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特開2023-66186装飾部材及びエアバッグ装置のカバー体
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  • 特開-装飾部材及びエアバッグ装置のカバー体 図1
  • 特開-装飾部材及びエアバッグ装置のカバー体 図2
  • 特開-装飾部材及びエアバッグ装置のカバー体 図3
  • 特開-装飾部材及びエアバッグ装置のカバー体 図4
  • 特開-装飾部材及びエアバッグ装置のカバー体 図5
  • 特開-装飾部材及びエアバッグ装置のカバー体 図6
  • 特開-装飾部材及びエアバッグ装置のカバー体 図7
  • 特開-装飾部材及びエアバッグ装置のカバー体 図8
  • 特開-装飾部材及びエアバッグ装置のカバー体 図9
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023066186
(43)【公開日】2023-05-15
(54)【発明の名称】装飾部材及びエアバッグ装置のカバー体
(51)【国際特許分類】
   B60R 21/203 20060101AFI20230508BHJP
   B60R 21/2165 20110101ALI20230508BHJP
【FI】
B60R21/203
B60R21/2165
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021176763
(22)【出願日】2021-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】000229955
【氏名又は名称】日本プラスト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(72)【発明者】
【氏名】小見山 将彦
(72)【発明者】
【氏名】望月 耀
【テーマコード(参考)】
3D054
【Fターム(参考)】
3D054AA02
3D054AA07
3D054AA13
3D054BB02
3D054BB23
3D054BB24
3D054FF04
3D054FF16
(57)【要約】
【課題】強度を確保しつつ、設計の自由度が制限されにくい装飾部材及びこれを備えたエアバッグ装置のカバー体を提供する。
【解決手段】装飾部材は、折り畳まれた状態のエアバッグを覆い、エアバッグの展開時に破断するテアラインを有する表板部に取り付けられる。装飾部材は、表板部の意匠側に位置する装飾体20を備える。装飾体20は、装飾体本体部22と、装飾体本体部22の背後側に突設された、表板部への取り付け用の係合部23と、係合部23の基端部から装飾体本体部22の一の端縁部側及び他の端縁部側に延びる補強用のリブ28と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳まれた状態のエアバッグを覆い、このエアバッグの展開時に破断する破断部を有する被覆部に取り付けられる装飾部材であって、
装飾体本体部と、この装飾体本体部の背後側に突設された、前記被覆部への取り付け用の係合部と、前記装飾体本体部の背後に設けられ、前記係合部の基端部から前記装飾体本体部の一の端縁部側及び他の端縁部側に延びる補強用のリブと、を有し、前記被覆部の意匠側に位置する装飾体を備える
ことを特徴とする装飾部材。
【請求項2】
係合部は、複数設けられ、
リブは、複数の前記係合部間に亘り連なっている
ことを特徴とする請求項1記載の装飾部材。
【請求項3】
装飾体本体部は、長手方向を有する形状である
ことを特徴とする請求項1または2記載の装飾部材。
【請求項4】
装飾体本体部は、長方形状である
ことを特徴とする請求項3記載の装飾部材。
【請求項5】
リブは、装飾体本体部の長手方向の一の端縁部から係合部を介して他の端縁部に亘って連なっている
ことを特徴とする請求項3または4記載の装飾部材。
【請求項6】
係合部は、複数設けられ、
リブは、
前記各係合部の基端部と連なって装飾体本体部の長手方向に延びる第一部分と、
この第一部分の前記係合部とは反対側の端部から前記係合部に対し離れる方向に向かい長手方向と交差する方向に傾斜状に延びる第二部分と、
この第二部分間に連なって前記装飾体本体部の長手方向に延びる第三部分と、を備える
ことを特徴とする請求項3ないし5いずれか一記載の装飾部材。
【請求項7】
装飾体とは別体で、被覆部を挟んで前記装飾体を前記被覆部に保持する係合体を備え、
前記係合体は、
装飾体本体部の長手方向と同方向に長手状の係合体本体部と、
この係合体本体部に設けられ、前記装飾体の係合部を受ける受け部と、を有し、
前記係合体本体部は、長手方向と交差する方向に突出する突出部を有する
ことを特徴とする請求項3ないし6いずれか一記載の装飾部材。
【請求項8】
折り畳まれた状態のエアバッグを覆い、このエアバッグの展開時に破断する破断部を有する被覆部と、
