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特開2023-65771情報処理方法、プログラム、情報処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023065771
(43)【公開日】2023-05-15
(54)【発明の名称】情報処理方法、プログラム、情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20230508BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20230508BHJP
【FI】
G06Q30/06 312
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021176110
(22)【出願日】2021-10-28
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】521473033
【氏名又は名称】株式会社BLUE STYLE
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】外谷 洋二郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB24
5L049BB50
5L049BB53
(57)【要約】      (修正有)
【課題】複数ユーザによる物々交換が適切に行える情報処理システムを提供することができる情報処理システムを提供する。
【解決手段】情報処理方法は、各ユーザの登録操作により登録された提供物品情報及び希望物品情報に基づき、複数の提供物品情報を紐づけて交換ループを形成する交換ループ形成処理を行うステップと、交換ループに含まれる提供ユーザに対して物々交換処理を行うステップと、を含む。交換ループに分岐が存在する場合には、分岐先のいずれの希望物品を希望するかを選択させる希望物品選択部を含む通知を分岐元の提供ユーザには送信するステップをさらに含む。物々交換処理を行うステップは、前記希望物品選択部による選択の後、物々交換処理を行う。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータにより、複数のユーザによる物々交換を支援する情報処理方法であって、
各ユーザの登録操作により登録された提供物品情報及び希望物品情報に基づき、複数の提供物品情報を紐づけて交換ループを形成する交換ループ形成処理を行うステップと、
前記交換ループに含まれる提供ユーザに対して物々交換処理を行うステップと、
を含み、
前記交換ループに分岐が存在する場合には、
分岐先のいずれの希望物品を希望するかを選択させる希望物品選択部を含む通知を分岐元の前記提供ユーザに送信するステップをさらに含み、
前記物々交換処理を行うステップは、前記希望物品選択部による選択の後、物々交換処理を行う、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項2】
前記交換ループ形成処理を行うステップは、前記交換ループを形成した際に、当該交換ループに含まれる提供物品情報に対して仮押さえ処理を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記仮押さえ処理は、前記交換ループに含まれる提供物品情報が他の交換ループに含まれないように制限する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
対象となる希望物品を物々交換対象として承認するかどうかを選択するための承認部及び非承認部を含む通知を前記提供ユーザには送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記非承認部が選択された場合には、当該選択により非承認要求を送信したユーザのユーザ情報を特定して、所定の金額の課金を行う、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記物々交換処理を行うステップは、前記交換ループに含まれる提供物品情報の提供ユーザの送付先情報を取得する送付先情報取得処理を含む、
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記送付先情報取得処理は、前記提供ユーザに送信した通知を介した入力情報に基づき前記送付先情報を取得する、
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理方法。
【請求項8】
登録されている提供物品情報を閲覧可能にユーザに提示するステップをさらに有し、
前記ユーザに提示するステップは、閲覧ユーザが登録すると交換ループが成立する登録時成立提供物品情報を抽出して提示する、
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の情報処理方法。
【請求項9】
複数のユーザによる物々交換を支援する情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記情報処理方法において、
