(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023064054
(43)【公開日】2023-05-10
(54)【発明の名称】運転者ではないユーザーに運転情報を提供する方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230428BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20230428BHJP
【FI】
G06Q50/10
G08G1/09 F
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022156854
(22)【出願日】2022-09-29
(31)【優先権主張番号】17/509,367
(32)【優先日】2021-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521080336
【氏名又は名称】ウーブン・アルファ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(74)【代理人】
【識別番号】100120499
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 淳
(72)【発明者】
【氏名】野本 陸
(72)【発明者】
【氏名】中山 陽介
【テーマコード(参考)】
5H181
5L049
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181FF04
5H181FF05
5H181FF33
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】運転者ではないユーザーに運転情報を提供するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】方法は、第1ユーザーの第1端末から、車両によって提供される情報に対するアクセスを有するように第2ユーザーを登録するための登録要求を受け取る動作702と、登録要求に基づいて第2ユーザーを登録する動作704と、車両によって提供される情報であって第2ユーザーが登録に基づいてアクセスが許容される情報の中から1つ又は複数の情報アイテムを選択するための情報選択要求を受け取る動作706と、1つ又は複数の情報アイテムが第2ユーザーの第2端末に送信されるように、受け取られた情報選択要求に基づいて制御を実行する動作708と、を含む。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバー装置の方法であって、
第1ユーザーの第1端末から、車両によって提供される情報に対するアクセスを有するように第2ユーザーを登録するための登録要求を受け取ることと、
前記登録要求に基づいて前記第2ユーザーを登録することと、
前記車両によって提供される前記情報であって前記第2ユーザーが前記登録に基づいてアクセスが許容される前記情報の中から1つ又は複数の情報アイテムを選択するための情報選択要求を受け取ることと、
1つ又は複数の情報アイテムが前記第2ユーザーの第2端末に送信されるように、前記受け取られた情報選択要求に基づいて制御を実行することと、
を有する、方法。
【請求項2】
前記登録要求は、複数の選択可能な役割の中から前記第2ユーザーのために設定される役割を含んでおり、且つ、
前記複数の選択可能な役割のそれぞれは、アクセスが許容されている異なる情報のセットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記制御を実行することは、前記1つ又は複数の情報アイテムを前記第2端末に送信するように前記車両に通知又は要求するためのメッセージを前記車両に送信することを有する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記1つ又は複数の情報アイテムは、予め設定された時間インターバルにおいて前記第2端末に送信される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記予め設定された時間インターバルは、前記情報選択要求により提供される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ又は複数の情報アイテムは、トリガイベントに基づいて前記第2端末に送信される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
前記情報選択要求は、前記車両のセンサを介して得られた利用可能な運転情報のリストの中から運転情報を選択することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項8】
サーバー装置であって、
命令を保存するメモリと、
プロセッサと、
を有し、
前記プロセッサは、前記命令であって、
第1ユーザーの第1端末から、車両によって提供される情報に対するアクセスを有するように第2ユーザーを登録するための登録要求を受け取り、
前記登録要求に基づいて第2ユーザーを登録し、
前記車両によって提供される前記情報であって前記第2ユーザーが前記登録に基づいてアクセスが許容される前記情報の中から1つ又は複数の情報アイテムを選択するための情報選択要求を受け取り、且つ、
前記1つ又は複数の情報アイテムが前記第2ユーザーの第2端末に送信されるように、前記受け取られた情報選択要求に基づいて制御を実行する、
前記命令を実行するように構成されている、サーバー装置。
【請求項9】
前記登録要求は、複数の選択可能な役割の中から前記第2ユーザーのために設定される役割を含み、且つ、
前記複数の選択可能な役割のそれぞれは、アクセスが許容されている異なる情報のセットを含む、請求項8に記載のサーバー装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記第2端末に前記1つ又は複数の情報アイテムを送信するように前記車両に通知又は要求するためのメッセージを前記車両に送信する制御を実行するように構成されている、請求項8又は9に記載のサーバー装置。
