(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023065966
(43)【公開日】2023-05-15
(54)【発明の名称】ゲームを利用した集客システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230508BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20230508BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021176408
(22)【出願日】2021-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】521473398
【氏名又は名称】三田 敏継
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】弁理士法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三田 敏継
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】施設側において集客の実感が得られやすい集客システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る集客システム1Aは、ゲームをプレイする複数のユーザのそれぞれが携帯するユーザ端末10Aと、ユーザ端末10Aと相互に通信可能な管理装置20Aとを備えている。管理装置20Aは、ユーザがゲームをプレイする過程で複数存在する参画施設A,B,C,D・・・のうちのひとつに立ち寄るたびに、当該ユーザのユーザ端末10から送信される当該ひとつの参画施設に固有の識別情報を当該ユーザのユーザ行動として格納するユーザ行動格納部27Aと、ユーザ行動格納部27Aに格納された全てのユーザのユーザ行動に基づいて参画施設毎のユーザ立ち寄り回数を集計し、集計の結果に基づいて参画施設A,B,C,D・・・のそれぞれが支払うべきシステム利用料を決定する請求処理部24Aとを備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームをプレイする複数のユーザのそれぞれが携帯するユーザ端末と、前記ユーザ端末と相互に通信可能な管理装置とを備えた集客システムであって、
前記管理装置は、
前記ユーザが前記ゲームをプレイする過程で複数存在する参画施設のうちのひとつに立ち寄るたびに、当該ユーザの前記ユーザ端末から送信される当該ひとつの参画施設に固有の識別情報を当該ユーザのユーザ行動として格納するユーザ行動格納部と、
前記ユーザ行動格納部に格納された全ての前記ユーザの前記ユーザ行動に基づいて前記参画施設毎のユーザ立ち寄り回数を集計し、前記集計の結果に基づいて前記参画施設のそれぞれが支払うべきシステム利用料を決定する請求処理部と、を備える
ことを特徴とする集客システム。
【請求項2】
前記参画施設のそれぞれに、前記識別情報を記憶した二次元コードが設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の集客システム。
【請求項3】
前記識別情報は、前記ユーザが前記ユーザ端末を介して前記ひとつの参画施設の宣伝広告行為をした後に前記ユーザ行動格納部に格納される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の集客システム。
【請求項4】
前記宣伝広告行為が、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を利用した宣伝広告文の投稿である
ことを特徴とする請求項3に記載の集客システム。
【請求項5】
前記ゲームは、プレイするにしたがってマスが開いていくビンゴゲームであり、
前記ユーザが前記宣伝広告行為をすると、まだ開いていないマスのうちのひとつが開く
ことを特徴とする請求項3または4に記載の集客システム。
【請求項6】
前記管理装置は、
前記ユーザが前記ゲームをクリアしたときに、前記ユーザ行動格納部に格納された当該ユーザの前記ユーザ行動に基づいて当該ユーザがこれまでに立ち寄った全ての前記参画施設に係るクーポンの情報を取得し、当該ユーザの前記ユーザ端末に送信するクーポン提示部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の集客システム。
【請求項7】
前記ユーザ端末において、前記ユーザが提示された前記クーポンのうちのひとつを選択すると、当該ユーザの前記ユーザ行動とともに、選択された前記クーポンに係る前記参画施設の前記識別情報がクーポン発行施設識別情報として前記ユーザ行動格納部に格納される
ことを特徴とする請求項6に記載の集客システム。
【請求項8】
前記請求処理部は、前記ユーザ行動格納部に格納された前記クーポン発行施設識別情報に基づいて前記参画施設毎のクーポン発行回数を集計し、前記集計の結果に基づいて前記システム利用料を増減させる