各ユーザの登録操作により登録された提供物品情報及び希望物品情報に基づき、複数の提供物品情報を紐づけて交換ループを形成する交換ループ形成処理を行うステップと、
前記交換ループに含まれる前記提供ユーザに対して物々交換処理を行うステップと、
を含み、
前記交換ループに分岐が存在する場合には、
分岐先のいずれの希望物品を希望するかを選択させる希望物品選択部を含む通知を分岐元の提供ユーザには送信するステップをさらに含み、
前記物々交換処理を行うステップは、前記希望物品選択部による選択の後、物々交換処理を行う、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項10】
複数のユーザによる物々交換を支援する情報処理システムであって、
各ユーザの登録操作により登録された提供物品情報及び希望物品情報に基づき、複数の提供物品情報を紐づけて交換ループを形成する交換ループ形成処理を行う交換ループ管理部と、
前記交換ループに含まれる提供ユーザに対して物々交換処理を行う物々交換処理部と、
を備え、
前記交換ループに分岐が存在する場合には、
前記交換ループ管理部は、分岐先のいずれの希望物品を希望するかを選択させる希望物品選択部を含む通知を分岐元の前記提供ユーザには送信し、
前記物々交換処理部は、前記希望物品選択部による選択の後、物々交換処理を行う、
ことを特徴とする情報処理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のユーザによる物々交換を支援する情報処理方法、プログラム、情報処理システムを提供する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば二者間で不要品等の所有物品を互いに交換する、いわゆる物々交換が行われてきた。
【0003】
ここで、特許文献1には、容易に物々交換をすることができるための技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-44700号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1は、二者間での物々交換のみが想定されており、例えば三者間以上で物々交換を行うシチュエーションは想定されていない。
【0006】
また、特許文献1に開示の技術のように、希望物品を自ら検索し、成立するか不明な出品ユーザに連絡をして、交換交渉をする必要があるとユーザにとってそのプロセスが煩雑である。
【0007】
そこで、本発明は、複数ユーザによる物々交換が適切に行える情報処理システムを提供することができ、特に、各ユーザが複数の希望物品を登録することができることによって交換ループに分岐ができて2系統のループが形成しまう場合においても適切に物々交換が行える情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様における情報処理方法は、コンピュータにより、複数のユーザによる物々交換を支援する情報処理方法であって、各ユーザの登録操作により登録された提供物品情報及び希望物品情報に基づき、複数の提供物品情報を紐づけて交換ループを形成する交換ループ形成処理を行うステップと、前記交換ループに含まれる前記提供ユーザに対して物々交換処理を行うステップと、を含み、前記交換ループに分岐が存在する場合には、分岐先のいずれの希望物品を希望するかを選択させる希望物品選択部を含む通知を分岐元の前記提供ユーザには送信するステップをさらに含み、前記物々交換処理を行うステップは、前記希望選択部による選択の後、物々交換処理を行う。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数ユーザによる物々交換が適切に行える情報処理システムを提供することができ、特に、各ユーザが複数の希望物品を登録することができることによって交換ループに分岐ができて2系統のループが形成しまう場合においても適切に物々交換が行える情報処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係る、情報処理システムを示すブロック構成図である。
図2図1のサーバ100を示す機能ブロック構成図である。
図3】本発明の実施形態に係る、交換ループの概念図の一例である。
図4】サーバ100に格納される物々交換情報の一例を示す図である。
図5】本発明の実施形態に係る、物品一覧画面の一例を示す図である。
図6】本発明の実施形態に係る、物々交換承認画面の一例を示す図である。
図7】本発明の実施形態に係る、分岐あり交換ループの概念図の一例である。
図8】本発明の実施形態に係る、物々交換承認画面の一例を示す図である。
図9図1のユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。
図10】サーバ100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
図11】サーバ100に格納される提供物品情報の一例を示す図である。
図12】本発明の実施形態に係る、情報処理方法を示すフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の実施の形態による情報処理方法、プログラム、情報処理システムは、以下のような構成を備える。