【請求項11】
前記1つ又は複数の情報アイテムは、予め設定された時間インターバルにおいて前記第2端末に送信される、請求項8又は9に記載のサーバー装置。
【請求項12】
前記予め設定された時間インターバルは、前記情報選択要求により提供される、請求項11に記載のサーバー装置。
【請求項13】
前記1つ又は複数の情報アイテムは、トリガイベントに基づいて前記第2端末に送信される、請求項8又は9に記載のサーバー装置。
【請求項14】
前記情報選択要求は、車両のセンサによって提供される利用可能な運転情報のリストの中から運転情報を選択することを含む、請求項8又は9に記載のサーバー装置。
【請求項15】
命令を保存する一時的ではないコンピュータ可読媒体であって、命令は、装置の1つ又は複数のプロセッサによって実行された際に、前記1つ又は複数のプロセッサが、
第1ユーザーの第1端末から、車両によって提供される情報に対するアクセスを有するように第2ユーザーを登録するための登録要求を受け取り、
前記登録要求に基づいて前記第2ユーザーを登録し、
前記車両によって提供される前記情報であって前記第2ユーザーが前記登録に基づいてアクセスが許容される前記情報の中から1つ又は複数の情報アイテムを選択するための情報選択要求を受け取り、且つ、
前記1つ又は複数の情報アイテムが前記第2ユーザーの第2端末に送信されるように、前記受け取られた情報選択要求に基づいて制御を実行する、
ようにする1つ又は複数の命令を含む、一時的ではないコンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記登録要求は、複数の選択可能な役割の中から前記第2ユーザーのために設定される役割を含み、且つ、
前記複数の選択可能な役割のそれぞれは、アクセスが許容されている異なる情報のセットを含む、請求項15に記載の一時的ではないコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記第2端末に前記1つ又は複数の情報アイテムを送信するように前記車両に通知又は要求するためのメッセージを前記車両に送信する制御を実行するように構成されている、請求項15又は16に記載の一時的ではないコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記1つ又は複数の情報アイテムは、予め設定された時間インターバルにおいて前記第2端末に送信される、請求項15又は16に記載の一時的ではないコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記予め設定された時間インターバルは、前記情報選択要求により提供される、請求項18に記載の一時的ではないコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記1つ又は複数の情報アイテムは、トリガイベントに基づいて前記第2端末に送信される、請求項15又は16に記載の一時的ではないコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、運転者ではないユーザーに運転情報を提供するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の運転状態においては、運転者又はその他の関係者(例えば、他の乗客、車両をモニタリングする第三者など)に対する乗員による寄与(例えば、情報、ガイダンス、など)が、しばしば、好ましく、且つ/又は、必要とされている。例えば、運転者ではない者(即ち、乗員)は、しばしば、ナビゲータとして振る舞うことができると共に運転者を目的地までガイドすることができる。更には、運転者ではない者は、前方の鋭い曲がりなどの道路上の危険な状況を検出することができると共にその他の乗員(例えば、スクールバスに乗車している生徒)に警告を発することができる。
【0003】
関連技術分野の技術は、運転者ではない者による寄与の代わりに車両の運転者に情報を伝達するために、人工知能(AI)プログラム、音声ガイダンスプログラム、視覚的ディスプレイ、などを利用している。例えば、関連技術分野の車両技術は、運転者をナビゲートするために又は危険な状況について車両の内外のその他の乗員に通知するために、音声ガイダンスを使用している。但し、車両技術の進歩に伴って、センサの数が増大し、これにより、大量の運転情報データを生成しており、これらのすべてを安全且つ十分に運転者に合理的に伝達することは不可能である。更には、同一の情報が車両のすべての占有者(運転者及び乗員を含む)に提供されている場合には、特定の占有者は、自身に関係する情報のみを見出し且つ吸収するのに困難及び不便を経験する場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
1つ又は複数の例示用の実施形態は、運転者ではないユーザーに運転情報を提供するシステム及び方法を提供している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様によれば、サーバー装置の方法は、第1ユーザーの第1端末から、車両によって提供されている情報に対するアクセスを有するように第2ユーザーを登録するための登録要求を受け取ることと、登録要求に基づいて第2ユーザーを登録することと、車両によって提供される情報であって第2ユーザーが登録に基づいてアクセスが許容される情報の中から1つ又は複数の情報アイテムを選択するための情報選択要求を受け取ることと、1つ又は複数の情報アイテムが第2ユーザーの第2端末に送信されるように、受け取られた情報選択要求に基づいて制御を実行することと、を含むことができる。
【0006】
