(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023066818
(43)【公開日】2023-05-16
(54)【発明の名称】遊技情報投稿システム及び遊技情報投稿方法
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20230509BHJP
【FI】
A63F7/02 340
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021177630
(22)【出願日】2021-10-29
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】弁理士法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】須賀 亜也美
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088CA02
2C088CA31
2C088CA35
(57)【要約】
【課題】遊技客による投稿サイトへの遊技情報の投稿を促進できる遊技情報投稿システム及び遊技情報投稿方法を提供する。
【解決手段】遊技情報投稿システム1は、遊技店における遊技客による遊技台2での遊技に関する情報である遊技情報を投稿サイトに投稿するためのものである。遊技情報投稿システム1における投稿サーバ5の制御部35は、遊技店において遊技客によって撮影された画像のデータに基づいて、当該遊技客の遊技についての関連情報を取得する。制御部35は、関連情報に基づいて遊技情報を生成する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技店における遊技客による遊技台での遊技に関する情報である遊技情報を投稿サイトに投稿するための遊技情報投稿システムであって、
遊技店において遊技客によって撮影された画像のデータに基づいて、当該遊技客の遊技についての関連情報を取得する取得手段と、
前記関連情報に基づいて前記遊技情報を生成する生成手段とを含む、遊技情報投稿システム。
【請求項2】
遊技客によって撮影された画像のデータは、撮影位置及び撮影時間の情報を含み、
前記取得手段は、前記撮影位置及び前記撮影時間の情報に基づいて、遊技店の店舗情報、及び、遊技客の遊技日を前記関連情報として取得する、請求項1に記載の遊技情報投稿システム。
【請求項3】
遊技客によって撮影された画像に、遊技台を識別するための識別情報が写っている場合には、前記取得手段は、少なくとも前記識別情報に基づいて、当該遊技台の情報を前記関連情報として取得する、請求項2に記載の遊技情報投稿システム。
【請求項4】
前記取得手段は、遊技客によって撮影された撮影時間の異なる複数の画像のデータに基づいて、遊技客の遊技時間を前記関連情報として取得する、請求項2又は3に記載の遊技情報投稿システム。
【請求項5】
遊技客の遊技結果を記憶する記憶手段を含み、
前記取得手段は、前記店舗情報が同じ遊技店での前記遊技日の前記遊技時間における遊技結果を、前記関連情報として前記記憶手段から取得する、請求項4に記載の遊技情報投稿システム。
【請求項6】
前記生成手段は、前記遊技結果に基づいて、前記遊技時間における遊技の収支を前記遊技情報として生成する、請求項5に記載の遊技情報投稿システム。
【請求項7】
前記生成手段は、遊技客によって撮影された画像を前記遊技情報に含める、請求項1~6のいずれか一項に記載の遊技情報投稿システム。
【請求項8】
遊技客のメッセージを受け付ける受付手段を含み、
前記生成手段は、前記受付手段が受け付けたメッセージを前記遊技情報に含める、請求項1~7のいずれか一項に記載の遊技情報投稿システム。
【請求項9】
前記生成手段が生成した前記遊技情報を前記投稿サイトに投稿する投稿手段を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の遊技情報投稿システム。
【請求項10】
遊技店における遊技客による遊技台での遊技に関する情報である遊技情報を投稿サイトに投稿するための遊技情報投稿システムにおける遊技情報投稿方法であって、
遊技店において遊技客によって撮影された画像のデータに基づいて、当該遊技客の遊技についての関連情報を取得する取得ステップと、
前記関連情報に基づいて前記遊技情報を生成する生成ステップとを含む、遊技情報投稿方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技店での遊技客の遊技に関する情報を遊技情報として投稿サイトに投稿するための遊技情報投稿システム、及び、遊技情報投稿システムにおける遊技情報投稿方法に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1は、パチンコ台等の遊技機に付設された遊技情報表示装置の表示内容をインターネット上の投稿サイトに投稿可能な遊技場用システムを開示している。遊技場用システムは、遊技情報表示装置の他に、インターネットに接続された場内管理装置と、遊技情報表示装置と場内管理装置とを中継する島管理装置とを含む。遊技機において大当たり状態が発生すると、この遊技機に対応する遊技情報表示装置には、大当たり状態での遊技結果をあらわす結果発表画面が表示され、結果発表画面の内容が、遊技情報の一例として島管理装置によって管理される。場内管理装置は、1時間毎に島管理装置から遊技情報を収集して投稿サイトに投稿する。ユーザは、自身の携帯端末を用いて投稿サイトにアクセスすることにって、投稿サイト内の遊技情報を閲覧することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の遊技場用システムでは、遊技客の遊技情報が、遊技客の意思とは関係なく、1時間毎の定期的なタイミングに投稿サイトに投稿される。一方で、遊技客が思い付いた任意のタイミングに遊技情報を投稿サイトに投稿したいというニーズがある。この場合において、遊技客は、遊技情報を自分で準備するのに手間がかかると、面倒くさがることによって投稿に消極的になるおそれがある。
