(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023065266
(43)【公開日】2023-05-12
(54)【発明の名称】サーバ装置、販促支援システム、販促支援方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20230502BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021175979
(22)【出願日】2021-10-27
(71)【出願人】
【識別番号】516218786
【氏名又は名称】スピンシェル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002055
【氏名又は名称】弁理士法人iRify国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金田 宏
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB22
(57)【要約】
【課題】オンライン通話を実施する際に、商品の棚番号をオペレータ側に提示し、商品を手にとった説明を実現することで、説明の充実を図る。
【解決手段】本発明は、オペレータIDと接客可能な商品又はサービスを含む接客適応性情報を関連付けて記憶すると共に、商品IDと商品の詳細情報及び棚番号を記憶する記憶部13と、リクエストを受けると該リクエストに係るタグを解析し含有キーワードを抽出するタグ解析部11bと、解析結果に基づいて含有キーワードと接客適応情報とのマッチングを行いオペレータを特定するオペレータ特定部22cと、解析結果に基づいて含有キーワードと商品IDとのマッチングを行い商品の棚番号を特定する棚番号特定部11dと、オンライン通話を実行する通話制御部11fと、を備え、オンライン通話中に、オペレータの端末装置に前記棚番号を表示するように促すサーバ装置である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの情報端末とオペレータの情報端末と通信自在なサーバ装置において、
前記ユーザの情報端末と前記オペレータの情報端末と通信する通信部と、
前記オペレータのオペレータIDと接客可能な商品又はサービスを含む接客適応性情報を関連付けて記憶すると共に、商品IDと商品の詳細情報及び棚番号を記憶する記憶部と、
前記ユーザの情報端末からのオンライン接客リクエストを受けると該リクエストに係るタグを解析し含有キーワードを抽出するタグ解析部と、
前記タグ解析部の解析結果に基づいて、前記記憶部を参照し、前記含有キーワードと前記接客適応情報とのマッチングを行い、前記ユーザの接客に適切なオペレータを特定するオペレータ特定部と、
前記タグ解析部の解析結果に基づいて、前記記憶部を参照し、前記含有キーワードと前記商品IDとのマッチングを行い、商品の棚番号を特定する棚番号特定部と、
前記ユーザの情報端末と、前記特定されたオペレータの情報端末との間でオンライン通話を実行するよう制御する通話制御部とを備え、
前記オンライン通話中において、前記オペレータの端末装置に前記棚番号を表示するように促す
サーバ装置。
【請求項2】
前記接客適応性情報には、対応言語に関する情報を含む
請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記サーバ装置は、前記オペレータの情報端末で、商品のタグの二次元コードがスキャンされた場合には、二次元コードを解析し、該当する商品情報を記憶部を参照して抽出し、前記ユーザの情報端末と前記オペレータの情報端末に送信し、
前記ユーザの情報端末と前記オペレータの情報端末において、表示部に商品情報を表示するように促す
請求項1又は請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
ユーザの情報端末とオペレータの情報端末とサーバ装置とからなる販促支援システムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記ユーザの情報端末と前記オペレータの情報端末と通信する通信部と、
前記オペレータのオペレータIDと接客可能な商品又はサービスを含む接客適応性情報を関連付けて記憶すると共に、商品IDと商品の詳細情報及び棚番号を記憶する記憶部と、
前記ユーザの情報端末からのオンライン接客リクエストを受けると該リクエストに係るタグを解析し含有キーワードを抽出するタグ解析部と、
