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特開2023-63355電気車両を充電するためのシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023063355
(43)【公開日】2023-05-09
(54)【発明の名称】電気車両を充電するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H02M 7/48 20070101AFI20230427BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20230427BHJP
   H02M 7/06 20060101ALI20230427BHJP
   H02M 3/28 20060101ALI20230427BHJP
   B60L 9/18 20060101ALI20230427BHJP
   B60L 50/60 20190101ALI20230427BHJP
   B60L 53/14 20190101ALI20230427BHJP
   B60L 53/22 20190101ALI20230427BHJP
   B60L 53/24 20190101ALI20230427BHJP
   B60L 53/62 20190101ALI20230427BHJP
   B60L 58/10 20190101ALI20230427BHJP
   H02P 27/06 20060101ALI20230427BHJP
【FI】
H02M7/48 E
H02J7/00 P
H02M7/06 G
H02M3/28 A
B60L9/18 J
B60L50/60
B60L53/14
B60L53/22
B60L53/24
B60L53/62
B60L58/10
H02P27/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023033614
(22)【出願日】2023-03-06
(62)【分割の表示】P 2022512489の分割
【原出願日】2021-03-08
(31)【優先権主張番号】62/986,232
(32)【優先日】2020-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521483445
【氏名又は名称】ジェージャン ハンミンボー ニュー エナジー カンパニー, リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ジェンマオ ジュー
(57)【要約】
【課題】好適な電気車両を充電するためのシステムおよび方法を提供すること。
【解決手段】本教示は、電気装置内に展開される再充電可能バッテリを充電する方法およびシステムに関する。システムは、電気装置内に常駐する。システムは、モータと、インバータと、出力整流器と、コンフィグレータと、コントローラとを備えている。モータは、複数のステータ歯と複数のステータ歯上に巻かれた複数のステータ巻線とを有するステータを備えている。インバータは、複数の電力スイッチデバイスを備えている。コンフィグレータは、複数のステータ巻線および複数の電力スイッチデバイスと結合された複数の接触器を備えている。コントローラは、トラクションモードおよび充電モードのうちの1つで動作するようにシステムを構成するように複数の電力スイッチデバイスおよび複数の接触器を制御する。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本明細書に記載の発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる2020年3月6日に出願された米国特許仮出願第62/986,232号の優先権を主張する。
(技術分野)
【0002】
本教示は、概して、電気装置に関する。より具体的に、本教示は、電気装置内に展開されるバッテリを充電する方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
電気車両は、道路上の車両の成長を続ける市場占有率を考慮して、ますます普及しつつある。しかしながら、電気車両の普遍的使用は、依然として、いくつかの課題に直面する。特に、電気車両は、その唯一の電源としてのバッテリに依拠し、バッテリは、再充電される必要がある。電気車両のためのバッテリを充電することは、従来、特別な外部機器を要求し、それは、電気車両用給電機器(EVSE、時として、伝導性充電システムまたは電気車両充電ステーションと呼ばれる)として知られる。
【0004】
2つの主要タイプのEVSEが、存在する。1つのタイプは、交流(AC)電気を車両に提供し、車両の車載充電器が、バッテリを充電するために必要とされる直流(DC)電力にAC電力を変換する。ACベースのEVSEは、概して、家庭用AC電力を入力として使用して、電気車両とACコンセントとの間の中間体として動作する。実際の充電器は、車両の内側に提供され、通常、限定された電力容量を有する。したがって、電気車両は、概して、10kW(例えば、6または7kW)以下の容量における車載充電器のみを装備する。ユーザが、より高い電力レベルを利用することを所望する場合、ユーザは、他のタイプのEVSE、すなわち、直流出力EVSEまたはDCベースのEVSEを通して、車両を充電する必要があるであろう。
【0005】
DCベースのEVSEは、「高速充電器」としても知られる。DC EVSEは、交流電力を直流電力に変換することができ、したがって、電気車両上の車載充電器をバイパスし、DC電力を直接バッテリに充電することができる。したがって、充電動作は、車載充電器の容量限界によって制約されず、バッテリは、著しく高速で充電されることができる。DC EVSEは、AC EVSEと比較して技術的にはるかに複雑かつ高価であり、高給電電気供給点を要求するという事実に起因して、したがって、AC EVSEよりはるかに少ない用途において見出される。充電速度に関連するそのような問題は、車両のための限定された利用可能な充電ステーションと組み合わせて、これまで、電気車両のより広範な採用の障壁となっている。
【0006】
したがって、そのような欠点に対処する電気車両のバッテリを充電するためのより効果的手段および方法を開発する必要性が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書に開示される本教示は、電気装置内に展開されるバッテリを充電する方法およびシステムに関する。より具体的に、本教示は、トラクションおよび充電動作モードのうちの1つ下で、再構成可能に動作させる方法およびシステムに関する。
【0008】
ある例では、再充電可能バッテリを有する電気装置内に常駐する再構成可能トラクション-充電システムが、開示される。システムは、モータと、インバータと、出力整流器と、コンフィグレータと、コントローラとを備えている。モータは、ステータを備え、それは、複数のステータ歯と複数のステータ歯上に巻かれた複数のステータ巻線とを有する。インバータは、複数の電力スイッチデバイスを備えている。コンフィグレータは、複数のステータ巻線および複数の電力スイッチデバイスと結合された複数の接触器を備えている。コントローラは、トラクションモードおよび充電モードのうちの1つで動作するようにシステムを構成するように、複数の電力スイッチデバイスおよび複数の接触器を制御する。
【0009】
別の例では、再充電可能バッテリを有する電気装置内に常駐する再構成可能トラクション-充電システムを実装する方法が、開示される。システムは、コンフィグレータを介して、コントローラの制御下、トラクションモードで動作するように構成される。再充電可能バッテリを充電するための要求を受信すると、システムは、コンフィグレータを介して、充電モードで動作するように構成される。再充電可能バッテリに関連付けられた基準が満たされたことが決定されると、システムは、コンフィグレータを介して、トラクションモードで動作するように構成される。コンフィグレータおよびコントローラに加え、システムは、モータと、インバータと、出力整流器とを備えている。モータは、複数のステータ歯と複数のステータ歯上に巻かれた複数のステータ巻線とを有するステータを備えている。インバータは、複数の電力スイッチデバイスを備えている。コンフィグレータは、複数のステータ巻線および複数の電力スイッチデバイスと結合された複数の接触器を備えている。
【0010】
追加の新規特徴は、部分的に、続く説明に記載され、部分的に、以下および付随の図面の精査に応じて、当業者に明白となるであろう、または例の生成または動作によって習得され得る。本教示の新規特徴は、下記に議論される詳述される例に記載される方法論、手段、および組み合わせの種々の側面の実践または使用によって実現および達成され得る。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
再充電可能バッテリを有する電気装置内に常駐する再構成可能トラクション-充電システムであって、前記再構成可能トラクション-充電システムは、
ステータを備えているモータであって、前記ステータは、複数のステータ歯と前記複数のステータ歯上に巻かれた複数のステータ巻線とを有する、モータと、
複数の電力スイッチデバイスを備えているインバータと、
出力整流器と、
前記複数のステータ巻線および前記複数の電力スイッチデバイスと結合された複数の接触器を備えているコンフィグレータと、
前記複数の電力スイッチデバイスおよび前記複数の接触器を制御するためのコントローラと
を備え
前記コントローラは、トラクションモードおよび充電モードのうちの1つで動作するように前記システムを構成する、再構成可能トラクション-充電システム。
(項目2)
前記トラクションモード下で、前記再充電可能バッテリは、前記インバータを介して、電気エネルギーを前記モータに供給し、
前記充電モード下で、前記複数の電力スイッチデバイスおよび前記ステータ巻線に関連付けられた接続は、前記コンフィグレータによって、電気エネルギーを外部電源から引き出し、前記再充電可能バッテリを充電する充電器を形成するように構成されている、項目1に記載の再構成可能トラクション-充電システム。
(項目3)
前記モータの少なくとも1つのステータ歯上のステータ巻線は、2つ以上のコイルに分割され、
前記充電モード下で、前記2つ以上のコイルおよび前記対応する少なくとも1つのステータ歯は、前記充電器における変圧器を形成し、
前記トラクションモード下で、前記2つ以上のコイルは、並列または直列に接続され、相巻線を形成する、項目2に記載の再構成可能トラクション-充電システム。
(項目4)
前記外部電源は、多重相電源であり、
前記システムは、入力ブリッジ整流器をさらに備え、
前記入力ブリッジ整流器、前記充電器、および前記出力整流器は、2つのステージを有する充電電力経路を形成し、前記2つのステージは、ブーストコンバータを伴うブリッジ整流器フロントエンドである第1のステージと、絶縁されたDC/DCリアエンドである第2のステージとを含む、項目2に記載の再構成可能トラクション-充電システム。
(項目5)
前記モータの1つ以上のステータ歯上の少なくとも1つのステータ巻線は、前記ブーストコンバータの少なくとも1つのブーストインダクタを構成している、項目4に記載の再構成可能トラクション-充電システム。
(項目6)
前記外部電源は、単一または分割された単相電源であり、
前記システムは、入力ブリッジ整流器をさらに備え、
前記入力ブリッジ整流器、前記充電器、および前記出力整流器は、2つのステージを有する充電経路を形成し、前記2つのステージは、ブーストコンバータを伴うブリッジPFC整流器フロントエンドである第1のステージと、絶縁されたDC/DCリアエンドである第2のステージとを含む、項目2に記載の再構成可能トラクション-充電システム。
(項目7)
前記モータの1つ以上のステータ歯上の少なくとも1つのステータ巻線は、前記ブーストコンバータの少なくとも1つのブーストインダクタを構成している、項目6に記載の再構成可能トラクション-充電システム。
(項目8)
前記外部電源は、多重相電源であり、
前記充電器および前記出力整流器は、2つのステージを有する充電経路を形成し、前記2つのステージは、多重相ブーストPFCフロントエンドである第1のステージと、絶縁されたDC/DCリアエンドである第2のステージとを含む、項目2に記載の再構成可能トラクション-充電システム。
(項目9)
前記外部電源は、単相または単分相電源であり、
前記充電器および前記出力整流器は、2つのステージを有する充電経路を形成し、前記2つのステージは、単相ブーストPFCフロントエンドである第1のステージと、絶縁されたDC/DCリアエンドである第2のステージとを含む、項目2に記載の再構成可能トラクション-充電システム。