【0005】
本発明は、かかる背景のもとにおいてなされたものであり、遊技客による投稿サイトへの遊技情報の投稿を促進できる遊技情報投稿システム及び遊技情報投稿方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、遊技店における遊技客による遊技台での遊技に関する情報である遊技情報を投稿サイトに投稿するための遊技情報投稿システムであって、遊技店において遊技客によって撮影された画像のデータに基づいて、当該遊技客の遊技についての関連情報を取得する取得手段と、前記関連情報に基づいて前記遊技情報を生成する生成手段とを含む、遊技情報投稿システムである。
【0007】
また、本発明は、遊技客によって撮影された画像のデータが、撮影位置及び撮影時間の情報を含み、前記取得手段が、前記撮影位置及び前記撮影時間の情報に基づいて、遊技店の店舗情報、及び、遊技客の遊技日を前記関連情報として取得することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、遊技客によって撮影された画像に、遊技台を識別するための識別情報が写っている場合には、前記取得手段が、少なくとも前記識別情報に基づいて、当該遊技台の情報を前記関連情報として取得することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、前記取得手段が、遊技客によって撮影された撮影時間の異なる複数の画像のデータに基づいて、遊技客の遊技時間を前記関連情報として取得することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、前記遊技情報投稿システムが、遊技客の遊技結果を記憶する記憶手段を含み、前記取得手段が、前記店舗情報が同じ遊技店での前記遊技日の前記遊技時間における遊技結果を、前記関連情報として前記記憶手段から取得することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、前記生成手段が、前記遊技結果に基づいて、前記遊技時間における遊技の収支を前記遊技情報として生成することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、前記生成手段が、遊技客によって撮影された画像を前記遊技情報に含めることを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、前記遊技情報投稿システムが、遊技客のメッセージを受け付ける受付手段を含み、前記生成手段が、前記受付手段が受け付けたメッセージを前記遊技情報に含めることを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、前記遊技情報投稿システムが、記生成手段が生成した前記遊技情報を前記投稿サイトに投稿する投稿手段を含むことを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、遊技店における遊技客による遊技台での遊技に関する情報である遊技情報を投稿サイトに投稿するための遊技情報投稿システムにおける遊技情報投稿方法であって、遊技店において遊技客によって撮影された画像のデータに基づいて、当該遊技客の遊技についての関連情報を取得する取得ステップと、前記関連情報に基づいて前記遊技情報を生成する生成ステップとを含む、遊技情報投稿方法である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、遊技情報投稿システムでは、取得手段が、遊技店において遊技客によって撮影された画像のデータに基づいて当該遊技客の遊技についての関連情報を取得し、生成手段が、当該関連情報に基づいて投稿用の遊技情報を生成する。つまり、遊技客が遊技店において撮影すれば、遊技情報投稿システムが遊技情報の準備を補助してくれるので、遊技情報の準備にかかる遊技客の手間を低減することができる。これにより、遊技客による投稿サイトへの遊技情報の投稿を促進できる。
【0017】
また、本発明によれば、遊技客によって撮影された画像のデータが撮影位置及び撮影時間の情報を含む場合には、取得手段が、これらの情報に基づいて、遊技店の店舗情報、及び、遊技客の遊技日を関連情報として取得するので、生成手段は、遊技情報に店舗情報及び遊技日を含めることができる。これにより、遊技客は、投稿サイトへの投稿のために店舗情報及び遊技日を自分で調べたり入力したりする手間をかけずに済む。
【0018】
また、本発明によれば、遊技客によって撮影された画像に遊技台の識別情報が写っている場合には、取得手段が、少なくとも識別情報に基づいて、当該遊技台の情報を関連情報として取得するので、生成手段は、遊技情報に遊技台の情報を含めることができる。これにより、遊技客は、投稿サイトへの投稿のために遊技台の情報を自分で調べたり入力したりする手間をかけずに済む。
【0019】
また、本発明によれば、遊技客が時間をあけて複数回撮影した場合には、取得手段が、遊技客によって撮影された撮影時間の異なる複数の画像のデータに基づいて、遊技客の遊技時間を関連情報として取得するので、生成手段は、遊技情報に遊技時間を含めることができる。これにより、遊技客は、投稿サイトへの投稿のために遊技時間を自分で調べたり入力したりする手間をかけずに済む。
【0020】
