(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023064883
(43)【公開日】2023-05-12
(54)【発明の名称】請求書処理装置、請求書処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/10 20120101AFI20230502BHJP
【FI】
G06Q20/10 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021175309
(22)【出願日】2021-10-27
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年10月30日、令和2年11月1日、令和2年11月2日、令和2年11月3日、令和2年11月4日、令和2年11月5日、令和2年11月6日、令和2年11月8日、令和2年11月9日、令和2年11月10日、令和2年11月11日、令和2年11月12日、令和2年11月13日、令和2年11月15日、令和2年11月16日、令和2年11月17日、令和2年11月18日、令和2年11月19日、令和2年11月20日、令和2年11月22日、令和2年11月24日、令和2年11月25日、令和2年11月26日、令和2年11月27日、令和2年11月30日、令和2年12月1日、令和2年12月2日、令和2年12月3日、令和2年12月4日、令和2年12月7日、令和2年12月8日、令和2年12月9日、令和2年12月10日、令和2年12月11日、令和2年12月14日、令和2年12月15日、令和2年12月16日、令和2年12月17日、令和2年12月18日、令和2年12月21日、令和2年12月22日、令和2年12月23日、令和2年12月24日、令和2年12月25日、令和2年12月28日、
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年1月4日、令和3年1月5日、令和3年1月6日、令和3年1月7日、令和3年1月8日、令和3年1月12日、令和3年1月13日、令和3年1月14日、令和3年1月15日、令和3年1月18日、令和3年1月19日、令和3年1月20日、令和3年1月21日、令和3年1月22日、令和3年1月25日、令和3年1月26日、令和3年1月27日、令和3年1月28日、令和3年1月29日、令和3年2月1日、令和3年2月2日、令和3年2月3日、令和3年2月4日、令和3年2月5日、令和3年2月8日、令和3年2月9日、令和3年2月10日、令和3年2月12日、令和3年2月15日、令和3年2月16日、令和3年2月17日、令和3年2月18日、令和3年2月19日、令和3年2月22日、令和3年2月24日、令和3年2月25日、令和3年2月26日、令和3年3月1日、令和3年3月2日、令和3年3月3日、令和3年3月4日、令和3年3月5日、令和3年3月8日、令和3年3月9日、令和3年3月10日、令和3年3月11日、令和3年3月12日、令和3年3月15日、令和3年3月16日、令和3年3月17日、令和3年3月18日、令和3年3月19日、令和3年3月22日、令和3年3月23日、令和3年3月24日、令和3年3月25日、令和3年3月26日、令和3年3月29日、令和3年3月30日、令和3年3月31日、令和3年4月1日、令和3年4月2日、令和3年4月5日、令和3年4月6日、令和3年4月7日、令和3年4月8日、令和3年4月9日、令和3年4月12日、令和3年4月13日、令和3年4月14日、令和3年4月15日、令和3年4月16日、令和3年4月19日、令和3年4月20日、令和3年4月21日、令和3年4月22日、令和3年4月23日、令和3年4月26日、令和3年4月27日、令和3年4月28日、令和3年4月30日、令和3年5月6日、令和3年5月7日、令和3年5月10日、令和3年5月11日、令和3年5月12日、令和3年5月13日、令和3年5月14日、令和3年5月17日、令和3年5月18日、令和3年5月19日、令和3年5月20日、令和3年5月21日、令和3年5月24日、令和3年5月25日、令和3年5月26日、令和3年5月27日、令和3年5月28日、令和3年5月31日、
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年6月1日、令和3年6月2日、令和3年6月3日、令和3年6月4日、令和3年6月7日、令和3年6月8日、令和3年6月9日、令和3年6月10日、令和3年6月11日、令和3年6月14日、令和3年6月15日、令和3年6月16日、令和3年6月17日、令和3年6月18日、令和3年6月21日、令和3年6月22日、令和3年6月23日、令和3年6月24日、令和3年6月25日、令和3年6月28日、令和3年6月29日、令和3年6月30日、令和3年7月1日、令和3年7月2日、令和3年7月5日、令和3年7月6日、令和3年7月7日、令和3年7月8日、令和3年7月9日、令和3年7月12日、令和3年7月13日、令和3年7月14日、令和3年7月15日、令和3年7月16日、令和3年7月19日、令和3年7月20日、令和3年7月21日、令和3年7月26日、令和3年7月27日、令和3年7月28日、令和3年7月29日、令和3年7月30日、令和3年8月2日、令和3年8月3日、令和3年8月4日、令和3年8月5日、令和3年8月6日、令和3年8月10日、令和3年8月11日、令和3年8月12日、令和3年8月13日、令和3年8月16日、令和3年8月17日、令和3年8月18日、令和3年8月19日、令和3年8月20日、令和3年8月23日、令和3年8月24日、令和3年8月25日、令和3年8月26日、令和3年8月27日、令和3年8月30日、令和3年8月31日、令和3年9月1日、令和3年9月2日、令和3年9月3日、令和3年9月6日、令和3年9月7日、令和3年9月8日、令和3年9月9日、令和3年9月10日、令和3年9月13日、令和3年9月14日、令和3年9月15日、令和3年9月16日、令和3年9月17日、令和3年9月21日、令和3年9月22日、令和3年9月23日、令和3年9月24日、令和3年9月27日、令和3年9月28日、令和3年9月29日、令和3年9月30日個別営業を通じて発表。
(71)【出願人】
【識別番号】507384939
【氏名又は名称】Sansan株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】柴野 亮
(72)【発明者】
【氏名】大西 真央
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA32
(57)【要約】
【課題】従来、請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報を用いて、請求書に関する適切な処理が行えなかった。
【解決手段】請求書の送付元を識別する送付元識別子と請求書の送付先を識別する送付先識別子とを対応付ける1以上の管理情報が格納される管理情報格納部111と、送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた、新しい請求書を受け付ける請求書受付部121と、請求書受付部121が受け付ける請求書に対応付けられる送付元識別子と送付先識別子とを取得し、送付元識別子と送付先識別子とを用いて、請求書に対する処理を行う請求書処理部131とを具備する請求書処理装置1により、請求書に関する適切な処理が行える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
請求書の送付元を識別する送付元識別子と当該請求書の送付先を識別する送付先識別子とを対応付ける1以上の管理情報が格納される管理情報格納部と、
送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた、新しい請求書を受け付ける請求書受付部と、
前記請求書受付部が受け付ける前記請求書に対応付けられる送付元識別子と送付先識別子とを取得し、当該送付元識別子と送付先識別子とを用いて、前記請求書に対する処理を行う請求書処理部とを具備する請求書処理装置。
【請求項2】
前記請求書処理部は、
前記請求書受付部が受け付けた前記請求書に対応付く前記送付元識別子と前記送付先識別子とに対応する請求書に対応する会計情報を、1以上の各管理情報に対応づけられた過去の1以上の請求書に対応する会計情報が格納される会計情報格納部から取得し、当該会計情報から予め決められた項目の情報である再利用可能情報を取得し、当該再利用可能情報を用いた会計情報を構成し、当該会計情報を出力する会計情報出力手段を具備する請求項1記載の請求書処理装置。
【請求項3】
前記再利用可能情報は、仕訳情報である、請求項2記載の請求書処理装置。
【請求項4】
前記管理情報格納部に格納されている前記管理情報に、請求書の到着期限を特定する期限情報が対応付いている、請求項1記載の請求書処理装置。
【請求項5】
前記請求書処理部は、
前記期限情報が特定する到着期限までに、当該期限情報に対応する送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた請求書を、前記請求書受付部が受け付けたか否かを判断し、当該判断結果に応じた処理である期限管理手段を具備する請求項4記載の請求書処理装置。
【請求項6】
前記期限管理手段は、
前記請求書受付部が、期限情報が特定する到着期限までに、当該期限情報に対応する送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた請求書を受け付けた場合に、当該請求書が届いた旨の情報を、当該送付先識別子で識別される送付先に知らせるための第一報知処理を行う、請求項5記載の請求書処理装置。
【請求項7】
前記期限管理手段は、
前記請求書受付部が、期限情報が特定する到着期限までに、当該期限情報に対応する送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた請求書を受け付けていないと判断した場合に、請求書が届いていない旨の情報を、当該送付先識別子で識別される送付先に知らせるための第二報知処理を行う、請求項5記載の請求書処理装置。
【請求項8】
前記期限管理手段は、
前記請求書受付部が、期限情報が特定する到着期限までに、当該期限情報に対応する送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた請求書を受け付けていないと判断した場合に、請求書が送付されていない旨の情報を、当該送付元識別子で識別される送付元に知らせるための第三報知処理を行う、請求項5記載の請求書処理装置。
【請求項9】
前記請求書処理部は、
前記請求書受付部が受け付けた請求書と、当該請求書に対応する送付元識別子と送付先識別子とに対応する1以上の過去の請求書とを用いて、前記請求書受付部が受け付けた請求書に対する不正検査を行い、当該不正検査の結果に関する検査情報を出力する不正検査手段を具備する請求項1記載の請求書処理装置。
