(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023006487
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】運動用ボード
(51)【国際特許分類】
A63B 5/16 20060101AFI20230111BHJP
【FI】
A63B5/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021109111
(22)【出願日】2021-06-30
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 2021年5月27日にhttp://zyva.jp/product/index.htmlに掲載 2021年6月13日にhttps://qvc.jp/product.694360.htmlに掲載 2021年6月13日に地上波デジタル102ch、BSデジタル放送4ch,12ch、CSデジタル放送161ch ショッピングチャンネル『QVC』にて放送 2021年6月20日にhttps://ameblo.jp/chiba-masako/entry-12681698500.htmlに掲載
(71)【出願人】
【識別番号】512325989
【氏名又は名称】株式会社ジヴァスタジオ
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】深野 実
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、使用者の身体機能に対応した運動を選択可能な運動用ボードを提供することにある。
【解決手段】運動用ボード1は、ベース2と、該ベース2から立設する弾性パッド4と、該ベース2から立設する緩衝パッド5と、を備え、緩衝パッド5の立設方向の端部5eは、弾性パッド4の立設方向の端部4eよりベース2に近い位置にあり、ベース2には、弾性パッド4及び緩衝パッド5が装着される装着部22が設けられ、弾性パッド4及び緩衝パッド5は、装着部22に対して着脱可能に設けられ、装着部22は、弾性パッド4及び緩衝パッド5の両者に共通である。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
該ベースから立設する弾性パッドと、
該ベースから立設する緩衝パッドと、を備え、
前記緩衝パッドの立設方向の端部は、前記弾性パッドの立設方向の端部より前記ベースに近い位置にあり、
前記ベースには、前記弾性パッド及び前記緩衝パッドが装着される装着部が設けられ、
前記弾性パッド及び前記緩衝パッドは、前記装着部に対して着脱可能に設けられ、前記装着部は、前記弾性パッド及び前記緩衝パッドの両者に共通であることを特徴とする運動用ボード。
【請求項2】
前記装着部は、前記ベースの中心を挟んで等間隔をあけた位置に少なくとも一対で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の運動用ボード。
【請求項3】
前記ベースは、長方形状に形成され、
前記装着部は6個設けられ、
前記6個の装着部は、前記ベースの四隅に設けられているとともに、前記ベースの中心を挟んで幅方向に対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の運動用ボード。
【請求項4】
前記ベースには、長手方向の端部に、凹状に形成された一対の把持部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の運動用ボード。
【請求項5】
前記ベースから突出する突起部が設けられ、
前記突起部は、前記把持部の幅方向の両側に一対で設けられていることを特徴とする請求項4に記載の運動用ボード。
【請求項6】
前記装着部は、前記弾性パッド及び前記緩衝パッドを挿入させるように筒状に形成されているとともに、前記弾性パッド及び前記緩衝パッドが回転した際に、前記弾性パッド及び前記緩衝パッドに当接して回転を防止する回転防止部を有していることを備える特徴とする請求項5に記載の運動用ボード。
【請求項7】
前記ベースは、前記装着部に連続するリブ構造部を有し、
前記リブ構造部は、前記装着部と略同じ方向に立設された内壁を有して構成されていることを特徴とする請求項6に記載の運動用ボード。
