(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023063220
(43)【公開日】2023-05-09
(54)【発明の名称】データ処理方法およびコンピュータデバイス
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20230427BHJP
H04L 67/60 20220101ALI20230427BHJP
【FI】
G06Q30/06 330
H04L67/60
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022111167
(22)【出願日】2022-07-11
(31)【優先権主張番号】202111235350.2
(32)【優先日】2021-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520230293
【氏名又は名称】北京達佳互▲れん▼信息技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 冰清
(72)【発明者】
【氏名】温 秋月
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 晨▲紅▼
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲軒▼
(72)【発明者】
【氏名】叶 馨
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】インターネット技術の分野に属するデータ処理方法を開示する。
【解決手段】前記方法は、ライブルームで物品識別機能を提供し、物品識別機能に基づいて物品情報を取得することにより、当該物品情報に基づいて、合致するターゲット物品オブジェクトを照会するようにサーバーをトリガーし、さらにサーバーから返されたターゲット物品オブジェクトを受信し、ライブルームで当該ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示し、発表コントロールに対するトリガー操作により、ターゲット物品オブジェクトをライブルームの物品リストに追加する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末によって実行されるデータ処理方法であって、
ライブルームで提供される物品識別機能に基づいて物品を識別し、物品情報を確定することと、
前記物品情報に基づいて、物品照会要求をサーバーに送信し、前記物品照会要求は、前記ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、前記物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会するために使用されることと、
前記物品照会要求に基づいて前記サーバーから返されたターゲット物品オブジェクトを受信し、前記ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示し、前記発表コントロールは、前記ターゲット物品オブジェクトを発表するために使用されることと、
前記発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、前記ターゲット物品オブジェクトを前記ライブルームの物品リストに追加することと、を含む、
データ処理方法。
【請求項2】
前記ライブルームで提供される物品識別機能に基づいて物品を識別し、物品情報を確定することは、以下のことのいずれかを含み、即ち、
前記ライブルームで提供される図形コードスキャン機能に基づいて、ターゲット位置における物品の図形コードをスキャンすることにより、前記図形コードに対応する物品情報を取得すること、
前記ライブルームで提供される撮影機能に基づいて、ターゲット位置における物品を撮影することにより、前記物品の物品画像を取得し、前記物品画像を識別することにより、前記物品画像に対応する物品情報を取得すること、
前記ライブルームで提供される撮影機能に基づいて、ターゲット位置における物品の番号を撮影することにより、前記番号を含む画像を取得し、前記番号を含む画像を識別することにより、前記番号に対応する物品情報を取得すること、である、
請求項1に記載のデータ処理方法。
【請求項3】
前記ライブルームは、スライドコントロールを含み、
前記図形コードスキャン機能に基づいてスキャンする場合、前記スライドコントロールに対する第1スライド操作に応答して、前記図形コードスキャン機能を前記撮影機能に切り替えることと、
前記撮影機能に基づいて撮影する場合、前記スライドコントロールに対する第2スライド操作に応答して、前記撮影機能を前記図形コードスキャン機能に切り替えることと、をさらに含む、
請求項2に記載のデータ処理方法。
【請求項4】
前記ターゲット物品オブジェクトを表示することは、以下のことのいずれかを含み、即ち、
前記ターゲット物品オブジェクトの数が1つである場合、前記ターゲット物品オブジェクトの物品詳細ページを表示し、前記物品詳細ページに前記ターゲット物品オブジェクトの詳細情報が含まれること、
前記ターゲット物品オブジェクトの数が複数である場合、リストの形で複数の前記ターゲット物品オブジェクトを表示すること、である、
請求項1から3のいずれか1項に記載のデータ処理方法。
【請求項5】
前記発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、前記ターゲット物品オブジェクトを前記ライブルームの物品リストに追加することは、
前記ターゲット物品オブジェクトの数が複数である場合、少なくとも1つの前記ターゲット物品オブジェクトに対する選択操作に応答して、選択された前記ターゲット物品オブジェクトを確定することと、
前記発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、前記選択された前記ターゲット物品オブジェクトを前記ライブルームの物品リストに追加することと、を含む、
請求項1に記載のデータ処理方法。
【請求項6】
前記ライブルームは、物品識別コントロールを含み、前記物品識別コントロールは、前記物品識別機能をトリガーするために使用され、
前記物品識別コントロールに対するトリガー操作に応答して、前記物品識別機能が提供されたページを表示することをさらに含む、
請求項1に記載のデータ処理方法。
【請求項7】
前記ライブルームでは、強調表示の形で、前記物品識別コントロールを表示することをさらに含む、
請求項6に記載のデータ処理方法。
【請求項8】
前記ライブルームの物品リストページには、前記物品識別コントロールを表示し、前記物品リストページは、前記ライブルーム内で取引される少なくとも1つの物品オブジェクトを表示するために使用されることをさらに含む、
請求項6に記載のデータ処理方法。
【請求項9】
前記ターゲット物品オブジェクトの追加に成功した場合、前記ライブルームの物品リストページにジャンプすることと、
前記物品リストページには、前記ターゲット物品オブジェクトを表示することと、をさらに含む、
請求項8に記載のデータ処理方法。
【請求項10】
前記物品リストページには、前記ターゲット物品オブジェクトを表示することは、
前記物品リストページのターゲット領域に、前記ターゲット物品オブジェクトを表示することを含む、
請求項9に記載のデータ処理方法。
【請求項11】
以下のことのいずれかをさらに含み、即ち、
前記物品識別機能に基づいて物品情報が確定されていない場合、前記ライブルームでは識別提示情報を表示し、前記識別提示情報は、識別失敗を提示するために使用されること、
ネットワーク異常の場合、前記ライブルームではネットワーク提示情報を表示し、前記ネットワーク提示情報は、ネットワーク異常を提示するために使用されること、
前記物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトが存在しない場合、前記ライブルームでは照会提示情報を表示し、前記照会提示情報は、前記物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトが存在しないことを提示するために使用されること、である、
請求項1に記載のデータ処理方法。
【請求項12】
サーバーによって実行されるデータ処理方法であって、
ライブルームで提供される物品識別機能に基づいて端末から送信された物品照会要求を受信し、前記物品識別機能は、物品識別に基づいて物品情報を確定するために使用され、前記物品照会要求は、前記物品情報を携帯することと、
前記物品情報に基づいて、前記ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、前記物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会することと、
前記ターゲット物品オブジェクトを前記端末に送信することにより、前記ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示するように前記端末をトリガーし、前記発表コントロールは、前記ターゲット物品オブジェクトを発表するために使用されることと、
前記端末から送信された前記ターゲット物品オブジェクトに対する発表要求を受信したことに応答して、前記ターゲット物品オブジェクトを前記ライブルームの物品リストに追加し、前記発表要求は、前記発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、前記端末によって送信されることと、を含む、
データ処理方法。
【請求項13】
前記物品照会要求は、物品画像に対応する物品情報を携帯し、
前記物品情報に基づいて、前記ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、前記物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会することは、
前記物品照会要求が携帯する物品画像に対応する物品情報に基づいて、前記物品オブジェクトの集合を照会し、前記物品画像に合致するターゲット物品オブジェクトを確定し、前記物品オブジェクトの集合には、複数の物品オブジェクトに対応する物品画像が含まれることを含む、
請求項12に記載のデータ処理方法。
【請求項14】
前記物品照会要求が携帯する物品画像に対応する物品情報に基づいて、前記物品オブジェクトの集合を照会し、前記物品画像に合致するターゲット物品オブジェクトを確定することは、
前記物品画像と前記物品オブジェクトの集合に含まれた複数の物品オブジェクトの物品画像との間の画像類似度をそれぞれ確定することと、
前記画像類似度が類似度条件を満たす物品画像に対応する物品オブジェクトを、前記ターゲット物品オブジェクトとして確定することと、を含む、
請求項13に記載のデータ処理方法。
【請求項15】
前記物品照会要求は、物品の番号に対応する物品情報を携帯し、
前記物品情報に基づいて、前記ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、前記物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会することは、
前記物品照会要求が携帯する物品の番号に対応する物品情報に基づいて、前記物品オブジェクトの集合を照会し、前記番号に合致するターゲット物品オブジェクトを確定し、前記物品オブジェクトの集合には複数の物品オブジェクトに対応する番号が含まれることを含む、
請求項12から14のいずれか1項に記載のデータ処理方法。
【請求項16】
以下のことのいずれかをさらに含み、即ち、
確定されたターゲット物品オブジェクトの数が1つである場合、前記端末に第1提示情報を返し、前記第1提示情報は、前記ターゲット物品オブジェクトの物品詳細ページを表示するように前記端末に提示するために使用され、前記物品詳細ページに前記ターゲット物品オブジェクトの詳細情報が含まれること、
確定されたターゲット物品オブジェクトの数が複数である場合、前記端末に第2提示情報を返し、前記第2提示情報は、リストの形で複数の前記ターゲット物品オブジェクトを表示するように前記端末に提示するために使用されること、である、
請求項12に記載のデータ処理方法。
【請求項17】
以下のことのいずれかをさらに含み、即ち、
ネットワーク異常の場合、前記端末にネットワーク提示情報を返し、前記ネットワーク提示情報は、ネットワーク異常を提示するために使用されること、
