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特開2023-65537無人航空機発射のパラシュート着陸方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023065537
(43)【公開日】2023-05-12
(54)【発明の名称】無人航空機発射のパラシュート着陸方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   B64U 70/83 20230101AFI20230502BHJP
   B64U 10/25 20230101ALI20230502BHJP
   B64U 50/19 20230101ALI20230502BHJP
【FI】
B64U70/83
B64U10/25
B64U50/19
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023029145
(22)【出願日】2023-02-28
(62)【分割の表示】P 2020537535の分割
【原出願日】2019-01-08
(31)【優先権主張番号】62/614,933
(32)【優先日】2018-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】517416237
【氏名又は名称】經緯航太科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GEOSAT Aerospace & Technology Inc.
【住所又は居所原語表記】12F., No.253, Sec. 3, Dongmen Rd., East Dist., Tainan City, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100125450
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 広明
(72)【発明者】
【氏名】シ、 ルンシュン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、 フーカイ
(72)【発明者】
【氏名】チェン、 イーフェン
(72)【発明者】
【氏名】ワン、 ディーヤン
(72)【発明者】
【氏名】リャオ、 チェンースン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】無人航空機(UAV)のパラシュート着陸のための方法及びシステムを提供する。
【解決手段】UAVのパラシュート着陸のための例示的なシステムは、UAVの飛行速度、風速、位置、高さ、又は電圧を検出するように構成された検出器を含み得る。システムはまた、命令を記憶するメモリを含み得る。システムはさらに、基準に従ってUAVのパラシュートを開くかどうかを決定620、UAVのパラシュートを開くという決定に応じて、UAVのプロペラを回転させるUAVのモータを停止640、UAVのモータをある期間停止した後、UAVのパラシュートを開く680ための命令を実行するように構成されたプロセッサを含み得る。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無人航空機(UAV)のパラシュート着陸の方法であって、前記方法が、
基準に従ってUAVのパラシュートを開くかどうかを決定することと、
前記UAVの前記パラシュートを開くという決定に応答して、前記UAVのプロペラを回転させる前記UAVのモータを停止することと、
前記UAVの前記モータを第1の期間停止した後に前記UAVの前記パラシュートを開くことと、を含む、
方法。
【請求項2】
前記基準が、
前記UAVが地上制御システム(GCS)から前記パラシュートを開くための第1の信号を受信すること、
前記UAVがリモートコントローラから前記パラシュートを開くための第2の信号を受信すること、
前記UAVが第1の位置に到着すること、
前記UAVが低電圧であること、
前記UAVが全地球測位システム(GPS)の信号を第2の期間受信しないこと、
前記UAVが前記GCSからデータリンクの信号を第3の期間受信しないこと、
前記UAVが第1の高さまで低下すること、又は
前記UAVがあるエリアの周りを第4の期間飛行すること、
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UAVの前記プロペラを回転させる前記UAVの前記モータを停止することは、前記UAVの前記プロペラを制動することをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記UAVの前記パラシュートのサイズが、前記UAVの重量に関連付けられている、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