【請求項10】
前記不正検査手段は、
前記請求書受付部が受け付けた請求書を構成する1以上の部分情報と、前記1以上の過去の請求書を構成する1以上の部分情報とを比較し、前記請求書受付部における請求書の受け付けが、過去の請求書と同様の請求書の重複した受け付けであるか否かを判断し、当該判断結果を出力する、請求項9記載の請求書処理装置。
【請求項11】
前記不正検査手段は、
前記請求書受付部が受け付けた請求書を構成する特定の部分情報と、前記1以上の過去の請求書を構成する特定の部分情報とを比較し、前記請求書受付部において受け付けた請求書が不正な請求書であるか否かを判断し、当該判断結果を出力する、請求項9記載の請求書処理装置。
【請求項12】
前記特定の部分情報は、振込口座を特定する口座情報であり、
前記不正検査手段は、
前記請求書受付部が受け付けた請求書を構成する口座情報と、前記1以上の過去の請求書を構成する口座情報とを比較し、口座情報が異なる場合に、前記請求書受付部において受け付けた請求書が不正な請求書であると判断し、当該判断結果を出力する、請求項11記載の請求書処理装置。
【請求項13】
前記特定の部分情報は、請求書の外観を構成する外観情報であり、
前記不正検査手段は、
前記請求書受付部が受け付けた請求書を構成する外観情報と、前記1以上の過去の請求書を構成する外観情報とを比較し、外観情報が異なる場合に、前記請求書受付部において受け付けた請求書が不正な請求書であると判断し、当該判断結果を出力する、請求項11記載の請求書処理装置。
【請求項14】
請求書の送付元を識別する送付元識別子と当該請求書の送付先を識別する送付先識別子とを対応付ける1以上の管理情報が格納される管理情報格納部と、請求書受付部と、請求書処理部とにより実現される請求書処理方法であって、
前記請求書受付部が、送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた、新しい請求書を受け付ける請求書受付ステップと、
前記請求書処理部が、前記請求書受付ステップで受け付けられる前記請求書に対応付けられる送付元識別子と送付先識別子とを取得し、当該送付元識別子と送付先識別子とを用いて、前記請求書に対する処理を行う請求書処理ステップとを具備する請求書処理方法。
【請求項15】
請求書の送付元を識別する送付元識別子と当該請求書の送付先を識別する送付先識別子とを対応付ける1以上の管理情報が格納される管理情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた、新しい請求書を受け付ける請求書受付部と、
前記請求書受付部が受け付ける前記請求書に対応付けられる送付元識別子と送付先識別子とを取得し、当該送付元識別子と送付先識別子とを用いて、前記請求書に対する処理を行う請求書処理部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求書に関する処理を行う請求書処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、請求書データの管理業務の運用コストを軽減する請求書データ検査支援装置があった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報を用いて、請求書に関する適切な処理が行えなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の請求書処理装置は、請求書の送付元を識別する送付元識別子と請求書の送付先を識別する送付先識別子とを対応付ける1以上の管理情報が格納される管理情報格納部と、送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた、新しい請求書を受け付ける請求書受付部と、請求書受付部が受け付ける請求書に対応付けられる送付元識別子と送付先識別子とを取得し、送付元識別子と送付先識別子とを用いて、請求書に対する処理を行う請求書処理部とを具備する請求書処理装置である。
【0006】
かかる構成により、請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報を用いて、請求書に関する適切な処理が行える。
【0007】
また、本第二の発明の請求書処理装置は、第一の発明に対して、請求書処理部は、請求書受付部が受け付けた請求書に対応付く送付元識別子と送付先識別子とに対応する請求書に対応する会計情報を、1以上の各管理情報に対応づけられた過去の1以上の請求書に対応する会計情報が格納される会計情報格納部から取得し、会計情報から予め決められた項目の情報である再利用可能情報を取得し、再利用可能情報を用いた会計情報を構成し、会計情報を出力する会計情報出力手段を具備する請求書処理装置である。
【0008】
かかる構成により、受け付けた請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報に対応する過去の会計情報を用いて、受け付けた請求書に対応する会計情報を効率的に構成できる。
【0009】
また、本第三の発明の請求書処理装置は、第二の発明に対して、再利用可能情報は、仕訳情報である、請求書処理装置である。
【0010】
かかる構成により、受け付けた請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報に対応する過去の仕訳情報を取得し、当該仕訳情報を含む会計情報であり、受け付けた請求書に対応する会計情報を効率的に構成できる。
【0011】
また、本第四の発明の請求書処理装置は、第一の発明に対して、管理情報格納部に格納されている管理情報に、請求書の到着期限を特定する期限情報が対応付いている、請求書処理装置である。
【0012】
かかる構成により、請求書の管理情報に対して、請求書の到着期限を管理できる。
【0013】
また、本第五の発明の請求書処理装置は、第四の発明に対して、請求書処理部は、期限情報が特定する到着期限までに、期限情報に対応する送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた請求書を、請求書受付部が受け付けたか否かを判断し、判断結果に応じた処理である期限管理手段を具備する請求書処理装置である。
【0014】
かかる構成により、請求書の管理情報に対する請求書の到着期限を特定する期限情報を用いて、請求書が到着期限までに到着したか否かを判断できる。
【0015】
また、本第六の発明の請求書処理装置は、第五の発明に対して、期限管理手段は、請求書受付部が、期限情報が特定する到着期限までに、期限情報に対応する送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた請求書を受け付けた場合に、請求書が届いた旨の情報を、送付先識別子で識別される送付先に知らせるための第一報知処理を行う、請求書処理装置である。
【0016】
かかる構成により、請求書の管理情報に対する請求書が到着期限までに到着した場合に、請求書が届いた旨の情報を請求書の送付先に通知できる。
【0017】
また、本第七の発明の請求書処理装置は、第五の発明に対して、期限管理手段は、請求書受付部が、期限情報が特定する到着期限までに、期限情報に対応する送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた請求書を受け付けていないと判断した場合に、請求書が届いていない旨の情報を、送付先識別子で識別される送付先に知らせるための第二報知処理を行う、請求書処理装置である。
【0018】
かかる構成により、請求書の管理情報に対する請求書が到着期限までに到着しない場合に、請求書が届かない旨の情報を請求書の送付先に通知できる。
【0019】
また、本第八の発明の請求書処理装置は、第五の発明に対して、期限管理手段は、請求書受付部が、期限情報が特定する到着期限までに、期限情報に対応する送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた請求書を受け付けていないと判断した場合に、請求書が送付されていない旨の情報を、送付元識別子で識別される送付元に知らせるための第三報知処理を行う、請求書処理装置である。
【0020】
かかる構成により、請求書の管理情報に対する請求書が到着期限までに到着しない場合に、請求書が送付されていない旨の情報を請求書の送付元に通知できる。
【0021】
また、本第九の発明の請求書処理装置は、第一の発明に対して、請求書処理部は、請求書受付部が受け付けた請求書と、請求書に対応する送付元識別子と送付先識別子とに対応する1以上の過去の請求書とを用いて、請求書受付部が受け付けた請求書に対する不正検査を行い、不正検査の結果に関する検査情報を出力する不正検査手段を具備する請求書処理装置である。
【0022】
かかる構成により、請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報を用いて、受け付けられた請求書の不正検査が行える。
【0023】
また、本第十の発明の請求書処理装置は、第九の発明に対して、不正検査手段は、請求書受付部が受け付けた請求書を構成する1以上の部分情報と、1以上の過去の請求書を構成する1以上の部分情報とを比較し、請求書受付部における請求書の受け付けが、過去の請求書と同様の請求書の重複した受け付けであるか否かを判断し、判断結果を出力する、請求書処理装置である。
【0024】
かかる構成により、請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報を用いて、受け付けられた請求書の重複登録の不正検査が行える。
【0025】
また、本第十一の発明の請求書処理装置は、第九の発明に対して、不正検査手段は、請求書受付部が受け付けた請求書を構成する特定の部分情報と、1以上の過去の請求書を構成する特定の部分情報とを比較し、請求書受付部において受け付けた請求書が不正な請求書であるか否かを判断し、判断結果を出力する、請求書処理装置である。
【0026】
かかる構成により、請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報を用いて、受け付けられた請求書のなりすました者による送信の不正検査が行える。
【0027】
また、本第十二の発明の請求書処理装置は、第十一の発明に対して、特定の部分情報は、振込口座を特定する口座情報であり、不正検査手段は、請求書受付部が受け付けた請求書を構成する口座情報と、1以上の過去の請求書を構成する口座情報とを比較し、口座情報が異なる場合に、請求書受付部において受け付けた請求書が不正な請求書であると判断し、判断結果を出力する、請求書処理装置である。
【0028】
