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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023006397
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】回転電機
(51)【国際特許分類】
   H02K 1/27 20220101AFI20230111BHJP
【FI】
H02K1/27 501B
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021108973
(22)【出願日】2021-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000232302
【氏名又は名称】日本電産株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100188673
【弁理士】
【氏名又は名称】成田 友紀
(74)【代理人】
【識別番号】100179833
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 将尚
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(72)【発明者】
【氏名】冨永 拓海
(72)【発明者】
【氏名】木村 優太
(72)【発明者】
【氏名】本田 武
(72)【発明者】
【氏名】田中 陽介
【テーマコード(参考)】
5H622
【Fターム(参考)】
5H622CA02
5H622CA07
5H622CA10
5H622CA14
5H622PP12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】マグネットの損傷を抑えつつ、ロータコアに確実に固定することができる回転電機を提供する。
【解決手段】中心軸を中心として回転可能なロータ10と、ロータ10の径方向外側に位置するステータと、を備え、ロータ10は、中心軸が延びる軸方向に複数の電磁鋼板25が積層され、複数の収容穴30を有するロータコア20と、複数の収容穴30の内部にそれぞれ収容された複数のマグネット40と、を有し、ロータコア20は、軸方向の一方側の第1コア端面20aから軸方向の他方側に窪む第1凹部80と、第1凹部80の底面に設けられた第1かしめ部82と、収容穴30の内周縁が軸方向に交差する方向においてマグネット40側に突出し、マグネット40の側面40tに突き当たる第1突出部84と、を有する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心軸を中心として回転可能なロータと、
前記ロータの径方向外側に位置するステータと、を備え、
前記ロータは、
軸方向に複数の電磁鋼板が積層され、複数の収容穴を有するロータコアと、
複数の前記収容穴の内部にそれぞれ収容された複数のマグネットと、を有し、
前記ロータコアは、
軸方向の一方側の第1コア端面から軸方向の他方側に窪む第1凹部と、
前記第1凹部の底面に設けられた第1かしめ部と、
前記収容穴の内周縁が軸方向に交差する方向において前記マグネット側に突出し、前記マグネットの側面に突き当たる第1突出部と、を有する、
回転電機。
【請求項2】
前記第1凹部の底面が、前記マグネットの軸方向の一方側のマグネット端面と軸方向で同位置、又は前記マグネット端面よりも軸方向の他方側に配置される、
請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
複数の前記電磁鋼板は、軸方向の一方側に位置する一枚以上の第1の電磁鋼板と、前記第1の電磁鋼板に対して軸方向の他方側に位置する第2の電磁鋼板と、を含み、
前記第1凹部は、前記第1の電磁鋼板に設けられた孔又は切欠きからなり、
前記第1凹部の前記底面が、前記第1凹部の内側に露出し、前記第2の電磁鋼板によって構成される、
請求項1又は2に記載の回転電機。
【請求項4】
前記マグネットの軸方向の一方側のマグネット端面は、前記第1コア端面よりも軸方向の他方側に配置される、
請求項1~3の何れか一項に記載の回転電機。
【請求項5】
前記第1突出部は、前記マグネットにおいて軸方向に交差する径方向内側に配置される、
請求項1~4の何れか一項に記載の回転電機。
【請求項6】
前記第1凹部は、前記収容穴に連通する切欠きからなる、
請求項1~5の何れか一項に記載の回転電機。
【請求項7】
前記ロータコアは、
軸方向の他方側の第2コア端面に設けられた第2かしめ部と、
前記収容穴の内周縁が軸方向に交差する方向において前記マグネット側に突出し、前記マグネットの側面に突き当たる第2突出部と、を有する、
請求項1~6の何れか一項に記載の回転電機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機に関する。
