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特開2023-66305情報提示システム、情報提示方法、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023066305
(43)【公開日】2023-05-15
(54)【発明の名称】情報提示システム、情報提示方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/1093 20230101AFI20230508BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230508BHJP
【FI】
G06Q10/10 344
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021176979
(22)【出願日】2021-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 雄也
(72)【発明者】
【氏名】安武 成記
(72)【発明者】
【氏名】岩田 史子
(72)【発明者】
【氏名】幡井 崇
(72)【発明者】
【氏名】羽木 真里子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA13
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザに対して効果的にタスクを提示することができる情報提示システムを提供する。
【解決手段】情報提示システム10は、ユーザのスケジュールの空き時間に関する空き時間情報を取得する取得部32aと、取得された空き時間情報に基づいて、空き時間と少なくとも一部の時間が重なるタスクに関するタスク情報をデータベース34から抽出する抽出部32bと、抽出されたタスク情報に基づいて、ユーザにタスク情報を提示するための提示情報を生成する提示情報生成部32cと、生成された提示情報をユーザのスケジュールに表示する表示処理部32dと、を備え、表示処理部32dは、タスクの時間が空き時間とスケジュールの予定の時間とに重なる場合、提示情報を予定と並列してスケジュールに表示する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのスケジュールの空き時間に関する空き時間情報を取得する取得部と、
取得された前記空き時間情報に基づいて、前記空き時間と少なくとも一部の時間が重なるタスクに関するタスク情報をデータベースから抽出する抽出部と、
抽出された前記タスク情報に基づいて、前記ユーザに前記タスク情報を提示するための提示情報を生成する提示情報生成部と、
生成された前記提示情報を前記ユーザのスケジュールに表示する表示処理部と、
を備え、
前記表示処理部は、前記タスクの時間が前記空き時間と前記スケジュールの予定の時間とに重なる場合、前記提示情報を前記予定と並列して前記スケジュールに表示する、
情報提示システム。
【請求項2】
前記空き時間情報は、前記空き時間の開始時刻及び終了時刻である、
請求項1に記載の情報提示システム。
【請求項3】
前記提示情報は、前記ユーザ以外の他のユーザが前記スケジュールを閲覧した場合、前記スケジュールに表示されない、
請求項1又は2に記載の情報提示システム。
【請求項4】
前記提示情報は、時間情報として、前記タスクの所要時間及び前記タスクの有効な時間帯の少なくとも一つを含む、
請求項1~3のいずれか1項記載の情報提示システム。
【請求項5】
前記抽出部は、前記空き時間の長さに応じて前記タスク情報を前記データベースから抽出する、
請求項1~4のいずれか1項記載の情報提示システム。
【請求項6】
前記抽出部は、前記空き時間の時間帯に応じて前記タスク情報を前記データベースから抽出する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の情報提示システム。
【請求項7】
前記取得部は、さらに、前記ユーザの現在位置を示す位置情報を取得し、
前記抽出部は、前記空き時間情報及び前記位置情報に基づいて前記タスク情報を前記データベースから抽出する、
請求項1~6のいずれか1項に記載の情報提示システム。
【請求項8】
前記取得部は、前記空き時間情報に加え、前記スケジュールに登録された予定に関する予定情報を取得し、
前記抽出部は、前記空き時間情報と、前記予定情報に含まれる前記予定の時間に関する予定時間情報及び前記予定の種別に関する種別情報とに基づいて、前記タスク情報を前記データベースから抽出する、
請求項1~7のいずれか1項に記載の情報提示システム。
【請求項9】
さらに、前記ユーザの入力を受け付ける受付部を備え、
前記受付部は、前記ユーザにより入力された前記タスク情報の抽出条件を受け付け、
前記取得部は、前記受付部により受け付けられた前記抽出条件を取得し、
前記抽出部は、前記取得部により取得された前記抽出条件に基づいて前記タスク情報を前記データベースから抽出する、
請求項1~8のいずれか1項に記載の情報提示システム。
【請求項10】
前記取得部は、さらに、前記スケジュールに表示された前記提示情報が削除されたことを示す削除情報を取得し、
前記抽出部は、前記削除情報に基づいて、削除された前記提示情報に含まれる前記タスクと同じ種類のタスクの抽出頻度を下げるように抽出条件を更新し、更新された前記抽出条件に基づいて新たな前記タスク情報を前記データベースから抽出し、
前記提示情報生成部は、抽出された新たな前記タスク情報に基づいて、前記ユーザに新たな前記タスク情報を提示するための新たな前記提示情報を生成し、
前記表示処理部は、生成された新たな前記提示情報を前記ユーザの前記スケジュールに表示する、
請求項9に記載の情報提示システム。
【請求項11】
前記受付部により前記ユーザの前記スケジュールを表示する指示が受け付けられると、前記取得部は、前記空き時間情報を取得する、
請求項9又は10に記載の情報提示システム。
【請求項12】
前記受付部は、さらに、前記ユーザにより入力された前記スケジュールの取得条件を受け付け、
前記取得部は、前記受付部により受け付けられた前記取得条件に基づいて、(i)前記スケジュールの前記空き時間情報、(ii)前記空き時間情報及び前記スケジュールに登録された予定の時間に関する予定時間情報、(iii)前記空き時間情報、前記予定時間情報、及び、前記予定の種別に関する種別情報、又は、(iv)前記空き時間情報、前記予定時間情報、前記種別情報、及び、前記予定の内容に関する内容情報を取得し、
前記抽出部は、前記取得部により取得された前記(i)~前記(iv)のいずれかの情報に基づいて前記タスク情報を前記データベースから抽出する、
請求項9~11のいずれか1項に記載の情報提示システム。
【請求項13】
ユーザのスケジュールの空き時間に関する空き時間情報を取得する取得ステップと、
取得された前記空き時間情報に基づいて、前記空き時間と少なくとも一部の時間が重なるタスクに関するタスク情報をデータベースから抽出する抽出ステップと、
抽出された前記タスク情報に基づいて、前記ユーザに前記タスク情報を提示するための提示情報を生成する提示情報生成ステップと、
生成された前記提示情報を前記ユーザの前記スケジュールに表示する表示処理ステップと、
を含み、
前記表示処理ステップでは、前記タスクの時間が前記空き時間と前記スケジュールの予定の時間とに重なる場合、前記提示情報を前記予定と並列して前記スケジュールに表示する、
情報提示方法。
【請求項14】
