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特開2023-63688空洞化ハウジング水力発電装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023063688
(43)【公開日】2023-05-10
(54)【発明の名称】空洞化ハウジング水力発電装置
(51)【国際特許分類】
F03B 17/04 20060101AFI20230428BHJP
【FI】
F03B17/04
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021173655
(22)【出願日】2021-10-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】722008630
【氏名又は名称】株式会社ボイアンシー
(72)【発明者】
【氏名】上田 文夫
【テーマコード(参考)】
3H074
【Fターム(参考)】
3H074AA10
3H074AA12
3H074BB30
3H074CC01
3H074CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】空洞化ハウジング内外の発電用水をハウジング上部に吸込み、吸込み後の落水により発電用羽根車を回転させること。
【解決手段】水力発電の発電用水を、空洞化ハウジングに組み込んだ重量ピストンの自重落下容積変化による低負荷で吸込み取水し、取水後にピストン開口から下部へ落水し、落水の落水圧により発電用羽根車を回転させる方法をとった。さらに、外部を塞いだハウジング底部溜水汲み上げの独立空洞化ハウジング、水中に沈めた水中空洞化ハウジングとし、重量ピストンのスイング板化、水平ピストン化、振子ピストン化、羽根車化を行ない発電用水の取水効率を高めた。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水力発電の水源上部において、ハウジングドラムとハウジンヘッドおよびハウジングボトムを組み入れた空洞化ハウジングの中に浮き付重量ピストンを組み込み、取水弁を開いて浮き付重量ピストンを自重で降下させ取水管を通じ発電用水を吸込み、浮き付重量ピストンの降下に伴い取水弁を閉じピストン開口弁を開き吸込み用水を落水させハウジングボトム上に溜め、ハウジングボトム上の溜水による押上浮きの浮力押上で浮き付重量ピストンを上部均衡位置に戻し、開閉板を開きハウジングボトム上の溜水を落水させ、落水圧により発電用羽根車を回転させる方法。
【請求項2】
前記請求項1の装置であり、さらに外周部を塞ぎ外部と独立化した空洞化ハウジングの中で、浮き付重量ピストン降下による上部容積変化の吸引力で、ハウジングボトム下部の溜水を浮き付重量ピストン上部に吸い上げる空洞化ハウジング内部取水の方法。
【請求項3】
水力発電において、ハウジングドラムとハウジンヘッドを組み入れた空洞化ハウジングを水中に沈め、沈めた水中の空洞化ハウジングの中に重量ピストンを組み込み、自重の押し下げと下部空気浮力の押し上げで上部均衡する重量ピストンを、取水弁の開口による上部水圧増で押し下げ、取水弁の閉口と下部空気浮力で重量ピストンの上部に溜まる水を加圧し下部へ吐出落水させ、吐出落水圧により発電用羽根車を回転させる方法。
【請求項4】
前記請求項3の装置であり、水中に逆に沈めた水中の空洞化ハウジングの中で、ハウジング下部に沈む重量ピストン内部の空気浮力と容積変化により、ハウジングボトム開口からハウジング外部の空気を吸込み、重量ピストン浮上後、空気解放弁の開口と重量ピストンの自重降下により吸込み空気の上部放出を行ない、放出空気の浮力を利用し水力発電用羽根車を回転させる方法。
【請求項5】
請求項1記載の空洞化ハウジングまたは請求項3記載の水中空洞化羽根車回転装置を上部に、請求項4の水中浮力羽根車回転装置を下部に組合せた上部落水下部浮力羽根車回転装置。
【請求項6】
前記請求項1おいて自重で取水管を通じ下部発電用水を空洞化ハウジング内に取水し、前記請求項3において取水弁の開口による上部水圧増で押し下げられ上部発電用水を空洞化ハウジング内に取水する方法の重量ピストン。
【請求項7】
前記請求項6の重量ピストンに浮きを付け、浮き付重量ピストンより落水した溜水に浮かんで上部均衡位置に上がる方法の浮き付重量ピストン。
【請求項8】
前記請求項1の装置であり、ピストンエンジンのシリンダーにあたるハウジングドラム、ピストンヘッドにあたるハウジングヘッド、およびピストンエンジンにないハウジングボトムで構成され、ハウジング内部で重量ピストンの上下運動により容積変化ができるようにした方法の空洞化ハウジング。
【請求項9】
前記請求項1の装置であり、浮き付重量ピストンの下降後に落水弁を開き、浮き付重量ピストンの上部に吸い込んだ発電用水を下部のハウジングボトムに落水させ、発電用水の落水圧と浮き付重量ピストンの浮力により、浮き付重量ピストンを押し上げる方法。
【請求項10】
前記請求項1における浮き付重量ピストン押し上げ後、ハウジングボトムに設けたハウジングボトム開閉板を開き、ハウジングボトム上部に貯まる発電用水を、ハウジングボトム下部または外部へ落水放出し発電用羽根車を回転させる方法。
【請求項11】
請求項6の重量ピストンを重量スイング板に変更し、支点軸方向の水平度を保ちながらスイング板片側先端の上下反復スイングを行い、上部均衡する重量スイング板を取水口の上部水圧で押し下げ、ピストン開口を開口し下部空気浮力で押し上げ、重量スイング板37の上部水を加圧し下部へ吐出落水させる方法。
【請求項12】
請求項6の重量ピストンを水平ピストンに変更し、上部水圧を左右側面の上部の取水弁またはハウジングドラム左右側面のドラム取水弁の交互開放により左右ピストン側面に交互に与え水平ピストンを行う方法。
【請求項13】
請求項6の重量ピストンを上部支点軸または下部支点軸の振子ピストンに変更し、上部水圧を左右側面の上部の取水弁またはハウジングドラム左右側面のドラム取水弁の交互開放により左右振子側面に交互に与え振子ピストンを行う方法。
【請求項14】
請求項6の重量ピストンをシーソー羽根板に変更し、シーソー軸を介しての双方羽根板に下部浮力圧を均等に分散し、上部水圧を双方羽根板上部に取り付けた取水弁の交互開放により交互に与えシーソーを行う方法。
【請求項15】
請求項6の重量ピストンを羽根車に変更し、羽根車軸を介しての水平羽根相互に下部浮力圧を均等に分散し、上部水圧を片方羽根上部に取り付けた取水弁の開放で片方に与え連続回転を行う方法。
【請求項16】
請求項15の羽根車を二軸のかみ合い羽根車に変更し、二軸を介しての水平羽根相互に下部浮力圧をそれぞれ均等に分散し、上部水圧をそれぞれハウジング外側寄りの上部取水弁の開放で二軸羽根車の連続回転を行う方法。
【請求項17】
請求項15および16の上部の取水用羽根車と下部の発電用羽根車を一体一軸化した空洞化ハウジング発電装置。
【請求項18】
請求項15および16の取水用羽根車を動力用回転軸として利用する方法。
【請求項19】
請求項15の取水用羽根車およびに発電用羽根車の羽根板を、軸側支点可倒羽根板、内倒し可倒羽根板、外倒し可倒羽根板とし、重力による可倒化とする方法。
【請求項20】
請求項3の水中の空洞化ハウジング装置であり、前記請求項の取水装置により浅層水中化が可能な浅層水中での浅層水中空洞化ハウジング。
【請求項21】
請求項20の浅層水中空洞化ハウジングの水平連続配置のための発電用水路、浅層水中空洞化ハウジングの両側または片側を水路にするための水路側板、浅層水中空洞化ハウジングと交互に設置された交互の浅層水槽の発電用水源。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、重量化した重量ピストンを空洞化ハウジングに組込み、重量ピストン降下の容積変化により発電用水を吸込み、吸込み用水の落水により発電用羽根車を回転させる水力発電装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
水力発電において、重量化した重量ピストンを空洞化ハウジングに組込み、海洋・河川・湖・沼・池および人工池沼等の発電用水を、重量ピストン降下の容積変化で吸込み、吸込み用水の落水により発電用羽根車を回転させる方法はなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5935034号本体構造、特許第5019246号
図3圧縮機形状
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
重量化した重量ピストンを空洞化ハウジングに組込み、重量ピストン降下の容積変化により取水管を通じハウジング外発電用水の吸込みと、重量ピストンに取り付けたピストン開口弁の開放、またはピストン下降時隙間より吸込み用水の落水を行ない、落水過程の落水圧により発電用羽根車の回転を行うことである。
【0005】
さらにハウジング外部を塞ぎ、重量ピストン降下の容積変化により取水管を通じハウジングボトム下の発電用水を吸込み、落水過程の落水圧により発電用羽根車の回転を行うことである。
【0006】
さらに浅層水中において、重量化した重量ピストンを浅層水中に沈めた空洞化ハウジングに組み込み、重量ピストン降下の容積変化によりハウジング上部発電用水の吸込みと、重量ピストンに取り付けたピストン開口弁開放、またはピストン下降時隙間より吸込み用水の落水を行ない、落水過程の落水圧により発電用羽根車の回転を行うことである。
【0007】
さらにピストンを、水平ピストン・振子ピストン・スイングピストン・シーソーピストン・回転羽根車等へ変更し発電用水の取水と吐出しの効率化を行なうことである。
【0008】
さらに補助装置として、吸水管内に始動時加圧ポンプ、逆止弁、アシストモーター、押上バネ、スイング滑車、エアーチャンバー等を取り付け、装置の始動時と不安定時の円滑化を図った。
【課題を解決するための手段】
【0009】
図1・2・3のように水力発電の水源上部に位置する水上または地上において、ハウジングドラム2とハウジンヘッド3およびハウジングボトム4を含む空洞化ハウジング1の中に、浮き付重量ピストン6を組み込み上部位置に置き、取水弁8を開いて浮き付重量ピストン6を自重で降下させ取水管14を通じ発電用水を吸込み、浮き付重量ピストン6の降下に伴い取水弁8を閉じピストン開口弁9を開き吸込み用水を落水させハウジングボトム4上に溜め、ハウジングボトム4上の溜水による押上浮き12の浮力押上で浮き付重量ピストン6を降下前の上部位置に戻し、開閉板10を開きハウジングボトム4上の溜水を落水させ、発電用羽根車7を回転させる方法をとった。
