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特開2023-66092コンテンツサーバ、コンテンツ配信システム、コンピュータプログラム及びコンテンツ配信方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023066092
(43)【公開日】2023-05-15
(54)【発明の名称】コンテンツサーバ、コンテンツ配信システム、コンピュータプログラム及びコンテンツ配信方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/633 20110101AFI20230508BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20230508BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20230508BHJP
   H04N 21/262 20110101ALI20230508BHJP
   G06Q 50/08 20120101ALI20230508BHJP
   H04N 21/6332 20110101ALI20230508BHJP
   H04L 67/02 20220101ALN20230508BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALN20230508BHJP
【FI】
H04N21/633
G09G5/00 510B
G09G5/00 510V
G09G5/00 555G
G09G5/00 550X
G09G5/00 550M
G09G5/00 555D
G09G5/38 A
G09G5/00 550C
H04N21/262
G06Q50/08
H04N21/6332
H04L67/02
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021176602
(22)【出願日】2021-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】508032491
【氏名又は名称】株式会社リバスタ
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 淳二
(72)【発明者】
【氏名】黒川 敬介
(72)【発明者】
【氏名】織戸 隆一
【テーマコード(参考)】
5C164
5C182
5L049
【Fターム(参考)】
5C164FA14
5C164MA05S
5C164SC01S
5C164SC21P
5C182AA02
5C182AB02
5C182AB11
5C182AC02
5C182AC03
5C182AC39
5C182AC43
5C182BA01
5C182BA03
5C182BA04
5C182BA06
5C182BA44
5C182BB02
5C182BB03
5C182BB11
5C182BB27
5C182BC01
5C182BC11
5C182BC14
5C182BC22
5C182BC25
5C182BC26
5C182CB42
5C182DA04
5L049CC07
5L049CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】個々の表示内容が異なる電子看板を統一的に簡便に取り扱うコンテンツサーバ、コンテンツ配信システム、コンピュータプログラム及びコンテンツ配信方法を提供する。
【解決手段】複数種類のサーバ及び複数の管理端末がネットワーク接続するコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツサーバ100は、コンテンツ表示情報101及びコンテンツ配信情報102を少なくとも記憶する記憶部103と、コンテンツ配信情報102に基づいてコンテンツ表示情報101を複数の電子看板500に配信する配信部107と、管理端末400からの求めに応じてコンテンツ配信情報102を編集するコンテンツ配信情報編集部105と、を有する。コンテンツ表示情報101は、電子看板500に表示するコンテンツを特定する情報である。コンテンツ配信情報102は、コンテンツ表示情報101により特定されるコンテンツの配信対象となる電子看板500を示す情報を含む。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電子看板及び複数の管理端末と通信可能に接続されたコンテンツサーバであって、
1又は複数のコンテンツ表示情報及び、1又は複数のコンテンツ配信情報を少なくとも記憶する記憶部と、
前記コンテンツ配信情報に基づいて前記コンテンツ表示情報を前記複数の電子看板に配信する配信部と、
前記管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集するコンテンツ配信情報編集部と、
を有し、
前記コンテンツ表示情報は前記電子看板に表示するコンテンツを特定する情報であり、
前記コンテンツ配信情報は、前記コンテンツ表示情報により特定されるコンテンツの配信対象となる前記電子看板を示す情報を含む情報である、
コンテンツサーバ。
【請求項2】
前記複数の管理端末には、少なくとも、全体管理端末と、グループ管理端末が含まれ、
前記グループ管理端末に紐づけられた前記複数の電子看板の一部分をグループと呼び、前記グループを包含する前記複数の電子看板の集合を全体と呼ぶこととした場合に、
前記コンテンツ配信情報編集部は、前記全体管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集する際には、前記全体に属する前記電子看板を対象とするコンテンツ配信情報の編集を許可し、前記グループ管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集する際には、当該グループ管理端末に紐づけられた、前記グループに属する前記電子看板を対象とするコンテンツ配信情報の編集を許可する、
請求項1に記載のコンテンツサーバ。
【請求項3】
前記コンテンツ配信情報編集部は、前記全体管理端末からの求めに応じて編集がなされた前記コンテンツ配信情報の編集内容に対する、前記グループ管理端末からの求めによる編集を制限する、
請求項2に記載のコンテンツサーバ。
【請求項4】
前記管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ表示情報を編集するコンテンツ表示情報編集部を有し、
前記コンテンツ表示情報編集部は、前記全体管理端末からの求めに応じて編集がなされた前記コンテンツ表示情報の編集内容に対する、前記グループ管理端末からの求めによる編集を制限する、
請求項2又は3に記載のコンテンツサーバ。
【請求項5】
前記コンテンツ配信情報には、さらに、コンテンツの配信期間、コンテンツの電子看板における表示位置、コンテンツの電子看板における表示スケジュールから選ばれる少なくとも一の情報が含まれる、
請求項1~4のいずれか1項に記載のコンテンツサーバ。
【請求項6】
前記コンテンツ表示情報には、前記コンテンツサーバ、外部コンテンツ提供サーバ又は前記電子看板に接続された外部機器から取得する情報への参照が含まれる、
請求項1~5のいずれか1項に記載のコンテンツサーバ。
【請求項7】
前記参照には、建設又は土木工事における工程管理情報、動画、ウェブページ、ニュース、気象情報から選ばれる少なくとも一の情報への参照が含まれる、
請求項6に記載のコンテンツサーバ。
【請求項8】
前記参照には、前記電子看板に接続されたセンサから取得する情報への参照が含まれる、
請求項6又は7に記載のコンテンツサーバ。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載されたコンテンツサーバと、
複数の電子看板と、
複数の管理端末と、
が互いに通信可能に接続されたコンテンツ配信システム。
【請求項10】
コンピュータを請求項1~8のいずれか1項に記載されたコンテンツサーバとして機能させるためのプログラムコードを含む、コンピュータプログラム。
【請求項11】
複数の電子看板及び複数の管理端末と通信可能に接続されたコンテンツサーバにより実行されるコンテンツ配信方法であって、
1又は複数のコンテンツ表示情報及び、1又は複数のコンテンツ配信情報を少なくとも記憶し、
前記コンテンツ配信情報に基づいて前記コンテンツ表示情報を前記複数の電子看板に配信し、
前記管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集するとともに、
前記コンテンツ表示情報は前記電子看板に表示するコンテンツを特定する情報であり、
前記コンテンツ配信情報は、前記コンテンツ表示情報により特定されるコンテンツの配信対象となる前記電子看板を示す情報を含む情報である、
コンテンツ配信方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツサーバ、コンテンツ配信システム、コンピュータプログラム及びコンテンツ配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建設現場などの工事現場において、従来の手書きの看板に替えて、電子看板(デジタルサイネージ)が使用されるようになりつつある。
【0003】
特許文献1には、表示装置と、当該表示装置と通信ネットワークを介して通信を行い、前記表示装置に表示する画像を制御する表示制御装置を有する作業現場用サイネージシステムが開示されている。同システムにおいては、表示装置に表示される画像は表示制御装置の管理者用選択画面で選択され、また各画像を表示する画面上の位置や表示時間等が入力される(段落0039)。
【0004】
特許文献2及び3には、電子看板ではないが、工事現場のホワイトボード等に、遠隔地に設置されたサーバから得た作業指示や、工程表の映像を投影することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6475382号公報
【特許文献2】特開2018-181085号公報
【特許文献3】特許第6875317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上掲の従来技術においては、電子看板、あるいはホワイトボード等に対し、遠隔地に設置されたサーバから得られた情報に基づいて映像を表示(又は投影)することは知られているものの、その表示内容となるコンテンツは、電子看板又は投影機ごとにサーバ上に用意する必要があった。
【0007】
ところが、工事現場に設置される電子看板は、工事作業者向けのものもあれば、近隣住民に対して工事の情報を提供するものもあり、その表示内容は異なる。また、工事作業者向けの電子看板であったとしても、その作業場所や作業内容が異なれば表示されるべき内容は完全に同一ではない。
【0008】
