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特開2023-63413ビーム管理方法、ネットワーク機器および端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023063413
(43)【公開日】2023-05-09
(54)【発明の名称】ビーム管理方法、ネットワーク機器および端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/21 20230101AFI20230427BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20230427BHJP
【FI】
H04W72/21
H04W16/28
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038602
(22)【出願日】2023-03-13
(62)【分割の表示】P 2019569684の分割
【原出願日】2018-05-15
(31)【優先権主張番号】201710459346.1
(32)【優先日】2017-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】黄 秋▲萍▼
(72)【発明者】
【氏名】高 秋彬
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲潤▼▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】タムラカール・ラケシュ
(72)【発明者】
【氏名】▲蘇▼ ▲シン▼
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】王 蒙▲軍▼
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲伝▼▲軍▼
(57)【要約】
【課題】本発明は、ビーム管理方法、ネットワーク機器および端末を開示する。
【解決手段】本発明では、前記ネットワーク機器は、端末に対しいてSRSリソースを設定し、前記ネットワーク機器は、前記端末に指示情報を送信し、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを選択するように前記端末に指示する。このようにして、端末の送信ビームおよび基地局の受信ビームをより柔軟かつ効率的に管理し、端末の送信ビームスイープおよび/または基地局の受信ビームスイープを実現する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク機器は、端末に対してサウンディング基準信号(SRS)リソースを設定するステップと、
前記ネットワーク機器は、前記端末に指示情報を送信するステップと、を備え、
前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを選択するように前記端末に指示することを特徴とするネットワーク機器に適用するビーム管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年6月16日に中国特許局に提出し、出願番号が201710459346.1であり、発明名称が「ビーム管理方法、ネットワーク機器および端末」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
【0002】
本発明は、無線通信技術分野に関し、特にMIMO(Multi-Input Multi-Output)チャネルのビーム管理方法、ネットワーク機器および端末に関する。
【背景技術】
【0003】
ピークレートの改善、およびシステムスペクトルの利用率の改善に対するMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)技術の重要性を考慮して、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)および高度なLTE(LTE-A)などの無線アクセス技術標準は、MIMO技術と直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing, )技術に基づいて構築されている。MIMO技術のパフォーマンス向上は、マルチアンテナシステムで利用できるスペースの自由度に起因するため、標準化されているMIMO技術の最も重要な進化の側面は、拡張された次元である。
【0004】
LTE Rel-8では、最大で4つのMIMO伝送の層をサポートすることができる。LTE Rel-9は、強化されたマルチユーザーMIMO(Multi-User MIMO,MU-MIMO)技術に重点を置いており、伝送モード(Transmission Mode,TM)-8のMU-MIMO伝送で最大4つのダウンリンクデータレイヤーをサポートできるLTE Rel-10では、8つのアンテナポートのサポートが導入され、チャネル状態態情報の空間分解能がさらに向上し、シングルユーザーMIMO(Single-User MIMO,SU-MIMO)の伝送容量が最大8つのデータレイヤーにさらに拡張された。LTE Rel-13およびRel-14には、32のポートをサポートするフルディメンションMIMI(FD-MIMO)技術が導入されており、これによりフルディメンションと垂直ビームフォーミングを実現する。
【0005】
MIMOテクノロジーをさらに改善するために、アンテナの大規模アレイ技術が移動通信システムに導入されている。基地局の場合、全デジタルの大規模アンテナアレイには、128、256、または512個のアンテナ素子と、各アンテナ素子が送受信機の1つに接続されている128、256、または512個の送受信機を含めることができる。端末がチャネル状態情報を測定してフィードバックするように、128、256、または512アンテナポートのパイロット信号が送信される。端末は、32個または64個のアンテナ素子を含むアンテナのアレイで構成することもできる。基地局側と端末側の両方でのビームフォーミングにより、ビームフォーミングに起因する信号減衰を補償するために、大きなビームフォーミングゲインが獲得できる。特に高周波数帯域、たとえば周波数30 GHzでの通信中の経路損失のため、無線信号のカバレッジエリアは非常に限られている。無線信号のカバレッジエリアは、アンテナの大規模なアレイ技術を使用して使用可能なエリアに拡張できる。
【0006】
新しい無線(NR,New Radio)システムでは、基地局および端末のビームフォーミング利得を達成するために、端末がアップリンクで送信するときに端末の送信ビームのビームフォーミングを考慮すべきである。アップリンクビームを管理するために、基
地局は端末に1つ以上のサウンディング基準信号(Sounding Reference Signal,SRS)リソースを設定できる。端末は、各SRSリソースで1つ以上の送信ビーム(Tx beam)を使用してSRS信号を送信する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
基地局および端末のビームフォーミング利得を最適化するために、端末の送信ビームおよび基地局の受信ビームは、アップリンク送信のために管理され、それにより送信ビームおよび端末を最適化する必要がある。ビームを受信する。既存のプロトコルおよび通信システムでは、ネットワーク側から端末に送信されるビーム管理指示情報はない。ネットワーク側が送信ビーム指示情報を端末に送信できれば、端末の送信ビームと基地局の受信ビームは、より柔軟かつ効率的にスイープできる。
【0008】
本発明の実施例は、ビーム管理方法、ネットワーク機器および端末を提供し、端末の送信ビームおよび基地局の受信ビームをより柔軟かつ効率的に管理し、端末の送信ビームスイープおよび/または基地局の受信ビームスイープを実現する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の態様によれば、本発明の一の実施例に係るネットワーク機器に適用するビーム管理方法は、
前記ネットワーク機器は、端末に対しいてSRSリソースを設定するステップと、前記ネットワーク機器は、前記端末に指示情報を送信するステップとを備え、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを選択するように前記端末に指示する。
【0010】
任意選択で、前記指示情報は、ゼロ状態を示す情報を含み、前記ゼロ状態は、前記端末が前記SRSリソース上でSRを送信するための送信ビームを決定することを示す。
【0011】
任意選択で、前記指示情報は、ネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。
【0012】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。
【0013】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。
【0014】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0015】
任意選択で、前記指示情報は、1つのコード状態としてエンコードされた。
【0016】
任意選択で、前記ネットワーク機器は、前記端末が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを、前記端末と事前合意し、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0017】
任意選択で、前記ネットワーク機器は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビ
ームを使用して前記SRSリソース上でSRSの情報送信することを、前記端末と事前に合意し、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0018】
任意選択で、前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、同じ受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。
【0019】
任意選択で、前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、異なる受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。
【0020】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースをグルーピングすることをさらに示す。
【0021】
任意選択で、ネットワーク機器は、同じ受信ビームを使用して同じグループのSRSリソースでSRSを受信し、異なる受信ビームを使用して異なるグループのSRSリソースでSRSを受信する。
【0022】
任意選択で、前記送信ビームの識別情報は、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースのSRSリソース指示情報(SRI)である。
【0023】
第2の態様によれば、本発明の一の実施例に係る端末に適用するビーム管理方法は、前記端末は、ネットワーク機器によって送信された指示情報を受信するステップと、端末は、前記ネットワークによって送信された指示情報に従って、前記SRSリソース上で使用される送信ビームを決定し、前記送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信するステップとを備え、前記指示情報は前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソース上でSRS信号を送信するための送信ビームを選択することを、前記端末に指示する。
【0024】
任意選択で、前記指示情報は、ゼロ状態を示す情報を含み、前記ゼロ状態は、前記端末が前記SRSリソース上でSRを送信するための送信ビームを決定することを示す。
【0025】
任意選択で、前記送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信する場合、前記端末は、前記SRSリソース中の異なるSRSリソース上で異なる送信ビームを使用してSRSを送信する。
【0026】
任意選択で、前記指示情報は、ネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。
【0027】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。
【0028】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。
【0029】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0030】
任意選択で、前記指示情報は、1つのコード状態としてエンコードされた。
【0031】
任意選択で、前記ネットワーク機器は、前記端末が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを、前記端末と事前合意し、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0032】
任意選択で、前記ネットワーク機器は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSの情報送信することを、前記端末と事前に合意し、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0033】
任意選択で、前記端末は、前記SRSリソース上で前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用してSRSを送信する。
【0034】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースをグルーピングすることをさらに示す。
【0035】
任意選択で、前記端末は、前記同じグループ内の異なるSRSリソース上で異なる送信ビームを使用してSRSを送信する。
【0036】
第3の態様によれば、本発明の一の実施例に係るビーム管理ネットワーク機器は、端末に対しいてSRSリソースを設定するための設定モジュールと、前記端末に指示情報を送信するための送信モジュールとを備え、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを選択するように前記端末に指示するものである。
【0037】
任意選択で、前記指示情報は、ゼロ状態を示す情報を含み、前記ゼロ状態は、前記端末が前記SRSリソース上でSRを送信するための送信ビームを決定することを示す。
【0038】
任意選択で、前記指示情報は、ネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。
【0039】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。
【0040】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。
【0041】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0042】
任意選択で、前記指示情報は、1つのコード状態としてエンコードされた。
【0043】
任意選択で、前記ネットワーク機器は、前記端末が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを、前記端末と事前合意し、前記指示情報は、前記SRS
リソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0044】
任意選択で、前記ネットワーク機器は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSの情報送信することを、前記端末と事前に合意し、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0045】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースをグルーピングすることをさらに示す。
【0046】
第4の態様によれば、本発明の一の実施例に係る端末において、ネットワーク機器は前記端末に対してSRSリソースを設定し、前記端末は、前記ネットワーク機器によって送信された指示情報を受信するための受信モジュールと、前記ネットワークによって送信された指示情報に従って、前記SRSリソース上で使用される送信ビームを決定し、前記送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信するための送信モジュールとを備え、前記指示情報は、前記端末が前記SRSリソース上でSRS信号を送信するための送信ビームを選択することを示す。
【0047】
任意選択で、前記指示情報は、ゼロ状態を示す情報を含み、前記ゼロ状態は、前記端末が前記SRSリソース上でSRを送信するための送信ビームを決定することを示す。
【0048】
任意選択で、前記指示情報は、ネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。
【0049】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。
【0050】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。
