(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023066819
(43)【公開日】2023-05-16
(54)【発明の名称】賞品交換システム及び賞品交換方法
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20230509BHJP
【FI】
A63F7/02 328
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021177631
(22)【出願日】2021-10-29
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】弁理士法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 知己
(72)【発明者】
【氏名】関 浩章
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088CA02
2C088CA31
2C088CA35
(57)【要約】
【課題】賞品を選択した遊技客の状況に変化があっても遊技客まで賞品を届けることができる賞品交換システム及び賞品交換方法を提供する。
【解決手段】賞品交換システム1は、遊技媒体と交換される賞品についての遊技客による選択を受け付ける各台対応装置3と、各台対応装置3が受け付けた選択に係る賞品を遊技客まで配送する配送処理を実行する配送装置6と、管理装置7とを含む。管理装置7の制御部49は、各台対応装置3に賞品の選択を受け付けさせた遊技客の状況を把握する。制御部49は、把握した遊技客の状況に応じて、配送処理の内容を設定する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技媒体と交換される賞品についての遊技客による選択を受け付ける受付装置と、
前記受付装置が受け付けた選択に係る賞品を遊技客まで配送する配送処理を実行する配送装置と、
前記受付装置に賞品の選択を受け付けさせた遊技客の状況を把握する把握手段と、
前記把握手段が把握した遊技客の状況に応じて、前記配送処理の内容を設定する設定手段とを含む、賞品交換システム。
【請求項2】
前記受付装置は、各遊技台に併設され、遊技客の記録媒体を受け付ける、請求項1に記載の賞品交換システム。
【請求項3】
前記受付装置は、遊技客が選択したい賞品との交換に必要な遊技媒体の情報を報知する、請求項2に記載の賞品交換システム。
【請求項4】
前記記録媒体には、遊技客が保有する遊技媒体の個数情報が紐付けられ、
前記受付装置が遊技客による賞品の選択を受け付けた場合に、前記個数情報を更新する更新手段を含む、請求項2又は3に記載の賞品交換システム。
【請求項5】
前記設定手段は、賞品の選択を受け付けさせた遊技客の記録媒体を受け付けている前記受付装置を、前記配送処理における賞品の配送先として設定する、請求項2~4のいずれか一項に記載の賞品交換システム。
【請求項6】
遊技客による賞品の選択を受け付けた受付装置とは別の受付装置が当該遊技客の記録媒体を受け付けている場合に、前記設定手段は、当該別の受付装置を、前記配送処理における賞品の配送先として設定する、請求項5に記載の賞品交換システム。
【請求項7】
記録媒体を前記受付装置に受け付けさせた状態で遊技客が離席した場合に、前記設定手段は、当該遊技客が席に戻った後に賞品が配送されるように前記配送処理の内容を設定する、請求項5又は6に記載の賞品交換システム。
【請求項8】
前記配送装置による賞品の配送状況を少なくとも配送先の遊技客に報知する報知手段を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の賞品交換システム。
【請求項9】
前記配送装置から遊技客への賞品の受け渡しの際に遊技客の認証を行う認証手段を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の賞品交換システム。
【請求項10】
前記配送装置は、賞品を配送するために自走可能である、請求項1~9のいずれか一項に記載の賞品交換システム。
【請求項11】
遊技媒体と交換される賞品についての遊技客による選択を受け付ける受付装置と、前記受付装置が受け付けた選択に係る賞品を遊技客まで配送する配送処理を実行する配送装置とを含む賞品交換システムにおける賞品交換方法であって、
前記受付装置に賞品の選択を受け付けさせた遊技客の状況を把握する把握ステップと、
前記把握ステップにて把握した遊技客の状況に応じて、前記配送処理の内容を設定する設定ステップとを含む、賞品交換方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、賞品交換システム、及び、賞品交換システムにおける賞品交換方法に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示された景品交換システムは、遊技台に付属した台間玉貸機と、景品カウンタに設置されて台間玉貸機と通信可能な景品交換管理装置と、列をなす複数の遊技台によって構成された島に設置された景品出庫装置とを含む。遊技台の前にいる遊技客がこれまでに獲得したパチンコ玉を景品に交換するために台間玉貸機の操作部を操作して景品を選択すると、景品交換管理装置は、景品出庫装置に対して、選択された景品を当該遊技台まで出庫するように指示する。これにより、景品出庫装置では、該当する景品が、景品金庫から排出された後に搬送ベルトによって島の内部を走行して、景品シュートから出庫先の遊技台まで搬送される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の景品交換システムでは、遊技客が遊技台の前にいながら賞品を選択して受け取ることができるが、賞品の選択後に遊技客の状況が変化することは考慮されていない。そのため、例えば、賞品を選択した遊技客が遊技台から移動してしまい、その後に、この遊技台に賞品が搬送されると、遊技客が賞品を受け取れないトラブルが生じ得る。このトラブルを景品交換システムで防止するためには、賞品を選択した遊技客は、賞品が届くまで、その場に留まっておく必要があるので、遊技客は、不便に感じるかもしれない。
【0005】
本発明は、かかる背景のもとにおいてなされたものであり、賞品を選択した遊技客の状況に変化があっても遊技客まで賞品を届けることができる賞品交換システム及び賞品交換方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、遊技媒体と交換される賞品についての遊技客による選択を受け付ける受付装置と、前記受付装置が受け付けた選択に係る賞品を遊技客まで配送する配送処理を実行する配送装置と、前記受付装置に賞品の選択を受け付けさせた遊技客の状況を把握する把握手段と、前記把握手段が把握した遊技客の状況に応じて、前記配送処理の内容を設定する設定手段とを含む、賞品交換システムである。
【0007】