かかる構成により、請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報に対応する口座情報を用いて、受け付けられた請求書のなりすました者による送信の不正検査が行える。
【0029】
また、本第十三の発明の請求書処理装置は、第十一の発明に対して、特定の部分情報は、請求書の外観を構成する外観情報であり、不正検査手段は、請求書受付部が受け付けた請求書を構成する外観情報と、1以上の過去の請求書を構成する外観情報とを比較し、外観情報が異なる場合に、請求書受付部において受け付けた請求書が不正な請求書であると判断し、判断結果を出力する、請求書処理装置である。
【0030】
かかる構成により、請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報に対応する請求書の外観情報を用いて、受け付けられた請求書のなりすました者による送信の不正検査が行える。
【発明の効果】
【0031】
本発明による請求書処理装置によれば、請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報を用いて、請求書に対する適切な処理が行える。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】実施の形態1における請求書処理システムAの概念図
【
図3】同請求書処理装置1の動作例について説明するフローチャート
【
図4】同請求書処理の例について説明するフローチャート
【
図5】同不正検査処理の例について説明するフローチャート
【
図6】同期限検査処理の例について説明するフローチャート
【
図7】同端末装置2の動作例について説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、請求書処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0034】
(実施の形態1)
本実施の形態において、請求書の送付元と送付先との対応を管理する管理情報を用いて、請求書に関する所定の処理を行う請求書処理装置を具備する請求書処理システムについて説明する。
【0035】
また、本実施の形態において、受け付けた請求書に対応する管理情報と対になる過去の請求書から再利用可能な情報を取得し、当該情報を用いた会計情報の蓄積を推進する請求書処理装置を具備する請求書処理システムについて説明する。なお、再利用可能な情報は、例えば、仕訳情報である。
【0036】
また、本実施の形態において、管理情報に対応付けて請求書の到着期限を管理しており、当該到着期限を用いて、請求書に関する処理を行う請求書処理装置を具備する請求書処理システムについて説明する。請求書に関する処理は、例えば、到着期限内に請求書が到着しないことを通知する処理である。
【0037】
さらに、本実施の形態において、受け付けた請求書に対応する管理情報と対になる過去の請求書の情報を用いて、請求書の不正検査を行う請求書処理装置を具備する請求書処理システムについて説明する。なお、不正検知は、例えば、重複登録の検知、なりすましの可能性の検知等である。
【0038】
なお、本明細書において、情報Aが情報Bに対応付くことは、情報Aから情報Bが取得できること、または/および情報Bから情報Aが取得できることである。情報Aが情報Bに対応付くことは、情報Aが情報Bを有しても良いし、情報Bが情報Aを有しても良いし、情報Aと情報Bとがリンク付いていても良いし、情報Aと情報Bとが同じ変数や同じ配列等に含まれていても良い。かかる情報Aと情報Bの構造は問わない。
【0039】
図1は、本実施の形態における請求書処理システムAの概念図である。請求書処理システムAは、請求書処理装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。請求書処理装置1は、いわゆるサーバである。
【0040】
請求書処理装置1は、請求書を受け付け、当該請求書に関する処理を行う装置である。請求書処理装置1は、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。
【0041】
端末装置2は、請求書を送付するユーザまたは請求書を受け付けるユーザ等が使用する装置である。端末装置2は、いわゆるパソコン、スマートフォン、タブレット端末であるが、その種類は問わない。
【0042】
図2は、本実施の形態における請求書処理システムAのブロック図である。請求書処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および送信部14を備える。格納部11は、管理情報格納部111、および会計情報格納部112を備える。受付部12は、請求書受付部121を備える。処理部13は、請求書処理部131を備える。請求書処理部131は、会計情報出力手段1311、期限管理手段1312、および不正検査手段1313を備える。
【0043】
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
【0044】
請求書処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する管理情報、後述する会計情報である。
【0045】
管理情報格納部111には、1または2以上の管理情報が格納される。管理情報は、請求書の送付元と請求書の送付先との繋がりを管理する情報である。管理情報は、繋がり情報と言っても良い。管理情報は、送付元識別子と送付先識別子とを対応付ける情報である。管理情報は、例えば、送付元識別子と送付先識別子とを有する。
【0046】
送付元識別子は、請求書の送付元を識別する情報である。請求書の送付元とは、請求書の発行側である、と言える。送付元識別子は、請求書の発行元を特定する情報である、と考えても良い。送付元識別子は、請求書の送付元の個人(担当者)を特定する情報であることは好適であるが、請求書の送付元の組織を特定する情報でも良い。送付元識別子は、例えば、請求書の発行元の会社名と担当者名、請求書の発行元の会社名と部署名、請求書の発行元の会社識別子と担当者識別子、請求書の発行元の会社識別子と部署識別子である。送付元識別子は、請求書の発行元の会社の担当者のメールアドレスであることは好適である。ただし、送付元識別子は、請求書の発行元の会社の担当者の電話番号やID等でも良い。
【0047】
送付先識別子は、請求書の送付先を識別する情報である。請求書の送付先とは、請求先である、と言える。送付先識別子は、請求されている側を特定する情報である、と考えても良い。送付先識別子は、請求書の送付先の個人(担当者)を特定する情報であることは好適であるが、請求書の送付先の組織を特定する情報でも良い。送付先識別子は、例えば、請求される側の会社名と担当者名、請求される側の会社名と部署名、請求される側の会社識別子と担当者識別子、請求される側の会社識別子と部署識別子である。送付先識別子は、請求書の送付先の会社の担当者のメールアドレスであることは好適である。ただし、送付先識別子は、請求書の送付先の会社の担当者の電話番号やID等でも良い。
【0048】
管理情報格納部111の1以上の各管理情報には、例えば、期限情報が対応付いている。期限情報は、請求書の到着期限を特定する情報である。期限を特定する情報は、到着時を特定する情報でも良い。到着時は、到着日でも良いし、到着期間でも良い。期限情報は、例えば、「2021年10月29日」「毎月月末」「毎月1日」である。
【0049】
会計情報格納部112には、1または2以上の会計情報が格納される。会計情報格納部112の1以上の各会計情報には、管理情報が対応付いている。かかる会計情報は、過去に発行された請求書に対応する会計の情報である。会計情報は、請求書の情報のみでも良い。
【0050】
会計情報は、請求書に対応する情報である。会計情報は、請求書を有することは好適である。請求書は、例えば、請求書の宛先を示す宛先情報、請求する金額を示す金額情報、請求書の発行日付を示す日付情報、請求書の送付先を示す送付先情報を有する。
【0051】
会計情報は、通常、仕訳情報を有する。仕訳情報は、仕訳を特定する情報である。仕訳情報は、科目を特定する情報である。仕訳情報は、例えば、「消耗品」「福利厚生費」「通信費」「広告宣伝費」「外注費」である。
【0052】
受付部12は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、請求書、出力指示、管理情報である。
【0053】
出力指示とは、情報の出力の指示である。情報は、例えば、請求書、会計情報である。出力指示は、例えば、請求書または会計情報を検索するための条件を含む。
【0054】
各種の情報や指示等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部12は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0055】
ここで、受け付けとは、通常、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスクや半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0056】
請求書受付部121は、請求書を受け付ける。受け付ける請求書は、通常、新しい請求書である。新しい請求書は、新たに発行された請求書である。請求書受付部121が受け付ける請求書は、送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられている。また、ここでの請求書は、電子化された請求書の情報である。請求書は、例えば、画像であるが、請求書を構成する文字列の集合でも良く、画像と請求書を構成する文字列の集合等でも良い。また、画像は、請求書の画像であり、例えば、PDFファイル、Jpegファイル等である。つまり、電子的な請求書や画像のデータ構造は問わない。電子的な請求書を、請求書情報と言っても良い。
【0057】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、請求書処理部131が行う処理である。
【0058】
請求書処理部131は、請求書受付部121が受け付ける請求書に対応付けられる送付元識別子と送付先識別子とを取得し、送付元識別子と送付先識別子とを用いて、請求書に対する処理を行う。
【0059】
さらに具体的には、請求書処理部131は、請求書受付部121が受け付ける請求書に対応付けられる送付元識別子と送付先識別子とを取得する。次に、例えば、請求書処理部131は、当該取得した送付元識別子と送付先識別子とに対応する管理情報を、管理情報格納部111から取得する。次に、例えば、請求書処理部131は、当該管理情報に対応する情報を用いて、請求書に対する処理を行う。
【0060】