【0051】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0052】
任意選択で、前記指示情報は、1つのコード状態としてエンコードされた。
【0053】
任意選択で、前記ネットワーク機器は、前記端末が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを、前記端末と事前合意し、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0054】
任意選択で、前記ネットワーク機器は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSの情報送信することを、前記端末と事前に合意し、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0055】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースをグルーピングすることをさらに示す。
【0056】
第5の態様によれば、本発明の一の実施例に係るコンピュータ装置において、前記装置は、プロセッサと、メモリとを備え、前記プロセッサは、前記メモリに格納されたコンピュータプログラムを実行して以下を行うように構成される:
端末に対してサウンディング基準信号(SRS)リソースを設定し、
前記端末に指示情報を送信し、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを選択するように前記端末に指示する。
【0057】
任意選択で、前記指示情報は、ゼロ状態を示す情報を含み、前記ゼロ状態は、前記端末が前記SRSリソース上でSRを送信するための送信ビームを決定することを示す。
【0058】
任意選択で、前記指示情報は、ネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。
【0059】
任意選択で、ネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を、含む。
【0060】
任意選択で、ネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。
【0061】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0062】
任意選択で、前記指示情報は、1つのコード状態としてエンコードされた。
【0063】
任意選択で、前記メモリには前記端末と合意した以下の情報が格納される:前記端末が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信し、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0064】
任意選択で、前記メモリには前記端末と合意した以下の情報が格納される:前記端末は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信するための情報,前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0065】
任意選択で、前記プロセッサは、さらに、前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、同じ受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。
【0066】
任意選択で、前記プロセッサは、さらに、前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、異なる受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。
【0067】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースをグルーピングすることをさらに示す。
【0068】
任意選択で、前記プロセッサは、さらに、同じグループのSRSリソースじょうで同じ
受信ビームを使用して前記SRSを受信する,異なる受信ビームを使用して異なるグループのSRSリソースでSRSを受信する。
【0069】
任意選択で、前記送信ビームの識別情報は、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースのSRSリソース指示情報(SRI)である。
【0070】
第6の態様によれば、本発明の一の実施例に係るコンピュータ装置であって、前記装置は、プロセッサと、メモリとを備え、前記装置は、プロセッサと、メモリとを備え、前記プロセッサは、前記メモリに格納されたコンピュータプログラムを実行して以下を行うように構成される:
ネットワーク機器によって送信された指示情報を受信し、前記指示情報は、前記端末が、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたサウンディング基準信号(SRS)リソース上でSRS信号を送信するための送信ビームを選択することを示し、
前記ネットワークによって送信された指示情報に従って、前記SRSリソース上で使用される送信ビームを決定し、前記送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信する。
【0071】
任意選択で、前記指示情報は、ゼロ状態を示す情報を含み、前記ゼロ状態は、前記端末が前記SRSリソース上でSRを送信するための送信ビームを決定することを示す。
【0072】
任意選択で、前記プロセッサは、前記SRSリソース中の異なるSRSリソース上で異なる送信ビームを使用してSRSを送信する。
【0073】
任意選択で、前記指示情報は、ネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。
【0074】
任意選択で、ネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を、含む。
【0075】
任意選択で、ネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。
【0076】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0077】
任意選択で、前記指示情報は、1つのコード状態としてエンコードされた。
【0078】
任意選択で、前記メモリには前記ネットワーク機器と合意した以下の情報が格納される:前記端末が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信し、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0079】
任意選択で、前記メモリには前記ネットワーク機器と合意した以下の情報が格納される:前記端末は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信するための情報,前記指示情報は、前記SRSリソース上でS
RSを送信することを示す送信ビームの識別情報をさらに含む。
【0080】
任意選択で、前記プロセッサは、具体的に前記SRSリソース上で前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して対応する送信ビームグループ内の送信ビームSRSを送信する。
【0081】
任意選択で、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースをグルーピングすることをさらに示す。
【0082】
任意選択で、前記プロセッサは、具体的に前記同じグループ内の異なるSRSリソース上で異なる送信ビームを使用してSRSを送信する。
【0083】
第7の態様によれば、本発明の一の実施例は、プロセッサによって実行されると、第1の態様または第2の態様による実施例の上記方法のステップを実行するように構成されたコンピュータプログラムを記憶することを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体を、提供する。
【発明の効果】
【0084】
本発明の実施例に係る1つ以上の技術的解決策は、少なくとも以下の技術的効果または利点を有する。
【0085】
基地局が使用される送信ビームの指示情報をSRSリソース上で端末に送信することは、ネットワークが、端末の送信ビームおよび基地局の受信ビームに対するスイープを制御することに役を立つ。
【図面の簡単な説明】
【0086】
図1】本発明の実施例に係るビーム管理方法の第1のフローチャートである。
図2】本発明の実施例に係るビーム管理方法の第2のフローチャートである。
図3】本発明の実施例ネットワーク機器の概略構造図である。
図4】本発明の実施例に係る端末の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0087】
端末の送信ビームスイープおよび基地局の受信ビームスイープをより効率的に実施するために、本発明の実施形態による技術的解決策の一般的な考え方は次のとおりである。ビーム管理方法、ネットワーク機器および端末において、前記ネットワーク機器は、端末に対しいてSRSリソースを設定し、前記ネットワーク機器は、前記端末に指示情報を送信し、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを選択するように前記端末に指示する。
【0088】
上記の技術的解決策をよりよく理解するために、上記の技術的解決策を、図面を参照して、およびその特定の実施形態に関連して、以下で詳細に説明する。
【0089】
本発明の実施形態では、送信装置(すなわち、ネットワーク機器)および受信装置(すなわち、端末)があり、ダウンリンク送信およびアップリンク受信は、送信装置と送信装置にアクセスする受信装置の間で行われ得る。
【0090】
特に、送信装置は、基地局または別のタイプの送信ポイント装置であり得、受信装置は、端末(またはユーザー機器)であり得る。もちろん、それらはそれに限定されないが、例えば、送信装置は、代替的に、別の端末を構成できる端末であり得る。あるいは、送信装置は、複数のネットワークノードを含むことができる。ネットワークノードには、無線
周波数コンポーネント(リモート無線ユニット(Remote Radio Unit,RRU)など)のみ、またはベースバンドコンポーネントと無線周波数コンポーネント(アクティブアンテナなど)の両方を含めることができる。ネットワークノードは、ベースバンドコンポーネント(ベースバンドユニット(Baseband Unit,BBU)など)のみを含む。または、エアインターフェース層にデジタルおよび/または無線周波数機能を含まない場合があるが、上位層の信号処理のみを担当する場合があり、およびエアインターフェース層でのベースバンド処理をアクティブアンテナに配置できる。あるいは、他にも多くのネットワーク実施が可能である。
【0091】
端末(User Equipment,UE)は、端末機器、モバイルステーション(Mobile Station,MS)、モバイル端末(Mobile Terminal)などとも呼ばれ、当該端末は、無線アクセスネットワーク(radio Access Network,RAN)を介して1つ以上のコアネットワークと通信することができる。たとえば、端末は携帯電話(または「携帯」電話)、モバイル端末を含むコンピュータなどであることができる。または端末はポータブル、ポケット、ハンドヘルド、ビルトイン、無線アクセスネットワークを介して音声やデータを交換するコンピュータ内または車両のモバイル装置などである。あるいは、本発明の実施形態における端末は、装置ツー装置(Device to Device,D2D)端末またはマシンツーマシン(Machine to Machine,M2M)端末であり得る。本発明の実施形態では、ネットワーク機器および端末はこれらに限定されない。
【0092】
本発明の実施形態では、ネットワーク機器は、1つ以上の送信ビームを指定することができ、本発明の実施形態では、ビームの数は特定の数に限定されない。たとえば、ネットワーク機器はSRIにより前記ネットワーク機器によって指定された送信ビームを示す。当該SRIに対応するSRSリソースに複数のアンテナポートが設定され、端末が以前に当該SRSリソース上のSRS送信において、異なるアンテナポートで異なる送信ビームを使用したとすれば、当該SRIにより示される送信ビームは、端末が以前に当該SRSリソース上のSRS送信において、異なるアンテナポートで使用された複数の送信ビームに対応する。同様に、本発明の実施例によるネットワーク機器により指定される送信ビームに対応する送信ビームグループは、1つのビームに対応する送信ビームグループであってもよいし、複数のビームに対応する送信ビームグループであってもよい。本発明の実施例では、何個のビームに対応する送信ビームグループであるかについて限定しない。たとえば、ネットワーク機器は、SRIでネットワーク機器によって指定された1つまたは複数の送信ビームを示し、当該SRIに対応するSRSリソースに複数のアンテナポートが設定される。端末が以前に当該SRSリソース上のSRS送信において、異なるアンテナポートで異なる送信ビームを使用したとすれば、当該SRIにより示される送信ビームに対応する送信ビームグループは、端末が以前に当該SRSリソース上のSRS送信において、異なるアンテナポートで使用された複数の送信ビームに対応する送信ビームグループに対応する。
【0093】
図1に示すように、本発明の第1の実施形態によるネットワーク機器に適用するビーム管理方法は、以下のステップを含む。
【0094】
S101において、前記ネットワーク機器は、端末に対しいてSRSリソースを設定する。
【0095】
S102において、前記ネットワーク機器は、前記端末に指示情報を送信し、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを選択するように前記端末に指示する。
【0096】
ステップS102における指示情報が変化するので、実施形態に係るビーム管理方法は、特に以下の方式で実行され得る。
【0097】
方式1では、前記指示情報は、ゼロ状態を示す情報を含み、前記ゼロ状態は、前記端末が前記SRSリソース上でSRを送信するための送信ビームを決定することを示す。たとえば、指示情報は、端末がSRSを送信するための送信ビームがネットワーク機器によって制限されないことを示す情報を含む。当該指示情報の特定状態たとえば、表1から表6の状態000(指示情報の状態はバイナリシステムで表される)になる(これは一例にすぎず、指示情報の特定の状態は、別の値、例えば111、00などとして代替的に表すことができる)。
【0098】
具体的に、ネットワーク機器が指示情報を端末に送信した後、当該端末は、任意の送信ビームを使用してネットワーク機によって現在設定された1つ以上のSRSリソース上でSRSを送信することができる。たとえば、ネットワーク機器は、端末に対して複数のSRSリソースを設定し、端末は、異なる送信ビームを使用して異なるSRSリソース上でSRSを送信する。すなわち、送信ビームはスイープ(beam sweeping)される。端末が異なる送信ビームを使用して異なるSRSリソース上でSRSを送信する場合、ネットワーク機器の受信端は同じ受信ビーム(Rx beam)を使用してSRSを受信し、当該ネットワーク機器に対応する当該受信ビーム中の端末の最適な送信ビームを決定し、端末の送信ビームがスイープされるようにする。
【0099】
方式2では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報および前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報を含む。当該指示情報は、1つのコード状態としてエンコードできる。たとえば、当該指示情報の1つのコード状態は、前記指示情報に含まれる前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報および、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの1つの識別情報を示す。
【0100】
たとえば、表3の指示情報のコード状態1100は、指示情報において基地局によって指定された送信ビームを、SRI=5であるSRSリソースに対応する送信ビームを示す。そして、端末は、送信ビームグループ内の送信ビームを使用して、設定されたSRSリソース上でSRSを送信する。
【0101】
または、前記指示情は2つのコンポーネント、すなわち第1の指示情報および第2の指示情報を含むことができ、ネットワーク機器は、前記第1の指示情報および第2の指示情報を同時にまたは順次端末に送信することができる。第1の指示情報および第2の指示情報の具体的な送信順をここでは限定しない。第1の指示情報は表6のコード状態0であり得、第2の指示情報は表1のコード状態001から010のうちの1つであり得る。具体的に、たとえば、第1の指示情報のコード状態010はSRI=1を示し、第2の指示情報のコード状態1は、端末が基地局によって指示された送信ビームに対応する送信ビームグループを使用することを示す。第1の指示情報のコード状態010および第2の指示情報のコード状態1は、指示情報内の基地によって指定された送信ビームを、SRI=1であるSRSリソースに対応する送信ビームを共同で示す。そして、端末は、送信ビームグループ内の送信ビームを使用して、設定されたSRSリソース上でSRSを送信する。
【0102】
具体的に、ネットワーク機器が指示情報を端末に送信した後、当該端末は、それぞれのSRSリソース上で、ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループを使用して、SRSを送信する。ネットワーク機器によって示された送信ビー
