(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023006330
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】ナンバープレート判定システム、ナンバープレート判定装置、及びナンバープレート判定方法
(51)【国際特許分類】
G07B 15/00 20110101AFI20230111BHJP
G08G 1/017 20060101ALI20230111BHJP
G08G 1/015 20060101ALI20230111BHJP
G08G 1/04 20060101ALI20230111BHJP
G08G 1/056 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
G07B15/00 510
G08G1/017
G08G1/015 A
G08G1/04 C
G08G1/056
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021108875
(22)【出願日】2021-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】草野 敦
【テーマコード(参考)】
3E127
5H181
【Fターム(参考)】
3E127AA16
3E127BA21
3E127BA45
3E127CA13
3E127CA16
3E127CA37
3E127DA21
3E127EA03
3E127FA20
5H181AA01
5H181AA03
5H181AA05
5H181BB04
5H181CC01
5H181CC02
5H181CC04
5H181CC09
5H181DD10
5H181EE07
(57)【要約】
【課題】NP情報の取得率の向上を図ることができるナンバープレート判定システムを提供すること。
【解決手段】実施形態に係るナンバープレート判定システムは、車両検知器、前方撮影カメラ、後方撮影カメラ、読取部、及び判定部を備える。前記前方撮影カメラは、前記車両検知器による前記車両の検知タイミングに基づき前記車線に進入する前記車両の前方を撮影する。前記後方撮影カメラは、前記車両検知器による前記車両の検知タイミングに基づき前記車線から退出する前記車両の後方を撮影する。前記読取部は、前記前方撮影カメラの撮影により得られる前方画像に基づき前方ナンバー情報を読み取り前方読取結果を出力し、前記後方撮影カメラの撮影により得られる後方画像に基づき後方ナンバー情報を読み取り後方読取結果を出力する。前記判定部は、前記前方読取結果及び前記後方読取結果の整合結果から前記車両のナンバー情報を判定する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車線を通過する車両を検知する車両検知器と、
前記車両検知器による前記車両の検知タイミングに基づき前記車線に進入する前記車両の前方を撮影する前方撮影カメラと、
前記車両検知器による前記車両の検知タイミングに基づき前記車線から退出する前記車両の後方を撮影する後方撮影カメラと、
前記前方撮影カメラの撮影により得られる前方画像に基づき前記車両の前方ナンバープレートから前方ナンバー情報を読み取り前方読取結果を出力し、前記後方撮影カメラの撮影により得られる後方画像に基づき前記車両の後方ナンバープレートから後方ナンバー情報を読み取り後方読取結果を出力する読取部と、
前記前方読取結果及び前記後方読取結果の整合結果から前記車両のナンバー情報を判定する判定部と、
を備えるナンバープレート判定システム。
【請求項2】
前記車両検知器は、所定の間隔で車線の上流側から順に設置される第1及び第2の車両検知センサを備え、
前記前方撮影カメラは、前記第1の車両検知センサにより車両が検知され且つ前記第2の車両検知センサにより車両が検知されたタイミングに基づき前記車両の前方を撮影し、
前記後方撮影カメラは、前記第1の車両検知センサによる車両検知が無検知になり且つ前記第2の車両検知センサによる車両検知が無検知になるタイミングに基づき前記車両の後方を撮影する、
請求項1のナンバープレート判定システム。
【請求項3】
車両検知器により検知された、車線を通過する車両の検知タイミングに基づき前記車線に進入する前記車両の前方を撮影する前方撮影カメラから出力される前方画像、及び前記車両の検知タイミングに基づき前記車線から退出する前記車両の後方を撮影する後方撮影カメラから出力される後方画像を取得する取得部と、
前記前方画像に基づき前記車両の前方ナンバープレートから前方ナンバー情報を読み取り前方読取結果を出力し、前記後方画像に基づき前記車両の後方ナンバープレートから後方ナンバー情報を読み取り後方読取結果を出力する読取部と、
前記前方読取結果及び前記後方読取結果の整合結果から前記車両のナンバー情報を判定する判定部と、
を備えるナンバープレート判定装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記前方画像及び前記後方画像を関連付け、