この被覆部に取り付けられる請求項1ないし7いずれか一記載の装飾部材と、
を備えることを特徴とするエアバッグ装置のカバー体。
【請求項9】
装飾部材は、破断部の少なくとも一部に沿って配置されている
ことを特徴とする請求項8記載のエアバッグ装置のカバー体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳まれた状態のエアバッグを覆い、このエアバッグの展開時に破断する破断部を有する被覆部に取り付けられる装飾部材及びこれを備えたエアバッグ装置のカバー体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車などの車両用のハンドルであるステアリングホイールには、エアバッグ装置が取り付けられる。エアバッグ装置のカバー体は、折り畳まれた状態のエアバッグを覆うとともに、エアバッグの展開時には、その展開圧力によって破断予定線すなわちテアラインから一部が破断して、エアバッグを乗員側に膨出展開させるように形成されている。
【0003】
このようなカバー体として、エンブレム(オーナメント)を取り付けたものが知られている。特に、エンブレムを長手状とし、カバー本体部に左右方向に形成されたテアラインに沿ってエンブレムが配置されているものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10-119682号公報 (第6頁、図5
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
長手状のエンブレムの場合、カバー体を破断させるエアバッグの展開圧力を受けやすくなる。そこで、エンブレムが展開圧力によって破損しないようにするために補強構造を形成する必要があり、このような補強構造の形成により、エンブレムの設計の自由度が制限される場合がある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、強度を確保しつつ、設計の自由度が制限されにくい装飾部材及びこれを備えたエアバッグ装置のカバー体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の装飾部材は、折り畳まれた状態のエアバッグを覆い、このエアバッグの展開時に破断する破断部を有する被覆部に取り付けられる装飾部材であって、装飾体本体部と、この装飾体本体部の背後側に突設された、前記被覆部への取り付け用の係合部と、前記装飾体本体部の背後に設けられ、前記係合部の基端部から前記装飾体本体部の一の端縁部側及び他の端縁部側に延びる補強用のリブと、を有し、前記被覆部の意匠側に位置する装飾体を備えるものである。
【0008】
請求項2記載の装飾部材は、請求項1記載の装飾部材において、係合部は、複数設けられ、リブは、複数の前記係合部間に亘り連なっているものである。
【0009】
請求項3記載の装飾部材は、請求項1または2記載の装飾部材において、装飾体本体部は、長手方向を有する形状であるものである。
【0010】
請求項4記載の装飾部材は、請求項3記載の装飾部材において、装飾体本体部は、長方形状であるものである。
【0011】
請求項5記載の装飾部材は、請求項3または4記載の装飾部材において、リブは、装飾体本体部の長手方向の一の端縁部から係合部を介して他の端縁部に亘って連なっているものである。
【0012】
請求項6記載の装飾部材は、請求項3ないし5いずれか一記載の装飾部材において、係合部は、複数設けられ、リブは、前記各係合部の基端部と連なって装飾体本体部の長手方向に延びる第一部分と、この第一部分の前記係合部とは反対側の端部から前記係合部に対し離れる方向に向かい長手方向と交差する方向に傾斜状に延びる第二部分と、この第二部分間に連なって前記装飾体本体部の長手方向に延びる第三部分と、を備えるものである。
【0013】
請求項7記載の装飾部材は、請求項3ないし6いずれか一記載の装飾部材において、装飾体とは別体で、被覆部を挟んで前記装飾体を前記被覆部に保持する係合体を備え、前記係合体は、装飾体本体部の長手方向と同方向に長手状の係合体本体部と、この係合体本体部に設けられ、前記装飾体の係合部を受ける受け部と、を有し、前記係合体本体部は、長手方向と交差する方向に突出する突出部を有するものである。
【0014】
請求項8記載のエアバッグ装置のカバー体は、折り畳まれた状態のエアバッグを覆い、このエアバッグの展開時に破断する破断部を有する被覆部と、この被覆部に取り付けられる請求項1ないし7いずれか一記載の装飾部材と、を備えるものである。
【0015】
請求項9記載のエアバッグ装置のカバー体は、請求項8記載のエアバッグ装置のカバー体において、装飾部材は、破断部の少なくとも一部に沿って配置されているものである。
【発明の効果】
【0016】
請求項1記載の装飾部材によれば、リブによって装飾体本体部の形状に応じて効率的に剛性を向上させ、強度を確保できるので、装飾体にさらなる補強構造が不要となることにより、設計の自由度が制限されにくくなる。
