(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023006394
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】建築用板成形機
(51)【国際特許分類】
B21D 5/08 20060101AFI20230111BHJP
E04D 1/12 20060101ALI20230111BHJP
B21D 53/00 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
B21D5/08 N
E04D1/12 F
B21D53/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021108969
(22)【出願日】2021-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000175973
【氏名又は名称】三晃金属工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080090
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 邦男
(72)【発明者】
【氏名】柿沢 隆之
(72)【発明者】
【氏名】秋山 貴之
(72)【発明者】
【氏名】中島 佑樹
【テーマコード(参考)】
4E063
【Fターム(参考)】
4E063AA01
4E063AA20
4E063BB08
4E063CA05
4E063EA12
4E063MA12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】長手方向に沿って断面三角形状の山形部が連続すると共に、長手方向及び水平面上に沿って弧状となる建築用板の幅方向両側に立上り部を簡易且つ迅速に形成する建築用板成形機を提供する。
【解決手段】幅方向の一方側に緩傾斜状から垂直状に立ち上げる複数の上下一組の成形ロール部Aと、第1番目に位置する成形ロール部A1の設置位置の前方には原材Pの位置を規制する位置規制部31を有する立上り高さ調整装置3とを備えること。該立上り高さ調整装置3は原材Pが適正に配置された状態における幅方向に沿う位置を変更可能とし、原材Pは、長手方向及び水平面上に沿って弧状としたもので、且つ立上り部92は成形ロール部Aによって原材Pの幅方向一方側の辺と他方側の辺を、1つずつ順番に形成してなる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
幅方向の一方側に緩傾斜状から垂直状に立ち上げる複数の上下一組の成形ロール部と、第1番目に位置する前記成形ロール部の設置位置の前方には原材の位置を規制する位置規制部を有する立上り高さ調整装置とを備え、該立上り高さ調整装置は前記原材が適正に配置された状態における幅方向に沿う位置を変更可能とし、前記原材は、長手方向及び水平面上に沿って弧状としたもので、且つ立上り部は前記成形ロール部によって前記原材の幅方向一方側の辺と他方側の辺を1つずつ順番に形成してなることを特徴とする建築用板成形機。
【請求項2】
請求項1に記載の建築用板成形機において、前記立上り高さ調整装置は、2つ備えられ、一方は前記位置規制部の位置が幅方向外方側寄りに位置し、他方は前記位置規制部の位置が幅方向内方側寄りに位置してなることを特徴とする建築用板成形機。
【請求項3】
請求項1に記載の建築用板成形機において、前記立上り高さ調整装置は1つとし、取付部を有しており、該取付部が幅方向に移動且つ固定する構成としてなることを特徴とする建築用板成形機。
【請求項4】
請求項1,2又は3の何れか1項に記載の建築用板成形機において、前記立上り高さ調整装置の前方には押えロールが設けられてなることを特徴とする建築用板成形機。
【請求項5】
請求項4に記載の建築用板成形機において、前記立上り高さ調整装置に設けられる押えロールは2個とし、送り方向に沿って並列としてなることを特徴とする建築用板成形機。
【請求項6】
請求項1,2,3,4又は5の何れか1項に記載の建築用板成形機において、複数の前記ロール成形部は、幅方向の一方側に緩傾斜に立ち上げる第1ロール成形部と、緩傾斜から急傾斜に立ち上げる第2ロール成形部と、急傾斜を直角に立ち上げる第3ロール成形部とを備えてなることを特徴とする建築用板成形機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長手方向に沿って断面三角形状の山形部が連続すると共に、長手方向及び水平面上に沿って弧状となる建築用板の幅方向両側に立上り部を簡易且つ迅速に形成する建築用板成形機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、主板の長手方向に直交し且つ幅方向に沿う断面三角山形状のリブが連続形成された建築用板が、大型商業施設,工場又は体育館等の建造物の屋根又は壁等の外囲体として使用されている。このような建築用板は、通常、数メートルから数十メートルの平坦状な主板部を有する帯状とした長尺材である。