請求項13に記載の情報提示方法をコンピュータに実行させるための
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提示システム、情報提示方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザが隙間時間を効率よく利用できるように、ユーザに関連ありそうな情報をユーザに提示する技術が開発されている。例えば、特許文献1は、ユーザのスケジュールの空き時間を推定し、推定された空き時間内にユーザが実行可能なタスクを決定し、決定されたタスクをユーザに提示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-071897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、空き時間に実行可能なタスクが提示されるだけで、その前後のユーザのスケジュールをユーザ自身が確認する必要がある。そのため、ユーザが提示されたタスクを実行するか否かを判断しやすくなれば、効果的なタスクの提示に繋がると考えられる。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザに対して効果的にタスクを提示することができる情報提示システム、情報提示方法、及び、プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報提示システムは、ユーザのスケジュールの空き時間に関する空き時間情報を取得する取得部と、取得された前記空き時間情報に基づいて、前記空き時間と少なくとも一部の時間が重なるタスクに関するタスク情報をデータベースから抽出する抽出部と、抽出された前記タスク情報に基づいて、前記ユーザに前記タスク情報を提示するための提示情報を生成する提示情報生成部と、生成された前記提示情報を前記ユーザのスケジュールに表示する表示処理部と、を備え、前記表示処理部は、前記タスクの時間が前記空き時間と前記スケジュールの予定の時間とに重なる場合、前記提示情報を前記予定と並列して前記スケジュールに表示する。
【0007】
本発明の一態様に係る情報提示方法は、ユーザのスケジュールの空き時間に関する空き時間情報を取得する取得ステップと、取得された前記空き時間情報に基づいて、前記空き時間と少なくとも一部の時間が重なるタスクに関するタスク情報をデータベースから抽出する抽出ステップと、抽出された前記タスク情報に基づいて、前記ユーザに前記タスク情報を提示するための提示情報を生成する提示情報生成ステップと、生成された前記提示情報を前記ユーザの前記スケジュールに表示する表示処理ステップと、を含み、前記表示処理ステップでは、前記タスクの時間が前記空き時間と前記スケジュールの予定の時間とに重なる場合、前記提示情報を前記予定と並列して前記スケジュールに表示する。
【0008】
本発明の一態様に係るプログラムは、前記情報提示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様に係る情報提示システム、情報提示方法及びプログラムは、ユーザに対して効果的にタスクを提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施の形態に係る情報提示システムの概要を説明するための図である。
図2図2は、実施の形態に係る情報提示システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施の形態に係る情報提示システムの動作の第1の例を示すシーケンス図である。
図4図4は、取得されたユーザのスケジュールの空き時間情報、抽出されたタスク情報、及び、タスク情報が表示されたスケジュールを説明するための図である。
図5図5は、実施の形態に係る情報提示システムの動作の第2の例を示すシーケンス図である。
図6図6は、実施の形態に係る情報提示システムの動作の第3の例を示すシーケンス図である。
図7図7は、実施の形態に係る情報提示システムの動作の第4の例を示すシーケンス図である。
図8図8は、実施の形態に係る情報提示システムの動作の第5の例を示すシーケンス図である。
図9図9は、実施の形態に係る情報提示システムの動作の第6の例を示すシーケンス図である。
図10図10は、取得されたユーザのスケジュール情報、抽出されたタスク情報、及び、タスク情報が表示されたスケジュールを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置、接続形態、ステップ、及び、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0012】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
【0013】
(実施の形態)
[概要]
まず、実施の形態に係る情報提示システムの概要について説明する。図1は、実施の形態に係る情報提示システムの概要を説明するための図である。
【0014】
情報提示システム10は、スケジュール情報提供サーバ40(例えば、Office365(登録商標))からユーザのスケジュール情報を取得し、ユーザが空き時間に実行可能なタスクをデータベースから抽出してユーザに提示するシステムである。例えば、提示情報システム10は、ユーザのスケジュール情報のうち空き時間に関する空き時間情報を取得し、取得された空き時間情報に基づいて、空き時間の少なくとも一部の時間が重なるタスクに関するタスク情報をデータベースから抽出する。情報提示システム10は、データベースから抽出されたタスク情報に基づいて、ユーザにタスク情報を提示するための提示情報を生成し、生成された提示情報をユーザのスケジュールに表示する。
【0015】
ここで、空き時間情報とは、スケジュールの空き時間の開始時刻及び終了時刻である。
【0016】
タスクとは、ユーザが空き時間に実行可能なイベント、行動、又は、動作である。イベントは、例えば、飲食物の割引情報、試供品の配布情報、社内若しくは社外のセミナー情報、又は、談話会などの社員交流情報などである。行動は、散歩、ストレッチ、仮眠、音楽鑑賞、又は、片付けなどである。動作は、深呼吸、又は、瞑想などである。
【0017】
提示情報は、時間情報として、タスクの所要時間及びタスクの有効な時間帯の少なくとも一つを含む。さらに、提示情報は、例えば、タスクが実行される場所、タスクに関連するホームページなどのリンク、又は、割引クーポンなどの情報を含んでもよい。
【0018】
例えば、提示情報は、図中の吹出部分に示されるように、ユーザのスケジュールに重畳されて表示される。また、タスクの時間が空き時間とスケジュールの予定の時間とに重なる場合、提示情報は、予定と並列してスケジュールに表示されてもよい。これにより、ユーザは、自身のスケジュールの内容を確認しながら提示情報でユーザに提示されるタスク情報を確認することができるため、タスクを実行するか否かの決定を効率的に行うことができる。したがって、情報提示システム10は、ユーザに対して効果的にタスクを提示することができる。
【0019】