【背景技術】
【0002】
ロータコアとロータコアに設けられた穴に配置されたマグネットとを備える回転電機が知られている。例えば、特許文献1には、ロータコアに設けられた穴に挿入されたマグネット端部が、ロータコアのヨークを構成する積層鋼板のうち末端に位置する鋼板をかしめることによって、ロータコアに保持固定されるマグネット埋め込み型ロータが記載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-64951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような構成においては、実際には、製造公差等の理由により、ロータコアの中心軸方向において、積層鋼板の寸法がマグネットの寸法よりも大きくなる場合がある。このような場合、積層鋼板のうち中心軸方向の末端に位置する鋼板をかしめることによって中心軸方向に交差する方向に突出した部分が、マグネットに接触しなかったり、マグネットの中心軸方向の端部に突き当たってしまう。かしめた鋼板がマグネットに接触しない場合、マグネットを固定することができない。また、かしめた鋼板がマグネットの端部に突き当たる場合、マグネットが損傷してしまうことがある。このように、上記したような構成では、マグネットの損傷を抑えつつ、ロータコアに確実に固定することが難しい、という問題がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みて、マグネットの損傷を抑えつつ、ロータコアに確実に固定することができる回転電機を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の回転電機の一つの態様は、中心軸を中心として回転可能なロータと、前記ロータの径方向外側に位置するステータと、を備える。前記ロータは、軸方向に複数の電磁鋼板が積層され、複数の収容穴を有するロータコアと、複数の前記収容穴の内部にそれぞれ収容された複数のマグネットと、を有する。前記ロータコアは、軸方向の一方側の第1コア端面から軸方向の他方側に窪む第1凹部と、前記第1凹部の底面に設けられた第1かしめ部と、前記収容穴の内周縁が軸方向に交差する方向において前記マグネット側に突出し、前記マグネットの側面に突き当たる第1突出部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一つの態様によれば、マグネットの損傷を抑えつつ、ロータコアに確実に固定することができる回転電機が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、一実施形態の回転電機の断面図である。
図2図2は、一実施形態の回転電機の一部を示す断面図であって、図1におけるII-II断面図である。
図3図3は、一実施形態のロータのロータコアの一部を軸方向から見た図である。
図4図4は、一実施形態の一実施形態のロータコアの一部を示す斜視図である。
図5図5は、一実施形態のロータコアの斜視断面図である。
図6図6は、一実施形態のロータコアの断面図である。
図7図7は、一実施形態のロータコアの組立途中の状態を示す断面図である。
図8図8は、変形例のロータコアの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る回転電機について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
【0010】
各図に適宜示すZ軸方向は、正の側を「上側」とし、負の側を「下側」とする上下方向である。各図に適宜示す中心軸Jは、Z軸方向と平行であり、上下方向に延びる仮想線である。以下の説明においては、中心軸Jの軸方向、すなわち上下方向と平行な方向を単に「軸方向」と呼び、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。各図に適宜示す矢印θは、周方向を示している。矢印θは、上側から見て中心軸Jを中心として時計回りの向きを向いている。以下の説明では、或る対象を基準として周方向のうち矢印θが向かう側、すなわち上側から見て時計回りに進む側を「周方向一方側」と呼び、或る対象を基準として周方向のうち矢印θが向かう側と逆側、すなわち上側から見て反時計回りに進む側を「周方向他方側」と呼ぶ。
【0011】
なお、上下方向、上側、および下側とは、単に各部の配置関係等を説明するための名称であり、実際の配置関係等は、これらの名称で示される配置関係等以外の配置関係等であってもよい。
【0012】
[回転電機]
図1に示すように、回転電機1は、インナーロータ型の回転電機である。
本実施形態において回転電機1は、三相交流式の回転電機である。回転電機1は、例えば、三相交流の電源が供給されることで駆動される三相モータである。回転電機1は、ハウジング2と、ロータ10と、ステータ60と、ベアリングホルダ4と、ベアリング5a,5bと、を備える。