本開示の一態様によれば、サーバー装置は、命令を保存するメモリと、プロセッサと、を含んでいてよく、プロセッサは、命令であって、第1ユーザーの第1端末から、車両によって提供される情報に対するアクセスを有するように第2ユーザーを登録するための登録要求を受け取り、登録要求に基づいて第2ユーザーを登録し、車両によって提供される情報であって第2ユーザーが登録に基づいてアクセスが許容される情報の中から1つ又は複数の情報アイテムを選択するための情報選択要求を受け取り、且つ、1つ又は複数の情報アイテムが第2ユーザーの第2端末に送信されるように、受け取られた情報選択要求に基づいて制御を実行する、前記命令を実行するように構成されている。
【0007】
本開示の一態様によれば、一時的ではないコンピュータ可読媒体は、命令を保存していてもよく、この場合に、命令は、装置の1つ又は複数のプロセッサによって実行された際に、1つ又は複数のプロセッサが、第1ユーザーの第1端末から、車両によって提供される情報に対するアクセスを有するように第2ユーザーを登録するための登録要求を受け取り、登録要求に基づいて第2ユーザーを登録し、車両によって提供される情報であって第2ユーザーが登録に基づいてアクセスが許容される情報の中から1つ又は複数の情報アイテムを選択するための情報選択要求を受け取り、且つ、1つ又は複数の情報アイテムが第2ユーザーの第2端末に送信されるように、受け取られた情報選択要求に基づいて制御を実行する、ようにする1つ又は複数の命令を有する。
【0008】
更なる態様については、以下の説明において部分的に記述することとし、且つ、この説明から部分的に明らかとなり、或いは、本開示の提示されている実施形態を実施することにより、理解することができよう。
【0009】
本開示の実施形態の以上の且つその他の態様、特徴、及び態様については、以下の添付図面との関連において提供されている以下の説明から更に明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、一実施形態によるシステムの図である。
【
図2】
図2は、一実施形態による
図1の1つ又は複数の装置のコンポーネントの図である。
【
図3】
図3は、一実施形態による運転者ではないユーザーに運転情報を提供するシステムの図である。
【
図4】
図4は、一実施形態による運転者ではないユーザーに運転情報を提供するシステムのプロセスフローの図である。
【
図5】
図5は、一実施形態による権限管理登録テーブルの図である。
【
図6】
図6は、一実施形態による運転情報選択インターフェイスの図である。
【
図7】
図7は、一実施形態による運転者ではないユーザーに運転情報を提供する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
例示用の実施形態に関する以下の詳細な説明は、添付図面を参照している。異なる図面における同一の参照符号は、同一又は類似の要素を識別し得る。
【0012】
図1は、一実施形態によるシステムの図である。
図1は、クライアント装置110と、サーバー装置120と、ネットワーク130と、を含む。クライアント装置110及びサーバー装置120は、有線接続、無線接続、又は有線及び無線接続の組合せを介して相互接続することができる。
【0013】
クライアント装置110は、演算装置(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、スマートスピーカ、サーバー装置、など)、携帯電話機(例えば、スマートフォン、無線電話機、など)、携帯型マルチメディアプレーヤー、表示装置(例えば、テレビ)、カメラ装置、ウェアラブル装置(例えば、スマート眼鏡又はスマートウォッチ)、又は類似の装置を含み得る。クライアント装置110は、ディスプレイ、スピーカ、及び/又はスマートキー機能を有するモバイル装置であってよい。
【0014】
サーバー装置120は、ネットワークを介してその他の装置と通信し得る1つ又は複数の処理システム又は演算装置を含むことができる。
【0015】
ネットワーク130は、1つ又は複数の有線及び/又は無線ネットワークを含む。例えば、ネットワーク130は、セルラーネットワーク(例えば、第5世代(5G)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、第3世代(3G)ネットワーク、符号分割多重アクセス(CDMA)ネットワーク、など)、公衆陸上移動体通信網(PLMN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、電話網(例えば、公衆交換電話網(PSTN))、プライベートネットワーク、アドホックネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバに基づいたネットワーク、又はこれらに類似したもの、並びに/或いは、これらの又はその他のタイプのネットワークの組合せを含み得る。
【0016】
図1に示されている装置及びネットワークの数及び構成は、一例として提供されたものである。実際には、更に多くの数の装置及び/又はネットワーク、更に少ない数の装置及び/又はネットワーク、異なる装置及び/又はネットワーク、或いは、
図1に示されているものとは異なる方式で構成された装置及び/又はネットワークが存在し得る。更には、
図1に示されている2つ以上の装置は、単一装置内において実装されてもよく、或いは、
図1に示されている単一装置は、複数の分散した装置として実装されてもよい。これに加えて、又はこの代わりに、装置の組(例えば、1つ又は複数の装置)は、装置の別の組によって実行されるものとして記述されている1つ又は複数の機能を実行することもできる。
【0017】
図2は、一実施形態による
図1の1つ又は複数の装置のコンポーネントの図である。装置200は、クライアント装置110及び/又はサーバー装置120に対応し得る。
【0018】
図2に示されているように、装置200は、バス210と、プロセッサ220と、メモリ230と、ストレージコンポーネント240と、入力コンポーネント250と、出力コンポーネント260と、通信インターフェイス270と、を含むことができる。
【0019】