管理情報に対応する情報は、例えば、期限情報、請求書、会計情報である。請求書に対する処理は、例えば、後述する会計情報出力処理、後述する報知処理、後述する不正検査処理である。
【0061】
請求書処理部131を構成する会計情報出力手段1311は、会計情報出力処理を行う。具体的には、会計情報出力手段1311は、請求書受付部121が受け付けた請求書に対応付く送付元識別子と送付先識別子とに対応する請求書に対応する会計情報を、会計情報格納部112から取得し、当該会計情報から1または2以上の再利用可能情報を取得し、当該再利用可能情報を用いた会計情報を構成し、会計情報を出力する。
【0062】
さらに具体的には、会計情報出力手段1311は、請求書受付部121が受け付けた請求書に対応付く送付元識別子と送付先識別子とを取得する。次に、例えば、会計情報出力手段1311は、取得した送付元識別子と送付先識別子とを対応付ける管理情報と対になる会計情報を会計情報格納部112から取得する。次に、例えば、会計情報出力手段1311は、当該会計情報の中の1以上の再利用可能情報を取得する。次に、例えば、会計情報出力手段1311は、請求書受付部121が受け付けた請求書から、1以上の元情報を取得する。次に、例えば、会計情報出力手段1311は、取得した1以上の再利用可能情報と、取得した1以上の元情報とを有する会計情報を構成する。次に、会計情報出力手段1311は、構成した会計情報を出力する。つまり、かかる会計情報は、請求書受付部121が受け付けた請求書に対応付く管理情報と対になる過去の会計情報の少なくとも一部を用いて構成される情報である。
【0063】
また、再利用可能情報は、過去の会計情報から取得される情報であり、再利用可能な情報である。再利用可能情報は、会計情報の中の情報であり、予め決められた項目の情報である。
【0064】
再利用可能情報は、例えば、仕訳情報である。かかる再利用可能情報は、請求書の送付元と送付先が同じであれば、その請求書に対応する会計情報の仕訳情報が同じであることが多いことを利用した情報である。
【0065】
再利用可能情報は、例えば、摘要情報である。かかる再利用可能情報は、請求書の送付元と送付先が同じであれば、その請求書に対応する会計情報の摘要情報が同じであることが多いことを利用した情報である。
【0066】
再利用可能情報は、例えば、拡張項目、費用按分である。ここでの拡張項目は、会計情報を構成する情報であり、ユーザが自由に入力できる情報である。費用按分は、請求費用の按分に関する情報である。費用按分は、例えば、請求費用を2以上の部門で按分する場合の按分割合に関する情報である。
【0067】
元情報は、請求書に含まれる情報であり、会計情報を構成する元になる情報である。元情報は、例えば、宛先情報、送付先情報、金額情報、日付情報である。金額情報は、請求金額を特定する情報である。
【0068】
ここでの出力とは、例えば、端末装置2への送信、記録媒体への蓄積であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、その他の外部の装置への送信、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。なお、端末装置2への送信は、請求書を送信してきた端末装置2でも良いし、請求書を受け付ける送付先の端末装置2でも良い。
【0069】
期限管理手段1312は、管理情報と対になる期限情報が特定する到着期限までに、当該期限情報に対応する送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた請求書を、請求書受付部121が受け付けたか否かを判断し、当該判断結果に応じた処理である。判断結果は、例えば、「期限情報が特定する到着期限までに請求書が届かない旨の情報」「期限情報が特定する到着期限までに請求書が届いた旨の情報」である。
【0070】
期限管理手段1312は、例えば、管理情報と対になる期限情報が特定する到着期限までに、当該期限情報に対応する送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた請求書を請求書受付部121が受け付けた場合に、請求書が届いた旨の情報を、送付先識別子で識別される送付先に知らせるための第一報知処理を行う。
【0071】
第一報知処理は、例えば、送付先識別子が示すメールアドレス宛に、請求書が届いた旨の情報を、電子メールで送信することである。第一報知処理は、例えば、送付先識別子が示す記録領域に、請求書が届いた旨の情報を書き込むことである。なお、送付先識別子が示す記録領域は、送付先識別子で識別されるユーザ(担当者)が閲覧できる記録領域である。また、かかる記録領域は、格納部11に存在しても良いし、他の装置に存在しても良い。
【0072】
期限管理手段1312は、例えば、管理情報と対になる期限情報が特定する到着期限までに、当該期限情報に対応する送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた請求書を、請求書受付部121が受け付けていないと判断した場合に、請求書が届いていない旨の情報を、送付先識別子で識別される送付先に知らせるための第二報知処理を行う。
【0073】
第二報知処理は、例えば、送付先識別子が示すメールアドレス宛に、請求書が届いていない旨の情報を、電子メールで送信することである。第二報知処理は、例えば、送付先識別子が示す記録領域に、請求書が届いていない旨の情報を書き込むことである。
【0074】
期限管理手段1312は、例えば、管理情報と対になる期限情報が特定する到着期限までに、期限情報に対応する送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた請求書を、請求書受付部121が受け付けていないと判断した場合に、請求書が送付されていない旨の情報を、送付元識別子で識別される送付元に知らせるための第三報知処理を行う。
【0075】
第三報知処理は、例えば、送付元識別子が示すメールアドレス宛に、請求書が届いていない旨の情報を、電子メールで送信することである。第三報知処理は、例えば、送付元識別子が示す記録領域に、請求書が届いていない旨の情報を書き込むことである。なお、送付元識別子が示す記録領域は、送付元識別子で識別されるユーザ(担当者)が閲覧できる記録領域である。また、かかる記録領域は、格納部11に存在しても良いし、他の装置に存在しても良い。
【0076】
また、請求書が届いた旨の情報や請求書が送付されていない旨の情報の内容やデータ構造等は問わない。また、請求書が届いた旨の情報や請求書が届かない旨の情報は、報知情報と言っても良い。
【0077】
不正検査手段1313は、不正検査処理を行う。具体的には、不正検査手段1313は、例えば、請求書受付部121が受け付けた請求書と、請求書に対応する送付元識別子と送付先識別子とに対応する1以上の過去の請求書とを用いて、請求書受付部121が受け付けた請求書に対する不正検査を行い、不正検査の結果に関する検査情報を出力する。検査情報は、例えば、不正である旨の情報、不正の内容を示す情報、不正であると判断された請求書である。「不正である」とは、不正の可能性があることでも良い。
【0078】
なお、検査情報の出力とは、例えば、請求書受付部121が受け付けた請求書を送信した端末装置2への検査情報の送信、請求書受付部121が受け付けた請求書と対になる送付先識別子で特定される送付先の端末装置2への検査情報の送信、検査情報の記録媒体への蓄積である。
【0079】
さらに具体的には、不正検査手段1313は、例えば、請求書受付部121が受け付けた請求書と、当該請求書に対応する送付元識別子と送付先識別子とを取得する。次に、不正検査手段1313は、例えば、当該送付元識別子と当該送付先識別子とに対応する1以上の過去の請求書を取得する。なお、不正検査手段1313は、通常、会計情報格納部112から1以上の過去の請求書を取得するが、他の記憶領域、他の装置から取得しても良い。次に、不正検査手段1313は、例えば、取得した1以上の過去の請求書の少なくとも一部の情報と、請求書受付部121が受け付けた請求書の少なくとも一部の情報とを比較し、当該比較結果を用いて、不正検査の結果に関する検査情報を取得し、当該検査情報を出力する。
【0080】
不正検査手段1313は、例えば、以下に説明する(1)重複登録検査、(2)なりすまし検査を行う。なお、なりすまし検査におけるなりすましは、不当な請求書の可能性がある程度のことでも良い。
(1)重複登録検査
【0081】
不正検査手段1313は、請求書受付部121が受け付けた請求書を構成する1以上の部分情報と、1以上の過去の請求書を構成する1以上の部分情報とを比較し、請求書受付部121における請求書の受け付けが、過去の請求書と同様の請求書の重複した受け付けであるか否かを判断し、判断結果を出力する。
【0082】
さらに具体的には、例えば、不正検査手段1313は、請求書受付部121が受け付けた請求書を構成する1以上の部分情報と、1以上の過去の請求書を構成する1以上の部分情報とを比較し、すべての部分情報が同じであれば、請求書の重複した受け付けであると判断し、判断結果を出力する。また、例えば、不正検査手段1313は、請求書受付部121が受け付けた請求書を構成する1以上の部分情報と、1以上の過去の請求書を構成する1以上の部分情報とを比較し、一致率を取得し、一致率が閾値以上である場合、請求書の重複した受け付けであると判断し、判断結果を出力する。また、例えば、不正検査手段1313は、請求書受付部121が受け付けた請求書を構成する1以上の部分情報と、受け付けた日から閾値時間内(閾値の日以内でも良い)に受け付けられた1以上の過去の請求書を構成する1以上の部分情報とを比較し、一致率を取得し、一致率が閾値以上である場合、請求書の重複した受け付けであると判断し、判断結果を出力する。
(2)なりすまし検査
【0083】
不正検査手段1313は、請求書受付部121が受け付けた請求書を構成する特定の部分情報と、1以上の過去の請求書を構成する特定の部分情報とを比較し、請求書受付部121において受け付けた請求書が不正な請求書であるか否かを判断し、判断結果を出力する。なお、特定の部分情報は、例えば、口座情報、外観情報である。
【0084】
不正検査手段1313は、例えば、請求書受付部121が受け付けた請求書を構成する口座情報と、1以上の過去の請求書を構成する口座情報とを比較し、2つの口座情報が異なる場合に、請求書受付部121において受け付けた請求書が不正な請求書であると判断し、判断結果を出力する。
【0085】
