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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023064819
(43)【公開日】2023-05-12
(54)【発明の名称】ロボット装置
(51)【国際特許分類】
   B25J 9/06 20060101AFI20230502BHJP
【FI】
B25J9/06 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021175187
(22)【出願日】2021-10-27
(71)【出願人】
【識別番号】000232302
【氏名又は名称】ニデック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】浪越 孝宏
【テーマコード(参考)】
3C707
【Fターム(参考)】
3C707BS26
3C707BT12
3C707CY21
3C707CY36
3C707DS01
3C707MT03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】簡易な構成でロボットアームに掛かる負荷を軽減できるロボット装置を提供する。
【解決手段】ロボット装置は、ワークを移動させるロボットアームと、上昇装置と、制御部と、を備える。制御部は、ロボットアーム及び上昇装置を制御する。ロボットアームは、ワークを保持可能なハンド部と、ハンド部を支持するアーム部と、第1接続部と、を有する。第1接続部は、ハンド部及びアーム部の少なくとも一方に配置され、上昇装置に接続可能である。上昇装置は、第2接続部と、駆動部と、を有する。第2接続部は、第1接続部と接続可能である。駆動部は、第1接続部及び第2接続部の接続部分を上方に移動させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークを移動させるロボットアームと、
上昇装置と、
前記ロボットアーム及び前記上昇装置を制御する制御部と、
を備え、
前記ロボットアームは、
前記ワークを保持可能なハンド部と、
前記ハンド部を支持するアーム部と、
前記ハンド部及び前記アーム部の少なくとも一方に配置され、前記上昇装置に接続可能な第1接続部と、
を有し、
前記上昇装置は、
前記第1接続部と接続可能な第2接続部と、
前記第1接続部及び前記第2接続部の接続部分を上方に移動させる駆動部と、
を有する、ロボット装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記接続部分を上方に移動させる際、前記アーム部を脱力させる、請求項1に記載のロボット装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1接続部が前記第2接続部と接続されたとき、前記駆動部を駆動する、請求項1又は請求項2に記載のロボット装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1接続部が前記第2接続部と接続される際、前記接続部分の移動の停止、及び、前記接続部分の上方への移動の減速のうちのどちらかを実施する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のロボット装置。
【請求項5】
前記第2接続部は、少なくとも一部が上下方向に延びる紐体を有し、
前記第1接続部は、前記紐体の前記少なくとも一部を把持可能なチャック部を有し、
前記駆動部は、前記紐体の前記少なくとも一部を上方に移動させる、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のロボット装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記チャック部が前記紐体の把持を開始する時点から、前記チャック部が前記紐体を把持する力を徐々に強くする、請求項5に記載のロボット装置。
【請求項7】
前記紐体は、環状であって、可撓性を有し、
前記駆動部は、前記紐体における環状の周方向に沿って前記紐体を移動させる、請求項5又は請求項6に記載のロボット装置。
【請求項8】
前記第2接続部は、
環状に並ぶ複数の履板と、
周方向に隣り合う前記履板間を屈曲可能に連結する複数の連結部と、
前記履板に配置されて、前記第1接続部と接続可能な第3接続部と、
を有し、
前記駆動部は、複数の前記履板における環状の周方向に沿って前記履板を移動させる、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のロボット装置。
【請求項9】
前記第3接続部は、前記第1接続部を載置可能な載置面を有する、請求項8に記載のロボット装置。
【請求項10】
前記第1接続部及び前記第3接続部の一方は、凹部を有し、
前記第1接続部及び前記第3接続部の他方は、前記凹部に嵌合可能な凸部を有する、請求項8又は請求項9に記載のロボット装置。
【請求項11】
前記上昇装置は、
前記第2接続部を上下方向に移動可能に支持する支持部と、
上下方向と垂直な一方向に延びる第1回転軸を中心にして回転可能なクランク部と、