ムと端末に使用される送信ビームグループとの間のマッピング関係は、端末によって決定されるか、ネットワーク機器によって端末と事前に合意されるか、または、前記ネットワーク機器がシグナリングによって前記端末に送信される。ネットワーク機器によって示された送信ビームと端末に使用される送信ビームグループ間に多くのマッピング関係がある場合、ネットワーク機器は、シグナリングに端末にマッピング関係の1つを通知するか、またはマッピング指示情報は暗黙的に指示情報に含まれる。表3の指示情報の状態1000から1010は第1のマッピング関係を表し、状態1011-1111は第2のマッピング関係を表す(マッピング関係は表に特に示されていない)。
【0103】
マッピング関係は、ネットワーク機器によって示される送信ビームと同じ幅または類似の幅を有する送信ビームのグループに対応することを指す。たとえば、ネットワーク機器は現在、端末に対してN個のSRSリソースを設定し、端末は、指示情報の受信ときにネットワーク機器によって示された送信ビームに従って、ネットワーク機器が示す送信ビームと同じ幅のN個の送信ビームを使用してSRSを送信する。これらのN個の送信ビームは、ネットワーク機器によって現在示されている送信ビームを含む場合と含まない場合がある。一例として、ネットワーク機器によって示された送信ビームは番号Kの送信ビームであり、端末は現在、ネットワーク機器によって4つのSRSリソースが設定されているため、端末は(K-1)番目、K番目、(K+1)番目、および(K+2)番目の送信ビームを使用して、SRSを送信する。このマッピング関係は、それぞれのレベルでのビームスイープに適用できる。たとえば、端末の合計でM個の送信ビームがあるシナリオでは、第1レベルのビームがスイープされるとき、基地局が端末に対してN個のSRSリソースを設定した場合、端末はこれらのM個の送信ビームをN個のグループに分割し、最後の送信ビームグループには
【数1】
個の送信ビームが含まれ、各グループには
【数2】
(ここで、
【数3】
は切り上げを表す)個の送信ビームが含まれる。端末は、各ビームグループから1つのビームを選択して、1つのSRSリソース上でSRSを送信する。ネットワーク機器は、これらのSRSを受信した後、SRI=n(たとえば、表3のSRI=5)を含む指示情報を端末に送信する。すなわち、n番目のSRSリソースに対応するビームを示す。端末に
対して
【数4】
個のSRSリソースを設定する。端末は当該
【数5】
個のSRSリソース上でn番目のSRSリソースに対応するビームが位置するビームグループのビームを使用して、SRSを送信する。このように、Mが大きい場合、ビームスイープを実行するように端末に対してM個のSRSリソースを設定することと比べ、レベル化してビームをスイープすることにより、必要とするSRSリソースの数を低減し、それによってオーバーヘッドを節約できる。
【0104】
他のマッピング関係は、ネットワーク機器によって示される送信ビームがより狭い送信ビームグループに対応し、端末が送信ビームグループの送信ビームを使用して端末用に設定された異なるSRSリソース上でSRSを送信することを指す。この方式では、端末は送信ビームグループのビームスイープでより細かいローカルビームスイープを実行できる。このマッピング関係は、それぞれのレベルでのビームスイープとみなすこともできる。第1レベルでのビームスイープは、より広い送信ビームで実行できる。たとえば、第1レベルの基地局は、端末に対してN個のSRSリソースを設定する。端末は、各ビームグループから1つのビームを選択して、1つのSRSリソース上でSRSを送信する。ネットワーク機器は、これらのSRSを受信した後、SRI=n(たとえば、表3のSRI=5)を含む指示情報を端末に送信する。すなわち、n番目のSRSリソースに対応するビームを示す。端末に対してK個のSRSリソースを設定する。端末は、当該K個のSRSリソース上でn番目のSRSリソースに対応するビームに対応するK個の指向性がより強い(より狭い)ビームが含まれるグループのビームを使用して、SRSを送信する。ネットワーク機器が同じ受信ビームを使用してこれらのSRSを受信する場合、このような方式で、第1レベルでのビームスイープよりも高い精度で送信ビームスイープを実行できる。すなわち、前記ネットワーク機器は、同じ受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。
【0105】
方式3では、前記ネットワーク機器は、前記端末が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを、前記端末と事前合意し、指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報をさらに含む(たとえば、特に表1に示すSRI)。
【0106】
ネットワーク機器が指示情報を端末に送信した後、端末は指示情報を受信し、ネットワーク機器によって指示された送信ビームの識別情報を取得し、当該識別情報に従って、事前に合意されたルールに基づき、それぞれのSRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを選択する。当該事前に合意されたルールは、すなわち、前記端末が前記ネッ
トワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信するための情報である。
【0107】
当該端末は、前記SRSリソース上で前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して、SRSを送信する。ネットワーク機器の受信端は同じ受信ビーム(Rx beam)を使用してSRSを受信し、当該ネットワーク機器の当該受信ビームに対応する端末の最適な送信ビームを決定し、端末の送信ビームがスイープされるようにする。前記同じ受信ビームは、ネットワーク機器によって以前に選択された最適な受信ビームでも、ネットワーク機器によって別の方法で決定された受信ビームでもよい。
【0108】
前記端末のネットワーク機器によって示された送信ビームと、ネットワーク機器によって示される送信ビームに対応する送信ビームグループとの間のマッピング関係は、方式2におけるマッピング関係と同じであり得るので、ここでは重複する説明は省略する。同様に、ネットワーク機器によって示された送信ビームと対応する送信ビームグループ間のマッピング関係は、前記端末によって決定されるか、ネットワーク機器と端末の間で事前に合意されるか、前記端末がシグナリングにより前記ネットワーク機器から受信される。
【0109】
方式4では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。特に、表4の指示情報の状態10を参照することができる。たとえば、表4の指示情報の状態10は、端末が指定された送信ビームに対応する送信ビームグループを使用してSRSを送信するが、指示情報はSRI情報含まないことを示す。
【0110】
ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報(たとえば、SRI情報)の場合、当該指示情報は当該識別情報を含まず、ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報(たとえば、SRI情報)は、他の方式でネットワーク機器によって端末に送信される。たとえば、基地局は、SRI情報を端末に個別に送信して、端末の送信ビームの識別情報を示す。
【0111】
ネットワーク機器の送信モジュールが指示情報を端末に送信した後、端末は指示情報を受信し、端末は、基地局によって指示された送信ビームの識別情報を取得し、前記端末が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信する。
【0112】
前記端末のネットワーク機器によって示された送信ビームと、ネットワーク機器によって示される送信ビームに対応する送信ビームグループとの間のマッピング関係は、方式2におけるマッピング関係と同じであり得るので、ここでは重複する説明は省略する。
【0113】
上記方式1から方式4では、前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、同じ受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。
【0114】
上記方式2から方式4では、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームと対応する送信ビームグループ間のマッピング関係は、前記端末によって決定されるか、またはネットワークと端末の間で事前に合意され得るか、またはネットワーク機器から端末にシグナリングにより送信される。
【0115】
方式5では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使
用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報および前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報を含む。当該指示情報は、1つのコード状態としてエンコードできる。たとえば、当該指示情報の1つのコード状態は、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報および前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの1つの識別情報で示される送信ビームを使用してSRSリソース上でSRSを送信するための端末を示す情報を含むことを示す。たとえば、表3の指示情報のコード状態1100は、指示情報には基地局によって指定された送信ビームを、SRI=5のSRSリソースに対応する送信ビームが含まれることを示す。端末は、当該送信ビームを使用して、設定されたSRSリソース上でSRSを送信する。
【0116】
または、前記指示情は2つのコンポーネント、すなわち第1の指示情報および第2の指示情報を含むことができ、ネットワーク機器は、前記第1の指示情報および第2の指示情報を同時にまたは順次端末に送信することができる。第1の指示情報および第2の指示情報の具体的な送信順をここでは限定しない。第1の指示情報は表6のコード状態1であり得、第2の指示情報は表1のコード状態001から010のうちの1つであり得る。具体的に、たとえば、第1の指示情報のコード状態010はSRI=1を示し、第2の指示情報のコード状態1は、端末が基地局によって指示される送信ビームを使用することを示す。第1の指示情報のコード状態010および第2の指示情報のコード状態1は、指示情報内の基地によって指定された送信ビームを、SRI=1であるSRSリソースに対応する送信ビームを共同で示す。端末は、当該送信ビームを使用して、設定されたSRSリソース上でSRSを送信する。
【0117】
具体的に、ネットワーク機器、指示情報を端末に送信し、端末は指示情報を受信し、ネットワーク機によって現在設定された1つ以上のSRSリソース上でネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して、SRSを送信する。
【0118】
たとえば、指示情報は、ネットワーク機器によって指示される送信ビームの識別情報をさらに含み、当該識別情報たとえば、指示情報の状態を示すSRI情報であり、SRIは、端末が以前にSRSを送信するためのSRSリソースSRSリソース番号を示し、詳しくは、表2を参照する。たとえば、表2の状態001-110。端末が当該SRI情報を決定した後、ネットワーク機によって現在設定されたすべてのSRSリソースにおける当該SRIに対応するSRSリソース上で送信ビームを使用して、SRSを送信する。また、複数のコード状態はSRIの同じ値を表すことができ、たとえば、例えば、指示情報の状態001および010はSRI=0を表すことができる。
【0119】
指示情報は、端末がSRSを送信するための送信ビームをどのように選択するかを示し、ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報は、別個に送信することができる。たとえば、ネットワーク機器は、SRI情報をさらに端末に送信して、端末の送信ビームを示す。
【0120】
前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、異なる受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。ネットワーク機器が、異なる受信ビームを使用して現在端末に対して設定した複数のSRSリソース上でSRSを受信する場合、ネットワーク機器は、ネットワーク機器によって示される端末の送信ビームのために受信ビームをスイープしてもよい。
【0121】
方式6では、前記ネットワーク機器は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSの情報送信することを、前記端末と事前に
合意し、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報(たとえば、特に表1に示すSRI)を含む。
【0122】
ネットワーク機器が指示情報を端末に送信した後、端末は指示情報を受信し、ネットワーク機器によって指示された送信ビームの識別情報を取得し、当該識別情報に従って、事前に合意されたルールに基づき、それぞれのSRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを選択する。当該事前に合意されたルールは、すなわち、前記端末は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信するための情報である。
【0123】
前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、異なる受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。ネットワーク機器が、異なる受信ビームを使用して現在端末に対して設定した複数のSRSリソース上でSRSを受信する場合、ネットワーク機器は、ネットワーク機器によって示される端末の送信ビームのために受信ビームをスイープしてもよい。
【0124】
方式7では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。特に、表4の指示情報の状態10、または表5の指示情報の状態01を参照することができる。たとえば、表4の指示情報の状態01は、端末が指定された送信ビームでSRSを送信するが、指示情報はSRI情報を含まないことを示す。
【0125】
ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報(たとえば、SRI情報)の場合、当該指示情報は当該識別情報を含まず、ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報(たとえば、SRI情報)は、他の方式でネットワーク機器によって端末に送信される。たとえば、基地局は、SRI情報を端末に個別に送信して、端末の送信ビームの識別情報を示す。
【0126】
端末は、ネットワーク機器によって送信された指示情報の受信ときに、続いて取得されたSRI情報に従って、SRSを送信するための送信ビームを選択する。
【0127】
前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、異なる受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。ネットワーク機器が、異なる受信ビームを使用して現在端末に対して設定した複数のSRSリソース上でSRSを受信する場合、ネットワーク機器は、ネットワーク機器によって示される端末の送信ビームのために受信ビームをスイープしてもよい。
【0128】
方式8では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースがグルーピングされることを示す情報、および前記ネットワーク機器が端末のSRSを送信するための送信ビームを制限しない情報を含み。ここで、端末のSRSを送信するための送信ビームを制限しない情報は、すなわち、前記指示情報は、前記端末が前記SRSリソース上でSRを送信するための前記端末の送信ビームを決定することを示す。前記端末は、任意の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することができる。前記SRSリソースのグルーピング情報(すなわち、SRSリソースのグルーピング方法)は、前記端末によって決定されるか、またはネットワークと端末の間で事前に合意され得るか、またはネットワーク機器から端末にシグナリングにより送信される。
【0129】
リソースのグルーピング情報が前記ネットワーク機器によって端末にシグナリングされる場合、前記ネットワーク機器は、指示情報でSRSリソースのグルーピング情報を運ぶ
か、または、指示情報の送信に用いられる信号と異なる他の送信信号でSRSリソースのグルーピング情報を端末に送信することもできる。端末は、指示情報の状態の受信ときにネットワーク機によって現在設定された1つ以上のSRSリソース上で任意の送信ビームを使用して、SRSを送信する。
【0130】