また、本発明によれば、店舗情報、遊技日及び遊技時間を取得した取得手段は、当該店舗情報の遊技店における当該遊技日の当該遊技時間における遊技結果を、関連情報として記憶手段から取得するので、生成手段は、遊技情報に遊技結果を含めることができる。これにより、遊技客は、投稿サイトへの投稿のために遊技結果を自分で調べたり入力したりする手間をかけずに済む。
【0021】
また、本発明によれば、生成手段は、前述した遊技結果に基づいて、前述した遊技時間における遊技の収支を遊技情報として生成するので、遊技客は、遊技情報の準備の際に、遊技の収支を自分で調べたり入力したりする手間をかけずに済む。
【0022】
また、本発明によれば、生成手段が、遊技客によって撮影された画像を遊技情報に含めるので、遊技客は、自分が撮影した画像を、新たな手間をかけずに投稿することができる。
【0023】
また、本発明によれば、生成手段が、受付手段が遊技客から受け付けたメッセージを遊技情報に含めるので、遊技客は、撮影した画像データに基づいて生成手段が自動生成した遊技情報だけでなく、遊技客自身が望むメッセージも投稿することができる。
【0024】
また、本発明によれば、遊技情報投稿システムの投稿手段が、生成手段が生成した遊技情報を投稿サイトに投稿するので、遊技情報の準備にかかる遊技客の手間だけでなく、遊技情報の投稿にかかる遊技客の手間も低減することができる。これにより、遊技客による投稿サイトへの遊技情報の投稿を一層促進できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の一実施形態に係る遊技情報投稿システムを示す模式図である。
【
図2】遊技情報投稿システムの電気的構成を示すブロック図である。
【
図3】遊技情報投稿システムを構成する管理装置の記憶部に記憶されたテーブルを示す図である。
【
図4】管理装置の記憶部に記憶されたテーブルを示す図である。
【
図5】遊技情報投稿システムを構成する投稿サーバの記憶部に記憶されたテーブルを示す図である。
【
図6】遊技客の通信端末によって撮影された画像の一例を示す模式図である。
【
図7】遊技客の通信端末によって撮影された画像の一例を示す模式図である。
【
図8】通信端末の表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。
【
図9】通信端末の表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下には、図面を参照して、本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る遊技情報投稿システム1を示す模式図である。
図2は、遊技情報投稿システム1の電気的構成を示すブロック図である。遊技情報投稿システム1は、パチンコ店等の遊技店にいる遊技客が自身の遊技に関する情報(以下「遊技情報」という。)等を、公衆回線の一例であるインターネットP上の投稿サイトSに投稿するためのシステムである。投稿サイトSは、遊技客等のパチンコファンやパチスロファン向けの電子掲示板である。
【0027】
主に
図1を参照して、遊技店の内部は、パチンコ台等の遊技台2が複数設置された遊技ホールと、遊技店の店員用の事務所とに少なくとも仕切られている。遊技情報投稿システム1は、遊技ホールにおいて各遊技台2に1対1にて対応して設けられる各台対応装置3と、事務所に設置されて遊技店内の情報を管理する管理装置4と、例えば遊技店の外に設置されて投稿サイトSを管理するWebサーバである投稿サーバ5とを含む。
【0028】
各遊技台2において、遊技台2に向かって遊技する遊技客に臨む正面には、各遊技台2の機種名L(
図1では「○○物語」)と、各遊技台2に割り当てられた台番号M(
図1では「001」)とが表示されている。機種名L及び台番号Mは、遊技台2を識別するための識別情報の一例である。
【0029】
各台対応装置3は、その隣(
図1では正面から見て右隣)の遊技台2に対する専用機であって「台間機」とも呼ばれ、当該遊技台2に対して通信可能に接続されており、当該遊技台2にて遊技する遊技客に遊技媒体を貸し出す貸出処理等を実行する。遊技台2で利用できる遊技媒体は、本実施形態ではパチンコ玉であるが、メダルであってもよい。
【0030】
遊技媒体に関し、所定の貸出レートが設定されている。本実施形態では、説明の便宜上、貸出レートが1つしか設定されないが、複数の貸出レートが設定されてもよい。パチンコ玉に複数の貸出レートが設定される場合の一例として、通常の貸出レートを4円/1玉とし、通常の貸出レートより低い貸出レートを1円/1玉としてもよい。
【0031】
遊技客には、遊技店に会員登録した会員と、遊技店に会員登録していない一般客とが存在する。遊技店からは、会員には、会員用記録媒体の一例である会員カードが発行され、一般客には、会員カード以外の記録媒体の一例である一般カードが発行される。これらのカードには、個々のカードを識別するための識別情報の一例であるカードIDが少なくとも記録されている。会員カード及び一般カードのそれぞれには、パチンコ玉を貸し出してもらうためのプリペイド価値も記録されてもよい。会員カード及び一般カードとは別に、プリペイド価値が記録された専用のプリペイドカードが存在してもよい。以下では、これらのカードを単に「カードC」と総称することがある。
【0032】
会員は、会員カードを発行してもらう代わりに、スマートフォン等の自身の通信端末6に専用のアプリケーション(以下では「会員アプリ」という。)をダウンロードすることによって、この通信端末6を会員カードとして使用することができる。通信端末6自体の識別情報、又は、通信端末6にダウンロードされた会員アプリ毎に付与された識別情報が、会員カードのカードIDの代わりの端末IDとなる。以下では、カードIDや端末IDを単に「ID」と総称することがある。
