IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 柳瀬 睦肇の特許一覧

<>
  • 特開-明細書作成支援装置及び文章抽出装置 図1
  • 特開-明細書作成支援装置及び文章抽出装置 図2
  • 特開-明細書作成支援装置及び文章抽出装置 図3
  • 特開-明細書作成支援装置及び文章抽出装置 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023006493
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】明細書作成支援装置及び文章抽出装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/166 20200101AFI20230111BHJP
   G06Q 50/18 20120101ALI20230111BHJP
【FI】
G06F40/166
G06Q50/18 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021109119
(22)【出願日】2021-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】321011871
【氏名又は名称】柳瀬 睦肇
(72)【発明者】
【氏名】柳瀬 睦肇
【テーマコード(参考)】
5B109
5L049
【Fターム(参考)】
5B109ND04
5B109TB03
5B109VA02
5L049CC33
(57)【要約】
【課題】明細書の作成者の労力を大幅に軽減できる明細書作成支援装置を提供する。
【解決手段】本発明は、第1の明細書の電子ファイルの作成者が、前記第1の明細書に関連する過去の複数の特許出願を特定し、前記複数の特許出願それぞれの第2の明細書の電子ファイルを記憶させる機能(a)と、複数のキーワードを前記作成者が選択し、前記複数のキーワードを記憶させる機能(b)と、前記第2の明細書の電子ファイルから前記複数のキーワードが含まれている1文の文章又は2文以上のつながった文章を抽出する機能(c)と、前記機能(c)により抽出された前記1文の文章又は前記つながった文章を前記作成者の端末又はコンピューターに表示させる機能(e)を実現するプログラムを有する明細書作成支援装置である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の明細書の電子ファイルの作成者が、前記第1の明細書に関連する過去の1件の特許出願又は複数件の特許出願を特定し、前記1件の特許出願又は複数件の特許出願それぞれの第2の明細書の電子ファイルを記憶させる機能(a)と、
前記第1の明細書に記載すべき複数の内容のうちの1つの内容を1文以上の文章で表現する場合に、前記1つの内容を表現する際に重要となる複数のキーワードを前記作成者が選択し、前記複数のキーワードを記憶させる機能(b)と、
前記機能(a)により記憶された前記第2の明細書の電子ファイルから前記複数のキーワードが含まれている1文の文章又は2文以上のつながった文章を抽出する機能(c)と、
前記機能(c)における前記つながった文章の文の最大数を前記作成者が指定する機能(d)と、
前記機能(c)により抽出された前記1文の文章又は前記つながった文章の中から文の数が少ない文章の順に、文章を前記作成者の端末又はコンピューターに表示させる機能(e)と、
前記機能(e)により前記作成者の端末又はコンピューターに表示させる文章の最大数を前記作成者が指定する機能(f)と、
を実現するプログラムを有することを特徴とする明細書作成支援装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記機能(e)により前記端末又はコンピューターに表示させた文章が記載されている前記第2の明細書の特許出願を特定し、前記表示させた文章が説明している前記特許出願の図面中の図を特定し、その特定した図を表示する機能(g)を実現するプログラムを有することを特徴とする明細書作成支援装置。
【請求項3】
文章を含む1個以上200個以下の電子ファイルから複数のワードが含まれている1文の文章又は2文以上100文以下のつながった文章を抽出する機能(a)を実現するプログラムを有することを特徴とする文章抽出装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記機能(a)により抽出された文章の中から文の数が少ない文章の順に、10文以下の文章を前記作成者の端末又はコンピューターに表示させる機能(b)を実現するプログラムを有することを特徴とする文章抽出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、明細書作成支援装置及び文章抽出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発明が完成し、特許出願を行う際に明細書を作成することが必要となる。その発明と関連する過去の特許出願が多数ある場合は、明細書の作成者が過去の多数の特許出願の明細書の内容を把握し、それを踏まえた上で明細書を作成することが望ましい。
