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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023006693
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】収容体、および階段ユニット
(51)【国際特許分類】
   B27M 1/08 20060101AFI20230111BHJP
   E04F 11/02 20060101ALI20230111BHJP
   A47G 7/02 20060101ALN20230111BHJP
【FI】
B27M1/08 D
E04F11/02
A47G7/02 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021109418
(22)【出願日】2021-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000000413
【氏名又は名称】永大産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】徳山 真央
【テーマコード(参考)】
2B250
2E301
【Fターム(参考)】
2B250AA15
2B250BA02
2B250BA03
2B250CA11
2B250DA04
2B250EA02
2B250EA12
2B250FA03
2B250FA07
2B250FA14
2B250FA16
2B250FA41
2B250GA06
2B250GA07
2E301CC22
2E301CC26
2E301CC34
2E301CC44
2E301CC45
2E301DD72
(57)【要約】
【課題】収容体の配置スペースを低減させる。
【解決手段】栽培物150を収容する収容体100であって、収容体100は、階段20の踏板21に取付けられる取付部と、栽培物150が収容される収容部とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物を収容する収容体であって、
階段の所定部材に取付けられる取付部と、
前記対象物が収容される収容部とを備える収容体。
【請求項2】
前記所定部材は、前記階段の踏板であり、
前記取付部は、前記踏板の上面に載置される第1部材を有する、請求項1に記載の収容体。
【請求項3】
前記第1部材は、前記踏板の上面の奥行方向に延在する、請求項2に記載の収容体。
【請求項4】
前記第1部材は、該第1部材の全長を調整するための第1調整機構を有する、請求項2または請求項3に記載の収容体。
【請求項5】
前記第1部材は、前記踏板の幅方向に延在する、請求項2に記載の収容体。
【請求項6】
前記収容部は、前記取付部を基準として前記踏板の奥行方向に移動可能である、請求項2~請求項5のいずれか1項に記載の収容体。
【請求項7】
前記取付部は、前記第1部材の端部に連続し、前記踏板の厚み方向に延在する第2部材を有する、請求項2~請求項6のいずれか1項に記載の収容体。
【請求項8】
前記取付部は、
前記踏板の裏面の奥行方向に延在する第3部材と、
前記第1部材と前記第3部材との距離を調整するための第2調整機構を有する、請求項7に記載の収容体。
【請求項9】
前記取付部は、
前記踏板の裏面の奥行方向に延在し、ネジ穴が形成された第3部材と、
前記ネジ穴に挿入されるネジとを有し、
前記ネジの先端部が、前記踏板の前記裏面に圧接される、請求項2~請求項7のいずれか1項に記載の収容体。
【請求項10】
前記収容部は、前記取付部から着脱可能である、請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の収容体。
【請求項11】
前記収容部は、該収容部を前記取付部から吊り下げるための吊下部を有する、請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の収容体。
【請求項12】
前記吊下部は、前記収容部の高さ方向において伸縮可能である、請求項11に記載の収容体。
【請求項13】
前記階段と、
請求項1~請求項12のいずれか1項に記載の収容体と、
前記収容体の前記収容部の上方に設置されており、前記収容部の上部に向かって光を照射する光源とを備える階段ユニット。
【請求項14】
前記階段の踏板の右端部、左端部、および後端部のうちの少なくとも一方の端部が露出しており、
前記収容体は、露出している端部に取付けられる、請求項13に記載の階段ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、収容体、および階段ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、特許文献1には、光源付き階段が開示されている。特許文献1においては、光源の配線が露出しないように、該光源が設置される技術が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-162969号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、階段を備える施設(たとえば、家屋など)に、収容物(置物、植物など)が収容された収容体が設置される場合がある。この場合において、収容体の配置スペースを低減したいというニーズがある。
【0005】
本開示は上述のような問題点を解決するためになされたものであって、収容体の配置スペースを低減させる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある局面に従うと、収容体は、対象物を収容し、階段の所定部材に取付けられる取付部と、対象物が収容される収容部とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、収容体が階段の所定部材に取付けられることから、該階段を備える施設の床面または地面などに収容体を配置させる必要がない。したがって、この収容体であれば、該施設内での収容体の配置スペースを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施の形態の階段ユニットの構成例を示す斜視図である。
図2】本実施の形態の階段ユニットの構成例を示す正面図である。
図3】本実施の形態の収容体の分解斜視図である。
図4】本実施の形態の右端部が貫通穴に挿入されている取付部の斜視図である。
図5】本実施の形態の取付部の第3部材の平面図である。
図6】本実施の形態のネジの一例を示す図である。
図7】本実施の形態の収容部に栽培物が収容されている場合の収容部の内部を透視した図である。
図8】踏板に取付けられた収容体を幅方向から見た側面図である。
図9】踏板に取付けられた収容体を奥行方向から見た正面図である。
図10】別の実施の形態の収容体の斜視図である。
図11】別の実施の形態の収容体を幅方向から見た側面図である。
図12】別の実施の形態の収容体を奥行方向から見た正面図である。
図13】別の実施の形態の取付部の第3部材の平面図である。
図14】付勢部材を説明するための図である。
図15】第2調整機構の第1変形例を示す図である。
図16】第2調整機構の第2変形例を示す図である。
図17】第2変形例の第2調整機構の要部の透視図である。
図18】第2調整機構の第3変形例を示す図である。
図19】別の実施形態の取付部を示す図である。
図20】別の実施形態の取付部を示す図である。
図21】別の実施形態の第1調整機構の一例を示す図である。
図22】別の実施形態の吊下部の調整機構の一例を示す図である。
図23】別の実施の形態の収容体の分解斜視図である。
図24】踏板に取付けられた別の実施の形態の収容体を幅方向から見た側面図である。
図25】別の実施の形態の収容体の斜視図である。
図26】別の実施の形態の収容体の斜視図である。
図27】別の実施の形態の収容体を幅方向から見た側面図である。
図28】別の実施の形態の収容体を幅方向から見た側面図である。
図29】別の実施の形態の収容体の斜視図である。
図30】別の実施の形態の収容体の分解斜視図である。
図31】別の実施の形態の収容体を奥行方向から見た正面図である。
図32】踏板に取付けられた別の実施の形態の収容体を奥行方向から見た正面図である。
図33】別の実施の形態の収容体の分解斜視図である。
図34】別の実施の形態の取付部の第3部材の平面図である。
図35】別の実施の形態の取付部の一部と、収容部の一部とを示す平面図である。