無人航空機(UAV)のパラシュート着陸のためのシステムであって、前記システムが、
UAVの飛行速度、風速、位置、高さ、又は電圧を検出するように構成された検出器と、
命令を記憶するメモリと、
基準に従って前記UAVのパラシュートを開くかどうかを決定し、前記UAVの前記パラシュートを開くという決定に応じて、前記UAVのプロペラを回転させる前記UAVのモータを停止し、前記UAVの前記モータを第1の期間停止した後、前記UAVの前記パラシュートを開くことを前記システムに行わせる命令を実行するように構成されたプロセッサと、
を含む、システム。
【請求項6】
前記基準が、
前記UAVが地上制御システム(GCS)から前記パラシュートを開くための第1の信号を受信すること、
前記UAVがリモートコントローラから前記パラシュートを開くための第2の信号を受信すること、
前記UAVが第1の位置に到着すること、
前記UAVが低電圧であること、
前記UAVが全地球測位システム(GPS)の信号を第2の期間受信しないこと、
前記UAVが前記GCSからデータリンクの信号を第3の期間受信しないこと、
前記UAVが第1の高さまで低下すること、又は
前記UAVがあるエリアの周りを第4の期間飛行すること、
を含む、
請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記UAVの前記プロペラを回転させる前記UAVの前記モータを停止した後、前記UAVの前記プロペラを制動することを前記システムに行わせるために、前記命令を実行するように構成されている、
請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記UAVの前記パラシュートのサイズが、前記UAVの重量に関連付けられている、
請求項5に記載のシステム。
【請求項9】
無人航空機(UAV)のパラシュート着陸の方法を装置に行わせるために、前記装置の1つ又は複数のプロセッサによって実行可能である命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法が、
基準に従ってUAVのパラシュートを開くかどうかを決定することと、
前記UAVの前記パラシュートを開くという決定に応答して、前記UAVのプロペラを回転させる前記UAVのモータを停止することと、
前記UAVの前記モータを第1の期間停止した後に前記UAVの前記パラシュートを開くことと、
を含む、
非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無人航空機(UAV)に関し、より詳細には、UAVのためのパラシュート着陸方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のUAVは、車輪又は胴体で着陸する場合がある。車輪は、UAVに重量を追加する可能性があり、飛行時間が長いUAVには好ましくないコンポーネントになり得る。胴体による着陸では、UAVの胴体に追加の保護が必要になり得る。保護は、UAVに重量を追加する可能性もある。しかしながら、UAVが長期間にわたる任務で飛行することを目的としている場合、UAVの重量は重要な要件の1つになり得る。安全な方法で、余計な重量をかけないUAVの新しい着陸方法とシステムがあることが望ましいであろう。
【0003】
従来の地上制御システム(GCS)はUAVの状態を監視し、関心領域にわたって空中画像を撮るなどの任務を実行するためにUAVを制御し得る。ただし、ユーザの経験及び訓練に従ってUAVを制御するために、依然としてユーザに依存することがある。UAVが様々な用途で使用される場合、これらのUAVのユーザは異なる訓練及び経験を有する必要があり得る。例えば、ユーザがUAVを空いている位置に着陸させることを計画している場合、正確で操作が簡単な着陸方法とシステムが好都合なアプローチになり得る。飛行の安全性と容易な着陸のためのユーザフレンドリーなGCSがあることがと望ましいであろう。
【発明の概要】
【0004】
本開示の実施形態は、コンピュータ、装置、又はシステムにおけるカーネル及びユーザ空間のメモリ管理のための改善された方法及びシステムを提供する。
【0005】
これらの実施形態は、UAVのパラシュート着陸のためのシステムを含み、システムは、UAVの飛行速度、風速、位置、高さ、又は電圧を検出するように構成された検出器を含み得る。システムはまた、UAVのパラシュート着陸のための命令を記憶するメモリを含み得る。システムはさらに、基準に従ってUAVのパラシュートを開くかどうかを決定するための命令を実行するように構成されたプロセッサを含み得る。システムのプロセッサはまた、UAVのパラシュートを開くという決定に応答して、UAVのプロペラを回転させるUAVのモータを停止するように構成されてもよい。システムのプロセッサはまた、UAVのモータを一定期間停止した後にUAVのパラシュートを開くように構成されてもよい。
【0006】