【0010】
前記、浮き付重量ピストン6作用による発電用羽根車7を回転させる内容について述べると次のようになる。
【0011】
前記、上部位置に置いた浮き付重量ピストン6の下部を空にし、上部位置からの浮き付重量ピストン6の自重と、容積変化による吸込み用水の重量増加で、空洞化ハウジング1外の発電用水を浮き付重量ピストン6の上部に吸込む方法とした。
【0012】
浮き付重量ピストン6の降下に伴いピストン開口弁9を開き、吸込み用水を落水させハウジングボトム4上に溜め、ハウジングボトム4上の溜水による押上浮き12の浮力押上で浮き付重量ピストン6を上部均衡位置に戻し、開閉板10を開きハウジングボトム4上の溜水を落水させ、発電用羽根車7を回転させる方法とした。
【0013】
さらに
図4・8のように、空洞化ハウジング1の外周部を塞ぎ、浮き付重量ピストン6の降下による上部容積変化の吸引力で、ハウジングボトム4下部の溜水を浮き付重量ピストン6の上部に吸い上げる内部取水羽根車回転装置の方法とし、水上および水中を問わず利用できるようになった。
【0014】
さらに
図5・9・10・11・12・13のように、空洞化ハウジング1を水中に沈め、自重の押し下げと下部空気浮力の押し上げで上部均衡する重量ピストン5を、取水弁8の開口による上部水圧増で押し下げ、取水弁8の閉口による上部水圧減と下部空気浮力で押し上げ、重量ピストン5の上部水を加圧し下部へ吐出落水させ、吐出落水圧を利用し羽根車を回転させる水中羽根車回転装置の方法とした。
【0015】
さらに
図6・7・8のように、前記の水中羽根車回転装置を逆にし、下部に沈む重量ピストン5内部の空気浮力と容積変化により、逆止弁30を開口させハウジング外部の空気を吸込み重量ピストン5を浮上させ、重量ピストン5の浮上後にピストン開口弁9の開口と重量ピストン5の自重降下により吸込み空気の上部放出を行ない、放出空気の浮力を利用し羽根車を回転させる浮力羽根車回転装置の方法とした。
【0016】
さらに
図7・8のように、前記の空洞化または水中空洞化ハウジング羽根車回転装置を上部に、水中空洞化ハウジング浮力羽根車回転装置を下部に組合せ、上部落水下部浮力羽根車回転装置の方法とした。
【0017】
また
図9・10のように、上下反復運動の重量ピストン5によるピストンポンプ装置を次のように変更し効率化の方法をとった。
【0018】
水平ピストン40および上下支持の振子41のポンプ装置とし、上部左右の開口を交互に開け水平ピストン40および上下支持の振子41を左右に往復させ、左右の容積変化によるポンプ作用の方法。
【0019】
重量スイング板37のポンプ装置とし、片側支持によるスイング先端ピストン化の構造とし、取水口16の上部水圧増で押し下げ、ピストン開口18の開口と下部空気浮力で押し上げ、重量スイング板37の上部水を加圧し下部へ吐出落水させる方法。
【0020】
シーソー板38のポンプ装置とし、押上力と押下げ力が軸を境に振り分け均等化され、左右押上押下げのいずれかの加圧でシーソー作用ができ、振り分けられたシーソー板38の双方に取水弁8を交互に開け落水し、シーソー板両端ピストン化の容積変化によるポンプ作用の方法。
【0021】
羽根車39の回転ポンプ装置とし、下からの浮力を軸により振り分け左右の水平均衡を取り、軸を介して振り分けられた回転羽根の一方に、取水弁8を開け上からの水圧を加え羽根車回転ポンプを連続回転させる方法。
【0022】
発電用羽根車7または羽根車39を、重力可倒羽根47を組み込んだ重力可倒羽根車48、回転体の外に倒れ回転抵抗の少ない重力内倒し羽根49を組み込み重力内倒し羽根車50、回転体の外部に倒れ落水受け面積の広い重力外倒し羽根51を組み込み重力外倒し羽根車52とし、重力により重力方向に倒れることが可能な可倒羽根を組み込み、羽根車の回転につれ上部可倒時に上部から落水を受け、下部可倒時に下部へ落水を押し出す可倒羽根の方法。
【0023】
さらにまた、特許第5935034号の浮力空洞化落水発電装置の構造は、落水加速度圧を利用し縦方向の深さを必要とし、取水時の下部浮力圧に対する発電用水の吸込みが困難であったが、前記の通り省力小型化された構造の取水装置を利用するので、重力方向が浅く水平方向への伸ばしが可能となることで、空洞化ハウジング1の浅層化と水平化が進み、浅層の空洞化ハウジング1の連続配置に伴う浅層用水路の水源確保の方法をとった。
【発明の効果】
【0024】
上下反復の重力ピストン5および浮き付重量ピストン6については、反復ごとに押下げ力が軽減され発電用水の吸込みと落水の動力負担軽減となった。
【0025】
水平ピストン40および振子41の装置については、水平ピストンおよび振子を左右に往復させるので、下からの浮力およびバネ支持が不要になった。
【0026】
スイング板37の装置については、スイング板先端のピストン化で片側バネ支持の単純化による構造の縮小化と、狭小スペース化ができた。
【0027】
シーソー板38については、押上力と押下げ力の軸境均等振分けにより、上部左右取水弁8の交互開放による上部交互水圧でシーソー反復のポンプ化ができるようになった。
【0028】
羽根車39については、押上力と押下げ力の軸境均等振分けにより、上部左右一方の取水弁8開放による上部水圧で回転できるようになった。
【0029】
さらに、水力羽根車回転装置として構築費用が少なく、始動および不安定時の作動補助以外の動力削減によりランニングコストが少ない装置となった。
【0030】
さらに、前記のように浅層空洞化ハウジング化、浅層空洞化ハウジングの水平連続配置に伴い人工用水路の水源確保ができ、発電装置の建設費用と大規模深堀費用の低減により安価な水力発電確保が実現できた。
【0031】
さらに、放出用水を農業用水および工業用水として利用できるようになった。
【0032】
さらに、化石燃料を利用しない装置として二酸化炭素低減につながり、原子力を利用しない装置として放射能汚染の回避ができるようになった。
【0033】
さらにまた、この装置は発電装置でもあり、回転動力装置でもあり、船舶等での回転動力装置としても利用をできるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図面は空洞化ハウジング水力発電装置に関するものである。
斜線部は主な部分の垂直断面であり、片矢印は液体・気体の流れ方向、回転体の回転方向、両矢印はピストンの往復方向を示し、点線の装置は浮きピストンの下降時を示したものである。
【
図1】基本図であり外部取水管で取水、外部発電用羽根車へ落水放出の図
【
図4】
図1を外部から独立させ内部水取水、内部羽根車内部放出とした図
【
図5】
図1・2を水中に沈め水中水力発電装置とした図
【
図8】
図7を外部から独立させ内部取水、内部空気吸込みとした装置
【
図9】左上に重力ピストンポンプ、右上にスイング板ポンプ、左下に水平ピストンポンプ、右下に振子ポンプの比較図
【
図10】左上にシーソー板ポンプ、右上にV字のシーソー板ポンプ、左下に回転羽根車ポンプ、右下に二軸回転羽根ポンプの比較図
【
図11】両側水路付きの水中空洞化ハウジング水力発電装置。
【
図13】取水装置泳ぎ発電用羽根車に重力可倒板付き交互水槽図
【
図14】取水発電一体一軸化装置の二軸回転ポンプ組込みの船舶断面図
【発明を実施するための形態】
【0035】
基本構造として、ハウジングドラム2とハウジンヘッド3および必要に応じハウジングボトム4を含む空洞化ハウジング1の中に重量ピストン5または浮き重量ピストン6を組み込み、重量ピストン5または浮き重量ピストン6の上下容積変化によるポンプ作用で発電用水をくみ上げ、汲み上げた発電用水を落水させ、落水圧により発電用羽根車7を回転させる装置とした。
【実施例0036】
浮き重量ピストン6の自重降下で発電用水を上部に吸い込み、降下後に落水貯水弁9を開き、ハウジングボトム4上部に落水貯水し、落水圧と貯水圧により、浮き重量ピストン6を押し上げ、ハウジングボトム開閉板10を開き、発電用水をハウジングボトム4外部へ落水放出し、落水放出の落水圧で発電用羽根車7を回転させた。
【0037】
空洞化ハウジング1の外周部を塞ぎ、ハウジングボトム4下部の溜水を浮き重量ピストン6の上部に吸い上げ、空洞化ハウジング1の内部取水を行った。
【0038】
空洞化ハウジング1の装置を水中に沈め、重力ピストン5を外部水圧で押し下げ、空気浮力と押上バネ13により重力ピストン5の上部水を加圧し吐出落水させ、吐出落水圧で発電用羽根車7を回転させた。
【0039】
さらに、前記の水中に沈めた水中空洞化ハウジング1を逆にし、下部に沈む浮き重量ピストン5内部に外部の空気を吸込み浮上させ、自重降下により空気の上部放出を行ない、放出空気の浮力で羽根車7を回転させた。
【0040】
さらに、前記の空洞化ハウジング1または前記の水中空洞化羽根車回転装置を上部に、水中に沈めた水中空洞化羽根車回転装置を逆さにした装置を下部に組合せ、上部落水下部空気浮力による羽根車回転装置とした。
【0041】
また、上下反復運動の重量ピストン5を、水平ピストン40、上または下支持の振子41、スイング板37、シーソー板38、羽根車39とした。
【産業上の利用可能性】
【0042】
構築費用が少なく、ランニングコストの少ない装置としての利用、放出用水の農業および工業用としての利用、化石燃料を利用しない二酸化炭素低減、原子力を利用しない放射能汚染回避がある。
【符号の説明】
【0043】
1・・・空洞化ハウジング(全体) 2・・・ハウジングドラム
3・・・ハウジンヘッド 4・・・ハウジングボトム
5・・・重量ピストン 6・・・浮き付重量ピストン
7・・・発電用羽根車 8・・・取水弁
9・・・ピストン開口弁 10・・・開閉板
11・・・放水口 12・・・押上浮き
13・・・押上バネ 14・・・取水管
15・・・外部取水口 16・・・取水口
17・・・始動時加圧ポンプ 18・・・ピストン開口
19・・・ボトム開口 20・・・ハウジングベース
21・・・空気調整口 22・・・水量調整口
23・・・仕切板 24・・・水面
25・・・内部水面 26・・・発電モーター
27・・・スイング滑車 28・・・落水誘導板
29・・・空気誘導板 30・・・逆止弁
31・・・下降時浮き付重力ピストン 32・・・開口
33・・・内フランジ(つば) 34・・・吸気管
35・・・外部吸気口 36・・・吸気口