不正検査手段1313は、例えば、請求書受付部121が受け付けた請求書を構成する外観情報と、1以上の過去の請求書を構成する外観情報とを比較し、2つの外観情報が異なる場合に、請求書受付部121において受け付けた請求書が不正な請求書であると判断し、判断結果を出力する。なお、外観情報は、請求書の外観を構成する情報である。外観情報は、例えば、請求項の画像を構成する上部(例えば、画像の上の閾値以上(上部10%)の部分)、請求項の画像を構成する下部(例えば、画像の下の閾値以上(下部20%)の部分)、画像である請求書(PDFファイル等でも良い)の全体である。また、不正検査手段1313は、例えば、請求書受付部121が受け付けた請求書の画像と、1以上の過去の請求書の画像との類似度を算出し、当該類似度が閾値以下または閾値より小さいか否かを判断し、類似度が閾値以下または閾値より小さい場合に、受け付けた請求書が不正な請求書であると判断し、判断結果を出力する。
【0086】
送信部14は、各種の情報を端末装置2に送信する。送信部14は、例えば、請求書を受け付けた旨の情報を、請求書を送信してきた端末装置2に送信する。また、送信部14は、例えば、請求書が受け付けられた旨の情報を、当該請求書に対応する送付先識別子で特定される端末装置2に送信する。なお、端末装置2に送信することは、例えば、電子メールでの送信であるが、端末装置2に対応する記憶領域に書き込んで、当該端末装置2からのアクセスに応じて、記憶領域の中の情報を当該端末装置2に送信することでも良い。
【0087】
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、送付元識別子、送付先識別子、請求書である。
【0088】
端末受付部22は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、請求書入力のためのウェブサイトにアクセスするためのURIまたはURL、請求書入力アプリの起動指示、電子メールアプリの起動指示、請求書情報、管理情報、出力指示である。請求書入力アプリとは、請求書情報を入力するアプリケーションである。電子メールアプリとは、電子メールを送信するためのアプリケーションである。
【0089】
ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0090】
各種の情報や指示等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0091】
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
【0092】
端末送信部24は、各種の情報や指示等を請求書処理装置1に送信する。各種の情報や指示等は、例えば、請求書、電子メール、出力指示、管理情報である。
【0093】
端末受信部25は、各種の情報を請求書処理装置1から受信する。各種の情報は、例えば、請求書、会計情報、報知情報である。
【0094】
端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、請求書、会計情報、報知情報である。
【0095】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0096】
格納部11、管理情報格納部111、会計情報格納部112、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0097】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0098】
受付部12、請求書受付部121、および端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0099】
処理部13、請求書処理部131、会計情報出力手段1311、期限管理手段1312、不正検査手段1313、および端末処理部23は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0100】
送信部14、および端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0101】
端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0102】
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0103】
次に、請求書処理システムAの動作例について説明する。まず、請求書処理装置1の動作例について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0104】
(ステップS301)請求書受付部121は、端末装置2から請求書を受信したか否かを判断する。請求書を受信した場合はステップS302に行き、請求書を受信しなかった場合はステップS303に行く。
【0105】
(ステップS302)請求書処理部131は、ステップS301で受信された請求書を用いて、請求書処理を行う。ステップS301に戻る。請求書処理の例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0106】
(ステップS303)受付部12は、端末装置2から出力指示を受信したか否かを判断する。出力指示を受信した場合はステップS304に行き、出力指示を受信しなかった場合はステップS306に行く。
【0107】
(ステップS304)処理部13は、ステップS303で受信された出力指示に対応する1以上の会計情報を会計情報格納部112から取得する。
【0108】
(ステップS305)送信部14は、ステップS304で取得した1以上の会計情報を、出力指示を送信してきた端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
【0109】
(ステップS306)受付部12は、端末装置2から管理情報を受信したか否かを判断する。管理情報を受信した場合はステップS307に行き、管理情報を受信しなかった場合はステップS308に行く。なお、管理情報を送信する端末装置2は、例えば、請求書処理装置1の運営者の端末である。
【0110】
(ステップS307)処理部13は、ステップS306で受信された管理情報を管理情報格納部111に蓄積する。ステップS301に戻る。
【0111】
(ステップS308)受付部12は、管理情報に対応付けて、期限情報を端末装置2から受信したか否かを判断する。期限情報を受信した場合はステップS309に行き、期限情報を受信しなかった場合はステップS310に行く。なお、期限情報を送信する端末装置2は、請求書を送付する側のユーザが使用する端末でも良いし、請求書を受け付ける側のユーザが使用する端末でも良いし、請求書処理装置1の運営者の端末でも良い。
【0112】
(ステップS309)処理部13は、ステップS308で受信された期限情報を、当該期限情報に対応する管理情報と対にして、管理情報格納部111に蓄積する。ステップS301に戻る。
【0113】
(ステップS310)処理部13は、期限検査を行うタイミングであるか否かを判断する。期限検査を行うタイミングであればステップS311に行き、期限検査を行うタイミングでなければステップS301に戻る。なお、期限検査を行うタイミングは、通常、予め決められており、例えば、毎日12時、毎週月曜日の0時等であり、その時は問わない。
【0114】
(ステップS311)期限管理手段1312は、期限検査処理を行う。ステップS301に戻る。期限検査処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0115】
なお、
図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0116】
次に、ステップS302の請求書処理の例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0117】
(ステップS401)不正検査手段1313は、受信された請求書に対して、不正検査処理を行う。不正検査処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0118】
(ステップS402)請求書処理部131は、ステップS401における不正検査処理の結果が「不正」であったか、「正当」であったかを判断する。「正当」であある場合はステップS403に行き、「不正」である場合はステップS411に行く。
【0119】
(ステップS403)会計情報出力手段1311は、受信された請求書に対応する管理情報を取得する。なお、受信された請求書に管理情報が如何に対応付けられているかは問わない。
【0120】
(ステップS404)会計情報出力手段1311は、ステップS403で取得した管理情報と対になる会計情報を会計情報格納部112から取得する。なお、かかる会計情報は、管理情報と対になる会計情報の中で、代表的な会計情報であることは好適である。代表的な会計情報は、例えば、会計情報格納部112の中の最新の会計情報、代表的な会計情報であることを示すフラグが対応付いている会計情報である。
【0121】
(ステップS405)会計情報出力手段1311は、ステップS404で取得された会計情報の中の1以上の再利用可能情報を取得する。なお、1以上の再利用可能情報は、例えば、仕訳情報、拡張項目である。
【0122】
(ステップS406)会計情報出力手段1311は、受信された請求書から、会計情報を構成する1以上の元情報を取得する。1以上の元情報は、例えば、日付、口座情報、請求金額である。
【0123】
(ステップS407)会計情報出力手段1311は、ステップS405で取得した1以上の再利用可能情報と、ステップS406で取得した1以上の元情報とを有する会計情報を構成する。
【0124】
(ステップS408)会計情報出力手段1311は、例えば、ステップS407で構成した会計情報を、請求書を送信してきた端末装置2に送信する。会計情報出力手段1311は、例えば、ステップS407で構成した会計情報を、請求書と対になる送付先識別子で識別される送付先の端末装置2に送信しても良い。なお、かかる送信は、蓄積する会計情報の確認のための送信である。なお、ここで、会計情報出力手段1311は、受信された請求書と構成した会計情報とを、会計情報格納部112に蓄積しても良い。
【0125】
(ステップS409)会計情報出力手段1311は、蓄積する会計情報を、端末装置2から受信したか否かを判断する。会計情報を受信した場合はステップS410に行き、受信しなかった場合はステップS409に戻る。なお、蓄積する会計情報は、ステップS408で送信した会計情報と同じでも良いし、ユーザにより、一部、訂正された情報でも良い。
【0126】
(ステップS410)会計情報出力手段1311は、ステップS409で受信された会計情報を、受信された請求書と対になる管理情報と対にして、会計情報格納部112に蓄積する。上位処理にリターンする。
【0127】