たとえば、ネットワーク機器は、SRSリソースのグルーピングが、端末からネットワーク機器に報告されたスイープ待機の送信ビームの数およびネットワーク機によって現在設定されたSRSリソースの数に従って決定されることを、端末と事前に合意する。ネットワーク機器が現在M個のSRSリソースを設定し、端末からネットワーク機器に報告されたスイープ待機の送信ビームの数がNであれば、1番目、2番目、…、およびN番目のSRSリソースを1グループとし、(N+1)番目、(N+2)番目、…、および2N番目のSRSリソースを1グループとし、このように類推できる。
【0131】
前記指示が、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースをグルーピングすることを示す情報を含む場合、端末がSRSリソースのグルーピング情報を取得する方法に関係なく(たとえば、上記SRSリソースのグルーピング情報は前記端末によって決定されるか、またはネットワークと端末の間で事前に合意され得るか、またはネットワーク機器から端末にシグナリングにより送信されるか、または当業者が思い付くことができるような、端末がSRSリソースのグルーピング情報を知ることができる他の方式)、端末は、同じグループのSRSリソース異なるリソース上で異なる送信ビームを使用して送信することができ、こうして送信ビームをスイープすることができるようになる。ネットワーク機器は、同じ受信ビームを使用して同じグループのSRSリソースでSRSを受信し、異なる受信ビームを使用して異なるグループのSRSリソースでSRSを受信する。
【0132】
このような解決策によれば、ネットワーク機器の受信ビームおよび端末の送信ビームをスイープすることができる。別の実施では、ネットワーク機器は、SRSリソースをグルーピングするルールについて端末と事前に合意し、ネットワーク機器は、シグナリングによって、端末に対して設定されたSRSリソースのグループの数を、端末に通知する。たとえば、端末に対して設定されたSRSリソースがK個のグループにグルーピングされることを端末に通知するため、合意されたSRSリソースのグルーピングルールに従って、端末は、1番目、1番目、2番目、…、およびM番目(1番目のグループ、合計Kグループ)のSRSリソースを1グループとし、(N+1)番目、(N+2)番目、…、および2M番目(2番目のグループ、合計Kグループ)のSRSリソースを1グループとし、このように類推できる。または、指示情報の状態は、端末用に設定されたSRSリソースのグルーピング情報を含む。たとえば、指示情報の状態001-010は1つのSRSリソースグループのみを表し、011-100は2つのSRSリソースグループを表す(表には示されていない)。
【0133】
ビーム管理方法の上記のそれぞれの特定の実施では、送信ビームの識別情報は、特に、端末用のネットワーク機器によって構成されたSRSリソースのSRSリソース指示(SRI)情報であり得る。
【0134】
図2に示すように、本発明の第2の実施形態によるビーム管理方法は、端末に適用可能であり、以下のステップを含む。
【0135】
S201では、前記端末は、ネットワーク機器によって送信された指示情報を受信し、前記指示情報は前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソース上でSRS信号を送信するための送信ビームを選択することを、前記端末に指示する。
【0136】
S202では、端末は、前記ネットワークによって送信された指示情報に従って、前記SRSリソース上で使用される送信ビームを決定し、前記送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信する。
【0137】
ステップS202における指示情報が変化するので、本実施形態によるビーム管理方法は、特に以下の方式で実行することができる。
【0138】
方式1では、前記指示情報は、ゼロ状態を示す情報を含み、前記ゼロ状態は、前記端末が前記SRSリソース上でSRを送信するための送信ビームを決定することを示す。たとえば、指示情報は、端末がSRSを送信するための送信ビームがネットワーク機器によって制限されないことを示す情報を含む。たとえば、当該指示情報の特定の状態は、表1から表6の状態000(指示情報の状態はバイナリシステムで表される)になる(これは一例にすぎず、指示情報の特定の状態は、別の値、例えば111、00などとして代替的に表すことができる)。
【0139】
具体的に、すなわち、端末がネットワーク機器からの送信指示情報を受信した後、当該端末は、任意の送信ビームを使用してネットワーク機によって現在設定された1つ以上のSRSリソース上でSRSを送信することができる。
【0140】
たとえば、ネットワーク機器は、端末に対して複数のSRSリソースを設定し、端末は、異なる送信ビームを使用して異なるSRSリソース上でSRSを送信する。すなわち、送信ビームはスイープ(beam sweeping)される。端末が異なる送信ビームを使用して異なるSRSリソース上でSRSを送信する場合、ネットワーク機器の受信端は同じ受信ビーム(Rx beam)を使用してSRSを受信し、当該ネットワーク機器に対応する当該受信ビーム中の端末の最適な送信ビームを決定し、端末の送信ビームがスイープされるようにする。
【0141】
方式2では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報および前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報を含む。当該指示情報は、1つのコード状態としてエンコードできる。たとえば、当該指示情報の1つのコード状態は、前記指示情報に含まれる前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報および、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの1つの識別情報を示す。
【0142】
たとえば、表3の指示情報のコード状態1100は、指示情報において基地局によって指定された送信ビームを、SRI=5であるSRSリソースに対応する送信ビームを示す。端末は、当該送信ビームを使用して、送信ビームグループ内の送信ビームに対応する設定されたSRSリソース上でSRSを送信する。
【0143】
または、前記指示情は2つのコンポーネント、すなわち第1の指示情報および第2の指示情報を含むことができ、ネットワーク機器は、前記第1の指示情報および第2の指示情報を同時にまたは順次端末に送信することができる。第1の指示情報および第2の指示情報の具体的な送信順をここでは限定しない。第1の指示情報は表6のコード状態0であり得、第2の指示情報は表1のコード状態001から010のうちの1つであり得る。具体的に、たとえば、第1の指示情報のコード状態010はSRI=1を示し、第2の指示情報のコード状態1は、端末が基地局によって指示された送信ビームに対応する送信ビームグループを使用することを示す。第1の指示情報のコード状態010および第2の指示情報のコード状態1は、指示情報内の基地によって指定された送信ビームを、SRI=1で
あるSRSリソースに対応する送信ビームを共同で示す。そして、端末は、送信ビームグループ内の送信ビームを使用して、設定されたSRSリソース上でSRSを送信する。具体的に、すなわち、端末がネットワーク機器からの送信指示情報を受信した後、当該端末は、それぞれのSRSリソース上で、ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループを使用して、SRSを送信する。たとえば、前記端末は、前記SRSリソース上で前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して、SRSを送信する。
【0144】
ネットワーク機器によって示された送信ビームと端末に使用される送信ビームグループとの間のマッピング関係は、端末によって決定されるか、または、端末とネットワーク機器が事前に合意されるか、または、前記端末がシグナリングにより前記ネットワーク機器から受信される。ネットワーク機器によって示された送信ビームと端末に使用される送信ビームグループ間に多くのマッピング関係がある場合、ネットワーク機器は、シグナリングに端末にマッピング関係の1つを通知するか、またはマッピング指示情報は暗黙的に指示情報に含まれる。表3の指示情報の状態1000から1010は第1のマッピング関係を表し、状態1011-1111は第2のマッピング関係を表す(マッピング関係は表に特に示されていない)。
【0145】
マッピング関係は、ネットワーク機器によって示される送信ビームと同じ幅または類似の幅を有する送信ビームのグループに対応することを指す。たとえば、ネットワーク機器は現在、端末に対してN個のSRSリソースを設定し、端末は、指示情報の受信ときにネットワーク機器によって示された送信ビームに従って、ネットワーク機器が示す送信ビームと同じ幅のN個の送信ビームを使用してSRSを送信する。これらのN個の送信ビームは、ネットワーク機器によって現在示されている送信ビームを含む場合と含まない場合がある。一例として、ネットワーク機器によって示された送信ビームは番号Kの送信ビームであり、端末は現在、ネットワーク機器によって4つのSRSリソースが設定されているため、端末は(K-1)番目、K番目、(K+1)番目、および(K+2)番目の送信ビームを使用して、SRSを送信する。このマッピング関係は、それぞれのレベルでのビームスイープに適用できる。たとえば、端末の合計でM個の送信ビームがあるシナリオでは、第1レベルのビームがスイープされるとき、基地局が端末に対してN個のSRSリソースを設定した場合、端末はこれらのM個の送信ビームをN個のグループに分割し、最後の送信ビームグループには
【数6】
個の送信ビームが含まれ、各グループには
【数7】
(ここで、
【数8】
は切り上げを表す)個の送信ビームが含まれる。端末は、各ビームグループから1つのビームを選択して、1つのSRSリソース上でSRSを送信する。ネットワーク機器は、これらのSRSを受信した後、SRI=n(たとえば、表3のSRI=5)を含む指示情報を端末に送信する。すなわち、n番目のSRSリソースに対応するビームを示す。端末に対して
【数9】
個のSRSリソースを設定する。端末は当該
【数10】
個のSRSリソース上でn番目のSRSリソースに対応するビームが位置するビームグループのビームを使用して、SRSを送信する。このように、Mが大きい場合、ビームスイープを実行するように端末に対してM個のSRSリソースを設定することと比べ、レベル化してビームをスイープすることにより、必要とするSRSリソースの数を減少し、それによってオーバーヘッドを節約できる。
【0146】
他のマッピング関係は、ネットワーク機器によって示される送信ビームがより狭い送信ビームグループに対応し、端末が送信ビームグループの送信ビームを使用して端末用に設定された異なるSRSリソース上でSRSを送信することを指す。この方式では、端末は送信ビームグループのビームスイープでより細かいローカルビームスイープを実行できる。このマッピング関係は、それぞれのレベルでのビームスイープとみなすこともできる。第1レベルでのビームスイープは、より広い送信ビームで実行できる。たとえば、第1レベルの基地局は、端末に対してN個のSRSリソースを設定する。端末は、各ビームグループから1つのビームを選択して、1つのSRSリソース上でSRSを送信する。ネットワーク機器は、これらのSRSを受信した後、SRI=n(たとえば、表3のSRI=5)を含む指示情報を端末に送信する。すなわち、n番目のSRSリソースに対応するビームを示す。端末に対して個のSRSリソースを設定するK個のSRSリソース。端末は、当該K個のSRSリソース上でn番目のSRSリソースに対応するビームに対応するK個の指向性がより強い(より狭い)ビームが含まれるグループのビームを使用して、SRSを送信する。ネットワーク機器が同じ受信ビームを使用してこれらのSRSを受信する場合、このような方式で、第1レベルでのビームスイープよりも高い精度で送信ビームスイープを実行できる。すなわち、前記ネットワーク機器は、同じ受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。
【0147】
方式3では、前記ネットワーク機器は、前記端末が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを、前記端末と事前合意し、指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報をさらに含む(たとえば、特に表1に示すSRI)。
【0148】
端末がネットワーク機器からの送信指示情報を受信した後、ネットワーク機器によって指示された送信ビームの識別情報を取得し、当該識別情報に従って、事前に合意されたルールに基づき、それぞれのSRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを選択する。当該事前に合意されたルールは、すなわち、前記端末が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信するための情報である。
【0149】
当該端末は、前記SRSリソース上で前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して、SRSを送信する。ネットワーク機器の受信端は同じ受信ビーム(Rx beam)を使用してSRSを受信し、当該ネットワーク機器の当該受信ビームに対応する端末の最適な送信ビームを決定し、端末の送信ビームがスイープされるようにする。前記同じ受信ビームは、ネットワーク機器によって以前に選択された最適な受信ビームでも、ネットワーク機器によって別の方法で決定された受信ビームでもよい。前記端末のネットワーク機器によって示された送信ビームと、ネットワーク機器によって示される送信ビームに対応する送信ビームグループとの間のマッピング関係は、本実施例の方式2でのマッピング関係と同じであり、ここでは重複する説明は省略する。同様に、ネットワーク機器によって示された送信ビームと対応する送信ビームグループ間のマッピング関係は、前記端末によって決定されるか、ネットワーク機器と端末の間で事前に合意されるか、前記端末がシグナリングにより前記ネットワーク機器から受信される。
【0150】
方式4では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。特に、表4の指示情報の状態10を参照することができる。たとえば、表4の指示情報の状態10は、端末が指定された送信ビームに対応する送信ビームグループを使用してSRSを送信するが、指示情報はSRI情報含まないことを示す。
【0151】
ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報(たとえば、SRI情報)の場合、当該指示情報は当該識別情報を含まず、ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報(たとえば、SRI情報)は、他の方式でネットワーク機器によって端末に送信される。たとえば、基地局は、SRI情報を端末に個別に送信して、端末の送信ビームの識別情報を示す。
【0152】
具体的に、端末がネットワーク機器からの送信指示情報を受信した後、端末が到基地局からSRI情報を再び受信すると、前記端末は、前記SRSリソース上で前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して、SRSを送信する。
【0153】
前記端末のネットワーク機器によって示された送信ビームと、ネットワーク機器によって示される送信ビームに対応する送信ビームグループとの間のマッピング関係は、本実施例の方式2でのマッピング関係と同じであり、ここでは重複する説明は省略する。同様に、ネットワーク機器によって示された送信ビームと対応する送信ビームグループ間のマッピング関係は、前記端末によって決定されるか、ネットワーク機器と端末の間で事前に合
意されるか、前記端末がシグナリングにより前記ネットワーク機器から受信される。
【0154】
方式2-方式4について、前記端末は、前記SRSリソース上で前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して、SRSを送信する。
【0155】
上記方式1から方式4では、前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、同じ受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。
【0156】
上記方式2から方式4では、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームと対応する送信ビームグループ間のマッピング関係は、前記端末によって決定されるか、ネットワーク機器と端末の間で事前に合意されるか、前記端末がシグナリングにより前記ネットワーク機器から受信される。
【0157】
方式5では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報および前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報を含む。当該指示情報は、1つのコード状態としてエンコードできる。たとえば、当該指示情報の1つのコード状態は、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報および前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの1つの識別情報で示される送信ビームを使用してSRSリソース上でSRSを送信するための端末を示す情報を含むことを示す。たとえば、表3の指示情報のコード状態1100は、指示情報には基地局によって指定された送信ビームを、SRI=5のSRSリソースに対応する送信ビームが含まれることを示す。端末は、当該送信ビームを使用して、設定されたSRSリソース上でSRSを送信する。