前記タグ解析部の解析結果に基づいて、前記記憶部を参照し、前記含有キーワードと前記接客適応情報とのマッチングを行い、前記ユーザの接客に適切なオペレータを特定するオペレータ特定部と、
前記タグ解析部の解析結果に基づいて、前記記憶部を参照し、前記含有キーワードと前記商品IDとのマッチングを行い、商品の棚番号を特定する棚番号特定部と、
前記ユーザの情報端末と、前記特定されたオペレータの情報端末との間でオンライン通話を実行するよう制御する通話制御部とを備え、
前記サーバ装置は、前記オンライン通話中において、前記オペレータの端末装置に前記棚番号を表示するように促す
販促支援システム。
【請求項5】
ユーザの情報端末とオペレータの情報端末とサーバ装置とからなる販促支援システムによる販促支援方法において、
前記オペレータのオペレータIDと接客可能な商品又はサービスを含む接客適応性情報を関連付けて記憶すると共に、商品IDと商品の詳細情報及び棚番号を記憶する記憶部を備えた前記サーバ装置が、
前記ユーザの情報端末からのオンライン接客リクエストを受けると該リクエストに係るタグを解析し含有キーワードを抽出するステップと、
前記解析結果に基づいて、前記記憶部を参照し、前記含有キーワードと前記接客適応情報とのマッチングを行い、前記ユーザの接客に適切なオペレータを特定するステップと、
前記解析結果に基づいて、前記記憶部を参照し、前記含有キーワードと前記商品IDとのマッチングを行い、商品の棚番号を特定するステップと、
前記ユーザの情報端末と、前記特定されたオペレータの情報端末との間でオンライン通話を実行するよう制御するステップとを有し、
前記サーバ装置は、前記オンライン通話中において、前記オペレータの端末装置に前記棚番号を表示するように促す
販促支援方法。
【請求項6】
ユーザの情報端末とオペレータの情報端末と通信自在なサーバ装置において実行されるプログラムであって、
サーバ装置を、
前記ユーザの情報端末と前記オペレータの情報端末と通信する通信部と、
前記オペレータのオペレータIDと接客可能な商品又はサービスを含む接客適応性情報を関連付けて記憶すると共に、商品IDと商品の詳細情報及び棚番号を記憶する記憶部と、
前記ユーザの情報端末からのオンライン接客リクエストを受けると該リクエストに係るタグを解析し含有キーワードを抽出するタグ解析部と、
前記タグ解析部の解析結果に基づいて、前記記憶部を参照し、前記含有キーワードと前記接客適応情報とのマッチングを行い、前記ユーザの接客に適切なオペレータを特定するオペレータ特定部と、
前記タグ解析部の解析結果に基づいて、前記記憶部を参照し、前記含有キーワードと前記商品IDとのマッチングを行い、商品の棚番号を特定する棚番号特定部と、
前記ユーザの情報端末と、前記特定されたオペレータの情報端末との間でオンライン通話を実行するよう制御する通話制御部として機能させ、
前記オンライン通話中において、前記オペレータの端末装置に前記棚番号を表示するように促す
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンライン接客により販促を支援するサーバ装置、販促支援システム、販促支援方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各種製品又はサービスをインターネット上で購入できるオンラインショッピングに関するWebサイトが多数存在している。このようなWebサイトでは、自己が所望とする条件に合致した商品又はサービスを検索することもでき、検索結果の中に所望とする商品等が存在していた場合には、オンラインで購入することもできる。
【0003】
今日では、このようなオンラインショッピングに関するユーザの利便性を更に高め、リアル店舗と同等のサービスをできる限り提供できるようにし、ひいては販売促進を図ることが企業より嘱望されている。
【0004】
ここで、例えば、特許文献1では、元のバナー広告の元のコードおよびコンテントと前記通話アプリケーションとを統合し、通話アプリケーションと元のバナー広告の組み合わされた作動的機能およびコンテントを可能にするRMFであるバナー広告を実現する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されたものは、商品又はサービス説明のために適切なオペレータを特定し、オンライン通話を実現することで販売促進を図ることについては開示も示唆もされていない。更に、オペレータは、オンライン通話において、顧客の所望する商品の詳細を把握しつつ、実際に商品を手に取って説明することが望ましいが、オペレータが、顧客の所望する商品の棚を迅速に把握する手段は開示されていなかった。