前記判定部は、関連付けられる前記前方画像及び前記後方画像のそれぞれに対応する前記前方読取結果及び前記後方読取結果に基づき前記車両のナンバー情報を判定する、
請求項3のナンバープレート判定装置。
【請求項5】
前記判定部は、前記前方読取結果が基準を満たし前記後方読取結果が基準を満たさない場合、前記前方読取結果から前記車両のナンバー情報を判定し、前記後方読取結果が基準を満たし前記前方読取結果が基準を満たさない場合、前記後方読取結果から前記車両のナンバー情報を判定する、
請求項3又は4のナンバープレート判定装置。
【請求項6】
前記取得部は、更に通行車両の車種を判定する車種判定部から車種判定結果を取得し、
前記判定部は、前記車種判定結果に応じた車種区分に対応した判定方法に従い前記前方読取結果及び前記後方読取結果に基づき前記車両のナンバー情報を判定する、請求項3乃至5の何れか一つのナンバープレート判定装置。
【請求項7】
前記判定部は、
車種判定結果が普通車他の場合は、
前記前方読取結果が基準を満たし前記後方読取結果が基準を満たさない場合、前記前方読取結果から前記車両のナンバー情報を判定し、
前記後方読取結果が基準を満たし前記前方読取結果が基準を満たさない場合、前記後方読取結果から前記車両のナンバー情報を判定し、
前記前方読取結果及び前記後方読取結果が基準を満たし且つ一致する場合、前記前方読取結果又は前記後方読取結果から前記車両のナンバー情報を判定する、
請求項5のナンバープレート判定装置。
【請求項8】
前記判定部は、車種判定結果が普通車他の場合で、前記前方読取結果及び前記後方読取結果が不一致の場合は、不正通行を判定する、
請求項7のナンバープレート判定装置。
【請求項9】
前記判定部は、車種判定結果が二輪車の場合で、前記後方読取結果が基準を満たす場合は、前記後方読取結果から前記車両のナンバー情報を判定する、
請求項7のナンバープレート判定装置。
【請求項10】
前記判定部は、車種判定結果が小型特殊の場合で、前記前方読取結果が基準を満たす場合は、前記前方読取結果から前記車両のナンバー情報を判定する、
請求項7のナンバープレート判定装置。
【請求項11】
前記判定部は、車種判定結果が牽引車の場合で、前記前方読取結果が基準を満たす場合は、前記前方読取結果から前記車両のナンバー情報を判定する、
請求項7のナンバープレート判定装置。
【請求項12】
車線を通過する車両を検知する車両検知器による前記車両の検知タイミングに基づき前記車線に進入する前記車両の前方を撮影する前方撮影カメラから出力される前方画像、及び前記車両の検知タイミングに基づき前記車線から退出する前記車両の後方を撮影する後方撮影カメラから出力される後方画像を取得し、
前記前方画像に基づき前記車両の前方ナンバープレートから前方ナンバー情報を読み取り前方読取結果を出力し、前記後方画像に基づき前記車両の後方ナンバープレートから後方ナンバー情報を読み取り後方読取結果を出力し、
前記前方読取結果及び前記後方読取結果の整合結果から前記車両のナンバー情報を判定する、
ナンバープレート判定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ナンバープレート判定システム、ナンバープレート判定装置、及びナンバープレート判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
有料道路で広く普及しているETCシステム(Electronic Toll Collection System:有料道路自動料金収受システム)は、料金所の車線を通行する車両の車載器と料金所に設けられた車線機器とが無線通信することにより、料金所で車両を停止させずにノンストップで料金を収受する。
【0003】
ETCシステムは、車種判別装置を備え、車種判別装置は、通過する車両の車種を判別する。車種判別装置は、車幅センサ、車長センサ、車高センサ、及び車軸センサからの信号、及びナンバープレート(以降、NPと記載する)読取装置からの読取結果の情報を総合して車種を判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-154959号公報
【特許文献2】特開2008-197738号公報
【特許文献3】特開2019-12332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
NP読取装置には、車線を通行する車両のNPを撮影するNP撮影カメラからの画像が送られる。NP読取装置は、画像処理により、NPカメラで撮影された画像からNP画像を検出し、文字認識処理により、NP画像からNP情報を読み取る。よって、NPが汚れて文字が判読不可能な場合は文字認識が不可能となり、NP情報を読み取ることができない。
【0006】