前記第2接続部及び前記クランク部間を接続するロッド部と、
をさらに有し、
前記駆動部は、前記クランク部を回転させ、
前記ロッド部の一方端は、前記第1回転軸と平行な第2回転軸を中心にして前記第2接続部に対して回転可能に接続され、
前記ロッド部の他方端は、第3回転軸を中心にして前記クランク部に対して回転可能に接続され、
前記第3回転軸は、前記第1回転軸と平行であって、前記第1回転軸から離れている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のロボット装置。
【請求項12】
前記上昇装置は、
前記第2接続部を支持するロッド部と、
前記ロッド部の一部を上下方向に移動可能に収容するシリンダ部と、
をさらに有し、
前記シリンダ部は、前記流体を流入出可能に収容する空間を前記ロッド部とともに構成し、
前記駆動部は、前記シリンダ部に流体を供給するポンプ部を有し、
前記制御部は、前記ポンプ部を制御する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のロボット装置。
【請求項13】
前記上昇装置は、上下方向に延びる軸部をさらに有し、
前記軸部は、上下方向に延びる中心軸を中心として回転可能であって、
前記軸部の径方向外側面には、上下方向に延びる雄螺子部が配置され、
前記第2接続部は、前記軸部が挿通される孔部を有し、
前記孔部の内周面には、前記雄螺子部と噛み合う雌螺子部が配置され、
上下方向において、前記雌螺子部は、前記雄螺子部に対して相対的に移動可能であり、
前記駆動部は、前記軸部を回転させる、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のロボット装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボット装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アームでワークを保持して移動させるロボット装置が知られている。たとえば、ロボット装置は、独立して動作可能な2本のアームを有する。各々のアームの先端には、対象物の把持などを行う動作部が取り付けられる。(特開2013-82040号公報参照)
【0003】
ロボット装置のアームには、通常、最大可搬重量がワークの重量を上回るアクチュエータが搭載される。仮に、アクチュエータに掛かる負荷がアクチュエータの最大可搬重量を越えると、アームの動作が遅くなったり、アームが動作できなくなったりする。そのため、アクチュエータは、最大の負荷(たとえば、ワークの持ち上げ時にアクチュエータに掛かる負荷)を考慮して選定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-82040号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、アームに最大の負荷が掛かる動作は動作全体の一部であるにも関わらず、最大の負荷に耐えうる仕様のアクチュエータが選定される。そのため、より大型且つ高価なアクチュエータを搭載する必要があった。
【0006】
なお、上述のように複数のアームを使えば、1本当たりの負荷を減らすことはできる。但し、アームの制御が複雑になるとともに、複数のアームを使うことでよりコストが増加する虞がある。
【0007】
本発明は、簡易な構成でロボットアームに掛かる負荷を軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の例示的なロボット装置は、ワークを移動させるロボットアームと、上昇装置と、制御部と、を備える。前記制御部は、前記ロボットアーム及び前記上昇装置を制御する。前記ロボットアームは、前記ワークを保持可能なハンド部と、前記ハンド部を支持するアーム部と、第1接続部と、を有する。前記第1接続部は、前記ハンド部及び前記アーム部の少なくとも一方に配置され、前記上昇装置に接続可能である。前記上昇装置は、第2接続部と、駆動部と、を有する。前記第2接続部は、前記第1接続部と接続可能である。前記駆動部は、前記第1接続部及び前記第2接続部の接続部分を上方に移動させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の例示的なロボット装置によれば、簡易な構成でロボットアームに掛かる負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態に係るロボット装置の構成例を示す概念図である。
図2図2は、実施形態に係るロボット装置のブロック図である。
図3図3は、第1変形例に係るロボット装置の構成例を示す概念図である。
図4図4は、第1変形例に係るロボット装置のブロック図である。
図5図5は、第2変形例に係るロボット装置の構成例を示す概念図である。
図6図6は、第2変形例に係るロボット装置のブロック図である。
図7図7は、第3変形例に係るロボット装置の構成例を示す概念図である。
図8図8は、第3変形例に係るロボット装置のブロック図である。
図9図9は、第4変形例に係るロボット装置の構成例を示す概念図である。