前記物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトが存在しない場合、前記端末に照会提示情報を返し、前記照会提示情報は、前記物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトが存在しないことを提示するために使用されること、である、
請求項12に記載のデータ処理方法。
【請求項18】
1つ以上のプロセッサと、
前記プロセッサが実行可能なプログラムコードを記憶するために使用されるメモリと、
を含み、
ここで、前記プロセッサは、以下のステップを実現するために、前記プログラムコードを実行するように構成され、即ち、
ライブルームで提供される物品識別機能に基づいて物品を識別し、物品情報を確定するステップ、
前記物品情報に基づいて、物品照会要求をサーバーに送信し、前記物品照会要求は、前記ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、前記物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会するために使用されるステップ、
前記物品照会要求に基づいて前記サーバーから返されたターゲット物品オブジェクトを受信し、前記ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示し、前記発表コントロールは、前記ターゲット物品オブジェクトを発表するために使用されるステップ、
前記発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、前記ターゲット物品オブジェクトを前記ライブルームの物品リストに追加するステップ、である、
コンピュータデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2021年10月22日に提出された出願番号202111235350.2の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は参照により本発明に援用する。
【0002】
本開示は、インターネット技術の分野に関し、特にデータ処理方法およびコンピュータデバイスに関するものである。
【背景技術】
【0003】
生中継および電子商取引の継続的な発展に伴い、生中継と電子商取引の組み合わせもますます緊密になっている。キャスターは、ライブルームで様々な物品を発表し、さらに生中継時に物品の紹介を通じて、ライブルームの物品を購入するように視聴者を引き付けることができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、データ処理方法およびコンピュータデバイスを提供する。本開示の技術案は以下の通りである。
【0005】
本開示の実施例の一側面において、端末によって実行されるデータ処理方法を提供し、当該方法は、ライブルームで提供される物品識別機能に基づいて物品を識別し、物品情報を確定することと、当該物品情報に基づいて、物品照会要求をサーバーに送信し、当該物品照会要求は、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会するために使用されることと、当該物品照会要求に基づいて当該サーバーから返されたターゲット物品オブジェクトを受信し、当該ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示し、当該発表コントロールは、当該ターゲット物品オブジェクトを発表するために使用されることと、当該発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、当該ターゲット物品オブジェクトを当該ライブルームの物品リストに追加することと、を含む。
【0006】
本開示の実施例の別の側面において、サーバーによって実行されるデータ処理方法を提供し、当該方法は、ライブルームで提供される物品識別機能に基づいて端末から送信された物品照会要求を受信し、当該物品識別機能は、物品識別に基づいて物品情報を確定するために使用され、当該物品照会要求は、当該物品情報を携帯することと、当該物品情報に基づいて、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会することと、当該ターゲット物品オブジェクトを当該端末に送信することにより、当該ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示するように当該端末をトリガーし、当該発表コントロールは、当該ターゲット物品オブジェクトを発表するために使用されることと、当該端末から送信された当該ターゲット物品オブジェクトに対する発表要求を受信したことに応答して、当該ターゲット物品オブジェクトを当該ライブルームの物品リストに追加し、当該発表要求は、当該発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、当該端末によって送信されることと、を含む。
【0007】
本開示の実施例の別の側面において、コンピュータデバイスを提供し、当該コンピュータデバイスは、1つ以上のプロセッサと、当該プロセッサが実行可能なプログラムコードを記憶するために使用されるメモリと、を含み、ここで、当該プロセッサは、以下のステップを実現するために、当該プログラムコードを実行するように構成され、即ち、ライブルームで提供される物品識別機能に基づいて物品を識別し、物品情報を確定するステップ、当該物品情報に基づいて、物品照会要求をサーバーに送信し、当該物品照会要求は、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会するために使用されるステップ、当該物品照会要求に基づいて当該サーバーから返されたターゲット物品オブジェクトを受信し、当該ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示し、当該発表コントロールは、当該ターゲット物品オブジェクトを発表するために使用されるステップ、当該発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、当該ターゲット物品オブジェクトを当該ライブルームの物品リストに追加するステップである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一例示的な実施例に係るデータ処理方法の実施環境の概略図である。
【
図2】一例示的な実施例に係るデータ処理方法のフローチャートである。
【
図3】一例示的な実施例に係るデータ処理方法のフローチャートである。
【
図4】一例示的な実施例に係るデータ処理方法のフローチャートである。
【
図5】一例示的な実施例に係る物品リストページの概略図である。
【
図6】一例示的な実施例に係る物品識別機能が提供されたページの概略図である。
【
図7】一例示的な実施例に係る物品詳細ページの概略図である。
【
図8】一例示的な実施例に係る複数のターゲット物品オブジェクトを表示する概略図である。
【
図9】一例示的な実施例に係る物品リストページの概略図である。
【
図10】一例示的な実施例に係る物品発表のフローチャートである。
【
図11】一例示的な実施例に係る物品発表のフローチャートである。
【
図12】一例示的な実施例に係るデータ処理装置のブロック図である。
【
図13】一例示的な実施例に係るデータ処理装置のブロック図である。
【
図14】一例示的な実施例に係る端末のブロック図である。
【
図15】一例示的な実施例に係るサーバーのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示に係るデータまたは情報は、ユーザによって許可されたデータまたは情報であってもよく、または各当事者によって十分に許可されたデータまたは情報であってもよい。
【0010】
図1は、一例示的な実施例に係るデータ処理方法の実施環境の概略図であり、
図1を参照すると、当該実施環境は、端末101とサーバー102とを含む。
【0011】
端末101は、ライブルームのキャスターアカウントに対応する端末である。いくつかの実施例では、端末101は、スマートフォン、スマートウォッチ、デスクトップパソコン、ノートパソコン、仮想現実端末、拡張現実端末、無線端末、およびラップトップパソコンなどのデバイスのうちの少なくとも1つである。端末101は、通信機能を有し、有線ネットワークまたは無線ネットワークにアクセスすることができる。端末101は、一般的に、複数の端末のうちの1つを指し、本実施例では、端末101のみを例に挙げて説明する。当業者であれば、上記端末の数がより多くても少なくてもよいことを理解できる。
【0012】
いくつかの実施例では、端末101は、生中継機能を備えたアプリケーションを実行する。例示的に、キャスターは、端末101上で操作することにより、ライブルームで様々な物品を発表することができ、即ち、物品オブジェクトが取引可能な状態になるように、物品オブジェクトを当該ライブルームの物品リストに追加し、さらに生中継時に物品の紹介を通じて、ライブルームの物品を購入するように視聴者を引き付けることができる。なお、キャスターのいるライブルームは、物品オブジェクトの集合に関連付けられ、当該物品オブジェクトの集合は、キャスターが予め設定した複数の物品オブジェクトと当該複数の物品オブジェクトの関連情報とを含む。いくつかの実施例では、キャスターは、端末101上で操作することにより、当該物品オブジェクトの集合に新たな物品オブジェクト及び当該新たな物品オブジェクトの関連情報を追加することができる。
【0013】
関連技術では、キャスターは、ライブルームで物品オブジェクトを発表する場合、キャスターに関連付けられた物品オブジェクトの集合からページをめくって検索するか、物品タイトルに基づいて検索し、さらに検索された複数の物品からページをめくって検索してから、発表したい物品を発表する必要がある。
【0014】
したがって、本開示の実施例は、データ処理方法を提供し、具体的に、物品識別に基づいて物品マッチングを行い、物品を迅速に発表する方法を提供する。本開示の実施例では、端末101は、ライブルームで提供される物品識別機能に基づいて物品を識別し、物品情報を確定し、当該物品情報に基づいて、物品照会要求をサーバー102に送信することにより、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会するようにサーバー102をトリガーし、当該物品照会要求に基づいて当該サーバー102から返されたターゲット物品オブジェクトを受信し、当該ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示し、当該発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、当該ターゲット物品オブジェクトを当該ライブルームの物品リストに追加するために使用される。
【0015】
サーバー102は、生中継機能を備えたアプリケーションのバックグラウンドサーバーである。サーバー102および端末101は、有線または無線通信を介して直接的または間接的に接続され、本開示の実施例ではこれについて限定しない。いくつかの実施例では、サーバー102は、独立した物理サーバーであったり、複数の物理サーバーで構成されるサーバークラスターまたは分散ファイルシステムであったり、クラウドサービス、クラウドデータベース、クラウドコンピューティング、クラウドファンクション、クラウドストレージ、ネットワークサービス、クラウド通信、ミドルウェアサービス、ドメインネームサービス、セキュリティサービス、CDF(Content Delivery Network、コンテンツ配信ネットワーク)、ビッグデータおよび人工インテリジェンスプラットフォームなどの基本的なクラウドコンピューティングサービスを提供するクラウドサーバーである。
【0016】
本開示の実施例では、サーバー102は、ライブルームで提供される物品識別機能に基づいて端末101から送信された物品照会要求を受信し、当該物品照会要求が携帯する当該物品情報に基づいて、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会し、当該ターゲット物品オブジェクトを当該端末101に送信することにより、当該ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示するように当該端末101をトリガーし、当該ターゲット物品オブジェクトに対する発表要求を受信したことに応答して、当該ターゲット物品オブジェクトを当該ライブルームの物品リストに追加するために使用される。