しかしながら、全体の工事スケジュールや、工事のプロジェクトや施工会社ごとに定めた全体目標など、共通に表示されるべきコンテンツも多く、どのコンテンツをどの電子看板に表示すべきかは、電子看板の設置場所や目的、工事現場や工事の進捗に応じて異なる。そのため、これら種々のコンテンツを電子看板ごとに逐一独立に用意する管理の手間が電子看板を運用する上での大きな負担となっているが、このように個々の表示内容が異なる電子看板を統一的に簡便に取り扱う技術は知られていない。
【0009】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、個々の表示内容が異なる電子看板を統一的に簡便に取り扱うことのできるコンテンツサーバ、コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決すべく本出願において開示される発明は種々の側面を有しており、それら側面の代表的なものの概要は以下のとおりである。
【0011】
(1)複数の電子看板及び複数の管理端末と通信可能に接続されたコンテンツサーバであって、1又は複数のコンテンツ表示情報及び、1又は複数のコンテンツ配信情報を少なくとも記憶する記憶部と、前記コンテンツ配信情報に基づいて前記コンテンツ表示情報を前記複数の電子看板に配信する配信部と、前記管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集するコンテンツ配信情報編集部と、を有し、前記コンテンツ表示情報は前記電子看板に表示するコンテンツを特定する情報であり、前記コンテンツ配信情報は、前記コンテンツ表示情報により特定されるコンテンツの配信対象となる前記電子看板を示す情報を含む情報である、コンテンツサーバ。
【0012】
(2)(1)において、前記複数の管理端末には、少なくとも、全体管理端末と、グループ管理端末が含まれ、前記グループ管理端末に紐づけられた前記複数の電子看板の一部分をグループと呼び、前記グループを包含する前記複数の電子看板の集合を全体と呼ぶこととした場合に、前記コンテンツ配信情報編集部は、前記全体管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集する際には、前記全体に属する前記電子看板を対象とするコンテンツ配信情報の編集を許可し、前記グループ管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集する際には、当該グループ管理端末に紐づけられた、前記グループに属する前記電子看板を対象とするコンテンツ配信情報の編集を許可する、コンテンツサーバ。
【0013】
(3)(2)において、前記コンテンツ配信情報編集部は、前記全体管理端末からの求めに応じて編集がなされた前記コンテンツ配信情報の編集内容に対する、前記グループ管理端末からの求めによる編集を制限する、コンテンツサーバ。
【0014】
(4)(2)又は(3)において、前記管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ表示情報を編集するコンテンツ表示情報編集部を有し、前記コンテンツ表示情報編集部は、前記全体管理端末からの求めに応じて編集がなされた前記コンテンツ表示情報の編集内容に対する、前記グループ管理端末からの求めによる編集を制限する、コンテンツサーバ。
【0015】
(5)(1)~(4)のいずれか1において、前記コンテンツ配信情報には、さらに、コンテンツの配信期間、コンテンツの電子看板における表示位置、コンテンツの電子看板における表示スケジュールから選ばれる少なくとも一の情報が含まれる、コンテンツサーバ。
【0016】
(6)(1)~(5)のいずれか1において、前記コンテンツ表示情報には、前記コンテンツサーバ、外部コンテンツ提供サーバ又は前記電子看板に接続された外部機器から取得する情報への参照が含まれる、コンテンツサーバ。
【0017】
(7)(6)において、前記参照には、建設又は土木工事における工程管理情報、動画、ウェブページ、ニュース、気象情報から選ばれる少なくとも一の情報への参照が含まれる、コンテンツサーバ。
【0018】
(8)(6)又は(7)において、前記参照には、前記電子看板に接続されたセンサから取得する情報への参照が含まれる、コンテンツサーバ。
【0019】
(9)(1)~(8)のいずれかのコンテンツサーバと、複数の電子看板と、複数の管理端末と、が互いに通信可能に接続されたコンテンツ配信システム。
【0020】
(10)コンピュータを(1)~(8)のいずれかのコンテンツサーバとして機能させるためのプログラムコードを含む、コンピュータプログラム。
【0021】
(11)複数の電子看板及び1又は複数の管理端末と通信可能に接続されたコンテンツサーバにより実行されるコンテンツ配信方法であって、1又は複数のコンテンツ表示情報及び、1又は複数のコンテンツ配信情報を少なくとも記憶し、前記コンテンツ配信情報に基づいて前記コンテンツ表示情報を前記複数の電子看板に配信し、前記管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集するとともに、前記コンテンツ配信情報には、前記コンテンツ表示情報の配信対象となる前記電子看板を示す情報が含まれる、コンテンツ配信方法。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の好適な実施形態に係るコンテンツサーバを含むコンテンツ配信システムの全体の構成を示す概念図である。
図2】一般的なコンピュータの代表的な物理構成を示す構成図である。
図3】電子看板の代表的な物理構成を示す構成図である。
図4】電子看板のディスプレイに、各種のコンテンツが表示されている状態の例を示す図である。
図5】コンテンツ表示情報の例を示す図である。
図6】コンテンツ配信情報の例を示す図である。
図7】コンテンツサーバの機能的な構成を示す図である。
図8】コンテンツ表示情報編集部の動作の一例を示すフロー図である。
図9】コンテンツ表示情報編集部の動作の一例を示すフロー図である。
図10】コンテンツ配信情報編集部の動作の一例を示すフロー図である。
図11】配信部の動作の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明の好適な実施形態に係るコンテンツサーバ100を含むコンテンツ配信システム1の全体の構成を示す概念図である。
【0024】
コンテンツ配信システム1は、インターネットなどの公衆電気通信回線を用いたコンピュータ間通信のためのネットワークNに、それぞれ通信可能に、コンテンツサーバ100、工程管理サーバ200、外部コンテンツ提供サーバ300、複数の管理端末400が接続されている態様として観念される。
【0025】
コンテンツサーバ100、工程管理サーバ200及び外部コンテンツ提供サーバ300は、ネットワークNに通信可能に接続される一般的なサーバコンピュータにより構成されてよく、また、管理端末400は、一般的な市販のPC(Personal Computer)により構成されてよく、有線無線を含む適宜の方法によりネットワークNに通信可能に接続される。
【0026】
また、さらにコンテンツ配信システム1は、建設現場に設置された複数の電子看板500と電気通信可能に接続されている。図1に示した例では、2つの建設現場(建設現場1及び建設現場2)に設置された4つの電子看板が、電子看板500a、500b、500c及び500dとして示されている。本明細書では、以降、同種の構成が複数存在する場合に、それらを互いに区別して指し示す際に、符号番号の後にa~dのようなアルファベットを付して表示することとする。また、これら複数存在する構成を互いに区別する必要がない場合には、単に数字のみを付して表示するものとする。
【0027】
ここで、コンテンツ配信システム1が対象とする建設現場の数には制限がなく、1でも、2以上の任意の数であってもよい。また、それぞれの建設現場に設置される電子看板の数も任意であり、その設置場所や用途も互いに異なっていてもよい。例えば、建設現場1に設置される電子看板500aは、建設現場1の内部に設置され、建設に携わる作業員に種々の情報を提示することを目的とする一方、同じく建設現場1に設置される電子看板500bは、建設現場1の外周を取り囲む防護壁に外部に向かって設けられ、近隣の住民や通行者に対して工事に関する情報を提示することを目的とするものであってよい。その他にも、電子看板500の設置場所に応じて、その表示内容は異なるものとすることができる。
【0028】
ここで、個々の電子看板500の構成は特に限定されるものではないが、本実施形態では、STB(セットトップボックス)501とディスプレイ502からなる電子看板500を例として示している。STB501は、組み込みOSを搭載した一種のコンピュータであり、電子看板500としての動作に特に適合させたものである。STB501とディスプレイ502とは適宜の通信線、例えばHDMI(登録商標)により接続される。
【0029】
また、図1に示した例では、電子看板500aのSTB501a及び電子看板500cのSTB501cには、外部機器600a及び600cが接続されている。外部機器600の種類及び数は特に制限されるものではないが、ここでは、外部機器600は、それぞれの建設現場の環境情報を取得する各種のセンサである。具体的には、温湿度計601、風向風速計602が外部機器600の例として同図には示されている。これ以外にも、外部機器600としては、騒音計やダスト(煤塵)濃度計、水質計、照度計といった各種の計測器を外部機器600としてSTB501に接続してよい。
【0030】
図1の例では、外部機器600a、600cとして、それぞれ、温湿度計601a及び風向風速計602a並びに温湿度計601c及び風向風速計602cが示されており、これらは同種の機器の機器となっているが、これに限定されず、それぞれの電子看板500に、それぞれ異なる種類及び数の外部機器600が接続され、あるいは接続されなくともよい。
【0031】
また、STB501は、電気通信回線を通じてネットワークNに通信可能に接続される。この接続は、例えば建設現場の構内に引かれたLAN(Local Area Network)に接続することによっても、携帯電話キャリアが提供するような、無線通信回線に接続することによってもよい。また、上述した各機器間の通信接続は、有線結線による直接接続であってもよいし、例えば無線LANを介したネットワーク接続のような、有線又は無線によるネットワーク接続であっても、Bluetooth(登録商標)によるもののような、直接無線接続であってもよい。
【0032】
電子看板500の構成として、STB501とディスプレイ502からなるものは一例である。他にも、一体型のものや、市販のPCをSTB501として用い、あるいは市販のタブレットPCを一体型の電子看板500として用いることも可能である。また、電子看板500におけるUIを操作するための入力機器は、STB501に接続された、キーボードやマウス等の一般に利用されるものであってもよいし、ディスプレイ502としてタッチパネルディスプレイを用い、かかるタッチパネルを用いてもよく、また、一般的なテレビジョン受像機やDVDプレーヤ等で用いられるようなリモートコントローラその他の任意の入力デバイスを用いてよい。本実施形態では、STB501は、赤外線式リモートコントローラによる入力を受け付けるものとなっている。