37・・・スイング板 38・・・シーソー板
39・・・羽根車 40・・・水平ピストン
41・・・振子 42・・・内部取水口
43・・・落水口 44・・・二軸回転ポンプ
45・・・回転軸 46・・・ドラム取水弁
47・・・重力可倒羽根 48・・・重力可倒羽根車
49・・・重力内倒し羽根 50・・・重力内倒し羽根車
51・・・重力外倒し羽根 52・・・重力外倒し羽根車
53・・・ハウジング外水路 54・・・ハウジング内水路
55・・・水路側板 56・・・交互水槽
57・・・船底 58・・・取水発電一体一軸化装置
【手続補正書】
【提出日】2022-05-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングドラム、ハウジングヘッド、およびハウジングボトムで構成される空洞化ハウジングの中で、ピストンの降下による上部容積変化で空洞化ハウジング外用水を吸引し、吸引した用水をピストンの下部へ落水させ、落水圧とハウジングボトム上の溜水圧でピストンを浮上させ上部に戻し、さらに溜水をハウジングボトム下部へ落水させる方法。
【請求項2】
水中に沈めた水中空洞化ハウジングの中で、ハウジング下部に設置したピストンの浮力上昇とピストン下部の容積変化によりハウジング外部の空気を吸込み、さらに吸い込み空気の浮力でピストンを上昇させ、ピストン上昇後にピストンの上部開口と自重降下で吸込み空気の上部放出を行う方法。
【請求項3】
請求項1において、ピストンの降下による上部容積変化で空洞化ハウジング外用水を吸引することができるようにピストンを重量化し、吸引用水のピストン下部落水圧とハウジングボトム上の溜水圧で、ピストンを浮上させることができるようにピストンに浮きを取り付ける方法、およびこの方法に順じ重量確保と浮力確保を図る方法の浮き付き重量ピストン。
【請求項4】
請求項2において、ピストンの浮力上昇ができるように浮きを取り付ける方法、およびこの方法に順じ浮力確保を図る方法の浮き付きピストン。
【請求項5】
ハウジングドラム、ハウジングヘッド、およびハウジングボトムで構成される空洞化ハウジングの中で、浮き付き重量ピストンの降下による上部容積変化で空洞化ハウジング外用水を吸引し、吸引した用水を浮き付き重量ピストンの下部へ落水させ、落水圧とハウジングボトム上の溜水圧で浮き付き重量ピストンを浮上させ上部に戻し、さらに溜水をハウジングボトム下部へ落水させ、落水圧により発電用羽根車を回転させる方法。
【請求項6】
請求項5の装置の外周部を塞ぎ外部と独立化した空洞化ハウジングの中で、浮き付重量ピストン降下による上部容積変化の吸引力で、ハウジングボトム下部の溜水を浮き付重量ピストン上部に吸い上げる空洞化ハウジング内部取水の方法。
【請求項7】
ハウジングドラムとハウジンヘッドを組み入れた空洞化ハウジングを水中に沈め、沈めた水中空洞化ハウジングの中にピストンを組み込み、自重の押し下げと下部空気浮力の押し上げで上部均衡するピストンを、取水弁の開口による上部水圧増で押し下げ、取水弁の閉口と下部空気浮力で重量ピストンの上部に溜まる水を加圧し、ピストン開口弁および落水口より吐出落水させ、吐出落水圧により発電用羽根車を回転させる方法。
【請求項8】
水中に沈めた水中空洞化ハウジングの中で、ハウジング下部に沈む浮き付きピストンの浮力と容積変化によりハウジング外部の空気を吸込み、さらに吸い込んだ空気浮力でピストンを上昇させ、ピストン上昇後にピストンの上部開口と自重降下により吸込み空気の上部放出を行ない、放出空気の浮力を利用し発電用羽根車を回転させる方法。
【請求項9】
請求項5の空洞化ハウジングまたは請求項7の水中空洞化羽根車回転装置を上部に、請求項8の水中浮力羽根車回転装置を下部に組合せた上部落水下部浮力羽根車回転装置。
【請求項10】
請求項3の浮き付き重量ピストンを重量スイング板に変更し、支点軸方向の水平度を保ちながらスイング板片側先端の上下スイングを行い、上部均衡する重量スイング板を取水口の上部水圧で押し下げ、ピストン開口を開口し下部空気浮力で押し上げ、重量スイング板の上部水を加圧し下部へ吐出落水させる方法。
【請求項11】
請求項3の浮き付き重量ピストンを水平ピストンに変更し、上部水圧を左右側面の上部の取水弁またはハウジングドラム左右側面のドラム取水弁の交互開口により左右ピストン側面に交互に水圧を与え水平ピストン運動を行う方法。
【請求項12】
請求項3の浮き付き重量ピストンを上部支点軸または下部支点軸の振子ピストンに変更し、上部水圧を左右側面の上部の取水弁またはハウジングドラム左右側面のドラム取水弁の交互開口により左右振子側面に水圧を交互に与え振子ピストンを行う方法。
【請求項13】
請求項3の浮き付き重量ピストンをシーソー羽根板に変更し、シーソー軸を介しての双方羽根板に下部浮力圧を均等に分散し、上部水圧を双方羽根板上部に取り付けた取水弁の交互開口により交互に与えシーソーを行う方法。
【請求項14】
請求項3の浮き付き重量ピストンをベーン式羽根車に変更し、下部浮力圧を羽根車軸で介される水平羽根相互に均等に分散し、片方羽根上部に取り付けた取水弁の開口により、ベーン式羽根の伸び出し容積増による用水吸引と、上部水圧を片方伸び出し羽根に与えベーン式羽根車の連続回転を行う方法。
【請求項15】
請求項14のベーン式羽根車を二軸のかみ合い羽根車に変更し、下部浮力圧を二軸で介される水平羽根相互にそれぞれ均等に分散し、上部水圧をそれぞれハウジング外側寄りの上部取水弁の開口で二軸外側羽根に水圧を与え二軸羽根車の連続回転を行う方法。
【請求項16】
請求項14の上部取水用羽根車と下部発電用羽根車を一体一軸化した空洞化ハウジング発電装置。
【請求項17】
請求項16の取水発電一体一軸化の羽根車であり、上下一軸化による装置高さの短縮で浅層水中での取水、羽根車回転、落水を行う方法の浅層水中空洞化ハウジング。
【請求項18】
前記の取水用羽根車、発電用羽根車、取水発電一体一軸化羽根車のベーン式羽根板を、軸側支点可倒羽根板、内倒し可倒羽根板、外倒し可倒羽根板とし、羽根の重力傾きによる容積変化で羽根車内へ取水し、取水側羽根車重量増と上部水圧で羽根車を回転させ、取水用水を羽根車下部へ吐水する方法。
【請求項19】
前記の浅層水中空洞化ハウジングの水平連続配置のための発電用水路、浅層水中空洞化ハウジングの両側または片側を水路にするための水路側板、浅層水中空洞化ハウジングと交互に設置された交互の浅層水槽の発電用水源。
【請求項20】
前記の中で発電装置含むものにつき、発電装置を取り除き回転動力装置として利用する方法。
【請求項21】
前記の中で落水装置を有し回転動力装置及び発電装置を含むものにつき、回転動力装置及び発電装置を取り除き落水装置として利用する方法。
【請求項22】
前記の中で水中空気放出を行うピストン装置につき、外部ハウジング、回転動力装置及び発電装置を取り除き水中および海中への空気放出装置として利用する方法。
【請求項23】
前記の中でハウジングボトム上の溜水を落水させるものにつき、落水時のハウジングボトム上部真空化作用の吸引力による溜水上部の重力ピストン引き下げ効果でピストン重量軽減を図る方法。
【手続補正書】
【提出日】2022-05-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2022-05-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングドラム、ハウジングヘッド、およびハウジングボトムで構成される空洞化ハウジングの中で、ピストンの降下による上部容積変化で空洞化ハウジング外用水を吸引し、吸引した用水をピストンの下部へ落水させ、落水圧とハウジングボトム上の貯水圧でピストンを浮上させ上部に戻し、さらに貯水をハウジングボトム下部へ落水させる方法。
【請求項2】
水中に沈めた水中空洞化ハウジングの中で、ハウジング下部に設置したピストンの浮力上昇とピストン下部の容積変化によりハウジング外部の空気を吸込み、さらに吸い込み空気の浮力でピストンを上昇させ、ピストン上昇後にピストンの上部開口と自重降下で吸込み空気の上部放出を行う方法。
【請求項3】
請求項1において、ピストンの降下による上部容積変化で空洞化ハウジング外用水を吸引することができるようにピストンを重量化し、吸引用水のピストン下部落水圧とハウジングボトム上の貯水圧で、ピストンを浮上させることができるようにピストンに浮きを取り付ける方法、およびこの方法に順じ重量確保と浮力確保を図る方法の浮き付き重量ピストン。
【請求項4】
請求項2において、ピストンの浮力上昇ができるように浮きを取り付ける方法、およびこの方法に順じ浮力確保を図る方法の浮き付きピストン。
【請求項5】
ハウジングドラム、ハウジングヘッド、およびハウジングボトムで構成される空洞化ハウジングの中で、浮き付き重量ピストンの降下による上部容積変化で空洞化ハウジング外用水を吸引し、吸引した用水を浮き付き重量ピストンの下部へ落水させ、落水圧とハウジングボトム上の貯水圧で浮き付き重量ピストンを浮上させ上部に戻し、さらに貯水をハウジングボトム下部へ落水させ、落水圧により発電用羽根車を回転させる方法。
【請求項6】
請求項5の装置の外周部を塞ぎ外部と独立化した空洞化ハウジングの中で、浮き付重量ピストン降下による上部容積変化の吸引力で、ハウジングボトム下部の貯水を浮き付重量ピストン上部に吸い上げる空洞化ハウジング内部取水の方法。
【請求項7】
ハウジングドラムとハウジンヘッドを組み入れた空洞化ハウジングを水中に沈め、沈めた水中空洞化ハウジングの中にピストンを組み込み、自重の押し下げと下部空気浮力の押し上げで上部均衡するピストンを、取水弁の開口による上部水圧増で押し下げ、取水弁の閉口と下部空気浮力で重量ピストンの上部に貯まる水を加圧し、ピストン開口弁および落水口より吐出落水させ、吐出落水圧により発電用羽根車を回転させる方法。
【請求項8】
水中に沈めた水中空洞化ハウジングの中で、ハウジング下部に沈む浮き付きピストンの浮力と容積変化によりハウジング外部の空気を吸込み、さらに吸い込んだ空気浮力でピストンを上昇させ、ピストン上昇後にピストンの上部開口と自重降下により吸込み空気の上部放出を行ない、放出空気の浮力を利用し発電用羽根車を回転させる方法。
【請求項9】
請求項5の空洞化ハウジングまたは請求項7の水中空洞化羽根車回転装置を上部に、請求項8の水中浮力羽根車回転装置を下部に組合せた上部落水下部浮力羽根車回転装置。
【請求項10】