【0017】
請求項2記載の装飾部材によれば、請求項1記載の装飾部材の効果に加えて、装飾体本体部の強度をより全体に亘って向上できる。
【0018】
請求項3記載の装飾部材によれば、請求項1または2記載の装飾部材の効果に加えて、装飾体本体部の長手方向に延びてリブを形成することで、長手方向の両端部と中央部とでの強度差を生じにくくし、局所的な応力集中を抑制できる。
【0019】
請求項4記載の装飾部材によれば、請求項3記載の装飾部材の効果に加えて、良好な意匠性を備えつつ、リブによって局所的な応力集中を抑制できる。
【0020】
請求項5記載の装飾部材によれば、請求項3または4記載の装飾部材の効果に加えて、短手方向の任意断面に少なくとも一つ以上のリブが位置するようになり、リブを装飾体に対し全体的にバランスよく配置でき、局所的な応力集中を抑制できる。
【0021】
請求項6記載の装飾部材によれば、請求項3ないし5いずれか一記載の装飾部材の効果に加えて、リブを装飾体に対しバランスよく配置できる。
【0022】
請求項7記載の装飾部材によれば、請求項3ないし6いずれか一記載の装飾部材の効果に加えて、エアバッグの展開圧力を突出部の変形によって逃がしやすくなり、応力集中を抑制できる。
【0023】
請求項8記載のエアバッグ装置のカバー体によれば、エアバッグ展開時に、エアバッグの展開圧力などに対して装飾部材を被覆部に確実に保持できる。
【0024】
請求項9記載のエアバッグ装置のカバー体によれば、請求項8記載のエアバッグ装置のカバー体の効果に加えて、装飾部材が、装飾体の強度の確保によってエアバッグの展開圧力による変形を抑制できるため、装飾部材を破断部の少なくとも一部に沿って配置したことで、装飾部材の変形によるロスを低減したエアバッグの展開圧力を破断部に効率よく伝達させて、被覆部を破断部から円滑に破断させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の第1の実施の形態の装飾部材の装飾体を背後側から示す平面図である。
図2】同上装飾体の一部を拡大して示す斜視図である。
図3】(a)は同上装飾部材の被覆部に取り付けられた状態を意匠側から示す平面図、(b)は同上装飾部材の被覆部に取り付けられた状態を背後側から示す平面図、(c)は(a)のI-I相当位置の断面図である。
図4】同上装飾部材を備えるカバー体を示す分解斜視図である。
図5】同上カバー体を備えるエアバッグ装置を有するハンドルを示す正面図である。
図6】(a)はエアバッグの展開時のカバー体を示す斜視図、(b)は(a)に続いて破断部から破断したカバー体を示す斜視図、(c)は(b)に続いてカバー体が破断した状態でのハンドルを背後側から示す斜視図である。
図7】本発明の第2の実施の形態の装飾部材の装飾体を背後側から模式的に示す平面図である。
図8】本発明の第3の実施の形態の装飾部材の装飾体を背後側から模式的に示す平面図である。
図9】本発明の第4の実施の形態の装飾部材の装飾体を背後側から模式的に示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0027】
図5及び図6(c)において、1は車両である自動車用のハンドル(ステアリングハンドル)としてのステアリングホイールである。ステアリングホイール1は、ハンドル本体としてのステアリングホイール本体2と、ステアリングホイール本体2の乗員側に装着されるエアバッグ装置3と、を備えている。なお、ステアリングホイール1は、通常傾斜した状態で車両に備えられるステアリングシャフトに装着されるものであるが、以下、車両の直進状態を基準とし、ステアリングシャフト側を背面側、乗員側を正面側とし、フロントガラスに向かう方向(矢印A方向)を上側として説明する。また、前後方向及び左右方向については、乗員から見た方向として説明する。
【0028】
そして、ステアリングホイール本体2は、円環状をなす把持部であるグリップ部であるリム部4と、リム部4の内側に位置するボス部5と、これらリム部4とボス部5とを連結する複数のスポーク部6と、から構成されている。スポーク部6は、本実施の形態において、左右二本のものを図示するが、二本に限定されるものではない。
【0029】
また、ボス部5の背面部には、ステアリングシャフトに嵌着される略円筒状のボス5aが設けられているとともに、このボス5aに芯体を構成するボスプレートが一体的に固着されている。そして、ボスプレートから、スポーク部6の芯金が一体に延設され、あるいは溶接などして固着されている。さらに、スポーク部6の芯金に、リム部4の芯金が溶接などして固着されている。
【0030】
さらに、ステアリングホイール本体2の背後側には、ボディカバー7が取り付けられている。ボディカバー7は、ロアカバー、あるいは裏カバーなどとも呼ばれるものである。ボディカバー7は、ステアリングホイール本体2のボス部5および左右のスポーク部6の背面側すなわち裏面側を覆っている。ボディカバー7は、例えば合成樹脂により成形されている。