図36】別の実施の形態の取付部の一部と、収容部の一部とを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に説明する実施の形態において、特に記載がある場合を除き、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。また、各実施の形態における構成の少なくとも一部を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。また、本実施の形態での部材の長さ、および複数の部材のそれぞれの寸法の比については、実際と異なる場合があり得る。また、部材の寸法については、あくまでも一例であり、他の寸法としてもよい。
【0010】
<第1の実施の形態>
[階段ユニット]
図1は、本実施の形態の階段ユニット10の斜視図である。図2は、階段ユニットの正面図である。階段ユニット10は、階段20と、収容体100と、光源111とを備える。収容体100は、光源111を備えるようにしてもよく、光源111を備えないようにしてもよい。収容体100は、階段20が備えられている施設(たとえば、家屋)であれば、如何なる施設においても配置可能である。図1の例では、階段20は、複数の踏板21と、該複数の踏板21を支持する支持部材22(たとえば、桁板)と、手すり23とを備える。
【0011】
図1では、階段20を正面から見た場合において、収容体100が取付けられる踏板21の奥行方向D1、踏板21の厚み方向D2、踏板21の幅方向D3が示されている。なお、奥行方向D1、厚み方向D2、および幅方向D3のそれぞれにおいて、必要に応じて、正方向+D1、負方向-D1、正方向+D2、負方向-D2、正方向+D3、負方向-D3が示される。
【0012】
図1で示されている階段20は、蹴込み板が設けられていない階段(いわゆる、オープン階段)である。さらに、階段20の両端部(右端部21Rおよび左端部21L)は、支持部材22から露出している(突出している)。また、該両端部のうちのいずれか一方の端部が露出しており、他方の端部が支持部材22に接合されている(該他方の端部が露出していない)構成であってもよい。収容体100は、踏板21の幅方向D3の両端部のうち右端部21Rに取付けられている(図2参照)。なお、収容体100は、踏板21の左端部21Lに取付けられてもよい。
【0013】
収容体100は、収容部102を有する。収容部102には、対象物が収容される。本実施の形態の対象物は、たとえば、栽培物150である。栽培物150は、たとえば、植物、および野菜などである。また、植物には観葉植物が含まれる。さらに、収容体100は、該栽培物を栽培するための水耕栽培に用いられる。なお、対象物は、他の物であってもよい。他の対象物としては、たとえば、置物など、観葉植物である。栽培物150は、光源111からの光および二酸化炭素などにより光合成を行う。栽培物150は、この光合成により成長する。
【0014】
本実施の形態の光源111は、奥行方向D1に延伸する形状を有する。光源111は、収容部102の上方(厚み方向+D2)に設置されている。また、収容体100の下方は開放されている(収容体100の下方には、何ら部材が存在しない)。光源111は、収容部102の上部(厚み方向-D2)に向かって光を照射する。このような光源111により、階段20の下方に存在する人物Aに対して、収容部102から垂れ下がっている栽培物150を経由した、光源111からの光を照射できる。このように、階段ユニット10は、木漏れ日を連想させる空間を人物Aに提供できる。なお、収容体100は、踏板21の後端部21Xに取り付けられてもよく、この例については、後述の図26で説明する。また、図1においては、踏板21の前端部21F(段鼻)が記載されている。
【0015】
[収容体]
次に、収容体100の構造について説明する。収容体100は、金属製、樹脂製、および木製など如何なる材料であってもよい。図3は、収容体100の分解斜視図である。本実施の形態では、収容体100は、取付部101と、収容部102とを備える。取付部101は、階段20の所定部材に取付けられる。本実施の形態の所定部材は、階段20の踏板21である。また、収容部102は、対象物(本実施の形態では、栽培物150)を収容する。
【0016】
まず、取付部101を説明する。取付部101は、直方体状の部材の中央部に対して、幅方向D3に沿って貫通穴160が形成されている。この貫通穴160は、踏板21の右端部21Rが挿入される穴である。図4は、右端部21Rが貫通穴160に挿入されている収容体100の斜視図である。また、取付部101は、第1部材121、第2部材122A,122B、第3部材123を有する。第3部材123は、取付部101の底板となり、該第3部材123には、後述の図5に示すように複数の貫通穴が形成されている。第1部材121、第2部材122A,122B、第3部材123の詳細については、後述する。
【0017】
次に、収容部102を説明する。収容部102は、収容箱105と、4つの吊下部(吊下部1061と、吊下部1062と、吊下部1063と、吊下部1064)とを備える。4つの吊下部1061~1064は、収容部102を取付部101から吊り下げるための部材である。吊下部1061~1064は、踏板21の厚み方向D2に延びるたとえば棒状の部材である。吊下部1061~1064は棒状の部材に限られず、たとえば、板状の部材の他、ロープ、ワイヤ、チェーンなどであってもよい。なお、吊下部の数は、4に限られず、他の数としてもよい。吊下部の数はたとえば、3としてもよく、5以上としてもよい。
【0018】
収容箱105は上部が開放した箱形に形成されている。収容箱105は、側面を構成する4つの側板と底面を構成する底板とを有している。収容箱105には、収容空間105R(後述の図7参照)が内部に形成されている。収容空間105Rにはたとえば栽培物150が収容される。
【0019】
収容箱105には、第1上方縁部105Aと、該第1上方縁部105Aと幅方向D3において反対側に形成される第2上方縁部105Bとが形成される。第1上方縁部105Aには、踏板21の幅方向D3に並ぶ2本の吊下部1061および吊下部1062が接合されている。図3の例では、吊下部1061の一端1061Aが、第1上方縁部105Aに接合され、吊下部1062の一端1062Aが、第1上方縁部105Aに接合される。また、第2上方縁部105Bにおいて、幅方向D3に並ぶ2本の吊下部1063および吊下部1064が接合されている。図3の例では、吊下部1063の一端1063Aが、第2上方縁部105Bに接合され、吊下部1064の一端1064Aが、第2上方縁部105Bに接合される。
【0020】
吊下部1061の他端1061Bには、着脱部1071が接合されている。吊下部1062の他端1062Bには、着脱部1072が接合されている。吊下部1063の他端1063Bには、着脱部1073が接合されている。吊下部1064の他端1064Bには、着脱部1074が接合されている。
【0021】
着脱部1071~1074は、収容部102を取付部101に着脱可能に取付けるための部材である。着脱部1071~1074は、一例として、カラビナにより構成される。図3の例では、着脱部1071~1074のそれぞれは、略三角形状のループ(略三角形状の穴)を形成する。なお、形成される形状は、三角形状に限らず、他の形状(たとえば、円形状、矩形状など)であってもよい。
【0022】
着脱部1071、着脱部1072、着脱部1073、および着脱部1074のそれぞれは、ゲート1071A、ゲート1072A、ゲート1073A、およびゲート1074Aを有する。ゲート1071A、ゲート1072A、ゲート1073A、およびゲート1074Aのそれぞれは、ユーザにより開閉可能である。
【0023】
ゲート1071A、ゲート1072A、ゲート1073A、およびゲート1074Aのそれぞれが、閉じられているときには、所定形状(図3の例では、略三角形状)のループ(略三角形状の穴)を形成する。また、ゲート1071A、ゲート1072A、ゲート1073A、およびゲート1074Aのそれぞれが開いているときには、該開いている箇所にスペースが生じる。そして、着脱部1071および着脱部1073のスペースから、着脱部1071および着脱部1073が形成するループに、後述の第1支持棒161が挿入される。そして、ゲート1071Aおよびゲート1073Aが閉じられることにより、着脱部1071および着脱部1073は、第1支持棒161に取付けられる(引っ掛けられる)。
【0024】
また、着脱部1072および着脱部1074のスペースから、着脱部1072および着脱部1074が形成するループに、後述の第2支持棒162が挿入される。そして、ゲート1072Aおよびゲート1074Aが閉じられることにより、着脱部1072および着脱部1074は第2支持棒162に取付けられる(引っ掛けられる)。
【0025】