【0158】
または、前記指示情は2つのコンポーネント、すなわち第1の指示情報および第2の指示情報を含むことができ、ネットワーク機器は、前記第1の指示情報および第2の指示情報を同時にまたは順次端末に送信することができる。第1の指示情報および第2の指示情報の具体的な送信順をここでは限定しない。第1の指示情報は表6のコード状態1であり得、第2の指示情報は表1のコード状態001から010のうちの1つであり得る。具体的に、たとえば、第1の指示情報のコード状態010はSRI=1を示し、第2の指示情報のコード状態1は、端末が基地局によって指示される送信ビームを使用することを示す。第1の指示情報のコード状態010および第2の指示情報のコード状態1は、指示情報内の基地によって指定された送信ビームを、SRI=1であるSRSリソースに対応する送信ビームを共同で示す。端末は、当該送信ビームを使用して、設定されたSRSリソース上でSRSを送信する。
【0159】
具体的に、端末ネットワーク機器によって送信された指示情報を受信し、ネットワーク機によって現在設定された1つ以上のSRSリソース上でネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して、SRSを送信する。
【0160】
たとえば、指示情報は、ネットワーク機器によって指示される送信ビームの識別情報をさらに含み、当該識別情報たとえば、指示情報の状態を示すSRI情報であり、SRIは、端末が以前にSRSを送信するためのSRSリソースSRSリソース番号を示し、詳しくは、表2を参照する。たとえば、表2の状態001-110。端末が当該SRI情報を決定した後、ネットワーク機によって現在設定されたすべてのSRSリソースにおける当該SRIに対応するSRSリソース上で送信ビームを使用して、SRSを送信する。また
、複数のコード状態はSRIの同じ値を表すことができ、たとえば、例えば、指示情報の状態001および010はSRI=0を表すことができる。
【0161】
指示情報は、端末がSRSを送信するための送信ビームをどのように選択するかを示し、ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報は、別個に送信することができる。たとえば、ネットワーク機器は、SRI情報をさらに端末に送信して、端末の送信ビームを示す。
【0162】
前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、異なる受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。ネットワーク機器が、異なる受信ビームを使用して現在端末に対して設定した複数のSRSリソース上でSRSを受信する場合、ネットワーク機器は、ネットワーク機器によって示される端末の送信ビームのために受信ビームをスイープしてもよい。
【0163】
方式6では、前記ネットワーク機器は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSの情報送信することを、前記端末と事前に合意し、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報(たとえば、特に表1に示すSRI)を含む。
【0164】
端末がネットワーク機器によって送信された指示情報を受信した後、ネットワーク機器によって指示された送信ビームの識別情報を取得し、当該識別情報に従って、事前に合意されたルールに基づき、それぞれのSRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを選択する。当該事前に合意されたルールは、すなわち、前記端末は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信するための情報である。
【0165】
前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、異なる受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。ネットワーク機器が、異なる受信ビームを使用して現在端末に対して設定した複数のSRSリソース上でSRSを受信する場合、ネットワーク機器は、ネットワーク機器によって示される端末の送信ビームのために受信ビームをスイープしてもよい。
【0166】
方式7では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。特に、表4の指示情報の状態10、または表5の指示情報の状態01を参照することができる。たとえば、表4の指示情報の状態01は、端末が指定された送信ビームでSRSを送信するが、指示情報はSRI情報を含まないことを示す。
【0167】
ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報(たとえば、SRI情報)の場合、当該指示情報は当該識別情報を含まず、ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報(たとえば、SRI情報)は、他の方式でネットワーク機器によって端末に送信される。たとえば、基地局は、SRI情報を端末に個別に送信して、端末の送信ビームの識別情報を示す。
【0168】
端末は、ネットワーク機器によって送信された指示情報の受信ときに、続いて取得されたSRI情報に従って、SRSを送信するための送信ビームを選択する。
【0169】
前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、異なる受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。ネットワーク機器が、異なる受信ビームを使用して現在端末に対して設定した複数のSRS
リソース上でSRSを受信する場合、ネットワーク機器は、ネットワーク機器によって示される端末の送信ビームのために受信ビームをスイープしてもよい。
【0170】
方式8では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースがグルーピングされることを示す情報、および前記ネットワーク機器が端末のSRSを送信するための送信ビームを制限しない情報を含み。ここで、端末のSRSを送信するための送信ビームを制限しない情報は、すなわち、前記指示情報は、前記端末が前記SRSリソース上でSRを送信するための前記端末の送信ビームを決定することを示す。前記SRSリソースのグルーピング情報(すなわち、SRSリソースのグルーピング方法)は、前記端末によって決定されるか、またはネットワークと端末の間で事前に合意され得るか、またはネットワーク機器から端末にシグナリングにより送信される。
【0171】
リソースのグルーピング情報が前記ネットワーク機器によって端末にシグナリングされる場合、前記ネットワーク機器は、指示情報でSRSリソースのグルーピング情報を運ぶか、または、指示情報の送信に用いられる信号と異なる他の送信信号でSRSリソースのグルーピング情報を端末に送信することもできる。端末は、指示情報の状態の受信ときにネットワーク機によって現在設定された1つ以上のSRSリソース上で任意の送信ビームを使用して、SRSを送信する。
【0172】
たとえば、ネットワーク機器は、SRSリソースのグルーピングが、端末からネットワーク機器に報告されたスイープ待機の送信ビームの数およびネットワーク機によって現在設定されたSRSリソースの数に従って決定されることを、端末と事前に合意する。ネットワーク機器が現在M個のSRSリソースを設定し、端末からネットワーク機器に報告されたスイープ待機の送信ビームの数がNであれば、1番目、2番目、…、およびN番目のSRSリソースを1グループとし、(N+1)番目、(N+2)番目、…、および2N番目のSRSリソースを1グループとし、このように類推できる。
【0173】
前記指示が、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースをグルーピングすることを示す情報を含む場合、端末がSRSリソースのグルーピング情報を取得する方法に関係なく(たとえば、上記SRSリソースのグルーピング情報は前記端末によって決定されるか、またはネットワークと端末の間で事前に合意され得るか、またはネットワーク機器から端末にシグナリングにより送信されるか、または当業者が思い付くことができるような、端末がSRSリソースのグルーピング情報を知ることができる他の方式)、端末は、同じグループのSRSリソース異なるリソース上で異なる送信ビームを使用して送信することができ、こうして送信ビームをスイープすることができるようになる。ネットワーク機器は、同じ受信ビームを使用して同じグループのSRSリソースでSRSを受信し、異なる受信ビームを使用して異なるグループのSRSリソースでSRSを受信する。
【0174】
このような解決策によれば、ネットワーク機器の受信ビームおよび端末の送信ビームをスイープすることができる。別の実施では、ネットワーク機器は、SRSリソースをグルーピングするルールについて端末と事前に合意し、ネットワーク機器は、シグナリングによって、端末に対して設定されたSRSリソースのグループの数を、端末に通知する。たとえば、端末に対して設定されたSRSリソースがK個のグループにグルーピングされることを端末に通知するため、合意されたSRSリソースのグルーピングルールに従って、端末は、1番目、1番目、2番目、…、およびM番目(1番目のグループ、合計Kグループ)のSRSリソースを1グループとし、(N+1)番目、(N+2)番目、…、および2M番目(2番目のグループ、合計Kグループ)のSRSリソースを1グループとし、このように類推できる。または、指示情報の状態は、端末用に設定されたSRSリソースのグルーピング情報を含む。たとえば、指示情報の状態001-010は1つのSRSリソ
ースグループのみを表し、011-100は2つのSRSリソースグループを表す(表には示されていない)。
【0175】
ビーム管理方法の上記のそれぞれの特定の実施では、送信ビームの識別情報は、特に、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースのSRSリソース指示情報SRI。
【0176】
図3に示すように、本発明の第3の実施形態によるネットワーク機器は、
端末に対してSRSリソースを設定するための設定モジュール301と、
前記端末に指示情報を送信するための送信モジュール302と、を備える。
【0177】
前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを選択するように前記端末に指示する。
【0178】
上記送信モジュールによって送信された指示情報は異なり、本実施例のネットワーク機器は、いかとおりに動作する。
【0179】
方式1では、前記指示情報は、ゼロ状態を示す情報を含み、前記ゼロ状態は、前記端末が前記SRSリソース上でSRを送信するための送信ビームを決定することを示す。たとえば、指示情報は、端末がSRSを送信するための送信ビームがネットワーク機器によって制限されないことを示す情報を含む。たとえば、当該指示情報の特定の状態は、表1から表6の状態000(指示情報の状態はバイナリシステムで表される)になる(これは一例にすぎず、指示情報の特定の状態は、別の値、例えば111、00などとして代替的に表すことができる)。
【0180】
具体的に、すなわち、ネットワーク機器の送信モジュールが指示情報を端末に送信した後、当該端末は、任意の送信ビームを使用してネットワーク機によって現在設定された1つ以上のSRSリソース上でSRSを送信することができる。たとえば、ネットワーク機器は、端末に対して複数のSRSリソースを設定し、端末は、異なる送信ビームを使用して異なるSRSリソース上でSRSを送信する。すなわち、送信ビームはスイープ(beam sweeping)される。端末が異なる送信ビームを使用して異なるSRSリソース上でSRSを送信する場合、ネットワーク機器の受信端は同じ受信ビーム(Rx beam)を使用してSRSを受信し、当該ネットワーク機器に対応する当該受信ビーム中の端末の最適な送信ビームを決定し、端末の送信ビームがスイープされるようにする。
【0181】
方式2では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報および前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報を含む。当該指示情報は、1つのコード状態としてエンコードできる。たとえば、当該指示情報の1つのコード状態は、前記指示情報に含まれる前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報および、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの1つの識別情報を示す。たとえば、表3の指示情報のコード状態1100は、指示情報において基地局によって指定された送信ビームを、SRI=5であるSRSリソースに対応する送信ビームを示す。端末は、当該送信ビームを使用して、送信ビームグループ内の送信ビームに対応する設定されたSRSリソース上でSRSを送信する。
【0182】
または、前記指示情は2つのコンポーネント、すなわち第1の指示情報および第2の指示情報を含むことができ、ネットワーク機器は、前記第1の指示情報および第2の指示情
報を同時にまたは順次端末に送信することができる。第1の指示情報および第2の指示情報の具体的な送信順をここでは限定しない。第1の指示情報は表6のコード状態0であり得、第2の指示情報は表1のコード状態001から010のうちの1つであり得る。具体的に、たとえば、第1の指示情報のコード状態010はSRI=1を示し、第2の指示情報のコード状態1は、端末が基地局によって指示された送信ビームに対応する送信ビームグループを使用することを示す。第1の指示情報のコード状態010および第2の指示情報のコード状態1は、指示情報内の基地によって指定された送信ビームを、SRI=1であるSRSリソースに対応する送信ビームを共同で示す。そして、端末は、送信ビームグループ内の送信ビームを使用して、設定されたSRSリソース上でSRSを送信する。具体的に、すなわち、ネットワーク機器の送信モジュールが指示情報を端末に送信した後、当該端末は、それぞれのSRSリソース上で、ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループを使用して、SRSを送信する。ネットワーク機器によって示された送信ビームと端末に使用される送信ビームグループとの間のマッピング関係は、端末によって決定されるか、ネットワーク機器によって端末と事前に合意されるか、または、前記ネットワーク機器がシグナリングによって前記端末に送信される。ネットワーク機器によって示された送信ビームと端末に使用される送信ビームグループ間に多くのマッピング関係がある場合、ネットワーク機器は、シグナリングに端末にマッピング関係の1つを通知するか、またはマッピング指示情報は暗黙的に指示情報に含まれる。表3の指示情報の状態1000から1010は第1のマッピング関係を表し、状態1011-1111は第2のマッピング関係を表す(マッピング関係は表に特に示されていない)。
【0183】
マッピング関係は、ネットワーク機器によって示される送信ビームと同じ幅または類似の幅を有する送信ビームのグループに対応することを指す。たとえば、ネットワーク機器は現在、端末に対してN個のSRSリソースを設定し、端末は、指示情報の受信ときにネットワーク機器によって示された送信ビームに従って、ネットワーク機器が示す送信ビームと同じ幅のN個の送信ビームを使用してSRSを送信する。これらのN個の送信ビームは、ネットワーク機器によって現在示されている送信ビームを含む場合と含まない場合がある。一例として、ネットワーク機器によって示された送信ビームは番号Kの送信ビームであり、端末は現在、ネットワーク機器によって4つのSRSリソースが設定されているため、端末は(K-1)番目、K番目、(K+1)番目、および(K+2)番目の送信ビームを使用して、SRSを送信する。このマッピング関係は、それぞれのレベルでのビームスイープに適用できる。たとえば、端末の合計でM個の送信ビームがあるシナリオでは、第1レベルのビームがスイープされるとき、基地局が端末に対してN個のSRSリソースを設定した場合、端末はこれらのM個の送信ビームをN個のグループに分割し、最後の送信ビームグループには
【数11】
個の送信ビームが含まれ、各グループには
【数12】
(ここで、
【数13】
は切り上げを表す)個の送信ビームが含まれる。端末は、各ビームグループから1つのビームを選択して、1つのSRSリソース上でSRSを送信する。ネットワーク機器は、これらのSRSを受信した後、SRI=n(たとえば、表3のSRI=5)を含む指示情報を端末に送信する。すなわち、n番目のSRSリソースに対応するビームを示す。端末に対して
【数14】
個のSRSリソースを設定する。端末は当該
【数15】
個のSRSリソース上でn番目のSRSリソースに対応するビームが位置するビームグループのビームを使用して、SRSを送信する。このように、Mが大きい場合、ビームスイープを実行するように端末に対してM個のSRSリソースを設定することと比べ、レベル化してビームをスイープすることにより、必要とするSRSリソースの数を減少し、それによってオーバーヘッドを節約できる。
【0184】
