IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パナソニックIPマネジメント株式会社の特許一覧

特開2023-63923リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法
<>
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図1
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図2
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図3
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図4
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図5
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図6
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図7
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図8
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図9
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図10
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図11
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図12
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図13
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図14
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図15
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図16
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図17
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図18
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図19
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図20
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図21
  • 特開-リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法 図22
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023063923
(43)【公開日】2023-05-10
(54)【発明の名称】リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/00 20180101AFI20230428BHJP
   G06Q 50/22 20180101ALI20230428BHJP
【FI】
G16H20/00
G06Q50/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021174018
(22)【出願日】2021-10-25
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】高橋 伸彰
(72)【発明者】
【氏名】下田 貴之
(72)【発明者】
【氏名】石河 敏彦
(72)【発明者】
【氏名】奥谷 聡
(72)【発明者】
【氏名】河上 日出生
(72)【発明者】
【氏名】真田 明生
(72)【発明者】
【氏名】石嶺 友康
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA01
5L099AA13
(57)【要約】
【課題】リハビリ訓練内容に関する期限の管理を介護従事者が容易に行うことを支援することができるリハビリ訓練管理装置などを提供する。
【解決手段】リハビリ訓練管理装置100は、利用者に提供されるリハビリ訓練内容の更新が行われる第1期限日、及び、更新を要求する第1警告情報を出力するための事前出力期間である第1出力日数を取得する取得部111と、取得された第1期限日から取得された第1出力日数だけ前の日を第1開始日とし、第1所定日が第1開始日以降であるか否かを判断する判断部120と、第1所定日が第1開始日以降であると判断された場合に、第1所定日に第1警告情報を出力する出力部112と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に提供されるリハビリ訓練内容の更新が行われる第1期限日、及び、前記更新を要求する第1警告情報を出力するための事前出力期間である第1出力日数を取得する取得部と、
取得された前記第1期限日から取得された前記第1出力日数だけ前の日を第1開始日とし、第1所定日が前記第1開始日以降であるか否かを判断する判断部と、
前記第1所定日が前記第1開始日以降であると判断された場合に、前記第1所定日に前記第1警告情報を出力する出力部と、を備える
リハビリ訓練管理装置。
【請求項2】
前記判断部は、前記リハビリ訓練内容の作成及び前記利用者への提供に係る工程であって順序が定められたn個(n≧2、nは整数)の工程が行われる場合に、k番目(1≦k≦n-1)の前記工程が行われた日が、m番目(k<m≦n)の前記工程が行われた日より後であるか否かを判断し、
前記出力部は、前記k番目の前記工程が行われた前記日が、前記m番目の前記工程が行われた前記日より後であると判断された場合に、日付に係る第2警告情報を出力する
請求項1に記載のリハビリ訓練管理装置。
【請求項3】
前記取得部は、前記k番目の前記工程が完了したことを示す完了情報を取得した場合に、k+1番目の前記工程に係る情報を取得する
請求項2に記載のリハビリ訓練管理装置。
【請求項4】
前記取得部は、複数の前記利用者の、前記リハビリ訓練内容と前記リハビリ訓練内容が実施された時間と前記リハビリ訓練内容を指導した指導員とを示す訓練情報を取得し、
前記判断部は、取得された前記訓練情報が、前記指導員が同一の時刻において異なる種類の前記リハビリ訓練内容を指導したことを示すか否かを判断し、
前記出力部は、前記訓練情報が、前記指導員が同一の時刻において異なる種類の前記リハビリ訓練内容を指導したことを示すと判断された場合に、前記訓練情報に誤りがある可能性を示す第3警告情報を出力する
請求項1~3のいずれか1項に記載のリハビリ訓練管理装置。
【請求項5】
前記判断部は、取得された前記訓練情報が、前記指導員が同一の時刻において同一の種類の前記リハビリ訓練内容を6人以上の前記利用者に指導したことを示すか否かを判断し、
前記出力部は、前記訓練情報が、前記指導員が同一の時刻において同一の種類の前記リハビリ訓練内容を6人以上の前記利用者に指導したことを示すと判断された場合に、前記第3警告情報を出力する
請求項4に記載のリハビリ訓練管理装置。
【請求項6】
前記取得部は、提出先機関への前記リハビリ訓練内容の提出が行われる第2期限日、及び、前記リハビリ訓練内容の前記提出を要求する第4警告情報を出力するための事前出力期間である第2出力日数を取得し、
前記判断部は、取得された前記第2期限日から取得された前記第2出力日数だけ前の日を第2開始日とし、第2所定日が前記第2開始日以降であるか否かを判断し、
前記出力部は、前記第2所定日が前記第2開始日以降であると判断された場合に、前記第2所定日に前記第4警告情報を出力する
請求項1~5のいずれか1項に記載のリハビリ訓練管理装置。
【請求項7】
前記第4警告情報は、前記利用者と前記第2期限日とが紐づけられて示される第1画像情報である
請求項6に記載のリハビリ訓練管理装置。
【請求項8】
前記第1画像情報が示す画像における色彩は、前記第2所定日が前記第2期限日以降であるか否かに基づいて異なる
請求項7に記載のリハビリ訓練管理装置。
【請求項9】
前記取得部は、前記利用者の日常生活動作の評価が行われる第3期限日、及び、前記評価を要求する第5警告情報を出力するための事前出力期間である第3出力日数を取得し、
前記判断部は、取得された前記第3期限日から取得された前記第3出力日数だけ前の日を第3開始日とし、第3所定日が前記第3開始日以降であるか否かを判断し、
前記出力部は、前記第3所定日が前記第3開始日以降であると判断された場合に、前記第3所定日に前記第5警告情報を出力する
請求項1~8のいずれか1項に記載のリハビリ訓練管理装置。
【請求項10】
前記取得部は、提出先機関への前記評価の結果を示す評価結果の提出が行われる第4期限日、及び、前記評価結果の前記提出を要求する第6警告情報を出力するための事前出力期間である第4出力日数を取得し、
前記判断部は、取得された前記第4期限日から取得された前記第4出力日数だけ前の日を第4開始日とし、第4所定日が前記第4開始日以降であるか否かを判断し、
前記出力部は、前記第4所定日が前記第4開始日以降であると判断された場合に、前記第4所定日に前記第6警告情報を出力する
請求項9のいずれか1項に記載のリハビリ訓練管理装置。
【請求項11】
前記第6警告情報は、前記利用者と前記第4期限日とが紐づけられて示される第2画像情報である
請求項10に記載のリハビリ訓練管理装置。
【請求項12】
前記第2画像情報が示す画像における色彩は、前記第4所定日が前記第4期限日以降であるか否かに基づいて異なる
請求項11に記載のリハビリ訓練管理装置。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか1項に記載のリハビリ訓練管理装置を備える
リハビリ訓練管理システム。
【請求項14】
リハビリ訓練管理装置によるリハビリ訓練管理方法であって、
利用者に提供されるリハビリ訓練内容の更新が行われる第1期限日、及び、前記更新を要求する第1警告情報を出力するための事前出力期間である第1出力日数を取得する取得ステップと、
取得された前記第1期限日から取得された前記第1出力日数だけ前の日を第1開始日とし、第1所定日が前記第1開始日以降であるか否かを判断する判断ステップと、
前記第1所定日が前記第1開始日以降であると判断された場合に、前記第1所定日に前記第1警告情報を出力する出力ステップと、を含む