【0033】
各台対応装置3の本体11の正面には、紙幣出入口12と、表示操作部13と、カード出入口14とが設けられている。表示操作部13は、この実施形態では液晶タッチパネルによって構成されるが、表示部と操作部とに分かれていてもよい。後述する他の表示操作部についても同様である。
【0034】
遊技客が、紙幣を紙幣出入口12に投入したり、カードCをカード出入口14に挿入したりしてから、例えば遊技台2の上皿15に設けられた投出ボタン16を押す。すると、各台対応装置3からの指示を受けた遊技台2が、紙幣出入口12に投入された紙幣の範囲内、又は、カード出入口14に挿入されたカードCに記録されたプリペイド価値の残度数の範囲内において、投出ボタン16の一押しにつき所定数のパチンコ玉を上皿15に投出する。
【0035】
遊技客は、上皿15に投出されたパチンコ玉を用いて遊技台2にて遊技することができる。遊技客のパチンコ玉が遊技台2に取り込まれると、遊技台2は、アウト信号を発生する。遊技客が遊技によって新たにパチンコ玉を獲得すると、遊技台2は、セーフ信号を発生し、このパチンコ玉を遊技台2の下皿17に投出する。各台対応装置3は、下皿17の真下に配置された受皿18を含む。遊技客は、下皿17の底を開放することによって、下皿17内のパチンコ玉を受皿18に落下させることができる。受皿18に落下したパチンコ玉は、通路19を通って各台対応装置3の本体11に送り込まれる。
【0036】
各台対応装置3は、CPUやタイマ等によって構成された制御部20と、紙幣処理部21と、カード処理部22と、通信端末6を処理する端末処理部23と、パチンコ玉を計数する計数部24と、メモリによって構成された記憶部25と、通信I/F部26とを含む(
図2参照)。表示操作部13、紙幣処理部21、カード処理部22、端末処理部23、計数部24、記憶部25及び通信I/F部26のそれぞれは、制御部20に対して電気的に接続されている。
【0037】
紙幣処理部21は、紙幣出入口12に投入された紙幣を識別して収納したり、紙幣出入口12に返却したりする。カード処理部22は、カード出入口14に挿入されたカードCからプリペイド価値やカードID等の情報を読み取ったり、挿入後のカードCをカード出入口14から排出したりする。また、各台対応装置3の本体11には、新規の一般カードが複数枚ストックされていて、カード処理部22は、ストックされた一般カードを1枚取り出してカード出入口14に発行することもできる。カード処理部22は、カードCを非接触で受け付けてカードCの情報を読み取ってもよい。
【0038】
端末処理部23は、会員の通信端末6を非接触で受け付けて通信端末6から端末ID等の情報を読み取る。なお、会員が会員カードをカード出入口14に挿入したり通信端末6を端末処理部23に受け付けさせたりする場合には、表示操作部13でのパスワードの入力等による会員認証が必要であってもよい。
【0039】
計数部24は、受皿18に落下した後に通路19経由で各台対応装置3の本体11に送り込まれたパチンコ玉を計数するセンサである。計数部24として、遮光センサ等の公知の計数センサを採用できる。遊技客による当日の遊技台2での遊技によって獲得されて計数部24によって計数されたパチンコ玉は、持遊技媒体の一例としての持玉となる。持玉は、獲得した当日に限り有効である。会員が獲得した持玉は、獲得した当日が経過した後は、貯遊技媒体の一例としての貯玉となって遊技店に預け入れられる。持玉及び貯玉は、前述した貸出レート毎に存在してもよい。
【0040】
一般カードには、原則として持玉の数(以下「持玉数」という。)及びプリペイド価値が紐付けられるが、会員カードには、持玉数及びプリペイド価値だけでなく、貯玉の数(以下「貯玉数」という。)も紐付けられる。カードCに持玉数が紐付けられる(「関連付けられる」ともいう。)ということは、カードCに持玉数が記録されることや、持玉数がカードCには記録されないもののカードCのカードIDに対応付けて管理装置4に記録されることをいう。カードCに貯玉数やプリペイド価値が紐付けられる場合も同様である。通信端末6にも、持玉数、貯玉数及びプリペイド価値が紐付けられてもよい。
【0041】
記憶部25は、様々な情報を記憶する。通信I/F部26は、有線又は無線のネットワークNにつながったインターフェースであって、制御部20は、通信I/F部26及びネットワークNを介して管理装置4と通信可能である。ネットワークNは、遊技店内に設けられたLANによって構成されてもよいし、インターネットPによって構成されてもよい。
【0042】
遊技台2もネットワークNにつながっている。遊技台2は、発生したアウト信号やセーフ信号を、この遊技台2の台番号に紐付けて管理装置4に送信する。同じ台番号の遊技台2から入力されるアウト信号及びセーフ信号に基づいて、この遊技台2における出玉数が得られる。
【0043】
出玉数は、アウト信号に関連して遊技台2に取り込まれたパチンコ玉(いわゆるアウト玉)の数と、セーフ信号に関連して遊技台2の下皿17に投出されたパチンコ玉(いわゆるセーフ玉)の数との差である。遊技客が遊技に勝っている状態では、セーフ玉がアウト玉よりも多いので出玉数が正の値であり、逆に遊技客が遊技に負けている状態では、セーフ玉がアウト玉よりも少ないので出玉数が負の値である。計数部24によって計数されたセーフ玉が、持玉になる。
【0044】
カード出入口14に挿入されたカードCに持玉数及び貯玉数の少なくともいずれかが紐付けられている場合において、遊技客が、例えば受皿18に設けられた払出ボタン27を押す。すると、この遊技客が保有する持玉又は貯玉に相当するパチンコ玉が、本体11から延びるノズル28を通って遊技台2の上皿15に払い出される。遊技客は、上皿15に払い出されたパチンコ玉を用いて遊技台2での遊技を継続することができる。
