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特開2023-63254グロープラグ及び固体酸化物燃料電池システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023063254
(43)【公開日】2023-05-09
(54)【発明の名称】グロープラグ及び固体酸化物燃料電池システム
(51)【国際特許分類】
   F23Q 7/22 20060101AFI20230427BHJP
   H01M 8/04 20160101ALI20230427BHJP
   H01M 8/12 20160101ALN20230427BHJP
   B60L 50/70 20190101ALN20230427BHJP
【FI】
F23Q7/22 620C
H01M8/04 Z
H01M8/12 101
B60L50/70
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022167256
(22)【出願日】2022-10-19
(31)【優先権主張番号】202141048332
(32)【優先日】2021-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(31)【優先権主張番号】17/965,334
(32)【優先日】2022-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】514116578
【氏名又は名称】ブルーム エネルギー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】シン, ビベック クマール
(72)【発明者】
【氏名】パテル, シッダールト
(72)【発明者】
【氏名】ペトルーチャ, マイク
(72)【発明者】
【氏名】アルセロナ, ニック
(72)【発明者】
【氏名】リー, ジュンイ
【テーマコード(参考)】
5H125
5H126
5H127
【Fターム(参考)】
5H125AA01
5H125AC07
5H125FF08
5H126BB06
5H127AA07
5H127AC06
5H127BA02
5H127EE16
(57)【要約】      (修正有)
【課題】高温に適したグロープラグの耐用期間をより長くなるように設計することを目的とする。
【解決手段】グロープラグは、第一の端部と第二の端部を有するハウジング610と、前記ハウジング内に長手方向に配置され、前記ハウジングの第二の端部から前記第一の端部に向けて延び、前記ハウジングの外側に伸びて燃料を着火する加熱体608と、前記加熱体と電気的に接続する一対のコイル状ワイヤ616と、を備え、前記一対のコイル状ワイヤは、前記ハウジングの前記第二の端部から延び、前記ハウジングの前記第二の端部の内部には、前記一対のコイル状ワイヤと前記加熱体との電気的接続を確保するポッティングコンパウンド614が配置してあり、前記ハウジングと前記加熱体とを気密にするように設けられる封止部材612とを備え、前記封止部材は、前記ポッティングコンパウンドの上に配置されているグロープラグ。
【選択図】図6B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固体酸化物燃料電池システム用のグロープラグであって、
第一の端部と第二の端部を有するハウジングと、
前記ハウジング内に長手方向に配置され、前記ハウジングの第二の端部から前記第一の端部に向けて延び、前記ハウジングの外側に伸びて燃料を着火する加熱体と、
前記加熱体と電気的に接続する一対のコイル状ワイヤと、を備え、
一対の前記コイル状ワイヤは、前記ハウジングの前記第二の端部から延び、
前記ハウジングの前記第二の端部の内部には、一対の前記コイル状ワイヤと前記加熱体との電気的接続を確保するようにポッティングコンパウンドが配置してあり、
前記ハウジングと前記加熱体とを気密にするように設けられる封止部材とを備え、
前記封止部材は、前記ポッティングコンパウンドの上に配置されているグロープラグ。
【請求項2】
前記ポッティングコンパウンド内において、前記封止部材の下方に配置された絶縁体リングをさらに備える請求項1に記載のグロープラグ。
【請求項3】
前記封止部材がリング状構造またはアングルドスリーブ構造である、請求項1に記載のグロープラグ。
【請求項4】
前記ハウジングは、オーステナイト系ニッケル・クロム超合金製である請求項1に記載のグロープラグ。
【請求項5】
前記封止部材は、前記ハウジング及び前記加熱体とろう付けにより取り付けられている請求項1に記載のグロープラグ。
【請求項6】
グロープラグが設けられる固体酸化物燃料電池システムであって、
前記グロープラグは、第一の端部と第二の端部を有するハウジングと、
前記ハウジング内に長手方向に配置され、前記ハウジングの第二の端部から前記第一の端部に向けて延び、前記ハウジングの外側に伸びて燃料を着火する加熱体と、
前記加熱体と電気的に接続する一対のコイル状ワイヤと、を備え、