ことを特徴とする請求項7に記載の集客システム。
【請求項9】
前記管理装置は、
前記ユーザが前記ゲームをクリアしたときに、前記複数存在する参画施設のうちの任意のひとつで使用可能な共通クーポンの情報を当該ユーザの前記ユーザ端末に送信するクーポン提示部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の集客システム。
【請求項10】
前記ユーザが前記複数存在する参画施設のうちの任意のひとつで前記共通クーポンを使用する際に、当該ユーザの前記ユーザ端末から送信される当該ひとつの参画施設の前記識別情報がクーポン使用施設識別情報として前記ユーザ行動格納部に格納される
ことを特徴とする請求項9に記載の集客システム。
【請求項11】
前記請求処理部は、前記ユーザ行動格納部に格納された前記クーポン使用施設識別情報に基づいて前記参画施設毎のクーポン使用回数を集計し、前記集計の結果に基づいて前記システム利用料を増減させる
ことを特徴とする請求項10に記載の集客システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、参画施設における集客を向上させる集客システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各種媒体を用いた宣伝広告行為により自施設への顧客の誘導が試みられている。例えば、特許文献1には、名刺利用者が配布する名刺に、名刺受領者を広告主のwebサイトに誘導する二次元コードを印刷することが開示されている。この例では、名刺受領者がどの名刺利用者が配布した名刺により広告主のwebサイトに誘導されたのかが特定され、最終的に、誘導数に応じた報酬が名刺利用者に支払われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような宣伝広告ばら撒き型の集客システムでは、施設(広告主側)側において集客の実感が得られにくいという問題があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、施設側において集客の実感が得られやすい集客システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る集客システムは、ゲームをプレイする複数のユーザのそれぞれが携帯するユーザ端末と、前記ユーザ端末と相互に通信可能な管理装置とを備えた集客システムであって、前記管理装置は、前記ユーザが前記ゲームをプレイする過程で複数存在する参画施設のうちのひとつに立ち寄るたびに、当該ユーザの前記ユーザ端末から送信される当該ひとつの参画施設に固有の識別情報を当該ユーザのユーザ行動として格納するユーザ行動格納部と、前記ユーザ行動格納部に格納された全ての前記ユーザの前記ユーザ行動に基づいて前記参画施設毎のユーザ立ち寄り回数を集計し、前記集計の結果に基づいて前記参画施設のそれぞれが支払うべきシステム利用料を決定する請求処理部と、を備える、との構成を有している。
【0007】
上記集客システムは、前記参画施設のそれぞれに前記識別情報を記憶した二次元コードが設けられていてもよい。
【0008】
上記集客システムは、前記識別情報が、前記ユーザが前記ユーザ端末を介して前記ひとつの参画施設の宣伝広告行為をした後に前記ユーザ行動格納部に格納されるよう構成されていてもよい。
【0009】
上記集客システムにおける前記宣伝広告行為は、例えば、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を利用した宣伝広告文の投稿である。
【0010】
上記集客システムにおける前記ゲームは、例えば、プレイするにしたがってマスが開いていくビンゴゲームであり、前記ユーザが前記宣伝広告行為をすると、まだ開いていないマスのうちのひとつが開くようになっていてもよい。
【0011】
上記集客システムは、前記管理装置が、前記ユーザが前記ゲームをクリアしたときに、前記ユーザ行動格納部に格納された当該ユーザの前記ユーザ行動に基づいて当該ユーザがこれまでに立ち寄った全ての前記参画施設に係るクーポンの情報を取得し、当該ユーザの前記ユーザ端末に送信するクーポン提示部をさらに備えていてもよい。
【0012】
上記集客システムは、前記ユーザ端末において、前記ユーザが提示された前記クーポンのうちのひとつを選択すると、当該ユーザの前記ユーザ行動とともに、選択された前記クーポンに係る前記参画施設の前記識別情報がクーポン発行施設識別情報として前記ユーザ行動格納部に格納されるよう構成されていてもよい。
【0013】
上記集客システムは、前記請求処理部が、前記ユーザ行動格納部に格納された前記クーポン発行施設識別情報に基づいて前記参画施設毎のクーポン発行回数を集計し、前記集計の結果に基づいて前記システム利用料を増減させるよう構成されていてもよい。
【0014】