【0013】
ハウジング2は、ロータ10、ステータ60、ベアリングホルダ4、およびベアリング5a,5bを内部に収容している。ハウジング2の底部は、ベアリング5bを保持している。ベアリングホルダ4は、ベアリング5aを保持している。ベアリング5a,5bは、例えば、ボールベアリングである。
【0014】
ステータ60は、ロータ10の径方向外側に位置する。ステータ60は、ステータコア61と、インシュレータ64と、複数のコイル65と、を有する。図1図2に示すように、ステータコア61は、コアバック62と、複数のティース63と、を有する。コアバック62は、後述するロータコア20の径方向外側に位置する。
【0015】
図2に示すように、コアバック62は、ロータコア20を囲む環状である。コアバック62は、例えば、中心軸Jを中心とする円環状である。
【0016】
複数のティース63は、コアバック62から径方向内側に延びている。複数のティース63は、周方向に間隔を空けて並んで配置されている。複数のティース63は、例えば、周方向に沿って一周に亘って等間隔に配置されている。ティース63は、例えば、48個設けられている。つまり、回転電機1のスロット67の数は、例えば、48である。
【0017】
図1に示すように、複数のコイル65は、ステータコア61に取り付けられている。複数のコイル65は、例えば、インシュレータ64を介してティース63に取り付けられている。本実施形態においてコイル65は、分布巻きされている。つまり、各コイル65は、複数のティース63に跨って巻き回されている。本実施形態においてコイル65は、全節巻きされている。つまり、コイル65が差し込まれるステータ60のスロット同士の周方向ピッチが、ステータ60に三相交流電源が供給された際に生じる磁極の周方向ピッチと等しい。回転電機1の極数は、例えば、8である。つまり、回転電機1は、例えば、8極48スロットの回転電機である。このように、本実施形態の回転電機1においては、極数をNとしたとき、スロット数がN×6となる。
【0018】
ロータ10は、中心軸Jを中心として回転可能である。図2に示すように、ロータ10は、シャフト11と、ロータコア20と、複数のマグネット40と、を有する。シャフト11は、中心軸Jを中心として軸方向に延びる円柱状である。図1に示すように、シャフト11は、ベアリング5a,5bによって中心軸J回りに回転可能に支持されている。
【0019】
ロータコア20は、磁性体である。ロータコア20は、シャフト11の外周面に固定されている。ロータコア20は、ロータコア20を軸方向に貫通する貫通孔21を有する。
図2に示すように、貫通孔21は、軸方向に見て、中心軸Jを中心とする円形状である。
貫通孔21には、シャフト11が通されている。シャフト11は、例えば圧入等により、貫通孔21内に固定されている。ロータコア20は、例えば、複数の電磁鋼板25が軸方向に積層されて構成されている。
【0020】
図2図4に示すように、ロータコア20は、複数の収容穴30を有する。複数の収容穴30は、例えば、ロータコア20を軸方向に貫通している。複数の収容穴30の内部には、複数のマグネット40がそれぞれ収容されている。複数の収容穴30は、一対の第1収容穴31a,31bと、第2収容穴32と、を含む。
【0021】
複数のマグネット40の種類は、特に限定されない。マグネット40は、例えば、ネオジム磁石であってもよいし、フェライト磁石であってもよい。複数のマグネット40は、一対の第1マグネット41a,41bと、第2マグネット42と、を含む。一対の第1マグネット41a,41bと、第2マグネット42とは極を構成する。
【0022】
本実施形態において一対の第1収容穴31a,31bと一対の第1マグネット41a,41bと第2収容穴32と第2マグネット42とは、周方向に間隔を空けて複数ずつ設けられている。一対の第1収容穴31a,31bと一対の第1マグネット41a,41bと第2収容穴32と第2マグネット42とは、例えば、8つずつ設けられている。
【0023】
ロータ10は、一対の第1収容穴31a,31bと一対の第1マグネット41a,41bと第2収容穴32と第2マグネット42とを1つずつ含む磁極部70を複数有する。図2に示すように、磁極部70は、例えば、8つ設けられている。複数の磁極部70は、例えば、周方向に沿って一周に亘って等間隔に配置されている。複数の磁極部70は、ロータコア20の外周面における磁極がN極の磁極部70Nと、ロータコア20の外周面における磁極がS極の磁極部70Sと、を複数ずつ含む。磁極部70Nと磁極部70Sとは、例えば、4つずつ設けられている。4つの磁極部70Nと4つの磁極部70Sとは、周方向に沿って交互に配置されている。各磁極部70の構成は、ロータコア20の外周面の磁極が異なる点および周方向位置が異なる点を除いて、同様の構成である。
【0024】