請求項3の浮き付き重量ピストンを重量スイング板に変更し、支点軸方向の水平度を保ちながらスイング板片側先端の上下スイングを行い、上部均衡する重量スイング板を取水口の開きによる上部水圧で押し下げ取水し、取水口を閉じピストン開口を開き下部空気浮力で押し上げ、重量スイング板の上部貯水を加圧し下部へ吐出落水させる方法。
【請求項11】
請求項3の浮き付き重量ピストンを水平ピストンに変更し、上部水圧を左右側面の上部の取水弁またはハウジングドラム左右側面のドラム取水弁の交互開口により左右ピストン側面に交互に水圧を与え水平ピストン運動を行う方法。
【請求項12】
請求項3の浮き付き重量ピストンを上部支点軸または下部支点軸の振子ピストンに変更し、上部水圧を左右側面の上部の取水弁またはハウジングドラム左右側面のドラム取水弁の交互開口により左右振子側面に交互に与え振子ピストンを行う方法。
【請求項13】
請求項3の浮き付き重量ピストンをシーソー羽根板に変更し、シーソー軸を介しての水平双方羽根板に下部浮力圧を均等に分散し、上部水圧を双方羽根板上部に取り付けた取水弁の交互開口により交互に与えシーソーを行う方法。
【請求項14】
請求項3の浮き付き重量ピストンをベーン式羽根車に変更し、下部浮力圧を羽根車軸で介される水平羽根相互に均等に分散し、片方羽根上部に取り付けた取水弁の開口により、ベーン式羽根の伸び出し容積増による用水吸引と、上部水圧を片方伸び出し羽根に与えベーン式羽根車の連続回転を行う方法。
【請求項15】
請求項14のベーン式羽根車を二軸のかみ合い羽根車に変更し、下部浮力圧を二軸で介される水平羽根相互にそれぞれ均等に分散し、上部水圧をそれぞれハウジング外側寄りの上部取水弁の開口で二軸外側羽根に水圧を与え二軸羽根車の連続回転を行う方法。
【請求項16】
請求項14の上部取水用羽根車と下部発電用羽根車を一体一軸化した空洞化ハウジング発電装置。
【請求項17】
請求項16の取水発電一体一軸化の羽根車であり、上下一軸化による装置高さの短縮で浅層水中での取水、羽根車回転、落水を行う方法の浅層水中空洞化ハウジング。
【請求項18】
前記の取水用羽根車、発電用羽根車、取水発電一体一軸化羽根車のベーン式羽根板を、軸側支点可倒羽根板、内倒し可倒羽根板、外倒し可倒羽根板とし、羽根の重力傾きによる容積変化で羽根車内へ取水し、取水側羽根車重量増と上部水圧で羽根車を回転させ、取水用水を羽根車下部へ吐水する方法。
【請求項19】
前記の浅層水中空洞化ハウジングの水平連続配置のための発電用水路、浅層水中空洞化ハウジングの両側または片側を水路にするための水路側板、浅層水中空洞化ハウジングと交互に設置された交互の浅層水槽の発電用水源。
【請求項20】
前記の中で発電装置含むものにつき、発電装置を取り除き回転動力装置として利用する方法。
【請求項21】
前記の中で落水装置を有し回転動力装置及び発電装置を含むものにつき、回転動力装置及び発電装置を取り除き落水装置として利用する方法。
【請求項22】
前記の中で水中空気放出を行うピストン装置につき、外部ハウジング、回転動力装置及び発電装置を取り除き水中および海中への空気放出装置として利用する方法。
【請求項23】
前記の中でハウジングボトム上の溜水を落水させるものにつき、落水時のハウジングボトム上部真空化作用の吸引力による溜水上部の重力ピストン引き下げ効果でピストン重量軽減を図る方法。
【請求項24】
前記の中でピストン等の取水装置または取水管内の始動時加圧ポンプ装置に取り付けた発電モーター装置であり、始動時および加圧時にはモーターとして吸水促進を行い、取水が進む等モーターアシストが不要になると発電機として利用する方法。
【手続補正書】
【提出日】2022-05-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングドラム、ハウジングヘッド、およびハウジングボトムで構成される空洞化ハウジングの中で、ピストンの降下によるピストンの上部または内部の容積変化で空洞化ハウジング外用水を吸引し、吸引した用水をピストンの下部へ落水させ、落水圧とハウジングボトム上の貯水圧でピストンを浮上させ上部に戻し、さらに貯水をハウジングボトム下部へ落水させる方法。
【請求項2】
水中に沈めた水中空洞化ハウジングの中で、ハウジング下部に設置したピストンの浮力上昇によるピストンの下部または内部の容積変化によりハウジング外部の空気を吸込み、さらに吸い込んだ空気の浮力でピストンを上昇させ、ピストンの上昇後にピストンの上部開口と自重降下で吸い込んだ空気の上部放出を行う方法。
【請求項3】
請求項1において、ピストンの降下による容積変化で空洞化ハウジング外用水を吸引することができるようにピストンを重量化し、吸引用水のピストン下部落水圧とハウジングボトム上の貯水圧で、ピストンを浮上させることができるようにピストンに浮きを取り付ける方法、およびこの方法に順じ重量確保と浮力確保を図る方法の浮き付き重量ピストン。
【請求項4】
請求項2において、ピストンの浮力上昇ができるように浮きを取り付ける方法、およびこの方法に順じ浮力確保を図る方法の浮き付きピストン。
【請求項5】
ハウジングドラム、ハウジングヘッド、およびハウジングボトムで構成される空洞化ハウジングの中で、浮き付き重量ピストンの降下による容積変化で空洞化ハウジング外用水を吸引し、吸引した用水を浮き付き重量ピストンの下部へ落水させ、落水圧とハウジングボトム上の貯水圧で浮き付き重量ピストンを浮上させ上部に戻し、さらに貯水をハウジングボトム下部へ落水させ、落水圧により発電用羽根車を回転させる方法。
【請求項6】
請求項5の装置の外周部を塞ぎ外部と独立化した空洞化ハウジングの中で、浮き付重量ピストンの降下による容積変化の吸引力で、ハウジングボトム下部の貯水を浮き付重量ピストン上部に吸い上げる空洞化ハウジング内部取水の方法。
【請求項7】
ハウジングドラムとハウジンヘッドを組み入れた空洞化ハウジングを水中に沈め、沈めた水中空洞化ハウジングの中にピストンを組み込み、自重の押し下げと下部空気浮力の押し上げで上部均衡するピストンを、取水弁の開口による上部水圧増で押し下げ、取水弁の閉口と下部空気浮力で重量ピストンの上部に貯まる水を加圧し、ピストン開口弁および落水口より吐出落水させ、吐出落水圧により発電用羽根車を回転させる方法。
【請求項8】
水中に沈めた水中空洞化ハウジングの中で、ハウジング下部に沈む浮き付きピストンの浮力上昇による容積変化でハウジング外部の空気を吸込み、さらに吸い込んだ空気の浮力でピストンを上昇させ、ピストン上昇後にピストンの上部開口と自重降下により吸込み空気の上部放出を行ない、放出空気の浮力を利用し発電用羽根車を回転させる方法。
【請求項9】
請求項5の空洞化ハウジングまたは請求項7の水中空洞化羽根車回転装置を上部に、請求項8の水中浮力羽根車回転装置を下部に組合せた上部落水下部浮力羽根車回転装置。
【請求項10】
請求項3の浮き付き重量ピストンを重量スイング板に変更し、支点軸方向の水平度を保ちながらスイング板片側先端の上下スイングを行い、上部均衡する重量スイング板を取水口の開きによる上部水圧で押し下げ取水し、取水口を閉じピストン開口を開き下部空気浮力で押し上げ、重量スイング板の上部貯水を加圧し下部へ吐出落水させる方法。
【請求項11】
請求項3の浮き付き重量ピストンを水平ピストンに変更し、上部水圧を左右側面の上部の取水弁またはハウジングドラム左右側面のドラム取水弁の交互開口により左右ピストン側面に交互に水圧を与え水平ピストン運動を行う方法。
【請求項12】
請求項3の浮き付き重量ピストンを上部支点軸または下部支点軸の振子ピストンに変更し、上部水圧を左右側面の上部の取水弁またはハウジングドラム左右側面のドラム取水弁の交互開口により左右振子側面に交互に与え振子ピストンを行う方法。
【請求項13】
請求項3の浮き付き重量ピストンをシーソー羽根板に変更し、シーソー軸を介しての水平双方羽根板に下部浮力圧を均等に分散し、上部水圧を双方羽根板上部に取り付けた取水弁の交互開口により交互に与えシーソーを行う方法。
【請求項14】
請求項3の浮き付き重量ピストンをベーン式羽根車に変更し、下部浮力圧を羽根車軸で介される水平羽根相互に均等に分散し、片方羽根上部に取り付けた取水弁の開口により、ベーン式羽根の伸び出し容積増による用水吸引と、上部水圧を片方伸び出し羽根に与えベーン式羽根車の連続回転を行う方法。
【請求項15】
請求項14のベーン式羽根車を二軸のかみ合い羽根車に変更し、下部浮力圧を二軸で介される水平羽根相互にそれぞれ均等に分散し、上部水圧をそれぞれハウジング外側寄りの上部取水弁の開口で二軸外側羽根に水圧を与え二軸羽根車の連続回転を行う方法。
【請求項16】
請求項14の上部取水用羽根車と下部発電用羽根車を一体一軸化した空洞化ハウジング発電装置。
【請求項17】
請求項16の取水発電一体一軸化の羽根車であり、上下一軸化による装置高さの短縮で浅層水中での取水、羽根車回転、落水を行う方法の浅層水中空洞化ハウジング。
【請求項18】
前記の取水用羽根車、発電用羽根車、取水発電一体一軸化羽根車のベーン式羽根板を、軸側支点可倒羽根板、内倒し可倒羽根板、外倒し可倒羽根板とし、羽根の重力傾きによる容積変化で羽根車内へ取水し、取水側羽根車重量増と上部水圧で羽根車を回転させ、取水用水を羽根車下部へ吐水する方法。
【請求項19】
前記の浅層水中空洞化ハウジングの水平連続配置のための発電用水路、浅層水中空洞化ハウジングの両側または片側を水路にするための水路側板、浅層水中空洞化ハウジングと交互に設置された交互の浅層水槽の発電用水源。
【請求項20】
前記の中で発電装置含むものにつき、発電装置を取り除き回転動力装置として利用する方法。
【請求項21】
前記の中で落水装置を有し回転動力装置及び発電装置を含むものにつき、回転動力装置及び発電装置を取り除き落水装置として利用する方法。
【請求項22】
前記の中で水中空気放出を行うピストン装置につき、外部ハウジング、回転動力装置及び発電装置を取り除き水中および海中への空気放出装置として利用する方法。
【請求項23】
前記の中でハウジングボトム上の貯水を落水させるものにつき、落水時のハウジングボトム上部真空化作用の吸引力による貯水上部の重力ピストン引き下げ効果でピストン重量軽減を図る方法。
【請求項24】
前記の中でピストン等の取水装置または取水管内の始動時加圧ポンプ装置に取り付けた発電モーター装置であり、始動時および加圧時にはモーターとして吸水促進を行い、取水が進む等モーターアシストが不要になると発電機として利用する方法。
【手続補正書】