上記集客システムは、前記管理装置が、前記ユーザが前記ゲームをクリアしたときに、前記複数存在する参画施設のうちの任意のひとつで使用可能な共通クーポンの情報を当該ユーザの前記ユーザ端末に送信するクーポン提示部をさらに備えていてもよい。
【0015】
上記集客システムは、前記ユーザが前記複数存在する参画施設のうちの任意のひとつで前記共通クーポンを使用する際に、当該ユーザの前記ユーザ端末から送信される当該ひとつの参画施設の前記識別情報がクーポン使用施設識別情報として前記ユーザ行動格納部に格納されるよう構成されていてもよい。
【0016】
上記集客システムは、前記請求処理部が、前記ユーザ行動格納部に格納された前記クーポン使用施設識別情報に基づいて前記参画施設毎のクーポン使用回数を集計し、前記集計の結果に基づいて前記システム利用料を増減させるよう構成されていてもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、施設側において集客の実感が得られやすい集客システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の第1実施例に係る集客システムの概略的な構成を示す図である。
【
図2】第1実施例に係る集客システムの管理装置に含まれるユーザアカウントデータベースのデータ構造を示す図である。
【
図3】第1実施例に係る集客システムの管理装置に含まれる参画店舗データベースのデータ構造を示す図である。
【
図4】第1実施例に係る集客システムの管理装置に含まれるユーザ行動データベースのデータ構造を示す図である。
【
図5】第1実施例に係る集客システムのユーザ登録時の動作を示す図である。
【
図6】第1実施例に係る集客システムのユーザ認証時の動作を示す図である。
【
図7】第1実施例に係る集客システムのゲームプレイ時の動作を示す図である。
【
図8】第1実施例に係る集客システムのゲームクリア時の動作を示す図である。
【
図9】第1実施例に係る集客システムのクーポン使用時の動作を示す図である。
【
図10】第1実施例に係る集客システムの請求処理時の動作を示す図である。
【
図11】本発明の第2実施例に係る集客システムの概略的な構成を示す図である。
【
図12】第2実施例に係る集客システムの管理装置に含まれる参画店舗データベースのデータ構造を示す図である。
【
図13】第2実施例に係る集客システムの管理装置に含まれるユーザ行動データベースのデータ構造を示す図である。
【
図14】第2実施例に係る集客システムのゲームクリア時の動作を示す図である。
【
図15】第2実施例に係る集客システムのクーポン使用時の動作を示す図である。
【
図16】第2実施例に係る集客システムの請求処理時の動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明に係る集客システムの第1実施例および第2実施例について説明する。
【0020】
[第1実施例]
[第1実施例に係る集客システムの構成]
図1に、本発明の第1実施例に係る集客システム1Aを示す。集客システム1Aは、著名な寺社仏閣の周辺のエリア内に点在する複数の参画店舗A,B,C,D・・・における集客向上を企図したもので、当該エリアを訪れる観光客(以下、「ユーザ」という)のそれぞれが携帯するユーザ端末10Aと、ネットワーク30を介してユーザ端末10Aのそれぞれと相互に通信可能な管理装置20Aとを備えている。なお、参画店舗A,B,C,D・・・は、本発明の「参画施設」に相当する。
【0021】
ユーザ端末10Aは、例えば、スマートフォンである。ユーザ端末10Aは、カメラ11と、タッチパネルディスプレイ(以下、単に「ディスプレイ」という)12と、ユーザが所定のゲームアプリケーションを実行したときにソフトウェア的に形成されるゲーム管理部13Aとを含んでいる。
【0022】
ゲーム管理部13Aは、ユーザがプレイするビンゴゲームを管理する。ビンゴゲームは、ゲーム管理部13Aの管理下で概ね以下のように進行する。
(1)ユーザが参画店舗A,B,C,D・・・のいずれかに立ち寄るたびに、ビンゴカードのマスが1マスずつ開いていく。
(2)開いたマスが一列に並ぶと(ビンゴが成立すると)、これまでに立ち寄った参画店舗A,B,C,D・・・のいずれかで使用可能なクーポンがユーザに与えられる。
【0023】
つまり、本実施例に係る集客システム1Aを適用したエリアでは、ユーザは、著名な寺社仏閣を訪れる際に、クーポンを獲得するためにその周辺にある参画店舗A,B,C,D・・・に積極的に立ち寄ることになる。このため、集客システム1Aによれば、参画店舗A,B,C,D・・・における集客向上が期待できる。
【0024】
管理装置20Aは、ハードディスク等のデータ格納装置からなるユーザアカウントデータベース(DB)25、参画店舗データベース(DB)26Aおよびユーザ行動データベース(DB)27Aと、所定の管理アプリケーションを実行したときにソフトウェア的に形成されるユーザ認証部21、広告素材提示部22A、クーポン提示部23Aおよび請求処理部24Aとを含んでいる。
【0025】
ユーザアカウントDB25には、