【0017】
図2は、一例示的な実施例に係るデータ処理方法のフローチャートであり、
図2に示されたように、当該方法は、端末によって実行され、以下のステップを含む。
【0018】
ステップ201において、端末は、ライブルームで提供される物品識別機能に基づいて物品を識別し、物品情報を確定する。
【0019】
ステップ202において、端末は、当該物品情報に基づいて、物品照会要求をサーバーに送信し、当該物品照会要求は、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会するために使用される。
【0020】
ステップ203において、端末は、当該物品照会要求に基づいて当該サーバーから返されたターゲット物品オブジェクトを受信し、当該ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示し、当該発表コントロールは、当該ターゲット物品オブジェクトを発表するために使用される。
【0021】
ステップ204において、端末は、当該発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、当該ターゲット物品オブジェクトを当該ライブルームの物品リストに追加する。
【0022】
本開示の実施例による技術案は、ライブルームで物品識別機能を提供し、物品識別機能に基づいて物品情報を迅速に取得することにより、当該物品情報に基づいて、合致するターゲット物品オブジェクトを照会するようにサーバーをトリガーし、サーバーから返されたターゲット物品オブジェクトを受信した場合、ライブルームで当該ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示し、発表コントロールに対するトリガー操作により、ターゲット物品オブジェクトをライブルームの物品リストに迅速に追加することができ、このような物品識別機能に基づいて物品マッチングを行い、物品を迅速に発表する方法によって、端末がすべての発表すべき物品を表示してユーザに対応する物品を照会させる必要がないので、端末のコンピューティングリソースが節約され、さらに、ユーザが対応する物品を照会するために何度もページめくり操作を実行する必要がないので、物品を取得するための操作が削減され、ヒューマンマシンインタラクションの効率を向上させる。
【0023】
いくつかの実施例では、ライブルームで提供される物品識別機能に基づいて物品を識別し、物品情報を確定することは、以下のことのいずれかを含み、即ち、
【0024】
当該ライブルームで提供される図形コードスキャン機能に基づいて、ターゲット位置における物品の図形コードをスキャンすることにより、当該図形コードに対応する物品情報を取得すること、
【0025】
当該ライブルームで提供される撮影機能に基づいて、ターゲット位置における物品を撮影することにより、当該物品の物品画像を取得し、物品画像を識別することにより、当該物品画像に対応する物品情報を取得すること、
【0026】
当該ライブルームで提供される撮影機能に基づいて、ターゲット位置における物品の番号を撮影することにより、当該番号を含む画像を取得し、当該当該番号を含む画像を識別することにより、当該番号に対応する物品情報を取得すること、
である、
【0027】
いくつかの実施例では、当該ライブルームは、スライドコントロールを含み、
【0028】
当該方法は、
【0029】
当該図形コードスキャン機能に基づいてスキャンする場合、当該スライドコントロールに対する第1スライド操作に応答して、当該図形コードスキャン機能を当該撮影機能に切り替えることと、
【0030】
当該撮影機能に基づいて撮影する場合、当該スライドコントロールに対する第2スライド操作に応答して、当該撮影機能を当該図形コードスキャン機能に切り替えることと、
をさらに含む。
【0031】
いくつかの実施例では、当該ターゲット物品オブジェクトを表示することは、以下のことのいずれかを含み、即ち、
【0032】
当該ターゲット物品オブジェクトの数が1つである場合、当該ターゲット物品オブジェクトの物品詳細ページを表示し、当該物品詳細ページに当該ターゲット物品オブジェクトの詳細情報が含まれること、
【0033】
当該ターゲット物品オブジェクトの数が複数である場合、リストの形で複数の当該ターゲット物品オブジェクトを表示すること、
である。
【0034】
いくつかの実施例では、当該発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、当該ターゲット物品オブジェクトを当該ライブルームの物品リストに追加することは、
【0035】
当該ターゲット物品オブジェクトの数が複数である場合、少なくとも1つの当該ターゲット物品オブジェクトに対する選択操作に応答して、選択された当該ターゲット物品オブジェクトを確定することと、
【0036】
当該発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、当該選択された当該ターゲット物品オブジェクトを当該ライブルームの物品リストに追加することと、
を含む。
【0037】
いくつかの実施例では、当該ライブルームは、物品識別コントロールを含み、当該物品識別コントロールは、当該物品識別機能をトリガーするために使用され、当該方法は、
当該物品識別コントロールに対するトリガー操作に応答して、当該物品識別機能が提供されたページを表示することをさらに含む。
【0038】
いくつかの実施例では、当該方法は、
当該ライブルームでは、強調表示の形で、当該物品識別コントロールを表示することをさらに含む。
【0039】
いくつかの実施例では、当該方法は、
当該ライブルームの物品リストページには、当該物品識別コントロールを表示し、当該物品リストページは、当該ライブルーム内で取引される少なくとも1つの物品オブジェクトを表示するために使用されることをさらに含む。
【0040】
いくつかの実施例では、当該方法は、
当該ターゲット物品オブジェクトの追加に成功した場合、当該ライブルームの物品リストページにジャンプすることと、
当該物品リストページには、当該ターゲット物品オブジェクトを表示することと、
をさらに含む。
【0041】
いくつかの実施例では、当該物品リストページには、当該ターゲット物品オブジェクトを表示することは、
当該物品リストページのターゲット領域に、当該ターゲット物品オブジェクトを表示することを含む。
【0042】
いくつかの実施例では、当該方法は、以下のことのいずれかをさらに含み、即ち、
物品識別機能に基づいて当該物品情報が確定されていない場合、当該ライブルームでは識別提示情報を表示し、当該識別提示情報は、識別失敗を提示するために使用されること、
ネットワーク異常の場合、当該ライブルームではネットワーク提示情報を表示し、当該ネットワーク提示情報は、ネットワーク異常を提示するために使用されること、
当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトが存在しない場合、当該ライブルームでは照会提示情報を表示し、当該照会提示情報は、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトが存在しないことを提示するために使用されること、である。
【0043】
図3は、一例示的な実施例に係るデータ処理方法のフローチャートであり、
図3に示されたように、当該方法は、サーバーによって実行され、以下のステップを含む。
【0044】
ステップ301において、サーバーは、ライブルームで提供される物品識別機能に基づいて端末から送信された物品照会要求を受信し、当該物品識別機能は、物品識別に基づいて物品情報を確定するために使用され、当該物品照会要求は、当該物品情報を携帯する。
【0045】
ステップ302において、サーバーは、当該物品情報に基づいて、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会する。
【0046】
ステップ303において、サーバーは、当該ターゲット物品オブジェクトを当該端末に送信することにより、当該ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示するように当該端末をトリガーし、当該発表コントロールは、当該ターゲット物品オブジェクトを発表するために使用される。
【0047】
ステップ304において、サーバーは、当該端末から送信された当該ターゲット物品オブジェクトに対する発表要求を受信したことに応答して、当該ターゲット物品オブジェクトを当該ライブルームの物品リストに追加し、当該発表要求は、当該発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、当該端末によって送信される。
【0048】
本開示の実施例による技術案は、ライブルームで物品識別機能を提供し、物品識別機能に基づいて物品情報を迅速に取得することにより、当該物品情報に基づいて、合致するターゲット物品オブジェクトを照会するようにサーバーをトリガーし、ライブルームで当該ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示し、発表コントロールに対するトリガー操作により、ターゲット物品オブジェクトをライブルームの物品リストに迅速に追加することができ、このような物品識別機能に基づいて物品マッチングを行い、物品を迅速に発表する方法によって、ユーザが何度もページめくり操作を実行する必要がなく、対応する物品を迅速に見つけることができ、物品を取得する操作が削減され、ヒューマンマシンインタラクションの効率とユーザ体験を向上させ、そして、サーバーがすべての発表すべき物品オブジェクトを端末に送信する必要がないので、端末とサーバーとの間のインタラクションのデータ量を削減し、データ処理の効率を向上させる。
【0049】
いくつかの実施例では、当該物品照会要求は、物品画像に対応する物品情報を携帯し、
【0050】
当該物品情報に基づいて、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会することは、
当該物品照会要求が携帯する物品画像に対応する物品情報に基づいて、物品オブジェクトの集合を照会し、当該物品画像に合致するターゲット物品オブジェクトを確定し、当該物品オブジェクトの集合には、複数の物品オブジェクトに対応する物品画像が含まれることを含む。
【0051】
いくつかの実施例では、当該物品照会要求が携帯する物品画像に対応する物品情報に基づいて、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合において照会し、当該物品画像に合致するターゲット物品オブジェクトを確定することは、
当該物品画像と当該物品オブジェクトの集合に含まれた複数の物品オブジェクトの物品画像との間の画像類似度をそれぞれ確定することと、
当該画像類似度が類似度条件を満たす物品画像に対応する物品オブジェクトを、当該ターゲット物品オブジェクトとして確定することと、を含む。
【0052】
いくつかの実施例では、当該物品照会要求は、物品の番号に対応する物品情報を携帯し、
当該当該物品情報に基づいて、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会することは、
当該物品照会要求が携帯する物品の番号に対応する物品情報に基づいて、物品オブジェクトの集合を照会し、当該番号に合致するターゲット物品オブジェクトを確定し、当該物品オブジェクトの集合には複数の物品オブジェクトに対応する番号が含まれることを含む。
【0053】
いくつかの実施例では、当該方法は、以下のことのいずれかをさらに含み、即ち、
確定されたターゲット物品オブジェクトの数が1つである場合、当該端末に第1提示情報を返し、当該第1提示情報は、当該ターゲット物品オブジェクトの物品詳細ページを表示するように当該端末に提示するために使用され、当該物品詳細ページに当該ターゲット物品オブジェクトの詳細情報が含まれること、
確定されたターゲット物品オブジェクトの数が複数である場合、当該端末に第2提示情報を返し、当該第2提示情報は、リストの形で複数の当該ターゲット物品オブジェクトを表示するように当該端末に提示するために使用されること、である。
【0054】
いくつかの実施例では、当該方法は、以下のことのいずれかをさらに含み、即ち、
ネットワーク異常の場合、当該端末にネットワーク提示情報を返し、当該ネットワーク提示情報は、ネットワーク異常を提示するために使用されること、