情報提示システム10では、サーバ装置30は、スケジュール情報提供サーバ40から少なくともユーザのスケジュールの空き時間に関する空き時間情報を取得するが、これに限られない。例えば、情報提示システム10は、ユーザにより設定されたスケジュールの取得条件に基づいて、スケジュール情報提供サーバ40から取得されるスケジュール情報のデータレベルをユーザ毎に変更してもよい。例えば、情報提示システム10は、スケジュールの取得条件に基づいて、以下の(i)~(iv)のいずれかの情報を取得してもよい。取得される情報は、(i)空き時間情報のみ、(ii)空き時間情報及び予定時間情報(より詳細には、スケジュールに登録された予定の時間に関する情報)、(iii)空き時間情報、予定時間情報、及び、種別情報(より詳細には、予定の種別に関する情報)、(iv)空き時間情報、予定時間情報、種別情報、及び、内容情報(より詳細には、予定の内容に関する情報)である。なお、予定の時間は、予定の開始時刻及び終了時刻である。また、予定の種別は、例えば、顧客への納品、顧客との打ち合わせ、顧客の来訪、又は、顧客への訪問など顧客に関する予定、及び、データ分析、書類作成、社内会議、又は、社内勉強会などのユーザに関する予定などの社外的な予定か社内的な予定かで区分されてもよいし、会議、訪問、デスクワーク、又は、勉強会などの行動の種類で区分されてもよい。また、予定の内容は、例えば、誰と、どこで、何を行うなどの具体的な情報を含む。これにより、情報提示システム10は、ユーザが許容するデータレベルのスケジュール情報を取得するため、機微な情報を外部に(つまり、ユーザ以外に)提供することに対するユーザの心理的な負担を軽減することが可能となる。
【0020】
[構成]
続いて、実施の形態に係る情報提示システム10の構成について説明する。図2は、実施の形態に係る情報提示システム10の機能構成の一例を示すブロック図である。情報提示システム10は、例えば、情報端末20と、サーバ装置30と、スケジュール情報提供サーバ40とを備える。なお、情報提示システム10は、スケジュール情報提供サーバ40を備えなくてもよい。
【0021】
[情報端末]
情報端末20は、ユーザにより使用される、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又は、スマートフォンなどの情報端末である。情報端末20は、通信部21と、制御部22と、記憶部23と、受付部24と、表示部25とを備える。
【0022】
通信部21は、情報端末20がサーバ装置30及びスケジュール情報提供サーバ40と通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。通信部21は、広域通信ネットワーク5を介して通信を行うための通信回路と、局所通信ネットワークを介して通信を行うための通信回路とを備えてもよい。通信部21は、例えば、無線通信を行う無線通信回路であるが、有線通信を行う有線通信回路であってもよい。なお、通信部が行う通信の通信規格については特に限定されない。
【0023】
制御部22は、受付部24によって受け付けられたユーザの入力操作に基づいて、情報端末20に関する各種情報処理を行う。制御部22は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。
【0024】
記憶部23は、制御部22によって実行される制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部23は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0025】
受付部24は、ユーザの入力操作を受け付ける。受付部24は、例えば、タッチパネルによって実現されるが、マウス、キーボード、ハードウェアボタン、又は、マイクなどによって実現されてもよい。
【0026】
表示部25は、サーバ装置30の表示処理部32dからの表示指令に従って、提示情報生成部32cにより生成された提示情報をユーザのスケジュールに表示する。表示部25は、例えば、文字及び記号などを含む画像情報を表示する表示装置である。表示装置は、例えば、液晶(LC)パネル、又は、有機EL(Electro Luminescence)パネルなどを表示デバイスとして含むディスプレイである。
【0027】
[スケジュール情報提供サーバ]
スケジュール情報提供サーバ40は、ユーザのスケジュール(つまり、ユーザがどのように1日を過ごすかを示す予定情報)を管理する。スケジュール情報提供サーバ40は、例えば、ユーザが情報端末20を介して使用しているスケジュール管理用のアプリケーション(例えば、Office365(登録商標)など)に対応するサーバ装置である。スケジュール情報提供サーバ40は、ユーザのスケジュール情報をサーバ装置30へ提供する。
【0028】
[サーバ装置]
サーバ装置30は、ユーザのスケジュール情報のうち少なくとも空き時間情報を取得し、空き時間情報に基づいてデータベースからタスク情報を抽出し、タスク情報に基づいて生成された提示情報をユーザのスケジュールに表示する。サーバ装置30は、ユーザにより入力されたスケジュールの取得条件に基づいて、スケジュール情報提供サーバ40からサーバ装置30へ送信される情報を特定して取得してもよい。具体的には、情報提示システム10は、スケジュールの取得条件に基づいて、スケジュール情報提供サーバ40からサーバ装置30へ送信される情報を上記(i)~(iv)のいずれかの情報に特定して取得してもよい。サーバ装置30は、例えば、通信部31と、情報処理部32と、記憶部33とを備える。
【0029】
通信部31は、サーバ装置30が情報端末20及びスケジュール情報提供サーバ40と通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。通信部31は、広域通信ネットワーク5を介して通信を行うための通信回路と、局所通信ネットワークを介して通信を行うための通信回路とを備えてもよい。通信部31は、例えば、無線通信を行う無線通信回路であるが、有線通信を行う有線通信回路であってもよい。なお、通信部が行う通信の通信規格については特に限定されない。
【0030】
情報処理部32は、ユーザのスケジュールの空き時間情報を取得し、取得された空き時間情報に基づいてタスクの抽出処理、提示情報の生成処理、及び、提示情報の表示処理などの各種情報処理を行う。情報処理部32は、具体的には、取得部32aと、抽出部32bと、提示情報生成部32cと、表示処理部32dとを備える。取得部32a、抽出部32b、提示情報生成部32c、及び、表示処理部32dの機能は、情報処理部32を構成するプロセッサ又はマイクロコンピュータが記憶部33に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。取得部32a、抽出部32b、提示情報生成部32c、及び、表示処理部32dの機能の詳細については、[動作]の項にて後述される。
【0031】
記憶部33は、情報処理部32が各種情報処理を実行するための専用のアプリケーションプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部33は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)によって実現されるが、半導体メモリによって実現されてもよい。記憶部33には、データベース34が格納されてもよい。データベース34は、例えば、ユーザの識別情報と、スケジュールの取得条件と、タスクの抽出条件と、スケジュール情報提供サーバ40から取得されたユーザのスケジュール情報とを紐づけて格納している。ユーザのスケジュール情報が変更されると、データベース34に格納されたスケジュール情報は変更後のユーザのスケジュール情報に更新される。また、データベース34には、ユーザの過去の履歴情報(例えば、過去に提示された提示情報、当該提示情報のタスクをユーザが実行したか否かの情報など)が格納されてもよい。