一対の前記コイル状ワイヤは、前記ハウジングの前記第二の端部から延び、
前記ハウジングの前記第二の端部の内部には、一対の前記コイル状ワイヤと前記加熱体との電気的接続を確保するポッティングコンパウンドが配置してあり、
前記ハウジングと前記加熱体とを気密にするように設けられる封止部材とを備え、
前記封止部材は、前記ポッティングコンパウンドの上に配置されている固体酸化物燃料電池システム。
【請求項7】
前記封止部材は、下方の前記ポッティングコンパウンドの中に配置される絶縁体リングをさらに備える、請求項6に記載の固体酸化物燃料電池システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池システムに関するものであり、より具体的には、固体酸化物燃料電池(SOFC)システム用のグロープラグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
固体酸化物燃料電池などの燃料電池は、燃料に蓄えられたエネルギーを高い効率で電気エネルギーに変換できる電気化学デバイスである。高温型燃料電池には、固体酸化物燃料電池と溶融炭酸塩形燃料電池がある。これらの燃料電池は、水素および/または炭化水素燃料を使用して動作することができる。また、固体酸化物形再生燃料電池のように、電気エネルギーを入力として酸化した燃料を還元して酸化していない燃料に戻す逆方向の操作が可能な燃料電池もある。
【0003】
燃料電池は、燃料に点火するためのグロープラグを有する。現在のグロープラグは、特に自動車用として設計され、主に自動車で燃料に点火するためのものある。一方、市販されているグロープラグの多くは、単電極方式である。また、SOFCシステムでは、グロープラグ本体は加熱体から完全に絶縁されている必要がある。
【0004】
高温に適したグロープラグの耐用期間をより長くなるように設計する技術的ニーズがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下の様々な実施形態は、固体酸化物燃料電池(SOFC)システム用のグロープラグに関するものである。前記グロープラグは、第一の端部と第二の端部とを有するハウジングを備える。前記グロープラグは、前記ハウジング内の長手方向に配置され、前記ハウジングの第二の端部から第一の端部に向かって延び、燃料に点火するために前記ハウジングから外側に延びる加熱体をさらに含む。さらに、前記グロープラグは、前記加熱体に電気的に接続された一対のコイル状ワイヤを含む。前記一対のコイル状ワイヤは、ハウジングの第二の端部から延びている。さらに、前記グロープラグは、前記一対のコイル状ワイヤと前記発熱部材との電気的結合を確保するために、前記ハウジングの第二の端部内に配置されたポッティングコンパウンドを含む。さらに、前記グロープラグは、前記ハウジングと前記加熱体との間に気密に接続を形成するように配置された封止部材を含む。前記封止部材は、前記ポッティングコンパウンドの上に配置される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1A】本発明の実施形態に係るSOFCシステムのベース部を示す三次元切断面図である。
図1B】本発明の実施形態に係るSOFCシステムの断面を模式的に示す図である。
図2】本発明の他の実施形態に係るSOFCシステムのベース部を示す三次元切断面図である。
図3】本発明の他の実施形態に係るSOFCシステムのベース部を示す三次元切断面図である。
図4】本発明の様々な実施形態に係るSOFCシステムのベース部を示す三次元切断面図である。
図5】本発明の様々な実施形態に係るSOFCシステムのガスケット及びフレームの分解斜視図である。
図6A】本発明の実施形態に係るSOFCシステムのグロープラグを示す説明図である。
図6B】本発明の実施形態に係るグロープラグの要素の説明図である。
図6C】本発明の実施形態に係る、グロープラグの要素のmm単位での物理的測定をした結果を示す説明図である。
図6D】本発明の実施形態に係る、グロープラグの内部形状の詳細を示す図である。
図7A】本発明の実施形態に係る、グロープラグと異なる要素を示す図である。
図7B】本発明の実施形態に係る、グロープラグと異なる要素を示す図である。
図7C】本発明の実施形態に係る、グロープラグと異なる要素を示す図である。
図7D】本発明の実施形態に係る、グロープラグと異なる要素を示す図である。
図8A】本発明の他の実施形態に係る、グロープラグの要素を示す図である。
図8B】本発明の他の実施形態に係る、グロープラグの要素を示す図である。定をした結果を示す説明図である。
図9A】本発明の実施形態に係る、グロープラグと異なる要素を示す図である。
図9B】本発明の実施形態に係る、グロープラグと異なる要素を示す図である。
図9C】本発明の実施形態に係る、グロープラグと異なる要素を示す図である。
図9D】本発明の実施形態に係る、グロープラグと異なる要素を示す図である。
図10A】本発明の他の実施形態に係る、グロープラグの要素を示す図である。