また、NPカメラは、車両が通行する車線に対して、路肩に設置せざるを得ず、どうしても車両の進行方向に対して斜めからの撮影画角となる。このため、車両の凹凸によりNPが隠れてしまう場合、また、車間距離が詰まった結果でNPが隠れてしまう場合、文字認識が不可能となり、NP情報を読み取ることができない。
【0007】
このような状況に対して、車線を通行する車両のNP情報の取得率を高めたいという要望がある。
【0008】
本発明の目的は、車線を通行する車両のNP情報の取得率の向上を図ることができるナンバープレート判定システム、ナンバープレート判定装置、及びナンバープレート判定方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態に係るナンバープレート判定システムは、車両検知器、前方撮影カメラ、後方撮影カメラ、読取部、及び判定部を備える。前記車両検知器は、車線を通過する車両を検知する。前記前方撮影カメラは、前記車両検知器による前記車両の検知タイミングに基づき前記車線に進入する前記車両の前方を撮影する。前記後方撮影カメラは、前記車両検知器による前記車両の検知タイミングに基づき前記車線から退出する前記車両の後方を撮影する。前記読取部は、前記前方撮影カメラの撮影により得られる前方画像に基づき前記車両の前方ナンバープレートから前方ナンバー情報を読み取り前方読取結果を出力し、前記後方撮影カメラの撮影により得られる後方画像に基づき前記車両の後方ナンバープレートから後方ナンバー情報を読み取り後方読取結果を出力する。前記判定部は、前記前方読取結果及び前記後方読取結果の整合結果から前記車両のナンバー情報を判定する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態に係るETCシステムの概略構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るETCシステムの車線機器の概略構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るETCシステムの車線機器の設置例を示す上面図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るNP判定装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るNP読取装置の前方NPカメラ及び後方NPカメラ等の設置例を示す上面図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るNP読取装置の前方NPカメラ及び後方NPカメラの撮影タイミングの第1例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係るNP読取装置の前方NPカメラ及び後方NPカメラの撮影タイミングの第2例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係るNP判定装置によるNP判定の一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、実施形態に係るNP判定装置によるナンバー情報の総合判定の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して実施形態に係るETCシステムの一例について説明する。
[構成]
図1は、実施形態に係るETCシステムの概略構成の一例を示す図である。
図1に示すように、ETCシステムは、中央装置1を備え、各料金所に料金所サーバ2を備え、各車線に車線サーバ3を備え、各車線サーバ3に接続される車線機器4を備える。車線機器4は、各車線に沿って設置される。
【0012】
中央装置1は、各料金所に設置される料金所サーバ2と接続される。所定料金所の料金所サーバ2は、同一の所定料金所の車線サーバ3と接続される。中央装置1は、各料金所の料金所サーバ2との間で各種情報を交換する。例えば、中央装置1は料金所サーバ2へ通行料金テーブルを送信する。
【0013】
また、料金所サーバ2は、車線サーバ3との間で各種情報を交換する。具体的には、料金所サーバ2は車線サーバ3へ通行料金テーブルを送信する。通行料金テーブルは、料金所の区間毎の車種別の通行料金を含む。車線サーバ3は、車線機器4から送信されるセンサデータ等に基づき車線機器4を制御する。なお、センサデータは、通行する車両の検知(車両有り/無し)を含む。
【0014】
ETCシステムを利用する車両5は車載器51を備え、車載器51にETCカード52が挿入される。車載器51は、車載器固有情報を記憶する。ETCカード52は、カード固有情報を含むカード情報を記憶する。
【0015】
車載器51は、入口の料金所の通行時における車線機器4との通信により入口情報を受信し、ETCカード52へ入口情報を書き込む。通行履歴情報の一つである入口情報は、入口料金所を示す料金所識別情報及び入場日時情報(入場時の通信日時情報)を含む。
【0016】
