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特開2023-63317ラジアル超音波ポート及びフラッシュポートのために調節可能な機構を設けるための装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023063317
(43)【公開日】2023-05-09
(54)【発明の名称】ラジアル超音波ポート及びフラッシュポートのために調節可能な機構を設けるための装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/12 20060101AFI20230427BHJP
【FI】
A61B8/12
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023022437
(22)【出願日】2023-02-16
(62)【分割の表示】P 2021557402の分割
【原出願日】2020-05-15
(31)【優先権主張番号】62/849,311
(32)【優先日】2019-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/849,649
(32)【優先日】2019-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/849,307
(32)【優先日】2019-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】506192652
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC SCIMED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ウォルシュ、ケビン
(72)【発明者】
【氏名】ギャリティ、ダグラス ダブリュ.
(57)【要約】
【課題】プローブアセンブリ、それらのシステム及び使用方法を提供する。
【解決手段】本発明は、医療機器の分野に関する。より詳細には、本発明は、患者の体内のラジアル超音波プローブの横方向及び軸方向の位置決めのための調節可能な超音波ポート及びフラッシュポートを備えたアセンブリに関する。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部チャンバを画定するハウジングと、
前記ハウジングの近位部分内に形成され、かつ、前記内部チャンバと同一の広がりを有する超音波ポートと、
前記ハウジングの中央部分に沿って配置されるフラッシュポートであって、前記フラッシュポートは、前記フラッシュポートを貫通して延びる流体チャンネルを形成し、前記流体チャンネルは、内部チャンバと同一の広がりを有する、前記フラッシュポートと、
前記ハウジングの遠位部分の周りに配置された継手と
を備え、
前記ハウジングは、前記継手に対して回転して前記継手に対するフラッシュポートの軸方向の位置を変更する、調節可能なプローブアセンブリ。
【請求項2】
前記ハウジングの遠位部分の外面は、前記継手の内面に摩擦的に係合する表面要素を含む、請求項1に記載の調節可能なプローブアセンブリ。
【請求項3】
前記継手は突起を含む、請求項1または2に記載の調節可能なプローブアセンブリ。
【請求項4】
前記内部チャンバの遠位部分内に配置された第1のシールと、前記内部チャンバの近位部分内に配置された第2のシールとをさらに備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の調節可能なプローブアセンブリ。
【請求項5】
前記内部チャンバの近位部分内であり、かつ、前記第2のシールの近位側に配置されたベアリングをさらに備える、請求項4に記載の調節可能なプローブアセンブリ。
【請求項6】
前記ハウジング及び前記超音波ポートは、前記ハウジング及び前記超音波ポート内を通過するラジアル超音波プローブを受承する、請求項5に記載の調節可能なプローブアセンブリ。
【請求項7】
前記ベアリングは、前記ラジアル超音波プローブの回転を支持する、請求項6に記載の調節可能なプローブアセンブリ。
【請求項8】
前記ラジアル超音波プローブは駆動ケーブルを含み、前記駆動ケーブルは前記超音波ポートの中を通過して延びて前記ベアリングによって支持される、請求項7に記載の調節可能なプローブアセンブリ。
【請求項9】
