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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023064601
(43)【公開日】2023-05-11
(54)【発明の名称】建具
(51)【国際特許分類】
   E06B 5/00 20060101AFI20230501BHJP
   E06B 3/26 20060101ALI20230501BHJP
   E06B 3/96 20060101ALI20230501BHJP
【FI】
E06B5/00 B
E06B3/26
E06B3/96 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021174963
(22)【出願日】2021-10-26
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】大東 正樹
【テーマコード(参考)】
2E014
2E035
2E239
【Fターム(参考)】
2E014AA03
2E014BA02
2E014BA08
2E014BB01
2E014BC04
2E014BD06
2E014BD08
2E035CA02
2E035CB08
2E035DA03
2E035DC02
2E035EA01
2E239AB00
(57)【要約】
【課題】断熱性能及び生産性の高い建具を提供すること。
【解決手段】建具1は、障子4を備え、障子4は、縦部材44と、縦部材44に組み付けられる樹脂製の横部材412,422と、縦部材44と横部材412,422との間の隙間S71、S72を塞ぐ隙間塞ぎ部712,722と、を有する。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
障子を備え、
前記障子は、縦部材と、前記縦部材に組み付けられる樹脂製の横部材と、前記縦部材と前記横部材との間の隙間を塞ぐ隙間塞ぎ部と、を有する建具。
【請求項2】
前記隙間塞ぎ部は、前記縦部材の端部キャップと一体化して形成される、請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記障子は、室内側に配置される内障子と、室外側に配置される外障子と、を備え、
前記外障子の横部材と前記内障子の横部材とは、長手方向の長さが同一である、請求項1又は2に記載の建具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、建具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、縦框(縦部材)と横框(横部材)とが矩形に框組みされた框体を有する障子を備える建具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-80716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、断熱性能及び生産性の高い建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、障子を備え、前記障子は、縦部材と、前記縦部材に組み付けられる樹脂製の横部材と、前記縦部材と前記横部材との間の隙間を塞ぐ隙間塞ぎ部と、を有する建具に関する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】一実施形態の引き違い窓を室内側から見た正面図である。
図2図1中のA-A線に沿う縦断面図である。
図3図1中のB-B線に沿う横断面図である。
図4】外障子及び内障子の召し合わせ部分の上端部の斜視図である。
図5】外障子及び内障子の召し合わせ部分の上端部において、外召し合わせ框及び内召合せ框それぞれの上端キャップを取り外した状態を示す斜視図である。
図6】外障子及び内障子の召し合わせ部分の下端部の斜視図である。
図7】外障子及び内障子の召し合わせ部分の下端部において、外召し合わせ框及び内召合せ框それぞれの下端キャップを取り外した状態を示す斜視図である。
図8図4のC-C線に沿う縦断面斜視図であって、外障子の外召し合わせ框の上端部と上框との間の隙間を塞ぐ構造を示す断面斜視図である。
図9図6のD-D線に沿う縦断面斜視図であって、外障子の外召し合わせ框の下端部と下框との間の隙間を塞ぐ構造を示す断面斜視図である。