車線機器4は、出口の料金所のレーンに進入する車両の車載器51と無線通信し、車線機器4は、車載器51から送信される車載器固有情報、カード情報、及び入口情報等を受信する。さらに、車線機器4は、受信したこれら情報を車線サーバ3へ送信し、また車線サーバ3から受け取った出口情報を車載器51へ送信する。車載器51は、出口の料金所の通行時における車線機器4との通信により出口情報を受信し、ETCカード52へ出口情報を書き込む。
【0017】
車線サーバ3は、通行履歴情報の一つである出口情報を生成し、出口情報は、車線サーバ3が設置される出口料金所を示す料金所識別情報、出場日時情報(出場時の通信日時情報)、及び通行料金を含む。車線サーバ3は、車線機器4から送信される車種判定結果を受け取り、予め受信した通行料金テーブルを参照し、入口料金所を示す料金所識別情報、入場日時情報、出口料金所を示す料金所識別情報、出場日時情報、及び車種に基づき通行料金を算出する。また、車線サーバ3は、車載器固有情報、カード情報、入口情報、及び出口情報等を含む利用明細を料金所サーバ2へ送信する。料金所サーバ2は、利用明細を受信し、中央装置1へ利用明細を送信する。
【0018】
図2は、実施形態に係るETCシステムの車線機器の概略構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、車線機器4は、インタフェース集約部41、路側表示器42、収受機43、発進制御機44、車線監視カメラ45、アンテナ46、アンテナ47、車種判定部61、車幅センサ62、車高センサ63、車長センサ64、車軸センサ65、及びNP判定装置70を備える。また、車線機器4は、複数の車両検知器を備え、
図2では、そのうちの代表的なものとして、車両検知器S1、車両検知器S2、車両検知器S4を図示する。
【0019】
図3は、実施形態に係るETCシステムの車線機器の設置例を示す上面図である。
図3に示すように、車両が走行する車線49の両サイドには、車線49に沿って延びるアイランド40が対向して配置されている。車両は、これら二つのアイランド40の間の車線49を上流から下流に向かって走行する。また、アイランド40には、複数の車両検知器等が設けられる。
【0020】
車両検知器S1は、車線を挟んで両サイドに配置される発光部と受光部を備える透過センサ式の検知器であり、進入する車両により発光部からの検知光が遮光され受光部で検知光が検知されなくなると第1の車両検知信号(ON)を出力し、車両が退出して受光部で検知光が検知されると第2の車両検知信号(OFF)を出力する。車両検知器S2、車両検知器S4、及び車両検知器73についても同様である。
【0021】
車両検知器S1は、車線49の第1の地点に到達する車両を検知する。車両検知器S2は、第1の地点より下流の第2の地点に到達する車両を検知する。車両検知器S4は、第2の地点より下流の第3の地点に到達する車両を検知する。
【0022】
車幅センサ62は、車線の両側から車両までの距離を検出し、車両までの距離に基づき車幅を検出する。車高センサ63は、垂直方向に延びるセンサであり、車両の高さを検知する。車長センサ64は、車線方向に配置される複数のセンサからの車両検知結果に基づき、車長を検出する。車軸センサ65は、路面に配置される押圧センサ等であり車軸を検知する。
【0023】
車種判定部61は、車幅センサ62、車高センサ63、車長センサ64、車軸センサ65からの信号、及び車両検知器からの車両検知信号に基づき、一台の車幅、車高、車長、車軸を検出し、検出結果に基づき車種を判定し、車種判定結果を出力する。
【0024】
ここで、車種判定部61で判定された車種は、料金収受の車種区分だけでなく、NP情報の読み取りに際し考慮が必要となる車両形状からの車種区分も判定する。具体的には、料金収受の車種区分は、軽自動車、普通車、中型車、特大車と、二輪車といった車両の大きさや重量により区分である。これに対して、車両形状の車種区分は、普通形状車両(前方と後方の両方に同一番号のNP有の車両。以下、「普通車他」という。)、二輪車(後方のみにNP有の車両)、小型特殊(前方のみにNP有の車両)、牽引車(NP前方と後方の両方にあるが、前方と後方が別車両のため、NP情報が一致しない車両)に区分される。
【0025】
NP判定装置70は、車両5のナンバープレート(NP)からNP情報を読み取り、読み取り結果に基づき車両5のNP情報を判定し、NP判定結果を出力する。NP情報の読み取り、及びNP情報の判定については後に詳しく説明する。
【0026】
インタフェース集約部41は、各部からの情報を集約して車線サーバ3へ出力する。また、インタフェース集約部41は、車線サーバ3からの情報を各部へ出力する。例えば、インタフェース集約部41は、車両検知信号を車線サーバ3へ出力する。また、インタフェース集約部41は、車種判定部61からの車種判定結果、及びNP判定装置70からのNP判定結果を車線サーバ3へ出力する。車線サーバ3は、車両検知信号に基づき、車線49上の車両の位置(動き)を検出し、車線機器4の動作を制御する。
【0027】
