特開 2023-63256 照明装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2023063256

(43)【公開日】2023-05-09

(54)【発明の名称】照明装置

(51)【国際特許分類】

   F21V 23/06 20060101AFI20230427BHJP

   F21K 9/20 20160101ALI20230427BHJP

   F21V 17/00 20060101ALI20230427BHJP

   F21V 23/00 20150101ALI20230427BHJP

   F21Y 115/10 20160101ALN20230427BHJP

【ＦＩ】

F21V23/06

F21K9/20 100

F21V17/00 155

F21V23/00 160

F21Y115:10

【審査請求】未請求

【請求項の数】7

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2022167391

(22)【出願日】2022-10-19

(31)【優先権主張番号】202122560925.X

(32)【優先日】2021-10-22

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(71)【出願人】

【識別番号】314012076

【氏名又は名称】パナソニックＩＰマネジメント株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】110001210

【氏名又は名称】弁理士法人ＹＫＩ国際特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】チャン ウェイ

【テーマコード（参考）】

3K011

3K014

【Ｆターム（参考）】

3K011ED01

3K011ED02

3K014AA01

(57)【要約】      （修正有）

【課題】部品点数を削減するとともに支持部の支持強度を向上させることができる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置は、開口部１１と、開口部１１に連設しかつ一体成形された支持部２とを有するハウジング１を有する。照明装置はアダプタ２００に取り付けられ、支持部２は開口部１１を囲んで照明装置の厚み方向に延びており、アダプタ２００は開口部１１からハウジング１に嵌め込まれ、アダプタ２００の外縁は、支持部２にフィットするよう固定されている。
【選択図】図２

【特許請求の範囲】

【請求項1】

照明装置であって、開口部と、前記開口部に連設しかつ一体成形された支持部とを有するハウジングを有することを特徴とする照明装置。

【請求項2】

アダプタに取り付けられており、
前記支持部は前記開口部を囲んでかつ前記照明装置の厚み方向に延設されており、
前記アダプタは前記開口部から前記ハウジングに嵌め込まれ、前記アダプタの外縁は、前記支持部にフィットするよう固定されることを特徴とする請求項１に記載の照明装置。

【請求項3】

前記ハウジングは、前記開口部を囲む底板部と、
前記底板部に沿って延伸し、前記底板部と平行するよう折り曲げられて形成された外延段差部とを含むことを特徴とする請求項２に記載の照明装置。

【請求項4】

前記外延段差部は前記照明装置の回路基板とは密着しており、前記支持部の一端は前記回路基板に当接することを特徴とする請求項３に記載の照明装置。

【請求項5】

前記底板部と、前記外延段差部と、前記回路基板と、前記支持部とに囲まれて形成されたチャンバー内に、前記回路基板上の電気素子の少なくとも一部が設けられていることを特徴とする請求項４に記載の照明装置。

【請求項6】

前記外延段差部に沿って延伸し、前記外延段差部に平行するよう折り曲げられて形成された外縁段差部と、
前記外縁段差部に沿って延伸し形成されたグローブ固定部と、
前記グローブ固定部と固定接続されるグローブと、をさらに含むことを特徴とする請求項５に記載の照明装置。

【請求項7】

前記回路基板の中央には、前記アダプタの中央にある電源接続口に挿入することで前記アダプタと電気的に接続するための電源端子が設けられており、
前記支持部の内壁には、前記アダプタの外縁に嵌合されるための嵌合リングが設けられ、
前記嵌合リングは、前記電源端子と同軸に設けられることを特徴とする請求項４に記載の照明装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本開示は、照明装置に関する。

【背景技術】

【0002】

照明装置の持続的な発展に伴い、照明装置の取り付けもますます簡便になっている。天井に照明装置と接続するためのアダプタを設置することにより、照明装置の迅速な取り付けを容易にすることができる。

【0003】

アダプタとの固定接続を実現し、照明装置自体の重量を支持するために、照明装置は支持部を有する。従来の照明装置のハウジングと支持部は、通常、ねじ接続で固定的に接続されている。例えば、特許文献１の照明装置は、ハウジングと支持部は、それぞれ個別に製造された後に組み立てられて固定されるため、ハウジングと支持部の構造設計が煩雑で部品点数が多く、組立製造工程が複雑となり、製造コストが増し、生産効率が低下する。従って、照明装置の部品点数を削減するとともに支持部の支持強度を向上させることが解決すべき課題となる。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0004】