図10図10は、第4変形例に係るロボット装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に図面を参照して例示的な実施形態を説明する。
【0012】
なお、本明細書では、ロボット装置100が水平面上に配置された場合の位置関係を基に説明する。以下では、水平面と垂直な鉛直方向を「上下方向」と呼ぶ。また、鉛直上方は「上方U」と呼び、鉛直下方は「下方D」と呼ぶ。
【0013】
また、後述する第1軸Ax1から第7軸Ax7などの所定の軸に直交する方向を「径方向」と呼び、所定の軸を中心とする回転方向を「周方向」と呼ぶ。径方向のうち、所定の軸へと近づく向きを「径方向内方」と呼び、所定の軸から離れる向きを「径方向外方」と呼ぶ。
【0014】
また、方位、線、及び面のうちのいずれかと他のいずれかとの位置関係において、「平行」は、両者がどこまで延長しても全く交わらない状態のみならず、実質的に平行である状態を含む。また、「垂直」及び「直交」はそれぞれ、両者が互いに90度で交わる状態のみならず、実質的に垂直である状態及び実質的に直交する状態を含む。つまり、「平行」、「垂直」及び「直交」はそれぞれ、両者の位置関係に本発明の主旨を逸脱しない程度の角度ずれがある状態を含む。
【0015】
なお、これらは単に実施形態を説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係、方向、及び名称などを限定する意図はない。
【0016】
<1.実施形態>
図1は、実施形態に係るロボット装置100の構成例を示す概念図である。図2は、実施形態に係るロボット装置100のブロック図である。
【0017】
ロボット装置100は、ワークWを保持して、上下方向、及び、水平面と平行な方向にワークWを移動させることができる。ロボット装置100は、ロボットアーム1と、上昇装置2と、制御部3と、を備える。ロボットアーム1は、ワークWを移動させる。制御部3は、ロボットアーム1及び上昇装置2を制御する。
【0018】
<1-1.ロボットアーム1>
ロボットアーム1は、ベース部11と、ハンド部12と、アーム部13と、第1接続部14と、を有する。
【0019】
<1-1-1.ベース部11>
ベース部11は、たとえば水平な床面上、又は作業台の水平面上に固定され、アーム部13を支持する。
【0020】
<1-1-2.ハンド部12>
ハンド部12は、ワークWを保持可能である。前述の如く、ロボットアーム1は、ハンド部12を有する。たとえば、本実施形態では、ハンド部12は、ワークWを把持可能である。但し、ハンド部12は、この例示に限定されない。たとえば、ハンド部12は、吸着などの他の手段によってワークWを保持してもよい。
【0021】
<1-1-3.アーム部13>
アーム部13は、ハンド部12を保持する。前述の如く、ロボットアーム1は、アーム部13を有する。アーム部13は、第1リンク部1311から第6リンク部1316と、第1関節部1321から第7関節部1327と、第1アクチュエータ1331から第7アクチュエータ1337と、を有する。なお、以下では、第1関節部1321から第7関節部1327を「関節部1320」と総称することがある。また、第1アクチュエータ1331から第7アクチュエータ1337を「アクチュエータ1330」と総称することがある。
【0022】
第1リンク部1311は、第1関節部1321を介して、ベース部11と接続される。第1関節部1321は、ベース部11に対して第1リンク部1311を回転可能に支持する。第1アクチュエータ1331は、第1関節部1321の駆動装置である。たとえば、第1アクチュエータ1331は、上下方向に延びる第1軸Ax1を中心にして、第1リンク部1311をベース部11に対して相対的に回転させる。
【0023】
第2リンク部1312は、第2関節部1322を介して、第1リンク部1311と接続される。第2関節部1322は、第1リンク部1311に対して第2リンク部1312を回転可能に支持する。第2アクチュエータ1332は、第2関節部1322の駆動装置である。たとえば、第2アクチュエータ1332は、水平面と平行な方向に延びる第2軸Ax2を中心にして、第2リンク部1312を第1リンク部1311に対して相対的に回転させる。
【0024】
第3リンク部1313は、第3関節部1323を介して、第2リンク部1312と接続される。第3関節部1323は、第2リンク部1312に対して第3リンク部1313を回転可能に支持する。第3アクチュエータ1333は、第3関節部1323の駆動装置である。たとえば、第3アクチュエータ1333は、水平面と平行な方向に延びる第3軸Ax3を中心にして、第3リンク部1313を第2リンク部1312に対して相対的に回転させる。
【0025】
第4リンク部1314は、第4関節部1324を介して、第3リンク部1313と接続される。第4関節部1324は、第3リンク部1313に対して第4リンク部1314を回転可能に支持する。第4アクチュエータ1334は、第4関節部1324の駆動装置である。たとえば、第4アクチュエータ1334は、第4軸Ax4を中心にして、第4リンク部1314を第3リンク部1313に対して相対的に回転させる。なお、本実施形態では、第4軸Ax4は、第3リンク部1313が延びる方向と平行である。