また、二つのアイランド40には、車線49を跨いで、上流から下流に向かって順に二つのアンテナ設置用ゲートが設けられる。一つ目のアンテナ設置用ゲートには、アンテナ46が設けられる。二つ目のアンテナ設置用ゲートには、アンテナ47が設けられる。これらアンテナ46及びアンテナ47は、車両5の車載器51と通信し、車載器51から送信される各種情報を受信し、また、車載器51に対して各種情報を送信する。
【0028】
入口の料金所の車線機器4においては、アンテナ46及びアンテナ47は、入口情報を車載器51へ送信し、車載器51から送信される車載器固有情報及びカード情報を受信し、インタフェース集約部41へこれら受信した情報を送信する。また、出口の料金所の車線機器4においては、アンテナ46及びアンテナ47は、車載器51から送信される車載器固有情報、カード情報、及び入口情報等を受信し、車載器51へ出口情報等を送信する。また、アンテナ46及びアンテナ47は、車載器51から受信した情報をインタフェース集約部41へ送信する。
【0029】
インタフェース集約部41は、車載器固有情報、カード情報、及び入口情報等を車線サーバ3へ送信する。また、インタフェース集約部41は、車線サーバ3からの各種情報をアンテナ46及びアンテナ47へ送信する。また、インタフェース集約部41は、車線サーバ3から通知される通行料金を路側表示器42及び収受機43へ出力する。
【0030】
路側表示器42は、車両の運転者に対して、インタフェース集約部41から出力される通行料金を表示する。
【0031】
収受機43も、インタフェース集約部41から出力される通行料金を表示する。料金収受員は、現金精算を希望する利用者から現金を受け取り、収受機43で精算処理を実行することができる。収受機43は、現金により精算を実行した場合、現金で精算完了したことを示す精算完了情報を、インタフェース集約部41、車線サーバ3、及び料金所サーバ2を介して中央装置1へ通知する。
【0032】
発進制御機44は、インタフェース集約部41からの発進制御情報(通行許可又は一時停止)に基づき発進制御バーの開閉を制御する。発進制御バーは、閉鎖した状態において車両の通過(料金所からの退出)を物理的に阻止し、開放した状態において車両の通過を許可する。発進制御機44は、インタフェース集約部41からの通行許可に基づき、発進制御バーによる通行阻止の状態から発進制御バーを上げて通行を許可する。また、インタフェース集約部41からの一時停止に基づき、発進制御バーによる通行阻止の状態を維持して通行を阻止する。車線監視カメラ45は、車線49への車両の進入時または退出時に車両を撮影する。
【0033】
続いて、
図4及び
図5を参照して、車線機器のNP判定装置及びNPカメラの設置例について説明する。
図4は、実施形態に係るNP判定装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、NP判定装置70(又はNP判定システム)は、前方用NPカメラ71、後方用NPカメラ72、車両検知器73、画像取得部74、画像処理部75、NP読取部76、及びNP判定部77を備える。
【0034】
図5は、実施形態に係るNP読取装置の前方NPカメラ及び後方NPカメラ等の設置例を示す上面図である。
図5は、
図3に示す車線機器の上面図から、前方用NPカメラ71、後方用NPカメラ72、及び車両検知器73を抜き出した図である。
【0035】
前方用NPカメラ71は、車両検知器73による車両5の検知タイミングに基づき車線に進入する車両5(5a)を撮影し、画像(前方画像)を出力する。前方用NPカメラ71は、車線幅以上の画角を有し、車線内のNPを捉える。前方用NPカメラ71は、NPが撮影できる撮像装置であれば可視光対応カメラであってもよいし、赤外光対応カメラであってもよい。また、前方用NPカメラ71が、照明装置を備えてもよい。
【0036】
後方NPカメラ72は、車両検知器69による車両5の検知タイミングに基づき車線から退出する車両5(5b)を撮影し画像(後方画像)を出力する。後方NPカメラ72は、車線幅以上の画角を有し、車線内のNPを捉える。後方NPカメラ72は、NPが撮影できる撮像装置であれば可視光対応カメラであってもよいし、赤外光対応カメラであってもよい。また、後方NPカメラ72が、照明装置を備えてもよい。
【0037】
画像取得部74は、車両検知器73による車両5(5a)の進入検知タイミングをトリガとする前方撮影タイミングで撮影された前方画像と、退出検知タイミングをトリガとする後方撮影タイミングで撮影された後方画像を取得する。即ち、画像取得部74は、進入検知タイミングをトリガとして取得される前方画像と退出検知タイミングをトリガとして取得される後方画像を同一車両の撮影画像として関連付けて出力する。
【0038】
画像処理部75は、関連付けられた前方画像及び後方画像を対象として、画像処理により、前方画像から前方NP画像を検出し、後方画像から後方NP画像を検出する。
【0039】