【0003】
さらに、このような建築用板は、長手方向且つ上下面上に沿って適宜の曲率半径にて弧状にさせたものが存在し、緩やかなカーブを有する屋根や、軒先付近にカーブを有する屋根等を施工することがある。このような建築用板は、幅方向両側に垂直状の立上り部が形成されており、複数の建築用板が並列状態で配置され、隣接する建築用板同士の対向する立上り部同士にシーム溶接が施されて、屋根が施工されるものである。そして、このように長手方向に沿って、弧状又は部分的に箇所を有する建築用板を形成する成形機にも種々のものが存在している。
【0004】
しかし、近年では、建築物の外観(デザイン)がより一層、独特且つ複雑となるものが増加している。そこで、さざなみ状の波形リブを有する建築用板で、長手方向且つ水平面上に沿って波形リブが形成された建築用板に対する要望が増えている。つまり、屋根,壁等の外囲体において水平面上で緩やかな弧(カーブ)を描いて施工されるものることができる建築用板の出現が要望される状況である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような、水平面上に沿って緩やかな弧(カーブ)状に形成された建築用板は、数十メートル以上の極めて長尺のものであれば、長手方向且つ水平面上で人為的に撓ませることは極めて容易にできる。そのため、このような水平面上に弧状となる建築用板は、通常のさざなみを形成できる建築用板の成形機で、長手方向に長尺材として製造すればよいものである。そして、近年では、大規模のみならず、中規模以下の建築物の屋根,壁等の外囲体においても、水平面上に沿って弧状となり、その幅方向両側で且つ長手方向に沿って立上り部が形成された建築用板が屋根,壁等に要望されている。
【0007】
しかし、長手方向に対して直交するリブが連続するさざなみ状部が形成された帯状の原材に、その幅方向両側に長手方向に沿う立上り部を形成するための成形機として、通常のロール成形機では、原材の長手方向且つ水平面上における弧状のため、円滑且つ正確に立上り部の成形作業が行い難い状況にあった。そこで、本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的)は、長手方向且つ水平面上に沿って弧状となる建築用板において、幅方向両側で且つその長手方向に沿って立上り部を円滑且つ迅速に形成することができる建築用板成形機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、発明者は上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、幅方向の一方側に緩傾斜状から垂直状に立ち上げる複数の上下一組の成形ロール部と、第1番目に位置する前記成形ロール部の設置位置の前方には原材の位置を規制する位置規制部を有する立上り高さ調整装置とを備え、該立上り高さ調整装置は前記原材が適正に配置された状態における幅方向に沿う位置を変更可能とし、前記原材は、長手方向及び水平面上に沿って弧状としたもので、且つ立上り部は前記成形ロール部によって前記原材の幅方向一方側の辺と他方側の辺を、1つずつ順番に形成してなる建築用板成形機としたことにより、上記課題を解決した。
【0009】
請求項2の発明を、請求項1に記載の建築用板成形機において、前記立上り高さ調整装置は、2つ備えられ、一方は前記位置規制部の位置が幅方向外方側寄りに位置し、他方は前記位置規制部の位置が幅方向内方側寄りに位置してなる建築用板成形機としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項1に記載の建築用板成形機において、前記立上り高さ調整装置は1つとし、取付部を有しており、該取付部が幅方向に移動且つ固定する構成としてなる建築用板成形機としたことにより、上記課題を解決した。
【0010】
請求項4の発明を、請求項1,2又は3の何れか1項に記載の建築用板成形機において、前記立上り高さ調整装置の前方には押えロールが設けられてなる建築用板成形機としたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明を、請求項4に記載の建築用板成形機において、前記立上り高さ調整装置に設けられる押えロールは2個とし、送り方向に沿って並列としてなる建築用板成形機としたことにより、上記課題を解決した。
【0011】
