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特開2023-65982画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023065982
(43)【公開日】2023-05-15
(54)【発明の名称】画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 11/60 20060101AFI20230508BHJP
   H04N 1/387 20060101ALI20230508BHJP
【FI】
G06T11/60 100A
H04N1/387 110
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021176435
(22)【出願日】2021-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】稲場 竜一
(72)【発明者】
【氏名】広井 健一郎
(72)【発明者】
【氏名】平子 貴永子
(72)【発明者】
【氏名】砂川 将秀
【テーマコード(参考)】
5B050
5C076
【Fターム(参考)】
5B050BA06
5B050BA16
5B050BA20
5B050CA07
5B050DA09
5B050EA07
5B050EA18
5B050EA20
5B050FA02
5B050FA09
5B050GA08
5C076AA15
5C076CA08
(57)【要約】
【課題】ユーザがテンプレートに基づいて出力される画像に含まれる文字をカスタマイズしやすくする。
【解決手段】画像処理装置10は、1以上の文字にそれぞれ対応する画像データを取得する画像取得部111と、文字が予め関連付けられた配置領域を含むテンプレートデータを取得するテンプレート取得部112と、配置領域に予め関連付けられた文字に対応する画像データをテンプレートデータに合成した合成画像データを出力する出力部113と、を有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の文字にそれぞれ対応する画像データを取得する画像取得部と、
文字が予め関連付けられた配置領域を含むテンプレートデータを取得するテンプレート取得部と、
前記配置領域に予め関連付けられた文字に対応する前記画像データを前記テンプレートデータに合成した合成画像データを出力する出力部と、
を有する画像処理装置。
【請求項2】
前記画像取得部は、情報端末から取得した手書き文字の情報に基づいて前記画像データを取得する、
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記出力部は、前記配置領域に予め関連付けられた複数の文字にそれぞれ対応する前記画像データを前記テンプレートデータにおける前記配置領域に合成した前記合成画像データを出力する、
請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記出力部は、第1の文字が関連付けられた第1の配置領域に、前記第1の文字に対応する前記画像データを第1のサイズ比に基づき合成し、前記第1の文字と第2の文字が共に関連付けられた第2の配置領域に、前記第1の文字に対応する前記画像データを前記第1のサイズ比とは異なる第2のサイズ比に基づき合成する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記画像データには、前記画像データの作成者を識別するための作成者識別情報が関連付けられ、
前記出力部は、前記テンプレートデータに対して指定された作成者識別情報に関連付けられた前記画像データを合成する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画像取得部は、複数の作成者識別情報のそれぞれに関連付けて、1以上の文字のそれぞれに対応する画像データを取得し、
前記テンプレートデータは、それぞれ複数の配置領域を含む第1の配置領域群と、第2の配置領域群と、を有し、
前記出力部は、前記第1の配置領域群に対しては前記複数の作成者識別情報から指定された第1の作成者識別情報に関連付けられた前記画像データを合成し、前記第2の配置領域群に対しては前記複数の作成者識別情報から指定された第2の作成者識別情報に関連付けられた前記画像データを合成する、
請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記テンプレートデータは、前記作成者識別情報が対応付けられるユーザ画像を配置するための画像配置領域を含み、
前記出力部は、前記画像配置領域に配置されたユーザ画像に対応付けられた作成者識別情報に関連付けられた前記画像データを前記テンプレートデータに対して合成する、
請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記画像データには、作成者識別情報と、時間情報とが関連付けられ、
前記出力部は、前記テンプレートデータに指定された作成者識別情報と時間情報に関連付けられた前記画像データを当該テンプレートデータに合成した前記合成画像データを出力する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記画像取得部は、それぞれ異なる時を示す第1の時間情報及び第2の時間情報を含む複数の時間情報に関連付けて、1以上の文字のそれぞれに対応する前記画像データを取得し、
前記テンプレートデータは、それぞれ複数の配置領域を含む第3の配置領域群と第4の配置領域群を有し、
前記出力部は、前記第3の配置領域群に対しては前記第1の時間情報に関連付けられた前記画像データを配置し、前記第4の配置領域群に対しては前記第2の時間情報に関連付けられた前記画像データを配置する、
請求項8に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記テンプレートデータは、作成者識別情報と時間情報が対応付けられるユーザ画像を配置するための画像配置領域を含み、
前記出力部は、前記画像配置領域に配置されたユーザ画像に対応付けられた作成者識別情報と時間情報に関連付けられた前記画像データを前記テンプレートデータに対して合成する、
請求項8に記載の画像処理装置。