NP読取部76は、関連付けられた前方画像及び後方画像を対象として、文字認識処理により、前方NP画像から前方NP情報を読み取り前方NP読取結果を出力し、後方NP画像から後方NP情報を読み取り後方NP読取結果を出力する。
【0040】
NP判定部77は、関連付けられる前方画像及び後方画像のそれぞれに対応する前方NP読取結果及び後方NP読取結果に基づき、総合的に一台の車両のNP情報を判定する。例えば、NP判定部77は、車種判定部61による車種判定結果、前方NP読取結果、及び後方NP読取結果に基づき、総合的に一台の車両のナンバー情報を判定する。NP情報の判定については後に詳しく説明する。
【0041】
[動作]
図6は、実施形態に係るNP読取装置の前方NPカメラ及び後方NPカメラの撮影タイミングの第1例を示す図である。
【0042】
図6に示すように、前方用NPカメラ71は、車両検知器73による車両5の進入検知タイミングをトリガとし、進入検知タイミングに基づく前方撮影タイミングで、車線に進入する車両5(5a)を撮影し、画像を出力する。例えば、前方用NPカメラ71は、車両検知器73による車両検知信号S(ON)のタイミング(OFFからONに切り替わるタイミング)に基づき、車線に進入する車両5(5a)の前方(前面)を撮影し、前方画像を出力する。前方画像は、車両5(5a)の前方を含む。車両5(5a)の前方にNPが取り付けられていれば、前方画像は、NP画像を含む。
【0043】
後方NPカメラ72は、車両検知器69による車両5の退出検知タイミングをトリガとし、検知タイミングに基づく後方撮影タイミング(前方撮影タイミングから所定時間遅延する後方撮影タイミング)で、車線から退出する車両5(5b)を撮影し画像を出力する。例えば、後方NPカメラ72は、車両検知器73による車両検知信号S(OFF)のタイミング(ONからOFFに切り替わるタイミング)に基づき、車線から退出する車両5(5b)の後方(背面)を撮影し、後方画像を出力する。後方画像は、車両5(5b)の後方を含む。車両5(5b)の後方にNPが取り付けられていれば、後方画像は、NP画像を含む。
【0044】
前方用NPカメラ71と後方用NPカメラ72の撮影タイミングに使用する車両検知器73は、同じ検知器を使用する。同じ車両検知器73を使用することで、同一車両の前方と後方を撮影することができる。
【0045】
図7は、実施形態に係るNP読取装置の前方NPカメラ及び後方NPカメラの撮影タイミングの第2例を示す図である。
図6に示す撮影タイミングの第1例では、車両検知器73からの車両検知信号Sに基づく撮影タイミングについて説明したが、
図7に示す撮影タイミングの第2例では、車両検知器73が、車両検知センサ73a及び73bを備え、車両検知センサ73a及び73bからの車両検知信号Sa及びSbに基づく撮影タイミングについて説明する。
【0046】
車両検知センサ73a及び73bは、車線の進行方向に沿って、アイランド40上に設けられる。車両検知センサ73a及び73bは、所定の間隔で車線の上流側から順に設置され、その間隔は最短の車長よりも短く、例えば50cmである。
【0047】
前方用NPカメラ71は、画像取得部74は、車両検知センサ73aからの車両検知信号Sa及び車両検知センサ73bからの車両検知信号Sbに基づき、前方画像を撮影する。同様に、後方用NPカメラ72は、画像取得部74は、車両検知センサ73aからの車両検知信号Sa及び車両検知センサ73bからの車両検知信号Sbに基づき、後方画像を撮影する。
【0048】
例えば、前方用NPカメラ71は、車両検知センサ73aにより車両が検知され且つ車両検知センサ73bにより車両が検知されたタイミングに基づき車両5の前方画像を撮影する。即ち、前方用NPカメラ71は、車両検知信号SaがOFFからONに遷移し、車両検知信号SaがONの状態で、車両検知信号SbがOFFからONに遷移する進入検知タイミングをトリガとして、前方画像を撮影する。
【0049】
後方用NPカメラ72は、車両検知センサ73aによる車両検知が無検知になり且つ車両検知センサ73bによる車両検知が無検知になるタイミングに基づき車両5の後方画像を撮影する。即ち、後方用NPカメラ72は、車両検知信号SaがONからOFFに遷移し、車両検知信号SaがOFFの状態で、車両検知信号SbがONからOFFに遷移する退出検知タイミングをトリガとして、後方画像を撮影する。
【0050】
このように、車両検知センサ73a及び73bからの車両検知信号Sa及びSbを利用することにより、1台の車両の前進進入及び前進退出に対応して、前方用NPカメラ71及び後方用NPカメラ72の撮影タイミングを制御することができる。これにより、1台毎の車両の前方画像と後方画像を取り違えることなく、1台毎の車両の前方画像と後方画像を関連付けることができる。
【0051】
図8は、実施形態に係るNP判定装置によるNP判定の一例を示すフローチャートである。
車両5が車線に進入する前においては、車両検知器73から出力される車両検知信号SはOFFであり、車両5が車線に進入し車両検知器73から出力される車両検知光が車両5により遮蔽されると、車両検知器73から出力される車両検知信号SはONに切り替わる。