【請求項8】
前記弾性パッドは、第1の径寸法を有する円盤状の第1クッション部と、前記第1の径寸法より大きい第2の径寸法を有する円盤状の第2クッション部と、前記第2の径寸法より大きい第3の径寸法を有する円盤状の第3クッション部と、を一体に備え、
前記弾性パッドは、前記ベースから離れる方向に、前記第1クッション部、前記第2クッション部、前記第3クッション部の順に同軸上に設けられていることを特徴とする請求項1~7のうち何れか一項に記載の運動用ボード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運動用ボードに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、メインボードに内板および上板が嵌め込まれて固定されたボードユニットと、このボードユニットの四隅部の底面にそれぞれ締結され、外部からの加圧による衝撃を緩衝させるための緩衝脚とを含んで構成された跳躍運動用ボードが開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際出願公開第2010/087607号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された従来の跳躍運動用ボードでは、膝等に局所的に負荷がかかる場合がある。このため、使用者に対して大きな負担となる場合があった。
【0005】
本発明の目的は、使用者の身体機能に対応した運動を選択可能な運動用ボードを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、以下の本発明によって解決される。
即ち、本発明は、ベースと、該ベースから立設する弾性パッドと、該ベースから立設する緩衝パッドと、を備え、前記緩衝パッドの立設方向の端部は、前記弾性パッドの立設方向の端部より前記ベースに近い位置にあり、前記ベースには、前記弾性パッド及び前記緩衝パッドが装着される装着部が設けられ、前記弾性パッド及び前記緩衝パッドは、前記装着部に対して着脱可能に設けられ、前記装着部は、前記弾性パッド及び前記緩衝パッドの両者に共通であることを特徴とする運動用ボードである。
【0007】
以上のような本発明によれば、装着部は、弾性パッド及び緩衝パッドの両者に共通であることにより、弾性パッドまたは緩衝パッドを装着部に対して適宜付け替えることで、使用者が希望するレベルの運動を可能にする運動用ボードとすることができる。即ち、使用者の身体機能に対応した運動を選択可能にすることができる。
【0008】
また、装着部は、ベースの中心を挟んで等間隔をあけた位置に少なくとも一対で設けられていることが好ましい。弾性パッドまたは緩衝パッドを装着部に対して適宜付け替えることで、使用者の身体機能に対応した運動を選択可能にすることができる。
【0009】
また、ベースは、長方形状に形成され、装着部は6個設けられ、6個の装着部は、ベースの四隅に設けられているとともに、ベースの中心を挟んで幅方向に対向する位置に設けられていることが好ましい。これによれば、弾性パッドまたは緩衝パッドを装着部に対して適宜付け替えることで、使用者の身体機能に対応した運動を選択可能にすることができる。
【0010】
また、ベースには、長手方向の端部に、凹状に形成された一対の把持部が設けられていることが好ましい。これによれば、一対の把持部を掴んで筋肉トレーニング(例えば腕立て伏臥腕屈伸)をすることができる。これにより、使用者の身体機能に対応した運動を選択可能にすることができる。
【0011】
また、ベースから突出する突起部が設けられ、突起部は、把持部の幅方向の両側に一対で設けられていることが好ましい。これによれば、一対の把持部を掴んで筋肉トレーニング(例えば腕立て伏臥腕屈伸)をする場合に、突起部を設置面に当接させることで、ベースと設置面との間に隙間を確保することができる。
【0012】
また、装着部は、弾性パッド及び緩衝パッドを内挿させるように筒状に形成されているとともに、弾性パッド及び緩衝パッドが回転した際に、弾性パッド及び緩衝パッドに当接して回転を防止する回転防止部を有していることが好ましい。これによれば、装着部に回転防止部が設けられていることにより、装着部に対して、弾性パッドまたは緩衝パッドの回転が防止されるから、ベースが設置面に安定して設置される。