図10B】本発明の他の実施形態に係る、グロープラグの要素のmm単位での物理的測定をした結果を示す説明図である。
図11A】本発明の実施形態に係る、グロープラグの異なる要素を示す図である。
図11B】本発明の実施形態に係る、グロープラグの異なる要素を示す図である。
図11C】本発明の実施形態に係る、グロープラグの異なる要素を示す図である。
図11D】本発明の実施形態に係る、グロープラグの異なる要素を示す図である。
図12A】本発明の他の実施形態に係る、グロープラグの要素を示す図である。
図12B】本発明の他の実施形態に係る、グロープラグの要素をmm単位での物理的測定をした結果を示す説明図である。
図13A】本発明の他の実施形態に係る、グロープラグの異なる要素を示す図である。
図13B】本発明の他の実施形態に係る、グロープラグの異なる要素を示す図である。
図13C】本発明の他の実施形態に係る、グロープラグの異なる要素を示す図である。
図13D】本発明の他の実施形態に係る、グロープラグの異なる要素を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書で参照される図面は、特に注記される場合を除き、縮尺通りに描かれていると理解されるものではなく、かかる図面は、本質的に例示的なものに過ぎない。
以下の説明では、説明のために、本開示の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、当業者には、これらの具体的な詳細がなくても本開示を実施できることは明らかである。周知の構成要素及び処理技術の説明は、本明細書の実施形態を不必要に不明瞭にしないように省略される。本明細書で使用される例は、単に、本明細書の実施形態が実施され得る方法の理解を促進し、当業者が本明細書の実施形態を実践することをさらに可能にすることを意図している。したがって、実施例は、本明細書の実施形態の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0008】
本明細書における「一の実施形態」又は「ある実施形態」への言及は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書の様々な個所に現れる「一の実施形態において」という言及は、必ずしも全てが同一の実施形態を言及しているものではなく、また、別個のまたは代替の実施形態が同一の実施形態と相互に区別されているものでもない。さらに、ある実施形態によって示され、他の実施形態によって示されない様々な特徴が記載されていてもよい。同様に、ある実施形態の要件であって他の実施形態の要件でない様々な要件が記載されていてもよい。
【0009】
さらに、以下の説明には、図面に対する例示の目的で多くの詳細が含まれているが、当業者であれば、当該詳細部分に対する多くの変形および/または変更が本開示の範囲内であることを理解するであろう。同様に、本開示の特徴の多くは、互いに、または相まって説明されているが、当業者であれば、これらの特徴の多くが、他の特徴から独立して提供され得ることを理解しうる。したがって、本開示のこの説明は、本開示に対する一般性を損なうことなく、また、本開示に制限を課すことなく記載される。
【0010】
例示的な実施形態の以下の詳細な説明は、添付の図面と共に読むとより良く理解される。本開示を説明する目的で、本開示の例示的な構造が図面に示されている。しかしながら、本開示は、本明細書に開示された特定の装置または用具および器具に限定されるものではない。さらに、当業者であれば、図面が縮尺通りでないことを理解されよう。可能な限り、同様の要素は、同一の番号で示されている。
【0011】
高い動作効率を維持するためには,燃料電池の動作中に適温を維持する必要がある。しかし、燃料電池のホットボックス内における層内の隙間や計装用フィードスルー穴は、大きな熱漏れを引き起こし、望ましくない温度変動をもたらす可能性がある。さらに、高温動作や温度の変動によって、燃料電池の部品にストレスや損傷を与える可能性がある。
【0012】
グロープラグなどの部品は、貫通孔から挿入することができる。
グロープラグは、SOFCの運転を維持するための熱を供給する発熱部材を有する燃料電池の部品である。グロープラグは通常、グロープラグアセンブリのハウジング内に収容された反応チャンバに挿入されることが多い。グロープラグは、貫通孔を通してSOFC反応室に供給されるため、反応室に挿入されるグロープラグまたは発熱部材は、発熱部材と、発熱部材を支持し挿入を容易にするハウジングとの間で発生し得る熱の漏れを防止するために密閉される必要がある。
さらに、反応チャンバ内またはその近傍の部品は、極端な動作温度や極端な温度変動にさらされることがある。極端な温度条件や温度変化のため、ハウジング部品と加熱体との間の熱膨張係数(CTE)の差は、発熱部材にマイクロクラックの形成につながる応力を引き起こすことがあり、発熱部材の寿命を短くし、漏れを生じさせ、SOFCの動作信頼性と寿命を低下させる可能性がある。
【0013】