【0045】
遊技を終えた遊技客が、例えば上皿15に設けられた返却ボタン29を押すと、制御部20は、この時点で残っている持玉数をIDに紐付けて管理装置4に送信する。持玉数及び貯玉数の少なくともいずれかが紐付けられたカードCがカード出入口14に挿入された状態で遊技客が返却ボタン29を押した場合には、カード処理部22によってカードCがカード出入口14から排出されて遊技客に返却される。
【0046】
管理装置4は、遊技情報投稿システム1における上位装置であって、管理手段の一例として機能し、1台又は複数台のパソコンやサーバ等によって構成される。管理装置4が複数存在する場合には、一部の管理装置4が遊技店の外に設置されてもよい。
【0047】
管理装置4は、CPUやタイマ等によって構成された制御部31と、メモリによって構成された記憶部32と、第1通信I/F部33と、第2通信I/F部34とを含む(
図2参照)。記憶部32、第1通信I/F部33及び第2通信I/F部34のそれぞれは、制御部31に対して電気的に接続されている。第1通信I/F部33は、インターネットPにつながったインターフェースである。第2通信I/F部34は、ネットワークNにつながったインターフェースである。
【0048】
投稿サーバ5は、投稿サイトSを運営する事業者によって管理されている。投稿サーバ5は、1台又は複数台のサーバ(いわゆるクラウドサーバも含む)によって構成される。投稿サーバ5は、CPUやタイマ等によって構成された制御部35と、メモリによって構成された記憶部36と、インターネットPにつながったインターフェースである通信I/F部37とを含む(
図2参照)。記憶部36及び通信I/F部37のそれぞれは、制御部35に対して電気的に接続されている。記憶部36は、投稿サイトSを構成する情報等を記憶している。投稿サイトS上における様々な処理は、制御部35によって実行される。
【0049】
遊技客の通信端末6を遊技情報投稿システム1の一部とみなしてもよい。通信端末6は、CPUやタイマ等によって構成された制御部41と、液晶タッチパネル等によって構成された表示操作部42と、カメラ等によって構成された撮影部43と、メモリによって構成された記憶部44と、インターネットPにつながったインターフェースである通信I/F部45とを含む(
図2参照)。表示操作部42、撮影部43、記憶部44及び通信I/F部45のそれぞれは、制御部41に対して電気的に接続されている。投稿サイトSに遊技情報を投稿したり投稿サイトSを閲覧したりするために必要なアプリケーション(以下「投稿アプリ」という。)が投稿サーバ5等から事前に配信されて記憶部44に記憶されている。
【0050】
図3は、管理装置4の記憶部32に記憶されたテーブルT1を示す図である。テーブルT1には、遊技客のID(カードID又は端末ID)と、このIDに紐付いたプリペイド価値の残度数及び持玉数等とが、ID毎にまとまって記憶されている。なお、会員の場合には、貯玉数もIDに紐付いてテーブルT1に記憶されている。
【0051】
図4は、記憶部32に記憶されたテーブルT2を示す図である。テーブルT2には、各遊技台2における毎回の遊技での稼働状況に関する情報(以下「遊動情報」という。)が、遊技台2の台番号毎にまとまって記憶されている。また、テーブルT2には、遊技台2の台番号とともに、この遊技台2の機種名も記憶されてもよい。
【0052】
遊技客がいずれかの遊技台2に対応する各台対応装置3に紙幣を投入したりカードCを挿入したりした後に当該遊技台2の投出ボタン16を押して遊技を開始してから遊技終了のために当該遊技台2の返却ボタン29を押すまでの間が、当該遊技台2における1回の遊技に相当する。遊技台2の遊動情報は、1回の遊技中に遊技台2において何かしらのアクションが発生した日時と、遊技開始からこの日時までの期間における遊技台2での回転数(大当たり抽選の回数)及び出玉数等とを含む。遊技台2の遊動情報は、遊技の当事者である遊技客の情報(ID等)を含んでもよい。遊技中にアクションが発生する度に、この遊技についての遊動情報には、新たにアクションが発生した日時における最新の回転数及び出玉数等が追加される。
【0053】
遊動情報における日時に関し、具体的には、
図4における「2021/11/30の11:50」は、遊技客が、台番号が001である遊技台2での遊技を開始するために、この遊技台2に対応する各台対応装置3に紙幣を投入したりカードCを挿入したりしてから当該遊技台2の投出ボタン16を押したタイミングである。
図4における「2021/11/30の11:56」は、台番号が001である遊技台2において同日の11:50から回転数が2回になって出玉数が36になったタイミングである。
【0054】
「2021/11/30の11:50」から始まる遊動情報を構成する各日時における様々な情報は、遊技客による「2021/11/30の11:50」からの遊技についての遊技結果である。また、1回の遊技についての遊動情報のうち、遊技中の任意の遊技時間(遊技開始時から始まる時間とは限らない)における一部の情報は、当該遊技時間における遊技結果である。このような遊技結果をテーブルT2において記憶する記憶部32は、記憶手段の一例として機能する。
【0055】
前述したように一部の管理装置4が遊技店の外に設置される場合には、この管理装置4にテーブルT2が記憶されてもよい。この場合の管理装置4は、複数の遊技店におけるそれぞれの遊動情報をテーブルT2において一括管理する外部データベースサーバとして機能してもよい。
【0056】
図5は、投稿サーバ5の記憶部36に記憶されたテーブルT3を示す図である。テーブルT3には、各遊技店の情報(以下「店舗情報」という。)が、遊技店毎にまとまって記憶されている。店舗情報は、遊技店の名称である遊技店名と、この遊技店の住所と、この遊技店内に設置された全ての遊技台2のそれぞれについての台番号及び機種名等とを含む。なお、テーブルT3は、投稿サーバ5とは別のデータベースサーバに記憶されてもよい。
