IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三甲株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-容器 図1
  • 特開-容器 図2
  • 特開-容器 図3
  • 特開-容器 図4
  • 特開-容器 図5
  • 特開-容器 図6
  • 特開-容器 図7
  • 特開-容器 図8
  • 特開-容器 図9
  • 特開-容器 図10
  • 特開-容器 図11
  • 特開-容器 図12
  • 特開-容器 図13
  • 特開-容器 図14
  • 特開-容器 図15
  • 特開-容器 図16
  • 特開-容器 図17
  • 特開-容器 図18
  • 特開-容器 図19
  • 特開-容器 図20
  • 特開-容器 図21
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023064520
(43)【公開日】2023-05-11
(54)【発明の名称】容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 6/18 20060101AFI20230501BHJP
【FI】
B65D6/18 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021174852
(22)【出願日】2021-10-26
(71)【出願人】
【識別番号】591006944
【氏名又は名称】三甲株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111095
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 光男
(72)【発明者】
【氏名】山内 寿敏
【テーマコード(参考)】
3E061
【Fターム(参考)】
3E061AA02
3E061AB09
3E061DA06
3E061DB11
(57)【要約】
【課題】折畳状態において安定的に積重ねることのできる容器を提供する。
【解決手段】容器1は、略矩形状の底壁部2の各側辺部に沿って設けられた長辺側土台部3及び短辺側土台部4に対し長辺側側壁部7及び短辺側側壁部8がヒンジ部材6を介して連結されており、底壁部2の各隅部に対応して長辺側土台部3及び短辺側土台部4に連続する下部コーナー部材5を備える。下部コーナー部材5は、長辺側土台部3に沿って延在する長辺側覆い部42を備え、長辺側覆い部42は、折畳状態とされた容器1同士を積重ねた場合に容器1間の相対変位を規制する長辺側規制部58を備え、長辺側規制部58は、長辺側規制部58よりも厚みの大きい長辺側補強部53から上方に突出して設けられ、長辺側補強部53は、容器1の折畳状態において長辺側側壁部7の上方に位置する短辺側側壁部8の厚み範囲の少なくとも一部と水平方向において対向する位置にまで上方に延在している。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面視略矩形状をなす底壁部と、前記底壁部の相対する一対の第1側辺部からそれぞれ上方に延出する相対する一対の第1土台部と、前記底壁部の相対する一対の第2側辺部からそれぞれ上方に延出する相対する一対の第2土台部と、前記第1土台部に対してヒンジ部を介して連結される第1側壁部と、前記第2土台部に対してヒンジ部を介して連結される第2側壁部とを備え、
前記第1側壁部、及び、前記第2側壁部は、前記各土台部の上方に立設される起立姿勢と、前記底壁部の上方に倒される折畳姿勢との間を回動変位可能に構成され、
全ての前記側壁部が前記起立姿勢とされた組立状態と、全ての前記側壁部が前記折畳姿勢とされた折畳状態とに状態変化可能な容器において、
1枚の樹脂シートを折り曲げることで、前記底壁部と、前記第1土台部と、前記第2土台部とが構成され、
前記底壁部の各隅部に対応して、前記第1土台部と、前記第2土台部とに連続するようにして設けられる下部コーナー部材を備え、
前記折畳状態では、前記折畳姿勢とされた前記第1側壁部の上方に前記第2側壁部が前記折畳姿勢とされるとともに、前記折畳状態にある前記容器同士を同じ向きで上下に積重ね可能に構成され、
前記下部コーナー部材は、前記第1土台部、及び、前記起立姿勢にある前記第1側壁部のうち少なくとも一方の一部を前記容器の外方側から覆う第1覆い部と、前記第2土台部、及び、前記起立姿勢にある前記第2側壁部のうち少なくとも一方の一部を前記容器の外方側から覆う第2覆い部と、前記底壁部の隅部を下側、又は、下側及び上側の両方から覆う底部覆い部とを備え、
前記第1覆い部は、前記折畳状態とされた前記容器同士を積重ねた場合に、前記第1側辺部に対して略直交する水平方向における上側の前記容器の相対変位を規制するための第1規制部と、前記底部覆い部から上方に突出して設けられ、前記第1規制部よりも厚みの大きい第1補強部とを備え、
前記第1規制部の少なくとも一部は、前記第1補強部から上方に突出して設けられ、前記第1補強部は、前記折畳状態における前記第2側壁部の厚み範囲の少なくとも一部と水平方向において対向する位置にまで上方に延在していることを特徴とする容器。
【請求項2】
前記第1補強部のうち前記容器の内方側の面は、前記第1規制部のうち前記容器の内方側の面よりも前記容器の内方側に位置し、前記組立状態において前記第1補強部の上面に対し前記第1側壁部の一部が載置可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記第2覆い部は、前記折畳状態とされた前記容器同士を積重ねた場合に、上側に積重ねられた前記容器の前記第2側辺部に略直交する水平方向における相対変位を規制するための第2規制部と、前記底部覆い部から上方に突出して設けられ、前記第2規制部よりも厚みの大きい第2補強部とを備え、
前記第2規制部の少なくとも一部は、前記第2補強部から上方に突出して設けられ、前記第2補強部のうち前記容器の内方側の面は、前記第2規制部のうち前記容器の内方側の面よりも前記容器の内方側に位置し、
前記第1補強部と、前記第2補強部とが連結されるとともに、前記第1規制部と、前記第2規制部とが連結され、
前記組立状態において、前記第2補強部の上面に対し前記第2側壁部の一部が載置可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記組立状態において、前記第1側壁部の側辺部の下部は、隣接する前記第2側壁部の内面よりも当該第1側壁部の横幅方向中央部側に位置し、前記第2側壁部の側辺部の下部は、隣接する前記第1側壁部の外面よりも当該第2側壁部の横幅方向中央部側に位置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の容器。
【請求項5】
前記第2側壁部は、当該第2側壁部の側辺部から前記容器の内方側に突出する突出部を備え、
前記折畳状態では、前記第2側壁部の横幅方向において、前記突出部を含む前記第2側壁部の側辺部と、前記第1補強部とが対向して当接、又は、近接することを特徴とする請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記第1土台部、及び、前記第2土台部と、前記下部コーナー部材とを固定する固定手段、及び、前記底壁部と、前記下部コーナー部材とを固定する固定手段のうち、少なくとも一方の前記固定手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、側壁部を内側に倒して折畳可能とする容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、物品の運搬等に使用される容器として、略矩形状をなす底壁部、及び、該底壁部の各側辺部に沿って設けられる土台部を具備する底壁構成部と、各土台部に対してそれぞれ回動可能に連結される側壁部とを備え、各側壁部が各土台部の上方に立設され、上方に開口する箱型をなす組立状態と、各側壁部が底壁部の上方に倒される折畳状態とに状態変化可能な容器が知られている。また、折畳状態にある容器同士を積重ねた場合に、容器間の水平方向における相対変位を防止するといった技術がある(例えば、特許文献1等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-34025号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、折畳状態にある容器同士を多段に積重ねた場合や、折畳状態で積重ねられた容器を運搬する場合に、容器間の水平方向における相対変位を防止するための構成が比較的大きな力を受けて変形等してしまい、容器を積重ねた状態が不安定になってしまう(積重ねられた容器が傾いてしまう)ことが懸念される。
【0005】
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、折畳状態において安定的に積重ねることのできる容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0007】
手段1.平面視略矩形状をなす底壁部と、前記底壁部の相対する一対の第1側辺部からそれぞれ上方に延出する相対する一対の第1土台部と、前記底壁部の相対する一対の第2側辺部からそれぞれ上方に延出する相対する一対の第2土台部と、前記第1土台部に対してヒンジ部を介して連結される第1側壁部と、前記第2土台部に対してヒンジ部を介して連結される第2側壁部とを備え、