これらの実施形態は、UAVのパラシュート着陸の方法も含む。この方法は、基準に従ってUAVのパラシュートを開くかどうかを決定することを含み得る。この方法はまた、UAVのパラシュートを開くという決定に応答して、UAVのプロペラを回転させるUAVのモータを停止することを含み得る。この方法はさらに、一定期間UAVのモータを停止した後にUAVのパラシュートを開くことを含み得る。
【0007】
さらに、これらの実施形態は、UAVのパラシュート着陸の方法を行うために装置の1つ又は複数のプロセッサによって実行可能である命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含む。この方法は、基準に従ってUAVのパラシュートを開くかどうかを決定することを含み得る。この方法はまた、UAVのパラシュートを開くという決定に応答して、UAVのプロペラを回転させるUAVのモータを停止することを含み得る。この方法はさらに、一定期間UAVのモータを停止した後にUAVのパラシュートを開くことを含み得る。
【0008】
前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、例示及び説明のみを目的としており、特許請求される本発明を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
次に、本開示の例示的な実施形態を示す添付の図面を参照する。図面において、
【0010】
図1】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なUAV、例示的なGCS、及びUAVを制御するための例示的なリモートコントローラの概略図である。
【0011】
図2】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なUAVの概略図である。
【0012】
図3】本開示のいくつかの実施形態による、UAVのパラシュート着陸のための例示的な方法の概略図である。
【0013】
図4】本開示のいくつかの実施形態による、飛行制御コンピュータ(FCC)、姿勢及び方位基準システム(AHRS)、ならびにUAVを制御するための通信ユニットの例示的な統合ユニットの概略図である。
【0014】
図5】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なGCSのブロック図である。
【0015】
図6】本開示のいくつかの実施形態による、UAVのパラシュート着陸のための例示的な方法の概略図である。
【0016】
図7】本開示のいくつかの実施形態による、UAVのためのGCSの例示的なユーザインターフェースの概略図である。
【0017】
図8】本開示のいくつかの実施形態による、UAVを発射する前の飛行確認のためのGCSの例示的なユーザインターフェースの概略図である。
【0018】
図9】本開示のいくつかの実施形態による、UAVを発射する前の飛行確認のためのGCSの例示的なユーザインターフェースの概略図である。
【0019】
図10】本開示のいくつかの実施形態による、UAVを発射する前の飛行確認のためのGCSの例示的なユーザインターフェースの概略図である。
【0020】
図11】本開示のいくつかの実施形態による、UAVを発射する前の飛行確認のためのGCSの例示的なユーザインターフェースの概略図である。
【0021】
図12】本開示のいくつかの実施形態による、UAVを発射する前の飛行確認のためのGCSの例示的なユーザインターフェースの概略図である。
【0022】
図13】本開示のいくつかの実施形態による、UAVを発射する前の飛行確認のためのGCSの例示的なユーザインターフェースの概略図である。
【0023】
図14】本開示のいくつかの実施形態による、ホームポイント又は着陸ポイントを設定するためのGCSの例示的なユーザインターフェースの概略図である。
【0024】
図15】本開示のいくつかの実施形態による、ホームポイント及び着陸ポイントを設定するためのGCSの例示的なユーザインターフェースの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
次に、例示的な実施形態を詳細に参照し、それらの例は添付の図面に示されている。以下の説明では添付の図面を参照し、異なる図面の同じ番号は、別段の記載がない限り、同じ又は類似の要素を表す。例示的な実施形態の以下の説明に記載されている実装は、本発明に一致するすべての実装を表すものではない。代わりに、それらは添付の特許請求の範囲に記載されている本発明に関連する態様に一致する装置及び方法の単なる例である。
