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特開2023-65225情報処理方法、情報処理装置およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023065225
(43)【公開日】2023-05-12
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/04 20120101AFI20230502BHJP
【FI】
G06Q40/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021175899
(22)【出願日】2021-10-27
(71)【出願人】
【識別番号】515017038
【氏名又は名称】株式会社Finatext
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】石橋 淳志
(72)【発明者】
【氏名】杉本 秀和
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB51
(57)【要約】
【課題】経済的な指標に基づいてユーザのポイントを運用する情報処理方法などを提供すること。
【解決手段】情報処理方法は、ユーザのポイントを管理する事業者の管理コンピュータを通じて、ユーザのポイント残高を取得し、購入対象となる金融商品の単価およびポイント残高を出力し、前記金融商品の購入ポイントを受け付け、受け付けた前記購入ポイントに基づき、運用残高ポイントおよびポイント残高を出力し、売却対象となる前記金融商品の単価、前記運用残高ポイントおよび購入時の単価と売却時の単価とに基づき特定される騰落率を出力し、前記金融商品の売却ポイントを受け付け、受け付けた前記売却ポイントおよび前記騰落率に基づき、運用残高ポイントおよびポイント残高を出力する。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのポイントを管理する事業者の管理コンピュータを通じて、ユーザのポイント残高を取得し、
購入対象となる金融商品の単価およびポイント残高を出力し、
前記金融商品の購入ポイントを受け付け、
受け付けた前記購入ポイントに基づき、運用残高ポイントおよびポイント残高を出力し、
売却対象となる前記金融商品の単価、前記運用残高ポイントおよび購入時の単価と売却時の単価とに基づき特定される騰落率を出力し、
前記金融商品の売却ポイントを受け付け、
受け付けた前記売却ポイントおよび前記騰落率に基づき、運用残高ポイントおよびポイント残高を出力する
情報処理方法。
【請求項2】
前記事業者とポイントを運用する運用者との間におけるポイントの第一交換比率を読み出し、
前記第一交換比率および前記購入ポイントに基づき算出される購入レートを出力する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
受け付けた前記売却ポイント、第二交換比率および前記騰落率に基づき算出される売却レートを出力する
請求項1または請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
第一交換比率および第二交換比率の設定を受け付ける
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項5】
複数の異なる事業者の管理コンピュータからユーザのポイント残高を受け付け、前記事業者を特定する事業者IDに対応付けて各ユーザが購入または売却する際のポイントの増減をポイント管理DBに記憶する
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項6】
事業者ごとに異なる第一交換比率および第二交換比率を記憶してあり、記憶した前記第一交換比率および前記第二交換比率に基づき、購入レートおよび売却レートを特定する
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項7】
売却時に、購入時の第一事業者とは異なる第二事業者の選択を受け付け、
選択された第二事業者に対応付けられた第二交換比率を読み出し、
前記金融商品の売却ポイントを受け付け、
読み出した前記第二交換比率、受け付けた前記売却ポイントおよび前記騰落率に基づき算出される売却レートを、前記第二事業者に対応付けて出力する
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項8】
ユーザのポイントを管理する事業者の管理コンピュータを通じて、ユーザのポイント残高を取得する取得部と、
購入対象となる金融商品の単価およびポイント残高を出力する第一出力部と、
前記金融商品の購入ポイントを受け付ける第一受付部と、
受け付けた前記購入ポイントに基づき、運用残高ポイントおよびポイント残高を出力する第二出力部と、
売却対象となる前記金融商品の単価、前記運用残高ポイントおよび購入時の単価と売却時の単価とに基づき特定される騰落率を出力する第三出力部と、
前記金融商品の売却ポイントを受け付ける第二受付部と、
受け付けた前記売却ポイントおよび前記騰落率に基づき、運用残高ポイントおよびポイント残高を出力する第四出力部と
を備える情報処理装置。
【請求項9】
