(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023065842
(43)【公開日】2023-05-15
(54)【発明の名称】天井パネルおよびパネル取り外し方法
(51)【国際特許分類】
E04C 2/30 20060101AFI20230508BHJP
E04B 9/04 20060101ALI20230508BHJP
E04F 13/08 20060101ALI20230508BHJP
【FI】
E04C2/30 Y
E04B9/04 A
E04F13/08 101E
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021176216
(22)【出願日】2021-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002686
【氏名又は名称】協明国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】田中 恒也
(72)【発明者】
【氏名】田村 剛一
(72)【発明者】
【氏名】大野 宗一郎
【テーマコード(参考)】
2E110
2E162
【Fターム(参考)】
2E110AB03
2E110DA09
2E110DC06
2E110GA24X
2E110GA42X
2E110GB42X
2E162BA04
2E162CD01
2E162CE06
(57)【要約】
【課題】天井パネル間の目地幅を小さくでき、かつ天井パネルの施工や部分的なパネル取り替えを効率的に実施できる天井パネルおよびパネル取り外し方法を提供する。
【解決手段】天井パネル1の第1固定部21は、隣接パネルの第2固定部41の一部に裏面が対向近接宇する第1突片22と、隣接パネルの第2固定部41の一部を露出させる第1凹所23と、を備える一方、天井パネル1の第2固定部41は、隣接パネルの第1突片22に表面の一部が対向近接し、かつ隣接パネルの第1凹所23によって表面の一部が露見可能となる第2突片42と、隣接パネルの第1突片22で塞がれる第2凹所43と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面視外形を方形状とした平板状のパネル本体を有し、該パネル本体の一方向の両辺側に位置する第1辺縁部および第2辺縁部が天井下地に固定される天井パネルであって、
前記パネル本体の前記第1辺縁部には、該第1辺縁部の長手方向に沿うように、前記天井下地に固着具により固定される第1固定部が設けられている一方、
前記パネル本体の前記第2辺縁部には、該第2辺縁部の長手方向に沿うように、前記天井下地に固着具により固定される第2固定部が設けられており、
前記第1固定部は、隣接する天井パネルの前記第2固定部の一部に裏面が対向近接する第1突片と、隣接する天井パネルの前記第2固定部の一部を露出させる第1凹所と、を備えている一方、
前記第2固定部は、隣接する天井パネルの前記第1突片に表面の一部が対向近接し、かつ隣接する天井パネルの前記第1凹所によって表面の一部が露見可能となる第2突片と、隣接する天井パネルの前記第1突片で塞がれる第2凹所と、を備えたことを特徴とする天井パネル。
【請求項2】
請求項1において、
前記第1突片と前記第1凹所とが前記第1辺縁部に交互に複数組設けられ、かつ前記第2突片と前記第2凹所とが前記第2辺縁部に複数組設けられていることを特徴とする天井パネル。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記第1突片と前記第2突片とは、前記パネル本体の裏面よりも裏側の高さ位置に配されていることを特徴とする天井パネル。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項において、
前記第1突片における、前記第1辺縁部に隣接する天井パネルの前記第2凹所に対応する位置に、前記第1辺縁部の長手方向に直交する方向に延びる、固着具挿通用の第1長孔が設けられていることを特徴とする天井パネル。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項において、
前記第2突片における、前記第2辺縁部に隣接する天井パネルの前記第1凹所に対応する位置に、前記第2辺縁部の長手方向に沿って延びる、固着具挿通用の第2長孔が設けられていることを特徴とする天井パネル。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項において、
前記第1固定部の前記パネル本体側には、前記天井下地に当接して、前記第1固定部と前記天井下地との間隔を、前記第2突片の厚みを超える寸法に保持する突出部を有していることを特徴とする天井パネル。
【請求項7】
請求項1~4のいずれか1項において、
前記第2突片における、前記第2辺縁部に隣接する天井パネルの前記第1凹所に対応する位置に、固着具挿通用の開放孔が設けられていることを特徴とする天井パネル。
【請求項8】
請求項7において、
前記第1固定部の前記パネル本体側に、前記天井下地に当接して、前記第1固定部と前記天井下地との間隔を、前記第2突片の厚みを超える寸法に保持する突出部が設けられていることを特徴とする天井パネル。
【請求項9】
請求項1~5のいずれか1項に記載の天井パネルが複数枚、前記天井下地に取り付けられた状態から、1枚の天井パネルを、前記第1辺縁部側の天井パネルと前記第2辺縁部側の天井パネルとの間より取り外すパネル取り外し方法であって、
取り外し対象の天井パネルの前記第2辺縁部側に隣接する天井パネルの前記第1固定部の固着具を緩め、
取り外し対象の天井パネルの前記第2固定部の固着具を外し、
取り外し対象の天井パネルの前記第1固定部の固着具を外し、
取り外し対象の天井パネルの前記第1辺縁部を下方に移動させて該天井パネルを傾斜状態にして、該天井パネルを斜め下方にスライドさせることを特徴とする、パネル取り外し方法。
【請求項10】
請求項6に記載の天井パネルが複数枚、前記天井下地に取り付けられた状態から、1枚の天井パネルを、前記第1辺縁部側の天井パネルと前記第2辺縁部側の天井パネルとの間より取り外すパネル取り外し方法であって、
取り外し対象の天井パネルの前記第2固定部の固着具を外し、
取り外し対象の天井パネルの前記第1固定部の固着具を外し、
取り外し対象の天井パネルの前記第1辺縁部を下方に移動させて該天井パネルを傾斜状態にして、該天井パネルを斜め下方にスライドさせることを特徴とする、パネル取り外し方法。
【請求項11】
請求項7に記載の天井パネルが複数枚、前記天井下地に取り付けられた状態から、1枚の天井パネルを、前記第1辺縁部側の天井パネルと前記第2辺縁部側の天井パネルとの間より取り外すパネル取り外し方法であって、
取り外し対象の天井パネルの前記第2辺縁部側に隣接する天井パネルの前記第1固定部の固着具を緩め、
取り外し対象の天井パネルの前記第2固定部の固着具を緩め、
取り外し対象の天井パネルの前記第1固定部の固着具を外し、
取り外し対象の天井パネルの前記第1辺縁部を下方に移動させて該天井パネルを傾斜状態にして、該天井パネルを斜め下方にスライドさせることを特徴とする、パネル取り外し方法。
【請求項12】
請求項8に記載の天井パネルが複数枚、前記天井下地に取り付けられた状態から、1枚の天井パネルを、前記第1辺縁部側の天井パネルと前記第2辺縁部側の天井パネルとの間より取り外すパネル取り外し方法であって、