当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトが存在しない場合、当該端末に照会提示情報を返し、当該照会提示情報は、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトが存在しないことを提示するために使用されること、である。
【0055】
上記
図2から
図3は、本開示の基本的なフローのみを示しており、以下では、具体的な実施形態に基づいて、本開示によるスキームをさらに説明し、
図4は、一例示的な実施例に係るデータ処理方法のフローチャートであり、
図4を参照して、端末とサーバーとの間のインタラクションを例に挙げて説明し、当該方法は、以下のステップを含む。
【0056】
ステップ401において、端末は、ライブルームの物品リストページには、物品識別コントロールを表示し、当該物品リストページは、当該ライブルーム内で取引される少なくとも1つの物品オブジェクトを表示するために使用される。
【0057】
本開示の実施例では、ライブルームで物品識別コントロールを提供し、当該物品識別コントロールは、物品識別機能をトリガーするために使用される。例示的に、
図5は、一例示的な実施例に係る物品リストページの概略図であり、
図5を参照すると、物品リストページは、物品リストページは、
図5に示された商品リストページ(ショッピングカートページとも呼ばれる)であり、物品識別コントロールは、
図5に示された「スキャンカート」コントロールである。
【0058】
いくつかの実施例では、端末は、当該物品リストページのナビゲーションバーに当該物品識別コントロールを表示する、例示的に、
図5を参照すると、物品リストページのナビゲーションバーに、当該「スキャンカート」コントロールが表示される。このようにすると、物品リストページに当該物品識別コントロールを表示することにより、物品リストページに表示される情報の量が増加する。
【0059】
いくつかの実施例では、端末は、ライブルームで当該物品識別コントロールの機能提示情報を表示する。対応するプロセスには、端末がアカウントにログインして当該物品リストページに初めてアクセスした場合、当該物品識別コントロールの機能提示情報を表示することが含まれる。いくつかの実施例では、端末は、当該物品識別コントロールが存在する領域におけるホバー操作に応答して、当該物品識別コントロールの機能提示情報を表示する。
【0060】
ここで、当該機能提示情報は、当該物品識別コントロールのトリガー機能を提示するために使用される。例示的に、機能提示情報の内容は、「商品をスキャンすると、ショッピングカートで商品を迅速に発表することができる」というものである。ホバー操作とは、マウス、スタイラス、指などのコマンド入力ツールを、クリックさせずに表示画面のある領域の上にホバーさせる操作である。いくつかの実施例では、端末は、当該物品識別コントロールが存在する領域に当該物品識別コントロールの機能提示情報をポップオーバーの形で表示する。
【0061】
いくつかの実施例では、端末は、当該物品識別コントロールの機能提示情報の表示回数が第1回数に達した場合、当該物品識別コントロールの機能提示情報の表示を停止する。ここで、第1回数は、3回などの予め設定された回数である。他の実施例では、端末は、当該物品識別コントロールの機能提示情報の表示時間が第1時間に達した場合、当該物品識別コントロールの機能提示情報の表示を停止する。ここで、第1時間は、3秒などの予め設定された時間である。
【0062】
いくつかの実施例では、端末は、ライブルームで当該物品識別コントロールを強調表示することにより、物品識別コントロールを介して物品識別機能をトリガーするようにユーザに提示する。対応するプロセスは、端末が、当該ライブルームで、強調表示する形で当該物品識別コントロールを表示するということである。いくつかの実施例では、端末がアカウントにログインして当該物品リストページに初めてアクセスした場合、強調表示の形で、当該物品識別コントロールを表示するする。例示的に、当該強調表示は、ディザリング、ハイライト、テキストの太字、境界線の追加、シャドウの追加、動的効果の追加などのいずれを含む。例えば、強調表示がディザリングであることを例に挙げて、端末は、当該物品リストページには、当該物品識別コントロールをディザリングの形で表示する。上記の例が単なる例示であり、本開示の実施例では、強調表示の実施形態を限定せず、あるコントロールを強調表示し且つユーザに提示するための強調表示の形態が、上記強調表示の形態であることを理解すべきである。
【0063】
いくつかの実施例では、強調表示がディザリングであることを例に挙げて、端末は、当該物品識別コントロールのディザリング回数が第2回数に達した場合、ディザリングの形で当該物品識別コントロールを表示することを停止する。ここで、第2回数は、2回などの予め設定された回数である。他の実施例では、端末は、当該物品識別コントロールのディザリング時間が第2時間に達した場合、ディザリングの形で当該物品識別コントロールを表示することを停止する。ここで、第2時間は、5秒などの予め設定された時間である。
【0064】
上記実施例では、強調表示の形で当該物品識別コントロールを表示することにより、当該物品識別コントロールを介して当該物品識別機能をトリガーすることができることをユーザに提示し、ヒューマンマシンインタラクションの効率を向上させることができる。
【0065】
ステップ402において、端末は、当該物品識別コントロールに対するトリガー操作に応答して、物品識別機能が提供されたページを表示する。
【0066】
例示的に、
図6は、一例示的な実施例に係る物品識別機能が提供されたページの概略図であり、
図5に示された「スキャンカート」コントロールをクリックすることにより、
図6に示された物品識別機能が提供されたページを表示するように端末をトリガーすることができる。当該実施例では、物品識別コントロールを設けることにより、ユーザが、当該物品識別コントロールを介して、物品識別機能が提供されたページを表示するようにトリガーし、さらに物品識別機能に基づいて物品情報を取得し、ヒューマンマシンインタラクションの効率を向上させ、物品情報を取得する効率も向上させることができる。
【0067】
いくつかの実施例では、ライブルームで提供される物品識別機能は、図形コードスキャン機能および撮影機能を含み、当該図形コードスキャン機能は、物品の図形コードをスキャンするために使用され、当該撮影機能は、物品画像または物品情報を含む画像を撮影するために使用される。例示的に、
図6を参照すると、図形コードスキャン機能を提供するページは、
図6に示されたスキャンページである。
【0068】
いくつかの実施例では、当該ライブルームは、スライドコントロールを含み、当該スライドコントロールに対するスライド操作に基づいて、対応する識別機能をトリガーすることができ、対応するプロセスとして、当該図形コードスキャン機能に基づいてスキャンする場合、端末が当該スライドコントロールに対する第1スライド操作に応答して、当該図形コードスキャン機能を当該撮影機能に切り替えること、および、当該撮影機能に基づいて撮影する場合、端末が当該スライドコントロールに対する第2スライド操作に応答して、当該撮影機能を当該図形コードスキャン機能に切り替えることがある。例示的に、
図6を参照すると、スライドコントロールは、
図6に示された「スライドコントロール601」である。例えば、第1スライド操作は、左スライド操作であり、第2スライド操作は、右スライド操作であり、相応的に、端末は、当該スライドコントロールに対する左スライド操作に応答して、当該図形コードスキャン機能を当該撮影機能に切り替え、端末は、当該スライドコントロールに対する右スライド操作に応答して、当該撮影機能を当該図形コードスキャン機能に切り替える。このようにして、スライドコントロールに対するスライド操作によって、物品識別機能の切り替えが可能になり、物品識別機能の切り替えの柔軟性を向上させることができる。
【0069】
ステップ403において、端末は、ライブルームで提供される物品識別機能に基づいて物品を識別し、物品情報を確定する。
【0070】
いくつかの実施例では、ライブルームで提供される物品識別機能は、図形コードスキャン機能および撮影機能を含み、以下では、図形コードスキャン機能および撮影機能に基づいて、物品情報を確定するプロセスをそれぞれに説明する。
【0071】
(403A)いくつかの実施例では、ライブルームで提供される物品識別機能は、図形コードスキャン機能であり、端末が当該図形コードスキャン機能に基づいて物品を識別するプロセスは、端末が、当該ライブルームで提供される図形コードスキャン機能に基づいて、ターゲット位置における物品の図形コードをスキャンすることにより、当該図形コードに対応する物品情報を取得することである。
【0072】
ここで、図形コードは、データ情報を運ぶための図形であり、スキャンデバイスの自動識別によりデータ情報の自動処理を実現することができ、例えば、商品のバーコードをスキャンすることにより、商品情報を取得する。いくつかの実施例では、図形コードは、2次元コード、3次元コード、またはバーコードなどである。図形コードは、物品情報を携帯し、例えば、当該図形コードに対応する物品情報は、図形コードが携帯した物品名、物品ID(Identity、アイデンティティ識別番号)などである。ターゲット位置とは、物理空間内の任意の位置を指し、例えば、物品がテーブルの上に置かれた場合、当該ターゲット位置は、デスクトップの位置であり、これについて限定しない。例示的に、ターゲット位置における物品の図形コードは、物品実体上に印刷された図形コードであり、または、ターゲット位置における物品の図形コードは、物品の図形コードが印刷された用紙である。
【0073】
(403B)いくつかの実施例では、ライブルームで提供される物品識別機能は、撮影機能であり、端末が当該撮影機能に基づいて物品を識別するプロセスは、以下のことのいずれかを含む。
【0074】
1.端末は、当該ライブルームで提供される撮影機能に基づいて、ターゲット位置における物品を撮影することにより、当該物品の物品画像を取得し、当該物品画像を識別することにより、当該物品画像に対応する物品情報を取得する。
【0075】
ここで、ターゲット位置における物品は、物品実体である。当該実施例では、撮影された物品画像を画像識別することにより、物品画像に対応する物品情報を迅速に取得することができる。いくつかの実施例では、物品画像に対応する物品情報は、物品画像の画像特徴である。
【0076】
2.端末は、当該ライブルームで提供される撮影機能に基づいて、ターゲット位置における物品の番号を撮影することにより、当該番号を含む画像を取得し、当該当該番号を含む画像を識別することにより、当該番号に対応する物品情報を取得する。
【0077】
ここで、ターゲット位置における物品の番号は、物品実体上に印刷された番号であり、または、ターゲット位置における物品の番号は、番号が印刷された用紙であり、または、ターゲット位置における物品の番号は、手書きの番号が付いた用紙である。当該実施例では、撮影された番号を含む画像を文字識別することにより、物品の番号に対応する物品情報を迅速に取得することができる。いくつかの実施例では、物品の番号に対応する物品情報は、物品の番号情報である。
【0078】
上記実施例では、図形コードスキャン機能によって図形コードに対応する物品情報を取得し、または、撮影機能によって物品画像または物品的番号に対応する物品情報を取得し、この結果、物品情報を迅速に取得することができ、ユーザが何度もページめくり操作を実行する必要がないので、対応する物品を迅速に見つけることができ、ヒューマンマシンインタラクションの効率とユーザ体験を向上させることができる。
【0079】
いくつかの実施例では、端末は、当該物品識別機能に基づいて当該物品情報が確定された場合、ステップ404を実行する。他の実施例では、端末は、当該物品識別機能に基づいて当該物品情報が確定されていない場合、当該ライブルームでは識別提示情報を表示し、当該識別提示情報は、識別失敗を提示するために使用される。いくつかの実施例では、端末は、当該物品識別機能が提供されたページに、当該識別提示情報を表示する。例示的に、識別提示情報のコンテンツは、「コードスキャン失敗」である。このようにすると、識別提示情報を表示することにより、ライブルームで表示された情報の量を増加させ、ユーザが物品識別の状態をタイムリーに知ることができるようにする。
【0080】