また、着脱部1071および着脱部1073が第1支持棒161に取付けられ、かつ着脱部1072および着脱部1074が第2支持棒162に取付けられている状態において、ゲート1071A、ゲート1072A、ゲート1073A、およびゲート1074Aが開けられることにより、着脱部1071および着脱部1073が第1支持棒161から取り外され、かつ着脱部1072および着脱部1074が第2支持棒162から取り外される。これにより、収容部102は、取付部101から取り外される。
【0026】
なお、着脱部1071~1074は他の部材により構成されてもよい。たとえば、着脱部1071~1074は、第1支持棒161および第2支持棒162に着脱可能に引っ掛けられるフック形状を有していてもよい。なお、図3においては、着脱部1071の幅方向D3の長さは、長さL10である。図3では図示しないが、着脱部1072、着脱部1073、および着脱部1074の幅方向D3の長さも、長さL10である。この長さL10については後述する。
【0027】
図5は、取付部101の第3部材123を厚み方向D2から見た平面図である。第3部材123は、所定の厚みを有する。図5の例では、第3部材123の奥行方向D1の両端に残存部171が残存されつつ、第1貫通穴181、第2貫通穴182、第3貫通穴183、および第4貫通穴184が形成される。第1貫通穴181、第2貫通穴182、第3貫通穴183、および第4貫通穴184は、奥行方向D1に沿って延伸する形状である。
【0028】
第1貫通穴181、第2貫通穴182、および残存部171により第1支持棒161が形成される。また、第3貫通穴183、第4貫通穴184、および残存部171により第2支持棒162が形成される。
【0029】
図5に示すように、第1貫通穴181、第2貫通穴182、第3貫通穴183、および第4貫通穴184の奥行方向D1の長さは、長さL11とされる。第2貫通穴182、および第4貫通穴184の幅方向D3の長さは、長さL12とされる。また、第1貫通穴181、および第3貫通穴183の幅方向D3の長さは、長さL13とされる。長さL12は、長さL13よりも長い。
【0030】
また、長さL12は、長さL10(図3に示すように、着脱部1071~1074の幅方向D3の長さ)よりも長い。これにより、ユーザは、着脱部1071および着脱部1073を第2貫通穴182に挿入できるとともに、着脱部1072および着脱部1074を第4貫通穴184に挿入できる。そして、着脱部1071のゲート1071Aおよび着脱部1073のゲート1073Aがユーザにより開放されて、着脱部1071および着脱部1073は、第1支持棒161に取り付けられる。また、着脱部1072のゲート1072Aおよび着脱部1074のゲート1074Aがユーザにより開放されて、着脱部1072および着脱部1074は、第2支持棒162に取り付けられる。
【0031】
なお、変形例として、第1貫通穴181、第2貫通穴182、第3貫通穴183、および第4貫通穴184についての幅方向D3の長さは、全てL13としてもよい。この場合には、着脱部1071~着脱部1074は、それぞれ、吊下部1061~1064の延伸軸を基準として回転可能とされる。このような構成の場合には、着脱部1071および着脱部1073は、第1貫通穴181に挿入されるとともに、着脱部1072および着脱部1074は、第3貫通穴183に挿入される。そして、着脱部1071~1074が、ユーザにより、90度回転されて、着脱部1071および着脱部1073は、第1支持棒161に取り付けられる。また、着脱部1072および着脱部1074は、第2支持棒162に取り付けられる。
【0032】
また、奥行方向D1において対向する2つの着脱部の距離(つまり、着脱部1071と着脱部1073との距離、および着脱部1072と着脱部1074との距離)は、後述の図8でも示すように、L6となる。また、長さL10は距離L6よりも長い。よって、着脱部1071および着脱部1073が形成するループに、第1支持棒161が挿入されており、かつ着脱部1072および着脱部1074が形成するループに、第2支持棒162が挿入されておいる状態では、収容部102は、取付部101を基準として奥行方向D1にユーザによりスライド可能とされる(+D1方向および-D1方向に往復可能である)。このスライド方向については、後述の図8の矢印Bに示されている。
【0033】
また、第3部材123の幅方向D3の中央部に、光源111が設置される。光源111は、奥行方向D1に延伸する形状である。光源111は、栽培物150を栽培させることができれば、如何なるものであってもよい。光源111は、典型的には、LED(Light Emitting Diode)、および該LEDを保護するカバーなどを含む。さらに、光源111の奥行方向D1の両端には、保持部110が形成される。また、LEDは、カバーを外すことにより、着脱可能に保持部110に保持される。これにより、ユーザは、LEDを交換することができる。
【0034】
また、第3部材123の幅方向D3において一方にネジ穴114Aが形成される。図5の例では、奥行方向D1の両端に2つのネジ穴114Aが形成されている。なお、本実施の形態では、ネジ穴の数は2つである構成を説明するが、ネジ穴の数は1つとしてもよく、3つ以上としてもよい。
【0035】
図6は、本実施の形態で用いられるネジ114の一例を示す図である。2つのネジ114のそれぞれは、2つのネジ穴114Aのそれぞれに挿入されて、踏板21に対して締め付けられる。ネジ114は、頭部1141と、ネジ部1142と、緩衝部1143とを有する。緩衝部1143は、本開示の「ネジ114の先端部」に対応する。本実施の形態では、ユーザが手で頭部1141を把持して、ネジ114を締め付ける構成となっている。ネジ部1142には、らせん状に連続した凸部が形成されている。緩衝部1143は、踏板21に圧接される部材である。頭部1141と、ネジ部1142と、緩衝部1143との素材は、如何なるものであってもよく、頭部1141は、プラスティックであり、ネジ部1142は金属であり、緩衝部1143は弾力性を有する素材である。緩衝部1143は、たとえば、樹脂製である。
【0036】
図7は、収容部102(収容箱105)に栽培物150が収容されている場合の収容部102の内部を透視した図である。図7の例では、収容部102の一部と、光源111とが主に示されている。なお、図7の栽培物150は、図1の栽培物150とは異なる態様で示されている。
【0037】
図7の例では、栽培物150および該栽培物150を育成するための培養物152が収容部102(収容箱105の収容空間105R)に収容されている。培養物152は、配置面105Sに配置される。本実施の形態では、培養物152は、液体肥料(培養液)とする。なお、培養物152は、固体の肥料であってもよく、また、該液体肥料がしみこんだ吸収体(たとえば、ウレタン培地など)であってもよい。
【0038】
光源111は、たとえば、拡散して光を照射する。また、図1で説明したように、光源111は、収容部102の上方(厚み方向+D2側)に設置されている。また、光源111は、収容部102の上部Cに向かって光Lを照射する。
【0039】
図8は、踏板21に取付けられた収容体100を幅方向D3から見た平面図である。また、図9は、踏板21に取付けられた収容体100を奥行方向D1から見た平面図である。図8および図9の例においては、2つのネジ穴114Aのそれぞれに対してネジ114が挿入されている例が示されている。
【0040】
図8の例では、階段20の部分として、踏板21Aと、踏板21Bと、支持部材22と、固定部材25とが示されている。固定部材25は、踏板21Aおよび踏板21Bを支持部材22に固定させるための部材である。なお、図8の例では、踏板21Aの固定部材25は省略されている。
【0041】
図8の例では、着脱部1072および着脱部1074(図3参照)が簡易化されて記載されている。また、図8および図9の例では、緩衝部1143の記載が省略されている。実際は、緩衝部1143が踏板21Aに圧接されて取付部101は、踏板21Aに固定される。
【0042】
取付部101は、第1部材121と、第2部材122と、第3部材123とを有する。第1部材121は、踏板21Aの上面21Uに載置される。さらに、第1部材121は、奥行方向D1に亘って連続して延在する。また、本実施の形態では、第1部材121は、矩形状の薄板である。第1部材121の奥行方向D1の長さL1は、たとえば、250mmである。また、第1部材121の幅方向D3の長さL2は、たとえば、250mmである。本実施の形態では、第1部材121のうちの上面21Uと対応する領域の全てが上面21Uに接触する。
【0043】