取り外し対象の天井パネルの前記第2固定部の固着具を緩め、
取り外し対象の天井パネルの前記第1固定部の固着具を外し、
取り外し対象の天井パネルの前記第1辺縁部を下方に移動させて該天井パネルを傾斜状態にして、該天井パネルを斜め下方にスライドさせることを特徴とする、パネル取り外し方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネル本体の一方向の両辺に位置する第1辺縁部および第2辺縁部が天井下地に固定される天井パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来には、特許文献1の従来図(
図9)に示すように、パネル本体の辺縁部に設けた固定部(フランジ)を隣接する両天井パネル間において重ね合わせて天井下地に固着具で固定するものが提案されている。このようにフランジを重ね合わせた固定構造であるため、パネル本体間にできる目地の幅を目立たない程度に小さくすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記文献のものでは、両隣の天井パネルに挟まれた1枚の天井パネルを取り替える際には、取り替え対象の天井パネルだけではなく、隣接する天井パネルも取り外さなくてはならず、施工作業効率は決してよくない。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、天井パネル間の目地幅を小さくでき、かつ天井パネルの施工や部分的なパネル取り替えを効率的に実施できる天井パネルおよびパネル取り外し方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の天井パネルは、平面視外形を方形状とした平板状のパネル本体を有し、該パネル本体の一方向の両辺側に位置する第1辺縁部および第2辺縁部が天井下地に固定される天井パネルであって、前記パネル本体の前記第1辺縁部には、該第1辺縁部の長手方向に沿うように、前記天井下地に固着具により固定される第1固定部が設けられている一方、前記パネル本体の前記第2辺縁部には、該第2辺縁部の長手方向に沿うように、前記天井下地に固着具により固定される第2固定部が設けられており、前記第1固定部は、隣接する天井パネルの前記第2固定部の一部に裏面が対向近接する第1突片と、隣接する天井パネルの前記第2固定部の一部を露出させる第1凹所と、を備えている一方、前記第2固定部は、隣接する天井パネルの前記第1突片に表面の一部が対向近接し、かつ隣接する天井パネルの前記第1凹所によって表面の一部が露見可能となる第2突片と、隣接する天井パネルの前記第1突片で塞がれる第2凹所と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明のパネル取り外し方法は、天井パネルが複数枚、前記天井下地に取り付けられた状態から、1枚の天井パネルを、前記第1辺縁部側の天井パネルと前記第2辺縁部側の天井パネルとの間より取り外すパネル取り外し方法であって、取り外し対象の天井パネルの前記第2辺縁部側に隣接する天井パネルの前記第1固定部の固着具を緩め、取り外し対象の天井パネルの前記第2固定部の固着具を外し、取り外し対象の天井パネルの前記第1固定部の固着具を外し、取り外し対象の天井パネルの前記第1辺縁部を下方に移動させて該天井パネルを傾斜状態にして、該天井パネルを斜め下方にスライドさせることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の他のパネル取り外し方法は、天井パネルが複数枚、前記天井下地に取り付けられた状態から、1枚の天井パネルを、前記第1辺縁部側の天井パネルと前記第2辺縁部側の天井パネルとの間より取り外すパネル取り外し方法であって、取り外し対象の天井パネルの前記第2固定部の固着具を外し、取り外し対象の天井パネルの前記第1固定部の固着具を外し、取り外し対象の天井パネルの前記第1辺縁部を下方に移動させて該天井パネルを傾斜状態にして、該天井パネルを斜め下方にスライドさせることを特徴とする。
【0009】
また、本発明のさらに他のパネル取り外し方法は、天井パネルが複数枚、前記天井下地に取り付けられた状態から、1枚の天井パネルを、前記第1辺縁部側の天井パネルと前記第2辺縁部側の天井パネルとの間より取り外すパネル取り外し方法であって、取り外し対象の天井パネルの前記第2辺縁部側に隣接する天井パネルの前記第1固定部の固着具を緩め、取り外し対象の天井パネルの前記第2固定部の固着具を緩め、取り外し対象の天井パネルの前記第1固定部の固着具を外し、取り外し対象の天井パネルの前記第1辺縁部を下方に移動させて該天井パネルを傾斜状態にして、該天井パネルを斜め下方にスライドさせることを特徴とする。
【0010】
また、本発明のさらに他のパネル取り外し方法は、天井パネルが複数枚、前記天井下地に取り付けられた状態から、1枚の天井パネルを、前記第1辺縁部側の天井パネルと前記第2辺縁部側の天井パネルとの間より取り外すパネル取り外し方法であって、取り外し対象の天井パネルの前記第2固定部の固着具を緩め、取り外し対象の天井パネルの前記第1固定部の固着具を外し、取り外し対象の天井パネルの前記第1辺縁部を下方に移動させて該天井パネルを傾斜状態にして、該天井パネルを斜め下方にスライドさせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の天井パネルは前述した構成とされているため、天井パネル間の目地幅を小さくでき、かつ天井パネルの施工や部分的なパネル取り替えを効率的に実施することができる。
【0012】
また、本発明のパネル取り外し方法は前述した手順とされているため、天井パネルの一部取り替えのための天井パネルの取り外しを効率的に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の一実施形態に係る天井パネルのパネル間係合態様を示す分離状態の概略底面図および2か所における拡大部分底面図である。
【
図2】同天井パネルのパネル間係合態様を示す係合状態の概略底面図および2か所における拡大部分底面図である。
【
図3】同天井パネルのパネル間係合態様を示す分離状態の概略平面図および2か所における拡大部分平面図である。
【
図4】
図1のA-A線(
図3のB-B線)に対応した拡大縦断面図である。
【
図5】(a)(b)は、同天井パネルの取り付け手順を示す概略底面図である。
【
図6】同天井パネルの取り外し手順を説明するための図であり、(a)は取り外し対象の天井パネルの概略底面図、(b)は(a)のC部の拡大図、(c)は(a)のD部の拡大図である。
【
図7】(a)~(c)は、同天井パネルの取り外し手順を示す概略縦断面図である。
【
図8】
図3のB-B線に対応した、本発明の他の実施形態に係る天井パネルの拡大縦断面図である。
【
図9】(a)~(c)は、同天井パネルの取り外し手順を示す概略縦断面図である。
【
図10】本発明のさらに他の実施形態に係る天井パネルのパネル間係合態様を示す分離状態の概略底面図および拡大部分底面図である。
【
図11】(a)~(c)は、同天井パネルの取り外し手順を示す概略縦断面図である。
【
図12】
図3のB-B線に対応した、本発明のさらに他の実施形態に係る天井パネルの拡大縦断面図である。