請求項6の発明を、請求項1,2,3,4又は5の何れか1項に記載の建築用板成形機において、複数の前記ロール成形部は、幅方向の一方側に緩傾斜に立ち上げる第1ロール成形部と、緩傾斜から急傾斜に立ち上げる第2ロール成形部と、急傾斜を直角に立ち上げる第3ロール成形部とを備えてなる建築用板成形機としたことにより、上記課題を解決した。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明では、建築用板成形機において、適正に配置された原材の幅方向(Y方向と称することもある)一方側となる位置に、原材の送り方向に沿って、緩傾斜状から垂直状に立ち上げる複数の上下一組の成形ロール部を設けたものである。そして、第1番目に位置する前記成形ロール部の設置位置の前方には、原材の幅方向(Y方向)における位置を規制する位置規制部を有する立上り高さ調整装置とを備えている。
【0013】
前記原材は、長手方向及び水平面上に沿って弧状に形成されたものである。このような原材が、建築用板成形機において、適正に配置された状態で幅方向に沿って位置を変更可能とし、前記成形ロール部によって立上り部が、前記原材の幅方向一方側の辺と他方側の辺を、1つずつ順番に形成するようにしたものである。これによって、原材の幅方向にはそれぞれの1つずつ順番に立上り部が形成されるため、原材に対して過剰な負荷がかかることなく、極めて高い精度で立上り部を形成できる。
【0014】
また、前記立上り高さ調整装置により、原材の幅方向に沿う位置を変更可能又は移動自在の構成にすることによって、前記成形ロール部と、原材の幅方向の端辺との間隔を適宜調整可能となり、立上り部の高さ寸法を所望の寸法にすることができる。これによって、原材から建築用板成形機を介して形成された建築用板の幅方向における両立上り部の一方の高さ寸法は大きくして高く設定でき、他方の立上り部の高さ寸法は小さくして低く設定でき、屋根等の施工において、並列する建築用板の隣接する建築用板同士の立上り部は一方が高く、他方は低くでき、高い立上り部の上端を折返して他方の立上り部の頂部を被覆することができ、屋根施工を良好なものにできる。
【0015】
請求項2の発明では、前記立上り高さ調整装置は、2つ備えられ、一方は前記位置規制部の位置が幅方向外方側に位置し、他方は前記位置規制部の位置が幅方向内方側に位置してなる建築用板成形機とし、2つ立上り高さ調整装置をそれぞれ使い分けることにより、原材の幅方向両側に形成される立上り部の高さを異なるものにできる。また、請求項3の発明では、前記立上り高さ調整装置は1つとし、取付部を有しており、該取付部を幅方向(Y方向)に適宜移動且つ固定する構成としたことにより、原材の幅方向(Y方向)両側において、高さ寸法の異なる立上り部を簡単にできる。
【0016】
請求項4の発明では、前記立上り高さ調整装置の前方には押えロールが設けられてなる構成により、ロール成形時における原材の上下方向の振動を抑えて安定した成形作業を行うことができる。請求項5の発明では、立上り高さ調整装置に設けられる押えロールは、送り方向に沿って並列する2とした構成により、より一層成形時の原材の上下振動を抑えることができる。
【0017】
請求項6の発明では、複数の前記ロール成形部は、幅方向の一方側に緩傾斜に立ち上げる第1ロール成形部と、緩傾斜から急傾斜に立ち上げる第2ロール成形部と、急傾斜を直角に立ち上げる第3ロール成形部とを備えたことで、正確な立上り部の形成ができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】(A)は本発明における建築用板成形機の略示平面図、(B)は略示側面図、(C)は押えロールを2個並列に配置した実施形態の要部側面図である。
【
図2】(A)は本発明によって原材の小径辺側に立上り部を形成する状態の平面図、(B)は小径辺側に立上り部を形成した原材の要部斜視図、(C)は立上り高さ調整装置によって高い立上り量の立上り部を設定した状態の図、(D)は立上り量の高い立上り部が形成された建築用板の要部略示図、(E)は立上り高さ調整装置によって低い立上り量の立上り部を設定した状態の図、(F)は立上り量の低い立上り部が形成された建築用板の要部略示図である。
【
図3】(A)乃至(D)は成形機により原材に立上り部を形成する工程図、(E)は立上り高さ調整装置の第1実施形態の一部断面にした要部の図、(F)は立上り高さ調整装置の第2実施形態の一部断面にした要部の図である。
【
図4】(A)乃至(C)は本発明の成形機によって原材の小径辺及び大径辺の順番に立上り部を形成する工程図である。
【
図5】(A)は建築用板の要部拡大平面図、(B)は(A)のY1-Y1拡大矢視、(C)は(A)のY2-Y2拡大矢視、(D)は(A)のX1-X1拡大断面図である。
【