【0032】
[動作]
次に、実施の形態に係る情報提示システム10の動作について第1の例~第6の例を挙げて具体的に説明する。
【0033】
[第1の例]
まず、動作の第1の例について説明する。図3は、実施の形態に係る情報提示システム10の動作の第1の例を示すシーケンス図である。図4は、取得されたユーザのスケジュールの空き時間情報、抽出されたタスク情報、及び、タスク情報が表示されたスケジュールを説明するための図である。図4の(a)は、取得されたユーザの空き時間情報を説明するための図であり、図4の(b)は、抽出されたタスク情報を説明するための図であり、図4の(c)は、タスク情報が表示されたスケジュールを説明するための図である。
【0034】
例えば、ユーザが情報端末20でスケジュール管理アプリを立ち上げると、情報端末20の受付部24は、スケジュールを表示する表示指示の入力を受け付ける(S01)。次に、情報端末20の通信部21は、受付部24により受け付けられたスケジュールの表示指示を、広域通信ネットワーク5を介して、スケジュール情報提供サーバ40へ送信する(S02)。表示指示には、ユーザの識別情報が含まれている。ユーザの識別情報は、例えば、情報端末20の識別情報である端末ID(Identifier)であってもよいし、スケジュール管理アプリに付与された識別情報であってもよい。端末IDは、例えば、MAC(Media Access Control)アドレス、又は、IP(Internet Protocol)アドレスなどである。
【0035】
スケジュール情報提供サーバ40は、情報端末20から送信されたスケジュールの表示指示を取得すると、ユーザのスケジュール情報を情報端末20へ送信するとともに(S03)、ユーザのスケジュールの空き時間に関する空き時間情報をサーバ装置30へ送信する(S04)。ステップS03及びステップS04では、ユーザの識別情報も送信される。空き時間情報は、例えば、図4の(a)において破線枠で囲まれた空き時間に関する情報であり、例えば、0時から24時までの時間軸に「0」が付された時間帯を空き時間としてもよい。具体的には、10時から13時までの各時刻情報に0が紐づけられ、14時から15時までの各時刻情報に0が紐付けられてもよい。また、空き時間情報は、空き時間の開始時刻及び終了時刻であってもよい。
【0036】
情報端末20の通信部21がスケジュール情報を取得すると、制御部22は、表示部25にユーザのスケジュールを表示させる(不図示)。例えば、表示部25は、図4の(a)に示されるスケジュールを表示してもよい(この場合、図中の破線枠は表示されないものとする)。
【0037】
サーバ装置30の取得部32aは、通信部31を介して空き時間情報を取得する(S05)。より具体的には、取得部32aは、ユーザの空き時間情報とユーザの識別情報とを取得する。取得部32aは、取得した空き時間情報をユーザの識別情報に紐づけてデータベース34に格納する(不図示)。
【0038】
次に、抽出部32bは、取得部32aにより取得された空き時間情報に基づいて、ユーザの空き時間と少なくとも一部の時間が重なるタスクに関するタスク情報をデータベース34から抽出する(S06)。抽出部32bは、空き時間の長さに応じてタスク情報を抽出してもよいし、空き時間の時間帯に応じてタスク情報を抽出してもよい。より具体的には、抽出部32bは、空き時間の長さ(例えば、14時から15時までの1時間)と空き時間の時間帯(例えば、眠くなりやすい時間帯)とに応じて、ユーザに飲み物の購入を促すタスク情報を抽出してもよい。例えば、図4の(b)に示されるように、抽出部32bは、タスク情報として、14時から17時までの有効な時間帯を含む、自販機のドリンク20円引きのクーポン情報を抽出する。
【0039】
次に、提示情報生成部32cは、抽出部32bにより抽出されたタスク情報に基づいて、ユーザにタスク情報を提示するための提示情報を生成する(S07)。提示情報は、例えば、スケジュールにおけるタスク情報の表示位置情報、表示サイズ情報、画像情報、文字情報、及び、URL(Uniform Resource Locator)情報などを含んでもよい。提示情報生成部32cは、生成した提示情報をユーザの識別情報に紐づけてデータベース34に格納する(不図示)。
【0040】
次に、表示処理部32dは、提示情報生成部32cにより生成された提示情報をユーザのスケジュールに表示する(不図示)。具体的には、表示処理部32dは、通信部31を介して、提示情報と共に当該提示情報の表示指令を情報端末20へ送信する(S08)。ステップS08では、ユーザの識別情報も送信される。次に、情報端末20の制御部22は、サーバ装置30から送信された提示情報と表示指令とを、通信部21を介して取得すると、表示部25に表示されたスケジュール上に、提示情報を表示させる(S09)。例えば、図4の(c)に示されるように、表示部25に表示されたスケジュール上に14時から17時までの有効な時間帯を含む自販機のドリンク20円引きのクーポン情報が提示される。
【0041】
[第1の例の変形例1]
第1の例では、サーバ装置30は、スケジュール情報提供サーバ40から直接ユーザのスケジュールの空き時間情報を取得したが、第1の例の変形例1では、サーバ装置30は、情報端末20を介してユーザのスケジュール情報(例えば、空き時間情報)を取得する点で、第1の例と異なる。
【0042】
例えば、ユーザが情報端末20でスケジュール管理アプリを立ち上げると、情報端末20は、スケジュールの表示指示をスケジュール情報提供サーバ40へ送信するとともに(図3のS02)、サーバ装置30へ情報提示処理の開始指示を送信する(不図示)。
【0043】
サーバ装置30は、開始指示を取得すると、情報端末20にスケジュール情報(例えば、空き時間情報)の要求信号を送信する。
【0044】
情報端末20は、当該要求信号を受信すると、ユーザのスケジュール情報(ここでは、空き時間情報)をサーバ装置30へ送信する。そして、サーバ装置30は、図3のステップS05~S08の処理を行い、情報端末20は、図3のステップS09の処理を行う。
【0045】
なお、動作の第1の例及び第1の例の変形例では、サーバ装置30の取得部32aは、ユーザのスケジュールの空き時間情報を取得したが、これに限られない。例えば、サーバ装置30の取得部32aは、空き時間情報に加え、ユーザのスケジュールに登録された予定に関する予定情報を取得してもよい。この場合、抽出部32bは、空き時間情報と、予定情報に含まれる予定の時間に関する予定時間情報及び予定の種別に関する種別情報とに基づいて、タスク情報をデータベース34から抽出してもよい。
【0046】
また、例えば、サーバ装置30の取得部32aは、受付部24によりユーザのスケジュール情報の取得条件の入力が受け付けられた場合、ユーザのスケジュール情報から取得条件に応じた情報を取得してもよい。取得条件と、取得条件に応じた情報については、後述する。
【0047】
[第1の例の変形例2]