【0026】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なUAV100、例示的なGCS500、及びUAV100を制御するための例示的なリモートコントローラ700の概略図である。UAV100が正常に発射された後、ユーザはGCS500又はリモートコントローラ700を介してUAV100を制御してもよい。GCS500は、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、タブレット、又はスマートフォンで実行できる。ユーザはGCS500に命令を入力して、UAV100のパラメータを制御又は設定できる。GCS500は、命令を受信した後、通信ユニット650を介してUAV100に信号を送信してもよい。
【0027】
ユーザは、リモートコントローラ700を使用して、UAV100を手動で制御してもよい。例えば、ユーザは、リモートコントローラ700に命令を入力して、UAV100上のパラメータを制御又は設定してもよい。リモートコントローラ700は、命令を受信した後、通信ユニットを介してUAV100に信号を送信してもよい。
【0028】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なUAV100の概略図である。UAV100は、本体110、一対の翼171及び172、一対の補助翼173及び174、統合ユニット120、ペイロード140、パラシュート160、モータ150、ならびにプロペラ130を含む。ペイロード140は、カメラ、光検出及び測距(LiDAR)センサ、リアルタイムデジタル標高モデル(DSM)センサ、ポストプロデューシングDSM用のセンサ、又は熱画像センサであり得る。
【0029】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、UAVのパラシュート着陸のための例示的な方法の概略図である。例えば、UAV100が飛行任務を終えると、UAV100は、設定された着陸ポイントまで飛行し、着陸のためにUAV100のパラシュート160を開いてもよい。
【0030】
図4は、例示的な統合ユニット120の概略図である。図4に示すように、本開示のいくつかの実施形態によれば、統合ユニット120は、UAV100を制御するための飛行制御コンピュータ(FCC)122、姿勢及び方位基準システム(AHRS)124、通信ユニット125、ならびにアンテナ126を含む。AHRS125は、検出器123を含む。
【0031】
FCC122は、プロセッサと、命令を記憶するメモリとを含み得る。FCC122は、飛行中のUAV100の方向を制御するように構成され得る。例えば、FCC122は、UAV100を加速又は減速するためにモータ150を制御するように構成され得る。FCC122はまた、補助翼173及び174を制御して、UAV100をピッチ、ロール、又はヨーにするように構成されてもよい。
【0032】
AHRS124は、ロール、ピッチ、及びヨーを含む、UAV100の姿勢情報を提供する3軸上のセンサを含み得る。これらのセンサは、磁気、角速度及び重力(MARG)センサと呼ばれることもあり、固体又は微小電子機械システム(MEMS)ジャイロスコープ、加速度計、及び磁力計のいずれかを含み得る。図4に示すように、検出器123は、これらのセンサの1つ又は複数を含む。AHRS124は、姿勢及び方位情報を提供する搭載処理システムを含み得る。いくつかの実施形態では、AHRS124は、UAV100の姿勢決定を提供してもよく、UAV100の慣性航法システムの一部を形成してもよい。
【0033】
通信ユニット125は、アンテナ126を介して無線周波数信号を送受信し、かつGCS500又はリモートコントローラ700と通信するためのモデムを含み得る。
【0034】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なGCS500のブロック図である。GCS500は、メモリ510、プロセッサ520、ストレージ530、I/Oインターフェース540、通信ユニット550、及びアンテナ560を含む。GCS500のこれらのユニットの1つ又は複数が、UAV100を地上で制御するために含まれ得る。これらのユニットは、データを転送し、相互間で命令を送受信するように構成され得る。
【0035】
プロセッサ520は、任意の適切なタイプの汎用又は専用マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、又はマイクロコントローラを含む。プロセッサ520は、コンピュータ内のプロセッサの1つであり得る。メモリ510及びストレージ530は、プロセッサ520が処理する必要があり得る任意のタイプの情報を記憶するために提供される任意の適切なタイプの大容量ストレージを含み得る。メモリ510及びストレージ530は、揮発性又は不揮発性、磁気、半導体、テープ、光学式、取外し可能、取外し不能、又は他のタイプのストレージデバイス又は有形(例えば、非一時的)コンピュータ可読媒体であってもよく、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ダイナミックランダムアクセスメモリ(RAM)、スタティックRAMを含むがこれらに限定されない。本明細書で開示されるように、メモリ510及び/又はストレージ530は、UAV100を制御するためにプロセッサ520によって実行される1つ又は複数のプログラムを記憶するように構成され得る。