【0031】
また、リム部4の芯金の外周部と、スポーク部6の芯金のリム部4側の部分の外周部とには表皮部が形成され、さらに、この表皮部の外周の全部あるいは一部が、天然あるいは人工の皮革などにより覆われている。
【0032】
一方、図5に示すように、エアバッグ装置3は、ステアリングホイール本体2のボス部5の正面側を覆って配置される。エアバッグ装置3は、被取付部材としてのベースプレート、袋状のエアバッグ、及び、エアバッグを膨張展開させるインフレータなどを備えるとともに、これらを覆うカバー体11を備える。そして、ベースプレートは、ホーンプレートあるいはブラケット部などを介してステアリングホイール本体2に取り付けられ、ベースプレートに、エアバッグが収納されるとともにインフレータが取り付けられ、このベースプレートの正面側をカバー体11が覆っている。
【0033】
カバー体11は、ケース体、パッド、あるいはモジュールカバーなどとも呼ばれるものである。図4に示すように、カバー体11は、例えば被取付部であるカバー本体部13を備えている。カバー本体部13は、例えば合成樹脂により形成されている。カバー本体部13は、被覆部としての表板部14を有する。表板部14は、カバー体11の意匠部分を構成する。表板部14は、折り畳まれたエアバッグの正面側を覆っている。表板部14には、破断部としての破断予定線であるテアライン15が形成されている。エアバッグの展開圧力によるテアライン15の開裂によりエアバッグの展開時に複数の扉部16(図6(b))が形成される。テアライン15は、表板部14の背面(裏面)側に溝状に形成され、表板部14の他の部分より脆弱な弱部となっている。テアライン15は、設定したい扉部16(図6(b))の形状及び枚数に応じて、任意に設定できる。本実施の形態において、テアライン15は、中央部に位置するセンターテアライン15aと、センターテアライン15aと連なって左右両側に位置するサイドテアライン15bと、を有する。センターテアライン15aは、左右方向に延びて形成されている。図示される例では、センターテアライン15aは、直線状に形成されている。また、サイドテアライン15bは、上下方向、すなわちセンターテアライン15aと交差または直交する方向に延びて形成されている。サイドテアライン15bの上下の端部は、表板部14にて収納部の上端部及び下端部近傍に亘っている。サイドテアライン15bの上下方向の中央部付近にセンターテアライン15aが連なっている。したがって、本実施の形態のテアライン15は、正面から見てH字状に形成されている。
【0034】
また、表板部14の背面(裏面)には、正面視略角筒状などの筒状に突設された周壁である周板部17が形成されている。表板部14と周板部17とに囲まれた部分が、折り畳まれたエアバッグを収納する収納部となっている。周板部17には、図示しないが、ベースプレートとカバー体11とを係合するためのカバー体係合部などが形成されている。
【0035】
さらに、図3(a)ないし図3(c)及び図4に示すように、表板部14には、装飾部材19が取り付けられる。装飾部材19は、エンブレム、あるいはオーナメントなどとも呼ばれるものである。
【0036】
装飾部材19は、装飾体20を有する。装飾体20は、デザインオーナメント、アッパプレート、あるいはアッパエンブレムなどとも呼ばれ、装飾部材19の意匠部分を構成している。装飾体20は、例えば合成樹脂により成形されている。装飾体20は、装飾体本体部22を備える。装飾体本体部22は、表板部14の意匠側である表面に沿って位置する。装飾体本体部22は、長手方向を有する形状に形成されている。本実施の形態において、装飾体本体部22は、長方形状に形成されている。また、装飾体本体部22は、一対の長辺部と一対の短辺部とによって囲まれる形状となっている。図示される例では、装飾体本体部22は、長手方向と短手方向との寸法比が2:1以上の長方形状となっている。また、装飾体本体部22は、平板状に形成されている。本実施の形態では、装飾体本体部22は、長手方向の中央部が両端部に対して僅かに正面側に膨出するように湾曲されている。
【0037】
装飾体本体部22には、係合部23が突設されている。係合部23は、フックとも呼ばれ、装飾部材19を表板部14に取り付けるためのものである。係合部23は、装飾体本体部22の背後側、つまり表板部14側に位置する。係合部23は、装飾体本体部22の厚み方向に延びるピン状に形成されている。係合部23は、装飾体本体部22と連なる軸部25を有する。軸部25は、任意の形状としてよいが、本実施の形態では、図2に示すように、装飾体本体部22の短手方向に厚みを有して長手方向に突出するリブ部25aと、装飾体本体部22の長手方向に厚みを有して短手方向に突出するリブ部25bと、により断面十字状に形成されている。また、軸部25の先端部には、抜止部である拡大部26が一体的に形成されている。拡大部26は、軸部25に対し、係合部23の突出方向と交差する方向に拡大されている。したがって、拡大部26は、係合部23において、成形型の抜き方向である装飾体本体部22の厚み方向である係合部23の突出方向つまり軸方向に対するアンダーカットとして形成されている。そのため、本実施の形態において、係合部23の成形時には、スライドコアが用いられる。スライドコアは、係合部23を挟んで、成形型の抜き方向である係合部23の軸方向に対して交差または直交する方向、つまり図1などに示す矢印Sに示す方向にスライドするように設定される。すなわち、スライドコアは、装飾体本体部22の短手方向にスライドするように設定される。