ユーザのポイントを管理する事業者の管理コンピュータを通じて、ユーザのポイント残高を取得し、
購入対象となる金融商品の単価およびポイント残高を出力し、
前記金融商品の購入ポイントを受け付け、
受け付けた前記購入ポイントに基づき、運用残高ポイントおよびポイント残高を出力し、
売却対象となる前記金融商品の単価、前記運用残高ポイントおよび購入時の単価と売却時の単価とに基づき特定される騰落率を出力し、
前記金融商品の売却ポイントを受け付け、
受け付けた前記売却ポイントおよび前記騰落率に基づき、運用残高ポイントおよびポイント残高を出力する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ポイントカードなどを利用し、ユーザが購入した商品やサービスの金額に応じてポイントを付与するポイントサービスがおこなわれている。ポイントサービスの利便性を向上させるべく、インターネットを介して、ユーザが保有するポイントを管理するポイント管理システムが提案されている。
【0003】
たとえば、クレジットカード決済に応じて、ユーザのポイント管理をおこなう情報処理システムが開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-259174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示された発明では、経済的な指標(株価、為替レートなど)と連動したポイントサービスを実現できていない。
【0006】
一つの側面では、経済的な指標に基づいてユーザのポイントを運用する情報処理方法などを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一つの側面に係る情報処理方法は、ユーザのポイントを管理する事業者の管理コンピュータを通じて、ユーザのポイント残高を取得し、購入対象となる金融商品の単価およびポイント残高を出力し、前記金融商品の購入ポイントを受け付け、受け付けた前記購入ポイントに基づき、運用残高ポイントおよびポイント残高を出力し、売却対象となる前記金融商品の単価、前記運用残高ポイントおよび購入時の単価と売却時の単価とに基づき特定される騰落率を出力し、前記金融商品の売却ポイントを受け付け、受け付けた前記売却ポイントおよび前記騰落率に基づき、運用残高ポイントおよびポイント残高を出力する。
【発明の効果】
【0008】
一つの側面では、経済的な指標に基づいてユーザのポイントを運用する情報処理方法などを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施の形態におけるポイント運用システムの構成例を示す模式図である。
図2】本実施の形態における運用者サーバの構成例を示すブロック図である。
図3】ポイント管理DBのデータレイアウトを示す説明図である。
図4】交換比率DBのデータレイアウトを示す説明図である。
図5】本実施の形態における事業者サーバの構成例を示すブロック図である。
図6】本実施の形態における端末の構成例を示すブロック図である。
図7】本実施の形態における証券会社サーバの構成例を示すブロック図である。
図8】レート情報DBのデータレイアウトを示す説明図である。
図9】端末が表示する画面を示す説明図である。
図10】端末が表示する画面を示す説明図である。
図11】運用者サーバが実行するプログラムの処理手順を示すフローチャートである。
図12】運用者サーバが実行するプログラムの処理手順を示すフローチャートである。
図13】端末が表示する画面を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施の形態では、ポイントサービスの利便性を向上させるポイント運用システムについて説明する。
【0011】
ポイント運用システムは、経済的な指標と連動させて、ポイントの増減処理を仲介するシステムである。ポイントを保有するユーザは、ポイントサービスを提供している事業者側のアプリを介して、ポイントの運用をポイント運用者に要求する。ポイント運用者は、ユーザの要求に基づいて事業者からポイントを受け取り、金融商品(たとえば株式、債券、投資信託、ポートフォリオなど)の指標と連動させながら運用する。
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
[実施の形態1]
図1は、本実施の形態におけるポイント運用システムの構成例を示す模式図である。ポイント運用システムは、情報処理装置10、事業者サーバ30、30、30…、端末50、50、50…および証券会社サーバ70を含む。各装置は、インターネットなどの通信ネットワークNWに接続されている。
【0014】
情報処理装置10は、ポイント運用システムを管理するサーバ装置(以下、運用者サーバという)である。運用者サーバ10は、ユーザの要求に応じてポイントを運用し、ユーザと事業者との間を仲介するシステムを提供する。
【0015】
事業者サーバ30は、ユーザのポイントを管理するサーバ装置である。ユーザが保有するポイント残高は、事業者サーバ30から通信ネットワークNWを介して取得できる。
【0016】
端末50は、ユーザが使用するスマートフォン、パソコンまたはタブレット端末などであり、事業者サーバ30から配信されるアプリケーションプログラムがインストールされている。ユーザは、当該アプリケーションを実行することにより、各事業者に対応するポイントの購入および売却をおこなう。