リハビリ訓練管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リハビリ訓練管理装置、リハビリ訓練管理システム、及び、リハビリ訓練管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、リハビリ訓練を要する利用者のリハビリ訓練内容の作成支援を行うリハビリ計画作成支援装置が開示されている。このようなリハビリ計画作成支援装置によれば、利用者の課題及び周辺環境に応じて、容易にかつ利用者に適したリハビリ訓練内容を作成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-22401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、必要に応じて、利用者に提供されるリハビリ訓練内容の定期的な更新が行われる場合がある。このような場合には、更新の期限までに、介護従事者が更新を行うことが求められる。
【0005】
しかし、このような更新などのリハビリ訓練内容に関する期限の管理を行う介護従事者が当該期限を忘れるなど人為的なミスが発生した場合には、リハビリ訓練内容の更新などが適切に行われない、という問題が発生する。
【0006】
そこで、本発明は、リハビリ訓練内容に関する期限の管理を介護従事者が容易に行うことを支援することができるリハビリ訓練管理装置などを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るリハビリ訓練管理装置は、利用者に提供されるリハビリ訓練内容の更新が行われる第1期限日、及び、前記更新を要求する第1警告情報を出力するための事前出力期間である第1出力日数を取得する取得部と、取得された前記第1期限日から取得された前記第1出力日数だけ前の日を第1開始日とし、第1所定日が前記第1開始日以降であるか否かを判断する判断部と、前記第1所定日が前記第1開始日以降であると判断された場合に、前記第1所定日に前記第1警告情報を出力する出力部と、を備える。
【0008】
本発明の一態様に係るリハビリ訓練管理システムは、上記記載のリハビリ訓練管理装置を備える。
【0009】
本発明の一態様に係るリハビリ訓練管理方法は、リハビリ訓練管理装置によるリハビリ訓練管理方法であって、利用者に提供されるリハビリ訓練内容の更新が行われる第1期限日、及び、前記更新を要求する第1警告情報を出力するための事前出力期間である第1出力日数を取得する取得ステップと、取得された前記第1期限日から取得された前記第1出力日数だけ前の日を第1開始日とし、第1所定日が前記第1開始日以降であるか否かを判断する判断ステップと、前記第1所定日が前記第1開始日以降であると判断された場合に、前記第1所定日に前記第1警告情報を出力する出力ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明のリハビリ訓練管理装置などは、リハビリ訓練内容に関する期限の管理を介護従事者が容易に行うことを支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施の形態に係るリハビリ訓練管理システムの機能構成を示すブロック図である。
図2図2は、リハビリ訓練管理システムの動作例1のフローチャートである。
図3図3は、第1警告情報の一例である画像情報を示す図である。
図4図4は、第1警告情報の他の一例である画像情報を示す図である。
図5図5は、リハビリ訓練管理システムの動作例2のフローチャートである。
図6図6は、実施の形態に係るリハビリ訓練内容の作成及び利用者への提供に係る工程を示す図である。
図7図7は、第2警告情報の一例である画像情報を示す図である。
図8図8は、リハビリ訓練管理システムの動作例3のフローチャートである。
図9図9は、リハビリ訓練管理システムの動作例4のフローチャートである。
図10図10は、リハビリ訓練管理システムの動作例5のフローチャートである。
図11図11は、リハビリ訓練管理システムの動作例6のフローチャートである。
図12図12は、リハビリ訓練管理システムの動作例6のより詳細なフローチャートである。
図13図13は、第4警告情報の一例である画像情報を示す図である。
図14図14は、第4警告情報の他の一例である画像情報を示す図である。
図15図15は、第4警告情報の他の一例である画像情報を示す図である。
図16図16は、リハビリ訓練管理システムの動作例7のフローチャートである。
図17図17は、第5警告情報の一例である画像情報を示す図である。
図18図18は、リハビリ訓練管理システムの動作例8のフローチャートである。
図19図19は、リハビリ訓練管理システムの動作例8のより詳細なフローチャートである。
図20図20は、第6警告情報の一例である画像情報を示す図である。
図21図21は、第6警告情報の他の一例である画像情報を示す図である。
図22図22は、第6警告情報の他の一例である画像情報を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0013】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
【0014】
(実施の形態)
[構成]
まず、本実施の形態に係るリハビリ訓練管理システム1の構成について説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態に係るリハビリ訓練管理システム1の機能構成を示すブロック図である。
【0016】
本実施の形態に係るリハビリ訓練管理システム1は、リハビリ訓練内容に関する期限の管理を介護従事者が容易に行うことを支援するためのシステムである。リハビリ訓練管理システム1は、リハビリ訓練内容の更新が行われる第1期限日、及び、更新を要求する第1警告情報を出力するための事前出力期間である第1出力日数に基づいて、リハビリ訓練内容に関する期限の管理を介護従事者が容易に行うことを支援する。
【0017】
このようなリハビリ訓練管理システム1は、例えば、介護施設又は医療施設などで運用されるシステムである。介護施設又は医療施設とは、例えば、通所リハビリが実施されるリハビリ施設である。リハビリ訓練管理システム1は、上記施設において、介護従事者が行う業務を支援する。また、介護従事者とは、生活相談員、機能訓練指導員(セラピスト、看護師等)、介護ヘルパー、上記施設の管理者などを意味する。
【0018】
ここで、利用者とは、リハビリ訓練内容が提供される者であり、当該リハビリ訓練内容を実施する者である。リハビリ訓練内容を実施することで、利用者の生活動作能力を改善させることが期待される。利用者は、上記の介護施設又は医療施設などで、リハビリ訓練内容を実施する。
【0019】
上記のような通所リハビリにおいては、所定の要件を満たすことで、個別機能訓練加算又はADL(Activities of Daily Living)維持等加算が算定可能である。例えば、個別機能訓練加算のための所定の要件の1つとして、「リハビリ訓練内容の定期的な更新」がある。つまり、個別機能訓練加算を算定可能とするためには、更新の期限までに、介護従事者がリハビリ訓練内容の更新を行うことが求められる。
【0020】
なお、一般的には、リハビリ訓練内容は、1人の利用者についての身体状態及び生活環境などに基づいて、介護従事者によって作成される。利用者は、作成されたリハビリ訓練内容を、一定の期間実施して、利用者の生活動作能力の改善を図る。その後、身体状態、生活環境及び改善の程度等に基づいて、介護従事者によって、リハビリ訓練内容が、再度作成(つまりは更新)される。
【0021】
本実施の形態においては、リハビリ訓練管理システム1は、例えば、上記の個別機能訓練加算及びADL維持等加算を算定可能とするために、リハビリ訓練内容に関する期限の管理を介護従事者が容易に行うことを支援する。
【0022】
図1に示されるように、リハビリ訓練管理システム1は、リハビリ訓練管理装置100と、情報端末200とを備える。
【0023】
[リハビリ訓練管理装置]
ます、リハビリ訓練管理装置100について説明する。リハビリ訓練管理装置100は、情報端末200から第1期限日及び第1出力日数を取得し、取得した第1期限日及び第1出力日数に基づいて第1警告情報を出力するか否かの判断をするための情報処理を行う装置である。リハビリ訓練管理装置100は、一例として、クラウドサーバである。リハビリ訓練管理装置100は、通信部110と、判断部120と、記憶部130とを備える。
【0024】
通信部110は、リハビリ訓練管理装置100が情報端末200と通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部110は、具体的には、第1期限日及び第1出力日数を取得する取得部111と、上記情報処理が行われた結果、第1警告情報を情報端末200に出力する出力部112とを含む。通信部110によって行われる通信は、例えば、無線通信であるが、有線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
【0025】
判断部120は、第1所定日が第1開始日以降であるか否かを判断するための情報処理を行う。なお、第1開始日とは、取得された第1期限日から取得された第1出力日数だけ前の日を意味する。第1所定日とは、一例として、判断部120によって第1開始日以降であるか否かを判断される処理が行われる当日である。判断部120は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。
【0026】
記憶部130は、判断部120によって実行されるプログラム、及び、上記情報処理を行うために用いられる各種情報などが記憶される記憶装置である。また、記憶部130は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などによって実現される。
【0027】
[情報端末]
次に、情報端末200について説明する。情報端末200は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末などの汎用の携帯端末であるが、リハビリ訓練管理システム1の専用端末であってもよい。情報端末200は、具体的には、通信部210と、受付部220と、表示部230と、制御部240と、記憶部250とを備える。
【0028】
受付部220は、介護従事者等から情報の入力操作を受け付ける。受付部220は、例えば、介護従事者から、リハビリ訓練内容の更新が行われる第1期限日、及び、更新を要求する第1警告情報を出力するための事前出力期間である第1出力日数を示す情報を受け付ける。受付部220は、例えば、静電容量方式のタッチパネルであるが、抵抗膜方式のタッチパネルであってもよい。
【0029】