なお、表示部25に表示された提示情報をユーザのスケジュールに登録する場合、例えば、スケジュールに表示された提示情報をユーザが指でタップ又はマウスでクリックして選択することにより情報端末20の受付部24がユーザの入力操作を受け付ける。これにより、ユーザにより選択された提示情報に含まれるタスク情報がユーザのスケジュール情報に反映されてもよい。言い換えると、ユーザにより選択されたタスクがユーザのスケジュールに登録される。このように、タスク情報がユーザのスケジュール情報に反映されることにより、提示情報に含まれるクーポン情報(例えば、QRコード(登録商標)など)を情報端末20の表示部25に表示させることが可能となってもよい。なお、クーポン情報を表示部25に提示可能な情報端末20は、1つに限られず、ユーザが使用する情報端末であって、情報提示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記憶されている情報端末(例えば、ノートパソコン、スマートフォン、タブレット端末、及び、スマートウォッチなど)であればよい。
【0048】
[第2の例]
続いて、動作の第2の例では、タスクの抽出条件の登録処理について説明する。図5は、実施の形態に係る情報提示システム10の動作の第2の例を示すシーケンス図である。
【0049】
例えば、ユーザが情報提示アプリの設定画面にタスク情報の抽出条件を入力すると、情報端末20の受付部24は、タスク情報の抽出条件の入力を受け付ける(S11)。次に、情報端末20の通信部21は、受付部24により受け付けられた抽出条件をサーバ装置30へ送信する(S12)。このとき、抽出条件とともにユーザの識別情報も送信される。
【0050】
サーバ装置30の取得部32aは、通信部31を介して抽出条件を取得し(不図示)、取得された抽出条件を記憶部33に格納する(S13)。具体的には、情報処理部32は、ユーザの識別情報に紐づけて抽出条件を記憶部33内のデータベース34に格納する。
【0051】
なお、タスクの抽出条件の登録処理は、適宜行われてもよい。登録された条件を変更する処理も第2の例で示される登録処理と同様に行われる。
【0052】
[第3の例]
続いて、動作の第3の例では、スケジュールの取得条件の登録処理について説明する。図6は、実施の形態に係る情報提示システム10の動作の第3の例を示すシーケンス図である。
【0053】
例えば、ユーザが情報提示アプリの設定画面にスケジュールの取得条件を入力すると、情報端末20の受付部24は、スケジュールの取得条件の入力を受け付ける(S21)。次に、情報端末20の通信部21は、受付部24により受け付けられたスケジュールの取得条件を、広域通信ネットワーク5を介して、スケジュール情報提供サーバ40へ送信する(S22)。
【0054】
スケジュール情報提供サーバ40は、情報端末20から送信されたスケジュールの取得条件を取得すると(不図示)、取得されたスケジュールの取得条件を記憶部(不図示)に格納する(S23)。具体的には、スケジュール情報提供サーバ40は、ユーザの識別情報に紐づけてスケジュールの取得条件を記憶部内のデータベース34に格納する。
【0055】
なお、スケジュールの取得条件の登録処理は、適宜行われてもよい。登録された条件を変更する処理も第3の例で示される登録処理と同様に行われる。
【0056】
[第4の例]
続いて、動作の第4の例について説明する。第4の例では、第3の例で示されるスケジュールの取得条件の登録処理が行われた後の動作について説明する。
【0057】
図7は、実施の形態に係る情報提示システム10の動作の第4の例を示すシーケンス図である。図7では、図3と同じ処理については同じステップ番号を付している。
【0058】
動作の第1の例では、サーバ装置30は、スケジュール情報提供サーバ40からユーザの空き時間情報のみを取得したが、動作の第4の例では、サーバ装置30は、ユーザにより設定登録されたスケジュールの取得条件に応じたデータレベルの情報を取得する点で、第1の例と異なる。以下、第1の例と異なる点を中心に説明し、重複する内容については説明を省略又は簡略化する。
【0059】
情報端末20の受付部24がスケジュールを表示する表示指示の入力を受け付ける(S01)と、通信部21は、当該表示指示をスケジュール情報提供サーバ40へ送信する(S02)。表示指示には、ユーザの識別情報が含まれている。
【0060】
スケジュール情報提供サーバ40は、情報端末20から送信されたスケジュールの表示指示を取得すると、ユーザのスケジュール情報を情報端末20へ送信する(S03)。
【0061】
また、スケジュール情報提供サーバ40は、受付部24により受け付けられたスケジュールの取得条件に基づいて、ユーザのスケジュール情報のうち以下の(i)~(iv)のいずれかの情報を抽出する(S31)。抽出される情報は、(i)空き時間情報のみ、(ii)空き時間情報及び予定時間情報、(iii)空き時間情報、予定時間情報、及び、種別情報、(iv)空き時間情報、予定時間情報、種別情報、及び、内容情報である。スケジュール情報提供サーバ40は、抽出された上記(i)~上記(iv)のいずれかの情報をサーバ装置30へ送信する(S32)。ステップS03及びステップS32では、ユーザの識別情報も送信される。
【0062】
サーバ装置30の取得部32aは、通信部31を介して上記(i)~上記(iv)のいずれかの情報を取得する(S33)。このとき、取得部32aは、ユーザの識別情報も取得する。取得部32aは、取得した上記(i)~上記(iv)のいずれかの情報をユーザの識別情報に紐づけてデータベース34に格納する(不図示)。
【0063】
次に、抽出部32bは、取得部32aにより取得された上記(i)~上記(iv)のいずれかの情報に基づいて、ユーザの空き時間と少なくとも一部の時間が重なるタスクに関するタスク情報をデータベース34から抽出する(S34)。このとき、抽出部32bは、空き時間の長さに応じてタスク情報を抽出してもよいし、空き時間の時間帯に応じてタスク情報を抽出してもよい。
【0064】
以下、ステップS34の処理について、再び図4の(a)を参照しながら説明する。なお、上記(i)空き時間情報に基づいてタスク情報が抽出される場合の抽出処理については、第1の例で説明したため、ここでの説明を省略する。また、上記(ii)空き時間情報及び予定時間情報に基づいてタスク情報が抽出される場合の抽出処理についても、上記(i)と同様の処理が行われるため、説明を省略する。
【0065】
まず、上記(iii)空き時間情報、予定時間情報及び種別情報に基づいてタスク情報が抽出される場合について説明する。例えば、図4の(a)に示される予定「顧客と会議」の種別を「顧客に関する予定」とし、予定「Aさんと打ち合わせ」の種別を「ユーザに関する予定」とする。この場合、空き時間と少なくとも一部の時間が重なるタスクに関するタスク情報が、「11時半から14時までの有効な時間帯を含む、ランチセット500円のクーポン情報」、及び、「14時から17時までの有効な時間帯を含む、自販機のドリンク20円引きのクーポン情報」であるとする。この場合、抽出部32bは、空き時間情報、予定時間情報及び種別情報に基づいて、「14時から17時までの有効な時間帯を含む、自販機のドリンク20円引きのクーポン情報」を抽出する。これにより、ユーザは、ユーザに関する予定(具体的には、「Aさんと打ち合わせ」)の前に自販機でドリンクを購入し、ドリンクを飲みながらユーザに関する予定を実行することができる。
【0066】