図10図4のE-E線に沿う縦断面斜視図であって、内障子の内召し合わせ框の上端部と上框との間の隙間を塞ぐ構造を示す断面斜視図である。
図11図6のF-F線に沿う縦断面斜視図であって、内障子の内召し合わせ框の下端部と下框との間の隙間を塞ぐ構造を示す断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。一実施形態の建具を構成する引き違い窓1について説明する。本明細書において、「見付方向」とは、建物の壁に形成された開口部に納められた引き違い窓1における面材35,45の面方向を意味し、「見込方向」とは、上記面材35,45の厚さ方向(即ち、奥行き方向)を意味する。「見込方向」は室内外方向でもある。「見付面」は、引き違い窓1における室外側及び室内側に面するそれぞれの面を意味し、「見込面」は、引き違い窓1において室内外方向に延びる面を意味する。図面において、引き違い窓1の室外側を室外側X1とし、引き違い窓1の室内側を室内側X2とする。
【0008】
引き違い窓1は、図1図3に示すように、図示しない建物躯体の開口部に取り付けられる枠体2と、枠体2の内側に、室外側X1に配置される外障子3(障子)と、室内側X2に配置される内障子4(障子)との2枚の障子、及び外障子3の室外側X1に配置される1枚の網戸51をそれぞれ納めることによって構成される。外障子3及び内障子4は、枠体2内を見付方向の左右方向(横方向)にスライド移動可能である。
【0009】
枠体2は、上枠21、下枠22及び左右一対の縦枠23,24を矩形に枠組みすることによって構成される。図2に示すように、上枠21には、室外側レール211及び室内側レール212が設けられる。上枠21は、室外側レール211の室外側X1に、網戸レール213を有する。室外側レール211は、上枠21の室外側X1において上枠21から下方に突出して形成され、外障子3の上端部をガイドする。室内側レール212は、上枠21の室内側X2において上枠21から下方に突出して形成され、内障子4の上端部をガイドする。
【0010】
下枠22には、室外側レール221及び室内側レール222が設けられる。下枠22は、室外側レール221の室外側X1に、網戸レール223を有する。
【0011】
網戸51は、上枠21及び下枠22の網戸レール213,223に左右方向に移動可能に係合している。
【0012】
図1図3に示すように、外障子3は、上框31、下框32、戸先側に配置される縦框33及び戸尻側に配置される縦框である外召し合わせ框34を矩形に框組した框体30の内側に、2枚のガラスからなる面材35が納められることによって構成される。外障子3は、上枠21及び下枠22の室外側レール211,221に左右方向に移動可能に係合している。外障子3の下框32には、下枠22の室外側レール221上を転動する戸車36が設けられる。
【0013】
内障子4は、上框41、下框42、戸先側に配置される縦框43及び戸尻側に配置される内召し合わせ框44(縦部材)を矩形に框組した框体40の内側に、2枚のガラスからなる面材45が納められることによって構成される。内障子4は、上枠21及び下枠22の室内側レール212,222に左右方向に移動可能に係合している。内障子4の下框42には、下枠22の室内側レール222上を転動する戸車46が設けられる。
【0014】
図2及び図3に示すように、外障子3の上框31、下框32、戸先側に配置される縦框33及び外召し合わせ框34(縦部材)は、金属框材311,321,331,341の室内側X2に、樹脂框材312、322、332,342を取り付けた複合構造をそれぞれ有する。内障子4の上框41、下框42、戸先側に配置される縦框43及び内召し合わせ框44は、金属框材411,421,431,441の室内側X2に、樹脂框材412,422,432,442を取り付けた複合構造をそれぞれ有する。
【0015】
本実施形態においては、例えば、金属框材411,421,431,441はアルミニウム材料により形成されており、外障子3の框(上框31、下框32、戸先側に配置される縦框33及び外召し合わせ框34)及び内障子4の框(上框41、下框42、戸先側に配置される縦框43及び内召し合わせ框44)は、アルミ樹脂複合構造で構成される。これによって、外障子3及び内障子4は、断熱性及び防露性に優れる。
【0016】