前記ラジアル超音波プローブはシースを含み、前記シースの近位端は、前記ハウジング内に前記第1のシールと前記第2のシールとの間に配置される、請求項8に記載の調節可能なプローブアセンブリ。
【請求項10】
前記ハウジングは、前記継手に対して回転されて前記ラジアル超音波プローブの軸方向の位置を変更し、前記ハウジングの近位部分は、前記ハウジングの残りの部分に対して回転されて前記ラジアル超音波プローブの軸方向の位置を変更する、請求項9に記載の調節可能なプローブアセンブリ。
【請求項11】
カテーテルのハンドルと、
前記ハンドルに取り付けられ、前記ハンドルに対して横方向及び軸方向に移動される、調節可能なプローブアセンブリと、
前記調節可能なプローブアセンブリ、前記ハンドル、及びカテーテルのシャフトの中を通過して延びるラジアル超音波プローブと
を備える、システム。
【請求項12】
前記調節可能なプローブアセンブリは、内部チャンバを画定するハウジング、前記ハウジングの近位部分内に形成された超音波ポート、及び前記ハウジングの中央部分に沿って配置されたフラッシュポートを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記ラジアル超音波プローブは駆動ケーブルを含み、前記駆動ケーブルは超音波ポートの中を通過して延びる、請求項11または12に記載のシステム。
【請求項14】
前記フラッシュポートは、内部チャンバの中に前記ラジアル超音波プローブのシースの中を通過して流体を搬送する流体チャンネルを含む、請求項12又は13に記載のシステム。
【請求項15】
前記内部チャンバの遠位部分内に配置された第1のシールと、前記内部チャンバの近位部分内に配置された第2のシールとをさらに備え、前記第1及び前記第2のシールは、前記フラッシュポートの中を通過して導入された流体が前記内部チャンバから流出することを防止する、請求項12~14のいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器の分野に関する。より詳細には、本発明は、患者内のラジアル超音波プローブの横方向及び軸方向の位置決めのための調節可能な超音波ポート及びフラッシュポートを備えたアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
ラジアル超音波カテーテル用のポートは、肺の末梢部位内の肺結節の視覚的な画像化を行いつつラジアル超音波プローブ用のポート及び/又はラジアル超音波プローブ用のポートを収容するラジアル超音波カテーテルの1つ以上のルーメン内を通過して流体をフラッシュするためのポートを再配置するという能力を欠いている場合がある。
【0003】
本発明の調節可能なアセンブリ、システム、及びそれらの使用方法によって様々な有利な医学的結果が実現され得る。
【発明の概要】
【0004】
一態様において、本発明は、内部チャンバを画定するハウジングを備えた調節可能なプローブアセンブリに関する。超音波ポートは、ハウジングの近位部分内に形成される。超音波ポートは、内部チャンバと同一の広がりを有する。フラッシュポートは、ハウジングの中央部分に沿って配置される。フラッシュポートは、フラッシュポートを貫通する流体チャンネルを画定する。流体チャンネルは、内部チャンバと同一の広がりを有する。継手は、ハウジングの遠位部分の周りに配置される。ハウジングは、継手に対して回転して継手に対するフラッシュポートの軸方向の位置を変更するように構成される。
【0005】
説明した実施形態及び別の実施形態では、ハウジングの遠位部分の外面は、継手の内面に対して摩擦的に係合する表面要素を含む。継手は突起を含む。第1のシールは、内部チャンバの遠位部分内に配置される。第2のシールは、内部チャンバの近位部分内に配置される。ベアリングは、内部チャンバの近位部分内であって、かつ、第2のシールの近位側に配置される。ハウジング及び超音波ポートは、ハウジング及び超音波ポートの中を通過してラジアル超音波プローブを受承するように構成される。ベアリングはラジアル超音波プローブの回転を支持するように構成される。ラジアル超音波プローブは駆動ケーブルを含む。駆動ケーブルは、超音波ポートを貫通して延びてベアリングによって支持される。ラジアル超音波プローブはシースを含む。シースの近位端は、第1のシールと第2のシールの間でハウジング内に配置される。ハウジングは、ラジアル超音波プローブの軸方向の位置を変更するために継手に対して回転されるように構成される。ハウジングの近位部分は、ハウジングの残りの部分に対して回転されてラジアル超音波プローブの軸方向の位置を変更するように構成される。
【0006】