【提出日】2022-11-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水力発電の水源上部において、ピストンエンジンのシリンダーにあたるハウジングドラムとピストンヘッドにあたるハウジンヘッドおよびハウジングボトムを組み入れた空洞化ハウジングの中に浮き付重量ピストンを組み込み、取水弁を開いて浮き付重量ピストンを自重で降下させ取水管を通じ発電用水を吸込み、浮き付重量ピストンの降下に伴い取水弁を閉じピストン開口弁を開き吸込み用水を落水させハウジングボトム上に溜め、ハウジングボトム上の溜水による押上浮きの浮力押上で浮き付重量ピストンを上部均衡位置に戻し、開閉板を開きハウジングボトム上の溜水を落水させ、落水圧により発電用羽根車を回転させる方法。
【請求項2】
前記請求項1の装置であり、さらに外周部を塞ぎ外部と独立化した空洞化ハウジングの中で、浮き付重量ピストン降下による上部容積変化の吸引力で、ハウジングボトム下部の溜水を浮き付重量ピストン上部に吸い上げる空洞化ハウジング内部取水の方法。
【請求項3】
前記請求項1の装置であり、ピストンエンジンのシリンダーにあたるハウジングドラムとピストンヘッドにあたるハウジンヘッドを組み入れた空洞化ハウジングを水中に沈め、沈めた水中の空洞化ハウジングの中に重量ピストンを組み込み、自重の押し下げと下部空気浮力の押し上げで上部均衡する重量ピストンを、取水弁の開口による上部水圧増で押し下げ、取水弁の閉口と下部空気浮力で重量ピストンの上部に溜まる水を加圧し下部へ吐出落水させ、吐出落水圧により発電用羽根車を回転させる方法。
【請求項4】
前記請求項3の装置であり、水中に逆に沈めた水中の空洞化ハウジングの中で、ハウジング下部に沈む重量ピストン内部の空気浮力と容積変化により、ハウジングボトム開口からハウジング外部の空気を吸込み、重量ピストン浮上後、空気解放弁の開口と重量ピストンの自重降下により吸込み空気の上部放出を行ない、放出空気の浮力を利用し水力発電用羽根車を回転させる方法。
【請求項5】
請求項1記載の空洞化ハウジングまたは請求項3記載の水中空洞化羽根車回転装置を上部に、請求項4の水中浮力羽根車回転装置を下部に組合せた上部落水下部浮力羽根車回転装置。
【請求項6】
前記請求項1おいて自重で取水管を通じ下部発電用水を空洞化ハウジング内に取水し、前記請求項3において取水弁の開口による上部水圧増で押し下げられ上部発電用水を空洞化ハウジング内に取水する方法の重量ピストンであり、その重量において降下するだけのピストンである。
【請求項7】
前記請求項6の重量ピストンに浮きを付け、浮き付重量ピストンより落水した溜水に浮かんで上部均衡位置に上がる方法の浮き付重量ピストンであり、その重量において降下し押上浮きにより上昇し上下反復作用のできるピストンである。
【請求項8】
前記請求項1の装置であり、ピストンエンジンのシリンダーにあたるハウジングドラム、ピストンヘッドにあたるハウジングヘッド、およびピストンエンジンにないハウジングボトムで構成され、ハウジング内部で重量ピストンの上下運動により容積変化ができるようにした方法の空洞化ハウジング。
【請求項9】
前記請求項1の装置であり、浮き付重量ピストンの下降後に落水弁を開き、浮き付重量ピストンの上部に吸い込んだ発電用水を下部のハウジングボトムに落水させ、発電用水の落水圧と浮き付重量ピストンの浮力により、浮き付重量ピストンを押し上げる方法。
【請求項10】
前記請求項1における浮き付重量ピストン押し上げ後、ハウジングボトムに設けたハウジングボトム開閉板を開き、ハウジングボトム上部に貯まる発電用水を、ハウジングボトム下部または外部へ落水放出し発電用羽根車を回転させる方法。
【請求項11】
請求項6の重量ピストンを水平ピストンに変更し、上部水圧を左右側面の上部の取水弁またはハウジングドラム左右側面のドラム取水弁の交互開放により左右ピストン側面に交互に与え水平ピストンを行う方法。
【請求項12】
請求項6の重量ピストンを上部支点軸または下部支点軸の振子ピストンに変更し、上部水圧を左右側面の上部の取水弁またはハウジングドラム左右側面のドラム取水弁の交互開放により左右振子側面に交互に与え振子ピストンを行う方法。
【請求項13】
請求項6の重量ピストンを重量スイング板に変更し、支点軸方向の水平度を保ちながらスイング板片側先端の上下反復スイングを行い、上部均衡する重量スイング板を取水口の上部水圧で押し下げ、ピストン開口を開口し下部空気浮力で押し上げ、重量スイング板37の上部水を加圧し下部へ吐出落水させる方法。
【請求項14】
請求項6の重量ピストンをシーソー羽根板に変更し、シーソー軸を介しての双方羽根板に下部浮力圧を均等に分散し、上部水圧を双方羽根板上部に取り付けた取水弁の交互開放により交互に与えシーソーを行う方法。
【請求項15】
請求項6の重量ピストンを羽根車に変更し、羽根車軸を介しての水平羽根相互に下部浮力圧を均等に分散し、上部水圧を片方羽根上部に取り付けた取水弁の開放で片方に与え連続回転を行う方法。
【請求項16】
請求項15の羽根車を二軸のかみ合い羽根車に変更し、二軸を介しての水平羽根相互に下部浮力圧をそれぞれ均等に分散し、上部水圧をそれぞれハウジング外側寄りの上部取水弁の開放で二軸羽根車の連続回転を行う方法。
【請求項17】
請求項15および16の上部の取水用羽根車と下部の発電用羽根車を一体一軸化した空洞化ハウジング発電装置。
【請求項18】
請求項15および16の取水用羽根車を動力用回転軸として利用する方法。
【請求項19】
請求項15の取水用羽根車およびに発電用羽根車の羽根板を、軸側支点可倒羽根板、内倒し可倒羽根板、外倒し可倒羽根板とし、重力による可倒化とする方法。
【請求項20】
請求項3の水中の空洞化ハウジング装置であり、前記請求項の取水装置により浅層水中化が可能な浅層水中での浅層水中空洞化ハウジング。
【請求項21】
請求項20の浅層水中空洞化ハウジングの水平連続配置のための発電用水路、浅層水中空洞化ハウジングの両側または片側を水路にするための水路側板、浅層水中空洞化ハウジングと交互に設置された交互の浅層水槽の発電用水源。
【請求項22】
前記請求項1・3・4・5・10・17の中で落水装置を有し回転動力装置及び発電装置を含むものにつき、回転動力装置及び発電装置を取り除き落水装置として利用する方法。
【請求項23】
前記請求項4・5の中で水中空気放出を行うピストン装置につき、外部ハウジング、回転動力装置及び発電装置を取り除き水中および海中への空気放出装置として利用する方法。
【請求項24】
前記請求項1・10の中でハウジングボトム上の溜水を落水させるものにつき、落水時のハウジングボトム上部真空化作用の吸引力による溜水上部の重力ピストン引き下げ効果でピストン重量軽減を図る方法。
【請求項25】
請求項3の水中に沈めた空洞化ハウジングの中で、上部取水装置作用と下部発電用羽根車の回転において、水の抵抗を減らすことができるように、上部取水装置と発電用羽根車の間に空気を充填する方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、重量化した重量ピストンを空洞化ハウジングに組込み、重量ピストン降下の容積変化により発電用水を吸込み、吸込み用水の落水により発電用羽根車を回転させる水力発電装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
水力発電において、重量化した重量ピストンを空洞化ハウジングに組込み、海洋・河川・湖・沼・池および人工池沼等の発電用水を、重量ピストン降下の容積変化で吸込み、吸込み用水の落水により発電用羽根車を回転させる方法はなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5935034号本体構造、特許第5019246号
図3圧縮機形状
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
重量化した重量ピストンを空洞化ハウジングに組込み、重量ピストン降下の容積変化により取水管を通じハウジング外発電用水の吸込みと、重量ピストンに取り付けたピストン開口弁の開放、またはピストン下降時隙間より吸込み用水の落水を行ない、落水過程の落水圧により発電用羽根車の回転を行うことである。
【0005】
さらにハウジング外部を塞ぎ、重量ピストン降下の容積変化により取水管を通じハウジングボトム下の発電用水を吸込み、落水過程の落水圧により発電用羽根車の回転を行うことである。
【0006】
さらに浅層水中において、重量化した重量ピストンを浅層水中に沈めた空洞化ハウジングに組み込み、重量ピストン降下の容積変化によりハウジング上部発電用水の吸込みと、重量ピストンに取り付けたピストン開口弁開放、またはピストン下降時隙間より吸込み用水の落水を行ない、落水過程の落水圧により発電用羽根車の回転を行うことである。
また、水中でのピストンの上下作用と発電用羽根車の回転において、水の抵抗を減らすことができるように、ピストンと発電用羽根車の間に空気を充填した。
【0007】
さらにピストンを、水平ピストン・振子ピストン・スイングピストン・シーソーピストン・回転羽根車等へ変更し発電用水の取水と吐出しの効率化を行なうことである。
【0008】
さらに補助装置として、吸水管内に始動時加圧ポンプ、逆止弁、アシストモーター、押上バネ、スイング滑車、エアーチャンバー等を取り付け、装置の始動時と不安定時の円滑化を図った。
【課題を解決するための手段】
【0009】
図1・2・3のように水力発電の水源上部に位置する水上または地上において、ピストンエンジンのシリンダーにあたるハウジングドラム2とピストンヘッドにあたるハウジンヘッド3およびハウジングボトム4を含む空洞化ハウジング1の中に、浮き付重量ピストン6を組み込み上部位置に置き、取水弁8を開いて浮き付重量ピストン6を自重で降下させ取水管14を通じ発電用水を吸込み、浮き付重量ピストン6の降下に伴い取水弁8を閉じピストン開口弁9を開き吸込み用水を落水させハウジングボトム4上に溜め、ハウジングボトム4上の溜水による押上浮き12の浮力押上で浮き付重量ピストン6を降下前の上部位置に戻し、開閉板10を開きハウジングボトム4上の溜水を落水させ、発電用羽根車7を回転させる方法をとった。
【0010】
前記、浮き付重量ピストン6作用による発電用羽根車7を回転させる内容について述べると次のようになる。
【0011】
前記、上部位置に置いた浮き付重量ピストン6の下部を空にし、上部位置からの浮き付重量ピストン6の自重と、容積変化による吸込み用水の重量増加で、空洞化ハウジング1外の発電用水を浮き付重量ピストン6の上部に吸込む方法とした。
【0012】