前記第1側壁部、及び、前記第2側壁部は、前記各土台部の上方に立設される起立姿勢と、前記底壁部の上方に倒される折畳姿勢との間を回動変位可能に構成され、
全ての前記側壁部が前記起立姿勢とされた組立状態と、全ての前記側壁部が前記折畳姿勢とされた折畳状態とに状態変化可能な容器において、
1枚の樹脂シートを折り曲げることで、前記底壁部と、前記第1土台部と、前記第2土台部とが構成され、
前記底壁部の各隅部に対応して、前記第1土台部と、前記第2土台部とに連続するようにして設けられる下部コーナー部材を備え、
前記折畳状態では、前記折畳姿勢とされた前記第1側壁部の上方に前記第2側壁部が前記折畳姿勢とされるとともに、前記折畳状態にある前記容器同士を同じ向きで上下に積重ね可能に構成され、
前記下部コーナー部材は、前記第1土台部、及び、前記起立姿勢にある前記第1側壁部のうち少なくとも一方の一部を前記容器の外方側から覆う第1覆い部と、前記第2土台部、及び、前記起立姿勢にある前記第2側壁部のうち少なくとも一方の一部を前記容器の外方側から覆う第2覆い部と、前記底壁部の隅部を下側、又は、下側及び上側の両方から覆う底部覆い部とを備え、
前記第1覆い部は、前記折畳状態とされた前記容器同士を積重ねた場合に、前記第1側辺部に対して略直交する水平方向における上側の前記容器の相対変位を規制するための第1規制部と、前記底部覆い部から上方に突出して設けられ、前記第1規制部よりも厚みの大きい第1補強部とを備え、
前記第1規制部の少なくとも一部は、前記第1補強部から上方に突出して設けられ、前記第1補強部は、前記折畳状態における前記第2側壁部の厚み範囲の少なくとも一部と水平方向において対向する位置にまで上方に延在していることを特徴とする容器。
【0008】
手段1によれば、第1覆い部に第1補強部が設けられることにより、少なくとも一部が第1補強部から上方に突出する第1規制部の強度、及び、剛性を高めることができる。特に、第1補強部は、折畳状態における第2側壁部の厚み範囲の少なくとも一部と水平方向において対向する位置にまで上方に延在していることから、折畳状態の容器同士を積重ねた状態において第1規制部のうち実際に上側の容器と当接し得る部位に対して、第1補強部を極力近くにまで配置することができ、第1規制部の剛性等を高めるといった作用効果がより顕著に奏される。従って、第1規制部に対して力が作用したとしても当該第1規制部の変形等を抑止することができ、折畳状態にある容器を積重ねた状態の安定化等を図ることができる。
【0009】
手段2.前記第1補強部のうち前記容器の内方側の面は、前記第1規制部のうち前記容器の内方側の面よりも前記容器の内方側に位置し、前記組立状態において前記第1補強部の上面に対し前記第1側壁部の一部が載置可能に構成されていることを特徴とする手段1に記載の容器。
【0010】
手段2によれば、第1補強部の上面により起立姿勢にある第1側壁部の下辺部を支持することができる。従って、起立姿勢にある第1側壁部の安定化、ひいては、容器の組立状態の安定化を図ることができる。また、第1規制部により起立姿勢にある第1側壁部の容器の外方側への変位を規制することができる。尚、容器の組立状態で第1側壁部と第1補強部とが当接する構成としてもよいし、容器を組立状態とするだけでは当接せず、組立状態にある容器の上方に別の容器が積重ねられる等、第1側壁部に対して下方に向かうある程度の力が作用した場合に第1側壁部が第1補強部に当接する構成としてもよい。
【0011】
手段3.前記第2覆い部は、前記折畳状態とされた前記容器同士を積重ねた場合に、上側に積重ねられた前記容器の前記第2側辺部に略直交する水平方向における相対変位を規制するための第2規制部と、前記底部覆い部から上方に突出して設けられ、前記第2規制部よりも厚みの大きい第2補強部とを備え、
前記第2規制部の少なくとも一部は、前記第2補強部から上方に突出して設けられ、前記第2補強部のうち前記容器の内方側の面は、前記第2規制部のうち前記容器の内方側の面よりも前記容器の内方側に位置し、
前記第1補強部と、前記第2補強部とが連結されるとともに、前記第1規制部と、前記第2規制部とが連結され、
前記組立状態において、前記第2補強部の上面に対し前記第2側壁部の一部が載置可能に構成されていることを特徴とする手段2に記載の容器。
【0012】
手段3によれば、第1覆い部、及び、第2覆い部の変形を互いに協働して抑止することができ、下部コーナー部材の強度及び剛性を高めることができる。特に、第1規制部、及び、第2規制部の変形等がより確実に抑制されることとなり、折畳状態にある容器を積重ねた状態のより一層の安定化を図ることができる。
【0013】
また、第2補強部の上面により起立姿勢にある第2側壁部の下辺部を支持することができる。従って、起立姿勢にある第2側壁部の安定化、ひいては、容器の組立状態の安定化を図ることができる。さらに、第2規制部により起立姿勢にある第2側壁部の容器の外方側への変位を規制することができる。尚、容器の組立状態で第2側壁部と第2補強部とが当接する構成としてもよいし、容器を組立状態とするだけでは当接せず、組立状態にある容器の上方に別の容器が積重ねられる等、第2側壁部に対して下方に向かうある程度の力が作用した場合に第2側壁部が第2補強部に当接する構成としてもよい。
【0014】
手段4.前記組立状態において、前記第1側壁部の側辺部の下部は、隣接する前記第2側壁部の内面よりも当該第1側壁部の横幅方向中央部側に位置し、前記第2側壁部の側辺部の下部は、隣接する前記第1側壁部の外面よりも当該第2側壁部の横幅方向中央部側に位置することを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の容器。
【0015】
手段4によれば、第1側壁部を起立姿勢にある第2側壁部と干渉することなく比較的スムースに回動変位させることができる。さらに、組立状態において第2側壁部の側辺部の下部が隣接する第1側壁部の外面よりも当該第2側壁部の横幅方向中央部側に位置することで、容器の折畳状態において、第1補強部と、第2側壁部の厚み範囲の少なくとも一部とが水平方向において対向する構成を維持しつつ、第1補強部を起立姿勢にある第1側壁部の直下方に位置する範囲にまで容器の内方側に拡張させることができる。従って、第1補強部の厚みを極力大きく確保することができ、第1補強部を設けることによる補強効果がより一層奏される。また、上記手段2に記載されているように、起立姿勢の第1側壁部の下辺部の一部が第1補強部の上面に対して載置可能となるように構成することができる。
【0016】
手段5.前記第2側壁部は、当該第2側壁部の側辺部から前記容器の内方側に突出する突出部を備え、
前記折畳状態では、前記第2側壁部の横幅方向において、前記突出部を含む前記第2側壁部の側辺部と、前記第1補強部とが対向して当接、又は、近接することを特徴とする手段4に記載の容器。
【0017】
手段5によれば、上記手段4の構成を採用し、容器を組立状態とした場合に、第1側壁部と第2側壁部との間に隙間が形成されることを突出部により抑制することができる。また、容器の折畳状態では、第2側壁部の横幅方向において、突出部を含む第2側壁部の側辺部と、第1補強部とが対向して当接、又は、近接するように構成されている。これにより、第1補強部を極力上方にまで延在させて第1規制部を補強するといった作用効果をより高めつつ、第1補強部と、折畳姿勢の第2側壁部の側部(突出部を含む)との対向面積も増加することから、容器の折畳状態の安定化等を図ることができる。さらに、第1側壁部の横幅方向において、第1側壁部の側辺部と、第2補強部の内面との間を離間させることができ、第1側壁部と第2補強部との干渉をより確実に回避することができる。
【0018】
手段6.前記第1土台部、及び、前記第2土台部と、前記下部コーナー部材とを固定する固定手段、及び、前記底壁部と、前記下部コーナー部材とを固定する固定手段のうち、少なくとも一方の前記固定手段を備えていることを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の容器。
【0019】
手段6によれば、下部コーナー部材の脱落及び位置ずれ等をより確実に防止することができ、容器の形状の安定化、ひいては、所定の状態にある容器同士を積重ねた状態の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】組立状態にある容器の斜視図である。
図2】折畳状態にある容器の斜視図である。
図3】容器の分解斜視図である。
図4】底壁部、長辺側土台部、及び、短辺側土台部を構成する樹脂シートの展開斜視図である。
図5】底壁部、長辺側土台部、及び、短辺側土台部(樹脂シート)を示す斜視図である。
図6】下部コーナー部材(上側かつ内側)を示す斜視図である。
図7】下部コーナー部材(上側かつ外側)を示す斜視図である。
図8】下部コーナー部材(下側かつ外側)を示す斜視図である。
図9】組立状態にある容器の所定の下部コーナー部材の周辺部(内側)を示す部分拡大斜視図である。
図10】組立状態にある容器の所定の下部コーナー部材の周辺部(外側)を示す部分拡大斜視図である。
図11図9のA-A線断面図である。
図12図9のB-B線断面図である。
図13図9のC-C線断面図である。