本発明の実施形態は、固体酸化物燃料電池(SOFC)システム、並びにグロープラグ及び/又はグロープラグアセンブリを密封する方法にとして記載され、高温SOFCシステムの動作中の温度サイクル又は変動に対する耐性を提供し、グロープラグの故障を低減する。さらに、本明細書に開示されるような断熱材を使用して高温SOFCシステムの動作中に安定した温度を維持することによって、熱効率及び電気効率の両方が改善され、これらのシステムにおいてグロープラグ故障の可能性が低減され得る。実施形態からは、熱効率を向上させるために注液式断熱材を含むSOFCシステムを任意に得られる。注入可能な断熱材の1つのタイプは、SOFCハウジングの開口部に注入することができるが、硬化すると高温耐性材料に固化する流体である「フリーフロー」断熱材であってよい。あるいは、注液式断熱材は、硬化させる必要のない流動性のある断熱材であってもよい。
高温燃料電池システムのベース部分を絶縁する1つの方法は、2012年1月5日に出願された米国特許出願第13/344,304号に開示されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。この方法から得られる結果は、図1Aに示されている。燃料電池スタック(図示せず)は、ベース断熱材501で満たされたベースパン502の上に位置するスタック支持ベース500の上に配置される。スタック支持ベース500は、シール要素のうちの1つを不要にする橋渡し管900を含む。橋渡し管900は、セラミックのような電気絶縁材料で作られてもよく、あるいは、ベースパン502の外側でセラミックチューブに接合される導電材料で作られてもよい。橋渡し管900を用いることで、空気が漏れる経路をなくすことができる。スタックからの集電体/電気端子950は、スタック支持ベース500の上から、微多孔質板からなるベース断熱材501を通り、ベースパン502の外に出て、橋渡し管900内に配線される。橋渡し管900をベースパン502に固定するために、板金製のリテーナ503を用いてもよい。以下にさらに詳細に説明する実施形態では、グロープラグの電気配線のための挿入点及びルーティングを提供するために、同様の構成が採用されてもよい。グロープラグが挿入される実施形態では、電気配線は、グロープラグの外部側からホットボックスの外側ハウジング300の側壁330を通って、またはベースパン502を通って延びてもよい。
【0014】
橋渡し管900は、スーパーウール901及び/又は注型断熱材902で基部を断熱してもよい。注型断熱材902は、橋渡し管900の周囲のスタック支持ベース500の開口部に注がれ、硬化すると耐熱材料に固化する、「フリーフロー」断熱材であってもよい。注型断熱材902は、橋渡し管900の周りのベースキャビティの10体積%未満を充填する。他の実施形態では、注型断熱材902は、乾燥した固体粒状粒子でできている。グロープラグアセンブリのための導管およびグロープラグアセンブリへの電気接続も、グロープラグ要素への熱変動および熱曝露を低減するために、同様の方法で絶縁することができる。
【0015】
図1Bは、SOFCシステム100の第1実施形態を示す断面図である。SOFCシステム100は、スタック支持ベース500(又はベースプレート)上に配置された燃料電池スタック9の1つ以上のカラム11を含む。各燃料電池スタックは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願13/344,304に記載されているように、1つ以上の燃料電池を含む。燃料マニホールド404は、カラム11の燃料電池スタック9の間に配置されてもよい。燃料電池スタック9のカラム11は、スタック支持ベース500上に位置し、中央プレナム150を中心に配列されてもよい。中央プレナム150は、アノード冷却器熱交換器及び/又はアノード排気ガス回収器(図示せず)などの改質器及び/又は熱交換器などの様々なプラント調整用構成要素を含んでもよい。SOFCシステム100の中央プレナム150は、燃料注入管152、酸化剤注入管154、及び燃料/酸化剤排出管156(例えば、酸化剤排気によって酸化された燃料排気を含むアノードテールガス酸化剤の排出)も含む。
【0016】
また、SOFCシステム100は、燃料電池スタック9のカラム11の外周部付近に配置されたカソードレキュペレータ200を含む。SOFCシステム100の熱損失を防ぐために、カソードレキュペレータ200とSOFCシステム100の外側ハウジング300(例えば、ホットボックス)の側壁330との間の隙間に、弾力性断熱層210が設けられてもよい。SOFCシステム100をさらに断熱するために、弾力性断熱層210とSOFCシステム100の外側ハウジング300の側壁330との間の隙間250に、コンプライアント断熱層260が設けられてもよい。弾力性断熱層210は、任意の適切な断熱性弾力的材料、例えば、注入可能な材料、フリーフロー材料又は固体粒状材料で作られている。