バス210は、装置200のコンポーネントの間における通信を許容するコンポーネントを含む。プロセッサ220は、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組合せにおいて実装されている。プロセッサ220は、中央処理ユニット(CPU)、グラフィクス処理ユニット(GPU)、加速型処理ユニット(APU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(FPGA)、用途固有の集積回路(ASIC)、又は別のタイプの処理コンポーネントの少なくとも1つである。プロセッサ220は、機能を実行するようにプログラミングされる能力を有する1つ又は複数のプロセッサを含む。
【0020】
メモリ230は、プロセッサ220によって使用される情報及び/又は命令を保存するランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、及び/又は別のタイプのダイナミック又スタティックストレージ装置(例えば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、及び/又は光メモリ)を含む。
【0021】
ストレージコンポーネント240は、装置200の動作及び使用に関係する情報及び/又はソフトウェアを保存している。例えば、ストレージコンポーネント240は、対応するドライブと共に、ハードディスク(例えば、磁気ディスク、光ディスク、磁気-光ディスク、及び/又は半導体ディスク)、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、カートリッジ、磁気テープ、及び/又は別のタイプの一時的ではないコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0022】
入力コンポーネント250は、ユーザー入力(例えば、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、及び/又はマイクロフォン)を介したものなどのように、装置200が情報を受け取ることを許容するコンポーネントを含む。入力コンポーネント250は、情報を検知するセンサ(例えば、全地球測位システム(GPS)コンポーネント、加速度計、ジャイロスコープ、及び/又はアクチュエータ)を含むことができる。
【0023】
出力コンポーネント260は、装置200からの出力情報を提供するコンポーネント(例えば、ディスプレイ、スピーカ、及び/又は1つ又は複数の発光ダイオード(LED))を含む。
【0024】
通信インターフェイス270は、有線接続、無線接続、又は有線及び無線接続の組合せを介したものなどのように、装置200がその他の装置と通信することを可能にするトランシーバ様のコンポーネント(例えば、トランシーバ及び/又は別個のレシーバ及びトランスミッタ)を含む。通信インターフェイス270は、装置200が別の装置から情報を受け取り且つ/又は別の装置に情報を提供することを許容することができる。例えば、通信インターフェイス270は、Ethernet(登録商標)インターフェイス、光インターフェイス、同軸インターフェイス、赤外線インターフェイス、高周波(RF)インターフェイス、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェイス、Wi-Fiインターフェイス、セルラーネットワークインターフェイス、又はこれらに類似したものを含み得る。
【0025】
装置200は、本明細書において記述されている1つ又は複数のプロセスを実行することができる。装置200は、メモリ230及び/又はストレージコンポーネント240などの一時的ではないコンピュータ可読媒体によって保存されているソフトウェア命令を実行するプロセッサ220に基づいて動作を実行することができる。コンピュータ可読媒体は、本明細書においては、一時的ではないメモリ装置として定義されている。メモリ装置は、単一の物理的ストレージ装置内におけるメモリ空間又は複数の物理的ストレージ装置に跨って広がるメモリ空間を含む。
【0026】
ソフトウェア命令は、通信インターフェイス270を介して別のコンピュータ可読媒体から又は別の装置からメモリ230及び/又はストレージコンポーネント240内に読み込むことができる。実行された際に、メモリ230及び/又はストレージコンポーネント240内において保存されているソフトウェア命令は、プロセッサ220が本明細書において記述されている1つ又は複数のプロセスを実行するようにすることができる。
【0027】
これに加えて、又はこの代わりに、本明細書において記述されている1つ又は複数のプロセスを実行するために、ソフトウェア命令の代わりに又はこれとの組合せにおいて、配線された回路を使用することもできる。従って、本明細書において記述されている実施形態は、ハードウェア回路及びソフトウェアの任意の特定の組合せに限定されるものではない。
【0028】
図3は、一実施形態による運転者ではないユーザーに運転情報を提供するシステムの図である。システム300は、車両302と、所有者端末304と、乗員端末306と、車両302、所有者端末304、及び乗員端末306と接続されたサーバー装置308と、を含むことができる。所有者端末304及び乗員端末306は、車両302の内側又は外側に位置し得る。システムは、複数の車両、複数の所有者端末、複数の乗員端末、及び複数のサーバー装置を含み得るが、説明の容易性を目的として、それぞれの1つのみが描かれている。
【0029】
所有者端末304は、車両302の所有者の端末である。所有者端末304は、