表示部230は、画像を表示する。表示部230は、例えば、第1警告情報を表示することができる。表示部230は、例えば、液晶パネルまたは有機EL(Electro Luminescence)パネルなどの表示パネルである。
【0030】
制御部240は、表示部230への画像の表示制御なども行う。制御部240は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。
【0031】
記憶部250は、制御部240によって実行されるプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部250は、例えば、半導体メモリなどによって実現される。
【0032】
通信部210は、情報端末200がリハビリ訓練管理装置100と通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部210は、例えば、受付部220によって受付られた第1期限日、及び、第1出力日数を示す情報をリハビリ訓練管理装置100へ出力する。通信部210によって行われる通信は、例えば、無線通信であるが、有線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
【0033】
以下、リハビリ訓練管理システム1の動作例1~動作例8について説明する。
【0034】
[動作例1]
まずは、リハビリ訓練管理システム1の動作例1について説明する。動作例1では、利用者に提供されるリハビリ訓練内容の更新を要求する第1警告情報についての処理が示されている。
【0035】
図2は、リハビリ訓練管理システム1の動作例1のフローチャートである。
【0036】
まず、リハビリ訓練管理装置100の取得部111は、第1期限日及び第1出力日数を取得する(ステップS10)。
【0037】
例えば、受付部220は、介護従事者から、第1期限日及び第1出力日数を示す情報を受付けるとよい。情報端末200の通信部210は、受付部220が受付けた当該情報を、リハビリ訓練管理装置100の取得部111に出力することで、取得部111は、当該情報が示す第1期限日及び第1出力日数を取得するとよい。
【0038】
第1期限日は、リハビリ訓練内容の更新が行われる期限日である。ここでは、第1期限日は、1人の利用者についての期限日である。1人の利用者についてリハビリ訓練内容がn回目(nは自然数)に更新された日をn回目更新日とすると、n+1回目の更新が行われる期限日である第1期限日は、n回目更新日から所定の日数(例えば、30日)後の日などであるとよい。第1期限日は、毎月10日であってもよく、3か月ごとの当月10日であってもよいが、上記に限られない。また、介護従事者は、第1期限日までにリハビリ訓練内容の更新を行うべきである。
【0039】
また、第1出力日数は、リハビリ訓練内容の更新を要求する第1警告情報を出力するための事前出力期間である。ここでは、第1出力期間は、1人の利用者についての期間である。第1出力期間は、介護従事者によって決定される期間であり、例えば、数日~数週間の期間であるがこれに限られない。
【0040】
なお、ステップS10が取得ステップに相当する。
【0041】
さらに、判断部120は、取得された第1期限日から取得された第1出力日数だけ前の日を第1開始日とした場合に、第1所定日が第1開始日以降であるか否かを判断する(ステップS12)。上記の通り、第1所定日とは、判断部120によって第1開始日以降であるか否かを判断される処理が行われる当日であり、ステップS12が行われる日である。また、第1所定日は、介護従事者が汎用の携帯端末である情報端末200の電源をONし、情報端末200を使用した当日であってもよい。
【0042】
一例として、第1期限日が2021年11月12日であり、第1出力期間が1週間であるとする。この例においては、第1開始日は、2021年11月5日となる。判断部120は、このステップS12の処理が行われている当日(第1所定日)が第1開始日(2021年11月5日)以降であるか否かを判断する。
【0043】
なお、ステップS12が判断ステップに相当する。
【0044】
次に、判断部120によって第1所定日が第1開始日以降であると判断された場合に(ステップS12でYes)、出力部112は、第1所定日に、第1警告情報を情報端末200の通信部210に出力する(ステップS14)。なお、ステップS14が出力ステップに相当する。
【0045】
本実施の形態においては、情報端末200の制御部240は、通信部210によって第1警告情報が受信されると、受信された第1警告情報に基づく画像を表示部230に表示させる。ここでは、第1警告情報は、利用者と第1期限日とが紐づけられて示される画像情報である。図3は、第1警告情報の一例である画像情報を示す図である。当該画像情報は、「やることリスト」として表示される。図3では、1人の利用者の一例として「A」が示され、この1人の利用者を示す氏名「A」と、当該1人の利用者(「A」)の第1期限日「2021年11月12日」が紐づけられて示されている。また、図3では、第1期限日が「リハビリ訓練内容の更新期限日」として示されている。さらに、図3には「やること」が表示されている。この「やること」の欄には、記載されている利用者(ここでは「A」)に対して、リハビリ訓練内容の更新のために、介護従事者が行うべきことが記載されている。例えば、図3では、「やること」として「アセスメント評価」が記載されている。また例えば、「アセスメント評価」以外に、「訓練内容を作成」、「利用者及び利用者の家族の同意/利用者及び利用者の家族への訓練内容の交付」、「効果を確認」並びに「フィードバック」などが「やること」として記載されてもよい。なお、上記の「やること」の詳細については、図6を用いて後述する。
【0046】
介護従事者は、第1警告情報が出力されることで、より具体的には、情報端末200の表示部230に表示される画像を見ることで、利用者のリハビリ訓練内容の更新が行われる期限日を知ることができる。このため、本実施の形態に係るリハビリ訓練管理システム1によれば、介護従事者がリハビリ訓練内容に関する期限の一例である第1期限日(リハビリ訓練内容の更新が行われる期限日)を忘れるなどの人為的なミスが発生し難い。
【0047】
ここでは、第1開始日から第1期限日までの間、出力部112は、第1警告情報を出力し、表示部230は第1警告情報に基づく画像を表示する。換言すると、第1出力日数は、第1警告情報が出力されている期間である。このため、介護従事者によって決定される第1出力期間は、介護従事者がリハビリ訓練内容の更新を行うために十分な期間であるとよい。
【0048】
また、判断部120によって第1所定日が第1開始日以降でないと判断された場合に(ステップS12でNo)、動作が終了する。
【0049】
なお、図3においては、1人の利用者についての画像情報が示されたが、これに限られない。図4は、第1警告情報の他の一例である画像情報を示す図である。図4が示すように、複数の利用者と、当該複数の利用者のそれぞれの第1期限日とが紐づけられて表示されてもよい。さらに、図4においても、当該複数の利用者のそれぞれに対して、「やること」が表示されている。
【0050】
また、第1警告情報は、画像情報であったがこれに限られず、情報端末200が備えるスピーカから出力される音声情報などであってもよい。
【0051】
なお、本動作例においては、取得部111は、受付部220を介して第1期限日及び第1出力日数を取得したが、これに限られない。例えば、第1期限日及び第1出力日数を示す情報が、リハビリ訓練管理装置100の記憶部130に予め記憶されており、予め記憶されていた当該情報を、取得部111が取得してもよい。また例えば、第1期限日を示す情報、及び、第1出力日数を示す情報のうち一方の情報が、リハビリ訓練管理装置100の記憶部130に予め記憶されており、予め記憶されていた当該情報を、取得部111が取得してもよい。
【0052】
[動作例2]
次に、リハビリ訓練管理システム1の動作例2について説明する。動作例2では、リハビリ訓練内容の作成及び利用者への提供に係る工程が行われる日付についての第2警告情報についての処理が示されている。
【0053】
図5は、リハビリ訓練管理システム1の動作例2のフローチャートである。
【0054】
まず、リハビリ訓練管理装置100の取得部111は、所定の工程が行われた日(日付)を取得する(ステップS20)。
【0055】
ここで図6を用いて、工程について説明する。
【0056】
図6は、本実施の形態に係るリハビリ訓練内容の作成及び利用者への提供に係る工程を示す図である。図6では、順番が定められた9個の工程(1番目の工程~9番目の工程)が示されている。
【0057】
図6が示すように9個の工程は以下の通りである。
【0058】
1番目の工程は、「アセスメント評価」であり、介護従事者が利用者の身体状態及び生活環境を分析し、利用者の介護における課題を明らかにする工程である。
【0059】
2番目の工程は、「訓練内容を作成」であり、上記「アセスメント評価」を基に、介護従事者が、利用者によって実施されるリハビリ訓練内容を作成する工程である。
【0060】
3番目の工程は、「訓練内容を承認」であり、介護施設又は医療施設における介護従事者の上司等の承認者が、介護従事者によって作成されたリハビリ訓練内容を承認する工程である。
【0061】
4番目の工程は、「利用者及び利用者の家族の同意」であり、介護従事者が利用者及び利用者の家族に承認されたリハビリ訓練内容を提示して、利用者及び利用者の家族がこのリハビリ訓練内容に同意する工程である。
【0062】
5番目の工程は、「利用者及び利用者の家族への訓練内容の交付」であり、同意されたリハビリ訓練内容が、利用者及び利用者の家族へ交付される工程である。
【0063】
6番目の工程は、「ケアマネージャへの訓練内容の報告及び交付」であり、交付されたリハビリ訓練内容が、ケアマネージャに報告され、交付される工程である。
【0064】
7番目の工程は、「訓練内容の提供を開始」であり、上記のリハビリ訓練内容が利用者へ提供され、利用者がリハビリ訓練内容を実施する工程である。
【0065】
8番目の工程は、「効果を確認」であり、利用者がリハビリ訓練内容を実施した結果、得られた効果(生活動作能力の改善など)が確認される工程である。
【0066】
9番目の工程は、「フィードバック」であり、確認された効果が利用者に伝えられる工程である。
【0067】
また、図6が示すように、各工程が行われた日を以下の通りとする。1番目の工程が行われた日が評価日である。2番目の工程が行われた日が作成日である。3番目の工程が行われた日が承認完了日である。4番目の工程が行われた日が署名日である。5番目の工程が行われた日が交付日である。6番目の工程が行われた日が報告日である。7番目の工程が行われた日が訓練開始日である。8番目の工程が行われた日が確認日である。9番目の工程が行われた日がフィードバック日である。