【
図13】(a)~(c)は、同天井パネルの取り外し手順を示す概略縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
まず、本実施形態に係る天井パネル1の基本構成を記述する。
【0015】
本天井パネル1は、平面視外形を方形状とした平板状のパネル本体10を有し、パネル本体10の一方向の両辺側に位置する第1辺縁部10aおよび第2辺縁部10bが天井下地70に固定される天井パネル1である。
【0016】
パネル本体10の第1辺縁部10aには、第1辺縁部10aの長手方向(辺方向)に沿うように、天井下地70に固着具60により固定される第1固定部21が設けられている。一方、パネル本体10の第2辺縁部10bには、第2辺縁部10bの長手方向(辺方向)に沿うように、天井下地70に固着具60により固定される第2固定部41が設けられている。
【0017】
第1固定部21は、隣接する天井パネル1の第2固定部41の一部に裏面が対向近接する第1突片22と、隣接する天井パネル1の第2固定部41の一部を露出させる第1凹所23と、を備えている。第2固定部41は、隣接する天井パネル1の第1突片22に表面の一部が対向近接し、かつ隣接する天井パネル1の第1凹所23によって表面の一部が露見可能となる第2突片42と、隣接する天井パネル1の第1突片22で塞がれる第2凹所43とを備えている。なお、ここで対向近接とは面同士が近接状態に対向することをいい、対向する面同士が当接し合うことも含まれる。
【0018】
つぎに、本天井パネル1の詳細について、
図1~
図4を参照しながら説明する。本実施形態の説明においては、天井パネル1の施工状態を基準として上下方向を規定する。つまり、天井パネル1の下方の室内空間等に露出する表面が下面(底面)であり、天井下地70側を向く裏面が上面(平面)である。
【0019】
図1は、天井パネル1の表面(下面)におけるパネル間係合態様を示す分離状態の概略底面図および2か所における拡大部分底面図である。
図2は、同係合状態の概略底面図および2か所における拡大部分底面図である。
図3は、同分離状態の概略平面図および2か所における拡大部分平面図である。
図4は、
図1のA-A(
図3のB-B線)に対応した拡大縦断面図である。
【0020】
本天井パネル1は、長方形状のパネル本体10と、その長辺の第1辺縁部10aに取り付けた第1固定片20と、他の長辺の第2辺縁部10bに取り付けた第2固定片40と、短辺の辺縁部のそれぞれに取り付けた補強片65とを備えている。
【0021】
第1固定片20、第2固定片40および補強片65はいずれも、辺縁に沿った長尺状の例えば金属材とされ、施工後のパネル本体10の辺縁部の垂れやひずみを抑制する補強部材として作用する。第1固定片20および第2固定片40はそれぞれ、
図4において詳述するように、パネル本体10側に設けた保持片(第1保持片30、第2保持片50)により保持、固定されている。
【0022】
保持片は、固定片とともに天井パネル1の強度を維持するための部材であり、例えば金属材のものが採用されればよいが、天井パネル1全体の軽量化を考慮して、長孔などの肉抜き部38、58が設けてある(
図3の拡大図参照)。第1、第2保持片30、50の詳細については、
図4に示した縦断面図の説明とともに後述する。
【0023】
天井パネル1の一方向の両辺縁部である第1辺縁部10aおよび第2辺縁部10bは、天井下地70の対応する位置に配される。この天井下地70は本実施形態では、等間隔にかつ相互に平行に配された複数の長尺状の野縁70とされる。つまり、天井パネル1の第1辺縁部10aおよび第2辺縁部10bはそれぞれ、対応する野縁70に、その長手方向に沿って固定される。
【0024】
野縁70は
図4に示すように溝形鋼状とされ、天井パネル1は野縁70の下側において野縁70間に架け渡されるように取り付けられる。つまり、天井パネル1の短辺寸法は野縁70間寸法に対応しているが、天井パネル1の短辺を3つ以上の野縁70に対応させるようにしてもよい。
【0025】
なお天井パネル1は、第1辺縁部10aおよび第2辺縁部10bが野縁70の長手方向に直交する方向に沿うように固定されるようにしてもよい。また、天井パネル1の取り付け対象は、野縁70に代えてTバーなどの天井下地であってもよい。
【0026】
野縁70の並び方向に沿って隣り合う2枚の天井パネル1は、野縁70の下面に、パネル本体10より外方に突出した、第1、第2固定片20、40のそれぞれの突出部分が隣接パネルの第2、第1固定片40、20の一部と重なるように固着具60で固定される。この突出部分が第1固定片20においては第1固定部21とされ、第2固定片40においては第2固定部41とされる。なお固着具60としては、剣先ねじなどのねじや釘が挙げられる。
【0027】
第1固定部21は第1辺縁部10aの長手方向に沿って不連続な複数の第1突片22を有しており、第1突片22間には第1凹所23が形成されている。また、第2固定部41は第2辺縁部10bの長手方向に沿って不連続な複数の第2突片42を有しており、第2突片42間に第2凹所43が形成されている。第1固定部21と第2固定部41とは
図1に示すように、突片の形状は相互に異なり、各固定部においても複数種類の突片が設けられている。
【0028】
第1突片22としては、第1辺縁部10aの長手方向の両端に位置する2つの第1突片(端)221を有し、それらの中間部には、短めの第1突片(短)222と長めの第1突片(長)223とが交互に配されている。第1突片(端)221の長さは第1突片(長)223の略半分程度とされる。図例では、第1突片(端)221間の中間部には、第1辺縁部10aの端部側より順に、第1突片(短)222、第1突片(長)223、第1突片(短)222、第1突片(長)223、第1突片(短)222が配されている。
【0029】
第1突片(端)221における1カ所、第1突片(短)222における1カ所および第1突片(長)223における2カ所には、第1辺縁部10aの長手方向に直交する方向に延びる第1長孔22aが形成されている。なお、
図1等に示すように、第1長孔22aは第1突片22の端縁からパネル本体10側に向かう切り欠きであってもよい。
【0030】
第1凹所23は第1突片22間に形成されており、それぞれの第1凹所23の第1辺縁部10aの長手方向に沿う長さは相互に略同一とされる。この第1凹所23は、第1突片22間において、第1固定部21(第1突片22)の端縁からパネル本体10の辺縁(端縁)までが切り欠かれたような略等脚台形状の開口とされる。
【0031】
一方、第2固定部41は、第2辺縁部10bの両端側に位置する2つの第2突片(端)421と、それらの中間部に配された複数の第2突片(長)422とを備え、第2突片42間には第2凹所43が形成されている。第2突片(長)422は第2突片(端)441の略2倍の長さとされ、相互に略同一長さとされる。図例では、両第2突片(端)421間の中間部には、8つの第2突片(長)422が配されている。
【0032】
第2突片(長)422には、第2辺縁部10bの長手方向に沿って延びる第2長孔42aが形成されたものと、長孔などの開口を有さないものとが含まれる。第2突片(端)421には長孔は形成されていない。図例では、第2突片(長)422は、第2辺縁部10bの端部側より、長孔あり、長孔あり、長孔なし、長孔あり、長孔あり、長孔なし、長孔あり、長孔ありの順に並んでいる。