【0017】
証券会社サーバ70は、金融商品の取引に係るレート情報を管理するサーバ装置である。金融商品の指標は、証券会社サーバ70から通信ネットワークNWを介して取得できる。
【0018】
図2は、本実施の形態における運用者サーバ10の構成例を示すブロック図である。運用者サーバ10は、装置全体を制御する制御部11、主記憶部12、補助記憶部13および通信部14を備える。
【0019】
制御部11は一または複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)もしくは量子プロセッサなどのプロセッサであり、種々の情報処理を実行する。
【0020】
主記憶部12はSRAM(Static Random Access Memory)またはDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの一時記憶領域であり、制御部11が処理を実行するうえで必要なデータを一時的に記憶する。
【0021】
補助記憶部13はSSD(Solid State Drive)またはHDD(Hard Disk Drive)などのメモリであり、運用者サーバ10に処理を実行させるプログラム131(プログラム製品)、ポイント管理DB(data base)132、交換比率DB133およびその他のデータを記憶している。
【0022】
なお、運用者サーバ10は可搬型記憶媒体10aを読み取る読取部を備え、可搬型記憶媒体10aからプログラム131を読み込んでもよい。
【0023】
通信部14は、通信ネットワークNWに接続するための通信インターフェイスである。
【0024】
図3は、ポイント管理DB132のデータレイアウトを示す説明図である。ポイント管理DB132は、ユーザID(Identifier)、増減ポイント数、ポイント残高、運用残高ポイント、登録日時および更新日時のフィールドを記憶するDBである。各フィールドは、事業者A、事業者B、事業者C…に対応付けて記憶してある。
【0025】
ユーザIDフィールドには、事業者のポイントを保有しているユーザに対応したIDが記憶されている。増減ポイント数フィールドには、前回の更新時から運用中のポイントがどれだけ増減したかについて記憶されている。ポイント残高フィールドには、ユーザIDに対応するポイント残高が記憶されている。運用残高ポイントフィールドには、ユーザIDに対応する運用中のポイント残高が記憶されている。登録日時フィールドには、ユーザIDに対応する上記の情報を登録した日時が記憶されている。更新日時フィールドには、ユーザIDに対応する上記の情報を更新した日時が記憶されている。
【0026】
図4は、交換比率DB133のデータレイアウトを示す説明図である。交換比率DB133は、事業者ID、事業者名、第一交換比率および第二交換比率のフィールドを記憶するDBである。
【0027】
事業者IDフィールドには、事業者に対応するIDが記憶されている。事業者名フィールドには、事業者IDに対応する事業者名が記憶されている。第一交換比率フィールドには、事業者IDに対応する第一交換比率が記憶されている。第二交換比率フィールドには、事業者IDに対応する第二交換比率が記憶されている。
【0028】
第一交換比率および第二交換比率は、(事業者が指定する交換比率)/(運用者が指定する交換比率)によって求められる。第一交換比率は、後述する購入レートを算出する際に用いられる。第二交換比率は、後述する売却レートを算出する際に用いられる。
【0029】
運用者サーバ10は、第一交換比率および第二交換比率の設定を事業者ごとに受け付ける。具体的には、運用者サーバ10を管理する管理者の端末機(図示省略)から、事業者IDに対応付けて、第一交換比率および第二交換比率の入力を受け付ける。端末機は、受け付けた第一交換比率および第二交換比率の設定値を運用者サーバ10に送信する。運用者サーバ10の制御部11は、受信した第一交換比率および第二交換比率の設定値を交換比率DB133に記憶する。なお、各交換比率は、管理者が任意の値に設定できる。
【0030】
図5は、本実施の形態における事業者サーバ30の構成例を示すブロック図である。事業者サーバ30は、制御部31、記憶部32および通信部33を備える。
【0031】
制御部31は一または複数のCPU、MPU、GPUもしくは量子プロセッサなどのプロセッサであり、種々の情報処理を実行する。
【0032】
記憶部32は、ポイント管理DB320を記憶している。なお、ポイント管理DB320は、事業者サーバ30に接続された外部の大容量記憶装置などに保存されてもよい。
【0033】
ポイント管理DB320は、図示はしないが、ユーザID、増減ポイント数およびポイント残高を記憶するDBである。ユーザID、増減ポイント数およびポイント残高のフィールドは、運用者サーバ10が管理するポイント管理DB132の情報に基づいて記憶されるほか、運用者サーバ10を介さないユーザのポイント運用に応じても書き換えられる。
【0034】
通信部33は、通信ネットワークNWに接続するための通信インターフェイスである。
【0035】
図6は、本実施の形態における端末50の構成例を示すブロック図である。端末50は、制御部51、記憶部52、通信部53、入力部54および表示部55を備える。
【0036】