【請求項11】
1以上の文字にそれぞれ対応する画像データをコンピュータが取得し、
文字が予め関連付けられた配置領域を含むテンプレートデータをコンピュータが取得し、
前記配置領域に予め関連付けられた文字に対応する前記画像データを前記テンプレートデータに合成した合成画像データをコンピュータが出力する、
画像処理方法。
【請求項12】
コンピュータに、
1以上の文字にそれぞれ対応する画像データを取得するステップと、
文字が予め関連付けられた配置領域を含むテンプレートデータを取得するステップと、
前記配置領域に予め関連付けられた文字に対応する前記画像データを前記テンプレートデータに合成した合成画像データを出力するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、表示装置に表示したカレンダー画像における日付領域と異なる写真領域に写真画像を表示させる表示制御装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-212825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の表示制御装置を用いることにより、カレンダーのテンプレートに設定された写真領域にユーザの指定する画像を配置したカレンダーを作成することができる。しかしながら、従来の表示制御装置は、テンプレートに基づいて作成した画像に含まれる文字をカスタマイズすることができなかった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ユーザがテンプレートに基づいて出力される画像に含まれる文字をカスタマイズしやすくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る画像処理装置は、1以上の文字にそれぞれ対応する画像データを取得する画像取得部と、文字が予め関連付けられた配置領域を含むテンプレートデータを取得するテンプレート取得部と、前記配置領域に予め関連付けられた文字に対応する前記画像データを前記テンプレートデータに合成した合成画像データを出力する出力部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザがテンプレートに基づいて出力される画像に含まれる文字をカスタマイズしやすくするという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る画像処理システム1のシステム構成の一例を示す図である。
図2】情報端末20がカレンダー画像を表示した画面の一例を示す図である。
図3】画像処理装置10のハードウェア構成例を示す図である。
図4】情報端末20のハードウェア構成例を示す図である。
図5】画像処理装置10の機能ブロック構成例を示す図である。
図6】記憶部12に記憶された文字画像属性情報の一例を示す図である。
図7】記憶部12に記憶されたテンプレート属性情報の一例を示す図である。
図8】複数の配置領域を示す図である。
図9】ユーザが画像データを送信するための操作をする画面の一例を示す図である。
図10】ユーザがユーザ画像を設定するための操作をする画面の一例を示す図である。
図11】画像処理装置10における動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<画像処理システム1の概要>
図1は、本実施形態に係る画像処理システム1のシステム構成の一例を示す図である。図1に示す画像処理システム1は、画像処理装置10と、一以上の情報端末20(第1情報端末20-1、第2情報端末20-2、第3情報端末20-3)とを備える。画像処理装置10及び複数の情報端末20は、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)、又は移動体通信網のネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。
【0010】
画像処理装置10は、例えばコンピュータであり、一又は複数の物理的なサーバから構成されている。画像処理装置10は、ハイパーバイザ(hypervisor)上で動作する仮想的なサーバを用いて構成されていてもよく、クラウドサーバを用いて構成されていてもよい。
【0011】
画像処理装置10は、例えば、カレンダー画像データ、年賀状画像データ又は時計の文字盤画像データのような、ユーザにカスタマイズされた文字を示す一以上の文字画像データを含む合成画像データを生成するための装置である。ユーザにカスタマイズされた文字は、例えば、ユーザの家族の手書き文字、又はユーザがコンピュータを用いて独自に作成した文字である。画像処理装置10は、このような文字が所定の配置領域に配置された合成画像データを生成することを特徴としている。なお、文字は数字、アルファベット、漢字、平仮名、カタカナを含む任意の文字でよい。
【0012】
情報端末20は、画像処理システム1を利用して合成画像データを作成するユーザが使用する装置であり、例えば携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ等の装置である。
【0013】
情報端末20には、例えばユーザが、合成画像データの作成に用いる文字画像データを作成したり、合成画像データに基づく画像を編集したりするための専用のアプリケーションプログラム(以下、「専用アプリ」という)がインストールされている。ユーザは、専用アプリを介して、作成した文字画像データを画像処理装置10に送信したり、画像処理装置10から取得した合成画像データに基づく画像を情報端末20に表示させて確認したりすることができる。
【0014】
文字画像データは、例えばユーザが情報端末20に搭載又は接続されるカメラを用いて文字を示す被写体を撮像したり、情報端末20が備えるタッチパネルを用いてユーザが文字を入力したりすることにより生成される。文字を示す被写体は、例えば手書き文字が書かれた紙等の媒体、又は文字の形状を表す姿勢をとる人である。
【0015】
合成画像データがカレンダー画像データである場合、ユーザは、画像処理装置10を用いて提供されるカレンダー作成サービスを利用して、カスタマイズされた文字画像データを含むカレンダー画像データが印刷されたカレンダーの提供を受けたり、ユーザが使用する情報端末20においてカレンダー画像を表示させたりすることができる。本実施形態においては、合成画像データがカレンダー画像データである場合を例にして、画像処理システム1の動作を説明する。