コンプライアント断熱層260は、任意の適切な材料、例えば、耐熱フェルト、紙、又はウールで作られている。本明細書で使用される、「コンプライアント」材料は、損傷なしに少なくとも10体積%圧縮及び膨張する材料である。スタック支持ベース500、外側ハウジング300のベースパン502の底壁332、および外側ハウジング300の側壁330によって少なくとも部分的に規定されるベースキャビティ102(図3にも図示)は、以下に詳細に記載するように、マイクロポーラスボード、注型断熱材902、またはこれらの組み合わせなどのベース断熱材(スーパーウール901)で充填されてもよい。例示的な実施形態では、マイクロポーラスボードは、ベース断熱材501として外側ハウジング300のベースキャビティ102の体積の1/4以下を充填する。
【0017】
SOFCの動作中の熱変動によって、薄い外側ハウジング300(例えば、金属ハウジング)は、SOFCシステムのより巨大な内部構成要素(例えば、スタック)よりも急速に膨張及び収縮する可能性がある。また、断熱シェル/コンプライアント、及び/又は外側ハウジング300、及び/又はカソードレキュペレータの疲労及び損傷をもたらす可能性がある。さらに、弾力性断熱層210と外側ハウジング300の側壁との間の隙間250にコンプライアント断熱層260がない場合、外側ハウジング300の側壁330がSOFCシステムの内部コンポーネントよりも速く膨張すると、耐圧縮性(すなわち、弾力性)のある注型の弾力性断熱層210がSOFCシステムから抜け出すのに十分なギャップが発生しうる。しかし、弾力性断熱層210と外側ハウジング300の側壁との間の隙間250にコンプライアント断熱層260を追加することによって、SOFCシステムの内部構成要素の膨張によって生じる応力を吸収し、それによって外側ハウジング300、カソードレキュペレータ200を保護し、外側ハウジング300がSOFCシステムの内部構成要素より速く膨張する場合、弾力性断熱層210及び/又はコンプライアント断熱層260が膨張して形成される隙間を充填する。
他の実施形態では、ベースキャビティの少なくとも30vol.%、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは30〜100vol.%、例えば50〜75vol.%が注型断熱材で充填される。
【0018】
図2は、SOFCシステムの別の例示的な実施形態を示している。この実施形態では、スタック支持ベース500の下方のベースパン502内のベースキャビティ102は、注型断熱材902で充填されている。注型断熱材902は、SOFCホットボックスの基部に挿入されるチューブ(例えば、橋渡し管900)又は計装の周囲に流れるという意味で、「自己修復性」であってよい。このようにして、注入可能な注型断熱材902は、SOFCにチューブまたは計装を導入するために作られたフィードスルー孔による漏れを防止する。例示的な実施形態では、側部断熱材(例えば弾力性断熱層210及び/又は260)と基部との間の空洞にアクセスして、単一ステップでベースキャビティ102を注型断熱材902で充填する。例示的な実施形態では、弾力性断熱層210は、注型断熱材902と同じ材料で作られ、コンプライアント断熱層260を形成した後1つの充填ステップで形成される。なお、注型断熱材902は、システムの外側ハウジング300の側壁330の開口部334(例えば、ベースパン502の開口部334)を介してベースキャビティ102に供給されてもよい。
【0019】
図3は、ベースキャビティに注型断熱材を充填する方法の別の例示的な実施形態を示す図である。充填チューブ336の一端は、外側ハウジング300の側壁330の開口部334を通って外側ハウジング300の外に延びる。他端は、ベースキャビティ102の頂部付近のベースキャビティ102内に配置されている。例えば、他端は、ベースキャビティ102の中央部近傍(すなわち、中央プレナム150の下)に配置されてもよい。本実施形態では、例えば、カソードレキュペレータ200と外側ハウジング300との間の隙間を通して、ベースキャビティ102に注型断熱材902を充填することを補助するために、充填チューブ336が真空となっていてもよい。
【0020】
別の例示的な実施形態が、図4に示されている。この実施形態では、ベースキャビティ102の中央部分は、マイクロポーラスボード904のような固体断熱材で充填されている。ベースキャビティ102の残りの部分は、注入可能な注型断熱材902で満たされている。
【0021】
図5は、別の例示的な実施形態を示している。この実施形態では、ガスケット602及びフレーム604が、グロープラグ挿入及び付随する配線のための開口を含む外側ハウジング300を通る燃料注入又は酸化剤注入パイプ又は導管、橋渡し管900、及び/又は計器を貫通する部分などの配管の密閉を支援するために提供される。ガスケット602は、シリコンコーティングされたガラス繊維など、任意の適切な材料で作られる。ガラス繊維は、高温耐性を有し、シリコンコーティングは、注型断熱材902の微粒子がベースキャビティ102から流出するのを抑制する。いくつかの実施形態では、ガスケット602は、可撓性材料で作られており、SOFCシステムの動作中に、外側ハウジング300の側壁330の膨張及び収縮に対応するためにわずかに伸びるように設けられる。