図14図9のD-D線断面図である。
図15】折畳状態にある容器の所定の下部コーナー部材の周辺部を示す部分拡大斜視図である。
図16】長辺側側壁部を折畳姿勢とした状態にある容器(短辺側側壁部及び短辺側側壁部に連結されるヒンジ部材は省略)の所定の下部コーナー部材の周辺部を示す部分拡大斜視図である。
図17】折畳状態にある容器の所定の下部コーナー部材の周辺部を示す部分拡大鉛直断面図(図15のE-E線断面図)である。
図18】組立状態にある容器の所定の下部コーナー部材の周辺部を示す部分拡大水平断面図である。
図19】折畳状態にある容器同士を積重ねた状態を示す斜視図である。
図20】長辺側側壁部を回動変位させている過程を示す部分拡大斜視図である。
図21】長辺側側壁部を回動変位させている過程を示す部分拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1図3図5に示すように、容器1は、平面視略矩形状をなす底壁部2と、底壁部2の相対する一対の長側辺部(第1側辺部)からそれぞれ上方に延出する第1土台部としての長辺側土台部3と、底壁部2の相対する一対の短側辺部(第2側辺部)からそれぞれ上方に延出する第2土台部としての短辺側土台部4とを備えている。図4に示すように、本実施形態の底壁部2、長辺側土台部3、及び、短辺側土台部4は、1枚の樹脂シート(例えば、互いに所定距離を隔てて平行して延在する2層のシートと、当該2層のシート間を略網目状に連結する連結部とを備える樹脂成形品)により構成されており、当該樹脂シートは、前記底壁部2を構成する矩形状部位と、当該矩形状部位の長側辺部に連続する長側片と、当該矩形状部位の短側辺部に連続する短側片とを備えている。そして、図5に示すように、当該樹脂シートを略水平に設置して、長側片を上方に折り曲げることで前記長辺側土台部3を構成し、短側片を上方に折り曲げることで前記短辺側土台部4を構成している。また、前記樹脂シートは、長側片、及び、短側片のうち、底壁部2の各隅部に対応する部位が除去された形状をなしている。さらに、図1図3等に示すように、容器1は、底壁部2の各隅部に対応して、長辺側土台部3と、短辺側土台部4とに連続し、長辺側土台部3及び短辺側土台部4の起立姿勢を維持するようにして設けられる下部コーナー部材5を備えている。尚、図5等に示すように、樹脂シートの長側片及び短側片を折り曲げることで構成される長辺側土台部3、及び、短辺側土台部4の外面は、底壁部2の外周縁よりも外方側に位置している。また、樹脂シートはその長手幅方向の中央部を通る直線、及び、その短手幅方向の中央部を通る直線をそれぞれ中心線として対称形状であり(図4参照)、底壁部2の各隅部に設けられる下部コーナー部材5は、底壁部2の対角に配置されるものが同じ形状のものであり、底壁部2の各側辺部に沿って並ぶ下部コーナー部材5同士は、鏡面対称形状とされている。
【0022】
さらに、図1図3等に示すように、容器1は、長辺側土台部3に対してヒンジ部材6(ヒンジ部)を介して連結される長辺側側壁部7(第1側壁部)と、短辺側土台部4に対してヒンジ部材6(ヒンジ部)を介して連結される短辺側側壁部8(第2側壁部)とを備えている。長辺側側壁部7、及び、短辺側側壁部8は、それぞれ長辺側土台部3、及び、短辺側土台部4の上方に立設される起立姿勢(図1参照)と、底壁部2の上方に倒される折畳姿勢(図2参照)との間を回動変位可能に構成されており、容器1としては、図1に示すように、全ての長辺側側壁部7、及び、短辺側側壁部8が起立姿勢とされた組立状態と、図2に示すように、全ての長辺側側壁部7、及び、短辺側側壁部8が折畳姿勢とされた折畳状態とに状態変化可能に構成されている。本実施形態の容器1の各構成部材は、ポリプロピレンにより構成されている。また、長辺側土台部3(長辺側側壁部7)に連結されるヒンジ部材6と、短辺側土台部4(短辺側側壁部8)に連結されるヒンジ部材6とは、対応する土台部3、4に応じて長さが異なるものの、同一の断面形状をなしている。
【0023】
尚、図3図11図13に示すように、ヒンジ部材6は、長辺側土台部3、又は、短辺側土台部4に連結される下方に開口する断面略コ字状の土台側連結部6aと、長辺側側壁部7、又は、短辺側側壁部8に連結される上方(容器1の組立状態時)に開口する断面略コ字状の側壁側連結部6bと、土台側連結部6aに対する側壁側連結部6bの回動変位を許容するようにして土台側連結部6aと側壁側連結部6bとの間を連結する薄肉状の可撓連結部6cと、長辺側側壁部7、及び、短辺側側壁部8が起立姿勢にある場合に、長辺側側壁部7、及び、短辺側側壁部8の下部の容器1の内方側への変位を規制し、土台側連結部6aと側壁側連結部6bとの各連結部に対応してそれぞれに当接可能な(土台側連結部6a側に設けられた部位は側壁側連結部6bに当接し、側壁側連結部6b側に設けられた部位は土台側連結部6aに当接する)内ずれ防止機構6dとを備えている。
【0024】
図3等に示すように、本実施形態では、短辺側土台部4の底壁部2からの突出長は、長辺側土台部3の底壁部2からの突出長よりも長くなっており、図1等に示すように、短辺側側壁部8に連結されるヒンジ部材6は、長辺側側壁部7に連結されるヒンジ部材6よりも上方に位置している。このため、組立状態にある容器1を折畳状態とする場合には、一対の長辺側側壁部7を先に折畳姿勢へと変位させてから、短辺側側壁部8を長辺側側壁部7の上方に重ねるようにして折畳姿勢へと変位させる構成となっている(図2図20図21参照)。また、本実施形態では、容器1の折畳状態において、一対の長辺側側壁部7同士が上下に重なり合う一方で、一対の短辺側側壁部8は、容器1の長手幅方向において互いに離間しており、互いに高さ位置が揃うように構成されている。
【0025】
図1図3等に示すように、長辺側側壁部7は、樹脂シート(底壁部2等を構成する材料と同じものであるが、底壁部2等を構成する樹脂シートとは別体)により構成された長側壁本体11と、長側壁本体11の両側部にそれぞれ連結される長辺側側部補強部材12と、長側壁本体11の上辺部に連結される長辺側上部補強部材13と、長側壁本体11の上側の両角部にそれぞれ連結される長辺側上部連結部材14とを備えている。長辺側側部補強部材12、及び、長辺側上部補強部材13は、断面略コ字状をなしており、その内側にそれぞれ長側壁本体11の側辺部、又は、長側壁本体11の上辺部が挿入される格好で長側壁本体11に組付けられる。
【0026】
図3図20図21に示すように、長辺側上部連結部材14は、長辺側側壁部7の上側の角部の内面側を構成する長辺側内面構成部15と、長辺側側壁部7の上側の角部の外面側を構成する長辺側外面構成部16と、長辺側内面構成部15及び長辺側外面構成部16の上辺部間を連結し、長辺側側壁部7の上側の角部の上面側を構成する長辺側上面構成部17とを備えている。そして、長辺側上部連結部材14の内側に、長側壁本体11の上側の角部と、長側壁本体11に組付けられた長辺側側部補強部材12の上部と、長側壁本体11に組付けられた長辺側上部補強部材13の側部とが挿入された状態で、長辺側上部連結部材14、長辺側側部補強部材12、及び、長側壁本体11がまとめてリベット(リベットについては、便宜上、図示を省略する)で固定されるとともに、長辺側上部連結部材14、長辺側上部補強部材13、及び、長側壁本体11がまとめてリベットで固定される。これにより、長辺側上部連結部材14、長辺側側部補強部材12、及び、長辺側上部補強部材13が、長側壁本体11に取付けられる。尚、長側壁本体11の下辺部にヒンジ部材6の側壁側連結部6bが連結される(例えば、長側壁本体11の下辺部が側壁側連結部6bに挿入された状態で、側壁側連結部6b及び長側壁本体11がリベットで固定される)ことで、長辺側側壁部7が長辺側土台部3に対して回動変位可能に連結されている。本実施形態の長辺側側壁部7は、長側壁本体11と、長辺側側部補強部材12と、長辺側上部補強部材13と、長辺側上部連結部材14と、ヒンジ部材6の側壁側連結部6bとにより構成される。
【0027】
図1図3等に示すように、短辺側側壁部8は、樹脂シート(底壁部2等を構成する材料と同じものであるが、底壁部2等を構成する樹脂シートとは別体)により構成された短側壁本体21と、短側壁本体21の両側部にそれぞれ連結される短辺側側部補強部材22と、短側壁本体21の上辺部に連結される短辺側上部補強部材23と、短側壁本体21の上側の両角部にそれぞれ連結される短辺側上部連結部材24とを備えている。短辺側側部補強部材22、及び、短辺側上部補強部材23は、断面略コ字状をなしており、その内側にそれぞれ短側壁本体21の側辺部、又は、短側壁本体21の上辺部が挿入される格好で短側壁本体21に組付けられる。
【0028】