【特許文献1】中国実用新案第２１１７８０５０６号明細書

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

本開示は、以上の課題に対して、照明装置の部品点数を削減するとともに支持部の支持強度を向上させることができる照明装置を提供するものである。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本開示の照明装置は、開口部と、開口部に連設しかつ一体成形された支持部とを有するハウジングを含むことを特徴とする。

【0007】

上記の開示によれば、ハウジングと支持部とが一体成形されることで照明装置の部品点数を削減でき、構造を簡素化しつつ十分な支持強度を確保することができる。また、ハウジングと支持部をそれぞれ個別に製造された後に組み立てられて固定される手段より、一体成形の加工手段のほうがより簡便であり、製造コストの低減、生産性の向上に寄与することができる。

【0008】

好ましくは、照明装置はアダプタに取り付けられて、支持部は開口部を囲んでかつ照明装置の厚み方向に延設されており、アダプタは開口部からハウジングに嵌め込まれ、アダプタの外縁は、支持部にフィットするよう固定されているようにしてもよい。

【0009】

上記の開示によれば、天井や他の位置に照明装置と接続するためのアダプタを設置することにより、照明装置の迅速な取り付けを容易にすることができる。支持部はアダプタの外縁にフィットすることで、支持部とアダプタとが強固に接続可能になる。アダプタは、開口部からハウジングに嵌め込まれて設けられ、支持部は開口部を囲んで照明装置の厚み方向に延びているため、このような構造は、ハウジングの内部空間を充分活用し、組立状態にある照明装置の底部と天井または他の取り付け面との距離を小さくすることより、組立状態での占有スペースを削減することができる。

【0010】

好ましくは、ハウジングは、開口部を囲む底板部と、底板部に沿って延伸し底板部に平行するよう折り曲げられて形成された外延段差部とを含むようにしてもよい。

【0011】

上記の開示によれば、回路基板は、外延段差部と密着固定されるができるため、一定の厚みを有する回路基板の実装構造を省略でき、基板実装スペースの厚みを削減することができる。さらに、ハウジングの厚みを削減することもできる。また、回路基板は、外延段差部と密着固定されるため、互いの接触面積は十分に大きく、回路基板とハウジングとの接続の強固さと安定性の向上に寄与することができる。

【0012】

好ましくは、外延段差部は照明装置の回路基板と密着しており、支持部の一端は回路基板に当接するようにしてもよい。

【0013】

上記の開示によれば、回路基板は、外延段差部と密着固定されるほか、支持部の開口部から離れた一端にも当接することで、回路基板の中心位置は支えられることになるため、回路基板の荷重の安定性に寄与することができる。

【0014】

好ましくは、底板部と外延段差部と回路基板と支持部とに囲まれて形成されたチャンバー内に、回路基板上の電気素子の少なくとも一部が設けられているようにしてもよい。

【0015】

上記の開示によれば、回路基板の一部の電気素子を、底板部、回路基板、外延段差部、及び支持部に囲まれて形成されたチャンバー内に設けることにより、ハウジングの内部空間を適切に利用することができ、ハウジングの全体構成をよりコンパクトにすることができ、かつ、電気素子に対してまとめて放熱することができ、電気素子に対する放熱効果を向上させることができる。

【0016】

好ましくは、照明装置は、外延段差部に沿って延伸し、かつ外延段差部に平行する折り曲げられて形成された外縁段差部と、外縁段差部に沿って延伸して形成されたグローブ固定部と、グローブ固定部と固定接続されるグローブとをさらに含むようにしてもよい。

【0017】

上記の開示によれば、グローブとの固定に用いられるグローブ固定部の設置により、グローブをハウジングに密着的に固定接続させることができる。外縁段差部は、外延段差部が延伸し折り曲げられて形成されたものであるため、グローブと回路基板との間に一定の距離を保つことができ、回路基板に設けられた発光モジュールの発光時の粒感を低減し、光をより柔らかくすることができる。また、外縁段差部の径方向の延伸により、グローブの面積をより大きくすることができ、照明装置の照明範囲の広がりに寄与することもできる。

【0018】

好ましくは、回路基板の中央には、アダプタの中央にある電源接続口に挿入することでアダプタと電気的に接続するための電源端子が設けられている。また、支持部内壁には、アダプタの外縁に嵌合されるための嵌合リングが設けられ、かつ嵌合リングは電源端子と同軸に設けられるようにしてもよい。

【0019】

上記の開示によれば、中央は電源端子と電源接続口とにより電気的接続が実現され、外周は嵌合リングとアダプタにより機械的接続が実現され、電気的接続部分が機械的接続部と同軸に設けられることで、ユーザーが機械的部分と電気的部分との接続または取り外しを同時に完了するができ、照明装置の着脱を容易にすることができる。