【0022】
フレーム604は、ガスケット602を外側ハウジング300の側壁330に(例えば、外側ハウジング300のベースパン502側壁部分に)固定するために設けられてもよい。例えば、ガスケット602は、フレーム604と側壁330との間に配置され、フレーム604を側壁330にボルト止めしつつ、側壁330に固定されてもよい。例えば、グロープラグまたは加熱体および関連する配線、熱電対、パイプ、チューブなどを含む計装は、ガスケット602(複数あっても可)の開口606を通過している。
【0023】
図6Aは、本開示の実施形態に係るSOFCシステムのグロープラグ600を示す図である。グロープラグ600は、グローイングチップの周囲に反応性ガスの漏れを生じさせず、その有効な寿命を通じて900℃に近い高温を維持するように、独自に設計されている。
【0024】
図6Bは、本開示の一実施形態によるグロープラグ(以下、グロープラグ600と称する)の要素を示す図である。グロープラグ600は、加熱体608と、ハウジング610と、封止材又は封止部材612と、絶縁体ポッティングコンパウンド614と、一対の端子付きコイル状ワイヤ616と、を含む。
【0025】
加熱体608は、作動端と、作動端と対向する電気結合端とを含んでもよい。加熱体608は、ハウジング610から延びている。加熱体608の作動端は、SOFCの反応チャンバに挿入され、反応チャンバ内の燃料と相互作用して燃焼を促進してもよい。加熱体608は、セラミックヒータと称されるグローイングチップ(すなわち、グロープラグチップ)を有する。グローイングチップは、高温の酸化環境だけでなく、還元環境でも安定である。セラミックヒータは、窒化ケイ素製の本体(すなわち、ハウジング610)に封入されている。グロープラグ600の動作中、グロープラグチップから十分な量の熱が放出され、SOFCシステムにおける触媒反応が開始され、維持される。加熱体608は、インコネル合金からなるハウジング610内に設置され、ハウジング610の前端は、グロープラグ先端に近接している。さらに、グロープラグ先端部は、900℃前後の温度に曝される。その熱は、グロープラグ600の前端から後端へと伝導される。グロープラグ600の後端部の温度は、グロープラグ600が長尺体(例えば100mm)の場合、グロープラグ600の前端部の30〜40%程度となる。グロープラグ600の後端部の温度分布を小さくするために、加熱体608を長くすることが選ばれる。グロープラグ600は、室温から1000℃まで密閉されていることが好ましい。加熱体608は、円柱状であってもよい。加熱体608は、対向する電気的結合端において、一対の端子付きコイル状ワイヤ616とろう付けされている。加熱体608は、内部に存在する通電用導体を含む。加熱体608は、500VDCまで優れた絶縁耐力を発揮する窒化珪素で形成されている。
【0026】
ハウジング610は、前端部分と後端部分とを有する。加熱体608は、ハウジング610内に配置され、加熱体608の作動端は、前端部分から外部に突出している。ハウジング610は、封止部材612、絶縁体ポッティングコンパウンド614、および、一対の端子付きコイル状ワイヤ616による加熱体608の電気的接続を囲むように設けられる。一対の端子付きコイル状ワイヤ616は、ハウジング610の後端部分から突出している。ハウジング610は、インコネル超合金で形成されていてもよい。
インコネルは、オーステナイト系ニッケル・クロム基超合金の一種であり、ハウジング610は、定格動作電力で優れた絶縁耐力を発揮する。
【0027】
封止部材612は、グロープラグ600を温度範囲において気密にするために、後端部近傍のハウジング610の内部に配置されている。封止部材612は、グロープラグ600の後端部に配置されることで、封止部材612の周囲の温度分布を小さくしている。封止部材612は、封止部材612の温度分布がグロープラグ600の前端部の温度の30〜40%の範囲となるように、グロープラグ600の前端部から約70mmの位置に配置されている。
封止部材612は、内径(ID)と外径(OD)で形状が決定されるリング状の構造体である。さらに、封止部材612は、OD側でハウジング610にろう付けされ、さらに封止部材612は、ID側で加熱体608にろう付けされている。封止部材612を後端部に配置することで、封止部材612が反応性ガスや酸化環境に直接さらされない効果を得られる。この結果、封止部材612のろう付けによる高温腐食が無視できるほど少なくなる。グロープラグ600の気密性は、その設計を通じて維持されることになる。
【0028】