【0003】
しかし、関連する過去の多数の特許出願の明細書の内容を把握するには、多くの時間と労力が必要となる。これらの労力を削減することが求められている。なお、これに関連する技術が特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-316775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の種々の態様は、過去の特許出願の明細書から関連する内容を抽出することで、関連する説明部分を明細書に記載する際の明細書の作成者の労力を大幅に軽減できる明細書作成支援装置を提供することを目的とする。
また、本発明の種々の態様は、ある文章を作成する際に、過去の関連する文章から関連する内容を抽出することで、関連する説明部分を作成する文章に記載する際の作成者の労力を大幅に軽減できる文章抽出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下に本発明の種々の態様について説明する。
【0007】
[1]第1の明細書の電子ファイルの作成者が、前記第1の明細書に関連する過去の1件の特許出願又は複数件の特許出願を特定し、前記1件の特許出願又は複数件の特許出願それぞれの第2の明細書の電子ファイルを記憶させる機能(a)と、
前記第1の明細書に記載すべき複数の内容のうちの1つの内容を1文以上の文章で表現する場合に、前記1つの内容を表現する際に重要となる複数のキーワードを前記作成者が選択し、前記複数のキーワードを記憶させる機能(b)と、
前記機能(a)により記憶された前記第2の明細書の電子ファイルから前記複数のキーワードが含まれている1文の文章又は2文以上のつながった文章を抽出する機能(c)と、
前記機能(c)における前記つながった文章の文の最大数を前記作成者が指定する機能(d)と、
前記機能(c)により抽出された前記1文の文章又は前記つながった文章の中から文の数が少ない文章の順に、文章を前記作成者の端末又はコンピューターに表示させる機能(e)と、
前記機能(e)により前記作成者の端末又はコンピューターに表示させる文章の最大数を前記作成者が指定する機能(f)と、
を実現するプログラムを有することを特徴とする明細書作成支援装置。
【0008】
[1-1]上記[1]において、
前記作成者が前記複数のキーワードを選択する方法は、AND条件とOR条件を含むことを特徴とする明細書作成支援装置。
【0009】
[2]上記[1]又は[1-1]において、
前記機能(e)により前記端末又はコンピューターに表示させた文章が記載されている前記第2の明細書の特許出願を特定し、前記表示させた文章が説明している前記特許出願の図面中の図を特定し、その特定した図を表示する機能(g)を実現するプログラムを有することを特徴とする明細書作成支援装置。
【0010】
[2-1]上記[1]、[1-1]及び[2]のいずれか一項において、
前記機能(e)により前記端末又はコンピューターに表示させた文章が、前記第2の明細書のいずれの電子ファイルの文章であるかを表示する機能(h)を実現するプログラムを有することを特徴とする明細書作成支援装置。
【0011】
[3]文章を含む1個以上200個以下の電子ファイルから複数のワードが含まれている1文の文章又は2文以上100文以下のつながった文章を抽出する機能(a)を実現するプログラムを有することを特徴とする文章抽出装置。
【0012】
[3-1]上記[3]において、
前記電子ファイルは、ある文章を作成する作成者が選択して指定したものであり、
前記つながった文章は、前記作成者が指定した文の数以下のつながった文章であり、
前記複数のキーワードは、前記作成者が指定したキーワードであり、
前記作成者のキーワードの指定方法は、AND条件とOR条件を含むことを特徴とする文章抽出装置。
【0013】
[3-2]上記[3]又は[3-1]において、
前記機能(a)により抽出された文章の中から文の数が少ない文章の順に、文章を前記作成者の端末又はコンピューターに表示させる機能(b)を有し、
前記端末又はコンピューターに表示させる前記文章の文の最大数を前記ユーザが指定する機能(c)。
【0014】
[4]上記[3]又は[3-1]において、
前記機能(a)により抽出された文章の中から文の数が少ない文章の順に、10文以下の文章を前記作成者の端末又はコンピューターに表示させる機能(b)を実現するプログラムを有することを特徴とする文章抽出装置。