図3図20図21に示すように、短辺側上部連結部材24は、短辺側側壁部8の上側の角部の内面側を構成する短辺側内面構成部25と、短辺側側壁部8の上側の角部の外面側を構成する短辺側外面構成部26と、短辺側内面構成部25及び短辺側外面構成部26の上辺部間を連結し、短辺側側壁部8の上側の角部の上面側を構成する短辺側上面構成部27とを備えている。そして、短辺側上部連結部材24の内側に、短側壁本体21の上側の角部と、短側壁本体21に組付けられた短辺側側部補強部材22の上部と、短側壁本体21に組付けられた短辺側上部補強部材23の側部とが挿入された状態で、短辺側上部連結部材24、短辺側側部補強部材22、及び、短側壁本体21がまとめてリベットで固定されるとともに、短辺側上部連結部材24、短辺側上部補強部材23、及び、短側壁本体21がまとめてリベットで固定される。これにより、短辺側上部連結部材24、短辺側側部補強部材22、及び、短辺側上部補強部材23が、短側壁本体21に取付けられる。尚、短側壁本体21の下辺部にヒンジ部材6の側壁側連結部6bが連結される(例えば、短側壁本体21の下辺部が側壁側連結部6bに挿入された状態で、側壁側連結部6b及び短側壁本体21がリベットで固定される)ことで、短辺側側壁部8が短辺側土台部4に対して回動変位可能に連結されている。本実施形態の短辺側側壁部8は、短側壁本体21と、短辺側側部補強部材22と、短辺側上部補強部材23と、短辺側上部連結部材24と、ヒンジ部材6の側壁側連結部6bとにより構成される。
【0029】
また、短辺側上部連結部材24は、短辺側内面構成部25の側辺部から容器1の内方側に突出する規制壁部30を備えている。規制壁部30は、容器1が組立状態とされた場合に、長辺側上部連結部材14の外面側に対して容器1の内外方向において重なるように構成されている。さらに、規制壁部30には、短辺側側壁部8の横幅方向に貫通する挿入孔部31が設けられている。加えて、短辺側上部連結部材24には、規制壁部30の短辺側側壁部8の横幅方向中央部側の面から短辺側側壁部8の横幅方向中央部側に突出し、先端部側が下方に屈曲する略鉤状のロック係止部32(図20参照)が設けられている。
【0030】
これに対し、図21に示すように、長辺側上部連結部材14の外面側の側部には、長辺側外面構成部16を省略する(短辺側内面構成部25の容器1の外方側の面を露出させる)ようにして構成され、容器1の組立状態において短辺側側壁部8(短辺側上部連結部材24)の規制壁部30と略当接する被規制壁部33と、被規制壁部33の外面から容器1の外方側に突出し、容器1が組立状態とされた場合に、規制壁部30の挿入孔部31に挿入される(挿入孔部31に対して略凹凸嵌合して係止状態とされる)挿入突部34とが設けられている。当該構成により、長辺側側壁部7、及び、短辺側側壁部8の容器1の外方側への傾倒変位が防止されるとともに、長辺側側壁部7と、短辺側側壁部8との間の上下方向における相対変位が規制されるようになっている。
【0031】
さらに、長辺側上部連結部材14の外面側には、長辺側側壁部7の容器1の内方側への傾倒変位を防止する、ひいては、容器1の組立状態を維持するためのロック部材35が装着されている。ロック部材35は、長辺側上部連結部材14の外面側に設けられたロック収容部36の内側において上下方向にスライド変位可能に構成されるとともに、常に上方に付勢された状態とされるロック部材本体37と、ロック部材本体37から側方に向けて突出し、先端側の部位が被規制壁部33の外面と対向配置される係止片38と、ロック部材本体37の下面側に設けられ、互いに近付いてから離れるようにして下方に傾斜して延び、ロック部材本体37を常に上方に付勢可能とする付勢手段とを備えている。容器1の組立状態では、係止片38は、短辺側上部連結部材24のロック係止部32に対して係止状態とされ、係止片38、ひいては、長辺側側壁部7の容器1の内方側への変位が規制される。また、ロック部材本体37の外面側には凹状の操作部39が設けられており、操作部39を操作してロック部材本体37を下方に変位させることにより、係止片38がロック係止部32よりも下方であって短辺側側壁部8の横幅方向中央部側に開口した領域に変位し、ロック係止部32との係止状態が解消される。かかるロック部材35の状態を維持しつつ、長辺側側壁部7を容器1の内方側に傾けることで、当該長辺側側壁部7を折畳姿勢へと変位させることが可能となる。
【0032】
さて、図6図9等に示すように、下部コーナー部材5は、底壁部2の隅部を下側及び上側の両方から覆う底部覆い部41と、底部覆い部41から上方に突出し、長辺側土台部3に沿って延在する第1覆い部としての長辺側覆い部42と、底部覆い部41から上方に突出し、短辺側土台部4に沿って延在する第2覆い部としての短辺側覆い部43とを備えている。長辺側覆い部42と、短辺側覆い部43とは、容器1のコーナー部側の端部同士がほぼ直角に連結されている。
【0033】
図6図12等に示すように、底部覆い部41は、底壁部2の上面側に対向する上板部44と、底壁部2の下面側に対向する下板部45とを備えている。そして、上板部44と、下板部45との間に底壁部2の隅部を挿入した状態で、上板部44、下板部45、及び、底壁部2を固定手段としてのリベットで固定することにより、下部コーナー部材5(底部覆い部41)と、底壁部2とが連結される。
【0034】
また、容器1は、組立状態にある容器1同士を同じ向きで上下に積重ね可能に構成されている。すなわち、図1図20図21に示すように、長辺側上部連結部材14は、長辺側上面構成部17の上面から上方に突出する長辺側上辺規制部19を備え、短辺側上部連結部材24は、短辺側上面構成部27、及び、規制壁部30の上面から上方に突出する短辺側上辺規制部29を備えている。規制壁部30から上方に突出する短辺側上辺規制部29、及び、長辺側上辺規制部19は、長辺側上部連結部材14(長辺側内面構成部15)の内面よりも容器1の外方側に位置し、さらには、長側壁本体11の内面よりも容器1の外方側に位置している。短辺側上面構成部27から上方に突出する短辺側上辺規制部29は、短辺側上部連結部材24(短辺側内面構成部25)の内面よりも容器1の外方側に位置し、さらには、短側壁本体21の内面よりも容器1の外方側に位置している。
【0035】
これに対し、図8に示すように、下部コーナー部材5は、底部覆い部41の下板部45と、下板部45と上板部44との間を連結するリブとにより構成され、容器1を床面等の設置面に設置した場合に当該設置面に接地し、下部コーナー部材5、ひいては、容器1を支持する支持部46を備えている。さらに、下部コーナー部材5の下面側には、下板部45(支持部46)を下部コーナー部材5(容器1下面)のコーナー部に沿って略L字状に省略するようにして形成され、組立状態にある容器1同士を積重ねた場合に、下側の容器1の長辺側上辺規制部19、及び、短辺側上辺規制部29が挿入される積重ね凹部47が設けられている。当該構成により、組立状態にある容器1同士を積重ねることで、上側の容器1の積重ね凹部47の上縁部が、下側の容器1の長辺側上辺規制部19、及び、短辺側上辺規制部29に当接して支持されるとともに、上側の容器1の支持部46が、下側の容器1の長辺側上面構成部17、及び、短辺側上面構成部27に当接して支持されるようになっている。さらに、上側の容器1の各下部コーナー部材5の支持部46が、下側の容器1の各長辺側上辺規制部19と各短辺側上辺規制部29とで構成される上部コーナー部の内方側に挿入されて、下側の容器1の長辺側上辺規制部19、及び、短辺側上辺規制部29の容器1の内方側の面に対向して近接又は当接するようになっている。
【0036】
図6図9図10等に示すように、長辺側覆い部42は、内側に長辺側土台部3が挿入されたヒンジ部材6の土台側連結部6aと当接した状態で当該長辺側土台部3及び土台側連結部6aと連結される長辺側連結部51(図11参照)と、長辺側側壁部7を起立姿勢とした場合に、長辺側側壁部7(長側壁本体11、長辺側側部補強部材12、及び、ヒンジ部材6の側壁側連結部6b)の外面に対向して当接、又は、近接する(起立姿勢にある長辺側側壁部7の対象部位を容器1の外方側から覆う)長辺側回動制限部52(図11図12参照)と、長辺側連結部51、及び、長辺側回動制限部52よりも厚みが大きく構成された長辺側補強部53(図12参照)とを備えている。図6図12に示すように、長辺側補強部53は、底部覆い部41の上板部44から上方に突出する長辺側補強内壁部54と、長辺側補強内壁部54の上縁部から容器1の外方側に突出する長辺側補強上壁部55とを備えている。尚、図3図9に示すように、長辺側側壁部7は、長辺側補強部53に対応する部位が省略された形状をなし、起立姿勢とされる際に長辺側補強部53と干渉しないように構成されている。
【0037】
また、図6等に示すように、長辺側連結部51は、長辺側補強部53に対して長辺側側壁部7の横幅方向中央部側に隣接配置されている。さらに、底部覆い部41は、長辺側土台部3に連結されたヒンジ部材6の土台側連結部6aを長辺側連結部51に略当接させるべく、上板部44のうち長辺側補強部53よりも長辺側側壁部7の横幅方向中央部側の範囲が切欠かれた形状をなしている。長辺側連結部51は、当該上板部44が切欠かれた範囲の下板部45から上方に突出し、長辺側側壁部7の横幅方向に沿って長辺側補強内壁部54と平行して延在する長辺側補助内壁部56を備えている。長辺側補強部53は、容器1の内方側に突出するようにして厚肉とされており、長辺側補強内壁部54は、長辺側覆い部42の厚み方向(短辺側側壁部8の横幅方向)において長辺側補助内壁部56よりも短辺側側壁部8の横幅方向中央部側(容器1の内方側)に位置している。
【0038】
そして、図9図11等に示すように、底壁部2の隅部を底部覆い部41に挿入させることで、長辺側土台部3に組付けられたヒンジ部材6の土台側連結部6aが、長辺側連結部51(長辺側補助内壁部56の下部)と略当接状態とされ、当該長辺側土台部3、土台側連結部6a、及び、長辺側連結部51を固定手段としてのリベットで固定することにより、下部コーナー部材5(長辺側覆い部42)と、長辺側土台部3とが連結される(長辺側土台部3の側部が長辺側覆い部42により容器1の外方側から覆われる)。