【0036】
メモリ510及び/又はストレージ530は、プロセッサ520によって使用される情報及びデータを記憶するようにさらに構成され得る。例えば、メモリ510及び/又はストレージ530は、ホームポイント、着陸ポイント、以前の経路、以前の任務、写真、及び写真に関連する位置情報を記憶するように構成され得る。
【0037】
I/Oインターフェース540は、GCS500と他の装置との間の通信を容易にするように構成され得る。例えば、I/Oインターフェース540は、GCS500用のシステム構成を含む別の装置(例えば、コンピュータ)から信号を受信してもよい。I/Oインターフェース540はまた、飛行経路及び写真のデータを出力してもよい。
【0038】
通信ユニット550は、例えば、IEEE802.11、第5世代(5G)無線システム、ロングタームエボリューション(LTE)、高速パケットアクセス(HSPA)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、及び/又は汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(GSM)通信モジュールを含む、1つ又は複数のセルラ通信モジュールを含み得る。GCS500は、通信ユニット550及びアンテナ560を介してUAV100と通信することができる。通信ユニット550は、全地球測位システム(GPS)受信機も含み得る。GCS500は、通信ユニット550のGPS受信機を介して測位情報を受信してもよい。
【0039】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、UAVのパラシュート着陸のための例示的な方法の概略図である。方法600は、例えば、UAV100のFCC122によって行われ得る。FCC122のプロセッサは、以下に示すように、方法600を行うための命令を実行するように構成され得る。方法600は、基準に従ってUAVのパラシュートを開くかどうかを決定すること(ステップ620)と、UAVのパラシュートを開くという決定に応答して、UAVのプロペラを回転させるUAVのモータを停止すること(ステップ640)と、UAVのプロペラを制動すること(ステップ660)と、一定期間UAVのモータを停止した後にUAVのパラシュートを開くこと(ステップ680)とを含む。
【0040】
ステップ620は、基準に従ってUAVのパラシュートを開くかどうかを決定することを含む。例えば、基準が満たされると、FCC122は、UAV100のパラシュート160を開くことを決定するように構成され得る。
【0041】
基準は、UAV100がGCS500からパラシュート160を開く信号を受信することを含み得る。例えば、ユーザは、GCS500上でUAV100のパラシュート160を開くための命令を入力してもよい。GCS500は命令を受信した後、GCS500は、通信ユニット550を介してUAV100にパラシュート160を開くための信号を送信するように構成される。FCC122は、GCS500からパラシュート160を開くための信号を受信すると、UAV100のパラシュート160を開くことを決定するように構成され得る。
【0042】
あるいは、基準は、UAV100がリモートコントローラ700からパラシュートを開くための信号を受信することを含み得る。例えば、ユーザは、リモートコントローラ700によってUAV100のパラシュート160を開くための命令を入力してもよい。リモートコントローラ700は命令を受信した後、リモートコントローラ700は、リモートコントローラ700の通信ユニットを介してUAV100にパラシュート160を開くための信号を送信するように構成される。FCC122は、リモートコントローラ700からパラシュート160を開くための信号を受信すると、UAV100のパラシュート160を開くことを決定するように構成され得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、基準は、UAV100がある位置に到着することを含み得る。例えば、飛行任務を完了した後、UAV100は設定された着陸ポイントまで飛行する。UAV100が着陸ポイントに到着した後、FCC122は、UAV100のパラシュート160を開くことを決定するように構成され得る。別の例として、FCCは、UAV100が着陸ポイントから5メートル以内の位置に到着することを検出するように構成されてもよく、FCCは、UAVがすでに着陸ポイントまで飛行していることを決定するように構成されてもよい。したがって、FCC122は、UAV100のパラシュート160を開くことを決定するように構成され得る。上記の着陸ポイントは、UAV100が離陸する前にGCS500によって設定されてもよい。いくつかの実施形態では、上記の着陸ポイントは、UAV100が離陸した後にGCS500によって設定された着陸ポイントであり得る。例えば、GCS500は、通信ユニット125を介してUAV100に新しい着陸ポイントを送信してもよい。