【0068】
つまり、図6では、リハビリ訓練内容の作成及び利用者への提供に係る工程として、アセスメント評価からフィードバックまでの工程が示されている。なお、これに限られず、順序が定められたn個(n≧2、nは整数)の工程が行われるとよい。
【0069】
再度、図5に戻って説明する。
【0070】
ステップS20では、取得部111は、k番目(1≦k≦n-1)の工程が行われた日、及び、m番目(k<m≦n)の工程が行われた日を取得する。
【0071】
例えば、介護従事者が、情報端末200の受付部220を操作することによって、受付部220がk番目の工程が行われた日、及び、m番目の工程が行われた日を示す情報を受付けるとよい。情報端末200の通信部210は、受付部220が受付けた当該情報を、リハビリ訓練管理装置100の取得部111に出力することで、取得部111は、k番目の工程が行われた日、及び、m番目の工程が行われた日を取得するとよい。
【0072】
さらに、判断部120は、取得されたk番目の工程が行われた日がm番目の工程が行われた日より後であるか否かを判断する(ステップS22)。
【0073】
次に、出力部112は、判断部120によってk番目の工程が行われた日がm番目の工程が行われた日より後であると判断された場合に(ステップS22でYes)、第2警告情報を情報端末200の通信部210に出力する(ステップS24)。
【0074】
判断部120によってk番目の工程が行われた日がm番目の工程が行われた日より後であると判断される例を以下に示す。ここでは、k番目の工程が1番目の工程(アセスメント評価)であり、m番目の工程が2番目の工程(訓練内容を作成)である場合について説明する。この場合、通常であれば、順番通りに、1番目の工程の後に2番目の工程が行われる。しかし、2番目の工程が行われた日(作成日)の後に、1番目の工程であるアセスメント評価に誤り(例えば利用者の氏名など)があると、誤りを正すために再度1番目の工程が行われるときがある。このとき、2番目の工程が行われた日(作成日)の後に1番目の工程が行われる、つまりは、順番通りに工程が行われないこととなる。
【0075】
本実施の形態においては、情報端末200の制御部240は、通信部210によって第2警告情報が受信されると、受信された第2警告情報に基づく画像を表示部230に表示させる。ここでは、第2警告情報は、日付に係る情報であり、画像情報である。図7は、第2警告情報の一例である画像情報を示す図である。当該画像情報では、「k番目の工程が行われた日(作成日)がm番目の工程が行われた日(評価日)よりも前の日付になっています。」などの文字が表示される。
【0076】
介護従事者は、第2警告情報が出力されることで、より具体的には、情報端末200の表示部230に表示される画像を見ることで、リハビリ訓練内容の作成及び利用者への提供に係る工程が、順番通りに行われていないことを知ることができる。
【0077】
また、判断部120によってk番目の工程が行われた日がm番目の工程が行われた日より後でないと判断された場合に(ステップS22でNo)、動作が終了する。
【0078】
また、第2警告情報は、画像情報であったがこれに限られず、情報端末200が備えるスピーカから出力される音声情報などであってもよい。
【0079】
[動作例3]
次に、リハビリ訓練管理システム1の動作例3について説明する。動作例3では、図6が示す工程について、1つの工程が完了したのちに、当該1つの工程の次の工程が処理されるように処理が行われている。
【0080】
図8は、リハビリ訓練管理システム1の動作例3のフローチャートである。
【0081】
まず、リハビリ訓練管理装置100の判断部120は、取得部111がk番目の工程が完了したことを示す完了情報を取得したか否かを判断する(ステップS26)。
【0082】
例えば、介護従事者がk番目の工程を完了させるために必要な書類を作成し終わった場合に、受付部220は、介護従事者からk番目の工程が完了したことを示す完了情報を受付けるとよい。情報端末200の通信部210は、受付部220が受付けた完了情報を、リハビリ訓練管理装置100の取得部111に出力することで、取得部111は、完了情報を取得するとよい。
【0083】
判断部120は、取得部111がk番目の工程が完了したことを示す完了情報を取得したと判断した場合に(ステップS26でYes)、取得部111は、k+1番目の工程に係る情報を取得する(ステップS28)。より具体的には、ステップS26でYesの場合に、判断部120は取得部111がk+1番目の工程に係る情報を取得することができる状態となるように取得部111を制御するとよい。
【0084】
例えば、k番目の工程が1番目の工程(「アセスメント評価」)であるとする。介護従事者が1番目の工程が完了すると、介護従事者が受付部220を操作することによって、受付部220は1番目の工程が完了したことを示す完了情報を取得する。この場合、ステップS26でYesと判断され、取得部111は2番目の工程(訓練内容を作成)に係る情報を取得することができる状態となる。この状態のときに、介護従事者がリハビリ訓練内容を作成すると、受付部220が当該リハビリ訓練内容を示す情報を受付け、通信部210が受付けられた当該情報を取得部111に出力することで、取得部111は当該情報を取得することができる。ここでは、2番目(k+1番目)の工程に係る情報とは、リハビリ訓練内容を示す情報である。
【0085】
また、判断部120は、取得部111がk番目の工程が完了したことを示す完了情報を取得していないと判断した場合に(ステップS26でNo)、ステップS28の処理が行われることなく、処理が終了する。なお、ステップS26でNoの場合に、判断部120は取得部111がk+1番目の工程に係る情報を取得することができない状態となるように取得部111を制御するとよい。
【0086】
このように、本実施の形態に係るリハビリ訓練管理システム1においては、k番目の工程が完了したことを示す完了情報が取得された場合に、k+1番目の工程に係る情報が取得されることができる。これにより、リハビリ訓練内容の作成及び利用者への提供に係る工程が、順番通りに行われることが支援される。
【0087】
[動作例4]
次に、リハビリ訓練管理システム1の動作例4について説明する。動作例4では、第1及び第2警告情報とは異なる第3警告情報についての処理が示されている。
【0088】
ここではまず、動作例4の詳細について説明する前に、個別機能訓練加算を算定可能とするための、「リハビリ訓練内容の定期的な更新」以外の、他の所定の要件について説明する。
【0089】
他の所定の要件の1つとして、「1人の指導員が同一の時刻において異なる種類のリハビリ訓練内容を指導しないこと」が求められる。この他の所定の要件が満たされているかを判断するために、動作例4が用いられる。
【0090】
図9は、リハビリ訓練管理システム1の動作例4のフローチャートである。
【0091】
まず、動作例4の処理が行われる前には、複数の利用者によってそれぞれのリハビリ訓練内容が実施されている。
【0092】
そこで、リハビリ訓練管理装置100の取得部111は、複数の利用者についての訓練情報を取得する(ステップS30)。この訓練情報は、複数の利用者のリハビリ訓練内容に関する情報である。より具体的には、訓練情報は、複数の利用者のそれぞれのリハビリ訓練内容と、複数の利用者のそれぞれのリハビリ訓練内容が実施された時間と、複数の利用者のそれぞれのリハビリ訓練内容を指導した指導員とを示す情報である。例えば、訓練情報には、1人の利用者(氏名「A」)のリハビリ訓練内容、リハビリ訓練内容が実施された時間及びその指導員と、他の1人の利用者(氏名「B」)のリハビリ訓練内容、リハビリ訓練内容が実施された時間及びその指導員とが示されている。また、訓練情報に示される複数の利用者の数は、例えば6人以上であるとよいが、特に限られない。
【0093】
リハビリ訓練内容とは、「ビー玉を手指でつまむ訓練」、「つま先上げ訓練」などの訓練の種類が示されている。リハビリ訓練内容が実施された時間とは、リハビリ訓練内容が実施された開始時刻及び終了時刻が示されている。リハビリ訓練内容を指導した指導員とは、当該リハビリ訓練内容を指導した指導員の氏名又は当該指導員を識別するID(identification)が示されている。
【0094】
受付部220は、介護従事者から、訓練情報を受付けるとよい。例えば、受付部220は、介護従事者から、複数の利用者のそれぞれのリハビリ訓練内容、リハビリ訓練内容が実施された時間及びその指導員を紐づけるための操作を受付けることで、訓練情報を受付けるとよい。情報端末200の通信部210は、受付部220が受付けた訓練情報を、リハビリ訓練管理装置100の取得部111に出力することで、取得部111は、訓練情報を取得するとよい。
【0095】
さらに、判断部120は、取得された訓練情報が、指導員が同一の時刻において異なる種類のリハビリ訓練内容を指導したことを示すか否かを判断する(ステップS32)。より具体的には、判断部120は、訓練情報に示される複数の指導員のうち、1人の指導員が同一の時刻において異なる種類のリハビリ訓練内容を指導したことを示すか否かを判断する。
【0096】
次に、判断部120によって訓練情報が1人の指導員が同一の時刻において異なる種類のリハビリ訓練内容を指導したことを示すと判断された場合(ステップS32でYes)には、以下の処理が行われる。出力部112は、訓練情報に誤りがある可能性を示す第3警告情報を情報端末200の通信部210に出力する(ステップS34)。
【0097】
例えば、訓練情報が、1人の指導員が同一の時刻において「ビー玉を手指でつまむ訓練」及び「つま先上げ訓練」を指導したことを示す場合には、出力部112は、第3警告情報を出力する。
【0098】
本実施の形態においては、情報端末200の制御部240は、通信部210によって第3警告情報が受信されると、受信された第3警告情報に基づく画像を表示部230に表示させる。ここでは、第3警告情報は、画像情報である。当該画像情報では、一例として、「1人の指導員が同一の時刻において異なる種類のリハビリ訓練内容を指導しています。」などの文字が表示される。
【0099】
介護従事者は、第3警告情報が出力されることで、より具体的には、情報端末200の表示部230に表示される画像を見ることで、訓練情報に誤りがある可能性があることを知ることができる。
【0100】
つまり、受付部220が受付けた、複数の利用者のそれぞれのリハビリ訓練内容、リハビリ訓練内容が実施された時間及びその指導員を紐づけるための操作に誤りがある可能性があることを、介護従事者が知ることができる。この結果、介護従事者が再度受付部220を操作し、訓練情報を修正することができる。
【0101】