【発明の効果】

【0020】

本開示に係る照明装置は、部品点数を削減するとともに支持部の支持強度を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【0021】

【図1】実施形態に係る照明装置の分解図である。

【図2】実施形態に係るハウジング、支持部及びアダプタの斜視図である。

【図3】実施形態に係る照明装置のグローブ非表示の断面図である。

【図4】図２におけるアダプタの拡大図である。

【図5】実施形態に係る照明装置のグローブ非表示の斜視図である。

【図6】実施形態に係る照明装置の正面図である。

【発明を実施するための形態】

【0022】

以下、本開示の実施例を図面を参照しつつ、明確且つ詳細に説明するが、説明される実施例は本開示の実施例の一部に過ぎず、すべての実施例ではないことが明らかである。本開示における実施例に基づいて、当業者が容易に取得し得る他のすべての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属するものである。

【0023】

本開示は照明装置１００を提供するものであり、図１は本開示の実施形態の照明装置１００の分解図である。図１に示すように、ハウジング１は、内部の電気素子を物理的に保護し、塵や虫等の物体の進入を防止する役割を果たすケースであり、支持部２は、照明装置１００を天井又は他の位置に取り付けるための部材であり、照明装置１００の少なくとも一部または全体の重量を支持する役割を果たすものである。

【0024】

本実施形態では、ハウジング１と支持部２とは一体成形されている。ハウジング１と支持部２とを一体成形となるように製造することで、ハウジング１と支持部２をそれぞれ個別に製造した後に組み立てられて固定される手段より、一体成形の加工手段のほうがより簡便であり、部品点数を削減でき、組み立て工程の簡素化を図ることができる。

【0025】

また、本実施形態におけるハウジング１と支持部２は、プラスチック材料からなるものである。プラスチック材料は、金属材料より絶縁性が良好で密度が低く、照明装置の安全性を高め、ハウジング１の重量を軽減できる。また、プラスチック材料は、優れた強度と疲労強度を有し、照明装置１００の構造の安定性を確保できる。このように、ハウジング１は支持部２と一体成形されるとともにプラスチック材料を採用することで、構造を簡略化すると同時に十分な支持強度を確保することができる。

【0026】

図２は、本開示の実施形態のハウジング１、支持部２及びアダプタ２００の斜視図である。図２に示すように、ハウジング１の中央には開口部１１が設けられ、支持部２は、開口部１１と密着するように開口部１１を囲んで照明装置１００の厚み方向ａに沿って延びている。アダプタ２００は、開口部１１からハウジング１に嵌め込まれて、アダプタ２００の外縁が支持部２の内壁にフィットするよう固定されている。また、支持部２の内壁には、アダプタ２００の外縁に嵌合されるための嵌合リング２１が設けられている。嵌合リング２１は、アダプタ２００の外縁に嵌合することで、支持部２をアダプタ２００にさらに強固に接続させることができ、機械的接続構造の安定性は更に向上させることができる。

【0027】

また、本実施形態では、天井等の照明装置１００の取り付け位置に、照明装置１００と接続するためのアダプタ２００を設けることにより、照明装置１００の迅速な取り付けを容易にすることができる。支持部２とアダプタ２００とを強固に接続することができるように、支持部２は、アダプタ２００の外縁にフィットする構成になっている。アダプタ２００は、開口部１１からハウジング１に嵌め込まれて設けられて、支持部２は開口部１１を囲んで照明装置１００の厚み方向に延びるような構成により、取り付けが完了すると、照明装置１００の底部と天井との間の距離が効果的に短縮されることができる。そのため、このような構造は、ハウジング１の内部空間を充分活用し、組立状態にある照明装置１００の底部と天井または他の取り付け面との距離を小さくすることで組立状態での占有スペースを削減する効果を有するものである。

【0028】

また、ハウジング１は、開口部１１を囲む底板部１２と、底板部１２に沿って延在し折り曲げられ形成された外延段差部１３と有し、その外延段差部１３は底板部１２と平行し、かつ全体として環状をなしている。

【0029】

図３は、本開示の実施形態の照明装置１００のグローブ６非表示の断面図である。図３に示すように、照明装置１００の回路基板３の外縁と、外延段差部１３の下面とが互いに密着している。本実施形態では、回路基板３は、外延段差部１３と密着固定されることで、本来一定の厚みを有する回路基板３の実装構造を省略でき、さらに、ハウジング１の厚みを削減することができる。また、回路基板３は、外延段差部１３と密着固定されるため、互いの接触面積は十分に大きく、回路基板３とハウジング１との接続の強固さと安定性の向上にも寄与することができる。なお、本実施形態における回路基板３と外延段差部１３とは、ねじ接続により固定的に接続されているが、本開示の他の実施形態では、接着等により固定的に接続されてもよく、特に限定されない。