【0033】
また、管理端末400は、その使途に応じていくつかの種類、少なくとも、全体管理端末401とグループ管理端末とに区別される。本実施形態では、グループ管理端末には、中グループ管理端末402と小グループ管理端末403が含まれる。管理端末400の機能とその種別による差異については、後ほど詳述する。
【0034】
以上説明したコンテンツサーバ100、工程管理サーバ200、外部コンテンツ提供サーバ300及び管理端末400は、物理的には、一般的なコンピュータを用いて実現して良い。図2はそのような一般的なコンピュータ10の代表的な物理構成を示す構成図である。
【0035】
コンピュータ10は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、静的記憶装置13、GC(Graphics Controller)14、入力デバイス15及びI/O(Inpur/Output)16がデータバス17により相互にデータ通信ができるよう接続されている。ここで、静的記憶装置13はHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の静的に情報を記録できる装置である。またGC14からの信号はCRT(Cathode Ray Tube)やいわゆるフラットパネルディスプレイ等の、使用者が視覚的に画像を認識するモニタ18に出力され、画像として表示される。入力デバイス15はキーボードやマウス、タッチパネル等の、ユーザが情報を入力するための機器であり、I/O16はコンピュータ10が外部の機器と情報をやり取りするためのインタフェースである。CPU11はコンピュータ10が必要とする情報処理の負荷に応じて、複数用意されて並列演算がなされるように構成されていてもよい。
【0036】
コンピュータ10を上述の各装置として機能させるための命令列を含むアプリケーションプログラムは、静的記憶装置13にインストールされ、必要に応じてRAM12に読みだされてCPU11により実行される。また、かかるプログラムは、適宜の光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の適宜のコンピュータ可読情報記録媒体に記録されて提供されても、インターネット等の情報通信回線を介して提供されてもよい。また、上述の各装置を使用者が使用するためのインタフェースは、コンピュータ1自身にかかるインタフェースが実装され、使用者が直接コンピュータ1を操作するものであってもよいし、他のコンピュータ上でwebブラウザのような汎用のソフトウェアを用い、I/O16を介してコンピュータ10から機能が提供される、いわゆるクラウドコンピューティングの方法によってもよく、さらに、コンピュータ10が他のコンピュータに対してAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を利用可能に提供することにより、他のコンピュータからの求めに応じてコンピュータ10が上述の各装置として動作するものであってもよい。
【0037】
図3は、本実施形態に例示した電子看板500の代表的な物理構成を示す構成図である。また、同図には併せて、電子看板500と接続される機器類も示されている。
【0038】
電子看板500はSTB501と、STB501に接続されたディスプレイ502を含み、STB501は、基本的には図2に示した一般的なコンピュータ10とほぼ同等の構成を有している。すなわち、STB501は、CPU21、RAM22、静的記憶装置23、GC24、入力デバイスとしてのIR(赤外線)ポート25及びI/O26がデータバス27により、互いにデータ通信ができるように接続されている。IRポート25は、赤外線式のリモートコントローラ503に対しなされた操作の情報を受け付ける。また、I/O26はその機能面から外部機器接続I/F28及びネットワークアダプタ29に区別して示されており、外部機器接続I/F28は温湿度計601や風向風速計602等の外部機器600と接続して情報通信を行うインタフェースを提供し、ネットワークアダプタ28は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protcol)等の適宜の通信プロトコルを用いてネットワークNと接続し、同じくネットワークNに接続した他のコンピュータ等との情報通信環境を提供するものである。外部機器接続I/F28は、RS-232やUSB等のシリアルバスを含むものであってよい。もちろん、外部機器600がネットワークアダプタ29経由でSTB501に接続されるものであってもよいし、さらなる追加の入力機器、例えば、キーボードやマウスがSTB501に有線又は無線により接続されてもよい。
【0039】
図1に戻り、コンテンツ配信システム1の情報通信の流れを説明する。コンテンツサーバ100は、複数の電子看板500に対し、それぞれの電子看板500にて表示することができるコンテンツを配信する機能を有する。そして、電子看板500は、コンテンツサーバにより配信を受けたコンテンツをその画面上に表示するものである。ここで、コンテンツサーバ100は、互いに異なる電子看板500a~500dに対し、配信するコンテンツを異なるものとすることができる。すなわち、一のコンテンツサーバ100を用いて、複数の電子看板500に対して、異なるコンテンツを配信し、その表示内容を互いに異なるものとすることができる。
【0040】
一方で、互いに異なる電子看板500a~500dに対して共通で表示されるコンテンツも存在する。すなわち、コンテンツサーバ100は、種々のコンテンツを複数の電子看板500にどのように配信するかを一元的に管理するものである。そのため、コンテンツサーバ100は、電子看板500に表示するコンテンツを特定する情報である、コンテンツ表示情報と、コンテンツ表示情報により特定されるコンテンツの配信対象となる電子看板500を示す情報に加え、種々のコンテンツ配信に関する情報を含むコンテンツ配信情報を管理しており、かかるコンテンツ表示情報と、コンテンツ配信情報に基づいて、種々のコンテンツを複数の電子看板500に配信する。コンテンツ表示情報とコンテンツ配信情報の詳細は後述する。
【0041】
ここで、コンテンツサーバ100が、ある特定の電子看板500にあるコンテンツを「配信する」とは、コンテンツサーバ100によって、電子看板500が、当該コンテンツをそのディスプレイ502上に表示可能な状態とすることを指す。したがって、コンテンツサーバ100自身によって、当該コンテンツのデータそのものが電子看板500に送信され、表示可能とされることは、当然「配信」に該当するほか、コンテンツサーバ100から、電子看板500に対し、当該コンテンツのダウンロード元やストリーム型通信の接続先を示す情報、例えばURL(Uniform Resource Locator)等を通知することにより、電子看板500自体が通知された接続先から必要な情報を取得しディスプレイ502上に表示可能とすることも「配信」に含まれる。さらには、電子看板500に接続された外部機器600から取得される情報など、電子看板500自身が直ちに利用可能な状態にある情報であっても、コンテンツサーバ100によって、その表示が禁止され、あるいは当該情報を表示するために必要な指令がなくその利用ができない場合は、当該情報は「配信」されていないとみなせ、その表示が許可され、あるいは当該情報を表示するための指令がなされている場合は、当該情報が「配信」されていることとなる。
【0042】
また、以降本明細書では、電子看板500が、電子看板500自身がダウンロードするなどして自身に保持する情報以外のコンテンツを表示する目的で使用する、当該コンテンツの所在を示す情報を「参照」と呼ぶ。「参照」には、前段落で述べたURLや、外部機器の個体や種別を特定する情報(例えば、湿温度計601のハードウェアを特定するIDや、「湿温度計」等の機器の種別を示す情報など)が含まれる。
【0043】
図4は、電子看板500のディスプレイ502に、各種のコンテンツが表示されている状態の例を示す図である。本例では、電子看板500に配信されているコンテンツは、タイル表示の形式で一覧表示され、それぞれのタイル504に配信されているコンテンツが割り当てられている。なお、図5に示した例では、コンテンツは安全情報、月間目標、工程表、施工図面、気象情報、環境情報及びwebTV、の7種が配信されており、それぞれ、タイル504a~504gに割り当てられている。
【0044】
図4に示した画面は、電子看板500のメニュー画面、あるいは、電子看板500に対する各種操作の起点となるホーム画面を示しており、操作者は、リモートコントローラ503を操作することにより、各種コンテンツを示すタイル504を選択して、当該コンテンツの詳細な情報にアクセスし、ディスプレイ502上に表示させることができる。
【0045】
具体的には、各タイル504を選択すると、それぞれのタイル504に紐づけられたコンテンツがディスプレイ502の全体に表示され、タイル504には表示されない詳細な情報を確認することができる。それぞれのコンテンツの詳細表示の態様は、コンテンツ毎に定められていてよい。例えば、タイル504aの「安全情報」を選択すると、事故・ヒヤリハット情報や安全週間等の情報などが全画面表示され、適宜リモートコントローラ503の操作によりスクロールして確認することができる。あるいは、タイル504dの「施工図面」を選択すると、工程管理サーバ200に保持されている当該現場に係る施工図面を呼び出し、全画面表示することができる。施工図面は、適宜リモートコントローラ503の操作により拡大したり、表示する図面を切り替えたりできるようになっているなどである。
【0046】
図4では、タイル504aの枠のみ太線で示されているが、これは、現在フォーカスされているコンテンツを示している。リモートコントローラ503の操作としては、例えば、カーソルボタンの操作によりタイル504に対するフォーカスを変更し、再生ボタンを押下することにより当該タイル504を選択する、等の操作がなされてよい。もちろん、STB501に他の入力デバイス、例えばマウス、が接続されている場合には、かかる入力デバイスを用いてタイル504を選択できてよい。
【0047】