また、本発明は、前記受付装置が、各遊技台に併設され、遊技客の記録媒体を受け付けることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、前記受付装置が、遊技客が選択したい賞品との交換に必要な遊技媒体の情報を報知することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、前記記録媒体には、遊技客が保有する遊技媒体の個数情報が紐付けられ、前記賞品交換システムが、前記受付装置が遊技客による賞品の選択を受け付けた場合に、前記個数情報を更新する更新手段を含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、前記設定手段が、賞品の選択を受け付けさせた遊技客の記録媒体を受け付けている前記受付装置を、前記配送処理における賞品の配送先として設定することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、遊技客による賞品の選択を受け付けた受付装置とは別の受付装置が当該遊技客の記録媒体を受け付けている場合に、前記設定手段が、当該別の受付装置を、前記配送処理における賞品の配送先として設定することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、記録媒体を前記受付装置に受け付けさせた状態で遊技客が離席した場合に、前記設定手段が、当該遊技客が席に戻った後に賞品が配送されるように前記配送処理の内容を設定することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、前記賞品交換システムが、前記配送装置による賞品の配送状況を少なくとも配送先の遊技客に報知する報知手段を含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、前記賞品交換システムが、前記配送装置から遊技客への賞品の受け渡しの際に遊技客の認証を行う認証手段を含むことを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、前記配送装置が、賞品を配送するために自走可能であることを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、遊技媒体と交換される賞品についての遊技客による選択を受け付ける受付装置と、前記受付装置が受け付けた選択に係る賞品を遊技客まで配送する配送処理を実行する配送装置とを含む賞品交換システムにおける賞品交換方法であって、前記受付装置に賞品の選択を受け付けさせた遊技客の状況を把握する把握ステップと、前記把握ステップにて把握した遊技客の状況に応じて、前記配送処理の内容を設定する設定ステップとを含む、賞品交換方法である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、賞品交換システムでは、受付装置が、遊技客による賞品の選択を受け付けると、配送装置が、賞品を遊技客まで配送する配送処理を実行する。賞品交換システムでは、把握手段が、受付装置に賞品の選択を受け付けさせた遊技客の状況を把握し、設定手段が、把握手段が把握した遊技客の状況に応じて配送処理の内容を設定する。そのため、賞品を選択した遊技客の状況に変化があっても、配送装置は、遊技客の最新の状況が反映された配送処理を実行するので、遊技客まで賞品を届けることができる。
【0018】
また、本発明によれば、受付装置は、各遊技台に併設されて遊技客の記録媒体を受け付ける装置なので、遊技客は、遊技台の前にいながら受付装置によって賞品を選択することができる。
【0019】
また、本発明によれば、受付装置は、遊技客が選択したい賞品との交換に必要な遊技媒体の情報を報知するので、遊技客は、この情報を、遊技台の前にいながら把握できる。
【0020】
また、本発明によれば、遊技客の記録媒体を受け付けた受付装置が遊技客による賞品の選択を受け付けた場合に、更新手段が、この記録媒体に紐付けられた遊技媒体の個数情報を更新する。そのため、遊技客は、遊技台の前にいながら、選択した賞品と自分の遊技媒体とを交換するための手続きをすることができる。
【0021】
また、本発明によれば、設定手段は、賞品の選択を受け付けさせた遊技客の記録媒体を受け付けている受付装置を、配送処理における賞品の配送先として設定する。そのため、遊技台の前にいながら受付装置によって賞品を選択した遊技客は、この遊技台の前で引き続き待っていれば、配送装置が配送する賞品を受け取ることができる。
【0022】
また、本発明によれば、遊技客による賞品の選択を受け付けた受付装置とは別の受付装置が当該遊技客の記録媒体を受け付けている場合に、設定手段は、当該別の受付装置を、配送処理における賞品の配送先として設定する。つまり、配送先が、遊技客が賞品を選択したときの受付装置から、別の受付装置に変更されるので、賞品を選択した後に台移動した遊技客にも賞品を届けることができる。
【0023】
また、本発明によれば、記録媒体を受付装置に受け付けさせた状態で遊技客が離席した場合に、設定手段は、当該遊技客が席に戻った後に賞品が配送されるように配送処理の内容を設定する。そのため、遊技客の離席中に賞品が配送されることによって遊技客が賞品の受け取れないといったトラブルを防止できる。
【0024】
また、本発明によれば、報知手段が、配送装置による賞品の配送状況を少なくとも配送先の遊技客に報知するので、遊技客は、自分宛ての賞品の配送状況を把握できる。
【0025】
また、本発明によれば、認証手段が、配送装置から遊技客への賞品の受け渡しの際に遊技客の認証を行うので、賞品の受け渡し先を間違うといったトラブルを防止できる。
【0026】
また、本発明によれば、配送装置が、賞品を配送するために自走可能である。この場合には、各遊技台まで賞品を配送するために、搬送ベルト等による複雑な搬送機構を遊技店内に設けずに済む。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の一実施形態に係る賞品交換システムを示す模式図である。
【
図2】賞品交換システムの電気的構成を示すブロック図である。
【
図3】賞品交換システムを構成する管理装置の記憶部に記憶されたテーブルを示す図である。
【
図4】賞品交換システムを構成する各台対応装置の表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。
【
図5】賞品交換システムを構成する複数の装置間での情報の送受信について説明するための模式図である。
【
図6】管理装置の記憶部に記憶されたテーブルを示す図である。
【
図7】各台対応装置の表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である
【
図8】変形例に係る賞品交換システムを構成する複数の装置間での情報の送受信について説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下には、図面を参照して、本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る賞品交換システム1を示す模式図である。
図2は、賞品交換システム1の電気的構成を示すブロック図である。なお、賞品交換システム1において取り扱われる賞品には、特殊賞品と呼ばれる例えばカード状の賞品や、菓子等の一般賞品がある。特殊賞品には、その価値に応じて、例えば大賞品、中賞品、小賞品という複数の種類がある。
【0029】
主に