【0026】
第5リンク部1315は、第5関節部1325を介して、第4リンク部1314と接続される。第5関節部1325は、第4リンク部1314に対して第5リンク部1315を回転可能に支持する。第3アクチュエータ1333は、第5関節部1325の駆動装置である。たとえば、第5アクチュエータ1335は、水平面と平行な方向に延びる第5軸Ax5を中心にして、第5リンク部1315を第4リンク部1314に対して相対的に回転させる。
【0027】
また、第5リンク部1315は、第6関節部1326を介して、ハンド部12と接続される。第6関節部1326は、第5リンク部1315に対してハンド部12を回転可能に支持する。第6アクチュエータ1336は、第6関節部1326の駆動装置である。たとえば、第6アクチュエータ1336は、第6軸Ax6を中心にして、ハンド部12を第5リンク部1315に対して相対的に回転させる。なお、本実施形態では、第6軸Ax6は、第5リンク部1315が延びる方向と平行である。
【0028】
第6リンク部1316は、第5リンク部1315から、第5リンク部1315が延びる方向と交差する方向に延びる。第6リンク部1316は、第7関節部1327を介して、第1接続部14と接続される。第7関節部1327は、第6リンク部1316に対して第1接続部14を回転可能に支持する。第7アクチュエータ1337は、第7関節部1327の駆動装置である。たとえば、第7アクチュエータ1337は、第7軸Ax7を中心にして、第1接続部14を第6リンク部1316に対して相対的に回転させる。なお、本実施形態では、第7軸Ax7は、第6リンク部1316が延びる方向と平行である。
【0029】
本実施形態では、第1アクチュエータ1331から第7アクチュエータ1337はそれぞれ、第1関節部1321から第7関節部1327に内蔵される駆動用のモータである。但し、この例示に限定されず、少なくともいずれかのアクチュエータ1330は、関節部1320に内蔵されるモータでなくてもよく、関節部1320とは別の箇所に配置された駆動装置であってもよい。また、各々の関節部1320は、異なるアクチュエータ1330で駆動されなくてもよい。たとえば、少なくとも2個の関節部1320は、同一のアクチュエータ1330で駆動されてもよい。
【0030】
また、アーム部13の構造は、本実施形態の例示に限定されない。たとえば、アーム部13の構造は、本実施形態ではシリアルリンク形式であるが、この例示に限定されず、パラレルリンク形式であってもよい。
【0031】
<1-1-4.第1接続部14>
次に、第1接続部14は、上昇装置2に接続可能である。前述の如く、ロボットアーム1は、第1接続部14を有する。本実施形態では、第1接続部14は、単数であって、アーム部13に接続される。但し、この例示に限定されず、第1接続部14は、ハンド部12に接続されてもよい。また、第1接続部14は、複数であってもよい。つまり、第1接続部14は、ハンド部12及びアーム部13の少なくとも一方に配置されていればよい。
【0032】
また、本実施形態では、第1接続部14は、チャック部141を有する。チャック部141は、第2接続部21の後述する紐体231の少なくとも一部を把持可能である。
【0033】
<1-2.上昇装置2>
上昇装置2は、ロボットアーム1がワークWを持ち上げる際に、ロボットアーム1に掛かる負荷を軽減するための補助装置である。上昇装置2は、第2接続部21と、駆動部22と、を有する。第2接続部21は、第1接続部14と接続可能である。駆動部22は、第1接続部14及び第2接続部21の接続部分20を上方Uに移動させる。
【0034】
たとえばワークWを保持するハンド部12を上方Uに移動させる際、ロボットアーム1の第1接続部14は、上昇装置2の第2接続部21に接続される。駆動部22は、両者の接続部分20を上昇させる。これにより、ロボット装置100は、ハンド部12をワークWとともに上昇させることができる。従って、ロボット装置100は、ワークWの重量に依らず、ワークWを持ち上げる際にロボットアーム1に掛かる負荷を軽減でき、或いは無負荷にできる。たとえば、ロボット装置100は、ハンド部12、及びアーム部13の一部を上方Uに回転可能な関節部1320を駆動するアクチュエータ1330に掛かる負荷を軽減でき、又は無負荷にできる。このアクチュエータ1330は、第2アクチュエータ1332、第3アクチュエータ1333、及び第5アクチュエータ1335などである。よって、ロボット装置100は、簡易な構成でロボットアーム1に掛かる負荷を軽減することができる。たとえば、ロボット装置100は、高価且つ大型のアクチュエータ、及び、ロボットアーム1の複雑な制御を要することなく、高重量のワークWを持ち上げることができる。
【0035】
本実施形態では、第2接続部21は、少なくとも一部が上下方向に延びる紐体231を有する。紐体231は、たとえば金属性のワイヤである。但し、この例示に限定されず、紐体231は、ロープなどであってもよいし、金属チェーンなどの鎖状体であってもよい。紐体231の上述の少なくとも一部は、前述の如く、第1接続部14のチャック部141により把持される。駆動部22は、紐体231の上述の少なくとも一部を上方Uに移動させる。こうすれば、ロボット装置100は、紐体231の上下方向に延びる部分をチャック部141で把持することにより、第1接続部14を第2接続部21に接続できる。従って、ロボット装置100は、簡易な構成で、ハンド部12を上方Uに移動させる際にロボットアーム1に掛かる負荷を軽減でき、或いは無負荷にできる。