【0016】
図2は、画像処理システム1を用いて作成されるカレンダーの一例を示す図である。図2に示すカレンダーは、2022年12月のカレンダーである。当該カレンダーには、写真画像201と、年画像202と、月画像203と、日画像204と、曜日画像205とが含まれている。
【0017】
写真画像201は、例えばユーザが情報端末20から送信した写真画像である。年画像202、月画像203、及び日画像204は、ユーザが情報端末20から送信した文字画像データに基づいて作成された画像である。曜日画像205は、予め画像処理装置10に記憶されたフォントの画像データに基づいて作成された画像であるが、曜日画像205もユーザが情報端末20から送信した文字画像データに基づいて作成されていてもよい。
以下、画像処理装置10及び情報端末20の構成及び動作を詳細に説明する。
【0018】
<ハードウェア構成>
図3は、画像処理装置10のハードウェア構成例を示す図である。画像処理装置10は、プロセッサ11、記憶部12、通信IF(Interface)13、入力デバイス14、及び出力デバイス15を有する。
【0019】
プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphical Processing Unit)であり、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。記憶部12は、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を有する。記憶部12は、プロセッサ11が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部12は、情報端末20から取得したデータを記憶する。
【0020】
通信IF13は、ネットワークNを介して情報端末20との間で有線通信又は無線通信を行うための通信コントローラを有する。通信IF13は、情報端末20から受信したデータをプロセッサ11に通知する。また、通信IF13は、プロセッサ11から入力されたデータを情報端末20に送信する。
【0021】
入力デバイス14は、例えば画像処理装置10の管理者から入力操作を受け付ける。入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス又はマイクである。出力デバイス15は、例えば画像処理装置10の管理者に対して情報を出力する。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ又はスピーカである。
【0022】
図4は、情報端末20のハードウェア構成例を示す図である。情報端末20は、プロセッサ21、記憶部22、通信IF(Interface)23、入力デバイス24、及び出力デバイス25を有する。
【0023】
プロセッサ21は、例えばCPUであり、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。記憶部22は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体を有する。記憶部22は、プロセッサ21が実行するプログラムを記憶する。
【0024】
通信IF23は、ネットワークNを介して画像処理装置10との間で有線通信又は無線通信を行うための通信コントローラを有する。通信IF23は、画像処理装置10から受信したデータをプロセッサ21に通知する。また、通信IF23は、プロセッサ21から入力されたデータを画像処理装置10に送信する。
【0025】
入力デバイス24は、例えばユーザから入力操作を受け付ける。入力デバイス24は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス又はマイクである。出力デバイス25は、例えばユーザに対して情報を出力する表示部及び音声出力部である。出力デバイス25は、例えばディスプレイ又はスピーカである。
【0026】
<機能ブロック構成>
図5は、画像処理装置10の機能ブロック構成例を示す図である。プロセッサ11は、画像取得部111と、テンプレート取得部112と、出力部113と、を有する。プロセッサ11は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、画像取得部111、テンプレート取得部112及び出力部113として機能する。
【0027】
記憶部12は、情報端末20から取得した、1以上の文字それぞれに対応する文字画像データと当該文字画像データの属性を示す文字画像属性情報とを記憶する。文字画像データの属性を示す情報は、例えば、文字画像データが示す文字の作成者を識別するための作成者識別情報(以下、「作成者ID」という)、文字画像データが示す文字が書かれた時の作成者の年齢を示す情報、文字画像データが示す文字を識別するための文字識別情報(以下、「文字ID」という)、及び文字画像データを識別するための画像識別情報(以下、「画像ID」という)を含む。
【0028】
図6は、記憶部12に記憶された文字画像属性情報の一例を示す図である。図6においては、一人の作成者の作成者識別情報に関連付けて、複数の年齢と、複数の文字IDと、複数の画像IDとが関連付けられている。
【0029】
文字IDは、文字画像データが示す文字に対応し、例えば文字IDの下一桁の文字が、文字画像データが示す文字である。画像IDは、例えば記憶部12における文字画像データの格納アドレスを示すアドレス情報である。なお、作成者IDに対応する作成者は、情報端末20を使用するユーザに限らず、情報端末20を使用するユーザと所定の関係にあるユーザであってもよい。所定の関係は、例えば家族、親戚、友人又は知人である。
【0030】
また、記憶部12は、予め作成されたテンプレートデータを記憶する。テンプレートデータは、文字画像データが配置される土台となる画像データである。テンプレートデータは、カレンダーの種別を識別するためのカレンダーIDと、月IDと、配置IDと、配置領域情報と、配置文字と、を含むテンプレート属性情報に関連付けられている。
【0031】