[項目1]
コンピュータにより、複数のユーザによる物々交換を支援する情報処理方法であって、
各ユーザの登録操作により登録された提供物品情報及び希望物品情報に基づき、複数の提供物品情報を紐づけて交換ループを形成する交換ループ形成処理を行うステップと、
前記交換ループに含まれる前記提供ユーザに対して物々交換処理を行うステップと、
を含み、
前記交換ループに分岐が存在する場合には、
分岐先のいずれの希望物品を希望するかを選択させる希望物品選択部を含む通知を分岐元の提供ユーザに送信するステップをさらに含み、
前記物々交換処理を行うステップは、前記希望物品選択部による選択の後、物々交換処理を行う、
ことを特徴とする情報処理方法。
[項目2]
前記交換ループ形成処理を行うステップは、前記交換ループを形成した際に、当該交換ループに含まれる提供物品情報に対して仮押さえ処理を行う、
ことを特徴とする項目1に記載の情報処理方法。
[項目3]
前記仮押さえ処理は、前記交換ループに含まれる提供物品情報が他の交換ループに含まれないように制限する、
ことを特徴とする項目2に記載の情報処理方法。
[項目4]
対象となる希望物品を物々交換対象として承認するかどうかを選択するための承認部及び非承認部を含む通知を前記提供ユーザには送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする項目1ないし3のいずれかに記載の情報処理方法。
[項目5]
前記非承認部が選択された場合には、当該選択により非承認要求を送信したユーザのユーザ情報を特定して、所定の金額の課金を行う、
ことを特徴とする項目4に記載の情報処理方法。
[項目6]
前記物々交換処理を行うステップは、前記交換ループに含まれる提供物品情報の提供ユーザの送付先情報を取得する送付先情報取得処理を含む、
ことを特徴とする項目1ないし5のいずれかに記載の情報処理方法。
[項目7]
前記送付先情報取得処理は、前記提供ユーザに送信した通知を介した入力情報に基づき前記送付先情報を取得する、
ことを特徴とする項目6に記載の情報処理方法。
[項目8]
登録されている提供物品情報を閲覧可能にユーザに提示するステップをさらに有し、
前記ユーザに提示するステップは、閲覧ユーザが登録すると交換ループが成立する登録時成立提供物品情報を抽出して提示する、
ことを特徴とする項目1ないし7のいずれかに記載の情報処理方法。
[項目9]
複数のユーザによる物々交換を支援する情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記情報処理方法において、
各ユーザの登録操作により登録された提供物品情報及び希望物品情報に基づき、複数の提供物品情報を連続的に紐づけて交換ループを形成する交換ループ形成処理を行うステップと、
前記交換ループに含まれる前記提供ユーザに対して物々交換処理を行うステップと、
を含み、
前記交換ループに分岐が存在する場合には、
分岐先のいずれの希望物品を希望するかを選択させる希望物品選択部を含む通知を分岐元の提供ユーザには送信するステップをさらに含み、
前記物々交換処理を行うステップは、前記希望物品選択部による選択の後、物々交換処理を行う、
ことを特徴とするプログラム。
[項目10]
複数のユーザによる物々交換を支援する情報処理システムであって、
各ユーザの登録操作により登録された提供物品情報及び希望物品情報に基づき、複数の提供物品情報を連続的に紐づけて交換ループを形成する交換ループ形成処理を行う交換ループ管理部と、
前記交換ループに含まれる前記提供ユーザに対して物々交換処理を行う物々交換処理部と、
を備え、
前記交換ループに分岐が存在する場合には、
前記交換ループ管理部は、分岐先のいずれの希望物品を希望するかを選択させる希望物品選択部を含む通知を分岐元の前記提供ユーザには送信し、
前記物々交換処理部は、前記希望選択部による選択の後、物々交換処理を行う、
ことを特徴とする情報処理システム。
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本発明の必須の構成要素であるとは限らない。そして、各実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。
【0013】
<構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係る、複数のユーザによる物々交換を支援する情報処理システムを示すブロック構成図である。本システム1は、ユーザによる物々交換を仲介するサービスを提供するサーバ100と、インストールされたアプリケーションまたはウェブブラウザ等を介して表示されるユーザインターフェースを操作することで物々交換を行うユーザに関連するユーザ端末200A-200D(以下、ユーザ端末200と総称することもある)と、で構成される。
【0014】
サーバ100、ユーザ端末200A-200Dは、各々、ネットワークNWを介して接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。
【0015】