改めて図1に戻り、建設現場1及び建設現場2は、同一の建設会社の管理下にある状況を想定する。このとき、たとえ異なる建設現場に設置された電子看板500であったとしても、共通に表示され管理されるべきコンテンツが存在し得る。例えば、図4に示した例では、タイル504aに割り当てられた「安全情報」と、タイル504bに割り当てられた「月間目標」は、全社的に共有されるべきコンテンツであり、特定の現場には依存しない。これに対し、現場ごとに異なると考えられるコンテンツも存在する。図4に示した例では、タイル504cに割り当てられた「工程表」と、タイル504dに割り当てられた「施行図面」は、その現場固有の情報であるから、他の現場に表示する意味はない。また、タイル504eに割り当てられた「気象情報」はその現場の地理上の位置に依存するであろうし、タイル504fに割り当てられた「環境情報」は、STB501に接続された外部機器600から得られたローカルな情報である。タイル504gに割り当てられた「webTV」は、体操の動画やニュース、近隣地域の紹介など、現場の管理者が適宜有用と考える情報である。
【0048】
このように、電子看板500に配信されるべきコンテンツには、その配信範囲の広狭において差異がある。したがって、上の例で示した「安全情報」や「月間目標」のようなコンテンツは、設置された多数の電子看板500毎に逐一これを用意するのでは無駄であるし、コンテンツ内容の更新などにも多大な手間を要するため運用上問題である。一方で、上の例で示した「工程表」や「施行図面」のようなコンテンツを、本来その配信が想定される範囲を超えて、元来関係のない電子看板500に配信できてしまうと、混乱を生じるなど問題となりかねない。また、統一的に運用されるべきコンテンツ(「安全情報」や「月間目標」のようなコンテンツ)や、特定の現場に関連するコンテンツが、無関係なものの手により改ざんを受けうる状態に置かれてしまうと、セキュリティ上問題であると言わざるを得ない。
【0049】
そこで、本実施形態に係るコンテンツ配信システム1では、複数の電子看板500を、全体と、複数の電子看板500の一部分であるグループとに分け、その管理が可能な管理端末400が異なるようにしている。ここで、どの電子看板500をどのグループに属するものとするかは任意に設定されるが、ある特定のグループに属する電子看板500は、そのグループ単位で共通に管理されるべきものであるから、その共通の管理端末400である特定のグループ管理端末に紐づけられることとなる。グループの数は、最小は1であるが、通常は複数のグループが設定される。図1の例では、一の現場に設置される一群の電子看板500は1つのグループを構成する。
【0050】
これに対し、全体は、グループを包含する複数の電子看板500の集合である。すなわち、1又は複数のグループが設定された場合に、全体は、そのグループのいずれをも包含するものとして観念される。換言すれば、管理の対象となるグループのいずれかに属する電子看板500は、同時に、全体にも属することとなる。なお、全体には、いずれのグループにも属さない電子看板500が含まれていてもよい。例えば、いずれの現場にも設置されていない予備の電子看板500などは、全体には属しているが、いずれのグループにも属さないものの例である。
【0051】
したがって、全体は、1又は複数の管理対象となる特定のグループに対して相対的に定められることになる。すなわち、管理対象となるグループが互いに異なる場合には、互いに異なる複数の全体が存在していてもよい。図1に示した電子看板500a~500dは、同一の建設会社の管理下にある建設現場1及び建設現場2に設置されたものであるから、建設現場1に対応する、電子看板500aと500bからなるグループと、建設現場2に対応する、電子看板500cと500dからなるグループを包含する全体を構成する。これとは別に、図示しない別の建設会社の管理下にある別の建設現場が存在し、それら各建設現場に設置される電子看板が別の全体を構成していてもよい。これら互いに異なる全体に属する電子看板500に対する管理は、互いに独立になされるよう、管理端末400における権限管理により区分されるか、又は、異なる全体毎に、コンテンツサーバ100の物理領域を区分する、いわゆるテナント方式による区分がされてよい。
【0052】
また、グループ間に階層的な包含関係があってもよい。すなわち、複数のグループを含むより大きなグループを作成してもよい。例えば、それぞれ1のグループに対応する複数の現場を管理する建設会社の地方支店の管理下にある電子看板500のより大きなグループが存在してよい。逆に、より小さなグループを作成してもよい。例えば、1のグループに対応する特定の建設現場を複数の建設区域に細分し、建設区域毎に対応する電子看板500からなるより小さなグループが存在してもよい。したがって、グループ同士は互いに重複することができ、特定の電子看板500は複数のグループに同時に属し得る。
【0053】
そして、本実施形態に係るコンテンツ配信システム1では、管理端末400として、グループに対応付けて、グループ管理端末が用意され、また、全体に対応付けて、全体管理端末401が用意される。図1に示した例では、グループ管理端末として、一の建設現場に対応付けられる電子看板500のグループを管理可能な小グループ管理端末403と、建設現場1と建設現場2の両方に対応付けられる電子看板500のグループを管理可能な中グループ管理端末402とを示している。小グループ管理端末403と中グループ管理端末402とは、管理可能な電子看板500の範囲が異なる以外は基本的に同じものであるから、以降では、両者を特に区別しない場合には、これらを単にグループ管理端末という。なお、本例では、小グループ管理端末403aは、建設現場1に配置された電子看板500a及び500bをその管理対象とし、小グループ管理端末403bは、建設現場2に配置された電子看板500c及び500dをその管理対象としている。
【0054】
なお、図1に示したコンテンツ配信システム1を運用する主体が建設会社であるとして、全体管理端末401、中グループ管理端末402及び小グループ管理端末403の利用上の位置づけとしては、全体管理端末401は、建設会社の本社(本店)で用いられる、コンテンツ配信システム1全体を統括するための管理端末400であり、中グループ管理端末402は、特定地方の複数の建設現場を管理する支社(支店)で用いられる管理端末400、小グルーブ管理端末403は、各建設現場の現場責任者により用いられる管理端末400とすることが想定される。ここで示した以外にも、電子看板500をグループ管理する必要性に応じて、適宜対応したグループ管理端末を設け、運用してよい。また、図示の都合上、電子看板500としては、電子看板500a~500dの4台のみを示しているため、便宜的に中グループ管理端末402の管理対象となる電子看板500のグループと、全体管理端末401の管理対象となる電子看板500の全体が一致しているが、全体にはさらに、図示しない別の建設現場に設置される電子看板500や、どのグループにも属さない予備の電子看板500が含まれていてよい。
【0055】
したがって、コンテンツ配信システム1には、少なくとも、全体管理端末401とグループ管理端末が含まれることになる。そして、コンテンツ配信システム1は、ある管理端末400がコンテンツを作成し、配信する対象を、当該管理端末4に紐づけられた電子看板500のグループに限定するとともに、複数の電子看板500の全体に対して作成され配信されるコンテンツ、すなわち、全体管理端末401により作成され、配信されるコンテンツに対しては、個別のグループに対応するグループ管理端末による編集を制限することにより、上述した問題を解決している。以下、そのための具体的技術内容を説明する。
【0056】
図5は、コンテンツ表示情報101の例を示す図である。同図では、コンテンツ表示情報101に含まれる情報の内容を模式的に示している。コンテンツ表示情報101自体のデータフォーマットは特に限定されるものではなく、任意のものであってよいが、一例として、XML(Extensible Markup Language)やHTML(Hypertext Markup Language)等のマークアップ言語によって記述されてよい。また、同図では一のコンテンツ表示情報101として示している情報群は、必ずしも、コンピュータファイルシステム上で1の電子ファイルとして取り扱われなくともよく、独立した別の電子ファイルを埋め込む(例えば、embedタグのように)形式で記述されてもよい。
【0057】
図5には、図4に示したタイル504a、504c、及び504gに係るコンテンツ表示情報101a、101c、及び101gの3つが代表例として示されている。
【0058】
コンテンツ表示情報101aは、安全情報と題されたコンテンツを示しており、コンテンツを特定する一意のIDであるコンテンツIDと、そのコンテンツ名が示され、コンピュータおよび利用者にとって、コンテンツを特定できるようになっている。また、コンテンツ表示情報101aの作成元として、コンテンツ表示情報101aを作成した端末が記録されている。ここでは、全体管理端末401が示されているが、全体管理端末401が複数ある場合には、どの全体管理端末401であるかを特定するに十分な端末の固有のIDを記録するようにしてよい。また、端末を特定する情報に替えて、又は加えて、コンテンツ表示情報101aを作成したユーザIDを記録するようにしてもよい。また、必要に応じて、コンテンツ表示情報101aには有効期限が設定され、この期限経過後はコンテンツ表示情報101aは無効となる、すなわち、電子看板500における表示がなされなくなる(又は有効期限を徒過している旨の表示がなされる)ようになっている。
【0059】
さらに、コンテンツ表示情報101aには、タイル表示情報と全画面表示情報が含まれている。タイル表示情報は、図4に示したように、電子看板500のディスプレイ502上でコンテンツをタイル表示する際に、該当するタイル領域、この場合にはタイル504aに表示すべき内容を記述する情報である。タイル表示情報は、タイル504aに示すように、単なるタイトルのような静的情報であってもよいし、タイル504eやタイル504fのように、時々刻々と変化する動的情報を含むものであってもよい。動的情報は、後述するように、通常は、参照を用いて記述される。電子看板500は、このタイル表示情報を参照しそれぞれのタイル504に適切な画像を表示する。
【0060】
全画面表示情報は、図4に示したディスプレイ502の表示において、タイル504aが選択された場合に、ディスプレイ502の全画面に表示される情報の内容を記述する情報である。本例では、安全情報と題されたコンテンツであるから、事故やヒヤリハット事例、安全週間の取り組みなどの紹介などを適切にレイアウトしたものがその内容である。全画面表示情報により表示される画像は、必ずしも、一画面に収まりきるものでなくともよく、スクロール表示されたり、文章または画像リンクを選択することにより画面遷移を伴うものであったりしてもよい。電子看板500は、この全画面表示情報を参照し、ディスプレイ502上に適切な画像を表示する。
【0061】
コンテンツ表示情報101cは、工程表と題されたコンテンツを示している。コンテンツ表示情報101cもまた、コンテンツを特定する一意のコンテンツIDとコンテンツ名、作成元及び有効期限が示されている。ここでは、作成元は中グループ管理端末402である。タイル表示情報および全画面表示情報についても、先のコンテンツ表示情報101aと同様であるが、ここでは、全画面表示情報に参照が含まれているものを例示している。