図2に示すように、ユーザ名(例えば、甲。以下同様)、年齢(30代)、性別(男)、住所(京都府)およびパスワードからなるユーザ情報が固有のユーザID(U0001)に紐づけられて格納されている。ユーザアカウントDB25には、さらに登録日が格納されていてもよい。
【0026】
参画店舗DB26Aには、
図3に示すように、店舗名(例えば、A。以下同様)、広告素材(丹波栗を使った・・・)およびクーポン情報(ケーキ全種10%OFF)が固有の店舗ID(S001)に紐づけられて格納されている。参画店舗DB26Aには、さらに登録日が格納されていてもよい。
【0027】
ユーザ行動DB27Aは、本発明の「ユーザ行動格納部」に相当する。ユーザ行動DB27Aには、
図4に示すように、立ち寄った参画店舗A,B,C,D・・・の店舗IDからなるユーザ行動がユーザIDに紐づけられて格納されている。例えば、ユーザ甲が参画店舗Aに立ち寄ると、ユーザ甲のユーザID(U0001。
図2参照)に対応する店舗(1)フィールドに参画店舗Aの店舗ID(S001。
図3参照)が格納され、その後、ユーザ甲が参画店舗Bに立ち寄ると、ユーザ甲のユーザID(U0001)に対応する店舗(2)フィールドに参画店舗Bの店舗ID(S002。
図3参照)が格納される。このように、店舗(1)フィールドには、1件目に立ち寄った参画店舗の店舗IDが格納され、店舗(2)フィールドには、2件目に立ち寄った参画店舗の店舗IDが格納される。3件目以降も同様である。
【0028】
ユーザ行動DB27Aには、
図4に示すように、ユーザIDに紐づけられてクーポン発行店舗の店舗IDも格納されている。後で詳細に説明するが、ユーザは、ビンゴが成立したときに、これまでに立ち寄った参画店舗A,B,C,D・・・のいずれかで使用可能なクーポンを獲得することができる。例えば、ユーザ甲が参画店舗Bで使用可能なクーポンを獲得すると、ユーザ甲のユーザID(U0001)に対応するクーポン発行店舗フィールドに参画店舗Bの店舗ID(S002)が格納される。
【0029】
[第1実施例に係る集客システムの動作]
続いて、
図5~10を参照しながら、第1実施例に係る集客システム1Aの動作について説明する。
【0030】
<
図5:ユーザ登録時の動作>
ユーザ甲が、所定のゲームアプリケーションを自分のユーザ端末10Aにインストールし、当該ゲームアプリケーションを初回起動させると、ユーザ端末10A内にソフトウェア的に形成されたゲーム管理部13Aがディスプレイ12にユーザ登録画面を表示させる。
【0031】
ユーザ甲が、ユーザ登録画面において必要な情報(ユーザ名、年齢、性別、住所およびパスワード)を入力し、画面上の登録ボタンをタッチすると、入力された情報がユーザ情報として管理装置20Aに送信される。
【0032】
管理装置20Aは、受信したユーザ情報をユーザ甲に割り当てたユーザIDに紐づけてユーザアカウントDB25に格納する。本実施例では、最初にユーザ登録を行ったユーザ甲にU0001が割り当てられ、その次にユーザ登録を行ったユーザ乙にU0002が割り当てられるものとする(
図2参照)。
【0033】
<
図6:ユーザ認証時の動作>
ユーザ甲が、ゲームアプリケーションを再び起動させると、ユーザ端末10A内にソフトウェア的に形成されたゲーム管理部13Aがディスプレイ12にユーザ認証画面を表示させる。
【0034】
ユーザ甲が、ユーザ認証画面において必要な情報(ユーザ名およびパスワード)を入力し、画面上の送信ボタンをタッチすると、入力された情報がユーザ認証情報として管理装置20Aに送信される。
【0035】
管理装置20Aのユーザ認証部21は、受信したユーザ認証情報に基づいてユーザ認証を行う。より詳しくは、ユーザ認証部21は、受信したユーザ認証情報とユーザアカウントDB25に格納されたユーザ情報とを照らし合わせて、ユーザ端末10Aを操作しているユーザがユーザ登録済みのユーザであるか否かを判定する。
【0036】
ユーザ認証部21は、ユーザ端末10Aを操作しているユーザがユーザ登録済みのユーザ(甲)であると判定すると、ユーザ端末10Aにユーザ甲のユーザID(U0001)を送信する。ユーザ端末10Aは、受信したユーザIDを記憶する。
【0037】
一方、ユーザ認証部21は、ユーザ端末10Aを操作しているユーザがユーザ登録済みのユーザではないと判定すると、その旨をユーザ端末10Aに通知する。これを受けて、ユーザ端末10Aのゲーム管理部13Aは、パスワード等の再入力を促す画面をディスプレイ12に表示させる。
【0038】
<
図7:ゲームプレイ時の動作>
参画店舗Aに立ち寄ったユーザ甲がユーザ端末10Aのカメラ11を起動して参画店舗Aに設けられた二次元コードを撮影すると、ゲーム管理部13Aが撮影された二次元コードをデコードして参画店舗Aの店舗ID(S001。
図3参照)を取得する。ゲーム管理部13Aは、取得した店舗ID(S001)をユーザ認証時に記憶したユーザID(U0001)とともに管理装置20Aに送信する。なお、二次元コードの一例は、QRコード(登録商標)である。
【0039】