制御部51は一または複数のCPU、MPU、GPUもしくは量子プロセッサなどのプロセッサであり、種々の情報処理を実行する。
【0037】
記憶部52はSRAMまたはDRAMなどの一時記憶領域であり、制御部51が処理を実行するうえで必要なデータを一時的に記憶する。
【0038】
通信部53は、通信ネットワークNWに接続するための通信インターフェイスである。
【0039】
入力部54はタッチパネル、機械式操作ボタンなどの入力インターフェイスであり、ユーザから操作入力を受け付ける。なお、入力部54はユーザの音声指令を収集するマイクロフォンであってもよい。
【0040】
表示部55は液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの表示画面であり、画像を表示する。
【0041】
図7は、本実施の形態における証券会社サーバ70の構成例を示すブロック図である。証券会社サーバ70は、制御部71、記憶部72および通信部73を備える。
【0042】
制御部71は一または複数のCPU、MPU、GPUもしくは量子プロセッサなどのプロセッサであり、種々の情報処理を実行する。
【0043】
記憶部72は、レート情報DB720を記憶している。なお、レート情報DB720は、証券会社サーバ70に接続された外部の大容量記憶装置などに保存されてもよい。
【0044】
通信部73は、通信ネットワークNWに接続するための通信インターフェイスである。
【0045】
図8は、レート情報DB720のデータレイアウトを示す説明図である。レート情報DB720は、金融商品コード、金融商品名、買い価格(購入時の単価)、売り価格(売却時の単価)、価格受信日時、登録日時および更新日時のフィールドを記憶するDBである。
【0046】
金融商品コードフィールドには、金融商品に対応する所定のコードが記憶されている。金融商品名フィールドには、金融商品コードに対応する金融商品名が記憶されている。金融商品には、株式、債券、投資信託、ポートフォリオなどが含まれる。買い価格フィールドには、金融商品を購入する際の単価が記憶されている。売り価格フィールドには、金融商品を売却する際の単価が記憶されている。価格受信日時フィールドには、金融商品コードに対応する価格を受信した日時が記憶されている。登録日時フィールドには、金融商品コードに対応する上記の情報を登録した日時が記憶されている。更新日時フィールドには、金融商品コードに対応する上記の情報を更新した日時が記憶されている。
【0047】
次に、図9および図10の画面例に基づき、端末50が表示するアプリの画面遷移について説明する。
【0048】
図9および図10は、端末50が表示する画面を示す説明図である。以下、ポイント運用開始時およびポイント運用終了時の画面遷移について、順に説明する。なお、図9および図10では、ポイントと連動する金融商品が株式である場合を例示する。
【0049】
[ポイント運用開始時(図9参照)]
図9Aは、事業者サーバ30が提供する金融サービス画面である。図9Aに示すように、端末50は、ポイント管理DB320から読み出されたポイント残高(たとえば500pt)をユーザが保有するポイントの運用状況として表示する。また、端末50は、グルメ、書籍、旅行および金融のボタンなどをポイントサービスの一覧として表示する。
【0050】
端末50は、金融ボタンの選択を受け付けると、図9Bの画面を表示する。ポイント管理DB132にログインする場合、運用者サーバ10は本人のユーザIDおよびパスワードを認証することにより、ログインを許可する。
【0051】
図9Bは、運用者サーバ10が提供する金融サービス画面である。図9Bに示すように、端末50は、ユーザの運用状況として、ポイント残高、運用残高ポイント、保有銘柄ボタンおよび運用履歴ボタンなどを表示する。また、銘柄情報として、各銘柄の株価の推移グラフと、各銘柄に対応する「購入へ」ボタンとを表示する。
【0052】
図9Bに端末50が表示するポイント残高(たとえば500pt)および運用残高ポイント(たとえば0pt)は、ポイント管理DB132から取得する。また、株価の推移グラフは、レート情報DB720から取得する。
【0053】
端末50は、「購入へ」ボタンの選択を受け付けると、図9Cの画面を表示する。ユーザは端末50が表示する情報にしたがって、ポイント運用開始時の選択をおこなう。なお、「購入へ」ボタンは、複数の選択可能なボタンからひとつ選択できる。本実施の形態では、ユーザが銘柄Aの「購入へ」ボタンを選択したものとする。
【0054】
図9Cは、運用者サーバ10が提供する銘柄情報画面である。図9Cに示すように、端末50は、買い価格、ポイント残高、第一交換比率、購入ポイント、購入レート、株価の推移グラフ、購入ボタンおよびキャンセルボタンなどを表示する。
【0055】
図9Cの画面例では、買い価格が10,000円、ポイント残高が500pt、第一交換比率が1.0、購入ポイントが100ptおよび購入レートが100である情報が端末50に表示される。
【0056】
買い価格は、運用者サーバ10が通信部14を介して、証券会社サーバ70に対してレート情報を要求することにより取得する。要求を受け取った証券会社サーバ70は、レート情報DB720に記憶してある買い価格を読み出す。読み出した買い価格は通信部73を介して送信され、運用者サーバ10は、買い価格を取得する。
【0057】