また、判断部120によって訓練情報が1人の指導員が同一の時刻において異なる種類のリハビリ訓練内容を指導したことを示さないと判断された場合に(ステップS32でNo)、動作が終了する。つまりこの場合とは、訓練情報に誤りがある可能性が低い場合である。
【0102】
[動作例5]
次に、リハビリ訓練管理システム1の動作例5について説明する。動作例5では、動作例4と同じく第3警告情報についての処理が示されている。
【0103】
ここではまず、動作例5の詳細について説明する前に、個別機能訓練加算を算定可能とするための、「1人の指導員が同一の時刻において異なる種類のリハビリ訓練内容を指導しないこと」以外の、他の所定の要件について説明する。
【0104】
他の所定の要件の1つとして、「1人の指導員が同一の時刻において同一の種類のリハビリ訓練内容を6人以上の利用者に指導しないこと」が求められる。この他の所定の要件が満たされているかを判断するために、動作例5が用いられる。
【0105】
図10は、リハビリ訓練管理システム1の動作例5のフローチャートである。
【0106】
まず、動作例5の処理が行われる前には、複数の利用者によってそれぞれのリハビリ訓練内容が実施されている。
【0107】
そこで、動作例4と同じく、リハビリ訓練管理装置100の取得部111は、複数の利用者についての訓練情報を取得する(ステップS30)。
【0108】
さらに、判断部120は、取得された訓練情報が、指導員が同一の時刻において同一の種類のリハビリ訓練内容を6人以上の利用者に指導したことを示すか否かを判断する(ステップS32a)。より具体的には、判断部120は、訓練情報に示される複数の指導員のうち、1人の指導員が同一の時刻において同一の種類のリハビリ訓練内容を6人以上の利用者に指導したことを示すか否かを判断する。
【0109】
次に、判断部120によって訓練情報が1人の指導員が同一の時刻において同一の種類のリハビリ訓練内容を6人以上の利用者に指導したことを示すと判断された場合(ステップS32aでYes)には、以下の処理が行われる。動作例4と同じく、出力部112は、第3警告情報を情報端末200の通信部210に出力する(ステップS34)。
【0110】
例えば、訓練情報が、1人の指導員が同一の時刻において同一の種類のリハビリ訓練内容である「ビー玉を手指でつまむ訓練」を6人の利用者に指導したことを示す場合には、出力部112は、第3警告情報を出力する。
【0111】
本動作例においても、動作例4と同じく、情報端末200の制御部240は、通信部210によって第3警告情報が受信されると、受信された第3警告情報に基づく画像を表示部230に表示させる。ここでは、第3警告情報は、画像情報である。当該画像情報では、一例として、「1人の指導員が同一の時刻において同一の種類のリハビリ訓練内容を6人以上の利用者に指導しています。」などの文字が表示される。
【0112】
介護従事者は、第3警告情報が出力されることで、より具体的には、情報端末200の表示部230に表示される画像を見ることで、訓練情報に誤りがある可能性があることを知ることができる。つまり、受付部220が受付けた、複数の利用者のそれぞれのリハビリ訓練内容、リハビリ訓練内容が実施された時間及びその指導員を紐づけるための操作に誤りがある可能性があることを、介護従事者が知ることができる。この結果、介護従事者が再度受付部220を操作し、訓練情報を修正することができる。
【0113】
また、判断部120によって訓練情報が1人の指導員が同一の時刻において同一の種類のリハビリ訓練内容を6人以上の利用者に指導したことを示さないと判断された場合に(ステップS32aでNo)、動作が終了する。つまりこの場合とは、訓練情報に誤りがある可能性が低い場合である。
【0114】
また、動作例4及び動作例5においては、第3警告情報は、画像情報であったがこれに限られず、情報端末200が備えるスピーカから出力される音声情報などであってもよい。
【0115】
[動作例6]
まずは、リハビリ訓練管理システム1の動作例6について説明する。動作例6では、利用者に提供されるリハビリ訓練内容の提出先機関への提出を要求する第4警告情報についての処理が示されている。
【0116】
ここではまず、動作例6の詳細について説明する前に、個別機能訓練加算を算定可能とするための、上記以外の他の所定の要件について説明する。
【0117】
他の所定の要件の1つとして、「所定の期限までにリハビリ訓練内容を提出先機関へ提出すること」が求められる。一例としては、個別機能訓練加算を算定可能とするためには、提出先機関である厚生労働省へのリハビリ訓練内容の提出が求められる。この場合、介護従事者は、LIFE(科学的介護情報システム/Long-term care Information system For Evidence/ライフ)を介して、リハビリ訓練内容を提出する必要がある。この他の所定の要件が満たされているかを判断するために、動作例6が用いられる。
【0118】
図11は、リハビリ訓練管理システム1の動作例6のフローチャートである。
【0119】
まず、リハビリ訓練管理装置100の取得部111は、第2期限日及び第2出力日数を取得する(ステップS40)。
【0120】
第2期限日は、提出先機関へのリハビリ訓練内容の提出が行われる期限日である。ここでは、第2期限日は、1人の利用者についての期限日である。以下、第2期限日の例を示す。
【0121】
1人の利用者についてリハビリ訓練内容がn回目(nは自然数)に提出された日をn回目提出日とすると、n+1回目の提出が行われる期限日である第2期限日は、n回目提出日から所定の日数(例えば、30日)後の日などであるとよい。また、第2期限日は、毎月10日であってもよく、3か月ごとの当月10日であってもよい。第2期限日は、1人の利用者についてリハビリ訓練内容が初めて作成された日の属する月、又は、1人の利用者についてリハビリ訓練内容が更新された日の属する月の翌月10日などであってもよいが、上記に限られない。
【0122】
また、介護従事者は、第2期限日までにリハビリ訓練内容の提出を行うとよい。
【0123】
また、第2出力日数は、リハビリ訓練内容の提出先機関への提出を要求する第4警告情報を出力するための事前出力期間である。ここでは、第2出力期間は、1人の利用者についての期間である。第2出力期間は、介護従事者によって決定される期間であり、例えば、数日~数週間の期間であるがこれに限られない。
【0124】
例えば、受付部220は、介護従事者から、第2期限日及び第2出力日数を示す情報を受付けるとよい。情報端末200の通信部210は、受付部220が受付けた当該情報を、リハビリ訓練管理装置100の取得部111に出力することで、取得部111は、当該情報が示す第2期限日及び第2出力日数を取得するとよい。
【0125】
さらに、判断部120は、取得された第2期限日から取得された第2出力日数だけ前の日を第2開始日とした場合に、第2所定日が第2開始日以降であるか否かを判断する(ステップS42)。第2所定日とは、判断部120によって第2開始日以降であるか否かを判断される処理が行われる当日であり、ステップS42が行われる日である。また、第2所定日は、介護従事者が汎用の携帯端末である情報端末200の電源をONし、情報端末200を使用した当日であってもよい。
【0126】
一例として、第2期限日が2021年11月30日であり、第2出力期間が1週間であるとする。この例においては、第2開始日は、2021年11月23日となる。判断部120は、このステップS42の処理が行われている当日(第2所定日)が第2開始日(2021年11月23日)以降であるか否かを判断する。
【0127】
次に、判断部120によって第2所定日が第2開始日以降であると判断された場合に(ステップS42でYes)、出力部112は、第2所定日に第4警告情報を情報端末200の通信部210に出力する(ステップS44)。図12は、リハビリ訓練管理システム1の動作例6のより詳細なフローチャートである。より具体的には、図12は、図11が示すステップS44のより詳細なフローチャートである。
【0128】
判断部120は、第2所定日が取得された第2期限日以降であるか否かを判断する(ステップS44a)。
【0129】
判断部120によって第2所定日が第2期限日以降でないと判断された場合に(ステップS44aでNo)、出力部112は、第2所定日に第1色彩の画像情報である第4警告情報を情報端末200の通信部210に出力する(ステップS44b)。判断部120によって第2所定日が第2期限日以降であると判断された場合に(ステップS44aでYes)、出力部112は、第2所定日に第2色彩の画像情報である第4警告情報を情報端末200の通信部210に出力する(ステップS44c)。
【0130】
本実施の形態においては、情報端末200の制御部240は、通信部210によって第4警告情報が受信されると、受信された第4警告情報に基づく画像を表示部230に表示させる。さらに、当該画像情報は、「やることリスト」として表示される。ここでは、第4警告情報は、利用者と第2期限日とが紐づけられて示される画像情報(第1画像情報)である。上記の通り、第4警告情報は、第1色彩又は第2色彩の画像情報である。
【0131】
図13は、第4警告情報の一例である画像情報を示す図である。より具体的には、図13は、第4警告情報の一例である第1色彩の画像情報を示す図である。図14は、第4警告情報の他の一例である画像情報を示す図である。より具体的には、図14は、第4警告情報の一例である第2色彩の画像情報を示す図である。このように、画像情報が示す画像における色彩は第2所定日が第2期限日以降であるか否かに基づいて異なる。
【0132】
図13及び図14では、1人の利用者の一例として「A」が示され、この1人の利用者を示す氏名「A」と、当該1人の利用者(「A」)の第2期限日「2021年11月30日」が紐づけられて示されている。また、図13及び図14では、第2期限日が「リハビリ訓練内容の提出期限日」として示されている。
【0133】
介護従事者は、第4警告情報が出力されることで、より具体的には、情報端末200の表示部230に表示される画像を見ることで、利用者のリハビリ訓練内容の提出が行われる期限日を知ることができる。このため、本実施の形態に係るリハビリ訓練管理システム1によれば、介護従事者がリハビリ訓練内容に関する期限の一例である第2期限日(リハビリ訓練内容の提出が行われる期限日)を忘れるなどの人為的なミスが発生し難い。
【0134】
次に、図13及び図14について説明する。上記の通り、第4警告情報は、利用者と第2期限日とが紐づけられて示される画像情報(第1画像情報)である。このため、介護従事者が第2期限日を忘れるなどの人為的なミスがより発生し難い。
【0135】
