(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023065137
(43)【公開日】2023-05-12
(54)【発明の名称】車両用外装部品
(51)【国際特許分類】
B60R 1/06 20060101AFI20230502BHJP
【FI】
B60R1/06 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021175768
(22)【出願日】2021-10-27
(71)【出願人】
【識別番号】000110321
【氏名又は名称】トヨタ車体株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】宮脇 渉太
(72)【発明者】
【氏名】澤▲崎▼ 俊郎
(72)【発明者】
【氏名】益山 司
【テーマコード(参考)】
3D053
【Fターム(参考)】
3D053FF03
3D053FF24
3D053FF28
3D053GG06
3D053GG11
3D053HH09
3D053HH14
(57)【要約】
【課題】見切り隙間の幅を小さくしつつ、笛吹き音の発生を抑制することができる車両用外装部品を提供する。
【解決手段】アウターミラー10は、車両の意匠面を構成するとともに前方を向く前面51を有するミラーハウジング30と、車両の意匠面を構成するとともに前方を向く前面42を有するミラーベース20とを備えている。前面51と前面42とは、車幅方向Yにおいて見切り隙間Sを介して隣り合っている。ミラーハウジング30は、前面51のうち前面42と隣り合う端縁51cから後方に向かって延在する側面52を有している。ミラーベース20は、側面52と対向する先端面43を有している。側面52において端縁51cと隣接する位置には、凹部53が設けられている。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の前後方向を前後方向とするとともに、前記車両が水平面上に位置するときの前記車両の上下方向を上下方向とするとき、
前記車両の意匠面を構成するとともに前方を向く第1意匠面を有する第1部材と、
前記車両の意匠面を構成するとともに前方を向く第2意匠面を有する第2部材と、を備え、
前記第1意匠面と前記第2意匠面とは、車幅方向または前記上下方向において見切り隙間を介して隣り合っており、
前記第1部材は、前記第1意匠面のうち前記第2意匠面と隣り合う端縁から後方に向かって延在する第1面を有しており、
前記第2部材は、前記第1面と対向する第2面を有しており、
前記第1面において前記端縁と隣接する位置、及び前記第2面において当該位置に対向する位置の少なくとも一方には、凹凸形状が設けられている、
車両用外装部品。
【請求項2】
前記凹凸形状は、前記端縁の延在方向において互いに間隔をあけて複数並んでいる、
請求項1に記載の車両用外装部品。
【請求項3】
前記第2部材は、前記車両に固定されるものであり、
前記第1部材は、前記第2部材に対して回動可能に取り付けられるものであり、
前記凹凸形状は、凹部のみにより構成されている、
請求項1または請求項2に記載の車両用外装部品。
【請求項4】
前記車両用外装部品は、前記車両のフロントドアに設けられるアウターミラーであり、
前記アウターミラーは、前記フロントドアに固定されるミラーベースと、ミラー本体を収容するとともに前記ミラーベースに対して回動可能に取り付けられるミラーハウジングと、を備えており、
前記第1部材は、前記ミラーハウジングであり、
前記第2部材は、前記ミラーベースである、
請求項3に記載の車両用外装部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用外装部品に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、自動車のアウターミラーが開示されている。このアウターミラーは、バイザー(以下、ミラーハウジング)に対してミラーが取り付けられたミラーユニットと、ミラーユニットが回動可能に取り付けられるミラーベースと、ミラーベースを覆うミラーベースカバーとを有している。
【0003】
ミラーベースは、ドアに取り付けられたミラーブラケットに対して固定されている。ミラーベースカバーは、ミラーベースに対して固定されている。
ミラーベースカバーは、車両の前後方向の前方を向く意匠面と、意匠面のうちミラーハウジングの意匠面と隣り合う端縁から後方に向かって延在するとともにミラーハウジングの外面と対向する対向面とを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