【0039】
尚、図8図12等に示すように、長辺側補強部53の長辺側補強内壁部54は、底部覆い部41の上板部44と連結されているが、長辺側補強内壁部54をそのまま下方に延長するようにしてリブが設けられており、当該リブは下板部45に連結されている。また、図3に示すように、本実施形態では、長辺側土台部3の外面が底壁部2の外周縁よりも外方側に位置する上、長辺側土台部3にはヒンジ部材6の土台側連結部6aが組付けられることから、長辺側連結部51(長辺側補助内壁部56)は、長辺側補強部53の内面(長辺側補強内壁部54)よりも容器1の外方側に位置していても、長辺側土台部3に組付けられた土台側連結部6aと略当接するようになっている。
【0040】
また、図10図11等に示すように、長辺側補助内壁部56は、当該長辺側補助内壁部56(長辺側連結部51)に連結されたヒンジ部材6の土台側連結部6aよりも上方にまで延出しており、当該土台側連結部6aよりも上方部位は、容器1の組立状態(長辺側側壁部7が起立姿勢にある状態)において、長辺側側壁部7(長側壁本体11、及び、ヒンジ部材6の側壁側連結部6b)の外面に対向して、当接又は近接するようになっている。すなわち、長辺側補助内壁部56の下部は長辺側連結部51を構成し、長辺側補助内壁部56の上部は長辺側回動制限部52を構成している。
【0041】
さらに、図6図11等に示すように、長辺側覆い部42は、長辺側補助内壁部56の上縁部から容器1の外方側に突出する長辺側補助上壁部57を備えており、長辺側補助上壁部57の上面は、長辺側補強部53の上面(長辺側補強上壁部55の上面)と同じ高さ位置とされている。
【0042】
加えて、図6図12等に示すように、長辺側覆い部42は、長辺側補強部53の上面(長辺側補強上壁部55の上面)から上方に突出する長辺側規制部58を備えている。図6図11等に示すように、長辺側覆い部42の厚み方向(長辺側側壁部7の厚み方向、短辺側側壁部8の横幅方向)において、長辺側規制部58の内面(容器1の内方側の面、短辺側側壁部8の横幅方向中央部側の面)は、長辺側補助内壁部56の内面とほぼ同じ位置(長辺側規制部58の方が若干外方側)とされている。
【0043】
また、図1図9等に示すように、長辺側側壁部7(長側壁本体11)は、起立姿勢にある場合に長辺側補強部53の直上方に位置する範囲にも延在するように構成されており、図10図12に示すように、容器1の組立状態(長辺側側壁部7が起立姿勢にある状態)において、長辺側規制部58は、長辺側側壁部7(長側壁本体11、及び、長辺側側部補強部材12)の外面に対向して近接するようになっている。すなわち、当該長辺側規制部58についても、長辺側補助内壁部56の上部とともに、長辺側回動制限部52を構成している。
【0044】
さらに、図9図12等に示すように、容器1の組立状態において長辺側補強部53の上面に対し長辺側側壁部7の下辺部の一部が載置可能に構成されている。すなわち、起立姿勢にある長辺側側壁部7のうち長辺側補強部53に対応する下側の角部を含む部位が切欠かれるとともに、長辺側側壁部7の下辺部の両側部は、長側壁本体11が露出している(ヒンジ部材6が連結されていない)。本実施形態では、容器1を組立状態とするだけでは長辺側側壁部7の下辺部の両側部が長辺側補強部53の上面に当接せず、組立状態にある容器1の上方に別の容器1が積重ねられる等、長辺側側壁部7に対して下方に向かうある程度の力が作用した場合に長辺側側壁部7の下辺部の両側部が長辺側補強部53に当接する構成とされている。
【0045】
尚、容器1を組立状態とするだけで(ヒンジ部材6の土台側連結部6a側と側壁側連結部6b側とが上下に当接するのと同時に、或いは、土台側連結部6a側と側壁側連結部6b側とが上下に当接する前に)長辺側側壁部7の下辺部の両側部と長辺側補強部53の上面とが当接する構成としてもよい。また、長辺側土台部3と連結されるヒンジ部材6を容器1の長手幅方向における下部コーナー部材5間の距離よりも短く構成して、長辺側土台部3の側部をヒンジ部材6から露出させ、当該露出部位において下部コーナー部材5と連結される構成とすることも可能である。さらに、長辺側土台部3を容器1の長手幅方向における下部コーナー部材5間の距離よりも短く構成し、長辺側土台部3と、ヒンジ部材6の土台側連結部6aとを連結し、当該土台側連結部6aと、下部コーナー部材5とを連結する構成(長辺側土台部3が長辺側覆い部42により容器1の外方側から覆われない構成)とすることも可能である。
【0046】
図6図9図10等に示すように、短辺側覆い部43は、内側に短辺側土台部4が挿入されたヒンジ部材6の土台側連結部6aと当接した状態で当該短辺側土台部4及び土台側連結部6aと連結される短辺側連結部61(図13参照)と、短辺側側壁部8を起立姿勢とした場合に、短辺側側壁部8(短側壁本体21、短辺側側部補強部材22、及び、ヒンジ部材6の側壁側連結部6b)の外面に対向して当接、又は、近接する(起立姿勢にある短辺側側壁部8の対象部位を容器1の外方側から覆う)短辺側回動制限部62(図13図14参照)と、短辺側連結部61、及び、短辺側回動制限部62よりも厚みが大きく構成された短辺側補強部63(図14参照)とを備えている。図6図14に示すように、短辺側補強部63は、底部覆い部41の上板部44から上方に突出する短辺側補強内壁部64と、短辺側補強内壁部64の上縁部から容器1の外方側に突出する短辺側補強上壁部65とを備えている。尚、図3図9に示すように、短辺側側壁部8は、短辺側補強部63に対応する部位が省略された形状をなし、起立姿勢とされる際に短辺側補強部63と干渉しないように構成されている。
【0047】
また、図6等に示すように、短辺側連結部61は、短辺側補強部63に対して短辺側側壁部8の横幅方向中央部側に隣接配置されている。さらに、図3図5等に示すように、短辺側土台部4は、両側部の下部が切欠かれた形状(底壁部2との連結部位が省略された形状)をなしており、図9図13に示すように、底壁部2の隅部を底部覆い部41に挿入した状態では、当該切欠き部位に対して底部覆い部41の上板部44(上板部44を底壁部2の上面と対向する部位と定義する場合には上板部44に連続する部位)が相対的に挿入される格好で、短辺側土台部4の側部が上板部44(上板部44に連続する部位)の上方に位置し、短辺側連結部61の容器1の内方側の面が、短辺側土台部4、及び、短辺側土台部4に組付けられたヒンジ部材6の土台側連結部6bに対向して当接又は近接することとなる。
【0048】
図6図13等に示すように、短辺側連結部61は、短辺側土台部4、及び、土台側連結部6bに対向する範囲において上板部44(上板部44に連続する部位)から上方に突出し、短辺側側壁部8の横幅方向に沿って短辺側補強内壁部64と平行して延在する短辺側補助内壁部66を備えている。短辺側補強部63は、容器1の内方側に突出するようにして厚肉とされており、短辺側補強内壁部64は、短辺側覆い部43の厚み方向(長辺側側壁部7の横幅方向)において短辺側補助内壁部66よりも長辺側側壁部7の横幅方向中央部側(容器1の内方側)に位置している。
【0049】
そして、底壁部2の隅部を底部覆い部41に挿入させることで、短辺側土台部4に組付けられたヒンジ部材6の土台側連結部6aが、短辺側連結部61(短辺側補助内壁部66の下部)と略当接状態とされ、当該短辺側土台部4、土台側連結部6a、及び、短辺側連結部61を固定手段としてのリベットで固定することにより、下部コーナー部材5(短辺側覆い部43)と、短辺側土台部4とが連結される(短辺側土台部4の側部が短辺側覆い部43により容器1の外方側から覆われる)。
【0050】
尚、図8図14に示すように、短辺側補強部63の短辺側補強内壁部64は、底部覆い部41の上板部44と連結されているが、短辺側補強内壁部64をそのまま下方に延長するようにしてリブが設けられており、当該リブは下板部45に連結されている。また、図3に示すように、本実施形態では、短辺側土台部4の外面が底壁部2の外周縁よりも外方側に位置する上、短辺側土台部4にはヒンジ部材6の土台側連結部6aが組付けられることから、短辺側連結部61(短辺側補助内壁部66)は、短辺側補強部63の内面(短辺側補強内壁部64)よりも容器1の外方側に位置していても、短辺側土台部4に組付けられた土台側連結部6aと略当接するようになっている。さらに、図6図9図13に示すように、短辺側土台部4の両側部は、切欠き部位が形成されていることによって、その下縁部が底部覆い部41の上板部44の上面よりも若干上方に離間した位置とされるため、短辺側連結部61の容器1の内方側に隣接する部位は、上板部44の一般部よりも一段高い段差部とされている。
【0051】
また、図10図13に示すように、短辺側補助内壁部66は、当該短辺側補助内壁部66(短辺側連結部61)に連結されたヒンジ部材6の土台側連結部6aよりも上方にまで延出しており、当該土台側連結部6aよりも上方部位は、容器1の組立状態(短辺側側壁部8が起立姿勢にある状態)において、短辺側側壁部8(ヒンジ部材6の側壁側連結部6b)の外面に対向して、当接又は近接するようになっている。すなわち、短辺側補助内壁部66の下部を含む部位は短辺側連結部61を構成し、短辺側補助内壁部66の上端部を含む部位は短辺側回動制限部62を構成している。
【0052】