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、商品又はサービス説明のために適切なオペレータを特定し、ユーザと該オペレータとの間でオンライン通話を実施する際に、商品の棚番号をオペレータ側に提示し、商品を手にとった説明を実現することで説明の充実を図り、もって販促を支援することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係るサーバ装置は、ユーザの情報端末とオペレータの情報端末と通信自在なサーバ装置において、前記ユーザの情報端末と前記オペレータの情報端末と通信する通信部と、前記オペレータのオペレータIDと接客可能な商品又はサービスを含む接客適応性情報を関連付けて記憶すると共に、商品IDと商品の詳細情報及び棚番号を記憶する記憶部と、前記ユーザの情報端末からのオンライン接客リクエストを受けると該リクエストに係るタグを解析し含有キーワードを抽出するタグ解析部と、前記タグ解析部の解析結果に基づいて、前記記憶部を参照し、前記含有キーワードと前記接客適応情報とのマッチングを行い、前記ユーザの接客に適切なオペレータを特定するオペレータ特定部と、前記タグ解析部の解析結果に基づいて、前記記憶部を参照し、前記含有キーワードと前記商品IDとのマッチングを行い、商品の棚番号を特定する棚番号特定部と、前記ユーザの情報端末と、前記特定されたオペレータの情報端末との間でオンライン通話を実行するよう制御する通話制御部とを備え、前記オンライン通話中において、前記オペレータの端末装置に前記棚番号を表示するように促す。
【0009】
本発明の他の態様に係る販促支援システムは、ユーザの情報端末とオペレータの情報端末とサーバ装置とからなる販促支援システムにおいて、前記サーバ装置は、前記ユーザの情報端末と前記オペレータの情報端末と通信する通信部と、前記オペレータのオペレータIDと接客可能な商品又はサービスを含む接客適応性情報を関連付けて記憶すると共に、商品IDと商品の詳細情報及び棚番号を記憶する記憶部と、前記ユーザの情報端末からのオンライン接客リクエストを受けると該リクエストに係るタグを解析し含有キーワードを抽出するタグ解析部と、前記タグ解析部の解析結果に基づいて、前記記憶部を参照し、前記含有キーワードと前記接客適応情報とのマッチングを行い、前記ユーザの接客に適切なオペレータを特定するオペレータ特定部と、前記タグ解析部の解析結果に基づいて、前記記憶部を参照し、前記含有キーワードと前記商品IDとのマッチングを行い、商品の棚番号を特定する棚番号特定部と、前記ユーザの情報端末と、前記特定されたオペレータの情報端末との間でオンライン通話を実行するよう制御する通話制御部とを備え、前記サーバ装置は、前記オンライン通話中において、前記オペレータの端末装置に前記棚番号を表示するように促す。
【0010】
本発明の他の態様に係る販促支援方法は、ユーザの情報端末とオペレータの情報端末とサーバ装置とからなる販促支援システムによる販促支援方法において、前記オペレータのオペレータIDと接客可能な商品又はサービスを含む接客適応性情報を関連付けて記憶すると共に、商品IDと商品の詳細情報及び棚番号を記憶する記憶部を備えた前記サーバ装置が、前記ユーザの情報端末からのオンライン接客リクエストを受けると該リクエストに係るタグを解析し含有キーワードを抽出するステップと、前記解析結果に基づいて、前記記憶部を参照し、前記含有キーワードと前記接客適応情報とのマッチングを行い、前記ユーザの接客に適切なオペレータを特定するステップと、前記解析結果に基づいて、前記記憶部を参照し、前記含有キーワードと前記商品IDとのマッチングを行い、商品の棚番号を特定するステップと、前記ユーザの情報端末と、前記特定されたオペレータの情報端末との間でオンライン通話を実行するよう制御するステップとを有し、前記サーバ装置は、前記オンライン通話中において、前記オペレータの端末装置に前記棚番号を表示するように促す。
【0011】