サーバ100は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。本実施形態においては、説明の便宜上サーバ端末として1台を例示しているが、これに限定されず、複数台であってもよく、例えば、後述の交換ループ管理部1331の処理負荷を考慮して、交換ループ管理部1331に関連する機能部を別途サーバを設けるようにしてもよい。
【0016】
ユーザ端末200は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末等の情報処理装置であるが、スマートフォンや携帯電話、PDA等により構成してもよい。なお、ユーザ端末を4台例示しているが、接続されるユーザ端末の数はこの数に限定されない。
【0017】
図2は、図1のサーバ100の機能ブロック構成図である。サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0018】
通信部110は、ネットワークNWを介してユーザ端末200A-200Dと通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0019】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部120は、ユーザに関連する各種データ(以下、ユーザデータという。)を格納する、ユーザデータ格納部121、及び、ユーザが登録した提供物品情報を格納する、提供物品情報格納部122、ユーザが登録した提供物品情報と希望物品情報との紐づけを示す物々交換情報を管理する、物々交換情報格納部123を有する。なお、上記ユーザデータ及び提供物品情報、物々交換情報を含む、各種データを格納したデータベース(図示せず)が記憶部120またはサーバ100外に構築されていてもよい。
【0020】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能として、各ユーザ端末200から所定の要求または情報を受け付ける情報受付部131と、各ユーザ端末200のユーザインターフェースを介して表示される画面情報を生成する画面情報生成部132と、各ユーザ端末200への物々交換に必要な情報の提供、物々交換が可能な物品同士の紐づけ等の物々交換関連処理を実行する取引処理部133と、を有する。取引処理部133は、各ユーザが登録した提供物品情報(他ユーザと交換可能なユーザの登録物品情報)と希望物品情報(ユーザが受け取りたい他ユーザの登録物品情報)に基づき複数ユーザによる物々交換が成立するための交換ループを形成する交換ループ形成処理などを実行する交換ループ管理部1331及び交換ループに含まれるユーザに対して物々交換処理を実行する物々交換処理部1332を含む。
【0021】
情報受付部131は、ユーザ端末200から、各ユーザが登録する提供物品情報等の所定の情報や、各ユーザが登録した提供物品情報等へのアクセス要求や各ユーザが選択した提供物品情報を希望物品情報として登録する希望物品登録要求等の所定の要求を、通信部110を介して受信する。所定の情報とは、例えば各ユーザが入力したユーザ情報や提供物品情報などである。所定の要求とは、例えば各ユーザが入力した提供物品情報を登録する提供物品登録要求や各ユーザが選択した提供物品を希望物品として登録する希望物品登録要求などである。
【0022】
画面情報生成部132は、ユーザ端末200のユーザインターフェースを介して表示される画面情報を生成する。例えば、記憶部120に格納された画像及びテキストデータを素材として、所定のレイアウト規則に基づいて、各種画像及びテキストを配置することで生成されるユーザインターフェース画面を構成するための情報を生成する。例えば、画面情報生成部132は、テキストデータをユーザ端末200に送信し、かつ、画像データへのリンクをユーザ端末200に送信し、テキストデータを所定レイアウト規則に基づいてユーザ端末200に送信させつつ、ユーザ端末200の要求に応じて画像データを送信することで、ユーザインターフェース画面をユーザ端末200に表示させることができる。画面情報生成部132に関連する処理は、GPU(Graphics Processing Unit)によって実行することもできる。画面情報としては、例えば、各ユーザが登録した提供物品情報を閲覧可能に並べた画像(例えば図5参照)であったり、自分または他のユーザに関するユーザ情報や物々交換の履歴情報を確認可能な画像であったりしてもよい。なお、画面情報生成部132は、各ユーザ端末200に格納されたアプリケーションにより実行される機能であってもよい。
【0023】
取引処理部133は、各ユーザ端末200への物々交換に必要な情報の提供、物々交換が可能なユーザ同士の紐づけ等の物々交換関連処理を実行する。
【0024】