【0036】
図1では、紐体231は、環状であって、可撓性を有する。上昇装置2は、第1プーリ232と、第2プーリ233と、をさらに有する。第1プーリ232は、上下方向と垂直な一方向に延びる回転軸J1を中心にして回転可能である。第2プーリ233は、回転軸J1と平行な回転軸J2を中心にして回転可能である。環状の紐体231は、第1プーリ232及び第2プーリ233に掛け渡される。駆動部22は、第1プーリ232及び第2プーリ233の少なくとも一方を回転させる。これにより、駆動部22は、紐体231における環状の周方向に沿って紐体231を移動させる。つまり、駆動部22は、紐体231を自身に沿って周回させ、紐体231をシームレスに移動させる。こうすれば、紐体231の上方Uに移動する部分をチャック部141が把持することで、ハンド部12は、上方Uに移動できる。また、上昇装置2は、第2接続部21の第1接続部14と接続可能な部分を下方Dに戻す必要がなく、つまり、紐体231の移動を反転させる必要がない。従って、上昇装置2をより簡易且つコンパクトな構成にできる。
【0037】
<1-3.制御部3>
図2に示すように、制御部3は、ロボットアーム1のハンド部12、アーム部13(特にアクチュエータ1330)、及び第1接続部14(チャック部141)と、上昇装置2の駆動部22と、を制御する。
【0038】
たとえば、たとえばワークWを保持するハンド部12を上方Uに移動させる際、制御部3は、第1アクチュエータ1331などの駆動によりチャック部141を上昇装置2の紐体231に向かって移動させて、チャック部141に紐体231を把持させる。ここで、制御部3は、駆動部22の駆動による第2プーリ233の回転によって紐体231をシームレスに移動させ、紐体231のチャック部141に把持された部分を上方Uに移動させる。これにより、ハンド部12は、ワークWとともに上方Uに移動する。制御部3は、ワークWの高さが所定位置になると、チャック部141の把持を解除する。なお、ワークWの高さは、ロボット装置100が備えるセンサで検出してもよいし、紐体231のチャック部141に把持された部分の上昇距離に基づいて検知してもよい。
【0039】
好ましくは、制御部3は、第1接続部14が第2接続部21と接続されたとき、駆動部22を駆動する。たとえば、制御部3は、チャック部141が紐体231を把持すると、駆動部22の駆動を開始する。一方、制御部3は、チャック部141が紐体231を把持していないとき、駆動部22を停止する。これにより、紐体231のチャック部141で把持された部分が上方Uに移動する。こうすれば、ロボット装置100は、ハンド部12を上方Uに移動させる必要があるときのみ、第1接続部14及び第2接続部21の接続部分20を上昇させることができる。両者の接続部分20の上昇が必要なタイミングで駆動部22を駆動させるので、ロボット装置100は、上昇装置2の消費電力を低減できる。但し、この例示は、第1接続部14が第2接続部21と接続されたとき以外にも駆動部22が駆動する構成を排除しない。たとえば、駆動部22は、チャック部141が紐体231を把持しているか否かに関わらず、常に駆動してもよい。
【0040】
好ましくは、制御部3は、第1接続部14が第2接続部21と接続される際、接続部分20の移動の停止、及び、接続部分20の上方Uへの移動の減速のうちのどちらかを実施する。たとえば、制御部3は、チャック部141に紐体231を把持させる際、駆動部22を停止、又は、第2プーリ233の回転速度を減速させる。これにより、制御部3は、紐体231を停止、又は、減速させる。こうすれば、ロボット装置100は、より確実に第1接続部14を第2接続部21に接続できる。但し、この例示は、第1接続部14が第2接続部21と接続される際に接続部分20の移動の停止及び減速が実施されない構成を排除しない。
【0041】
また、本実施形態において好ましくは、制御部3は、チャック部141が紐体231の把持を開始する時点から、チャック部141が紐体231を把持する力を徐々に強くする。こうすれば、第1接続部14を第2接続部21に接続する際、チャック部141は、上述の把持の開始時点からしばらくの間では、紐体231の表面を摺動しつつ、紐体231を把持する。この期間において、制御部3は、チャック部141の把持する力を徐々に強くすることにより、チャック部141及び紐体231間の動摩擦力を徐々に上昇させることができる。これにより、ハンド部12は、上述の把持の開始時点から徐々に速度を上げて上方Uに移動でき、その結果としてワークWを滑らかに持ち上げることができる。従って、急激な速度上昇に起因する衝撃がワークWに発生することを防止できる。但し、この例示は、上述の把持する力が上述の把持の開始時点から変化しない構成を排除しない。
【0042】