別の態様では、本発明は、カテーテルのハンドルを含むシステムに関する。調節可能なプローブアセンブリは、ハンドルに取り付けられる。調節可能なプローブアセンブリは、ハンドルに対して横方向及び軸方向に移動するように構成される。ラジアル超音波プローブは調節可能なプローブアセンブリ、ハンドル及びカテーテルのシャフトの中を通過して延びる。
【0007】
説明した実施形態及び別の実施形態では、調節可能なプローブアセンブリは、内部チャンバを画定するハウジングを含む。超音波ポートは、ハウジングの近位部分内に形成される。フラッシュポートは、ハウジングの中央部分に沿って配置される。ラジアル超音波プローブは駆動ケーブルを含む。駆動ケーブルは超音波ポートの中を通過して延びる。フラッシュポートは、内部チャンバの中に、ラジアル超音波プローブのシースの中を通過して流体を搬送するように構成された流体チャンネルを含む。第1のシールは、内部チャンバの遠位部分内に配置される。第2のシールは、内部チャンバの近位部分内に配置される。第1及び第2のシールは、フラッシュポートの中を通って導入された流体が内部チャンバから流出することを防止する。
【0008】
さらに別の態様では、本発明は、調節可能なプローブアセンブリをカテーテルのハンドルに取り付ける工程を含む方法に関し、調節可能なプローブアセンブリに取り付けられたラジアル超音波プローブは、カテーテルのハンドル及びシャフトの中を通過して延びる。調節可能なプローブアセンブリの横方向の位置は、ハンドルに対して調節することができる。調節可能なプローブアセンブリの軸方向の位置は、ハンドルに対して調節することができる。
【0009】
説明した実施形態及び他の実施形態では、調節可能なプローブアセンブリの横方向の位置は、カテーテルシャフトのルーメン内の放射状超音波プローブの横方向位置を変更するためにハンドルに対して再調節される。調節可能なプローブアセンブリのハウジングは、カテーテルのルーメン内で放射状超音波プローブを回転させるために、ハンドルに対して回転される。調節可能なプローブアセンブリのハウジングは、ハンドルに対してハウジングの中央部分に沿って配置されたフラッシュポートの軸方向の位置を変更するために、ハンドルに対して回転される。流体は、フラッシュポートの中を通過して調節可能なプローブアセンブリの内部チャンバに導入される。
【0010】
本発明の非限定的な実施形態は添付の図面を参照して例示することを目的として説明されており、図面は概略的であって縮尺通りに描かれることを意図されていない。図面では、図に示された同一又はほぼ同一の構成要素はそれぞれ、通常、単一の数字で表されている。明確性のために、すべての構成要素がすべての図面でラベル付けされているわけではなく、当業者が開示を理解できるようにするために図解が必要でない場合には、各実施形態のすべての構成要素が示されているわけでもない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1A】本発明の一実施形態にかかる調節可能なプローブアセンブリを示す斜視図。
図1B】本発明の一実施形態にかかる調節可能なプローブアセンブリを示す断面図。
図2A】本発明の一実施形態にかかる調節可能なプローブアセンブリ内に配置されたラジアル超音波プローブを示す斜視図。
図2B】本発明の一実施形態にかかる調節可能なプローブアセンブリ内に配置されたラジアル超音波プローブを示す断面図。
図3A】本発明の一実施形態にかかるラジアル超音波及び針生検機能を備えたカテーテルのハンドルに取り付けられた調節可能なプローブアセンブリを示す断面図。
図3B】本発明の一実施形態にかかるラジアル超音波及び針生検機能を備えたカテーテルのハンドルに取り付けられた調節可能なプローブアセンブリを示す斜視図。
図3C】本発明の一実施形態にかかるラジアル超音波及び針生検機能を備えたカテーテルのハンドルに取り付けられた調節可能なプローブアセンブリを示す斜視図。
図3D】本発明の一実施形態にかかるラジアル超音波及び針生検機能を備えたカテーテルのハンドルに取り付けられた調節可能なプローブアセンブリを示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、本明細書に記載の特定の実施形態に限定されない。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、添付の特許請求の範囲を超えて限定することを意図していない。別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術的用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解される意味と同一の意味を有する。