第2部材122は、踏板21Aの厚み方向D2(踏板21Aの厚み方向)に延在する。第2部材122は、第1部材121の奥行方向D1の両端のそれぞれに接合されている。つまり、取付部101は、2つの第2部材122を有する。以下では、該2つの第2部材を第2部材122Aおよび第2部材122Bとも称する。第2部材122の厚み方向D2の長さL3は、たとえば、40mmである。また、第2部材122の幅方向D3の長さは、長さL2と同一である。
【0044】
第3部材123は、第1部材121と同一形状の部材に、図5に記載の第1貫通穴181などが形成された部材である。第3部材123は、踏板21の下面21Dに対向して、空隙Tが設けられるように、設置されている。また、第2部材122Aおよび第2部材122Bのそれぞれは、第3部材123の奥行方向D1の両端に接続されている。
【0045】
図8および図9の例では、第3部材123に配置された、光源111および保持部110が示されている。図8の例では、電力供給機構が設置されている。電力供給機構は、光源111に電力を供給する。光源111は、電力供給機構からの電力を消費することにより、発光する。図8の例では、電力供給機構は、電池120と、配線120Aとを含む。また、電池120は、一次電池および二次電池のいずれであってもよい。また、電池120は、サイズが小さいことが好ましく、たとえば、ボタン電池である。特に図示しないが、第3部材123には、電池120を取り外し可能な取外口が形成されている。ユーザは、古い電池120を取外口から取外し、新しい電池120を取外口から挿入することにより、電池120を交換できる。
【0046】
光源111が保持部110に保持されることにより、電池120と、光源111とは電気的に接続される。したがって、電池120からの電流は、配線120A、保持部110、光源111の順番に流れることにより、光源111に電力が供給される。
【0047】
また、吊下部1061~1064の各々の厚み方向D2の長さL4は、たとえば、150mmである。また、収容箱105の厚み方向D2の長さL5は、たとえば、100mmである。収容箱105の奥行方向D1の長さL6は、たとえば、190mmである。また、収容箱105の幅方向D3の長さL7は、たとえば、100mmである。
【0048】
また、図8では、長さL8および長さL9が示されている。長さL8は、踏板21Aおよび踏板21Bを厚み方向D2から平面視した場合において、踏板21Aと踏板21Bとが重畳する箇所の奥行方向D1の長さである。長さL8は、たとえば、80mmである。また、踏板21Aの上面21Uと、踏板21Bの上面21Uとの距離(つまり、蹴上げの距離)である。長さL9は、たとえば、200mmである。
【0049】
上述のように、収容体100に収容されている栽培物150は成長することにより大きくなる。したがって、収容箱の高さ(長さL5)と、吊下部1061~1064の長さ(長さL4)との合計値は、成長する栽培物150の高さ以上とされることが好ましい。そこで、本実施の形態では、収容部102は、該収容部102を有する収容体100が取付けられている踏板21Aの1つの下の踏板21Bよりも奥行方向に存在し、かつ収容部102の最下面105Yが該踏板21Bの上面21Uよりも下側に位置するように収容体100が設置されることが好ましい。このような構成により、長さL4と長さL5との合計値をある程度確保でき、その結果、成長する栽培物150を適切に収容できる。
【0050】
また、上述のように、第3部材123と、踏板21との間には、空隙Tが形成される。この空隙Tにより、着脱部1071~着脱部1074が踏板21に干渉されないように、収容部102は、奥行方向D1にユーザによりスライド可能とされる(矢印B参照)。収容部102がスライド可能距離は、L11-L6となる。また、このスライド可能距離は、L8以上であることが好ましい。
【0051】
図8に示すように、踏板21の奥行方向D1方向における端面を「端面21S1」および「端面21S2」とする。図8の例では、端面21S1と第2部材122Aとが当接しており、端面21S2と第2部材122Bとが当接している例が示されている。しかしながら、端面21S1と第2部材122Aとは当接しないようにしてもよい。つまり、端面21S1と第2部材122Aとが対向するようにしてもよい。また、端面21S2と第2部材122Bとは当接しないようにしてもよい。つまり、端面21S2と第2部材122Bとが対向するようにしてもよい。
【0052】
踏板21の奥行方向D1の長さおよび厚み方向D2の長さは、階段20の種別などによって異なる。本実施の形態では、長さL1は、踏板21の奥行方向D1の想定される長さと、第2部材122Aの奥行方向D1の厚みと、第2部材122Bの奥行方向D1の厚みとを加算した第1加算値よりも長くなるように構成される。また、長さL3は、踏板21の厚み方向D2の想定される長さと、第1部材121の厚み方向D2の厚みと、第3部材123の厚み方向D2の厚みと、空隙Tの厚み方向D2の長さとを加算した第2加算値よりも長くなるように構成される。
【0053】
このような構成により、踏板21の奥行方向D1の長さおよび厚み方向D2の長さによらず、収容体100を踏板21に取付けることができる。長さL1が上述の第1加算値よりも大きい場合、または、長さL3が上述の第2加算値よりも大きい場合であっても、ネジ114により締め付けられることから、安定的に、収容体100は、踏板21に取付けられる。また、ネジ114のネジ部1142の厚みおよび緩衝部1143の厚みの合計値は、長さL3と踏板21の厚み方向の長さとの差分によらず、取付部101を踏板21に固定できる長さを有する。
【0054】
以上のように、収容体100は、階段20の所定部材(本実施の形態では、踏板21)に取付けられる取付部101と、たとえば、栽培物150が収容される収容部102とを備える。このように、収容体100が階段20の踏板21に取付けられることから、該階段20を備える施設の床面または地面などに収容体100を配置させる必要がない。よって、この収容体100であれば、該施設内での収容体100の配置スペースを低減できる。また、収容部102に栽培物150が収容されている場合には、階段20の周りが栽培物150で彩られた空間をユーザに提供できる。
【0055】
また、図8に示すように、取付部101は、踏板21の上面21Uに載置される第1部材121を有する。したがって、収容体100は、踏板21に対して安定的に取付けられることができる。
【0056】
また、図8に示すように、第1部材121は、踏板21の上面21Uに延在する。したがって、収容体100は、踏板21に対して安定的に取付けられることができる。
【0057】
また、図8の矢印Bに示すように、収容部102は、取付部101を基準として奥行方向D1にユーザにより、L8以上の距離だけスライド可能とされるスライド機構を有する。収容体100がこのスライド機構を有することが好ましい理由を説明する。図2でも説明したように、本実施の形態の収容体100は、踏板21Aの右端部21Rに取付けられる。しかしながら、ユーザが、踏板21Aの左端部21Lに取付けたい場合がある。ここで、収容体100が、スライド機構を有さない場合(つまり、図8の状態のままである場合)には、踏板21Bの奥行方向の長さによっては、収容部102(たとえば、収容箱105)と該踏板21Bとが接触することから、適切に、踏板21Aの左端部21Lに取付けることができない場合がある。そこで、収容体100がこのスライド機構を有することにより、ユーザは、収容部102(たとえば、収容箱105)と踏板21Bとが接触しない位置に、収容部102をスライドさせてから、踏板21Aの左端部21Lに取付けることができる。このように、収容体100がこのスライド機構を有することにより、収容体100を踏板21の右端部21Rおよび左端部21Lのいずれにも取付けることができる。
【0058】
また、収容体100は、第3部材123を有する。図8に示すように、第3部材123は、踏板21の下面21Dの奥行方向D1に沿って延在している。また、図5に示すように、第3部材123は、2つのネジ穴114Aが形成されている。さらに、取付部101は、該2つのネジ穴114Aのそれぞれに挿入される2つのネジ114を有する。そして、この2つのネジ114の緩衝部1143(先端部)は、踏板21の下面21Dに圧接される。したがって、取付部101の踏板21への取付けをより堅固にすることができる。また、踏板21の下面21Dに対向する第3部材123にネジ114が挿入される。つまり、ネジ114は、踏板21の裏側に存在する。仮に、ネジ114が、踏板21の表側に存在する場合には、階段20を昇降する人がネジ114につまづく場合などがある。本実施の形態においては、ネジ114が、踏板21の裏側に存在することから、階段20を昇降する人がネジ114につまづくことを回避できる。
【0059】