【0033】
第2凹所43は第2突片42間に形成されており、それぞれの第2凹所43の第2辺縁部10bの長手方向に沿う長さは相互に略同一とされる。この第2凹所43は、第2突片42間において、第2固定部41(第2突片42)の端縁からパネル本体10の辺縁(端縁)までが切り欠かれたような略等脚台形状の開口とされる。
【0034】
このような2種の第1固定部21と第2固定部41は、隣り合う天井パネル1同士において、第1突片22の第1長孔22aの形成部位が隣接パネルの第2凹所43に対応し、第2突片42の第2長孔42aの形成部位が隣接パネルの第1凹所23に対応する。また、第1突片22の第1長孔22aが形成されていない部位の一部は、第2突片42の第2長孔42aが形成されていない部位の一部に対応する。つまり、施工されて隣り合う2枚の天井パネル1間では、第2固定部41と第1固定部21とが上下の関係をもって配されるが、それらの間では、凹所が設けられたことにより、つまり固着具が配されることにより、重ならない部分が存在する。
【0035】
第1固定部21と第2固定部41とは重なるように係合関係が形成され、野縁70に固定される。より具体的には、第1固定部21が第2固定部41の表面(下面)に重なるように下側に配される。その結果、
図1~
図3に示すように、第2突片42と第1突片22とは上下に部分的に重なり、第1長孔22aを設けた部位は第2凹所43に重なり、第2長孔42aを設けた部位は第1凹所23に重なる。
【0036】
ようするに、第1長孔22aの上側には第2固定片40の部材は存在せず、第2長孔42aの下側には第1固定片20の部材は存在しない。つまり、隣り合う2枚の天井パネル1間では第1固定部21と第2固定部41とが重なるが、固着具60の野縁70への固着はいずれか1枚の固定部を介してなされる。
【0037】
なお、
図4に示した図は
図3のB-B線矢視拡大縦断面図(
図1のA-A線に対応)であり、
図4に示すように、B-B線の位置では第2突片42と第1突片22とが上下に密接状態に重なり合っている。
【0038】
つぎに、第1固定片20と第2固定片40の詳細構成、および第1固定片20と第2固定片40のパネル本体10への固定態様について、
図4の拡大縦断面図を参照しながら説明する。
【0039】
パネル本体10は、基材11と、基材11の表面側に設けた表面層12と、基材の裏面側に設けた裏面層13とを備えてなる。基材11は例えば、
図4に示すように、発泡樹脂系または繊維系の素材とされている。
【0040】
第1固定片20は、パネル本体10に設けられた第1保持片30により保持、固定されている。この第1保持片30は、パネル本体10の裏面に固定される第1ベース部31と、第1ベース部31よりも端縁側に延び湾曲して膨らむように形成された第1嵌合片部32とを備えている。第1ベース部31は連結部材34によりパネル本体10に固定されている。
【0041】
第1固定片20は、第1固定部21と、第1固定部21から内方(パネル本体10側)に平板状に延びる第1基部25と、第1基部25からパネル本体10の裏面側に降下傾斜状に延びる第1傾斜片部26とを備えている。第1固定片20はさらに、第1固定部21と第1基部25との境界部分より、第1基部25に直交する方向でパネル本体10の裏面側に延びる第1起立片部24を備えている。なお、第1基部25の上面には、2つのリブ条25aが形成されている。
【0042】
第1起立片部24と第1基部25と第1傾斜片部26とより囲まれた空間が形成されており、この空間が第1保持片30の第1嵌合片部32が嵌合する第1嵌合凹部27とされる。
【0043】
第1固定片20は、第1嵌合凹部27が第1保持片30の第1嵌合片部32と嵌合した状態で、第1起立片部24の下端がパネル本体10の裏面に当接し、第1傾斜片部26の内面が第1嵌合片部32の平板部の外面に密接状態に重なる。この状態で第1傾斜片部26と第1嵌合片部32の平板部とを重ねた状態で固定具36で固定することで、第1固定部および第1基部25がパネル本体10に平行となるように、第1固定片20はパネル本体10に対し固定される。
第2固定片40についても、第1固定片20の固定態様とおおむね同様である。
【0044】
第2固定片40は、パネル本体10に設けられた第2保持片50により保持、固定されている。この第2保持片50は、パネル本体10の裏面に固定される第2ベース部51と、第2ベース部51よりも端縁側に延び湾曲して膨らむように形成された第2嵌合片部52とを備えている。第2ベース部51は連結部材54によりパネル本体10に固定されている。
【0045】
第2固定片40は、第2固定部41と、第2固定部41の基端より段差を介して(下段部で)内方(パネル本体10側)に平板状に延びる第2基部45と、第2基部45からパネル本体10の裏面側に降下傾斜状に延びる第2傾斜片部46とを備えている。第2固定片40はさらに、第2固定部41と第2基部45との境界部分より、第2基部45に直交する方向でパネル本体10の裏面側に延びる第2起立片部44を備えている。なお、第2基部45の上面には、1つのリブ条45aが形成されている。
【0046】
第2起立片部44と第2基部45と第2傾斜片部46とより囲まれた空間が形成されており、この空間が第2保持片50の第2嵌合片部52が嵌合する第2嵌合凹部47とされる。
【0047】
第2固定片40は、第2嵌合凹部47が第2保持片50の第2嵌合片部52と嵌合した状態で、第2起立片部44の下端がパネル本体10の裏面に当接し、第2傾斜片部46の内面が第2嵌合片部52の平板部の外面に密接状態に重なる。この状態で第2傾斜片部46と第2嵌合片部52の平板部とを重ねた状態で固定具56で固定することで、第2固定部41および第2基部45がパネル本体10に平行となるように、第2固定片40はパネル本体10に固定される。
【0048】
前述したように、天井パネル1は、隣り合う両天井パネル1間において、第1固定部21が隣の天井パネル1の第2固定部41の下側に重なるように配される固定構造である。そのため、第1、第2固定片20、40は
図4で説明したように第2固定部41が第1固定部21よりも段差分、高い位置に形成されている。
【0049】
天井パネル1の取り付け対象とされる野縁70は、基板部71と基板部71の幅方向の両端より立ち上がった側板部74とを備えている。基板部71は、長手方向に2本の補強リブ73を有し、それらの間に板状の中央基部72を備えている。この中央基部72に、隣り合う2枚の天井パネル1の上下に重なり合った第2、第1固定部41、21が固着具60により固着される。
【0050】
図1~
図4において説明したように、天井パネル1はその固定部が隣の天井パネル1の固定部と重なるように野縁70に取り付けられる。したがって、天井パネル1(パネル本体10)間の目地幅は1つの固定部の幅寸法に相当するため、目地幅寸法が大きくなりすぎることはなく、目地により美観が低下することを回避することができる。
【0051】
また本実施形態では第1固定部21に第1凹所23が形成され、第2固定部41に第2凹所43が形成されているが、両固定部の重ね合わせによって、凹所の上下のいずれかには突片が存在する。そのため、凹所を設けたことが原因となって野縁70の表面(下面)が露出することはなく、野縁70は1枚または2枚の突片により覆われる。したがって、野縁70の金属色などの表面色が固定部の表面色に混じって外部に露出することを抑制することができる。