外障子3の框体30は、前述の通り、上框31、下框32、戸先側に配置される縦框33及び戸尻側に配置される縦框である外召し合わせ框34を矩形に框組みされている。また、外障子3の上框31及び下框32は、金属框材311,321の室内側X2に、樹脂製の樹脂框材312,322(横部材)を取り付けた複合構造をそれぞれ有する。
【0017】
外召し合わせ框34と上框31との組み合わせ、及び、外召し合わせ框34と下框32との組み合わせは、図4図7に示すように、外召し合わせ框34の上端部が上框31の横方向の端部の外側に配置されると共に、外召し合わせ框34の下端部が下框32の横方向の端部の外側に配置される、いわゆる縦勝ちの構造で組み合わされる。
【0018】
外障子3において、外召し合わせ框34の上端部に上框31を組み付ける場合や外召し合わせ框34の下端部に下框32を組み付ける場合には、外召し合わせ框34の上端部又は下端部の内部に、上框31(金属框材311、樹脂框材312)の横方向の端部の一部又は下框32(金属框材321、樹脂框材322)の横方向の端部の一部を挿入して組み付ける。
【0019】
内障子4の框体40は、前述の通り、上框41、下框42、戸先側に配置される縦框43及び戸尻側に配置される縦框である内召し合わせ框44を矩形に框組みされている。また、内障子4の上框41及び下框42は、金属框材411,421の室内側X2に、樹脂製の樹脂框材412,422(横部材)を取り付けた複合構造をそれぞれ有する。
【0020】
内召し合わせ框44と上框41との組み合わせ、及び、内召し合わせ框44と下框42との組み合わせは、図4図7に示すように、内召し合わせ框44の上端部が上框41の横方向の端部の外側に配置されると共に、内召し合わせ框44の下端部が下框42の横方向の端部の外側に配置される、いわゆる縦勝ちの構造で組み合わされる。
【0021】
内障子4において、内召し合わせ框44の上端部に上框41を組み付ける場合や内召し合わせ框44の下端部に下框42を組み付ける場合には、内召し合わせ框44の上端部又は下端部の内部に、上框41(金属框材411、樹脂框材412)の横方向の端部の一部又は下框42(金属框材421、樹脂框材422)の横方向の端部の一部を挿入して組み付ける。
【0022】
ここで、外障子3の下框32と内障子4の下框42とを比較する。本実施形態においては、図3に示すように、外障子3の下框32の樹脂框材322の左右方向の(長手方向)の長さL1と、内障子4の下框42の樹脂框材422の左右方向の(長手方向)の長さL1とは、同一の長さに形成される。これにより、外障子3の下框32の樹脂框材322及び内障子4の下框42の樹脂框材422は共通化することができる為、製造コストの低減・製造時の取り違い防止を図ることができる。
【0023】
外障子3において、図3及び図7に示すように、外障子3の下框32の樹脂框材322と外召し合わせ框34との間には、隙間S62が形成される。図3に示すように、外障子3の下框32の樹脂框材322と外召し合わせ框34との間の隙間S62の左右方向の長さは、L21である。
【0024】
また、内障子4において、図3及び図7に示すように、内障子4の下框42の樹脂框材422と内召し合わせ框44との間には、隙間S72が形成される。図3に示すように、内障子4の下框42の樹脂框材422と内召し合わせ框44との間の隙間S72の左右方向の長さは、L22である。
【0025】
また、ここで、外障子3の上框31と内障子4の上框41とを比較する。本実施形態においては、図示を省略するが、外障子3の下框32及び内障子4の下框42と同様に、外障子3の上框31の樹脂框材312の左右方向の(長手方向)の長さと、内障子4の上框41の樹脂框材412の左右方向の(長手方向)の長さとは、同一の長さに形成される。これにより、外障子3の上框31の樹脂框材312及び内障子4の上框41の樹脂框材412は共通化することができる為、製造コストの低減・製造時の取り違い防止を図ることができる。
【0026】
外障子3の上框31及び内障子4の上框41においても、図5図8及び図10に示すように、外障子3において、外障子3の上框31の樹脂框材312と外召し合わせ框34との間には、隙間S61が形成される。また、内障子4の上框41の樹脂框材412と内召し合わせ框44との間には、隙間S71が形成される。
【0027】