さらに、図13及び図14が示すように、画像情報(第1画像情報)が示す画像における色彩は、第2所定日が第2期限日以降であるか否かに基づいて異なる。つまり、当該画像において利用者「A」については、第2所定日が第2期限日より前であれば背景色が全て白色で示され(図13)、第2所定日が第2期限日以降であれば背景色が文字周辺部は白色かつ文字周辺部以外は灰色で示されている(図14)。なお、背景色及び文字色はこれに限られない。
【0136】
図13及び図14が示すように、画像情報(第1画像情報)が示す画像における色彩は第2所定日が第2期限日以降であるか否かに基づいて異なることで、介護従事者は、第2所定日が第2期限日を渡過しているか否かを容易に知ることができる。
【0137】
ここでは、第2開始日から第2期限日までの間、出力部112は、第4警告情報を出力し、表示部230は第4警告情報に基づく画像を表示する。換言すると、第2出力日数は、第4警告情報が出力されている期間である。このため、介護従事者によって決定される第2出力期間は、介護従事者がリハビリ訓練内容の提出を行うために十分な期間であるとよい。
【0138】
また、判断部120によって第2所定日が第2開始日以降でないと判断された場合に(ステップS42でNo)、動作が終了する。
【0139】
なお、図13及び図14においては、1人の利用者についての画像情報が示されたが、これに限られない。図15は、第4警告情報の他の一例である画像情報を示す図である。図15が示すように、複数の利用者と、当該複数の利用者のそれぞれの第2期限日とが紐づけられて表示されてもよい。
【0140】
また、第4警告情報は、画像情報であったがこれに限られず、情報端末200が備えるスピーカから出力される音声情報などであってもよい。
【0141】
なお、本動作例においては、取得部111は、受付部220を介して第2期限日及び第2出力日数を取得したが、これに限られない。例えば、第2期限日及び第2出力日数を示す情報が、リハビリ訓練管理装置100の記憶部130に予め記憶されており、予め記憶されていた当該情報を、取得部111が取得してもよい。また例えば、第2期限日を示す情報、及び、第2出力日数を示す情報のうち一方の情報が、リハビリ訓練管理装置100の記憶部130に予め記憶されており、予め記憶されていた当該情報を、取得部111が取得してもよい。また例えば、上記のn回目提出日が記憶部130に記憶されている場合には、記憶されているn回目提出日からn+1回目の提出が行われる期限日である第2期限日が算出され、取得部111は、算出された第2期限日を取得してもよい。
【0142】
[動作例7]
まずは、リハビリ訓練管理システム1の動作例7について説明する。動作例7では、利用者の日常生活動作の評価を要求する第5警告情報についての処理が示されている。
【0143】
上記においては、個別機能訓練加算を算定可能とするための所定の要件が説明されたが、ここでは、ADL維持等加算を算定可能とするための所定の要件について説明する。
【0144】
所定の要件の1つとして、「利用者の日常生活動作の評価が行われること」が求められる。日常生活動作とは、人が日常生活において繰り返す動作であって、自身の身の周りの活動や動作のことである。具体的には、日常生活動作とは、身の回りの動作であり、食事・移乗・整容・トイレ・入浴・歩行移動・階段昇降・更衣・排便・排尿などである。
【0145】
ここでは、利用者の日常生活動作の評価を行う指標として、バーセルインデックス(BI:Barthel Index)評価が用いられる。BI評価は利用者の日常生活動作が100点満点で採点された指標である。
【0146】
図16は、リハビリ訓練管理システム1の動作例7のフローチャートである。
【0147】
まず、リハビリ訓練管理装置100の取得部111は、第3期限日及び第3出力日数を取得する(ステップS50)。
【0148】
第3期限日は、利用者の日常生活動作の評価が行われる期限日である。つまり、第3期限日は、利用者のBI評価が行われる期限日である。こここでは、第3期限日は、1人の利用者についての期限日である。以下、第3期限日の例を示す。
【0149】
1人の利用者についてn回目(nは自然数)のBI評価が行われた日をn回目評価日とすると、n+1回目のBI評価が行われる期限日である第3期限日は、n回目評価日から所定の日数(例えば、30日)後の日などであるとよい。また、第3期限日は、毎月10日であってもよく、3か月ごとの当月10日であってもよい。第3期限日は、1人の利用者についてBI評価が行われた日の属する月の翌月10日などであってもよいが、上記に限られない。
【0150】
また、介護従事者は、第3期限日までにBI評価が行われるとよい。
【0151】
また、第3出力日数は、利用者の日常生活動作の評価を要求する第5警告情報を出力するための事前出力期間である。ここでは、第3出力期間は、1人の利用者についての期間である。第3出力期間は、介護従事者によって決定される期間であり、例えば、数日~数週間の期間であるがこれに限られない。
【0152】
例えば、受付部220は、介護従事者から、第3期限日及び第3出力日数を示す情報を受付けるとよい。情報端末200の通信部210は、受付部220が受付けた当該情報を、リハビリ訓練管理装置100の取得部111に出力することで、取得部111は、当該情報が示す第3期限日及び第3出力日数を取得するとよい。
【0153】
さらに、判断部120は、取得された第3期限日から取得された第3出力日数だけ前の日を第3開始日とした場合に、第3所定日が第3開始日以降であるか否かを判断する(ステップS52)。第3所定日とは、判断部120によって第3開始日以降であるか否かを判断される処理が行われる当日であり、ステップS52が行われる日である。また、第3所定日は、介護従事者が汎用の携帯端末である情報端末200の電源をONし、情報端末200を使用した当日であってもよい。
【0154】
一例として、第3期限日が2021年11月12日であり、第3出力期間が1週間であるとする。この例においては、第3開始日は、2021年11月5日となる。判断部120は、このステップS52の処理が行われている当日(第3所定日)が第3開始日(2021年11月5日)以降であるか否かを判断する。
【0155】
次に、判断部120によって第3所定日が第3開始日以降であると判断された場合に(ステップS52でYes)、出力部112は、第3所定日に、第5警告情報を情報端末200の通信部210に出力する(ステップS54)。
【0156】
本実施の形態においては、情報端末200の制御部240は、通信部210によって第5警告情報が受信されると、受信された第5警告情報に基づく画像を表示部230に表示させる。ここでは、第5警告情報は、利用者と第3期限日とが紐づけられて示される画像情報である。図17は、第5警告情報の一例である画像情報を示す図である。さらに、当該画像情報は、「やることリスト」として表示される。図17では、1人の利用者の一例として「A」が示され、この1人の利用者を示す氏名「A」と、当該1人の利用者(「A」)の第3期限日「2021年11月12日」が紐づけられて示されている。また、図17では、第3期限日が「日常生活動作の評価期限日」として示されている。
【0157】
介護従事者は、第5警告情報が出力されることで、より具体的には、情報端末200の表示部230に表示される画像を見ることで、利用者のBI評価が行われる期限日を知ることができる。このため、本実施の形態に係るリハビリ訓練管理システム1によれば、介護従事者がリハビリ訓練内容に関する期限の一例である第3期限日(利用者の日常生活動作の評価が行われる期限日)を忘れるなどの人為的なミスが発生し難い。
【0158】
ここでは、第3開始日から第3期限日までの間、出力部112は、第5警告情報を出力し、表示部230は第5警告情報に基づく画像を表示する。換言すると、第3出力日数は、第5警告情報が出力されている期間である。このため、介護従事者によって決定される第3出力期間は、介護従事者が利用者の日常生活動作の評価を行うために十分な期間であるとよい。
【0159】
また、判断部120によって第3所定日が第3開始日以降でないと判断された場合に(ステップS52でNo)、動作が終了する。
【0160】
また、第5警告情報は、画像情報であったがこれに限られず、情報端末200が備えるスピーカから出力される音声情報などであってもよい。
【0161】
なお、本動作例においては、取得部111は、受付部220を介して第3期限日及び第3出力日数を取得したが、これに限られない。例えば、第3期限日及び第3出力日数を示す情報が、リハビリ訓練管理装置100の記憶部130に予め記憶されており、予め記憶されていた当該情報を、取得部111が取得してもよい。また例えば、第3期限日を示す情報、及び、第3出力日数を示す情報のうち一方の情報が、リハビリ訓練管理装置100の記憶部130に予め記憶されており、予め記憶されていた当該情報を、取得部111が取得してもよい。また例えば、上記のn回目評価日が記憶部130に記憶されている場合には、記憶されているn回目評価日からn+1回目の評価が行われる期限日である第3期限日が算出され、取得部111は、算出された第3期限日を取得してもよい。
【0162】
[動作例8]
まずは、リハビリ訓練管理システム1の動作例8について説明する。動作例8では、利用者の日常生活動作の評価の結果を示す評価結果の提出先機関への提出を要求する第6警告情報についての処理が示されている。
【0163】
ここではまず、動作例8の詳細について説明する前に、ADL維持等加算を算定可能とするための、上記以外の他の所定の要件について説明する。
【0164】
他の所定の要件の1つとして、「所定の期限までに利用者の日常生活動作の評価の結果を示す評価結果を提出先機関へ提出すること」が求められる。
【0165】
一例としては、ADL維持等加算を算定可能とするためには、提出先機関である厚生労働省へのリハビリ訓練内容の提出が求められる。この場合、介護従事者は、LIFE(科学的介護情報システム)を介して、評価結果を提出する必要がある。この他の所定の要件が満たされているかを判断するために、動作例8が用いられる。なお、動作例8における評価結果とは、一例として、動作例7で示したBI評価の結果である。
【0166】
図18は、リハビリ訓練管理システム1の動作例8のフローチャートである。
【0167】
まず、リハビリ訓練管理装置100の取得部111は、第4期限日及び第4出力日数を取得する(ステップS60)。
【0168】
第4期限日は、提出先機関への評価の結果を示す評価結果(ここではBI評価の結果)の提出が行われる期限日である。ここでは、第4期限日は、1人の利用者についての期限日である。以下、第4期限日の例を示す。
【0169】
1人の利用者について評価結果がn回目(nは自然数)に提出された日をn回目提出日とすると、n+1回目の提出が行われる期限日である第4期限日は、n回目提出日から所定の日数(例えば、30日)後の日などであるとよい。また、第4期限日は、毎月10日であってもよく、3か月ごとの当月10日であってもよい。第4期限日は、1人の利用者について評価が行われた日の属する月の翌月10日などであってもよいが、上記に限られない。