管理装置20Aの広告素材提示部22Aは、参画店舗DB26Aを参照し、受信した店舗ID(S001)に対応する広告素材(丹波栗を使った・・・)を取得する(
図3参照)。すなわち、広告素材提示部22Aは、ユーザ甲が立ち寄った参画店舗Aの広告素材を取得する。そして、広告素材提示部22Aは、取得した広告素材を広告素材情報としてユーザ端末10Aに送信する。
【0040】
ゲーム管理部13Aは、受信した広告素材情報を投稿内容としたソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)投稿画面をディスプレイ12に表示させる。ユーザ甲が画面上の投稿ボタンをタッチすると、SNS投稿が完了する。つまり、ユーザ甲が画面上の投稿ボタンをタッチすると、ユーザ甲による参画店舗Aの宣伝広告行為(宣伝広告文の投稿)が完了する。なお、本発明では、SNSの種別は特に限定されない。
【0041】
ゲーム管理部13Aは、SNS投稿の完了を検知すると、その旨を管理装置20Aに通知する。
【0042】
管理装置20Aは、SNS投稿が完了した旨の通知を受け取ると、受信済みの店舗ID(S001)を受信済みのユーザID(U0001)に紐づけてユーザ行動DB27Aに格納する。ユーザID(U0001)に対応する店舗(1)フィールドが空白である場合、つまり、参画店舗Aがユーザ甲にとっての1件目の立ち寄り店舗である場合、管理装置20Aは、参画店舗Aの店舗ID(S001)を店舗(1)フィールドに格納する(
図4参照)。ユーザID(U0001)に対応する店舗(1)フィールドは既に埋まっているが店舗(2)フィールドは空白である場合、つまり、参画店舗Aがユーザ甲にとっての2件目の立ち寄り店舗である場合、管理装置20Aは、参画店舗Aの店舗ID(S001)を店舗(2)フィールドに格納する。このようにして、ゲームプレイ中のユーザ甲の行動がユーザ行動DB27Aに格納されていく。
【0043】
これと並行して、SNS投稿の完了を検知したゲーム管理部13Aは、ディスプレイ12にルーレット画面を表示させる。ユーザ甲が画面上のスタートボタンをタッチすると、画面上のルーレットが回転し、ひとつの数字が選ばれる。
【0044】
その後、ゲーム管理部13Aは、ディスプレイ12にビンゴカード画面を表示させる。ユーザ甲が、画面上の5×5のマスからなるビンゴカードをタッチすると、ルーレット画面において選ばれた数字に対応するひとつのマスが開く。この様子は、アニメーションで表示されることが好ましい。なお、一般的なビンゴゲームと同様、ビンゴカードの中央のマスは最初から開いていてもよい。
【0045】
ゲーム管理部13Aは、ビンゴが成立したことを検知すると、その旨を示すアニメーションをディスプレイ12に表示させる。また、ゲーム管理部13Aは、ビンゴが成立したことを検知すると、その旨を管理装置20Aに通知するとともに、記憶しているユーザID(U0001)を管理装置20Aに送信する。
【0046】
図7に示した動作は、ビンゴが成立するまで繰り返し行われる。
【0047】
<
図8:ゲームクリア時の動作>
管理装置20Aのクーポン提示部23Aは、ビンゴが成立した旨の通知を受け取ると、ユーザ行動DB27Aを参照し、受信したユーザID(U0001)に基づいてユーザ甲がこれまでに立ち寄った参画店舗の店舗IDを取得する。例えば、ユーザ甲がこれまでに参画店舗A,B,Cの3店舗に立ち寄っていた場合、クーポン提示部23Aは、3つの店舗ID(S001、S002およびS003)を取得する(
図4参照)。
【0048】
次いで、クーポン提示部23Aは、参画店舗DB26Aを参照し、取得した3つの店舗ID(S001、S002およびS003)に基づいて参画店舗A,B,Cのクーポン情報(ケーキ全種10%OFF,お子様1名無料,抹茶パフェ20%OFF)を取得する。そして、クーポン提示部23Aは、取得したクーポン情報と店舗IDとを組にしてユーザ端末10Aに送信する。
【0049】
ユーザ端末10Aのゲーム管理部13Aは、クーポン情報および店舗IDを受信すると、受信したクーポン情報を内容とした複数のクーポンが並んだクーポン選択画面をディスプレイ12に表示させる。つまり、ゲーム管理部13Aは、ユーザ甲がこれまでに立ち寄った参画店舗A,B,Cのクーポンをディスプレイ12に表示させる。
【0050】
ユーザ甲が、表示されたクーポンのうちのひとつ(例えば、参画店舗Bのクーポン)を選択すると、ゲーム管理部13Aは、参画店舗Bのクーポン情報を記憶するとともに、参画店舗Bの店舗ID(S002)をクーポン発行店舗IDとして管理装置20Aに送信する。ゲーム管理部13Aは、クーポン発行店舗IDとともに、記憶しているユーザID(U0001)も管理装置20Aに送信する。
【0051】
管理装置20Aは、受信したクーポン発行店舗ID(S002)をユーザID(U0001)に紐づけてユーザ行動DB27Aに格納する。より詳しくは、管理装置20Aは、受信したクーポン発行店舗ID(S002)をユーザID(U0001)に対応するクーポン発行店舗フィールドに格納する(