【0013】
本発明の実施形態はプローブアセンブリ、それらのシステム及び使用方法、特には、末梢の肺結節を視覚的に画像化しつつ、ラジアル超音波プローブ及び/又はフラッシュポートの横方向及び/又は軸方向の再配置を可能にするように構成された調節可能な超音波ポート及び/又はフラッシュポートを含む漏れ防止アセンブリを特に参照して説明されているが、そのようなプローブアセンブリ、システム、及び方法を使用して、様々な異なる体管腔及び/又は体内の通路内の様々な組織を視覚化して操作できることを理解されたい。
【0014】
本明細書で使用される場合、単数形「a(ひとつ)」、「an(ひとつ)」、及び「the(その)」は、文脈が明らかに他のことを示さない限り、複数形も含むことを意図している。本明細書で使用される場合には、「comprise(備える)」及び/又は「comprising(備えている)」、又は「include(含む)」及び/又は「including(含んでいる)」という用語は、記載された特徴、領域、工程の要素及び/又は構成要素の存在を特定するものであるが、1つ以上の別の特徴、領域、整数、工程、操作、要素、構成要素及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除するものではない。
【0015】
本明細書で使用される場合、「遠位」という用語は、装置を患者の体内に導入するときに医療専門家又は医師から最も遠い端を指し、「近位」という用語は、装置を患者の体内に導入するときに医療専門家又は医師に最も近い端を指す。
【0016】
様々な実施形態において、本発明は、一般に、気管支ラジアル超音波システムと共に使用するように構成され、アクセスが困難な肺結節のリアルタイムの画像化及び標的化ができる調節可能な漏れ防止プローブアセンブリに関する。例えば、調節可能なプローブアセンブリは、医師が、肺の末梢部位内で気管支ラジアル超音波システム(例えば超音波プローブ、フラッシュポート及び/又はプローブアセンブリ)を横方向(例えば、長手方向軸に沿って)及び/又は軸方向に(例えば、長手方向軸の周り又は長手方向軸を中心として)配置/再配置することを可能にしつつ、漏れ防止シールを維持してラジアル超音波プローブのルーメンの中を通過して流体を同時にフラッシュするように構成された、調節可能な当音波ポート及びフラッシュポートを含む。
【0017】
図1A-1Bについて、一実施形態では、本発明の調節可能なプローブアセンブリ100は、内部チャンバ111を画定するハウジング110を含む。超音波ポート112(例えば第1のポート)は、ハウジング110の近位部分内に形成され、又はハウジング110の近位部分内を貫通して延びる。様々な実施形態において、超音波ポート112は、内部チャンバ111と同一の広がりを有する(例えば、ほぼ整合する)。フラッシュポート104を貫通する流体チャンネル115を画定するフラッシュポート114(例えば第2のポート)は、ハウジング110の中央部分に沿って配置される(例えば、取り付けられ、一体的に形成される)。継手116は、ハウジング110の遠位部分の周りに配置される。様々な実施形態では、ハウジング110は、継手116内で360度回転(例えば軸方向に移動)して調節可能なアセンブリ100の長手方向軸に対してフラッシュポート114の位置を変更したり、ハウジング110の中を通過して延びるラジアル超音波プローブを回転(例えばラジアル超音波プローブの軸方向の位置を変更する)させたりするように構成される(以下で説明する)。ハウジングの遠位部分の外面は、継手116の対応する内面に対して摩擦的に係合するように構成された表面要素118を含む。非限定的な例として、表面要素は、閾値レベルの回転力(例えば、医師の手によって付与される十分な量の力)がハウジング110に付与されるまで、継手116に対してハウジング110の軸方向の位置を維持又はロックするように構成されたゴムシール又はOリングを含む。様々な実施形態において、ハウジング110及び/又はフラッシュポート114の外面は、例えば、濡れた手袋を着用しているときなど、医師がハウジング110を操作するために十分な把持性を設けるために滑り止め表面(例えばオーバーモールド、又はゴムでコーティングされたもの)を含んでもよい。アーム、すなわち突起120は、継手116の外面から延びて、ラジアル超音波及び針生検機能を備えたカテーテルのハンドル140(図3A)内にプローブアセンブリのハウジングを固定又はロックし得る。