図1のクライアント装置110に対応し得る。例えば、所有者及び/又は所有者端末304は、車両の購入、車両のレンタル、車両のリースの時点、などにおいて、或いは、その後に、車両302との関連において登録(例えば、事前登録)することができる。例として、車両302の所有者(或いは、予め認可されたユーザー)は、車両302との関連において、サーバー装置(例えば、サーバー装置120又は308)において(電子メールアドレス又はユーザー名などの)固有の識別子を登録することができる。登録(例えば、所有者登録)は、車両302の製造者、サービスプロバイダ、権限マネージャ、アプリケーション開発者、などのアプリケーション又はウェブサイトを介して実行することができる。サーバー装置は、車両302との関連において(例えば、車両の固有の識別子との関連において)ユーザーの固有の識別子を保存することができる。その後に、車両302の所有者は、アプリケーション又はウェブサイトを介して車両設定にログイン又はアクセスするために所有者端末304を利用することができる。例えば、所有者は、自身の固有の識別子及びパスワードを所有者端末304に入力することができると共に、サーバー装置は、これに基づいて所有者を認証することができる。認証又はログインに成功した場合には、所有者は、その他のユーザー、その他の役割、などのための(許可及びアクセスなどの)設定を変更することができると共にその他のユーザーを登録することができる。
【0030】
サーバー装置308は、所有者端末304を介して所有者から別のユーザー(例えば、乗員、非所有者、など)及び/又はその他のユーザーの端末、即ち、乗員端末306、を登録するための登録要求を受け取ることができる。登録要求は、その他のユーザーの固有の識別子(例えば、ユーザー名)及び/又は通信アドレス(例えば、電子メールアドレス)を含み得る。また、登録要求は、「運転者」、「アシスタント」、「クライアント」、などのようなその他のユーザー用の役割をも含み得る。役割は、複数の予め設定された役割の中から所有者によって選択されてもよく、且つ/又は、その他のユーザーを登録する時点において所有者によって定義又は変更されてもよい。登録要求は、所有者端末304を使用して所有者によってアクセスされるアプリケーション又はウェブサイトを介して提出することができる。
【0031】
それぞれの役割は、権限(例えば、許可)及びアクセス(例えば、情報アクセス)をその役割によって登録されているユーザーに対して付与することができる。例えば、「運転者」役割は、乗員端末306を介して、運転情報、ナビゲーション情報、及びマルチメディアデータに対するアクセスをも付与しつつ、(例えば、乗員端末306又は別の装置内においてインストール又は構成されたスマートキー又は認証キーを使用して)車両302のドアを開閉(或いは、アンロック及びロック)するための許可を付与するために、且つ、車両302を運転するために、設定(事前設定)することができる。「アシスタント」役割は、乗員端末306を介して、運転情報、ナビゲーション情報、及びマルチメディアデータに対するアクセスを付与しつつ、(例えば、乗員端末306又は別の装置内においてインストールされた又は構成されたスマートキー又は認証キーを使用して)車両302のドアを開閉(或いは、アンロック及びロック)するための許可を付与するために、設定することができる。但し、「アシスタント」役割は、車両302を運転するための許可を付与しなくてもよい。その他の役割は、付与され得る権限及びアクセスの様々な構成を有し得る。
【0032】
役割は、サーバー装置308上において保存されている権限管理登録テーブル内において保存することができる。更には、(上述のものなどの)1つ又は複数の予め設定された役割の代わりに、又はこれに加えて、所有者は、1つ又は複数の役割を手動で定義することができると共にそれぞれにおいて付与される許可及びアクセスを選択することができる。所有者は、その他のユーザーを登録する時点において且つ/又はその後に、その他のユーザー用の役割を生成及び変更することができる。例えば、所有者は、その他のユーザーを登録した後に、その他のユーザーの役割を変更してもよく、或いは、その他のユーザーの役割の付与されている許可及び/又はアクセスを変更してもよい。
【0033】
運転情報は、車両302内において動作している様々なセンサから又はこれに基づいて得られた情報を含み得る。運転情報は、速度計、タコメータ、エンジン冷媒温度ゲージ、走行距離計、外部温度計、内部クロック、シフトレンジ/ギア位置センサ、燃料ゲージ、警告ライト検出器、タイヤ圧力ゲージ、及びその他のインジケータ/センサの少なくとも1つを介して又は使用して取得することができる。運転情報は、車両速度、エンジン速度(例えば、回転/分)、温度、移動距離、警告ライト状態、タイヤ圧力、などの少なくとも1つを含み得る。
【0034】
上述のように、所有者端末304のユーザー(例えば、車両所有者)は、乗員端末306を介した運転情報へのアクセスをその他のユーザー(例えば、乗員、所有者ではない者、など)に付与するための登録要求をサーバー装置308に送信することができる。更には、所有者端末304のユーザーは、その他のユーザー(或いは、その他のユーザーに割り当てられた役割)がアクセスを有する運転情報を選択することもできる(即ち、所有者は、その他のユーザーがアクセスを有する運転情報の量又はカテゴリを制限することができる)。
【0035】
サーバー装置308が登録要求に応答してその他のユーザー(例えば、乗員)を正常に登録するのに基づいて、サーバー装置308は、登録の通知を所有者に(例えば、所有者端末304)に、所有者の通信アドレス(例えば、電子メールアドレス、メッセージングアドレス、電話番号)に、或いは、所有者端末304を介して所有者によってアクセスされるウェブサイト又はアプリケーションに送信することができる。更には、サーバー装置308は、登録の通知をその他のユーザーに(例えば、乗員端末306に)、その他のユーザーの通信アドレス(例えば、電子メールアドレス、メッセージングアドレス、電話番号)に、或いは、乗員端末304を介してその他のユーザーによってアクセスされるウェブサイト又はアプリケーションに、送信することができる。その他のユーザーに対する通知は、所有者端末304によって割り当てられた登録設定(即ち、その他のユーザーに付与された役割及び/又は許可/アクセス)について、その他のユーザーに通知することができる。また、その他のユーザーに対する通知は、その他のユーザーが(例えば、乗員端末306を介して)登録設定を閲覧し得る登録及び場所情報(例えば、URL、アプリケーションリンク、など)についてその他のユーザーに通知することもできる。