(項目10)
前記外部電源は、単相または単分相電源であり、
前記システムは、2つのダイオードをさらに備え、前記2つのダイオード、前記充電器、および前記出力整流器は、2つのステージを有する充電経路を形成し、前記2つのステージは、単相トーテムポールブーストPFCフロントエンドステージである第1のステージと、絶縁されたDC/DCリアエンドステージである第2のステージとを含む、項目2に記載の再構成可能トラクション-充電システム。
(項目11)
再充電可能バッテリを有する電気装置内に常駐する再構成可能トラクション-充電システムを実装する方法であって、前記方法は、
コンフィグレータを介して、コントローラの制御下で、トラクションモードで動作するように前記システムを構成することと、
前記再充電可能バッテリを充電するための要求を受信すると、前記コンフィグレータを介して、充電モードで動作するように前記システムを構成することと、
前記再充電可能バッテリに関連付けられた基準が満たされたことを決定すると、前記コンフィグレータを介して、前記トラクションモードで動作するように前記システムを構成することと
を含み、
前記システムは、前記コントローラと、前記コンフィグレータと、モータと、インバータと、出力整流器とを備え、前記モータは、ステータを備え、前記ステータは、複数のステータ歯と前記複数のステータ歯上に巻かれた複数のステータ巻線とを有し、前記インバータは、複数の電力スイッチデバイスを備え、前記コンフィグレータは、前記複数のステータ巻線および前記複数の電力スイッチデバイスと結合された複数の接触器を備えている、方法。
(項目12)
前記トラクションモード下で、前記再充電可能バッテリは、前記インバータを介して、電気エネルギーを前記モータに供給し、
前記充電モード下で、前記複数の電力スイッチデバイスおよび前記ステータ巻線に関連付けられた接続は、前記コンフィグレータによって、電気エネルギーを外部電源から引き出し、前記再充電可能バッテリを充電する充電器を形成するように構成されている、項目11に記載の再構成可能トラクション-充電システムを実装する方法。
(項目13)
前記モータの少なくとも1つのステータ歯上のステータ巻線は、2つ以上のコイルに分割され、
前記充電モード下で、前記2つ以上のコイルおよび前記対応する少なくとも1つのステータ歯は、前記充電器における変圧器を形成し、
前記トラクションモード下で、前記2つ以上のコイルは、並列または直列に接続され、相巻線を形成する、項目12に記載の再構成可能トラクション-充電システムを実装する方法。
(項目14)
前記外部電源は、多重相電源であり、
前記システムは、入力ブリッジ整流器をさらに備え、
前記入力ブリッジ整流器、前記充電器、および前記出力整流器は、2つのステージを有する充電電力経路を形成し、前記2つのステージは、ブーストコンバータを伴うブリッジ整流器フロントエンドである第1のステージと、絶縁されたDC/DCリアエンドである第2のステージとを含む、項目12に記載の再構成可能トラクション-充電システムを実装する方法。
(項目15)
前記モータの1つ以上のステータ歯上の少なくとも1つのステータ巻線は、前記ブーストコンバータの少なくとも1つのブーストインダクタを構成している、項目14に記載の再構成可能トラクション-充電システムを実装する方法。
(項目16)
前記外部電源は、単一または分割された単相電源であり、
前記システムは、入力ブリッジ整流器をさらに備え、
前記入力ブリッジ整流器、前記充電器、および前記出力整流器は、2つのステージを有する充電経路を形成し、前記2つのステージは、ブーストコンバータを伴うブリッジPFC整流器フロントエンドである第1のステージと、絶縁されたDC/DCリアエンドである第2のステージとを含む、項目12に記載の再構成可能トラクション-充電システムを実装する方法。
(項目17)
前記モータの1つ以上のステータ歯上の少なくとも1つのステータ巻線は、前記ブーストコンバータの少なくとも1つのブーストインダクタを構成している、項目16に記載の再構成可能トラクション-充電システムを実装する方法。
(項目18)
前記外部電源は、多重相電源であり、
前記充電器および前記出力整流器は、2つのステージを有する充電経路を形成し、前記2つのステージは、多重相ブーストPFCフロントエンドである第1のステージと、絶縁されたDC/DCリアエンドである第2のステージとを含む、項目12に記載の再構成可能トラクション-充電システムを実装する方法。
(項目19)
前記外部電源は、単相または単分相電源であり、
前記充電器および前記出力整流器は、2つのステージを有する充電経路を形成し、前記2つのステージは、単相ブーストPFCフロントエンドである第1のステージと、絶縁されたDC/DCリアエンドである第2のステージとを含む、項目12に記載の再構成可能トラクション-充電システムを実装する方法。
(項目20)
前記外部電源は、単相または単分相電源であり、
前記システムは、2つのダイオードをさらに備え、前記2つのダイオード、前記充電器、および前記出力整流器は、2つのステージを有する充電経路を形成し、前記2つのステージは、単相トーテムポールブーストPFCフロントエンドステージである第1のステージと、絶縁されたDC/DCリアエンドステージである第2のステージとを含む、項目12に記載の再構成可能トラクション-充電システムを実装する方法。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本明細書に開示されるシステムおよび方法は、例示的実施形態の観点からさらに説明される。これらの例示的実施形態は、図面を参照して詳細に説明される。実施形態は、非限定的例示的実施形態であり、同様の参照番号は、図面のいくつかの図全体を通して、類似構造を表す。
【0012】
図1図1は、本教示の例示的実施形態による、概念的充電電力経路に関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0013】
図2A図2Aは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的概略図を示す。
【0014】
図2B図2Bは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的概略図を示す。
【0015】
図3図3は、本教示の例示的実施形態による、モータステータの歯上に巻かれた巻線の例示的構造を示す。
【0016】
図4A図4Aは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的概略図を示す。
【0017】
図4B図4Bは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムの充電電力経路に関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0018】
図4C図4Cは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムのトラクション電力経路に関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0019】
図4D図4Dは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的概略図を示す。
【0020】
図4E図4Eは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムの充電電力経路に関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0021】
図4F図4Fは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムのトラクション電力経路に関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0022】
図5A図5Aは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的概略図を示す。
【0023】
図5B図5Bは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的概略図を示す。
【0024】
図6A図6Aは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0025】
図6B図6Bは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0026】
図6C図6Cは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0027】
図7A図7Aは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的概略図を示す。
【0028】
図7B図7Bは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的概略図を示す。
【0029】
図8A図8Aは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0030】
図8B図8Bは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0031】
図8C図8Cは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0032】
図9A図9Aは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的概略図を示す。
【0033】
図9B図9Bは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的概略図を示す。
【0034】
図10A図10Aは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0035】
図10B図10Bは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0036】
図10C図10Cは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0037】
図11A図11Aは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的概略図を示す。
【0038】
図11B図11Bは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的概略図を示す。
【0039】
図12A図12Aは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0040】
図12B図12Bは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0041】
図12C図12Cは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0042】
図13図13は、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムの動作に関連する例示的フローチャートを示す。
【0043】
図14図14は、本教示の例示的実施形態による、コンデンサC1の予充電に関連する例示的概略図を示す。
【0044】
図15A図15Aは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムのハードウェア構成要素に関連する例示的概略図を示す。
【0045】
図15B図15Bは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムのハードウェア構成要素に関連する例示的概略図を示す。
【0046】
図16図16は、本教示の例示的実施形態による、充電/トラクションコントローラと電力スイッチデバイスとの間の接続に関連する例示的概略図を示す。
【0047】
図17図17は、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムの充電モード下で実施される例示的制御スキームを示す。
【0048】
図18-1】図18A-18Gは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムの2つ以上のモータおよび/または2つ以上のバッテリの種々接続に関連する例示的概略図を示す。
図18-2】図18A-18Gは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムの2つ以上のモータおよび/または2つ以上のバッテリの種々接続に関連する例示的概略図を示す。