次に、外障子3の外召し合わせ框34の上端部に取り付けられる上端キャップ61(端部キャップ)と、外障子3の外召し合わせ框34の下端部に取り付けられる下端キャップ62(端部キャップ)と、について説明する。外障子3の外召し合わせ框34の上端部には、外召し合わせ框34と上框31とが組み合わされた状態で、上端キャップ61が取り付けられる。外障子3の外召し合わせ框34の下端部には、下端キャップ62が取り付けられる。
【0028】
上端キャップ61は、外召し合わせ框34の上端部を覆うと共に、外召し合わせ框34の樹脂框材342と上框31との間の隙間S61を塞ぐ。上端キャップ61は、キャップ本体611と、隙間塞ぎ部612と、が一体化して形成される。
【0029】
隙間塞ぎ部612は、図4図5及び図8に示すように、キャップ本体611の上面から上框31側に延びる延出上面板612aと、延出上面板612aの上框31側の端部から下方に延びる縦板612bと、を有する。これにより、キャップ本体611により外召し合わせ框34の上端部を覆うと共に、延出上面板612a及び縦板612bを有する隙間塞ぎ部612により、外召し合わせ框34と上框31の樹脂框材312との間の隙間S61を塞ぐことができる。隙間塞ぎ部612の延出上面板612aの長さは、外召し合わせ框34と上框31の樹脂框材312との間の隙間S61の大きさに応じて適宜設定される。
【0030】
下端キャップ62は、外召し合わせ框34の下端部を覆うと共に、外召し合わせ框34の樹脂框材342と下框32との間の隙間S62を塞ぐ。下端キャップ62は、キャップ本体621と、隙間塞ぎ部622と、が一体化して形成される。
【0031】
隙間塞ぎ部622は、図6図7及び図9に示すように、キャップ本体621の下面から下框32側に延びる延出下面板622aと、延出下面板622aの下框32側の端部から上方に延びる縦板622bと、を有する。これにより、キャップ本体621により外召し合わせ框34の下端部を覆うと共に、延出下面板622a及び縦板622bを有する隙間塞ぎ部622により、外召し合わせ框34と下框32の樹脂框材322との間の隙間S62を塞ぐことができる。隙間塞ぎ部622の延出下面板622aの長さは、外召し合わせ框34と下框32の樹脂框材322との間の隙間S62の大きさに応じて適宜設定される。
【0032】
次に、内障子4の内召し合わせ框44の上端部に取り付けられる上端キャップ71(端部キャップ)と、内障子4の内召し合わせ框44の下端部に取り付けられる下端キャップ72(端部キャップ)と、について説明する。内障子4の内召し合わせ框44の上端部には、内召し合わせ框44と上框41とが組み合わされた状態で、上端キャップ71が取り付けられる。内障子4の内召し合わせ框44の下端部には、下端キャップ72が取り付けられる。
【0033】
上端キャップ71は、内召し合わせ框44の上端部を覆うと共に、内召し合わせ框44の樹脂框材442と上框41との間の隙間S71を塞ぐ。上端キャップ71は、キャップ本体711と、隙間塞ぎ部712と、が一体化して形成される。
【0034】
隙間塞ぎ部712は、図4図5及び図10に示すように、キャップ本体711の上面から上框41側に延びる延出上面板712aと、延出上面板712aの上框41側の端部から下方に延びる縦板712bと、を有する。これにより、キャップ本体711により内召し合わせ框44の上端部を覆うと共に、延出上面板712a及び縦板712bを有する隙間塞ぎ部712により、内召し合わせ框44と上框41の樹脂框材412との間の隙間S71を塞ぐことができる。隙間塞ぎ部712の延出上面板712aの長さは、内召し合わせ框44と上框41の樹脂框材412との間の隙間S71の大きさに応じて適宜設定される。
【0035】
下端キャップ72は、内召し合わせ框44の下端部を覆うと共に、内召し合わせ框44の樹脂框材442と下框42との間の隙間S72を塞ぐ。下端キャップ72は、キャップ本体721と、隙間塞ぎ部722と、が一体化して形成される。
【0036】
隙間塞ぎ部722は、図6図7及び図11に示すように、キャップ本体721の上面から下框42側に延びる延出下面板722aと、延出下面板722aの下框42側の端部から上方に延びる縦板722bと、を有する。これにより、キャップ本体721により内召し合わせ框44の下端部を覆うと共に、延出下面板722a及び縦板722bを有する隙間塞ぎ部722により、内召し合わせ框44と下框42の樹脂框材422の間の隙間S72を塞ぐことができる。隙間塞ぎ部722の延出下面板722aの長さは、内召し合わせ框44と下框42の樹脂框材422との間の隙間S72の大きさに応じて適宜設定される。