図3図4に示すように、磁極部70において、一対の第1収容穴31a,31bは、周方向に互いに間隔を空けて配置されている。第1収容穴31aは、例えば、第1収容穴31bの周方向一方側(+θ側)に位置する。第1収容穴31a,31bは、例えば、軸方向に見て、径方向に対して斜めに傾いた方向に略直線状に延びている。一対の第1収容穴31a,31bは、軸方向に見て径方向内側から径方向外側に向かうに従って互いに周方向に離れる方向に延びている。つまり、第1収容穴31aと第1収容穴31bとの間の周方向の距離は、径方向内側から径方向外側に向かうに従って大きくなっている。第1収容穴31aは、例えば、径方向内側から径方向外側に向かうに従って、周方向一方側に位置する。第1収容穴31bは、例えば、径方向内側から径方向外側に向かうに従って、周方向他方側(-θ側)に位置する。第1収容穴31a,31bの径方向外側の端部は、ロータコア20の径方向外周縁部に位置する。
【0025】
第1収容穴31aと第1収容穴31bとは、例えば、軸方向に見て、d軸を構成する図3に示す磁極中心線IL1を周方向に挟んで配置されている。磁極中心線IL1は、磁極部70の周方向中心と中心軸Jとを通り、径方向に延びる仮想線である。第1収容穴31aと第1収容穴31bとは、例えば、軸方向に見て、磁極中心線IL1に対して線対称に配置されている。以下、磁極中心線IL1に対して線対称である点を除いて第1収容穴31aと同様の構成については、第1収容穴31bについての説明を省略する場合がある。
【0026】
第1収容穴31aは、第1直線部31cと、内端部31dと、外端部31eと、を有する。第1直線部31cは、軸方向に見て、第1収容穴31aが延びる方向に直線状に延びている。第1直線部31cは、例えば、軸方向に見て長方形状である。内端部31dは、第1直線部31cの径方向内側の端部に繋がっている。内端部31dは、第1収容穴31aの径方向内側の端部である。外端部31eは、第1直線部31cの径方向外側の端部に繋がっている。外端部31eは、第1収容穴31aの径方向外側の端部である。外端部31eは、第1直線部31cの径方向外側の端部から径方向外側に磁極中心線IL1に沿って延びている。第1収容穴31bは、第1直線部31fと、内端部31gと、外端部31hと、を有する。
【0027】
第2収容穴32は、一対の第1収容穴31a,31bの径方向外側の端部同士の周方向の間に位置する。つまり、本実施形態において第2収容穴32は、外端部31eと外端部31hとの周方向の間に位置する。第2収容穴32は、例えば、軸方向に見て、径方向と直交する方向に略直線状に延びている。第2収容穴32は、例えば、軸方向に見て、磁極中心線IL1と直交する方向に延びている。一対の第1収容穴31a,31bと第2収容穴32とは、例えば、軸方向に見て、∇形状に沿って配置されている。
【0028】
なお、本明細書において「或る対象が或る方向と直交する方向に延びる」とは、或る対象が、或る方向と厳密に直交する方向に延びる場合に加えて、或る対象が、或る方向と略直交する方向に延びる場合も含む。「或る方向と略直交する方向」とは、例えば、製造時の公差等によって、或る方向と厳密に直交する方向に対して数度[°]程度の範囲内で傾いた方向を含む。
【0029】
軸方向に見て、第2収容穴32の周方向の中心には、例えば、磁極中心線IL1が通っている。つまり、第2収容穴32の周方向中心の周方向位置は、例えば、磁極部70の周方向中心の周方向位置と一致している。第2収容穴32の軸方向に見た形状は、例えば、磁極中心線IL1を中心とする線対称な形状である。第2収容穴32は、ロータコア20の径方向外周縁部に位置する。
【0030】
第2収容穴32は、第2直線部32aと、一端部32bと、他端部32cと、を有する。第2直線部32aは、軸方向に見て、第2収容穴32が延びる方向に直線状に延びている。第2直線部32aは、例えば、軸方向に見て長方形状である。一端部32bは、第2直線部32aの周方向一方側(+θ側)の端部に繋がっている。一端部32bは、第2収容穴32の周方向一方側の端部である。一端部32bは、第1収容穴31aにおける外端部31eの周方向他方側(-θ側)に間隔を空けて配置されている。他端部32cは、第2直線部32aの周方向他方側(-θ側)の端部に繋がっている。他端部32cは、第2収容穴32の周方向他方側の端部である。他端部32cは、第1収容穴31bにおける外端部31hの周方向一方側に間隔を空けて配置されている。
【0031】
一対の第1マグネット41a,41bは、一対の第1収容穴31a,31bの内部にそれぞれ収容されている。第1マグネット41aは、第1収容穴31aの内部に収容されている。第1マグネット41bは、第1収容穴31bの内部に収容されている。一対の第1マグネット41a,41bは、例えば、軸方向に見て長方形状である。一対の第1マグネット41a,41bが延びる方向の長さは同じである。一対の第1マグネット41a,41bが延びる方向と直交する方向の第1マグネット41a,41bの長さは同じである。