運用者サーバ10は、取得した買い価格を端末50へ送信する。端末50は、受信した買い価格を表示する。
【0058】
ユーザは端末50に表示される情報を考慮し、ポイント残高の範囲内で運用する購入ポイントを指定する。運用者サーバ10は、端末50を通じて指定された購入ポイント数を受け付ける。ユーザが指定するポイント数に連動して、ポイント残高が変動する。
【0059】
購入レートは、下記の式(1)により求められる。式(1)の第一交換比率は、交換比率DB133から読み出す。
(購入レート)=(購入ポイント)×(第一交換比率) (1)
【0060】
購入ポイントの指定後、端末50が購入ボタンの選択を受け付けた場合、図9Dの画面を表示する。あわせて、図示はしないが、端末50に「ポイント運用開始」通知を表示する。一方、端末50がキャンセルボタンの選択を受け付けた場合、図9Bの画面を表示する。
【0061】
図9Dは、運用者サーバ10が提供する購入結果画面である。図9Dに示すように、端末50は、買い価格、ポイント残高、運用残高ポイントおよび確認ボタンなどを購入結果として表示する。購入結果を確認した後、端末50が確認ボタンの選択を受け付けると、後述する図13Aの画面を表示する。
【0062】
図9Dの画面例で示したポイント残高(400pt)および運用残高ポイント(100pt)は、次のように算出される。
【0063】
図9の例では、事業者および運用者が第一交換比率を両者ともに1.0と設定しているため、第一交換比率は1.0となる。ユーザが指定した購入ポイントは100ptである。よって式(1)より、購入レートは100と算出されるため、元のポイント残高から100pt減算される。したがって、新たなポイント残高が400pt、運用残高ポイントが100ptとなっている。
【0064】
上記の計算結果に基づき、事業者サーバ30は、ポイント管理DB320に記憶してあるポイント残高に減算処理をおこない、新たなポイント残高に書き換える。また、運用者サーバ10は、ポイント管理DB132に記憶してある運用残高ポイントに加算処理をおこない、新たな運用残高ポイントに書き換える。
【0065】
運用者サーバ10は、ユーザIDに対応付けて、ユーザが購入した銘柄、購入日時、購入ポイントおよび買い価格を補助記憶部13に記憶する。
【0066】
[ポイント運用終了時(図10参照)]
図10Aは、事業者サーバ30が提供する金融サービス画面である。図10Aに示すように、端末50は、ポイント残高、運用残高ポイント、保有銘柄ボタンおよび運用履歴ボタンなどをユーザの運用状況として表示する。また端末50は、各銘柄の株価の推移グラフと、銘柄に対応する「購入へ」ボタンとを表示する。
【0067】
端末50が表示するポイント残高は、事業者サーバ30のポイント管理DB320から取得する。端末50が表示する株価の推移グラフは、証券会社サーバ70のレート情報DB720から取得する。
【0068】
端末50は、後述する図13Aに示した金融ボタンの選択を受け付けると、図10Aの画面を表示する。ポイント管理DB132にログインする場合、運用者サーバ10は本人のユーザIDおよびパスワードを認証することにより、ログインを許可する。
【0069】
図10Aにおいて、端末50が保有銘柄ボタンの選択を受け付けると、図10Bの画面を表示する。ユーザは端末50が表示する情報にしたがって、ポイントの運用終了に係る選択をおこなう。
【0070】
図10Bは、運用者サーバ10が提供する保有銘柄画面である。図10Bに示すように、端末50は、買い価格、売り価格、第二交換比率、騰落率、運用残高ポイント、売却ポイント、売却レート、売却ボタンおよびキャンセルボタンなどを表示する。
【0071】
図10Bの画面例では、買い価格が10,000円、売り価格が11,000円、第二交換比率が1.0、騰落率が110%、売却ポイントが100pt、売却レートが110である情報が端末50に表示される。
【0072】
買い価格は、ユーザがポイントの運用開始を要求した際、運用者サーバ10が補助記憶部13に記憶しておいた買い価格を読み出すことにより取得する。
【0073】
売り価格は、運用者サーバ10が通信部14を介して、証券会社サーバ70に対してレート情報を要求することにより取得する。要求を受け取った証券会社サーバ70は、レート情報DB720に記憶してある売り価格を読み出す。読み出した売り価格は通信部73を介して送信され、運用者サーバ10は、売り価格を取得する。
【0074】
運用者サーバ10は、取得した買い価格および売り価格を端末50へ送信する。端末50は、受信した買い価格および売り価格を表示する。
【0075】
ユーザは端末50に表示される情報を考慮し、運用残高ポイントの範囲内で売却ポイントを指定する。運用者サーバ10は、端末50を通じて指定された売却ポイント数を受け付ける。ユーザが指定するポイント数に連動して、運用残高ポイントが変動する。
【0076】
売却レートは、下記の式(2)により求められる。式(2)の第二交換比率は、交換比率DB133から読み出す。式(2)の騰落率は、ポイント運用開始時からポイント運用終了時までに、金融商品がどれだけ値上がりもしくは値下がりしたかを示すものである。当該騰落率は、(売り価格)/(買い価格)によって求められる。
(売却レート)=(売却ポイント)×(第二交換比率)×(騰落率) (2)
【0077】