図4参照)。なお、クーポン発行店舗IDは、本発明の「クーポン発行施設識別情報」に相当する。
【0052】
<
図9:クーポン使用時の動作>
ユーザ甲が、ゲームアプリケーションを起動させた後に所定のクーポン呼び出し操作を行うと、ゲーム管理部13Aは、記憶しているクーポン情報に基づいて生成したクーポン提示画面をディスプレイ12に表示させる。つまり、ゲーム管理部13Aは、ビンゴが成立したときにユーザ甲が選択したクーポン(参画店舗Bのクーポン)をディスプレイ12に表示させる。
【0053】
ユーザ甲は、立ち寄ったことがある参画店舗Bに再び立ち寄り、クーポン提示画面を店員に見せることでクーポンの恩恵(お子様1名無料。
図3参照)を受けることができる。
【0054】
<
図10:請求処理時の動作>
本実施例に係る集客システム1Aは、参画店舗A,B,C,D・・・が支払うシステム利用料によって運用されている。各参画店舗A,B,C,D・・・が支払うべきシステム利用料は、所定の日時(または頻度)で行われる請求処理動作によって決定される。
【0055】
本実施例では、毎月の末日になると管理装置20Aの請求処理部24Aがユーザ行動DB27Aを参照し、全ユーザのユーザ行動に基づいて過去1カ月間の参画店舗毎のユーザ立ち寄り回数を集計する。そして、請求処理部24Aは、集計の結果に基づいて各参画店舗A,B,C,D・・・が支払うべきシステム利用料を決定する。
【0056】
例えば、参画店舗Aにユーザが立ち寄った回数が50回であり、参画店舗Bにユーザが立ち寄った回数が100回である場合は、参画店舗Bが集客システム1Aの恩恵(集客)をより多く受けていると言えるので、請求処理部24Aは、参画店舗Aよりも参画店舗Bのシステム利用料を高くする。
【0057】
さらに、請求処理部24Aは、毎月の末日になるとユーザ行動DB27Aを参照し、過去1カ月間の参画店舗毎のクーポン発行回数も集計する。ユーザにより多く選択された魅力的なクーポンを発行した参画店舗は、集客システム1Aの運用に貢献していると言える。このため、請求処理部24Aは、ユーザ立ち寄り回数に基づいて算出したシステム利用料をクーポン発行回数に基づいて増減させる。より詳しくは、請求処理部24Aは、クーポン発行回数が多い参画店舗のシステム利用料を減額する。
【0058】
このようにして決定されたシステム利用料が各参画店舗A,B,C,D・・・に請求される。
【0059】
[第1実施例に係る集客システムの効果]
第1実施例に係る集客システム1Aによれば、ゲームをクリアしてクーポンを獲得するためにユーザが積極的に参画店舗に立ち寄ることになるので、参画店舗における集客向上が期待できる。
【0060】
また、本実施例に係る集客システム1Aによれば、ゲームを進めるために参画店舗に立ち寄ったユーザが当該参画店舗の宣伝広告行為(SNS投稿)をしてくれるので、その投稿を見た別のユーザの来店も期待できる。
【0061】
また、本実施例に係る集客システム1Aでは、ユーザが二次元コードを撮影するか否かによってそのユーザが集客システム1Aによって集客されたユーザなのか否かを知ることができる。このため、集客システム1Aによれば、集客システム1Aによる集客を参画店舗に感じさせることができる。
【0062】
また、本実施例に係る集客システム1Aでは、各参画店舗が受けた恩恵の程度(ユーザ立ち寄り回数)と各参画店舗の貢献の程度(クーポン発行回数)とに基づいて各参画店舗のシステム利用料が決定される。このため、集客システム1Aによれば、各参画店舗がシステム利用料に関して不公平を感じるのを防ぐことができる。
【0063】
[第2実施例]
[第2実施例に係る集客システムの構成]
図11に、本発明の第2実施例に係る集客システム1Bを示す。集客システム1Bは、著名な寺社仏閣の周辺のエリア内に点在する複数の参画店舗A,B,C,D・・・における集客向上を企図したもので、当該エリアを訪れるユーザのそれぞれが携帯するユーザ端末10Bと、ネットワーク30を介してユーザ端末10Bのそれぞれと相互に通信可能な管理装置20Bとを備えている。
【0064】
ユーザ端末10Bは、カメラ11と、ディスプレイ12と、ユーザが所定のゲームアプリケーションを実行したときにソフトウェア的に形成されるゲーム管理部13Bとを含んでいる。
【0065】
ゲーム管理部13Bは、ユーザがプレイするビンゴゲームを管理する。ビンゴゲームは、ゲーム管理部13Bの管理下で概ね以下のように進行する。
(1)ユーザが参画店舗A,B,C,D・・・のいずれかに立ち寄るたびに、ビンゴカードのマスが1マスずつ開いていく。
(2)開いたマスが一列に並ぶと(ビンゴが成立すると)、参画店舗A,B,C,D・・・のうちの任意のひとつで使用可能な共通クーポンがユーザに与えられる。
【0066】
管理装置20Bは、ハードディスク等のデータ格納装置からなるユーザアカウントDB25、参画店舗DB26Bおよびユーザ行動DB27Bと、所定の管理アプリケーションを実行したときにソフトウェア的に形成されるユーザ認証部21、広告素材提示部22B、クーポン提示部23Bおよび請求処理部24Bとを含んでいる。