図18-3】図18A-18Gは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムの2つ以上のモータおよび/または2つ以上のバッテリの種々接続に関連する例示的概略図を示す。
図18-4】図18A-18Gは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムの2つ以上のモータおよび/または2つ以上のバッテリの種々接続に関連する例示的概略図を示す。
図18-5】図18A-18Gは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムの2つ以上のモータおよび/または2つ以上のバッテリの種々接続に関連する例示的概略図を示す。
【0049】
図19図19は、本教示の例示的実施形態による、2つ以上の充電器-インバータおよびバッテリの接続に関連する例示的概略図を示す。
【0050】
図20A図20Aは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的簡略化された回路図を示す。
【0051】
図20B図20Bは、本教示の例示的実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する例示的簡略化された回路図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0052】
以下の発明を実施するための形態では、多数の具体的詳細が、関連教示の完全な理解を提供するために、例として記載される。しかしながら、本教示は、そのような詳細を伴わずに実践され得ることが、当業者に明白であるはずである。他の事例では、周知の方法、手順、構成要素、回路網、トポロジ構造、および/または制御方略は、本教示の側面を不必要に曖昧にすることを回避するために、多くの詳細を伴わずに、比較的に大まかに説明される。
【0053】
本教示は、再充電可能バッテリの充電における技術の現状を改良することを目標とする。特に、本教示は、組み合わせられた再構成可能車載トラクションおよび充電解決策を開示し、それは、電気装置(例えば、電気車両、特殊目的電気車両等を含む)内で用途を見出し得る。
【0054】
本教示において明らかにされる車載トラクション-充電システムは、再構成可能モータ相巻線とインバータとの組み合わせを含む。トラクションモードで動作するとき、システムは、トラクション機構として稼働し、それは、機械的動力を負荷に送達することが可能であり、充電モード下で、それは、車載充電器として稼働し、それは、車両内に含まれるバッテリまたは複数のバッテリを高出力で充電することが可能である。一方で、高出力切り替え式電源を用いて、再充電を急速に実施することが可能であり、他方で、AC電力を車載トラクション-充電システムに供給するEVSE(または充電ステーション)を確立するコストは、著しく低減させられることができる。
【0055】
本教示による、車載トラクション-充電システムは、電気車両内の以下の2つの既存の構成要素を完全に利用する:ステータ巻線を伴う電気モータ、電力スイッチデバイスを伴う多重相インバータ。本明細書ではコンフィグレータと呼ばれる切り替え機構は、モータ巻線の接続と、インバータ内に含まれる電力スイッチデバイスの接続とを変化させ、2つの動作モード間での切り替えを可能にする。車載トラクション-充電システムがトラクションモード下で稼働しているとき、電力スイッチデバイスは、インバータを構成し、インバータは、バッテリから出力されたDC電力を対応するAC電圧に変換し、モータを駆動し、トルク(正または負)を提供し、車両を駆動する。このトルクは、バッテリからのエネルギーを伝達すること、または、動的制動モードにおいてエネルギーを回収することのいずれかを行うことができる。車載トラクション-充電システムが、充電モード下で稼働しているとき、コンフィグレータは、インバータの接続とモータ巻線の接続とを再構成し、完全に絶縁された車載充電器を達成するために、1つ以上のフロントエンド(整流機能、ブースト機能、および/または力率補正(PFC)機能を伴って、または伴わず)と、1つ以上の完全に絶縁されたDC/DCコンバータリアエンドとを形成する。
【0056】
図1は、簡略化された形態において、本教示の例による、概念的充電電力経路を示す。理解を促進するために、充電モードおよびトラクションモードに関連付けられた共有構成要素に関する詳細は、図1の簡略化された回路図には示されない。
【0057】
図1に示されるように、充電電力経路は、入力ブリッジ整流器または受動整流器フロントエンドD1を備え、それは、単相AC電力入力または多重相AC電力入力に電気的に結合されている。ブーストコンバータは、入力ブリッジ整流器または受動整流器フロントエンドD1から出力されたDC電圧を調整されたDCリンク電圧にブーストする役割を果たす。ブーストコンバータは、ブーストインダクタL1と、電力スイッチデバイスQ1と、電力スイッチデバイスQ2とを備えている。ブーストコンバータから出力された調整されたDCリンク電圧DC_LINKは、2つの半ブリッジ(Q3およびQ4;Q5およびQ6)を備えているブリッジコンバータに印加される。ブリッジコンバータの出力は、変圧器T1、次に、出力ブリッジ整流器D2を駆動し、バッテリを充電するための絶縁されたDC電力を生成する。インダクタL2およびコンデンサC2は、出力ブリッジ整流器D2から出力されたDC電力をフィルタ処理および平滑化するために使用される。
【0058】
上で議論されるように、図1には図示されないが、充電電力経路は、複数の構成要素をトラクション電力経路と共有することができる。構成要素を共有する概念は、添付の図面を参照して下で詳細に説明されるであろう。充電モードとトラクションモードとの間の構成要素共有の程度は、設計の詳細に応じて、変動し得る。付随の図面は、本教示で明らかにされる本発明の着想および概念を実装するための種々の方法を図示する。
(第1の実施形態)
【0059】
図2Aは、第1の実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する概略図を示す。図2Aでは、充電モード下で変圧器を構築するために使用されるあるコイルは、システムがトラクションモード下で稼働しているとき、並列に接続される。図2Bは、第1の実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する別の概略図を示す。図2Bでは、充電モード下で変圧器を構築するために使用されるあるコイルは、システムがトラクションモード下で稼働しているとき、直列に接続される。
【0060】
コイルの接続における差異(トラクションモード下における並列または直列)を除き、図2Aおよび2Bに示される車載充電-トラクションシステムの両方は、多相モータと、再充電可能バッテリと、インバータと、入力整流器と、出力整流器と、コンフィグレータと、接触器の組とを備えている。多相モータは、ステータ巻線の3つ以上の相を備え得る。ある用途では、代替として、モータは、2組の半ブリッジによって駆動される2相モータであり得る。インバータは、複数の電力スイッチデバイスSW1、SW2、SW3、SW4、SW5、およびSW6を備え、多相モータを駆動する役割を果たす。電力スイッチデバイスは、異なる電流容量を有し得る。例えば、出力電力レベルおよび/または入力電圧条件に応じて、充電モードでブーストコンバータを形成するために使用される電力スイッチデバイスSW3およびSW4は、SW1、SW2、SW5、およびSW6のそれより高い電流容量を有し得る。単相または多重相電源から給送される、入力電力に応じて、入力整流器は、単相または多重相ブリッジ整流器であり得る。DC電源が、充電電力を供給するために使用されるとき、入力整流器は、省略され得る。コンフィグレータは、複数の接触器K1、K2、K3、K4、K5、K6、K7、K8、K9、およびK10を備えている。適切な制御下で、コンフィグレータは、異なる動作モード間でシステムを切り替えるように、種々の構成要素の接続、特に、巻線および/または電力スイッチデバイスSW1、SW2、SW3、SW4、SW5、およびSW6間の接続を再構成する役割を果たす。接触器K1およびK2の組は、再充電可能バッテリの正および負の端子を接続および接続解除するために使用され得る。より具体的に、接触器K1およびK2は、充電モード下で開放され、トラクションモード下で閉鎖される。接触器K3およびK4の組は、入力AC電力から整流されたDC電力を接続および接続解除するために使用され得る。接触器K3およびK4は、充電モード下で閉鎖され、トラクションモード下で開放される。
【0061】
加えて、図2Aおよび2Bに示されるシステムは、入力フィルタおよび/または出力フィルタをさらに備え得、それらは、雑音および電圧または電流リップルを低減させるために使用され得る。これらの入力および出力フィルタは、限定ではないが、インダクタおよび/またはコンデンサを含み得る。コンデンサC1は、インバータの入力側に連結され得る。コンデンサC1は、単一のものとして示されるが、複数のコンデンサまたは一緒にパッケージ化された複数のコンデンサを伴うモジュールであることもできる。出力フィルタの例として、インダクタL1およびコンデンサC2が、図2Aおよび2Bに示される。出力コンデンサC2は、単一のものとして示されるが、複数のコンデンサまたは一緒にパッケージ化された複数のコンデンサを伴うモジュールであることもできる。出力コンデンサC2は、単一のものとして示されるが、複数のコンデンサまたは一緒にパッケージ化された複数のコンデンサを伴うモジュールであることもできる。代替として、バッテリが出力ブリッジ整流器の出力側におけるリップル電流に耐えることが可能である場合、コンデンサC2は、省略されることができる。
【0062】
図2Aおよび2Bには図示されないが、限定ではないが、予充電回路、放電回路、突入電流保護回路等を含む他の回路保護構成要素も、システム内に含まれ得る。
【0063】
上で議論されるように、図2Aおよび2Bに図示される両車載充電-トラクションシステムは、2つの稼働モード、すなわち、充電モードおよびトラクションモードのいずれかのうちの1つ下で動作するように構成され得る。構成に関連する詳細は、図4A-Fを参照して下で説明されるであろう。
【0064】
ここで、本教示の例による、モータステータ歯上に巻かれた巻線の例示的構造を示す図3を参照する。例えば、モータは、18本の歯の6極対の3相永久磁石同期モータ(PMSM)であり得、モータステータの少なくとも1つの歯上の巻線は、2つ以上のコイルに分割される。図3に例示的に図示されるように、2組の巻線が、相Aおよび相C歯のそれぞれ上に常駐する一方、1組の巻線が、相B歯上に常駐する。分割された巻線は、異なる接続の中に再構成されるように、別個の端子を有する。したがって、図1に図示される概念的充電経路および図2Aおよび2Bに関連付けられて図示される充電システム内の磁気構成要素は、モータのステータ歯上に巻かれた巻線を用いて実装されることができる。例えば、図3に示されるように、相A歯上の巻線は、コイルAおよびコイルDに分割され、相C歯上の巻線は、コイルCおよびコイルEに分割される。コイルA、C、D、およびEは、車載充電-トラクションシステムが、充電モード下で動作しているとき、変圧器を形成する。別個の巻線である、コイルBは、充電モードでは、接触器K5が開放された状態で、ブーストインダクタのために使用され、トラクションモードでは、接触器K5が閉鎖された状態で、相巻線として使用されることができる。代替として、ブースト機能は、コイルBの代わりに、回路接続における修正を伴って(例えば、接触器K5は、この状況では、もはや必要ない)、別個のインダクタによって実装されることができる。
【0065】
図4Aは、図2Aに図示されるような車載充電-トラクションシステムに関連する概略図を示し、接触器の開放/閉鎖ステータスは、システムが充電モード下で動作するように制御される。図4Aでは、接触器K3、K4、K9、およびK10は、閉鎖され、K1、K2、K5、K6、K7、およびK8は、開放されている。故に、充電電力経路が、図4Bに示されるように、構築される。本教示の側面を不必要に曖昧にすることを回避するために、接触器は、図4Bの簡略化された回路図には示されない。
【0066】
図2Aに図示されるような車載充電-トラクションシステムをトラクションモードに構成するために、接触器K1、K2、K5、K6、K7、およびK8は、閉鎖され、K3、K4、K9、およびK10は、開放される。故に、トラクション電力経路が、図4Cに示されるように、構築される。図4Cに示される稼働モードでは、同じ歯上に位置する巻線の全は、並列に接続される。したがって、コイルAおよびコイルDは、相Aを一緒に形成し、コイルCおよびコイルEは、相Cを一緒に形成し、コイルBは、それ自体で相Bを形成する。本教示の側面を不必要に曖昧にすることを回避するために、接触器は、図4Cの簡略化された回路図には示されない。