【0032】
第1マグネット41a,41bは、例えば、直方体状である。図5に示すように、第1マグネット41a,41bの軸方向の長さは、例えば、第1収容穴31a,31bの軸方向の全体の長さよりも、僅かに小さい。図3図4に示すように、一対の第1マグネット41a,41bは、周方向に互いに間隔を空けて配置されている。第1マグネット41aは、例えば、第1マグネット41bの周方向一方側(+θ側)に位置する。
【0033】
第1マグネット41aは、軸方向に見て第1収容穴31aに沿って延びている。第1マグネット41bは、軸方向に見て第1収容穴31bに沿って延びている。第1マグネット41a,41bは、例えば、軸方向に見て、径方向に対して斜めに傾いた方向に略直線状に延びている。一対の第1マグネット41a,41bは、軸方向に見て径方向内側から径方向外側に向かうに従って互いに周方向に離れる方向に延びている。つまり、第1マグネット41aと第1マグネット41bとの間の周方向の距離は、径方向内側から径方向外側に向かうに従って大きくなっている。
【0034】
第1マグネット41aは、例えば、径方向内側から径方向外側に向かうに従って、周方向一方側(+θ側)に位置する。第1マグネット41bは、例えば、径方向内側から径方向外側に向かうに従って、周方向他方側(-θ側)に位置する。第1マグネット41aと第1マグネット41bとは、例えば、軸方向に見て、磁極中心線IL1を周方向に挟んで配置されている。第1マグネット41aと第1マグネット41bとは、例えば、軸方向に見て、磁極中心線IL1に対して線対称に配置されている。以下、磁極中心線IL1に対して線対称である点を除いて第1マグネット41aと同様の構成については、第1マグネット41bについての説明を省略する場合がある。
【0035】
第1マグネット41aは、第1収容穴31a内に挿入されている。より詳細には、第1マグネット41aは、第1直線部31c内に挿入されている。軸方向に見て第1直線部31cが延びる方向において、第1マグネット41aの長さは、例えば、第1直線部31cの長さと同じである。
【0036】
軸方向に見て、第1マグネット41aの延伸方向の両端部は、第1収容穴31aの延伸方向の両端部からそれぞれ離れて配置されている。軸方向に見て、第1マグネット41aが延びる方向において第1マグネット41aの両側には、内端部31dと外端部31eとがそれぞれ隣接して配置されている。ここで、本実施形態において内端部31dは、第1フラックスバリア部51aを構成している。外端部31eは、第1フラックスバリア部51bを構成している。つまり、ロータコア20は、軸方向に見て、第1マグネット41aが延びる方向において第1マグネット41aを挟んで配置された一対の第1フラックスバリア部51a,51bを有する。ロータコア20は、軸方向に見て、第1マグネット41bが延びる方向において第1マグネット41bを挟んで配置された一対の第1フラックスバリア部51c,51dを有する。
【0037】
径方向外側に位置する第1フラックスバリア部51bは、第1マグネット41aの径方向端部から磁極中心線IL1と平行に径方向外側に延びている。径方向外側に位置する第1フラックスバリア部51dは、第1マグネット41bの径方向端部から磁極中心線IL1と平行に径方向外側に延びている。
【0038】
このように、ロータコア20は、軸方向に見て、各第1マグネット41a,41bが延びる方向において各第1マグネット41a,41bのそれぞれを挟んで一対ずつ配置された第1フラックスバリア部51a,51b,51c,51dを有する。第1フラックスバリア部51a,51b,51c,51d、後述する第2フラックスバリア部52a,52bは、磁束の流れを抑制できる部分である。すなわち、各フラックスバリア部には、磁束が通りにくい。各フラックスバリア部は、磁束の流れを抑制できるならば、特に限定されず、空隙部を含んでもよいし、樹脂部等の非磁性部を含んでもよい。
【0039】
第2マグネット42は、第2収容穴32の内部に収容されている。第2マグネット42は、一対の第1マグネット41a,41bの径方向内端部よりも径方向外側において一対の第1マグネット41a,41b同士の間の周方向位置に配置されている。第2マグネット42は、軸方向に見て第2収容穴32に沿って延びている。第2マグネット42は、軸方向に見て径方向と直交する方向に延びている。一対の第1マグネット41a,41bと第2マグネット42とは、例えば、軸方向に見て、∇形状に沿って配置されている。
【0040】
なお、本明細書において「第2マグネットが一対の第1マグネット同士の間の周方向位置に配置されている」とは、第2マグネットの周方向位置が一対の第1マグネット同士の間の周方向位置に含まれていればよく、第1マグネットに対する第2マグネットの径方向位置は特に限定されない。
【0041】