【0067】
ユーザアカウントDB25には、第1実施例と同様の情報が格納されている(
図2参照)。
【0068】
参画店舗DB26Bには、
図12に示すように、店舗名(例えば、A。以下同様)および広告素材(丹波栗を使った・・・)が固有の店舗ID(S001)に紐づけられて格納されている。参画店舗DB26Bには、さらに登録日が格納されていてもよい。
【0069】
ユーザ行動DB27Bには、
図13に示すように、立ち寄った参画店舗A,B,C,D・・・の店舗IDからなるユーザ行動がユーザIDに紐づけられて格納されている。例えば、ユーザ甲が参画店舗Aに立ち寄ると、ユーザ甲のユーザID(U0001。
図2参照)に対応する店舗(1)フィールドに参画店舗Aの店舗ID(S001。
図12参照)が格納され、その後、ユーザ甲が参画店舗Bに立ち寄ると、ユーザ甲のユーザID(U0001)に対応する店舗(2)フィールドに参画店舗Bの店舗ID(S002。
図12参照)が格納される。このように、店舗(1)フィールドには、1件目に立ち寄った参画店舗の店舗IDが格納され、店舗(2)フィールドには、2件目に立ち寄った参画店舗の店舗IDが格納される。3件目以降も同様である。
【0070】
ユーザ行動DB27Bには、
図13に示すように、ユーザIDに紐づけられてクーポン使用店舗の店舗IDも格納されている。後で詳細に説明するが、ユーザは、ビンゴが成立したときに、参画店舗A,B,C,D・・・のうちの任意のひとつで使用可能な共通クーポンを獲得することができる。例えば、ユーザ甲が獲得した共通クーポンを参画店舗Bで使用すると、ユーザ甲のユーザID(U0001)に対応するクーポン使用店舗フィールドに参画店舗Bの店舗ID(S002)が格納される。
【0071】
[第2実施例に係る集客システムの動作]
続いて、
図14~16を参照しながら、本実施例に係る集客システム1Bの、ゲームクリア時の動作、共通クーポン使用時の動作、および請求処理時の動作について説明する。ユーザ登録時の動作、ユーザ認証時の動作、およびゲームプレイ時の動作については第1実施例と同様なので、説明を省略する。
【0072】
<
図14:ゲームクリア時の動作>
管理装置20Bのクーポン提示部23Bは、予め定められた共通クーポン情報(例えば、「参画店舗A,B,C,D・・・の全商品10%OFF)をユーザ端末10Bに送信する。
【0073】
ユーザ端末10Bのゲーム管理部13Bは、共通クーポン情報を受信すると、受信した共通クーポン情報を記憶する。
【0074】
<
図15:共通クーポン使用時の動作>
ユーザ甲が、ゲームアプリケーションを起動させた後に所定のクーポン呼び出し操作を行うと、ゲーム管理部13Bは、記憶している共通クーポン情報に基づいて生成したクーポン提示画面をディスプレイ12に表示させる。つまり、ゲーム管理部13Bは、共通クーポンをディスプレイ12に表示させる。
【0075】
ユーザ甲は、参画店舗A,B,C,D・・・のうちの任意のひとつ(例えば、参画店舗B)に立ち寄り、クーポン提示画面を店員に見せるとともに、カメラ11を起動して参画店舗Bに設けられた二次元コードを撮影することで、共通クーポンの恩恵(全商品10%OFF)を受けることができる。
【0076】
このとき、ゲーム管理部13Bは、撮影された二次元コードをデコードして参画店舗Bの店舗ID(S002。
図12参照)を取得する。そして、ゲーム管理部13Bは、取得した店舗ID(S002)をクーポン使用店舗IDとして管理装置20Bに送信する。ゲーム管理部13Bは、クーポン使用店舗IDとともに、ユーザ認証時に記憶したユーザID(U0001)も送信する。
【0077】
管理装置20Bは、受信したクーポン使用店舗ID(S002)をユーザID(U0001)に紐づけてユーザ行動DB27Bに格納する。より詳しくは、管理装置20Bは、受信したクーポン使用店舗ID(S002)をユーザID(U0001)に対応するクーポン使用店舗フィールドに格納する(
図13参照)。なお、クーポン発行店舗IDは、本発明の「クーポン使用施設識別情報」に相当する。
【0078】
<
図16:請求処理時の動作>
本実施例に係る集客システム1Bは、集客システム1Aと同様、参画店舗A,B,C,D・・・が支払うシステム利用料によって運用されている。各参画店舗A,B,C,D・・・が支払うべきシステム利用料は、所定の日時(または頻度)で行われる請求処理動作によって決定される。
【0079】
本実施例では、毎月の末日になると管理装置20Bの請求処理部24Bがユーザ行動DB27Bを参照し、全ユーザのユーザ行動に基づいて過去1カ月間の参画店舗毎のユーザ立ち寄り回数を集計する。そして、請求処理部24Bは、集計の結果に基づいて各参画店舗A,B,C,D・・・が支払うべきシステム利用料を決定する。
【0080】
例えば、参画店舗Aにユーザが立ち寄った回数が50回であり、参画店舗Bにユーザが立ち寄った回数が100回である場合は、参画店舗Bが集客システム1Bの恩恵(集客)をより多く受けていると言えるので、請求処理部24Bは、参画店舗Aよりも参画店舗Bのシステム利用料を高くする。