【0036】
乗員端末306は、
図1のクライアント装置110に対応し得る。乗員端末306は、アクセス可能な運転情報のリストを表示してもよく、これを通じて、乗員端末306のその他のユーザーは、受け取る運転情報を選択することができる。即ち、乗員端末306は、その他のユーザーにアクセスが付与されている運転情報のリスト(例えば、所有者によって提出された登録要求によって乗員に対して登録されている役割についてアクセス可能であると設定された運転情報のリスト)を表示することができる。リストは、乗員端末306を介してその他のユーザーによってアクセスされるウェブサイト又はアプリケーションを介して表示することができる。その他のユーザーは、表示されたリスト上において選択及び/又は選択解除を実施することにより、受け取る運転情報を選択することができる。例えば、乗員端末306は、すべての運転情報に対するアクセスを有することができるが、乗員端末306のユーザーは、運転情報の中から速度計及びタコメータ情報のみを受け取ることを所望し得る。乗員端末306は、選択された運転情報を通知する情報選択要求(例えば、購読設定)をサーバー装置308に送信又は提出することができる。
【0037】
サーバー装置308は、乗員端末306から、その他のユーザーに提供される情報を通知する情報選択要求を受け取ることができる。次いで、サーバー装置308は、その他のユーザー(或いは、乗員端末306)との関連において、その他のユーザーに提供される選択された情報を登録又は保存することができる。サーバー装置308は、情報選択要求の受取りを乗員端末306に対してアクノリッジしてもよく、或いは、さもなければ、選択された情報が受け取られた且つ/又は登録されたことをその他のユーザーに対して通知又は確認してもよい。
【0038】
その他のユーザーは、例えば、乗員端末306においてインストールされたアプリケーションを通じて、乗員端末306を車両302に接続することができる。このケースにおいて、その他のユーザーは、乗員端末306又はアプリケーションを車両に接続するための接続要求をサーバー装置308に送信するために制御することができる。接続要求は、その他のユーザーの認証情報を含むことができる(或いは、その認証によって先行され得る)。例えば、その他のユーザーは、登録された固有の識別子(例えば、ユーザー名又は通信アドレス)及びパスワードをアプリケーションを介して入力することできると共に、乗員端末306は、これらを接続要求と共に又は接続要求としてサーバー装置308に送信することができる。或いは、この代わりに、認証は、接続要求の前に発生することもできる。サーバー装置308は、その他のユーザーを認証することできると共に、認証及び/又は接続要求に基づいて乗員端末306(或いは、アプリケーション)を車両302(例えば、車両302の演算装置又は車両302のオペレーティングシステム)に接続するために制御することができる。これを目的として、サーバー装置308は、認証の結果、乗員端末308の通信アドレス/情報、又は接続要求の通知の少なくとも1つを車両302に送信することができる。また、サーバー装置308又は乗員端末306は、上述の情報選択要求又は購読設定に従って、乗員端末306に提供される情報のリストを車両302に送信することもできる。車両302は、情報選択の時点において又は接続に基づいて、この情報を受け取ることができる。
【0039】
車両302及び乗員端末306は、ピアツーピア接続(例えば、Bluetooth(登録商標)、WiFi Direct、など)を介して接続することができる。更には、車両302及び乗員端末306は、認証又は接続要求とは独立的に(例えば、Bluetooth(登録商標)を介して)接続することができると共に、接続要求は、乗員端末308においてインストールされているアプリケーションを車両302に接続するためのものであってもよい。
【0040】
乗員端末308(或いは、その内部において稼働しているアプリケーション)と車両302の間において確立された接続に基づいて、車両308は、選択された運転情報について(乗員端末306上において稼働しているアプリケーションを介して)その他のユーザーに通知している。例えば、車両302は、イベント(例えば、情報の変化)に応答して且つ/又は予め設定されたタイミングインターバルにおいて情報を取得又は生成した際に、リアルタイムで、選択された運転情報を一定の又はほぼ一定のストリームにおいてプッシュすることができる。タイミングインターバルは、(例えば、製造者又は開発者によって)予め設定されていてもよく、或いは、例えば、情報選択要求内に含まれている又は独立的な設定を介したものなどのように、その他のユーザーによって設定されてもよい。車両302は、トリガイベントに基づいて運転情報を乗員端末306に送信することができる。例えば、エンジン冷媒温度ゲージによって検知された温度が予め設定された閾値を超過している場合に、車両302は、(例えば、プッシュ通知、メッセージ、通話、などにより)乗員端末306にエンジン冷媒温度に関する運転情報を送信することができる。
【0041】
図4は、一実施形態による運転者ではないユーザーに運転情報を提供するシステムのプロセスフローの図である。システムは、所有者端末402と、乗員端末404と、車両406と、サーバー装置408と、を含むことができる。サーバー装置408は、クラウドサーバー上において権限マネージャ(或いは、権限管理登録テーブル)を含むことができる。
【0042】
図4を参照すれば、動作410において、所有者端末402は、別のユーザー(或いは、乗員端末404)を役割に登録するための要求をサーバー装置408に送信している。或いは、この代わりに、所有者端末402は、動作410において、予め登録されたその他のユーザー又は装置の役割を変更してもよく、或いは、これに新しい役割を割り当てることもできる。