【0038】
本実施の形態において、係合部23は、複数設けられている。図示される例では、係合部23は、装飾体本体部22に三つ設定されている。これら係合部23は、装飾体本体部22の長手方向に互いに離れて配置されている。本実施の形態において、係合部23は、装飾体本体部22の長手方向に等間隔または略等間隔に離れて配置されている。図示される例では、係合部23は、装飾体本体部22の長手方向の中央部と、両端部近傍と、にそれぞれ位置する。また、本実施の形態において、中央部に位置する係合部23と、その他の係合部23とは、装飾体本体部22の短手方向にずれて位置する。
【0039】
係合部23間は、装飾体本体部22の補強用のリブ28により連結されている。リブ28は、装飾体本体部22の背後に設けられている。リブ28は、装飾体本体部22の背後側に係合部23よりも小さい突出量で突出している。リブ28は、係合部23の基端部から、装飾体本体部22の一の端縁部側である長手方向の一端部側及び他の端縁部側である長手方向の他端部側に延びて形成されている。本実施の形態では、リブ28は、装飾体本体部22の一の端縁部である長手方向の一端部から、係合部23の基端部を介して、長手方向の他端部に亘り連なっている。すなわち、リブ28は、複数の係合部23間に連なり、装飾体本体部22の長手方向全体に亘り配置されている。そのため、リブ28は、装飾体20の短手方向の任意の断面上に位置するように装飾体本体部22の全体に亘り形成されている。
【0040】
リブ28は、係合部23を成形する際に同時に成形される。リブ28は、係合部23の成形用のスライドコアの構造やスライドの可動軌跡を阻害しないように設定されている。リブ28は、スライドコアの分割線に沿って形成されている。本実施の形態において、リブ28は、装飾体本体部22の短手方向に対して非平行に形成されている。
【0041】
好ましくは、リブ28は、第一部分31と、第二部分32と、第三部分33と、を一体的に有する。第一部分31は、各係合部23の基端部と連なって装飾体本体部22の長手方向に延びる。本実施の形態において、第一部分31は、各係合部23の両側部にそれぞれ設定されている。また、第二部分32は、第一部分31の係合部23とは反対側の端部から係合部23に対し離れる方向に向かい長手方向と交差する方向に傾斜状に延びる。つまり、第二部分32は、スライドコアのスライド方向に対しアンダー形状とならない方向に傾斜されている。図示される例では、第二部分32は、第一部分31の端部から短手方向の一方側と他方側とにそれぞれ拡大されるように傾斜されている。さらに、第三部分33は、第二部分32,32間に連なって装飾体本体部22の長手方向に延びる。第三部分33は、装飾体本体部22の長辺部に位置する。第二部分32と第三部分33とにより、リブ28の一部が係合部23,23間でハニカム状(六角形状)に形成されている。装飾体本体部22の長手方向の両端部に位置する係合部23から装飾体本体部22の長手方向の外側へと延びる第一部分31に連なる第二部分32は、それぞれ装飾体本体部22の角部に向けて傾斜状に延びている。
【0042】
そして、図3(c)及び図4に示すように、装飾体20は、係合部23によって、カバー本体部13の表板部14に取り付けられる。本実施の形態では、装飾体20は、係合部23が表板部14に形成された開口部35に挿入されて取り付けられる。本実施の形態において、開口部35は、表板部14を貫通して形成されている。開口部35は、係合部23と同数形成されている。本実施の形態において、開口部35は、三つ形成されている。開口部35は、丸穴状に形成されている。
【0043】
図示される例では、開口部35は、取付部36に配置されている。本実施の形態では、取付部36は、表板部14に凹設されて装飾体20が嵌合される凹部である。取付部36は、正面側が開口されているとともに、側壁部37及び底部38によって囲まれる凹状の空間部である。底部38を貫通して開口部35が形成されている。取付部36は、装飾体20の形状に応じて形成されている。本実施の形態において、取付部36は、長手方向を有する形状、すなわち長手状に形成されている。図示される例では、取付部36は、直線状、好ましくは長方形状に形成されている。取付部36は、テアライン15に沿って配置されている。本実施の形態において、取付部36は、センターテアライン15aに沿って配置されている。図示される例では、取付部36は、センターテアライン15aの上部に沿って配置されている。取付部36は、左右方向に長手方向を有し、上下方向に短手方向を有するように配置されている。したがって、取付部36に取り付けられる装飾体20は、長手方向を左右方向、短手方向を上下方向として表板部14に配置される。