いくつかの実施例では、サーバーは、ネットワーク異常の場合、当該端末にネットワーク提示情報を返し、相応的に、サーバーは、ネットワーク異常の場合、当該ライブルームではネットワーク提示情報を表示し、当該ネットワーク提示情報は、ネットワーク異常を提示するために使用される。いくつかの実施例では、サーバーは、当該物品識別機能が提供されたページに、当該ネットワーク提示情報を表示する。例示的に、当該ネットワーク提示情報のコンテンツは、「ネットワークがタイムアウトしました。再試行してください」である。このようにすると、ネットワークを介して提示情報を表示し、ライブルームで表示された情報の量を増加させ、ユーザがネットワーク状態をタイムリーに知ることができるようにする。
【0081】
ステップ404において、端末は、当該物品情報に基づいて、物品照会要求をサーバーに送信し、当該物品照会要求は、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会するために使用される。
【0082】
ここで、物品情報は、図形コードに対応する物品情報、物品画像に対応する物品情報、または物品の番号に対応する物品情報のいずれかである。いくつかの実施例では、ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合は、ライブルームに対応するキャスターアカウントの物品棚であり、物品オブジェクトが商品であることを例に挙げて、当該物品オブジェクトの集合は、キャスターアカウントの商品棚である。本スキームを実施する前に、キャスターは、物品オブジェクトの集合に新たな物品オブジェクトを追加する場合、当該物品オブジェクトの図形コードまたは当該物品オブジェクトの番号を入力して、この後、当該図形コードまたは番号に基づいて物品オブジェクトのマッチングプロセスを行うこともできる。
【0083】
ステップ405において、サーバーは、当該物品照会要求を受信し、当該物品情報に基づいて、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会する。
【0084】
ステップ403に示された図形コードスキャン機能または撮影機能に基づいて物品情報を確定する実施例に基づいて確定された物品情報は、図形コードに対応する物品情報、物品画像に対応する物品情報、または物品の番号に対応する物品情報のいずれかであり、以下では、上記3種類の物品情報に基づいて、次の3つのマッチングプロセスを含む物品オブジェクトのマッチングプロセスについて説明する。
【0085】
1.当該物品照会要求は、図形コードに対応する物品情報を携帯し、当該物品情報は、物品名、物品IDなどである。物品オブジェクトの集合は、複数の物品オブジェクトに対応する物品情報を含む。物品名を例に挙げて、サーバーが当該物品名に基づいてターゲット物品オブジェクトを照会するプロセスとして、サーバーは、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合において、当該物品照会要求が携帯する当該物品名に基づいて照会し、当該物品名に合致するターゲット物品オブジェクトを確定する。物品IDを例に挙げて、サーバーが当該物品IDに基づいてターゲット物品オブジェクトを照会するプロセスとして、サーバーは、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合において、当該物品照会要求が携帯する当該物品IDに基づいて照会し、当該物品IDに合致するターゲット物品オブジェクトを確定する。
【0086】
2.当該物品照会要求は、物品画像に対応する物品情報を携帯し、物品オブジェクトの集合は、複数の物品オブジェクトに対応する物品画像を含む。相応的に、サーバーが当該物品画像に基づいてターゲット物品オブジェクトを照会するプロセスとして、サーバーは、当該物品照会要求が携帯する物品画像に対応する物品情報に基づいて、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合を照会し、当該物品画像に合致するターゲット物品オブジェクトを確定する。
【0087】
いくつかの実施例では、サーバーが物品画像に基づいてターゲット物品オブジェクトを照会するプロセスとして、サーバーは、当該物品画像と当該物品オブジェクトの集合に含まれた複数の物品オブジェクトの物品画像との間の画像類似度をそれぞれ確定し、当該画像類似度が類似度条件を満たす物品画像に対応する物品オブジェクトを、当該ターゲット物品オブジェクトとして確定する。このようにすると、識別すべき画像と複数の物品画像との間の画像類似度を計算し、さらに画像類似度に基づいて合致する物品画像を確定することにより、ターゲット物品オブジェクトを迅速に取得し、ターゲット物品オブジェクトを取得する効率を向上させることができる。
【0088】
ここで、画像類似度とは、識別すべき物品画像と複数の候補画像との間の類似度を指す。例えば、識別すべき物品画像は、撮影して得られた物品画像であり、複数の候補画像は、物品オブジェクトの集合に含まれた複数の物品オブジェクトの物品画像である。いくつかの実施例では、画像類似度は、識別すべき物品画像の画像特徴と複数の候補画像の画像特徴との間の距離で表される。ここで、画像特徴は、1つの画像と別の画像との間で類似度メトリックを行うことができる特徴である。例えば、画像特徴は、ベクトル形式で表される。いくつかの実施例では、距離は、ユークリッド距離、コサイン距離、ハミング距離などである。距離が大きいほど、画像類似度が小さく、距離が小さいほど、画像類似度が大きいことを示すことが理解されるべきである。
【0089】
上記の第2マッチングプロセスによって示された実施例に基づいて、物品画像に対応する物品情報は、物品画像の画像特徴である。相応的に、サーバーは、当該物品画像の画像特徴、および当該物品オブジェクトの集合に含まれた複数の物品オブジェクトの物品画像の画像特徴に基づいて、当該物品画像と当該複数の物品オブジェクトの物品画像との間の画像類似度を計算し、さらに画像類似度に基づいて合致する物品画像を確定する。当該実施例では、端末によって画像識別を実行して、画像特徴を取得し、さらにサーバーによって画像特徴に基づいて物品マッチングを実行し、このようにすると、サーバーの処理コンテンツを削減し、サーバーの処理効率を向上させる。
【0090】
上記実施例では、端末によって画像識別を実行して画像特徴を取得し、さらにサーバーによって画像特徴に基づいて物品マッチングを実行し、他の実施例では、サーバーによって画像識別および物品マッチングを実行することもでき、対応するプロセスとして、サーバーは、当該物品照会要求が携帯する物品画像に基づいて、当該物品画像を識別し、当該物品画像に対応する物品情報を確定し、さらに当該物品画像に対応する物品情報に基づいて、この後の画像類似度を確定するプロセスを実行する。いくつかの実施例では、サーバーは、画像モデルを用いて画像類似度を確定し、対応するプロセスとして、サーバーは、当該物品画像と当該物品オブジェクトの集合に含まれた複数の物品オブジェクトの物品画像を画像モデルに入力し、当該画像モデルの特徴抽出層により、当該物品画像と複数の物品オブジェクトの物品画像の画像特徴を抽出し、当該画像モデルの畳み込み層により、当該物品画像と当該複数の物品オブジェクトの物品画像の画像特徴に基づいて、当該物品画像と当該複数の物品オブジェクトの物品画像との間の画像類似度を確定し、さらに複数の画像類似度を出力する。
【0091】
上記実施例では、物品画像に対応する物品情報により、物品画像に合致するターゲット物品オブジェクトを取得し、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを迅速に取得し、ターゲット物品オブジェクトを取得する効率を向上させることができる。
【0092】
3.当該物品照会要求は、物品の番号に対応する物品情報を携帯する。サーバーが当該物品の番号に基づいてターゲット物品オブジェクトを照会するプロセスとして、サーバーは、当該物品照会要求が携帯する番号に対応する物品情報に基づいて、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合を照会し、当該番号に合致するターゲット物品オブジェクトを確定し、当該物品オブジェクトの集合は、複数の物品オブジェクトに対応する番号を含む。
【0093】
上記の第3マッチングプロセスによって示された実施例に基づいて、物品の番号に対応する物品情報は、物品の番号情報である。相応的に、サーバーは、当該物品の番号情報に基づいて、当該番号に合致するターゲット物品オブジェクトを照会する。当該実施例では、端末によって文字識別を実行して、番号情報を取得し、さらにサーバーによって番号情報に基づいて物品マッチングを実行し、このようにすると、サーバーの処理コンテンツを削減し、サーバーの処理効率を向上させる。
【0094】
上記実施例では、端末によって文字識別を実行して番号情報を取得し、さらにサーバーによって番号情報に基づいて物品マッチングを実行し、他の実施例では、サーバーによって文字識別および物品マッチングを実行することもでき、対応するプロセスとして、サーバーは、当該物品照会要求が携帯する番号を含む画像に基づいて、当該画像における番号を文字識別し、当該画像に対応する番号情報を確定し、さらに当該画像に対応する番号情報に基づいて、この後の物品マッチングのプロセスを実行する。
【0095】
当該実施例では、物品の番号に対応する物品情報により、番号に合致するターゲット物品オブジェクトを取得し、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを迅速に取得し、ターゲット物品オブジェクトを取得する効率を向上させることができる。
【0096】
ステップ406において、サーバーは、当該ターゲット物品オブジェクトを当該端末に送信することにより、当該ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示するように当該端末をトリガーし、当該発表コントロールは、当該ターゲット物品オブジェクトを発表するために使用される。
【0097】
いくつかの実施例では、サーバーは、確定されたターゲット物品オブジェクトの数が1つである場合、当該端末に第1提示情報を返し、当該第1提示情報は、当該ターゲット物品オブジェクトの物品詳細ページを表示するように当該端末に提示するために使用され、当該物品詳細ページに当該ターゲット物品オブジェクトの詳細情報が含まれる。
【0098】
他の実施例では、サーバーは、確定されたターゲット物品オブジェクトの数が複数である場合、当該端末に第2提示情報を返し、当該第2提示情報は、リストの形で複数の当該ターゲット物品オブジェクトを表示するように当該端末に提示するために使用される。
【0099】
上記実施例では、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトが存在する場合、サーバーから合致するターゲット物品オブジェクトを端末に返す。いくつかの実施例では、サーバーは、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトが存在しない場合、当該端末に照会提示情報を返し、相応的に、端末は、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトが存在しない場合、当該ライブルームでは照会提示情報を表示し、当該照会提示情報は、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトが存在しないことを提示するために使用される。
【0100】
ステップ407において、端末は、当該物品照会要求に基づいて当該サーバーから返されたターゲット物品オブジェクトを受信し、当該ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示する。
【0101】
いくつかの実施例では、端末は、当該ターゲット物品オブジェクトの数が1つである場合、当該ターゲット物品オブジェクトの物品詳細ページを表示し、当該物品詳細ページに当該ターゲット物品オブジェクトの詳細情報が含まれる。
【0102】
例示的に、
図7は、一例示的な実施例に係る物品詳細ページの概略図であり、
図7を参照すると、物品詳細ページは、
図7に示された「商品詳細ページ」であり、当該「商品詳細ページ」に、当該ターゲット物品オブジェクトの価格情報、販売量情報、在庫情報などが表示されている。発表コントロールは、
図7に示された「カート確認」コントロールである。いくつかの実施例では、物品詳細ページに発表キャンセルコントロールも含まれ、相応的に、端末は、当該発表キャンセルコントロールに対するトリガー操作に応答して、当該物品詳細ページの表示を停止する。
図7を参照すると、発表キャンセルコントロールは、