封止部材612の下には、絶縁体ポッティングコンパウンド614(以下、ポッティングコンパウンドと称する)が設けられる。一対の端子付きコイル状ワイヤ616のろう付け部近傍の周囲は、アルミナからなるポッティングコンパウンド614で満たされている。ポッティングコンパウンド614は、グロープラグ600の装着時および非装着時における一対の端子付きコイル状ワイヤ616の移動を防止するように構成されている。また、ポッティングコンパウンド614は、コイル線と導体とのろう付け界面付近において、一対のターミナルコイル線の絶縁体として機能する。さらに、ポッティングコンパウンド614は、ハウジング610及び加熱体608と接合するように構成されている。ポッティングコンパウンド614は、グロープラグ600の気密性をさらに高めている。一対の端子付きコイル状ワイヤ616は、ハウジング610との短絡を防ぐために、グラスファイバーシースで覆われている。
【0029】
一対の端子付きコイル状ワイヤ616は、加熱体608に電気的に接続された端部と結合されている。一対の端子付きコイル状ワイヤ616は、加熱体608に電気的に接続された端部とろう付けされるニッケル(Ni)の中実線である。
【0030】
図6Cは、グロープラグ600を示す説明図(図6A及び6B)を、本開示の実施形態に従って、素子の物理的な実測値(mm単位)で示している。例示的な実施形態において、加熱体608は、セラミック製であり、グロープラグ600のハウジング610は、インコネル超合金製である。封止部材612は、非酸化物系セラミックスからなり、OD側をガラスシールで接合し、ID側はろう付けしている。ポッティングコンパウンド614は、ジルコニア系セラミックスとアルミナ系セラミックスからなり、ハウジング610と加熱体608とで接合されている。一対の端子付きコイル状ワイヤ616は、加熱体608にろう付けされている。一対の端子付きコイル状ワイヤ616は、Niのソリッド線である。
【0031】
図6Dは、本開示の実施形態による、グロープラグ(6A〜6Cに示されるグロープラグ600と同様)の内部形状の詳細を示す図である。例示的な実施形態において、グロープラグの内部特徴は、全てのサブコンポーネント(封止部材、絶縁リング、絶縁セラミックスリーブ、加熱体、ポッティングコンパウンド、及び一対の端子コイル状ワイヤ等)を組み立てるために独自に設計されている。ハウジングの形状は、SOFCシステムへのグロープラグの取り付け・取り外しを容易にするため、六角形状としている。また、六角形の直径は、後端部の一対の端子用コイル状ワイヤとハウジングの間に十分なクリアランスを確保できるほど大きくしている。ハウジングは、加熱体を収容するために、長手方向に沿った本体の中央部に全体的に円筒形の穴を有する。ハウジングは、長手方向軸を中心に後端に作られた直径7.5mm、10.0mm、14.0mmの3つの円筒形の穴を持ち、それぞれアングルセラミック、シール材、ポッティングコンパウンドを収容する。これらの穴の位置は、SOFCシステムにおけるグロープラグの動作中、フロントエンド温度の30〜40%の温度範囲を維持するように最適化されている。さらに、ハウジングの前端部には、グロープラグをSOFCシステム内に配置するためのネジが設けられている。
【0032】
図7A-7Dは、本開示の実施形態に係る、グロープラグ(図6Bに示されるグロープラグと同様のもの)の異なる要素図を示している。図7Dは、図6Bに示されるグロープラグの内部の全要素分解図を示す。図7Dは、図6Bのハウジング610、封止部材612、加熱体608、及びポッティングコンパウンド614とそれぞれ類似するハウジング702、封止部材704、加熱体706、及びポッティングコンパウンド710を描写している。さらに、図7Dは、一対の端子コイル状ワイヤと加熱体706との間の電気接続部708を描写している。
【0033】
図8Aは、本開示の一実施形態による、別のグロープラグの要素を示している。図8Aに示されるグロープラグは、図6Bに示されるグロープラグと同様である。図8Aに示されるグロープラグは、図6Bに示される一対の端子付きコイル状ワイヤ616と同様である一対の端子状のコイル状ワイヤ812を含む。図8Aのグロープラグは、グロープラグ600の要素に加えて、アングルドスリーブ806を含む。アングルドスリーブ806は、OD側でガラスシールによって接合される酸化物セラミックスで作られている。図8Aのグロープラグの他の構成要素および働きは、グロープラグ600と同様であるため、簡略化のために対応する説明を省略する。図8Bは、本開示の実施形態による、要素の物理的寸法(mm単位)を有するグロープラグ(図8Aに示す)の説明図である。
【0034】
図9A-9Dは、本開示の実施形態に係る、グロープラグ(図8Aに示されるグロープラグと同様のもの)の異なる要素図を示している。図9Dは、図8Aに示されるグロープラグの内部の全要素分解図を示す。図9Dは、図8Aのハウジング804、アングルドスリーブ806、封止部材808、加熱体802、およびポッティングコンパウンド810にそれぞれ類似する、ハウジング910、アングルドスリーブ912、封止部材914、加熱体916、およびポッティングコンパウンド920を描写している。さらに、図9Dは、一対の端子状のコイル状ワイヤと加熱体916との間の電気接続部918を描写している。
【0035】