【0013】
また、ベースは、装着部に連続するリブ構造部を有し、リブ構造部は、装着部と略同じ方向に立設された内壁を有して構成されていることが好ましい。これによれば、ベースがリブ構造部を有していることにより、ベースの補強、及び軽量化が図られる。
【0014】
また、弾性パッドは、第1の径寸法を有する円盤状の第1クッション部と、第1の径寸法より大きい第2の径寸法を有する円盤状の第2クッション部と、第2の径寸法より大きい第3の径寸法を有する円盤状の第3クッション部と、を一体に備え、弾性パッドは、ベースから離れる方向に、第1クッション部、第2クッション部、第3クッション部の順に同軸上に設けられていることが好ましい。これによれば、ベースへの衝撃荷重が弾性パッドにより吸収される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、使用者の身体機能に対応した運動を選択可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施の形態にかかる運動用ボードを示す斜視図である。
【
図4】前記運動用ボードを構成するベースを底面から見た図である。
【
図6】本発明の一実施の形態の変形例を示す断面図である。
【
図7】本発明の一実施の形態の他の変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施の形態にかかる運動用ボード1を、
図1~5を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる運動用ボード1を示す斜視図である。
図2は、運動用ボード1を底面から見た図である。
図3は、
図2中のI-I線に沿う断面図である。
図4は、運動用ボード1を構成するベース2を底面から見た図である。
図5は、
図4中のII-II線に沿う断面図である。
【0018】
運動用ボード1は、
図1~3に示すように、平面視が長方形状に形成されているとともに複合ポリプロピレン製のベース2と、該ベース2に載置される発泡ゴム製のマット3(
図1、3に示す)と、ベース2から立設する4個の弾性パッド4と、ベース2から弾性パッド4と同じ方向に立設する2個の緩衝パッド5(
図2、3に示す)と、を備える。以下では、弾性パッド4や緩衝パッド5が立設する方向を「上下方向」と記す場合がある。
図1に示すように、上下方向のうち、ベース2側を「上方」と記し、ベース2に対して、弾性パッド4や緩衝パッド5側を「下方」と記す場合がある。また、上下方向に直交する方向であるとともにベース2が延在する方向を「平面方向」と記す場合がある。
【0019】
ベース2は、
図3~5に示すように、マット3を載置させる凹状の載置部20(
図3、5に示す)と、該載置部20の周縁を囲う周縁部21と、6個の装着部22(以下では、ベース2の四隅に設けられた装着部に符号22Aを付与し、ベース2の中心Pを挟んで幅方向に対向する位置に設けられた装着部に符号22Bを付与する)と、一対の第1把持部23、23と、突起部24と、一対の第2把持部25、25と、リブ構造部26と、を備える。
【0020】
載置部20は、
図3、5に示すように、長方形状の底面部200と、該底面部200の周縁から立設する側面部201と、を備え、マット3を載置可能な凹状に形成されている。周縁部21は、
図3に示すように、載置部20の側面部201に連続して、下方に延びて形成されている。また、
図3に示すように、周縁部21の下端縁21dは、上端縁21Uより平面方向の外方に位置しているとともに、後述する弾性パッド4の第1クッション部41の周縁と略同じ位置にあるように形成されている。即ち、運動用ボード1の平面視において、弾性パッド4がベース2の周縁部21から平面方向に出っ張らないように形成されている。
【0021】
装着部22は、
図4に示すように、本実施形態では6個設けられている。6個の装着部22のうち、4個の装着部22Aはベース2の四隅に設けられ、2個の装着部22Bはベース2の中心Pを挟んだ幅方向の両端部に設けられている。装着部22A及び装着部22Bは、底面視において同一形状を有して構成されている。即ち、装着部22A及び装着部22Bは、後述する弾性パッド4や緩衝パッド5を挿入可能なように構成されている。
【0022】
各装着部22は、