【0015】
[4-1]上記[3]又は[3-1]において、
前記機能(a)により抽出された文章の中から文の数が少ない文章の順に、文章を前記ユーザの端末又はコンピューターに表示させる機能(b)と、
前記機能(b)により前記端末又はコンピューターに表示させる文章の最大数を前記作成者が指定する機能(d)と、
を実現するプログラムを有することを特徴とする文章抽出装置。
【0016】
[4-2]上記[3-2]、[4]及び[4-1]のいずれか一項において、
前記機能(b)により前記端末又はコンピューターに表示させた文章が、前記1個以上200個以下の電子ファイルのいずれの電子ファイルの文章であるかを表示する機能(e)を実現するプログラムを有することを特徴とする文章抽出装置。
【発明の効果】
【0017】
本発明の種々の態様によれば、過去の特許出願の明細書から関連する内容を抽出することで、関連する説明部分を明細書に記載する際の明細書の作成者の労力を大幅に軽減できる明細書作成支援装置及び文章抽出装置を提供することができる。
また、本発明の種々の態様によれば、ある文章を作成する際に、過去の関連する文章から関連する内容を抽出することで、関連する説明部分を作成する文章に記載する際の作成者の労力を大幅に軽減できる文章抽出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一態様に係る明細書作成支援装置を説明するための図である。
図2】本発明の一態様に係る文章抽出装置を説明するための図である。
図3】本発明の一態様に係る文章抽出装置を説明するための図である。
図4】本発明の一態様に係る文章抽出装置を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下では、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0020】
(第1の実施形態)
本発明の一態様に係る明細書作成支援装置は、発明が完成し、特許出願(以下、「本出願」という。)を行う際に、その発明と関連する過去の多数の特許出願の明細書(以下、「関連明細書」という。)の内容を、本出願を行うために作成する明細書(以下、「本明細書」という。)に利用するための装置である。関連明細書が存在する場合は、本明細書を作成する際に関連明細書の記載がそのまま利用できる部分や少しアレンジして利用できる部分がある。この明細書作成支援装置は、関連明細書が多数存在していても、そのような利用できる部分を素早く見つけ出すための装置である。
【0021】
図1は、本発明の一態様に係る明細書作成支援装置を説明するための図である。
この明細書作成支援装置を使用する前に、以下のことを準備しておくとよい。
本出願の特許請求の範囲、本明細書及び図面の各々の大まかな設計を作成する。ここでの「大まかな設計」とは、例えば、「特許請求の範囲」の各請求項において各構成(各発明特定事項)のキーワードを列挙しておくこと、「背景技術」を箇条書き程度で記載しておくこと、「発明が解決しようとする課題」を説明する文章のキーワードを記載しておくこと、発明の作用効果を説明する文章のキーワードを列挙しておくこと、上記の各請求項に対応する図面を準備しておくこと等である。これら全てを準備することは必ずしも必須ではなく、これらの一部のみを準備しておいても良いし、本明細書の作成者が自己の頭の中に思い描いておくだけでもよい。また、さらに詳細に準備してもよく、例えば本明細書の最初から最後までの記載すべき内容1~50までを決めておき、内容1~50の各々の内容のキーワードを列挙しておいてもよい。なお、「内容1~50」とは、内容1、内容2、・・・内容50というように50個の内容を記載するという一例を示すものである。また、「内容」とは、説明したい一つの内容を意味し、1文から10文程度のつながった文章で説明するものを意味する。
【0022】
明細書作成支援装置は、以下の(a)~(h)の機能11~18を実現するプログラムを有する。
(a)第1の明細書(「本明細書」ともいう。)の電子ファイルの作成者が、本明細書に関連する過去の1件の特許出願又は複数件の特許出願を特定し、前記1件の特許出願又は複数件の特許出願それぞれの第2の明細書(「関連明細書」ともいう。)の電子ファイルを記憶させる機能11。本明細書に関連する過去の特許出願は、本明細書の作成者がよく知っている場合が多いため、その作成者が過去の特許出願を特定するのがよいと考えられる。また、関連する過去の特許出願とは、例えば本明細書と同一の発明者やその発明者と共同で研究開発を行っていた発明者や同じテーマの研究開発を行っていた発明者等の過去の特許出願を意味し、特許庁による公開前の特許出願も含む。
【0023】