【0044】
飛行任務を完了した後、着陸ポイントが設定されていない場合、UAV100は設定されたホームポイントに戻ることもできる。UAV100が設定されたホームポイントに到着した後、FCC122は、UAV100のパラシュート160を開くことを決定するように構成され得る。上記のホームポイントは、UAV100が離陸する前にGCS500によって設定されてもよい。いくつかの実施形態では、上記のホームポイントは、UAV100が離陸した後にGCS500によって設定されたホームポイントであり得る。例えば、GCS500は、通信ユニット125を介してUAV100に新しいホームポイントを送信してもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、基準は、UAVが低電圧であることを含み得る。例えば、FCC122は、UAV100のバッテリは約13.2Vの電圧を有するべきであるが、バッテリが低電圧、例えば10.8Vであることを検出するように構成されてもよい。FCCがUAV100のバッテリが低電圧であることを検出した後、FCC122は、UAV100のパラシュート160を開くことを決定するように構成され得る。
【0046】
あるいは、この基準は、UAV100が全地球測位システム(GPS)の信号を一定期間受信しないことを含み得る。例えば、FCC122が通信ユニット125からGPS信号を受信するように構成されているが、4秒を超えてGPS信号を受信しない場合、FCC122は、UAV100のパラシュート160を開くことを決定するように構成されてもよい。
【0047】
この基準はまた、UAV100が一定期間GCS500からデータリンクの信号を受信しないことを含むことができる。例えば、FCC122がGCS500からデータリンク信号を受信するように構成されているが、1分を超えてデータリンク信号を受信しない場合、FCC122は、UAV100のパラシュート160を開くことを決定するように構成され得る。別の例として、FCC122がGCS500からデータリンク信号を受信するように構成されているが、1分を超えてデータリンク信号を受信しない場合、FCC122は、設定されたホームポイント又は設定された着陸ポイントまで戻ってデータリンクの再開を待つことを決定するように構成され得る。このような場合、データリンクを受信しない状態が続くと、FCC122は、着陸モードに切り替わり、モータを停止させ、モータが完全に停止するとUAV100のパラシュート160を開くように構成されてもよい。
【0048】
一部の実施形態では、基準は、UAV100の失速を含み得る。FCC122がUAV100の失速を復旧させることに失敗し、所定の期間内に通常の飛行が再開できない場合、UAV100の高度は、閾値高さまで低下する。例えば、FCC122は、UAV100の高度が所定の期間内に高さ35mまで低下する失速を検出するように構成され、FCC122は、緊急着陸モードに切り替わってモータを停止させ、モータが完全に停止するとパラシュート160を開くように構成され得る。閾値高さは所定の高さの範囲内であり得る。例えば、閾値高さは、所定の高さ35mよりも5m上又は下の範囲内であり得る。
【0049】
あるいは、基準は、UAV100が意図しないエリアの周りを飛行するか、又はUAV100が所定の期間にわたってあるエリアに望ましくない方法で閉じ込められることを含み得る。例えば、FCC122は、UAV100が意図しないエリアの周りを2分間を超えて飛行していること、又はUAV100が障害物によって閉じ込められていることを検出してもよい。UAV100への損傷を避けるため、また第三者の所有物及び人員の安全のため、FCC122は、緊急着陸モードに切り替わり、モータを停止させ、モータが完全に停止するとUAV100のパラシュート160を開くように構成され得る。
【0050】
ステップ640は、UAVのパラシュートを開くという決定に応答して、UAVのプロペラを回転させるUAVのモータを停止することを含む。例えば、FCC122は、UAV100のプロペラ130を回転させるモータ150を停止させるように構成され得る。別の例として、FCC122は、UAV100が風に逆らって飛行するときに、UAV100のプロペラ130を回転させるモータ150を停止させるように構成され得る。いくつかの実施形態では、FCC122は、UAV100のモータ150を停止させる前に、UAV100の高さを高さ35mまで低下させるように構成され得る。
【0051】
ステップ660は、UAVのプロペラを制動することを含む。例えば、FCC122は、UAV100のモータ150によってUAV100のプロペラ130を制動するように構成され得る。
【0052】
