(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023065732
(43)【公開日】2023-05-15
(54)【発明の名称】ロータリー式電気かみそり
(51)【国際特許分類】
B26B 19/14 20060101AFI20230508BHJP
【FI】
B26B19/14 J
B26B19/14 M
B26B19/14 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021176037
(22)【出願日】2021-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】519157727
【氏名又は名称】マクセルイズミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001726
【氏名又は名称】弁理士法人綿貫国際特許・商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩倉 幸太郎
(72)【発明者】
【氏名】小田切 公一
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 雄太
【テーマコード(参考)】
3C056
【Fターム(参考)】
3C056EA03
3C056EA08
3C056EB15
3C056ED03
(57)【要約】
【課題】外刃部に球を配することで肌触りが滑らかになるとともに、内刃体が安全に回転できて前記球が回転し易い構造のロータリー式電気かみそりを提供することを目的とする。
【解決手段】ロータリー式電気かみそり1は、本体2とヘッド4とを備え、ヘッド4は、刃ユニット5が複数配されている取付部6と、取付部6を保持する刃枠7とを有し、各刃ユニット5は、外刃部8と、内刃部9とを有し、内刃部9は、周方向に複数の刃先9aが形成された内刃体21と、内刃体21に結合した基部22とを有する構成であり、外刃部8は、刃先9aが摺接する摺接面を有し周方向に複数のスリット31cが形成された円環状の外刃体31と、外刃体31の内側に配された円盤状のカバー部32と、球33と、球33を支える支持部34を有し、カバー部32と支持部34とに囲まれた球33の一部がカバー部32から突出している構成である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
把持部と刃受台とを有する本体と、第1従動軸に連結された状態で前記本体に内蔵されているモータと、前記刃受台に連結されているヘッドとを備え、前記刃受台は、前記第1従動軸に連結された状態の第2従動軸が複数配されており、前記ヘッドは、刃ユニットが複数配されている取付部と、前記取付部を保持する刃枠とを有し、各前記刃ユニットは、外刃部と、内刃部とを有し、前記内刃部は、周方向に複数の刃先が形成された内刃体と、前記内刃体に結合した基部とを有し、前記第2従動軸が前記基部に連結されて前記第2従動軸の軸線周りに回転する構成であり、
前記外刃部は、前記刃先が摺接する摺接面を有し周方向に複数のスリットが形成された円環状の外刃体と、前記外刃体の内側に配された円盤状のカバー部と、球と、前記球を支える支持部とを有し、前記カバー部は、前記球よりも小径の窓部が形成されており、前記カバー部と前記支持部とに囲まれた前記球の一部が前記窓部から突出している構成であること
を特徴とするロータリー式電気かみそり。
【請求項2】
各前記外刃部における前記球の配置数は2~6であり、前記球は、いずれも前記第2従動軸の軸線から外れた位置に配されていること
を特徴とする請求項1に記載のロータリー式電気かみそり。
【請求項3】
前記支持部は、前記球に一対一で対応する球受穴が形成されており、複数の爪部が周方向に等間隔で前記球受穴の内周側から突出して形成されており、各前記爪部が前記球に接していること
を特徴とする請求項1または2に記載のロータリー式電気かみそり。
【請求項4】
前記球受穴は、各前記爪部の両側にそれぞれ排出部が形成されていること
を特徴とする請求項3に記載のロータリー式電気かみそり。
【請求項5】
前記球は金属製であり、前記カバー部と前記支持部はいずれも樹脂製であり、前記カバー部は、複数のピンが突出して形成されており、前記支持部は、前記ピンが挿通する貫通穴が複数形成されており、前記カバー部が前記支持部に嵌合して組付けられていること