交換ループ管理部1331は、少なくとも各ユーザの提供物品情報及び希望物品情報の関連性を監視する機能を有し、各ユーザの登録操作により物々交換情報格納部123に格納された提供物品情報及び希望物品情報に基づき、複数の物品同士を連続的に紐づけるために、最初の提供物品情報に対して次の提供物品情報が希望物品情報として紐づけられると、これを順に繰り返して、最後の提供物品情報に対して最初の提供物品情報が希望物品情報として紐づけられることで、物々交換が成立するための交換ループを形成する交換ループ形成処理を実行する。交換ループ管理部1331は、当該交換ループ形成処理として、形成された交換ループに含まれる物品を識別するための交換ループ識別情報を少なくとも生成して、各提供物品情報に対して交換ループ識別情報を紐づけて認識可能に格納する。なお、交換ループ管理部1331は、上述のとおり交換ループが形成されたと判定される場合に、確認プロセスを特段経由することなく後述の物々交換処理に進んでもよいが、形成された交換ループに含まれる物品の提供者である各ユーザに対して、物々交換に対する承認の可否を確認するための承認要求(確認通知)を送信してもよいし、当該承認要求を送信するか否かが、ユーザ単位または提供物品単位で選択可能に構成されていてもよい。
【0025】
物々交換処理部1332は、交換ループに含まれるユーザに対して物々交換処理を実行する。物々交換処理は、例えば物々交換が成立した場合に、各ユーザにその旨を通知する処理であってもよい。また、物々交換処理は、例えば、各ユーザに物品の送付先情報(ユーザ宅の住所情報や指定の郵便局やコンビニエンスストアなどの所定の預かり先情報など)を入力させる入力フォームを提示するための通知(本システム内または外部システムの入力フォームへのリンクによる提示も含む)などを介して送付先情報を要求する送付先情報要求処理であってもよいし、当該送付先情報要求処理により送付先情報を取得したり、事前にユーザ情報として記憶された送付先情報を取得したりする送付先情報取得処理を含み、取得した送付先情報をユーザ情報や提供物品情報に紐づけて各格納部に格納するものであってもよいし、各ユーザ間で送付先住所をやり取り可能なように相互連絡機能を利用可能にする処理(例えば、互いの提供物品同士が紐づけられたユーザ間でテキストチャットなどの機能を利用可能にする処理など)を含むものであってもよいし、例えば、サービス提供者・管理者の会社住所や管理倉庫の住所などの管理者などが予め指定する送付先情報や当該送付先情報が確認可能なWebページ情報(例えばURLなど)などを各ユーザに送付する送付先情報送付処理を含むものであってもよい。また、物々交換処理は、例えば管理者などが予め指定する送付先情報に基づき、事前に提供ユーザに提供物品を指定送付先である倉庫等に送付させてサービス提供者・管理者などが管理している場合には、管理している提供物品を交換ループにおける受け取り者(希望者)へ送付するための送付作業指示を管理者端末へ送信することを含むものであってもよい。
【0026】
ここで、図3は、交換ループに関する概念を説明する図である。図4は、物々交換情報格納部123に格納された提供物品情報及び希望物品情報に関する物々交換情報の一例である。なお、図3の概念図は、図4に明示されている物々交換情報に関連付けられたものではなく、各図は個々に例示される。
【0027】
図3の概念図の矢印により示されるような、各提供物品と対応する希望物品との関連性(例えば、ベクトル情報)を判別可能に各情報が記憶されていればどのようなデータ管理方法であってもよいが、図4で例示されるように、例えば、提供物品情報が登録されると順番に提供物品識別情報(提供物品ID)が割り振られ、提供者ユーザ識別情報(提供者ユーザID)や提供物品登録日時情報などに紐づけて格納されてもよい。各提供物品情報識別情報に関連付けられる提供物品情報は、提供物品情報格納部122を参照可能に紐づけられているデータ構造であってもよい。
【0028】
そして、各提供者ユーザがアプリケーション上で各ユーザが登録した提供物品情報を図5に例示されるような物品一覧などから閲覧し、希望する提供物品を希望物品情報として登録した場合には、交換ループ管理部1331は、各提供者ユーザに紐づく提供物品識別情報に対して希望物品識別情報(希望物品ID)、当該希望物品識別情報に紐づく提供者識別情報、希望物品登録日時情報などを紐づけて格納してもよい。なお、各提供者ユーザが複数の希望物品を登録した場合には、例えば、当該提供ユーザが登録している提供物品識別情報に対して、複数の希望物品識別情報を紐づけても格納してもよいし、提供ユーザが登録している提供物品を自動的に再度登録し、追加で登録した希望物品識別情報を紐づけて格納してもよいし、これらにも限定されない。
【0029】
また、図5に例示される物品一覧において、優先的に表示される提供物品情報があってもよい。優先的に表示される提供物品情報は、どのような提供物品情報であってもよいが、例えば、閲覧ユーザが登録すると交換ループが成立する登録時成立提供物品情報であってもよく、登録時成立提供物品情報は、例えば交換ループ管理部1331により、閲覧ユーザの閲覧要求(検索結果送信要求を含む)に基づき物々交換情報格納部123に格納された各物品情報に基づき抽出されてもよい。ここでいう「優先的に表示される」とは、例えば、表示順が早く設定されていることであり、より具体的には、縦スクロールの場合は、表示領域の上側に表示されたり、スワイプ等で順番に表示する提供物品情報を進める場合には最初の方に表示されるなどであってもよい。なお、上述の登録時成立提供物品情報は、閲覧ユーザの閲覧要求(検索結果送信要求を含む)送信時だけに提示される形態に限らず、例えば、交換ループ管理部1331により、所定のタイミング(Webページにアクセスしたり、アプリケーションを起動したりなどの利用開始時や、予め設定された時間、物々交換処理を実行していない(交換ループが成立していない)期間が所定期間を超えた場合など)に、所定の画面における登録時成立提供物品情報提示領域やユーザへの通知により提示されてもよい。