他のマッピング関係は、ネットワーク機器によって示される送信ビームがより狭い送信ビームグループに対応し、端末が送信ビームグループの送信ビームを使用して端末用に設定された異なるSRSリソース上でSRSを送信することを指す。この方式では、端末は送信ビームグループのビームスイープでより細かいローカルビームスイープを実行できる。このマッピング関係は、それぞれのレベルでのビームスイープとみなすこともできる。第1レベルでのビームスイープは、より広い送信ビームで実行できる。たとえば、第1レベルの基地局は、端末に対してN個のSRSリソースを設定する。端末は、各ビームグループから1つのビームを選択して、1つのSRSリソース上でSRSを送信する。ネットワーク機器は、これらのSRSを受信した後、SRI=n(たとえば、表3のSRI=5)を含む指示情報を端末に送信する。すなわち、n番目のSRSリソースに対応するビームを示す。端末に対して個のSRSリソースを設定する。端末は、当該K個のSRSリソース上でn番目のSRSリソースに対応するビームに対応するK個の指向性がより強い(より狭い)ビームが含まれるグループのビームを使用して、SRSを送信する。ネットワーク機器が同じ受信ビームを使用してこれらのSRSを受信する場合、このような方式で、第1レベルでのビームスイープよりも高い精度で送信ビームスイープを実行できる。すなわち、前記ネットワーク機器は、同じ受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前
記SRSを受信する。方式3,前記ネットワーク機器は、前記端末が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを、前記端末と事前合意し、指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報をさらに含む(たとえば、特に表1に示すSRI)。
【0185】
ネットワーク機器の送信モジュールが指示情報を端末に送信した後、端末は指示情報を受信し、ネットワーク機器によって指示された送信ビームの識別情報を取得し、当該識別情報に従って、事前に合意されたルールに基づき、それぞれのSRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを選択する。当該事前に合意されたルールは、すなわち、前記端末が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信するための情報である。
【0186】
当該端末は、前記SRSリソース上で前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して、SRSを送信する。ネットワーク機器の受信端は同じ受信ビーム(Rx beam)を使用してSRSを受信し、当該ネットワーク機器の当該受信ビームに対応する端末の最適な送信ビームを決定し、端末の送信ビームがスイープされるようにする。前記同じ受信ビームは、ネットワーク機器によって以前に選択された最適な受信ビームでも、ネットワーク機器によって別の方法で決定された受信ビームでもよい。
【0187】
前記端末のネットワーク機器によって示された送信ビームと、ネットワーク機器によって示される送信ビームに対応する送信ビームグループとの間のマッピング関係は、方式2におけるマッピング関係と同じであり得るので、ここでは重複する説明は省略する。同様に、ネットワーク機器によって示された送信ビームと対応する送信ビームグループ間のマッピング関係は、前記端末によって決定されるか、ネットワーク機器と端末の間で事前に合意されるか、前記端末がシグナリングにより前記ネットワーク機器から受信される。
【0188】
方式4では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。特に、表4の指示情報の状態10を参照することができる。たとえば、表4の指示情報の状態10は、端末が指定された送信ビームに対応する送信ビームグループを使用してSRSを送信するが、指示情報はSRI情報含まないことを示す。
【0189】
ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報(たとえば、SRI情報)の場合、当該指示情報は当該識別情報を含まず、ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報(たとえば、SRI情報)は、他の方式でネットワーク機器によって端末に送信される。たとえば、基地局は、SRI情報を端末に個別に送信して、端末の送信ビームの識別情報を示す。
【0190】
ネットワーク機器の送信モジュールが指示情報を端末に送信した後、端末は指示情報を受信し、端末は、基地局によって指示された送信ビームの識別情報を取得し、前記端末が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信する。
【0191】
前記端末のネットワーク機器によって示された送信ビームと、ネットワーク機器によって示される送信ビームに対応する送信ビームグループとの間のマッピング関係は、方式2におけるマッピング関係と同じであり得るので、ここでは重複する説明は省略する。
【0192】
上記方式1から方式4では、前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、同じ受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。
【0193】
上記方式2から方式4では、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームと対応する送信ビームグループ間のマッピング関係は、前記端末によって決定されるか、またはネットワークと端末の間で事前に合意され得るか、またはネットワーク機器から端末にシグナリングにより送信される。
【0194】
方式5では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報および前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報を含む。当該指示情報は、1つのコード状態としてエンコードできる。たとえば、当該指示情報の1つのコード状態は、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報および前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの1つの識別情報で示される送信ビームを使用してSRSリソース上でSRSを送信するための端末を示す情報を含むことを示す。たとえば、表3の指示情報のコード状態1100は、指示情報には基地局によって指定された送信ビームを、SRI=5のSRSリソースに対応する送信ビームが含まれることを示す。端末は、当該送信ビームを使用して、設定されたSRSリソース上でSRSを送信し、
または、前記指示情は2つのコンポーネント、すなわち第1の指示情報および第2の指示情報を含むことができ、ネットワーク機器は、前記第1の指示情報および第2の指示情報を同時にまたは順次端末に送信することができる。第1の指示情報および第2の指示情報の具体的な送信順をここでは限定しない。第1の指示情報は表6のコード状態1であり得、第2の指示情報は表1のコード状態001から010のうちの1つであり得る。具体的に、たとえば、第1の指示情報のコード状態010はSRI=1を示し、第2の指示情報のコード状態1は、端末が基地局によって指示される送信ビームを使用することを示す。第1の指示情報のコード状態010および第2の指示情報のコード状態1は、指示情報内の基地によって指定された送信ビームを、SRI=1であるSRSリソースに対応する送信ビームを共同で示す。端末は、当該送信ビームを使用して、設定されたSRSリソース上でSRSを送信する。具体的に、ネットワーク機器内の送信モジュールは端末に指示情報を送信し、端末は指示情報を受信し、ネットワーク機によって現在設定された1つ以上のSRSリソース上でネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して、SRSを送信する。
【0195】
たとえば、指示情報は、ネットワーク機器によって指示される送信ビームの識別情報をさらに含み、当該識別情報たとえば、指示情報の状態を示すSRI情報であり、SRIは、端末が以前にSRSを送信するためのSRSリソースSRSリソース番号を示し、詳しくは、表2を参照する。たとえば、表2の状態001-110。端末が当該SRI情報を決定した後、ネットワーク機によって現在設定されたすべてのSRSリソースにおける当該SRIに対応するSRSリソース上で送信ビームを使用して、SRSを送信する。また、複数のコード状態はSRIの同じ値を表すことができ、たとえば、例えば、指示情報の状態001および010はSRI=0を表すことができる。
【0196】
指示情報は、端末がSRSを送信するための送信ビームをどのように選択するかを示し、ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報は、別個に送信することができる。たとえば、ネットワーク機器は、SRI情報をさらに端末に送信して、端末の送信ビームを示す。
【0197】
前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、異なる受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。ネットワーク機器が、異なる受信ビームを使用して現在端末に対して設定した複数のSRSリソース上でSRSを受信する場合、ネットワーク機器は、ネットワーク機器によって示される端末の送信ビームのために受信ビームをスイープしてもよい。
【0198】
方式6では、前記ネットワーク機器は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSの情報送信することを、前記端末と事前に合意し、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報(たとえば、特に表1に示すSRI)を含む。
【0199】
ネットワーク機器内の送信モジュールが端末に指示情報を送信した後、端末は指示情報を受信し、ネットワーク機器によって指示された送信ビームの識別情報を取得し、当該識別情報に従って、事前に合意されたルールに基づき、それぞれのSRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを選択する。当該事前に合意されたルールは、すなわち、前記端末は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信するための情報である。
【0200】
前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、異なる受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。ネットワーク機器が、異なる受信ビームを使用して現在端末に対して設定した複数のSRSリソース上でSRSを受信する場合、ネットワーク機器は、ネットワーク機器によって示される端末の送信ビームのために受信ビームをスイープしてもよい。
【0201】
方式7では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。特に、表4の指示情報の状態10、または表5の指示情報の状態01を参照することができる。たとえば、表4の指示情報の状態01は、端末が指定された送信ビームでSRSを送信するが、指示情報はSRI情報を含まないことを示す。
【0202】
ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報(たとえば、SRI情報)の場合、当該指示情報は当該識別情報を含まず、ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報(たとえば、SRI情報)は、他の方式でネットワーク機器によって端末に送信される。たとえば、基地局は、SRI情報を端末に個別に送信して、端末の送信ビームの識別情報を示す。
【0203】
ネットワーク機器内の送信モジュールが端末に指示情報を送信した後、端末は、ネットワーク機器によって送信された指示情報の受信ときに、続いて取得されたSRI情報に従って、SRSを送信するための送信ビームを選択する。
【0204】
前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、異なる受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。ネットワーク機器が、異なる受信ビームを使用して現在端末に対して設定した複数のSRSリソース上でSRSを受信する場合、ネットワーク機器は、ネットワーク機器によって示される端末の送信ビームのために受信ビームをスイープしてもよい。
【0205】
方式8では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースがグルーピングされることを示す情報、および前記ネットワーク機器が端末のSRSを送信するための送信ビームを制限しない情報を含み。ここで、端末のS
RSを送信するための送信ビームを制限しない情報は、すなわち、前記指示情報は、前記端末が前記SRSリソース上でSRを送信するための前記端末の送信ビームを決定することを示す。前記SRSリソースのグルーピング情報(すなわち、SRSリソースのグルーピング方法)は、前記端末によって決定されるか、またはネットワークと端末の間で事前に合意され得るか、またはネットワーク機器から端末にシグナリングにより送信される。
【0206】
リソースのグルーピング情報が前記ネットワーク機器によって端末にシグナリングされる場合、前記ネットワーク機器は、指示情報でSRSリソースのグルーピング情報を運ぶか、または、指示情報の送信に用いられる信号と異なる他の送信信号でSRSリソースのグルーピング情報を端末に送信することもできる。ネットワーク機器内の送信モジュールは端末に指示情報を送信し、端末は、指示情報の状態の受信ときにネットワーク機によって現在設定された1つ以上のSRSリソース上で任意の送信ビームを使用して、SRSを送信する。
【0207】
たとえば、ネットワーク機器は、SRSリソースのグルーピングが、端末からネットワーク機器に報告されたスイープ待機の送信ビームの数およびネットワーク機によって現在設定されたSRSリソースの数に従って決定されることを、端末と事前に合意する。ネットワーク機器が現在M個のSRSリソースを設定し、端末からネットワーク機器に報告されたスイープ待機の送信ビームの数がNであれば、1番目、2番目、…、およびN番目のSRSリソースを1グループとし、(N+1)番目、(N+2)番目、…、および2N番目のSRSリソースを1グループとし、このように類推できる。
【0208】
前記指示が、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースをグルーピングすることを示す情報を含む場合、端末がSRSリソースのグルーピング情報を取得する方法に関係なく(たとえば、上記SRSリソースのグルーピング情報は前記端末によって決定されるか、またはネットワークと端末の間で事前に合意され得るか、またはネットワーク機器から端末にシグナリングにより送信されるか、または当業者が思い付くことができるような、端末がSRSリソースのグルーピング情報を知ることができる他の方式)、端末は、同じグループのSRSリソース異なるリソース上で異なる送信ビームを使用して送信することができ、こうして送信ビームをスイープすることができるようになる。ネットワーク機器は、同じ受信ビームを使用して同じグループのSRSリソースでSRSを受信し、異なる受信ビームを使用して異なるグループのSRSリソースでSRSを受信する。
【0209】
このような解決策によれば、ネットワーク機器の受信ビームおよび端末の送信ビームをスイープすることができる。別の実施では、ネットワーク機器は、SRSリソースをグルーピングするルールについて端末と事前に合意し、ネットワーク機器は、シグナリングによって、端末に対して設定されたSRSリソースのグループの数を、端末に通知する。たとえば、端末に対して設定されたSRSリソースがK個のグループにグルーピングされることを端末に通知するため、合意されたSRSリソースのグルーピングルールに従って、端末は、1番目、1番目、2番目、…、およびM番目(1番目のグループ、合計Kグループ)のSRSリソースを1グループとし、(N+1)番目、(N+2)番目、…、および2M番目(2番目のグループ、合計Kグループ)のSRSリソースを1グループとし、このように類推できる。または、指示情報の状態は、端末用に設定されたSRSリソースのグルーピング情報を含む。たとえば、指示情報の状態001-010は1つのSRSリソースグループのみを表し、011-100は2つのSRSリソースグループを表す(表には示されていない)。
【0210】
ビーム管理方法の上記のそれぞれの特定の実施では、送信ビームの識別情報は、特に、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースのSRSリソ
ース指示情報SRIであり得る。
【0211】
図4に示すように、本発明の第4の実施例に係る端末は、
ネットワーク機器によって送信された指示情報を受信するための受信モジュール401と、
前記ネットワークによって送信された指示情報に従って、前記SRSリソース上で使用される送信ビームを決定し、前記送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信するための送信モジュール402と、を備える。
【0212】