本発明の他の態様に係るプログラムは、ユーザの情報端末とオペレータの情報端末と通信自在なサーバ装置において実行されるプログラムであって、サーバ装置を、前記ユーザの情報端末と前記オペレータの情報端末と通信する通信部と、前記オペレータのオペレータIDと接客可能な商品又はサービスを含む接客適応性情報を関連付けて記憶すると共に、商品IDと商品の詳細情報及び棚番号を記憶する記憶部と、前記ユーザの情報端末からのオンライン接客リクエストを受けると該リクエストに係るタグを解析し含有キーワードを抽出するタグ解析部と、前記タグ解析部の解析結果に基づいて、前記記憶部を参照し、前記含有キーワードと前記接客適応情報とのマッチングを行い、前記ユーザの接客に適切なオペレータを特定するオペレータ特定部と、前記タグ解析部の解析結果に基づいて、前記記憶部を参照し、前記含有キーワードと前記商品IDとのマッチングを行い、商品の棚番号を特定する棚番号特定部と、前記ユーザの情報端末と、前記特定されたオペレータの情報端末との間でオンライン通話を実行するよう制御する通話制御部として機能させ、前記オンライン通話中において、前記オペレータの端末装置に前記棚番号を表示するように促す。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、商品又はサービス説明のために適切なオペレータを特定し、ユーザと該オペレータとの間でオンライン通話を実施する際に、商品の棚番号をオペレータ側に提示し、商品を手にとった説明を実現することで、説明の充実を図り、もって販促を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態に係る販促支援システムの構成図である。
【
図2】同システムにおけるサーバ装置の構成図である。
【
図3】サーバ装置で管理している各種テーブルの構成図である。
【
図4】同システムにおけるユーザの情報端末の構成図である。
【
図5】同システムにおけるオペレータの情報端末の構成図である。
【
図6】同システムによる処理の流れを示すフローチャートである。
【
図8】ユーザ、オペレータの表示画面の更新を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。
【0015】
図1には本発明の一実施形態に係る販促支援システムの構成を示し説明する。
【0016】
同図に示されるように、販促支援システムは、サーバ装置1を備えている。サーバ装置1は、ユーザの情報端末2、オペレータの情報端末3と、インターネット等のネットワークを介して通信自在に接続されている。情報端末2,3としては、スマートフォン、タブレット端末、ノート型パーソナルコンピュータ(以下、PC)、デスクトップ型PC等各種のものを採用することができる。
【0017】
このような構成において、ユーザは情報端末2により各種商品又はサービスを取り扱うWebサイトにアクセスし、そのページの中に貼り付けられているオンライン接客ボタンを選択することでオンライン接客をリクエストする。サーバ装置1は、このオンライン接客のリクエストを受信すると、詳細は後述するが、タグ解析、オペレータ特定、棚番号特定、商品特定、通話制御の各処理を実行し、特定されたオペレータの情報端末3とユーザの情報端末2との間でのオンライン接客を実現する。
【0018】
図2には販促支援システムのサーバ装置の構成を示し説明する。
【0019】
同図に示されるように、サーバ装置1は、全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)等の制御部11を備える。制御部11は、バスラインを介して、通信部12、記憶部13と接続されている。通信部12は、通信網4を介して、情報端末2,3等との通信を行う通信インタフェースである。記憶部13は、RAM,ROM等のメモリやHDD(Hard Disc Drive)等からなり、制御部11で実行されるプログラムも予め格納されている。そして、記憶部13は、更にユーザ情報DB14、オペレータ情報DB15、及び商品情報DB16を論理的に備えている。
【0020】
より詳細には、ユーザ情報DB14は、
図3(a)に示されるように、ユーザIDと紐づけて、ユーザの氏名、メールアドレス、電話番号、年齢、性別等の属性情報と、通話履歴、購買履歴情報を記憶している。一方、オペレータ情報DB15は、
図3(b)に示されるように、オペレータIDと紐づけて、オペレータの氏名、所属・店舗情報、接客対応可能な商品又はサービス名(担当商品)、対応言語、対応可能時間、及び対応履歴を記憶している。ここで、接客対応可能な商品又はサービス名、対応言語、対応可能時間帯等を接客適応性情報という。そして、商品情報DB16は、
図3(c)に示されるように、商品IDと紐づけて、商品のカテゴリ、名称、品番、サイズ、色、価格、及び棚番号を記憶している。したがって、接客に関わる商品IDが特定されると、当該商品が収納されている棚の棚番号が特定されるので、オペレータは、棚番号を手掛かりにして、迅速に該当棚を探り、問合せに係る商品を手にすることができる。