【0170】
また、介護従事者は、第4期限日までに評価結果の提出を行うとよい。
【0171】
また、第4出力日数は、評価結果の提出先機関への提出を要求する第6警告情報を出力するための事前出力期間である。ここでは、第4出力期間は、1人の利用者についての期間である。第4出力期間は、介護従事者によって決定される期間であり、例えば、数日~数週間の期間であるがこれに限られない。
【0172】
例えば、受付部220は、介護従事者から、第4期限日及び第4出力日数を示す情報を受付けるとよい。情報端末200の通信部210は、受付部220が受付けた当該情報を、リハビリ訓練管理装置100の取得部111に出力することで、取得部111は、当該情報が示す第4期限日及び第4出力日数を取得するとよい。
【0173】
さらに、判断部120は、取得された第4期限日から取得された第4出力日数だけ前の日を第4開始日とした場合に、第4所定日が第4開始日以降であるか否かを判断する(ステップS62)。第4所定日とは、判断部120によって第4開始日以降であるか否かを判断される処理が行われる当日であり、ステップS62が行われる日である。また、第4所定日は、介護従事者が汎用の携帯端末である情報端末200の電源をONし、情報端末200を使用した当日であってもよい。
【0174】
一例として、第4期限日が2021年11月30日であり、第4出力期間が1週間であるとする。この例においては、第4開始日は、2021年11月23日となる。判断部120は、このステップS62の処理が行われている当日(第4所定日)が第4開始日(2021年11月23日)以降であるか否かを判断する。
【0175】
次に、判断部120によって第4所定日が第4開始日以降であると判断された場合に(ステップS62でYes)、出力部112は、第4所定日に第6警告情報を情報端末200の通信部210に出力する(ステップS64)。図19は、リハビリ訓練管理システム1の動作例8のより詳細なフローチャートである。より具体的には、図19は、図18が示すステップS64のより詳細なフローチャートである。
【0176】
判断部120は、第4所定日が取得された第4期限日以降であるか否かを判断する(ステップS64a)。
【0177】
判断部120によって第4所定日が第4期限日以降でないと判断された場合に(ステップS64aでNo)、出力部112は、第4所定日に、第3色彩の画像情報である第6警告情報を情報端末200の通信部210に出力する(ステップS64b)。判断部120によって第4所定日が第4期限日以降であると判断された場合に(ステップS64aでYes)、出力部112は、第4所定日に、第4色彩の画像情報である第6警告情報を情報端末200の通信部210に出力する(ステップS64c)。
【0178】
本実施の形態においては、情報端末200の制御部240は、通信部210によって第6警告情報が受信されると、受信された第6警告情報に基づく画像を表示部230に表示させる。さらに、当該画像情報は、「やることリスト」として表示される。ここでは、第6警告情報は、利用者と第4期限日とが紐づけられて示される画像情報(第2画像情報)である。上記の通り、第6警告情報は、第3色彩又は第4色彩の画像情報である。
【0179】
図20は、第6警告情報の一例である画像情報を示す図である。より具体的には、図20は、第6警告情報の一例である第3色彩の画像情報を示す図である。図21は、第6警告情報の他の一例である画像情報を示す図である。より具体的には、図21は、第6警告情報の一例である第4色彩の画像情報を示す図である。このように、画像情報が示す画像における色彩は第4所定日が第4期限日以降であるか否かに基づいて異なる。
【0180】
図20及び図21では、1人の利用者の一例として「A」が示され、この1人の利用者を示す氏名「A」と、当該1人の利用者(「A」)の第4期限日「2021年11月30日」が紐づけられて示されている。また、図20及び図21では、第4期限日が「日常生活動作の評価結果の提出期限日」として示されている。
【0181】
介護従事者は、第6警告情報が出力されることで、より具体的には、情報端末200の表示部230に表示される画像を見ることで、利用者の評価結果の提出が行われる期限日を知ることができる。このため、本実施の形態に係るリハビリ訓練管理システム1によれば、介護従事者がリハビリ訓練内容に関する期限の一例である第4期限日(評価結果の提出が行われる期限日)を忘れるなどの人為的なミスが発生し難い。
【0182】
次に、図20及び図21について説明する。上記の通り、第6警告情報は、利用者と第4期限日とが紐づけられて示される画像情報(第2画像情報)である。このため、介護従事者が第4期限日を忘れるなどの人為的なミスがより発生し難い。
【0183】
さらに、図20及び図21が示すように、画像情報(第2画像情報)が示す画像における色彩は、第4所定日が第4期限日以降であるか否かに基づいて異なる。つまり、当該画像において利用者「A」については、第4所定日が第4期限日より前であれば背景色が全て白色で示され(図20)、第4所定日が第4期限日以降であれば背景色が文字周辺部は白色かつ文字周辺部以外は灰色で示されている(図21)。なお、背景色及び文字色はこれに限られない。
【0184】
図20及び図21が示すように、画像情報(第2画像情報)が示す画像における色彩は第4所定日が第4期限日以降であるか否かに基づいて異なることで、介護従事者は、第4所定日が第4期限日を渡過しているか否かを容易に知ることができる。
【0185】
ここでは、第4開始日から第4期限日までの間、出力部112は、第6警告情報を出力し、表示部230は第6警告情報に基づく画像を表示する。換言すると、第4出力日数は、第6警告情報が出力されている期間である。このため、介護従事者によって決定される第4出力期間は、介護従事者が評価結果の提出を行うために十分な期間であるとよい。
【0186】
また、判断部120によって第4所定日が第4開始日以降でないと判断された場合に(ステップS62でNo)、動作が終了する。
【0187】
なお、図20及び図21においては、1人の利用者についての画像情報が示されたが、これに限られない。図22は、第6警告情報の他の一例である画像情報を示す図である。図22が示すように、複数の利用者と、当該複数の利用者のそれぞれの第4期限日とが紐づけられて表示されてもよい。
【0188】
また、第6警告情報は、画像情報であったがこれに限られず、情報端末200が備えるスピーカから出力される音声情報などであってもよい。
【0189】
なお、本動作例においては、取得部111は、受付部220を介して第4期限日及び第4出力日数を取得したが、これに限られない。例えば、第4期限日及び第4出力日数を示す情報が、リハビリ訓練管理装置100の記憶部130に予め記憶されており、予め記憶されていた当該情報を、取得部111が取得してもよい。また例えば、第4期限日を示す情報、及び、第4出力日数を示す情報のうち一方の情報が、リハビリ訓練管理装置100の記憶部130に予め記憶されており、予め記憶されていた当該情報を、取得部111が取得してもよい。また例えば、上記のn回目提出日が記憶部130に記憶されている場合には、記憶されているn回目提出日からn+1回目の提出が行われる期限日である第4期限日が算出され、取得部111は、算出された第4期限日を取得してもよい。
【0190】
[効果など]
本実施の形態に係るリハビリ訓練管理装置100は、取得部111と判断部120と出力部112とを備える。取得部111は、利用者に提供されるリハビリ訓練内容の更新が行われる第1期限日、及び、更新を要求する第1警告情報を出力するための事前出力期間である第1出力日数を取得する。判断部120は、取得された第1期限日から取得された第1出力日数だけ前の日を第1開始日とし、第1所定日が第1開始日以降であるか否かを判断する。出力部112は、第1所定日が第1開始日以降であると判断された場合に、第1所定日に第1警告情報を出力する。
【0191】
このように、第1所定日が第1開始日以降である場合には、第1警告情報が出力される。このため、介護従事者が、リハビリ訓練内容に関する期限の一例である第1期限日(リハビリ訓練内容の更新が行われる期限日)を忘れるなどの人為的なミスが発生し難い。つまり、リハビリ訓練内容に関する期限の管理を介護従事者が容易に行うことを支援することができるリハビリ訓練管理装置100が実現される。
【0192】
また、本実施の形態においては、判断部120は、リハビリ訓練内容の作成及び利用者への提供に係る工程であって順序が定められたn個(n≧2、nは整数)の工程が行われる場合に、以下の処理を行う。判断部120は、k番目(1≦k≦n-1)の工程が行われた日が、m番目(k<m≦n)の工程が行われた日より後であるか否かを判断する。出力部112は、k番目の工程が行われた日が、m番目の工程が行われた日より後であると判断された場合に、日付に係る第2警告情報を出力する。
【0193】
このように、k番目の工程が行われた日が、m番目の工程が行われた日より後であると判断された場合に、第2警告情報が出力される。第2警告情報が出力されるため、介護従事者は、リハビリ訓練内容の作成及び利用者への提供に係る工程が、順番通りに行われていないことを知ることができる。つまり、リハビリ訓練内容に関する日付の管理を介護従事者が容易に行うことを支援することができるリハビリ訓練管理装置100が実現される。
【0194】
また、本実施の形態においては、取得部111は、k番目の工程が完了したことを示す完了情報を取得した場合に、k+1番目の工程に係る情報を取得する。
【0195】
これにより、リハビリ訓練内容の作成及び利用者への提供に係る工程が順番通りに行われることが支援される。つまり、リハビリ訓練内容に関する工程の管理を介護従事者が容易に行うことを支援することができるリハビリ訓練管理装置100が実現される。
【0196】
また、本実施の形態においては、取得部111は、複数の利用者の、リハビリ訓練内容とリハビリ訓練内容が実施された時間とリハビリ訓練内容を指導した指導員とを示す訓練情報を取得する。判断部120は、取得された訓練情報が、指導員が同一の時刻において異なる種類のリハビリ訓練内容を指導したことを示すか否かを判断する。出力部112は、訓練情報が、指導員が同一の時刻において異なる種類のリハビリ訓練内容を指導したことを示すと判断された場合に、訓練情報に誤りがある可能性を示す第3警告情報を出力する。
【0197】
このように、訓練情報が、指導員が同一の時刻において異なる種類のリハビリ訓練内容を指導したことを示す場合には、第3警告情報が出力される。このため、介護従事者は、訓練情報に誤りがある可能性を知ることができる。つまり、複数の利用者のリハビリ訓練内容に関する情報である訓練情報の管理を介護従事者が容易に行うことを支援することができるリハビリ訓練管理装置100が実現される。