前記指示情報は前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソース上でSRS信号を送信するための送信ビームを選択することを、前記端末に指示する。上記受信モジュール401で受信した指示情報が異なり、本実施例の端末は以下とおりで動作する。
【0213】
方式1では、前記指示情報は、ゼロ状態を示す情報を含み、前記ゼロ状態は、前記端末が前記SRSリソース上でSRを送信するための送信ビームを決定することを示す。たとえば、指示情報は、端末がSRSを送信するための送信ビームがネットワーク機器によって制限されないことを示す情報を含む。たとえば、当該指示情報の特定の状態は、表1から表6の状態000(指示情報の状態はバイナリシステムで表される)になる(これは一例にすぎず、指示情報の特定の状態は、別の値、例えば111、00などとして代替的に表すことができる)。
【0214】
具体的に、すなわち、端末内の受信モジュールがネットワーク機器送信指示情報を受信した後、当該端末内の送信モジュールネットワーク機によって現在設定された1つ以上のSRSリソース上で任意の送信ビームを使用して、SRSを送信する。
【0215】
たとえば、ネットワーク機器は、端末に対して複数のSRSリソースを設定し、端末は、異なる送信ビームを使用して異なるSRSリソース上でSRSを送信する。すなわち、送信ビームはスイープ(beam sweeping)される。端末が異なる送信ビームを使用して異なるSRSリソース上でSRSを送信する場合、ネットワーク機器の受信端は同じ受信ビーム(Rx beam)を使用してSRSを受信し、当該ネットワーク機器に対応する当該受信ビーム中の端末の最適な送信ビームを決定し、端末の送信ビームがスイープされるようにする。
【0216】
方式2では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報および前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報を含む。当該指示情報は、1つのコード状態としてエンコードできる。たとえば、当該指示情報の1つのコード状態は、前記指示情報に含まれる前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報および、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの1つの識別情報を示す。たとえば、表3の指示情報のコード状態1100は、指示情報において基地局によって指定された送信ビームを、SRI=5であるSRSリソースに対応する送信ビームを示す。端末は、当該送信ビームを使用して、送信ビームグループ内の送信ビームに対応する設定されたSRSリソース上でSRSを送信する。
【0217】
または、前記指示情は2つのコンポーネント、すなわち第1の指示情報および第2の指示情報を含むことができ、ネットワーク機器は、前記第1の指示情報および第2の指示情
報を同時にまたは順次端末に送信することができる。第1の指示情報および第2の指示情報の具体的な送信順をここでは限定しない。第1の指示情報は表6のコード状態0であり得、第2の指示情報は表1のコード状態001から010のうちの1つであり得る。具体的に、たとえば、第1の指示情報のコード状態010はSRI=1を示し、第2の指示情報のコード状態1は、端末が基地局によって指示された送信ビームに対応する送信ビームグループを使用することを示す。第1の指示情報のコード状態010および第2の指示情報のコード状態1は、指示情報内の基地によって指定された送信ビームを、SRI=1であるSRSリソースに対応する送信ビームを共同で示す。そして、端末は、送信ビームグループ内の送信ビームを使用して、設定されたSRSリソース上でSRSを送信する。具体的に、すなわち、端末内の受信モジュールがネットワーク機器送信指示情報を受信した後、当該端末は、それぞれのSRSリソース上で、ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループを使用して、SRSを送信する。たとえば、前記端末内の送信モジュールは、前記SRSリソース上で前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して対応する送信ビームグループ内の送信ビームSRSを送信する。
【0218】
ネットワーク機器によって示された送信ビームと端末に使用される送信ビームグループとの間のマッピング関係は、端末によって決定されるか、または、端末とネットワーク機器が事前に合意されるか、または、前記端末がシグナリングにより前記ネットワーク機器から受信される。ネットワーク機器によって示された送信ビームと端末に使用される送信ビームグループ間に多くのマッピング関係がある場合、ネットワーク機器は、シグナリングに端末にマッピング関係の1つを通知するか、またはマッピング指示情報は暗黙的に指示情報に含まれる。表3の指示情報の状態1000から1010は第1のマッピング関係を表し、状態1011-1111は第2のマッピング関係を表す(マッピング関係は表に特に示されていない)。
【0219】
マッピング関係は、ネットワーク機器によって示される送信ビームと同じ幅または類似の幅を有する送信ビームのグループに対応することを指す。たとえば、ネットワーク機器は現在、端末に対してN個のSRSリソースを設定し、端末は、指示情報の受信ときにネットワーク機器によって示された送信ビームに従って、ネットワーク機器が示す送信ビームと同じ幅のN個の送信ビームを使用してSRSを送信する。これらのN個の送信ビームは、ネットワーク機器によって現在示されている送信ビームを含む場合と含まない場合がある。一例として、ネットワーク機器によって示された送信ビームは番号Kの送信ビームであり、端末は現在、ネットワーク機器によって4つのSRSリソースが設定されているため、端末は(K-1)番目、K番目、(K+1)番目、および(K+2)番目の送信ビームを使用して、SRSを送信する。このマッピング関係は、それぞれのレベルでのビームスイープに適用できる。たとえば、端末の合計でM個の送信ビームがあるシナリオでは、第1レベルのビームがスイープされるとき、基地局が端末に対してN個のSRSリソースを設定した場合、端末はこれらのM個の送信ビームをN個のグループに分割し、最後の送信ビームグループには
【数16】
個の送信ビームが含まれ、各グループには
【数17】
(ここで、
【数18】
は切り上げを表す)個の送信ビームが含まれる。端末は、各ビームグループから1つのビームを選択して、1つのSRSリソース上でSRSを送信する。ネットワーク機器は、これらのSRSを受信した後、SRI=n(たとえば、表3のSRI=5)を含む指示情報を端末に送信する。すなわち、n番目のSRSリソースに対応するビームを示す。端末に対して
【数19】
個のSRSリソースを設定する。端末は当該
【数20】
個のSRSリソース上でn番目のSRSリソースに対応するビームが位置するビームグループのビームを使用して、SRSを送信する。このように、Mが大きい場合、ビームスイープを実行するように端末に対してM個のSRSリソースを設定することと比べ、レベル化してビームをスイープすることにより、必要とするSRSリソースの数を減少し、それによってオーバーヘッドを節約できる。
【0220】
他のマッピング関係は、ネットワーク機器によって示される送信ビームがより狭い送信ビームグループに対応し、端末が送信ビームグループの送信ビームを使用して端末用に設定された異なるSRSリソース上でSRSを送信することを指す。この方式では、端末は送信ビームグループのビームスイープでより細かいローカルビームスイープを実行できる。このマッピング関係は、それぞれのレベルでのビームスイープとみなすこともできる。第1レベルでのビームスイープは、より広い送信ビームで実行できる。たとえば、第1レベルの基地局は、端末に対してN個のSRSリソースを設定する。端末は、各ビームグループから1つのビームを選択して、1つのSRSリソース上でSRSを送信する。ネットワーク機器は、これらのSRSを受信した後、SRI=n(たとえば、表3のSRI=5)を含む指示情報を端末に送信する。すなわち、n番目のSRSリソースに対応するビー
ムを示す。端末に対して個のSRSリソースを設定する。端末は、当該K個のSRSリソース上でn番目のSRSリソースに対応するビームに対応するK個の指向性がより強い(より狭い)ビームが含まれるグループのビームを使用して、SRSを送信する。ネットワーク機器が同じ受信ビームを使用してこれらのSRSを受信する場合、このような方式で、第1レベルでのビームスイープよりも高い精度で送信ビームスイープを実行できる。すなわち、前記ネットワーク機器は、同じ受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。
【0221】
方式3では、前記ネットワーク機器は、前記端末が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを、前記端末と事前合意し、指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報をさらに含む(たとえば、特に表1に示すSRI)。
【0222】
端末内の受信モジュールがネットワーク機器送信指示情報を受信した後、ネットワーク機器によって指示された送信ビームの識別情報を取得し、当該識別情報に従って、事前に合意されたルールに基づき、それぞれのSRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを選択する。当該事前に合意されたルールは、すなわち、前記端末が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信するための情報である。
【0223】
当該端末内の送信モジュールは、前記SRSリソース上で前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して対応する送信ビームグループ内の送信ビームSRSを送信する。ネットワーク機器の受信端は同じ受信ビーム(Rx beam)を使用してSRSを受信し、当該ネットワーク機器の当該受信ビームに対応する端末の最適な送信ビームを決定し、端末の送信ビームがスイープされるようにする。前記同じ受信ビームは、ネットワーク機器によって以前に選択された最適な受信ビームでも、ネットワーク機器によって別の方法で決定された受信ビームでもよい。
【0224】
前記端末のネットワーク機器によって示された送信ビームと、ネットワーク機器によって示される送信ビームに対応する送信ビームグループとの間のマッピング関係は、本実施例の方式2でのマッピング関係と同じであり、ここでは重複する説明は省略する。同様に、ネットワーク機器によって示された送信ビームと対応する送信ビームグループ間のマッピング関係は、前記端末によって決定されるか、ネットワーク機器と端末の間で事前に合意されるか、前記端末がシグナリングにより前記ネットワーク機器から受信される。
【0225】
方式4では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。特に、表4の指示情報の状態10を参照することができる。たとえば、表4の指示情報の状態10は、端末が指定された送信ビームに対応する送信ビームグループを使用してSRSを送信するが、指示情報はSRI情報含まないことを示す。
【0226】
ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報(たとえば、SRI情報)の場合、当該指示情報は当該識別情報を含まず、ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報(たとえば、SRI情報)は、他の方式でネットワーク機器によって端末に送信される。たとえば、基地局は、SRI情報を端末に個別に送信して、端末の送信ビームの識別情報を示す。
【0227】
具体的に、端末内の受信モジュールがネットワーク機器送信指示情報を受信した後、端
末が到基地局からSRI情報を再び受信すると、前記端末内の送信モジュールは、前記SRSリソース上で前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して対応する送信ビームグループ内の送信ビームSRSを送信する。
【0228】
前記端末のネットワーク機器によって示された送信ビームと、ネットワーク機器によって示される送信ビームに対応する送信ビームグループとの間のマッピング関係は、本実施例の方式2でのマッピング関係と同じであり、ここでは重複する説明は省略する。同様に、ネットワーク機器によって示された送信ビームと対応する送信ビームグループ間のマッピング関係は、前記端末によって決定されるか、ネットワーク機器と端末の間で事前に合意されるか、前記端末がシグナリングにより前記ネットワーク機器から受信される。
【0229】
方式2-方式4について、前記端末は、前記SRSリソース上で前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して、SRSを送信する。
【0230】
上記方式1-方式4では、前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、同じ受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。
【0231】
上記方式2から方式4では、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームと対応する送信ビームグループ間のマッピング関係は、前記端末によって決定されるか、ネットワーク機器と端末の間で事前に合意されるか、前記端末がシグナリングにより前記ネットワーク機器から受信される。
【0232】
方式5,前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報および前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報を含む。当該指示情報は、1つのコード状態としてエンコードできる。たとえば、当該指示情報の1つのコード状態は、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報および前記ネットワーク機器によって示された送信ビームの1つの識別情報で示される送信ビームを使用してSRSリソース上でSRSを送信するための端末を示す情報を含むことを示す。たとえば、表3の指示情報のコード状態0110は、指示情報に基地によって指定された送信ビームをSRI=5とするSRSリソースに対応する送信ビームが含まれることを示す。端末は、当該送信ビームを使用して、設定されたSRSリソース上でSRSを送信する。
【0233】
または、前記指示情は2つのコンポーネント、すなわち第1の指示情報および第2の指示情報を含むことができ、ネットワーク機器は、前記第1の指示情報および第2の指示情報を同時にまたは順次端末に送信することができる。第1の指示情報および第2の指示情報の具体的な送信順をここでは限定しない。第1の指示情報は表6のコード状態1であり得、第2の指示情報は表1のコード状態001から010のうちの1つであり得る。具体的に、たとえば、第1の指示情報のコード状態010はSRI=1を示し、第2の指示情報のコード状態1は、端末が基地局によって指示される送信ビームを使用することを示す。第1の指示情報のコード状態010および第2の指示情報のコード状態1は、指示情報内の基地によって指定された送信ビームを、SRI=1であるSRSリソースに対応する送信ビームを共同で示す。端末は、当該送信ビームを使用して、設定されたSRSリソース上でSRSを送信する。
【0234】
具体的に、端末内の受信モジュールネットワーク機器によって送信された指示情報を受
信し、ネットワーク機によって現在設定された1つ以上のSRSリソース上でネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して、SRSを送信する。
【0235】
たとえば、指示情報は、ネットワーク機器によって指示される送信ビームの識別情報をさらに含み、当該識別情報たとえば、指示情報の状態を示すSRI情報であり、SRIは、端末が以前にSRSを送信するためのSRSリソースSRSリソース番号を示し、詳しくは、表2を参照する。たとえば、表2の状態001-110。端末が当該SRI情報を決定した後、ネットワーク機によって現在設定されたすべてのSRSリソースにおける当該SRIに対応するSRSリソース上で送信ビームを使用して、SRSを送信する。また、複数のコード状態はSRIの同じ値を表すことができ、たとえば、例えば、指示情報の状態001および010はSRI=0を表すことができる。
【0236】
指示情報は、端末がSRSを送信するための送信ビームをどのように選択するかを示し、ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報は、別個に送信することができる。たとえば、ネットワーク機器は、SRI情報をさらに端末に送信して、端末の送信ビームを示す。
【0237】
前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、異なる受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。ネットワーク機器が、異なる受信ビームを使用して現在端末に対して設定した複数のSRSリソース上でSRSを受信する場合、ネットワーク機器は、ネットワーク機器によって示される端末の送信ビームのために受信ビームをスイープしてもよい。
【0238】
方式6では、前記ネットワーク機器は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSの情報送信することを、前記端末と事前に合意し、前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信することを示す送信ビームの識別情報(たとえば、特に表1に示すSRI)を含む。