第2マグネット42の軸方向に見た形状は、例えば、磁極中心線IL1に対して線対称な形状である。第2マグネット42は、例えば、軸方向に見て長方形状である。軸方向に見て、第2マグネット42の径方向の長さは、第1マグネット41a,41bが延びる方向と直交する方向の第1マグネット41a,41bの長さより短い。第2マグネット42の径方向の長さを第1マグネット41a,41bが延びる方向と直交する方向の第1マグネット41a,41bの長さより短くして薄くすることにより、第2マグネット42の重量を各第1マグネット41a,41bの重量よりも小さくできる。第2マグネット42の重量を小さくすることにより、ロータ10の回転時の第2マグネット42の遠心力を小さくできる。従って、ロータコア20の負荷を小さくできる。
【0042】
第2マグネット42を薄くすることにより、第2マグネット42をロータコア20の径方向の外側に配置できる。第2マグネット42をロータコア20の径方向の外側に配置することにより、回転電機1の高出力化を図ることができる。第2マグネット42の磁化は第1マグネット41a,41bによって強められるので、減磁耐力を損なわずにロータコア20の高強度化と、回転電機1の高出力化を図ることができる。さらに、少ない磁石量で高い減磁耐力を得ることができる。
【0043】
第2マグネット42は、例えば、直方体状である。回転電機1の高出力化を図ることができる。第2マグネット42の軸方向の長さは、例えば、第2収容穴32の軸方向の全体の長さよりも、僅かに小さい。図3図4に示すように、第2マグネット42の径方向内側部分は、例えば、一対の第1マグネット41a,41bの径方向外端部同士の周方向の間に位置する。第2マグネット42の径方向外側部分は、例えば、一対の第1マグネット41a,41bよりも径方向外側に位置する。
【0044】
第2マグネット42は、第2収容穴32内に挿入されている。より詳細には、第2マグネット42は、第2直線部32a内に挿入されている。軸方向に見て第2直線部32aが延びる方向において、第2マグネット42の長さは、例えば、第2直線部32aの長さと同じである。
【0045】
軸方向に見て、第2マグネット42の延伸方向の両端部は、第2収容穴32の延伸方向の両端部からそれぞれ離れて配置されている。軸方向に見て、第2マグネット42が延びる方向において第2マグネット42の両側には、一端部32bと他端部32cとがそれぞれ隣接して配置されている。ここで、本実施形態において一端部32bは、第2フラックスバリア部52aを構成している。他端部32cは、第2フラックスバリア部52bを構成している。つまり、ロータコア20は、軸方向に見て、第2マグネット42が延びる方向において第2マグネット42挟んで配置された一対の第2フラックスバリア部52a,52bを有する。
【0046】
第2フラックスバリア部52a,52bは、それぞれ第2マグネット42の周方向端部から周方向で第2マグネット42から離れる側に延びるに従って径方向内側に向かう円弧状である。第2フラックスバリア部52a,52bが径方向外側に向って延びる場合、第2フラックスバリア部52a,52bとロータコア20の外周面との距離が短くなり、回転時の遠心力によりロータコア20の負荷が大きくなる可能性がある。第2フラックスバリア部52a,52bが径方向内側に向って延びることにより、ロータコア20の負荷を小さくできる。第2フラックスバリア部52a,52bを円弧状とすることにより、周方向の延びる箇所と径方向に延びる箇所との交差部における応力集中を緩和してロータコア20の負荷を一層小さくできる。
【0047】
一対の第2フラックスバリア部52a,52bおよび第2マグネット42は、第1マグネット41aを挟む一対の第1フラックスバリア部51a,51bのうち径方向外側に位置する第1フラックスバリア部51bと、第1マグネット41bを挟む一対の第1フラックスバリア部51c,51dのうち径方向外側に位置する第1フラックスバリア部51dとの周方向の間に位置する。
【0048】
第1マグネット41aの磁極は、軸方向に見て第1マグネット41aが延びる方向と直交する方向に沿って配置されている。第1マグネット41bの磁極は、軸方向に見て第1マグネット41bが延びる方向と直交する方向に沿って配置されている。第2マグネット42の磁極は、径方向に沿って配置されている。
【0049】
第1マグネット41aの磁極のうち径方向外側に位置する磁極と第1マグネット41bの磁極のうち径方向外側に位置する磁極と第2マグネット42の磁極のうち径方向外側に位置する磁極とは、互いに同じである。第1マグネット41aの磁極のうち径方向内側に位置する磁極と第1マグネット41bの磁極のうち径方向内側に位置する磁極と第2マグネット42の磁極のうち径方向内側に位置する磁極とは、互いに同じである。
【0050】