売却ポイントの指定後、端末50が売却ボタンの選択を受け付けた場合、図10Cの画面を表示する。あわせて、図示はしないが、端末50に「ポイント運用終了」通知を表示する。一方、端末50がキャンセルボタンの選択を受け付けた場合、後述する図13Aの画面を表示する。
【0078】
図10Cは、運用者サーバ10が提供する売却結果画面である。図10Cに示すように、端末50は、売り価格、ポイント残高、運用残高ポイントおよび確認ボタンなどを売却結果として表示する。売却結果を確認した後、端末50が確認ボタンの選択を受け付けると、図10Dの画面を表示する。
【0079】
図10Cの画面例で示したポイント残高(510pt)および運用残高ポイント(0pt)は、次のように算出される。
【0080】
図10の例では、事業者および運用者が第二交換比率を両者ともに1.0と設定しているため、第二交換比率は1.0となる。騰落率は、(11,000円/10,000円)より110%である。ユーザが指定した売却ポイントは100ptである。よって式(2)より、売却レートは110と算出されるため、元のポイント残高に110ptが加算される。したがって、新たなポイント残高は510pt、運用残高ポイントは0ptとなっている。
【0081】
上記の計算結果に基づき、事業者サーバ30は、ポイント管理DB320に記憶してあるポイント残高に減算処理をおこない、新たなポイント残高に書き換える。また、運用者サーバ10は、ポイント管理DB132に記憶してある運用残高ポイントに加算処理をおこない、新たな運用残高ポイントに書き換える。
【0082】
以上、ユーザは、ポイント運用システムが提供する購入レートおよび売却レートを考慮しながら、事業者が提供するポイントサービスを利用できる。
【0083】
次に、本実施の形態において運用者サーバ10が実行する処理手順について、図11および図12に基づいて説明する。
【0084】
図11は、運用者サーバ10が実行するプログラムの処理手順を示すフローチャートである。運用者サーバ10は、プログラム131に基づき、ポイント運用開始時の処理を以下の通り実行する。
【0085】
[ポイント運用開始時(図11参照)]
ユーザは端末50を操作し、事業者が運営するアプリを起動する。事業者サーバ30は、ポイント管理DB320に記憶されているポイント残高に基づき、ユーザのポイント残高を端末50に表示する(ステップS101)。ポイント管理DB132にログインするにあたって、端末50は、ユーザIDおよびポイント残高を運用者サーバ10に送信する(ステップS102)。
【0086】
運用者サーバ10は、端末50から送信されたユーザIDおよびポイント残高を受信する(ステップS301)。受信したユーザIDおよびポイント残高に基づき、運用者サーバ10は、ポイント管理DB132に記憶されているユーザIDおよびポイント残高を事業者に対応付けて取得する。運用者サーバ10は、取得したユーザIDおよびポイント残高をポイント管理DB132に記憶する(ステップS302)。
【0087】
運用者サーバ10は、証券会社サーバ70に対してレート情報を要求した後、金融商品のレート情報として、買い価格、購入する銘柄および株価の推移グラフを取得する。運用者サーバ10は、ポイント管理DB132から運用残高ポイントを読み出し、ユーザIDに対応する運用残高ポイントを取得する。運用者サーバ10は、交換比率DB133から第一交換比率を読み出し、事業者に対応する第一交換比率を取得する。運用者サーバ10は、第一交換比率およびユーザが入力する購入ポイントから購入レートを算出する。
【0088】
運用者サーバ10は、取得したポイント残高、買い価格、購入する銘柄、株価の推移グラフ、運用残高ポイント、第一交換比率および購入レートを含む銘柄情報を端末50に送信する(ステップS303)。
【0089】
端末50は、送信された銘柄情報を受信し(ステップS103)、受信した銘柄情報を表示する(ステップS104)。
【0090】
ユーザは端末50が表示する銘柄情報を考慮し、目的の金融商品を購入する。端末50は、ポイント残高の範囲内で購入ポイント数の入力を受け付ける(ステップS105)。端末50は、受け付けた購入ポイント数を運用者サーバ10に送信する(ステップS106)。
【0091】
運用者サーバ10は、購入ポイント数を受信する(ステップS304)。運用者サーバ10は、購入レートに基づき、ポイント残高のポイント数を減算し、運用残高ポイントのポイント数を加算する(ステップS305)。運用者サーバ10は、ポイントの増減処理に基づき、ポイント管理DB132の運用残高ポイントフィールドおよびポイント残高フィールドを更新する。
【0092】
運用者サーバ10は、ポイント残高および運用残高ポイントを端末50に送信する(ステップS306)。端末50は、運用者サーバ10から送信されたポイント残高および運用残高ポイントを受信し(ステップS107)、受信した運用残高ポイントおよびポイント残高を表示する(ステップS108)。
【0093】
端末50はユーザからアプリの終了を受け付け、一連の処理を終了する。
【0094】
図12は、運用者サーバ10が実行するプログラムの処理手順を示すフローチャートである。運用者サーバ10は、プログラム131に基づき、ポイント運用終了時の処理を以下の通り実行する。
【0095】
[ポイント運用終了時(図12参照)]