【0030】

回路基板３は、その外縁が外延段差部１３に密着固定されるとともに、その中央付近の環状局部領域は支持部２の開口部１１から離れた一端に当接することで、回路基板３の中心位置を支えることができ、回路基板３の荷重の安定性向上にも寄与する。本実施形態では、支持部２と外延段差部１３の回路基板３に隣接する端面（すなわち、図３における下端の端部）を揃えることで、回路基板３の位置が外延段差部１３と支持部２によって効果的に拘束され、回路基板３が適切な位置に設置可能であることを確保し、照明装置１００の品質安定性をさらに向上させることができる。

【0031】

本実施形態では、ハウジング１と支持部２とは、いずれも絶縁性のプラスチック材料によって支持されているので、回路基板３と支持部２や外延段差部１３とが密着又は当接する際に、導電や短絡の問題が生じない。ユーザーは、ハウジング１を手にして照明装置１００の取り付けを行う際の絶縁保護を実現することができ、より安全である。

【0032】

底板部１２と外延段差部１３と回路基板３及び支持部２によって囲まれて形成されたチャンバー５内は、回路基板３上の電気素子３１の少なくとも一部が回路基板３に対して垂直に設けられている。これら電気素子３１はキャパシタ、制御モジュール等であってもよい。なお、図１及び図３における電気素子３１の輪郭形状は、電気素子３１の設置箇所及び大体の高さを示すものだけであり、実際の製品または本開示における電気素子３１の構成を示すものではない。

【0033】

本実施形態では、回路基板３の一部の電気素子３１を、底板部１２と回路基板３と外延段差部１３および支持部２に囲まれて形成されたチャンバー５内に設けることで、ハウジング１の内部空間が適切に利用される効果があり、ハウジングの全体構成をよりコンパクトにすることができる。また、囲まれて形成されたチャンバー５は、一定の厚みを有するため、回路基板３上の一定の高さを有する電気素子３１の少なくとも一部は、チャンバー５内に設けられてもよく、一定の高さを有する電気素子３１の多くは、例えばキャパシタが照明装置１００の制御回路における発熱素子であり、即ち、発熱量が比較的に大きい電気素子３１でもある。少なくとも一部の電気素子３１をチャンバー５内にまとめて設けることにより、これらの電気素子３１に対する放熱の性能を高めることもできる。

【0034】

回路基板３の中央には電源端子４が設けられている。電源端子４は支持部２の嵌合リング２１と同軸に設けられている。本実施形態において、電源端子４は、ライブ端子（非接地側端子）４２及びニュートラル端子（接地側端子）４１を含む。ニュートラル端子４１は、円筒状であり、ライブ端子４２は、長尺状でニュートラル端子４１の中央に設けられている。互いに近づきすぎることによる短絡のリスクを回避するように、ライブ端子４２は、ニュートラル端子４１から一定の距離を保っている。ライブ端子４２とニュートラル端子４１は、いずれも回路基板３に対して垂直なものであり、ライブ端子４２とニュートラル端子４１とは、厚み方向ａの長さが等しいものである。

【0035】

図４は、図２におけるアダプタ２００の拡大図であり、電源端子４は、図４に示すアダプタ２００の中央に配置された端子接続口７にフィットしてアダプタ２００と電気的に接続されるものである。照明装置１００は、アダプタ２００に取り付け可能であり、支持部２はアダプタ２００との固定接続に供するものである。本実施形態では、支持部２は、天井のアダプタ２００と互いに固定されてもよい。アダプタ２００は、通常、天井上あるいは他の位置に予め用意された照明装置１００やその他の電気機器を取り付けるための標準的部品である。電源端子４と端子接続口７との連結が完了すると同時に嵌合リング２１とアダプタ２００の外縁の固定機構との連結も完了することになる。このように、アダプタ２００は、電気的接続を行うための端子接続口７と機械的取付構造とを有する。以上の手段により、本実施形態に係る照明装置１００を着脱する際に、照明装置１００とアダプタ２００との間の機械的かつ電気的な接続または取り外しを同時に完了させることができ、照明装置１００の着脱がより簡便になる。