図10Aは、本開示の一実施形態に係る、別のグロープラグの要素を示している。図10Aに示されるグロープラグは、図6Bに示されるグロープラグと同様である。図10Aに示されるグロープラグは、図6Bに示される一対の端子付きコイル状ワイヤ616と同様である一対の端子状のコイル状ワイヤ1014を含む。図10Aのグロープラグは、グロープラグ600の要素に加えて、アングルドスリーブ1006及びセラミック絶縁体リング1010を含む。アングルドスリーブ1006は、外径側がガラスシールで接合される酸化物セラミックスで作られている。セラミック絶縁体リング1010は、アルミナで作られている。図10Aのグロープラグの他の構成要素および働きは、グロープラグ600のそれと同じままであり、それゆえ、簡潔さのために対応する説明は省略される。図10Bは、本開示の実施形態による、要素の物理的な寸法(mm単位)を有するグロープラグ(図10Aに示す)の説明図である。
【0036】
図11A-11Dは、本開示の実施形態に係る、グロープラグ(図10Aに示されるグロープラグと同様)の異なる要素図を示している。図11Dは、図10Aのグロープラグの内部の全要素分解図である。図11Dは、図10Aのハウジング1004、アングルドスリーブ1006、シーリング要素1108、セラミック絶縁体リング1010、加熱体1110、及びポッティング化合物1012とそれぞれ類似するハウジング1102、アングルドスリーブ1106、シーリング要素1008、セラミック絶縁体リング1010、加熱体1110、及びポッティング化合物1114を描写している。さらに、図11Dは、一対の端子状のコイル状ワイヤと加熱体1110との間の電気接続部1112を描いている。
【0037】
図12Aは、本開示の一実施形態による、別のグロープラグの要素を示している。図12Aに示されるグロープラグは、図6Bに示されるグロープラグと同様である。図12Aに示されるグロープラグは、図6Bに示される一対の端子付きコイル状ワイヤ616に類似する一対の端子状のコイル状ワイヤ1210を含む。図12Aのグロープラグは、図6Bに示され封止部材612の代わりにアングルドスリーブシーラント1206を含む。アングルドスリーブシーラント1206は、KOVAR製である。図12Aのグロープラグの他の構成要素および働きは、グロープラグ600のそれと同様であるため、簡潔性のために対応する説明は省略する。図12Bは、本開示の実施形態による、要素の物理的寸法(mm単位)を有するグロープラグ(図12Aに示される)の説明図である。
【0038】
図13A-13Dは、本開示の実施形態による、グロープラグ(図12Aに示されるグロープラグと同様)の異なる要素図を示している。図13Dは、図12Aのグロープラグの内部の全要素分解図である。図13Dは、図12Aのハウジング1204、アングルドスリーブシーラント1206、加熱体1202、及びポッティングコンパウンド1208にそれぞれ類似するハウジング1302、アングルドスリーブシーラント1304、加熱体1306、及びポッティングコンパウンド1310を図示する。アングルドスリーブシーラント1206、1304は、アングルドスリーブ状の構造である。さらに、図13Dでは、一対の端子コイル状ワイヤと加熱体1306との間の電気接続部1308を描いている。
【0039】
上述した本開示の様々な実施形態は、異なる順序のステップおよび/または操作、および/または、開示されたものとは異なる構成のハードウェア要素で実施されていてもよい。したがって、本開示は、これらの例示的な実施形態に基づいて説明してきたが、一部の修正、変形、および代替的な構成があることも明らかであり、本開示の精神および範囲内に十分に含まれ得ることに留意されたい。
【0040】
本明細書では、本開示の様々な例示的な実施形態が、構造的特徴及び/又は方法論的行為に特有の言語で説明されているが、添付の請求項に定義される主題は、必ずしも上述の特定の特徴又は行為に限定されるものではない。むしろ、上述した特定の特徴及び行為は、請求項を実施するための例示的な形態として開示されているに過ぎない。
【符号の説明】
【0041】
9 燃料電池スタック
11 カラム
100 SOFCシステム
102 ベースキャビティ
150 中央プレナム
152 燃料注入管
154 酸化剤注入管
156 燃料/酸化剤排出管
200 カソードレキュペレータ
210 弾力性断熱層
250 隙間
260 コンプライアント断熱層
300 外側ハウジング
330 側壁
332 底壁
336 充填チューブ
404 燃料マニホールド
500 スタック支持ベース
501 ベース断熱材
502 ベースパン
503 リテーナ
600 グロープラグ
602 ガスケット
604 フレーム
608 加熱体
610 ハウジング
612 封止部材
614 絶縁体ポッティングコンパウンド
616 端子付きコイル状ワイヤ
900 橋渡し管
901 スーパーウール
902 注型断熱材
1010 セラミック絶縁体リング
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図11A
図11B
図11C
図11D
図12A
図12B
図13A
図13B
図13C
図13D
【外国語明細書】