こうしたアウターミラーにおいては、ミラーベースカバーの上記端縁と、ミラーハウジングとの見切り隙間の幅を小さくすることで、意匠性を向上することが望まれている。しかしながら、上記見切り隙間の幅を小さくすると、上記見切り隙間に入り込む走行風によって笛吹き音が発生しやすくなる。
【0006】
なお、こうした課題は、アウターミラーに限定されず、見切り隙間を有する車両用外装部品であれば、同様に生じる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための車両用外装部品は、車両の前後方向を前後方向とするとともに、前記車両が水平面上に位置するときの前記車両の上下方向を上下方向とするとき、前記車両の意匠面を構成するとともに前方を向く第1意匠面を有する第1部材と、前記車両の意匠面を構成するとともに前方を向く第2意匠面を有する第2部材と、を備え、前記第1意匠面と前記第2意匠面とは、車幅方向または前記上下方向において見切り隙間を介して隣り合っており、前記第1部材は、前記第1意匠面のうち前記第2意匠面と隣り合う端縁から後方に向かって延在する第1面を有しており、前記第2部材は、前記第1面と対向する第2面を有しており、前記第1面において前記端縁と隣接する位置、及び前記第2面において当該位置に対向する位置の少なくとも一方には、凹凸形状が設けられている。
【0008】
同構成によれば、第1面及び第2面の少なくとも一方には、上記凹凸形状が設けられている。このため、第1意匠面または第2意匠面から剥離して上記見切り隙間に入り込んだ走行風の流れが上記凹凸形状によって乱されるようになる。これにより、第1面あるいは第2面における走行風の再付着が抑制されるので、見切り隙間を小さくした場合であっても、笛吹き音の発生が抑制される。
【0009】
したがって、見切り隙間の幅を小さくしつつ、笛吹き音の発生を抑制することができる。
上記車両用外装部品において、前記凹凸形状は、前記端縁の延在方向において互いに間隔をあけて複数並んでいることが好ましい。
【0010】
同構成によれば、第1意匠面のうち第2意匠面と隣り合う端縁の延在方向、すなわち見切り隙間の延在方向における複数箇所において第1面あるいは第2面における走行風の再付着が抑制されるようになる。したがって、笛吹き音の発生をより効果的に抑制できる。
【0011】
上記車両用外装部品において、前記第2部材は、前記車両に固定されるものであり、前記第1部材は、前記第2部材に対して回動可能に取り付けられるものであり、前記凹凸形状は、凹部のみにより構成されていることが好ましい。
【0012】
第1部材が第2部材に対して回動可能に取り付けられるものである場合、第1面または第2面に凸部が設けられていると、第1部材が第2部材に対して回動する際に、第1面及び第2面のうち当該凸部が設けられていない方の面に干渉するおそれがある。
【0013】
この点、上記構成によれば、凹凸形状が凹部のみにより構成されているため、上述した不都合の発生を回避できる。
上記車両用外装部品において、前記車両用外装部品は、前記車両のフロントドアに設けられるアウターミラーであり、前記アウターミラーは、前記フロントドアに固定されるミラーベースと、ミラー本体を収容するとともに前記ミラーベースに対して回動可能に取り付けられるミラーハウジングと、を備えており、前記第1部材は、前記ミラーハウジングであり、前記第2部材は、前記ミラーベースであることが好ましい。
【0014】
同構成によれば、車両のアウターミラーにおいて、ミラーハウジングとミラーベースとの見切り隙間の幅を小さくしつつ、笛吹き音の発生を抑制することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、見切り隙間の幅を小さくしつつ、笛吹き音の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、車両用外装部品の一実施形態について、アウターミラーを示す正面図である。
【
図2】
図2は、同実施形態について、ミラーハウジングとミラーベースとを分離して示す斜視図である。
【
図4】
図4は、
図2のミラーハウジングについて、凹部を中心に拡大して示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、
図1~
図5を参照して、車両用外装部品の一実施形態について説明する。なお、本実施形態では、車両のフロントドア90に設けられるアウターミラー10として本発明を具体化している。