を特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のロータリー式電気かみそり。
【請求項6】
前記基部は、中央に第1凸部が形成されており、前記第1凸部の内側に第1凹部が形成されている構成であり、前記支持部は、中央に第2凸部が形成されており、前記第2凸部の内側に第2凹部が形成されている構成であり、前記第2従動軸が前記第1凹部に嵌合しており、前記第1凸部が前記第2凹部に嵌合している構成であること
を特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載のロータリー式電気かみそり。
【請求項7】
前記刃ユニットは前記ヘッドに3つ配設されており、前記取付部は、前記刃ユニットと前記刃ユニットとの中間位置に、前記刃ユニットが揺動可能な深さの溝部が各々形成されていること
を特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載のロータリー式電気かみそり。
【請求項8】
前記刃受台は連結部を介して前記把持部に連結されており、前記ヘッドが前記本体に対して傾動可能な構成であること
を特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載のロータリー式電気かみそり。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータリー式電気かみそりに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外側に円形状の髭剃り面を有する外刃と前記外刃の内側の面に摺接しつつ回転する内刃とを有する刃ユニットがひとつ配設された構成のロータリー式電気かみそりに関し、外刃の中心軸線上一個所と外刃の外周部における周方向の八個所とに合計9個の球を嵌め入れて各前記球の一部を突出させた構成が提案されている(特許文献1:実開昭61-140767号公報)。従来、外側に円環状の髭剃り面を有する外刃と前記外刃の内側の面に摺接しつつ回転する内刃とを有する刃ユニットが複数配設された構成のロータリー式電気かみそりが知られている(特許文献2:特開2015-070927号公報)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭61-140767号公報
【特許文献2】特開2015-070927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ロータリー式電気かみそりにおいて、ヘッド部における肌との接触面に球を配することによって、髭剃りの際に前記球が肌に接して肌触りが滑らかになるなどの利点がある。しかしながら、特許文献1の構成は、球受部材を外刃の微小部分に溶接し位置が固定されているので前記球受部材に取付けた球が偏った状態になり易く、前記球が偏ることで摩擦抵抗が増大し、前記球が回転し難い状態になる。また、外刃の外側から球を球受部材に嵌め入れるので、嵌め入れる力加減によっては前記外刃が変形する虞がある。さらに、内刃と球受部材との衝突を回避しなければならないため、特殊な形状の内刃になる。このように、特許文献1の構成は、多くの製造上の問題点がある。尚且つ、特許文献2に記載の刃ユニットが複数配設された構成においては、刃ユニットがひとつ配設された構成と比較して、ヘッド部における肌との接触面に球を配する難易度が格段に高くなる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、複数の刃ユニットが配設された構成において、外刃部に球を配することで肌触りが滑らかになるとともに、内刃体が安全に回転できて前記球が回転し易い構造のロータリー式電気かみそりを提供することを目的とする。
【0006】
一実施形態として、以下に開示する解決手段により、前記課題を解決する。
【0007】
