するスリット71と、を有する。
【0069】
使用者が操作部材51,52を押圧し、操作部材51,52が径方向drの内側へ移動すると、操作部材51,52(中央部分54)に押されて、開口部61,62の周囲の係止フィルム60が撓む。このとき、一方の開口部61,62の周囲の係止フィルム60の変形が他方の開口部61,62の近傍まで伝わり、他方の開口部61,62に対応する筆記部材20のボタン22,23が押下され、筆記部材20が誤動作するおそれがある。本実施形態のペンホルダー30によれば、スリット71により、一方の開口部61,62の周囲の係止フィルム60の変形が他方の開口部61,62の近傍まで伝わることが抑制される。したがって、筆記部材20が誤動作することを効果的に抑制することができる。
【0070】
本実施形態のペンホルダー30では、軸筒40に対する筆記部材20の周方向dcの配置角度を限定する位置決め部34を有する。
【0071】
このようなペンホルダー30によれば、軸筒40に対する筆記部材20のボタン22,23の周方向dcの配置角度を限定することができる。すなわち、筆記部材20を軸筒40内に挿入するだけで、操作部材51,52とボタン22,23との周方向dcの位置決めを行うことができる。これにより、操作部材51,52とボタン22,23との周方向dcの位置決めを簡単に行うことができる。また、筆記具10を使用中に、ペンホルダー30内で筆記部材20が周方向dcに回転し、操作部材51,52とボタン22,23とが周方向dcにずれてしまうことを抑制することができる。
【符号の説明】
【0072】
10 筆記具
20 筆記部材
21 本体部
22 第1ボタン
23 第2ボタン
25 先端部
27 突出部
28 第1受部
30 ペンホルダー
32 位置決め部材
34 位置決め部
36 弾発部材
40 軸筒
40a 前端開口部
41 本体部
42a 第1貫通孔
42b 第2貫通孔
42c 段部
43 先端部材
44 後軸
45 連結部材
46 第2受部
47 連結部材
48 頭冠
49 クリップ部材
51 第1操作部材
52 第2操作部材
53 頭部
54 中央部分
55 段部
56 内方部分
57 内方端部
58 くびれ部
60 係止フィルム
61 第1開口部
62 第2開口部
63 大径部
64 小径部
66 接続部
67 第1部分
68 第2部分
71 スリット
75 治具用開口部
A 中心軸線
da 軸方向
dc 周方向
dr 径方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10