【0052】
また、固定片(第1固定片20、第2固定片40)は、縦断面が
図4に示したような段差(裏側に突出した)形状であり、パネル本体10の裏面よりも裏側の奥まった位置に配されているため、第1固定部21と第2固定部41の境界部分や固着具60は個別には目立ちにくい。なお、第1固定部21および第2固定部41の各表面(下面)を目立たないようにするために、化粧面を黒色などの暗色にしてもよい。
【0053】
また、個々の天井パネル1は、第1固定部21が隣接パネルの第2固定部41を下方より支持するように配され、第2固定部41が他の隣接パネルの第1固定部21により下方から支持されるように配される。そのため、隣り合う天井パネル1同士の依存関係がいずれの天井パネル1でも相互に略同一となり、一部の天井パネル1だけが下方ずれを起こしやすくなることを抑制できる。
【0054】
しかも、第1固定部21、第2固定部41はいずれも個別に固着具60で野縁70に固定されるので、個々の天井パネル1はしっかりと野縁70に取り付けられる。すなわち、天井パネル1間では、下側に位置する第1固定部21だけではなく、第2固定部41についても固着具60で野縁70に固定されるので、天井パネル1の堅固な施工を実現することができる。
【0055】
また本実施形態では、第1突片22と第1凹所23とが第1辺縁部10aに交互に複数組設けられ、かつ第2突片42と第2凹所43とが第2辺縁部10bに複数組設けられているため、天井パネル1の確実で堅固な野縁70への止着を実現することができる。
【0056】
また本実施形態では、第1突片22の野縁70への固着具60による固定箇所には第2凹所43が形成され、第2突片42の野縁70への固着具60による固定箇所には第1凹所23が形成されているため、固着箇所では固定片同士は重ならない。そのため、両固定部において、固着具60の挿通孔を辺縁部の長手方向の同一位置に対応させて両方に1つずつ設ける必要はなく、よって位置(孔)合わせの必要もなく効率的な施工を実施できる。
【0057】
ようするに、第2固定部41における第2凹所43は、隣接パネルの第1固定部21の第1突片22を固着具60で固着するためのバカ孔として作用する。一方、第1固定部21の第1凹所23は、隣接パネルの第2固定部41の第2突片42に取り付けた固着具60の頭部との接触を回避する凹所として作用する。なお本実施形態では、第1凹所23および第2凹所43はいずれも切り欠き状の凹所であるが、第1凹所23は固着具60の頭部との接触を回避できる程度の孔であってもよく、また第2凹所43は固着具60を挿通させることができる程度の孔であってもよい。
【0058】
このように第1固定部21と隣接パネルの第2固定部41とは、重なる部分と、重ならない部分とが混在するが、それらのバランスは固着具60により止着しようとする部位の数に依存する。固着具60による止着部位を多くすれば、天井パネル1ごとの個別の固着強度は大きくなるが、重なる部分の面積は小さくなるため隣接パネルとの依存度合いは減少する。逆に固着具60による止着部位を少なくすれば、天井パネル1ごとの個別の固着強度は小さくなるが、重なる部分の面積は大きくなるため隣接パネルとの依存度合いは増大する。
【0059】
例えば、本実施形態の例において、第2長孔42aが形成されていない第2突片(長)422(
図1参照)に第2長孔42aを形成し、それに対応する位置の第1突片(長)223の中間部に新たな第1凹所23を設けて対応させるようにしてもよい。このようにすることで、固着具60による止着部位は増加するが、第1固定部21と隣接パネルの第2固定部41との重なり合う面積は小さくなり互いの依存度合いは減少する。
【0060】
以上のように第1固定部21、第2固定部41は突片だけではなく凹所を備えているため、固着具60による止着などによる施工の効率化など種々の効果が奏せられる。特に、ネジ挿通孔よりも十分に大きな切り欠き状の第1凹所23、第2凹所43を設けることは、天井パネル1の軽量化にも寄与する。
【0061】
図5(a)(b)は、天井パネル1の取り付け手順を示す概略底面図である。隣り合う天井パネル1は、第2固定部41が野縁70の基板部71に当接し、第1固定部21が第2固定部41に当接するように取り付けられ、かつ、固着具60は第1、第2突片22、42のそれぞれに、突片同士が重ならない位置に取り付けられる。そのようにして、天井パネル1を1枚ずつ順に取り付けることができる。
図1~
図3の例では、天井パネル1は左、右の順で取り付けられればよい。
【0062】
まず、先に固定された天井パネル1の第2固定部41の下側に、取り付け対象の天井パネル1の第1固定部21を重ね、第1突片22の第1長孔22aに固着具60を通し仮固定する(
図5(a)のX1部参照)。
【0063】
つぎに、取り付け対象の天井パネル1の第2固定部41を、第2突片42の第2長孔42aを野縁70の基板部71に合わせ、固着具60で第2固定部41を野縁70に本固定する(
図5(b)のX2部参照)。この場合、第1固定部21が仮固定であるから、第2固定部41を野縁70へ本固定する前に、天井パネル1を野縁70の並び方向において微調整ができる。
【0064】
図5(b)は、微調整により第1固定部21が固定済みの天井パネル1の第2固定部41とわずかなずれが生じた状態であり、位置が定まれば、その状態で固着具60を本固定する(
図5(b)のX3部参照)。このように、第1固定部21は隣接する天井パネル1の第2固定部41と多少ずれた状態であっても固定されるが、第1突片22は、隣接の天井パネル1の第2突片42に部分的に重なった状態にある(
図5(b)参照)。
こうして、複数の天井パネル1は野縁70に対して、1枚ずつ順に取り付けられる。
【0065】
つぎに、天井パネル1の部分的な取り替えなどを目的として両隣の天井パネル1に挟まれた天井パネル1を取り外す方法について、
図6および
図7を参照しながら説明する。
図6(a)は取り外し対象の天井パネル1を含む概略底面図、(b)は(a)のC部の拡大図、(c)は(a)のD部の拡大図である。
図7(a)~(c)は、同天井パネル1の取り外し手順を示す概略縦断面図である。
【0066】
まず、取り外し対象の天井パネル1の第2辺縁部10b側に隣接する天井パネル1の第1固定部21の全ての第1突片22について第1長孔22aに取り付けた固着具60を緩めていく(
図6(a)(b)および
図7(a)のY1部参照)。これにより空間Sが生まれる。
【0067】
つぎに、取り外し対象の天井パネル1の第2辺縁部10bに位置する第2固定部41の全ての第2突片42について第2長孔42aに取り付けた固着具60を外していく(
図6(a)(c)および
図7(b)のY2部参照)。このように第2突片42の固着具60を全て外すと、取り外し対象の天井パネル1の第2突片42は野縁70から外れる。しかし、その第2突片42は、野縁70と、固着具60を緩めることで吊り下がった状態にある隣接パネルの第1突片22との間にできた空間S内に配され、下方より第1突片22に保持された状態となる(
図7(b)参照)。
【0068】
つぎに、取り外し対象の天井パネル1の第1辺縁部10aに位置する第1固定部21の全ての第1突片22について第1長孔22aに取り付けた固着具60を外していく(