【0030】
このように提供物品識別情報に希望物品識別情報が紐づけられて格納された結果、図3に示されるような物と物とが繋がり合う構成となる。矢印の向きは、提供物品から希望物品へのつながり(関連性)を示している。すなわち、ユーザBが物品Bを提供物品として登録しており、ユーザBがユーザCの物品Cを希望物品として登録していることを示す。同様に、ユーザCが物品Dを希望物品として登録し、ユーザDが物品Eを希望物品として登録し、ユーザEが物品Fを希望物品として登録し、ユーザFが物品Aを希望物品として登録していることを示し、ユーザCやユーザEが他の希望物品も登録していることを点線矢印にて示している。
【0031】
ここで、ユーザAが物品Bを希望物品として登録することで、6人による物々交換が可能な交換ループが成立することとなるので、交換ループ管理部1331は、ユーザAが物品Bを登録する登録操作に応じて、この6つの提供物品情報に対して共通の交換ループ識別情報を付与し、各提供物品識別情報に交換ループ識別情報を紐づけて物々交換情報格納部123に格納する。この時、交換ループ管理部1331は、交換ループ識別情報が付与された提供物品に対して、他のユーザの希望物品として登録されないように仮押さえ処理を実行してもよい。仮押さえ処理としては、例えば他の交換ループ識別情報が付与されないように制限をかけてもよいし、他の提供物品識別情報に紐づかないように希望物品として登録する登録操作を制限してもよいし、さらに各ユーザの登録対象とならないよう他ユーザにおいて提供物品情報が閲覧されないように提供物品情報の提示(例えば図5のような提示)の対象となることを制限してもよい。そして、例えば、ユーザAの提供物品Aから順番に物々交換対象として確定し、全ての提供物品について確定が完了すると物々交換処理に進む。
【0032】
また、交換ループ管理部1331は、例えば交換ループが成立した場合に、各ユーザにその旨を通知する機能を有していてもよい。より具体的な通知の例としては、画面情報生成部132により、図6に例示されるように、ユーザBのユーザ端末200上のアプリケーション上に提供物品画像510や希望物品画像520が表示されていてもよい。さらに、物々交換として提供物品を提供し希望物品を取得することの可否を選択させる機能を有していてもよく、例えば、承認部530や非承認部540をユーザインターフェースとして備えていてもよい。これにより、例えばユーザAが希望物品を選択して交換ループが成立したタイミングで、ユーザBから順番に、または、各ユーザに対して併行して承認要求を送信し、全てのユーザにおいて承認操作が実行された場合には物々交換対象として確定し、物々交換処理に進むように構成してもよい。
【0033】
なお、非承認部540が操作されて非承認要求が確認された場合には、付与した交換ループ識別情報を削除するようにしてもよいし、非承認要求を送信したユーザのユーザ情報を特定して、所定の金額の支払を要求する支払処理(所定量のアプリケーション内ポイントの消費処理を含む)を行うようにしてもよいし、これに合わせて、非承認操作により特定されたユーザの提供物品を希望物品として登録していた交換ループ内のユーザに対して所定の利益を対価として付与する対価付与処理(例えば、課金処理した金額と同一または異なる金額(例えば、所定の手数料を差し引いた金額)の付与、所定量のアプリケーション内ポイントの付与、通常のユーザが利用できない特別な機能を利用可能とする権利情報(いわゆる、アプリ内チケットのようなアプリ内アイテムなど)を含み)を行うようにしてもよい。さらに、支払処理及び対価付与処理は、非承認操作を行ったユーザに限らず、例えば物々交換が成立したにも関わらず物品の送付を行っていないユーザを対象としてもよい。より具体的には、システム上、ユーザ操作や管理者操作に基づく物品の送付完了情報が所定期間以上確認されない場合や、管理者がその事実を確認し、管理者端末(不図示)から対象ユーザに対する支払い処理の実行を指示する場合に各処理が実行されてもよい。なお、支払処理に関わる所定の金額は、予め物品の種類に限らず一律で設定されていたり、物品の種類ごとやメーカごとに設定されていてもよいが、管理者が事前に提供物品を確認可能である場合には、管理者端末から査定金額を設定してもよい。また、ユーザに提供物品に関する情報(例えば、物品の種類やメーカ、色、形、使用年数、傷のありなし(傷がある場合はその程度)など)を自己申告のために登録時に入力してもらい、登録された提供物品に関する情報を基にサーバ100の制御部130において査定金額を算出して設定してもよいし、これに代えて、または、組み合わせて、提供物品登録時にユーザに物品画像データも送信させ、物品画像データを画像認識することで提供物品に関する情報の一部または全部を取得し、取得した提供物品に関する情報を基にサーバ100の制御部130において査定金額を算出して設定してもよい。
【0034】