【0067】
図4Dは、図2Bに図示されるような車載充電-トラクションシステムに関連する概略図を示し、接触器の開放/閉鎖ステータスは、システムが充電モード下で動作するように制御される。図4Dでは、接触器K3、K4、K7、K9、およびK10は、閉鎖され、K1、K2、K5、K6、およびK8は、開放されている。故に、充電電力経路が、図4Eに示されるように、構築される。本教示の側面を不必要に曖昧にすることを回避するために、接触器は、図4Eの簡略化された回路図には示されない。
【0068】
同様に、図2Bに示されるようなシステムをトラクションモードに構成するために、接触器K1、K2、K5、K6、およびK8は、閉鎖され、K3、K4、K7、K9、およびK10は、開放される。故に、トラクション電力経路が、図4Fに示されるように、構築される。同じ歯上に位置する全ての巻線は、直列に接続される。この場合、コイルAおよびコイルDは、相Aを一緒に形成し、コイルCおよびコイルEは、相Cを一緒に形成し、コイルBは、それ自体で相Bを形成する。本教示の側面を不必要に曖昧にすることを回避するために、接触器は、図4Fの簡略化された回路図には示されない。
【0069】
車載充電-トラクションシステムが、トラクションモードに構成されるとき、再充電可能バッテリは、DC電力を多重相インバータに供給し得る。次いで、インバータは、DC電力をAC電力に変換し、多相モータを駆動し、動作させ得る。ここで、従来の3相モータ駆動部が、利用され得る。永久磁石モータが展開される典型的電気車両用途では、特に、シャフト速度が低いとき、所望の性能を達成するために、モータを制御するように、回転子位置を測定するためのセンサが、提供され得る。通常、車載充電-トラクションシステムのインバータにおいて使用される電力スイッチデバイスは、プロセッサ(DSP、FPGA等)の制御下、ベクトル制御方法を介して駆動されるIGBTまたはFETデバイスであり得る。ベクトル制御を達成するために、電流センサは、プロセッサによって調整されるべき相電流を検出するために、少なくとも2つの相に対して配列され得る。
【0070】
システムが、充電モードに構成されるとき、完全に絶縁された2ステージ充電器が、提供され、それは、フロントエンドステージ(ブーストおよび/またはPFC機能を伴い、または伴わず)と、DC/DCリアエンドとを備えている。フロントエンドステージは、入力ブリッジ整流器とともに構築され得る。さらに、モータステータのコイルBは、ブーストインダクタとしての機能を果たし得、ブーストスイッチとしての電力スイッチデバイスSW4と、フライバックダイオードとしての電力スイッチデバイスSW3のボディダイオードと、出力コンデンサとしてのコンデンサC1を伴う。代替として、システムが、電力スイッチデバイスSW4が常時オフの状態で動作される場合、フロントエンドは、単純整流器として形成される。コイルBのインダクタンスは、ある程度まで電流を平滑化することに役立ち得る。典型的に、それは、高力率を達成するほど十分に大きくない。
【0071】
入力グリッドAC電圧が、単相または分相電源から給送される場合、ブーストフロントエンドは、同様に、力率補正(PFC)の機能を実施することができる。この状況では、入力電圧は、測定され、入力電流は、正弦波入力電圧の形状に追従するように成形される。このアプローチの場合、高力率(例えば、0.99より大きい)が、達成されることができる。少なくとも1つの入力電流センサが、この機能を達成するために提供され得る。加えて、PFCアプローチ下で、コンデンサC1上の中間電圧(DCリンク電圧)は、電流の制御を可能にするために、ピーク入力電圧を上回る必要があり得る。例えば、240V RMS線に関して、DCリンク電圧は、約400Vを上回る必要があり得る。
【0072】
上で議論されるように、相Bコイルは、別個の入力インダクタとして、電気的に動作する。3相入力に関して、この単一入力インダクタ+スイッチのトポロジは、入力電流に正弦波入力電圧の形状に追従させることが可能でないこともある。しかしながら、コイルB内の電流を一定に制御することは、小インダクタンスを伴って、受動整流アプローチより良好な力率を取得することに役立つ。典型的に、約0.955の改良された力率が、依然として、達成されることができる。
【0073】
図4Bおよび4Eに図示される第2のDC/DCステージから分かるように、電力スイッチSW1、SW2、SW5、およびSW6は、Hブリッジドライブを構築する。Hブリッジは、バックコンバータであることに留意されたい。コイルAおよびコイルCは、変圧器の一次巻線としての機能を果たし、コイルDおよびコイルEは、変圧器の二次巻線としての機能を果たす。次いで、ブリッジ整流器は、変圧器二次側から出力されたAC電力を対応するPWM周波数でパルスするDC電力に変換し、インダクタL1は、高周波数PWM成分の大部分を再充電可能バッテリに出力される充電電流から除去する。出力整流器は、並列の複数のダイオードまたは単一ブリッジ整流器を用いて実装されることができる。
(第2の実施形態)
【0074】
この第2の実施形態下では、充電電力は、単相または単分相AC電力入力から給送され、充電電力経路内に含まれる入力ブリッジ整流器フロントエンドは、PFCブーストコンバータを有する。
【0075】
図5Aは、第2の実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する概略図を示す。図5Aでは、充電モード下で変圧器を構築するために使用されるあるコイルは、システムがトラクションモード下で稼働しているとき、並列に接続される。図5Bは、第2の実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する別の概略図を示す。図5Bでは、充電モード下で変圧器を構築するために使用されるあるコイルは、システムがトラクションモード下で稼働しているとき、直列に接続される。
【0076】
コイルの接続における差異(トラクションモード下における並列または直列)を除き、図5Aおよび5Bに示される車載充電-トラクションシステムの両方は、多相モータと、再充電可能バッテリと、インバータと、入力整流器と、出力整流器と、コンフィグレータと、接触器の組とを備えている。多相モータは、ステータ巻線の3つ以上の相を備え得る。ある用途では、代替として、モータは、2組の半ブリッジによって駆動される2相モータであり得る。インバータは、複数の電力スイッチデバイスSW1、SW2、SW3、SW4、SW5、およびSW6を備え、多相モータを駆動する役割を果たす。電力スイッチデバイスは、異なる電流容量を有し得る。入力整流器は、単相ブリッジ整流器であり得る。コンフィグレータは、複数の接触器K1、K2、K3、K4、K5、K6、K7、K8、K9、およびK10を備えている。適切な制御下で、コンフィグレータは、異なる動作モード間でシステムを切り替えるように、種々の構成要素の接続、特に、巻線コイルA-Eおよび/または電力スイッチデバイスSW1-6間の接続を再構成する役割を果たす。接触器K1およびK2の組は、再充電可能バッテリの正および負の端子を接続および接続解除するために使用され得る。より具体的に、接触器K1およびK2は、充電モード下で開放され、トラクションモード下で閉鎖される。接触器K3およびK4の組は、入力AC電力から整流されたDC電力を接続および接続解除するために使用され得る。接触器K3およびK4は、充電モード下で閉鎖され、トラクションモード下で開放される。
【0077】
加えて、図5Aおよび5Bに示されるシステムは、入力フィルタおよび/または出力フィルタをさらに備え得、それらは、雑音および電圧または電流リップルを低減させるために使用され得る。これらの入力および出力フィルタは、限定ではないが、インダクタおよび/またはコンデンサを含み得る。コンデンサC1は、インバータの入力側に連結され得る。ここでは、コンデンサC1は、単一のものとして示されるが、複数のコンデンサまたは一緒にパッケージ化された複数のコンデンサを伴うモジュールであることもできる。出力フィルタ処理構成要素の例として、インダクタL1およびコンデンサC2が、図5Aおよび5Bに示される。出力コンデンサC2は、単一のものとして示されるが、複数のコンデンサまたは一緒にパッケージ化された複数のコンデンサを伴うモジュールであることもできる。代替として、バッテリが、出力ブリッジ整流器の出力側におけるリップル電流に耐えることが可能である場合、コンデンサC2は、省略されることができる。
【0078】
図5Aおよび5Bには図示されないが、限定ではないが、予充電回路、放電回路、突入電流保護回路等を含む他の回路保護構成要素も、システム内に含まれ得る。
【0079】
ここで図3に戻って参照すると、モータステータ歯上に巻かれた巻線のうちの少なくとも1つは、2つのコイルに分割され得る。分割された巻線は、異なる接続の中に再構成され、異なる動作モード、すなわち、充電モードおよびトラクションモードに適合し得る別個の端子を有する。図5Aに示されるような車載充電-トラクションシステムをトラクションモードに構成するために、接触器K1、K2、K5、K6、K7、およびK8は、閉鎖され、K3、K4、K9、およびK10は、開放される。結果として、トラクション電力経路が、図6Aに示されるように、構築される。図6Aに示される稼働モードでは、同じ歯上に位置する全てのコイルは、並列に接続される。したがって、コイルAおよびコイルDは、相Aを一緒に形成し、コイルCおよびコイルEは、相Cを一緒に形成し、コイルBは、それ自体で相Bを形成する。同様に、図5Bに示されるような車載充電-トラクションシステムをトラクションモードに構成するために、接触器K1、K2、K5、K6、およびK8は、閉鎖され、K3、K4、K7、K9、およびK10は、開放される。故に、トラクション電力経路が、図6Bに示されるように、構築される。図6Bに示される稼働モードでは、同じ歯上に位置する全てのコイルは、直列に接続される。したがって、コイルAおよびコイルDは、相Aを一緒に形成し、コイルCおよびコイルEは、相Cを一緒に形成し、コイルBは、それ自体で相Bを形成する。
【0080】
車載充電-トラクションシステムが、トラクションモード下で動作しているとき、再充電可能バッテリは、DC電力を多重相インバータに供給し得る。次いで、インバータは、DC電力をAC電力に変換し、したがって、多相モータを駆動し、動作させ得る。
【0081】
図5Aに示されるような車載充電-トラクションシステムを充電モードに構成するために、接触器K3、K4、K9、およびK10は、閉鎖され、K1、K2、K5、K6、K7、およびK8は、開放される。図5Bに示されるような車載充電-トラクションシステムを充電モードに構成するために、接触器K3、K4、K7、K9、およびK10は、閉鎖され、K1、K2、K5、K6、およびK8は、開放される。図6Cは、構築されるような充電電力経路を示し、それは、図5Aおよび5Bに示される車載充電-トラクションシステムの両方に適用される。
【0082】
車載充電-トラクションシステムが、充電モードに構成されるとき、完全に絶縁された2ステージ充電器が、提供され、それは、PFCブーストフロントエンドステージと、完全に絶縁されたDC/DCリアエンドステージとを備えている。フロントエンドステージは、入力ブリッジ整流器を備えている。さらに、モータのコイルBは、PFCブーストインダクタとしての機能を果たし得、ブーストスイッチとしての電力スイッチデバイスSW4と、フライバックダイオードとしての電力スイッチデバイスSW3のボディダイオードと、出力コンデンサとしてのコンデンサC1とを伴う。DC/DCリアエンドステージでは、電力スイッチデバイスSW1、SW2、SW5、およびSW6は、Hブリッジドライブを構築する。加えて、コイルAおよびコイルCは、変圧器の一次巻線としての機能を果たし、コイルDおよびコイルEは、変圧器の二次巻線としての機能を果たす。出力ブリッジ整流器は、変圧器二次側から出力されたAC電力をDC電力に変換する。インダクタL1および出力コンデンサC2は、出力ブリッジ整流器の出力側に結合され、DC電力内のリップル成分を除去する。
【0083】