【0021】
このような構成において、制御部11は、記憶部13のプログラムを読み出し実行することで、主制御部11a、タグ解析部11b、オペレータ特定部11c、棚番号特定部11d、商品特定部11e、通話制御部11f、及び生成部11gとして機能する。
【0022】
主制御部11aは、ユーザやオペレータとの各種情報の送受信等、統括的な制御を実行する。タグ解析部11bは、ユーザの情報端末2からのオンライン接客リクエストを受けると該リクエストに係るタグを解析する。オペレータ特定部11cは、タグ解析部11bの解析結果に基づいて、記憶部13のオペレータ情報DB15を参照し、ユーザの接客に適切なオペレータを特定する。棚番号特定部11dは、タグ解析部11bの解析結果に基づいて、記憶部13の商品情報DB16を参照し、ユーザの問合せに係る商品の棚番号を特定する。商品特定部11eは、タグ解析部11bの解析結果に基づいて、あるいはオペレータ側でスキャンされた商品のタグの二次元コードの解析結果に基づいて、記憶部13の商品情報記憶部16を参照して、問合せに係る商品の詳細情報を特定する。通話制御部11fは、ユーザの情報端末2と、特定されたオペレータの情報端末3との間でオンライン通話を実行するよう制御する。そして、生成部11gは、画面データを、HTML形式等で生成する。
【0023】
より詳細には、タグ解析部11bでは、接客リクエストに係るタグを解析し含有キーワードを抽出し、オペレータ特定部11cは、解析により抽出されたキーワードと、オペレータ管理テーブルにて管理されているオペレータの接客適応性情報とのマッチングを図ることで好適なオペレータを特定する。
【0024】
図4には販促支援システムのユーザの情報端末の構成を示し説明する。
【0025】
同図に示されるように、ユーザの情報端末2は、全体の制御を司るCPU等からなる制御部21を備えており、該制御部21は、通信部22、操作部23、表示部24、記憶部25、及びカメラ部26と接続されている。通信部22は、サーバ装置1等と通信を行う通信インタフェースである。操作部23はマウスやキーボード等の操作デバイスである。表示部24はLCDディスプレイ等である。操作部23と表示部24とをタッチパネルとして一体化してもよいことは勿論である。記憶部25は、メモリやHDD等からなり、制御部21で実行されるプログラムも格納されている。カメラ部26は、オンライン通話を実現するものである。
【0026】
このような構成において、制御部21は、記憶部25のプログラムを読み出し実行することで、主制御部21a、ブラウザ部21b、表示制御部21c、及びコード認識部21dとして機能することになる。主制御部21aは情報端末2全体の制御を司る。ブラウザ部21bは、WEBサイト等の閲覧を可能とする。そして、表示制御部21cは、HTMLデータ等に基づいて表示部24での表示を制御する。ブラウザ部21bの機能によりユーザの情報端末2とオペレータの情報端末3との間のオンライン通話が実行される。コード認識部21dは、カメラ部27により撮像されたQRコード(登録商標)等の二次元コードの画像に基づいて、該画像に含まれるコードを認識した場合には、主制御部21aが接客リクエストを実施する。
【0027】
図5には販促支援システムのオペレータの情報端末の構成を示し説明する。
【0028】
同図に示されるように、オペレータの情報端末3は、全体の制御を司るCPU等からなる制御部31を備えており、該制御部31は、通信部32、操作部33、表示部34、記憶部35、カメラ部36、及びバーコードリーダ37と接続されている。通信部32は、サーバ装置1等と通信を行う通信インタフェースである。操作部33はマウスやキーボード等の操作デバイスである。表示部34はLCDディスプレイ等である。操作部33と表示部34とをタッチパネルとして一体化してもよいことは勿論である。記憶部35は、メモリやHDD等からなり、制御部31で実行されるプログラムも格納されている。カメラ部36は、オンライン通話を実現するものである。バーコードリーダ37は、商品のタグ等の二次元コード等を撮像して、コード情報を取得するものである。
【0029】