(b)本明細書(第1の明細書)に記載すべき複数の内容のうちの1つの内容を1文以上の文章で表現する場合に、前記1つの内容を表現する際に重要となる複数のキーワードを本明細書の作成者が選択し、複数のキーワードを記憶させる機能12。ここでいう「1文」とは、句点で終わる1つの文章を意味する。複数のキーワードは、2個以上であればいくつでもよいが、作成者が適切なキーワードを選択するとよい。
また、作成者が複数のキーワードを選択する方法は、AND条件とOR条件を含む。
AND条件とは、キーワード1とキーワード2とキーワード3を全て含むことである。
OR条件とは、(キーワード1又はキーワード1a又はキーワード1b)とキーワード2とキーワード3を含むことを意味する。この場合のOR条件は、キーワード1とキーワード2とキーワード3を含む場合、キーワード1aとキーワード2とキーワード3を含む場合、キーワード1bとキーワード2とキーワード3を含む場合、キーワード1とキーワード1aとキーワード2とキーワード3を含む場合、キーワード1とキーワード1bとキーワード2とキーワード3を含む場合、キーワード1aとキーワード1bとキーワード2とキーワード3を含む場合、及びキーワード1とキーワード1aとキーワード1bとキーワード2とキーワード3を含む場合を意味する。
【0024】
(c)上記(a)の機能11により記憶された関連明細書(第2の明細書)の電子ファイルから機能12で記憶させた複数のキーワードが含まれている1文の文章又は2文以上のつながった文章を抽出する機能13。
【0025】
(d)上記(c)の機能12における前記つながった文章の文の最大数を本明細書の作成者が指定する機能14。この機能14により、機能13で抽出された文章の数が絞られる。つながった文章の文の数が少ないほど本明細書の作成者が求めている内容に近い説明が記載されている確率が高いと考えられる。
【0026】
(e)上記(c)の機能13により抽出された前記1文の文章又は前記つながった文章の中から文の数が少ない文章の順に、文章を本明細書の作成者の端末又はコンピューターに表示させる機能15。図1に示す明細書作成支援装置がサーバやウェブサイトに置かれている場合は、作成者がネットワークを介して端末に文章を表示させることになる。また図1に示す明細書作成支援装置が作成者のコンピューターにインストールされている場合は、作成者のコンピューターのディスプレイに文章を表示させることになる。
【0027】
(f)上記(e)の機能15により作成者の端末又はコンピューターに表示させる文章の最大数を作成者が指定する機能16。端末又はコンピューターに表示させる文章の数が多すぎると、本明細書の作成者がそれらの文章の内容を確認するのに時間がかかりすぎるため、作成者に適した最大数を作成者が指定することにより、より効率的に本明細書の作成支援が可能となる。
【0028】
上記の(a)~(f)の機能11~16によって、過去の明細書から本明細書の作成者が必要としている適切な内容を簡単に取得できる。この取得した内容(文章)は、そのまま使用してもよいし、前後の文章に適合するようにアレンジして使用してもよいが、いずれの使用方法であっても本明細書の作成時間を大幅に短縮できることが期待される。
【0029】
例えば、本明細書に記載すべき内容1~50について上記の内容(文章)の取得を繰り返すことで、過去の明細書を利用できる部分については極めて短時間で本明細書の記載が可能となる。従って、関連する過去の多数の特許出願の明細書の内容を把握するための多くの時間と労力が不要となる。
【0030】
(g)上記(e)の機能15により作成者の端末又はコンピューターに表示させた文章が記載されている関連明細書(第2の明細書)の特許出願を特定し、前記表示させた文章が説明している特許出願の図面中の図を特定し、その特定した図を表示する機能17。この機能17により、本明細書の作成者は表示された文章をより簡単に且つ明確に理解することができる。
【0031】
(h)上記(e)の機能15により作成者の端末又はコンピューターに表示させた文章が、関連明細書(第2の明細書)のいずれの電子ファイルの文章であるかを表示する機能18。この機能18により、この関連明細書の英文明細書がある場合は、本明細書を作成し、本出願を行った後に、外国出願する際に、英文明細書の作成が必要となった場合に、その関連明細書の英文明細書の該当英文箇所を参照することで、本明細書の該当日文箇所の英訳が容易となり、英文作成コストの削減を図ることができる。
【0032】
(第2の実施形態)
本発明の一態様に係る文章抽出装置は、ある文章(以下、「作成文章」ともいう。)を作成する際に、その文章と関連する過去の文章(以下、「関連文章」ともいう。)の内容を、作成文章に利用するための装置である。関連文章が存在する場合は、作成文章を作成する際に関連文章の記載がそのまま利用できる部分や少しアレンジして利用できる部分がある。この文章抽出装置は、関連文章が多数存在していても、そのような利用できる部分を素早く見つけ出すための装置である。