【0239】
端末内の受信モジュールがネットワーク機器によって送信された指示情報を受信した後、ネットワーク機器によって指示された送信ビームの識別情報を取得し、当該識別情報に従って、事前に合意されたルールに基づき、それぞれのSRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを選択する。当該事前に合意されたルールは、すなわち、前記端末は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信するための情報である。
【0240】
前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、異なる受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。ネットワーク機器が、異なる受信ビームを使用して現在端末に対して設定した複数のSRSリソース上でSRSを受信する場合、ネットワーク機器は、ネットワーク機器によって示される端末の送信ビームのために受信ビームをスイープしてもよい。
【0241】
方式7では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を含む。特に、表4の指示情報の状態10、または表5の指示情報の状態01を参照することができる。たとえば、表4の指示情報の状態01は、端末が指定された送信ビームでSRSを送信するが、指示情報はSRI情報を含まないことを示す。
【0242】
ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報(たとえば、SRI情報)の場合、当該指示情報は当該識別情報を含まず、ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報(たとえば、SRI情報)は、他の方式でネットワーク機器によって端末
に送信される。たとえば、基地局は、SRI情報を端末に個別に送信して、端末の送信ビームの識別情報を示す。
【0243】
端末内の受信モジュールはネットワーク機器によって送信された指示情報を受信した後、続いて取得されたSRI情報に従って、SRSを送信するための送信ビームを選択する。
【0244】
前記SRSリソース上で前記端末によって送信されたSRSに対し、前記ネットワーク機器は、異なる受信ビームを使用して前記SRSリソース上で前記SRSを受信する。ネットワーク機器が、異なる受信ビームを使用して現在端末に対して設定した複数のSRSリソース上でSRSを受信する場合、ネットワーク機器は、ネットワーク機器によって示される端末の送信ビームのために受信ビームをスイープしてもよい。
【0245】
方式8では、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースがグルーピングされることを示す情報、および前記ネットワーク機器が端末のSRSを送信するための送信ビームを制限しない情報を含み。ここで、端末のSRSを送信するための送信ビームを制限しない情報は、すなわち、前記指示情報は、前記端末が前記SRSリソース上でSRを送信するための前記端末の送信ビームを決定することを示す。前記SRSリソースのグルーピング情報(すなわち、SRSリソースのグルーピング方法)は、前記端末によって決定されるか、またはネットワークと端末の間で事前に合意され得るか、またはネットワーク機器から端末にシグナリングにより送信される。
【0246】
リソースのグルーピング情報が前記ネットワーク機器によって端末にシグナリングされる場合、前記ネットワーク機器は、指示情報でSRSリソースのグルーピング情報を運ぶか、または、指示情報の送信に用いられる信号と異なる他の送信信号でSRSリソースのグルーピング情報を端末に送信することもできる。端末は、指示情報の状態の受信ときに端末内の送信モジュールネットワーク機によって現在設定された1つ以上のSRSリソース上で任意の送信ビームを使用して、SRSを送信する。
【0247】
たとえば、ネットワーク機器は、SRSリソースのグルーピングが、端末からネットワーク機器に報告されたスイープ待機の送信ビームの数およびネットワーク機によって現在設定されたSRSリソースの数に従って決定されることを、端末と事前に合意する。ネットワーク機器が現在M個のSRSリソースを設定し、端末からネットワーク機器に報告されたスイープ待機の送信ビームの数がNであれば、1番目、2番目、…、およびN番目のSRSリソースを1グループとし、(N+1)番目、(N+2)番目、…、および2N番目のSRSリソースを1グループとし、このように類推できる。
【0248】
前記指示が、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースをグルーピングすることを示す情報を含む場合、端末がSRSリソースのグルーピング情報を取得する方法に関係なく(たとえば、上記SRSリソースのグルーピング情報は前記端末によって決定されるか、またはネットワークと端末の間で事前に合意され得るか、またはネットワーク機器から端末にシグナリングにより送信されるか、または当業者が思い付くことができるような、端末がSRSリソースのグルーピング情報を知ることができる他の方式)、端末は、同じグループのSRSリソース異なるリソース上で異なる送信ビームを使用して送信することができ、こうして送信ビームをスイープすることができるようになる。ネットワーク機器は、同じ受信ビームを使用して同じグループのSRSリソースでSRSを受信し、異なる受信ビームを使用して異なるグループのSRSリソースでSRSを受信する。
【0249】
このような解決策によれば、ネットワーク機器の受信ビームおよび端末の送信ビームを
スイープすることができる。別の実施では、ネットワーク機器は、SRSリソースをグルーピングするルールについて端末と事前に合意し、ネットワーク機器は、シグナリングによって、端末に対して設定されたSRSリソースのグループの数を、端末に通知する。たとえば、端末に対して設定されたSRSリソースがK個のグループにグルーピングされることを端末に通知するため、合意されたSRSリソースのグルーピングルールに従って、端末は、1番目、1番目、2番目、…、およびM番目(1番目のグループ、合計Kグループ)のSRSリソースを1グループとし、(N+1)番目、(N+2)番目、…、および2M番目(2番目のグループ、合計Kグループ)のSRSリソースを1グループとし、このように類推できる。または、指示情報の状態は、端末用に設定されたSRSリソースのグルーピング情報を含む。たとえば、指示情報の状態001-010は1つのSRSリソースグループのみを表し、011-100は2つのSRSリソースグループを表す(表には示されていない)。
【0250】
ビーム管理方法の上記のそれぞれの特定の実施では、送信ビームの識別情報は、特に、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたSRSリソースのSRSリソース指示情報SRIであり得る。
【0251】
本発明の第5の実施例は、第1の実施形態または第2の実施形態による方法のステップを実行するためにメモリに格納されたコンピュータプログラムを実行するように構成されたプロセッサを含むコンピュータデバイスを提供する。
【0252】
本発明の第6の実施例は、プロセッサによって実行されると、第1の実施形態または第2の実施形態による方法のステップを実行するように構成されたコンピュータプログラムを記憶することを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0253】
表1~6のすべての送信ビームは、端末がSRSを送信するための送信ビームであり、表1~6の指示情報内の1つ以上のコード状態は、バイナリコードである。表1から6の指示情報の1つまたは複数のコード状態は、異なる表のコード状態の組み合わせにすることも、表の1つの一部のみにすることもできる。表1から6は単なる例であるが、本発明の実施形態における指示情報の定義は、実際の用途で必要とされる他のバイナリコードとして代替的に表現することができる。例えば、表1~6の送信ビームは、端末がSRSリソース上で基地局にSRSを送信するための送信ビームであり得る。
【0254】
【表1】
【0255】
【表2】
【0256】
【表3】
【0257】
【表4】
【0258】
【表5】
【0259】
【表6】
【0260】
本発明の上記の実施形態による技術的解決策は、少なくとも以下の技術的効果または利点を有する。
【0261】
ネットワーク側は、SRSを送信するための送信ビームの指示情報を端末に送信して、端末によるビームの送信、および基地局による受信ビームのスイープを柔軟に制御して、ネットワーク側での端末に対するビーム管理を容易にする。
【0262】
上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。
【0263】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0264】
301 設定モジュール
302 送信モジュール
401 受信モジュール
402 送信モジュール
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-04-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク機器は、端末に対してサウンディング基準信号(SRS)リソースを設定するステップと、
前記ネットワーク機器は、前記端末に指示情報を送信するステップと、を備え、
前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを前記端末に指示し、
前記指示情報は、ネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を示し、
または、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を示し、前記送信ビームグループには、少なくとも2つの送信ビームが含まれることを特徴とするネットワーク機器に適用するビーム管理方法。
【請求項2】
前記指示情報がネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を示す場合、前記指示情報は、ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報をさらに示すことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク機器に適用するビーム管理方法。
【請求項3】
前記指示情報がネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を示す場合、前記ネットワーク機器は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを示すSRI情報を、前記端末にさらに送信することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク機器に適用するビーム管理方法。
【請求項4】
前記指示情報が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を示す場合、前記指示情報は、ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報をさらに示すことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク機器に適用するビーム管理方法。
【請求項5】
前記ネットワーク機器は、前記端末が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを、前記端末と事前合意し、または、前記ネットワーク機器は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを、前記端末と事前に合意することを特徴とする請求項4に記載のネットワーク機器に適用するビーム管理方法。
【請求項6】
前記指示情報が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を示す場合、前記ネットワーク機器は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを示すSRI情報を、前記端末にさらに送信することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク機器に適用するビーム管理方法。
【請求項7】
端末は、ネットワーク機器によって送信された指示情報を受信するステップと、
前記端末は、前記ネットワーク機器によって送信された指示情報に従って、SRSリソース上で使用される送信ビームを決定し、前記送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信するステップと、を備え、
前記指示情報は、前記端末が、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたサウンディング基準信号(SRS)リソース上でSRS信号を送信するための送信ビームを示し、
前記指示情報は、ネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を示し、
または、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を示し、前記送信ビームグループには、少なくとも2つの送信ビームが含まれることを特徴とする端末に適用するビーム管理方法。
【請求項8】
前記指示情報がネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を示す場合、前記指示情報は、ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報をさらに示すことを特徴とする請求項7に記載の端末に適用するビーム管理方法。
【請求項9】
前記指示情報がネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を示す場合、前記端末は、前記ネットワーク機器から、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを示すSRI情報を、さらに受信することを特徴とする請求項7に記載の端末に適用するビーム管理方法。
【請求項10】
前記指示情報が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を示す場合、前記指示情報は、ネットワーク機器によって示された送信ビームの識別情報をさらに示すことを特徴とする請求項7に記載の端末に適用するビーム管理方法。
【請求項11】
前記端末は、前記端末が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを、前記ネットワーク機器と事前合意し、または、前記端末は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを、前記ネットワーク機器と事前に合意することを特徴とする請求項10に記載の端末に適用するビーム管理方法。
【請求項12】
前記指示情報が前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を示す場合、前記端末は、ネットワーク機器から、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを示すSRI情報をさらに受信することを特徴とする請求項7に記載の端末に適用するビーム管理方法。
【請求項13】
ネットワーク機器は、
端末に対してサウンディング基準信号(SRS)リソースを設定するための設定モジュールと、
前記端末に指示情報を送信するための送信モジュールと、を備え、
前記指示情報は、前記SRSリソース上でSRSを送信するための送信ビームを前記端末に指示するものであり、
前記指示情報は、ネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を示し、
または、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を示し、前記送信ビームグループには、少なくとも2つの送信ビームが含まれることを特徴とするビーム管理ネットワーク機器。
【請求項14】
ネットワーク機器によって送信された指示情報を受信するための受信モジュールと、
前記ネットワーク機器によって送信された指示情報に従って、SRSリソース上で使用される送信ビームを決定し、前記送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信するための送信モジュールと、を備え、
前記指示情報は、端末が、前記ネットワーク機器によって前記端末に対して設定されたサウンディング基準信号(SRS)リソース上でSRS信号を送信するための送信ビームを示し、
前記指示情報は、ネットワーク機器によって示された送信ビームに従って前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を示し、
または、前記指示情報は、前記ネットワーク機器によって示された送信ビームに対応する送信ビームグループ内の送信ビームを使用して前記SRSリソース上でSRSを送信することを前記端末に指示するための情報を示し、前記送信ビームグループには、少なくとも2つの送信ビームが含まれることを特徴とする端末。