【0062】
ここで例示した参照には、コンテンツをディスプレイ502に表示する際に、当該表示の一部として埋め込まれるべき情報の所在が示されている。コンテンツ表示情報101cにおいては、建設現場1における工程を管理している、工程管理サーバ200のURLが記述されており、電子看板500は、コンテンツ表示情報101cに示されるコンテンツをディスプレイ502に表示する際に、当該URLで示される工程管理サーバ200にアクセスし、必要な情報を取得する。また、同URLには、URLパラメータの形式で工程管理サーバ200に対する認証情報等が含まれている。具体的には、工程管理サーバ200にアクセスするためのIDと、取得すべき工程表を特定するための現場を示す情報が含まれている。
【0063】
このように、参照に工程管理サーバ200や、外部コンテンツ提供サーバ300にアクセスするために必要となる認証情報をあらかじめ含めておくことで、電子看板500を操作する操作者がこれら認証情報を必要とすることなく、必要な情報を電子看板500に表示することができる。また、コンテンツ表示情報101の作成元の管理端末400を記録しておくことにより、後述するように、グループ管理端末からのコンテンツ表示情報101に対する編集を適切に制限することができるようになる。なお、本明細書において、ある情報を「編集」するとは、当該情報を作成し、その内容を変更し、当該情報を削除する操作を含むものとする。したがって、特にこれらの操作を区別する必要がなければ、以降では、これらの操作を単に「編集」と称する。
【0064】
また、電子看板500には、工程管理サーバ200から、建設現場や、場合によっては当該電子看板500の設置場所を特定した上で、必要な情報が送信されるため、電子看板500の操作者にとって、直ちに必要な工程表が表示され、適切な情報の確認及び共有が可能である。なお、認証情報や、建設現場或いは電子看板500(の設置場所)を特定した上での参照により取得すべき情報としては、ここで例示した工程表や、図4のタイル504dに示した施工図面のような工程管理情報の他にも、安全管理情報、環境管理情報等についてコンテンツ表示情報101を用意し、電子看板500に表示するようにしてもよい。
【0065】
コンテンツ表示情報101gは、webTVと題されたコンテンツを示している。コンテンツ表示情報101gの構成もまた、先に説明したコンテンツ表示情報101a及びコンテンツ表示情報101cと同様であり、コンテンツIDとコンテンツ名、作成元及び有効期限が示されている。ここでは、作成元は小グループ管理端末403aであり、コンテンツの有効期限は特に設定されていない。
【0066】
また、コンテンツ表示情報101gのタイル表示情報および全画面表示情報について、全画面表示情報に参照が含まれている点は先のコンテンツ表示情報101cと同様であるが、ここでは、当該参照にキャッシュが設定されている点が先のコンテンツ表示情報101gと相違している。図5に示した例では、参照の指定の際に引数として、「cache=ON」と指定されることにより、キャッシュが設定されている。
【0067】
ここで例示した参照には、外部コンテンツサーバ300のURLが記述されており、例えば、作業員の作業開始前の点呼・作業内容確認時に再生するラジオ体操やストレッチ体操などの動画などが挙げられる。かかる動画のように、アクセスする毎に表示内容の変更を伴わないコンテンツについては、電子看板500のSTB501から逐一、外部コンテンツサーバ300にアクセスするようにすると、外部の通信回線の混雑状況や、外部コンテンツサーバ300のメンテナンスなど、直接管理下にない事象の影響を受けて、円滑にコンテンツを表示できない場合が生じうるため、かかるコンテンツのデータを管理下にあるコンテンツサーバ100にキャッシュするようにしている。
【0068】
すなわち、ここで例示した参照には、外部コンテンツサーバ300のURLを示すもののほか、コンテンツサーバ100のキャッシュファイルの所在を示すURLが示されており、電子看板500は、外部コンテンツサーバ300にアクセスすることなく、コンテンツサーバ100のキャッシュファイルにアクセスすることにより、当該コンテンツを表示することができるようになっている。この場合、コンテンツサーバ100は、キャッシュを指定された参照を含むコンテンツ表示情報101が編集された時点、または、かかるコンテンツ表示情報101が最初に呼び出された時点において、外部コンテンツサーバ300の該当URLにアクセスしてキャッシュファイルを作成しておく。
【0069】
このようにしておくことで、当該コンテンツの表示に必要な電子看板500とコンテンツサーバ100、及び両者を接続する通信回線を管理下に置くことができ、当該コンテンツを円滑かつ確実に電子看板500に表示させることができる。
【0070】
以上参照について例示的に説明したが、図4のタイル504c~504gに示したような、建設又は土木工事における工程管理情報、気象情報、外部機器600から取得した環境情報、動画の他にも、一般的なウェブページやニュースといったコンテンツに対しても、これら情報への参照を用いることで、電子看板500に表示させることができる。
【0071】
図6は、コンテンツ配信情報102の例を示す図である。同図においても、コンテンツ表示情報102は、同情報に含まれる情報の内容を模式的に示したものとなっている。コンテンツ表示情報102自体のデータフォーマットも、先に説明したコンテンツ表示情報101と同様、特に限定されず、任意のものであってよく、xmlやhtmlによって記述されてよい。図6には、コンテンツ配信情報101a、102b、及び102cの3つが代表例として示されている。
【0072】
コンテンツ配信情報102aは、全体管理端末401によって作成されたコンテンツ配信情報102である。コンテンツ配信情報102aには、コンテンツ配信情報102aを特定する一意のIDであるグループID(「00001」)と、管理上、人である利用者がコンテンツ配信情報102aを識別できるようにつけたコンテンツ配信情報102aの名前であるグループ名(「全体管理コンテンツ」)、また、コンテンツ配信情報102aを作成した端末の記録(「全体管理端末」)及び必要に応じて有効期限が設定されている。
【0073】
さらに、コンテンツ配信情報102aには、複数のコンテンツのそれぞれを、どの電子看板500にどのように配信するか、を定める配信条件が含まれる。ここで、個々のコンテンツはコンテンツ表示情報101のコンテンツIDにより特定されているから、コンテンツ配信情報102aは、コンテンツ表示情報101により特定されるコンテンツの配信対象となる電子看板500を示す情報を含むことになる。
【0074】
ここで、配信先として指定できる電子看板500は、コンテンツ配信情報102aの編集を行っている管理端末400に紐づけられたものに限られる。全体管理端末401は、複数の電子看板500の全体に紐づけられているため、配信対象として、全体に属する電子看板500のいずれをも指定できる。ここで示した例では、コンテンツID「00001」のコンテンツについては、電子看板500a~dが指定され、コンテンツID「00002」のコンテンツについては、電子看板500a及び500cが配信対象として指定されている。
【0075】
また、本例では、配信条件には、当該コンテンツの電子看板500における表示位置及び表示スケジュールを特定する情報を含んでよい。そして、コンテンツ配信情報102aには有効期限が定められており、かかる有効期限の経過後は、コンテンツ配信情報102aに基づくコンテンツの配信はなされなくなるため、コンテンツ配信情報102aは、コンテンツの配信期間も定めている。
【0076】
ここで、図6に示されているように、配信条件には、複数のコンテンツについての条件を含めることができる。すなわち、配信について、同一の運用がなされる複数のコンテンツのそれぞれについて、個別にコンテンツ配信情報102を作成せずとも、これらをまとめて単一のコンテンツ配信情報102により配信条件を設定できるため、複数のコンテンツに対するグループ管理が容易となる。図6の例では、このようにして複数のコンテンツをまとめたグループごとのコンテンツ配信情報102という意味合いで、グループID及びグループ名という用語を用いている(もちろん、これらは一例であり、個々の情報の名称をどのようにするかは任意である)。
【0077】
コンテンツ配信情報102aの配信条件には、コンテンツIDが「00001」と「00002」の2つが含まれており、それぞれ、配信対象、表示位置、表示スケジュールの指定がなされているとともに、各々の指定には、その編集を行った編集元となる管理端末400が記録されている。
【0078】
配信対象は、当該コンテンツが配信される対象となる電子看板500を示す情報である。表示位置は、当該コンテンツを示すタイル504が、電子看板500のディスプレイ502条に表示される位置を指定するものである。例えば、コンテンツID「00001」のコンテンツに対しては、表示位置を「1」とする指定がされているが、これは、図4に示したタイル表示において、上段左端のタイル504aの位置を示している。同様に、コンテンツID「00002」のコンテンツに対しては、図4に示したタイル表示において、上段左から2番目のタイル504bの位置を示す、「2」とする指定がなされている。表示スケジュールは、指定された時刻になると、この指定のあるコンテンツを、あたかもユーザにより選択されたかのように、電子看板500のディスプレイ502上で自動的に全画面表示させる指定である。なお、スケジュールの指定は、毎日の時間だけでなく、日付や曜日等のカレンダー情報を用いた指定もできるようになっている。
【0079】
また、コンテンツ配信情報102は一つだけでなく、複数存在してよい。図6にはさらに、コンテンツ配信情報102b及び102cが例示されている。コンテンツ配信情報102bは、グループID(「00002」)、グループ名(「中グループ管理コンテンツ」)、作成端末の記録(「中グループ管理端末」)及び有効期限が設定されているほか、図示されているように、コンテンツIDが「00003」及び「00004」のコンテンツについての配信条件が定められている。配信条件のそれぞれの項目には、その編集を行った編集元となる管理端末400が記録されている。配信対象は中グループ管理端末402により編集がなされている一方、表示位置の編集は小グループ管理端末403aによるものである。また、表示スケジュールは指定されていないため、配信条件に含まれていない。
【0080】
さらに、コンテンツ配信情報102cは、小グループ管理端末403aによって作成されたものである。グループID(「00003」)、グループ名(「電子看板aコンテンツ」)、作成端末の記録(「小グループ管理端末a」)、有効期限に加え、コンテンツID「00005」、「00006」及び「00007」に対する配信条件が定められている。
【0081】