図6(a)(b)および
図7(b)のY3部参照)。
【0069】
このように第1突片22の固着具60を全て外すと、取り外し対象の天井パネル1の第1固定部21は野縁70から外れる。第1固定部21は、第1辺縁部10a側に隣接する天井パネル1の第2固定部41の下側に配されているため、取り外し対象の天井パネル1の第1辺縁部10aは下方に移動可能な状態となる。
【0070】
そして、取り外し対象の天井パネル1の第1辺縁部10aを下方に移動させて天井パネル1を傾斜状態にして、斜め下方にスライドさせることで、取り外し対象の天井パネル1を取り外すことができる(
図7(c)参照)。
【0071】
以上のパネル取り外し方法を要約すれば、つぎのような手順となる。
・取り外し対象の天井パネル1の第2辺縁部10b側に隣接する天井パネル1の第1固定部21の固着具60を緩める。
・取り外し対象の天井パネル1の第2固定部41の固着具60を外す。
・取り外し対象の天井パネル1の第1固定部21の固着具60を外す。
・取り外し対象の天井パネル1の第1辺縁部10aを下方に移動させてその天井パネル1を傾斜状態にして、天井パネル1を斜め下方にスライドさせる。
【0072】
このように、本天井パネル1は、隣接する天井パネル1との関係において前述したような重ね合わせによる係合構造にあるため、両隣の天井パネル1を取り外さなくても、取り外しを簡易に実施することができる。
【0073】
より具体的には、隣り合う両パネルの第2固定部41と第1固定部21とは、一部が上下に重なるも、第2突片42と第1突片22とは個別に固着具60で野縁70に固定される固定構造となっている。そのため、1枚の天井パネル1を取り外す際にはその天井パネル1の固着具60だけを取り外せばよい。
【0074】
両隣の天井パネル1は個別に固着具60で固定されているため、取り外し対象の天井パネル1を取り外しても両隣の天井パネル1にはほとんど影響はない。
図6、
図7で説明したように、第2辺縁部10bに隣接する天井パネル1の第1固定部21については固着具60を緩めるだけでよく、第1辺縁部10aに隣接する天井パネル1の第2固定部41については、固着具60を緩める必要もない。
【0075】
また、このように取り外した位置に新たな天井パネル1を取り付けるには、
図6、
図7において前述した取り外し手順とおおむね逆の手順を実施すればよい。
【0076】
具体的にはまず、取り付け対象の天井パネル1を傾斜状にして、その第2固定部41を、第2辺縁部10b側に隣接する天井パネル1の第1固定部21と野縁70との間にできた空間Sに差し入れる。
【0077】
つぎに、取り付け対象の天井パネル1の第1固定部21を固着具60で野縁70に取り付け固定し、ついで第2固定部41についても固着具60で野縁70に取り付け固定する。
【0078】
そして、天井パネル1の取り外しに際して固着具60を緩めていた、取り付け対象の天井パネル1の第2辺縁部10b側に隣接する天井パネル1の第1固定部21を野縁70に本固定する。
【0079】
このように、天井パネル1の取り替えの際の新たな天井パネル1の取り付けについても、簡易にかつ効率的に実施することができる。
【0080】
このような天井パネル1の取り替えの際の新たな天井パネル1の第2固定部41の取り付けについては、固着具60を第2長孔42aの、取り外した天井パネル1とは異なる位置、つまり野縁70の他の位置に対して固着具60を取り付けることが望ましい。これにより、野縁70の既開設孔への固着具60の取り付けを回避でき、それにより天井パネル1のずれや落下を回避することができる。
【0081】
また、第1固定部21については、微調整を可能とした第1長孔22aと、第2長孔42aと同様の、辺縁に沿って長い長孔(第3長孔)(不図示)とを混在させるように設けてもよい。
【0082】
このようにすることで、第1辺縁部10aにおいても、第2固定部41と同様に新たな天井パネル1の取り替えの際に、既開設の野縁70の孔への固着具60の取り付けを回避することができる。このような第3長孔を設けたものでは、第1長孔22aへの固着具60の本固定(
図5(b)のX3)の際に、第3長孔に対する固着具60の取り付けを行えばよい。
【0083】
また、第1突片22には、取り替え用の新たな天井パネル1を固着具60で固定するために、予備の第1長孔22aを含め複数の第1長孔22aを設けてもよい。
【0084】
このように第1固定部21にも、第3長孔や予備の第1長孔22aを設けることで、第2固定部41と同様に、野縁70の既開設の孔への固着具60の取り付けを回避することができる。
【0085】
なお本実施形態では、第1突片22や第2突片42に設けた固着具挿通孔を、微調整や挿通位置変更ができる長孔(第1長孔22a、第2長孔42a)としたが、これには限られず、微調整や挿通位置変更ができない丸孔であってもよい。
【0086】
図1~
図7に例示した実施形態では、天井パネル1の取り付け状態では、第1突片22と第2突片42とが当接し第1固定部21と第2固定部41との間には隙間は形成されていないが、わずかな隙間(クリアランス)が形成されたものであってもよい。例えば、縦断面が
図8に示したような天井パネル1であってもよい。なお、
図8の縦断面図は
図3のB-B線に対応したものである。
【0087】
図8に示した天井パネル1は、第1固定片20と第2固定片40の形状が
図4のものとは、特に縦断面形状において相異する。なお、平面視形状について、具体的には第1突片22、第1長孔22a、第1凹所23、第2突片42、第2長孔42a、第2凹所43の各平面位置、数については
図1~
図3のものと同様であるため、底面図および平面図の図示は省略する。
【0088】
図8に示したものは、第1固定片20については、第1固定部21のパネル本体10側の、リブ条25aを含む第1基部25の形状が
図4のものと異なる。第1基部25には2つの突出部25b、25cが形成されているが、それらがいずれも野縁70の基板部71の下面に当接するようにして天井パネル1が取り付けられる。これらの突出部25b、25cはリブ条としても機能する。
【0089】
これらの突出部25b、25cは、天井パネル1が施工された状態では、野縁70の基板部71の補強リブ73によりできた裏面側の凹条を回避するように基板部71の下面に当接している。第1固定部21(第1突片22)は隣接パネルの第2固定部41に当接するように配されないため、より安定した状態に配設するためには図例のもののように突出部25b、25cを2つ設けて野縁70の幅に対して幅広く設置することが望ましい。なお図例では、第1傾斜片部26側の突出部25bは第1固定部21側の突出部25cよりも幅寸法が大きく形成されている。
【0090】
また、突出部25b、25cのように分離させずに、一体の突出部を設けてもよく、つまり第1基部25を突出部25b、25cの厚を含むような厚めのものとしてもよい。さらに、補強リブ73の裏側の凹条の底面に当接したり、凹条に嵌合したりする突出部25b、25cであってもよい。
【0091】
また、第1固定部21は第1基部25と同一高さレベルには形成されておらず、第1基部25よりもやや低い位置に、第1固定部21側の突出部25cを介して段差状に形成されている。このように、第1固定部21の高さ位置と突出部25b、25cの突出高さとにより、