図7は、記憶部12に記憶されたテンプレート属性情報の一例を示す図である。カレンダーIDは、それぞれ写真画像又は文字画像の配置が異なる複数のカレンダーを識別するためのカレンダー識別情報である。月IDは、月を識別するための月識別情報である。配置IDは、写真画像データ又は文字画像データを配置する領域(以下、「配置領域」という)を識別するための配置領域識別情報である。配置領域情報は、配置領域の位置を特定するための座標情報である。配置領域情報は、各配置領域の四隅の座標を含んでもよく、各配置領域の中心の座標と各配置領域のサイズを含んでもよい。配置文字は、それぞれの配置領域に配置される文字である。
【0032】
図8は、複数の配置領域を示す図である。図8においては、配置領域211、及び配置領域212を含む。配置領域211は、ユーザ画像を表示するための画像配置領域を示す領域であり、図2に示す写真画像201に対応する領域である。配置領域212において破線で囲まれた複数の領域は、複数の配置領域を示す領域であり、図2に示す年画像202、月画像203、日画像204、及び曜日画像205に対応する領域である。複数の配置領域それぞれには、文字が予め関連付けられている。一例として、図2に示す月画像203に対応する配置領域212aには、文字「12」が予め関連付けられている。
【0033】
図5に戻って、プロセッサ11の各部の構成を説明する。画像取得部111は、1以上の文字にそれぞれ対応する文字画像データを取得する。画像取得部111は、例えば「0」から「9」までの数字それぞれ、又は「A」から「Z」までのアルファベットそれぞれに対応する文字画像データを情報端末20から取得する。画像取得部111は、「10」又は「SUN」等の2以上の文字に対応する文字画像データを情報端末20から取得してもよい。
【0034】
画像取得部111は、例えば情報端末20から取得した手書き文字の情報に基づいて文字画像データを取得する。手書き文字の情報は、例えばユーザが紙等の媒体に手書きをした文字を情報端末20が撮像した撮像画像、又は所定の文字を示す見本画像を情報端末20に表示させた状態で情報端末20に入力された手書き文字の軌跡を示す情報である。
【0035】
画像取得部111は、情報端末20が撮像した撮像画像に基づいて生成した文字画像データ、又は手書き文字の軌跡を示す文字画像データを情報端末20から取得する。画像取得部111は、文字の形状を表す姿勢をとったユーザを情報端末20が撮像して生成した文字画像データを取得してもよい。
【0036】
画像取得部111は、複数の作成者IDのそれぞれに関連付けて、1以上の文字のそれぞれに対応する文字画像データを取得する。画像取得部111は、例えば文字画像データに関連付けて、ユーザの名前、作成者ID又は時間情報の少なくともいずれかを含む作成者情報を情報端末20から取得する。時間情報は、例えば作成者IDに対応するユーザの年齢、又は作成者IDに対応するユーザの生年月日である。
【0037】
図9は、ユーザが文字画像データを送信するための操作をする画面の一例を示す図である。図9に示す画面には、表示領域221、表示領域222、表示領域223、操作用画像224及び操作用画像225が含まれている。表示領域221は、画面に表示された内容を示す件名を表示するための領域である。図9においては「画像の送信」という件名が表示されている。
【0038】
表示領域222は、ユーザが作成者情報を入力するための領域である。図9においては、作成者情報に含まれる作成者の名前及び作成者の年齢が示されている。表示領域223は、ユーザが送信する文字画像データを表示するための領域である。図9においては、「1」から「5」までの手書き文字それぞれを撮像して生成した文字画像データが表示されている。図9においては、「追加」を示す画像をユーザが押すことにより、ユーザが送信する画像を追加することができる。
【0039】
操作用画像224は、ユーザが文字画像データを送信するための操作用画像である。情報端末20は、ユーザが操作用画像224を押したことにより、表示領域223に表示されている複数の文字画像データと、表示領域222に表示されている作成者情報と、を関連付けて画像処理装置10に送信する。操作用画像225は、ユーザが文字画像データの送信を中止するための操作用画像である。情報端末20は、ユーザが操作用画像225を押したことにより、画面に表示された内容を他の内容に切り替える。
【0040】
画像取得部111は、例えば情報端末20から取得した文字画像データと作成者情報とを関連付けて記憶部12に記憶する。具体的には、表示領域223に表示された数字「1」に対応する文字画像データと表示領域222に表示された作成者情報とを取得した場合、画像取得部111は、数字「1」に対応する文字画像データを記憶部12に記憶させる。
【0041】
続いて、画像取得部111は、記憶部12における数字「1」に対応する文字画像データのアドレスに対応する画像ID「P11」と、数字「1」を示す文字ID「C11」と、ユーザの年齢「5歳2ヶ月」と、ユーザの名前「きいち」に対応する作成者ID「U01」とを関連付けて記憶部12に記憶させる。
【0042】
テンプレート取得部112は、文字が予め関連付けられた配置領域を含むテンプレートデータを取得する。テンプレート取得部112は、例えば、記憶部12に記憶されたテンプレートデータを取得し、取得したテンプレートデータを出力部113に入力する。テンプレート取得部112は、通信IF13を介して、複数のテンプレートデータを記憶している外部装置からテンプレートデータを取得してもよい。テンプレート取得部112は、ユーザが作成したテンプレートデータを情報端末20から取得してもよい。
【0043】
テンプレート取得部112は、外部装置又は情報端末20からテンプレートデータを取得する場合、テンプレートデータに関連付けて、配置領域を示す配置IDと、配置領域に予め関連付けられた文字と、を含むテンプレート属性情報を取得する。テンプレート取得部112は、取得したテンプレート属性情報を、テンプレートデータに対応するカレンダーIDに関連付けて記憶部12に記憶させる。
【0044】
テンプレートデータには、それぞれ複数の配置領域を含む第1の配置領域群と、第2の配置領域群と、が含まれていてもよい。配置領域群は、月に対応する領域群であり、例えば第1の配置領域群が図7に示す月ID「M1」に対応し、第2の配置領域群が図7に示す月ID「M2」に対応する。テンプレートデータには、作成者IDが対応付けられるユーザ画像を配置するための画像配置領域が含まれていてもよい。画像配置領域は、例えば図8に示す配置領域211である。