図3、4に示すように、ベース2の底面部200から下方に立設する筒状に形成されているとともに、弾性パッド4の挿入部40、及び緩衝パッド5の挿入部50を挿入可能なように構成されている。この装着部22は、
図4に示すように、弧状に形成された曲面部220と、該曲面部220に連続する平坦部221(回転防止部)と、を備えて構成されている。即ち、装着部22は、弾性パッド4の挿入部40、及び緩衝パッド5の挿入部50を挿入させた状態で、弾性パッド4、及び緩衝パッド5が回転した際に、弾性パッド4、及び緩衝パッド5に平坦部221が当接して弾性パッド4、及び緩衝パッド5の回転を防止するように構成されている。なお、本実施形態では、
図5に示すように、各装着部22Aの先端220aは、各装着部22Bの先端220bより下方に位置している。
【0023】
一対の第1把持部23、23は、
図4に示すように、ベース2の中心Pを挟んだ長手方向の両端部に設けられている。各第1把持部23は、底面部200から立設する内壁260(リブ構造部26)に囲まれた凹状に形成されていて、使用者の指が挿入されるようになっている。これにより、使用者は、各第1把持部23に指を挿入することで、ベース2の周縁部21を把持することが可能となっている。
【0024】
突起部24は、
図4に示すように、各第1把持部23の幅方向の両側に設けられているとともに、ベース2の底面部200から下方に向けて円柱状に突出して設けられている。
図5に示すように、各突起部24の先端24eは、各装着部22A、22Bの先端220a、220bより下方に位置している。また、各突起部24の先端24eは、
図3に示すように、各弾性パッド4の先端4e(弾性パッドの端部)より上方に位置し、各緩衝パッド5の先端5e(緩衝パッドの端部)と上下方向の略同じ位置になるように設けられている。このような突起部24が形成されていることにより、ベース2と設置面Fとの間に空間が確保されるから、例えば、使用者がベース2の一対の第1把持部23、23を掴んで筋肉トレーニング(例えば腕立て伏臥腕屈伸)をした際に、使用者がバランスを崩したとしても、ベース2と設置面Fとの間に使用者の指が挟まることがない。
【0025】
一対の第2把持部25、25は、
図4に示すように、ベース2の中心Pを挟んだ幅方向の両端部に設けられている。各第2把持部は、底面部200から立設する内壁260(リブ構造部26)に囲まれた凹状に形成されていて、使用者の指が挿入されるようになっている。これにより、使用者は、各第2把持部25に指を挿入することで、ベース2の周縁部21を把持することが可能となっている。
【0026】
リブ構造部26は、
図3、4に示すように、ベース2の底面部200から下方に立設された内壁260を有して構成されている。換言すると、リブ構造部26は、内部が肉抜きされた空間を有して構成されている。
図5に示すように、内壁260の先端260aは、ベース2の周縁部21と上下方向の位置が同じに設けられている。内壁260は、装着部22、一対の第1把持部23、23、突起部24、及び一対の第2把持部25、25に連続形成されている。即ち、リブ構造部26は、装着部22、一対の第1把持部23、23、突起部24、及び一対の第2把持部25、25を除くベース2の下面全体に設けられている。
【0027】
弾性パッド4は、
図3に示すように、発泡PUから中実に構成されている。各弾性パッド4は、
図3に示すように、各装着部22A、22Bに内挿される挿入部40と、第1の径寸法φ1を有する円盤状の第1クッション部41と、第1の径寸法φ1より大きい第2の径寸法φ2を有する円盤状の第2クッション部42と、第2の径寸法φ2より大きい第3の径寸法φ3を有する円盤状の第3クッション部43と、を一体に備える(φ3>φ2>φ1)。弾性パッド4は、ベース2から離れる方向(下方)に、第1クッション部41、第2クッション部42、及び第3クッション部43の順に同軸上に設けられている。
【0028】
緩衝パッド5は、
図3に示すように、発泡PUから中実に構成されている。緩衝パッド5は、
図3に示すように、各装着部22A、22Bに内挿される挿入部50と、該挿入部50より大径な円盤部51と、を一体に備える。挿入部50及び、円盤部51は同軸上に設けられている。
【0029】
次に、運動用ボード1の組み立て手順について、