さらに、図6図13に示すように、短辺側覆い部43は、短辺側補助内壁部66の上縁部から容器1の外方側に突出する短辺側補助上壁部67を備えており、短辺側補助上壁部67の上面は、短辺側補強部63の上面(短辺側補強上壁部65の上面)と同じ高さ位置とされている。
【0053】
加えて、図6図14に示すように、短辺側覆い部43は、短辺側補強部63の上面(短辺側補強上壁部65の上面)から上方に突出する短辺側規制部68を備えている。短辺側覆い部43の厚み方向(短辺側側壁部8の厚み方向、長辺側側壁部7の横幅方向)において、短辺側規制部68の内面(容器1の内方側の面、長辺側側壁部7の横幅方向中央部側の面)は、短辺側補助内壁部66の内面とほぼ同じ位置(短辺側規制部68の方が若干外方側)とされている。
【0054】
また、図1図9等に示すように、短辺側側壁部8(短側壁本体21)は、起立姿勢にある場合に短辺側補強部63の直上方に位置する範囲にも延在するように構成されており、図10図14に示すように、容器1の組立状態(短辺側側壁部8が起立姿勢にある状態)において、短辺側規制部68は、短辺側側壁部8(短側壁本体21、及び、短辺側側部補強部材22)の外面に対向して、当接又は近接するようになっている。すなわち、当該短辺側規制部68についても、短辺側補助内壁部66の上端部を含む部位とともに、短辺側回動制限部62を構成している。
【0055】
さらに、図9図14等に示すように、容器1の組立状態において短辺側補強部63の上面に対し短辺側側壁部8の下辺部の一部が載置可能に構成されている。すなわち、起立姿勢にある短辺側側壁部8のうち短辺側補強部63に対応する下側の角部を含む部位が切欠かれるとともに、短辺側側壁部8の下辺部の両側部は、短側壁本体21が露出している(ヒンジ部材6が連結されていない)。本実施形態では、容器1を組立状態とするだけで、ヒンジ部材6の土台側連結部6a側と側壁側連結部6b側とが上下に当接するのと同時に、短辺側側壁部8の下辺部の両側部と短辺側補強部63の上面とが当接する構成とされている(本例では、短側壁本体21の下辺部の両側部が、短辺側側部補強部材22の下辺部よりも若干下方に位置しており、短側壁本体21の下辺部の両側部が短辺側補強部63の上面に当接する)。
【0056】
尚、容器1を組立状態とするだけでは短辺側側壁部8の下辺部の両側部が短辺側補強部63の上面に当接せず、組立状態にある容器1の上方に別の容器1が積重ねられる等、短辺側側壁部8に対して下方に向かうある程度の力が作用した場合に短辺側側壁部8の下辺部の両側部が短辺側補強部63に当接する構成としてもよいし、容器1を組立状態とするだけで、土台側連結部6a側と側壁側連結部6b側とが上下に当接する前に短辺側側壁部8の下辺部の両側部と短辺側補強部63の上面とが当接する構成としてもよい。また、短辺側土台部4と連結されるヒンジ部材6を容器1の短手幅方向における下部コーナー部材5間の距離よりも短く構成して、短辺側土台部4の側部をヒンジ部材6から露出させ、当該露出部位において下部コーナー部材5と連結される構成とすることも可能である。さらに、短辺側土台部4を容器1の短手幅方向における下部コーナー部材5間の距離よりも短く構成し、短辺側土台部4と、ヒンジ部材6の土台側連結部6aとを連結し、当該土台側連結部6aと、下部コーナー部材5とを連結する構成(短辺側土台部4が短辺側覆い部43により容器1の外方側から覆われない構成)とすることも可能である。
【0057】
また、図6等に示すように、長辺側補強部53の上面と、短辺側補強部63の上面とは同じ高さであり、長辺側規制部58の上面と、短辺側規制部68の上面とは同じ高さである。さらに、長辺側補強部53(長辺側補強内壁部54及び長辺側補強上壁部55)と、短辺側補強部63(短辺側補強内壁部64及び短辺側補強上壁部65)とが連結され、長辺側規制部58と、短辺側規制部68とが(上面側及び内面側において)連結されている。加えて、図8等に示すように、長辺側覆い部42、及び、短辺側覆い部43の外面側(長辺側連結部51、長辺側回動制限部52、長辺側補強部53、短辺側連結部61、短辺側回動制限部62、及び、短辺側補強部63の内側空間)には、上下方向に延在するリブ等の補強構造が適宜設けられている。
【0058】
図3図18図20等に示すように、短辺側側壁部8の各短辺側側部補強部材22は、当該短辺側側壁部8の側辺部から容器1の内方側に突出する突出部22aを備えている。図18に示すように、容器1の組立状態において、長辺側側壁部7の側辺部の下部を含む範囲(長辺側側部補強部材12が取付けられている部位)は、隣接する短辺側側壁部8(短辺側側部補強部材22等を含む)の内面よりも長辺側側壁部7の横幅方向中央部側に位置し、特に、本実施形態では、短辺側側壁部8の短辺側側部補強部材22の突出部22aよりも長辺側側壁部7の横幅方向中央部側に位置している。尚、短辺側補強部63の内面は、容器1の内外方向(短辺側側壁部8の厚み方向)において、起立姿勢にある短辺側側壁部8の短辺側側部補強部材22の一般部の内面とほぼ同じ位置(短辺側補強部63の内面の方が若干容器1の外方側)となるように構成されている。
【0059】
さらに、容器1の組立状態において、短辺側側壁部8の側辺部の下部を含む範囲(短辺側側部補強部材22が取付けられている部位)は、隣接する長辺側側壁部7の外面よりも短辺側側壁部8の横幅方向中央部側に位置している。特に、本実施形態では、短辺側側壁部8の横幅方向において、短辺側側壁部8の短辺側側部補強部材22の側部は、長辺側補強部53の内面とほぼ同じ位置とされている(長辺側補強部53の長辺側補強内壁部54の外面よりも当該短辺側側壁部8の横幅方向中央部側に位置する)。尚、長辺側補強部53の内面は、容器1の内外方向(長辺側側壁部7の厚み方向)において、起立姿勢にある長辺側側壁部7の長辺側側部補強部材12の内面とほぼ同じ位置(長辺側補強部53の内面の方が若干容器1の外方側)となるように構成されている。
【0060】
また、図2図16図18に示すように、長辺側側壁部7の横幅は、容器1の長手幅方向における容器1の一側部側の下部コーナー部材5の短辺側補強部63と、容器1の他側部側の下部コーナー部材5の短辺側補強部63との間の距離よりも短く構成されている。このため、一対の長辺側側壁部7を短辺側補強部63に阻害されることなく、容器1の長手幅方向において互いに離間して配置される短辺側補強部63同士の間の領域へ折畳姿勢とすることが可能である。
【0061】
図2図15図18に示すように、短辺側側壁部8の横幅は、容器1の短手幅方向における容器1の一側部側の下部コーナー部材5の長辺側補強部53と、容器1の他側部側の下部コーナー部材5の長辺側補強部53との間の距離よりも若干短く(ほぼ同じ長さに)構成されている。このため、一対の短辺側側壁部8を長辺側補強部53に阻害されることなく、容器1の短手幅方向において互いに離間して配置される長辺側補強部53同士の間の領域へ折畳姿勢とすることが可能である。また、図15図17に示すように、長辺側補強部53(及び短辺側補強部63)の上面は、容器1の折畳状態において折畳姿勢とされている短辺側側壁部8のうち上方を向いている面(起立姿勢における外面)とほぼ同じ高さとなっている。このため、水平方向(短辺側側壁部8の横幅方向)において、長辺側補強部53と、短辺側側壁部8の側辺部(上下方向において短辺側側部補強部材22のうち突出部22aを含むほぼ全範囲)とが対向して当接、又は、近接するように構成されている。尚、本実施形態では、容器1を折畳状態とした場合に、長辺側補強部53(及び短辺側補強部63)の上面は、短側壁本体21のうち上方を向いている面よりも上方、かつ、短辺側側部補強部材22のうち上方を向いている面よりも下方となっている(折畳姿勢の短辺側側壁部8に対して下方に向かう力を付加することで、短辺側側部補強部材22についても、長辺側補強部53の上面の高さ以下とすることが可能となっている)が、折畳姿勢にある短辺側側部補強部材22が長辺側補強部53の上面よりも上方に突出しない構成としてもよい。
【0062】
さて、図19に示すように、本実施形態では、折畳状態にある容器1同士を同じ向きで上下に積重ね可能に構成されている。すなわち、折畳状態にある容器1同士を積重ねることで、上側の容器1の各下部コーナー部材5の支持部46が、下側の容器1の各下部コーナー部材5の長辺側覆い部42と短辺側覆い部43とで構成される下部コーナー部の内方側(劣角側)に挿入され、長辺側規制部58、及び、短辺側規制部68の容器1の内方側の面に対向するようになっている。より具体的には、下側の容器1の各下部コーナー部材5の長辺側規制部58、及び、短辺側規制部68(図2図6参照)が、上側の容器1の各下部コーナー部材5の積重ね凹部47(図2図8参照)に挿入される格好となり、上側の容器1の積重ね凹部47の上縁部が、下側の容器1の長辺側規制部58、及び、短辺側規制部68に当接して支持されるとともに、上側の容器1の支持部46が、下側の容器1の長辺側補強部53(長辺側補強上壁部55)、及び、短辺側補強部63(短辺側補強上壁部65)の上面に当接して支持される。
【0063】