【0043】
動作412において、サーバー装置408は、登録の結果を通知する通知を所有者端末402に提供している。この点に関して、登録は、確定的なものでなくてもよく、即ち、既定の時間期間にわたる且つ/又は既定の場所におけるものであってもよい。時間期間及び/又は場所は、既定で設定されていてもよく、或いは、ユーザー(例えば、所有者)によって設定されてもよい。更には、時間期間及び/又は場所は、ユーザーごとに且つ/又は役割ごとに設定することもできる。
【0044】
動作414において、サーバー装置408は、登録の結果を通知する通知を乗員端末404に提供している。動作416において、乗員端末404は、情報選択要求をサーバー装置408に送信している。情報選択要求は、乗員端末404に送信されるように乗員端末404のその他のユーザーが選択する運転情報を含み得る。動作418において、サーバー装置408は、情報選択要求の結果を通知する通知を乗員端末404に送信している。
【0045】
動作420において、乗員端末404は、乗員端末404に車両406を接続するための要求をサーバー装置408に送信している。或いは、この代わりに、サーバー装置408は、動作416において情報選択要求を受け取ることに応答して、乗員端末404を車両と接続することもできる。動作422において、サーバー装置408は、乗員端末404の接続要求の結果を通知する車両406への通知(例えば、認証結果、接続要求の通知、乗員端末404に接続するための命令、など)を車両406に送信している。動作424において、車両406は、乗員端末404(或いは、乗員端末404上において稼働しているアプリケーション)に接続し且つ選択された運転情報を乗員端末404に送信している。或いは、この代わりに、車両406は、運転情報をサーバー装置408に送信することができると共に、次いで、サーバー装置408が運転情報を乗員端末404に送信することもできる。
【0046】
図5は、一実施形態による権限管理登録テーブル500の図である。権限管理登録テーブル500は、サーバー装置上において保存することができる。また、権限管理登録テーブル500は、役割に応じて権限を割り当てるための且つ/又は役割を生成、管理、及び構成するためのインターフェイスとして所有者端末上において表示することもできる。
図5に示されているように、行502は、「運転者」、「アシスタント」、及び「クライアント」などの役割を通知している。また、権限管理登録テーブル500は、カスタム役割選択肢504を提供することもできる。列506は、乗員端末(或いは、その他のユーザー)に割り当てられた役割に基づいて乗員端末(或いは、別のユーザー)用の様々な許可を示している。いくつかの許可は、車両ドアの開閉、車両の運転、運転情報へのアクセス、ナビゲータ情報へのアクセス、マルチメディアデータへのアクセス、などを含み得る。
【0047】
登録テーブル500において示されているように、一例においては、運転者役割は、すべての許可を含んでいてもよく、アシスタント役割は、運転動作を除くすべての許可を含んでいてもよく、クライアント役割は、ナビゲーション情報及びマルチメディアデータ許可を含んでいてもよく、且つ、様々なカスタム役割は、様々な許可を有するカスタム役割を定義するように所有者端末によってセットアップすることができる。
【0048】
図6は、一実施形態による運転情報選択インターフェイス600の図である。選択インターフェイス600は、ユーザーが受け取る(或いは、購読する)ことを所望している運転情報を選択するように、且つ、次いで、選択をサーバー装置に送信するように、乗員端末のユーザー用の乗員端末上において表示することができる。示されている例における選択インターフェイス600は、運転情報を生成するセンサ又はゲージのリストを含み得る。或いは、この代わりに、リストは、運転情報のリスト(即ち、「速度計」の代わりに「速度」)を含んでいてもよい。選択インターフェイス600を介して選択可能である情報は、ユーザーが登録されている役割に基づいて乗員端末のユーザーがアクセス権限を有する情報である。
【0049】
上述の実施形態において、運転情報は、許可が役割に基づいて設定され得る情報のタイプとして記述されている。これは、一例に過ぎず、且つ、運転情報は、その他のタイプの情報(例えば、ナビゲータ情報又はマルチメディアデータ)と組み合わされていてもよく、或いは、運転情報の異なるタイプ(例えば、環境情報、車両情報、など)にサブ分割されていてもよいことを理解されたい。更には、上述の実施形態は、その他のユーザーが選択又は購読を実施し得る情報として運転情報を例示しているが、これは、一例に過ぎず、且つ、購読する又は受け取る特定の情報を選択する同一のプロセスは、その他のタイプの情報(例えば、ナビゲータ情報及び/又はマルチメディアデータ)にも適用可能であることを理解されたい。例えば、別のユーザーについて登録されている役割がナビゲータ情報に対するアクセスを付与している場合に、その他のユーザーは、受け取る対象の特定のタイプのナビゲータ情報(回転ごとのガイダンス情報、目的地設定情報、目的地到着情報、など)を選択することができる。同様に、別のユーザーについて登録されている役割がマルチメディアデータに対するアクセスを付与している場合には、その他のユーザーは、(タイトル情報、アーティスト情報、オーディオソース情報、音量情報、などのような)受け取る対象のマルチメディアデータの特定のタイプを選択することができる。
【0050】
図7は、一実施形態による運転者ではないユーザーに運転情報を提供する方法のフローチャートである。