図8に示すように、隣接する天井パネル1(
図8における左側の天井パネル1)の第2固定部41との間に隙間S1が形成される
【0092】
一方、第2固定片40については、第2基部45の第2傾斜片部46側に突出部45bが形成されている。この突出部45bは、
図4に示したリブ条45aと略同位置に形成されているが、第2固定部41(第2突片42)のものと同様、野縁70の基板部71の下面に当接して天井パネル1が取り付けられるようになっている。つまり、第2固定片40については、第2固定部41(第2突片42)および突出部45bが野縁70の基板部71に当接して、野縁70に対して安定的に配設される。また、突出部45bは第1固定片20の第1傾斜片部26側の突出部25bと同様、幅広とされている。
【0093】
このように、天井パネル1を2枚、隣接させて野縁70に取り付けると、第1固定部21(第1突片22)と、第2固定部41(第2突片42)との間には隙間S1が形成される。つまり、この場合の突片同士は、互いに当接し合うのではなく隙間S1(クリアランス)を介した近接状態に対向する。ようするに、この天井パネル1は、第1固定部21のパネル本体10側に、天井下地(野縁)70に当接して、第1固定部21と天井下地70との間隔を第2突片42の厚みを超える寸法に保持する突出部25b、25cを有している。
【0094】
この天井パネル1が施工された後に、部分的な取り替えなどを目的として両隣の天井パネル1に挟まれた天井パネル1を取り外す場合、
図9(a)~(c)に示した手順で取り外される。
【0095】
図9(a)は天井パネル1が施工された状態である。ここで、取り外し対象の天井パネル1(図中、中央の天井パネル1)の第2辺縁部10b側に隣接する天井パネル1の第1固定部21について固着具60は外さなくてもよいし、緩めなくてもよい。
【0096】
まず、取り外し対象の天井パネル1の第2辺縁部10bに位置する第2固定部41の全ての第2突片42について第2長孔42aに取り付けた固着具60を外していく(
図9(b)のY11部参照)。
【0097】
このように第2突片42の固着具60を全て外すと、取り外し対象の天井パネル1の第2突片42は野縁70から外れる。しかし、その第2突片42は、野縁70と、隣接パネルの第1突片22との間に保持された状態となる。第2突片42の固着具60を全て外すと、施工状態で形成された隙間S1はなくなって第1突片22と第2突片42とは当接状態となり、その代わりに第2突片42と野縁70との間に他の隙間が形成される。
【0098】
つぎに、取り外し対象の天井パネル1の第1辺縁部10aに位置する第1固定部21の全ての第1突片22について第1長孔22aに取り付けた固着具60を外していく(
図9(b)のY12部参照)。
【0099】
このように第1突片22の固着具60を全て外すと、取り外し対象の天井パネル1の第1固定部21は野縁70から外れる。第1固定部21は、第1辺縁部10a側に隣接する天井パネル1の第2固定部41の下側に配されており、かつ第2固定部41が野縁70と第1固定部21との間に隙間を介した状態で配されている。取り外し対象の天井パネル1がこのような状態に配されているため、第1辺縁部10aは容易に下方に移動可能な状態となる。
【0100】
そして、取り外し対象の天井パネル1の第1辺縁部10aを下方に移動させて天井パネル1を傾斜状態にして、斜め下方にスライドさせることで、取り外し対象の天井パネル1を取り外すことができる(
図9(c)参照)。
【0101】
以上のパネル取り外し方法を要約すれば、つぎのような手順となる。
・取り外し対象の天井パネル1の第2固定部41の固着具60を外す。
・取り外し対象の天井パネル1の第1固定部21の固着具60を外す。
・取り外し対象の天井パネル1の第1辺縁部10aを下方に移動させてその天井パネル1を傾斜状態にして、天井パネル1を斜め下方にスライドさせる。
【0102】
このように、この天井パネル1によれば、取り外し対象の天井パネル1の取り外しに際して、第2辺縁部10b側に隣接する天井パネル1について第1固定部21の固着具60を外したり、緩めたりする必要がない(
図9(a)と
図7(a)を参照)。ようするに、施工状態において第2固定部41と隣接パネルの第1固定部21との間に形成されている隙間S1が、
図7において隣接パネルの固着具60の取り外しによりできた空間Sと同様に作用し、より簡易で効率的な取り外しを実現することができる。
【0103】
なお、本実施形態では、
図1~
図7のものと同様、第2固定部41(第2突片42)の固着具挿通孔として第2長孔42aを設けたものを例示したが、第2突片42には第2長孔42aに代えて丸孔や切り欠き状の開放孔42b(
図10参照)を設けてもよい。これらの場合でも、
図9と同手順により天井パネル1の取り外しを実施することができる。開放孔42bを設けたものの場合、さらに簡易な取り外しができる。以下、これについて説明する。
【0104】
図10は、さらに他の実施形態に係る、第2長孔42aに代えて、第2辺縁部10bの端縁が切り欠き状に開放された開放孔42bを設けた天井パネル1のパネル間係合態様を示す分離状態を示す概略底面図および拡大部分底面図である。なお、
図10には第2固定部41(第2突片42)と、隣接パネルの第1固定部21とについて、分離状態と係合状態とをそれぞれ拡大部分底面図として図示した。また、本実施形態の天井パネル1は、
図8に示した縦断面形状とされる。
【0105】
なお開放孔42bは、
図10の例では、第1長孔22a(
図2、
図10参照)と対称的な形状であるが、第1長孔22aのように、第2辺縁部の長手方向に直交する方向に延びる長孔でなくてもよく、少なくとも端面が開放され、固着具60が挿通されるものであればよい。
【0106】
この天井パネル1が施工された後に、部分的な取り替えなどを目的として両隣の天井パネル1に挟まれた天井パネル1を取り外す場合、
図11(a)~(c)に示した手順で取り外される。
【0107】
図11(a)は天井パネル1が施工された状態である。ここで、取り外し対象の天井パネル1(図中、中央の天井パネル1)の第2辺縁部10b側に隣接する天井パネル1の第1固定部21について固着具60は外さなくてもよいし、緩めなくてもよい。
【0108】
まず、取り外し対象の天井パネル1の第2辺縁部10bに位置する第2固定部41の全ての第2突片42について開放孔42bに取り付けた固着具60を緩めていく(
図11(b)のY21部参照)。このとき、施工状態で形成された隙間S1は小さくなって第2突片42は第1突片22に当接状態に近づき、その代わりに第2突片42と野縁70との間に他の隙間が形成される。
【0109】
つぎに、取り外し対象の天井パネル1の第1辺縁部10aに位置する第1固定部21の全ての第1突片22について第1長孔22aに取り付けた固着具60を外していく(
図11(b)のY22部参照)。
【0110】
このように第1突片22の固着具60を全て外すと、取り外し対象の天井パネル1の第1固定部21は野縁70から外れる。第1固定部21は、第1辺縁部10a側に隣接する天井パネル1の第2固定部41の下側に配されており、かつ第2固定部41が野縁70と第1固定部21との間に隙間を介した状態で配されている。取り外し対象の天井パネル1がこのような状態に配されているため、第1辺縁部10aは下方に移動可能な状態となる。
【0111】