また、図8図12図14に示すように、下部コーナー部材5の支持部46は、積重ね凹部47のコーナー部(長辺側覆い部42と短辺側覆い部43とで構成される下部コーナー部の優角側)において、容器1の内外方向における長辺側補強内壁部54の外面の位置、及び、短辺側補強内壁部64の外面の位置よりも外方にまで突出する支持補強突部48を備えている。つまり、支持補強突部48は、長辺側補強部53や短辺側補強部63の容器1の内方側の面よりも容器1の外方側に位置しており、長辺側補強部53、及び、短辺側補強部63の直下方位置の一部(長辺側補強部53と短辺側補強部63とのなすコーナー部分)にも、支持部46(支持補強突部48)が配置されることとなる。そして、折畳状態にある容器1を積重ねた場合に、上側の容器1の支持補強突部48が、下側の容器1の長辺側補強部53(長辺側補強上壁部55)、及び、短辺側補強部63(短辺側補強上壁部65)の上面(長辺側補強部53と短辺側補強部63とのなすコーナー部分)に当接して支持される。支持補強突部48は、折畳状態にある容器1を積重ねた場合に、下側の容器1の長辺側規制部58、及び、短辺側規制部68の上面側と干渉しないように、長辺側規制部58、及び、短辺側規制部68の容器1の内方側の面よりも容器1の内方側に位置して当接又は近接するように構成され、これにより、積重ねられた容器1間の容器1の長手幅方向及び短手幅方向における相対変位が規制される。本実施形態では、長辺側規制部58が第1規制部に相当し、短辺側規制部68が第2規制部に相当する。また、長辺側補強部53が第1補強部に相当し、短辺側補強部63が第2補強部に相当する。
【0064】
さらに、図7図8に示すように、長辺側補強部53(積重ね凹部47)の長辺側側壁部7の横幅方向中央部側の端部に隣接する位置にも支持部46が延在する(以下、当該部位を「長辺側補助突部49」と称する)とともに、短辺側補強部63(積重ね凹部47)の短辺側側壁部8の横幅方向中央部側の端部に隣接する位置にも支持部46(以下、当該部位を「短辺側補助突部50」と称する)が延在している。折畳状態の容器1を積重ねた状態では、長辺側補助突部49は、下側の容器1の長辺側補助上壁部57に当接して支持され、短辺側補助突部50は、下側の容器1の短辺側補助上壁部67に当接して支持される。また、折畳状態の容器1を積重ねた状態では、長辺側補助突部49のうち長辺側側壁部7の横幅方向中央部側とは反対側を向く面(以下、当該部位を「長辺側規制対向面49a」と称する)は、長辺側規制部58のうち長辺側側壁部7の横幅方向中央部側の面に対向して近接するようになっている。さらに、折畳状態の容器1を積重ねた状態では、短辺側補助突部50のうち短辺側側壁部8の横幅方向中央部側とは反対側を向く面(以下、当該部位を「短辺側規制対向面50a」と称する)は、短辺側規制部68のうち短辺側側壁部8の横幅方向中央部側の面に対向して近接するようになっている。本実施形態では、折畳状態の容器1を積重ねた状態において、上側の容器1の支持補強突部48と、下側の容器1の長辺側規制部58の内面とが当接する場合に、上側の容器1の短辺側規制対向面50aと、下側の容器1の短辺側規制部68のうち短辺側側壁部8の横幅方向中央部側の面とが当接可能に構成されており、協働して積重ねられた容器1間の容器1の短手幅方向における相対変位を規制可能とされている。さらに、折畳状態の容器1を積重ねた状態において、上側の容器1の支持補強突部48と、下側の容器1の短辺側規制部68の内面とが当接する場合に、上側の容器1の長辺側規制対向面49aと、下側の容器1の長辺側規制部58のうち長辺側側壁部7の横幅方向中央部側の面とが当接可能に構成されており、協働して積重ねられた容器1間の容器1の長手幅方向における相対変位を規制可能とされている。尚、本実施形態の長辺側規制部58のうち長辺側側壁部7の横幅方向中央部側の面、及び、短辺側規制部68のうち短辺側側壁部8の横幅方向中央部側の面は傾斜面とされているが、全体的に略鉛直面としてもよいし、下部を傾斜面とし上部を略鉛直面としてもよい。
【0065】
以上詳述したように、本実施形態によれば、下部コーナー部材5の長辺側覆い部42に長辺側補強部53が設けられることにより、長辺側補強部53の上面から上方に突出する長辺側規制部58の強度、及び、剛性を高めることができる。特に、長辺側補強部53は、容器1の折畳状態における短辺側側壁部8の厚み範囲のほぼ全体と水平方向において対向する位置にまで上方に延在している(長辺側補強部53の上面が折畳姿勢にある短辺側側壁部8の短辺側側部補強部材22のうち上方を向いている面とほぼ同じ高さである)ことから、折畳状態の容器1同士を積重ねた状態において長辺側規制部58のうち実際に上側の容器1の支持部46と当接し得る部位に対して、長辺側補強部53を極力近くにまで配置することができ、長辺側規制部58の剛性等を高めるといった作用効果がより顕著に奏される。従って、長辺側規制部58に対して力が作用したとしても当該長辺側規制部58の変形等を抑止することができ、折畳状態にある容器1を積重ねた状態の安定化等を図ることができる。
【0066】
尚、折畳状態の容器1同士を積重ねた場合に、容器1同士の水平方向への相対変位を規制するための長辺側規制部58としては、折畳姿勢とされた短辺側側壁部8よりも上方に位置する必要があり、当該長辺側規制部58を補強するためには、長辺側補強部53を極力上方にまで延設させることが望ましい。ここで、折畳状態の容器1同士を積重ねた高さとしては、上側の容器1の支持部46が、下側の容器1の折畳姿勢にある短辺側側壁部8に当接する設計とすることで最も低くすることができる。この点、本実施形態では、長辺側補強部53の上面を、折畳姿勢にある短辺側側壁部8の上方を向いている面とほぼ同じ高さとすることで、折畳状態で積み重ねられた容器1の高さを極力低くしつつ、長辺側規制部58の補強を図ることができる。従って、折畳状態にある容器1を積重ねた場合の傾き等を抑制しつつ、その高さを比較的低くすることができ、保管・運搬効率の向上等をより一層図ることができる。
【0067】
また、長辺側規制部58の容器1の内方側の面が長辺側補強部53の容器1の内方側の面よりも容器1の外方側に位置するように構成され、容器1の組立状態において長辺側補強部53の上面に対し長辺側側壁部7の下辺部の側部が載置可能に構成され、折畳状態にある容器1同士を積重ねた場合に、上側の容器1の支持部46(支持補強突部48)が、下側の容器1の長辺側規制部58のうち容器1の内方側の面と対向して当接又は近接するように構成されている。このため、長辺側補強部53の上面により起立姿勢にある長辺側側壁部7の下辺部を支持することができる。従って、起立姿勢にある長辺側側壁部7の安定化、ひいては、容器1の組立状態の安定化を図ることができる。また、長辺側規制部58により起立姿勢にある長辺側側壁部7の容器1の外方側への変位を規制することができる。さらに、長辺側規制部58の容器1の内方側の面が長辺側補強部53の容器1の内方側の面よりも容器1の外方側に位置することから、支持部46(支持補強突部48)を長辺側補強部53、及び、短辺側補強部63の直下方位置にまで設けることができる。すなわち、折畳状態の容器1を積重ねた場合に、上側の容器1の積重ね凹部47において下側の容器1の長辺側規制部58、及び、短辺側規制部68を収容するべく、少なくとも長辺側規制部58、及び、短辺側規制部68の直下方位置は積重ね凹部47とする必要があり、例えば、長辺側規制部58のうち容器1の内方側の面が長辺側補強部53のうち容器1の内方側の面と面一とする場合には、支持部46を長辺側補強部53の直下方位置にまで設けること(支持補強突部48を設けること)が不可能となる。この場合、長辺側覆い部42と底部覆い部41との間の連結強度が大幅に低下することが懸念される。この点、本実施形態では、積重ね凹部47のコーナー部において、支持部46を容器1の外方側に突出させるようにして支持補強突部48が設けられており、当該支持補強突部48は、長辺側補強部53(及び、短辺側補強部63)の容器1の内方側の面よりも容器1の外方側に位置している。これにより、長辺側覆い部42(及び、短辺側覆い部43)と、底部覆い部41との連結強度を高めることができ、長辺側覆い部42(及び、短辺側覆い部43)と、底部覆い部41との連結部位が損傷及び変形する等の事態を抑止することができる。
【0068】
加えて、短辺側覆い部43に短辺側規制部68が設けられることで、折畳状態にある容器1同士を積重ねた状態で、容器1の長手幅方向における容器1間の相対変位を防止することができ、短辺側覆い部43に短辺側補強部63が設けられることで、短辺側規制部68の強度等を高めることができる。さらに、長辺側補強部53と短辺側補強部63とが連結され、長辺側規制部58と短辺側規制部68とが連結されることで、長辺側覆い部42、及び、短辺側覆い部43の変形を互いに協働して抑止することができ、下部コーナー部材5の強度及び剛性を高めることができる。特に、長辺側規制部58、及び、短辺側規制部68の変形等がより確実に抑制されることとなり、折畳状態にある容器1を積重ねた状態のより一層の安定化を図ることができる。
【0069】
また、短辺側規制部68の容器1の内方側の面が短辺側補強部63の容器1の内方側の面よりも容器1の外方側に位置するように構成され、容器1の組立状態において短辺側補強部63の上面に対し短辺側側壁部8の下辺部の側部が載置可能に構成され、折畳状態にある容器1同士を積重ねた場合に、上側の容器1の支持部46が、下側の容器1の短辺側規制部68のうち容器1の内方側の面と対向して当接又は近接するように構成されている。このため、短辺側補強部63の上面により起立姿勢にある短辺側側壁部8の下辺部を支持することができる。従って、起立姿勢にある短辺側側壁部8の安定化、ひいては、容器1の組立状態の安定化を図ることができる。さらに、短辺側規制部68により起立姿勢にある短長辺側側壁部7の容器1の外方側への変位を規制することができる。加えて、支持部46の積重ね凹部47のコーナー部から、短辺側補強部63(及び、長辺側補強部53)の容器1の内方側の面よりも容器1の外方側に突出する支持補強突部48を設けることができる。支持補強突部48により、短辺側覆い部43(及び、長辺側覆い部42)と、底部覆い部41との連結強度を高めることができ、短辺側覆い部43(及び、長辺側覆い部42)と、底部覆い部41との連結部位が損傷及び変形する等の事態を抑止することができる。