図6】(A)は本発明の成形機にて成形可能なS字状建築用板を備えたからなる外囲体の略示斜視図、(B)は(A)のS字状の建築用板の平面図、(C)はS字状の建築用板にて形成された屋根を備えた建造物の略示斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。まず、本発明による建築用板成形機によって成形される建築用板9は、薄平帯板状の金属板の原材Pに、その長手方向に沿って断面三角形状の山形状部が略ジグザグ状に連続すると共に、その帯状金属板の長手方向及び水平面上に沿って弧状となるように形成されたものである(
図5参照)。なお、弧状は、湾曲状或いは半月状と称しても構わない。
【0020】
原材Pは、数メートル(約10メートル未満)から数十メートルの金属製の帯板であって、建築用板9として成形される前の状態はロール状に巻き付けられている。本発明の建築用板成形機によって、原材Pから成形された建築用板9は、その長手方向に沿って断面三角形状の山形状部が略ジグザグ状に連続すると共に、長手方向及び水平面上に沿って弧状となるように形成されたものである。
図4(B)は、建築用板9の全体形状を示すものであり、該建築用板9の長さをLとし、水平上面における弧による撓み量(キャンバ)がsであることを示している。
【0021】
そして、建築用板9のジグザグ状に連続する断面三角形状の山形状部分をリブ91と称し、該リブの連続する群体を「さざなみ」と称する。建築用板9は、実際に屋根,壁等の外囲体の施工に使用されるときには、幅方向(Y方向)両側に略垂直状の立ち上がり部が形成される。このように加工された建築用板9が、下地部上に複数並列状に配置され、隣接する建築用板9の立上り部92,92同士が当接され、両立上り部92,92同士がシーム溶接等の固着手段にて固着され、屋根,壁等の外囲体が施工される〔
図6(D)参照〕。
【0022】
また、建築用板9の幅方向(Y方向)両側の両立上り部92において、一方が他方よりも高さが僅かに高く形成されることがある。両立上り部92,92において、一方が他方よりも高く形成された部分は、下方に折り返されて、他方の立上り部92の上端を被覆すると共に、連結された立上り部92の上端が鋭利にならないようにする役目を有するものである〔
図6(D)参照〕。
【0023】
本発明における建築用板成形機によって形成される建築用板9は、原材Pから仕上げられるものである。原材Pは、幅方向(Y方向)両側が平坦であり、全面にはさざなみが形成されている。原材Pは、本発明の建築用板成形機による成形の前段階で、別の成形機によってさざなみが形成されつつ、長手方向且つ水平面上に沿って弧状に形成され、キャンバ(反り又は撓み)sが設けられたものである〔
図4(A)参照〕。原材Pは、長手方向且つ水平上において弧状に形成されるものであるが、ここで、建築用板9の小径側の辺と、大径側の辺が存在し、小径側の辺を小径辺Maと称し、大径側の辺を大径辺Mbと称する(
図5参照)。
【0024】
原材Pにおいて、小径辺Ma側では、リブ91の高さ寸法Haは最大であり、隣接するリブ91同士のピッチ寸法Kaは最小である〔
図5(A),(B),(D)参照〕。また、大径辺Mb側では、リブ91の高さ寸法Hbは最小であり、隣接するリブ91同士のピッチ寸法Kbは最大である。なお、リブ91のピッチ寸法は、原材Pの長手方向におけるリブ91の幅寸法に等しいこともある〔
図5(B),(C)参照〕。このような状態で、リブ91が形成された原材Pは、長手方向で且つ水平面上で弧状となるように形成される〔
図4,
図5(A)参照〕。
【0025】
本発明における建築用板成形機の説明において、方向を示す文言としてX方向及びY方向が存在する。X方向は、本発明における建築用板成形機に原材Pを送り込み、原材Pが成形過程で移動する方向のことである。また原材P及び建築用板9が建築用板成形機に配置されている状態で、原材P及び建築用板9の長手方向はX方向となる。この状態で建築用板成形機のX方向も原材P及び建築用板9のX方向と同一となる(
図1参照)。
【0026】
Y方向は、建築用板成形機に原材Pが適正に設置されたときの原材Pの幅方向のことであり、この状態で建築用板成形機のY方向も原材PのY方向と同一となる。また、建築用板成形機のX方向において、原材Pが送り込まれる側を前方側とし、原材Pが成形されて建築用板9として送り出される側を後方側とする。
【0027】
本発明における建築用板成形機は、長手方向且つ水平面上に弧状とし、さざなみが形成された原材Pに、その幅方向両側に立上り部92,92を形成して建築用板9とする役目をなすものである。建築用成形機は、主に、
図1に示すように、複数の成形ロール部Aと、原材送りベッド82と、立上り高さ調整装置3と、原材押え具5と、駆動モータ7と、機枠8とから構成される(
図1参照)。ここで、建築用成形機において原材Pの成形送り方向が存在する。
【0028】