また、好ましくは、制御部3は、上述の接続部分20を上方Uに移動させる際、アーム部13を脱力させる。なお、アーム部13の「脱力」とは、たとえば、ハンド部12又はアーム部13の一部を上方Uに移動させるためのアクチュエータ1330(たとえば、第2アクチュエータ1332、第3アクチュエータ1333、第5アクチュエータ1335)の出力を最小にし、或いは、該アクチュエータ1330の出力を停止することを指す。たとえば、制御部3は、上述のアクチュエータ1330の出力を最低値に設定する。或いは、制御部3は、上述のアクチュエータ1330への電力供給を停止して、該アクチュエータ1330を停止させてもよい。こうすれば、ロボットアーム1は、ワークWを持ち上げる速度を、第2接続部21を上方Uに移動させる際の制御速度と同じにすることができる。また、ロボット装置100は、ハンド部12を上昇させる際に、ロボットアーム1(特にアクチュエータ1330)に掛かる負荷をより小さくできる。但し、この例示は、上述の接続部分20が上方Uに移動する際にアーム部13が脱力しない構成を排除しない。
【0043】
<1-4.実施形態の変形例>
次に、実施形態の第1変形例から第4変形例を説明する。各々の変形例では、主に、上昇装置2の構成が異なる。
【0044】
<1-4-1.第1変形例>
まず、図3及び図4を参照して、実施形態の第1変形例を説明する。図3は、第1変形例に係るロボット装置100の構成例を示す概念図である。図4は、第1変形例に係るロボット装置100のブロック図である。以下では、第1変形例のうちの上述の実施形態と異なる構成を説明する。また、上述の実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
【0045】
第1変形例では、上昇装置2の第2接続部21は、環状に並ぶ複数の履板241と、複数の連結部242と、を有する。連結部242は、周方向に隣り合う履板241間を屈曲可能に連結する。複数の履板241及び複数の連結部242は、環状の履帯240(言い換えると無限軌道)を構成する。上昇装置2は、第2接続部21及び駆動部22のほか、第1ローラ243と、第2ローラ244と、をさらに有する。第1ローラ243は、上下方向と垂直な一方向に延びる回転軸J3を中心にして回転可能である。第2ローラ244は、回転軸J3と平行な回転軸J4を中心にして回転可能である。履帯240は、第1ローラ243及び第2ローラ244に掛け渡される。
【0046】
また、第2接続部21は、第3接続部245をさらに有する。第3接続部245は、履板241に配置されて、第1接続部14と接続可能である。図3では、第3接続部245は、凹部246を有する。凹部246は、履板241の外側面に配置され、環状に並ぶ履板241の内側に向かって凹む。凹部246の上方Uを向く内面は、第1接続部14を載置可能な載置面247として機能する。
【0047】
一方、第1接続部14は、第7関節部1327を介して、第6リンク部1316と接続される。第7関節部1327は、第6リンク部1316に対して第1接続部14を回転可能に支持する。第7アクチュエータ1337は、たとえば上下方向に延びる第7軸Ax7を中心にして、第1接続部14を第6リンク部1316に対して相対的に回転させる。
【0048】
第1接続部14は、凸部142を有する。凸部142は、凹部246に嵌合可能である。凸部142を凹部246に嵌めることで、第1接続部14を第2接続部21と接続できる。
【0049】
駆動部22は、第1ローラ243及び第2ローラ244の少なくとも一方を回転させる。これにより、駆動部22は、複数の履板241における環状の周方向に沿って履板241を移動させる。つまり、駆動部22は、履帯240を自身に沿って周回させ、履帯240をシームレスに移動させる。これにより、駆動部22は、凸部142が嵌る凹部246を有する履板241(つまり、第1接続部14及び第2接続部21の接続部分20)を上方Uに移動させる。こうすれば、複数の履板241が環状に連結された履帯240を第2接続部21に利用できる。履帯240の強度はワイヤなどの紐体よりも高いので、第2接続部21をより頑丈にできる。また、複数の履板241の移動を反転させる必要がないので、上昇装置2をより簡易且つコンパクトな構成にできる。
【0050】
なお、接続部分20の構成は、上述の例示に限定されない。たとえば、凹部246は第1接続部14に配置され、凸部142は履板241に配置されてもよい。つまり、第1接続部14及び第3接続部245の一方は凹部246を有すればよく、第1接続部14及び第3接続部245の他方は、凹部246に嵌合可能な凸部142を有すればよい。こうすれば、凸部142を凹部246に嵌めることにより第1接続部14を第3接続部245に接続できる。従って、ロボット装置100は、簡易な構成でハンド部12をワークWとともに上方Uに移動させることができる。
【0051】
また、接続部分20の構成は、凸部142及び凹部246の嵌合構造に依らなくてもよい。第3接続部245は、第1接続部14を載置可能な載置面247を有していればよい。たとえば、履板241には、載置面247を有するリブなどが配置されてもよい。こうすれば、ロボット装置100は、上方Uに移動する第3接続部245の載置面247に第1接続部14を載せることにより、ハンド部12をワークWとともに上方Uに移動させることができる。