図1~3を参照して説明する。予めマット3はベース2の載置部20に設置されている。各装着部22Aに各弾性パッド4の挿入部40を近付けて挿入し、各装着部22Aに各弾性パッド4を装着する。これを繰り返して、4個の装着部22Aの全てに、各弾性パッド4を装着する。また、各装着部22Bに各緩衝パッド5の挿入部50を近付けて挿入し、各装着部22Bに各緩衝パッド5を装着する。これを繰り返して、2個の装着部22Bの全てに、各緩衝パッド5を装着する。このようにして運動用ボード1が完成する。
【0030】
次に、運動用ボード1の使用方法の一例を説明する。例えば、使用者が運動用ボード1の上に立ち、足踏み運動や、弾性パッド4のバネ性を利用して跳ねるようにジョギング運動をしてもよい。また、右足、左足の順で運動用ボード1に上り、右足、左足の順で運動用ボード1から降りるように踏み台昇降をしてもよく、弾性パッド4のバネ性を利用して身体を上下に弾ませるようにバウンドしてもよい。この際、緩衝パッド5が装着部22Bに装着されていることにより、緩衝パッド5が設置面Fに当接することで、ベース2の変形が制限される。また、衝撃荷重が弾性パッド4により吸収されるから、使用者の膝等に局所的にかかる負荷が軽減される。また、例えば、使用者がジョギング運動やバウンドをして弾性パッド4に回転方向の力が作用したとしても、弾性パッド4に、装着部22の平坦部221が当接して弾性パッド4の回転が防止され、ベース2が設置面Fに安定して設置される。
【0031】
上述した実施形態によれば、装着部22A(22)、22B(22)は、弾性パッド4及び緩衝パッド5の両者に共通であることにより、弾性パッド4または緩衝パッド5を装着部22に対して適宜付け替えることで、使用者が希望するレベルの運動を可能にする運動用ボード1とすることができる。これによれば、使用者のレベルに合った運動方法を選択可能にすることができる。
【0032】
また、装着部22は、ベース2の中心Pを挟んで等間隔をあけた位置に少なくとも一対で設けられている。弾性パッド4または緩衝パッド5を装着部22に対して適宜付け替えることで、使用者のレベルに合った運動方法を選択可能にすることができる。
【0033】
また、ベース2は、長方形状に形成され、装着部22は6個設けられ、6個の装着部22は、ベース2の四隅に設けられているとともに、ベース2の中心Pを挟んで幅方向に対向する位置に設けられている。これによれば、弾性パッド4または緩衝パッド5を装着部22に対して適宜付け替えることで、使用者のレベルに合った運動方法を選択可能にすることができる。
【0034】
また、装着部22は、弾性パッド4及び緩衝パッド5を内挿させるように筒状に形成されているとともに、弾性パッド4及び緩衝パッド5が回転した際に、弾性パッド4及び緩衝パッド5に当接して回転を防止する平坦部221(回転防止部)を有している。これによれば、装着部22に平坦部221が設けられていることにより、装着部22に対して、弾性パッド4または緩衝パッド5の回転が防止されるから、ベース2が設置面Fに安定して設置される。
【0035】
また、ベース2は、装着部22に連続するリブ構造部26を有し、リブ構造部26は、装着部22と略同じ方向に立設された内壁260を有して構成されている。これによれば、ベース2がリブ構造部26を有していることにより、ベース2の補強、及び軽量化が図られる。
【0036】
また、弾性パッド4は、第1の径寸法φ1を有する円盤状の第1クッション部41と、第1の径寸法φ1より大きい第2の径寸法φ2を有する円盤状の第2クッション部42と、第2の径寸法φ2より大きい第3の径寸法φ3を有する円盤状の第3クッション部43と、を一体に備え、弾性パッド4は、ベース2から離れる方向(下方)に、第1クッション部41、第2クッション部42、第3クッション部43の順に同軸上に設けられている。これによれば、衝撃荷重が弾性パッド4により吸収される。
【0037】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
【0038】
前記実施形態では、4個の装着部22Aに各弾性パッド4が装着され、2個の装着部22Bに各緩衝パッド5が装着されているが、本発明はこれに限定されるものではない。4個の装着部22Bそれぞれに各弾性パッド4が装着されていなくともよく、2個の装着部22Bには各緩衝パッド5が装着されていなくともよい。換言すると、4個の装着部22A、及び2個の装着部22Bは空いていてもよい。その場合には、ベース2そのものを設置面Fに設置し、ベース2の一対の第1把持部23、23を掴んで筋肉トレーニング(例えば腕立て伏臥腕屈伸)をしてもよい。また、その場合には、突起部24を設置面Fに当接させることで、ベース2と設置面Fとの間に隙間を確保することができるから、使用者がバランスを崩したとしても、使用者の指がベース2と設置面Fとの間に挟まることがない。