【0045】
出力部113は、配置領域に予め関連付けられた文字に対応する文字画像データをテンプレートデータに合成した合成画像データを生成し、生成した合成画像データを出力する。出力部113は、まず、図7に示したテンプレート属性情報を参照することにより、複数の配置領域それぞれに関連付けられた文字を特定する。
【0046】
続いて、出力部113は、図6に示した文字画像属性情報を参照することにより、それぞれの配置領域に関連付けられた文字に対応する文字IDに関連付けられた画像IDを特定する。出力部113は、まず第1の配置領域に対応する文字IDに関連付けられた画像IDに対応する文字画像データを記憶部12から読み出して、読み出した文字画像データを第1の配置領域に配置する。次に、出力部113は、第2の配置領域に対応する文字IDに関連付けられた画像IDに対応する文字画像データを記憶部12から読み出して、読み出した文字画像データを第2の配置領域に配置する。
【0047】
出力部113は、この処理を全ての配置領域に対して繰り返すことにより、全ての配置領域に文字画像データを配置する。このようにして、出力部113は、テンプレートデータに複数の文字画像データを合成した合成画像データを生成し、生成した合成画像データを情報端末20に出力する。出力部113は、生成した合成画像データを印刷装置に出力してもよい。出力部113がこのように動作することで、ユーザは、文字をカスタマイズしたカレンダー画像又はカレンダー画像に基づくカレンダーの提供を受けることができる。
【0048】
ところで、カレンダーには、年を示す「2022」、月を示す「10」、「11」、「12」、日を示す「10」~「31」のように、複数の数字を組み合わせた文字が使用される。文字の作成者がこのような文字の全てを作成すると作成者にとっての負担が大きい。そこで、出力部113は、配置領域に予め関連付けられた複数の文字にそれぞれ対応する文字画像データをテンプレートデータにおける配置領域に合成した合成画像データを出力してもよい。
【0049】
具体的には、出力部113は、文字が「31」が予め関連付けられた配置領域の左側に文字「3」に対応する文字画像データを配置し、当該配置領域の右側に文字「1」に対応する文字画像データを配置する。出力部113は、配置した文字「3」に対応する文字画像データ及び文字「1」に対応する文字画像データをテンプレートデータに合成する。
【0050】
より具体的には、出力部113は、第1の文字が関連付けられた第1の配置領域に、第1の文字に対応する画像データを第1のサイズ比に基づき合成し、第1の文字と第2の文字が共に関連付けられた第2の配置領域に、第1の文字に対応する画像データを第1のサイズ比とは異なる第2のサイズ比に基づき合成してもよい。サイズ比は、文字に対応する画像データにおける縦方向の幅と横方向の幅との比率である。
【0051】
出力部113は、例えば、文字「10」に関連付けられた配置領域に「10」という文字画像データを配置する場合、文字「1」に対応する文字画像データ及び文字「0」に対応する文字画像データを、縦方向の幅を縮小せず横方向の幅を50%に縮小した画像データに変換する。文字「10」に関連付けられた配置領域に含まれる第1の配置領域に、サイズを変換した後の「1」の文字画像データを配置し、第2の配置領域に、サイズを変換した後の「0」の文字画像データを配置する。
【0052】
出力部113は、複数の文字の横方向の幅を50%に縮小するのではなく、文字の種類によって縮小率を変えることにより、第1の配置領域の第1のサイズ比と第2の配置領域の第2のサイズ比とが異なるようにしてもよい。一例として、「10」においては、「1」の横方向の幅を「0」の横方向の幅よりも小さくしたほうがバランスがよいという場合がある。このような場合、出力部113は、「1」の横方向の幅を30%に縮小し、「0」の横方向の幅を70%に縮小することにより、第1のサイズ比を0.3とし、第2のサイズ比を0.7としてもよい。
【0053】
[作成者IDに基づくカレンダー画像の生成]
出力部113は、テンプレートデータに対して指定された作成者IDに関連付けられた文字画像データを合成してもよい。テンプレートデータに対して指定された作成者IDは、ユーザにより指定された作成者の作成者IDであり、例えば出力部113が情報端末20から取得した作成者IDである。出力部113は、使用するテンプレートデータの選択をユーザからさらに受け付けてもよい。その場合、選択されたテンプレートデータに関連付けて作成者IDを取得してもよい。また、出力部113は、月に関連付けてユーザから作成者IDを取得してもよい。
【0054】
このようにするために、画像取得部111は、図6に示すように複数の作成者IDのそれぞれに関連付けて、1以上の文字のそれぞれに対応する画像データを取得する。出力部113は、記憶部12に記憶された文字画像属性情報を参照することにより、取得した作成者IDに関連付けられた複数の画像IDに対応する複数の文字画像データを特定する。出力部113は、特定した複数の文字画像データのうち、作成者IDに対応するテンプレートデータに含まれる配置領域に予め関連付けられた文字に対応する文字画像データを、複数の配置領域それぞれに配置する。出力部113がこのように動作することで、文字画像データの作成者が複数いる場合に、画像処理装置10は、ユーザが使用したい文字画像データを配置したカレンダーを作成することができる。
【0055】
月ごとに作成者IDが指定された場合、出力部113は、例えば1月のテンプレートデータに含まれる配置領域には、第1の作成者IDに対応する文字画像データを配置し、2月のテンプレートデータに含まれる配置領域には、第2の作成者IDに対応する文字画像データを配置する。
【0056】
出力部113は、例えば第1の配置領域群(例えば1月に対応する複数の配置領域)に対しては複数の作成者IDから指定された第1の作成者IDに関連付けられた文字画像データを配置し、第2の配置領域群(例えば2月に対応する複数の配置領域)に対しては複数の作成者IDから指定された第2の作成者IDに関連付けられた文字画像データを配置する。
【0057】