本発明に係るロータリー式電気かみそりは、把持部と刃受台とを有する本体と、第1従動軸に連結された状態で前記本体に内蔵されているモータと、前記刃受台に連結されているヘッドとを備え、前記刃受台は、前記第1従動軸に連結された状態の第2従動軸が複数配されており、前記ヘッドは、刃ユニットが複数配されている取付部と、前記取付部を保持する刃枠とを有し、各前記刃ユニットは、外刃部と、内刃部とを有し、前記内刃部は、周方向に複数の刃先が形成された内刃体と、前記内刃体に結合した基部とを有し、前記第2従動軸が前記基部に連結されて前記第2従動軸の軸線周りに回転する構成であり、前記外刃部は、前記刃先が摺接する摺接面を有し周方向に複数のスリットが形成された円環状の外刃体と、前記外刃体の内側に配された円盤状のカバー部と、球と、前記球を支える支持部とを有し、前記カバー部は、前記球よりも小径の窓部が形成されており、前記カバー部と前記支持部とに囲まれた前記球の一部が前記窓部から突出している構成であることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、円環状部の内側の位置に配された円盤状のカバー部と支持部とに支持された球は、その一部が前記カバー部から突出し、髭剃りの際に前記球が肌に接して肌触りが滑らかになる構成にできる。つまり、前記球を、カバー部と支持部とで囲みつつ支持することで、内刃体が安全に回転できる構成にしつつ、摩擦抵抗を軽減して前記球が回転し易い構造にできる。
【0009】
一例として、各前記外刃における前記球の配置数は1以上である。一例として、各前記外刃における前記球の配置数は6以下である。各前記外刃部における前記球の配置数は2~6であり、前記球は、いずれも前記第2従動軸の軸線から外れた位置に配されていることが好ましい。これにより、第2従動軸の妨げにならない程度に外刃のサイズを小型化することが容易にできる。尚且つ、髭剃りの妨げにならない程度の小型かつ複数の球を配することで肌触りがより滑らかになる。
【0010】
前記支持部は、前記球に一対一で対応する球受穴が形成されており、複数の爪が周方向に等間隔で前記球受穴の内周側から突出して形成されており、前記爪が前記球に接していることが好ましい。これにより、周方向に等間隔で形成された爪が球を下支えしつつ前記爪によって球と支持部との接触面積を極力少なくできるので、前記球がより回転し易い構造にできる。
【0011】
前記球受穴は、各前記爪部の両側にそれぞれ排出部が形成されていることが好ましい。これにより、前記球が上下方向に動作した際に前記球の周辺に生じた隙間から毛屑が内部に進入したとしても、進入した毛屑は前記排出部を通過し内刃部9を通過して下方の毛屑排出エリアに集められるので、前記球の動作の妨げになる毛屑の滞留が防止できる。
【0012】
一例として、前記球は金属製である。一例として、前記カバー部と、前記支持部とは、いずれも樹脂製である。前記カバー部は、複数のピンが突出して形成されており、前記支持部は、前記ピンが挿通する貫通穴が複数形成されており、前記カバー部が前記支持部に嵌合して組付けられていることが好ましい。これにより、カバー部と支持部とを位置決めして嵌め合わすことができるので、球が容易に位置決めできる。
【0013】
前記基部は、中央に第1凸部が形成されており、前記第1凸部の内側に第1凹部が形成されている構成であり、前記支持部は、中央に第2凸部が形成されており、前記第2凸部の内側に第2凹部が形成されている構成であり、前記第2従動軸が前記第1凹部に嵌合しており、前記第1凸部が前記第2凹部に嵌合している構成であることが好ましい。これにより、支持部が球を下支えしつつ前記第2従動軸と連動して回転することで前記球が転動するので、前記球を積極的に回転させることができる。
【0014】
一例として、前記刃ユニットの配置数は2~6である。前記刃ユニットは前記ヘッドに3つ配設されており、前記取付部は、前記刃ユニットと前記刃ユニットとの中間位置に、前記刃ユニットが揺動可能な深さの溝部がそれぞれ形成されていることが好ましい。これにより、3つの刃ユニットが、肌の起伏に合わせて揺動し前記肌に密着するので、髭剃り性能の向上とともに、前記球によって肌をマッサージすることで血行を良くする効果も期待できる。前記刃受台は連結部を介して前記把持部に連結されており、前記ヘッドが前記本体に対して傾動可能な構成であることが好ましい。これにより、顎から顔に至る起伏の大きな部位に対しても、優れた髭剃り性能を発揮する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、複数の刃ユニットが配設された構成において、外刃部に球を配することで肌触りが滑らかになるとともに、内刃体が安全に回転できて前記球が回転し易い構造のロータリー式電気かみそりが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係るロータリー式電気かみそりの例を示す概略の斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1に示すロータリー式電気かみそりの概略の側面図である。