ステップ680は、UAVのモータを第1の期間停止させた後、UAVのパラシュートを開くことを含む。例えば、FCC122は、モータ150を1秒間停止させた後、UAV100のパラシュート160を開くように構成され得る。別の例として、FCC122は、モータ150を0.5秒間停止させた後、UAV100のパラシュート160を開くように構成され得る。
【0053】
いくつかの実施形態では、UAVのパラシュートのサイズは、UAVの重量に関連付けられ得る。例えば、UAV100のパラシュート160のサイズは、UAV100の重量に関連付けられ得る。
【0054】
本開示は、UAVのパラシュート着陸のためのシステムも対象とする。例えば、システムは、FCC122、AHRS124、又はFCC122、AHRS124、通信ユニット125、及びアンテナ126を含む統合ユニット120を含み得る。AHRS124の検出器123は、UAVの加速度を検出するように構成され得る。システムはまた、命令を記憶するメモリを含み得る。例えば、FCC122のメモリは、UAVのパラシュート着陸方法600のための命令を記憶するように構成され得る。システムはさらに、基準に従ってUAVのパラシュートを開くかどうかを決定し、UAVのパラシュートを開くという決定に応じて、UAVのプロペラを回転させるUAVのモータを停止し、UAVのモータを第1の期間停止した後、UAVのパラシュートを開くための命令を実行するように構成されたプロセッサを含み得る。例えば、システムのFCC122は、基準に従ってUAV100のパラシュート160を開くかどうかを決定し、UAV100のパラシュート160を開くという決定に応答して、UAV100のプロペラ130を回転させるUAV100のモータ150を停止し、UAV100のモータ150をある期間停止した後、UAV100のパラシュート160を開くための命令を実行するように構成され得る。
【0055】
本開示の別の態様は、上述のように、UAVのパラシュート着陸の方法を装置に行わせるために装置の1つ又は複数のプロセッサによって実行可能である命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を対象とする。コンピュータ可読媒体は、揮発性又は不揮発性、磁気、半導体、テープ、光学、取外し可能、取外し不能、又は他のタイプのコンピュータ可読媒体又はコンピュータ可読記憶デバイスを含んでもよい。例えば、コンピュータ可読媒体は、開示されているように、コンピュータ命令が記憶されているストレージデバイス又はメモリモジュールであってもよい。いくつかの実施形態では、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ命令が記憶されているディスク又はフラッシュドライブであってもよい。
【0056】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、UAV100のためのGCS500の例示的なユーザインターフェース(UI)の概略図である。図7に示すように、UAV100を発射する前に、ユーザは飛行前確認のアイコンをクリックして飛行前確認を行ってもよい。
【0057】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、UAV100を発射する前の飛行確認のためのGCS500の例示的なユーザインターフェースの概略図である。例えば、ユーザが飛行前確認のアイコンをクリックした後、GCS500は、図8に示すように、パラシュート160の状態を確認するための飛行前確認UIを促してもよい。GCS500は、UAV100のFCC122にパラシュート160の状態について問い合わせ、FCC122が検出及び報告した後にパラシュート160の状態を取得してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、UIの指示に従ってパラシュート160の状態を確認してもよい。
【0058】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、UAV100を発射する前の飛行確認のためのGCS500の例示的なユーザインターフェースの概略図である。例えば、ユーザが飛行前確認のアイコンをクリックした後、GCS500は、図9に示すように、ペイロード140、すなわちカメラの状態を確認するための飛行前確認UIを促してもよい。GCS500は、カメラの状態についてFCC122に問い合わせ、FCC122が検出及び報告した後にカメラの状態を取得してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、UIの指示に従ってカメラの状態を確認してもよい。