【0018】
一実施形態では、第1のシール122(例えばOリング)は、内部チャンバ111の遠位部分内(例えば、ハウジング110の遠位開口部の近位側)に配置され、第2のシール124は、内部チャンバ111の近位部分内(例えばハウジング110の近位開口部の遠位側)に配置される。第1及び第2のシール122,124は、フラッシュポート114の流体チャンネル115の中を通過して導入された(例えば、フラッシュされた)流体が内部チャンバ111から流出する(例えば、第1のシール122を越えて遠位方向に又は第2のシールを超えて近位方向に流れる/漏れる)ことを防止するように構成される。ベアリング126は、第2のシール124の近位側の内部チャンバ111の近位部分内に配置される。様々な実施形態では、ハウジング110及び超音波ポート112は、ハウジング110及び超音波ポート112の中を通るラジアル超音波プローブ130の近位部分を受承するように構成される(図2A~2B)。ベアリング126は、ラジアル超音波プローブ130の外面を受承して、ハウジング110内でラジアル超音波プローブ130の回転を支持/促進するように構成される。
【0019】
図2A~2Bに示すように、一実施形態では、ラジアル超音波プローブ130の近位部分は、ハウジング110の超音波ポート112及び内部チャンバ111の中を通過して延びる。様々な実施形態において、ラジアル超音波プローブ130は、シース134内に回転可能に配置された駆動ケーブル132を含む。ラジアル超音波トランスデューサ(図示せず)は、例えば、体管腔内における超音波画像を提供するために、駆動ケーブル132の遠位端に取り付けられる。駆動ケーブル132の近位部分は、内部チャンバ111などのプローブアセンブリ100内を通過して、及び、ハウジング110の近位端を越えて延びて、外部モーター駆動ユニット(MDU)に接続する。さらに、シース134の近位端は、シース134の開放近位端が第1及び第2のシール122,124の間に配置されるように内部チャンバ111内に延びる。ラジアル超音波プローブの遠位部分(例えば、駆動ケーブル132及びシース134)は、例えば、ラジアル超音波及び針生検機能を備えたカテーテルのハンドル140及びカテーテルハンドルに取り付けられたデュアルルーメンシャフト(図示せず)のルーメンを貫通してハウジング110の遠位端を越えて延びる。MDUは、内部チャンバ111内及びシース134の全長にわたって必要な高速回転で駆動ケーブル132を回転させて、ラジアル超音波トランスデューサに必要な高速回転を付与する。様々な実施形態では、ベアリング126は、ラジアル超音波プローブ130内を通過して(駆動ケーブル132に沿って/介して)伝播される超音波信号を妨害又は破壊する可能性のある、ハウジング110に作用するノイズ、振動、又は他の外力を減衰、絶縁、又は他の方法で最小化するように構成される。追加的にまたは代替的に、例えば超音波ポート112を含むハウジングの近位部分はラジアル超音波プローブ130(例えばシース134及び/又は駆動ケーブル132)の近位部分の屈曲又はねじれを排除又は低減したり、超音波画像の品質を損なう又は悪影響を与える可能性のある外力を弱めたりするように構成された支持構造を含む。
【0020】
図3A~3Dについて、一実施形態では、本発明のシステム200は、ラジアル超音波及び針生検機能を備えたカテーテルのハンドル140内に配置された調節可能なプローブアセンブリ100を含む。ラジアル超音波プローブ130は、ハウジング110内を通過して延びて、ラジアル超音波プローブの駆動ケーブルが外部MDUに接続され、ラジアル超音波プローブの遠位部分はハンドル140の遠位端に取り付けられたカテーテル(図示せず)のシャフト(例えば、デュアルルーメンシャフト)内を通過して延びる。様々な実施形態では、デュアルルーメンカテーテルは、内視鏡のワーキングチャンネルの中を通過して、例えば患者の体管腔内に延びる。様々な実施形態では、調節可能なプローブアセンブリ100は、ハンドル140に対して(例えば、内部で)横方向及び/又は軸方向に移動するように構成される。例えば、アーム又は突起120は、ハンドル140の内壁から延びる第1及び第2の表面要素142,144の間に配置される。様々な実施形態では、第1の表面要素142は、対応するロックボタン/タブを受承するように構成された開口部を形成してハンドル140に対応する針スライダーを所定の位置にロックし、表面144は、プローブアセンブリが近位方向にハンドルから外れる、ハンドルの境界である。