また、図6に示すように、ネジ114の先端部は、緩衝部1143が設けられている。緩衝部1143は弾力性を有する素材(たとえば、樹脂など)により構成されている。したがって、ネジ114が踏板21に圧接されたとしても、踏板21に傷をつかせないようにすることができる。
【0060】
また、図3に示すように、収容体100は、着脱部1071~1074を有する。この構成により、収容部102は、ユーザにより取付部101から着脱可能とされる。これにより、ユーザは、収容部102に収容されている収容物を交換したい場合に、該収容部102を取り外して該収容物を容易に交換できる。また、ユーザは、収容部102内の清掃したい場合にも、該収容部102を容易に清掃できる。特に、収容体100を用いた水耕栽培が行われていると、アオコなどの異物が発生し収容部102の内部が汚染されてしまう可能性がある。これに対して、ユーザは収容部102を取付部101から取り外すことができることから、収容部102の清掃を容易に行うことができる。
【0061】
また、図3に示すように、収容体100は、吊下部1061~1064を有する。このような構成により、収容体100が取付けられる踏板21Aと、収容部102の配置面105S(図7参照)との距離(たとえば、長さL4と長さL5の合計値)を確保することができる。よって、収容体100は、栽培物150が大きくなったとしても、適切に該栽培物150を収容することができる。
【0062】
また、収容体100は、図3などで説明した位置関係で、4本の吊下部1061~1064を有する。したがって、収容部102をバランスよく踏板21に保持することができる。
【0063】
<第2の実施の形態>
図10は、第2の実施の形態の収容体100Aの斜視図である。図11は、踏板21に取付けられた収容体100Aを幅方向D3から見た平面図である。また、図12は、踏板21に取付けられた収容体100Aを奥行方向D1から見た平面図である。
【0064】
本実施の形態では、収容体100Aは、2つの取付部である取付部401Aおよび取付部401Bを有する。まず、取付部401Aを説明する。取付部401Aは、第1部材301Aと、第2部材302Aと、第3部材303Aとを有する。
【0065】
第2部材302Aは、踏板21Aの厚み方向D2(踏板21Aの厚み方向)に延在する。第2部材302Aは、上部材311Aと、付勢部材304Aと、下部材321Aとを有する。付勢部材304Aおよび後述の付勢部材304Bは、たとえば、弾性体であり、より典型的には、バネである。付勢部材304Aについては後述する。また、上部材311Aの一端は第1部材301Aと接続されており、上部材311Aの他端は付勢部材304Aと接続されている。下部材321Aの一端は、第3部材303Aと接続されており、下部材321Aの他端は付勢部材304Aと接続されている。
【0066】
第2部材302Bは、踏板21Aの厚み方向D2(踏板21Aの厚み方向)に延在する。第2部材302Bは、上部材311Bと、付勢部材304Bと、下部材321Bとを有する。また、上部材311Bの一端は第1部材301Bと接続されており、上部材311Bの他端は付勢部材304Bと接続されている。下部材321Bの一端は、第3部材303Bと接続されており、下部材321Bの他端は付勢部材304Bと接続されている。なお、収容体100Aは、付勢部材304Aおよび付勢部材304Bが隠蔽されるカバーを備えていてもよい。
【0067】
第1部材301Aおよび第1部材301Bは、踏板21の上面21Uに載置される。また、第3部材303Aおよび第3部材303Bは、踏板21の下面21Dに当接される。第1部材301Aと第1部材301Bとの距離および第3部材303Aと第3部材303Bとの距離は、共に、距離Pである(図13参照)。
【0068】
次に、収容部402を説明する。収容部402は、収容箱105と、4つの吊下部1061~1064とを備える。4つの吊下部1061~1064は、収容部402を取付部101から吊り下げるための部材である。
【0069】
収容箱105は、第1上方縁部105Aと、第2上方縁部105Bと、第3上方縁部105Cと、第4上方縁部105Dとを有する。第1上方縁部105Aと、第2上方縁部105Bとは、幅方向D3に延伸する縁部である。第3上方縁部105Cと、第4上方縁部105Dとは、奥行方向D1に延伸する縁部である。第1上方縁部105Aと、第2上方縁部105Bと、第3上方縁部105Cと、第4上方縁部105Dとにより矩形状の縁部が形成される。
【0070】
具体的には、第1上方縁部105Aの一端には、第3上方縁部105Cが接合されており、第1上方縁部105Aの他端には、第4上方縁部105Dが接合されている。また、第2上方縁部105Bの一端には、第3上方縁部105Cが接合されており、第2上方縁部105Bの他端には、第4上方縁部105Dが接合されている。
【0071】
図13は、第3部材303Aおよび第3部材303Bを厚み方向D2から見た平面図である。図10図12、および図13も参照して、第3部材303Aおよび第3部材303Bなどを説明する。第3部材303Aにおいては、幅方向D3に沿って順に、吊下部1061、ネジ穴114A、吊下部1062、光源111を保持する保持部110Aが形成される。また、第3部材303Bにおいては、幅方向D3に沿って順に、吊下部1063、ネジ穴114B、吊下部1064、光源111を保持する保持部110Bが形成される。また、第3部材303Aおよび第3部材303Bを固定するための支持部材308が形成される。
【0072】
吊下部1061の一端は、図13に示すように第3部材303Aに接続される。吊下部1061の他端は、図10に示すように、第1上方縁部105Aと第4上方縁部105Dとに接続される。吊下部1062の一端は、図13に示すように第3部材303Aに接続される。吊下部1062の他端は、図10に示すように、第1上方縁部105Aに接続される。
【0073】
吊下部1063の一端は、図13に示すように第3部材303Bに接続される。吊下部1063の他端は、図10に示すように、第2上方縁部105Bと第4上方縁部105Dとに接続される。吊下部1064の一端は、図13に示すように第3部材303Bに接続される。吊下部1064の他端は、図10に示すように、第2上方縁部105Bに接続される。
【0074】
図13に示すように、光源111は、第3部材303Aの保持部110Aと、第3部材303Bの保持部110Bとに保持される。また、ネジ穴114Aおよびネジ穴114Bのそれぞれに、ネジ114(図6参照)が挿入される。
【0075】
以上のように、第1部材301Aおよび第3部材303Aが踏板21を挟み込み、第1部材301Bおよび第3部材303Bが踏板21を挟み込むことにより、収容体100Aは、踏板21に取付けられる。さらに、ネジ穴114Aおよびネジ穴114Bのそれぞれに挿入されたネジ114により収容体100Aは、踏板21に取付けられる。
【0076】
次に、付勢部材304Aおよび付勢部材304Bを説明する。付勢部材304Aおよび付勢部材304Bの機能は同一であることから、付勢部材304Aを説明する。付勢部材304Aは、第2部材302Aの厚み方向D2の長さを調整するための部材である。つまり、踏板21の厚さが異なっても、付勢部材304Aにより、適切に収容体100Aを踏板21に取付けることができる。付勢部材304Aおよび付勢部材304Bのそれぞれは、第2部材302Aおよび第2部材302Bの高さD2方向の長さを調整するための第2調整機構に対応する。換言すれば、第2調整機構は、踏板21と、第3部材303Aおよび第3部材303Bとの距離を調整する機構である。
【0077】
図14は、付勢部材304Aを説明するための図である。図14(A)は、通常状態(付勢部材304Aが付勢していない状態)を示す図である。図14(A)の状態においては、厚さS1の踏板21を第1部材301Aおよび第3部材303Aで挟み込むことができる。また、付勢部材304Aの一端304Uは、上部材311Aに固定され、付勢部材304Aの他端304Dは、下部材321Aに固定される。
【0078】
また、図14(B)は、上部材311Aと下部材321Aとが離れるように作用する力が付勢部材304Aに対してユーザにより掛けられている状態を示す図である。また、図14(B)の状態は、第1部材301Aと第3部材303Aとの距離が距離S2である場合が示されている。この状態では、付勢部材304Aは、上部材311Aと下部材321Aとが近づくように作用する力が付勢部材304Aに対して働く。したがって、第1部材301Aと第3部材303Aとが、厚さS2の踏板21を挟み込むことができる。
【0079】