図7は、コンテンツサーバ100の機能的な構成を示す図である。また、同図には、コンテンツサーバと情報通信を行う外部コンテンツサーバ300、管理端末400及び電子看板500を合わせて示している。コンテンツサーバ300は、その機能として、記憶部103、コンテンツ表示情報編集部104、コンテンツ配信情報編集部105、キャッシュ106及び配信部107を備えている。
【0082】
記憶部103は、図2に示したコンピュータ10の静的記憶装置13に特定の領域を割り当てることにより実現され、1又は複数のコンテンツ表示情報101及び1又は複数のコンテンツ配信情報102を記憶する。そして、記憶部103に記憶されるコンテンツ表示情報101はコンテンツ表示情報編集部104により編集され、また、記憶部103に記憶されるコンテンツ配信情報102はコンテンツ配信情報編集部105により編集される。
【0083】
コンテンツ表示情報編集部104は、管理端末400からの求めに応じてコンテンツ表示情報101を編集し、記憶部103に記憶する。この時、コンテンツ表示情報編集部104は、全体管理端末401からの求めに応じて編集がなされた前記コンテンツ表示情報の編集内容に対する、グループ管理端末からの求めによる編集を制限する。
【0084】
この点についてより詳しく説明すると、まず、コンテンツ表示情報101が全体管理端末401により作成された場合には、そのコンテンツは、特定のグループに依存しない、複数の電子看板500の全体を対象として作成されたものと考えられる。この場合に、複数の電子看板500の一部分であるグループをその管理対象とするグループ管理端末によってコンテンツ表示情報の改変が行われ得るのは適切ではない。したがって、コンテンツ表示情報編集部104は、編集元が全体管理端末401であるコンテンツに係るコンテンツ表示情報については、グループ管理端末による編集を禁止するのである。
【0085】
必ずしも必須の構成ではないが、同様に、中グループ管理端末402の編集によるコンテンツ表示情報101に対して、小グループ管理端末403による編集を制限するようにしてもよい。グループ管理端末の種類が、さらに多く設けられている場合には、これらに階層的に権限を与えて、上位の階層に属するグループ管理端末の編集によるコンテンツ表示情報101に対する、下位の階層に属するグループ管理端末による編集を制限するようにしてもよい。
【0086】
一方、これらの逆、すなわち、下位の階層に属するグループ管理端末の編集によるコンテンツ表示情報101に対する、上位の階層に属するグループ管理端末や全体管理端末401による編集を制限するか否かや、さらに、同階層に属する一のグループ管理端末の編集によるコンテンツ表示情報101に対する他のグループ管理端末による編集を制限するか否かは、これを一律に定めるものではなく、グループ分けされた一群の電子看板500の管理上の性質に応じて決められるものであってよい。
【0087】
例えば、本実施形態に係るコンテンツ配信システム1においては、すでに述べたように、全体管理端末401は、建設会社の本社で用いられる管理端末400として、また、中グループ管理端末402は、支社で用いられる管理端末400として位置付けられている。ここで、本社と支社における管理権限の違いが、本社が支社を管理監督すべき立場に位置づけられることにより生じているのであれば、中グループ管理端末402の編集によるコンテンツ表示情報101に対しても全体管理端末401による編集は制限されないものとすることが妥当であろう。これに対し、本社と支社における管理権限の違いが、それぞれ担当する業務範囲が相違することにより生じているのであれば、業務範囲外の操作がなされることを避けるため、中グループ管理端末402の編集によるコンテンツ表示情報101に対する全体管理端末401による編集は制限されるのが妥当であると考えられる。
【0088】
同様の種々の事情に応じて、中グループ管理端末402又は小グループ管理端末401の編集によるコンテンツ表示情報101に対する全体管理端末401による編集、小グループ管理端末401の編集によるコンテンツ表示情報101に対する中グループ管理端末402による編集、一の中グループ管理端末402又は小グループ管理端末401の編集によるコンテンツ表示情報101に対する他の中グループ管理端末402又は小グループ管理端末401による編集は、制限されるように定めることができる。
【0089】
以降の説明では、下位の階層に属するグループ管理端末の編集によるコンテンツ表示情報101に対する、上位の階層に属するグループ管理端末や全体管理端末401による編集、及び、同階層に属するグループ管理端末の編集による一のコンテンツ表示情報101に対する他のグループ管理端末による編集が制限されないものとして説明しているが、これは一例であり、適宜制限を加えるものとしても差し支えない。
【0090】
また、コンテンツ表示情報編集部104は、コンテンツ表示情報101を編集する際、必要に応じて、外部コンテンツサーバ300にアクセスし、コンテンツをダウンロードして、キャッシュ106に保存する。キャッシュ106は、外部コンテンツサーバ300が保有するコンテンツを一時的にコンテンツサーバ100に保管するための記憶領域である。
【0091】
図8及び図9は、コンテンツ表示情報編集部104の動作の一例を示すフロー図である。コンテンツ表示情報編集部104は、管理端末400からのコンテンツ表示情報101の編集の求めに応じて動作を実行する。すなわち、管理端末400を用いて、コンテンツ表示情報101の編集操作があった場合には、まずステップS101において、その編集操作の対象となるコンテンツ表示情報101が新規に作成されるものであるかを判定する。新規に作成する場合には、ステップS102へと進み、操作のあった管理端末400に対し用意されたUIを用い、編集内容のユーザからの入力を受け付ける。必要事項の入力がなされ、編集が終了したなら、ステップS103へと進み、コンテンツ表示情報101を新規に作成し、記憶部103に記憶する。
【0092】
ステップS101で編集対象となるコンテンツ表示情報101がすでに存在しており、その内容の変更または削除を目的とする編集の場合には、ステップS104へと進み、編集元となる管理端末400の種別を判定する。
【0093】
編集元端末が、全体管理端末401である場合には、全ての既存のコンテンツ表示情報101を編集可能であるから、ステップS105へと進み、適宜のUIを用いて編集内容を受け付け、ステップS106にて、受け付けた編集内容を記憶部103に記憶されたコンテンツ表示情報101に反映させ、図9のステップS110へと進む。
【0094】
ステップS104において、編集元端末が中グループ管理端末402である場合には、ステップS107へと進み、編集対象にしようとするコンテンツ表示情報101が全体管理端末401により編集されたものであるか否かを判定する。当該コンテンツ表示情報101が全体管理端末401により編集されている場合には、その編集は禁止されるため、ステップS109へとすすみ、エラー処理、具体的には、ユーザの操作に係る中グループ管理端末402の画面上に編集が禁止されている旨のエラーメッセージを表示するなどし、編集を許可しない。
【0095】
ステップS107において、当該コンテンツ表示情報101の編集が全体管理端末401によるものではない場合には、中グループ管理端末402による編集は許可されるため、ステップS105、S106へと進み、編集内容の受付と記憶を行い、図9のステップS110へと進む。
【0096】
最後に、ステップS104において、編集元端末が小グループ管理端末403である場合には、ステップS108へと進み、編集対象にしようとするコンテンツ表示情報101が全体管理端末401又は中グループ管理端末402により編集されたものであるか否かを判定する。当該コンテンツ表示情報101が全体管理端末401又は中グループ管理端末402により編集されている場合には、その小グループ管理端末403による編集は禁止されるため、ステップS109へとすすみ、エラー処理を行った後、動作を終了する。
【0097】
ステップS108において、編集対象にしようとするコンテンツ表示情報101が全体管理端末401及び中グループ管理端末402のいずれによっても編集されていない場合には、当該コンテンツ表示情報101は、小グループ管理端末403による編集は許可されるため、ステップS105、S106へと進み、編集内容の受付と記憶を行い、図9のステップS110へと進む。
【0098】
図9のステップS110では、編集対象となったコンテンツ表示情報101に、キャッシュが設定されている参照(以降、「キャッシュ参照」という。)が含まれているか否かを判定する。キャッシュ参照が含まれていなければ、コンテンツ表示情報101の編集は完了しているので、処理を終了する。
【0099】
キャッシュ参照が含まれている場合には、ステップS111へと進み、当該キャッシュ参照により示されるコンテンツが、すでにキャッシュされているか否かを判定する。編集に係るコンテンツ表示情報101が新規に作成されたものである場合には、コンテンツは当然にキャッシュされていることはないが、コンテンツ表示情報101が変更された場合には、例えば参照先のURLが変更されている場合等には、キャッシュがなされていないことになる。コンテンツがキャッシュされている場合には、処理を終了する。
【0100】
コンテンツがキャッシュされていない場合は、さらにステップS112へと進み、当該キャッシュ参照が示す外部コンテンツサーバ300から、該当するコンテンツをコンテンツサーバ100にダウンロードする。その後、ステップS113において、ダウンロードしたコンテンツをキャッシュ106に識別可能に記憶する。例えば、キャッシュされたコンテンツごとに一意の番号等のIDを付与するとよい。そして、編集対象となったコンテンツ表示情報101のキャッシュ参照に、コンテンツサーバ100におけるキャッシュ先を追加する。具体例では、図5のコンテンツ表示情報101gにおける全画面表示情報において示されているように、キャッシュされたコンテンツの識別情報を、「cachenum=123456」のように、URLパラメータとして記述してよい。コンテンツのキャッシュ及び、キャッシュ先のコンテンツ表示情報101への追加後、処理を終了する。
【0101】
図7に戻り、コンテンツ配信情報編集部105は、管理端末400からの求めに応じてコンテンツ配信情報102を編集し、記憶部103に記憶する。この時、コンテンツ配信情報編集部105は、全体管理端末401からの求めに応じてコンテンツ配信情報102を編集する際には、全体に属する電子看板500を対象とするコンテンツ配信情報102の編集を許可し、グループ管理端末からの求めに応じてコンテンツ配信情報102を編集する際には、当該グループ管理端末に紐づけられた、グループに属する電子看板500を対象とするコンテンツ配信情報102の編集を許可するとともに、全体管理端末401からの求めに応じて編集がなされたコンテンツ配信情報102の編集内容に対する、グループ管理端末からの求めによる編集を制限する。