図7に示された「キャンセル」コントロールである。
【0103】
他の実施例では、端末は、当該ターゲット物品オブジェクトの数が複数である場合、リストの形で複数の当該ターゲット物品オブジェクトを表示する。
【0104】
例示的に、
図8は、一例示的な実施例に係る複数のターゲット物品オブジェクトを表示する概略図であり、
図8を参照すると、
図8に示されたページに、リストの形でマッチングして得られた複数のターゲット物品オブジェクトを表示する。発表コントロールは、
図8に示された「カート確認」コントロールである。
【0105】
上記実施例では、ターゲット物品オブジェクトの数に応じて、異なる表示形式を採用し、ターゲット物品オブジェクトの表示效果を向上させ、1つのターゲット物品オブジェクトの詳細ページを表示することにより、ユーザが当該ターゲット物品オブジェクトの詳細情報を閲覧できるようになり、複数のターゲット物品オブジェクトを表示することにより、ユーザが当該複数のターゲット物品オブジェクトから発表すべき物品オブジェクトを選択できるようになる。
【0106】
ステップ408において、端末は、当該発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、当該ターゲット物品オブジェクトに対する発表要求をサーバーに送信する。
【0107】
いくつかの実施例では、当該ターゲット物品オブジェクトの数が複数である場合、端末は、少なくとも1つの当該ターゲット物品オブジェクトに対する選択操作に応答して、選択されたターゲット物品オブジェクトを確定し、当該発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、当該選択されたターゲット物品オブジェクトを当該ライブルームの物品リストに追加する。ターゲット物品オブジェクトを物品リストに追加することは、即ち、当該ターゲット物品オブジェクトを取引可能な状態に調整することであり、これに基づいて、ライブルーム内の視聴者は、当該ライブルーム内で当該ターゲット物品オブジェクトを取引することができることを理解すべきである。例示的に、
図8を参照すると、
図8に示されたページに複数の選択コントロールが表示され、1つの選択コントロールは、1つのターゲット物品オブジェクトに対応する。当該実施例では、複数のターゲット物品オブジェクトが表示された場合、ユーザは、発表すべき物品オブジェクトを選択し、さらに発表コントロールに基づいて、発表すべき物品オブジェクトに対する発表を実現し、物品オブジェクトを発表する効率を向上させ、ユーザの操作体験を向上させる。
【0108】
ステップ409において、サーバーは、当該ターゲット物品オブジェクトに対する発表要求を受信したことに応答して、当該ターゲット物品オブジェクトを当該ライブルームの物品リストに追加する。
【0109】
ステップ410において、端末は、当該ターゲット物品オブジェクトの追加に成功した場合、当該ライブルームの物品リストページにジャンプする。
【0110】
ステップ411において、端末は、当該物品リストページに当該ターゲット物品オブジェクトを表示する。
【0111】
いくつかの実施例では、端末は、当該物品リストページのターゲット領域に当該ターゲット物品オブジェクトを表示する。ここで、ターゲット領域は、当該物品リストページの1行目など、物品リストページの固定領域である。このようにすると、物品リストページのターゲット領域に当該ターゲット物品オブジェクトを表示することにより、強調表示の効果を果たして、新たに発表されたターゲット物品オブジェクトを閲覧するようにユーザに提示する。
【0112】
例示的に、
図9は、一例示的な実施例に係る物品リストページの概略図であり、
図9を参照すると、
図9に示された物品リストページの1行目に、当該ターゲット物品オブジェクトを表示する。もちろん、ターゲット物品オブジェクトの数が複数である場合、物品リストページの上位の数行に、複数のターゲット物品オブジェクトを表示する。
【0113】
上記実施例では、ターゲット物品オブジェクトの追加に成功した後、物品リストページに自動的にジャンプし、さらに物品リストページにターゲット物品オブジェクトを表示する效果が示され、ユーザが物品オブジェクトを発表した後の效果を閲覧できるようになり、ユーザの操作体験を向上させる。
【0114】
例示的に、
図10は、一例示的な実施例に係る物品発表のフローチャートであり、
図10を参照すると、物品オブジェクトが商品であることを例に挙げて、且つ図形コードを例に挙げて、物品の発表のフローを説明し、対応するフローとして、キャスターは、ライブルームのショッピングカートページで提供された物品識別コントロールをクリックし、コードスキャンインタフェースを呼び出し、当該コードスキャンインタフェースを介して商品の図形コードをスキャンし、コードスキャンが成功した場合、図形コードに合致するターゲット商品を照会するようにサーバーをトリガーし、コードスキャンが失敗した場合、コードスキャンの失敗を提示する。1つのターゲット商品が照会された場合、端末は、当該ターゲット商品と発表コントロールを表示し、キャスターは、当該発表コントロールをクリックすると、ライブルームで当該ターゲット商品を発表することができ、複数のターゲット商品が照会された場合、端末は、当該複数のターゲット商品のリストと発表コントロールを表示し、キャスターは、発表すべき商品を選択することができ、さらに発表コントロールをクリックすると、ライブルームで選択されたターゲット商品を発表することができ、ターゲット商品の発表が成功した後、ショッピングカートページに戻る。ターゲット商品を表示する場合、発表キャンセルコントロールも表示され、キャスターが発表キャンセルコントロールをクリックした場合、ライブルームでターゲット商品を発表せず、ショッピングカートページに戻る。
【0115】
以下、
図11を参考して、本開示の実施例による物品の発表フローを説明する。
図11は、一例示的な実施例に係る物品発表のフローチャートであり、
図11を参考すると、サーバーには、商品センターサーバーと知能識別センターサーバーが含まれ、本スキームを実施する前に、キャスターは、商品棚(物品オブジェクトの集合)に商品および当該商品の関連情報(バーコードなど)を入力し、入力要求を商品センターサーバーに送信し、商品センターサーバーの審査が通過すると、商品の入力に成功する。さらに、ライブルームで商品を迅速に発表する入り口(物品識別コントロール)を提供し、クリックするとスキャン機能をトリガーすることができ、商品の図形コードをスキャンすることにより、商品の関連情報を取得し、商品センターサーバーによって、図形コードに含まれた情報に基づいて、商品棚から図形コードに合致する商品を照会し、または、撮影機能に切り替え、物品を撮影することにより、商品画像を迅速に取得し、次に商品センターサーバーによって、当該商品画像を知能識別センターサーバーに送信し、当該知能識別センターサーバーによって、商品棚から商品画像に合致する商品を照会し、さらに合致した商品をキャスター端末に返し、合致した商品が複数であることを例に挙げて、キャスターが選択できるように、キャスター端末に商品リストを返し、この結果、キャスターは、発表すべき商品を選択することができ、クリックして発表すると、ライブルームで選択された商品を発表することができる。
【0116】
本開示の実施例による技術案は、ライブルームで物品識別機能を提供し、物品識別機能に基づいて物品情報を迅速に取得することにより、当該物品情報に基づいて、合致するターゲット物品オブジェクトを照会するようにサーバーをトリガーし、サーバーから返されたターゲット物品オブジェクトを受信した場合、ライブルームで当該ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示し、発表コントロールに対するトリガー操作により、ターゲット物品オブジェクトをライブルームの物品リストに迅速に追加することができ、このような物品識別機能に基づいて物品マッチングを行い、物品を迅速に発表する方法によって、端末がすべての発表すべき物品を表示してユーザに対応する物品を照会させる必要がないので、端末のコンピューティングリソースが節約され、さらに、ユーザが対応する物品を照会するために何度もページめくり操作を実行する必要がないので、物品を取得するための操作が削減され、ヒューマンマシンインタラクションの効率を向上させる。
【0117】
図12は、一例示的な実施例に係るデータ処理装置のブロック図である。
図12を参照すると、当該装置は、識別ユニット1201、送信ユニット1202、表示ユニット1203、および発表ユニット1204を含む。
【0118】
識別ユニット1201は、ライブルームで提供される物品識別機能に基づいて物品を識別し、物品情報を確定するように構成される。
【0119】
送信ユニット1202は、当該物品情報に基づいて、物品照会要求をサーバーに送信するように構成され、当該物品照会要求は、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会するために使用される。
【0120】
表示ユニット1203は、当該物品照会要求に基づいて当該サーバーから返されたターゲット物品オブジェクトを受信し、当該ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示するように構成され、当該発表コントロールは、当該ターゲット物品オブジェクトを発表するために使用される。
【0121】
発表ユニット1204は、当該発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、当該ターゲット物品オブジェクトを当該ライブルームの物品リストに追加するように構成される。
【0122】
いくつかの実施例では、当該識別ユニット1201は、以下のいずれかのように構成され、即ち、
当該ライブルームで提供される図形コードスキャン機能に基づいて、ターゲット位置における物品の図形コードをスキャンすることにより、当該図形コードに対応する物品情報を取得するように構成され、
当該ライブルームで提供される撮影機能に基づいて、ターゲット位置における物品を撮影することにより、当該物品の物品画像を取得し、当該物品画像を識別することにより、当該物品画像に対応する物品情報を取得するように構成され、
当該ライブルームで提供される撮影機能に基づいて、ターゲット位置における物品の番号を撮影することにより、当該番号を含む画像を取得し、当該当該番号を含む画像を識別することにより、当該番号に対応する物品情報を取得するように構成される。
【0123】
いくつかの実施例では、当該ライブルームは、スライドコントロールを含み、
当該装置は、切り替えユニットをさらに含み、切り替えユニットは、
当該図形コードスキャン機能に基づいてスキャンする場合、当該スライドコントロールに対する第1スライド操作に応答して、当該図形コードスキャン機能を当該撮影機能に切り替え、
当該撮影機能に基づいて撮影する場合、当該スライドコントロールに対する第2スライド操作に応答して、当該撮影機能を当該図形コードスキャン機能に切り替えるように構成される。
【0124】
いくつかの実施例では、当該表示ユニット1203は、以下のいずれかのように構成され、即ち、
当該ターゲット物品オブジェクトの数が1つである場合、当該ターゲット物品オブジェクトの物品詳細ページを表示し、当該物品詳細ページに当該ターゲット物品オブジェクトの詳細情報が含まれるように構成され、
当該ターゲット物品オブジェクトの数が複数である場合、リストの形で複数の当該ターゲット物品オブジェクトを表示するように構成される。
【0125】
いくつかの実施例では、当該発表ユニット1204は、
当該ターゲット物品オブジェクトの数が複数である場合、少なくとも1つの当該ターゲット物品オブジェクトに対する選択操作に応答して、選択された当該ターゲット物品オブジェクトを確定し、
当該発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、当該選択された当該ターゲット物品オブジェクトを当該ライブルームの物品リストに追加するように構成される。
【0126】
いくつかの実施例では、当該ライブルームは、物品識別コントロールを含み、当該物品識別コントロールは、当該物品識別機能をトリガーするために使用され、
当該表示ユニット1203は、さらに、
当該物品識別コントロールに対するトリガー操作に応答して、当該物品識別機能が提供されたページを表示するように構成される。
【0127】
いくつかの実施例では、当該表示ユニット1203は、さらに、
当該ライブルームでは、強調表示の形で、当該物品識別コントロールを表示するように構成される。