続いて、上記(iv)空き時間情報、予定時間情報、種別情報、及び、内容情報に基づいてタスク情報が抽出される場合について説明する。例えば、図4の(a)に示される予定「顧客と会議」、及び、予定「Aさんと打ち合わせ」のいずれも同じ建物内又は同じフロア内で行われるとする。この場合、空き時間と少なくとも一部の時間が重なるタスクに関するタスク情報が、「11時半から14時までの有効な時間帯を含む、ランチセット500円のクーポン情報」、及び、「14時から17時までの有効な時間帯を含む、自販機のドリンク20円引きのクーポン情報」であるとする。ランチセットが使用できるのは、同じ建物内の食堂であるとする。この場合、抽出部32bは、空き時間情報、予定時間情報、種別情報、及び、内容情報に基づいて、「11時半から14時までの有効な時間帯を含む、ランチセット500円のクーポン情報」、及び、「14時から17時までの有効な時間帯を含む、自販機のドリンク20円引きのクーポン情報」を抽出する。これにより、ユーザは、予定「顧客との会議」の前に食堂で500円のランチセットを注文して昼食を取ることができるし、予定「Aさんと打ち合わせ」の前に自販機でドリンクを購入し、ドリンクを飲みながら同僚のAさんと打ち合わせを行うことができる。
【0067】
次に、提示情報生成部32cは、抽出部32bにより抽出されたタスク情報に基づいて、ユーザにタスク情報を提示するための提示情報を生成する(S07)。提示情報生成部32cは、生成した提示情報をユーザの識別情報に紐づけてデータベース34に格納する(不図示)。
【0068】
次に、表示処理部32dは、提示情報生成部32cにより生成された提示情報をユーザのスケジュールに表示する(不図示)。具体的には、表示処理部32dは、通信部31を介して、提示情報と共に当該提示情報の表示指令を情報端末20へ送信する(S08)。ステップS08では、ユーザの識別情報も送信される。次に、情報端末20の制御部22は、サーバ装置30から送信された提示情報と表示指令とを、通信部21を介して取得すると、表示部25に表示されたスケジュールに、提示情報を表示させる(S09)。
【0069】
[第5の例]
続いて、動作の第5の例について説明する。第5の例は、ユーザに提示された提示情報が削除された場合に、削除された提示条件に基づいてタスク情報の抽出条件を変更し、変更された抽出条件に基づいて抽出された新たなタスク情報をユーザに提示するための新たな提示情報をユーザのスケジュールに表示する。
【0070】
図8は、実施の形態に係る情報提示システム10の動作の第5の例を示すシーケンス図である。図8に示される処理は、図3又は図7に示されるシーケンス図に示される処理に続いて行われる。
【0071】
情報端末20の受付部24がステップS09(図3及び図7参照)でスケジュールに表示された提示情報を削除する削除指示を受け付けると(S41)、制御部22は、スケジュールに表示された当該提示情報を削除する(S42)。制御部22は、スケジュールに表示された当該提示情報が削除されたことを示す削除情報を、通信部21を介してサーバ装置30及びスケジュール情報提供サーバ40のそれぞれへ送信する(S43、S44)。
【0072】
サーバ装置30の取得部32aが通信部31を介して削除情報を取得すると(不図示)、抽出部32bは、削除情報に基づいて、削除された提示情報に含まれるタスクと同じ種類のタスクの抽出頻度を下げるように抽出条件を更新する(S45)。このとき、抽出部32bは、データベース34に格納されている当該提示情報が削除されたことを示す履歴情報と、更新後の抽出条件と、をデータベース34に格納する(不図示)。
【0073】
スケジュール情報提供サーバ40は、削除情報を取得すると(不図示)、ユーザのスケジュールの空き時間情報をサーバ装置30へ送信する(S46)。
【0074】
サーバ装置30の取得部32aが通信部31を介して空き時間情報を取得すると(不図示)、抽出部32bは、ステップS45で更新された抽出条件に基づいて新たなタスク情報をデータベース34から抽出する(S47)。
【0075】
提示情報生成部32cは、ステップS47で抽出された新たなタスク情報に基づいて、ユーザに新たなタスク情報を提示するための新たな提示情報を生成する(S48)。提示情報生成部32cは、生成した新たな提示情報をユーザの識別情報に紐づけてデータベース34に格納する(不図示)。
【0076】
次に、表示処理部32dは、提示情報生成部32cにより生成された新たな提示情報をユーザのスケジュールに表示する(不図示)。具体的には、表示処理部32dは、通信部31を介して、新たな提示情報と共に当該新たな提示情報の表示指令を情報端末20へ送信する(S49)。ステップS49では、ユーザの識別情報も送信される。次に、情報端末20の制御部22は、サーバ装置30から送信された新たな提示情報と表示指令とを、通信部21を介して取得すると(不図示)、表示部25に表示されたスケジュール上に新たな提示情報を表示させる(S50)。
【0077】
[第6の例]
続いて、動作の第6の例について説明する。第1の例では、ユーザのスケジュールの空き時間情報に基づいてユーザに提示するタスク情報を抽出し、抽出されたタスク情報に基づいて生成された提示情報をユーザのスケジュールに表示した。第6の例では、空き時間情報に加えて、ユーザの現在位置を示す位置情報に基づいてタスク情報を抽出する点で、第1の例と異なる。以下、第1の例と異なる点を中心に説明し、重複する内容については説明を省略又は簡略化する。
【0078】
図9は、実施の形態に係る情報提示システム10の動作の第6の例を示すシーケンス図である。図9では、図3と同じ処理については同じステップ番号を付している。
【0079】
情報端末20の受付部24がスケジュールを表示する表示指示の入力を受け付ける(S01)と、通信部21は、当該表示指示をスケジュール情報提供サーバ40へ送信する(S02)。表示指示には、ユーザの識別情報が含まれている。
【0080】
スケジュール情報提供サーバ40は、情報端末20から送信されたスケジュールの表示指示を取得すると、ユーザのスケジュール情報を情報端末20へ送信するとともに(S03)、ユーザのスケジュールの空き時間に関する空き時間情報をサーバ装置30へ送信する(S04)。ステップS03及びステップS04では、ユーザの識別情報も送信される。
【0081】
情報端末20の通信部21がスケジュール情報を取得すると、制御部22は、表示部25にユーザのスケジュールを表示させる(不図示)。
【0082】
サーバ装置30の取得部32aは、通信部31を介して空き時間情報を取得する(S05)。より具体的には、取得部32aは、ユーザの空き時間情報とユーザの識別情報とを取得する。取得部32aは、取得した空き時間情報をユーザの識別情報に紐づけてデータベース34に格納する(不図示)。
【0083】
次に、サーバ装置30の抽出部32bは、情報端末20にユーザの現在位置を示す位置情報を要求する(S61)。ユーザが情報端末20を使用している場合、ユーザの現在位置は、情報端末20の現在位置であってもよい。情報端末20の通信部21が当該要求を受信すると(不図示)、制御部22は、通信部21を介して、ユーザ(例えば、情報端末20)の位置情報をサーバ装置30へ送信する(S62)。例えば、ユーザの位置情報は、ユーザが使用する情報端末20、又は、専用のビーコン発信器(不図示)から発信されるビーコン信号を、建物内の各部屋の天井に設置されたビーコン受信機(不図示)で受信することにより取得されてもよい。また、例えば、ユーザの位置情報は、建物内の各部屋への入退出管理システムにより取得されてもよいし、各部屋に設置されたカメラ、赤外線センサ、又は、着座センサなどのセンサデータに基づいて取得されてもよい。また、例えば、ユーザの位置情報は、GPS(Global Positioning System)情報に基づいて取得されてもよい。
【0084】