浮き付重量ピストン6の降下に伴いピストン開口弁9を開き、吸込み用水を落水させハウジングボトム4上に溜め、ハウジングボトム4上の溜水による押上浮き12の浮力押上で浮き付重量ピストン6を上部均衡位置に戻し、開閉板10を開きハウジングボトム4上の溜水を落水させ、発電用羽根車7を回転させる方法とした。
【0013】
さらに
図4・8のように、空洞化ハウジング1の外周部を塞ぎ、浮き付重量ピストン6の降下による上部容積変化の吸引力で、ハウジングボトム4下部の溜水を浮き付重量ピストン6の上部に吸い上げる内部取水羽根車回転装置の方法とし、水上および水中を問わず利用できるようになった。
【0014】
さらに
図5・9・10・11・12・13のように、空洞化ハウジング1を水中に沈め、自重の押し下げと下部空気浮力の押し上げで上部均衡する重量ピストン5を、取水弁8の開口による上部水圧増で押し下げ、取水弁8の閉口による上部水圧減と下部空気浮力で押し上げ、重量ピストン5の上部水を加圧し下部へ吐出落水させ、吐出落水圧を利用し羽根車を回転させる水中羽根車回転装置の方法とした。
【0015】
さらに
図6・7・8のように、前記の水中羽根車回転装置を逆にし、下部に沈む重量ピストン5内部の空気浮力と容積変化により、逆止弁30を開口させハウジング外部の空気を吸込み重量ピストン5を浮上させ、重量ピストン5の浮上後にピストン開口弁9の開口と重量ピストン5の自重降下により吸込み空気の上部放出を行ない、放出空気の浮力を利用し羽根車を回転させる浮力羽根車回転装置の方法とした。
【0016】
さらに
図7・8のように、前記の空洞化または水中空洞化ハウジング羽根車回転装置を上部に、水中空洞化ハウジング浮力羽根車回転装置を下部に組合せ、上部落水下部浮力羽根車回転装置の方法とした。
【0017】
また
図9・10のように、上下反復運動の重量ピストン5によるピストンポンプ装置を次のように変更し効率化の方法をとった。
【0018】
水平ピストン40および上下支持の振子41のポンプ装置とし、上部左右の開口を交互に開け水平ピストン40および上下支持の振子41を左右に往復させ、左右の容積変化によるポンプ作用の方法。
【0019】
重量スイング板37のポンプ装置とし、片側支持によるスイング先端ピストン化の構造とし、取水口16の上部水圧増で押し下げ、ピストン開口18の開口と下部空気浮力で押し上げ、重量スイング板37の上部水を加圧し下部へ吐出落水させる方法。
【0020】
シーソー板38のポンプ装置とし、押上力と押下げ力が軸を境に振り分け均等化され、左右押上押下げのいずれかの加圧でシーソー作用ができ、振り分けられたシーソー板38の双方に取水弁8を交互に開け落水し、シーソー板両端ピストン化の容積変化によるポンプ作用の方法。
【0021】
羽根車39の回転ポンプ装置とし、下からの浮力を軸により振り分け左右の水平均衡を取り、軸を介して振り分けられた回転羽根の一方に、取水弁8を開け上からの水圧を加え羽根車回転ポンプを連続回転させる方法。
【0022】
発電用羽根車7または羽根車39を、重力可倒羽根47を組み込んだ重力可倒羽根車48、回転体の外に倒れ回転抵抗の少ない重力内倒し羽根49を組み込み重力内倒し羽根車50、回転体の外部に倒れ落水受け面積の広い重力外倒し羽根51を組み込み重力外倒し羽根車52とし、重力により重力方向に倒れることが可能な可倒羽根を組み込み、羽根車の回転につれ上部可倒時に上部から落水を受け、下部可倒時に下部へ落水を押し出す可倒羽根の方法。
【0023】
さらにまた、特許第5935034号の浮力空洞化落水発電装置の構造は、落水加速度圧を利用し縦方向の深さを必要とし、取水時の下部浮力圧に対する発電用水の吸込みが困難であったが、前記の通り省力小型化された構造の取水装置を利用するので、重力方向が浅く水平方向への伸ばしが可能となることで、空洞化ハウジング1の浅層化と水平化が進み、浅層の空洞化ハウジング1の連続配置に伴う浅層用水路の水源確保の方法をとった。
【発明の効果】
【0024】
上下反復の重力ピストン5および浮き付重量ピストン6については、反復ごとに押下げ力が軽減され発電用水の吸込みと落水の動力負担軽減となった。
【0025】
水平ピストン40および振子41の装置については、水平ピストンおよび振子を左右に往復させるので、下からの浮力およびバネ支持が不要になった。
【0026】
スイング板37の装置については、スイング板先端のピストン化で片側バネ支持の単純化による構造の縮小化と、狭小スペース化ができた。
【0027】
シーソー板38については、押上力と押下げ力の軸境均等振分けにより、上部左右取水弁8の交互開放による上部交互水圧でシーソー反復のポンプ化ができるようになった。
【0028】
羽根車39については、押上力と押下げ力の軸境均等振分けにより、上部左右一方の取水弁8開放による上部水圧で回転できるようになった。
【0029】
さらに、水力羽根車回転装置として構築費用が少なく、始動および不安定時の作動補助以外の動力削減によりランニングコストが少ない装置となった。
【0030】
さらに、前記のように浅層空洞化ハウジング化、浅層空洞化ハウジングの水平連続配置に伴い人工用水路の水源確保ができ、発電装置の建設費用と大規模深堀費用の低減により安価な水力発電確保が実現できた。
【0031】
さらに、放出用水を農業用水および工業用水として利用できるようになった。
【0032】
さらに、化石燃料を利用しない装置として二酸化炭素低減につながり、原子力を利用しない装置として放射能汚染の回避ができるようになった。
【0033】
さらにまた、この装置は発電装置でもあり、回転動力装置でもあり、船舶等での回転動力装置としても利用をできるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図面は空洞化ハウジング水力発電装置に関するものである。
斜線部は主な部分の垂直断面であり、片矢印は液体・気体の流れ方向、回転体の回転方向、両矢印はピストンの往復方向、G付き矢印は重力方向を示し、点線の装置は浮きピストンの下降時を示したものである。
【
図1】基本図であり外部取水管で取水、外部発電用羽根車へ落水放出の図
【
図4】
図1を外部から独立させ内部水取水、内部羽根車内部放出とした図
【
図5】
図1・2を水中に沈め水中水力発電装置とした図
【
図8】
図7を外部から独立させ内部取水、内部空気吸込みとした装置
【
図9】左上に重力ピストンポンプ、右上にスイング板ポンプ、左下に水平ピストンポンプ、右下に振子ポンプの比較図
【
図10】左上にシーソー板ポンプ、右上にV字のシーソー板ポンプ、左下に回転羽根車ポンプ、右下に二軸回転羽根ポンプの比較図
【
図11】両側水路付き水中空洞化ハウジング水力発電装置。
【
図13】取水装置泳ぎ発電用羽根車に重力可倒板付き交互水槽図
【
図14】取水発電一体一軸化装置の二軸回転ポンプ組込みの船舶断面図
【発明を実施するための形態】
【0035】
基本構造として、ハウジングドラム2とハウジンヘッド3および必要に応じハウジングボトム4を含む空洞化ハウジング1の中に重量ピストン5または浮き重量ピストン6を組み込み、重量ピストン5または浮き重量ピストン6の上下容積変化によるポンプ作用で発電用水をくみ上げ、汲み上げた発電用水を落水させ、落水圧により発電用羽根車7を回転させる装置とした。
【実施例0036】
浮き重量ピストン6の自重降下で発電用水を上部に吸い込み、降下後に落水貯水弁9を開き、ハウジングボトム4上部に落水貯水し、落水圧と貯水圧により、浮き重量ピストン6を押し上げ、ハウジングボトム開閉板10を開き、発電用水をハウジングボトム4外部へ落水放出し、落水放出の落水圧で発電用羽根車7を回転させた。
このことを、段落0009・0010・0011・0012および図1・2・3を考慮して説明すると、
まず、基本装置としては、水力発電の水源上部に位置する水上または地上において、ピストンエンジンのシリンダーにあたるハウジングドラム2・ピストンヘッドにあたるハウジンヘッド3・仕切り床にあたるハウジングボトム4および構造の基礎にあたるハウジングベース20から構成される空洞化ハウジング1の中に、ポンプ作用をする浮き付き重量ピストン6を組み込んだ空洞化ハウジング水力発電装置とした。
次に、発電装置への外部用水の取水は、浮き付き重量ピストン6を上部位置に置き、始動時加圧ポンプ17の吐出力で取水管14を通じ取水弁8を開きながら、浮き付重量ピストン6の自重、ハウジングドラム2内のピストン下降の容積変化による吸込み用水の重量増加およびピストン下部残留水の落水吸引力で降下させ、ピストン上部に吸込む方法とした。
この結果、取水用水からの発電は、浮き付き重量ピストン6の降下後に取水弁8を閉じピストン開口弁9を開き開閉板10を閉め、吸込水をピストン下部へ落水させハウジングボトム4上に溜めながら、ハウジングボトム4上の溜水による押上浮き12の浮力押上で浮き付き重量ピストン6を降下前の上部位置に戻し、ピストン開口弁9を閉め開閉板10を開きハウジングボトム4上の溜水を外部へ落水放出し、落水吸引力で浮き付き重量ピストン6を降下させながら発電用羽根車7を回転させる方法となった。
であり、多種多様にある補助的なものを除き主要なものを請求項1・5・6・7・8・9・10とした。
【0037】
空洞化ハウジング1の外周部を塞ぎ、ハウジングボトム4下部の溜水を浮き重量ピストン6の上部に吸い上げ、空洞化ハウジング1の内部取水を行った。
このことを段落0013および図4・8を考慮して説明すると、
まず、装置としては、図のように空洞化ハウジング1の外周部を塞いだ。
次に、発電装置への内部用水吸い上げは、浮き付き重量ピストン6を上部位置に置き、始動時加圧ポンプ17の吐出力で取水管14を通じ取水弁8を開きながら、浮き付重量ピストン6の自重、ハウジングドラム2内のピストン下降の容積変化による吸込み用水の重量増加およびピストン下部の落水吸引力で降下させピストン上部の容積変化で吸込む方法とした。
この結果、取水用水からの発電は、ピストン降下後に取水弁8を閉じピストン開口弁9を開き開閉板10を閉め、吸込水をピストン下部へ落水させハウジングボトム4上に溜めながら、ハウジングボトム4上の溜水による押上浮き12の浮力押上でピストンを降下前の上部位置に戻し、ピストン開口弁9を閉め開閉板10を開きハウジングボトム4上の溜水を落水させ、落水吸引力でピストンを降下させながら落水圧でハウジング内部の発電用羽根車7を回転させる方法となった。
であり、多種多様にある補助的なものを除き主要なものを請求項2とした。
【0038】