【0018】
以降において、車両の前後方向及び車幅方向を前後方向X及び車幅方向Yとして説明する。また、前後方向Xにおける前方及び後方を単に前方及び後方として説明する。また、車両が水平面上に位置するときの車両の上下方向を上下方向Zとし、上下方向Zにおける上側及び下側を単に上側及び下側として説明する。
【0019】
<アウターミラー10>
図1~
図3に示すように、アウターミラー10は、
図1に二点鎖線にて示すフロントドア90に固定されるミラーベース20と、後方視認用のミラー本体11を収容するミラーハウジング30とを有している。
【0020】
なお、車両の後方から前方を見たときの車幅方向Yの右側及び左側を単に右側及び左側とするとき、アウターミラー10は、右側及び左側の双方のフロントドア90に取り付けられている。右側のアウターミラー10及び左側のアウターミラー10は、前後方向X及び上下方向Zの双方に延びる仮想平面に対して左右対称である。このため、本実施形態では、左側のアウターミラー10についてのみ説明し、右側のアウターミラー10については説明を省略している。
【0021】
以下、各構成について詳細に説明する。
なお、以降では、車幅方向Yにおいて車両の中央に近づく側を内側とし、車幅方向Yにおいて車両の中央から離れる側を外側として説明する。
【0022】
<ミラーベース20>
図1~
図3に示すように、ミラーベース20は、硬質樹脂製であり、フロントドア90に取り付けられる取付部21と、取付部21から突出する支持部26とを有している。
【0023】
取付部21は、平面視三角形状の底壁22と、底壁22の周縁から内側に向かって延びる周壁23とを有している。
図2に示すように、底壁22の内面22aには、環状壁24及び雌ねじ部25が設けられている。
【0024】
環状壁24は、周壁23に沿って延在している。すなわち、環状壁24は、平面視三角形状である。
雌ねじ部25は、本実施形態では3つ設けられている。各雌ねじ部25は、環状壁24の頂点に位置する部分に環状壁24と一体にて設けられている。各雌ねじ部25に対してフロントドア90の内側からボルト(図示略)が螺入されることにより、ミラーベース20がフロントドア90に対して取り付けられる(
図1参照)。
【0025】
図1及び
図3に示すように、支持部26は、取付部21の底壁22の外面22bから外側に向かって突出している。支持部26は、角の丸い断面多角形状である。
図3に示すように、支持部26の外面40のうち上側を向く面(以下、上面41)には、シャフト12の取付座27が設けられている。なお、
図3には、取付座27の外縁のみを二点鎖線にて示している。
【0026】
支持部26の外面40のうち前方を向く面(以下、前面42)は、上面41の前方の端縁から下側に向かって延在している。前面42は、延在方向の中央部で屈曲している。詳しくは、前面42は、上面41から延びる平坦面42aと、平坦面42aの下端から屈曲して延びる傾斜面42bとを有している。傾斜面42bは、上下方向Zにおいて下側に向かうほど、前後方向Xにおいて後方に向かうように延在している。前面42は、車両の意匠面を構成している。
【0027】
支持部26の先端面43は、前面42の外側の端縁42cから後方に向かって延びている。先端面43は、外側に膨らむように湾曲している。
<ミラーハウジング30>
図1~
図3に示すように、ミラーハウジング30は、硬質樹脂製であり、
図1にて二点鎖線にて示すシャフト12を介してミラーベース20に対して回動可能に取り付けられている。
【0028】
ミラーハウジング30は、ミラー本体11を収容するハウジング本体31と、ハウジング本体31を前方から覆うハウジングカバー36とを有している。
図2に示すように、ハウジング本体31は、後方に開口するとともにミラー本体11により塞がれる開口部32と、開口部32を構成する周壁33と、周壁33から膨出する膨出部34とを有している。
【0029】
膨出部34は、周壁33のうち内側に位置する部分33aから内側に向かって膨出している。膨出部34の下面34aには、シャフト12が挿通される挿通孔35が設けられている。
【0030】
図1に示すように、ハウジングカバー36は、ハウジング本体31の全体を前方から覆っている。
ハウジングカバー36は、アッパーカバー37と、ロアカバー38とを有している。
【0031】
アッパーカバー37は、ハウジング本体31のうち、上下方向Zにおいて支持部26の上面41の面方向に延びる仮想平面よりも上側の部分を前方から覆っている。アッパーカバー37の外面のうち前方を向く面37aは、車両の意匠面を構成している。