図1を参照して、遊技店の内部は、パチンコ台等の遊技台2が複数設置された遊技ホールと、遊技店の店員用の事務所とに少なくとも仕切られている。賞品交換システム1は、遊技ホールにおいて各遊技台2に1台ずつ併設される各台対応装置3と、遊技ホール内の賞品交換カウンタに設置されたPOS4及び賞品払出機5と、遊技店内で賞品を配送する配送装置6と、事務所に設置されて遊技店内の情報を管理する管理装置7とを含む。なお、
図1の右領域に図示された構成については、変形例に係る構成であり、後で説明する。
【0030】
各台対応装置3は、その隣(
図1では正面から見て右隣)の遊技台2に対する専用機であって「台間機」とも呼ばれ、当該遊技台2に対して通信可能に接続されており、当該遊技台2にて遊技する遊技客に遊技媒体を貸し出す貸出処理等を実行する。遊技台2で利用できる遊技媒体は、本実施形態ではパチンコ玉であるが、メダルであってもよい。
【0031】
遊技台2には、各遊技台2を識別するための識別情報の一例として、台番号が割り当てられている。
図1における遊技台2の正面における左上の領域に表示された「001」は、この遊技台2の台番号である。遊技台2の台番号は、この遊技台2に対応する各台対応装置3を識別するための識別情報でもある。
【0032】
遊技媒体に関して、所定の貸出レートが設定されている。本実施形態では、説明の便宜上、貸出レートが1つしか設定されないが、複数の貸出レートが設定されてもよい。パチンコ玉に複数の貸出レートが設定される場合の一例として、通常の貸出レートを4円/1玉とし、通常の貸出レートより低い貸出レートを1円/1玉としてもよい。
【0033】
遊技客には、遊技店に会員登録した会員と、遊技店に会員登録していない一般客とが存在する。遊技店からは、会員には、会員用の記録媒体の一例である会員カードが発行され、一般客には、会員カード以外の記録媒体の一例である一般カードが発行される。これらのカードには、個々のカードを識別するための識別情報の一例であるカードIDが少なくとも記録されている。会員カード及び一般カードのそれぞれには、パチンコ玉を貸し出してもらうためのプリペイド価値も記録されてもよい。会員カード及び一般カードとは別に、プリペイド価値が記録された専用のプリペイドカードが存在してもよい。以下では、これらのカードを単に「カードC」と総称することがある。
【0034】
会員は、会員カードを発行してもらう代わりに、スマートフォン等の自身の携帯端末8に専用のアプリケーション(以下では「会員アプリ」という。)をダウンロードすることによって、この携帯端末8を会員カードとして使用することができる。つまり、携帯端末8は、会員用の記録媒体の一例である。携帯端末8自体の識別情報、又は、携帯端末8にダウンロードされた会員アプリ毎に付与された識別情報が、会員カードのカードIDの代わりの端末IDとなる。以下では、カードIDや端末IDを単に「ID」と総称することがある。
【0035】
各台対応装置3の本体11の正面には、紙幣出入口12と、表示操作部13と、カード出入口14とが設けられている。表示操作部13は、本実施形態では液晶タッチパネルによって構成されるが、表示部と操作部とに分かれていてもよい。後述する他の表示操作部についても同様である。
【0036】
遊技客が、紙幣を紙幣出入口12に投入したり、カードCをカード出入口14に挿入したりしてから、例えば遊技台2の上皿15に設けられた投出ボタン16を押す。すると、各台対応装置3からの指示を受けた遊技台2が、紙幣出入口12に投入された紙幣の範囲内、又は、カード出入口14に挿入されたカードCに記録されたプリペイド価値の残度数の範囲内において、投出ボタン16の一押しにつき所定数のパチンコ玉を上皿15に投出する。
【0037】
遊技客は、上皿15に投出されたパチンコ玉を用いて遊技台2にて遊技することができる。遊技客のパチンコ玉が遊技台2に取り込まれると、遊技台2は、アウト信号を発生する。遊技客が遊技によって新たにパチンコ玉を獲得すると、遊技台2は、セーフ信号を発生し、このパチンコ玉を遊技台2の下皿17に投出する。各台対応装置3は、下皿17の真下に配置された受皿18を含む。遊技客は、下皿17の底を開放することによって、下皿17内のパチンコ玉を受皿18に落下させることができる。受皿18に落下したパチンコ玉は、通路19を通って各台対応装置3の本体11に送り込まれる。
【0038】
各台対応装置3は、CPUやタイマ等によって構成された制御部20と、紙幣処理部21と、カードCを付け付けるカード処理部22と、携帯端末8を受け付ける端末処理部23と、パチンコ玉を計数する計数部24と、メモリによって構成された記憶部25と、通信I/F部26とを含む(
図2参照)。表示操作部13、紙幣処理部21、カード処理部22、端末処理部23、計数部24、記憶部25及び通信I/F部26のそれぞれは、制御部20に対して電気的に接続されている。
【0039】
紙幣処理部21は、紙幣出入口12に投入された紙幣を識別して収納したり、紙幣出入口12に返却したりする。カード処理部22は、カード出入口14に挿入されたカードCからプリペイド価値やカードID等の情報を読み取ったり、挿入後のカードCをカード出入口14から排出したりする。また、各台対応装置3の本体11には、新規の一般カードが複数枚ストックされていて、カード処理部22は、ストックされた一般カードを1枚取り出してカード出入口14に発行することもできる。カード処理部22は、カードCを非接触で受け付けてカードCの情報を読み取ってもよい。
【0040】
端末処理部23は、会員の携帯端末8を非接触で受け付けて携帯端末8から端末ID等の情報を読み取る。なお、会員が会員カードをカード出入口14に挿入したり携帯端末8を端末処理部23に受け付けさせたりする場合には、表示操作部13でのパスワードの入力等による会員認証が必要であってもよい。
【0041】
計数部24は、受皿18に落下した後に通路19経由で各台対応装置3の本体11に送り込まれたパチンコ玉を計数するセンサである。計数部24として、遮光センサ等の公知の計数センサを採用できる。遊技客による当日の遊技台2での遊技によって獲得されて計数部24によって計数されたパチンコ玉は、持遊技媒体の一例としての持玉となる。持玉は、獲得した当日に限り有効である。会員が獲得した持玉は、獲得した当日が経過した後は、貯遊技媒体の一例としての貯玉となって遊技店に預け入れられる。持玉及び貯玉は、前述した貸出レート毎に存在してもよい。
【0042】
一般カードには、原則として持玉の数(以下「持玉数」という。)及びプリペイド価値が紐付けられるが、会員カードには、持玉数及びプリペイド価値だけでなく、貯玉の数(以下「貯玉数」という。)も紐付けられる。持玉数や貯玉数は、遊技客が保有するパチンコ玉の個数情報の一例である。カードCに持玉数が紐付けられる(「関連付けられる」ともいう。)ということは、カードCに持玉数が記録されることや、持玉数がカードCには記録されないもののカードCのカードIDに紐付けて管理装置7に記録されることをいう。カードCに貯玉数やプリペイド価値が紐付けられる場合も同様である。携帯端末8にも、持玉数、貯玉数及びプリペイド価値が紐付けられてもよい。なお、一般カード、会員カード及び携帯端末8には、プリペイド価値が紐付けられなくてもよい。
【0043】
記憶部25は、様々な情報を記憶する。通信I/F部26は、有線又は無線のネットワークNにつながったインターフェースであって、制御部20は、通信I/F部26及びネットワークNを介して管理装置7と通信可能である。ネットワークNは、遊技店内に設けられたLANによって構成されてもよいし、インターネットPによって構成されてもよい。遊技台2もネットワークNにつながっている。