【0102】
この点についてより詳しく説明すると、コンテンツ配信情報102の特定の項目が、全体管理端末401により編集されていた場合には、かかる編集に係る配信条件は、複数の電子看板500の一部分であるグループをその管理対象とするグループ管理端末によって改変が行われ得るのは適切ではない。例えば、図4に示された各種コンテンツの内、「安全情報」や「月間目標」は、全社的な周知目的で配信されているものであって、現場の個別の判断で配信を取りやめるのは不適切である。したがって、コンテンツ配信情報編集部105は、全体管理端末401からの求めに応じて編集がなされたコンテンツ配信情報102の編集内容、すなわち、全体管理端末401を用いて編集がなされた項目に対しては、グループ管理端末による編集を禁止するのである。
【0103】
また、これも必須の構成ではないが、同様に、中グループ管理端末402からの求めに応じて編集がなされたコンテンツ配信情報102の編集内容に対する、小グループ管理端末403による編集を制限するようにしてもよい。グループ管理端末の種類が、さらに多く、階層的に権限が与えられている場合には、上位の階層に属するグループ管理端末からの求めに応じて編集がなされたコンテンツ配信情報102の編集内容に対する、下位の階層に属するグループ管理端末による編集を制限するようにしてもよい。
【0104】
コンテンツ配信情報102についても、コンテンツ表示情報101と同様に、下位の階層に属するグループ管理端末の編集によるコンテンツ配信情報102に対する、上位の階層に属するグループ管理端末や全体管理端末401による編集、又は、同階層に属するグループ管理端末の編集による一のコンテンツ配信情報102に対する他のグループ管理端末による編集を制限するようにしてもよい。以降の説明では、下位の階層に属するグループ管理端末の編集によるコンテンツ配信情報102に対する、上位の階層に属するグループ管理端末や全体管理端末401による編集、及び、同階層に属するグループ管理端末の編集による一のコンテンツ配信情報102に対する他のグループ管理端末による編集が制限されないものとして説明しているが、これは一例であり、適宜制限を加えるものとしても差し支えない。
【0105】
図10は、コンテンツ配信情報編集部105の動作の一例を示すフロー図である。配信情報編集部105は、管理端末400からのコンテンツ配信情報102の編集の求めに応じて動作を実行する。すなわち、管理端末400を用いて、コンテンツ配信情報102の編集操作があった場合には、まずステップS201において、編集元となる管理端末400の種別を判定する。
【0106】
編集元端末が、全体管理端末401である場合には、コンテンツ配信情報102が新規に作成される場合を含め、全てのコンテンツ配信情報102を編集可能であるから、ステップS202へと進み、適宜のUIを用いて編集内容を受け付け、ステップS203にて、受け付けた編集内容を記憶部103に記憶されたコンテンツ配信情報102に反映させ、動作を終了する。
【0107】
ステップS201において、編集元端末が中グループ管理端末402である場合には、ステップS204へと進み、編集対象にしようとするコンテンツ配信情報102の項目が全体管理端末401により作成されたものであるか否かを判定する。具体的には、図6に示したコンテンツ配信情報102における配信条件の各項目において、「編集元」が「全体管理端末」となっているものが該当し、これらは中グループ管理端末402から編集することはできない。したがって、該当項目が全体管理端末401により編集されている場合には、その編集は制限されるため、ステップS205へとすすみ、エラー処理、具体的には、ユーザの操作に係る中グループ管理端末402の画面上に編集が禁止されている旨のエラーメッセージを表示するなどし、編集を許可しない。
【0108】
ステップS204において、該当項目が全体管理端末401により編集されたものではない場合には、中グループ管理端末402による編集は許可されるため、ステップS202、S203へと進み、編集内容の受付と記憶を行い、動作を終了する。
【0109】
最後に、ステップS201において、編集元端末が小グループ管理端末403である場合には、ステップS206へと進み、編集対象にしようとするコンテンツ配信情報102の項目が全体管理端末401又は中グループ管理端末402により編集されたものであるか否かを判定する。具体的には、図6に示したコンテンツ配信情報102における配信条件の各項目において、「編集元」が「全体管理端末」又は「中グループ管理端末」となっているものが該当し、これらを小グループ管理端末403から編集することはできない。したがって、該当項目が全体管理端末401又は中グループ管理端末402により編集されている場合には、その編集は制限されるため、ステップS205へとすすみ、エラー処理を行った後、動作を終了する。
【0110】
一方、ステップS206において、編集対象項目が全体管理端末401及び中グループ管理端末402のいずれによっても編集されていない場合には、その編集は制限されないから、ステップS202、S203へと進み、編集内容の受付と記憶を行うことができる。具体的には、図6に示したコンテンツ配信情報102において、配信条件として指定されていない項目や、「編集元」が「小グループ管理端末」となっているものが該当し、これらは小グループ管理端末403からの編集が許可されるから、ステップS202、S203へと進み、編集内容の受付と記憶を行い、動作を終了する。
【0111】
なお、小グループ管理端末403に対し編集が許可されるコンテンツ配信情報102の項目を、配信条件として指定されていないものと、編集元の小グループ管理端末403自身による編集に係るものに制限してもよい。この場合には、例えば、小グループ管理端末403aにより編集がなされたコンテンツ配信情報102の項目に対しては、別の端末である、小グループ管理端末403bによる編集は禁止されることになる。
【0112】
図7に戻り、配信部107は、記憶部103に記憶されたコンテンツ配信情報102に基づいて、同じく記憶部103に記憶されたコンテンツ表示情報101を複数の電子看板500に配信する。具体的には、適宜のタイミングで、記憶されているコンテンツ配信情報102を参照し、配信先となっている電子看板500に対し、配信対象となっているコンテンツ表示情報101を送信する。
【0113】
図11は、配信部107の動作の一例を示すフロー図である。配信部107は、一定周期で、またはイベントドリブンで実行される。図11の例では、ステップS301において、記憶部103に記憶されたコンテンツ配信情報102になんらかの編集がなされたか否かを判定する。コンテンツ配信情報102になんらの編集も加えられていなければ、配信部107が電子看板500に対して起こすべきアクションはないので、ステップS301へと戻り、コンテンツ配信情報102に編集がなされるまで待つ。配信部107の動作をイベントドリブンにより行う場合には、コンテンツ配信情報102に編集がなされたことを検出して、続くステップS302を実行すればよい。
【0114】
コンテンツ配信情報102に編集がなされた場合、ステップS302へと進み、変数Nに1を代入する。変数Nは、記憶部103に記憶されたコンテンツ配信情報102に対するカウンタである。続くステップS303では記憶部103に記憶されたN番目のコンテンツ配信情報102を読み込み、さらにステップS304で、読み込んだコンテンツ配信情報102に基づくコンテンツの電子看板500への配信がすでになされているか否かを判定する。すでに配信がなされている場合には、続くステップS305をスキップしてステップS306へと進む。
【0115】
ステップS305では、読み込んだコンテンツ配信情報102に基づいて、配信対象となる電子看板500に、コンテンツ表示情報101を配信する。このとき、コンテンツ配信情報102に対してなされた編集に係る項目に関するコンテンツ表示情報101の配信のみをすればよい。例えば、図6に示したコンテンツ配信情報102cにおいて、配信条件にコンテンツID「00007」が追加される編集がなされたとすると、配信部107は、配信対象となる電子看板aに対し、表示位置「7」を指定してコンテンツID「00007」のコンテンツ表示情報101g(図5参照)を記憶部103から読み出し、電子看板500aに送信する。
【0116】
その後、ステップS306に進み、記憶部103に記憶された全てのコンテンツ配信情報102を読み込み、上記のステップS302~S305の処理を行ったか否かを判定する。全てのコンテンツ配信情報102に対する処理が終了していたなら、ステップS301に戻り(イベントドリブンの場合は単に処理を終了し)、再びコンテンツ配信情報102に編集がなされるまで待つ。全てのコンテンツ配信情報102に対する処理がなされていなければ、ステップS307にて、Nに1を加え、ステップS303へと戻り、以降繰り返す。
【0117】
以上説明した実施形態におけるコンテンツ配信システム1は、具体例として説明した検体に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、建設現場や電子看板500の数や、管理端末400の数と種類、外部機器600の接続の有無や種類、また図4等に例示した具体的なコンテンツの数・種類・配置及び画面デザイン・レイアウト等は適宜用途に応じて変更されるべきものである。また、本実施形態に係るコンテンツ配信システム1は、特に、建設現場に配設される電子看板500を対象としたものとして好適であるが、同様のシステムを他の用途、例えば、駅などの公共交通機関の設備や、イベント会場に設置される電子看板に対し用いてもよい。
【符号の説明】
【0118】
1 コンテンツ配信システム、10 コンピュータ、11 CPU、12 RAM、13 静的記憶装置、14 GC、15 入力デバイス、16 I/O、17 データバス、18 モニタ、21 CPU、22 RAM、23 静的記憶装置、24 GC、25 IRポート、26 I/O、27 データバス、28 外部機器接続I/F、29 ネットワークアダプタ、100 コンテンツサーバ、101 コンテンツ表示情報、102 コンテンツ配信情報、103 記憶部、104 コンテンツ表示情報編集部、105 コンテンツ配信情報編集部、106 キャッシュ、107 配信部、200 工程管理サーバ、300 外部コンテンツ提供サーバ、400 管理端末、401 全体管理端末、402 中グループ管理端末、403 小グループ管理端末、500 電子看板、501 STB、502 ディスプレイ、503 リモートコントローラ、504 タイル、600 外部機器、601 温湿度計、602 風向風速計。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-04-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電子看板及び複数の管理端末と通信可能に接続されたコンテンツサーバであって、