【0057】
遊技情報投稿システム1により、遊技客は、前述した遊技情報を投稿サイトSに投稿することができる。遊技情報とは、厳密には、遊技店における遊技客による遊技台2での遊技に関する情報である。以下では、遊技情報投稿システム1における遊技情報投稿方法について説明する。
【0058】
遊技店に入店した遊技客A(
図1参照)は、いずれかの遊技台2を選んで、その遊技台2に対応する各台対応装置3に紙幣を投入したりカードCを挿入したりしてから、当該遊技台2の投出ボタン16を押す。すると、この遊技台2での遊技が開始された旨が、この遊技台2の台番号とともに管理装置4に送信されるので、管理装置4の制御部31は、この遊技台2での新たな遊技についての遊動情報をテーブルT2(
図4参照)に記憶する。
【0059】
投出ボタン16を押した遊技客Aは、自身の通信端末6の表示操作部42を操作することによって、前述した投稿アプリを起動させて投稿サイトSにアクセスする。なお。遊技客Aは、投稿アプリを起動させるのでなく、WebブラウザにおいてURLを入力することによって投稿サイトSにアクセスしてもよい。
【0060】
そして、遊技客Aは、通信端末6の撮影部43を目の前の遊技台2に向けて、この遊技台2を撮影する。
図6の左半分は、遊技客Aが遊技店において通信端末6によって撮影した画像G1を示している。本実施形態における画像G1は、静止画であるが、動画であってもよい。他の画像についても同様である。
【0061】
画像G1のデータは、撮影位置及び撮影時間の情報を含む形式のデータである。その場合のデータ形式の一例として、EXIF(Exchangeable Image File Format)を採用できる。画像G1には、遊技台2の台番号Mが少なくとも写っているとよい。
図6の右半分は、画像G1のデータに含まれる各種の情報の内訳を示している。
【0062】
通信端末6の制御部41は、撮影部43が遊技台2を撮影したタイミング、又は、撮影後に遊技客Aが表示操作部42を操作したタイミングに、画像G1のデータを投稿サーバ5に送信する。すると、投稿サーバ5の制御部35は、画像G1のデータを記憶部36に一時記憶するとともに、画像G1のデータに基づいて遊技客Aの遊技についての関連情報を取得する(遊技情報投稿方法における取得ステップ)。この場合の制御部35は、関連情報を取得する取得部の一例として機能する。
【0063】
具体的には、制御部35は、遊技客Aが撮影した画像G1のデータに含まれる撮影位置に基づいて、この撮影位置と住所が同じ遊技店名をテーブルT3から見つけ出すことによって、遊技客Aが現在入店している遊技店の店舗情報を関連情報として取得する。なお、画像G1に含まれる撮影位置の精度が低い場合には、画像G1のデータだけでなく、GPSによる通信端末6自体の位置情報も投稿サーバ5に送信されてもよい。これにより、投稿サーバ5の制御部35は、遊技店の店舗情報を一層正確に取得することができる。また、制御部35は、画像G1のデータに含まれる撮影時間に基づいて、遊技客Aの遊技日(現在の日付)を関連情報として取得する。
【0064】
画像G1に遊技台2の機種名L及び台番号Mが写っている場合には、制御部35は、OCR処理等によって、機種名及び台番号を関連情報として取得する。つまり、制御部35は、画像G1に写っている遊技台2の機種名L及び台番号Mに基づいて、当該遊技台2の情報である機種名や台番号を関連情報として取得する。
【0065】
制御部35は、画像G1に写っている台番号Mから台番号を取得できたものの機種名を取得できなかった場合(画像G1に機種名Lが写っていない場合)には、テーブルT3を参照して、先ほど取得した店舗情報の中で当該台番号と一致する機種名を特定する。つまり、制御部35は、少なくとも台番号Mに基づいて、当該遊技台2の情報である機種及び台番号の両方を関連情報として取得する。なお、前述した撮影位置の精度が高い場合には、制御部35は、撮影位置及び遊技店内における遊技台2のレイアウト等に基づいて遊技台2の機種名や台番号を関連情報として取得してもよい。
【0066】
通信端末6によって遊技台2の画像G1を撮影した遊技客Aは、この遊技台2にて遊技をする。遊技によって持玉数等が増減すると、遊技の最中又は遊技終了のタイミングにおいて、持玉数等の増減数が、遊技客AのカードC等のIDに紐付いた状態で各台対応装置3から管理装置4に通知されるので、管理装置4の制御部31は、テーブルT1(
図3参照)の内容を更新する。また、制御部31は、この遊技台2についてのテーブルT2(
図4参照)における今回の遊動情報を、この遊技台2から送信されるアウト信号及びセーフ信号等に基づいて順次更新する。これにより、この遊動情報には、遊技開始後に推移する回転数及び出玉数等のデータが日時とともに順次追加される(
図4における「2021/11/30の11:56」におけるデータを参照)。
【0067】
遊技客Aが、遊技に勝つ等によって気分(テンション)が盛り上がることにより、今回の遊技についての遊技情報を投稿サイトSに投稿したくなった場合には、この遊技台2を通信端末6の撮影部43によって再び撮影する。
図7の左半分は、遊技客Aが再び撮影した画像G2を示している。
【0068】
画像G2のデータも、画像G1のデータと同様に、撮影位置及び撮影時間の情報を含む。画像G2にも、遊技台2の台番号Mが少なくとも写っているとよい。
図7の右半分は、画像G2のデータに含まれる各種の情報の内訳を示している。
【0069】