【
図3】
図3は、
図2に示すロータリー式電気かみそりの概略の縦断面図である。
【
図4】
図4は、
図3における破線で囲んだ部分の拡大図である。
【
図5】
図5は、本実施形態に係るヘッドの概略の構造展開図である。
【
図6】
図6Aは、カバー部の概略の斜視図であり、
図6Bは、支持部の概略の斜視図であり、
図6Cは、外刃体の概略の斜視図であり、
図6Dは、内刃部の概略の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。本実施形態のロータリー式電気かみそり1は、刃ユニット5が複数配設されたヘッド4を有する。
図1に示すように、ロータリー式電気かみそり1は、一例として、使用者が把持する把持部15と、把持部15に配された連結部13に着脱可能に連結されるヘッド4を備える。本体2の正面側は操作パネルとなっており、電源スイッチ53が配されている。一例として、刃受台3は連結部13を介して把持部15に連結されており、ヘッド4が本体2に対して傾動可能な構成である。ここで、ロータリー式電気かみそり1の各部の位置関係を説明し易くするため、図中にX,Y,Zの矢印で向きを示している。ロータリー式電気かみそり1を実際に使用する際には、これらの向きに限定されず、どのような向きで使用しても支障ない。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
【0018】
図1~
図3に示すように、一例として、本体2は、把持部15と刃受台3とを有しており、本体2の背面側に、キワゾリ刃54が配されている。本体2における把持部15には、モータ51と、モータ51に直流給電可能なバッテリ52と、電源スイッチ53によって起動する制御部55とが内蔵されている。一例として、本体2の背面側の下部に、給電端子58が配されており、給電端子58を介して、外部電源からバッテリ52に給電可能な構成である。一例として、モータ51は、複数のギヤを備えた第1駆動部56によって第1従動軸11に連結されている。第1駆動部56は、従来技術が適用できる。刃受台3は、第2従動軸12が複数配されており、一例として、所定間隔で3つの第2従動軸12が配されている。一例として、第1従動軸11は、複数のギヤを備えた第2駆動部57によって第2従動軸12に連結されている。第2駆動部57は、従来技術が適用できる。
【0019】
ヘッド4は、刃ユニット5が複数配されている取付部6と、取付部6を保持する刃枠7とを有する。一例として、所定間隔で3つの刃ユニット5がヘッド4に配されている。取付部6は、刃ユニット5と刃ユニット5との中間位置に、刃ユニット5が揺動可能な深さの溝部6aが各々形成されている。刃ユニット5が3つ配されている構成においては、溝部6aは3つ形成されており、取付部6の中央にて、各溝部6aの一端が繋がっている。取付部6は、刃枠7に配された板状のばね41の復元力によって付勢されて押し上げられる構成である。
【0020】
図4は、
図3におけるヘッド4を破線Eで囲んだ部分の拡大図である。
図5は、ヘッド4の概略の構造展開図である。
図6Aは、ヘッド4におけるカバー部32の斜視図である。
図6Bは、ヘッド4における支持部34の斜視図である。
図6Cは、ヘッド4における外刃体31の斜視図である。
図6Dは、ヘッド4における内刃部9の斜視図である。外刃部8は、円環状の外刃体31と、円盤状のカバー部32と、球33と、支持部34とを有する構成である。
【0021】
各刃ユニット5は、外刃部8と、内刃部9とを有する。外刃部8は、外側の表面31aと、刃先9aが摺接する内側の摺接面31bを有し、髭が進入可能なサイズのスリット31cが周方向に複数形成された円環状で金属製の外刃体31を有する。内刃部9は、周方向に複数の刃先9aが形成された金属製の内刃体21と、内刃体21に結合した樹脂製の基部22とを有する。基部22は、中央に第1凸部22dが形成されており、第1凸部22dの内側に第1凹部22eが形成されている。そして、第2従動軸12の先端部が第1凹部22eに嵌合して、第2従動軸12が基部22に連結されており、内刃体21が第2従動軸12の軸線P1周りに回転する構成である。外刃部8と、内刃部9とは、従来技術が適用できる。