【0070】
また、容器1の組立状態において、長辺側側壁部7の側辺部の下部は、隣接する短辺側側壁部8の内面(さらには、突出部22a)よりも当該長辺側側壁部7の横幅方向中央部側に位置する。これにより、長辺側側壁部7を起立姿勢にある短辺側側壁部8と干渉することなく比較的スムースに回動変位させることができる。さらに、短辺側側壁部8の側辺部の下部は、隣接する長辺側側壁部7の外面よりも当該短辺側側壁部8の横幅方向中央部側に位置する(短辺側側壁部8の側辺部は、長辺側補強部53の長辺側補強内壁部54の外面よりも当該短辺側側壁部8の横幅方向中央部側に位置する)。これにより、容器1の折畳状態において、長辺側補強部53と、短辺側側壁部8の厚み範囲の大部分とが水平方向において対向する構成を維持しつつ、長辺側補強部53を起立姿勢にある長辺側側壁部7の直下方に位置する範囲にまで容器1の内方側に拡張させることができる。従って、長辺側補強部53の厚みを極力大きく確保することができ、長辺側補強部53を設けることによる補強効果がより一層奏される。また、上記のように、起立姿勢の長辺側側壁部7の下辺部の側部が長辺側補強部53の上面に対して載置可能となるように構成することができる。
【0071】
加えて、短辺側側壁部8(短辺側側部補強部材22)は、当該短辺側側壁部8の側辺部から容器1の内方側に突出する突出部22aを備えている。突出部22aにより、容器1を組立状態とした場合に、長辺側側壁部7と短辺側側壁部8との間に隙間が形成されることを突出部22aにより抑制することができる。また、容器1の折畳状態では、短辺側側壁部8の横幅方向において、突出部22aを含む短辺側側壁部8の側辺部(短辺側側部補強部材22の一般部、及び、突出部22a)と、長辺側補強部53とが対向して当接、又は、近接するように構成されている。これにより、長辺側補強部53を極力上方にまで延在させて長辺側規制部58を補強するといった作用効果をより高めつつ、長辺側補強部53と、折畳姿勢の短辺側側壁部8の側部との対向面積も増加することから、容器1の折畳状態の安定化等を図ることができる。さらに、長辺側側壁部7の横幅方向において、長辺側側壁部7の側辺部と、短辺側補強部63の内面との間を離間させることができ、長辺側側壁部7と短辺側補強部63との干渉をより確実に回避することができる。
【0072】
また、底壁部2、長辺側土台部3、及び、短辺側土台部4と、下部コーナー部材5の底部覆い部41、長辺側覆い部42、及び、短辺側覆い部43とがそれぞれ固定手段としてのリベットで固定されている。このため、下部コーナー部材5の脱落及び位置ずれ等をより確実に防止することができ、容器1の形状の安定化、ひいては、所定の状態にある容器1同士を積重ねた状態の安定化を図ることができる。
【0073】
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
【0074】
(a)上記実施形態では、容器1の折畳状態において短辺側側壁部8が長辺側側壁部7の上方に重なるように構成されているが、長辺側側壁部7が短辺側側壁部8の上方に重なる(短辺側側壁部が第1側壁部を構成し、長辺側側壁部が第2側壁部を構成する)ような容器に具体化することも可能である。加えて、底壁部2を平面視略正方形状としてもよい。また、上記実施形態では、折畳姿勢とされた一対の短辺側側壁部8の高さ位置が揃っているが、例えば、折畳姿勢とされた短辺側側壁部8同士が上下に重なり合うように構成してもよい。短辺側側壁部8同士が上下に重なり合う構成を採用する場合には、長辺側補強部53は、容器1の折畳状態において上側の短辺側側壁部8の厚みの範囲の少なくとも一部と水平方向において対向する位置まで上方に延在していることとする。さらに、折畳姿勢とされた一対の長辺側側壁部7の高さ位置が揃うように構成してもよい。尚、上記実施形態において、折畳状態の容器1同士を積重ねる際に、容器1を同じ向きとすることとしているが、「同じ向き」とは、平面視した場合の外形状が同じとなる向きであって、一対の長辺側側壁部7のうちどちらが上側になっているかについては容器1の向きと関係ないこととする。
【0075】
(b)上記実施形態では、長辺側規制部58の長辺側側壁部7の横幅方向における全体が、長辺側補強部53の上面から上方に突出する構成とされているが、長辺側規制部58の少なくとも一部が長辺側補強部53の上面から上方に突出するように設けられていればよい(例えば、長辺側補助上壁部57にまで長辺側規制部58を延在させてもよい)。さらに、長辺側規制部58と、短辺側規制部68とが連結されていない構成としてもよいし、長辺側補強部53と、短辺側補強部63とが連結されていない構成としてもよい。
【0076】
(c)上記実施形態では、支持補強突部48が積重ね凹部47のコーナー部にのみ設けられているが、例えば、長辺側補強部53の横幅方向の全域、及び、短辺側補強部63の横幅方向の全域において、支持部46を容器1の外方側に突出させる(但し、長辺側規制部58、及び、短辺側規制部68の容器1の内方側の面よりも容器1の内方側に位置する)ようにして支持補強突部48を設けることとしてもよい。
【0077】
また、上側の容器1の支持部46の外周部の一般部(支持補強突部48と長辺側補助突部49との間の部位)と、下側の容器1の長辺側規制部58の内面とが当接することで、容器1間の容器1の短手幅方向における相対変位を規制可能としてもよい。さらに、上側の容器1の支持部46の外周部の一般部(支持補強突部48と短辺側補助突部50との間の部位)と、下側の容器1の短辺側規制部68の内面とが当接することで、容器1間の容器1の長手幅方向における相対変位を規制可能としてもよい。尚、長辺側補助突部49、及び、短辺側補助突部50を省略することも可能である。加えて、底部覆い部41の上板部44を省略することも可能である。
【0078】
(d)上記実施形態では、長辺側土台部3、短辺側土台部4、及び、底壁部2と、下部コーナー部材5の長辺側覆い部42、短辺側覆い部43、及び、底部覆い部41とがそれぞれリベットで固定されているが、底壁部2と底部覆い部41とを固定する構成を省略してもよいし、長辺側土台部3及び短辺側土台部4と長辺側覆い部42及び短辺側覆い部43とを固定する構成を省略してもよい。また、別々に構成された部材間を固定(連結)する手段(底壁部2等を構成する樹脂シートと下部コーナー部材5とを連結する手段、土台部3、4とヒンジ部材6とを連結する手段、及び、側壁本体11、21と上部連結部材14、24とを連結する手段等)は特に限定されるものではなく、リベットを使用する方法の他に、ねじやボルト等を使用してもよいし、部材間を溶着、接着してもよいし、複数種類の固定手段を部位毎に適宜採用したり、複数種類の固定手段を同一部位で併用したりすることとしてもよい。尚、容器1の組立状態において長辺側側壁部7と短辺側側壁部8とを連結する手段の構成は特にロック部材35等に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0079】
(e)上記実施形態の容器1の各構成部材はポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の樹脂材料により構成されることとしてもよい。また、底壁部2、長辺側土台部3、短辺側土台部4、長側壁本体11、及び、短側壁本体21を構成する樹脂シートについては特に限定されるものではなく、発泡樹脂により構成されるもの、上下に延びる小さな筒体を水平方向に並べて互いに連結してシート状にした部位を備えるもの、板状体を中空にしたもの等、その他の樹脂成型品を使用することも可能である。さらに、上記実施形態では、長辺側土台部3、及び、短辺側土台部4に対して、ヒンジ部材6を介して、長辺側側壁部7、及び、短辺側側壁部8が連結されているが、例えば、長辺側側壁部7、及び、短辺側側壁部8についても、底壁部2,長辺側土台部3、及び、短辺側土台部4と同じ(一続きの)樹脂シートの一部で構成され、長辺側土台部と長辺側側壁部とがヒンジ部としての薄肉部(例えば、樹脂シートの対象部位に切込み部を設けたり、熱をかけて凹部を設けたりすることで形成する)を介して回動変位可能に連結され、短辺側土台部と短辺側側壁部とがヒンジ部としての薄肉部を介して回動変位可能に連結されることとしてもよい。
【符号の説明】
【0080】
1…容器、2…底壁部、3…長辺側土台部、4…短辺側土台部、5…下部コーナー部材、6…ヒンジ部材、7…長辺側側壁部、8…短辺側側壁部、21…短側壁本体、22…短辺側側部補強部材、22a…突出部、41…底部覆い部、42…長辺側覆い部、43…短辺側覆い部、52…長辺側回動規制部、53…長辺側補強部、58…長辺側規制部、62…短辺側回動規制部、63…短辺側補強部、68…短辺側規制部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21