また、図14(C)は、上部材311Aと下部材321Aとが離れるように作用する力として、図14(B)と比較してさらに大きな力が付勢部材304Aに対してユーザにより掛けられている状態を示す図である。また、図14(C)の状態は、第1部材301Aと第3部材303Aとの距離が距離S3である場合が示されている。この状態では、付勢部材304Aは、上部材311Aと下部材321Aとが近づくように作用する力が付勢部材304Aに対して働く。したがって、第1部材301Aと第3部材303Aとが、厚さS3の踏板21を挟み込むことができる。
【0080】
以上のように、付勢部材304Aを有することにより、第1部材301Aと第3部材303Aとの距離(たとえば、図14の距離S1~S3参照)をユーザが調整することができる。したがって、踏板21の厚さが異なっても、適切に収容体100Aを踏板21に取付けることができる。さらに、付勢部材304Aは、上部材311Aと下部材321Aとが近づくような力を上部材311Aと下部材321Aとに掛けることから、踏板21に対して取付部401Aを踏板21に取り付けることができる。同様に、付勢部材304Bは、上部材311Bと下部材321Bとが近づくような力を上部材311Bと下部材321Bとに掛けることから、踏板21に対して取付部401Bを踏板21に取り付けることができる。また、ユーザが、上部材311Aと下部材321Aとを離すような力、および、上部材311Bと下部材321Bとを離すような力を掛けることにより、収容体100Aを踏板21から取り外すことができる。また、付勢部材304Aおよび付勢部材304Bは、本開示の「第2調整機構」に対応する。
【0081】
また、第2実施形態の収容体100Aは上述のスライド機構を備えるようにしてもよい。また、第2実施形態の収容体100Aでは、収容部402と、取付部401Aおよび取付部401Bとは着脱可能であるようにしてもよい。
【0082】
<その他の実施の形態>
[第2調整機構の変形例]
次に、第2調整機構の変形例を説明する。図15は、第2調整機構の第1変形例を示す図である。図15の例では、第1部材301Aと第2部材302Aとが一体的に形成されている部材と、第3部材303Aとが着脱可能となるように構成されている。第3部材303Aには、幅方向D3の方向に凸部3211が形成されている。
【0083】
また、第2部材302Aにおいて、厚み方向D2に沿って複数の凹部が設けられている。複数の凹部のそれぞれは、凸部3211が係合可能となっている。図15の例では、複数の凹部は、凹部3021と、凹部3022と、凹部3023とである。
【0084】
たとえば、複数の凹部のうちの第1部材301Aに近い凹部3021に凸部3211が挿入された場合には、第1部材301Aと、第3部材303Aとの距離は短くなる。したがって、第1部材301Aと第3部材303Aとは、薄い踏板21を挟み込むことができる。
【0085】
一方、複数の凹部のうちの第1部材301Aに遠い凹部3023に凸部3211が挿入された場合には、第1部材301Aと、第3部材303Aとの距離は長くなる。したがって、第1部材301Aと第3部材303Aとは、厚い踏板21を挟み込むことができる。
【0086】
ユーザは、複数の凹部のうち、踏板21の厚みに応じた凹部に、凸部3211を挿入する。これにより、踏板21の厚さが異なっても、付勢部材304Aにより、適切に収容体100Aを踏板21に取付けることができる。なお、踏板21の厚みによっては、踏板21と第3部材303Aとの間に空隙が生じる場合がある。しかしながら、2つのネジ114により取付部101は固定される。したがって、このような空隙が生じていたとしても、特段の問題はない。
【0087】
次に、第2調整機構の第2変形例を説明する。図16は、第2調整機構の第2変形例を示す図である。図17は、該第2調整機構の要部の透視図である。図16の例では、第1部材301Aと第2部材302Aとが一体的に形成されている部材と、第3部材303Aとが着脱可能となるように構成されている。
【0088】
また、第3部材303Aは、延伸部306Aを有する。延伸部306Aは、第3部材303Aの先端から厚み方向D2において第1部材301Aに向かって屈折してかつ延伸する。第2部材302Aの内部には、厚み方向D2に沿った空間302Sが形成されている。該空間302Sには、延伸部306Aが挿入される。第2部材302Aには、ピン359が挿入可能な貫通穴302Tが形成されている。
【0089】
さらに、延伸部306Aにおいて、厚み方向D2に沿って複数の凹部が設けられている。複数の凹部のそれぞれは、貫通穴302Tを貫通するピン359が係合可能となっている。ピン359は、収容体100Aから着脱可能となっている。図16の例では、複数の凹部は、凹部3031と、凹部3032と、凹部3033とである。
【0090】
たとえば、複数の凹部のうちの第1部材301Aに近い凹部3031にピン359が挿入された場合には、第1部材301Aと、第3部材303Aとの距離は短くなる。したがって、第1部材301Aと第3部材303Aとは、薄い踏板21を挟み込むことができる。
【0091】
一方、複数の凹部のうちの第1部材301Aに遠い凹部3033にピン359が挿入された場合には、第1部材301Aと、第3部材303Aとの距離は長くなる。したがって、第1部材301Aと第3部材303Aとは、厚い踏板21を挟み込むことができる。
【0092】
ユーザは、複数の凹部のうち、踏板の厚みに応じた凹部に、ピン359を挿入する。これにより、踏板21の厚さが異なっても、付勢部材304Aにより、適切に収容体100Aを踏板21に取付けることができる。なお、踏板21の厚みによっては、踏板21と第3部材303Aとの間に空隙が生じる場合がある。しかしながら、2つのネジ114により取付部101は固定される。したがって、このような空隙が生じていたとしても、特段の問題はない。
【0093】
また、図18は、第2調整機構の第3変形例を示す図である。図18の例では、凹部3031、凹部3032、および凹部3033(図16および図17参照)は、延伸部306Aで貫通することにより形成される。このような構成であっても、第2変形例と同様の効果を奏する。
【0094】
図15図18に示すように、取付部401は、厚み方向D2に延伸する部材を備える。該延伸する部材は、図15の例では第2部材302Aであり、図16図18の例では延伸部306Aである。さらに、該延伸する部材には、厚み方向D2に沿って、複数の凹部が形成されている。また、取付部401は、該複数の凹部のいずれにも係合される凸部を有する。該凸部は、図15の例では第3部材303Aに形成された凸部3211であり、図16図18の例ではピン359である。このように、第2調整機構は、厚み方向D2に延伸する部材と、該延伸する部材に形成された複数の凹部と、該複数の凹部のいずれにも係合される凸部とにより構成される。このように、取付部401Aは、第1部材301Aと第3部材303Aとの距離を調整するための第2調整機構を有する。したがって、踏板21の厚さが異なっても、付勢部材304Aにより、適切に収容体100Aを踏板21に取付けることができる。
【0095】
また、取付部401は第2調整機構を有していなくても、厚さが異なる踏板21に取付けることができる構成が採用されてもよい。図19および図20は、この構成が採用されている取付部の例である。図19および図20の例では、第1部材301Aと第3部材303Aとの距離は、距離Smaxである。ここで、距離Smaxは、想定される踏板21の厚みのうちの最大の厚みである。距離Smaxは、たとえば、5cm以上である。
【0096】
図19は、取付部401Aが、厚みがS1である踏板21に取付けられている例を示す図である。図20は、取付部401Aが、厚みがS2である踏板21に取付けられている例を示す図である。
【0097】
図19および図20に示すように、踏板21の厚みによっては、踏板21と第3部材303Aとの間に空隙356が生じる場合がある。しかしながら、2つのネジ114により取付部101は固定される。したがって、このような空隙が生じていたとしても、特段の問題はない。
【0098】
以上のように、図15図20で説明した変形例の第2調整機構であっても、踏板21と、第3部材(たとえば、第3部材303Aおよび第3部材303B)との距離を調整することができる。
【0099】
[第1部材の調整機構]
図8などに示すように、第1の実施の形態では、第1部材121の奥行方向D1の長さは固定である例を説明した。しかしながら、第1部材121は、該第1部材121の全長(第1部材121の奥行方向D1の長さ)を調整するための調整機構を備えていてもよい。該調整機構は、本開示の「第1部材121の全長を調整するための第1調整機構」に対応する。
【0100】
図21は、第1調整機構の一例を示す図である。図21の例では、第1部材は、第1部材121Lと第1部材121Rとに分かれる。また、第3部材は、第3部材123Lと第3部材123Rとに分かれる。また、第2部材122Lの一端は第1部材121Lに接続され、第2部材122Lの他端は第3部材123Lに接続されている。第2部材122Rの一端は第1部材121Rに接続され、第2部材122Rの他端は第3部材123Rに接続されている。