第1の配置領域群に対して作成者ID「U1」が指定された場合、出力部113は、図6に示す文字画像属性情報を参照することにより、作成者ID「U1」に関連付けられた、画像ID「P00」から画像ID「P09」に対応する文字画像データを第1の配置領域群に含まれる複数の配置領域に配置する。出力部113は、第2の配置領域群に対して作成者ID「U2」が指定された場合、出力部113は、作成者ID「U2」に関連付けられた、画像ID「P40」から画像ID「P49」に対応する文字画像データを第2の配置領域群に含まれる複数の配置領域に配置する。出力部113がこのように動作することで、画像処理装置10は、月ごとに異なる人が作成した文字画像を含むカレンダー画像を生成することができる。
【0058】
[写真画像データと文字画像データとの合成]
カレンダーには、日にち及び曜日のほかに写真等の画像が印刷されている。そこで、文字とともに写真もカスタマイズすることができることが望ましい。さらに、文字の作成者の写真が含まれることが望ましい。そこで、出力部113は、作成者IDに関連付けられた文字画像データと、作成者IDに関連付けられたユーザ画像データとを合成することによりカレンダー画像データを生成してもよい。
【0059】
出力部113は、例えば画像配置領域に配置されたユーザ画像データに対応付けられた作成者IDに関連付けられた文字画像データをテンプレートデータに対して合成する。出力部113は、例えば情報端末20から取得したユーザ画像データに関連付けられた作成者ID「U1」を特定する。出力部113は、図6を参照することにより、作成者ID「U1」に関連付けられた画像IDに対応する文字画像データを特定する。出力部113は、特定した文字画像データ及びユーザ画像データをテンプレートデータに合成することによりカレンダー画像データを生成する。出力部113がこのように動作することで、例えば文字画像の作成者の写真画像が含まれているカレンダーを作成することができる。
【0060】
図10は、ユーザがユーザ画像を設定するための操作をする画面の一例を示す図である。図10に示す画面には、表示領域231、表示領域232及び表示領域233が含まれている。表示領域231は、画面に表示された内容を示す件名を表示するための領域である。図10においては「画面の設定」という件名が表示されている。表示領域232は、画像処理装置10が生成したカレンダー画像を表示するための領域である。
【0061】
表示領域233は、表示領域232に表示されたカレンダー画像に含まれるユーザ画像を変更するための操作を行うための領域である。表示領域233においては、表示領域232に表示されたユーザ画像と異なる他のユーザ画像と、操作用画像「変更」と、操作用画像「終了」と、が表示されている。操作用画像「終了」は、ユーザ画像の設定を終了するための操作用画像である。情報端末20は、ユーザが操作用画像「終了」を押したことにより、画面に表示された内容を他の内容に切り替える。
【0062】
操作用画像「変更」は、表示領域232に表示されたユーザ画像を変更するための操作用画像である。情報端末20は、ユーザが表示領域233に表示されたユーザ画像を押した後に操作用画像「変更」を押したことにより、ユーザが押したユーザ画像を画像処理装置10に送信する。画像処理装置10においては、画像取得部111が情報端末20からユーザ画像を取得する。出力部113は、画像取得部111が取得したユーザ画像に関連付けられた作成者IDを特定し、特定した作成者IDに関連付けられた文字画像データをテンプレートデータに合成したカレンダー画像を出力する。
【0063】
[時間情報に基づくカレンダー画像の生成]
出力部113は、テンプレートデータに指定された作成者IDと時間情報に関連付けられた文字画像データを当該テンプレートデータに合成した合成画像データを出力してもよい。時間情報は、例えばユーザの年齢、ユーザの生年月日、又は文字画像データを取得した日時である。例えば、テンプレート取得部112は、テンプレートデータに関連付けられた作成者IDとユーザの年齢とを情報端末20から取得する。
【0064】
出力部113は、図6に示す情報を参照することにより、テンプレート取得部112が取得した作成者ID及びユーザの年齢に関連付けられた画像IDを特定する。出力部113は、特定した画像IDに対応する文字画像データとテンプレートデータとを合成した合成画像データを生成する。出力部113がこのように動作することで、出力部113は、ユーザが指定した年齢に応じた文字画像データを用いてカレンダー画像を生成することができるため、ユーザがカレンダー画像をカスタマイズする手段を増やすことができる。
【0065】
出力部113は、カレンダー画像に複数の月に関連付けられた日にち及び曜日が表示される場合、複数の月それぞれに対応する時間情報に関連付けられた文字画像データを用いてカレンダー画像を生成してもよい。この場合、画像取得部111は、それぞれ異なる時を示す第1の時間情報及び第2の時間情報を含む複数の時間情報に関連付けて、1以上の文字のそれぞれに対応する文字画像データを取得する。第1の時間情報は、例えば図6に示す作成者ID「U1」に関連付けられた年齢「3歳4ヶ月」であり、第2の時間情報は、例えば図6に示す作成者ID「U1」に関連付けられた年齢「5歳2ヶ月」である。
【0066】
テンプレートデータには、それぞれ複数の配置領域を含む第3の配置領域群と第4の配置領域群が含まれている。第3の配置領域群及び第4の配置領域群は、上述の第1の配置領域群及び第2の配置領域群と同じであってもよく、異なっていてもよい。第3の配置領域群は、例えば図7に示す月ID「M1」に対応する配置領域群であり、第4の配置領域群は、例えば図7に示す月ID「M2」に対応する配置領域群である。
【0067】
出力部113は、例えば第3の配置領域群に対しては第1の時間情報に関連付けられた文字画像データを合成し、第4の配置領域群に対しては第2の時間情報に関連付けられた文字画像データを合成する。具体的には、出力部113は、月ID「M1」に対応する第3の配置領域群に、作成者ID「U1」及び年齢「3歳4ヶ月」に関連付けられた画像ID「P00」から「P09」に対応する文字画像データを配置する。出力部113は、月ID「M2」に対応する第4の配置領域群に、作成者ID「U1」及び年齢「5歳2ヶ月」に関連付けられた画像ID「P10」から「P19」に対応する文字画像データを配置する。出力部113は、配置した複数の文字画像データとテンプレートデータとを合成することによりカレンダー画像を生成する。