この充電モードでは、PFCブーストフロントエンドステージは、グリッドに対して力率補正を実施しながら、グリッドAC単相電力をDC電力に変換し得る。入力電圧をコイルBインダクタ内の電流に関する基準として使用することによって、入力電流は、正弦波波形に成形されることができる。例えば、電流フィードバックループが、入力電圧に比例する基準に追従するように電流を制御し得、フィードバックループは、コンデンサC1上のDCリンク電圧を調整し得る。制御は、別個の力率補正制御ICまたは制御プロセッサを介して実装されることができ、それは、図16を参照して下で説明されるであろう。次いで、第2のステージHブリッジは、完全絶縁が達成されるように、フロントエンドステージからのDC電力を入力としてとり、それをAC電力にインバートし、インバートされたAC電力をモータの巻線によって形成される変圧器に通し得る。変圧器によって出力されたAC電力は、出力ブリッジ整流器に、次いで、出力フィルタに印加され、バッテリを充電するためのDC電力を発生させる。
(第3の実施形態)
【0084】
この第3の実施形態下では、充電電力は、多重相AC電力入力から給送され、充電電力経路は、完全3相PFCフロントエンドステージを備えている。
【0085】
図7Aは、本教示の第3の実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する概略図を示す。図7Aでは、充電モード下で変圧器を構築するために使用されるあるコイルは、システムがトラクションモード下で稼働しているとき、並列に接続される。図7Bは、本教示の第3の実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する別の概略図を示す。図7Bでは、充電モード下で変圧器を構築するために使用されるあるコイルは、システムがトラクションモード下で稼働しているとき、直列に接続される。
【0086】
トラクションモード下におけるコイルの接続における差異(並列または直列)を除き、図7Aおよび7Bに示されるシステムの両方は、多相モータと、再充電可能バッテリと、インバータと、出力整流器と、コンフィグレータと、接触器の組とを備えている。多相モータは、ステータ巻線の3つ以上の相を備え得る。ある用途では、代替として、モータは、2組の半ブリッジによって駆動される2相モータであり得る。3相PFC機能が充電モード下で実施される状況では、インバータは、複数の電力スイッチデバイスSW1、SW2、SW3a、SW3b、SW3c、SW4a、SW4b、SW4c、SW5、およびSW6を備え、多相モータを駆動する役割を果たす。電力スイッチデバイスは、異なる電流容量を有し得る。コンフィグレータは、複数の接触器K1、K2、K3、K4、K5、K6、K7、K8、K9、K10、K11、K12、およびK13を備えている。適切な制御下で、コンフィグレータは、異なる動作モード間で切り替えるように、種々の構成要素の接続、特に、巻線コイルA-Eおよび/または電力スイッチデバイスSW1-6間の接続を再構成する役割を果たす。接触器K1およびK2の組は、再充電可能バッテリの正および負の端子を接続および接続解除するために使用され得る。接触器K1およびK2は、充電モード下で開放され、トラクションモード下で閉鎖される。接触器K3、K4、およびK5の組は、入力AC電力に接続し、それから接続解除するために使用され得る。接触器K3、K4、およびK5は、充電モード下で閉鎖され、トラクションモード下で開放される。
【0087】
加えて、図7Aおよび7Bに示されるシステムは、入力フィルタおよび/または出力フィルタをさらに備え得、それらは、雑音および電圧または電流リップルを低減させるために使用され得る。コンデンサC1は、インバータの入力側に連結され得る。ここでは、コンデンサC1は、単一のものとして示されるが、複数のコンデンサまたは一緒にパッケージ化された複数のコンデンサを伴うモジュールであることもできる。出力フィルタは、限定ではないが、インダクタおよび/またはコンデンサを含み得る。例として、コンデンサC2およびインダクタL1が、図7Aおよび7Bに示され、それは、整流器出力上のパルス電圧を平滑化し、バッテリを充電する役割を果たす。出力コンデンサC2は、単一のものとして示されるが、複数のコンデンサまたは一緒にパッケージ化された複数のコンデンサを伴うモジュールであることもできる。代替として、バッテリが、出力ブリッジ整流器の出力側におけるリップル電流に耐えることが可能である場合、コンデンサC2は、省略されることができる。
【0088】
図7Aおよび7Bには図示されないが、限定ではないが、予充電回路、放電回路、突入電流保護回路等を含む他の回路保護構成要素も、システム内に含まれ得る。
【0089】
第1および第2の実施形態と同様に、モータステータ歯上に巻かれた巻線のうちの少なくとも1つは、2つ以上のコイルに分割され得る。換言すると、モータステータの少なくとも1つの歯上に、巻線が、2つ以上のコイルによって形成される。各コイルは、異なる接続の中に再構成され、充電モードおよびトラクションモードに適合し得る別個の端子を有する。ここでは、相Aのための巻線は、コイルAおよびコイルDに分割され、相Cのための巻線は、コイルCおよびコイルEに分割される。相Bのための巻線は、コイルB1、コイルB2、およびコイルB3に分割され、それらは、モータの別個の歯上に常駐する。ある例では、コイルB1は、2つの歯に対して、コイルB2は、別の2つの歯に対して、コイルB3は、さらに別の2つの歯に対して巻かれる。
【0090】
図7Aに示されるような車載充電-トラクションシステムをトラクションモードに構成するために、接触器K1、K2、K6、K7、K8、K11、K12、およびK13は、閉鎖され、K3、K4、K5、K9、およびK10は、開放される。故に、トラクション電力経路が、図8Aに示されるように、構築される。図8Aに示される稼働モードでは、コイルAおよびコイルDは、並列に接続され、相Aを形成し、コイルCおよびコイルEは、並列に接続され、相Cを形成し、コイルB1、コイルB2、およびコイルB3は、相Bを形成する(またはそれらの各々は、モータが3相モータの代わりに5相モータである状況では、独立型相であることができる)。
【0091】
同様に、図7Bに示されるようなシステムをトラクションモードに構成するために、接触器K1、K2、K6、K8、K11、K12、およびK13は、閉鎖され、K3、K4、K5、K7、K9、およびK10は、開放される。故に、トラクション電力経路が、図8Bに示されるように、構築される。図8Bに示される稼働モードでは、コイルAおよびコイルDは、直列に接続され、相Aを形成し、コイルCおよびコイルEは、直列に接続され、相Cを形成する。加えて、コイルB1、コイルB2、およびコイルB3は、相Bを形成する(またはそれらの各々は、独立型相であることができる)。コイルB1-B3は、モータの同じ相(相B)歯上に巻かれるため、電流は、モータにスピンさせる回転場を生成しない。
【0092】
車載充電-トラクションシステムが、トラクションモード下で動作しているとき、再充電可能バッテリは、DC電力を多重相インバータに供給し得る。次いで、インバータは、DC電力をAC電力に変換し、したがって、多相モータを駆動し、動作させ得る。図8Aおよび8Bに示される、複数の中央電力スイッチデバイスは、一緒に切り替えられ、単一半ブリッジとしての機能を果たす。すなわち、電力スイッチデバイスSW3a、SW3bおよびSW3cは、一緒にオンおよびオフにされ、電力スイッチデバイスSW4a、SW4bおよびSW4cは、一緒にオンおよびオフにされる。
【0093】
図7Aに示されるような車載充電-トラクションシステムを充電モードに構成するために、接触器K3、K4、K5、K9、およびK10は、閉鎖され、K1、K2、K6、K7、K8、K11、K12、およびK13は、開放される。図7Bに示されるような車載充電-トラクションシステムを充電モードに構成するために、接触器K3、K4、K5、K7、K9、およびK10は、閉鎖され、K1、K2、K6、K8、K11、K12、およびK13は、開放される。図8Cは、構築されるような充電電力経路を示し、それは、図7Aおよび7Bに示される車載充電-トラクションシステムの両方に適用される。
【0094】
車載充電-トラクションシステムが、充電モードに構成されるとき、完全に絶縁された2ステージ充電器が、提供され、それは、完全3相ブーストPFCフロントエンドステージと、完全に絶縁されたDC/DCリアエンドステージとを備えている。フロントエンドステージでは、コイルB1、コイルB2、コイルB3は、ブーストインダクタとして、電力スイッチデバイスSW3a、SW3b、SW3c、SW4a、SW4bおよびSW4cは、ブーストPFCスイッチとして動作する。DC/DCリアエンドステージでは、電力スイッチデバイスSW1、SW2、SW5、およびSW6は、Hブリッジドライブを構築する。加えて、コイルAおよびコイルCは、変圧器の一次巻線として、コイルDおよびコイルEは、変圧器の二次巻線としての機能を果たす。出力ブリッジ整流器は、変圧器二次側から出力されたAC電力をDC電力に変換する。インダクタL1および出力コンデンサC2は、出力ブリッジ整流器の出力側に結合され、DC電力内のリップル成分を除去する。
【0095】
この充電モードでは、PFCブーストフロントエンドステージは、正弦波入力電流を達成するために、力率補正を実施しながら、グリッド多重相電力をDC電力に変換し得る。次いで、第2のステージHブリッジは、完全絶縁が達成されるように、第1のステージDC電力を入力としてとり、それをAC電力にインバートし、インバートされたAC電力をモータの巻線によって形成される変圧器に通し得る。変圧器によって出力されたAC電力は、出力ブリッジ整流器に、次いで、出力コンデンサに印加され、再充電可能バッテリを充電する、DC電力を発生させる。
【0096】
図8Cに示される完全3相PFCフロントエンドを形成するために、電圧感知が、入力に配列され、AC入力の角位置を決定する。位相ロックループが、この機能を行うために使用されることができる。1つの相(相A等)の相電圧を表す、角度情報が、取得されると、スイッチドライブが、電力スイッチデバイスのために要求される駆動力を決定するように、dq/ABC変換および状態ベクトル変調を介して、実装されることができる。このスキームでは、1つの変換軸(例えば、d軸)が、力率を制御し、他の軸(例えば、q軸)が、電力流を制御し、中間DCリンクバス電圧を調整するために使用される。さらに、内側電流ループが、力率補正を実施するために、各軸に対して使用される。少なくとも2つの電流センサが、入力電流を測定するために要求される。しかしながら、総電流が、トラクションモード下で要求されるので、3つの電流センサが、好ましい。
(第4の実施形態)
【0097】
この第4の実施形態では、充電電力は、単相電源または単分相電源から給送され、充電経路は、単相または分相トーテムポールPFCフロントエンドを備えている。
【0098】
図9Aは、本教示の第4の実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する概略図を示す。図9Aでは、充電モード下で変圧器を構築するために使用されるあるコイルは、システムがトラクションモード下で稼働しているとき、並列に接続される。図9Bは、本教示の第4の実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する別の概略図を示す。図9Bでは、充電モード下で変圧器を構築するために使用されるあるコイルは、システムがトラクションモード下で稼働しているとき、直列に接続される。
【0099】
トラクションモード下におけるコイルの接続における差異(並列または直列)を除き、図9Aおよび9Bに示される車載充電-トラクションシステムの両方は、多相モータと、再充電可能バッテリと、インバータと、出力整流器と、コンフィグレータと、接触器の組とを備えている。多相モータは、ステータ巻線の3つ以上の相を備え得る。ある用途では、代替として、モータは、2組の半ブリッジによって駆動される2相モータであり得る。単相または分相トーテムポールPFCが充電モード下で実施される状況では、インバータは、複数の電力スイッチデバイスSW1、SW2、SW3a、SW3b、SW4a、SW4b、SW5、およびSW6を備え、多相モータを駆動する役割を果たす。電力スイッチデバイスは、異なる電流容量を有し得る。コンフィグレータは、複数の接触器K1、K2、K3、K4、K6、K7、K8、K9、K10、K11、およびK12を備えている。適切な制御下で、コンフィグレータは、異なる動作モード間で切り替えるように、種々の構成要素の接続、特に、巻線コイルA-Eおよび/または電力スイッチデバイスSW1-6間の接続を再構成する役割を果たす。接触器K1およびK2の組は、再充電可能バッテリの正および負の端子を接続および接続解除するために使用され得る。接触器K1およびK2は、充電モード下で開放され、トラクションモード下で閉鎖される。接触器K3およびK4の組は、入力AC電力に接続し、それから接続解除するために使用され得る。接触器K3およびK4は、充電モード下で閉鎖され、トラクションモード下で開放される。