【0044】
取付部36に取り付けられる装飾体20は、好ましくは、係合部23が表板部14の背後側で係合体40により係合保持されることで、表板部14を板厚方向に挟み込んだ状態で保持される。すなわち、本実施の形態において、装飾部材19は、装飾体20と係合体40との二部品構成となっている。
【0045】
係合体40は、バックプレート、あるいはロワエンブレムなどとも呼ばれ、表板部14の背後に位置して通常露出しない部分である。係合体40は、例えば合成樹脂により成形されている。図3(b)及び図3(c)に示すように、係合体40は、係合体本体部42を備える。係合体本体部42は、装飾体20をカバー本体部13の表板部14に保持できれば種々の形状とすることができるが、本実施の形態では、装飾体20の装飾体本体部22と同様に、長手方向を有する形状に形成されている。図示される例では、係合体本体部42は、長方形状に形成されている。係合体本体部42は、装飾体本体部22と略等しい長手寸法及び幅寸法を有している。
【0046】
また、本実施の形態では、係合体本体部42には、突出部42aが形成されている。突出部42aは、係合体本体部42の長手方向と交差する方向である短手方向に突出する。本実施の形態において、突出部42aは、係合体本体部42の長手方向の中央部、及び、長手方向の両端部にそれぞれ突出部42aが形成されている。
【0047】
さらに、係合体本体部42には、装飾体20の係合部23を受ける受け部43が形成されている。受け部43は、係合体本体部42を貫通する穴部として形成されている。受け部43は、係合部23と同数形成されている。本実施の形態において、受け部43は、係合体本体部42に三つ設定されている。これら受け部43は、係合体本体部42の長手方向に互いに離れて配置されている。本実施の形態において、受け部43は、係合体本体部42の長手方向に等間隔または略等間隔に離れて配置されている。図示される例では、受け部43は、係合体本体部42の長手方向の中央部と、両端部近傍と、にそれぞれ位置する。受け部43の位置に、係合体本体部42の突出部42aが位置する。
【0048】
受け部43の内縁部には、挿入された係合部23の拡大部26を係止する爪部である係止部43aが形成されている。係止部43aは、受け部43に対する係合部23の挿脱方向に厚み方向を有して、この厚み方向に弾性変形可能な板状となっている。
【0049】
また、図4に示すように、係合体本体部42は、カバー本体部13及び装飾体20に対向する主面側において、受け部43の周縁部から長辺部及び突出部42aに亘り、リブ状に厚みが増加されている。
【0050】
次に、第1の実施の形態の作用について説明する。
【0051】
装飾体20を成形する際には、スライドコアを有する成形型を用いる。図1において、紙面と垂直な方向である装飾体本体部22の厚み方向に成形型を開閉するとともに、係合部23の軸方向に対して交差または直交する方向(矢印S方向)にスライドコアをスライドさせることによって、拡大部26を先端部に有する係合部23を備える装飾体20を容易に成形できるとともに、スライドコアの分割線に沿って、補強用のリブ28を係合部23から装飾体本体部22の長手方向の一端部及び他端部に亘り連なって形成できる。これにより、装飾体本体部22の全体にバランスよくリブ28が配置され、全体の剛性が向上するとともに、部位による強度差が抑制される。
【0052】
そして、図4に示すように、装飾部材19をカバー本体部13に取り付ける際には、予め成形された装飾体20を、カバー本体部13の表板部14の取付部36にて開口部35に係合部23を挿入しつつ取付部36内に嵌合させる。このとき、リブ28が取付部36の底部38に当接する着座面となるが、リブ28が装飾体本体部22の長手方向及び短手方向に満遍なく配置されているため、装飾体20が短手方向や長手方向にがたつくことなく安定的に取付部36に位置する。
【0053】
次いで、カバー本体部13の表板部14に対し、予め成形された係合体40を取付部36の背後に接近させ、開口部35から背後側に突出する係合部23の先端部を係合体40の受け部43に押し込むことで、係合部23の拡大部26が受け部43の係止部43aを弾性的に乗り越え、係合部23が受け部43に抜け止め保持され、リジッドに固定される。
【0054】
この状態で、図3(a)ないし図3(c)に示すように、装飾体20が取付部36に嵌合され、係合体40が取付部36の背後に重ねられた状態で、装飾部材19がカバー本体部13に保持固定される。装飾体20及び係合体40がカバー本体部13のテアライン15のセンターテアライン15aに沿って長手方向を有するように位置するとともに、係合体40の係合体本体部42の突出部42aがセンターテアライン15a側すなわち下側となって配置される。