(ステップS411)請求書処理部131は、送信された請求書が不正な請求書である旨を、請求書を送信してきた端末装置2に送信する。また、請求書処理部131は、送信された請求書と対になる送付先識別子で識別される送付先に、不正な請求書が送付された旨の情報を送信しても良い。上位処理にリターンする。
【0128】
次に、ステップS401の不正検査処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0129】
(ステップS501)不正検査手段1313は、受信された請求書と対になる管理情報を取得する。
【0130】
(ステップS502)不正検査手段1313は、ステップS501で取得した管理情報と対になる請求書を会計情報格納部112から取得する。なお、かかる請求書は、管理情報と対になる請求書の中の代表的な請求書であることは好適である。代表的な請求書は、例えば、管理情報と対になる請求書の中の最近の請求書である。
【0131】
(ステップS503)不正検査手段1313は、ステップS502で取得した請求書の中の1以上の部分情報を取得する。1以上の部分情報は、例えば、口座情報、住所である。
【0132】
(ステップS504)不正検査手段1313は、カウンタiに1を代入する。
【0133】
(ステップS505)不正検査手段1313は、ステップS503で取得した部分情報の中に、i番目の部分情報が存在するか否かを判断する。i番目の部分情報が存在する場合はステップS506に行き、i番目の部分情報が存在しない場合はステップS510に行く。
【0134】
(ステップS506)不正検査手段1313は、i番目の部分情報と同じ項目の情報(部分情報)を、受信された請求書から取得する。
【0135】
(ステップS507)不正検査手段1313は、i番目の部分情報とステップS505で取得した部分情報とが所定の関係にあるか否かを判断する。2つの部分情報が所定の関係にある場合はステップS508に行き、所定の関係にない場合はステップS509に行く。なお、所定の関係は、例えば、一致、差異が閾値以内等である。また、所定の関係は、項目ごとに異なっていても良い。例えば、口座情報に対する所定の関係は「一致」であり、請求金額に対する所定の関係は「差異が閾値以内」であること等でも良い。
【0136】
(ステップS508)不正検査手段1313は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS505に戻る。
【0137】
(ステップS509)不正検査手段1313は、不正検査の結果に「不正」を代入する。上位処理にリターンする。
【0138】
(ステップS510)不正検査手段1313は、ステップS502で取得した過去の請求書の外観情報を取得する。
【0139】
(ステップS511)不正検査手段1313は、受信された請求書の外観情報を取得する。
【0140】
(ステップS512)不正検査手段1313は、ステップS510で取得した外観情報と、ステップS511で取得した外観情報とを比較する。
【0141】
(ステップS513)不正検査手段1313は、ステップS512における比較の結果、受信された請求書の外観と過去の請求書の外観とが同じであるか否かを判断する。同じであればステップS514に行き、異なっていればステップS515に行く。なお、外観が同じであることは、例えば、2つの外観情報が同一または類似度が閾値以内である。
【0142】
(ステップS514)不正検査手段1313は、不正検査の結果に「正当」を代入する。上位処理にリターンする。
【0143】
(ステップS515)不正検査手段1313は、不正検査の結果に「不正」を代入する。上位処理にリターンする。
【0144】
次に、ステップS311の期限検査処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0145】
(ステップS601)期限管理手段1312は、カウンタiに1を代入する。
【0146】
(ステップS602)期限管理手段1312は、管理情報格納部111に、i番目の管理情報が存在するか否かを判断する。i番目の管理情報が存在する場合はステップS603に行き、i番目の管理情報が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0147】
(ステップS603)期限管理手段1312は、i番目の管理情報に対応付けて、期限情報が存在するか否かを判断する。期限情報が存在する場合はステップS604に行き、期限情報が存在しない場合はステップS609に行く。
【0148】
(ステップS604)期限管理手段1312は、i番目の管理情報に対応する期限情報を、管理情報格納部111から取得する。
【0149】
(ステップS605)期限管理手段1312は、図示しない時計またはカレンダーから今日の日付を取得する。期限管理手段1312は、今日が、ステップS604で取得した期限情報が示す期限を越えているか否かを判断する。期限を越えている場合はステップS606に行き、期限を越えていない場合はステップS609に行く。
【0150】
(ステップS606)期限管理手段1312は、i番目の管理情報に対応付く請求書であり、期限情報が示す期限に対応する請求書が、会計情報格納部112に存在するか否かを判断する。かかる請求書が存在する場合は行き、存在しない場合はステップS607に行く。
【0151】
(ステップS607)期限管理手段1312は、請求書が届いていない旨の報知情報を取得する。なお、かかる報知情報は、例えば、i番目の管理情報が有する送付元識別子と送付先識別子とを有することは好適である。かかる報知情報は、届くべき請求書を特定できる情報を含むことは好適である。
【0152】
(ステップS608)期限管理手段1312は、ステップS607で取得した報知情報を、i番目の管理情報が有する送付元識別子で識別されるユーザに送信する。また、期限管理手段1312は、ステップS607で取得した報知情報を、i番目の管理情報が有する送付先識別子で識別されるユーザに送信する。なお、ここで、期限管理手段1312は、報知情報を送付元識別子で識別されるユーザ、送付先識別子で識別されるユーザのいずれかに送信するだけでも良い。
【0153】
(ステップS609)期限管理手段1312は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
【0154】
次に、端末装置2の動作例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0155】
(ステップS701)端末受付部22は、請求書の送信指示を受け付けたか否かを判断する。請求書の送信指示を受け付けた場合はステップS702に行き、受け付けなかった場合はステップS703に行く。なお、請求書の送信指示は、例えば、請求書と送付先識別子と送付元識別子とを有する。
【0156】
(ステップS702)端末処理部23は、ステップS701で受け付けた送信指示に応じて、送付先識別子と送付元識別子とに対応付けて、送信する請求書を構成する。端末送信部24は、送付先識別子と送付元識別子とに対応付けて、請求書を請求書処理装置1に送信する。ステップS701に戻る。
【0157】
(ステップS703)端末受付部22は、出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付けた場合はステップS704に行き、受け付けなかった場合はステップS707に行く。
【0158】
(ステップS704)端末処理部23は、送信する出力指示を構成する。端末送信部24は、当該出力指示を請求書処理装置1に送信する。
【0159】
(ステップS705)端末受信部25は、出力指示に対応する1以上の会計情報を受信したか否かを判断する。1以上の会計情報を受信した場合はステップS706に行き、受信しなかった場合はステップS705に戻る。
【0160】
(ステップS706)端末処理部23は、ステップS705で受信された1以上の会計情報を用いて、出力する会計情報を構成する。端末出力部26は、構成された1以上の会計情報を出力する。ステップS701に戻る。
【0161】
(ステップS707)端末受信部25は、報知情報を受信したか否かを判断する。報知情報を受信した場合はステップS708に行き、受信しなかった場合はステップS709に行く。
【0162】
(ステップS708)端末処理部23は、ステップS707で受信された報知情報を用いて、出力する報知情報を構成する。端末出力部26は、構成された報知情報を出力する。ステップS701に戻る。
【0163】
(ステップS709)端末受信部25は、登録前の確認のための会計情報を受信したか否かを判断する。会計情報を受信した場合はステップS710に行き、受信しなかった場合はステップS701に戻る。
【0164】
(ステップS710)端末処理部23は、受信された会計情報を用いて、出力する会計情報を構成する。端末出力部26は当該会計情報を出力する。
【0165】
(ステップS711)端末受付部22は、出力されている会計情報の編集を受け付けたか否かを判断する。編集を受け付けた場合はステップS712に行き、編集を受け付けない場合はステップS713に行く。
【0166】
(ステップS712)端末処理部23は、編集に従って、出力されている会計情報を変更する。ステップS711に戻る。
【0167】
(ステップS713)端末処理部23は、会計情報を送信するか否かを判断する。会計情報を送信する場合はステップS714に行き、会計情報を送信しない場合はステップS711に戻る。なお、会計情報を送信する場合は、例えば、会計情報の送信指示が受け付けられた場合である。
【0168】
(ステップS714)端末送信部24は、出力されている会計情報を、管理情報に対応付けて、請求書処理装置1に送信する。ステップS701に戻る。
【0169】
なお、
図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0170】
以下、本実施の形態における請求書処理システムAの具体的な動作について説明する。
【0171】
今、請求書処理装置1の管理情報格納部111には、
図8に示す管理情報管理表が格納されている。管理情報管理表は、「ID」「送信元識別子」「送信先識別子」「送付元メールアドレス」「送付先メールアドレス」「送付先担当者メールアドレス」「期限情報」を有する。「送付元メールアドレス」は、請求書を電子メールで送付する者のメールアドレスである。「送付先メールアドレス」は、請求書を電子メールで送付する場合の送信先のメールアドレスである。「送付先担当者メールアドレス」は、請求書が受け付けられた場合に、送付先の担当者に知らせるための担当者のメールアドレスである。なお、「送付元メールアドレス」は、送信元識別子と考えても良い。また、「送付先メールアドレス」または「送付先担当者メールアドレス」を送信先識別子と考えても良い。また、「送信元識別子」は、ここでは「会社」と「担当者」を有する。「送信先識別子」は、ここでは「会社」と「担当者」を有する。さらに、「期限情報」を有するレコードと有さないレコードとが混在しても良い。