【0101】
第1調整機構は、付勢部材371Aおよび付勢部材371Bを有する。付勢部材371Aの一端371L1は第1部材121Lに接続され、付勢部材371Bの他端371R1は、第1部材121Rに接続される。また、付勢部材371Bの一端371L2は第3部材123Lに接続され、付勢部材371Bの他端371R2は、第3部材123Rに接続される。
【0102】
図21(A)は、通常状態(付勢部材371Aおよび付勢部材371Bが付勢していない状態)を示す図である。図21(A)の状態は、第2部材122Lと第2部材122Rとの距離が距離Q1である場合が示されている。図21(A)の状態においては、奥行方向D1の長さQ1の踏板21を第2部材122Lおよび第2部材122Rで挟み込むことができる。
【0103】
また、図21(B)は、第2部材122Lおよび第2部材122Rが離れるように作用する力が付勢部材371Aおよび付勢部材371Bに対して掛けられている状態を示す図である。図21(B)の状態は、第2部材122Lと第2部材122Rとの距離が距離Q2である場合が示されている。この状態では、付勢部材371は、第2部材122Lおよび第2部材122Rが近づくように作用する力が付勢部材371Aおよび付勢部材371Bに対して働く。したがって、奥行方向D1の長さQ2の踏板21を第2部材122Lおよび第2部材122Rで挟み込むことができる。
【0104】
以上のように、収容体は、付勢部材371Aおよび付勢部材371B(第1調整機構)を有することにより、第2部材122Lと、第2部材122Rとの距離を調整することができる。換言すれば、収容体は、第1調整機構を有することにより、第1部材の全長の長さを調整することができる。したがって、踏板21の奥行方向の長さが異なっても、適切に収容体100を踏板21に取付けることができる。また、付勢部材371Aおよび付勢部材371Bの付勢力により、より安定的に取付部101を踏板21に取り付けることができる。
【0105】
[吊下部の調整機構]
第1および第2の実施の形態では、吊下部1061~1064の長さ(図8の長さL4)は固定である構成を説明した。しかしながら、吊下部1061~1064は、厚み方向D2において、伸縮可能である構成が採用されてもよい。これにより、吊下部1061~1064の長さはユーザにより調整可能となる。
【0106】
図22は、吊下部1061の調整機構(以下、第3調整機構1085とも称される。)の一例である。他の吊下部1062~1064も第3調整機構1085を備える。第3調整機構1085は、外棒部1081と、内棒部1082と、調整ネジ1083とを備える。
【0107】
外棒部1081は、内棒部1082よりも径が大きい。また、外棒部1081の内部には、厚み方向D2に沿った延伸穴1081Aが形成される。延伸穴1081Aには、内棒部1082が挿入される。また、矢印Cに示すように、内棒部1082は、延伸穴1081Aからユーザにより出し入れ可能である。
【0108】
また、調整ネジ1083は、ユーザにより締め付け可能となる。調整ネジ1083が締め付けされると、調整ネジ1083の先端が、延伸穴1081A内の内棒部1082を圧接する。これにより、内棒部1082は固定される。
【0109】
このように、吊下部1061~1064は、第3調整機構1085を有する。これにより、ユーザは、吊下部1061~1064の長さを調整可能となる。たとえば、栽培物150によっては、大きく成長する場合がある。この場合には、長さL4+長さL5(図8参照)を長くすることが好ましい。そこで、吊下部1061~1064は第3調整機構1085を有することにより、ユーザは、長さL4を調整可能となる。したがって、栽培物150などによって、ユーザは、長さL4+長さL5を所望の長さに変更することができる。
【0110】
[光源111の位置]
図8の例では、光源111は、取付部101に配置される構成を説明した。しかしながら、光源111は、収容部102に配置される構成が採用されてもよい。図23は、この実施の形態の収容体100Bの斜視図である。図24は、この実施の形態の収容体100Bを幅方向D3から見た平面図である。
【0111】
図23に示すように、収容体100Bの収容部102の吊下部1061~1064には、保持板115が形成されている。図23の例では、保持板115は、薄板状であり、かつ矩形状を有する。保持板115の4隅のそれぞれは、吊下部1061~1064に接合されている。
【0112】
また、図24に示すように、保持板115の両面のうち収容箱105と対向する面に保持部110と、該保持部110により保持される光源111が配置される。また、保持板115の内部には、電池120と、配線120Aとが配置される。
【0113】
このように、光源111は、収容部102に配置される。この構成の場合には、収容部102が、取付部101を基準として奥行方向D1にユーザによりスライドされるときには、収容箱105とともに光源111もスライドされることになる。
【0114】
[第1部材121の形状]
図4の例では、第1部材121は、踏板21の奥行方向D1において全面的に延伸する構成を説明した。しかしながら、第1部材121の奥行方向D1の中央部が省略される構成が採用されてもよい。図25は、この構成が採用された収容体100Cの斜視図である。このような収容体100Cでは、第1部材の中央部が省略されることにより、収容体100Cは、第1部材121Aと、第1部材121Bとを有する。収容体100Cのような構成であっても、上述の効果と同様の効果を奏する。
【0115】
[収容体の取付箇所]
上述の実施の形態では、図2などで説明したように、収容体100は、踏板21の右端部21Rまたは左端部21Lに取付けられる構成を説明した。しかしながら、収容体100は、踏板21の他の個所に取付けられるようにしてもよい。たとえば、収容体は、踏板21の後端部21X(図1も参照)に取付けられる構成が採用されてもよい。図26は、この構成が採用された収容体100Dの斜視図である。図27は、収容体100Dを幅方向D3から見た平面図である。
【0116】
図10で示した距離P(取付部401Aと取付部401Bとの距離)は、踏板21の奥行方向D1に応じた長さとなる。一方、図26の例では、取付部401Aおよび取付部401Bとの距離P1は、踏板21の幅方向D3に応じた長さとなる。図26に示すように、収容体100Dは、取付部401Aと取付部401Bとを有する。そして、取付部401Aは右端部21Rに取付けられ、取付部401Bは左端部21Lに取付けられる。
【0117】
図27では、主に、取付部401Bが示されているが、取付部401Aは、取付部410Bと同様の構成を有する。取付部401Aおよび取付部401Bは、図10などで説明した通りである。
【0118】
一般的に、踏板21は、幅方向D3の長さの方が奥行方向D1の長さよりも長い。第1の実施の形態および第2の実施の形態などの収容体の収容部102の長手方向の長さは、踏板21の奥行方向D1の長さに応じた値となる。一方、収容体100Dの収容部102の長手方向の長さは、踏板21の幅方向D3の長さに応じた値となる。したがって、収容体100Dにおいては、第1の実施の形態および第2の実施の形態と比較して、収容部の102の長手方向の長さを長くすることができ、その結果、多くの栽培物150を収容することができる。
【0119】
また、図28は、収容体100Dの変形例を示す図である。図28に示すように、第1部材301B(および第1部材301A)が、踏板21の前端部21Fまで延伸し、該前端部21Fに対して圧接するための固定部122Xを有するようにしてもよい。固定部122Xは、軸123Xを基準として、90度、回動する。固定部122Xは、第1部材301Bの延伸方向の延伸する第1状態(破線で示す状態)と、第1部材301Bの延伸方向と直交する第2状態(実線で示す状態)とのいずれかとなる。第2状態である場合に、固定部122Xは、前端部21Fに対して圧接される。このような固定部122Xを有することにより、より安定的に、収容体100Dを踏板21に取り付けることができる。
【0120】
また、収容体が取付けられる所定部材は踏板ある構成を説明した。しかしながら、所定部材は、他の部材であってもよい。所定部材は、たとえば、支持部材22(図1参照)であってもよい。図29は、支持部材22に取付けられた収容体100Eの斜視図である。図29の例では、収容体100Eは、支持部材22のうちの踏板21の下方の部分に取付けられる。
【0121】