ユーザは端末50を操作し、事業者が運営するアプリを起動する。事業者サーバ30は、ポイント管理DB320に記憶されているポイント残高に基づき、ユーザのポイント残高を端末50に表示する(ステップS201)。ポイント管理DB132にログインするにあたって、端末50は、ユーザIDおよびポイント残高を運用者サーバ10に送信する(ステップS202)。
【0096】
運用者サーバ10は、端末50から送信されたユーザIDおよびポイント残高を受信する(ステップS401)。受信したユーザIDおよびポイント残高に基づき、運用者サーバ10は、ポイント管理DB132に記憶されているユーザIDおよびポイント残高を事業者に対応付けて取得する。運用者サーバ10は、取得したユーザIDおよびポイント残高をポイント管理DB132に記憶する(ステップS402)。
【0097】
運用者サーバ10は、証券会社サーバ70に対してレート情報を要求した後、金融商品のレート情報として、売り価格、売却する銘柄および株価の推移グラフを取得する。運用者サーバ10は、ポイント管理DB132から運用残高ポイントを読み出し、ユーザIDに対応する運用残高ポイントを取得する。運用者サーバ10は、交換比率DB133から第二交換比率を読み出し、事業者に対応する第二交換比率を取得する。運用者サーバ10は、補助記憶部13に記憶されている買い価格と、取得した売り価格とに基づき、騰落率を算出する。運用者サーバ10は、第二交換比率、騰落率およびユーザが入力する売却ポイントから売却レートを算出する。
【0098】
運用者サーバ10は、取得したポイント残高、売り価格、売却する銘柄、株価の推移グラフ、運用残高ポイント、第二交換比率、売却レートおよび騰落率を含む銘柄情報を端末50に送信する(ステップS403)。
【0099】
端末50は、送信された銘柄情報を受信し(ステップS203)、受信した銘柄情報を表示する(ステップS204)。
【0100】
ユーザは端末50が表示する情報を考慮し、目的の金融商品を売却する。端末50は、運用残高ポイントの範囲内で売却ポイント数の入力を受け付ける(ステップS205)。端末50は、受け付けた売却ポイント数を運用者サーバ10に送信する(ステップS206)。
【0101】
運用者サーバ10は、売却ポイント数を受信する(ステップS404)。運用者サーバ10は売却レートに基づき、ポイント残高のポイント数を加算し、運用残高ポイントのポイント数を減算する(ステップS405)。運用者サーバ10は、ポイントの増減処理に基づき、ポイント管理DBの運用残高ポイントフィールドおよびポイント残高フィールドを更新する。
【0102】
運用者サーバ10は、ポイント残高および運用残高ポイントを端末50に送信する(ステップS406)。端末50は、運用者サーバ10から送信されたポイント残高および運用残高ポイントを受信し(ステップS207)、受信した運用残高ポイントおよびポイント残高を表示する(ステップS208)。
【0103】
端末50はユーザからアプリの終了を受け付け、一連の処理を終了する。
【0104】
以上より、実施の形態1によれば、ポイントサービスの利便性を向上させるポイント運用システムを提供できる。なお、本実施の形態における金融商品は例示した株式に限定されず、債券、投資信託、ポートフォリオなどであってもよい。
【0105】
[実施の形態2]
実施の形態1では、売却レートの算出に用いられる第二交換比率が1.0である形態について説明した。実施の形態2では、第二交換比率が0.9の形態と、1.1の形態とを例にして説明する。なお、交換比率の数値はあくまで例示であって、これに限定されるものではない。
【0106】
実施の形態2では、ユーザが指定する売却ポイント数が100pt、レート情報に基づく騰落率が100%であるものとして説明する。なお、実施の形態1と重複する内容については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0107】
[第二交換比率が0.9の形態]
運用者サーバ10は、端末50を通じて指定された売却ポイント数(100pt)を受け付ける。ポイント数の指定後、ユーザから売却ボタンの選択を受け付ける。売却ボタンの選択を受け付けた後、運用者サーバ10は、ポイント管理DB132に記憶してある運用残高ポイントに減算処理をおこない、新たな運用残高ポイントに書き換える。また、事業者サーバ30は、ポイント管理DB320に記憶してあるポイント残高に加算処理をおこない、新たなポイント残高に書き換える。
【0108】
運用者サーバ10が減算するポイント数と、事業者サーバ30が加算するポイント数とは、既出の売却レートによって算出される。
【0109】
ポイント事業者交換比率:ポイント運用者交換比率=0.9:1.0である場合、第二交換比率は0.9である。ここで、ユーザが指定する売却ポイント数が100pt、レート情報に基づく騰落率が100%であることから、売却レートは90と算出される。
【0110】
[第二交換比率が1.1の形態]
運用者サーバ10は、端末50を通じて指定された売却ポイント数(100pt)を受け付ける。ポイント数の指定後、ユーザから売却ボタンの選択を受け付ける。売却ボタンの選択を受け付けた後、運用者サーバ10は、ポイント管理DB132に記憶してある運用残高ポイントに減算処理をおこない、新たな運用残高ポイントに書き換える。また、事業者サーバ30は、ポイント管理DB320に記憶してあるポイント残高に加算処理をおこない、新たなポイント残高に書き換える。
【0111】