該原材送り方向とは、原材Pを建築用板成形機に送り込み、立上り部92を形成する過程において原材Pが移動する方向のことであり、X方向と一致する。そして、建築用板成形機によって原材Pが移動を開始する移動開始側を前方側とし、送り出される側を後方側と称する。原材送り方向は、原材Pの長尺方向(長手方向ともいう)とで一致し、また、原材Pの幅方向をY方向とする。このX方向及びY方向は、原材Pを適正に設置した状態を想定したときの建築用板成形機にも適用される(
図1参照)。
【0029】
複数の成形ロール部A,A,…において、それぞれの成形ロール部Aは、上部側の成形ロールと,下部側の成形ロールとを備え、これらが上下一組として構成されている。複数の成形ロール部A,A,…は、建築用板成形機に適正に配置された原材Pの幅方向(Y方向)の一方側にのみ、複数の成形ロール部A,A,…がX方向に沿って群をなし、一列状となるように、配置される。また、換言するならば、複数の成形ロール部A,A,…は、複数個備えられ、建築用板成形機の原材送りベッド82の幅方向(Y方向)の一方側にのみ、複数の成形ロール部A,A,…がX方向に沿って一列状に配置される。
【0030】
複数の成形ロール部A,A,…は、立上り部92を緩傾斜状から垂直状に次第に立ち上げ形成するものである。そして原材Pが複数の成形ロール部Aを通過することによって、原材Pの幅方向(Y方向)端部に1つずつ順番に立上り部92を形成してゆくものである。つまり、本発明における建築用板成形機は、原材Pに対して、小径辺Ma側又は大径辺Mb側の何れか一方の側の辺を成形ロール部A,A,…群に位置させて、立上り部92を形成し、次いで、原材Pを反転させて、再度、建築用板成形機に送り込み、他方の側の辺を成形ロール部A,A,…に位置させて立上り部92を形成するものである(
図4参照)。
【0031】
例えば、建築用板成形機にて、原材Pの小径辺Ma側から立上り部92を形成し、原材Pが建築用板成形機から完全に送り出されたら、原材Pを反転させて、今度は、大径辺Mb側を成形ロール部A側となるように配置して、再度建築用板成形機に送り込む。このようにして、原材Pの幅方向(Y方向)両側に立上り部92,92を形成し、建築用板9の形成を完了するものである。
【0032】
前述したように、ロール成形部Aは、X方向に沿って複数個が備えられ、ロール成形部A群としたものであり、この複数のロール成形部Aは、成形ロールの形状がそれぞれ異なるものである。ロール成形部Aは、2個以上設けられる。本発明の実施形態では、ロール成形部Aは3組設けられた構成を説明する(
図1,
図2参照)。
【0033】
複数のロール成形部Aは、3組とした場合では、原材Pに対してロール成形を行う順に第1ロール成形部A1,第2ロール成形部A2及び第3ロール成形部A3と称する。つまり、X方向において前方側から後方側に向かって、第1ロール成形部A1,第2ロール成形部A2,第3ロール成形部A3の順で配置されている。これら第1ロール成形部A1,第2ロール成形部A2,第3ロール成形部A3がX方向に沿って群をなし、配置構成される。また、前述したロール成形部A,A,…群において、第1番目に位置する成形ロール部Aは、第1ロール成形部A1となる。
【0034】
第1ロール成形部A1,第2ロール成形部A2及び第3ロール成形部A3は、原材送りベッド82の幅方向(Y方向)一方側にのみ備えられる〔
図1(A)参照〕。換言するならば、原材送りベッド82上に適正に配置された原材Pに対して、その幅方向(Y方向)の一方側にのみ第1ロール成形部A1,第2ロール成形部A2及び第3ロール成形部A3が備えられることになる。これによって、建築用板成形機は、原材Pに対して1回目では、幅方向(Y方向)の小径辺Ma又は大径辺Mbの一方側にのみ立上り部92が形成されることになる。
【0035】
第1ロール成形部A1は、第1上部成形ロール11と第1下部成形ロール21とを有し、第2ロール成形部A2は、第2上部成形ロール12と第2下部成形ロール22とを有し、第3ロール成形部A3は、第3上部成形ロール13と第3下部成形ロール23とを有している〔
図1(B),
図3参照〕。
【0036】
第1ロール成形部A1において、第1上部成形ロール11と第1下部成形ロール21とは上下方向に並列して配置され一組とされる〔
図1(B),
図3(B)参照〕。第1上部成形ロール11は、平坦状外周側面11aを有する円板状に形成されたものである。第1下部成形ロール21は略円錐状の傾斜状外周側面21bと平坦状外周側面21aが連続状に設けられたロールである。
【0037】
第1下部成形ロール21は、第1上部成形ロール11よりも直径が小さく形成され、具体的には第1下部成形ロール21の直径は、第1上部成形ロール11の直径の略半分程度である。第1下部成形ロール21の傾斜状外周側面21bは、軸方向に対して傾斜角度が小さく、緩傾斜であり、具体的には約30度以下であり、さらに、この角度は状況に応じて適宜に設定しても構わない。