【0044】
カード出入口14に挿入されたカードCに持玉数及び貯玉数の少なくともいずれかが紐付けられている場合において、遊技客が、例えば受皿18に設けられた払出ボタン27を押す。すると、この遊技客が保有する持玉又は貯玉に相当するパチンコ玉が、本体11から延びるノズル28を通って遊技台2の上皿15に払い出される。遊技客は、上皿15に払い出されたパチンコ玉を用いて遊技台2での遊技を継続することができる。なお、遊技客は、遊技を開始する際に、カードCに紐付けられている持玉や貯玉を用いてもよい。
【0045】
遊技を終えた遊技客が、例えば上皿15に設けられた返却ボタン29を押すと、制御部20は、この時点で残っている持玉数等をIDに紐付けて管理装置7に送信する。1玉以上の持玉数及び1度数以上のプリペイド価値の少なくともいずれかが紐付けられたカードCがカード出入口14に挿入された状態で、遊技客が返却ボタン29を押した場合には、カード処理部22によってカードCがカード出入口14から排出されて遊技客に返却される。持玉数及びプリペイド価値の両方が零になった一般カードは、再利用のために各台対応装置3内に回収されるが、会員カードは、必ず返却される。
【0046】
POS4の一例は、タブレット端末であり、その前面には、液晶のタッチパネル等によって構成された表示操作部30と、カードCや携帯端末8に記憶された情報を非接触で読み取る読取部31とが設けられている。賞品払出機5は、特殊賞品を収納したボックス状の筐体32と、筐体32内に設けられて特殊賞品を筐体32の上面の払出口(図示せず)に払い出す払出部33とを含む。賞品払出機5は、ネットワークNにつながっていて、少なくともPOS4及び管理装置7と通信可能である。
【0047】
遊技を終えた遊技客は、自身の持玉や貯玉を賞品と交換してもらうため賞品交換カウンタまでやってきて、自身のカードCや携帯端末8をPOS4の読取部31に読み取らせる。すると、POS4の表示操作部30には、カードCや携帯端末8のIDに紐付けられた持玉数や貯玉数が表示される。遊技客は、表示操作部30を操作することによって、持玉数や貯玉数の範囲内で交換可能な賞品を選択することができる。
【0048】
一般賞品が選択された場合には、賞品交換カウンタを担当する店員が、選択された一般賞品を遊技客に手渡しする。なお、一般賞品のうち、端数分の遊技媒体と交換される手頃な賞品は、バイキング賞品と呼ばれることがあり、このようなバイキング賞品は、店員を介さずに、専用の装置(図示せず)から払い出されてもよい。特殊賞品が選択された場合には、賞品払出機5の筐体32内の特殊賞品が払出部33によって払出口に払い出されるので、遊技客は、払い出された特殊賞品を受け取ることができる。なお、本実施形態では賞品交換カウンタが賞品の保管エリアとして機能するが、賞品の保管エリアは、例えば事務所に設けられてもよい。
【0049】
配送装置6は、賞品を配送するために自走可能な配送ロボットである。そのため、各遊技台2まで賞品を配送するために、保管エリアと各遊技台2とを結ぶ搬送ベルト等による複雑な搬送機構(図示せず)を遊技店内に設けずに済む。これにより、比較的安価なコストで賞品交換システム1を導入できる。ただし、コスト等の制約が無ければ、このような搬送機構によって配送装置6を構成する場合もあり得る。
【0050】
本実施形態において自走可能な配送装置6の一例は、複数の車輪34が底面に設けられて上面に出入口35が設けられたボックス状の本体36と、本体36に取り付けられて出入口35を開閉する開閉部37と、例えば開閉部37の表面に設けられた表示操作部38とを含む。
【0051】
いずれかの車輪34は、駆動輪である。いずれかの車輪34は、操舵輪である。同じ車輪34が駆動輪及び操舵輪の両方を兼ねてもよい。開閉部37は、電動によって自動開閉可能であってもよい。配送装置6は、開閉部37が開いた状態において本体36内に賞品を収容したり本体36内から賞品を取り出したりするための電動のアーム39を含んでもよい。
【0052】
配送装置6は、CPUやタイマ等によって構成された制御部40と、駆動輪を回転させることによって配送装置6を前後進させる駆動部41と、操舵輪の向きを変えることによって配送装置6を操舵する操舵部42とを含む(
図2参照)。配送装置6は、出入口35を閉じた状態の開閉部37をロックしたりロックを解除したりするロック部43と、通信I/F部44と、メモリによって構成された記憶部45とをさらに含む(
図2参照)。表示操作部38、駆動部41、操舵部42、ロック部43、通信I/F部44及び記憶部45のそれぞれは、制御部40に対して電気的に接続されている。
【0053】
配送装置6は、開閉部37を開閉する電動のアクチュエータや、アーム39を動かす電動のアクチュエータ(図示せず)を含んでもよい。この場合には、制御部40は、これらのアクチュエータを制御することによって、開閉部37を開閉したり、アーム39を動かしたりすることができる。
【0054】
駆動部41は、電動モータによって構成される。駆動部41の駆動力が駆動輪に伝達されることによって、配送装置6が前後進する。操舵部42として、電動ステアリング装置を採用できる。制御部40は、駆動部41及び操舵部42を作動させることによって、配送装置6を遊技店内の床面上にて任意の方向に移動させることができる。ロック部43として、電磁ロックやソレノイド等によって構成される。通信I/F部44は、遊技店内に設定された無線ネットワークR(
図2参照)に接続されたインターフェースである。
【0055】
管理装置7は、賞品交換システム1における上位装置であって、管理手段の一例として機能し、1台又は複数台のパソコンやサーバ等によって構成される。管理装置7が複数存在する場合には、一部の管理装置7が遊技店の外に設置されてもよい。
【0056】
管理装置7は、CPUやタイマ等によって構成された制御部49と、メモリによって構成された記憶部50と、第1通信I/F部51と、第2通信I/F部52と、第3通信I/F部53と、表示操作部54を含む(
図2参照)。記憶部50、第1通信I/F部51、第2通信I/F部52、第3通信I/F部53及び表示操作部54のそれぞれは、制御部49に対して電気的に接続されている。
【0057】
第1通信I/F部51は、インターネットPにつながったインターフェースである。なお、管理装置7がインターネットPにつながる必要が無い場合には、第1通信I/F部51を省略してもよい。第2通信I/F部52は、無線ネットワークRにつながったインターフェースである。第3通信I/F部53は、ネットワークNにつながったインターフェースである。表示操作部54は、例えば、モニタ54A及びキーボード54Bによって構成される(
図1参照)。
【0058】
図3は、管理装置7の記憶部50に記憶されたテーブルT1を示す図である。テーブルT1には、遊技客のID(カードID又は端末ID)と、このIDに紐付いたプリペイド価値の残度数及び持玉数等とが、ID毎にまとまって記憶されている。なお、会員の場合には、貯玉数もIDに紐付いてテーブルT1に記憶されている。賞品交換カウンタにて賞品交換が行われた場合には、その際に遊技客がPOS4の読取部31に読み取らせたカードCや携帯端末8のIDと、賞品交換に用いられた持玉数や貯玉数とが、POS4から管理装置7に送信されるので、管理装置7の制御部49は、テーブルT1において該当する持玉数や貯玉数、つまり当該IDに紐付いた持玉数や貯玉数を減算更新する。