図3に示すように、磁極部70Nにおいて、第1マグネット41aの磁極のうち径方向外側に位置する磁極と第1マグネット41bの磁極のうち径方向外側に位置する磁極と第2マグネット42の磁極のうち径方向外側に位置する磁極とは、例えば、N極である。磁極部70Nにおいて、第1マグネット41aの磁極のうち径方向内側に位置する磁極と第1マグネット41bの磁極のうち径方向内側に位置する磁極と第2マグネット42の磁極のうち径方向内側に位置する磁極とは、例えば、S極である。
【0051】
図示は省略するが、磁極部70Sにおいては、磁極部70Nに対して、各マグネット40の磁極が反転して配置されている。つまり、磁極部70Sにおいて、第1マグネット41aの磁極のうち径方向外側に位置する磁極と第1マグネット41bの磁極のうち径方向外側に位置する磁極と第2マグネット42の磁極のうち径方向外側に位置する磁極とは、例えば、S極である。磁極部70Sにおいて、第1マグネット41aの磁極のうち径方向内側に位置する磁極と第1マグネット41bの磁極のうち径方向内側に位置する磁極と第2マグネット42の磁極のうち径方向内側に位置する磁極とは、例えば、N極である。
【0052】
図6に示すように、上記ロータコア20は、第1凹部80と、第1かしめ部82と、第1突出部84と、を有する。
【0053】
図3図4に示すように、第1凹部80は、収容穴30(第1収容穴31a,31b、第2収容穴32)のそれぞれに対応して設けられている。本実施形態において、第1凹部80は、収容穴30(第1収容穴31a,31b、第2収容穴32)のそれぞれに対し、径方向内側に隣接して設けられている。第1収容穴31aに対応して設けられた第1凹部80aは、第1収容穴31aの第1直線部31cに対して径方向内側に、第1直線部31cが延びる方向に間隔をあけて、例えば2つ設けられている。第1収容穴31bに対応して設けられた第1凹部80bは、第1収容穴31bの第1直線部31fに対して径方向内側に、第1直線部31fが延びる方向に間隔をあけて、例えば2つ設けられている。第2収容穴32に隣接して設けられた第1凹部80cは、第2収容穴32の第2直線部32aに対して径方向内側に、第2直線部32aが延びる方向に間隔をあけて、例えば2つ設けられている。
【0054】
図6に示すように、各第1凹部80は、ロータコア20の軸方向の一方側の第1コア端面20aから軸方向の他方側に窪む。複数の電磁鋼板25は、軸方向の一方側に位置する一枚以上の第1の電磁鋼板25Pと、第1の電磁鋼板25Pに対して軸方向の他方側に位置する第2の電磁鋼板25Qと、を含む。各第1凹部80は、軸方向の一方側に位置する一枚以上の第1の電磁鋼板25Pに設けられた切欠き81からなる。本実施形態において、各第1凹部80は、軸方向の最も一方側に位置する例えば2枚の第1の電磁鋼板25Pに設けられた切欠き81からなる。切欠き81は、収容穴30に連通するように設けられる。本実施形態において、切欠き81は、例えば、軸方向から見てU字状に設けられる。
【0055】
第1凹部80の底面81dは、第1凹部80の内側に露出し、第1の電磁鋼板25Pに対して軸方向の他方側に配置された第2の電磁鋼板25Qによって構成される。第1凹部80の底面81dは、マグネット40の軸方向の一方側のマグネット端面40fと軸方向で同位置、又はマグネット端面40fよりも軸方向の他方側に配置される。本実施形態において、第1凹部80の底面81dは、マグネット端面40fよりも軸方向の他方側に配置される。マグネット端面40fは、第1コア端面20aよりも軸方向の他方側に配置される。つまり、マグネット端面40fは、第1コア端面20aよりも軸方向の他方側に窪んだ位置に配置される。マグネット40の軸方向の他方側のマグネット端面40gは、ロータコア20の軸方向の他方側の第2コア端面20bと、軸方向でほぼ同じ位置に配置される。これは、図7に示すように、ロータコア20の組立時に、組立作業面F上にロータコア20の第2コア端面20bを突き当てた状態で、各収容穴30にマグネット40を、軸方向の他方側のマグネット端面40gを第2コア端面20bに突き当たるまで挿入することによって、実現される。
【0056】
図6に示すように、第1かしめ部82は、第1凹部80の底面81dに設けられる。図7に示すように、第1かしめ部82は、第1凹部80の内側に露出した第2の電磁鋼板25Qを、ポンチ等の工具Tでカシメ加工を施すことで設けられる。図6に示すように、第1かしめ部82は、第2の電磁鋼板25Qに工具Tでカシメ加工を施すことで設けられる窪みである。
【0057】
第1突出部84は、第1凹部80の内側で第2の電磁鋼板25Qを、工具Tでカシメ加工することによって、収容穴30の内周縁が軸方向に交差する方向において第2の電磁鋼板25Qがマグネット40側に突出することによって設けられる。第1突出部84は、マグネット40の側面40sに突き当たる。第1突出部84がマグネット40の側面40sに突き当たることで、マグネット40において径方向外側に向く側面40tが、各収容穴30の内周面に押し付けられる。