【0036】

組み立てが完了すると、円筒状のニュートラル端子４１は、図４のアダプタ２００の円溝状のニュートラル接続口７１に入り込む差し込まれて、長尺状のライブ端子４２は、図４のアダプタ２００中央のライブ接続口７２に差し込まれることになっている。ユーザーは、照明装置１００を回転してアダプタ２００に固定することができ、円筒状のニュートラル端子４１と中央に位置する長尺状のライブ端子４２は、照明装置１００の回転中にアダプタ２００に対応するニュートラル接続口７１、ライブ接続口７２に接したままとすることができ、かつ、照明装置１００の回転実装によって電気的接続が切れる虞もない。

【0037】

図５は、本開示の実施形態の照明装置１００の他の斜視図であり、図５では、照明装置１００内部の回路基板３の構造を示すために照明装置１００のグローブ６（図６に示す）の構造を非表示にしたものである。図５に示すように、本実施形態では、発光モジュール３２は、電源端子４のピンと同じ回路基板３側に設けられている。本実施形態における発光モジュール３２は、複数のＬＥＤ（ｌｉｇｈｔ－ｅｍｉｔｔｉｎｇ ｄｉｏｄｅ、発光ダイオード）発光部を含み、回路基板３にはＬＥＤ発光部の駆動回路が形成されている。ＬＥＤは、輝度が高く、寿命が長く、かつ省エネルギーの効果がある。本開示の他の実施形態では、他の形式の発光モジュール３２を採用してもよい。

【0038】

発光モジュール３２は、同軸に設けられた半径の異なる複数の環状ライトストリップを含み、各環状ライトストリップは、複数の均一分布のＬＥＤ発光部を含む。本開示の他の実施形態において、発光モジュール３２の回路基板３における配列態様は、実際に必要に応じて適応的に調整され、本実施形態で言う配列形態に限られない。

【0039】

なお、本開示における「粒感」とは、発光部が、グローブ６の表面に対応する位置に、周りの位置より比較的に明るい輝点を投射することを言う。グローブ６自体の光をソフト化する特性は、輝点の存在を解消することができず、粒感の発生を招く。

【0040】

図６は、本開示の実施形態に係る照明装置１００の正面図であり、図６に示すように、照明装置１００は、ハウジング１の前側をカバーするよう設けられたグローブ６をさらに備え、ハウジング１の前側とは、ハウジング１の取り付け完了時にユーザーに近い側であり、本実施形態では、図６における厚み方向ａの下方の側である。ハウジング１は、外延段差部１３に沿って延在しかつ外延段差部１３に平行するよう折り曲げられて形成された外縁段差部１４を含む。この外縁段差部１４は、外延段差部１３が延在しかつ折り曲げられて形成されるものであるため、グローブ６と回路基板３（図５に示す）との間に一定の距離を保つことができる。そのため、発光モジュール３２（図５に示す）の発光時の粒感を低減し、光をより柔らかくすることができる。また、外縁段差部１４の径方向ｂの延在により、グローブ６の面積が拡大され、照明装置１００の照明範囲の広がりにも寄与することができる。

【0041】

本実施形態では、ハウジング１は、外縁段差部１４に沿って延在し形成されたグローブ固定部１５を有し、グローブ６とグローブ固定部１５とは固定的に接続されて発光モジュール３２を覆っている。グローブ６とグローブ固定部１５とは、ねじ、バックル、接着、あるいはその他の任意の適切な手段で固定的に接続されてもよい。

【0042】

当業者は、各実施形態における具体的な技術的特徴を適応的に分解または組み合わせてもよいことが理解できる。このような具体的な技術的特徴に対する分解や組み合わせを実施しても技術内容は本発明の原理から逸脱することがなく、分割や組み合わせた技術内容は、いずれも本発明の保護範囲に属する。本願の記載において、特に明確な限定がない限り、「複数」の意味は、２つまたは２つ以上である。

【0043】

以上は、本発明を限定するものではなく、本発明の好適な実施例のみであり、本開示の旨に従って実施されたあらゆる修正、同等の置換および改良は本発明の保護範囲に含まれる。

【符号の説明】

【0044】

１００ 照明装置、１ ハウジング、１１ 開口部、１２ 底板部、１３ 外延段差部、１４ 外縁段差部、１５ グローブ固定部、２ 支持部、２１ 嵌合リング、３ 回路基板、３１ 電気素子、３２ 発光モジュール、４ 電源端子、４１ ニュートラル端子、４２ ライブ端子、５ チャンバー、６ グローブ、２００ アダプタ、７ 端子接続口、７１ ニュートラル接続口、７２ ライブ接続口、ａ 厚み方向、ｂ 径方向

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】