【0052】
ST1において、NP判定装置70は、車両検知信号Sの変化を検出する。つまり、NP判定装置70は、車両検知信号SがOFFからONへ変化すること(車両の進入)を検出する。
【0053】
ST2において、車両が侵入してきた場合(YESの場合)は、NP判定装置70は、車両検知信号SがOFFからONへの切り替わりに基づき、車両5の進入を判定する。
【0054】
ST3において、NP判定装置70は、車両5の進入検知のタイミングに基づき、前方用NPカメラ71により車両5の前方を撮影し、画像取得部74により前方画像を取得する。
【0055】
ST4において、NP判定装置70は、画像処理部75により前方画像から前方NP画像を検出し、NP読取部76により前方NP画像から前方NP情報を読み取り前方NP読取結果を出力する。
【0056】
また、ST5において、NP判定装置70は、車両検知信号Sの変化を検出する。つまり、NP判定装置70は、車両検知信号SがONからOFFへ変化すること(車両の退出)を検出する。
【0057】
ST6において、車両の退出の場合(YESの場合)は、NP判定装置70は、車両検知信号SがONからOFFの切り替わりに基づき、車両5の退出を判定する。
【0058】
ST7において、NP判定装置70は、車両5の退出検知のタイミングに基づき、後方用NPカメラ72により車両5の後方を撮影し、画像取得部74により後方画像を取得する。
【0059】
ST8において、NP判定装置70は、画像処理部75により後方画像から後方NP画像を検出し、NP読取部76により後方NP画像から後方NP情報を読み取り後方NP読取結果を出力する。
【0060】
ST9において、NP判定装置70は、前方NP読取結果及び後方NP読取結果の整合結果から総合的に一台の車両のナンバー情報を判定する。例えば、NP判定部77は、車種判定部61による車種判定結果、前方NP読取結果、及び後方NP読取結果に基づき、総合的に一台の車両のナンバー情報を判定する。
【0061】
ST10において、NP判定装置70の運転を終了する場合(YESの場合)は、NP判定装置70は、NP判定を終了する。
【0062】
図9は、実施形態に係るNP判定装置によるナンバー情報の総合判定の一例を説明するための図である。
NP読取部76は、文字認識処理によりNP画像からNP情報を認識しNP情報を読み取る。ここで、NP情報は、所定のNPフォーム(所定の運輸支局名、所定の分類番号、所定の平仮名文字又はアルファベット、1~4桁のナンバー)となっている。前記所定のNPフォームに合致したNP読取結果が得られた場合は、そのNP読取結果は基準を満たす結果となる。逆に、NPフォームに合致したNP読取結果が得られなかった場合は、そのNP読取結果は基準を満たさない結果となる。例えば、NPの汚れや、撮影時の隠れ、違法に取り外されている等により、基準を満たさないNP読取結果が得られることがある。
【0063】
NP判定部77は、前方NP読取結果が基準を満たし、後方NP読取結果も基準を満たし、前方NP読取結果と後方NP読取結果が一致する場合、前方NP読取結果又は後方NP読取結果から一台の車両のナンバー情報を判定する。
【0064】
図9のNo.1~No.4は、車種にかかわらない一般的な判定基準の例である。
【0065】
まず、
図9のNo.1に示すように、NP判定部77は、後方NP読取結果が基準を満たし、前方NP読取結果が基準を満たさない場合、後方NP読取結果から一台の車両のナンバー情報を判定するようにしてもよい。
【0066】
また、
図9のNo.2に示すように、NP判定部77は、前方NP読取結果が基準を満たし、後方NP読取結果が基準を満たさない場合、前方NP読取結果から一台の車両のナンバー情報を判定するようにしてもよい。
【0067】
また、
図9のNo.3に示すように、NP判定部77は、前方NP読取結果が基準を満たし、後方NP読取結果も基準を満たし、前方NP読取結果と後方NP読取結果が不一致の場合、前方NP読取結果から一台の車両のナンバー情報を判定するようにしてもよい。
【0068】
また、
図9のNo.4に示すように、NP判定部77は、前方NP読取結果が基準を満たさず、後方NP読取結果も基準を満たさない場合、不正通行を判定するようにしてもよい。
【0069】
また、NP判定部77は、車種判定部61で判定された車種判定結果に応じた判定方法を選択し、車種に応じた判定方法に従い前方読取結果及び後方読取結果に基づき一台の車両のナンバー情報を判定するようにしてもよい。
【0070】
図9のNo.5~No.8は、車両形状に応じた車種区分に応じた判定方法の例である。
【0071】
まず、