【0058】
図6に示すように、各マグネット40(第1マグネット41a,41b、第2マグネット42)は、マグネット40において径方向内側を向く側面40sに第1突出部84が突き当たり、径方向外側を向く側面40tが収容穴30(第1収容穴31a,31b、第2収容穴32)の内周面に突き当たることで、ロータコア20に固定される。
【0059】
上記構成によれば、ロータコア20の第1コア端面20aから軸方向他方側に窪む第1凹部80の底面81dに第1かしめ部82が設けられることで、第1突出部84がマグネット40の側面40sに突き当たる。これにより、マグネット40がロータコア20に確実に固定される。また、第1突出部84は、マグネット40の側面40sに突き当たるので、マグネット40の損傷が抑えられる。したがって、マグネット40の損傷を抑えつつ、ロータコア20に確実に固定することが可能となる。
【0060】
上記構成によれば、第1凹部80の底面81dが、マグネット40の一方側のマグネット端面40fと軸方向で同位置、又は軸方向の他方側に配置されることで、第1突出部84は、マグネット40の側面40sに確実に突き当たる。
【0061】
上記構成によれば、第1の電磁鋼板25Pに切欠き81を設けることで、第1凹部80を容易に設けることができる。また、第1凹部80の底面81dが、第2の電磁鋼板25Qによって構成されるので、第2の電磁鋼板25Qを軸方向に交差する方向でマグネット40側に突出させることで、第1突出部84を設けることができる。
【0062】
上記構成によれば、マグネット端面40fが、第1コア端面20aよりも軸方向一方側に突出せず、第1コア端面20aよりも軸方向の他方側に位置している場合であっても、第1突出部84をマグネット40の側面40sに突き当てることで、マグネット40をロータコア20に確実に固定できる。
【0063】
上記構成によれば、第1突出部84を、マグネット40に対して径方向内側に配置することで、マグネット40を、ロータコア20の径方向外側に配置できる。これにより、回転電機1の高出力化を図ることができる。
【0064】
上記構成によれば、切欠き81が収容穴30に連通することで、積層鋼板に切欠き81と収容穴30とを一つの開口として容易に加工できる。
【0065】
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、図8に示すように、ロータコアは、軸方向の他方側の第2コア端面20bに形成された第2かしめ部92と、収容穴30の内周縁が軸方向に交差する方向においてマグネット40側に突出し、マグネット40の側面40sに突き当たる第2突出部94と、を有していてもよい。
【0066】
上記構成によれば、第1突出部84に加えて、ロータコア20の軸方向他方側の第2コア端面20b側に、第2かしめ部92、及び第2突出部94を設けることで、マグネット40を、軸方向一方側と他方側とで強固に固定することが可能となる。
【0067】
上記実施形態において、第1凹部80は、各収容穴30に対して2つずつ設けるようにしたが、その数は何ら限定するものではない。第1凹部80は、各収容穴30に対して1つずつ、あるいは3つ以上ずつ設けるようにしてもよい。
また、第1凹部80は、各収容穴30に対して径方向内側に設けるようにしたが、これに限らない。第1凹部80は、各収容穴30に対して径方向外側に設けてもよいし、各収容穴30の径方向内側と径方向外側との双方に設けるようにしてもよい。
【0068】
また、第1凹部80は、第1の電磁鋼板25Pに、収容穴30に臨むように設けた切欠き81からなるようにしたが、これに限らない。第1凹部80は、収容穴30から離間した位置に設けた孔からなるようにしてもよい。
【0069】
本発明が適用される回転電機は、モータに限られず、発電機であってもよい。この場合、回転電機は、三相交流式の発電機であってもよい。回転電機の用途は、特に限定されない。回転電機は、例えば、車両に搭載されてもよいし、車両以外の機器に搭載されてもよい。回転電機の極数およびスロット数は、特に限定されない。回転電機においてコイルはどのような巻き方で構成されていてもよい。以上、本明細書において説明した構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0070】
1…回転電機、10…ロータ、20…ロータコア、20a…第1コア端面、20b…第2コア端面、25…電磁鋼板、25P…第1の電磁鋼板、25Q…第2の電磁鋼板、30…収容穴、40…マグネット、40f…マグネット端面、40s…側面、40t…側面、60…ステータ、80、80a、80b、80c…第1凹部、81d…底面、81…切欠き、82…第1かしめ部、84…第1突出部、92…第2かしめ部、94…第2突出部、J…中心軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8