空洞化ハウジング1の装置を水中に沈め、重力ピストン5を外部水圧で押し下げ、空気浮力と押上バネ13により重力ピストン5の上部水を加圧し吐出落水させ、吐出落水圧で発電用羽根車7を回転させた。
また、空気調整口21より空気をピストンと発電用羽根車の間に空気を吐き出し充填し、ピストンの上下作用と発電用羽根車の回転において水の抵抗を減らすことができるようにした。
このことを、段落0014および図5・9・10・11・12・13を考慮し、図9の左上図で説明すると、
まず、装置としては、空洞化ハウジング1を図のように沈め、発電装置外部構造としての空洞化ハウジング1の中にハウジングドラム2・ハウジンヘッド3を組み込み、重量ピストン5と発電用羽根車7を組み込み、空気調整口21により空気を吐き出し内部水面25上部を空洞化とした。
次に、発電装置への取水については、重量ピストン5を上部位置にして取水弁8を開き、ハウジング上部の水圧、重量ピストン5の自重、ピストン容積変化による吸込み用水の重量増加で重量ピストン5を降下させ行った。
この結果、取水用水からの発電は、重量ピストン5降下後に取水弁8を閉じピストン開口弁9を開き、ピストン上部の吸込み水をピストン下部空気浮力と押上バネ13のピストン上部位置押上で加圧し落水させることを繰り返し行い、連続落水により発電用羽根車7連続回転させる方法となった。
であり、多種多様にある補助的なものを除き主要なものを請求項3とした。
【0039】
さらに、前記の水中に沈めた水中空洞化ハウジング1を逆にし、下部に沈む浮き重量ピストン5内部に外部の空気を吸込み浮上させ、自重降下により空気の上部放出を行ない、放出空気の浮力で羽根車7を回転させた。
このことを段落0015および図6・7・8を考慮して説明すると、
まず、装置としては、前記の水中に沈めた水中空洞化ハウジング1を逆にしたもので、ハウジングドラム2・ハウジンヘッド3・ハウジングボトム4およびハウジングベース20から構成される発電装置外部構造としての空洞化ハウジング1の中に重量ピストン5を組み込み、下部に沈む重量ピストン5を外部空気の吸込みで浮力上昇させ、上昇後にピストン開口弁9を開き空気の上部放出を行ない自重降下させ、重量ピストン5の上昇降下の繰り返しによる連続放出空気の浮力で羽根車7を回転させる方法の浮力羽根車回転装置とした。
次に、発電装置への外部空気の吸い込みについては、図6・図7下部・図8下部のように、吸気管34を通じ逆止弁30を開きながら、重量ピストン5の内部容積増加は空気調整口21および逆止弁30を開き始動時加圧ポンプ17の空気圧縮力で充填し、さらに容積増加不足の場合には浮き12を付け、ピストン内部容積増加による浮力増加でピストンを上昇させ、空洞化ハウジング1外の空気をピストンの中に吸込んだ。
この結果、吸い込み空気の浮力用空気からの発電は、さらにピストンを吸込み空気の浮力で上昇させ、上昇後にピストン開口弁9を開き吸込み空気をピストン上部へ放出し、浮力を無くしたピストンの自重で下降させ浮力用空気を残しながら上昇前の下部位置に戻し、上昇下降を繰り返し行い、外部空気のピストン内部へ吸込みと吸込み空気のピストン上部への連続放出により上部の発電羽根車7を連続回転させた。上部放出した空気で上部の発電羽根車7を回し発電した。
であり、多種多様にある補助的なものを除き主要なものを請求項4とした。
【0040】
さらに、前記の空洞化ハウジング1または前記の水中空洞化羽根車回転装置を上部に、水中に沈めた水中空洞化羽根車回転装置を逆さにした装置を下部に組合せ、上部落水下部空気浮力による羽根車回転装置とした。
このことは、段落0016および図7・8で表している通りである。
であり、多種多様にある補助的なものを除き主要なものを請求項5とした。
【0041】
また、上下反復運動の重量ピストン5を、水平ピストン40、上または下支持の振子41、スイング板37、シーソー板38、羽根車39とした。
このことは、段落0017および図9・10で表している通りであり、さらに次の項目で、上下反復運動の重量ピストン5を、水平ピストン40、上または下支持の振子41、重量スイング板37、シーソー板38、羽根車39とするものについて次のように述べる。
【0042】
上下反復ピストンを水平ピストン40に変更した空洞化ハウジング水力発電装置を水中に沈めた場合については、
段落0018および図9の左下図のように、前記載の重量ピストン5を水平ピストン40に変更した場合の水中空洞化ハウジング水平ピストン水力発電装置について、
まず、装置としては、図9の左下図のような水中おいて、ハウジングドラム2・ハウジンヘッド3・ハウジングボトム4およびハウジングベース20から構成される発電装置外部構造としての空洞化ハウジング1の中に、水平反復する水平ピストン40を組み込み、ボトム開口19の開閉板10を開け、開口16の取水弁8と外部開口32の壁側取水弁46を閉め、水平ピストン40と内部水面25の間に空気調整口21より空気を吐出し発電用羽根車7が回転しやすいように空洞化とした。
次に、発電装置への外部用水の取水について、発電装置の水平ピストン40片側の外部用水取水を、反対片側のボトム開口19の開閉板10を閉め、同片側の開口16の取水弁8と外部開口32のドラム取水弁46を開け、外部水圧により水平ピストン40を反対側に押し、反対側の空気を下部へ押し出しながら取り込んだ。
次に、発電装置の水平ピストン40反対片側の外部用水取水を、反対片側のボトム開口19の開閉板10を閉め、元片側のボトム開口19の開閉板10を開け、同反対片側の開口16の取水弁8と外部開口32のドラム取水弁46を開け外部水圧により水平ピストン40を元片側へ押し、元片側の取水用水を下部へ吐出しながら取り込んだ。
この結果、取水用水からの発電は、この取水と用水吐出しを反復継続し連続落水させ発電用羽根車7を回転させる方法をとった。
であり、多種多様にある補助的なものを除き主要なものを請求項11とした。
【0043】
上下反復ピストンを上または下支点の振子41に変更した空洞化ハウジング水力発電装置を水中に沈めた場合については、
段落0018および図9の右下図のように、前記載の重量ピストン5を上または下支点の振子41に変更した場合の水中空洞化ハウジングの上または下支点の振子41水力発電装置について、
まず、装置としては、図9の右下図のような水中おいて、ハウジングドラム2とハウジンヘッド3およびハウジングボトム4およびハウジングベース20から構成される発電装置外部構造としての空洞化ハウジング1の中に、上または下支点の軸を介して水平反復する上または下支点の振子41を組み込み、ボトム開口19の開閉板10を開け、開口16の取水弁8と外部開口32のドラム取水弁46を閉め、上または下支点の振子41と内部水面25の間に空気調整口21より空気を吐出し発電用羽根車7が回転しやすいように空洞化とした。
次に、発電装置への外部用水の取水について、発電装置の上または下支点の振子41片側の外部用水取水を、片側のボトム開口19の開閉板10を閉め、同片側の開口16の取水弁8と外部開口32のドラム取水弁46を開け外部水圧により行いながら、さらに取水圧で上または下支点の水平振子41を反対側へ押し、反対側の空気を下部へ押し出しながら取り込み、
次に、発電装置の上または下支点の振子41反対片側の外部用水取水を、反対片側のボトム開口19の開閉板10を閉め、元片側のボトム開口19の開閉板10を開け、同反対片側の開口16の取水弁8と外部開口32のドラム取水弁46を開け外部水圧により上または下支点の振子41を元片側へ押し、元片側の取水用水を下部へ吐出しながら取り込んだ。
この結果、取水用水からの発電は、この取水と用水吐出しを反復継続し連続落水させ発電用羽根車7を回転させる方法をとった。
であり、多種多様にある補助的なものを除き主要なものを請求項12とした。
【0044】
上下反復ピストンを重量スイング板37に変更した空洞化ハウジング水力発電装置を水中に沈めた場合については、
段落0019および図9の左上図・図11のように、前記記載の重量ピストン5を重量スイング板37に変更した場合の両側水路付きの水中空洞化ハウジング重量スイング板水力発電装置について、
まず、装置としては、図9の左上図に従い記のように水力発電の水源下部に位置する水中おいて、主にハウジングドラム2・ハウジンヘッド3・ハウジングボトム4およびハウジングベース20から構成される発電装置外部構造としての空洞化ハウジング1の中に、さらに支点軸方向の水平度を保ちながらスイング板片側先端の上下反復スイングを行う重量スイング板37を組み込み、重量スイング板37と内部水面25の間に空気調整口21より空気を吐出し発電用羽根車7が回転しやすいように空洞化とし、取水弁8を閉め空洞化内空気の浮力と押上バネ13の押上により重量スイング板37片側先端を上部位置に置いた。
次に、発電装置への外部用水の取水について、始動時加圧ポンプ17の替わりに取水口16を通じて取水弁8の開閉による上部からの水圧で押し下げ、さらに重量スイング板37の自重、重量スイング板37の下方スイングの容積変化による吸込み用水の重量増加および始動後連続作動時の重量スイング板37下部の落水吸引力で重量スイング板37を下方スイングさせ吸込む方法とした
この結果、取水用水からの発電は、重量スイング板37の先端降下に伴い取水弁8を閉じピストン開口弁9を開き、押上バネ13の押上戻しにより重量スイング板37上の吸込み水に圧力をかけ重量スイング板37下部へ吐出しハウジングボトム4上に落水し、さらに逆止弁の開閉板10を落水圧で押し開き、ハウジングボトム4下部の発電用羽根車7へ落水させることを繰り返し、発電用羽根車7を回転させる方法となった。
であり、多種多様にある補助的なものを除き主要なものを請求項13とした。
【0045】
上下反復ピストンをシーソー羽根板38に変更した空洞化ハウジング水力発電装置を水中に沈めた場合については、
段落0020および図10の左上図・右上図のように、前記記載の重量ピストン5をシーソー羽根板38に変更した場合の水中空洞化ハウジングシーソー羽根板水力発電装置について、
まず、装置としては、図10の左上図・右上図のような水中おいて、ハウジングドラム2・ハウジンヘッド3・ハウジングボトム4およびハウジングベース20から構成される発電装置外部構造としての空洞化ハウジング1の中に、さらに支点軸中心の両端の上下反復を行うシーソー羽根板38を組み込み、シーソー羽根板38の両先端羽根上部の両取水弁8を閉め、シーソー羽根板38と内部水面25の間に空気調整口21より空気を吐出し発電用羽根車7が回転しやすいように空洞化とした。