【0059】
以下では、遊技店に入店した遊技客A(
図1参照)に着目して、賞品交換システム1における賞品交換方法について説明する。遊技客Aは、一般客でも会員でもよい。遊技客Aは、いずれかの遊技台2を選んで、その遊技台2に対応する各台対応装置3に紙幣を投入したりカードCを挿入したり携帯端末8を受け付けさせてから、この遊技台2での遊技を開始する。遊技によって持玉数等が増減すると、その都度、持玉数等の増減数が、遊技客AのカードC等のIDに紐付いた状態で各台対応装置3から管理装置7に通知されるので、管理装置7の制御部49は、テーブルT1(
図3参照)の内容を逐次更新する。
【0060】
遊技台2で遊技をしている遊技客Aは、現在保有している持玉や貯玉を、この遊技台2の前にいながらセルフで賞品と交換したい場合には、この遊技台2に対応する各台対応装置3の表示操作部13を操作する。すると、この各台対応装置3の制御部20は、遊技客AのカードC又は携帯端末8のID(以下では単に「遊技客のID」ということがある。)に紐付いている現在の持玉数や貯玉数を管理装置7に問い合わせるとともに、
図4に示す賞品交換画面55を表示操作部13に表示する。
【0061】
管理装置7の制御部49は、問い合わせに係る持玉数や貯玉数をテーブルT1内で検索して、検索結果である持玉数や貯玉数を、問い合わせ元の各台対応装置3に送信する。なお、以下では、説明の便宜上、該当する貯玉数がテーブルT1内に存在せず、持玉数だけが管理装置7から各台対応装置3に送信されたものとするが、持玉数についての以下の説明は、貯玉数についても当てはまる。
【0062】
賞品交換画面55には、例えば上から順に、賞品の選択を促すメッセージ55Aと、制御部20が管理装置7から受信した現在の持玉数の情報55Bと、現在の持玉数の範囲内で選択可能な賞品の一覧55Cと、決定キー55D及びキャンセルキー55Eという2つのタッチキーとが表示されている。選択可能な賞品の数が多い等の理由によって、賞品交換画面55に表示すべき全ての情報を表示操作部13に一度に表示しきれない場合には、賞品交換画面55は、複数頁に分けて表示されて各頁を切替表示できるとよい。
【0063】
一覧55Cに関する情報は、各台対応装置3の記憶部25に予め記憶されていてもよいし、管理装置7から持玉数とともに各台対応装置3に送信されてもよい。一覧55Cには、各賞品について、賞品名55Fと、1つの賞品との交換に必要な持玉の数(賞品名55Fの右隣の括弧書きを参照)の情報55Gと、交換したい賞品の個数の入力欄55Hとが表示されている。このように、各台対応装置3は、遊技客Aが選択したい賞品との交換に必要な遊技媒体の情報を、賞品名55F及び情報55Gによって報知する。そのため、遊技客Aは、賞品との交換に必要な遊技媒体の情報を、遊技台2の前にいながら把握できるので、この情報に基づいて、持玉数等を容易に増減調整することができる。
【0064】
遊技客Aは、表示操作部13を操作することによって、交換対象の賞品についての入力欄55Hに、当該賞品の個数を入力する。
図4は、例えば喉が渇いた遊技客Aがジュースを1個選択したときの賞品交換画面55を示しているが、一般賞品に限らず、特殊賞品も選択可能である。入力欄55Hに入力した遊技客Aが決定キー55Dにタッチすると、各台対応装置3の制御部20は、交換対象の賞品についての遊技客Aによる選択を受け付ける。この場合の各台対応装置3は、遊技媒体と交換される賞品についての遊技客による選択を受け付ける受付装置の一例として機能する。そのため、遊技客Aは、遊技台2の前にいながら各台対応装置3によって賞品を選択することができる。
【0065】
このように遊技台2の前にいながら賞品を選択できる場合には、遊技客Aは、賞品交換カウンタで賞品選択する場合と比べて、他の遊技客の存在を気にすることなく、じっくりと賞品を選択することができる。なお、遊技客Aがキャンセルキー55Eにタッチすると、制御部20は、待機画面(図示せず)等の別の画面を表示操作部13に切替表示する。
【0066】
遊技客Aが交換対象の賞品についての入力欄55Hに当該賞品の個数を入力してから決定キー55Dにタッチした場合のその後の処理について、
図5を参照しながら説明する。遊技客Aによって決定キー55Dがタッチされた各台対応装置3の制御部20は、遊技客Aが選択した賞品の賞品名及び個数と、遊技客AのIDと、この各台対応装置3が対応する遊技台2の台番号とを、賞品選択情報として、管理装置7に送信する(
図5の矢印(1)を参照)。
【0067】
管理装置7の制御部49は、各台対応装置3から受信した賞品選択情報を、賞品交換情報の一部として、記憶部50におけるテーブルT2(
図6参照)に記憶するとともに、テーブルT1(
図3参照)において該当する持玉数を減算更新する。このように、各台対応装置3が遊技客Aによる賞品の選択を受け付けた場合に、制御部49は、更新手段の一例として機能することにより、テーブルT1において該当する持玉数を更新する。そのため、遊技客Aは、遊技台2の前にいながら、選択した賞品Qと自分の遊技媒体とを交換するための手続きをすることができる。
【0068】
また、遊技客Aは、賞品交換のために賞品交換カウンタに赴く必要がないし、賞品交換カウンタが混雑していても順番待ちせずに済む。そして、賞品交換カウンタにおける混雑を緩和できるし、賞品交換カウンタでの賞品交換に係る店員の負担軽減等も図れる。さらに、賞品交換カウンタ自体を廃止することもできる。
【0069】
テーブルT2には、管理装置7が各台対応装置3から受信した賞品選択情報に基づく賞品交換情報が、例えば管理装置7が各台対応装置3から賞品選択情報を受信した順番に記憶されている。各賞品交換情報は、賞品選択情報の送信元である各台対応装置3が対応する遊技台2の台番号(以下では「各台対応装置3の台番号」と略称する。)と、この遊技台2の前にいる遊技客(ここでは遊技客A)のIDと、この各台対応装置3が遊技客Aから受け付けた選択に係る賞品の賞品名及び個数と、暗証番号と、在席状況と、配送状況等とを含む。
【0070】
賞品の配送間違いを防止するために、遊技客Aは、決定キー55Dにタッチする前後のタイミングにおいて、表示操作部13を操作することによって任意の暗証番号を設定できてもよい。設定された暗証番号は、各台対応装置3から管理装置7に送信されて、賞品交換情報の一部としてテーブルT2に記憶される。
【0071】
在席状況は、遊技客Aが、決定キー55Dにタッチしたときの各台対応装置3が対応する遊技台2の前にいるか否かをあらわすフラグである。管理装置7の制御部49がテーブルT2に記憶した直後の賞品交換情報における在席状況は、「在席」になっている。
【0072】
遊技客Aが、休憩等の目的で離席したい場合には、この各台対応装置3のカード出入口14にカードCを挿入した状態で、表示操作部13等における専用の離席キー(図示せず)にタッチする。すると、この各台対応装置3の制御部20は、遊技客Aが離席する旨を、遊技客AのID及び当該各台対応装置3の台番号の少なくともいずれかとともに、管理装置7に送信する。管理装置7の制御部49は、テーブルT2において該当する賞品交換情報、つまり遊技客Aについての賞品交換情報における在席状況を「在席」から「離席」に変更する。