【0172】
会計情報格納部112には、
図9に示す会計情報管理表が格納されている。会計情報管理表は、請求書を含む会計情報等を管理する表である。会計書管理表は、「ID」「請求書」「送信元識別子」「送信先識別子」「日付」「科目」「口座情報」「請求金額」「拡張項目」「費用按分」を有するレコードを管理する。「ID」は、レコードを識別する情報である。「請求書」は、ここでは、請求書のPDFファイルである、とする。「送信元識別子」は「会社」「担当者」を有する。「会社」は、請求書情報の送信元の組織(会社、個人事業主、役所等)を識別する情報であり、ここでは、会社名である。「担当者」は、請求書情報の送信元の組織の担当者を識別する情報であり、ここでは、担当者名である。「送信先識別子」は、「会社」「担当者」を有する。「会社」は、請求書情報の送信先の組織(会社、個人事業主、役所等)を識別する情報であり、ここでは、会社名である。「担当者」は、請求書情報の送信先の組織の担当者を識別する情報であり、ここでは、担当者名である。「日付」は、請求書を受信した日である。なお、「日付」は、請求書の発行日でも良い。「口座情報」は、請求書の送付元の口座の情報である。「口座情報」は、請求書に対する金額が、送付先によって入力される口座の情報である。「口座情報」は、ここでは、銀行口座の情報であり、通常、銀行名、口座番号等を有する。「請求金額」は、請求される金額である。
【0173】
かかる状況において、以下の4つの具体例について説明する。具体例1は、過去の会計情報から再利用可能情報(ここでは、仕訳情報等)を提案する場合である。具体例2は、請求書の到着期限を超えて、請求書が到着しなかった場合の処理の例である。具体例3は、請求書の重複登録の検査の処理の例である。具体例4は、請求書の口座情報が異なっている場合の検査の処理の例である。
【0174】
(具体例1)
ユーザ「山田A子」(以下、当該ユーザ)は、請求書情報を入力するウェブサイトにアクセスした、とする。かかるアクセスは、当該ウェブサイトのURLの入力に基づく。なお、当該ウェブサイトのサーバは、例えば、請求書処理装置1である。
【0175】
そして、当該ユーザの端末装置2には、
図10の画面が表示された、とする。また、当該ユーザは、送信したい請求書のPDFファイルを取り込む、とする。この取り込まれた請求書ファイルは、1001である。また、当該ユーザは、
図10の画面において、請求書の送付元識別子1002、送付先識別子1003を入力する、とする。すると、端末受付部22は、請求書情報1001(請求書のPDFファイル)、送付元識別子1002、送付先識別子1003の入力を受け付ける。
【0176】
次に、当該ユーザは、
図10の送信ボタン1004を指示した、とする。すると、端末処理部23は、受け付けられた請求書等を用いて、送信する請求書等を構成する。次に、端末送信部24は、当該請求書等を請求書処理装置1に送信する。
【0177】
なお、請求書等は、請求書1001に加えて、送付元識別子「<会社>A社 <担当者>山田A子」、送付先識別子「<会社>X社 <担当者>田中E子」を含む、とする。
【0178】
次に、請求書処理装置1の請求書受付部121は、当該ユーザの端末装置2から、請求書情報1101、送付元識別子1102、送付先識別子1103を受信する。
【0179】
なお、端末装置2が請求書等を送信するルートは、電子メールに限らず、Web経由でも良い。また、請求書等の送信のための画面は、
図10に示すような画面に限らない。
【0180】
次に、請求書処理部131は、受信された請求書を用いて、以下のように請求書処理を行う。つまり、請求書処理部131の不正検査手段1313は、不正検査処理を行い、結果「正当」を得た、とする。
【0181】
次に、会計情報出力手段1311は、受信された請求書に対応する管理情報(送付元識別子「<会社>A社 <担当者>山田A子」、送付先識別子「<会社>X社 <担当者>田中E子」)を取得する。
【0182】
次に、会計情報出力手段1311は、取得した管理情報と対になる会計情報である「ID=58」の会計情報を会計情報管理表(
図9)から取得する。なお、ここで取得する会計情報は、会計情報を構成する全部の属性値ではなく、一部の属性値でも良い。
【0183】
次に、会計情報出力手段1311は、取得された会計情報の中の再利用可能情報である、科目「外注費」、拡張項目「自動セット,A1000」、および費用按分「部門1=1 部門2=2 部門3=1」等を取得する。なお、費用按分は、ここでは、請求された費用を2以上の部門で按分する場合の比を示す情報である。費用按分「部門1=1 部門2=2 部門3=1」は、部門1と部門2と部門3とが、「1:2:1」の比で、請求金額を負担することを示す。
【0184】
次に、会計情報出力手段1311は、受信された請求書(PDFファイル)から、会計情報を構成する1以上の元情報(ここでは、日付、口座情報等)を取得する。
【0185】
次に、会計情報出力手段1311は、取得した1以上の再利用可能情報と、取得した1以上の元情報とを有する会計情報「<日付>2021/11/1 <科目>外注費 <口座情報>P銀行 XXXXX <拡張項目>自動セット,A1000 <費用按分>部門1=1 部門2=2 部門3=1 ・・・」を構成する。
【0186】
次に、会計情報出力手段1311は、例えば、構成した会計情報を、請求書を送信してきた端末装置2に送信する。
【0187】
次に、端末装置2の端末受信部25は、会計情報を受信する。次に、端末処理部23は、受信された会計情報を用いて、出力する会計情報を構成する。次に、端末出力部26は、構成された会計情報を、送信した請求書ともに出力する。かかる出力例は、
図11である。
【0188】
次に、ユーザは、
図11の登録ボタン1101を指示した、とする。すると、端末受付部22は、かかる指示を受け付ける。次に、端末処理部23は、表示されている会計情報を送信する、と判断する。次に、端末送信部24は、表示されている会計情報を、管理情報に対応付けて、請求書処理装置1に送信する。なお、管理情報は、送付元識別子「<会社>A社 <担当者>山田A子」、送付先識別子「<会社>X社 <担当者>田中E子」である。
【0189】
次に、請求書処理装置1の会計情報出力手段1311は、蓄積する会計情報を、端末装置2から受信する。そして、会計情報出力手段1311は、受信された会計情報を、受信された請求書と対になる管理情報と対にして、会計情報格納部112に蓄積する。なお、かかる会計情報の例は、
図9の「ID=61」である。
【0190】
以上、本具体例によれば、受け付けた請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報に対応する過去の会計情報を用いて、受け付けた請求書に対応する会計情報を効率的に構成できる。
【0191】
(具体例2)
現在、2021年11月1日 12時00分である、とする。そして、毎日、12時00分に、期限検査を行うことになっている、とする。
【0192】
つまり、請求書処理装置1の処理部13は、図示しない時計から「2021年11月1日 12時00分」を取得し、期限検査のトリガー条件「毎日、12時00分」に合致するので、期限検査を行うタイミングである、と判断する。
【0193】
次に、期限管理手段1312は、1番目の管理情報と対に期限情報「毎月月末」を、管理情報管理表(
図8)から取得する。次に、期限管理手段1312は、取得した「2021年11月1日 12時00分」が、「毎月月末」を超えている、と判断する。
【0194】
次に、期限管理手段1312は、1番目の管理情報『送付元識別子「<会社>A社 <担当者>山田A子」、送付先識別子「<会社>X社 <担当者>田中E子」』を、管理情報管理表(
図8)から取得する。
【0195】
次に、期限管理手段1312は、当該1番目の管理情報と対になる請求書に対応する日付「2021/9/30」を、会計情報管理表(
図9)から取得する。そして、期限管理手段1312は、1番目の管理情報と対になる最近の日付が「2021/9/30」であり、10月の日付と対になる請求書が存在しない、と判断する。つまり、期限管理手段1312は、1番目の管理情報に対応付く請求書であり、期限情報が示す期限に対応する請求書が、会計情報管理表に存在しない、と判断する。
【0196】
次に、期限管理手段1312は、請求書が届いていない旨の報知情報を取得する。なお、期限管理手段1312は、報知情報を構成する雛形情報と、管理情報を構成する情報、または管理情報から取得できる情報、または期限情報を用いて、報知情報を構成する。ここで、雛形情報は、「<送付元識別子.担当者> 様 お世話になっております。<送付先識別子.会社>の<送付先識別子.担当者>です。この度は、<期限情報に対応する月>月分の請求書につきまして、未だ請求書が届いていなかったため、ご確認のご連絡をいたしました。行き違いになっておりましたら、大変申し訳ございません。お手数おかけいたしますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。」である。
【0197】
次に、期限管理手段1312は、1番目の管理情報に対応する送付元メールアドレス「ya@a.com」を、管理情報管理表(
図8)から取得する。
【0198】
次に、期限管理手段1312は、構成した報知情報を、送付元メールアドレス「ya@a.com」宛てに、電子メールで送信する。
【0199】
次に、ユーザ「山田A子」の端末装置2は、当該報知情報を受信し、出力する。かかる出力例は、
図12である。
図12において、「送付履歴を確認する」ボタン1201には、管理情報「送付元識別子「<会社>A社 <担当者>山田A子」、送付先識別子「<会社>X社 <担当者>田中E子」」と対になる会計情報にアクセスするための情報(例えば、請求書処理装置1へのアクセスのためのURL、管理情報を条件とした請求書情報管理表の検索式など)が対応付いている。
【0200】
次に、ユーザ「山田A子」は、「送付履歴を確認する」ボタン1201を指示した、とする。すると、端末受付部22は、出力指示を受け付ける。かかる出力指示は、当該管理情報を条件とした請求書情報管理表の検索式を含む。次に、端末処理部23は、送信する出力指示を構成する。そして、端末送信部24は、当該出力指示を請求書処理装置1に送信する。
【0201】
次に、請求書処理装置1の受付部12は、端末装置2から当該出力指示を受信する。次員、処理部13は、受信された出力指示に対応する「ID=58」の会計情報を会計情報管理表(
図9)から取得する。次に、送信部14は、取得した会計情報を、出力指示を送信してきた端末装置2に送信する。
【0202】