そして、取り外し対象の天井パネル1の第1辺縁部10aを下方に移動させて天井パネル1を傾斜状態にして、斜め下方にスライドさせることで、取り外し対象の天井パネル1を取り外すことができる(
図11(c)参照)。
【0112】
以上のパネル取り外し方法を要約すれば、つぎのような手順となる。
・取り外し対象の天井パネル1の第2固定部41の固着具60を緩める。
・取り外し対象の天井パネル1の第1固定部21の固着具60を外す。
・取り外し対象の天井パネル1の第1辺縁部10aを下方に移動させてその天井パネル1を傾斜状態にして、天井パネル1を斜め下方にスライドさせる。
【0113】
このように、この天井パネル1によれば、取り外し対象の天井パネル1の取り外しに際して、第2辺縁部10b側に隣接する天井パネル1について第1固定部の固着具を外したり、緩めたりする必要がない(
図11(a)参照)。さらに、取り外し対象の天井パネル1の第2固定部41については緩めるだけでよく、
図9の場合よりもさらに効率的な取り外しを実現することができる。
【0114】
なお、第2固定部41では
図10に示すように、全ての固着具挿通孔を開放孔42bとすることが、スムーズな取り外しを行ううえで望ましいが、一部の固着具挿通孔を第2長孔42a(
図1参照)としてもよい。その場合、天井パネル1を取り外すときにはもちろん、第2長孔42aに挿通した固着具60については
図9に示すように外す必要があることはいうまでもない。
【0115】
以上のように
図1~
図7には、隣接パネル同士の係合態様として、第2固定部41と第1固定部21との一部同士が当接し、かつ第2固定部41の固着具挿通孔を長孔としたものを示した。また
図8、
図9には、係合態様として、第2固定部41と第1固定部21との間に隙間S1があり、かつ第2固定部41の固着具挿通孔を長孔としたものを示した。さらに
図8、
図10、
図11には、係合態様として、第2固定部41と第1固定部21との間に隙間S1があり、かつ第2固定部41の固着具挿通孔を開放孔42bとしたものを示した。
【0116】
これら以外の係合態様として、
図12に示すように第2固定部41と第1固定部21との一部同士が当接し、かつ、
図10に示したものと同様、第2固定部41の固着具挿通孔を開放孔42bとしたものであってもよい。本実施形態としては、隣接パネル間で第2固定部41と第1固定部21とが当接し合う天井パネル1としては
図4のものであってもよいが、ここでは縦断面形状が
図4のものとは異なる
図12のものを挙げて説明する。
【0117】
図12に示した天井パネル1は、
図8のものと同様、第1固定片20は2つの突出部25b、25cを有し、第2固定片40は1つの突出部45bを有している。それらの突出部25b、25c、45bはいずれも、隣接パネル同士が係合した状態において野縁70の基板部71に当接する。そして、この状態において第1固定部21と第2固定部41とは当接し合う。
【0118】
すなわち、
図12の図例においては、第1固定部21の突出部25b、25cの突出高さは第2固定部41(第2突片42)の厚みに略一致し、第2固定部41の突出部45bの高さ位置は第2固定部41(第2突片42)の高さ位置に略一致する。このように、天井パネル1の施工状態において、
図8のものと同様、第1固定片20および第2固定片40がいずれも野縁70に対して、より安定した状態に配設される。
【0119】
この天井パネル1が施工された後に、部分的な取り替えなどを目的として両隣の天井パネル1に挟まれた天井パネル1を取り外す場合、
図13(a)~(c)に示した手順で取り外される。
【0120】
まず、取り外し対象の天井パネル1の第2辺縁部10b側に隣接する天井パネル1の第1固定部21の全ての第1突片22について第1長孔22aに取り付けた固着具60を緩めていく(
図13(a)のY31部参照)。これにより空間Sが生まれる。
【0121】
つぎに、取り外し対象の天井パネル1の第2辺縁部10bに位置する第2固定部41の全ての第2突片42について開放孔42bに取り付けた固着具60を緩めていく。このように第2突片42の固着具60を全て緩めると、第2固定部41は空間Sを下方に移動して、すでに緩めておいた隣接パネルの第1固定部21に下方より保持された状態となる(
図13(b)のY32部参照)。
【0122】
そして、取り外し対象の天井パネル1の第1辺縁部10aに位置する第1固定部21の全ての第1突片22について第1長孔22aに取り付けた固着具60を外していく(
図13(b)のY33部参照)。
【0123】
このように第1突片22の固着具60を全て外すと、取り外し対象の天井パネル1の第1固定部21は野縁70から外れる。第1固定部21は、第1辺縁部10a側に隣接する天井パネル1の第2固定部41の下側に配されており、かつ第2固定部41が野縁70と第1固定部21との間に空間Sを介した状態で配されている。取り外し対象の天井パネルがこのような状態に配されているため、第1辺縁部10aは下方に移動可能な状態となる。
【0124】
そして、取り外し対象の天井パネル1の第1辺縁部10aを下方に移動させて天井パネル1を傾斜状態にして、斜め下方にスライドさせることで、取り外し対象の天井パネル1を取り外すことができる(
図13(c)参照)。
【0125】
以上のパネル取り外し方法を要約すれば、つぎのような手順となる。
・取り外し対象の天井パネル1の第2辺縁部10b側に隣接する天井パネル1の第1固定部21の固着具60を緩める。
・取り外し対象の天井パネル1の第2固定部41の固着具60を緩める。
・取り外し対象の天井パネル1の第1固定部21の固着具60を外す。
・取り外し対象の天井パネル1の第1辺縁部10aを下方に移動させてその天井パネル1を傾斜状態にして、天井パネル1を斜め下方にスライドさせる。
【0126】
このように、
図12に示した天井パネル1の場合、
図9、
図11の天井パネルの取り外し方法と異なり隣接パネルの第1固定部21の固着具60を緩める必要がある。しかし、取り外し対象の天井パネル1の第2固定部41についても固着具60を外す必要がなく、緩めるだけでよいため、効率的な取り外しを実施できる。
【0127】
図8に示した天井パネル1は、隙間S1を形成するために、野縁70の基板部71に当接する突出部25b、25cの高さ位置と、第1固定部21の高さ位置との関係を所定の高さ関係としている。しかし、その他の
図8に示した突出部45bや、
図12に示した突出部25b、25c、45bについては、基板部71に当接するものでなくてもよく、備わっていなくてもよい。特に、
図12、
図13に示した実施形態では、
図12の天井パネル1に代えて
図4の天井パネル1を用いてもよい。
【0128】
もちろん、天井パネル1を野縁70に対し安定的に取り付けるためには、
図8や
図12に示したように突出部25b、25c、45bが野縁70に当接する固定片を有する天井パネル1を用いることが望ましい。
【符号の説明】
【0129】
1 天井パネル
10 パネル本体
10a 第1辺縁部
10b 第2辺縁部
20 第1固定片
21 第1固定部
22 第1突片
22a 第1長孔(切り欠き)
23 第1凹所
25b、25c 突出部
40 第2固定片
41 第2固定部
42 第2突片
42a 第2長孔
42b 開放孔
43 第2凹所
45b 突出部
60 固着具
65 補強片
70 天井下地(野縁)