【0100】
加えて、図9Aおよび9Bに示されるシステムは、入力フィルタおよび/または出力フィルタをさらに備え得、それらは、雑音および電圧または電流リップルを低減させるために使用され得る。コンデンサC1は、インバータの入力側に連結され得る。ここでは、コンデンサC1は、単一のものとして示されるが、複数のコンデンサまたは一緒にパッケージ化された複数のコンデンサを伴うモジュールであることもできる。出力フィルタは、限定ではないが、インダクタおよび/またはコンデンサを含み得る。例として、コンデンサC2およびインダクタL1が、図9Aおよび9Bに示され、それは、整流器出力上のパルス電圧を平滑化し、バッテリに給送する役割を果たす。出力コンデンサC2は、単一のものとして示されるが、複数のコンデンサまたは一緒にパッケージ化された複数のコンデンサを伴うモジュールであることもできる。代替として、バッテリが、出力ブリッジ整流器の出力側におけるリップル電流に耐えることが可能である場合、コンデンサC2は、省略されることができる。
【0101】
図9Aおよび9Bには図示されないが、限定ではないが、予充電回路、放電回路、突入電流保護回路等を含む他の回路保護構成要素も、システム内に含まれ得る。
【0102】
第1-第3の実施形態と同様、モータステータ歯上に巻かれた巻線のうちの少なくとも1つは、2つ以上のコイルに分割され得る。換言すると、モータステータの少なくとも1つの歯上に、巻線が、2つ以上のコイルによって形成される。分割された巻線は、異なる接続の中に再構成され、充電モードおよびトラクションモードに適合し得る別個の端子を有する。例えば、相Aのための巻線は、コイルAおよびコイルDに分割され、相Cのための巻線は、コイルCおよびコイルEに分割され、相Bのための巻線は、異なる歯上に常駐するコイルB1およびコイルB2に分割される。
【0103】
図9Aに示されるような車載充電-トラクションシステムをトラクションモードに構成するために、接触器K1、K2、K6、K7、K8、K11、およびK12は、閉鎖され、K3、K4、K9、およびK10は、開放される。故に、トラクション電力経路が、図10Aに示されるように、構築される。図10Aに示される稼働モードでは、コイルAおよびコイルDは、並列に接続され、相Aを形成し、コイルCおよびコイルEは、並列に接続され、相Cを形成し、コイルB1およびコイルB2は、相Bを形成する(またはそれらの各々は、独立型相であることができる)。
【0104】
同様に、図9Bに示されるようなシステムをトラクションモードに構成するために、接触器K1、K2、K6、K8、K11、およびK12は、閉鎖され、K3、K4、K7、K9、およびK10は、開放される。故に、トラクション電力経路が、図10Bに示されるように、構築される。図10Bに示される稼働モードでは、コイルAおよびコイルDは、直列に接続され、相Aを形成し、コイルCおよびコイルEは、直列に接続され、相Cを形成し、コイルB1およびコイルB2は、相Bを形成する(またはそれらの各々は、独立型相であることができる)。
【0105】
車載充電-トラクションシステムが、トラクションモード下で動作しているとき、再充電可能バッテリは、DC電力を多重相インバータに供給し得る。次いで、インバータは、DC電力をAC電力に変換し、したがって、多相モータを駆動し、動作させ得る。
【0106】
図9Aに示されるような車載充電-トラクションシステムを充電モードに構成するために、接触器K3、K4、K9、およびK10は、閉鎖され、K1、K2、K6、K7、K8、K11、およびK12は、開放される。図9Bに示されるような車載充電-トラクションシステムを充電モードに構成するために、接触器K3、K4、K7、K9、およびK10は、閉鎖され、K1、K2、K6、K8、K11、およびK12は、開放される。図10Cは、構築されるような充電電力経路を示し、それは、図9Aおよび9Bに示される車載充電-トラクションシステムの両方に適用される。
【0107】
車載充電-トラクションシステムが、充電モードに構成されるとき、完全に絶縁された2ステージ充電器が、提供され、それは、単一または分相トーテムポールPFCフロントエンドステージと、完全に絶縁されたDC/DCリアエンドステージとを備えている。フロントエンドステージでは、コイルB1およびコイルB2は、ブーストPFCインダクタとして動作し、電力スイッチデバイスSW3a、SW3b、SW4aおよびSW4bは、完全ブリッジスイッチとして動作し、電力流を制御し、入力電流を正弦波波形に成形する。リアエンドステージでは、電力スイッチデバイスSW1、SW2、SW5、およびSW6は、Hブリッジドライブを構築する。加えて、コイルAおよびコイルCは、変圧器の一次巻線として、コイルDおよびコイルEは、変圧器の二次巻線としての機能を果たす。出力ブリッジ整流器は、変圧器二次側上のAC波形をDC電力に変換する。インダクタL1および出力コンデンサC2は、出力ブリッジ整流器の出力側に結合され、リップル成分を除去する。
【0108】
このモードでは、PFCブーストフロントエンドステージは、力率補正を実施しながら、正弦波入力電流を達成するために、グリッドAC単相電力をDC電力に変換し得る。次いで、第2のステージHブリッジは、完全絶縁が達成されるように、フロントエンドステージからのDC電力を入力としてとり、それをAC電力にインバートし、インバートされたAC電力をモータの巻線によって形成される変圧器に通し得る。変圧器によって出力されたAC電力は、出力ブリッジ整流器に、次いで、出力フィルタに印加され、再充電可能バッテリを充電する、DC電力を発生させる。
(第5の実施形態)
【0109】
この第5の実施形態では、充電電力は、単相電源または単分相電源から給送され、充電電力経路は、追加のダイオードを伴う単相または分相トーテムポールPFCフロントエンドステージを備えている。
【0110】
図11Aは、本教示の第5の実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する概略図を示す。図11Aでは、充電モード下で変圧器を構築するために使用されるあるコイルは、システムがトラクションモード下で稼働しているとき、並列に接続される。図11Bは、本教示の第5の実施形態による、車載充電-トラクションシステムに関する別の概略図を示す。図11Bでは、充電モード下で変圧器を構築するために使用されるあるコイルは、システムがトラクションモード下で稼働しているとき、直列に接続される。
【0111】
トラクションモード下におけるコイルの接続における差異(並列または直列)を除き、図11Aおよび11Bに示される車載充電-トラクションシステムの両方は、多相モータと、再充電可能バッテリと、インバータと、ダイオードD1およびD2と、出力整流器と、コンフィグレータと、接触器の組とを備えている。多相モータは、ステータ巻線の3つ以上の相を備え得る。ある用途では、代替として、モータは、2組の半ブリッジによって駆動される2相モータであり得る。単相または分相トーテムポールPFC機能が充電モード下で実施される状況では、インバータは、6つの電力スイッチデバイスSW1、SW2、SW3、SW4、SW5、およびSW6を備え得る。電力スイッチデバイスは、異なる電流容量を有し得る。追加のダイオードD1およびD2は、入力電源の正および負の極を横断して配列される。コンフィグレータは、複数の接触器K1、K2、K3、K4、K5、K6、K7、K8、K9、およびK10を備えている。適切な制御下で、コンフィグレータは、異なる動作モード間でシステムを切り替えるように、種々の構成要素の接続、特に、巻線コイルA-Eおよび/または電力スイッチデバイスSW1-6間の接続を再構成する役割を果たす。接触器K1およびK2の組は、再充電可能バッテリの正および負の端子を接続および接続解除するために使用され得る。接触器K1およびK2は、充電モード下で開放され、トラクションモード下で閉鎖される。接触器K3およびK4の組は、入力AC電力に接続し、それから接続解除するために使用され得る。接触器K3およびK4は、充電モード下で閉鎖され、トラクションモード下で開放される。
【0112】
加えて、図11Aおよび11Bに示されるシステムは、入力フィルタおよび/または出力フィルタをさらに備え得、それらは、雑音および電圧または電流リップルを低減させるために使用され得る。コンデンサC1は、インバータの入力側に連結され得る。ここでは、コンデンサC1は、単一のものとして示されるが、複数のコンデンサまたは一緒にパッケージ化された複数のコンデンサを伴うモジュールであることもできる。出力フィルタは、限定ではないが、インダクタおよび/またはコンデンサを含み得る。例として、コンデンサC2およびインダクタL1が、図11Aおよび11Bに示され、それは、整流器出力上のパルス電圧を平滑化し、バッテリに給送する役割を果たす。出力コンデンサC2は、単一のものとして示されるが、複数のコンデンサまたは一緒にパッケージ化された複数のコンデンサを伴うモジュールであることもできる。代替として、バッテリが、出力ブリッジ整流器の出力側におけるリップル電流に耐えることが可能である場合、コンデンサC2は、省略されることができる。
【0113】
図11Aおよび11Bには図示されないが、限定ではないが、予充電回路、放電回路、突入電流保護回路等を含む他の回路保護構成要素も、システム内に含まれ得る。
【0114】
第1-第4の実施形態と同様、モータステータ歯上に巻かれた巻線のうちの少なくとも1つは、分割された構造を有し得る。分割された巻線は、異なる接続の中に再構成され、充電モードおよびトラクションモードに適合し得る別個の端子を有する。例えば、相Aのための巻線は、コイルAおよびコイルDに分割され、相Cのための巻線は、コイルCおよびコイルEに分割される。
【0115】
図11Aに示されるような車載充電-トラクションシステムをトラクションモードに構成するために、接触器K1、K2、K6、K7およびK8は、閉鎖され、K3、K4、K9、およびK10は、開放される。故に、トラクション電力経路が、図12Aに示されるように、構築される。図12Aに示される稼働モードでは、同じ歯上に位置する全てのコイルは、並列に接続され、コイルAおよびコイルDは、相Aを一緒に形成し、コイルCおよびコイルEは、相Cを一緒に形成し、コイルBは、それ自体で相Bを形成する。
【0116】
同様に、図11Bに示されるようなシステムをトラクションモードに構成するために、接触器K1、K2、K6、およびK8は、閉鎖され、K3、K4、K7、K9、およびK10は、開放される。故に、トラクション電力経路が、図12Bに示されるように、構築される。図12Bに示される稼働モードでは、同じ歯上に位置する全てのコイルは、直列に接続され、コイルAおよびコイルDは、相Aを一緒に形成し、コイルCおよびコイルEは、相Cを一緒に形成し、コイルBは、それ自体で相Bを形成する。
【0117】
車載充電-トラクションシステムが、トラクションモード下で動作しているとき、再充電可能バッテリは、DC電力を多重相インバータに供給し得る。次いで、インバータは、DC電力をAC電力に変換し、したがって、多相モータを駆動し、動作させ得る。
【0118】
図11Aに示されるような車載充電-トラクションシステムを充電モードに構成するために、接触器K3、K4、K9、およびK10は、閉鎖され、K1、K2、K6、K7、およびK8は、開放される。図11Bに示されるような車載充電-トラクションシステムを充電モードに構成するために、接触器K3、K4、K7、K9、およびK10は、閉鎖され、K1、K2、K6、およびK8は、開放される。図12Cは、構築されるような充電電力経路を示し、それは、図11Aおよび11Bに示される車載充電-トラクションシステムの両方に適用される。
【0119】
車載充電-トラクションシステムが、充電モードに構成されるとき、完全に絶縁された2ステージ充電器が、提供され、それは、追加のダイオードを伴う単一または分相トーテムポールPFCフロントエンドステージと、完全に絶縁されたDC/DCリアエンドとを備えている。トーテムポールPFCフロントエンドステージでは、コイルBは、ブーストインダクタと、ブーストPFCスイッチとしての電力スイッチデバイスSW3およびSW4とを動作させ得る。ダイオードD1が、入力電圧の正の半サイクル中、伝導し、電力スイッチデバイスSW3は、入力電流を正弦波波形に成形するようにPWM制御される。入力電圧の負の半サイクル中、ダイオードD2が、伝導し、電力スイッチデバイスSW4は、入力電流を正弦波波形に成形するようにPWM制御される。DC/DCリアエンドステージでは、電力スイッチデバイスSW1、SW2、SW5、およびSW6は、Hブリッジドライブを構築する。加えて、コイルAおよびコイルCは、変圧器の一次巻線として、コイルDおよびコイルEは、変圧器の二次巻線としての機能を果たす。出力ブリッジ整流器は、変圧器二次側から出力されたAC電力をDC電力に変換する。インダクタL1および出力コンデンサC2は、出力ブリッジ整流器の出力側に結合され、DC電力のリップル成分を除去する。