【0073】
なお、離席キーは、各遊技台2の真上に設けられて遊技台2の状態を表示するための台ランプ(図示せず)に設けられてもよい。離席キーの操作は、遊技客Aでなく、遊技客Aの依頼を受けた店員によって行われてもよい。
【0074】
休憩等から戻ってきた遊技客A、又は、遊技客Aの依頼を受けた店員が表示操作部13等における専用の在席キー(図示せず)にタッチすると、制御部20は、遊技客Aが在席する旨を、遊技客AのID及び対応する各台対応装置3の台番号の少なくともいずれかとともに、管理装置7に送信する。管理装置7の制御部49は、テーブルT2において該当する賞品交換情報、つまり遊技客Aについての賞品交換情報における在席状況を「離席」から「在席」に変更する。このように、制御部49は、テーブルT2における遊技客Aの在席状況を最新の在席状況に応じて更新する。
【0075】
以上のように、制御部49は、把握手段の一例として機能することにより、各台対応装置3に賞品の選択を受け付けさせた遊技客Aの最新の状況を把握する(賞品交換方法における把握ステップ)。なお、遊技客Aの賞品交換情報における台番号及び在席状況は、遊技客Aの現在の位置情報でもある。
【0076】
配送状況は、遊技客Aが選択した賞品の配送状況をあらわすフラグであり、詳しくは、後述する。以下では、賞品交換情報のうち、各台対応装置3の台番号と、遊技客のIDと、賞品の賞品名及び個数と、暗証番号とのまとまりを、「配送情報」という。
【0077】
テーブルT2に記憶された遊技客Aの賞品交換情報における在席状況が「在席」である場合には、管理装置7の制御部49は、当該賞品交換情報における賞品名の賞品を遊技客Aまで配送する配送処理を配送装置6に実行させる。配送処理に先立って、制御部49は、この賞品が配送装置6自身によって配送装置6の本体36内に装填可能な賞品であるか否かを判断する。配送装置6がアーム39によって掴める大きさや形状の賞品は、配送装置6自身によって装填可能な賞品であり、このような賞品がどれであるかは、予め定められて記憶部50に記憶されている。
【0078】
遊技客Aまで配送する賞品Q(
図1参照)が配送装置6自身によって装填可能な賞品である場合には、制御部49は、テーブルT2における遊技客Aについての賞品交換情報における配送情報を配送装置6に送信する(
図5の矢印(2)を参照)。配送装置6の制御部40は、受信した配送情報を記憶部45に一時記憶する。そして、制御部40は、必要に応じて配送装置6を所定の待機位置から賞品の保管エリアまで移動させてから、開閉部37を開き、アーム39によって当該個数分の賞品Qを本体36内に収容する。その後、制御部40は、開閉部37を閉じてロック部43によってロックする。なお、遊技店に装備される配送装置6の台数は、遊技店の都合に応じて任意に設定できる。
【0079】
賞品Qが配送装置6自身によって装填できない大きさや形状な賞品である場合には、制御部49は、テーブルT2における遊技客Aについての配送情報のうち、台番号、ID及び暗証番号を配送装置6に送信するものの(
図5の矢印(2)を参照)、賞品Qの賞品名及び個数を賞品交換カウンタのPOS4に送信する。すると、賞品Qの賞品名及び個数がPOS4の表示操作部30に表示され、配送装置6が賞品交換カウンタまで移動する。
【0080】
賞品交換カウンタにおいて表示操作部30を見た店員は、保管エリアから当該個数分の賞品Qを取り出して配送装置6の本体36内に収容する。その後、配送装置6の制御部40は、開閉部37を閉じてロック部43によってロックする。この場合、台番号、ID及び暗証番号は、前述したように管理装置7から配送装置6に送信されるのでなく、店員による表示操作部38の操作によって配送装置6に入力されてもよい。
【0081】
以上のように、管理装置7の制御部49は、遊技客Aが台番号001の遊技台2の前に在席しているというテーブルT2の在席状況に応じて、台番号001の各台対応装置3への賞品Qの配送が直ちに開始されるように配送処理の内容を設定する(賞品交換方法における設定ステップ)。この場合の制御部49は、設定手段の一例として機能する。
【0082】
また、配送処理の内容を設定する際、制御部49は、賞品の選択を受け付けさせた遊技客AのカードCや携帯端末8を受け付けている台番号001の各台対応装置3を、配送処理における賞品の配送先として設定する。そのため、台番号001の遊技台2の前にいながら各台対応装置3によって賞品Qを選択した遊技客Aは、この遊技台2の前で引き続き待っていれば、配送装置6が配送する賞品Qを受け取ることができる。なお、配送先を、本実施形態では各台対応装置3に設定するが、この各台対応装置3に対応する遊技台2に設定しても構わない。
【0083】
配送装置6の制御部40は、配送装置6を配送先の各台対応装置3まで自走させるのに必要な移動ルート等の情報を、管理装置7から受信した配送情報における台番号に基づく演算等によって取得している。そのため、賞品Qが本体36内に収容された配送装置6は、制御部40の制御によって配送処理を開始して、障害物等を回避しながら、当該台番号の各台対応装置3まで移動する(
図5の太線矢印Y1を参照)。
【0084】
管理装置7の制御部49は、配送情報を配送装置6に送信したタイミング等において、テーブルT2において該当する賞品交換情報における配送状況を「配送中」にするとともに、遊技客Aの賞品選択を受け付けた各台対応装置3に対して経過情報を送信する(
図5の矢印(3)を参照)。経過情報は、配送中の賞品Qの賞品名及び個数と、賞品Qの到着予定時間とを含む。
【0085】
経過情報を受信した各台対応装置3の制御部20は、配送状況確認画面56(
図7参照)を表示操作部13に表示する。配送状況確認画面56には、例えば上から順に、賞品を配送中であることを知らせるメッセージ56Aと、配送中の賞品Qの賞品名及び個数の情報56Bと、賞品Qの到着予定時間に関する情報56Cと、OKキー56Dというタッチキーとが表示されている。なお、制御部20は、時間経過に応じて情報56Cにおける到着予定時間を更新表示する。
【0086】
このように、表示操作部13及び制御部20は、配送装置6による賞品Qの配送状況を配送先の遊技客Aに報知する報知手段の一例として機能する。そのため、遊技客Aは、自分宛ての賞品Qの配送状況を把握できる。遊技客AがOKキー56Dにタッチすると、制御部20は、表示操作部13に別の画面を切替表示してもよい。なお、店員による配送状況の確認のために、配送状況確認画面56は、POS4の表示操作部30や、管理装置7の表示操作部54に表示されてもよく、この場合には、表示操作部30や表示操作部54も報知手段として機能する。さらに、配送状況確認画面56は、遊技客Aの携帯端末8に表示されてもよい。また、配送状況は、配送状況確認画面56等の画面によって報知されるのに限らず、音声等によって報知されてもよい。
【0087】
賞品Qを収容した配送装置6が配送先の各台対応装置3の近傍(例えば当該各台対応装置3から半径1m以内のエリア)まで移動すると、配送装置6は、配送先の各台対応装置3に到着したことになる。これに応じて、配送状況確認画面56には、配送装置6の到着を知らせるメッセージ等が表示されてもよい。
【0088】
配送装置6の到着に気付いた遊技客Aが配送装置6(配送装置6’を参照)の表示操作部38を操作することによって、前述した暗証番号を入力すると、配送装置6の制御部40は、入力された暗証番号と配送情報における暗証番号とを照合することによって本人認証を行う。