通信端末6の制御部41は、撮影部43が遊技台2を撮影したタイミング、又は、撮影後に遊技客Aが表示操作部42を操作したタイミングに、画像G2のデータを投稿サーバ5に送信する。すると、投稿サーバ5の制御部35は、画像G2のデータを記憶部36に一時記憶するとともに、画像G1のデータの場合と同様に、画像G2のデータに基づいて遊技客Aの遊技についての関連情報を取得する(遊技情報投稿方法における取得ステップ)。
【0070】
具体的には、制御部35は、遊技客Aが撮影した画像G2のデータに含まれる撮影位置に基づいて、この撮影位置と住所が同じ遊技店名をテーブルT3(
図5参照)から見つけ出すことによって、遊技客Aが現在入店している遊技店の店舗情報を関連情報として取得する。画像G1のデータに基づいて取得された店舗情報が、画像G2のデータに基づいて取得された店舗情報と同じである場合には、制御部35は、店舗情報を確定する。そのため、遊技客Aは、投稿サイトSへの投稿のために店舗情報を自分で調べたり入力したりする手間をかけずに済む。
【0071】
また、制御部35は、画像G2のデータに含まれる撮影時間に基づいて、遊技客Aの遊技日を関連情報として取得する。画像G1のデータに基づいて取得された遊技日が、画像G2のデータに基づいて取得された遊技日と同じである場合には、制御部35は、遊技日を確定する。そのため、遊技客Aは、投稿サイトSへの投稿のために遊技日を自分で調べたり入力したりする手間をかけずに済む。
【0072】
また、制御部35は、画像G2に写っている遊技台2の台番号Mに少なくとも基づいて、当該遊技台2の情報である機種名及び台番号を関連情報として取得する。画像G1のデータに基づいて取得された機種名及び台番号が、画像G2のデータに基づいて取得された機種名及び台番号とそれぞれ同じである場合には、制御部35は、当該遊技台2の機種名及び台番号を確定する。そのため、遊技客Aは、投稿サイトSへの投稿のために遊技台2の機種名及び台番号を自分で調べたり入力したりする手間をかけずに済む。
【0073】
以上のように店舗情報と、遊技台2の機種名及び台番号と、遊技日とが確定した場合には、画像G1のデータに含まれる撮影時間と画像G2のデータに含まれる撮影時間との時差は、この遊技台2についての遊技客Aの遊技時間である。制御部35は、当該時差に基づいて、遊技客Aの遊技時間を関連情報として取得する。つまり、制御部35は、遊技客Aによって撮影された撮影時間の異なる複数の画像G1及びG2のデータに基づいて、遊技客Aの遊技時間を関連情報として取得する。そのため、遊技客Aは、投稿サイトSへの投稿のために遊技時間を自分で調べたり入力したりする手間をかけずに済む。
【0074】
このように店舗情報、遊技日、遊技時間、遊技台2の機種名及び台番号を関連情報として取得した制御部35は、当該店舗情報における遊技店名が同じ遊技店での当該遊技日の当該遊技時間(画像G1の撮影時間から画像G2の撮影時間までの期間)における遊技結果を、管理装置4に問い合わせる。管理装置4の制御部31は、問い合わせ対象となる遊技結果を記憶部32のテーブルT2において検索し、投稿サーバ5に送信する。これにより、投稿サーバ5の制御部35は、当該遊技結果を、関連情報として記憶部32から取得する。そのため、遊技客Aは、投稿サイトSへの投稿のために遊技結果を自分で調べたり入力したりする手間をかけずに済む。
【0075】
そして、制御部35は、以上のように取得した関連情報に基づいて、前述した遊技情報を生成する(遊技情報投稿方法における生成ステップ)。この場合の制御部35は、生成手段の一例として機能する。遊技情報は、前述した関連情報、つまり、遊技日と、遊技時間と、遊技店の店舗情報と、遊技台2の台番号及び機種名と、この遊技台2での遊技結果とを少なくとも含む。制御部35は、生成した遊技情報を記憶部36に記憶する。
【0076】
そして、制御部35は、通信端末6に対して、
図8に示す投稿内容入力画面51を表示操作部42に表示するように命令する。投稿内容入力画面51は、投稿サイトSを構成する複数のWebページにおける一つであってもよい。投稿内容入力画面51には、そのタイトル51Aが表示されており、遊技客は、タイトル51Aよりも下側の入力領域51Bを操作することによって、投稿したい遊技情報を手入力することができる。
【0077】
ただし、投稿内容入力画面51は、投稿サーバ5の制御部35によって生成済みの遊技情報に基づいており、投稿内容入力画面51は、当該遊技情報である時間(遊技日及び遊技時間)、場所(店舗情報)、遊技台2の台番号及び機種名が既に表示されているので、遊技客Aは、これらの情報を自分で新たに入力する必要はない。もちろん、遊技客Aは、表示済みの遊技情報を、必要に応じて修正したり削除したりすることができてもよい。
【0078】
遊技客Aは、入力領域51Bを操作することによって、好みの画像を投稿用の画像G3として選択することができる。通信端末6の制御部41は、選択された画像G3を入力領域51Bに表示する。
図8は、前述した画像G1又は画像G2が画像G3として選択された状態を示しているが、画像G1及び画像G2とは別の画像を画像G3として選択することもできる。また、遊技客Aは、入力領域51Bを操作することによって、好みのメッセージ51Cを作成することができる。制御部41は、作成されたメッセージ51Cを入力領域51Bに表示する。
【0079】
遊技客Aは、遊技時間における遊技の収支を投稿内容として表示するか否かを選択することができる。制御部41は、収支の表示可否についての選択結果51Dを入力領域51Bに表示する。さらに、遊技客Aは、今回の投稿内容についてのハッシュタグ(以下では単に「タグ」という。)を決定することができ、制御部41は、決定されたタグの内容51Eを入力領域51Bに表示する。入力領域51Bの下端部等には、投稿キー51F及びキャンセルキー51Gという2つのタッチキーが表示されている。
【0080】