【0039】
これによれば、ベース2には、長手方向の端部に、凹状に形成された一対の第1把持部23、23が設けられていることにより、一対の第1把持部23、23を掴んで筋肉トレーニング(例えば腕立て伏臥腕屈伸)をすることができる。これにより、使用者の身体機能に対応した運動を選択可能にすることができる。
【0040】
また、ベース2から突出する突起部24が設けられ、突起部24は、各把持部23の幅方向の両側に一対で設けられている。これにより、一対の第1把持部23、23を掴んで筋肉トレーニング(例えば腕立て伏臥腕屈伸)をする場合に、突起部24を設置面Fに当接させることで、ベース2と設置面Fとの間に隙間を確保することができる。
【0041】
または、ベース2そのものを設置面Fに設置し、ベース2の一対の第2把持部25、25を掴んで筋肉トレーニング(例えば腕立て伏臥腕屈伸)をしてもよい。この場合には、2個の装着部22Bに各緩衝パッド5を装着してもよい。
【0042】
また、前記実施形態では、2個の装着部22Bに各緩衝パッド5が装着されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
図6に示すように、運動用ボード11は、4個の装着部22Bそれぞれに各弾性パッド4が装着されていて、2個の装着部22Bには各緩衝パッド5が装着されていなくともよい。換言すると、2個の装着部22Bは空いていてもよい。これによれば、緩衝パッド5が装着部22Bに装着されていない場合には、緩衝パッド5が設置面Fに当接しないからベース2の変形が制限されることなく、ベース2を大きく変形させることができる。これによれば、使用者の身体機能に対応した運動を選択可能にすることができる。
【0043】
または、
図7、8に示すように、運動用ボード12は、2個の装着部22Bに、各弾性パッド4が装着されていて、4個の装着部22Bは空いていてもよい。この場合には、使用者が運動用ボード1の上に立ち、左右(長手方向の一方及び他方)に体幹バランス運動をしてもよい。また、ベース2が傾いた際に突起部24の先端24eを設置面Fに当接させてもよい。これによれば、突起部24を設置面Fに当接させることで、設置面Fを傷つけることなく体幹バランス運動をすることができる。
【0044】
また、上述した実施形態では、装着部22は6個設けられている。6個の装着部22のうち、4個の装着部22Aはベース2の四隅に設けられ、2個の装着部22Bはベース2の中心Pを挟んだ幅方向の両端部に設けられているが、本発明はこれに限定されるものではない。装着部は、ベース2の周縁部21より中心P側(内側)に設けられていてもよい。また、装着部は、ベース2の中心Pに1個のみ設けられていてもよい。または、装着部は、ベース2の中心Pを挟んで等間隔をあけた位置に一対で設けられていてもよく、装着部は複数個設けられていてもよい。即ち、装着部の形成位置や個数は限定されるものではない。
【0045】
また、上述した実施形態では、ベース2は、平面視が長方形状に形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。ベースは、平面視が、正三角形に形成されていてもよく、正四角形(正方形)以上の正多角形状に形成されていてもよい。
【0046】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び、目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0047】
1、11、12 運動用ボード
2 ベース
4 弾性パッド
4e 弾性パッドの先端(弾性パッドの端部)
5 緩衝パッド
5e 緩衝パッドの先端(緩衝パッドの端部)
22 装着部
23、23 一対の把持部
24 突起部
221 平坦部(回転防止部)
26 リブ構造部
260 内壁
φ1 第1の径寸法
41 第1クッション部
φ2 第2の径寸法
42 第2クッション部
φ3 第3の径寸法
43 第3クッション部