【0032】
ロアカバー38は、ハウジング本体31のうち上記上側の部分以外の部分を前方から覆っている。
図1~
図5に示すように、ロアカバー38は、前方を向くとともに車両の意匠面を構成する前面51と、前面51の内側の端縁51cから延びる側面52とを有している。
【0033】
図1及び
図5に示すように、前面51と支持部26の前面42とは、車幅方向Yにおいて見切り隙間Sを介して隣り合っている(
図5参照)。
また、前面51と前面42とは、車幅方向Yにおいて面一である。すなわち、前面51は、平坦面42aと隣り合う平坦面51aと、傾斜面42bと隣り合う傾斜面51bとを有している。また、前面51の内側の端縁51cは、前面42の外側の端縁42cに沿って延在している(
図1参照)。なお、本実施形態では、前面51が、本発明に係る第1意匠面に相当し、前面42が、本発明に係る第2意匠面に相当する。
【0034】
図5に示すように、側面52は、端縁51cから後方に向かって延びている。本実施形態では、側面52は、前面51に対して鋭角に傾斜して延びている。また、側面52は、車幅方向Yにおいて支持部26の先端面43と間隔Iをあけて対向している。なお、本実施形態では、側面52が、本発明に係る第1面に相当し、先端面43が、本発明に係る第2面に相当する。
【0035】
すなわち、本実施形態におけるミラーハウジング30が、本発明に係る第1部材に相当し、ミラーベース20が、本発明に係る第2部材に相当する。
図4及び
図5に示すように、側面52において前面51の端縁51cと近接する位置には、複数の凹部53が設けられている。凹部53は、前後方向Xに長い平面視楕円形状である(
図4参照)。また、凹部53は、断面U字状に形成されている(
図5参照)。複数の凹部53は、端縁51cの延在方向において互いに間隔をあけて並んでいる(
図4参照)。
【0036】
次に、本実施形態の作用について説明する。
ミラーハウジング30のロアカバー38の側面52には、凹部53が設けられている。このため、ミラーベース20の前面42から剥離して見切り隙間Sに入り込んだ走行風の流れが凹部53によって乱されるようになる。これにより、側面52における走行風の再付着が抑制されるので、見切り隙間Sを小さくした場合であっても、笛吹き音の発生が抑制される。
【0037】
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)車両の意匠面を構成するとともに前方を向く前面51を有する第1部材としてのミラーハウジング30と、車両の意匠面を構成するとともに前方を向く前面42を有する第2部材としてのミラーベース20とを備える。前面51と前面42とは、車幅方向Yにおいて見切り隙間Sを介して隣り合っている。ミラーハウジング30は、前面51のうち前面42と隣り合う端縁51cから後方に向かって延在する側面52を有している。ミラーベース20は、側面52と対向する先端面43を有している。側面52において端縁51cと隣接する位置には、凹凸形状としての凹部53が設けられている。
【0038】
こうした構成によれば、上述した作用を奏する。したがって、見切り隙間Sの幅を小さくしつつ、笛吹き音の発生を抑制することができる。
(2)凹凸形状としての凹部53は、端縁51cの延在方向において互いに間隔をあけて複数並んでいる。
【0039】
こうした構成によれば、前面51のうち前面42と隣り合う端縁51cの延在方向、すなわち見切り隙間Sの延在方向における複数箇所において側面52における走行風の再付着が抑制されるようになる。したがって、笛吹き音の発生をより効果的に抑制できる。
【0040】
(3)第2部材としてのミラーベース20は、車両に固定されるものである。第1部材としてのミラーハウジング30は、ミラーベース20に対して回動可能に取り付けられるものである。凹凸形状は、凹部53により構成されている。
【0041】
側面52に凸部が設けられていると、ミラーハウジング30がミラーベース20に対して回動する際に、当該凸部が設けられていない方の面に干渉するおそれがある。
この点、上記構成によれば、凹凸形状が凹部53のみにより構成されているため、上述した不都合の発生を回避できる。
【0042】
(4)車両用外装部品は、車両のフロントドア90に設けられるアウターミラー10である。アウターミラー10は、フロントドア90に固定されるミラーベース20と、ミラー本体11を収容するとともにミラーベース20に対して回動可能に取り付けられるミラーハウジング30とを備えている。第1部材は、ミラーハウジング30であり、第2部材は、ミラーベース20である。