このような構成において、制御部31は、記憶部35のプログラムを読み出し実行することで、主制御部31a、ブラウザ部31b、表示制御部31c、及びコード認識部31dとして機能することになる。主制御部31aは情報端末3全体の制御を司る。ブラウザ部31bは、WEBサイト等の閲覧を可能とする。そして、表示制御部31cは、HTMLデータ等に基づいて表示部34での表示を制御する。ブラウザ部31bの機能によりユーザの情報端末2とオペレータの情報端末3との間のオンライン通話が実行される。コード認識部31dは、カメラ部27により撮像されたQRコード(登録商標)等の二次元コードの画像に基づいて、該画像に含まれるコードを認識する。あるいは、コード認識部31dは、バーコードリーダ37が取得したコード情報を認識し、解析し、商品IDを取得して、サーバ装置1等に送信する。
【0030】
以下、
図6のフローチャートを参照して、販促支援システムによるオンライン接客に係る処理手順を詳細に説明する。ここでは、
図7及び
図8を適宜参照する。
【0031】
Webページにおいて、オンライン接客ボタンがユーザの情報端末2の表示画面上でタップされる等して選択されると、ユーザの情報端末2は、サーバ装置1に対して接客リクエストを実行する(S1)。尚、オンライン接客ボタン100aの選択のほか、QRコード(登録商標)等の二次元コードの読み取り、認識結果に基づいて接客リクエストを実行するようにしてもよいことは勿論である。
【0032】
サーバ装置1は、この接客リクエストを受信すると、タグ解析部11bが接客リクエストに係るタグを解析し(S3)、オペレータ特定部11cがタグ解析部11bの解析結果に基づいて記憶部13のオペレータ情報DB15のオペレータ管理テーブルを参照し、ユーザの接客に適切なオペレータを特定し(S4)、棚番号特定部11dが、記憶部13の商品情報DB16を参照し、棚番号を特定し(S5)、通話制御部11dが、ユーザの情報端末2と、特定されたオペレータの情報端末3との間でオンライン通話を実行するよう制御する(S5)。こうして、ユーザの情報端末2とオペレータの情報端末3との間でオンライン接客、換言すればオンライン通話が開始される(S7)。
【0033】
このオンライン通話においては、オペレータの情報端末3の表示部34には、例えば
図7に示されるような画面が表示される。同図に示されるように、画面100では、領域100aには、通話情報、入電元商品情報等が表示される。特に、領域100aでは、問合せに関わる商品の収納されている棚の棚番号が表示される。領域100bは、リモートビューとしてユーザが表示され、領域100cには、ローカルビューとしてオペレータ自身が表示される。領域100dには、ビデオ通話リクエスト、画面共有、ファイル送信、マイクオン/オフ、カメラオン/オフ、保留、通話終了、通話時間がそれぞれ表示されている。領域100eは、チャット画面となっている。そして、領域100fには、入電状況が表示され、領域100gには、テキストチャットタブ、入電状況タブ、転送タブ、位置情報度、ログアウトボタン等が表示されている。
【0034】
このオンライン通話中において、オペレータが、上記棚番号をたよりに棚を特定し、該当する棚より商品を取り出し、その商品に付されているタグの二次元コードをバーコードリーダ37によりスキャンすると、コード認識部31dが、二次元コード情報を解析し、商品IDを特定し、サーバ装置1に送信する(S8)。これにより、サーバ装置1は、商品情報DB16を参照して、商品特定部11eが、商品の更に詳細な情報を抽出し(S9)、情報端末2,3に送信する(S10)。情報端末2,3では、商品の詳細情報が、リモートニューの中に表示される(S11,S12)。その様子は、
図8に占めあれる通りであり、この例では、ユーザの情報端末2の表示部24の表示画面101において、ウィンドウ101Aに商品の詳細情報として、商品名、色、価格等が表示される。こうして、オンライン接客に関わる一連の処理を終了する。
【0035】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
【0036】
例えば、商品又はサービスの種別に基づくオペレータの特定に加えて、ユーザの過去の購入履歴を参照したオペレータの特定という要素を加えてもよい。
【符号の説明】
【0037】
1…サーバ装置、2…ユーザの情報端末、3…オペレータの情報端末、11…制御部、11a…主制御部、11b…タグ解析部、11c…オペレータ特定部、11d…棚番号特定部、11e…商品特定部、11f…通話制御部、11g…生成部、21…制御部、21a…主制御部、21b…ブラウザ部、21c…表示制御部、21d…コード認識部、22…通話部、23…操作部、24…表示部、25…カメラ部、31…制御部、31a…主制御部、31b…ブラウザ部、31c…表示制御部、31d…コード認識部、32…通話部、33…操作部、34…表示部、35…カメラ部、36…バーコードリーダ。