運用者サーバ10が減算するポイント数と、事業者サーバ30が加算するポイント数とは、既出の売却レートによって算出される。
【0112】
ポイント事業者交換比率:ポイント運用者交換比率=1.1:1.0である場合、第二交換比率は1.1である。ここで、ユーザが指定する売却ポイント数が100pt、レート情報に基づく騰落率が100%であることから、売却レートは110と算出される。
【0113】
以上より、実施の形態2によれば、事業者と運用者との間で第二交換比率を示し合わせておき、両者の合意に基づくポイントサービスを提供できる。
【0114】
[実施の形態3]
実施の形態1では、ポイント運用開始時およびポイント運用終了時に、ユーザが保有するポイントを同一の事業者が管理する形態について説明した。実施の形態3では、ポイント運用終了時に、ポイント運用開始時とは異なる事業者をポイント返却先として選択できる形態について説明する。なお、実施の形態1と重複する内容については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0115】
図13は、端末50が表示する画面を示す説明図である。
【0116】
図13Aは、事業者Aが提供する金融サービス画面である。図13Aに示すように、端末50は、ユーザの運用状況としてポイント管理DB320から読み出されたポイント残高を表示する。また、端末50は、事業者Aが提供するポイントサービスの選択肢としてグルメ、書籍、旅行および金融のボタンなどを表示する。
【0117】
ポイント運用終了時に、ユーザは端末50を通じて、事業者サーバ30が提供する金融サービス画面(図13A)のポイントサービス一覧から金融ボタンを選択する。端末50は、運用者サーバ10が提供する金融サービス画面(図13B)を表示する。
【0118】
図13Bは、運用者サーバ10が提供する金融サービス画面である。端末50は、保有銘柄ボタンの選択を受け付けると、ポイント返却先を選択する画面(図13C)を表示する。ユーザは端末50が表示する情報にしたがって、ポイントの返却先を選択する。
【0119】
図13Cは、運用者サーバ10が提供する返却先選択画面である。図13Cでは、ユーザが保有する銘柄の情報と、ポイントの返却先となる事業者の候補とが表示されている。なお、画面例では、2つの異なる事業者から選択できるよう表示されているが、3つ以上の異なる事業者から選択できるようにしてもよい。
【0120】
購入時と異なる事業者がポイント返却先として選択された場合、運用者サーバ10は、選択された事業者に対応した第二交換比率を交換比率DB133から読み出す。図13Cの例では、返却先として購入時の事業者Aとは異なる事業者Bが選択されている。運用者サーバ10は、購入時と異なる事業者の第二交換比率、ユーザが指定する売却ポイントおよび騰落率に基づき売却レートを算出する。運用者サーバ10は、算出される売却レートを端末50に送信する。端末50は、受信した当該売却レートをユーザが選択する返却先に応じて表示する。
【0121】
なお、本実施の形態における第二交換比率は1.0、騰落率は110%である場合を例示しているため、式(2)より、売却レートは110と算出される。
【0122】
端末50は、図13Cの売却ボタンの選択を受け付け、売却結果を確認する画面を表示した後、図13Dの画面を表示する。
【0123】
図13Dは、事業者Bが提供する金融サービス画面である。事業者Bは、運用開始時にユーザが保有していたポイントを管理する事業者Aとは異なる事業者である。図13Dに示すように、端末50は、ユーザの運用状況としてポイント管理DB320から読み出されたポイント残高(110pt)を表示する。また、端末50は、事業者Bが提供するポイントサービスの選択肢として漫画、DVD、本および金融のボタンなどを表示する。
【0124】
以上より、実施の形態3によれば、ポイント運用開始時とは異なる事業者へポイントを返却できる。
【0125】
以上の通り、実施の形態1から実施の形態3によれば、ポイントサービスの利便性を向上させるポイント運用システムが提供できる。
【0126】
今回開示された実施の形態はすべての点において例示であり、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は上記のように開示された意味ではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて定められ、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内において、すべての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0127】
10 情報処理装置(運用者サーバ)
10a 可搬型記憶媒体
11 制御部
12 主記憶部
13 補助記憶部
131 プログラム
132 ポイント管理DB
133 交換比率DB
14 通信部
30 事業者サーバ
31 制御部
32 記憶部
320 ポイント管理DB
33 通信部
50 端末
51 制御部
52 記憶部
53 通信部
54 入力部
55 表示部
70 証券会社サーバ
71 制御部
72 記憶部
720 レート情報DB
73 通信部
NW 通信ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13