ハンドル140内のプローブアセンブリ100の横方向の位置は、第1及び第2の表面要素142,144の間でハウジング110を遠位方向及び近位方向に移動(例えば、摺動)させることによって変更できる。様々な実施形態では、ハンドル140内のプローブアセンブリの横方向の位置は、デュアルルーメンカテーテルのルーメンの端部を通過して遠位方向に延びるラジアル超音波プローブの所望の長さを設ける(例えば、設定する)。例えばハンドル140内のプローブアセンブリ100の横方向の位置は、ラジアル超音波プローブが収容されているカテーテルのシャフト(例えば、デュアル-ルーメンシャフト)の遠位端に対してラジアル超音波プローブの遠位端でのラジアル超音波トランスデューサの位置を変化するように設定又は調節できる。一実施形態では、ハンドル140内のプローブアセンブリ110の横方向の位置を変更/調節する能力は、医師が、内視鏡のワーキングチャンネル内でカテーテルハンドルの位置又はハンドル140のデュアルルーメンカテーテルが貫通して延びる内視鏡自体の位置を調節/変更することなくカテーテルのデュアルルーメンカテーテル内で及びデュアルルーメンカテーテルから延びるラジアル超音波プローブの横方向の制御を微調整することを可能にする(例えば、標的の肺結節に対するラジアル超音波プローブの位置を調節する)。様々な実施形態では、固定ねじ又は別のロック部材(図示せず)は、ハンドル140の壁を貫通して延びて継手116の外面に係合/接触して、ハウジング110をハンドル140内の所望の横方向の位置にロック/固定することができる。ラジアル超音波トランスデューサセットの位置(例えば、デュアルルーメンカテーテルの遠位端に対して)で、ハンドル140及びそれに取り付けられたプローブアセンブリ100は、遠位方向に前進されたり、近位方向に後退されたりして、内視鏡ワーキングチャンネルの中に/内視鏡ワーキングチャンネルの中を通過してデュアルルーメンカテーテルを遠位方向に前進させたり、近位方向に後退させたりして、例えば、ラジアル超音波トランスデューサを超音波のガイダンスを用いて肺の末梢の部位の中に前進させる。さらに、ハウジング110は、ハンドル140に対して回転されて、デュアルルーメンカテーテル内のラジアル超音波プローブを軸方向に回転させる。ハウジングの近位部分(例えば超音波ポート112を画定する)はまた、ハウジング110の残りの部分(例えばフラッシュポート114及び継手116など)とは独立して回転されて、デュアルルーメンカテーテル内でラジアル超音波プローブを回転することができる。ハウジング110とのフラッシュポート114の軸方向の回転は、流体がチャンネル115の中を通過して内部チャンバ111及びシース134の中を通ってフラッシュされるように、フラッシュポート114を、医師がアクセス可能な位置に向けることができる。一実施形態では、フラッシュポート114の近位端は、流体を流体チャンネル115の中を通過して内部チャンバ111の中に、及び、シース134の中に流体をフラッシュするように構成された流体源150(図3B~3C)を受承するように構成される。様々な実施形態では、第1及び第2のシール122,124は、ハウジング110がハンドル140内で横方向及び/又は軸方向に移動するときに、流体がハウジング110から流出する(例えば、漏れる)ことを防止する。本明細書で使用できる別の調節可能な超音波ポート及びフラッシュポートの技術、特徴、及び/又は構成要素は、本願と同日付で出願され、参照によりその全体が本明細書に援用される、「器具取付具を用いて直接視覚化するために肺の周辺領域にアクセスするための装置」という表題の米国非仮特許出願、弁護士整理番号8150.0581に、及び/又は本願と同日付で出願され、参照によりその全体が本明細書に援用される、「医療用画像化装置、システム、及び方法」という表題の米国非仮特許出願、弁護士整理番号8150.0746に開示されている。
【0021】
本明細書に開示されかつ特許請求されたすべての装置及び/又は方法は、本明細書に照らして過度の実験なしに製造し及び実行することができる。本発明の装置及び方法は、好ましい実施形態に関して説明されているが、本発明の概念、趣旨、及び範囲から逸脱することなく、本明細書に開示された装置及び/又は方法、並びに工程又は工程の順序に変更を適用できることは当業者であれば理解できる。当業者に明らかなそのようなすべての類似する代替及び変更は、添付の特許請求の範囲によって定義されは本発明の趣旨、範囲及び概念の範囲内であると見なされる。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