【0038】
そして、第1上部成形ロール11の平坦状外周側面11aと、第2下部成形ロール22の平坦状外周側面21aが軸方向において同一位置となり、傾斜状外周側面21bが軸方向において平坦状外周側面21aよりも外側に隣接して位置するように構成される〔
図1(B)参照〕。第1上部成形ロール11には、回転軸11cが具備されており、第1下部成形ロール21には回転軸22cが具備されている。
【0039】
第1上部成形ロール11と第1下部成形ロール21の何れか一方がモータにより回転駆動するものであり、第1下部成形ロール21が回転駆動することが好適である。第1ロール成形部A1の第1上部成形ロール11と第1下部成形ロール21との間を通過する原材Pは、第1上部成形ロール11の平坦状外周側面11aと、第1下部成形ロール21の平坦状外周側面21aとの間を通過するときに上下方向に押圧されつつ、第1下部成形ロール21の傾斜状外周側面21bによって原材Pの幅方向端部が上方に水平に対して緩い傾斜に立ち上げ形成される〔
図3(B)参照〕。
【0040】
第2ロール成形部A2における第2上部成形ロール12と第2下部成形ロール22は、前記第1上部成形ロール11の第1上部成形ロール11と第1下部成形ロール21の構成と略等しい。第2上部成形ロール12と第2下部成形ロール22について述べると、第2上部成形ロール12と第2下部成形ロール22とは、上下方向に並列して配置される〔
図3(C)参照〕。
【0041】
第2上部成形ロール12は、平坦状外周側面12aを有する円板状に形成されたものである。第2下部成形ロール22は略円錐状の傾斜状外周側面22bと平坦状外周側面22aが連続状に設けられたロールである。第2下部成形ロール22は、第2上部成形ロール12よりも直径が小さく形成され、具体的には第2下部成形ロール22の直径は、第2上部成形ロール12の直径の略半分程度である〔
図3(C)参照〕。
【0042】
第2下部成形ロール22の傾斜状外周側面22bは、軸方向に対して傾斜角度が前記第1下部成形ロール21の傾斜状外周側面21bの傾斜角度よりも大きく、急傾斜であり、具体的には約60度前後の範囲である。第2上部成形ロール12には、回転軸12cが具備されており、第2下部成形ロール22には回転軸22cが具備されている。これ以外の構成は、第1上部成形ロール11と第2下部成形ロール21の構成と同一である。第2ロール成形部A2の第2上部成形ロール12と第2下部成形ロール22との間を通過する原材Pは、第2下部成形ロール22の傾斜状外周側面22bによって原材Pの幅方向端部が上方に水平に対して急傾斜に立ち上げ形成される。
【0043】
第3ロール成形部A3における第3上部成形ロール13と第3下部成形ロール23は、前記第1ロール成形部A1における第1上部成形ロール11と第1下部成形ロール21の構成と略等しい。第3上部成形ロール13と第3下部成形ロール23について述べると、第3上部成形ロール13と第3下部成形ロール23とは、上下方向に並列して配置される〔
図3(D)参照〕。
【0044】
第3上部成形ロール13は、平坦状外周側面13aを有する円板状に形成されたものである。第3下部成形ロール23は略円錐状の傾斜状外周側面23bと平坦状外周側面23aが連続状に設けられたロールである。第3下部成形ロール23は、第3上部成形ロール13よりも直径が小さく形成され、具体的には第3下部成形ロール23の直径は、第3上部成形ロール13の直径の略半分程度である〔
図3(D)参照〕。
【0045】
第3下部成形ロール23の傾斜状外周側面23bは、垂直面(略垂直面も含む)である。つまり、傾斜状外周側面23bにおける傾斜の範囲とは、垂直(略垂直)も含まれるものである。第3下部成形ロール23は、二つの直径の異なる円板が連続する構成となっている。第3上部成形ロール13には、回転軸13cが具備されており、第3下部成形ロール23には回転軸23cが具備されている。
【0046】
これ以外の構成は、第1上部成形ロール11と第2下部成形ロール21の構成と同一である。第3ロール成形部A3の第3上部成形ロール13と第3下部成形ロール23との間を通過する原材Pは、第3下部成形ロール23の略垂直状である傾斜状外周側面23bによって原材Pの幅方向端部が上方に水平に対して直角(略直角も含む)に立ち上げ形成され、略直角に立ち上げ形成された状態で立上り部92の成形が完了する。
【0047】
また、第1下部成形ロール21,第2下部成形ロール22及び第3下部成形ロール23のそれぞれの平坦状外周側面21a,22a,23aのそれぞれの直径は同一(略同一も含む)とすることもあり、このような構成にすることにより、第1ロール成形部A1,第2ロール成形部A2及び第3ロール成形部A3を原材Pが通過するときには、原材Pが常時水平状を維持し、安定した送り状態にすることができる。
【0048】