サーバ装置30の取得部32aが通信部31を介してユーザの位置情報を取得すると(不図示)、空き時間情報及び位置情報に基づいてタスク情報をデータベース34から抽出する(S63)。ここで、図4を再び参照しながら説明する。図4の(a)に示される14時から15時の空き時間において、サーバ装置30の取得部32aがユーザの現在位置を示す位置情報を取得すると、抽出部32bは、空き時間情報と位置情報とに基づいて、ユーザの空き時間と少なくとも一部の時間が重なるタスクであり、かつ、ユーザの現在位置の周囲(例えば、徒歩5分以内)で実行可能であり、かつ、空き時間の長さ(ここでは、空き時間の残り時間の長さ)に応じて実行可能なタスクに関する情報(いわゆる、タスク情報)をデータベース34から抽出する。例えば、図4の(b)に示されるように、抽出部32bは、タスク情報として、14時から17時までの有効な時間帯を含む、自販機のドリンク20円引きのクーポン情報を抽出する。
【0085】
次に、提示情報生成部32cは、抽出部32bにより抽出されたタスク情報に基づいて、ユーザにタスク情報を提示するための提示情報を生成する(S07)。
【0086】
次に、表示処理部32dは、提示情報生成部32cにより生成された提示情報をユーザのスケジュールに表示する(不図示)。具体的には、表示処理部32dは、通信部31を介して、提示情報と共に当該提示情報の表示指令を情報端末20へ送信する(S08)。ステップS08では、ユーザの識別情報も送信される。次に、情報端末20の制御部22は、サーバ装置30から送信された提示情報と表示指令とを、通信部21を介して取得すると(不図示)、表示部25に表示されたスケジュール上に提示情報を表示させる(S09)。例えば、図4の(c)に示されるように、表示部25に表示されたスケジュール上に14時から17時までの有効な時間帯を含む自販機のドリンク20円引きのクーポン情報が提示される。
【0087】
[第6の例の変形例1]
なお、第6の例では、サーバ装置30は、スケジュール情報提供サーバ40からユーザの空き時間情報を取得したが、第4の例のように、スケジュールの取得条件に基づいて、ユーザのスケジュール情報のうち上記(i)~上記(iv)のいずれかの情報を取得してもよい。
【0088】
図10は、取得されたユーザのスケジュール情報、抽出されたタスク情報、及び、タスク情報が表示されたスケジュールを説明するための図である。図10の(a)は、スケジュールの取得条件に基づいて取得されたユーザのスケジュール情報を説明するための図であり、図10の(b)は、抽出されたタスク情報を説明するための図であり、図10の(c)は、タスク情報が表示されたスケジュールを説明するための図である。
【0089】
図10の(a)では、スケジュール情報提供サーバ40から取得されたユーザのスケジュール情報は、上記(iv)である。上記(iv)の情報は、空き時間情報、予定時間情報、種別情報、及び、内容情報を含む。内容情報には、予定の場所が含まれている。
【0090】
例えば、サーバ装置30の取得部32aは、取得条件に基づいて、上記(iv)の情報を取得すると、抽出部32bは、取得された上記(iv)の情報とユーザの現在位置を示す位置情報とに基づいて、タスク情報を抽出する。例えば、A棟、B棟、及び、C棟は、アルファベット順に並んでいるとする。ユーザの現在位置がA棟である場合、ユーザがA棟からC棟へ移動する際に、B棟の傍を通る。さらに、予定「Aさんと打ち合わせ」は、予定の種別が「ユーザに関する予定」であり、ユーザが比較的リラックスして実行できる予定である。そこで、抽出部32bは、例えば、図10の(b)に示されるように、タスク情報として、14時から17時までの有効な時間帯を含む、B棟1F喫茶店のカフェラテ100円引きのクーポン情報を抽出する。
【0091】
次に、提示情報生成部32cは、抽出部32bにより抽出されたタスク情報に基づいて、ユーザにタスク情報を提示するための提示情報を生成する。次に、表示処理部32dは、提示情報生成部32cにより生成された提示情報をユーザのスケジュールに表示する。
【0092】
なお、情報提示システム10では、提示情報は、ユーザ以外の他のユーザが当該ユーザのスケジュールを閲覧した場合、当該ユーザのスケジュールに表示されなくてもよい。これにより、各ユーザは、自身のスケジュール上に表示された提示情報を見ることができるが、他のユーザのスケジュールを閲覧する場合には、他のユーザのスケジュールを見ることができるが、他のユーザに提示された提示情報を見ることはできない。したがって、ユーザは他のユーザの目を気にせず当該システムを利用することができる。
【0093】
[効果など]
以上説明したように、情報提示システム10は、ユーザのスケジュールの空き時間に関する空き時間情報を取得する取得部32aと、取得された空き時間情報に基づいて、空き時間と少なくとも一部の時間が重なるタスクに関するタスク情報をデータベース34から抽出する抽出部32bと、抽出されたタスク情報に基づいて、ユーザにタスク情報を提示するための提示情報を生成する提示情報生成部32cと、生成された提示情報をユーザのスケジュールに表示する表示処理部32dと、を備え、表示処理部32dは、タスクの時間が空き時間とスケジュールの予定の時間とに重なる場合、提示情報を予定と並列してスケジュールに表示する。
【0094】
このような情報提示システム10は、ユーザのスケジュール上にタスク情報が表示されるため、ユーザは提示されたタスクとその前後の予定を確認しながら当該タスクを実行するか否かを判断することができる。したがって、情報提示システム10は、ユーザに対して効果的にタスクを提示することができる。
【0095】
また、例えば、情報提示システム10では、空き時間情報は、空き時間の開始時刻及び終了時刻である。
【0096】
このような情報提示システム10は、ユーザのスケジュールの空き時間情報を取得してユーザに提示するタスク情報を抽出するため、スケジュールの内容などのプライベートな情報を外部に提供せずに当該システムを利用できるという安心感をユーザに与えることができる。
【0097】
また、例えば、情報提示システム10では、提示情報は、ユーザ以外の他のユーザが当該ユーザのスケジュールを閲覧した場合、当該ユーザのスケジュールに表示されない。
【0098】
このような情報提示システム10は、ユーザのスケジュールに表示される提示情報が他のユーザから閲覧されないため、ユーザは安心して当該システムを利用することができる。
【0099】
また、例えば、情報提示システム10では、提示情報は、時間情報として、タスクの所要時間及びタスクの有効な時間帯の少なくとも一つを含む。
【0100】
このような情報提示システム10は、提示情報をユーザのスケジュールに表示することにより、タスクの実行に必要な時間、及び、タスクの実行が可能な時間帯の少なくともいずれかを含む時間情報をユーザに提示することができるため、ユーザは時間情報を考慮してタスクを実行するか否かを判断することができる。
【0101】
また、例えば、情報提示システム10では、抽出部32bは、空き時間の長さに応じてタスク情報をデータベース34から抽出する。
【0102】
このような情報提示システム10は、空き時間内で実行可能なタスク情報をユーザに提示することができる。したがって、情報提示システム10は、ユーザが実行しやすいタスクをユーザに提示することができる。
【0103】
また、例えば、情報提示システム10では、抽出部32bは、空き時間の時間帯に応じてタスク情報をデータベース34から抽出する。
【0104】
このような情報提示システム10は、空き時間の時間帯に応じて実行しやすいタスク情報をユーザに提示することができる。したがって、情報提示システム10は、ユーザが実行しやすいタスクをユーザに提示することができる。
【0105】