【0022】
円盤状で樹脂製のカバー部32は、円環状の外刃体31の内側に配されている。カバー部32は、球33よりも小径で円形状の窓部32aが複数形成されており、また、複数のピン32bが突出して形成されている。
【0023】
球33は、各外刃体31に複数配されており、一例として、第2従動軸12の軸線P1から外れた位置に3つ配されている。一例として、球33は金属製であり、ステンレス、アルミ、鋼、チタン、銅合金、ニッケル合金、その他既知の金属または合金からなる。球33は、めっきや陽極酸化膜などでその表面を着色することができる。球33は樹脂製やセラミックス製にすることができる。
【0024】
円盤状で樹脂製の支持部34は、中央に第2凸部34dが形成されており、第2凸部34dの周りに、ピン32bが挿通する貫通穴34aが複数形成されている。一例として、貫通穴34aは、ピン32bが挿通された状態でピン32bに嵌合する穴径に設定される。支持部34は、球33に一対一で対応して、球受穴34bが形成されている。支持部34は、複数の爪部34cが周方向に等間隔で球受穴34bの内周側から突出して形成されており、各爪部34cが球33に接しており、球33を下支えしている。一例として、爪部34cの配置数は、3~5である。カバー部32は、各球33を下支えした状態の支持部34に、嵌合して組付けられている。そして、カバー部32と支持部34とに囲まれた球33の一部が窓部32aから突出している構成である。
【0025】
球受穴34bは、各爪部34cの両側にそれぞれ排出部が形成されている。これにより、球33が上下方向に動作した際に球33の周辺に生じた隙間から毛屑が内部に進入したとしても、進入した毛屑は前記排出部34fを通過し内刃部9を通過して下方の毛屑排出エリアに集められるので、球33の動作の妨げになる毛屑の滞留が防止できる。また、各排出部34fは、隣り合って配されている爪部34cと爪部34cとの周方向の間の位置が拡大された形状になっているので、爪部34cは、球33の上下方向の動作に追従し易い形状にできる。
【0026】
円盤状で樹脂製の支持部34は、中央に第2凸部34dが形成されており、第2凸部34dの内側に第2凹部34eが形成されている。そして、第1凸部22dが第2凹部34eに嵌合し、内刃体21の回転に連動して、カバー部32および支持部34が第2従動軸12の軸線P1周りに回転する構成である。
【0027】
本実施形態によれば、ヘッド4に刃ユニット5が複数配設された構成において、外刃部8に球33を配することで肌触りが滑らかになるとともに、内刃体21が安全に回転できて、球33が回転し易い構造のロータリー式電気かみそり1が実現する。また、カバー部32および支持部34が球33を支持しつつ回転することで、球33が転動するので、球33を積極的に回転させることができる。そして、ロータリー式電気かみそり1は、顎から顔に至る起伏の大きな部位に対しても、優れた髭剃り性能を発揮する。
【0028】
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。
【符号の説明】
【0029】
1 ロータリー式電気かみそり
2 本体
3 刃受台
4 ヘッド
5 刃ユニット
6 取付部、6a 溝部
7 刃枠
8 外刃部
9 内刃部、9a 刃先
11 第1従動軸
12 第2従動軸
13 連結部
15 把持部
21 内刃体
22 基部、22d 第1凸部、22e 第1凹部
31 外刃体、31a 表面、31b 摺接面、31c スリット
32 カバー部、32a 窓部、32b ピン
33 球
34 支持部、34a 貫通穴、34b 球受穴、34c 爪部、34d 第2凸部、34e 第2凹部、34f 排出部
41 ばね
51 モータ
52 バッテリ
53 電源スイッチ
54 キワゾリ刃
55 制御部
56 第1駆動部
57 第2駆動部
58 給電端子
P1 軸線
【手続補正書】
【提出日】2022-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】