また、収容体100Eにおいては、収容部102は、取付部101から着脱可能である。図30は、取付部101と、該取付部101から外された収容部102との斜視図である。取付部101には、凹部101Nと、凸部101Mとが形成されている。凹部101Nは、奥行方向D1に沿って形成されている。凸部101Mは、厚み方向D2に向かって突出し、かつ奥行方向D1に沿って形成されている。取付部101には、さらに、ネジ穴101Pが形成されている。図30の例では、奥行方向D1に沿って複数(たとえば、2つ)のネジ穴101Pが形成されている。
【0122】
収容部102には、凸部102Nと、凹部102Mとが形成されている。凸部102Nは、厚み方向D2に向かって突出し、かつ奥行方向D1に沿って形成されている。凹部102Mは、奥行方向D1に沿って形成されている。
【0123】
図31は、収容体100Eを奥行方向D1から見た平面図である。図31に示すように、取付部101の2つのネジ穴101Pに挿入されたネジ360は、支持部材22に刺さることにより、該取付部101は、支持部材22に固定される。図30および図31に示すように、凸部102Nは凹部101Nに係合されるとともに、凸部101Mは凹部102Mに係合される。収容部102の自重により、凸部102Nと凹部101Nとの係合、および凸部101Mと凹部102Mとの係合は、安定する。また、収容体100Eの例では、踏板21の下面21Dに、光源111および該光源111を保持する保持部110が配置される。
【0124】
なお、取付部101から収容部102を外す場合には、たとえば、ユーザにより収容部102が上方に移動される(収容部102が持ち上げられる)。したがって、この収容部102が、上方に移動された場合であっても、踏板21と衝突しないように、凸部101Mの長さ、および凹部102Mの深さは適宜設計される。
【0125】
収容体100Eのように、階段20の支持部材22に取付けられる構成であっても、上述の収容体と同様の効果を奏する。また、収容体が取付けられる所定部材は他の部材であってもよく、たとえば、階段20の手すり23などとしてもよい。
【0126】
[スライド機構の変形例]
図8などでは、矢印B方向に収容部102がスライド可能なスライド機構を説明した。次に、該スライド機構の変形例を説明する。図32は、該変形例のスライド機構が採用された収容体100Fの平面図である。図33は、収容体100Fの分解斜視図である。図33に示すように、収容体100Fは、取付部101Fと、収容部102Fとを有する。取付部101Fは、第3部材123と、第4部材124と、垂れ下がり部605とを有する。ここで、第4部材124は、第3部材123を基準として、厚み方向の下方方向(-D2方向)に位置する。また、垂れ下がり部605の厚み方向D2における一端に第3部材123が接合され、垂れ下がり部605の他端に第4部材124が接合されている。
【0127】
図34は、第3部材123と、第4部材124とを厚み方向-D2から見た平面図である。第3部材123には、光源111が配置され、ネジ穴114Aが形成される。また、第4部材124には溝部601が形成される。
【0128】
また、図33に示すように、吊下部1061の他端1061Bおよび吊下部1062の他端1062Bは、接合部606により接合される。さらに、該接合部606に着脱部603Aが形成される。また、吊下部1063の他端1063Bおよび吊下部1064の他端1064Bは、接合部606により接合される。さらに、該接合部606に着脱部603Bが形成される。着脱部603Aおよび着脱部603Bは、まとめて、着脱部603とも称される。着脱部603はフック形状を有する。
【0129】
図35は、図34の第3部材123と第4部材124のAA断面、および着脱部603のD2D3平面における断面図を示す図である。図35(A)は、取付部101Fに収容部102Fが取り付けられる前の状態を示す図である。図35(B)は、取付部101Fに収容部102Fが取り付けられた後の状態を示す図である。
【0130】
図35(A)に示すように、第2底面部の123Bの溝部601が形成されていない箇所の厚みを長さL21とし、溝部601の深さを長さL22とする。また、着脱部603に形成された凸部602の長さは、長さL22となり、凸部602から接合部606までの距離は、長さL21となる。
【0131】
これにより、図35(B)に示すように、凸部602は、溝部601に係合される。また、着脱部603Aと、着脱部603Bとの距離は、図8などに示されるように、長さL6であるとする。溝部601の奥行方向D1の長さL15は、長さL6よりも長い。したがって、収容部102Fは、取付部101Fを基準にして、奥行方向D1にスライド可能とされる。また、凸部602が溝部601への係合をユーザが解除すれば、取付部101Fから収容部102Fを取り外すことができる。
【0132】
図32図35に示すスライド機構では、段部610が形成される。したがって、図32などに示されるように、着脱部603が、踏板21に接触しないように、ユーザは、収容部102Fをスライドさせることができる。なお、溝部601は、第4部材124を貫通する貫通穴としてもよい。
【0133】
また、溝部601の代わりに、垂れ下がり部605に貫通穴611が設けられる構成が採用されてもよい。図36は、この構成が採用された場合の取付部101Fと、収容部102Fとを示す図である。図36(A)は、取付部101Fに収容部102Fが取り付けられる前の状態を示す図である。図36(B)は、取付部101Fに収容部102Fが取り付けられた後の状態を示す図である。
【0134】
図36(A)の例では、貫通穴611の厚み方向D2における長さは、長さL31となる。また、該貫通穴611の奥行方向D1の長さは、長さL15(図34参照)となる。また、第4部材124の幅方向D3の長さは、長さL32となる。第4部材124は、上面124Aを有する。また、凸部602の厚み方向D2における長さは、長さL31となる。また、着脱部603の幅方向D3における底面603Aの長さは、長さL32となる。
【0135】
なお、貫通穴611の厚み方向D2における長さは、凸部602の厚み方向D2における長さ以上であってもよい。また、着脱部603の幅方向D3における底面603Aの長さは、第4部材124の幅方向D3の長さ以上であってもよい。
【0136】
これにより、図36(B)に示すように、凸部602は、貫通穴611を経由して垂れ下がり部605から貫通し、該凸部602が垂れ下がり部605から突出する状態となる。さらに、第4部材124の上面124Aと、着脱部603の底面603Aとは面接触する。また、着脱部603Aと、着脱部603Bとの距離は、図8などに示されるように、長さL6であるとする。貫通穴611の奥行方向D1の長さL15は、長さL6よりも長い。したがって、収容部102Fは、取付部101Fを基準にして、奥行方向D1にスライド可能とされる。着脱部603の貫通穴611への貫通をユーザが解除すれば、取付部101Fから収容部102Fを取り外すことができる。
【0137】
図36に示すスライド機構では、段部610が形成される。したがって、図36の例であっても、図32などと同様に、着脱部603が、踏板21に接触しないように、ユーザは、収容部102Fをスライドさせることができる。さらに、第4部材124の上面124Aと、着脱部603の底面603Aとは面接触していることから、安定して、収容部102Fを取付部101Fに取り付けることができる。
【0138】
[その他]
また、上述の実施の形態では、収容体は、踏板の下側に吊り下げて取付けられる構成を説明した。しかしながら、収容体は、踏板の上面21Uまたは踏板の端面21U1などに取付けられるようにしてもよい。また、上述の実施の形態では、収容体が取付けられる階段は、いわゆるオープン階段である構成を説明した。しかしながら、収容体が取付けられる階段は、他の階段であってもよい。他の階段は、らせん階段、直階段、かね折れ階段、および折り返し階段などを含む。
【0139】
また、今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
【符号の説明】
【0140】
10 階段ユニット、20 階段、21 踏板、22 支持部材、23 手すり、25 固定部材、100 収容体、101 取付部、102 収容部、105 収容箱、105R 収容空間、105S 配置面、110 保持部、111 光源、114 ネジ、115 保持板、120 電池、120A 配線、121 第1部材、122 第2部材、123 第3部材、150 栽培物、152 培養物、160 貫通穴、161 第1支持棒、162 第2支持棒、171 残存部、181 第1貫通穴、182 第2貫通穴、183 第3貫通穴、184 第4貫通穴、356 空隙、304A,304B 付勢部材。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36