【0089】
この場合における制御部40は、配送装置6から遊技客Aへの賞品Qの受け渡しの際に遊技客Aの認証を行う認証手段の一例として機能する。なお、入力された暗証番号が配送装置6から管理装置7に送信されて、管理装置7の制御部49が認証手段として認証を行ってもよく、この場合には、管理装置7が認証結果を配送装置6に送信する。いずれにせよ、賞品Qの受け渡しの際に遊技客Aの認証を行うので、賞品Qの受け渡し先を間違うといったトラブルを防止できる。
【0090】
入力された暗証番号と、配送情報における暗証番号とが一致することによって本人認証が成功した場合には、制御部40は、ロック部43によって開閉部37のロックを解除して開閉部37を開く。そのため、遊技客Aは、配送装置6の本体36内から賞品Qを取り出すことができる。なお、暗証番号による本人認証以外に、遊技客AのカードCや携帯端末8のIDによる本人認証もあり得る。その場合には、配送装置6には、カードCや携帯端末8からIDを読み取る読取部(図示せず)が設けられるので、遊技客Aは、本人認証のために、カードCや携帯端末8を読取部にかざせばよい。
【0091】
配送装置6には、本体36内からの賞品Qの取り出しを検出するセンサ(図示せず)が設けられてもよい。賞品Qが本体36内から取り出されたことをセンサが検出すると、配送装置6の制御部40は、開閉部37を閉じるとともに、賞品Qの配送が完了した旨の完了通知を、今回の賞品Qの配送情報におけるIDとともに管理装置7に送信する(
図5の矢印(4)を参照)。センサが設けられない場合には、制御部40は、開閉部37の開閉に応じて、賞品Qの配送が完了したと判断してもよい。その後、配送装置6は、再び自走して、待機位置まで戻る。
【0092】
完了通知を受信した管理装置7の制御部49は、テーブルT2(
図6参照)において当該IDについての賞品交換情報における配送状況を「配送中」から「配送完了」に変更する。これにより、遊技客Aに関する今回の賞品交換に関する全ての処理が完了する。なお、制御部49は、配送状況が配送完了になった賞品交換情報をテーブルT2から削除して、履歴として記憶部50における別の記憶領域に移してもよい。
【0093】
遊技客Aが、台番号001の各台対応装置3にて賞品を選択した後に台番号001の遊技台2の返却ボタン29を押してから、台移動して(
図5の太線矢印Y2を参照)、別の各台対応装置3(各台対応装置3’を参照)のカード出入口14にカードCを挿入したり携帯端末8を端末処理部23にかざしたりする場合がある。その場合には、各台対応装置3’の制御部20が、このカードCや携帯端末8のIDを管理装置7に送信するので(
図5の矢印(5)を参照)、管理装置7の制御部49は、テーブルT2において当該IDについての台番号を、各台対応装置3’の台番号に変更する。
【0094】
そして、制御部49は、当該別の各台対応装置3を最新の配送先として配送装置6に配送処理を実行させる。なお、制御部49は、元の各台対応装置3を配送先として配送装置6に配送処理を既に開始させている場合には、各台対応装置3’の台番号を新たな配送先の情報として配送装置6に送信する。
【0095】
以上により、配送装置6は、賞品Qを各台対応装置3’まで配送する(
図5の太線矢印Y3を参照)。配送先に到着した配送装置6(配送装置6’’を参照)のその後の処理は、台移動が無い場合と同じであり、前述した通りである。
【0096】
以上のように、遊技客Aによる賞品の選択を受け付けた各台対応装置3とは別の各台対応装置3が遊技客AのカードCを受け付けている場合に、制御部49は、当該別の各台対応装置3を、配送処理における賞品Qの配送先として設定する(賞品交換方法における設定ステップ)。言い換えれば、制御部49は、遊技客Aの台移動に応じて、配送処理の内容を当初の内容から変更又は更新する。このように、配送先が、遊技客Aが賞品Qを選択したときの各台対応装置3から、別の各台対応装置3に変更されるので、賞品Qを選択した後に台移動した遊技客Aに賞品Qを届けることができる。
【0097】
台移動の有無を問わず、遊技客Aが、各台対応装置3にて賞品を選択した後に、前述したように、各台対応装置3にカードCを受け付けさせた状態で離席キー(図示せず)にタッチして離席する場合がある。なお、遊技客AがカードCでなく携帯端末8を用いて遊技を開始した後に離席キーにタッチした場合にも、各台対応装置3は、実質的には携帯端末8を引き続き受け付けた状態にある。
【0098】
いずれにせよ、遊技客Aが離席キーにタッチした場合には、テーブルT2における遊技客Aについての賞品交換情報における在席状況が「離席」になっているので、管理装置7の制御部49は、在席状況が「在席」になるまで、遊技客Aについての配送処理の開始を保留する。配送装置6が既に配送処理を開始している場合には、制御部49は、在席状況が「在席」になるまで、配送処理を一時中止して配送装置6を待機させる。この場合、配送装置6は、待機するのでなく、別の配送処理を実行してもよい。
【0099】
このように、カードCや携帯端末8を各台対応装置3に受け付けさせた状態で遊技客Aが離席した場合に、制御部49は、遊技客Aが席に戻った後に賞品Qが配送されるように配送処理の内容を設定する(賞品交換方法における設定ステップ)。言い換えれば、制御部49は、遊技客Aの離席に応じて、配送処理の内容を当初の内容から変更又は更新する。そのため、遊技客Aの離席中に賞品Qが配送されることによって遊技客Aが賞品Qを受け取れないといったトラブルを防止できるし、賞品選択後の遊技客Aは、制限を受けずに自由に行動できる。なお、所定時間が経過しても遊技客Aが戻ってこない等の場合には、遊技店内にて呼び出しが行われてもよい。
【0100】
以上のように、賞品交換システム1では、制御部49が、各台対応装置3に賞品Qの選択を受け付けさせた遊技客Aの状況を把握し、制御部49が、制御部49が把握した遊技客Aの状況に応じて配送処理の内容を設定する。そのため、賞品Qを選択した遊技客Aの状況に変化があっても、配送装置6は、遊技客Aの最新の状況が反映された配送処理を実行するので、遊技客Aまで賞品Qを届けることができる。
【0101】
本発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【0102】
例えば、遊技客Aによる賞品の選択を受け付ける受付装置は、各台対応装置3に限らず、POS4や遊技客の携帯端末8であってもよい。遊技客Aは、POS4や遊技客の携帯端末8に賞品の選択を受け付けさせるとともに、これから向かう各台対応装置3の台番号を指定する。その後、遊技客Aが、この各台対応装置3のカード出入口14にカードCを挿入すると、この各台対応装置3を配送先として配送処理が実行される。
【0103】
変形例として、賞品Qは、遊技店内に予め準備された特殊賞品や一般賞品でなく、デリバリー業者からデリバリーされる飲食物等であってもよい。変形例に係る賞品交換システム1は、デリバリー業者によって管理される注文管理PC61をさらに含む(
図1参照)。注文管理PC61は、1台又は複数台のパソコンやサーバ等によって構成される。
【0104】
注文管理PC61は、CPUやタイマ等によって構成された制御部62と、メモリによって構成された記憶部63と、通信I/F部64と、表示操作部65を含む(