【0059】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、UAV100を発射する前の飛行確認のためのGCS500の例示的なユーザインターフェースの概略図である。例えば、ユーザが飛行前確認のアイコンをクリックした後、GCS500は、図10に示すように、UAV100のバッテリの状態を確認するための飛行前確認UIを促してもよい。GCS500は、UAV100のバッテリの状態を問い合わせ、FCC122が検出及び報告した後にUAV100のバッテリの状態を取得してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、UIの指示に従ってUAV100のバッテリの状態を確認してもよい。
【0060】
図11は、本開示のいくつかの実施形態による、UAV100を発射する前の飛行確認のためのGCS500の例示的なユーザインターフェースの概略図である。例えば、ユーザが飛行前確認のアイコンをクリックした後、GCS500は、図11に示すように、UAV100の構造の状態を確認するための飛行前確認UIを促してもよい。GCS500は、UAV100の構造の状態を問い合わせ、FCC122が検出及び報告した後にUAV100の構造の状態を取得してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、UIの指示に従ってUAV100の構造の状態を確認してもよい。
【0061】
図12は、本開示のいくつかの実施形態による、UAVを発射する前の飛行確認のためのGCS500の例示的なユーザインターフェースの概略図である。例えば、ユーザが飛行前確認のアイコンをクリックした後、GCS500は、図12に示すように、UAV100の補助翼172及び174の状態を確認するための飛行前確認UIを促してもよい。GCS500は、UAV100の補助翼173及び174の状態を問い合わせ、FCC122が検出及び報告した後、UAV100の補助翼172及び174の状態を取得してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、UIの指示に従ってUAV100の補助翼172及び174の状態を確認してもよい。
【0062】
図13は、本開示のいくつかの実施形態による、UAVを発射する前の飛行確認のためのGCS500の例示的なユーザインターフェースの概略図である。例えば、ユーザが飛行前確認のアイコンをクリックした後、GCS500は、図13に示すように、UAV100の状態を表示するために飛行前確認UIを促してもよい。GCS500は、データリンクが機能するかどうか、センサが機能するかどうか、UAV100の電圧が妥当な電圧かどうか、UAV100のレコーダが機能するかどうか、UAV100のGPS受信機が機能するかどうか、GCS500が機能するかどうか、ホームポイントが設定されているかどうかを一連のライトアイコン1400によって表示してもよい。ユーザは、迅速かつ容易な方法で、発射前にUAV100のこれらのコンポーネントの状態を理解し得る。すべてのライトアイコン1300が点灯したときに、UAV100を発射する準備が整ってもよい。
【0063】
図14は、本開示のいくつかの実施形態による、ホームポイント又は着陸ポイントを設定するためのGCSの例示的なユーザインターフェースの概略図である。例えば、図14に示すように、ユーザはホームポイントのアイコンをクリックしてホームポイントを選択する準備をしてもよい。ユーザはUI上の地図表示を見て、1つのポイントをダブルクリックしてUAV100のホームポイントを設定してもよい。ユーザはまた、図14に示すように、着陸ポイントのアイコンをクリックして着陸ポイントを選択する準備をしてもよい。ユーザは、図14に示すように、UI上の地図表示を見て、1つのポイントをダブルクリックして、UAV100の着陸ポイントを設定することができる。
【0064】
図15は、本開示のいくつかの実施形態による、ホームポイント及び着陸ポイントを設定するためのGCS500の例示的なユーザインターフェースの概略図である。図14の上記の例と同様に、ユーザは飛行任務のエリアを設定した後にホームポイント又は着陸ポイントを選択してもよい。
【0065】
いくつかの実施形態では、図15に示すように、ユーザはパラシュートアイコン1520をクリックして、着陸のために直ちにパラシュート160を開くようにUAV100に命令してもよい。GCS500は、パラシュートを開くための信号をUAV100に送信してもよい。FCC122は、それに応じてUAV100のパラシュート160を開くように構成されてもよい。
【0066】
本開示は、上記で説明され、かつ添付の図面に示された正確な構成に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を行うことができることが理解されよう。本出願の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるべきであることが意図されている。
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