次に、端末装置2は、「ID=58」の会計情報を受信し、出力する。かかることにより、A社の山田A子は、2021/9/30に最後にX社の田中E子さん宛てに、請求書を送付しており、10月分の請求書は送信できていないことを知ることができる。
【0203】
次に、期限管理手段1312は、2番目の管理情報に対して、上記と同様の期限検査処理を行う。
【0204】
以上、本具体例によれば、請求書の管理情報に対して、請求書の到着期限を管理できる。また、本具体例によれば、請求書の管理情報に対する請求書が到着期限までに到着しない場合に、請求書が届かない旨の情報を請求書の送付元に通知できる。
【0205】
(具体例3)
現在、「2021/10/15 19:15」である、とする。そして、ユーザ「井上B男」(以下、当該ユーザ)は、請求書情報を送信するために、端末装置2の電子メールアプリを起動した、とする。
【0206】
すると、端末装置2では、電子メールアプリが起動される。そして、当該ユーザは、電子メールの添付ファイルとして、別途、用意した請求書のPDFファイルを添付する操作を行った、とする。その結果、
図13の1301に示すように、請求書(PDFファイル)が添付された(1301参照)。
【0207】
また、「Y社の木下F夫」に対する請求書の送付先として、請求書処理装置1の運営側から与えられているメールアドレス「a002@b.jp」を、メールアドレスの欄に入力した、とする(1302参照)。また、当該ユーザは、メールのタイトル(1303)、本文(1304)を記載して、送信ボタン1305を指示した、とする。
【0208】
すると、
図13の電子メールがアドレス「a002@b.jp」に送信される。
【0209】
次に、請求書処理装置1の請求書受付部121は、電子メールにより、請求書、メールのタイトル、メールの本文情報等を受信する。
【0210】
次に、不正検査手段1313は、電子メールの送信先のメールアドレス「a002@b.jp」と送信元のメールアドレス「ib@b.jp」を取得する。そして、不正検査手段1313は、取得したメールアドレス「a002@b.jp」「ib@b.jp」と対になる管理情報『送付元識別子「<会社>B社<担当者>井上B男」,送付先識別子「<会社>Y社<担当者>木下F夫」』を管理情報管理表(
図8)から取得する。
【0211】
次に、不正検査手段1313は、取得した管理情報と対になる会計情報(ID=59)を会計情報管理表から取得する。
【0212】
また、不正検査手段1313は、会計情報(ID=59)から、日付「2021/10/15」、請求金額「1,540」等の部分情報を取得する。
【0213】
次に、不正検査手段1313は、会計情報(ID=59)から取得した部分情報と同じ項目の部分情報を、受信された請求書から取得する。ここで、不正検査手段1313は、受信された請求書から日付「2021/10/15」、請求金額「1,540」等の部分情報を取得した、とする。
【0214】
次に、不正検査手段1313は、2つの情報元の各部分情報が、すべて一致する、と判断する。つまり、不正検査手段1313は、受信された請求書は、既に登録されている重複登録である、と判断する。そして、不正検査手段1313は、不正検査の結果に「不正(重複登録)」を代入する。
【0215】
次に、請求書処理部131は、送信された請求書が不正な請求書である旨(ここでは、「不正(重複登録)」)を、請求書を送信してきた井上B男の端末装置2に送信する。
【0216】
次に、井上B男の端末装置2は、送信された請求書が不正な請求書である旨(ここでは、「不正(重複登録)」)を受信し、出力する。なお、かかる出力態様は問わないことは言うまでもない。
【0217】
以上、本具体例によれば、請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報を用いて、受け付けられた請求書の重複登録の不正検査が行える。
【0218】
(具体例4)
具体例3と同様に、ユーザ「井上B男」(以下、当該ユーザ)は、「R銀行 UUUUUU・・・」といった口座情報が含まれた請求書を添付し、
図13に示すように、電子メールで、「Y社の木下F夫」に対する請求書を送付した、とする。
【0219】
次に、請求書処理装置1の請求書受付部121は、電子メールにより、請求書、メールのタイトル、メールの本文情報等を受信する。
【0220】
次に、不正検査手段1313は、電子メールの送信先のメールアドレス「a002@b.jp」と送信元のメールアドレス「ib@b.jp」を取得する。そして、不正検査手段1313は、取得したメールアドレス「a002@b.jp」「ib@b.jp」と対になる管理情報『送付元識別子「<会社>B社<担当者>井上B男」,送付先識別子「<会社>Y社<担当者>木下F夫」』を管理情報管理表(
図8)から取得する。
【0221】
次に、不正検査手段1313は、取得した管理情報と対になる会計情報(ID=59)が有する部分情報である口座情報「Q銀行 YYYYY・・・」を会計情報管理表から取得する。
【0222】
また、不正検査手段1313は、受信された請求書から口座情報「R銀行 UUUUUU・・・」を取得する。
【0223】
次に、不正検査手段1313は、2つの情報元の口座情報が一致しない、と判断する。つまり、不正検査手段1313は、受信された請求書の口座情報が異なるために、なりすましの可能性がある、と判断する。そして、不正検査手段1313は、不正検査の結果に「不正(なりすましの可能性)」を代入する。
【0224】
次に、請求書処理部131は、送信された請求書が不正な請求書である旨(ここでは、「不正(なりすましの可能性)」を、請求書を送信してきた井上B男の端末装置2に送信する。
【0225】
次に、井上B男の端末装置2は、送信された請求書が不正な請求書である旨(ここでは、「不正(なりすましの可能性)」)を受信し、出力する。なお、かかる出力態様は問わないことは言うまでもない。
【0226】
以上、本具体例によれば、請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報に対応する口座情報を用いて、受け付けられた請求書のなりすました者による送信の不正検査が行える。
【0227】
以上、本実施の形態によれば、請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報を用いて、請求書に関する適切な処理が行える。
【0228】
また、本実施の形態によれば、受け付けた請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報に対応する過去の会計情報を用いて、受け付けた請求書に対応する会計情報を効率的に構成できる。
【0229】
また、本実施の形態によれば、請求書の管理情報に対して、請求書の到着期限を管理できる。
【0230】
また、本実施の形態によれば、請求書の管理情報に対する請求書の到着期限を特定する期限情報を用いて、請求書が到着期限までに到着したか否かを判断でき、判断結果に応じた処理が行える。
【0231】
さらに、本実施の形態によれば、請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報を用いて、受け付けられた請求書の不正検査が行える。なお、不正検査は、例えば、重複登録の不正検査、なりすました者による送信の不正検査である。
【0232】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における請求書処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、請求書の送付元を識別する送付元識別子と当該請求書の送付先を識別する送付先識別子とを対応付ける1以上の管理情報が格納される管理情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、送付元識別子と送付先識別子とが対応付けられた、新しい請求書を受け付ける請求書受付部と、前記請求書受付部が受け付ける前記請求書に対応付けられる送付元識別子と送付先識別子とを取得し、当該送付元識別子と送付先識別子とを用いて、前記請求書に対する処理を行う請求書処理部として機能させるためのプログラムである。
【0233】
また、
図14は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の請求書処理装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図14は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図15は、システム300のブロック図である。
【0234】
図14において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0235】
図15において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0236】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の請求書処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0237】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の請求書処理装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0238】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0239】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0240】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0241】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0242】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0243】
以上のように、本発明にかかる請求書処理装置は、請求書の送信元と送付先とを対応付ける管理情報を用いた適切な処理が行えるという効果を有し、請求書処理装置等として有用である。
【符号の説明】
【0244】
1 請求書処理装置
2 端末装置
11 格納部
12 受付部
13 処理部
14 送信部
21 端末格納部
22 端末受付部
23 端末処理部
24 端末送信部
25 端末受信部
26 端末出力部
111 管理情報格納部
112 会計情報格納部
121 請求書受付部
131 請求書処理部
1311 会計情報出力手段
1312 期限管理手段
1313 不正検査手段