【手続補正書】
【提出日】2023-03-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテルのハンドルと、
前記ハンドルに取り付けられ、前記ハンドルに対して横断方向及び軸線方向に移動するように構成された調節可能プローブアセンブリと、
前記調節可能プローブアセンブリ内、前記ハンドル内、及び前記カテーテルのシャフト内を通って延びるラジアル超音波プローブと、
を備える、システム。
【請求項2】
前記調節可能プローブアセンブリは、内部チャンバを画定するハウジングと、前記ハウジングの近位部分内に形成された超音波ポートと、前記ハウジングの中央部分に沿って配置されたフラッシュポートとを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ラジアル超音波プローブは、前記超音波ポート内を通って延びる駆動ケーブルを含む、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記フラッシュポートは、前記内部チャンバの中に且つ前記ラジアル超音波プローブのシース内を通って流体を送達する、流体チャンネルを含む、請求項2または3に記載のシステム。
【請求項5】
前記内部チャンバの遠位部内に配置された第1のシール、及び前記内部チャンバの近位部内に配置された第2のシールをさらに備え、前記第1、及び前記第2のシールは、前記フラッシュポート内に導入された流体が前記内部チャンバから漏れることを防止する、請求項2~4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
前記調節可能プローブアセンブリが
内部チャンバを画定するハウジングと、
前記ハウジングの近位部分内に形成され、前記内部チャンバに連通する超音波ポートと、
前記ハウジングの中央部分に沿って配置されるフラッシュポートであって、内部を貫通して延びて前記内部チャンバに連通する流体チャンネルを画定する、前記フラッシュポートと、
前記ハウジングの遠位部分の周囲に配置された継手と
を備え、
前記ハウジングは、前記継手に対する前記フラッシュポートの軸線方向の位置を変更するために前記継手に対して回動するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記ハウジングの前記遠位部分の外面は、前記継手の内面に摩擦係合するように構成された表面要素を備える、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記継手は、突出を含む、請求項6または7に記載のシステム。
【請求項9】
前記内部チャンバの遠位部内に配置された第1のシール、及び前記内部チャンバの近位部内に配置された第2のシールをさらに備える、請求項6~8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記内部チャンバの近位部内で、且つ前記第2のシールの近位側に配置されたベアリングをさらに備える、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記ハウジング及び前記超音波ポートは、内部を通って延びるラジアル超音波プローブを受け入れるように構成されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記ベアリングは、前記ラジアル超音波プローブの回動を支援するように構成されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記ラジアル超音波プローブは、駆動ケーブルを含み、前記駆動ケーブルは前記超音波ポートの中を通って延び、且つ前記ベアリングによって支持されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記ラジアル超音波プローブはシースを含み、前記シースの近位端は、前記第1、及び第2のシールの間において前記ハウジング内に配置されている、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記ハウジングは、前記ラジアル超音波プローブの軸線方向の位置を変更するために前記継手に対して回動するように構成されており、前記ハウジングの前記近位部分は、前記ラジアル超音波プローブの軸線方向の位置を変更するために、前記ハウジングの残りの部分に対して回動するように構成されている、請求項14に記載のシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