【0033】
図2は、本発明の一態様に係る文章抽出装置を説明するための図である。
文章抽出装置は、以下の(a)~(c)、(e)の機能21~23,25を実現するプログラムを有する。
【0034】
(a)文章を含む1個以上200個以下(好ましくは150個以下、より好ましくは100個以下、さらに好ましくは50個以下、よりさらに好ましくは30個以下)の電子ファイルから複数のキーワードが含まれている1文の文章又は2文以上100文以下(好ましくは75文以下、より好ましくは50分以下、さらに好ましくは25文以下、よりさらに好ましくは5個以下)のつながった文章を抽出する機能21。文章を含む1個以上200個以下の電子ファイルとは、文章だけでなく、図面や写真等を含んでいてもよいという意味である。
【0035】
上記(a)における電子ファイルは、作成文章を作成する作成者が選択して指定したものであるとよい。また、前記つながった文章は、作成者が指定した文の数以下のつながった文章である。複数のキーワードは、作成者が指定したキーワードである。また作成者のキーワードの指定方法は、AND条件とOR条件を含む。なお、AND条件とOR条件は第1の実施形態と同様である。
【0036】
(b)上記(a)の機能21により抽出された文章の中から文の数が少ない文章の順に、文章を作成文章の作成者の端末又はコンピューターに表示させる機能22。
【0037】
(c)前記端末又はコンピューターに表示させる前記文章の文の最大数を作成者が指定する機能23。
ここでいう端末は、文章抽出装置がサーバやウェブサイトに保存又は導入されている場合に、ネットワークを介して端末に表示させるものをいい、コンピューターは、文章抽出装置がコンピューターの中に保存又は導入されている場合にネットワークを介さずにコンピューターのディスプレイに直接表示させるものをいう。
【0038】
(e)上記(b)の機能22により前記端末又はコンピューターに表示させた文章が、前記1個以上200個以下の電子ファイルのいずれの電子ファイルの文章であるかを表示する機能25。
【0039】
上記の(a)~(c)、(e)の機能21~23,25によって、関連文章から作成文章の作成者が必要としている適切な内容を簡単に取得できる。この取得した内容(文章)は、そのまま使用してもよいし、前後の文章に適合するようにアレンジして使用してもよいが、いずれの使用方法であっても作成文章の作成時間を大幅に短縮できることが期待される。
【0040】
(第3の実施形態)
図3は、本発明の一態様に係る文章抽出装置を説明するための図であり、図2と同一部分には同一符号を付す。
文章抽出装置は、以下の(a)、(b)、(e)の機能21,22a,25を実現するプログラムを有する。
【0041】
(a)の機能21は、第2の実施形態と同様である。
【0042】
(b)上記(a)の機能21により抽出された文章の中から文の数が少ない文章の順に、10文以下(好ましくは8文以下、より好ましくは5文以下、さらに好ましくは3文以下)の文章を作成者の端末又はコンピューターに表示させる機能22a。
【0043】
(e)上記(b)の機能22aにより前記端末又はコンピューターに表示させた文章が、前記1個以上200個以下の電子ファイルのいずれの電子ファイルの文章であるかを表示する機能25。
【0044】
上記の(a)、(b)、(e)の機能21,22a,25によって、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0045】
(第4の実施形態)
図4は、本発明の一態様に係る文章抽出装置を説明するための図であり、図2と同一部分には同一符号を付す。
文章抽出装置は、以下の(a)、(b)、(d)、(e)の機能21,22b,24,25を実現するプログラムを有する。
【0046】
(a)の機能21は、第2の実施形態と同様である。
【0047】
(b)上記(a)の機能21により抽出された文章の中から文の数が少ない文章の順に、文章を前記作成者の端末又はコンピューターに表示させる機能22b。
【0048】
(d)上記(b)の機能により前記端末又はコンピューターに表示させる文章の最大数を作成者が指定する機能24。
【0049】
(e)上記(b)の機能22bにより前記端末又はコンピューターに表示させた文章が、前記1個以上200個以下の電子ファイルのいずれの電子ファイルの文章であるかを表示する機能25。
【0050】
上記の(a)、(b)、(d)、(e)の機能21,22b,24,25によって、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0051】
上記の第1から第4の実施形態を互いに組み合わせて実施してもよいし、互いに参照しながら実施してもよい。
図1
図2
図3
図4