次に、立上り高さ調整装置3について説明する。該立上り高さ調整装置3は、本発明における建築用板成形機の原材送りベッド82上に原材Pを適正に配置し、第1番目に位置する成形ロール部Aつまり第1ロール成形部A1にX方向に沿って正確且つ適正に送り込む役目と、立上り部92の高さを設定する役目をなす。換言すると、原材Pの幅方向(Y方向)の立上り部92が形成される一端側の位置を決めると共に、該立上り部92の高さ寸法を設定する役目をなすものである。
【0049】
立上り高さ調整装置3は、第1番目に位置する成形ロール部Aつまり第1ロール成形部A1の原材Pの原材送り方向における前方側に位置する。立上り高さ調整装置3は、基本的な構成として、位置規制部31と取付部32とからなる。位置規制部31は、垂直板状に形成されたものであり、取付部32は、水平板状に形成されている。立上り高さ調整装置3は、2つの実施形態が存在し、その第1実施形態としては、立上り高さ調整装置3が、2つ備えられたものである〔
図3(E)参照〕。また、立上り高さ調整装置3の第2実施形態としては、立上り高さ調整装置は1つのみとしたものである〔
図3(F)参照〕。
【0050】
まず、立上り高さ調整装置3の第1実施形態では、該立上り高さ調整装置3が2つ備えられている。そして、一方の立上り高さ調整装置3の位置規制部31の位置が原材送りベッド82の幅方向(Y方向)の外方側寄りに位置し、他方の立上り高さ調整装置3の位置規制部31は原材送りベッド82の幅方向(Y方向)内方側寄りに位置する構成となっている。原材送りベッド82の幅方向(Y方向)外方側寄りとは、原材送りベッド82の幅方向(Y方向)から離間する側である。また、原材送りベッド82の幅方向(Y方向)内方側寄りとは、原材送りベッド82の幅方向(Y方向)端部に近接する側である。
【0051】
つまり、2つの立上り高さ調整装置3によって、立上り部92の後述する立上り量Kを高低2種類に設定するものである〔
図3(E)参照〕。2つの立上り高さ調整装置3においてそれぞれの位置規制部31は、垂直板状であり、立上り量Kを高く設定する位置規制部31は、単板形状となっている〔
図3(E)の(I)参照〕。また、立上り量Kを低く設定する位置規制部31は、調整板片31aが原材Pの幅方向(Y方向)端部と当接する面に設けられている〔
図3(E)の(II)参照〕。
【0052】
前記調整板片31aは、立上り部92の立上り量Kに応じて肉厚量が設定される。また、調整板片31aは位置規制部31に一体形成されることもある。つまり、調整板片31aは位置規制部31を段差状にして、肉厚を変化させてもよい。そして、2つの立上り高さ調整装置3によって、後述する立上り基準線Jと、位置規制部31との間隔となる立上り量Kは、高低の2種類に設定される。
【0053】
位置規制部31は、本発明における建築用板成形機において、原材送りベッド82上に原材Pが適正に配置された状態で、該原材Pの幅方向(Y方向)の立上り部92が形成される側の端辺の位置及び立上り部92の立上り量Kが決定されるものである。原材Pの幅方向(Y方向)における両辺は、小径辺Ma側と大径辺Mb側が存在し、立上り高さ調整装置3は、何れの辺に対しても対応することができる。
【0054】
取付部32は、立上り高さ調整装置3を機枠8に取り付ける部位であり、ボルト・ナット等の固着具によって固着される。第1実施形態における取付部32のボルト・ナット等の固着具用の貫通孔32aは、ボルト直径よりも僅かに大きい程度の円形孔であり、2つの立上り高さ調整装置3におけるそれぞれの取付部32の機枠8に対する位置調整は出来ない構造である。
【0055】
立上り高さ調整装置3の第2実施形態では、立上り高さ調整装置は1つ備えられ、取付部32は、建築用板成形機の幅方向(Y方向)に沿って移動且つ固定する構成である〔
図3(F)参照〕。この実施形態では、取付部32のボルト・ナット等の固着具用の貫通孔32bは、幅方向(Y方向)に沿って長く形成された長孔である。取付部32は長孔とした貫通孔32bとボルト・ナット等の固着具によって、緩めた状態で長孔とした貫通孔32bによって立上り高さ調整装置3の位置規制部31の幅方向(Y方向)における位置の調整が可能である。これによって、1つの立上り高さ調整装置3によって、立上り部92の立上り量Kを所望の量に調整且つ設定できる。
【0056】
第1実施形態及び第2実施形態の何れの立上り高さ調整装置3は、原材Pに形成する立上り部92の高さ寸法つまり立上り量Kを設定するものであり、まず、建築用板成形機の幅方向(Y方向)における位置規制部31の位置を適宜設定するものである。具体的には、前記第1ロール成形部A1の第1上部成形ロール11の幅方向(Y方向)における外側の外周端縁11tの位置が、原材Pに形成される立上り部92の折曲開始の位置となる。
【0057】