【0068】
出力部113がこのように動作することで、出力部113は、カレンダー画像に表示された月ごとに、作成した際の年齢が異なる文字画像データを用いることができる。その結果、出力部113は、ユーザがカレンダー画像をカスタマイズできる手段を増やすとともに、ユーザの満足度を高めることができる。
【0069】
出力部113は、カレンダー画像に表示されたユーザの写真等の画像に対応する年齢に応じてカレンダー画像に用いる文字画像データを決定してもよい。例えば、テンプレート取得部112は、作成者IDと時間情報が対応付けられるユーザ画像を配置するための画像配置領域を含むテンプレートデータを取得する。テンプレート取得部112は、作成者IDと時間情報とが関連付けられたユーザ画像を情報端末20から取得する。
【0070】
出力部113は、例えば画像配置領域に配置されたユーザ画像に対応付けられた作成者IDと時間情報に関連付けられた画像データをテンプレートデータに対して合成する。具体的には、出力部113は、画像取得部111が取得したユーザ画像に関連付けられた作成者ID「U1」とユーザの年齢「3歳4ヶ月」を特定する。出力部113は、特定した作成者ID及びユーザの年齢に関連付けられた画像ID「P00」から「P09」に対応する文字画像データを特定する。出力部113は、特定した文字画像データとテンプレートデータを合成することにより、カレンダー画像を生成する。
【0071】
出力部113がこのように動作することで、出力部113は、ユーザ画像に関連付けられた年齢に対応する文字画像データを用いたカレンダー画像を生成することができる。その結果、画像処理装置10は、例えば、ユーザの子供が書いた文字と、その子供が文字を書いた時の子供の写真画像とが含まれるカレンダーを作成することができるため、ユーザの満足度を高めることができる。
【0072】
<画像処理装置10における動作の流れ>
図11は、画像処理装置10における動作の流れを示すフローチャートである。図11に示すフローチャートは、画像処理装置10が情報端末20から取得した作成者ID及び年齢に基づいてカレンダー画像を生成する場合の動作を示している。
【0073】
テンプレート取得部112は、テンプレートデータに含まれる複数の配置領域群に対応する複数の月それぞれ(すなわち各月)に対応する作成者IDとユーザの年齢とを情報端末20から受け付ける(S11)。出力部113は、複数の月のうち1つの月を選択する(S12)。出力部113は、選択した月に対応する複数の配置領域のうち1つの配置領域を選択する(S13)。
【0074】
出力部113は、選択した配置領域に予め関連付けられた文字の文字数が1である場合(S14のYES)、それぞれの文字に対応する文字画像データを当該配置領域に配置する(S15)。出力部113は、選択した配置領域に予め関連付けられた文字の文字数が2以上である場合(S14のNO)、それぞれ文字に含まれる複数の文字に対応する複数の文字画像データを用いて、文字数が2以上の文字画像データを生成する(S16)。出力部113は、生成した文字画像データを配置領域に配置する(S17)。
【0075】
出力部113は、選択した月に対応する複数の配置領域の全てに文字画像データを配置していない場合(S18のNO)、S13からS17までの処理を繰り返す。出力部113は、選択した月に対応する複数の配置領域の全てに文字画像データを配置した場合(S18のYES)、情報端末20から受け付けたユーザの年齢に対応する写真等の画像(すなわち、ユーザ画像)を画像配置領域に配置する(S19)。
【0076】
出力部113は、全ての月に対応する複数の配置領域の全てに文字画像データ及びユーザ画像データを配置していない場合(S20のNO)、S12からS19までの処理を繰り返す。出力部113は、全ての月に対応する複数の配置領域の全てに文字画像データ及びユーザ画像データを配置した場合(S20のYES)、配置した複数の画像データとテンプレートデータとを合成することにより生成したカレンダー画像データを出力する(S21)。そして、画像処理装置10は、処理を終了する。
【0077】
<画像処理装置10による効果>
以上説明したように、画像処理装置10は、文字に対応する画像データを取得する画像取得部111と、文字が予め関連付けられた、画像データを配置するための配置領域を含むテンプレートデータを取得するテンプレート取得部112と、を有する。そして、出力部113が配置領域に予め関連付けられた文字に対応する画像データとテンプレートデータとを合成した合成画像データを出力する。
【0078】
画像処理装置10がこのように構成されることで、画像処理装置10は、例えばカレンダー画像又は時計の文字盤画像のような画像に含まれる文字をカスタマイズすることができるため、ユーザが文字をカスタマイズしたコンテンツを作成しやすくなる。画像処理装置10は、ユーザの趣向に合わせた合成画像データを生成することができるため、ユーザの満足度を高めることができる。
【0079】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【0080】
上記実施形態に加えて、さらに以下を付記する。
(付記1)
1以上の文字にそれぞれ対応する画像データを取得する画像取得部と、
文字が予め関連付けられた配置領域を含むテンプレートデータを取得するテンプレート取得部と、
前記配置領域に予め関連付けられた文字に対応する前記画像データを前記テンプレートデータに合成した合成画像データを出力する出力部と、
を有する画像処理装置。
このように画像処理装置が構成されていることにより、ユーザがテンプレートに基づいて出力される画像に含まれる文字をカスタマイズしやすくする。
(付記2)
前記画像取得部は、情報端末から取得した手書き文字の情報に基づいて前記画像データを取得する、
付記1に記載の画像処理装置。
このように画像処理装置が構成されていることにより、ユーザから情報端末を介して取得した画像に基づいて、テンプレートに基づいて出力される画像に含まれる文字をカスタマイズできる。
(付記3)
前記出力部は、前記配置領域に予め関連付けられた複数の文字にそれぞれ対応する前記画像データを前記テンプレートデータにおける前記配置領域に合成した前記合成画像データを出力する、