図9のNo.5は、車種判定結果が普通車他を示す場合の判定方法(以下、「普通車他判定方法」というである。即ち、NP判定部77は、車種判定結果が普通車他を示し、前方NP読取結果が基準を満たし、後方NP読取結果も基準を満たし、前方NP読取結果と後方NP読取結果が一致する場合、前方NP読取結果から一台の車両のナンバー情報を判定するようにしてもよい。また、このケースでは、NP判定部77は、前方NP読取結果と後方NP読取結果が不一致の場合、不正通行を判定するようにしてもよい。
【0072】
また、
図9のNo.6は、車種判定結果が二輪車を示す場合の判定方法(以下、「二輪車判定方法」という。)である。即ち、NP判定部77は、車種判定結果が二輪車の場合は、前方NP読取結果が基準を満たさず、後方NP読取結果が基準を満たすため、後方NP読取結果から一台の車両のナンバー情報を判定する。
【0073】
また、
図9のNo.7は、車種判定結果が小型特殊を示す場合の判定方法(以下、「小型特殊判定方法」という。)である。即ち、NP判定部77は、車種判定結果が小型特殊の場合、前方NP読取結果が基準を満たし、後方NP読取結果が基準を満たさないため、前方NP読取結果から一台の車両のナンバー情報を判定する。
【0074】
また、
図9のNo.8は、車種判定結果が牽引車を示す場合の判定方法(以下、「牽引車判定方法」という。)である。即ち、NP判定部77は、車種判定結果が牽引車の場合、前方NP読取結果が基準を満たし、後方NP読取結果も基準を満たすが、前方NP読取結果と後方NP読取結果が不一致となる。このため、前方NP読取結果を当該車両のナンバー情報を判定する。
【0075】
以上説明した実施形態に係るETCシステムによれば、車線を通行する車両のNP情報の取得率の向上を図ることができる。
車両前方からのみNPを撮影する方式、又は車両後方からNPを撮影する方式では、前方のNP又は後方のNPが汚れている、又は車両の凹凸や車間距離が極端に短く前方又は後方のNPが隠れているケースにおいて、NP情報を取得できないことがあった。
実施形態に係るETCシステムによれば、前方用NPカメラ71で撮影される前方画像から前方NP画像を検出し、前方NP画像から前方NP情報を読み取り、また、後方用NPカメラ72で撮影される後方画像から後方NP画像を検出し、後方NP画像から後方NP情報を読み取り、これら前方NP情報及び後方NP情報から総合的に一台の車両のNP情報を判定する。これにより、NP情報の取得率の向上を図ることができる。
【0076】
また、実施形態に係るETCシステムによれば、前方用NPカメラ71、後方用NPカメラ72、及び車両検知器73の設置位置と、車両検知器73による車両検知に基づく前方用NPカメラ71及び後方用NPカメラ72の撮影タイミングにより、同一車両から取得される前方画像と後方画像を関連付け、同一車両のNP情報を正しく判定することができる。
【0077】
また、実施形態に係るETCシステムによれば、車種判定結果を併用することにより、車種に応じて適切にNP情報を判定することができる。例えば、牽引構造を有した車両では前方NP情報と後方NP情報が一致しないが、このようなケースでも牽引構造を有した車両のNP情報を適切に判定することができる。
【0078】
また、本実施形態では、
図5に示すように、同じアイランド40上に前方用NPカメラ71及び後方NPカメラ72を設置するケースについて説明するが、前方用NPカメラ71及び後方NPカメラ72を異なるアイランド40上に設置してもよい。例えば、
図5の上部のアイランド40に前方用NPカメラ71を設置し、下部のアイランド40に後方NPカメラ72を設置する。このようなカメラ配置により、一台の車両のNP情報の取得率向上を図ることができる。
【0079】
また、本実施形態では、車両検知器73の車両検知タイミングに基づき、前方用NPカメラ71が前方画像を撮影し、後方NPカメラ72が後方画像を撮影するケースについて説明したが、車両検知器S1、車幅センサ62、車高センサ63、又は車長センサ64からの検知信号を利用し、前方用NPカメラ71及び後方NPカメラ72の撮影タイミングを制御するようにしてもよい。この場合、車両検知器73を省略することができ、設備コストの低減を図ることができる。
【0080】
なお、本実施形態では、ETCシステムにおけるNP情報の取得について説明したが、本実施形態で説明したNP情報の取得処理は、ETC対応車両に限らず、非ETC対応車両にも適用することができる。
【0081】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0082】
1…中央装置
2…料金所サーバ
3…車線サーバ
4…車線機器
5、5a、5b…車両
40…アイランド
41…インタフェース集約部
42…路側表示器
43…収受機
44…発進制御機
45…車線監視カメラ
46…アンテナ
47…アンテナ
49…車線
51…車載器
52…カード
61…車種判定部
62…車幅センサ
63…車高センサ
64…車長センサ
65…車軸センサ
69…車両検知器
70…NP判定装置
71…前方用NPカメラ
72…後方用NPカメラ
73…車両検知器
74…画像取得部
75…画像処理部
76…NP読取部
77…NP判定部