【0128】
いくつかの実施例では、当該表示ユニット1203は、さらに、
当該ライブルームの物品リストページには、当該物品識別コントロールを表示し、当該物品リストページは、当該ライブルーム内で取引される少なくとも1つの物品オブジェクトを表示するために使用されるように構成される。
【0129】
いくつかの実施例では、当該表示ユニット1203は、さらに、
当該ターゲット物品オブジェクトの追加に成功した場合、当該ライブルームの物品リストページにジャンプし、
当該物品リストページには、当該ターゲット物品オブジェクトを表示するように構成される。
【0130】
いくつかの実施例では、当該表示ユニット1203は、さらに、
当該物品リストページのターゲット領域に、当該ターゲット物品オブジェクトを表示するように構成される。
【0131】
いくつかの実施例では、当該表示ユニット1203は、以下のいずれかのように構成され、即ち、
当該物品識別機能に基づいて当該物品情報が確定されていない場合、当該ライブルームでは識別提示情報を表示し、当該識別提示情報は、識別失敗を提示するために使用されるように構成され、
ネットワーク異常の場合、当該ライブルームではネットワーク提示情報を表示し、当該ネットワーク提示情報は、ネットワーク異常を提示するために使用されるように構成され、
当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトが存在しない場合、当該ライブルームでは照会提示情報を表示し、当該照会提示情報は、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトが存在しないことを提示するために使用されるように構成される。
【0132】
図13は、一例示的な実施例に係るデータ処理装置のブロック図である。
図13を参照すると、当該装置は、受信ユニット1301、照会ユニット1302、送信ユニット1303、および発表ユニット1304を含む。
【0133】
受信ユニット1301は、ライブルームで提供される物品識別機能に基づいて端末から送信された物品照会要求を受信するように構成され、当該物品識別機能は、物品識別に基づいて物品情報を確定するために使用され、当該物品照会要求は、当該物品情報を携帯する。
【0134】
照会ユニット1302は、当該物品情報に基づいて、当該ライブルームに関連付けられた物品オブジェクトの集合から、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトを照会するように構成される。
【0135】
送信ユニット1303は、当該ターゲット物品オブジェクトを当該端末に送信することにより、当該ターゲット物品オブジェクトと発表コントロールを表示するように当該端末をトリガーするように構成され、当該発表コントロールは、当該ターゲット物品オブジェクトを発表するために使用される。
【0136】
発表ユニット1304は、当該端末から送信された当該ターゲット物品オブジェクトに対する発表要求受信したことに応答して、当該ターゲット物品オブジェクトを当該ライブルームの物品リストに追加するように構成され、当該発表要求は、当該発表コントロールに対するトリガー操作に応答して、端末によって送信される。
【0137】
いくつかの実施例では、当該物品照会要求は、物品画像に対応する物品情報を携帯し、
当該照会ユニット1302は、
当該物品照会要求が携帯する物品画像に対応する物品情報に基づいて、当該物品オブジェクトの集合を照会し、当該物品画像に合致するターゲット物品オブジェクトを確定するように構成され、当該物品オブジェクトの集合には、複数の物品オブジェクトに対応する物品画像が含まれる。
【0138】
いくつかの実施例では、当該照会ユニット1302は、
当該物品画像と当該物品オブジェクトの集合に含まれた複数の物品オブジェクトの物品画像との間の画像類似度をそれぞれ確定し、
当該画像類似度が類似度条件を満たす物品画像に対応する物品オブジェクトを、当該ターゲット物品オブジェクトとして確定するように構成される。
【0139】
いくつかの実施例では、当該物品照会要求は、物品の番号に対応する物品情報を携帯し、
当該照会ユニット1302は、
当該物品照会要求が携帯する物品の番号に対応する物品情報に基づいて、当該物品オブジェクトの集合を照会し、当該番号に合致するターゲット物品オブジェクトを確定するように構成され、当該物品オブジェクトの集合には複数の物品オブジェクトに対応する番号が含まれる。
【0140】
いくつかの実施例では、当該送信ユニット1303は、さらに、以下のいずれかのように構成され、即ち、
確定されたターゲット物品オブジェクトの数が1つである場合、当該端末に第1提示情報を返し、当該第1提示情報は、当該ターゲット物品オブジェクトの物品詳細ページを表示するように当該端末に提示するために使用され、当該物品詳細ページに当該ターゲット物品オブジェクトの詳細情報が含まれるように構成され、
確定されたターゲット物品オブジェクトの数が複数である場合、当該端末に第2提示情報を返し、当該第2提示情報は、リストの形で複数の当該ターゲット物品オブジェクトを表示するように当該端末に提示するために使用されるように構成される。
【0141】
いくつかの実施例では、当該送信ユニット1303は、さらに、以下のいずれかのように構成され、即ち、
ネットワーク異常の場合、当該端末にネットワーク提示情報を返し、当該ネットワーク提示情報は、ネットワーク異常を提示するために使用されるように構成され、
当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトが存在しない場合、当該端末に照会提示情報を返し、当該照会提示情報は、当該物品情報に合致するターゲット物品オブジェクトが存在しないことを提示するために使用されるように構成される。
【0142】
なお、上記実施例によるデータ処理装置は、データ処理の際に、上記の各機能モジュールの区分のみを例に挙げて説明し、実際の適用では、必要に応じて異なる機能モジュールによって上記の機能を実現することができ、即ち、上記で説明された機能のすべてまたは一部を実現するために、デバイスの内部構造を異なる機能モジュールに分割する。また、上記実施例によるデータ処理装置とデータ処理方法の実施例は、同じ概念に属し、その具体的な実現プロセスについて、方法の実施例を参照し、ここでは説明を省略する。
【0143】
本開示の実施例では、コンピュータデバイスを提供し、当該コンピュータデバイスは、1つ以上のプロセッサと、当該プロセッサが実行可能なプログラムコードを記憶するために使用されるメモリと、を含み、ここで、当該プロセッサは、上記実施例において端末によって実行されたステップを実現するために、当該プログラムコードを実行するように構成され、または、当該プロセッサは、上記実施例においてサーバーによって実行されたステップを実現するために、当該プログラムコードを実行するように構成される。
【0144】
いくつかの実施例では、本開示の実施例によるコンピュータデバイスは、端末として提供され得る。
図14は、一例示的な実施例による端末のブロック図である。
図14に示されたように、当該端末1400は、スマートフォン、タブレット、MP3プレーヤー(Moving Picture Experts Group Audio Layer III、エムペグオーディオレイヤー3)、MP4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV、エムペグオーディオレイヤー4)プレーヤー、ノートパソコンまたはデスクトップパソコンであってもよい。いくつかの実施例では、端末1400は、ユーザーデバイス、携帯端末、ラップトップ端末、デスクトップ端末などの他の名称と呼ばれることもある。
【0145】
通常、端末1400は、プロセッサ1401とメモリ1402とを含む。
【0146】
プロセッサ1401は、4コアプロセッサ、8コアプロセッサなどの1つ以上の処理コアを含むことができる。プロセッサ1401は、DSP(Digital Signal Processing、デジタル信号処理)、FPGA(Field-Programmable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)、PLA(Programmable Logic Array、プログラマブル論理アレイ)のうちのの少なくとも1つのハードウェアにより実現されることができる。いくつかの実施例では、プロセッサ1401は、メインプロセッサおよびコプロセッサを含んでもよく、メインプロセッサは、起動状態のデータを処理するためのプロセッサであり、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)とも呼ばれ、コプロセッサは、スタンバイ状態のデータを処理するための低消費電力プロセッサである。いくつかの実施例では、プロセッサ1401は、GPU(Graphics Processing Unit、画像プロセッサ)を統合してもよく、GPUは、ディスプレイが表示する必要があるコンテンツのレンダリングと描画に使用される。いくつかの実施例では、プロセッサ1401は、AI(Artificial Intelligence、人工知能)プロセッサをさらに含んでもよく、当該AIプロセッサは、機械学習に関連する計算操作を処理するために使用される。
【0147】
メモリ1402は、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含み、いくつかの実施例では、当該コンピュータ可読記憶媒体は、非一時的である。メモリ1402は、1つ以上のディスク記憶デバイス、フラッシュストレージデバイスなどの、高速ランダムアクセスメモリ、および不揮発性メモリをさらに含む。いくつかの実施例では、メモリ1402内の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つのプログラムコードを記憶するために使用され、当該少なくとも1つのプログラムコードは、プロセッサ1401によって実行されることにより、本開示の方法の実施例によるデータ処理方法における端末によって実行されたプロセスを実現する。
【0148】
いくつかの実施例では、端末1400は、周辺デバイスインターフェース1403と少なくとも1つの周辺デバイスとをさらに含む。プロセッサ1401、メモリ1402、および周辺デバイスインターフェース1403は、バスまたは信号線を介して接続されていてる。各周辺デバイスは、バス、信号線、または回路基板を介して周辺デバイスインターフェース1403に接続されている。例示的に、周辺デバイスは、無線周波数回路1404、ディスプレイ1405、カメラアセンブリ1406、オーディオ回路1407、位置決めアセンブリ1408および電源1409のうちの少なくとも1つを含む。
【0149】
周辺デバイスインターフェース1403は、I/O(Input/Output、入力/出力)に関連する少なくとも1つの周辺デバイスをプロセッサ1401およびメモリ1402に接続するために使用される。いくつかの実施例では、プロセッサ1401、メモリ1402、および周辺デバイスインターフェース1403は、同一のチップまたは回路基板に集積され、いくつかの他の実施例では、プロセッサ1401、メモリ1402、および周辺デバイスインターフェース1403のいずれか1つまたは2つは、個別のチップまたは回路基板上に実現され、本実施例ではこれに対して限定しない。
【0150】
無線周波数回路1404は、RF(Radio Frequency、無線周波数)信号を受信および送信するために使用され、電磁信号とも呼ばれる。無線周波数回路1404は、電磁信号を介して通信ネットワークおよび他の通信デバイスと通信する。無線周波数回路1404は、電気信号を電磁信号に変換して送信するか、または受信した電磁信号を電気信号に変換する。いくつかの実施例では、無線周波数回路1404は、アンテナシステム、RFトランシーバ、1つ以上の増幅器、チューナー、発振器、デジタル信号プロセッサ、コーデックチップセット、加入者識別モジュールカードなどを含む。無線周波数回路1404は、少なくとも1つの無線通信プロトコルを介して他の端末と通信する。当該無線通信プロトコルには、メトロポリタンエリアネットワーク、すべての世代のモバイル通信ネットワーク(2G、3G、4G、および5G)、無線LANおよび/またはWiFi(Wireless Fidelity、ワイヤレスフィデリティ)ネットワークが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施例では、無線周波数回路1404は、NFC(Near Field Communication、近距離無線通信)に関する回路をさらに含み、本開示ではこれに対して限定しない。