【0052】
<1-4-2.第2変形例>
次に、図5及び図6を参照して、実施形態の第2変形例を説明する。図5は、第2変形例に係るロボット装置100の構成例を示す概念図である。図6は、第2変形例に係るロボット装置100のブロック図である。以下では、第2変形例のうちの上述の実施形態及び第1変形例と異なる構成を説明する。また、上述の実施形態及び第1変形例と同様の構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
【0053】
第2変形例では、上昇装置2は、第2接続部21及び駆動部22のほか、支持部251と、クランク部252と、ロッド部253と、をさらに有する。支持部251は、第2接続部21を上下方向に移動可能に支持する。クランク部252は、上下方向と垂直な一方向に延びる回転軸J5を中心にして回転可能である。回転軸J5は、本発明の「第1回転軸」の一例である。ロッド部253は、第2接続部21及びクランク部252間を接続する。ロッド部253の一方端は、回転軸J5と平行な回転軸J6を中心にして、第2接続部21に対して回転可能に接続される。ロッド部253の他方端は、回転軸J7を中心にして、クランク部252に対して回転可能に接続される。なお、回転軸J6は本発明の「第2回転軸」の一例であり、回転軸J7は本発明の「第3回転軸」の一例である。回転軸J7は、回転軸J5と平行であって、回転軸J5から離れている。
【0054】
図5では、第1接続部14は、アーム部13の第5リンク部1315から、上下方向と交差する方向(たとえば上下方向と垂直な方向)に延びる。第1接続部14の先端部は、第2接続部21の上面に載置される。駆動部22は、クランク部252を回転させる。クランク部252の回転により、回転軸J7の上下方向における位置の変化に伴って、第2接続部21が上下方向に移動する。特に、回転軸J7が上方Uに移動する際、第1接続部14及び第2接続部21の接続部分20が上方Uに移動する。第2変形例では、クランク部252の回転駆動による第2接続部21の上下方向における往復の移動を利用して、ハンド部12をワークWとともに上方Uに移動させることができる。また、クランク部252の回転を反転させる必要がないので、上昇装置2をより簡易且つコンパクトな構成にできる。
【0055】
<1-4-3.第3変形例>
次に、図7及び図8を参照して、実施形態の第3変形例を説明する。図7は、第3変形例に係るロボット装置100の構成例を示す概念図である。図8は、第3変形例に係るロボット装置100のブロック図である。以下では、第3変形例のうちの上述の実施形態、第1変形例及び第2変形例と異なる構成を説明する。また、上述の実施形態、第1変形例及び第2変形例と同様の構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
【0056】
第3変形例では、上昇装置2は、第2接続部21及び駆動部22のほか、ロッド部261と、シリンダ部262と、をさらに有する。ロッド部261は、第2接続部21を支持する。シリンダ部262は、ロッド部261の一部を上下方向に移動可能に収容する。たとえば、ロッド部261の上端は第2接続部21に接続され、ロッド部261の下端はシリンダ部262内に収容される。
【0057】
また、シリンダ部262は、流体Fを流入出可能に収容する空間Spをロッド部261とともに構成する。流体Fは、たとえば、空気などの気体であり、或いは水、オイルなどの液体であってもよい。ロッド部261は、空間Spの内圧に応じて、上下方向に移動可能である。
【0058】
駆動部22は、ポンプ部263を有する。ポンプ部263は、シリンダ部262に流体Fを供給する。たとえば、ポンプ部263は、シリンダ部262の流入孔2621に接続される。
【0059】
図7では、第1接続部14の先端部は、第2接続部21の上面に載置される。制御部3は、ポンプ部263を制御し、シリンダ部262内の空間Spに流体Fを流入させる。ポンプ部263から上述の空間Spに流体Fが供給されることにより、空間Spの内圧が上昇して、ロッド部261は押し上げられる。これにより、第1接続部14及び第2接続部21の接続部分20は、上方Uに移動する。一方、制御部3は、シリンダ部262の電磁弁(符号省略)を制御し、流出孔2622の開閉を切り替える。シリンダ部262内の空間Spに流体Fを流入させる。流出孔2622の開放により空間Spから流体Fが流出することで、空間Spの内圧が降下して、ロッド部261は第2接続部21とともに下方Dに移動する。このように第3変形例では、空間Spに対する流体Fの流入出によるロッド部261の上下方向における移動を利用して、ハンド部12をワークWとともに上方Uに移動させることができる。
【0060】
<1-4-4.第4変形例>
次に、図9及び図10を参照して、実施形態の第4変形例を説明する。図9は、第4変形例に係るロボット装置100の構成例を示す概念図である。図10は、第4変形例に係るロボット装置100のブロック図である。以下では、第4変形例のうちの上述の実施形態、第1変形例から第3変形例と異なる構成を説明する。また、上述の実施形態、第1変形例から第3変形例と同様の構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