ここで、さらに図7の概念図のような状況について説明する。すなわち、ユーザCのように複数の希望物品が登録されており、例えば、ユーザAが物品Bを希望物品として登録することで、A→B→C→D→E→F→Aというループ1と、A→B→C→G→H→F→Aというループ2が同時に形成される場合があり得る。この場合、例えば、交換ループ管理部1331は、ユーザAが物品Bを登録する登録操作に応じて、この8つの提供物品情報に対して共通の交換ループ識別情報を付与し、各提供物品識別情報に交換ループ識別情報を紐づけて格納してもよい。なお、これに代えて、同じ分岐元(例えば図7のユーザCの物品C)から分岐して同じ合流先(例えば図7のユーザFの物品F)へ繋がる複数のルートは、互いに同じ物々交換処理の対象ではあるが互いに区別可能なように交換ループ識別情報を付与してもよい。より具体的には、例えば交換ループ識別情報として、共通情報と固有情報を設け、共通情報で同じ物々交換処理の対象であることを管理し、固有情報で分岐のないルート(例えば、A→B、B→C、F→Aの各ルート)なのか、分岐の一方側のルート(例えば、C→D→E→Fのルート)なのか、分岐の他方側のルート(例えば、C→G→H→Fのルート)なのかを識別できるようにしてもよい。
【0035】
次に、交換ループ管理部1331は、ループ1及び2を形成する8つの提供物品に対して上述の仮押さえ処理を実行する。交換ループ管理部1331は、例えば同時に交換ループの対象となった複数のベクトル(図7のC→D及びC→Gのつながり)を判定可能に記憶して分岐元を特定する。そして、ユーザCのような分岐の発生元においては、何れの希望物品を選択するか(すなわちいずれのループを成立させるか)をユーザCのアプリケーション上で選択操作させる選択通知を送信することで複数の希望物品のうちの一方に対して承認操作を実行させることで、ユーザCが選択した側の分岐ルートを含む交換ループにおけるユーザにおいて物々交換処理に進む。なお、交換ループ管理部1331が各ユーザに承認要求を送信する構成とする場合、承認要求を複数のユーザに併行して送信することも可能であるが、各分岐ルート(例えば分岐元の物品Cから合流先の物品Fまでの2ルート)の物品に紐づくユーザ(例えば、ユーザD、EまたはユーザG、H)において併行して承認要求を送信すると、承認操作を実行したにも関わらず、ユーザCの選択結果によっては希望物品を受け取れない場合があり得るので、各分岐ルートの物品に紐づくユーザに対しては、分岐元のユーザCの承認結果(選択結果)が確定した後に承認要求を送信する構成であってもよい。
【0036】
より具体的な分岐元への通知の例としては、画面情報生成部132により、ユーザCのような分岐の発生元ユーザのユーザ端末200上のアプリケーション上には、承認要求に応じて、図8に例示されるように、提供物品画像510や複数の希望物品画像521、522が表示されていてもよく、物々交換として提供物品を提供し何れかの希望物品を取得することの可否を選択させる機能を有していてもよく、例えば、希望物品選択部531や非承認部532に対するタップ等の入力操作を受け付けるユーザインターフェースとして備えるようにしてもよいし、希望物品画像521及び522が希望物品選択部531を兼ねてもよく、いずれかの表示領域に対するタップ等の入力操作を希望物品の選択操作と認識するようにしてもよい。
【0037】
このようにして、複数ユーザによる物々交換が適切に行える情報処理システムを提供することができ、特に、各ユーザが複数の希望物品を登録することができ、それによって交換ループに分岐ができて2系統のループが形成しまう場合においても適切に1つのループを決定し、物々交換が行える情報処理システムを提供することが可能となる。
【0038】
図9は、図1のユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。ユーザ端末200は、通信部210と、表示操作部220と、記憶部230と、制御部240とを有する。
【0039】
通信部210は、ネットワークNWを介してサーバ100と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0040】
表示操作部220は、ユーザが指示を入力し、制御部240からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザインターフェースであり、ユーザ端末200がパーソナルコンピュータで構成されている場合はディスプレイとキーボードやマウスにより構成され、ユーザ端末200がスマートフォンまたはタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部220は、記憶部230に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるユーザ端末200により実行される。
【0041】
記憶部230は、各種制御処理や制御部240内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAMやROM等から構成される。また、記憶部230は、サーバ100との通信内容を一時的に記憶している。
【0042】
制御部240は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、ユーザ端末200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。
【0043】