【0151】
ディスプレイ1405は、UI(User Interface、ユーザーインターフェース)を表示するために使用される。当該UIは、グラフィック、テキスト、アイコン、ビデオ、およびそれらの任意の組み合わせを含む。ディスプレイ1405がタッチディスプレイである場合、ディスプレイ1405は、ディスプレイ1405の表面または表面の上方にあるタッチ信号を収集する能力をさらに有する。当該タッチ信号は、制御信号としてプロセッサ1401に入力されて処理される。このとき、ディスプレイ1405は、仮想ボタンおよび/または仮想キーボードを提供するためにも使用され、ソフトボタンおよび/またはソフトキーボードとも呼ばれる。いくつかの実施例では、ディスプレイ1405は、1つであり、端末1400のフロントパネルに設けられ、他の実施例では、ディスプレイ1405は、少なくとも2つであり、端末1400の異なる表面にそれぞれ設けられ、または折り畳みの形で設計され、他の実施例では、ディスプレイ1405は、フレキシブルディスプレイであり、端末1400の曲げ面または折り畳み面に設けられる。さらに、ディスプレイ1405は、非矩形の不規則な形状、すなわち特殊な形状のスクリーンに設定されている。ディスプレイ1405は、LCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)およびOLED(Organic Light-Emitting Diode、有機発光ダイオード)などの材料で作られている。
【0152】
カメラアセンブリ1406は、画像またはビデオを収集するために使用される。いくつかの実施例では、カメラアセンブリ1406は、フロントカメラとリアカメラを含む。通常、フロントカメラは端末のフロントパネルに設置され、リアカメラは端末の背面に設置される。いくつかの実施例では、メインカメラと被写界深度カメラとの融合によって背景ぼかし機能を実現し、メインカメラと広角カメラとの融合によってパノラマ撮影及びVR(Virtual Reality、仮想現実)撮影機能またはその他の融合撮影機能を実現するために、リアカメラは少なくとも2つで、それぞれがメインカメラ、被写界深度カメラ、広角カメラ、長焦点カメラのいずれかである。いくつかの実施例では、カメラアセンブリ1406は、フラッシュをさらに含む。フラッシュは、モノクロ温度フラッシュであってもよいし、デュアルカラー温度フラッシュであってもよい。デュアルカラー温度フラッシュとは、暖光フラッシュと冷光フラッシュとの組み合わせを指し、異なる色温度での光線補償に使用される。
【0153】
オーディオ回路1407は、マイクおよびスピーカーを含む。マイクは、ユーザーおよび環境の音波を収集し、音波を電気信号に変換してプロセッサ1401に入力して処理し、または無線周波数回路1404に入力することにより、音声通信を実現する。ステレオ収集またはノイズ低減の目的で、マイクは複数であり、端末1400の異なる部位にそれぞれ配置される。いくつかの実施例では、マイクは、アレイマイクまたは全指向性収集型マイクである。スピーカは、プロセッサ1401または無線周波数回路1404からの電気信号を音波に変換するために使用される。いくつかの実施例では、スピーカは、従来のフィルムスピーカであってもよく、圧電セラミックスピーカであってもよい。スピーカが圧電セラミックスピーカである場合、電気信号を人間に聞こえる音波に変換するだけでなく、電気信号を人間に聞こえない音波に変換することにより測距するなどの用途も考えられる。いくつかの実施例では、オーディオ回路1407は、ヘッドフォンジャックをさらに含む。
【0154】
位置決めアセンブリ1408は、端末1400の現在の地理的位置を位置決めすることにより、ナビゲーションまたはLBS(Location Based Service、位置情報に基づくサービス)を実現する。
【0155】
電源1409は、端末1400の各アセンブリに電力を供給するために使用される。電源1409は、交流、直流、使い捨て電池、または充電式電池である。電源1409が充電式電池を含む場合、当該充電式電池は、有線充電式電池または無線充電式電池であってもよい。当該充電式電池は、クイックチャージ技術にも対応できる。
【0156】
いくつかの実施例では、端末1400は、1つ以上のセンサ1410をさらに含む。当該1つ以上のセンサ1410は、加速度センサ1411、ジャイロセンサ1412、圧力センサ1413、指紋センサ1414、光学センサ1415、および近接センサ1416を含むが、これらに限定されない。
【0157】
加速度センサ1411は、端末1300により確立された座標系の3つの座標軸上の加速度の大きさを検出するために使用される。例えば、加速度センサ1411は、3つの座標軸上の重力加速度の成分を検出するために使用される。プロセッサ1401は、加速度センサ1411によって収集された重力加速度信号に基づいて、横方向または縦方向のビューでユーザーインターフェースの表示を行うようにディスプレイ1405を制御する。加速度センサ1411は、ゲームまたはユーザーの動きデータの収集にも利用できる。
【0158】
ジャイロセンサ1412は、端末1400の機体の方向および回動角度を検出するために使用され、ジャイロセンサ1412は、加速度センサ1411と協働して、ユーザーによる端末1400の3D動作を収集する。プロセッサ1401は、ジャイロセンサ1412によって収集されたデータに基づいて、動作感知(例えば、ユーザーの傾き操作に応じてUIを変化させる)、撮影時の画像安定、ゲーム制御、および慣性ナビゲーションなどの機能を実現する。
【0159】
圧力センサ1413は、端末1400の側面枠および/またはディスプレイ1405の下層に配置される。圧力センサ1413が端末1400の側面枠に配置される場合、端末1400へのユーザーの保持信号を検出し、プロセッサ1401は、圧力センサ1413によって収集された保持信号に基づいて、左右手の識別または迅速な操作を行う。圧力センサ1413がディスプレイ1405の下層に配置される場合、プロセッサ1401は、ディスプレイ1405へのユーザーの圧力操作に応じて、UIインターフェイス上の操作可能なコントロールを制御する。操作可能なコントロールには、ボタンコントロール、スクロールバーコントロール、アイコンコントロール、メニューコントロールのうちの少なくとも1つが含まれる。
【0160】
指紋センサ1414は、ユーザーの指紋を収集するために使用され、プロセッサ1401は、指紋センサ1414によって収集された指紋に基づいてユーザーの身元を認識し、または、指紋センサ1414は、収集された指紋に基づいてユーザーの身元を認識する。ユーザーの身元が信頼できる身元であると認識された場合、プロセッサ1401によって、当該ユーザーに関連する敏感な操作を実行させ、当該敏感な操作は、スクリーンのロック解除、暗号化された情報の閲覧、ソフトウェアのダウンロード、支払いおよび設定変更などを含む。指紋センサ1414は、端末1400の前面、背面、または側面に設けられる。端末1400には物理的なボタンまたはメーカーのロゴが配置された場合、指紋センサ1414は物理的なボタンまたはメーカーのロゴと統合されている。
【0161】
光センサ1415は、環境の光強度を収集するために使用される。一実施例では、プロセッサ1401は、光学センサ1415によって収集された環境の光強度に基づいて、ディスプレイ1405の表示輝度を制御する。具体的に、環境の光強度が高い場合、ディスプレイ1405の表示輝度を上げ、環境の光強度が低い場合、ディスプレイ1405の表示輝度を下げる。別の実施例では、プロセッサ1401は、光学センサ1415によって収集された環境の光強度に基づいて、カメラアセンブリ1406の撮影パラメータを動的に調整することができる。
【0162】
近接センサ1416は、距離センサとも呼ばれ、通常、端末1400のフロントパネルに配置される。近接センサ1416は、ユーザーと端末1400の正面との間の距離を収集するために使用される。一実施例では、ユーザーと端末1400の正面との間の距離が徐々に小さくなることを近接センサ1416が検出した場合、プロセッサ1401は、明るい画面状態から閉じた画面状態に切り替えるようにディスプレイ1405を制御し、ユーザーと端末1400の正面との間の距離が徐々に大きくなることを近接センサ1416が検出した場合、プロセッサ1401は、閉じた画面状態から明るい画面状態に切り替えるようにディスプレイ1405を制御する。
【0163】
当業者であれば、
図14に示される構造は、端末1400を限定するものではなく、図示よりも多いまたは少ないアセンブリを含んでもよく、または、いくつかのアセンブリを組み合わせたり、あるいは異なるアセンブリ配置を採用したりすることができることを理解できる。
【0164】
本開示の実施例によるコンピュータデバイスは、サーバーとして提供されてもよい。
図15は、一例示的な実施例に係るサーバーのブロック図であり、当該サーバー1500は、構成または性能の相違により大きな差異を生じることができ、1つ以上のプロセッサ(central processing units、CPU)1501と、1つ以上のメモリ1502を含み、ここで、当該1つ以上のメモリ1502には、少なくとも1つのプログラムコードが記憶され、当該少なくとも1つのプログラムコードが当該1つ以上のプロセッサ1501によってアップロードされ実行されることにより、上述の様々な方法の実施例によるデータ処理方法におけるサーバーによって実行されたプロセスを実現する。もちろん、当該サーバー1500は、入出力を行うために、有線または無線ネットワークインターフェース、キーボード、および入出力インターフェースなどの部品を有してもよく、当該サーバー1500は、デバイスの機能を実現するための他の部品を含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0165】
例示的な実施例では、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、当該不揮発性コンピュータ可読記憶媒体におけるプログラムコードがコンピュータデバイスのプロセッサによって実行される場合、コンピュータデバイスが、上記実施例において端末によって実行されたステップ、または上記実施例においてサーバーによって実行されたステップを実行できるようになる。いくつかの実施例では、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体は、ROM(Read-Only Memory、読み出し専用メモリ)、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)、CD-ROM(Compact-Disc Read-Only Memory、読み出し専用ディスク)、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶デバイスなどであってもよい。
【0166】
例示的な実施例では、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品をさらに提供され、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、上記のデータ処理方法を実現する。
【0167】
いくつかの実施例では、本開示の実施例に係るコンピュータプログラムは、1つのコンピュータデバイス上に配置されて実行されてもよく、または、1ヶ所に配置された複数のコンピュータデバイス上で実行されてもよく、または、複数の場所に分散され且つ通信ネットワークを介して相互接続された複数のコンピュータデバイス上で実行されてもよく、複数の場所に分散され且つ通信ネットワークを介して相互接続された複数のコンピュータデバイスは、ブロックチェーンシステムを構成することができる。
【0168】
本開示のすべての実施例は、単独で実行されてもよく、他の実施例と組み合わせて実行されてもよく、本開示によって要求される保護範囲と見なされる。
【符号の説明】
【0169】
1301 受信ユニット
1302 照会ユニット
1303 送信ユニット
1304 発表ユニット
1401 プロセッサ
1402 メモリ
1403 周辺デバイスインターフェース
1404 無線周波数回路
1405 ディスプレイ
1406 カメラアセンブリ
1407 オーディオ回路
1408 位置決めアセンブリ
1409 電源
1410 センサ
1501 プロセッサ
1502 メモリ