次に、発電装置への外部用水取水について、両取水弁8の交互開閉による上部からの交互水圧でシーソー羽根板38両端相互に加圧し押下げ、シーソー羽根板38両端とハウジングドラム2との間の容積変化のピストン作用で交互に取り込む方法とした。
この方法により片側取水弁8を開きシーソー羽根板38片端を加圧し押下げ、ハウジングドラム2との間の容積変化で取水し、取水後に片側取水弁8を閉じ片側ピストン開口弁9を開き、反対片側取水弁8を開きシーソー羽根板38反対側片端を加圧し押下げ、シーソー羽根板38元側片端の押上で元側上部水を押出し落水させ、反対側のハウジングドラム2との間の容積変化で反対側に取水した。
この結果、取水用水からの発電は、元片側と反対側の交互ポンプ作用で継続的に落水させ発電用羽根車7を回転させる方法をとった。
であり、多種多様にある補助的なものを除き主要なものを請求項14とした。
【0046】
上下反復ピストンを羽根車39に変更した空洞化ハウジング水力発電装置を水中に沈めた場合については、
段落0021および図10の左下図・右下図のように、前記記載の重量ピストン5を羽根車39に変更した場合の水中空洞化ハウジング羽根車39水力発電装置について、
まず、装置としては、図10の左下図・右下図のような水中おいて、ハウジングドラム2とハウジンヘッド3およびハウジングボトム4およびハウジングベース20から構成される発電装置外部構造としての空洞化ハウジング1の中に、支点軸中心に回転する羽根車39を組み込み、開口16側の取水弁8を閉め、羽根車39と内部水面25の間に空気調整口21より空気を吐出し発電用羽根車7が回転しやすいように空洞化とした。
次に、発電装置への外部用水取水については、取水弁8の開きで取水口16から上部水を一軸の羽根車39または二軸の羽根車44に落水させ、さらに羽根車39または羽根車44の回転により開閉板10を押下げ空洞化した下部へ吐出した。
この結果、取水用水からの発電は、下部へ吐出水により発電用羽根車7を回転させる方法をとった。
であり、多種多様にある補助的なものを除き主要なものを請求項15とした。
【0047】
ほかの請求項についても同様に補助的なものを除き主要なものとする。
【0048】
さらに補助装置として、吸水管内に始動時加圧ポンプ、逆止弁、アシストモーター、押上バネ、スイング滑車、エアーチャンバー等を取り付け、装置の始動時と不安定時の円滑化を図った。
しかしながら補助装置については多種多様に存在するために、主なもの以外は特許請求に含めない。
【0049】
さらに、重量ピストン5と浮き付き重量ピストン6の違いはピストン単独で浮き上がるか否かである。
重量ピストンはその重量において降下するだけのものであり、ピストン開口弁を開いても用水を落水することしかできない。
上昇するためには、下部に浮きを付け浮上させるか、補助装置により上昇させるもので、単独では上昇できないが、この装置の吸い上げ吸い込みに最も重要な装置であり単独で請求項6とした。
浮き付き重量ピストンはその重量において降下した後に、ピストン開口弁を開いて用水を落水し、その落水の溜水により浮上するように重量ピストンに取り付けたもので、浮力により重力ピストンを上昇させた分につき発電エネルギーの低減ができるもので、重量ピストンに浮きを付加することで請求項7とした。
【0050】
さらに、段落0006の水中に沈めた水中空洞化ハウジング内において、ピストン下部に空気を押し込まない状態の満水状態で浮き付き重量ピストン6の上下往復ポンプ作用について、
まず、上部位置において浮き付き重量ピストン6がピストン重量にて上下均衡し、取水弁8を開き外部水を落水し落水重量により浮き付き重量ピストン6を下げるようにし、浮き付き重量ピストン6下部の内部水を外部へ押し出し下部位置となるようにした。
次に、下部位置の状態からピストン開口9を開き、浮き付き重量ピストン6上部水の水圧と浮き付き重量ピストン6の浮力により上部水をピストン下部へ落水しながら上部位置まで浮き付き重量ピストン6を上昇させた。
この結果、このピストン作用により取水と放水を繰り返し水中空洞化ハウジング内外に取り付けられた発電用羽根車を回転することつながった。
ピストン5があり補助的浮きを付けた浮き付きピストンが存在し、基本の重力ピストン5について請求項6とし、浮き付き重量ピストン6について請求項7とした。
またこの装置を利用すると、取水弁8とピストン開口9の2か所の開閉だけで水力発電装置ができることを意味している。
構築費用が少なく、ランニングコストの少ない装置としての利用、放出用水の農業および工業用としての利用、化石燃料を利用しない二酸化炭素低減、原子力を利用しない放射能汚染回避がある。
本発明は、重量化した重量ピストンを空洞化ハウジングに組込み、重量ピストン降下の容積変化により発電用水を吸込み、吸込み用水の落水により発電用羽根車を回転させる水力発電装置に関するものである。
水力発電において、重量化した重量ピストンを空洞化ハウジングに組込み、海洋・河川・湖・沼・池および人工池沼等の発電用水を、重量ピストン降下の容積変化で吸込み、吸込み用水の落水により発電用羽根車を回転させる方法はなかった。
重量化した重量ピストンを空洞化ハウジングに組込み、重量ピストン降下の容積変化により取水管を通じハウジング外発電用水の吸込みと、重量ピストンに取り付けたピストン開口弁の開放、またはピストン下降時隙間より吸込み用水の落水を行ない、落水過程の落水圧により発電用羽根車の回転を行うことである。
さらにハウジング外部を塞ぎ、重量ピストン降下の容積変化により取水管を通じハウジングボトム下の発電用水を吸込み、落水過程の落水圧により発電用羽根車の回転を行うことである。
さらに浅層水中において、重量化した重量ピストンを浅層水中に沈めた空洞化ハウジングに組み込み、重量ピストン降下の容積変化によりハウジング上部発電用水の吸込みと、重量ピストンに取り付けたピストン開口弁開放、またはピストン下降時隙間より吸込み用水の落水を行ない、落水過程の落水圧により発電用羽根車の回転を行うことである。
また、水中でのピストンの上下作用と発電用羽根車の回転において、水の抵抗を減らすことができるように、ピストンと発電用羽根車の間に空気を充填した。
さらに補助装置として、吸水管内に始動時加圧ポンプ、逆止弁、アシストモーター、押上バネ、スイング滑車、エアーチャンバー等を取り付け、装置の始動時と不安定時の円滑化を図った。
前記、上部位置に置いた浮き付重量ピストン6の下部を空にし、上部位置からの浮き付重量ピストン6の自重と、容積変化による吸込み用水の重量増加で、空洞化ハウジング1外の発電用水を浮き付重量ピストン6の上部に吸込む方法とした。
浮き付重量ピストン6の降下に伴いピストン開口弁9を開き、吸込み用水を落水させハウジングボトム4上に溜め、ハウジングボトム4上の溜水による押上浮き12の浮力押上で浮き付重量ピストン6を上部均衡位置に戻し、開閉板10を開きハウジングボトム4上の溜水を落水させ、発電用羽根車7を回転させる方法とした。
水平ピストン40および上下支持の振子41のポンプ装置とし、上部左右の開口を交互に開け水平ピストン40および上下支持の振子41を左右に往復させ、左右の容積変化によるポンプ作用の方法。
重量スイング板37のポンプ装置とし、片側支持によるスイング先端ピストン化の構造とし、取水口16の上部水圧増で押し下げ、ピストン開口18の開口と下部空気浮力で押し上げ、重量スイング板37の上部水を加圧し下部へ吐出落水させる方法。
シーソー板38のポンプ装置とし、押上力と押下げ力が軸を境に振り分け均等化され、左右押上押下げのいずれかの加圧でシーソー作用ができ、振り分けられたシーソー板38の双方に取水弁8を交互に開け落水し、シーソー板両端ピストン化の容積変化によるポンプ作用の方法。
羽根車39の回転ポンプ装置とし、下からの浮力を軸により振り分け左右の水平均衡を取り、軸を介して振り分けられた回転羽根の一方に、取水弁8を開け上からの水圧を加え羽根車回転ポンプを連続回転させる方法。
発電用羽根車7または羽根車39を、重力可倒羽根47を組み込んだ重力可倒羽根車48、回転体の外に倒れ回転抵抗の少ない重力内倒し羽根49を組み込み重力内倒し羽根車50、回転体の外部に倒れ落水受け面積の広い重力外倒し羽根51を組み込み重力外倒し羽根車52とし、重力により重力方向に倒れることが可能な可倒羽根を組み込み、羽根車の回転につれ上部可倒時に上部から落水を受け、下部可倒時に下部へ落水を押し出す可倒羽根の方法。
さらにまた、特許第5935034号の浮力空洞化落水発電装置の構造は、落水加速度圧を利用し縦方向の深さを必要とし、取水時の下部浮力圧に対する発電用水の吸込みが困難であったが、前記の通り省力小型化された構造の取水装置を利用するので、重力方向が浅く水平方向への伸ばしが可能となることで、空洞化ハウジング1の浅層化と水平化が進み、浅層の空洞化ハウジング1の連続配置に伴う浅層用水路の水源確保の方法をとった。
さらに、前記のように浅層空洞化ハウジング化、浅層空洞化ハウジングの水平連続配置に伴い人工用水路の水源確保ができ、発電装置の建設費用と大規模深堀費用の低減により安価な水力発電確保が実現できた。
さらに補助装置として、吸水管内に始動時加圧ポンプ、逆止弁、アシストモーター、押上バネ、スイング滑車、エアーチャンバー等を取り付け、装置の始動時と不安定時の円滑化を図った。
しかしながら補助装置については多種多様に存在するために、主なもの以外は特許請求に含めない。
さらに、段落0006の水中に沈めた水中空洞化ハウジング内において、ピストン下部に空気を押し込まない状態の満水状態での浮き付き重量ピストン6の上下往復ポンプ作用について、
まず、上部位置において浮き付き重量ピストン6がピストン重量にて上下均衡し、取水弁8を開き外部の上部水を落水し落水重量により浮き付き重量ピストン6を下げるようにし、浮き付き重量ピストン6下部の内部水を外部へ押し出し放出し下部位置となるようにした。
次に、下部位置の状態からピストン開口9を開き、浮き付き重量ピストン6上部水の水圧と浮き付き重量ピストン6の浮力により上部水をピストン下部へ吐水しながら浮き付き重量ピストン6下部の内部水とし上部位置まで浮き付き重量ピストン6を上昇させた。
この結果、このピストン作用により取水と放水を繰り返し水中空洞化ハウジング内外に取り付けられた発電用羽根車を回転することつながった。
ピストン5があり補助的浮きを付けた浮き付きピストンが存在し、基本の重力ピストン5について請求項7とし、浮き付き重量ピストン6について請求項8とした。
またこの装置を利用すると、主に取水弁8とピストン開口9の2か所の開閉だけで水力発電装置ができるようになった。