【0120】
この充電モードでは、PFCブーストフロントエンドステージは、力率補正を実施しながら、正弦波入力電流を達成するために、グリッドAC単相電力をDC電力に変換し得る。次いで、第2のステージHブリッジは、完全絶縁が達成されるように、第1のステージDC電力を入力としてとり、それをAC電力にインバートし、インバートされたAC電力をモータの巻線によって形成される変圧器に通し得る。変圧器によって出力されたAC電力は、出力ブリッジ整流器に、次いで、再充電可能バッテリを充電するDC電力を発生させるように、出力フィルタに印加される。
【0121】
図13は、本教示の例による、車載充電-トラクションシステムの動作に関連するフローチャートを示す。通常、システムは、トラクションモード下で動作している。このモード下で、接触器K1およびK2は、閉鎖され、K3およびK4は、開放され、コンフィグレータは、バッテリがトラクション電力経路を介して電力をモータに出力するように、トラクション状態にある。電気車両のバッテリを充電するための要求が受信され、車両が、駐車状態にあり、システムを外部電源に結合することが可能な充電コードが差し込まれていることが決定されると、システムは、充電モードに切り替えられることができる。トラクションモードから充電モードへの切り替えを達成するために、接触器K1およびK2は、開放され、コンデンサC1およびC2内に貯蔵された電気エネルギーは、放電される。次いで、コンフィグレータが、トラクション状態から充電状態に切り替えられる。接触器K1およびK2が、開放されたままである間、コンデンサC1は、予充電され、次いで、接触器K3およびK4が、閉鎖される。車両バッテリの管理システムからの要求に基づいて、バッテリは、充電が開始される。充電モードは、バッテリが、完全に充電されたこと、外部電源への電気結合が接続解除されたこと、または任意の障害が充電プロセス中に検出されたことが決定されるまで継続する。それらの条件のいずれかが満たされる場合、バッテリの充電は、停止され、システムは、接触器K3およびK4を開放し、コンデンサC1およびC2の両方内に貯蔵された電気エネルギーを放電することによって、充電モードからトラクションモードに戻るように切り替えられる。次いで、コンフィグレータは、充電状態からトラクション状態に切り替えられる。接触器K3およびK4が、開放されたままである間、コンデンサC1およびC2は、予充電され、次いで、接触器K1およびK2は、閉鎖される。システムは、通常、次の充電要求が受信されるまで、トラクションモードに戻る。
【0122】
図14は、本教示の例による、コンデンサC1の予充電に関連する概略図を示す。上で議論されるように、入力コンデンサC1は、接触器K3およびK4が閉鎖される前に完全に充電されることになる。例えば、図2Bに示される車載充電-トラクションシステムでは、予充電は、追加の接触器K9および抵抗器R1を含む分岐によって遂行されることができる。抵抗器R1は、接触器K9と直列に接続され、予充電電流を限定する役割を果たす。
【0123】
充電モードでは、充電電力は、下記の順序に従って印加され得る。最初に、接触器K1、K2、K5、K6、K7、K8、K9、およびK10が、充電位置に切り替えられる。接触器K3、K4、およびK9が開放された状態で、入力AC電力が、印加される。これは、通常、外部電源のインターフェースとのハンドシェイクプロセスを伴う。次いで、接触器K4およびK9が、閉鎖され、コンデンサC1が予充電されることを可能にする。充電時間は、コンデンサC1が完全に充電されるように、R1およびC1の時間定数の少なくとも約5倍であり得る。コンデンサC1の予充電が完了されると、コイル電力消散を節約するために、接触器K3は、閉鎖されることができ、K9は、開放されることができる。
【0124】
図14に示される例では、充電経路は、入力電源から、入力ブリッジ整流器内の上ダイオード、接触器K9、抵抗器R1、コイルB、電力スイッチデバイスSW3の逆並列ダイオードを通して、コンデンサC1のアノード側につながる。帰還経路は、コンデンサC1のカソード側から、接触器K4および入力ブリッジ整流器の下ダイオードを通して、入力電源に戻る。
【0125】
出力フィルタコンデンサC2も、再充電可能バッテリが接続される前に、予充電されることができる。コンデンサC2は、再充電可能バッテリを横断して接続されるため、コンデンサC2の予充電は、再充電可能バッテリの管理システムを介して実施されることができるが、それは、図14に示されない。
【0126】
第1の実施形態を例として挙げると、図15Aは、本教示による、車載充電-トラクションシステムのハードウェア構成要素に関連する高レベル概略略図を示す。図2Aを参照して既に述べた構成要素に加え、種々の追加の構成要素が、システム内に備えられ、種々の追加の構成要素は、限定ではないが、電流センサ、電圧センサ、温度センサ(図15Aに図示されない)、必要な程度のモータ回転子角度位置の識別を提供することが可能であるリゾルバまたは任意の他のセンサ(図15Aに図示されない)、および中央充電/トラクション制御等を含む。
【0127】
図15Aに示されるように、絶縁された電圧感知が、それぞれ、DCリンクバス電圧およびバッテリ電圧を測定するために提供される。感知される電圧信号は、充電/トラクション制御の中に伝送される。トラクションモードでは、DCリンクバス電圧およびバッテリ電圧は、同じ信号となる。それらは、充電モード下で、別個の信号である。電圧感知機能は、集積回路ベースのセンサ等、市場で利用可能な絶縁されたセンサを介して、実施されることができる。このタイプの絶縁されたセンサは、絶縁された電力および分圧抵抗を高電圧側上に要求する。完全ガルバニック絶縁が必要であるわけではない状況では、高インピーダンス差動増幅器に基づく、感知アプローチも、同様に、実行可能である。
【0128】
絶縁された電流感知も、図15Aに示される。より具体的に、絶縁された電流センサが、電力スイッチデバイスSW1およびSW2を備えている、半ブリッジ(相Aに対応する)内の電流を検出するために提供される。同様に、他の2つの半ブリッジのための電流センサが存在し、一方は、電力スイッチデバイスSW3およびSW4から成る半ブリッジのために使用され、他方は、電力スイッチデバイスSW5およびSW6から成る半ブリッジのために使用される。電流センサは、ホール電流センサによって実装され得る。代替として、絶縁増幅器を伴うシャントが、利用され得る。コストを節約するために、2つの電流センサが、モータおよび充電システムの制御要件を満たすことができる。しかしながら、改良された保護を取得するために、3つ以上の電流センサが利用されることもできる。例えば、より低い正確度が容認可能である場合、充電電流は、相Aおよび相Cセンサを介して感知される一次電流から推定されることができる。別の例として、充電電流の高正確度制御を取得するために、相A-Cに関する3つの電流センサに加え、第4の電流センサが、充電電流を測定するために提供される。3相電流センサと同様、第4の電流センサは、ホール電流センサ、シャント等であることができる。
【0129】
充電器/トラクション制御は、種々のセンサからの信号を入力としてとり、電力スイッチデバイスおよび接触器を制御するためのコマンドを発生させる。コントローラは、DSP、FPGA、MCU、または任意の他の適切なプログラマブルコントローラであることができる。絶縁ゲートドライバが、充電器/トラクション制御と電力スイッチデバイスとの間に接続され、駆動信号を絶縁境界を横断して結合し、高パルス状電流を提供し、電力スイッチデバイスが、低損失のために、急速にオン/オフにされることを可能にする。限定ではないが、光学結合ドライバ、容量結合ドライバ等を含む市場で利用可能な種々の絶縁ゲートドライバが、利用されることができる。
【0130】
第3の実施形態を例として挙げると、図15Bは、別の例による、車載充電-トラクションシステムのハードウェア構成要素に関連する高レベル概略略図を示す。図7Aを参照して既に述べた構成要素に加え、限定ではないが、電流センサIa、Ib1、Ib2、Ib3、Ic、およびIout、電圧センサVI1、VI2、VI3、Vdc、およびVout、温度センサ(図15Bに図示されない)、中央充電/トラクションコントローラ、および回転子等の位置を読み取るためのリゾルバまたは任意の回転子位置センサ(図15Bに図示されない)を含む種々の追加の構成要素が、システム内に備えられる。
【0131】
図16は、充電/トラクション制御から絶縁ゲートドライブ制御への接続のさらなる詳細を示し、それは、本教示の第1の実施形態による車載充電-トラクションシステム内に含まれる電力スイッチデバイスSW1-SW6を駆動するための拡張PWM出力(EPWM)を有する。信号EPWM1AおよびEPWM1Bによって駆動されると、電力スイッチデバイスSW1およびSW2は、トラクションモード下で、相Aドライブを形成し、充電モード下で、変圧器のPWMドライブの一部として動作する。信号EPWM3AおよびEPWM3Bによって駆動されると、電力スイッチデバイスSW5およびSW6は、トラクションモード下で、相Cドライブを形成し、充電モード下で、変圧器のPWMドライブの一部として動作する。信号EPWM2AおよびEPWM2Bによって駆動されると、電力スイッチデバイスSW3およびSW4は、トラクションモード下で、相Bドライブを形成し、充電モード下で、ブーストコンバータとして動作する。分離対応出力が、相AおよびCおよび相Bのために提供される。これは、それらが、充電モード下で、異なる役割を果たすためである。プロセッサのピンの割り当ては、図16に図示されるものに限定されるのではなく、使用されるプロセッサのタイプに応じて変動し得る。
【0132】
図16に示される例では、電力スイッチデバイスSW1-SW6は、低レベルにおける対応するPWM出力によってオンにされ、高レベルにおける対応するPWM出力によってオフにされる。したがって、インバータが、出力に配列され、プルアップ抵抗器が、電力スイッチデバイスがプロセッサがリセットされる間、オフにされることを確実にするために、提供される。制御論理が高レベルPWM出力が対応する電力スイッチデバイスをオンにするように設計される場合、インバータは、必要とされず、プルダウン抵抗器が、図16に示されるプルアップ抵抗器の代わりに提供される。
【0133】
本教示の車載充電-トラクションシステム内に展開される障害保護機能の例として、図16は、障害検出およびラッチモジュールを示し、それは、プロセッサと別個である。このアプローチは、ハードウェアリソースよりコストがかかるが、特に、プロセッサがロックアップするとき、コード問題(一般に、開発の周期の間に生じる)等が存在するとき、よりロバストな保護を提供する。
【0134】
図17は、本教示による、車載充電-トラクションシステムの充電モード下で実施される例示的制御スキームを示す。示されるような充電制御スキームは、埋め込み型DSPプロセッサまたは別々の制御電子機器を用いて実装されることができる。バッテリの充電は、一定電流モードまたは一定電圧モードのいずれかで実施されることができる。典型的に、再充電可能バッテリ内のセル等化を促進するために、充電は、充電プロセスの開始時に一定電流モードで実施され、次いで、一定電圧モードに移行する。一定電流モードを伴う状況と比較して、より低い充電電力が、一定電圧モード下で使用される。
【0135】
図17から分かるように、充電/トラクション制御内に含まれる電圧制御ループは、複数の電圧限界入力を有する。典型的に、再充電可能バッテリの管理システムは、再充電可能バッテリがその瞬間に適応し得る最大電圧に関連付けられる情報を電圧制御ループに提供することができる。そのようなバッテリ電圧限界は、バッテリ管理システムから充電/トラクション制御にCANデータバス等の任意の適切なデータリンクを介して送信されることができる。ハードウェア電圧限界も、電圧制御ループの中に入力され、それは、充電電力経路が安全に生成し得る電圧の高さを表す。ハードウェア電圧限界は、充電電力経路が生成することが可能である、最大電圧ではなく、構成要素の応力限界に基づいて決定された最大電圧限界である。随意に、デバッグデータリンクを介して、例えば、デバッグ電圧限界も、電圧制御ループに通信される。デバッグ電圧限界は、車載充電-トラクションシステムのデバッグおよび開発において有用である。
【0136】