【0037】
従来、横框の樹脂部材と縦框の接合部分は建具の使用状態において視認されることがないことから、横框の樹脂部材と縦框の間に隙間が形成されている場合もあった。しかし、そこから冷気が侵入することで断熱性能の低下を招いていた。
【0038】
これに対して、本開示においては、隙間塞ぎ部612,622,712,722により、縦部材(外召し合わせ框34、内召し合わせ框44)と横部材(樹脂框材312,322,412,422)との間の隙間S61、S62,S71,S72を塞ぐ。これにより、断熱性能を向上できる。
【0039】
また、横框の樹脂部材と縦框の間に隙間が形成されないよう横框の樹脂部材寸法を調整する場合もあるが、その際には外障子の外召し合わせ框の内部の形状と、内障子の内召し合わせ框の内部の形状が異なるため、外障子と内障子で異なる寸法設定をする必要があった。しかし、その場合には樹脂部材の共通化をすることができず、製造コストの増加・製造時の取り違いを発生させる一因となっていた。
【0040】
これに対して、本開示においては、外障子3の横框(上框31、下框32)の樹脂框材312,322の左右方向の長さと内障子4の横框(上框41、下框42)の樹脂框材412,422の左右方向の長さを同じ長さにしつつ、縦部材(外召し合わせ框34、内召し合わせ框44)と横部材(樹脂框材312,322,412,422)との間の隙間S61、S62,S71,S72を、隙間塞ぎ部612,622,712,722により塞いでいる。そのため、隙間S61、S62,S71,S72を隙間塞ぎ部612,622,712,722で塞ぐことで、断熱性能を向上できる。
【0041】
これにより、縦部材(外召し合わせ框34、内召し合わせ框44)と横部材(樹脂框材312,322,412,422)との間の隙間S61、S62,S71,S72の大きさが異なっている場合においても、隙間塞ぎ部612,622,712,722により塞ぐことができる。従って、断熱性能を向上させた上で、外障子3の横部材(樹脂框材312,322)と内障子4の横部材(樹脂框材412,422)を共通化することができる。
【0042】
また、本実施形態においては、隙間塞ぎ部612,622,712,722は、縦部材(外召し合わせ框34、内召し合わせ框44)の端部キャップ(上端キャップ61、下端キャップ62、上端キャップ71、下端キャップ72)と一体化して形成される。これにより、隙間塞ぎ部612,622,712,722を端部キャップ(上端キャップ61、下端キャップ62、上端キャップ71、下端キャップ72)と一体化することで、新たな隙間塞ぎ部を設けなくてよい。これにより、製造コストを低減できる。
【0043】
また、本実施形態においては、外障子3の横部材(樹脂框材312,322)と内障子4の横部材(樹脂框材412,422)とは、長手方向の長さが同一である。これにより、外障子3の横部材(樹脂框材312,322)と内障子4の横部材(樹脂框材412,422)を共通化することができる。これにより、製造コストを低減できる。
【0044】
以上、本開示の好ましい一実施形態について説明したが、本開示は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0045】
前記実施形態においては、隙間塞ぎ部612,622,712,722を、縦部材(外召し合わせ框34、内召し合わせ框44)の端部キャップ(上端キャップ61、下端キャップ62、上端キャップ71、下端キャップ72)と一体化して形成したが、これに限定されず、別体で形成してもよい。
【符号の説明】
【0046】
1 引き違い窓(建具)、3 外障子(障子)、4 内障子(障子)、34 外召し合わせ框、44 内召し合わせ框(縦部材)、61 上端キャップ(端部キャップ)、62 下端キャップ(端部キャップ)、71 上端キャップ(端部キャップ)、72 下端キャップ(端部キャップ)、312,322,412,422 樹脂框材(横部材)、612,622,712,722 隙間塞ぎ部、S61、S62,S71,S72 隙間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11