また、例えば、情報提示システム10では、取得部32aは、さらに、ユーザの現在位置を示す位置情報を取得し、抽出部32bは、空き時間情報及び位置情報に基づいてタスク情報をデータベース34から抽出する。
【0106】
このような情報提示システム10は、ユーザの現在位置の周囲(言い換えると、ユーザの現在位置から比較的近い場所)で実行可能なタスク情報をユーザに提示することができる。したがって、情報提示システム10は、ユーザがより実行しやすいタスクをユーザに提示することができる。
【0107】
また、例えば、情報提示システム10では、取得部32aは、空き時間情報に加え、スケジュールに登録された予定に関する予定情報を取得し、抽出部32bは、空き時間情報と、予定情報に含まれる予定の時間に関する予定時間情報及び予定の種別に関する種別情報とに基づいて、タスク情報をデータベース34から抽出する。
【0108】
このような情報提示システム10は、予定情報のように機微な情報のうち予定の時間及び種別のようにデータレベルの低い情報を用いてタスク情報を抽出することができる。したがって、情報提示システム10は、ユーザの心理的負担を軽減しながらユーザにタスクを提示することができる。
【0109】
また、例えば、情報提示システム10は、さらに、ユーザの入力を受け付ける受付部24を備え、受付部24は、ユーザにより入力されたタスク情報の抽出条件を受け付け、取得部32aは、受付部24により受け付けられた抽出条件を取得し、抽出部32bは、取得部32aにより取得された抽出条件に基づいてタスク情報をデータベース34から抽出する。
【0110】
このような情報提示システム10は、ユーザの好みに合うタスク情報をユーザに提供することができるため、ユーザに対してより効果的にタスクを提示することができる。
【0111】
また、例えば、情報提示システム10では、取得部32aは、さらに、スケジュールに表示されたタスク情報が削除されたことを示す削除情報を取得し、抽出部32bは、削除情報に基づいて、削除されたタスク情報に含まれるタスクと同じ種類のタスクの抽出頻度を下げるように抽出条件を更新し、更新された抽出条件に基づいて新たなタスク情報をデータベース34から抽出し、提示情報生成部32cは、抽出された新たなタスク情報に基づいて、ユーザに新たなタスク情報を提示するための新たな提示情報を生成し、表示処理部32dは、生成された新たな提示情報をユーザのスケジュールに表示する。
【0112】
このような情報提示システム10は、ユーザの好みに合うタスク情報を抽出する可能性が高められるため、ユーザに対してより効果的にタスクを提示することが可能となる。
【0113】
また、例えば、情報提示システム10では、受付部24によりユーザのスケジュールを表示する指示が受け付けられると、取得部32aは、空き時間情報を取得する。
【0114】
このような情報提示システム10は、ユーザがスケジュールを開いたときに、その時点で確定している空き時間情報を取得してタスク情報をユーザに提示することができる。
【0115】
また、例えば、情報提示システム10では、受付部24は、さらに、ユーザにより入力されたスケジュールの取得条件を受け付け、取得部32aは、受付部24により受け付けられた取得条件に基づいて、(i)スケジュールの空き時間情報、(ii)空き時間情報及びスケジュールに登録された予定の時間に関する予定時間情報、(iii)空き時間情報、予定時間情報、及び、予定の種別に関する種別情報、又は、(iv)空き時間情報、予定時間情報、種別情報、及び、予定の内容に関する内容情報を取得し、抽出部32bは、取得部32aにより取得された上記(i)~上記(iv)のいずれかの情報に基づいてタスク情報をデータベース34から抽出する。
【0116】
このような情報提示システム10は、ユーザにより入力されたスケジュールの取得条件に基づいてタスク情報を抽出するため、ユーザに機微な情報を外部に渡しているという心理的負担を低減することができる。したがって、情報提示システム10は、ユーザの心理的負担を軽減しつつ、ユーザに対して効果的にタスクを提示することができる。
【0117】
また、情報提示方法は、ユーザのスケジュールの空き時間に関する空き時間情報を取得する取得ステップ(S05)と、取得された空き時間情報に基づいて、空き時間と少なくとも一部の時間が重なるタスクに関するタスク情報をデータベース34から抽出する抽出ステップ(S06)と、抽出されたタスク情報に基づいて、ユーザにタスク情報を提示するための提示情報を生成する提示情報生成ステップ(S07)と、生成された提示情報をユーザのスケジュールに表示する表示処理ステップ(S09)と、を含み、表示処理ステップでは、タスクの時間が空き時間とスケジュールの予定時間とに皮なる場合、提示情報を予定と並列してスケジュールに表示する。
【0118】
このような情報提示方法を実行する1以上のコンピュータは、ユーザのスケジュールにタスク情報が表示されるため、ユーザは提示されたタスクとその前後の予定を確認しながら当該タスクを実行するか否かを判断することができる。したがって、情報提示方法を実行する1以上のコンピュータは、ユーザに対して効果的にタスクを提示することができる。
【0119】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0120】
例えば、上記実施の形態において、情報提示システムは、複数の装置によって実現されたが、単一の装置として実現されてもよい。例えば、情報提示システムは、サーバ装置に相当する単一の装置として実現されてもよい。情報提示システムが複数の装置によって実現される場合、情報提示システムが備える構成要素(特に、機能的な構成要素)は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。例えば、サーバ装置が備える機能的な構成要素の一部または全部が情報端末によって備えられてもよい。
【0121】
また、上記実施の形態における情報の伝達経路については一例であり、特に限定されるものではない。上記実施の形態において2つの装置が通信により情報の送受信を行う場合、2つの装置間には図示されない中継装置が介在してもよい。
【0122】
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
【0123】
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0124】
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0125】
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0126】
例えば、本発明は、情報提示システムなどのコンピュータによって実行される情報提示方法として実現されてもよいし、このような情報提示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。本発明は、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
【0127】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0128】
10 情報提示システム
24 受付部
25 表示部
32a 取得部
32b 抽出部
32c 提示情報生成部
32d 表示処理部
33 記憶部
34 データベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10