【0043】
こうした構成によれば、車両のアウターミラー10において、ミラーハウジング30とミラーベース20との見切り隙間Sの幅を小さくしつつ、笛吹き音の発生を抑制することができる。
【0044】
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0045】
・ミラーベース20の形状は、本実施形態で例示した形状に限定されず、アウターミラー10の車両への搭載要件に合わせて適宜変更することができる。例えば、取付部21の底壁22の形状は、本実施形態で例示したように平面視三角形状に限定されず、平面視矩形状や平面視多角形状であってもよい。この場合、環状壁24の形状及び雌ねじ部25の数及び配置は、底壁22の形状に合わせて適宜変更してもよい。
【0046】
・ミラーハウジング30の形状は、本実施形態で例示した形状に限定されず、アウターミラー10の車両への搭載要件に合わせて適宜変更することができる。例えば、ロアカバー38の形状は、本実施形態で例示したように前面51が平坦面51a及び傾斜面51bの双方から構成されるものに限定されず、平坦面51a及び傾斜面51bのうちいずれか一方のみから構成されるものであってもよい。この場合、ミラーベース20の支持部26の形状も本実施形態で例示したように前面42が平坦面42a及び傾斜面42bの双方を有するものに限定されない。すなわち、支持部26は、前面42がロアカバー38の前面51と面一であれば、その形状を適宜変更してもよい。
【0047】
・複数の凹部53の配置は、本実施形態で例示したように、端縁51cに沿って延在するものに限定されない。例えば、側面52において、複数の凹部53を前後方向Xに間隔をあけて並べるようにしてもよい。この場合であっても、少なくとも1つの凹部53が側面52において端縁51cと隣接する位置にあればよい。
【0048】
・ミラーハウジング30は、凹部53が端縁51cに沿って間隔をあけて複数並ぶものに限定されない。ミラーハウジング30は、側面52において端縁51cと隣接する位置に少なくとも1つの凹部53が設けられているものであればよい。
【0049】
・凹部53の形状は、本実施形態で例示したような平面視楕円形状のものに限定されない。例えば、凹部53は、平面視円形状または平面視矩形状であってもよい。
・凹部53の形状は、本実施形態で例示したように断面U字状のものに限定されない。例えば、凹部53は、平坦な底面と、底面の端縁から立ち上がる側面とを有するものであってもよい。
【0050】
・凹部53は、本実施形態で例示したようにミラーハウジング30におけるロアカバー38の側面52に対して設けられるものに限定されず、ミラーベース20における支持部26の先端面43に対して設けるようにしてもよい。この場合、凹部53を側面52において端縁51cと隣接する位置に対向する位置、すなわち、先端面43において端縁42cと隣接する位置に設けるようにすればよい。
【0051】
・本発明に係る車両用外装部品は、ミラーハウジング30がミラーベース20に対して回動可能に取り付けられるアウターミラー10に限定されない。例えば、第1部材が第2部材に対して固定されるラジエータグリル等の車両外装部品に対して本発明を適用することもできる。この場合、凹凸形状は、凹部に限定されず凸部であってもよい。
【0052】
・凹凸形状は、車幅方向Yにおいて対向する第1面及び第2面の少なくとも一方に設けられるものに限定されない。すなわち、第1意匠面と第2意匠面とが上下方向Zにおいて見切り隙間Sを介して隣り合う車両用外装部品であれば、凹凸形状を上下方向Zに対向する第1面及び第2面の少なくとも一方に対して設けるようにすることもできる。
【符号の説明】
【0053】
I…間隔
S…見切り隙間
X…前後方向
Y…車幅方向
Z…上下方向
10…アウターミラー
11…ミラー本体
12…シャフト
20…ミラーベース
21…取付部
22…底壁
22a…内面
22b…外面
23…周壁
24…環状壁
25…雌ねじ部
26…支持部
27…取付座
30…ミラーハウジング
31…ハウジング本体
32…開口部
33…周壁
33a…部分
34…膨出部
34a…下面
35…挿通孔
36…ハウジングカバー
37…アッパーカバー
37a…面
38…ロアカバー
40…外面
41…上面
42…前面
42a…平坦面
42b…傾斜面
42c…端縁
43…先端面
51…前面
51a…平坦面
51b…傾斜面
51c…端縁
52…側面
53…凹部
90…フロントドア