入力されるようなバッテリ電圧限界、ハードウェア電圧限界および随意のデバッグ電圧限界に基づいて、ブロックMIN1は、電圧コマンドを発生させ、合計ノード1に出力する。発生させられた電圧コマンドは、入力された種々の電圧限界の最小値を表す。合計ノード1では、電圧コマンドが、電圧誤差を取得するために、感知された実際の電圧に対して比較される。この電圧誤差は、PIコントローラ1の中に入力され、電流コマンドを発生させる。代替として、限定ではないが、一体型コントローラを含む種々のコントローラが、PIコントローラ1の代わりに使用され得る。発生させられた電流コマンドは、入力として、充電/トラクション制御の電流制御ループのブロックMIN2の中に送信される。
【0137】
図17から分かるように、電圧制御ループのPIコントローラ1から出力された電流コマンドに加え、充電/トラクション制御内に含まれる電流制御ループのブロックMIN2は、複数の電流限界を入力として受信する。同様に、再充電可能バッテリの管理システムは、再充電可能バッテリがその瞬間に適応し得る最大電流に関連付けられた情報を電流制御ループに提供することができる。そのようなバッテリ電流限界は、バッテリ管理システムから充電/トラクション制御に、例えば、CANデータバスを介して送信されることができる。ハードウェア電流限界も、電流制御ループの中に入力される。一側面では、ハードウェア電流限界は、充電電力経路の電流能力を反映する。例えば、充電電力経路は、約200アンペアの限定された電流容量を有し得る。別の側面では、ハードウェア電流限界は、入力線から引き込まれ得る最大入力電流に起因して、限定された入力電力を反映する。この最大入力電流は、バッテリ電圧に基づいて推定され得る。代替として、入力電流センサが、より正確な入力電流情報を提供するために使用されることができる。利用可能な電流情報が正確であるほど、車載充電-トラクションシステムは、入力電流限定のより近くで動作することを可能にされる。再び、デバッグデータリンクを介して、随意のデバッグ電流限界が、電流制御ループに通信される。
【0138】
入力されるような電圧制御ループのPIコントローラ1からの電流コマンド、ハードウェア電流限界、バッテリ電流限界、および随意のデバッグ電流限界に基づいて、ブロックMIN2は、電流コマンドを発生させ、合計ノード2に出力する。発生させられる電流コマンドは、種々の入力の最小値を表す。電圧制御ループからの電流コマンドが電流制御ループの入力コマンドとして使用されるので、充電/トラクション制御は、再充電可能バッテリ上の電圧を限定することが可能である。電圧制御ループからの電流コマンドがブロックMIN2に入力される他の電流限界より低い場合、それは、制御しているコマンドであり、したがって、充電器は、電圧制御モードで動作する。ブロックMIN2に入力される電流限界のいずれかが電圧制御ループからの電流コマンドより低い場合、充電器は、電流基準コマンドである最低電流限界を伴って電流制御モードで動作する。合計ノード2では、電流基準コマンドは、電流誤差を取得するために、感知された実際の電流に対して比較される。この電流誤差は、PIコントローラ2に入力され、移相コマンドを発生させる。代替として、限定ではないが、積分コントローラを含む種々のコントローラが、PIコントローラ2の代わりに、使用され得る。PIコントローラ2の出力は、移相コマンドであり、それは、PWM信号EPWM3とEPWM1との間で移相を変動させるために使用される。移相コマンドは、利得の逆転を防止するために、要求される範囲内に留まるように限定される必要がある。例えば、範囲は、1~180度である。
【0139】
車両は、通常、トラクションモード下で動作している。充電/トラクション制御が、充電状態からトラクション状態に切り替えられると、充電/トラクション制御のプロセッサから出力されるEPWMの構成は、適宜、切り替えられる。トラクション状態では、プロセッサは、シュートスルーを回避するために、インバータの各ブリッジレッグ内の上電力スイッチデバイスと下電力スイッチデバイスとの間の不感時間を伴って、3相PWM出力を生成するように構成される。本教示は、トラクションモード下でモータが駆動される方法を変化させないので、従来の技法が、トラクション制御のために適用可能である。例えば、トラクション制御は、標準的フィールド指向制御(FOC)によって実装されることができ、センサが、モータ回転子の出力シャフトのシャフト位置に関連付けられたフィードバック信号を提供する。典型的に、リゾルバが、モータに取り付けられ、シャフト位置を測定する。
【0140】
1つのモータ、1つの再充電可能バッテリ、1つのインバータ、1つの入力ブリッジ整流器、および1つの出力ブリッジ整流器のみが、第1-第5の実施形態の説明に付随する図面に図示されるが、当業者は、複数のモータ、再充電可能バッテリ、インバータ、入力ブリッジ整流器、および/または出力ブリッジ整流器が、車載充電-トラクションシステム内に提供され得ることを予期し得る。例えば、2つのモータが、電気車両内のフロントおよびリアホイールを別個に駆動し得るか、または、同様に、4つのモータが、各ホイールを別個に駆動させ得る。以下で、複数のモータを用いて本教示を実践するための2つのアプローチが、図18A-20Bを参照して議論されるであろう。
【0141】
図18A-18Gは、本教示の例による、車載充電-トラクションシステムの2つ以上のモータおよび/または2つ以上のバッテリの種々の接続に関連する概略図を示す。1つのモータおよびその付随の充電器-インバータシステム、または複数のモータおよびそれらの対応する充電器-インバータシステムは、同じバッテリまたは異なるバッテリに接続され得る。充電器-インバータシステムとモータの組み合わせの各々は、独立して稼働し、バッテリまたは複数のバッテリを充電する。バッテリは、互いの間に電気接続を伴わずに、別個であることができる。代替として、バッテリのうちの少なくともいくつかは、直列または並列に接続されることができる。
【0142】
図19は、別の例示的例による、2つ以上の充電器-インバータおよびバッテリの接続に関連する概略図を示す。このシナリオでは、2つ以上の充電器-インバータは、充電モード下で、充電電力経路の異なるステージとして使用され得る。より具体的に、システム内の複数の充電器-インバータのうちの1つ以上の充電器-インバータは、第1のステージとして稼働し得る一方、複数の充電器-インバータのうちの他の1つ以上の充電器-インバータは、第2のDC/DCステージとして稼働し得る。第1のステージは、単一または多重相のためのPFCブーストもしくはブーストコンバータフロントエンドであることができる。第2のステージは、並列または直列に接続されることができる。トラクションモード下で、2つ以上の充電器-インバータは、独立して、または、一緒に稼働することができる。
【0143】
図19に示されるシステムをトラクションモードに構成するために、接触器K1、K2、K6、K7、K8、K13、K17、およびK20は、閉鎖される一方、K3、K4、K5、K9、K10、K14、K15、K16、K18、K19、およびK21は、開放される。結果として、図20Aの簡略化された回路図に示されるようなトラクション電力経路が、形成される。図20Aでは、同じ再充電可能バッテリが、両モータを駆動するために接続される。
【0144】
図19に示されるシステムを充電モードに構成するために、接触器K1、K2、K6、K7、K8、K13、K17、およびK20は、開放される一方、K3、K4、K5、K9、K10、K14、K15、K16、K18、K19、およびK21は、閉鎖される。結果として、図20Bの簡略化された回路図に示されるような充電電力経路が、形成される。システムが、充電モードに構成されると、完全に絶縁された2ステージ充電器が、提供され、それは、完全3相ブーストPFCフロントエンドステージと、完全に絶縁されたDC/DCリアエンドとを備えている。フロントエンドステージでは、巻線コイルA、コイルB、およびコイルCは、ブーストインダクタとして、インバータ1内の電力スイッチデバイスSW1、SW2、SW3、SW4、SW5、およびSW6は、ブーストPFCスイッチとしての機能を果たす。リアDC/DCステージでは、インバータ2内の電力スイッチデバイスSW1、SW2、SW3、SW4、SW5、およびSW6は、3相Hブリッジドライブを構成し、巻線コイルA1、コイルB1、およびコイルC1は、変圧器の一次巻線として、コイルA2、コイルB2およびコイルC2は、変圧器の二次巻線としての機能を果たす。
【0145】
充電モード下で、PFCブーストフロントエンドステージは、グリッドに対して力率補正を実施しながら、グリッド多重相電圧をDC電圧に変換し得る。次いで、リアエンドステージ内のHブリッジは、完全絶縁が達成されるように、第1のステージからのDC電力を入力としてとり、それをAC電力にインバートし、インバートされたAC電力をモータ巻線によって形成される変圧器に通し得る。変圧器から出力されたAC電力は、再充電可能バッテリを充電するためのDC電力を発生させるように、出力ブリッジ整流器に、次いで、出力フィルタに印加される。
【0146】
本教示は、主に、電気車両の文脈で説明されるが、本明細書に開示される本発明の概念および着想は、1つ以上の電気モータと、1つ以上の電気エネルギー貯蔵デバイス(再充電可能バッテリ等)とを含む任意の電気装置に適用可能である。そのような電気装置の例は、限定ではないが、プラグイン電気ハイブリッド車両、電気船舶、電気飛行機、電車、電気オートバイ、電気自転車、電気スケートボード、電気ツール、電気ドローン、電気潜水艦、および電気機械類、例えば、電気ブルドーザ、電気牽引機、電気フォークリフト、電気掘削機等を含む。本発明の概念および着想は、防爆電気車両、防爆電気ツール、防爆トラック車両等の特殊目的の電気機器にも用途を見出し得る。
【0147】
トラクションモードと充電モードとの間の接続を再構成するために使用されるコンフィグレータは、機械的スイッチ、電気磁気接触器、ソリッドステートスイッチ、または電気結合から接続解除またはそれに接続し得る任意のタイプの切り替え機構で構成されることができることが、当業者に明白であろう。
【0148】
インバータは、任意の多重相インバータであることができることが、当業者に明白であろう。インバータ内の電力スイッチデバイスは、シリコンIGBT電力モジュール、MOSFETS、または関わる電力レベルを切り替えるために好適な任意の他の電力切り替えデバイスであり得る。電力スイッチデバイスは、シリコン、GaN、SiC、または任意の他の技術に基づき得る。
【0149】
本教示を実現するために採用されるモータは、限定ではないが、非同期誘導モータ、PMSMモータ、BLDCモータ、BLACモータ、リラクタンスモータを含む巻線の少なくとも2つの相から成る、任意のタイプのモータであることができることが、当業者に明白であろう。
【0150】
本教示は、電気車両のインバータおよびモータ内に前から存在する構成要素を利用するので、最大充電電力は、限定される。より高い電力容量を有するモータおよびインバータが、充電電力上限を増加させるために使用され得ることが、当業者によって理解されるであろう。加えて、車両からの要求に応じて、充電システムは、最大充電レベルを下回る電力でバッテリを充電することが可能である。
【0151】
本明細書に開示される設計に関して、モータ内の巻線およびインバータ内の電力スイッチデバイスは、2ステージブーストおよびバック完全絶縁切り替え電源を形成するために使用され得る。
【0152】
本明細書に開示される設計に関して、2つ以上の組の巻線が、少なくとも1つのステータ歯上に提供され得る。少なくとも1つのステータ歯は、変圧器コアとして動作し、モータ回転子の回転を伴わずに、電力を一次巻線から二次巻線に伝達し得る。
【0153】
本明細書に開示される設計に関して、その一端が元々のモータステータ点に接続される1つ以上のモータステータ巻線は、接触器の組および2ステージ完全絶縁切り替え電源の形態構成要素を通して、モータステータ点から接続解除されることが可能である。
【0154】
本明細書に開示される設計に関して、接触器の組を通して、トラクションモードで元々電気的に接続される巻線は、充電モードでは、2組の完全絶縁巻線を形成するために使用され得る。
【0155】
前述は、本教示および/または他の例を構成することが検討されるものを説明したが、種々の修正が、それらに行われ得、本明細書に開示される主題が、種々の形態および例内に実装され得、本教示が、多数の用途において適用され得、そのうちのいくつかのみが、本明細書に説明されることを理解されたい。以下の請求項によって、本教示の真の範囲内に該当する、あらゆる用途、修正、および変形例を請求することが意図される。
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図12A
図12B
図12C
図13
図14
図15A
図15B
図16
図17
図18-1】
図18-2】
図18-3】
図18-4】
図18-5】
図19
図20A
図20B
【外国語明細書】