図7を参照すれば、動作702において、システムは、第1ユーザーの第1端末から、車両によって提供される情報に対するアクセスを有するように第2ユーザーを登録するための登録要求を受け取っている。動作704において、システムは、登録要求に基づいて第2ユーザー(或いは、第2ユーザーによって使用されている端末)を登録している。動作706において、システムは、車両によって提供される情報であって第2ユーザーが登録に基づいてアクセスが許容される情報の中から1つ又は複数の情報アイテムを選択するための情報選択要求を受け取っている。動作708において、システムは、1つ又は複数の情報アイテムが第2ユーザーの第2端末に送信されるように、受け取られた情報要求に基づいて制御を実行している。或いは、この代わりに、動作708において、システムは、乗員端末に送信されるように選択された情報の通知を車両に送信している。
【0051】
上述の方法の1つ又は複数の動作は、省略されてもよく、或いは、その他の動作と組み合わせられてもよく、且つ、1つ又は複数の更なる動作が追加され得ることを理解されたい。
【0052】
実施形態によれば、車両によって提供される又はこれに関係する情報に対する許可及び/又はアクセス権限は、ユーザーについて割り当てられている又は登録されている役割に基づいている。従って、ユーザーに送信される情報の量及びタイプをユーザーのタイプ(例えば、運転者対乗員、フロントシート乗員対バックシート乗員、など)に基づいて制限又は制御することができる。従って、アクセス可能である情報の量を制限又は低減することによるデータ送信オーバーヘッドの低減のみならず、ユーザーに関係する情報のみにアクセスするという観点におけるユーザーの利便も増大している。これに加えて、ユーザー(或いは、ユーザータイプ)ごとに許可及び/又はアクセス権限を変更することにより、車両所有者は、その他のユーザーと共有する情報を制御することが可能であり、且つ、ユーザーが共有を所望していない情報がその他のユーザーによってアクセスされることを防止することができる。
【0053】
更には、実施形態によれば、車両に関係する且つ登録されたユーザーに提供される情報は、登録されたユーザーによって選択(或いは、購読)することができる。この結果、登録されたユーザーが自身に提供される情報を制御することを許容することにより、ユーザーの利便が改善され、且つ、データ送信オーバーヘッドが低減されている。
【0054】
上述の開示は、図示及び説明を提供しているが、すべてを網羅することを又は開示されている形態そのままに実装形態を制限することを意図したものではない。上述の開示に鑑み、変更及び変形が、可能であり、或いは、実装形態の実施から取得され得る。
【0055】
本明細書において使用されている「コンポーネント」という用語は、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組合せとして広く解釈されることを意図している。
【0056】
本明細書において記述されているシステム及び方法は、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組合せの異なる形態において実装され得ることが明らかとなろう。これらのシステム及び/又は方法を実装するために使用される実際の専門的な制御ハードウェア又はソフトウェアコードは、実装形態を限定するものではない。従って、本明細書においては、システム及び/又は方法の動作及び振る舞いが特定のソフトウェアコードを参照することなしに記述されているが、ソフトウェア及びハードウェアは、本明細書における説明に基づいてシステム及び/又は方法を実装するように設計され得ることを理解されたい。
【0057】
特徴の特定の組合せが請求項において記述されており且つ/又は本明細書において開示されている場合にも、これらの組合せは、可能な実装形態の開示の限定を意図したものではない。実際に、これらの特徴の多くは、請求項において具体的に記述されている且つ/又は本明細書において開示されているものではない方法で組み合わせることができる。添付の列挙されているそれぞれの従属請求項は、1つの請求項にのみに直接的に従属し得るが、可能な実装形態の開示は、請求項の組におけるすべてのその他の請求項との組合せにおけるそれぞれの従属請求項を含む。
【0058】
本明細書において使用されている要素、行為、又は命令は、そうである旨が明示的に記述されていない限り、いずれも、重要又は必須のものとして解釈してはならない。また、本明細書において使用されている「1つの(a)」及び「1つの(an)」という冠詞も、1つ又は複数のアイテムを含むことが意図されており、且つ、「1つ又は複数の(one or more)」と相互交換可能に使用され得る。更には、本明細書において使用されている「組(set)」という用語も、1つ又は複数のアイテム(例えば、関係するアイテム、関係していないアイテム、関係する且つ関係していないアイテムの組合せ、など)を含むことが意図されており、且つ、「1つ又は複数の(one or more)」と相互交換可能に使用され得る。1つのアイテムのみが意図されている場合には、「1つの(one)」という用語又は類似の言語が使用されている。また、本明細書において使用されている「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」という用語、又はこれらに類似したものは、開放型の用語(open-ended term)となることが意図されている。更には、「基づいて(based on)」というフレーズも、そうではない旨が明示的に記述されていない限り、「少なくとも~に基づいて(based, at least on)」を意味することが意図されている。
【0059】
要素のリストに先行している際に「~の少なくとも1つ(at least one of)」などの表現は、要素のリスト全体を修飾しており、且つ、リストの個々の要素を修飾してはいない。例えば、「a、b、及びcの少なくとも1つ」という表現は、aのみ、bのみ、cのみ、aとbの両方、aとcの両方、bとcの両方、a、b、及びcのすべて、或いは、上述の例の任意の変形を含むものとして理解されたい。
【0060】
「第1の(first)」、「第2の(second)」、などのような用語が様々な要素を記述するために使用され得るが、このような要素は、上述の用語に限定されてはならない。上述の用語は、別のものから1つの要素を弁別するためにのみ使用され得る。
【外国語明細書】