【0055】
このように完成されたカバー体11は、ベースプレートにインフレータとともに取り付けられた折り畳み状態のエアバッグを覆うように、ベースプレートに対して周板部17を係合させて保持することで、エアバッグ装置3が完成される。
【0056】
エアバッグ装置3は、ベースプレートをステアリングホイール本体2のボス部5に取り付け、インフレータに所定の配線を接続することで、ステアリングホイール本体2に保持されて、ステアリングホイール1を構成する。
【0057】
そして、このステアリングホイール1を備える自動車が衝突などすると、制御装置がインフレータを作動させ、エアバッグにガスを供給する。すると、エアバッグが急速に膨張展開し、この膨張展開する圧力が図6(a)の矢印Fに示すようにカバー本体部13の表板部14の中央部に最も大きく加わる。このとき、装飾体20は、図3(c)に示す係合部23によって係合体40に拘束されている長手方向の両端部と比較して、長手方向の中央部において装飾体本体部22の厚み方向に背後側から正面側、すなわちカバー本体部13の内側から外側へと応力がより大きく加わり、装飾体本体部22が撓んで変形するような入力が発生するものの、図1に示すように、補強用のリブ28によって装飾体本体部22の部位による強度差が低減されているため、過度の応力集中の発生による変形量が抑制され、割れにつながるような応力の発生が抑制される。
【0058】
そのため、図6(a)に示すように、装飾部材19が扉部16に強固に保持されるとともに、エアバッグの展開圧力に対し、装飾部材19の装飾体20などを変形させるロスを発生させることがなく、テアライン15に効率よく荷重を伝達でき、円滑な開裂挙動を得ることが可能になる。そこで、エアバッグの展開圧力によって、テアライン15に沿って表板部14が破断する。
【0059】
テアライン15からの破断により、図6(b)に示すように表板部14には上下に扉部16,16が形成され、これら扉部16,16がヒンジ部45,45を軸として上下に離れるように回動してエアバッグを膨出させる開口である突出口46を形成し、この突出口46からエアバッグが乗員の前方に展開し、乗員を保護する。
【0060】
また、図6(c)に示すように、展開した扉部16のうち、上側の扉部16については、ステアリングホイール1を正面から見てアナログ時計の12時方向、つまり上側において、先端部に位置する装飾部材19の装飾体20がボディカバー7と衝突する。このとき、装飾体20は、図3(c)に示す係合部23によって係合体40に拘束されている長手方向の両端部と比較して、長手方向の中央部において装飾体本体部22の厚み方向に正面側から背後側、すなわちカバー本体部13の外側から内側へと応力がより大きく加わり、装飾体本体部22が撓んで変形するような入力が発生するものの、図1に示すように、補強用のリブ28によって装飾体本体部22の部位による強度差が低減されているため、過度の応力集中の発生による変形量が抑制され、割れにつながるような応力の発生が抑制されて、扉部16に強固に保持される。
【0061】
このように、装飾部材19の装飾体20において、装飾体本体部22の背後に、係合部23の基端部から一の端縁部側及び他の端縁部側に延びる補強用のリブ28を形成することで、リブ28によって装飾体本体部22の形状に応じて効率的に剛性を向上させ、強度を確保できる。したがって、装飾体20にさらなる補強構造が不要となることにより、設計の自由度が制限されにくくなる。
【0062】
例えば、係合体40を大きくすることによって装飾部材19全体の剛性を高める場合、テアライン15を設定可能な位置が制限されたり、エアバッグの収納スペースが制限されたりするため、設計の自由度が制限されることがあるとともに、部品重量やコストの増加が生じ得るのに対し、本実施の形態では、このような制限が生じにくく、部品重量やコストの増加も生じにくい。
【0063】
また、装飾体20を成形する際に、スライドコアを用いて係合部23を成形する場合には、スライドコアのスライド方向に対しアンダー形状となるような形状を形成することが容易でないが、本実施の形態では、リブ28を係合部23の基端部から装飾体本体部22の一の端縁部側及び他の端縁部側に延びるように形成しているため、スライドコアのスライド方向にアンダー形状を生じさせることなくリブ28を装飾体20に広く配置できるので、リブ28がない部分に応力集中が発生しやすくなるなどの問題が生じにくい。しかも、装飾体本体部22全体を厚肉に形成して強度を確保する場合よりも、コストが安くなるとともに、成形後のひけなどの外観不良も発生しにくい。
【0064】
係合部23を複数設定し、これら係合部23間に連なってリブ28を形成することで、装飾体本体部22の強度をより全体に亘って向上できる。
【0065】