付記1又は2に記載の画像処理装置。
このように画像処理装置が構成されていることにより、カスタマイズすることが可能な文字の種類を増大させることができる。
(付記4)
前記出力部は、第1の文字が関連付けられた第1の配置領域に、前記第1の文字に対応する前記画像データを第1のサイズ比に基づき合成し、前記第1の文字と第2の文字が共に関連付けられた第2の配置領域に、前記第1の文字に対応する前記画像データを前記第1のサイズ比とは異なる第2のサイズ比に基づき合成する、
付記1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
このように画像処理装置が構成されていることにより、配置領域の大きさにあわせた画像データを用いることができるため、テンプレートに基づいて出力される画像に含まれる文字を認識しやすくすることができる。
(付記5)
前記画像データには、前記画像データの作成者を識別するための作成者識別情報が関連付けられ、
前記出力部は、前記テンプレートデータに対して指定された作成者識別情報に関連付けられた前記画像データを合成する、
付記1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
このように画像処理装置が構成されていることにより、ユーザごとに対応する画像データに基づいてテンプレートデータにおける文字をカスタマイズできる。
(付記6)
前記画像取得部は、複数の作成者識別情報のそれぞれに関連付けて、1以上の文字のそれぞれに対応する画像データを取得し、
前記テンプレートデータは、それぞれ複数の配置領域を含む第1の配置領域群と、第2の配置領域群と、を有し、
前記出力部は、前記第1の配置領域群に対しては前記複数の作成者識別情報から指定された第1の作成者識別情報に関連付けられた前記画像データを合成し、前記第2の配置領域群に対しては前記複数の作成者識別情報から指定された第2の作成者識別情報に関連付けられた前記画像データを合成する、
付記5に記載の画像処理装置。
このように画像処理装置が構成されていることにより、複数のユーザにそれぞれ関連付けられた画像データに基づいて、テンプレートデータにおいてそれぞれ異なる領域をカスタマイズすることができる。
(付記7)
前記テンプレートデータは、前記作成者識別情報が対応付けられるユーザ画像を配置するための画像配置領域を含み、
前記出力部は、前記画像配置領域に配置されたユーザ画像に対応付けられた作成者識別情報に関連付けられた前記画像データを前記テンプレートデータに対して合成する、
付記5に記載の画像処理装置。
このように画像処理装置が構成されていることにより、テンプレートデータに配置されるユーザ画像に対応する画像データに基づいて、テンプレートデータにおける文字をカスタマイズすることができる。
(付記8)
前記画像データには、作成者識別情報と、時間情報とが関連付けられ、
前記出力部は、前記テンプレートデータに指定された作成者識別情報と時間情報に関連付けられた前記画像データを当該テンプレートデータに合成した前記合成画像データを出力する、
付記1から5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
このように画像処理装置が構成されていることにより、ユーザと時間情報に基づいてテンプレートデータにおける文字をカスタマイズすることができる。
(付記9)
前記画像取得部は、それぞれ異なる時を示す第1の時間情報及び第2の時間情報を含む複数の時間情報に関連付けて、1以上の文字のそれぞれに対応する前記画像データを取得し、
前記テンプレートデータは、それぞれ複数の配置領域を含む第3の配置領域群と第4の配置領域群を有し、
前記出力部は、前記第3の配置領域群に対しては前記第1の時間情報に関連付けられた前記画像データを配置し、前記第4の配置領域群に対しては前記第2の時間情報に関連付けられた前記画像データを配置する、
付記8に記載の画像処理装置。
このように画像処理装置が構成されていることにより、異なる時間情報に関連付けられた画像データに基づいて、テンプレートデータにおける複数の異なる領域の文字をカスタマイズすることができる。
(付記10)
前記テンプレートデータは、作成者識別情報と時間情報が対応付けられるユーザ画像を配置するための画像配置領域を含み、
前記出力部は、前記画像配置領域に配置されたユーザ画像に対応付けられた作成者識別情報と時間情報に関連付けられた前記画像データを前記テンプレートデータに対して合成する、
付記8に記載の画像処理装置。
このように画像処理装置が構成されることにより、テンプレートデータの領域に対して指定されたユーザ及び時間情報に応じた画像データに基づいて、テンプレートデータの領域の文字をカスタマイズすることができる。
(付記11)
1以上の文字にそれぞれ対応する画像データをコンピュータが取得し、
文字が予め関連付けられた配置領域を含むテンプレートデータをコンピュータが取得し、
前記配置領域に予め関連付けられた文字に対応する前記画像データを前記テンプレートデータに合成した合成画像データをコンピュータが出力する、
画像処理方法。
このように画像処理方法が構成されていることにより、ユーザがテンプレートに基づいて出力される画像に含まれる文字をカスタマイズしやすくする。
(付記12)
コンピュータに、
1以上の文字にそれぞれ対応する画像データを取得するステップと、
文字が予め関連付けられた配置領域を含むテンプレートデータを取得するステップと、
前記配置領域に予め関連付けられた文字に対応する前記画像データを前記テンプレートデータに合成した合成画像データを出力するステップと、
を実行させるためのプログラム。
このようにプログラムが構成されていることにより、ユーザがテンプレートに基づいて出力される画像に含まれる文字をカスタマイズしやすくする。
【符号の説明】
【0081】
10 画像処理装置
11 プロセッサ
12 記憶部
13 通信IF
14 入力デバイス
15 出力デバイス
20 情報端末
21 プロセッサ
22 記憶部
23 通信IF
24 入力デバイス
25 出力デバイス
111 画像取得部
112 テンプレート取得部
113 出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11