第1上部成形ロール11の幅方向(Y方向)における外側の外周端縁11tの位置は、
図2(C),(E)及び
図3(B)において、第1上部成形ロール11の左側端縁となる。第1上部成形ロール11の外周端縁11tを垂直に延長した線を立上り基準線Jとする。そして、該立上り基準線Jと位置規制部31の間隔を立上り量Kとする。該立上り量Kは、建築用板9の立上り部92の高さ寸法となる〔
図2(C)乃至(F),
図3参照〕。
【0058】
そして、立上り基準線Jは、第1上部成形ロール11の外周端縁11tのため不動であり、位置規制部31は建築用板成形機の幅方向(Y方向)において可変であり、適宜に位置変更することができる。そして、原材Pの立上り部92を高く設定するときには立上り量Kを大きくする〔
図2(C),(D)。参照〕。また、原材Pの立上り部92を低く設定するときには立上り量Kを小さく設定する〔
図2(E),(F)D照〕。これによって、建築用板9の幅方向(Y方向)両側の立上り部92,92において、一方の立上り部92を他方の立上り部92よりも高く設定したり、低く設定することができる。
【0059】
立上り高さ調整装置3の前方には押えロール4が設けられる実施形態が存在する。押えロール4は、位置規制部31が前方側に延長形成され、該位置規制部31に押えロール4が装着される。また、押えロール4は並列状態で2個設けられることもある。本発明における成形機は、電動モータ7とチェーン駆動71等の伝動手段によって第1ロール成形部A1,第2ロール成形部A2及び第3ロール成形部A3を駆動する。
【0060】
符号5は、原材押え具である。該原材押え具5は、機枠8に設けられ、前記立上り高さ調整装置3と共に原材Pを原材送りベッド82上に正確に配置すると共に、立上り部92のロール成形時で幅方向(Y方向)にずれが生じないようにする役目をなすものである。原材押え具5は、先端押え部51と、ネジ軸及びハンドルを備えた伸縮調整部52とから構成され、伸縮調整部52の操作により、先端押え部51が建築用板成形機の幅方向(Y方向)に沿って移動する。原材Pは原材送りベッド82上において、その幅方向(Y方向)両側で立上り高さ調整装置3の位置規制部31と、原材押え具5の先端押え部51によって案内状態に支持される。
【0061】
また、本発明によって原材Pから成形される建築用板9は、半月状の弧状としたもの以外に、凸状と、凹状の二つの弧状領域が連続する略S字カーブ状としたものが存在する〔
図6(A),(B)参照〕。このS字状とした建築用板9を形成する場合には、まず、建築用板成形機によって原材Pの長手方向中間位置まで、さざなみを形成して、凸状の弧状領域を形成する。そして、原材Pを建築用板成形機成形から一旦、取り外して、さざなみが形成されていない領域を再度、建築用板成形機にて、さざなみ形成を行い凹状の弧状部を形成する。
図6(A)は、1つの弧状からなる建築用板9と、二つの弧状を有するS字状の建築用板9とからなる屋根であり、
図6(C)はこの屋根を使用した工場,倉庫又は商業施設等の家屋である。
【0062】
本発明における建築用板成形機の使用について説明する。原材Pは長手方向且つ水平面上において弧状をなしており、幅方向(Y方向)において、小径辺Maと大径辺Mbとが存在する。そして、建築用板成形機において、原材Pに立上り部92を形成するには、小径辺Ma又は大径辺Mbの何れか一方側に立上り部92を形成し、次いで他方側に立上り部92を形成する。
【0063】
さらに、具体的に述べると、建築用板成形機の原材送りベッド82上に原材Pを配置する。このとき、原材Pの小径辺Ma側又は大径辺Mb側の何れか一方の側の辺を成形ロール部A群側に位置させて、成形ロール部A群を始動させ原材Pの幅方向(Y方向)一方側に立上り部92を形成する。原材Pに対して1回目の立上り部92の成形が完了し、建築用板成形機から原材Pが完全に送り出されたら、その原材Pを水平面上で反転させる。次いで、反転させた原材Pを、再度、建築用板成形機に送り込み、他方の側の辺を成形ロール部A,A,…に位置させて立上り部92を形成することにより、原材Pの幅方向(Y方向)両側に立上り部92,92が形成され建築用板9の成形が完成する(
図4参照)。
【0064】
例えば、建築用板成形機にて、原材Pの小径辺Ma側から立上り部92を形成し、原材Pが建築用板成形機から完全に送り出されたら、次に、原材Pを反転させて、大径辺Mb側を成形ロール部A側となるように配置して再度、建築用板成形機に送り込む。このようにして、原材Pの幅方向(Y方向)両側に立上り部92,92を形成し、建築用板9の形成を完了するものである。
【符号の説明】
【0065】
A…成形ロール部、A1…第1ロール成形部、A2…第2ロール成形部、
A3…第3ロール成形部、3…立上り高さ調整装置、31…位置規制部、
32…取付部、4…押えロール、9…建築用板、91…リブ、P…原材。