特に、装飾体本体部22が長手方向を有する形状である場合、本実施の形態のように、装飾体本体部22の長手方向に延びてリブ28を形成することで、長手方向の両端部と中央部とでの強度差を生じにくくし、局所的な応力集中を抑制できる。
【0066】
本実施の形態において、装飾体本体部22が長方形状であるため、良好な意匠性を備えつつ、リブ28によって局所的な応力集中を抑制できる。
【0067】
そして、リブ28が、装飾体本体部22の長手方向の一の端縁部から係合部23を介して他の端縁部に亘って連なっているため、短手方向の任意断面に少なくとも一つ以上のリブ28が位置するようになり、リブ28を装飾体20に対し全体的にバランスよく配置でき、局所的な応力集中を抑制できる。
【0068】
特に、リブ28に、各係合部23の基端部と連なって装飾体本体部22の長手方向に延びる第一部分31と、第一部分31の係合部23とは反対側の端部から係合部23に対し離れる方向に向かい長手方向と交差する方向に傾斜状に延びる第二部分32と、第二部分32間に連なって装飾体本体部22の長手方向に延びる第三部分33と、を設定することで、係合部23を形成するために用いるスライドコアのスライドを阻害することなく、リブ28を装飾体20に対しバランスよく配置できる。しかも、係合部23間では、第二部分32を第一部分31の端部から拡開状に傾斜させることで、第二部分32と第三部分33とでリブ28をハニカム状に形成でき、バランスのよいリブ28の設定が可能となる。
【0069】
装飾体20とは別体の係合体40を用いて、表板部14を挟んで装飾体20を表板部14に保持する構成において、装飾体20の装飾体本体部22の長手方向と同方向に長手状の係合体本体部42に長手方向と交差する方向に突出して突出部42aを形成したので、係合体本体部42の辺縁部を直線状に形成する場合と比較して、エアバッグの展開圧力を突出部42aの変形によって逃がしやすくなり、応力集中を抑制できる。
【0070】
特に、突出部42aがテアライン15の少なくとも一部、本実施の形態ではエアバッグの展開圧力が集中するセンターテアライン15a側に配置されることにより、突出部42aによって、エアバッグの展開圧力を受けたときに応力を受容して逃がしやすくなる。
【0071】
上記の装飾部材19をエアバッグ装置3の表板部14に取り付けることで、エアバッグ展開時に、エアバッグの展開圧力などに対して装飾部材19を表板部14に確実に保持できる。
【0072】
特に、装飾部材19が、装飾体20の強度の確保によってエアバッグの展開圧力による変形を抑制できるため、この装飾部材19をテアライン15の少なくとも一部、本実施の形態ではセンターテアライン15aに沿って配置したことで、装飾部材19(装飾体20)の変形によるロスを低減したエアバッグの展開圧力をテアライン15に効率よく伝達させて、表板部14をテアライン15から円滑に破断させることができる。
【0073】
なお、上記の第1の実施の形態において、装飾体20のリブ28は、図7に示す第2の実施の形態のように、装飾体本体部22の長手方向に一直線状に連なる形状としてもよい。また、図8に示す第3の実施の形態のように、係合部23の位置が装飾体本体部22の短手方向にそれぞれずれている場合には、係合部23間においてリブ28を折れ線状に屈曲させる形状としてもよい。さらに、図9に示す第4の実施の形態のように、係合部23間において、第二部分32同士を直接連結するように形成してもよい。これらのいずれの場合においても、第1の実施の形態と同様に、強度を確保しつつ、設計の自由度が制限されにくい装飾部材19を提供できる。
【0074】
また、係合部23の数やリブ28の配置は、装飾体20の装飾体本体部22の形状に応じて任意に調整可能である。つまり、係合部23は、一つでも、二つでも、四つ以上でもよいし、リブ28は、係合部23の基端部から装飾体本体部22の一の端縁部側及び他の端縁部側に延びていれば、任意の形状としてよい。
【0075】
装飾体本体部22は、長手方向を有する形状であれば、例えば楕円形状などでもよい。
【0076】
また、装飾部材19は、装飾体20と係合体40との二部品構成からなるものに限らず、装飾体20の係合部23を表板部14の開口部35に直接挿入係合して固定する一部品構成としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明は、例えば、自動車のハンドル(ステアリングホイール)に用いられるエアバッグ装置のカバー体に取り付けられるエンブレムに適用できる。
【符号の説明】
【0078】
3 エアバッグ装置
11 カバー体
14 被覆部としての表板部
15 破断部としてのテアライン
19 装飾部材
20 装飾体
22 装飾体本体部
23 係合部
28 リブ
31 第一部分
32 第二部分
33 第三部分
40 係合体
42 係合体本体部
42a 突出部
43 受け部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9