このように遊技情報の入力等をした遊技客Aが投稿キー51Fにタッチすると、制御部41は、投稿内容入力画面51の内容、つまり遊技客Aが投稿したい全ての遊技情報を投稿サーバ5に送信する。遊技客がキャンセルキー51Gにタッチすると、制御部41は、今回の投稿をキャンセルする旨を投稿サーバ5に送信する。これに応じて、投稿サーバ5の制御部35は、記憶部36に一時記憶していた画像G1及びG2のデータや、今回生成して記憶部36に記憶していた遊技情報を消去してもよい。
【0081】
制御部35は、通信端末6から受信した遊技情報が反映された投稿画面52(
図9参照)が投稿サイトSに表示されるように、投稿サイトSに関する記憶部36内の情報を更新する。つまり、制御部35は、投稿手段の一例として機能することによって、遊技情報を投稿サイトSに投稿する。投稿後に、先ほど投稿キー51Fにタッチした遊技客Aが確認のために通信端末6によって投稿サイトSにアクセスすると、通信端末6の制御部41は、投稿画面52を表示操作部42に表示する。もちろん、遊技客Aとは別のユーザも、パソコン等の通信端末によって投稿サイトSにアクセスすれば、投稿画面52を閲覧することができる。
【0082】
投稿画面52には、前述したメッセージ51Cと同じメッセージ52Aと、画像G3と同じ画像52Bと、表示することが選択された収支の情報52Cと、前述した時間、場所、遊技台2の台番号及び機種名についての情報52Dと、前述した内容51Eと同じタグ52Eとが表示されている。投稿画面52には、投稿者である遊技客Aのハンドルネーム等が表示されてもよい。
【0083】
メッセージ52Aに関して、制御部35は、遊技客Aのメッセージ51C(
図8参照)を通信端末6経由で受け付ける受付手段の一例としても機能し、受け付けたメッセージ51Cに対応するメッセージ52Aを遊技情報に含めることによって、投稿画面52にメッセージ52Aを表示する。そのため、遊技客Aは、撮影した画像G1及びG2のデータに基づいて制御部35が自動生成した遊技情報(情報52D等)だけでなく、遊技客A自身が望むメッセージ51Cも投稿することができる。
【0084】
画像52Bに関して、制御部35は、遊技客Aによって撮影された画像G3(
図8参照)を遊技情報に含めることによって、投稿画面52に画像52Bを表示する。そのため、遊技客Aは、自分が撮影した画像G3を、新たな手間をかけずに投稿することができる。
【0085】
収支の情報52Cに関して、収支とは、遊技時間における遊技台2での回転数の増加に応じた出玉数の推移である。収支の情報52Cの一例は、回転数と出玉数との関係を示すスランプグラフである。なお、このスランプグラフにおいて、横軸が回転数であって縦軸が出玉数であるが、横軸は遊技時間であってもよい。
【0086】
このように、制御部35は、遊技結果に基づいて、遊技時間における遊技の収支を遊技情報として生成して、収支の情報52Cを投稿画面52に表示する。そのため、遊技客Aは、投稿サイトSへの投稿のために遊技の収支を自分で調べたり入力したりする手間をかけずに済む。なお、制御部35は、遊技客Aだけの遊技結果だけでなく、同一機種の遊技台2についての複数の遊技者の遊技結果をテーブルT3から取得して全員参加型の出玉数のランキングを作成して投稿画面52に表示してもよい。
【0087】
投稿画面52の下端部等には、戻るキー52F及び変更キー52Gという2つのタッチキーが表示されている。遊技客A等のユーザが戻るキー52Fにタッチすると、通信端末6の制御部41は、投稿サイトSのホーム画面等を表示操作部42に切替表示する。ユーザが変更キー52Gにタッチすると、制御部41は、別の投稿画面を表示操作部42に切替表示する。
【0088】
以上のように、遊技情報投稿システム1では、投稿サーバ5の制御部35が、遊技店において遊技客Aによって撮影された画像G1及びG2のデータに基づいて遊技客Aの遊技についての関連情報を取得し、制御部35が、当該関連情報に基づいて投稿用の遊技情報を生成する。つまり、遊技客Aが遊技店において撮影すれば、遊技情報投稿システム1が遊技情報の準備を補助してくれるので、遊技情報の準備にかかる遊技客Aの手間を低減することができる。
【0089】
これにより、遊技客A等のユーザによる投稿サイトSへの遊技情報の投稿を促進できるし、投稿サイトSへの訪問者数(いわゆるユニークユーザー数)や投稿サイトSの閲覧回数(いわゆるページビュー数)を増やすことができる。また、遊技情報投稿システム1が生成する遊技情報は、テーブルT2やT3に基づいた正確なデータなので、投稿サイトS以外での二次使用にも利用できる。
【0090】
さらに、制御部35は、生成した遊技情報を投稿サイトSに投稿するので、遊技情報の準備にかかる遊技客Aの手間だけでなく、遊技情報の投稿にかかる遊技客Aの手間も低減することができる。これにより、遊技客Aによる投稿サイトSへの遊技情報の投稿を一層促進できる。
【0091】
本発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【0092】
例えば、遊技客Aが同じ遊技店内において台移動することが考えられる。遊技客Aが台移動の前後に通信端末6によって撮影した場合には、投稿サーバ5の制御部35は、台移動前後の複数の画像に基づいて関連情報を取得して、当該開連情報に基づいて遊技情報を生成してもよい。この場合の投稿画面52には、台移動にかかる複数の遊技台2のそれぞれの遊技結果等がまとめて表示されてもよい。
【0093】
以上に説明した様々な特徴は、取捨選択のうえ、適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0094】
1 遊技情報投稿システム
2 遊技台
32 記憶部
35 制御部
G1 画像
G2 画像
S 投稿サイト