1又は複数のコンテンツ表示情報及び、1又は複数のコンテンツ配信情報を少なくとも記憶する記憶部と、
前記コンテンツ配信情報に基づいて前記コンテンツ表示情報を前記複数の電子看板に配信する配信部と、
前記管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集するコンテンツ配信情報編集部と、
を有し、
前記コンテンツ表示情報は前記電子看板に表示するコンテンツを特定する情報であり、
前記コンテンツ配信情報は、前記コンテンツ表示情報により特定されるコンテンツの配信対象となる前記電子看板を示す情報を含む情報であり、
前記複数の管理端末には、少なくとも、全体管理端末と、グループ管理端末が含まれ、
前記グループ管理端末に紐づけられた前記複数の電子看板の一部分をグループと呼び、前記グループを包含する前記複数の電子看板の集合を全体と呼ぶこととした場合に、
前記コンテンツ配信情報編集部は、前記全体管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集する際には、前記全体に属する前記電子看板を対象とするコンテンツ配信情報の編集を許可し、前記グループ管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集する際には、当該グループ管理端末に紐づけられた、前記グループに属する前記電子看板を対象とするコンテンツ配信情報の編集を許可する、
コンテンツサーバ。
【請求項2】
前記コンテンツ配信情報編集部は、前記全体管理端末からの求めに応じて編集がなされた前記コンテンツ配信情報の編集内容に対する、前記グループ管理端末からの求めによる編集を制限する、
請求項に記載のコンテンツサーバ。
【請求項3】
前記管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ表示情報を編集するコンテンツ表示情報編集部を有し、
前記コンテンツ表示情報編集部は、前記全体管理端末からの求めに応じて編集がなされた前記コンテンツ表示情報の編集内容に対する、前記グループ管理端末からの求めによる編集を制限する、
請求項又はに記載のコンテンツサーバ。
【請求項4】
前記コンテンツ配信情報には、さらに、コンテンツの配信期間、コンテンツの電子看板における表示位置、コンテンツの電子看板における表示スケジュールから選ばれる少なくとも一の情報が含まれる、
請求項1~のいずれか1項に記載のコンテンツサーバ。
【請求項5】
前記コンテンツ表示情報には、前記コンテンツサーバ、外部コンテンツ提供サーバ又は前記電子看板に接続された外部機器から取得する情報への参照が含まれる、
請求項1~のいずれか1項に記載のコンテンツサーバ。
【請求項6】
前記参照には、建設又は土木工事における工程管理情報、動画、ウェブページ、ニュース、気象情報から選ばれる少なくとも一の情報への参照が含まれる、
請求項に記載のコンテンツサーバ。
【請求項7】
前記参照には、前記電子看板に接続されたセンサから取得する情報への参照が含まれる、
請求項又はに記載のコンテンツサーバ。
【請求項8】
請求項1~のいずれか1項に記載されたコンテンツサーバと、
複数の電子看板と、
複数の管理端末と、が互いに通信可能に接続されたコンテンツ配信システム。
【請求項9】
コンピュータを請求項1~のいずれか1項に記載されたコンテンツサーバとして機能させるためのプログラムコードを含む、コンピュータプログラム。
【請求項10】
複数の電子看板及び複数の管理端末と通信可能に接続されたコンテンツサーバにより実行されるコンテンツ配信方法であって、
1又は複数のコンテンツ表示情報及び、1又は複数のコンテンツ配信情報を少なくとも記憶し、
前記コンテンツ配信情報に基づいて前記コンテンツ表示情報を前記複数の電子看板に配信し、
前記管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集するとともに、
前記コンテンツ表示情報は前記電子看板に表示するコンテンツを特定する情報であり、
前記コンテンツ配信情報は、前記コンテンツ表示情報により特定されるコンテンツの配信対象となる前記電子看板を示す情報を含む情報であり、
前記複数の管理端末には、少なくとも、全体管理端末と、グループ管理端末が含まれ、
前記グループ管理端末に紐づけられた前記複数の電子看板の一部分をグループと呼び、前記グループを包含する前記複数の電子看板の集合を全体と呼ぶこととした場合に、
前記全体管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集する際には、前記全体に属する前記電子看板を対象とするコンテンツ配信情報の編集を許可し、前記グループ管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集する際には、当該グループ管理端末に紐づけられた、前記グループに属する前記電子看板を対象とするコンテンツ配信情報の編集を許可する、
コンテンツ配信方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
(1)複数の電子看板及び複数の管理端末と通信可能に接続されたコンテンツサーバであって、1又は複数のコンテンツ表示情報及び、1又は複数のコンテンツ配信情報を少なくとも記憶する記憶部と、前記コンテンツ配信情報に基づいて前記コンテンツ表示情報を前記複数の電子看板に配信する配信部と、前記管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集するコンテンツ配信情報編集部と、を有し、前記コンテンツ表示情報は前記電子看板に表示するコンテンツを特定する情報であり、前記コンテンツ配信情報は、前記コンテンツ表示情報により特定されるコンテンツの配信対象となる前記電子看板を示す情報を含む情報であり、前記複数の管理端末には、少なくとも、全体管理端末と、グループ管理端末が含まれ、前記グループ管理端末に紐づけられた前記複数の電子看板の一部分をグループと呼び、前記グループを包含する前記複数の電子看板の集合を全体と呼ぶこととした場合に、前記コンテンツ配信情報編集部は、前記全体管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集する際には、前記全体に属する前記電子看板を対象とするコンテンツ配信情報の編集を許可し、前記グループ管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集する際には、当該グループ管理端末に紐づけられた、前記グループに属する前記電子看板を対象とするコンテンツ配信情報の編集を許可する、コンテンツサーバ。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
)()において、前記コンテンツ配信情報編集部は、前記全体管理端末からの求めに応じて編集がなされた前記コンテンツ配信情報の編集内容に対する、前記グループ管理端末からの求めによる編集を制限する、コンテンツサーバ。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
)()又は()において、前記管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ表示情報を編集するコンテンツ表示情報編集部を有し、前記コンテンツ表示情報編集部は、前記全体管理端末からの求めに応じて編集がなされた前記コンテンツ表示情報の編集内容に対する、前記グループ管理端末からの求めによる編集を制限する、コンテンツサーバ。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
)(1)~()のいずれか1において、前記コンテンツ配信情報には、さらに、コンテンツの配信期間、コンテンツの電子看板における表示位置、コンテンツの電子看板における表示スケジュールから選ばれる少なくとも一の情報が含まれる、コンテンツサーバ。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
)(1)~()のいずれか1において、前記コンテンツ表示情報には、前記コンテンツサーバ、外部コンテンツ提供サーバ又は前記電子看板に接続された外部機器から取得する情報への参照が含まれる、コンテンツサーバ。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
)()において、前記参照には、建設又は土木工事における工程管理情報、動画、ウェブページ、ニュース、気象情報から選ばれる少なくとも一の情報への参照が含まれる、コンテンツサーバ。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
)()又は()において、前記参照には、前記電子看板に接続されたセンサから取得する情報への参照が含まれる、コンテンツサーバ。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
)(1)~()のいずれかのコンテンツサーバと、複数の電子看板と、複数の管理端末と、が互いに通信可能に接続されたコンテンツ配信システム。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
)コンピュータを(1)~()のいずれかのコンテンツサーバとして機能させるためのプログラムコードを含む、コンピュータプログラム。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
10)複数の電子看板及び数の管理端末と通信可能に接続されたコンテンツサーバにより実行されるコンテンツ配信方法であって、1又は複数のコンテンツ表示情報及び、1又は複数のコンテンツ配信情報を少なくとも記憶し、前記コンテンツ配信情報に基づいて前記コンテンツ表示情報を前記複数の電子看板に配信し、前記管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集するとともに、前記コンテンツ表示情報は前記電子看板に表示するコンテンツを特定する情報であり、前記コンテンツ配信情報、前記コンテンツ表示情報により特定されるコンテンツの配信対象となる前記電子看板を示す情報を含む情報であり、前記複数の管理端末には、少なくとも、全体管理端末と、グループ管理端末が含まれ、前記グループ管理端末に紐づけられた前記複数の電子看板の一部分をグループと呼び、前記グループを包含する前記複数の電子看板の集合を全体と呼ぶこととした場合に、前記全体管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集する際には、前記全体に属する前記電子看板を対象とするコンテンツ配信情報の編集を許可し、前記グループ管理端末からの求めに応じて前記コンテンツ配信情報を編集する際には、当該グループ管理端末に紐づけられた、前記グループに属する前記電子看板を対象とするコンテンツ配信情報の編集を許可する、コンテンツ配信方法。