【0081】
さらに、請求処理部24Bは、毎月の末日になるとユーザ行動DB27Bを参照し、過去1カ月間の参画店舗毎のクーポン使用回数も集計する。値引きした商品またはサービスをより多くユーザに提供した参画店舗は、集客システム1Bの運用に貢献していると言える。このため、請求処理部24Bは、ユーザ立ち寄り回数に基づいて算出したシステム利用料をクーポン使用回数に基づいて増減させる。より詳しくは、請求処理部24Bは、クーポン使用回数が多い参画店舗のシステム利用料を減額する。
【0082】
このようにして決定されたシステム利用料が各参画店舗A,B,C,D・・・に請求される。
【0083】
[第2実施例に係る集客システムの効果]
第2実施例に係る集客システム1Bによれば、ゲームをクリアして共通クーポンを獲得するためにユーザが積極的に参画店舗に立ち寄ることになるので、参画店舗における集客向上が期待できる。
【0084】
また、本実施例に係る集客システム1Bによれば、ゲームを進めるために参画店舗に立ち寄ったユーザが当該参画店舗の宣伝広告行為(SNS投稿)をしてくれるので、その投稿を見た別のユーザの来店も期待できる。
【0085】
また、本実施例に係る集客システム1Bでは、ユーザが二次元コードを撮影するか否かによってそのユーザが集客システム1Bによって集客されたユーザなのか否かを知ることができる。このため、集客システム1Bによれば、集客システム1Bによる集客を参画店舗に感じさせることができる。
【0086】
また、本実施例に係る集客システム1Bでは、各参画店舗が受けた恩恵の程度(ユーザ立ち寄り回数)と各参画店舗の貢献の程度(クーポン使用回数)とに基づいて各参画店舗のシステム利用料が決定される。このため、集客システム1Bによれば、各参画店舗がシステム利用料に関して不公平を感じるのを防ぐことができる。
【0087】
[変形例]
以上、本発明に係る集客システムの第1実施例および第2実施例について説明してきたが、本発明の構成はこれらに限定されない。
【0088】
例えば、ユーザがプレイするゲームはビンゴゲームに限定されず、参画店舗をマスとした双六等の他のゲームであってもよい。双六の場合は、ゴールに到達したユーザに当該ユーザがこれまでに停止したマス、すなわち立ち寄った参画店舗のクーポンが与えられる。ユーザ立ち寄り回数に応じてシステム利用料が決定される点、およびクーポン発行回数に応じてシステム利用料が減額される点は実施例と同様である。
【0089】
また、参画店舗毎に予め数字が定められている場合、ゲーム管理部は、ルーレット画面の表示を省略してもよい。この場合は、ビンゴカード画面において、当該予め定められた数字のマスが開くことになる。
【0090】
また、参画店舗は参画施設の単なる一例に過ぎない。他の参画施設の例としては、イベント会場等が考えられる。著名な寺社仏閣の周辺のエリアも参画施設が点在するエリアの単なる一例に過ぎない。他のエリアの例としては、鉄道の駅同士を結ぶ幹線道路沿いのエリア、商店街等が考えられる。
【0091】
また、SNS投稿は宣伝広告行為の単なる一例に過ぎない。SNS投稿以外の宣伝広告行為の例としては、公衆に対する写真、動画、音声の公開がある。
【0092】
また、ユーザによる宣伝広告行為を省略し、ユーザによる二次元コードの撮影をきっかけとしてルーレット画面の表示とユーザ行動DBの更新とが行われるようにしてもよい。
【0093】
また、管理装置の請求処理部は、ユーザ立ち寄り回数のみに基づいてシステム利用料を決定してもよい。この場合は、ユーザ行動DBにクーポン発行店舗フィールドおよびクーポン使用店舗フィールドを設けなくてもよい。
【0094】
また、ユーザ端末のゲーム管理部は、参画施設の位置をユーザに知らしめるための画面(例えば、周辺地図と参画施設の位置を示すアイコンとで構成された画面)をディスプレイに表示させてもよい。
【0095】
また、ユーザが二次元コードを撮影しなくても、ユーザが参画店舗に接近するだけで当該参画店舗の店舗IDが当該参画店舗に設けられた発信装置からユーザ端末にプッシュ的に送信され、ユーザ端末から管理装置にユーザIDおよび店舗IDが送信され、管理装置からユーザ端末に当該参画店舗の広告素材情報が送信され、ユーザ端末にSNS投稿画面が表示されてもよい。つまり、二次元コードの撮影は、ユーザ端末が店舗IDを取得する手段の一例に過ぎない。
【0096】
また、クーポンの乱獲を防ぐために、同一ユーザに対する1日あたりのクーポン発行の回数、および同一ユーザによる二次元コードの撮影の回数に制限を設けてもよい。
【符号の説明】
【0097】
1A,1B 集客システム
10A,10B ユーザ端末
11 カメラ
12 タッチパネルディスプレイ
13A,13B ゲーム管理部
20A,20B 管理装置
21 ユーザ認証部
22A,22B 広告素材提示部
23A,23B クーポン提示部
24A,24B 請求処理部
25 ユーザアカウントデータベース
26A,26B 参画店舗データベース
27A,27B ユーザ行動データベース
30 ネットワーク