図10は、サーバ100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
【0044】
図10に示すユーザデータ1000は、ユーザに関連する各種データを格納する。図10において、説明の便宜上、一ユーザ(ユーザID「10001」で識別されるユーザ)の例を示すが、複数のユーザの情報を格納することができる。ユーザに関連する各種データとして、例えば、ユーザの基本情報(ユーザの氏名、ユーザ名、メールアドレス、住所、電話番号等)、課金情報(過去の課金情報、クレジットカード情報等)、SNS情報(本サービスアプリケーションと連携するソーシャルネットワーキングのアカウント情報)、提供物品情報(提供物品識別情報等)及び物々交換履歴情報(交換ループ識別情報等)、を格納することができるが、これらに限定されず、必要に応じて格納される情報は増減し得る。
【0045】
図11は、サーバ100に格納される提供物品情報の一例を示す図である。
【0046】
図11に示す提供物品情報3000は、提供物品に関連する各種データを格納する。図10において、説明の便宜上、一提供物品(提供物品ID「30001」で識別される提供物品)の例を示すが、複数の提供物品の情報を格納することができる。提供物品に関連する各種データとして、例えば、提供物品の基本情報(物品名情報、物品説明情報、物品画像情報、物品カテゴリ識別情報、使用期間情報等)、提供ユーザ情報(提供ユーザの識別情報等)、物々交換履歴情報(交換ループ識別情報等)、を格納することができるが、これらに限定されず、必要に応じて格納される情報は増減し得る。
【0047】
<処理の流れ>
図12を参照しながら、本実施形態のシステム1が実行する、情報処理方法の処理の流れについて説明する。図12は、本発明の第一実施形態に係る、情報処理方法に係るフローチャートの一例である。
【0048】
ここで、本システム1により提供される、物々交換支援サービスを利用するために、ユーザは、ユーザ端末200のアプリケーション(ウェブブラウザやネイティブアプリを含む)等を利用してサーバ100にアクセスし、初めてサービスを利用する場合は、前述のユーザ基本情報等を入力し、既にユーザアカウントを取得済の場合は、例えばIDとパスワードを入力する等の所定の認証を受けてログインすることで、サービスが利用可能となる。この認証後、ユーザはユーザ端末200上のアプリケーション等を介して、ユーザが提供対象とした提供物品に関する提供物品情報を登録する(ステップS101)。この時、必要に応じて、ユーザに指定送付先を提示し、提供物品を管理者へ送付させるようにしてもよい。
【0049】
次に、ユーザ端末のアプリケーション上でユーザ操作に基づき物品カテゴリや物品名などから提供物品を検索することで、または、登録時成立提供物品情報の閲覧要求をすることで、図5に示されるような提供物品一覧が表示され、所望の提供物品を選択して詳細な提供物品情報などを閲覧する(ステップS102)。
【0050】
次に、ユーザ端末200のアプリケーション等において選択した物品を希望物品として登録する登録操作が実行されると、ユーザの提供している提供物品情報に希望物品情報を紐づけて格納される(ステップS103)。
【0051】
次に、複数人による物々交換が可能な交換ループが成立した場合、交換ループ管理部1331は、共通の交換ループ識別情報を付与し、各提供物品識別情報に交換ループ識別情報を紐づけて物々交換情報格納部123に格納する(ステップS104)。
【0052】
次に、交換ループ内に分岐が形成されているかを判定する(ステップS105)。
【0053】
もし交換ループ内に分岐が無いと判定された場合には、交換ループ内の提供物品を物々交換対象として確定し、物々交換処理を実行する(ステップS106)。
【0054】
もし交換ループ内に分岐があると判定された場合には、交換ループ内の提供物品を物々交換対象として確定し、物々交換処理を実行する(ステップS106)。
【0055】
次に、物々交換処理部1332は、物々交換処理として、例えば、各ユーザに物品の送付先情報(ユーザ宅の住所情報や指定の郵便局やコンビニエンスストアなどの所定の預かり先情報など)を入力させる入力フォームを提示する通知などを介して送付先情報を取得したり、事前にユーザ情報として記憶された送付先情報を取得したりする送付先情報取得処理を実行し、ユーザ情報や提供物品情報に紐づけて各格納部に格納する(ステップS106)。その後、サービス提供者や配送業者において、取得した送付先情報を参照して物々交換のための配送作業を行う。
【0056】
このようにして、複数ユーザによる物々交換が適切に行える情報処理システムを提供することができ、特に、各ユーザが複数の希望物品を登録することができ、それによって交換ループに分岐ができて2系統のループが形成しまう場合においても適切に1つのループを決定し、物々交換が行える情報処理システムを提供することが可能となる。
【0057】
以上、発明に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0058】
1 システム
100 サーバ端末
200 ユーザ端末
NW ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12