本明細書に開示されかつ特許請求されたすべての装置及び/又は方法は、本明細書に照らして過度の実験なしに製造し及び実行することができる。本発明の装置及び方法は、好ましい実施形態に関して説明されているが、本発明の概念、趣旨、及び範囲から逸脱することなく、本明細書に開示された装置及び/又は方法、並びに工程又は工程の順序に変更を適用できることは当業者であれば理解できる。当業者に明らかなそのようなすべての類似する代替及び変更は、添付の特許請求の範囲によって定義されは本発明の趣旨、範囲及び概念の範囲内であると見なされる。
(付記)
(付記1)
内部チャンバを画定するハウジングと、
前記ハウジングの近位部分内に形成され、かつ、前記内部チャンバと同一の広がりを有する超音波ポートと、前記ハウジングの中央部分に沿って配置されるフラッシュポートであって、前記フラッシュポートは、前記フラッシュポートを貫通して延びる流体チャンネルを形成し、前記流体チャンネルは、内部チャンバと同一の広がりを有する、前記フラッシュポートと、
前記ハウジングの遠位部分の周りに配置された継手と
を備え、
前記ハウジングは、前記継手に対して回転して前記継手に対するフラッシュポートの軸方向の位置を変更する、調節可能なプローブアセンブリ。
(付記2)
前記ハウジングの遠位部分の外面は、前記継手の内面に摩擦的に係合する表面要素を含む、付記1に記載の調節可能なプローブアセンブリ。
(付記3)
前記継手は突起を含む、付記1または2に記載の調節可能なプローブアセンブリ。
(付記4)
前記内部チャンバの遠位部分内に配置された第1のシールと、前記内部チャンバの近位部分内に配置された第2のシールとをさらに備える、付記1~3のいずれか1つに記載の調節可能なプローブアセンブリ。
(付記5)
前記内部チャンバの近位部分内であり、かつ、前記第2のシールの近位側に配置されたベアリングをさらに備える、付記4に記載の調節可能なプローブアセンブリ。
(付記6)
前記ハウジング及び前記超音波ポートは、前記ハウジング及び前記超音波ポート内を通過するラジアル超音波プローブを受承する、付記5に記載の調節可能なプローブアセンブリ。
(付記7)
前記ベアリングは、前記ラジアル超音波プローブの回転を支持する、付記6に記載の調節可能なプローブアセンブリ。
(付記8)
前記ラジアル超音波プローブは駆動ケーブルを含み、前記駆動ケーブルは前記超音波ポートの中を通過して延びて前記ベアリングによって支持される、付記7に記載の調節可能なプローブアセンブリ。
(付記9)
前記ラジアル超音波プローブはシースを含み、前記シースの近位端は、前記ハウジング内に前記第1のシールと前記第2のシールとの間に配置される、付記8に記載の調節可能なプローブアセンブリ。
(付記10)
前記ハウジングは、前記継手に対して回転されて前記ラジアル超音波プローブの軸方向の位置を変更し、前記ハウジングの近位部分は、前記ハウジングの残りの部分に対して回転されて前記ラジアル超音波プローブの軸方向の位置を変更する、付記9に記載の調節可能なプローブアセンブリ。
(付記11)
カテーテルのハンドルと、
前記ハンドルに取り付けられ、前記ハンドルに対して横方向及び軸方向に移動される、調節可能なプローブアセンブリと、
前記調節可能なプローブアセンブリ、前記ハンドル、及びカテーテルのシャフトの中を通過して延びるラジアル超音波プローブと
を備える、システム。
(付記12)
前記調節可能なプローブアセンブリは、内部チャンバを画定するハウジング、前記ハウジングの近位部分内に形成された超音波ポート、及び前記ハウジングの中央部分に沿って配置されたフラッシュポートを含む、付記11に記載のシステム。
(付記13)
前記ラジアル超音波プローブは駆動ケーブルを含み、前記駆動ケーブルは超音波ポートの中を通過して延びる、付記11または12に記載のシステム。
(付記14)
前記フラッシュポートは、内部チャンバの中に前記ラジアル超音波プローブのシースの中を通過して流体を搬送する流体チャンネルを含む、付記12又は13に記載のシステム。
(付記15)
前記内部チャンバの遠位部分内に配置された第1のシールと、前記内部チャンバの近位部分内に配置された第2のシールとをさらに備え、前記第1及び前記第2のシールは、前記フラッシュポートの中を通過して導入された流体が前記内部チャンバから流出することを防止する、付記12~14のいずれか1つに記載のシステム。
【外国語明細書】