【0061】
第4変形例では、たとえばボールねじ機構を利用して、第1接続部14及び第2接続部21の接続部分20を上方Uに移動させる。たとえば図9に示すように、第2接続部21及び駆動部22のほか、上昇装置2は、上下方向に延びる軸部271をさらに有する。軸部271は、上下方向に延びる中心軸CAを中心として回転可能である。軸部271の径方向外側面には、上下方向に延びる雄螺子部272が配置される。雄螺子部272では、軸部271の径方向外側面において、ネジ山又は螺子溝が上下方向において螺旋状に延びる。たとえば、雄螺子部272は、軸部271の上端部から下端部に渡って配置される。
【0062】
また、第2接続部21は、孔部273を有する。孔部273には、軸部271が挿通される。また、孔部273の内周面には、雄螺子部272と噛み合う雌螺子部274が配置される。雌螺子部274では、孔部273の内周面において、雄螺子部272と噛み合うネジ山又は螺子溝が上下方向において螺旋状に延びる。雌螺子部274は、上下方向において、雄螺子部272に対して相対的に移動可能である。
【0063】
駆動部22は、軸部271を回転させる。たとえば、駆動部22はステッピングモータを有し、軸部271はステッピングモータの上下方向に延びるシャフトの先端に連結される。これにより、軸部271は、ステッピングモータの駆動に応じて、シャフトとともに回転する。
【0064】
こうすれば、ロボット装置100は、軸部271の中心軸CAを中心とする回転に応じて、第2接続部21を上下方向に移動できる。たとえば、第1接続部14を第2接続部21の上面に載せて軸部271を周方向一方に回転させると、雌螺子部274が雄螺子部272に対して上方Uに向かって相対的に移動することで、第2接続部21が第1接続部14がとともに上方Uに移動する。これにより、ハンド部12は、ワークとともに上方Uに移動できる。なお、軸部271が周方向他方に回転すると、雌螺子部274が雄螺子部272に対して下方Dに向かって相対的に移動することで、第2接続部21は下方Dに移動する。これにより、第2接続部21の上下方向における位置を元に戻すことができる。
【0065】
<2.その他>
以上、本発明の実施形態を説明した。なお、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されない。本発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で上述の実施形態に種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態で説明した事項は、矛盾が生じない範囲で適宜任意に組み合わせることができる。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、ロボットアームでワークを持ち上げる装置に有用である。
【符号の説明】
【0067】
100・・・ロボット装置、1・・・ロボットアーム、11・・・ベース部、12・・・ハンド部、13・・・アーム部、1311・・・第1リンク部、1312・・・第2リンク部、1313・・・第3リンク部、1314・・・第4リンク部、1315・・・第5リンク部、1316・・・第6リンク部、1320・・・関節部、1321・・・第1関節部、1322・・・第2関節部、1323・・・第3関節部、1324・・・第4関節部、1325・・・第5関節部、1326・・・第6関節部、1327・・・第7関節部、1330・・・アクチュエータ、1331・・・第1アクチュエータ、1332・・・第2アクチュエータ、1333・・・第3アクチュエータ、1334・・・第4アクチュエータ、1335・・・第5アクチュエータ、1336・・・第6アクチュエータ、1337・・・第7アクチュエータ、14・・・第1接続部、141・・・チャック部、142・・・凸部、2・・・上昇装置、20・・・接続部分、21・・・第2接続部、22・・・駆動部、231・・・紐体、232・・・第1プーリ、233・・・第2プーリ、240・・・履帯、241・・・履板、242・・・連結部、243・・・第1ローラ、244・・・第2ローラ、245・・・第3接続部、246・・・凹部、247・・・載置面、251・・・支持部、252・・・クランク部、253・・・ロッド部、261・・・ロッド部、262・・・シリンダ部、2621・・・流入孔、2622・・・流出孔、263・・・ポンプ部、271・・・軸部、272・・・雄螺子部、273・・・孔部、274・・・雌螺子部、3・・・制御部、Ax1・・・第1軸、Ax2・・・第2軸、Ax3・・・第3軸、Ax4・・・第4軸、Ax5・・・第5軸、Ax6・・・第6軸、Ax7・・・第7軸、J1,J2,J3,J4,J5,J6,J7・・・回転軸、CA・・・中心軸、W・・・ワーク、F・・・流体、Sp・・・空間
図1
図2
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図8
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図10