図2参照)。記憶部63、通信I/F部64及び表示操作部65のそれぞれは、制御部62に対して電気的に接続されている。
【0105】
通信I/F部64は、インターネットPにつながったインターフェースである。これにより、管理装置7と注文管理PC61とが通信可能であるが、管理装置7と注文管理PC61との間には、遊技店の外に設置された中継サーバ(図示せず)が存在してもよい。表示操作部65は、例えば、モニタ65A及びキーボード65Bによって構成される(
図1参照)。
【0106】
以下では、変形例に係る賞品交換システム1における賞品交換方法について、
図8等を参照しながら説明する。
【0107】
一例として先ほどの遊技客Aに着目して、遊技客Aは、現在保有している持玉や貯玉を、この遊技台2の前にいながらデリバリー業者の賞品と交換したい場合には、この遊技台2に対応する各台対応装置3の表示操作部13を操作して、賞品交換画面55(
図4参照)を表示操作部13に表示させる。賞品交換画面55の賞品の一覧55Cには、デリバリー業者が扱う賞品の情報(賞品名及び交換に必要な持玉数等)も表示される。なお、デリバリー業者が何度もデリバリーする手間を減らすために、特定種類の賞品(例えばピザ等の人気の飲食物)は、まとめてデリバリーできるように、所定の時間帯内でだけ選択可能であってもよい。
【0108】
前述したように遊技客Aが、交換対象の賞品についての入力欄55Hに、当該賞品の個数を入力して決定キー55Dにタッチすると、各台対応装置3の制御部20は、交換対象の賞品についての遊技客Aによる選択を受け付ける。そして、制御部20は、遊技客Aが選択した賞品の賞品名及び個数を、遊技客AのIDと、この各台対応装置3の台番号とを、賞品選択情報として管理装置7に送信する(
図8の矢印(11)を参照)。
【0109】
管理装置7の制御部49は、各台対応装置3から受信した賞品選択情報を、賞品交換情報の一部として記憶部50のテーブルT2(
図6参照)に記憶するとともに、テーブルT1(
図3参照)において該当する持玉数を減算更新する。この賞品交換情報に係る賞品がデリバリー業者の賞品Sである場合には、制御部49は、賞品Sについての発注情報を、インターネットP経由でデリバリー業者の注文管理PC61に送信する(
図8の矢印(12)を参照)。発注情報は、発注を代理する遊技店の情報(名称や住所)と、発注内容である賞品Sの名称及び個数とを含む。発注情報は、賞品Sについて遊技客Aが希望するお届け時間等を含んでもよい。
【0110】
発注情報は、注文管理PC61の表示操作部65に表示されるので、デリバリー業者における受注担当者は、発注情報に基づいて賞品Sを準備し、配送担当者又は配送事業者(以下では「配送者B」と総称する。)に賞品Sの配送を依頼する。配送者Bは、バイク70等に賞品Sを載せて遊技店まで配送する(
図8の太線矢印Y11を参照)。
【0111】
遊技店に到着した配送者Bは、遊技店に入店して、待機中の配送装置6の表示操作部38を操作することによって賞品Sのお届けを入力する。すると、配送装置6の制御部40が開閉部37を開くので、配送者Bは、配送装置6の本体36内に賞品Sを収容する。制御部40は、開閉部37を閉じてロックする。この際、賞品Sの代金についての決済が行われもよい。なお、本体36内への賞品Sの収容や決済に先立って、暗証番号等による配送者Bについての認証が行われてもよい。
【0112】
ちなみに、テーブルT1での持玉数の減算更新により、遊技客Aは、賞品Sの代金を遊技店に対して既に支払っているので、賞品Sについての決済は、遊技店と配送者B又はデリバリー業者との間で行われる。例えば、代金分の現金が本体36内に収容されていて、配送者Bが賞品Sとの引き換えに現金を受け取ってもよい。または、遊技店の店員が立ち会って、現金との引き換えに配送者Bから賞品を受け取って本体36内に収容してもよい。または、配送後の任意のタイミングにおいて、口座引き落とし等によって決済が行われてもよい。
【0113】
このように賞品Sが収容された配送装置6の制御部40は、賞品Sの到着を管理装置7に通知する(
図8の矢印(13)を参照)。テーブルT2に記憶された遊技客Aの賞品交換情報における在席状況が「在席」である場合には、管理装置7の制御部49は、賞品Sを遊技客Aまで配送する配送処理を配送装置6に実行させる。配送処理の内容については、前述した通りである。具体的には、制御部49は、テーブルT2における遊技客Aについての配送情報のうち、少なくとも台番号、ID及び暗証番号を配送装置6に送信する(
図8の矢印(14)を参照)。
【0114】
賞品Sが本体36内に収容された配送装置6は、制御部40の制御によって、配送処理を開始して、当該台番号の各台対応装置3まで移動する(
図8の太線矢印Y12を参照)。管理装置7の制御部49は、配送情報を配送装置6に送信したタイミング等において、テーブルT2において該当する賞品交換情報における配送状況を「配送中」にするとともに、遊技客Aの賞品選択を受け付けた各台対応装置3に対して経過情報を送信することによって、この各台対応装置3の表示操作部13に配送状況確認画面56(
図7参照)を表示させる(
図8の矢印(15)を参照)。なお、配送状況確認画面56の表示は、管理装置7が注文管理PC61に発注したタイミング等から開始されてもよい。
【0115】
賞品Sを収容した配送装置6が配送先の各台対応装置3に到着すると、この配送装置6(配送装置6’’’を参照)の到着に気付いた遊技客Aが暗証番号を入力するので、配送装置6の制御部40は、前述した本人認証を行う。本人認証が成功した場合には、制御部40は、ロック部43によって開閉部37のロックを解除して開閉部37を開く。そのため、遊技客Aは、配送装置6の本体36内から賞品Sを取り出すことができる。これに応じて、配送装置6の制御部40は、開閉部37を閉じるとともに、賞品Sの配送が完了した旨の完了通知を、今回の賞品Sの配送情報におけるIDとともに管理装置7に送信する(
図8の矢印(16)を参照)。
【0116】
完了通知を受信した管理装置7の制御部49は、テーブルT2(
図6参照)において当該IDについての賞品交換情報における配送状況を「配送中」から「配送完了」に変更する。これにより、遊技客Aに関する今回の賞品交換に関する全ての処理が完了する。
【0117】
以上のように、変形例によれば、賞品の選択肢が増えるので、遊技店が提供できるサービスの向上を図れる。また、賞品Sが飲食物であれば、遊技客Aは、飲食のために遊技店の外に出掛けずに遊技に集中できるので、遊技店における稼働率の低下を抑制できる。また、賞品Sに持玉等を消費した遊技客が遊技のために追加の投資を行うことが期待できるので、遊技店にとっては売上の向上を図れる。
【0118】
変形例において、配送装置6は、遊技店内だけで移動するのではなく、デリバリー業者まで賞品Sを受け取りに行ってもよい。その場合の配送装置6は、前述した車両に限らず、ドローン等の航空機によって構成されてもよい。
【0119】
以上に説明した様々な特徴は、取捨選択のうえ、適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0120】
1 賞品交換システム
2 遊技台
3 各台対応装置
4 POS
6 配送装置
8 携帯端末
13 表示操作部
20 制御部
30 表示操作部
40 制御部
49 制御部
54 表示操作部
C カード