【0198】
また、本実施の形態においては、判断部120は、取得された訓練情報が、指導員が同一の時刻において同一の種類のリハビリ訓練内容を6人以上の利用者に指導したことを示すか否かを判断する。出力部112は、訓練情報が、指導員が同一の時刻において同一の種類のリハビリ訓練内容を6人以上の利用者に指導したことを示すと判断された場合に、第3警告情報を出力する。
【0199】
このように、指導員が同一の時刻において同一の種類のリハビリ訓練内容を6人以上の利用者に指導したことを示す場合には、第3警告情報が出力される。このため、介護従事者は、訓練情報に誤りがある可能性を知ることができる。つまり、複数の利用者のリハビリ訓練内容に関する情報である訓練情報の管理を介護従事者が容易に行うことを支援することができるリハビリ訓練管理装置100が実現される。
【0200】
また、本実施の形態においては、取得部111は、提出先機関へのリハビリ訓練内容の提出が行われる第2期限日、及び、リハビリ訓練内容の提出を要求する第4警告情報を出力するための事前出力期間である第2出力日数を取得する。判断部120は、取得された第2期限日から取得された第2出力日数だけ前の日を第2開始日とし、第2所定日が第2開始日以降であるか否かを判断する。出力部112は、第2所定日が第2開始日以降であると判断された場合に、第2所定日に第4警告情報を出力する。
【0201】
このように、第2所定日が第2開始日以降である場合には、第4警告情報が出力される。このため、介護従事者が、リハビリ訓練内容に関する期限の一例である第2期限日(利用者に提供されるリハビリ訓練内容の提出先機関への提出が行われる期限日)を忘れるなどの人為的なミスが発生し難い。つまり、リハビリ訓練内容に関する期限の管理を介護従事者が容易に行うことを支援することができるリハビリ訓練管理装置100が実現される。
【0202】
また、本実施の形態においては、第4警告情報は、利用者と第2期限日とが紐づけられて示される第1画像情報である。
【0203】
これにより、第4警告情報が画像として出力されるため、介護従事者が第2期限日を忘れるなどの人為的なミスがより発生し難い。つまり、リハビリ訓練内容に関する期限の管理を介護従事者がより容易に行うことを支援することができるリハビリ訓練管理装置100が実現される。
【0204】
また、本実施の形態においては、第1画像情報が示す画像における色彩は、第2所定日が第2期限日以降であるか否かに基づいて異なる。
【0205】
これにより、介護従事者は、第2所定日が第2期限日を渡過しているか否かを容易に知ることができる。つまり、リハビリ訓練内容に関する期限の管理を介護従事者がより容易に行うことを支援することができるリハビリ訓練管理装置100が実現される。
【0206】
また、本実施の形態においては、取得部111は、利用者の日常生活動作の評価が行われる第3期限日、及び、評価を要求する第5警告情報を出力するための事前出力期間である第3出力日数を取得する。判断部120は、取得された第3期限日から取得された第3出力日数だけ前の日を第3開始日とし、第3所定日が第3開始日以降であるか否かを判断する。出力部112は、第3所定日が第3開始日以降であると判断された場合に、第3所定日に第5警告情報を出力する。
【0207】
このように、第3所定日が第3開始日以降である場合には、第5警告情報が出力される。このため、介護従事者が、リハビリ訓練内容に関する期限の一例である第3期限日(利用者の日常生活動作の評価が行われる期限日)を忘れるなどの人為的なミスが発生し難い。つまり、リハビリ訓練内容に関する期限の管理を介護従事者が容易に行うことを支援することができるリハビリ訓練管理装置100が実現される。
【0208】
また、本実施の形態においては、取得部111は、提出先機関への評価の結果を示す評価結果の提出が行われる第4期限日、及び、評価結果の提出を要求する第6警告情報を出力するための事前出力期間である第4出力日数を取得する。判断部120は、取得された第4期限日から取得された第4出力日数だけ前の日を第4開始日とし、第4所定日が第4開始日以降であるか否かを判断する。出力部112は、第4所定日が第4開始日以降であると判断された場合に、第4所定日に第6警告情報を出力する。
【0209】
このように、第4所定日が第4開始日以降である場合には、第6警告情報が出力される。このため、介護従事者が、リハビリ訓練内容に関する期限の一例である第4期限日(提出先機関への評価の結果を示す評価結果の提出が行われる期限日)を忘れるなどの人為的なミスが発生し難い。つまり、リハビリ訓練内容に関する期限の管理を介護従事者が容易に行うことを支援することができるリハビリ訓練管理装置100が実現される。
【0210】
また、本実施の形態においては、第6警告情報は、利用者と第4期限日とが紐づけられて示される第2画像情報である。
【0211】
これにより、第6警告情報が画像として出力されるため、介護従事者が第4期限日を忘れるなどの人為的なミスがより発生し難い。つまり、リハビリ訓練内容に関する期限の管理を介護従事者がより容易に行うことを支援することができるリハビリ訓練管理装置100が実現される。
【0212】
また、本実施の形態においては、第2画像情報が示す画像における色彩は、第4所定日が第4期限日以降であるか否かに基づいて異なる。
【0213】
これにより、介護従事者は、第4所定日が第4期限日を渡過しているか否かを容易に知ることができる。つまり、リハビリ訓練内容に関する期限の管理を介護従事者がより容易に行うことを支援することができるリハビリ訓練管理装置100が実現される。
【0214】
また、本実施の形態に係るリハビリ訓練管理システム1は、上記記載のリハビリ訓練管理装置100を備える。
【0215】
上記の通り本実施の形態に係るリハビリ訓練管理装置100は、リハビリ訓練内容に関する期限の管理を介護従事者が容易に行うことを支援することができる。このようなリハビリ訓練管理装置100を備えるリハビリ訓練管理システム1も、リハビリ訓練内容に関する期限の管理を介護従事者が容易に行うことを支援することができる。
【0216】
また、本実施の形態に係るリハビリ訓練管理方法は、リハビリ訓練管理装置100によるリハビリ訓練管理方法であり、取得ステップと判断ステップと出力ステップとを含む。取得ステップは、利用者に提供されるリハビリ訓練内容の更新が行われる第1期限日、及び、更新を要求する第1警告情報を出力するための事前出力期間である第1出力日数を取得する。判断ステップは、取得された第1期限日から取得された第1出力日数だけ前の日を第1開始日とし、第1所定日が第1開始日以降であるか否かを判断する。出力ステップは、第1所定日が第1開始日以降であると判断された場合に、第1所定日に第1警告情報を出力する。
【0217】
このように、第1所定日が第1開始日以降である場合には、第1警告情報が出力される。このため、介護従事者が、リハビリ訓練内容に関する期限の一例である第1期限日(リハビリ訓練内容の更新が行われる期限日)を忘れるなどの人為的なミスが発生し難い。つまり、リハビリ訓練内容に関する期限の管理を介護従事者が容易に行うことを支援することができるリハビリ訓練管理方法が実現される。
【0218】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0219】
例えば、上記実施の形態では、リハビリ訓練管理システム1は、複数の装置によって実現されたが、単一の装置として実現されてもよい。例えば、リハビリ訓練管理システム1は、リハビリ訓練管理装置100に相当する単一の装置として実現されてもよい。リハビリ訓練管理システム1が複数の装置によって実現される場合、リハビリ訓練管理システム1が備える構成要素は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。
【0220】
例えば、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置が介在してもよい。
【0221】
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。また、上記実施の形態の動作例1~動作例8は任意に組み合わされてよい。
【0222】
なお、本実施の形態に係るリハビリ訓練管理装置100は、上記の動作例1~動作例8の全てを実行したが、これに限られない。リハビリ訓練管理装置100は、動作例1~動作例8のうち一部の動作を実行する装置であってもよい。例えば、リハビリ訓練管理装置100は、動作例1~動作例8のうち動作例4だけを実行する装置であってもよく、動作例1~動作例8のうち動作例4及び動作例6を実行する装置であってもよい。
【0223】
なお、図3においては、リハビリ訓練内容の更新期限日が示されるが、これに加え、さらに「リハビリ訓練内容の更新期限日まであと3日」などの当日(第1所定日)から当該更新期限日までの日数が表示されてもよい。同様に、図13において、「リハビリ訓練内容の提出期限日まであと3日」などの当日(第2所定日)から当該提出期限日までの日数が表示されてもよい。また同様に、図17において、「日常生活動作の評価期限日まであと3日」などの当日(第3所定日)から当該評価期限日までの日数が表示されてもよい。また同様に、図20において、「日常生活動作の評価結果の提出期限日まであと3日」などの当日(第4所定日)から当該提出期限日までの日数が表示されてもよい。
【0224】
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0225】
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0226】
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0227】
例えば、本発明は、リハビリ訓練管理システム1などのコンピュータが実行するリハビリ訓練管理方法として実現されてもよいし、このようなリハビリ訓練管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。また、本発明は、汎用のコンピュータを上記実施の形態の情報端末として動作させるためのプログラムとして実現されてもよい。本発明は、これらのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
【0228】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0229】
1 リハビリ訓練管理システム
100 リハビリ訓練管理装置
111 取得部
112 出力部
120 判断部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22